JP2015506857A - 鋸台 - Google Patents

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Abstract

第一脚部対及び第二脚部対を有する鋸台であって、第一脚部対と第二脚部対の間に切断対象材料が載置される横部材が少なくとも二つ配置される。切り溝は、連続して配置される横部材間に形成される。鋸を案内するための少なくとも第一ガイドレール及び/又は第二ガイドレールは、切断対象材料の切断時に、鋸が、切り溝を通って少なくとも二つの横部材に保持されている切断対象材料の水平面の下に達するように、鋸台に取り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は鋸台に関し、より詳細には、第一脚部対及び第二脚部対を有し、第一及び第二脚部対の間に、切断対象物を載置するために、少なくとも二つの横部材が設けられている鋸台に関する。
特許文献1には、短い木材を切断するための摺動可能な複数の補助部品を備える木材用の鋸台が開示されている。これらの補助部品は、一緒に又は独立して左右に移動可能であり、切断対象木材を支持する。鋸のガイドは設けられていない。
特許文献2には、各々ヒンジにより接続されている二組の鋏状脚部を有する折り畳み式の木挽台が開示されている。少なくとも一つの交差接続で、二組の鋏状脚部の脚部間の広げられる距離が設定される。木材又は加工対象物は、広げられた脚部の両端の間から載置される。折り畳み式の木挽台フレームには、三対の脚部が設けられている。
特許文献3には、チェーンソーの取り扱いを容易にすると共に、熟練した安全なやり方で、所定長の材木から様々な一般的なビレット長に薪の切断ができるよう構成された木挽台が開示されている。この木挽台は、二つの堅固な起立横部材及びその中間に配された保持または起立横部材を有する。この起立及び保持横部材は、平行に設けられた交差ブレースによってぴったりと接続されている。起立及び保持横部材のトップビームの少なくとも一方の側の長さは異なり、長いビームと短いビームが交互に配置されている。
特許文献4には、切断対象の木片(例:丸太)の支持部を有する鋸台が開示されている。木片を固定する支持部材がさらに設けられている。この支持部は、いくつかに区分され、わずかに上方に向けられている。支持部の隣接する区分領域の間には凹部が形成されている。これは、丸太の厚さよりも深く切断するためである。木材を切断する際、引っ張らなくても、傾斜した支持部へと木材の一部がゆっくりと下がるようになっている。
特許文献5には、長さが4m以上の木材を安全に切断するために気体ばね張力装置を設けた金属製の鋸台が開示されている。これには、切断対象の木材を載置する四つの相互接続された鋏状木挽台が設けられている。最後から二番目のブラケットに取り付けられた気体ばねがクランプ装置の役を果たしている。このために、可動アームが設けられている。木材は、レバーを下に引くことで堅固に固定される。鋏状木挽台は、接続ピンで折り畳み可能である。
特許文献6には、互いに離間し相互接続された、木材束を積載する少なくとも二つの木挽台部材から成る木挽台が開示されている。二つの木挽台部材はそれぞれ積載された木材を圧縮かつ固定するクランプ装置を有する。この木挽台では、約5乃至20cmの厚みの木材を重ねて固定し、木材を固定する力を調節することなく、チェーンソー又は他の市販の鋸を使って上から下へと5、6回で切断することが可能である。このように、特に補助を必要とせず、怪我などの深刻なリスクにさらされることなく、作業者が一人で枝、細枝又は幹から薪を切り出すことができる。
特許文献7に、木の幹又は類似の堅木からそれぞれ木材の薄片を切り出すために使用される木挽台が開示されている。この木挽台は、複数のベアリングを有する。各ベアリング間に空き領域が設けられている。ベアリングヘッドにはガイド板が取り付けられ、それぞれ木の幹の左右両側にくるようになっている。ベアリングヘッドのガイド板は、幹の厚さが様々に異なっていても柔軟に固定できるよう、約45°の角度に向けられ、幹から離れていくように構成されている。
ドイツ特許出願DE2735777 ドイツ特許DE3134854C2 ドイツ特許DE10006761C2 ドイツ実用新案DE20107973U1 ドイツ実用新案DE20213483U1 ドイツ実用新案DE29603645U1 ドイツ実用新案DE202004005124U1
本発明の目的は、多種多様な切断対象材料を切断可能な鋸台であって、使用者が切断作業を安全かつ問題なく行える鋸台を提供することにある。
上記の目的は、請求項1の特徴を有する鋸台によって達成される。
本発明では、各横部材は、互いに対して所定角度を形成するように配置されている第一当接部材と第二当接部材とを有する。上記横部材の間に切り溝が形成されている。切断作業を容易にするために、少なくとも第一ガイドレール及び/または第二ガイドレールが、切断対象材料の切断時に鋸が切り溝を通って切断対象材料の水平面の下に達するように、鋸台に取り付けられている。
第一ガイドレールは、後部のフレームに取り付けられる。安全な切断のため、鋸にガイドピンが取り付けられており、そのガイドピンが第一ガイドレール内で摺動可能に案内される。第一ガイドレールには、切断作業後に鋸を留め置くことができる保持フォークが設けられている。第二ガイドレールは、第二当接部材の後部で、フレームに取り付けられている。鋸に接続されたガイドピンが、第二ガイドレール内で摺動可能に案内される。第二ガイドレールには保持フォークが取り付けられ、ここに鋸が留め置かれる。
さらに、第二当接部材の自由端にあるフレームの受け口に揺動装置を取り付けることができる。鋸に接続されたガイドピンは、揺動装置のガイドチャンネルに摺動可能に案内される。揺動装置上には、鋸が留め置かれる保持フォークが設けられている。
第一当接部材の自由端及び/又は第二当接部材の自由端に、切断対象部材又は木材を保持するための保持部材が接続可能な受け口が少なくとも一つ設けられている。各保持部材は、受け口への取り付けのため、受け口とぴったり係合する、少なくとも一つのピンが設けられる。
第一脚部対及び第二脚部対の脚部は、それぞれ堅固に接続され、各脚部対の脚部が鋭角を形成して配置される。二組の脚部対と切断対象片を載置する横部材は、鋸台のフレームに堅固に固定されている。鋸台のフレームは、高さが調節されない四つの剛性床保持部と結合可能である。床保持部は、鋸台が容易に移動可能となるよう、対向する端部に取り付けられる摺動部を有する。本発明の他の実施形態によれば、四つの床支持部の高さは調節可能である。これにより、平らでない地面上で、高さを均等にして鋸台を設置することができる。
少なくとも一つの拡張モジュールが、鋸台のフレームに着脱可能に接続される。拡張モジュールの種類に応じ、二つの高さ調節ができない剛性床支持部又は二つの高さ調節可能な床支持部が取り付けられる。
鋸台の使い勝手を向上させるため、鋸台に車輪を装着することができる。この車輪は、機械的なクランクによって高さを調節することができる。同様に、二つの運転ハンドルを両方の移動方向のフレームの該当するスロットに嵌め込むことができる。この運転ハンドルは、フレーム上の適正な位置に留め置かれ、鋸台の使用時に作業を妨げることがない。
第一及び第二当接部材は、切断対象材料が滑ることがないよう、切断対象材料を固定する固定部材をいくつか有している。
本発明の多機能鋸台の基本概念は、作業長が異なるいくつかの変形モデルへ展開できることである。「ビギナー」モデルの作業長は800mm、「標準」モデルは1000mm、「プロフェッショナル」モデルは1300mmである。例えば、切断対象が薪(最大径:33cm)又は他の材料の場合、切断対象材料の支持部は、角型の筒部材から成る頑丈なフレームに溶接された横部材を有する。横部材の幅はそれぞれ異なり、切り溝により離間している(幅:約10cm)。ユーザは、電動チェーンソー又は電動鋸を使用して、上から垂直に切断対象材料を切断できる。切断は切り溝のうちの一つに向けて行われる。切り溝は、ユーザが切断対象材料を完全に切断し、鋸が横部材の水平面のかなり下の部分を通過するよう構成されている。
切断作業の前後において切断対象である木材や材料が鋸台から落下することがないように、横部材からなる支持部の両側に、矩形の筒から成る保持部材が設けられている。これらの保持部材は、鋸台のフレームに取り付けられる。保持部材は、任意に配置することができ、それぞれの横部材の支持面下に留め置くこともできる。従って、これらの部材は常に鋸台上で使用可能で、またボルトで固定できるので、なくなることもない。保持部材は、薪の束だけでなく、枝、丸太又は板にも適している。本発明の鋸台は、湾曲した形状のものでも対応可能である。ツイストロックは、特に丸太の切断時に丸太の向きが変わるのを防ぐ。さらに、切断された木材はそのまま一括して鋸台に留まり、鋸台からまとめて取り除くことができる。
ユーザが、フリーハンドで切断しなくてもよいように、鋸は、鋸台のフレームに取り付けられた少なくとも一つのガイドレールと共に使用される。従って、鋸の傾きや横部材の切断を防ぐことができる。ガイドレールが僅かに内側に傾くことで、切断作業を容易にし、自然な切断動作を支援する。例えばチェーンソーのチェーンカバーナットのようなガイドピンにより、ガイドレール内でチェーンソーに必要な案内がなされる。
別の利点は、ガイドレールにより、切り溝の位置にある各切断箇所が示される点にある。取り付けられたガイドレールは、正しい切断位置を明確かつ間違いなく指し示す。より良好に区別するため、例えば鋸台の着脱可能な部品など、接続可能な部品はすべてオレンジの目立つ色で塗られる。さらに各切断後、鋸をガイドレールの下流に接続された保持部材に留め置くことができ、鋸は決められた位置に配置される。
鋸台を容易に移動できるように、機械的なクランクで高さを調節可能な車輪から成るシャーシが設けられている。車輪の高さを調節し、地面からの高さが25cmまでとされる。車輪は、鋸台の両側に取り付けることができる。また、二つのハンドルをいずれかの運転方向に取り付けることができ、そして鋸台のフレーム上に留め置くことができる。
鋸台の長さは、拡張モジュールで延ばすことができる。各拡張モジュールは、拡張される鋸台に対して少なくとも三つのコネクタで取り付け可能である。また、鋸台に、地面形状が不均一のときに高さ調節ができるように高さ調節可能な四つの床支持部を設けることも可能である。弓鋸を使って、純粋に手動で切断することも可能である。切断作業時にガイドレールの一つによって弓鋸を案内することができる。
本発明のさらなる利点及び有益な実施形態は、以下の図面及び付随の説明により明らかとなる。
本発明に係る鋸台の実施形態の側面図である。 図1が示す本発明に係る鋸台の実施形態の平面図である。 本発明に係る鋸台の側面図である。 図1が示す鋸台の別の実施形態の側面図であり、拡張モジュールが備えられている例を示す。 本発明に係る鋸台の別の実施形態の側面図である。 図5が示す本発明に係る鋸台の実施形態の平面図である。 本発明に係る鋸台のさらに別の実施形態の側面図である。 図7が示す本発明に係る鋸台の実施形態の平面図である。 図5が示す本発明に係る鋸台の実施形態の平面図であり、拡張モジュールが備えられている例を示す。 図7が示す本発明に係る鋸台の実施形態の平面図であり、拡張モジュールが備えられている例を示す。 車輪及び運転ハンドルを備える、本発明に係る鋸台の実施形態の側面図である。 図11が示す本発明に係る鋸台の実施形態の平面図である。 鋸台の、運転ハンドルが取り付けられる側面の正面図である。 鋸台の、車輪が取り付けられている側面の正面図である。 移動型鋸台の別の実施形態の平面図であり、鋸台を拡張する二つの拡張モジュールが備えられている例を示す。 切断対象材料を保持しかつ固定する保持部材を備えた、本発明に係る鋸台の車輪が取り付けられている側面の正面図である。 鋸台に切断対象材料が保持されている、図16が示す本発明に係る鋸台の車輪が取り付けられている側面の正面図である。 本発明に係る鋸台の車輪が取り付けられている側面の正面図であり、切断対象材料が丸太である例を示す。 図18が示す鋸台の側面図であり、積載された丸太材が数箇所で切断される例を示す。 鋸の別の取付け例を示す。 積載された丸太材を切断後の鋸の位置を示す。 本発明に係る鋸台に追加鋸台を取り付ける例示す。 鋸台に取り付け可能な鋸の揺動装置を示す。 鋸台に取り付け可能な木材保持フォークをさらに示す。 鋸台の揺動装置と留め置き位置にある鋸とを示す。 鋸台の第一ガイドレールにより案内される手鋸を示す。 いろいろな取り付けブラケットに鋸が留め置かれている鋸台の側面図である。 鋸台に積載された圧縮小枝を示す。 高さ調節可能な床支持部を示す。 鋸台の、高さ調節可能な従輪を示す。 第一ガイドレールの側面図である。 第一ガイドレールの平面図である。 第二ガイドレールの側面図である。 第二ガイドレールの平面図である。 ガイドピンの側面図である。 ガイドピンの正面図である。 揺動装置の側面図である。 取り付け可能な追加鋸台の側面図である。 木材保持フォークの側面図である。 切断対象材料の保持部材の実施形態の側面図である。 取り付け可能な、切断対象材料の保持部材の別の実施形態の側面図である。
本発明における同一又は同等の部材には、同じ参照番号が付けられている。ここに示す実施形態は、鋸台(多機能鋸台)の例として示すものであり、ここに示す実施形態が、本発明に係る鋸台を実施するためのさまざまな方法から選択したものであることは、当業者にとって自明である。さらに鋸台には、その適用範囲を広げる他の様々な付属部品を備えることができる。
本発明の実施形態である鋸台100の側面図である図1が示すように、この鋸台100は、第一脚部対10と第二脚部対20とを含む。第一脚部対10と第二脚部対20は、フレーム8に堅固に接続されている。第一脚部対10と第二脚部対20の間には、少なくとも二つの横部材2が備えられ、その上に切断対象材料3(図18を参照)が載置される。横部材2は、切り溝6によって隔てられている。鋸40は切り溝6を通り、少なくとも二つの横部材2の上及び/又は横部材2に位置する切断対象材料3の水平面Nの下に到達する。
図2は、図1が示す本発明に係る鋸台100の実施形態の平面図である。各横部材2は、いずれも実質的に平面状である第一当接部材4及び第二当接部材5を含む。第一当接部材4及び第二当接部材5は、図3が示すように、互いに角度αを形成するよう配置されている。
図1、図2及び図3において、鋸40の第一ガイドレール7(例:図18を参照)は、切断対象材料3の切断時に鋸40が切り溝6を通って案内されるように、鋸台100に取り付けられる。鋸40は、切断対象材料3の水平面Nの下に達する。第一ガイドレール7はそれぞれ第一当接部材4の後部でフレーム8に取り付けられ、固定される。第一ガイドレール7には、鋸40を留め置くことができる保持フォーク28が取り付けられる。図3は、第二脚部対20を示す。第二脚部対20の脚部21は、鋭角βを形成するように配置されている。二つの運転ハンドル18は、フレーム8上の適切な留め置き位置19に嵌め込まれる。ここに示されている実施形態において、鋸台100のフレーム8は四つの剛性床支持部13を有する。床支持部13の高さは調節できない。床支持部13の床係合端は滑り板形状のため、鋸台100は床や地面を容易に移動可能である。切断対象材料3が載置される第一当接部材4及び/又は第二当接部材5の側には、固定部材25が取り付けられている。固定部材25は、切断作業時に切断対象材料3が滑るのを防ぐ。
図4は、拡張モジュール30が関連づけられている、本発明に係る鋸台100の側面図である。拡張モジュール30は、各自由端8Eにコネクタ12が形成されているフレーム8を有し、そのコネクタ12が鋸台100側のフレーム8の該当する受け口8A(例:図3を参照)にぴったり係合する。拡張モジュール30は、例えば従来の安全ピンを用いて鋸台100に固定可能である。拡張モジュール30には、横部材2が取り付けられている。同様に、第一ガイドレール7が備えられ、これは切り溝6と交わっている。各拡張モジュール30は、二つの床支持部13を有し、ここに記載される実施形態では、剛性床支持部13として形成されている。横部材2は、保持部材42(図40及び41を参照)を取り付ける受け口33を有する。
図5は、本発明に係る鋸台100の別の実施形態の側面図である。鋸台100は、三つの横部材2を有し、これらは鋸台100のフレーム8に取り外せないように固定されている。上述の実施形態で既に説明したように、切り溝6が、横部材2の間に形成されている。各切り溝6は、第一ガイドレール7と交わっている。図6は、本発明に係る鋸台100のさらに別の実施形態の平面図である。この図では、この実施形態が、四つの床支持部13を有し、剛性フレーム8が横部材2及び第一ガイドレール7とを支えていることを示す。
図7及び図8は、本発明に係る鋸台100の別の実施形態を示す。この鋸台100は、四つの横部材2を有し、これらの部材は鋸台100のフレーム8に固定されている。横部材2の間に切り溝6が形成されている。第一ガイドレール7は、それぞれ切り溝6と交わっている。図8の平面図は、四つの床支持部13を有する、本発明に係る鋸台100のさらに別の実施形態を示す。剛性フレーム8は、四つの横部材2及び三つの第一ガイドレール7を支える。
図9は、図5が示す、本発明に係る鋸台100の実施形態の平面図であり、長さを延ばすため、複数の拡張モジュール30が着脱自在に鋸台100に接続できる。図4において既に記載したように、横部材2が各拡張モジュール30上に取り付けられている。同様に、第一ガイドレール7が設けられ、各拡張モジュール30の切り溝6に割り当てられている。拡張モジュール30の各々は、本実施形態において剛性床支持部13として形成されている二つの床支持部13を有する。
図10は、図7が示す、本発明に係る鋸台100の実施形態の平面図である。鋸台100の長さを延ばすため、複数の拡張モジュール30が着脱自在に接続される。拡張モジュール30の構造は、図4及び9において記載されたものと類似している。従って、説明やさらなる参照符号を省略する。
図11、図12、図13及び図14は、移動型の鋸台100の実施形態をそれぞれ示す図である。ここに示す鋸台100の構造は、図1で記載した鋸台100と同じである。移動を容易にするため、鋸台100に従輪15を取り付けることができる。この従輪15は、クランク17により、機械的に高さを調節できる。同様に、運転ハンドル18も設けられており、ユーザは、これにより鋸台100を別の地点へと移動させることができる。運転ハンドル18及び従輪15は、フレーム8と接続が可能である。フレーム8には、運転ハンドル18及び従輪15が係止される受け口8Aが形成されている。このフレーム8に、四つの高さ調節可能な床支持部14が接続される。床支持部14の調節は、クランク17によって行われる。
図15は、本発明に係る移動型の鋸台100の別の実施形態の上面図である。この鋸台100は、図8が示す鋸台100と構造的に類似している。鋸台100の長さを延ばすため、二つの拡張モジュール30が用意されている。拡張モジュール30と鋸台100との接続については、既に説明されている。運転ハンドル18は、着脱自在に鋸台100と接続される。このために、各運転ハンドル18には、コネクタ12が形成されている。従輪15は、一連の拡張モジュール30の最後の拡張モジュール30に接続されている。
図16及び図17は、本発明に係る鋸台100の従輪が取り付けられた側面の正面図であり、鋸台100に載置される切断対象材料3の量を増やすために保持部材42が取り付けられている。保持部材42は切断対象材料3の載置量を増やすと同時に、切断対象材料の落下を防止し固定する働きをする。少なくとも一つの保持部材42が第一当接部材4の自由端34に取り付けられ、少なくとも一つの別の保持部材42が第二当接部材5の自由端36に接続される。これを実現するため(例:図11を参照)、保持部材42と係合する少なくとも一つの受け口37が設けられている。切断対象材料3を鋸台100上により良好に固定するため、切断対象材料3の積載束上に広げることのできる、少なくとも一つの弾性部材46が備えられる。
図18は、積み重ねられた切断対象材料3が載置された、本発明に係る鋸台100の従輪が取り付けられた側面の正面図である。積み重ねられた材料3は丸太である。第一当接部材4と第二当接部材5とには、それぞれ保持部材42が割り当てられる。ガイドレール7に案内される鋸40は、積み重ねられた木材の切断用のチェーンソーである。切断作業の後、チェーンソー41の刃の少なくとも一部が、第二当接部材5の水平面Nの下に位置する。図18の側面図を図19に示す。積み重ねられた丸太が数箇所で切断される様子が示されている。複数の保持部材42は、積み重ねられた木材を数箇所で固定する役を果たす。切断箇所6Sは切り溝6に位置し、鋸40のガイドレール7に隣接している。従って切断された積み重ねられた木材は、切断後もそのまま鋸台100上に維持される。
図20は、鋸40を鋸台100へ取り付けるさらに別の例を示す。鋸40は第二ガイドレール9で案内される。第二ガイドレール9は、第二当接部材5の自由端36にて受け口33によりフレーム8に取り付けることができ、所定位置に固定可能である。鋸40による切断作業後の状態を図21に示す。ガイドピン(図示せず)が鋸40に接続されていて、第二ガイドレール9内にて摺動自在に案内される。第二ガイドレール9は、積み重ねられ材木の切断後に鋸40を留め置く保持フォーク29を有する。
図22は、本発明に係る鋸台100にさらに追加鋸台27を設けた例を示す。追加鋸台27は、第一当接部材4に接続される。切断対象材料3は、既に追加鋸台27に載置されている。第二当接部材5には、保持部材42が取り付けられている。保持部材42は停止部43を有し、保持部材42上にいくつかの木片を留め置き、一つ一つ切断のために追加鋸台27へ移すことができる。
図23は、鋸40の揺動装置32を示す。揺動装置32は、鋸台100の第二当接部材5に取り付けられている。切断対象材料3は、第一当接部材4及び第二当接部材5に支えられている。揺動装置32及び固定ピン48により、油圧又は空圧モータで駆動される鋸40による安全な切断作業が確保される。材料3は切断後、鋸台100上にそのまま維持され、滑り落ちることが回避される。
図24は、鋸台100に取り付けることができる別の木材保持フォーク50を示す。鋸40の揺動装置32は、第二当接部材5に取り付けられる。木材保持フォーク50は、載置された切断対象材料3を固定する。揺動装置32は、鋸40を案内する。
図25は、揺動装置32の留め置き位置52にある鋸40を示す。留め置き位置52は、さらなる切断作業のため、鋸40を容易に取り外せるように構成されている。鋸40は、鋸台100に直接留め置いてもよい。
図26は、鋸40が手鋸であることを示す。この手鋸は、鋸台100の第一ガイドレール7により案内される。ここで、切断対象材料3は、追加鋸台27に載置されている。
図27は、本発明に係る鋸台100の一実施形態の側面図である。鋸台100は、手動で操作するいろいろな鋸40を留め置くための様々の保持ブラケット54を有する。機械的な手鋸を簡単に取り外すことができるので、様々な種類の木材にそれぞれ適した鋸40を常にすぐ手の届く所に置くことができる。留め置いている鋸40が、切断作業の流れを邪魔することはない。
図28は、鋸台100に取り付けられた加圧部材60を示す。ロッククランプ62により、切断対象材料3(細枝)が互いに押し付けられてひとかたまりになる。
図29は、高さ調節可能な床支持部14の拡大図である。調節可能な床支持部14の実施形態は、縦スロット56を有し、ピン58が摺動可能に案内される。クランク17により、床支持部14の高さが調節可能である。縦スロット56内をピン58が摺動するので、クランク17に対向する床支持部14の端部でベース57が回転することはない。同様に、図30が詳細に示す従輪15も高さ調節が可能である。従輪15は、フォーク70を介して支持体72に取り付けられる。クランク17を介し、従輪15の高さ調節が可能である。支持体72にピン44が取り付けられ、これが鋸台100のフレーム8の受け口23に係合する。
図31及び図32は、それぞれ第一ガイドレール7を示す図である。第一ガイドレール7は様々な方法で本発明に係る鋸台100に取り付けることができる。第一ガイドレール7は、鋸台100への取り付け部となるコネクタ12を有する。保持フォーク28は、様々な鋸40の留め置きに使用される。
図33及び図34は、それぞれ第二ガイドレール9を示す図である。第二ガイドレール9は様々な方法で本発明に係る鋸台100に取り付けることができる。第二ガイドレール9は、鋸台100の第二当接部材5への取り付け部となるコネクタ12を有する。保持フォーク29は、様々な鋸40の留め置きに使用される。
図35及び図36は、それぞれガイドピン25を示す図である。ガイドピン25は、油圧又は空圧モータで駆動される鋸40と共に使用される。ガイドピン25は、第一ガイドレール7又は第二ガイドレール9内で摺動するよう構成されている。従ってガイドピン25には、径方向周縁に溝74が形成されており、第一ガイドレール7又は第二ガイドレール9での確実な移動が可能となる。同様に、ガイドピン25にはレンチ76の受け口が形成され、鋸40に着脱可能に固定される。
図37は、接続可能な揺動装置32の側面図である。この揺動装置32は、油圧または空圧モータで駆動される鋸40を留め置く揺動ホルダー80を有する。切断作業時の揺動ホルダー80への鋸40の固定は、固定ピン78により行われる。揺動装置32のガイドチャンネル82により、油圧又は空圧モータで駆動される鋸40による切断作業が確実に行われる。停止部84は、切断作業を制限する働きをする。ブラケットホルダー86に、油圧又は空圧モータで駆動される鋸40を留め置くことができる。揺動装置32は、コネクタ12により鋸台100に取り付けられる。
図38は、追加鋸台27の側面図である。切断対象材料3が載置される追加鋸台27側には、固定部材25が設けられている。固定部材25は、切断対象材料3が滑るのを防ぐ。コネクタ12が、鋸台100のフレーム8の該当する受け口23に係合し、追加鋸台27が鋸台100にしっかりと取り付けられる。さらに追加鋸台27は、ハンドル87及びサスペンションブラケット88を有する。
図39は、支持管90を介し鋸台100にボルトで固定された木材保持フォーク50の側面図である。切断対象材料3は、切断作業時に木材保持フォーク50に安全に固定される。
図40及び図41は、それぞれ鋸台100に取り付け可能な保持部材42の実施形態を示す図である。ここに示す保持部材42は、一つの選択肢であり、本発明を限定するものではない。保持部材42が様々な構成をとることは、当業者にとっては自明である。本発明では、各保持部材42が、鋸台100の対応する受け口37と係合する、少なくとも一つのピン44を有することが重要である。図41が示す保持部材42は、機械鋸用の保持ブラケット54を有している。
本発明を、好ましい実施形態について説明してきた。以下の特許請求の範囲から逸脱しない限り、いかなる修正や変更も可能なことは、当業者にとって自明である。
2 横部材
3 切断対象材料
4 第一当接部材
5 第二当接部材
6 切り溝
6S 切断箇所
7 第一ガイドレール
8 フレーム
8A 受け口
8E 自由端
9 第二ガイドレール
10 第一脚部対
11 脚部
12 コネクタ
13 床支持部
14 床支持部
15 従輪
17 クランク
18 運転ハンドル
19 留め置き位置
20 第二脚部対
21 脚部
23 受け口
24 支持面
25 固定部材
26 ガイドピン
27 追加鋸台
28 保持フォーク
29 保持フォーク
30 拡張モジュール
32 揺動装置
33 受け口
36 自由端
37 受け口
40 鋸
41 チェーンソー
42 保持部材
43 停止部
44 ピン
46 弾性部材
48 固定ピン
50 木材保持フォーク
54 保持ブラケット
56 縦スロット
57 ベース
58 ピン
60 加圧部材
62 ロッククランプ
70 フォーク
72 支持体
74 溝
76 受け口
78 固定ピン
80 揺動ホルダー
82 ガイドチャネル
84 停止部
86
87 ハンドル
88 サスペンションブラケット
90 支持管
100 鋸台
α 角度
β 角度
N 水平面

Claims (15)

  1. 第一脚部対及び第二脚部対を有し、前記第一脚部対と第二脚部対との間に、切断対象材料を載置するための少なくとも二つの横部材が配置される鋸台であって、
    各横部材には第一当接部材及び第二当接部材が設けられて、互いにある角度を形成するよう配置され、
    前記横部材間に切り溝が形成され、
    前記切断対象材料の切断時に、鋸が前記切り溝を通って前記切断対象材料の水平面の下に達するよう、前記鋸のために少なくとも第一ガイドレール及び/又は第二ガイドレールが前記鋸台に取り付けられている、ことを特徴とする鋸台。
  2. 前記第一脚部対の脚部及び前記第二脚部対の脚部は、各脚部対の前記脚部が鋭角を形成するよう取り付けられ、前記脚部対と前記切断対象材料の横部材(2)がフレームに固定されている、請求項1に記載の鋸台。
  3. 四つの床支持部が、前記フレームに固定して取り付けられている、請求項1または2に記載の鋸台。
  4. 四つの高さ調節可能な床支持部が前記フレームに接続されている、請求項1または2に記載の鋸台。
  5. 少なくとも一つの拡張モジュールが、前記鋸台の前記フレームに着脱自在に接続可能である、請求項1〜4のいずれかに記載の鋸台。
  6. 前記拡張モジュールは、二つの剛性床支持部又は二つの高さ調節可能な床支持部を備える、請求項5に記載の鋸台。
  7. 従輪が装着可能であり、前記従輪は、クランクを介して機械的に高さの調節が可能である、請求項1〜6のいずれかに記載の鋸台。
  8. 二つの運転ハンドルが、鋸台の両方の運転方向の前記フレーム上の該当する受け口に取り付け可能である、請求項1〜7のいずれかに記載の鋸台。
  9. 各運転ハンドルは、前記フレームの該当する留め置き位置に嵌め込むことが可能である、請求項8に記載の鋸台。
  10. 前記第一当接部材及び前記第二当接部材は、前記切断対象材料が滑るのを防ぐため、その支持面上にいくつかの固定部材を有する、請求項1〜9のいずれかに記載の鋸台。
  11. 前記第一ガイドレールは、前記第一当接部材の後部から前記フレームに取り付けられ、鋸のガイドピンは、前記第一ガイドレールに摺動可能に案内され、前記鋸を留め置く保持フォークが前記第一ガイドレールに取り付けられている、請求項1に記載の鋸台。
  12. 前記第二ガイドレールは、前記第二当接部材の自由端に設けられた受け口により前記フレームに取り付けられ、前記鋸のガイドピンは、前記第二ガイドレールに摺動可能に案内され、前記鋸を留め置く保持フォークが前記第二ガイドレールに取り付けられている、請求項1に記載の鋸台。
  13. 揺動装置が、前記第二当接部材の自由端に設けられた受け口により前記フレームに取り付けられ、前記鋸のガイドピンは、前記揺動装置のガイドチャンネルに摺動可能に案内され、前記鋸を留め置く保持フォークが搖動装置に取り付けられている、請求項1に記載の鋸台。
  14. 前記第一当接部材の自由端及び/又は前記第二当接部材の自由端に少なくとも一つの受け口を有し、木材の保持部材が接続可能である、請求項1に記載の鋸台。
  15. 各保持部材は、その取り付けのための、前記受け口にぴったり係合される、少なくとも一つのピンを有する、請求項14に記載の鋸台。
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