JP2015509966A - 新しいクラスのジアゼピン誘導体キレート化剤およびmri造影剤としてのその常磁性金属との錯体 - Google Patents

新しいクラスのジアゼピン誘導体キレート化剤およびmri造影剤としてのその常磁性金属との錯体 Download PDF

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Abstract

本発明は、常磁性金属イオンのためのキレート化剤としての新しいクラスのジアゼピン誘導体、それらの製造方法およびそのような常磁性錯体の、好ましくは磁気共鳴イメージング(MRI)解析に適当な、造影剤としての使用に関する。

Description

本発明は、常磁性金属イオンキレート化ユニットとしてジアゼピン誘導体を有する両親媒性化合物の新規なクラス、およびMRI造影剤としてのその使用に関する。
金属イオンが常磁性金属イオンであることで、造影剤、特にMRI(磁気共鳴イメージング)造影剤、として使用するための、金属イオンとの錯体の形態の様々なキレート化剤が当分野において知られている(例えば、EP0292689を参照)。このような錯体は緩和度を示す特定の数値(R1)で特徴づけられる。緩和度は、近接の水プロトンの核磁気緩和速度を増加させる能力を予測するための有用な常磁性錯体の固有の特性である。事実、緩和度が高いほど、化合物の造影特性が高いことが観察されている。特に、画質と患者のクリアランスの両方の点において利点を有しつつ、短時間で生理学的情報を取得するため、高い緩和度の値が得られると便利である(一般的な文献として、“The Chemistry of Contrast Agents in Medical Magnetic Resonance Imaging” Merbach et al, Eds. John Wiley and sons, Chichester, 2011 and Caravan P. et al, Chem. Rev. 1999, 99, 2293-2352を参照)。
WO00/30688は、テトラアザ環またはトリアザ直鎖状骨格を有することを特徴とする、MRI造影剤として、特に血液プール造影に有用な、両親媒性ポリアミノ-ポリキレート剤及びその常磁性金属錯体のクラスを開示している。
WO03/008390は、多様な官能基を有し、Fe2+、GD3+又はMn2+イオンなどの常磁性金属イオンと錯体を形成することが可能な、直鎖または環状の一連の多座のアザリガンドについて言及している。
MRI剤として使用するための常磁性金属イオンの錯体形成において、従来技術のキレート誘導体が可能性を秘めているにもかかわらず、常磁性錯体を形成することができ、また、活性および安定性が良好な持続を示す、新しいクラスのキレート剤が依然として求められている。
予想外にも、我々は磁気共鳴イメージング(MRI)技術において使用するための高い緩和度と、さらに高い安定性をも示す、対応する常磁性錯体の調製に有用な、新しいクラスのジアゼピン誘導体をここに見出した。
本発明は、式(I)で示される新しいクラスの誘導体またはその製薬的に許容し得る塩に関する:
Figure 2015509966

[式中、
Yは、式:Y’−NH−または(Y’)−N−
(ここでY’は、同一または異なり、以下:
直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和C−C20アルキル基;
−P−および−O−(HO−P=O)−O−から選択される1以上の原子または基が介在しており、場合により以下:
ヒドロキシ −OH、
カルボキシ −COOR1
オキシカルボニル−(C−C30)アルキルおよび
オキシカルボニル−(C−C30)アルケニル基
(ここで、R1は以下から選択される:水素Hおよび直鎖または分岐鎖のC1−C10アルキル基)
から選択される1以上の基で置換されていてもよいC1−C10アルキル基
からなる群から選択される)
で示される基であり;
Lは、以下:
−C10の脂肪族の環またはヘテロ環、
直鎖または分岐鎖のC1-C6アルキル基、
C2-C6アルケニルまたはアルキニル基
から選択される2価のリンカーであって、以下:
カルボニル −C=O、チオカルボニル −C=S、アミノ −NR1−、カルボキシ −COO−、オキシ−カルボニル −OCO−、アミド −NR1CO−または−CONR1−、酸素 −O−および硫黄 −S−(ここでR1は前記と同意義である)
から選択される基または原子で置換されていてもそれらの基または原子が介在していてもよく;
I−IVはそれぞれ、以下:
水素H、
カルボキシ −COOR1および
−(C1-C6)アルキルカルボキシ基
(ここでR1は前記と同意義である)。
から選択される]。
更なる態様では、本発明は、式(I):
Figure 2015509966

で示される化合物またはその製薬的に許容し得る塩の製造方法であって、以下のステップ:
a)式:
Figure 2015509966

[式中、RI-IVは上で定義したとおりであり、Lは末端にカルボキシル基を含んでなるリンカーである]
で示される化合物の調製;
b)該リンカーの該末端のカルボキシル基の活性化;
c)ステップb)の生成物と本明細書において定義するY基との間のアミド化反応;
d)保護基を開裂させて式(I)で示される誘導体を得ること;および場合により、
e)常磁性金属イオンでキレート化して式(I)で示される誘導体を常磁性錯体の形態で得ること、
を含んでなる方法を提供する。
更なる態様によれば、本発明は、MRI解析のための造影剤として有用な、常磁性金属イオンとの錯体の形態での式(I)で示される誘導体に関する。
本発明の更なる態様は、常磁性金属イオンとの錯体の形態の、式(I)で示されるキレート誘導体またはその製薬的塩と、1以上の製薬的に許容し得る担体または賦形剤を組み合わせて含有してなる、製薬的に許容し得る組成物である。
この組成物は、腫瘍中の毛細血管の血液循環を画像化するための、特にMRI造影剤として、例えば血液プール造影剤として、または血管造影用の造影剤として有用である。
本発明の組成物は、診断的に有効量の本発明の組成物を画像化の対象に投与することを含んでなる、体内の部位を画像化する方法に用いられる。
したがって、別の態様では、本発明は、イメージングシステム、好ましくはMRIシステム、を操作する方法であって、以下のステップ:
a)本発明の組成物で前処置し該イメージングシステムに配置した対象に対して、該組成物の活性基質と相互作用するよう選択した周波数の照射を行うこと;
b)該相互作用からのシグナルを記録すること
を含んでなる方法に関する。
別の実施形態では、本発明は、有効用量の本発明の組成物をヒト又は動物の身体へ投与し、身体を診断装置で検査し、検査データをまとめることを含んでなる、診断方法に関する。好ましい実施形態において、診断方法は、MRI法である。
用語の定義
特に断らない限り、用語、直鎖または分岐鎖のC−Cアルキル基は、1〜6個の炭素原子を含んでなる直鎖または分岐鎖を意味し、例えば:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。
同様に、用語、直鎖または分岐鎖のC−C10およびC−C20アルキル基は、1〜10または1〜20個の炭素原子を含んでなる直鎖または分岐鎖を意味し、用語、C−C30アルキル基は、1〜30個の炭素原子を含んでなる直鎖または分岐鎖を意味する。
用語、場合により置換されていてもよいC−C10の脂肪族の環またはヘテロ環基は、3〜10個の炭素原子を有する、場合によりN,SまたはO等のヘテロ原子が介在していてもよい炭素環を意味する。そのような脂肪族の環状基は単独(即ち、他の環に組み込まれていない)でも、1以上の環と縮合して多環状部分を構成してもよい。特に記載しない限り、フリーの充足していない原子価を有するヘテロ原子は、原子価を満たすために水素原子を有すると仮定されることに留意されたい。C−C10の脂肪族の環状基の非限定的な例としては: シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどが挙げられる。C−C10の脂肪族のヘテロ複素環基の非限定的な例としては:ピロリジン、ピペリジン、ジオキサンなどが挙げられる。
用語、 場合により置換されていてもよいC−C10の芳香族の環またはヘテロ環基は、6〜10個の炭素原子を有し、場合により、N、OまたはS等の1以上のヘテロ原子が介在していてもよい芳香族の炭素環を意味する。このような芳香族の環状基は、単独(即ち、他の環に組み込まれていない)でも、1以上の環と縮合して多環状部分を構成してもよい。C−C10の芳香族の環状基の非限定的な例としては:ベンゼン、トルエン、キシレン、ナフタレン等が挙げられる。。C−C10のの芳香族のヘテロ環基の非限定的な例としては、ピリジン、ピペラジン、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、ピロール、フラン、インドールなどが挙げられる。
用語、オキシカルボニル−(C−C30)アルキルは、式−O(CO)−(C−C30)アルキル((C−C30)アルキルは前記と同意義である)を意味する。
用語-(C1-C6)のアルキルカルボキシ基は、二価の(C1-C6)アルキル基が、式-COOR1で示されるカルボキシル基(R1が上で定義されたとおりである)に結合している基を意味する。
本明細書において用いられる用語“製薬的に許容し得る”は、担体、希釈剤 賦形剤および/または塩が製剤の他の成分と適合することを意味する。
用語“錯体”または“常磁性錯体”の意味には、それぞれ、キレート部分またはリガンドと、金属または常磁性金属イオンとの付加体が含まれる。キレート部分は、中心金属イオンに結合した少なくとも1つのドナー原子を含む。
特に明記しない限り、くさび又は破線としてではなく、実線で示された化学結合を有する式は、それぞれの可能な異性体(例えば、各エナンチオマー及びジアステレオマー、ならびにラセミ混合物などの異性体の混合物)を企図している。本明細書中に1つ以上の不斉中心を含み、したがって、潜在的にジアステレオマーおよび光学異性体を生じることが記載されている化合物。
特に記載がない限り、本発明は、全てのこのような可能なジアステレオマー、ならびにそれらのラセミ混合物、それらの実質的に純粋な分割されたエナンチオマー、すべての可能な幾何異性体、およびその医薬的に許容される塩を含む。
第1の態様では、本発明は、式(I)で示される新しいクラスの誘導体またはその製薬的に許容し得る塩に関する:
Figure 2015509966

[式中、Yは、式:Y’−NH−または(Y’)−N−で示される基である(ここでY’は、好ましくは、同一の直鎖または分岐鎖のC−C20アルキル基;−P−または−O−(HO−P=O)−O−が介在しており、場合により、ヒドロキシ −OH、カルボキシ −COOR1、オキシカルボニル−(C−C30)アルキルまたはオキシカルボニル−(C−C30)アルケニル基で置換されていてもよいC1−C10アルキル基である)]。
式(I)によれば、本発明の誘導体は、以下に記載するように、好ましくはY基の窒素原子と選択されたリンカーLの少なくとも一方の末端に存在する末端のカルボニル(−C=O)またはチオカルボニル(−C=S)官能基により形成したアミド官能基を介して、リンカー部分Lに連結した2個までの残基Y’を含んでなる。
好ましい態様では、Y基は次式:(Y’)−N−
[式中、
好ましいY’基は同一であり、以下:C−C20アルキル鎖、好ましくはC−C15アルキル鎖、さらにより好ましくは:C、C13、C17、C1021およびC1225からなる群から選択される]
を有する。
したがって、好ましい Y基は、式:
Figure 2015509966

[式中、 #は、リンカーLとの結合点(Lは下記に定義するとおり)を示す]
を有する。
同等に好ましいのは、Yが式:Y’−NH−を有し、Y’が、1またはそれ以上の式:
Figure 2015509966

で示される基が介在している、場合により置換されていてもよいC−C10アルキル基、より好ましくはC−Cアルキル基である、本発明の式(I)で示される誘導体である。
さらにより好ましくは、Yは式:Y’−NH−を有し、Y’が、1またはそれ以上の次式:
Figure 2015509966

が介在している、4〜6個の炭素原子を有する直鎖状のアルキル基である。
また、好ましくは、Yは式:Y’−NH−(ここでY’は、1またはそれ以上の次式:
Figure 2015509966

が介在しており、さらに、少なくとも少なくとも1つ、好ましくは2または3の、9〜20個、さらにより好ましくは8〜18個の炭素原子を有するカルボキシアルキル基で置換された、C−Cアルキル基である)
を有するリン脂質である。また、Yはまた、置換されたまたは部分的に置換されたグリセロールのモノホスフェートエステルであって、前記グリセロールの少なくとも一つの官能基が飽和もしくは不飽和の脂肪族脂肪酸によってエステル化されており、リン酸の他の二つの官能基が、フリーかまたはアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩の形態である、モノホスフェートエステルであってよい。
より好ましい態様では、Yは以下から選択される:
Figure 2015509966

[式中、#はリンカーL(Lは本明細書で定義するとおり)との結合点を示す]。
さらなる実施形態によれば、本発明の式(I)で示される誘導体の新しいクラスにおいて、リンカーLは、ジアゼピン部分をY基に連結して、適切に選択し得る適切な距離をもたらす二価の基である。
好ましい実施形態では、リンカーLは、本発明の式(I)で示される誘導体のY残基の末端の窒素原子との結合点として、好ましくは一方の末端側にチオカルボニル基(−C=S)またはより好ましくはカルボニル基(−C=O)を有する、場合により置換された、直鎖または分枝鎖C1−C6アルキル又はC2−C6アルケニルもしくはアルキニル基、またはC3−C8環状基である。
さらに好ましい態様では、リンカーLは、Y基に連結する末端側にカルボニル官能基を有する、以下から選択されるカルボニル−アルキル誘導体である:場合により置換されていてもよいC1−C6直線アルキル基誘導体およびシクロアルキルC−C残基。好ましいリンカーLの例としては:メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、ブチルカルボニル、ペンチルカルボニルおよび直鎖または環状のヘキシルカルボニルが挙げられる。さらにより好ましくは、リンカーLは、以下から選択される:
次式のブチルカルボニル:
Figure 2015509966

および次式のシクロヘキシルカルボニル:
Figure 2015509966

[式中、#は、本発明の式(I)で示される誘導体のジアゼピンコアとの結合点を示す]。
上に示したように、リンカーLは、Y基の一方の端と、ジアゼピンコアのもう一方の端と結合している。上に示したように、式Y’−NH−または(Y’)2N−で示されるY基は、末端の窒素原子を示し、好ましくは、リンカーLは、アミド官能基の一部として、二級−NH−窒素原子を介して、同等に好ましくは、三級−N−窒素原子を介して、Yに結合している。
この点において、好ましいL−Y−系は以下から選択される:
Figure 2015509966

[式中、
Y’は、上記好ましい態様のいずれかに記載したとおりであり、#は本発明の式(I)で示される誘導体のジアゼピンコアとの結合点を示す]。
さらにより好ましい態様では、本発明は、式(I)で示される新しいクラスの誘導体およびその製薬的に許容し得る塩に関し、以下からなる群から選択される:
Figure 2015509966


Figure 2015509966

[式中、RI−IVは本明細書で定義するとおりである]。
本発明の式(I)で示され、上記好ましい態様のいずれかに記載した誘導体のクラスにおいて、基R、RII、RIIIおよびRIVは好ましくは、例えば式:
−R−COOR1 または −R−COO
[式中、Rは結合またはC1−C6アルキル残基であり、R1は前記と同意義、好ましくは水素であり、Mは対イオン、例えば金属イオンである]
で示される、カルボン酸誘導体またはその塩である。
さらなる態様では、R基は、メチレン、エチレン、プロピレンおよびブチレンから選択される2価の基であり、メチレンがより好ましい。さらに好ましい態様では、基RI−IVは、同一の、上で定義した式−CH2−COOHのカルボキシメチル基または−R−COOであり、本発明の好ましい式(I)で示される化合物は、以下の一般式(I’):
Figure 2015509966

[式中、YおよびLは前記と同意義である]
を有する化合物またはその塩であり、また、好ましい態様のいずれかに記載したものである。本発明の好ましい 式(I)で示される化合物は、以下:
Figure 2015509966

Figure 2015509966

またはその製薬的に許容し得る塩から選択される。
上記のすべての式は、光学的に純粋な形態、ならびにそのラセミ混合物の成分としての化合物を指す。
別の態様において、本発明は、常磁性金属イオン(好ましくは以下:Gd(III)、Mn(II)、Cr(III)、Cu(II)、Fe(III)、Pr(III)、Nd(III)、Sm(III)、Tb(III)、Yb(III)、Dy(III)、Ho(III)およびEr(III)から選択され、Gd(III)およびDy(III)が特に好ましい)との錯体の形態の、本明細書に広く記載した、式(I)で示される化合物またはその製薬的塩に関する。注目すべきは、このような両親媒性の常磁性錯体は、常磁性金属錯体の調製に関する分野において用いられている他の公知の手順、例えば、式(I)で示される前駆体誘導体と選択した金属(使用される金属イオンの供給源に依存して、例えば酸化物、塩化物または酢酸塩の形態で)との反応、と同様の手順によって、適切な溶媒、典型的には水(一般的な参考文献としてWO00/30688を参照)あるいは有機溶媒/水混合物中で調製することができる。
さらに、式(I)で示される化合物は、上記で説明した両親媒性錯体の形態の場合でも、有機酸または無機酸の、生理学的に許容される塩基との塩または生理学的に許容されるイオンの形態が一般的である。この点において、好ましい塩基は以下から選択される:第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、塩基性アミノ酸およびそれらのナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムの無機水酸化物またはこれらの混合物。有機酸の好ましいアニオンは、以下のとおり:酢酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩であるが、無機酸の好ましいアニオンは、以下から選択される:
ハロゲン化水素、硫酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩など。適切な塩は、また、以下:リジン、アルギニン、オルニチン、アスパラギン酸またはグルタミン酸などから選択される、アミノ酸のカチオンまたはアニオンと形成し得る。
本発明の、両親媒性の常磁性錯体又はその塩の形態の、好ましい 式(I)で示される化合物は以下から選択される:
Figure 2015509966

Figure 2015509966
本発明の常磁性錯体又はその製薬的に許容し得る塩は、MRI造影剤として使用するのに適している。したがって、適切な医薬製剤における診断剤としてのそれらの使用は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の常磁性金属錯体は、特に市販の既知の造影剤と比較して、診断実験に用いた場合に、有利に、顕著に高い緩和度を示す。実験の部において表1に示すように、MRIにおける造影剤として使用されるいくつかの他のよく知られた化合物(例えばテトラアザシクロドデカン四酢酸ガドリニウム(GD-DOTA)など)と比較した場合、本発明の化合物の緩和度は予想外に高い。注目すべきは、本発明の両親媒性錯体は、水溶液およびヒト血漿に溶解し、従来のガドリニウム錯体よりも細胞により容易に取り込まれ、親水性が高い。
したがって、さらなる態様において、本発明は、MRI造影剤の製造のための、常磁性金属錯体又はその製薬的に許容し得る塩の形態の式(I)で示される両親媒性化合物の使用に関する。さらに、そのような常磁性錯体又はその製薬的に許容し得る塩は、特に、腫瘍内の毛細血液の循環のイメージングのための、血液プール造影剤として、血管造影用の造影剤として、並びに一般的に炎症を起こした組織のイメージング用として、有用なMRI造影剤または製剤の製造において都合良く用いることができる。
さらなる態様によれば、本発明は、1つ以上の生理学的に許容される賦形剤、希釈剤または溶媒と混合した、常磁性金属錯体の形態の、式(I)で示される誘導体またはその製薬的に許容し得る塩を含んでなる、製薬的に許容し得る組成物に関する。実際、親油性および水性の希釈剤および/または溶媒はいずれも、それらの両親媒性の性質のために、本発明の化合物にも同等に適している。医薬組成物は、任意の好都合な経路による投与(例えば、経口、非経口、局所(眼および鼻を含む)投与)に適するように調製することができる。組成物は、また、吸入(inhalation)または通気(insufflation)(口または鼻のいずれかを通して)による投与用に製剤化することができる。但し、このような組成物は、好ましくは、特にMRイメージング技術のためのイメージング技術における造影剤として使用するのに適した、注射可能な組成物であり、非経口使用のために、生理学的に許容されるpHで水性溶液または分散液中で都合良く製剤化することができる。
さらなる実施形態によれば、本発明の化合物は、例えば両親媒性界面活性化合物および/またはステルス化合物(PEG等)から選択される生理学的に許容される添加剤とともに、ミセルまたはリポソームなどの高分子凝集体の調製に特に適している。
この実施形態によれば、製剤は、1またはそれ以上の界面活性剤及び/又は両親媒性化合物と混合して、常磁性錯体又はその塩の形態の、1以上の式(I)で示される誘導体を含有し得る。
ミセルは、通常は、式(I)の基Yの親油特性に依存して、公知の技術(例えばWO97/00087に記載されているように)により得ることができる。典型的には、このようなミセルは、(そのままかまたは緩衝化した)水または生理食塩水などの任意の生理学的に許容される水性液体担体中で調製することができ、例えば、選択した成分によっては、穏やかに攪拌することにより、または均質化(homogenisation)、ミクロ流動化または音波処理等により分散物を得ることができる。
本発明の超分子集合体は、回収して、さらには、公知の方法、例えば凍結乾燥等により処理した後、乾燥形態の固形物として保存することができる。乾燥形態(多孔質の塊または自由に流動する粉末)は、長期保存には特に便利である。製剤はその後、生理的に許容される液体担体中に凍結乾燥物を分散させることによって使用前に再構成し、最初の製剤に対応した懸濁物を得、MRI造影剤として直接使用することができる。
この態様のさらなる態様では、本発明は、上述の凍結乾燥された成分、およびそれとは別に、液体担体を含むパーツのキットに関する。特に、凍結乾燥された成分は、乾燥した、不活性雰囲気下で保存することができ、一方、液体担体は、さらに、等張添加剤およびアミノ酸等のような他の生理学的に許容される成分を含有することができる。
さらなる態様によれば、本発明は、式(I)で示される化合物の製造方法であって、最初に、選択されたリンカーLとジアゼピン部分との付加体を形成し、次いで、該リンカーの末端側のカルボキシル基を活性化し、次いで、選択したY基でアミド化することを含んでなる、製造方法を包含する。
保護基が存在する場合は、標準的な技術によって最終的に脱離し、誘導体は、好ましく、適宜、選択された常磁性金属で錯体を形成する。
リンカーL及び本発明の方法の出発物質としてジアゼピン部分との付加体は、選択されたリンカー部分の前駆体である適切なニトロ誘導体と、本誘導体のジアゼピンコアの前駆体であるN,N’−ジベンジルエチレンジアミンとの反応、次いで、ニトロ基の還元および官能化、典型的には塩基性条件下での水素化及びそれに続くN-アルキル化、によって得られる。本実験の部で明らかにサポートされ示されるように、リンカーとジアゼピン部分との該付加物は、選択されたY部分を変化させることにより、式(I)で示される一連の誘導体の製造のためのビルディングブロックとして有利に調製し使用することができる。
したがって、本発明の一態様は、式(I):
Figure 2015509966

で示される化合物またはその製薬的に許容し得る塩の製造方法であって、以下のステップ:
a)式:
Figure 2015509966

[式中、RI-IVは上で定義したとおりであり、Lは末端にカルボキシル基を含んでなるリンカーである]
で示される化合物の調製;
b)該リンカーの該末端のカルボキシル基の活性化;
c)ステップb)の生成物と上で定義したY基との間のアミド化反応;
d)保護基を開裂させて式(I)で示される誘導体を得ること;および場合により、
e)常磁性金属イオンでキレート化して式(I)で示される誘導体を常磁性錯体の形態で得ること、
を含んでなる方法である。
記載した例によれば、本発明の製造方法は、一般に、以下のスキーム1に示すように、誘導体12aの調製方法(化合物5は出発付加体である)によって示すことができる。
Figure 2015509966

具体的には、リンカーとジアゼピン部分との付加体5は、N,N’−ジベンジエチレンジアミン ジアセテートと6−ニトロヘキサン酸メチルエステル1のアルコール性溶液とをパラホルムアルデヒドの存在下で反応後、2のニトロ基の還元および脱ベンジル化、3のアミン窒素原子の官能化、および4の末端のカルボキシル基の選択的開裂によって調製される(下記スキーム2参照)。
Figure 2015509966
5として一般的に表されるジアゼピン付加体は、本方法の工程bに従って末端カルボキシル官能基の活性化に供される。この方向では、ステップb)は、例えば、カルボキシル官能基の活性化について有機化学の分野で一般的に知られている手順に従って実施することができ、典型的には、適当な有機溶媒(例えばCHCl3, CH2Cl2 等から選択される非極性有機溶剤など)中、カルボジイミド(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド(EDC))の存在下、少なくとも1:1または好ましくは、出発原材料に対してわずかに過剰量(例えば1:1.5までのモル比)のモル比にて、カルボキシル活性化剤(例えばN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)など)と反応させることによって実行することができる。好ましくは、ステップb)は、出発原材料に対して1:1〜1:1.1のモル比にてN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)およびEDCの存在下、およびCHClの存在下実行される。このようにして得られた誘導体は、次いで、ステップc)に従って、通常、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下、このように活性化されたリンカーLのカルボキシル末端基と選択されたY残基(例えばジブチルアミン)の窒素原子との間のアミド化反応に付される。好ましくは、アミド化反応は、ステップbの後に得られた活性化された化合物をCHCl3中に溶解し、例えば、ジブチルアミン及びDIPEAを、活性化された出発物質に対して1:1〜1:1.7のモル比にて、この順序で添加することによって実行される。次いで、この溶液を選択された温度にて適当な時間(典型的には室温(例えば、15〜30℃)にて、一般的に20〜24時間)攪拌する。このように形成されたアミド生成物は、都合良く後処理することができる(例えば、水で洗浄することにより、および一般的に減圧下でまたは蒸留操作により分離した有機相を蒸発させることにより)。精製後(例えばクロマトグラフィー)、式(I)の生成物が、保護された形態(例えば、好ましくはtert-ブチルエステル誘導体として)として、高い収率(約80%)と高純度(約95%〜99%HPLC)で得られる。
ステップdにしたがって、カルボキシ保護された形態で得られた式(I)で示される誘導体を、例えばステップaで実際に用いた保護基の種類に依存して、当分野で知られている条件下で容易に脱保護することができる。例えば、可能な保護基の選択に関する一般的な参考文献として“Greene’s protective groups in organic synthesis” Wiley 14th Ed.を参照。
好ましい実施形態では、カルボキシル官能基は、tert−ブチルエステルとして保護され、脱保護は、典型的には、トリフルオロ酢酸(TFA)とCH2Cl2のような非極性有機溶媒の存在下、酸性条件下で行われる。
脱保護後、得られた式(I)の化合物は、対応する金属錯体誘導体を得るために、金属イオンを含有する化合物と反応させることができる。このような変換は、典型的には、水や有機溶媒(例えば、CHCl3またはメタノールまたはその混合物)などの溶媒の存在下で行う、選択した金属の無機又は有機塩または酸化物との反応により行われる。好ましい対イオンはクロリドまたはアセテートであり、好ましい塩は:GdCl、DyCl、Gd(OAc)またはDy(OAc)であり、好ましい酸化物は:GdまたはDyである。
既に記載したように、常磁性錯体の形態の本発明の式(I)で示される誘導体は、実験の部の表Iおよび表IIにおいて示されるように、とりわけ高い緩和度(一般的にr1Pとして示される)と、長く持続する活性および安定性を有する。緩和度(r1P)は、ビシナルプロトンの核磁気緩和速度を増大させる能力を特徴付ける常磁性錯体の固有の特性である。高い緩和速度、即ち高い緩和度は、画像のコントラストをより高め、診断情報を短時間で得ることが可能である。一方、長く持続する活性と安定性は、造影剤の適切な時間枠での可視化によりイメージング方法中の解析領域のより良好で明確な識別が可能であると同時に、身体からの適切な排泄時間をもたらすことで試料内の造影剤の不必要な残留を回避することが可能である。
よって、本発明の誘導体は、MRI技術において使用される診断用組成物の調製における使用に特に適している。したがって、別の態様によれば、本発明は、本発明の組成物の診断的有効量を、画像化される対象に投与することを含む身体領域の画像化のための方法を提供する。好ましくは、この方法は、常磁性金属イオンとの錯体の形態の式(I)の化合物を含む本発明の組成物の診断的有効量を、画像化する対象に投与することを含んでなるMRI法であって、該金属イオンが好ましくはGd3+とDy3+から選択される方法である。
このように、本発明は、イメージングシステムを得るための方法であって、以下のステップ:
a)本発明の組成物で前処置し該イメージングシステムに配置した対象に対して、該組成物の活性基質と相互作用するよう選択した周波数の照射を行うこと;
b)該相互作用からのシグナルを記録すること
を含んでなる方法に関する。
さらにより好ましくは、本発明は、以下のステップ:
a)常磁性錯体の形態の式(I)の化合物を含有する本発明の組成物で前処置した対象に対して、活性基質の非ゼロ核スピン原子核の核スピン遷移を励起するように選択された周波数の照射を行うこと;および
b)該励起した原子核からのMRシグナルを記録すること
を含んでなるMRI法に関する。
上記で十分に記載したように、本発明は、利用可能な(例えばMRI解析における造影剤として)、常磁性錯体の製造に有用な、ストレート且つ便利な製造方法によって入手可能な、新しいクラスの式(I)で示されるジアゼピン及びその製薬的な塩を有利に提供する。さらに、本発明の常磁性錯体の緩和度(r1P)の値は、驚くほど高く、したがって、それらは、MRI造影剤として従来の錯体に代わる有効かつ便利な代替手段となる。有利には、本発明の錯体は、医薬組成物として投与することができ、高い緩和速度と安定性を示し、低用量での投与が可能である。
以下の実施例は、本発明の代表例に過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
実験の部
実施例1:化合物9(a−c)の調製
一般的合成スキーム3:
Figure 2015509966
実施例1.1 化合物5の調製
以下のスキーム2に示すとおり、US2006018830に記載された手順に従って、化合物5を5工程で調製した。
Figure 2015509966
市販で入手可能な2−ニトロシクロヘキサノンを、Amberlyst A21の存在下、MeOH中で還流して6−ニトロヘキサン酸メチルエステル1を得た。1を、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン ジアセテートおよびパラホルムアルデヒドと反応させてジアゼピン2を得、これを最初に水素化して3とした後、ブチルt−ブチル ブロモアセテートでアルキル化してペンタエステル4を得た。LiOH(THF/H2O中)による4の選択的加水分解により5を得た。全体の収率:13 %.。
実施例1.1a:化合物6の調製
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)オキシ]-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチル)エチル]エステル
化合物5(14.6 g;0.022 mol)をCH2Cl2(350 mL)に溶解した後、NHS(3.75 g;0.033 mol)を加え、混合物を氷浴で0℃に冷却した。EDC(6.25 g;0.033 mol)のCH2Cl2(150 mL)溶液を滴加した後、反応溶液を24時間室温にて攪拌した。混合物をH2O(3 x 150mL)で洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、溶媒を留去して6を黄色の油として得た(15.42 g;0.020 mol)。
収率:92%.
解析データ:Mr: 768.94(C38H64N4O12)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.2:化合物7(a−c)の調製 一般的手順
化合物6(1当量)をCHCl3(濃度 1% w/v)に溶解した。適当なホスホエタノールアミン(1当量)(1,2−ジデカノイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン、DLPEまたはDPPE)およびジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(1.7当量)をこの順番で加えた。この溶液を室温にて3〜24時間攪拌した。混合物を、H2O(1 x 50 mL)、酸性のH2O(HClでpH4〜5とした;1 x 50 mL)およびH2O(1 x 50mL)で順次洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、溶媒を留去した。得られた粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して化合物7(a-c)を白色の固体として得た。
実施例1.2a:化合物7aの調製:
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファペンタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチル)エチル]エステル
出発物質:化合物6(797 mg;1.04 mmol);1,2−ジデカノイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(543 mg;1.04 mmol)
化合物7a(937 mg;0.796 mmol) 収率:77%.
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 100%(area %);UV 89.1%(area %)
Mr: 1177.50(C59H109N4O17P)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.2b:化合物7bの調製
6-[ビス[2-[(1,1ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソドデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファエプタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチル)エチル]エステル
出発物質:化合物6(700 mg;0.91 mmol);1,2−ジラウロイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン DLPE(500 mg;0.86 mmol)
化合物7b(927 mg;0.751 mmol) 収率:87%.
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 100%(area %);UV 80.0%(area %)
Mr: 1233.61(C63H117N4O17P)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.2c: 化合物7cの調製
6-[ビス[2-[(1,1ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソエサデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファノナコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチル)エチル]エステル
出発物質:化合物6(1.92 g;2.50 mmol);1,2−ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン DPPE(1.73 g;2.50 mmol).
化合物7c(2.79 g;2.07 mmol) 収率:83%.
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 100%(area %);UV 89.0%(area %)
Mr: 1345.82(C71H133N4O17P)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.3 ブチルt−ブチルエステルの開裂 一般的手順
化合物7(a-c)(1当量)をCH2Cl2(濃度2−4% w/v)に溶解し、この溶液を攪拌して0℃に冷却した後、TFA(6当量)を滴加した。反応混合物を室温にて1時間攪拌した。この橙色の溶液を溶媒留去し、残留物を新たなTFA(30当量)に溶解し加えた。この溶液を室温にて80時間攪拌し、反応をMSおよびHPLC-ELSDでモニターした。混合物を溶媒留去し、残留物をジイソプロピルエーテルで処理して白色の固体を得、これを遠心およびジイソプロピルエーテル(2 x 30mL)で洗浄した。この固体をH2Oに懸濁し、5% aq NaHCO3の添加によりpH6〜7で溶解し、1M HClを加えpH 2で沈殿させた。この固体を濾過し、減圧乾燥(P2O5)して、下記データのとおりリガンド8(a-c)を得た。
実施例1.3a: 化合物8aの調製
6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファペンタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物7a(885 mg;0.752 mmol).
化合物8a(669 mg;0.702 mmol);収率:93%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 92.3%(area %)
Mr: 953.07(C43H77N4O17P)
錯滴定力価(1.001 mM GdCl3): 95.7%
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.3b: 化合物8bの調製
6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソドデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファエプタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物7b(875 mg;0.709 mmol).
化合物8b(750 mg;0.642 mmol);収率:91%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 75.5%(area %)
Mr: 1009.18(C47H85N4O17P)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.3c: 化合物8cの調製
6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソエサデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファノナコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物7c(2.79 g;2.07 mmol)
化合物8c(1.77 g;1.58 mmol);収率:76%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 95.3%(area %)
Mr: 1121.39(C55H101N4O17P)
錯滴定力価(1.001 mM GdCl3): 95.7%
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例1.4:水性媒体中での錯体化 一般的手順
リガンド8(a-c)(1当量)をH2O(濃度 5%;starting pH1−2)に懸濁し、5% aq NaHCO3を添加してpH 6.5-7にて溶解させた。滴定溶液 GdCl3(1当量)を一度に加えた。この溶液を室温にて攪拌し、5% aq NaHCO3を添加してpHをモニターした。錯体化をHPLC-ELSDおよびキシレノールオレンジアッセイによりモニターした。粗製の錯体を凍結乾燥により単離し、サイズ排除クロマトグラフィーにより塩から精製して9(a-c)を得た。
実施例1.4a: 化合物9aの調製
[[6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファペンタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物8a(400 mg;0.438 mmol)
化合物9a(257 mg;0.228 mmol);収率:52%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 98.9%(area %)
Mr: 1129.28(C43H73GdN4NaO17P)
MSは構造と一致している。
実施例1.4b:化合物9bの調製
[6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソドデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファエプタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物8b(690 mg;0.590 mmol)
化合物9b(614 mg;0.518 mmol);収率:88%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 95.6%(area %)
Mr: 1185.39(C47H81GdN4NaO17P)
MSは構造と一致している。
実施例1.4c: 化合物9cの調製
[6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソエサデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファノナコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物8c(500 mg;0.435 mmol)
化合物9c(517 mg;0.398 mmol);収率: 92%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 99.2%(area %) [8]
Mr: 1297.60(C55H97GdN4NaO17P)
MSは構造と一致している。
実施例1.5:有機媒体中での錯体化 化合物9bの調製
[6-[ビス[2-[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[(13R)-10-ヒドロキシ−10-オキシド-5,16-ジオキソ-13-(1-オキソドデシル)オキシ]-9,11,15-トリオキサ-6-アザ−10-ホスファエプタコス-1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム 9b
リガンド8bを有機媒体中で別に錯体化した。リガンド8b(0.506 g;0.475 mmol)をCHCl3(70 mL)に溶解し、10:1 v/v MeOH/H2O(29.1 mL;0.309 mmol)中のGd(OAc)3 0.011 M溶液を一度に加えた。次いで、ピリジンを用いてpHを7に調整した。錯体化をHPLC-ELSDおよびキシレノールオレンジアッセイによりモニターし、最後にこの溶液を減圧下でエバポレートした。残留物を1:1 v/v MeOH/トルエン(3 x 30 mL)およびCHCl3(3 x 30 mL)に順次溶解し、各々溶解後にエバポレートした後、油状の残留物をH2Oに懸濁して凍結乾燥した。白色の固体ををH2Oに懸濁し、pHを7に調整し凍結乾燥した;後半の処理を2回繰り返して化合物9bを白色の固体として得た(0.750 g)。定量的収率。
解析データ: HPLC-ELSD: ELSD 82.6%(area %)
Mr: 1185.39(C47H81GdN4NaO17P).
MSは構造と一致している。
実施例2: 化合物 12(a-e)の調製
スキーム4に従って化合物 12(a-e)を調製する。
Figure 2015509966
実施例2.1: 化合物 10(a-e)の調製 一般的手順
実施例1.1aに従い調製した化合物6(1当量)をCHCl3(濃度1−3% w/v)に溶解した後、適当なアルキルジアルキルアミン(1当量)およびDIPEA(1.7当量)を順次加えた。この反応溶液を室温にて24時間攪拌した後、H2O(1 x 50 mL)、酸性のH2O(HClでpH4〜5とした;1 x 70 mL)およびH2O(1 x 50mL)で順次洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、溶媒を留去した。得られた粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して化合物 10(a-e)を油として得た(結果は下記に示すとおり)。
実施例2.1a: 化合物 10aの調製
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[5-(ジブチルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチルエチル)]エステル
出発物質:化合物6(1.50 g;1.95 mmol);ジブチルアミン(0.332 mL;1.95 mmol)
化合物 10a(1.51 g;1.93 mmol) 収率:98 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 95.8%(area %);UV 92.0%(area %)
Mr: 783.10(C42H78N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.1b: 化合物 10bの調製
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[5-(ジヘキシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸-ビス[(1,1-ジメチルエチル)]エステル
出発物質:化合物6(2.50 g;3.25 mmol);ジヘキシルアミン(0.758 mL;3.25 mmol)
化合物 10b(1.70 g;2.03 mmol) 収率: 62 %.
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 99.0%(area %);UV 99.5%(area %)
Mr: 839.21(C46H86N4O9).
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.1c: 化合物 10cの調製
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[5-(ジオクチルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸-ビス[(1,1-ジメチルエチル)]エステル
出発物質:化合物6(2.50 g;3.25 mmol);ジオクチルアミン(0.981 mL;3.25 mmol)
化合物 10c(2.16 g;2.41 mmol) 収率: 74 %.
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 98.7%(area %);UV 99.3%(area %)
Mr: 895.31(C50H94N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.1d: 化合物 10dの調製
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[5-(ジデシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチルエチル)]エステル
出発物質:化合物6(1.92 g;2.50 mmol);ジデシルアミン(0.743 g;2.50 mmol)
化合物 10d(2.26 g;2.38 mmol) 収率: 95 %.
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 95.3%(area %);UV 87.7%(area %)
Mr: 951.42(C54H102N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.1e: 化合物 10eの調製
6-[ビス[2-[(1,1-ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-[5-(ジドデシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸-ビス[(1,1-ジメチルエチル)]エステル
出発物質:化合物6(3.13 g;4.07 mmol);ジドデシルアミン(1.44 g;4.07 mmol)
化合物 10e(4.30 g;4.27 mmol) 収率: 105%(溶媒残留).
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 89.7%(area %);UV 93.0%(area %)
Mr: 1007.53(C58H110N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.2.: 化合物 11(a-e)の調製 一般的手順
化合物 10(a-e)(1当量)をCH2Cl2(20-50 mL)に溶解し、得られたこの溶液を攪拌して0℃に冷却した後、TFA(6当量)を滴加した。反応混合物を室温にて1時間攪拌した。この橙色の溶液を溶媒留去し、残留物を新たにTFA(50当量)に溶解した。この溶液を80時間攪拌した;反応をMSおよびHPLC-ELSDでモニターした。混合物を溶媒留去し、残留物をジイソプロピルエーテル(70 mL)で処理して白色の沈殿を得、これを濾過または遠心し、ジイソプロピルエーテル(2 x 20 mL)で洗浄し、減圧乾燥(P2O5;NaOH pellets)した。この手順を用いてリガンド11a、11bおよび11cを固体として得た。11dおよび11eについては逆に、エーテル処理の後、粗製のエーテルをH2Oに懸濁し、2N NaOHを添加してpH6−7にて溶解し、1M HClを加えてpH 2にて沈殿させた。この固体を濾過し、減圧乾燥(P2O5)してリガンド11dおよび11eを白色の固体として得た。
実施例2.2a: 化合物 11aの調製
6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジブチルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 10a(1.40 g;1.79 mmol)
化合物 11a:(0.868 g;1.55 mmol);収率: 86%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 93.0%(area %)
Mr: 558.67(C26H46N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.2b: 化合物 11bの調製
6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジヘキシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 10b(1.70 g;2.03 mmol)
化合物 11b:(1.28 g;2.08 mmol);定量的収率。
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 57.7%(area %)
Mr: 614.78(C30H54N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.2c: 化合物 11cの調製
6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジオクチルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 10c(2.16 g;2.41 mmol)
化合物 11c(1.31 g;1.95 mmol);収率: 81%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 78.6%(area %)
Mr: 670.45(C34H62N4O9)
錯滴定力価(0.963 mM GdCl3): 95 %
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.2d: 化合物 11dの調製
6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジデシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 10d(2.20 g;2.31 mmol)
化合物 11d(1.08 g;1.48 mmol);収率: 64 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 95.7%(area %)
Mr: 726.99(C38H70N4O9)
錯滴定力価(1.001 mM GdCl3): 94 %
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.2e: 化合物 11eの調製
6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジドデシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 10e(4.30 g;4.27 mmol);
化合物 11e(2.83 g;3.61 mmol);収率: 85 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 82.4%(area %).
Mr: 783.10(C42H78N4O9).
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例2.3: 化合物 12(a-e)の調製 一般的手順
リガンド11(a-e)(1当量)をH2O(濃度 5% w/v;starting pH1−2)に懸濁し、2N NaOHを加えてpH 6.5-7にて溶解した。滴定溶液 GdCl3(1当量)を一度に加えた。混合物を室温にて攪拌し、0.1N NaOHを添加してpHをモニターした。錯体化をHPLC-ELSDおよびキシレノールオレンジアッセイによりモニターした。混合物をエバポレートして溶媒の体積を減らした。錯体12aおよび12bをサイズ排除クロマトグラフィーにより塩から精製し、一方錯体12c、12dおよび12eは析出および濾過により単離した。
実施例2.3a: 化合物 12aの調製
[[6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジブチルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム塩
出発物質:化合物 11a(0.800 g;1.16 mmol);
化合物 12a:(0.715 g;0.97 mmol);収率: 84 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 93.9%(area %)
Mr: 735.89(C26H42GdNaN4O9)
KF: 10.01 %
MSは構造と一致している。
実施例2.3b: 化合物 12bの調製
[[6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジヘキシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物 11b(1.28 g;1.49 mmol);
化合物 12b(0.550 g;0.70 mmol);収率: 47%
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 98.0%(area %)
Mr: 790.99(C30H50GdN4NaO9)
KF: 12.63 %
MSは構造と一致している。
実施例2.3c: 化合物 12cの調製
[[6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジオクチルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物 11c(1.14 g;1.27 mmol);
化合物 12c(1.03 g;1.22 mmol);収率: 96 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 100.0%(area %)
Mr: 847.10(C34H58GdN4NaO9)
KF: 5.07 %
MSは構造と一致している。
実施例2.3d: 化合物 12dの調製:
[[6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジデシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物 11d(1.1 g;1.48 mmol);
化合物 12d(1.12 g;1.24 mmol);収率:90 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 94.6%(area %)
Mr: 903.20(C38H66GdN4NaO9)
MSは構造と一致している。
実施例2.3e: 化合物 12eの調製
[[6-[ビス[(カルボキシ)メチル]アミノ]-6-[5-(ジドデシルアミノ)-5-オキソペンタン−1-イル]-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物 11e(1.10 g;1.37 mmol);
化合物 12e(1.02 g;1.06 mmol);収率: 78 %
解析データ:
HPLC-ELSD: ELSD 94.3%(area %)
Mr: 959.31(C42H74GdN4NaO9).
MSは構造と一致している。
実施例3: 化合物 21の調製
6-[ビス[2-(1,1-ジメチルエトキシ)-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(1R,4R)-4-カルボキシシクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル
スキーム5に従い化合物 21を調製する:
Figure 2015509966
実施例3a: 化合物 14の調製
(1R,4R)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
濃硫酸(15 mL)をトランス−4-ヒドロキシメチルシクロヘキサンカルボン酸13(15 g;94.8 mmol)のMeOH(300 mL)溶液に加えた後、反応混合物を攪拌し、4時間還流した。この溶液を減圧下で濃縮し、aq. NH4OHを加えて塩基性にした;白色の固体を濾過により除き、母液をEtOAcで抽出した(3 x 70mL)。合わせた有機層を飽和 aq. NaClで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、減圧下で溶媒を留去して14を黄色の液体として得た(17.26 g)、これを精製することなく以下の反応に用いた。
定量的収率。
解析データ:
Mr: 172.22(C9H16O3)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3b: 化合物 15の調製
(1R,4R)-4-(メチルスルホニルオキシ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
0℃で攪拌した化合物 14(17.26 g)のTHF(450 mL)溶液にトリエチルアミン(39.4 mL;284.5 mmol)、次いでエタンメタンスルホニル クロリド(14.9 mL;151.7 mmol)を加えた。混合物を0℃でさらに10分間攪拌した後、反応混合物を室温にて2時間攪拌した。反応混合物をセライト(0,01-0,04 mm)ベッドで濾過した後、新しいTHFで洗浄した;得られた溶液を減圧下でエバポレートして15を黄色の油として得(30.95 g)、これをさらに精製することなく以下の反応に用いた。
定量的収率。
解析データ:
Mr: 250.30(C10H18O5S)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3c: 化合物 16の調製
(1R,4R)-4-(ヨードメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
アセトン(450 mL)中の化合物 15(30.95 g)およびヨウ化ナトリウム(42.64 g;284.5 mmol)の溶液を室温にて2時間攪拌した後、3.5時間還流した。60時間後、室温にてさらにNaI(5 g;17.7 mmol)を加え、この溶液をさらに7時間還流した。反応をTLCによりモニターした。溶媒を減圧下でエバポレートし、黄色の残留物をジエチルエーテルで処理した;不溶性の塩を濾過により除き、新たにジエチルエーテルで洗浄した。この濾液を溶媒留去し、暗黄色の粗製物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して16を黄色の液体として得た(22.43 g;79.5 mmol)。
収率: 84%
解析データ:
Mr: 282.12(C9H15IO2)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3d: 化合物 17の調製
(1R,4R)-4-(ニトロメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル
化合物 16(21.92 g;77.7 mmol)を、 DMSO(1 L)中の亜硝酸ナトリウム(10.72 g;155.4 mmol)とフロログルシノール(10.78 g;85.4 mmol)の溶液に加え、この溶液を窒素雰囲気下、室温にて48時間攪拌した。反応混合物をH2O(3 L)で希釈し、Et2Oで抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を留去して粗製物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。化合物 17(10.35 g;51.4 mmol)を淡黄色の液体として得た。収率: 66 %
解析データ:
HPLC: 97.9%(HPLC Area %)
Mr: 201.22(C9H15NO4)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3e: 化合物 18の調製
6-[(1R,4R)-4-(メトキシカルボニル)シクロヘキサン-1-イル]-6-ニトロ-1,4-ビス(フェニルメチル)-テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン
EtOH(400 mL)中のN,N’−ジベンジルエチレンジアミン ジアセテート(18.29 g;50.7 mmol)の懸濁液を透明な溶液が得られるまで60℃で攪拌した;パラホルムアルデヒド (4.57 g;152.2 mmol)を加え、この懸濁液を 80℃にて1.5時間加熱して暗橙色の透明な溶液を得た。EtOH中の化合物 17(10.21 g;50.7 mmol)の溶液を滴加し、最後にこの溶液を80℃にて6時間攪拌した;反応をHPLCによりモニターした。室温にて15時間後、得られた沈殿を濾過し、EtOHで洗浄し、減圧乾燥して18を白色の固体として得た(17.88 g;38.4 mmol)。
収率: 76%
解析データ:
HPLC: 99.6%(HPLC Area %)
Mr: 465.59(C27H35N3O4)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3f: 化合物 19の調製
6-アミノ-6-[(1R,4R)-4-(メトキシカルボニル)シクロヘキサン-1-イル]- テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン
THF(200 mL)中の化合物18(17.88 g;38.4 mmol)の懸濁液を、透明な溶液が得られるまで40℃にて攪拌した後、この溶液をMeOH(150mL)で希釈した。MeOH(50 mL)中の5% Pd/C(10.66 g)の懸濁液を加え、混合物を、常圧で40℃にて11時間水素化した。触媒を濾過により除き、この溶液をエバポレートして19を緑がかった油(9.57 g;37.4 mmol)として得た。この生成物は精製することなく以下で用いた。
収率: 98 %
解析データ:
Mr: 255.36(C13H25N3O2)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3g: 化合物 20の調製
6-[ビス[2-(1,1-ジメチルエトキシ)-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(1R,4R)-4-(メトキシカルボニル)-シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル
化合物 19(9.52 g;37.3 mmol)をCH3CN(400 mL)に溶解した後、新たに磨砕したK2CO3(23.19 g;167.8 mmol)およびNa2SO4(15.88 g;111.8 mmol)を加えた。ブチルt−ブチル ブロモアセテート(24.6 mL;167.8 mmol)を加え、この橙色の混合物を80℃にて16時間攪拌した。塩を濾過により除き、濾液をエバポレートして、残留物をEtOAc(200 mL)に溶解し、この溶液をH2O(3 x 70 mL)および飽和 aq. NaCl(70mL)で洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、濾過し、溶媒を留去した。粗製物(27.36 g)をフラッシュクロマトグラフィーで精製して20を淡黄色の油として得た(5.34 g;7.5 mmol)。
収率: 20 %
解析データ:
Mr: 711.93(C37H65N3O10)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例3h: 化合物 21の調製:
6-[ビス[2-(1,1-ジメチルエトキシ)-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(1R,4R)-4-カルボキシ-シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル
2N NaOH(7.12 mL;14.2 mmol)を、 i-PrOH(100 mL)中の化合物 20の溶液に加え、室温にて攪拌した後、H2O(5.5 mL)を均一な混合物が得られるまで加えた。反応が完結していなかったので、この溶液を室温にて5.5時間攪拌し、この溶液を-20℃で15時間保存した。温度を室温に戻し、反応混合物をさらに3時間攪拌した。pHを2N HCl(7.12 mL)で7に修正し、この溶液を減圧下室温にてエバポレートした。残留物をH2O(80 mL)に懸濁し、2N HCl(7.12 mL)で酸性化しEtOAcで抽出した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を留去して21を白色の固体として得た(4.5 g;6.45 mmol) 収率: 90 %
解析データ:
Mr: 697.91(C36H63N3O10).
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4: の調製化合物 25(a-c)
スキーム6に従い化合物 25(a-c)を調製する:
Figure 2015509966
実施例4.1: 化合物 22の調製
6-[ビス[2-(1,1-ジメチルエトキシ)-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[[(2,5-ジオキソピロリジン-1−イル)オキシ]カルボニル]シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル
NHS(0.27g;2.3 mmol)を、CH2Cl2(50 mL)中の21(1.09g;1.6 mmol)の溶液に加え、0℃で攪拌した後、CH2Cl2(50 mL)中のEDC(0.45g;2.3 mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を室温にて49時間攪拌した;反応をTLCによりモニターした。最後に溶液をH2O(3 x 40 mL)で洗浄し、有機層を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を留去して22を固体として得(1.35 g)、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。定量的収率。
実施例4.2: 化合物 23(a-c)の調製 一般的手順
対応するアミン(1-1.3当量)を、CHCl3(濃度 2%)中の化合物 22(1当量)の溶液に加え、次いでDIPEA(1.7当量)を添加した。混合物を室温にて64〜72時間攪拌した。この反応溶液が中性になったら、さらにDIPEA(1.7当量)を加えて、反応混合物を室温にてさらに2〜21時間攪拌した。次いで、反応混合物をH2O(35 mL)、希塩酸(洗液のpHが酸性になるまで(3 x 40 mL))およびH2O(35mL)で順次洗浄した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、溶媒を留去して粘稠な黄色味がかった粗製物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して23(a-c)を黄色の油として得た(データは以下に示す):
実施例4.2a: 化合物 23aの調製
6-[ビス[2-(1,1-ジメチルエトキシ)-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[(ジデシルアミノ)-カルボニル]シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル
出発物質:化合物 22(1.18 g;1.48 mmol);ジデシルアミン(0.44 g;1.48 mmol)
化合物 23a(075 g;0.77 mmol) 収率: 52%
Mr: 977.46(C56H104N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4.2b: 化合物 23bの調製
6-[ビス[2-(1,1-ジメチルエトキシ)-2-オキソエチル]アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[(ジオクチルアミノ)-カルボニル]シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス(1,1-ジメチルエチル)エステル
出発物質:化合物 22(0.74 g;0.93 mmol);ジオクチルアミン(0.74 g;0.93 mmol)
化合物 23b(0.30 g;0.33 mmol) 収率: 35%
Mr: 921.35(C52H96N4O9)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4.2c: 化合物 23cの調製
6-[ビス[2-[(1,1ジメチル)エトキシ]-2-オキソエチル]アミノ]-6-(1R,4R)-4-[[[(7R)-4-ヒドロキシ−4-オキシド-10−オキソ−7-[(1-オキソデシル)オキシ]-3,5,9-トリオキサ-4-ホスファノナデカン−1-イル]アミノ]-カルボニル]シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸 ビス[(1,1-ジメチル)エチル]エステル
出発物質:化合物 22(1.35 g;1.56 mmol);1,2−ジデカノイル-sn-グリセロ-3-ホスホエタノールアミン(0.81 g;1.56 mmol)
化合物 23c(0.84 g;0.70 mmol) 収率: 45%
Mr: 1203.54(C61H111N4O17P)
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4.3: 化合物 24(a-c)の調製 一般的手順
TFA(6当量)を、CH2Cl2(50 mL)中の化合物 23(a-c)(1当量)の溶液に滴加し、0℃で攪拌した。反応混合物を室温にて1時間攪拌した後、エバポレートした残留物を新たにTFA(350当量)に溶解した;次いで、この溶液を室温にて24〜28時間攪拌した。反応をESI-MSによりモニターした。TFAを留去し、残留物をiPr2O(40-60 mL)で処理して白色の固体を得、これを遠心により単離し、乾燥(減圧、NaOHペレットの存在下、30℃にて)して24(a-c)を得た(データは以下のとおり)。
実施例4.3a: 化合物 24aの調製
6-[ビス(カルボキシメチル)アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[(ジデシルアミノ)-カルボニル]シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H) 二酢酸
出発物質:化合物 23a(0.75 g;0.77 mmol)
化合物 24a(0.41 g;0.54 mmol);収率: 70%
解析データ:
HPLC-ELSD: 94.1%(HPLC Area %)
Mr: 753.03(C40H72N4O9)
錯滴定力価:(0,001 M GdCl3): 81.7%
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4.3b: 化合物 24bの調製
6-[ビス(カルボキシメチル)アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[(ジオクチルアミノ)-カルボニル]シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 23b(0.30 g;0.33 mmol)
化合物 24b(0.21 g;0.30 mmol);収率: 90%
解析データ:
HPLC-ELSD: 98%(HPLC Area %)
Mr: 696.92(C36H64N4O9)
錯滴定力価:(0,001 M GdCl3): 77%
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4.3c: 化合物 24cの調製
6-[-[ビス(カルボキシメチル)アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[[[(7R)-4-ヒドロキシ−4-オキシド-10−オキソ−7-[(1-オキソデシル)オキシ]-3,5,9-トリオキサ-4-ホスファノナデカン−1-イル]アミノ]-カルボニル]-シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-二酢酸
出発物質:化合物 23c(0.84 g;0.70 mmol)
化合物 24c(0.67 g;0.69 mmol);収率: 98%
解析データ:
HPLC-ELSD: 96.2%(HPLC Area %) [13]
Mr: 979.11(C45H79N4O17P)
錯滴定力価:(0,001 M GdCl3): 96.9%
1H-および13C-NMRおよびMSは構造と一致している。
実施例4.4: 化合物 25(a-c)の調製 一般的手順:
実施例2.3に記載した手順に従い、標題の化合物を調製した。
実施例4.4a: 化合物 25aの調製
[[6-[ビス(カルボキシメチル)アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[(ジデシルアミノ)-カルボニル]-シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H) ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物 24a(0.32 g;0.43 mmol)
化合物 25a(0.33 g;0.35 mmol);収率: 83 %
解析データ:
HPLC-ELSD: 95.2%(% HPLC Area) [13]
Mr: 929.24(C40H68GdN4 NaO9)
TGA: 5.7%
MSは構造と一致している。
実施例4.4b: 化合物 25bの調製
[6-[ビス(カルボキシメチル)アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[(ジオクチルアミノ)-カルボニル]-シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H) ジアセテート(4-)]ガドリネート(1-)]ナトリウム
出発物質:化合物 24b(0.18 g;0.26 mmol)
化合物 25b(46 mg;0.05 mmol);収率:19%
解析データ:
Mr: 873.13(C36H60GdN4 NaO9)
MSは構造と一致している。
実施例4.4c: 化合物 25cの調製:
[6-[-[ビス(カルボキシメチル)アミノ]-6-[(1R,4R)-4-[[[(7R)-4-ヒドロキシ−4-オキシド-10−オキソ−7-[(1-オキソデシル)オキシ]-3,5,9-トリオキサ-4-ホスファ-ノナデカン−1-イル]アミノ]-カルボニル]-シクロヘキサン-1-イル]テトラヒドロ-1H-1,4-ジアゼピン-1,4(5H)-ジアセテート(5)]ガドリネート(2-)]二ナトリウム
出発物質:化合物 24c(0.35 g;0.36 mmol)
化合物 25c(0.31 g;0.27 mmol);収率: 77 %
解析データ:
Mr: 1155.32(C45H75GdN4 NaO17P)
TGA: 9%
KF: 11.6%.
MSは構造と一致している。
Table I:種々ジアゼピン錯体、およびGd-DOTA、Gd-HP-DO3A、Gd-BT-DO3AおよびGd-BOPTAについての、r1p(mM-1s-1)(異なる媒体中0.47T、25℃にて測定)
Figure 2015509966

化合物はすべて、mq20 Minispec 装置(Bruker Biospin、Germany)にて、20MHz、25℃での縦緩和時間(T1)を、水、生理学的濃度のヒト血清アルブミンおよびヒト血漿中で測定した。緩和度 r1p(ミリモル濃度)は、以下の数式を用いて測定されたT1値から求めた。
Figure 2015509966

Ri 1obSは、選択された造影剤の観察された緩和時間、T1obSは溶液の観察された縦緩和時間であり、指数iおよびjは、それぞれ、造影剤と媒体に関する。上に示した r1p 値は、本発明の化合物が、水、HSAおよびさらには血漿において測定されたように、高い緩和度を有していることを明確に示している。特に、Gd-DOTA、Gd-BOPTAおよびGd-BT-DO3Aなどの、MRI解析に広く用いられている公知の造影剤と比較して、本発明の誘導体は顕著に増大した緩和度を示しており、特にMRI造影剤として適している。
Table II:r1p(mM-1 s-1)測定(異なる媒体中0.47T、25℃にて)した種々のジアゼピン錯体の37℃での安定性
Figure 2015509966

Table II は、本発明の両親媒性錯体の緩和度 r1p が、時間が経過しても実質的に安定を維持していることを示しており、実験中、好ましい持続時間がもたらされている。このことは、本願の両親媒性錯体を投与しMRI実験において検出でき、適切な時間にわたって画像の明確且つ綿密な解析が可能であることを意味している。

Claims (17)

  1. 式(I):
    Figure 2015509966

    で示される化合物またはその製薬的に許容し得る塩
    [式中、
    Yは、式:Y’−NH−または(Y’)−N−
    (ここでY’は、同一または異なり、以下:
    直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和C−C20アルキル基;
    −P−および−O−(HO−P=O)−O−から選択される1以上の原子または基が介在しており、場合により以下:
    ヒドロキシ −OH、
    カルボキシ −COOR1
    オキシカルボニル−(C−C30)アルキルおよび
    オキシカルボニル−(C−C30)アルケニル基
    (ここで、R1は以下から選択される:水素Hおよび直鎖または分岐鎖のC1−C10アルキル基)
    から選択される1以上の基で置換されていてもよいC1−C10アルキル基
    からなる群から選択される)
    で示される基であり;
    Lは、以下:
    −C10の脂肪族の環またはヘテロ環、
    直鎖または分岐鎖のC1-C6アルキル基、
    C2-C6アルケニルまたはアルキニル基
    から選択される2価のリンカーであって、以下:
    カルボニル −C=O、チオカルボニル −C=S、アミノ −NR1−、カルボキシ −COO−、オキシ−カルボニル −OCO−、アミド −NR1CO−または−CONR1−、酸素 −O−および硫黄 −S−(ここでR1は前記と同意義である)
    から選択される基または原子で置換されていてもそれらの基または原子が介在していてもよく;
    I−IVはそれぞれ、以下:
    水素H、
    カルボキシ −COOR1および
    −(C1-C6)アルキルカルボキシ基
    (ここでR1は前記と同意義である)。
    から選択される]。
  2. Yが式:Y’−NH−を有し、Y’が、1またはそれ以上の次式:
    Figure 2015509966

    が介在している5個の炭素原子を有する直鎖状のアルキル基である、式(I)で示される請求項1記載の化合物。
  3. リン酸基−O−(HO−P=O)−O−がさらに9〜20個の炭素原子を有する2個のカルボキシアルキル基で置換されている、式(I)で示される請求項2記載の化合物。
  4. Yが以下:
    Figure 2015509966

    [式中、#は、請求項1で定義したリンカーLとの結合点を示す]
    から選択される、式(I)で示される請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. Yが式(Y’)−N−で示される基であり、ここでY’が同一の直鎖または分岐鎖のC−C20アルキル基である、式(I)で示される請求項1に記載の化合物。
  6. Y’が、直鎖のC、C13、C17、C1021およびC1225から選択される、式(I)で示される請求項5に記載の化合物。
  7. Yが以下:
    Figure 2015509966

    [式中、#は、請求項1で定義したリンカーLとの結合点を示す]
    から選択される、式(I)で示される請求項5または6に記載の化合物。
  8. 以下からなる群から選択される、式(I)で示される請求項1〜7のいずれかに記載の化合物:
    Figure 2015509966

    Figure 2015509966

    [式中、RI−IV 請求項1で定義したとおりである]。
  9. 以下から選択される、式(I)で示される請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
    Figure 2015509966

    Figure 2015509966
  10. 常磁性金属イオンと錯体を形成している、式(I)で示される請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. 前記金属イオンがGd3+またはDy3+である、式(I)で示される請求項10に記載の化合物。
  12. 以下から選択される錯体の形態の、式(I)で示される請求項10または11に記載の化合物。
    Figure 2015509966

    Figure 2015509966
  13. 式(I):
    Figure 2015509966

    で示される請求項1記載の化合物の製造方法であって、以下のステップ:
    a)式:
    Figure 2015509966

    [式中、Lは末端にカルボキシル官能基を含んでなるリンカーである]
    で示される付加体の調製、
    b)リンカーの該末端のカルボキシル官能基の活性化;
    c)ステップb)の生成物とY基との間のアミド化反応;
    d)保護基を開裂させて式(I)で示される誘導体を得ること;および場合により、
    e)常磁性金属イオンでキレート化して式(I)で示される誘導体を常磁性錯体の形態で得ること、
    を含んでなる方法。
  14. MRI造影剤として用いるための、請求項10〜12に定義した錯体を形成している式(I)の化合物。
  15. 1以上の製薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて、請求項10〜12に定義した常磁性金属イオンとの錯体の形態の式(I)で示される誘導体またはその製薬的に許容し得る塩を含有する、製薬的に許容し得る組成物。
  16. 体内の部位を画像化する方法であって、診断的に有効量の請求項10〜12のいずれかに記載の化合物または請求項15記載の組成物を画像化される対象に前投与し、MR画像を取得することを含んでなる方法。
  17. 診断的に有効量の請求項10〜12のいずれかに記載の化合物または請求項15記載の組成物の前投与およびMR画像の取得を含んでなる、MRI診断方法。
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