JP2015506837A - サイクロンアンダーフロー中の微細物質を低減する液体サイクロン - Google Patents

サイクロンアンダーフロー中の微細物質を低減する液体サイクロン Download PDF

Info

Publication number
JP2015506837A
JP2015506837A JP2014555978A JP2014555978A JP2015506837A JP 2015506837 A JP2015506837 A JP 2015506837A JP 2014555978 A JP2014555978 A JP 2014555978A JP 2014555978 A JP2014555978 A JP 2014555978A JP 2015506837 A JP2015506837 A JP 2015506837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrocyclone
barrier fluid
inflow
underflow
raw slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014555978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6031124B2 (ja
Inventor
クレーマー,ミヒャエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Andritz Energy and Environment GmbH
Original Assignee
Andritz Energy and Environment GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Andritz Energy and Environment GmbH filed Critical Andritz Energy and Environment GmbH
Publication of JP2015506837A publication Critical patent/JP2015506837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6031124B2 publication Critical patent/JP6031124B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04CAPPARATUS USING FREE VORTEX FLOW, e.g. CYCLONES
    • B04C5/00Apparatus in which the axial direction of the vortex is reversed
    • B04C5/02Construction of inlets by which the vortex flow is generated, e.g. tangential admission, the fluid flow being forced to follow a downward path by spirally wound bulkheads, or with slightly downwardly-directed tangential admission
    • B04C5/04Tangential inlets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D45/00Separating dispersed particles from gases or vapours by gravity, inertia, or centrifugal forces
    • B01D45/12Separating dispersed particles from gases or vapours by gravity, inertia, or centrifugal forces by centrifugal forces
    • B01D45/16Separating dispersed particles from gases or vapours by gravity, inertia, or centrifugal forces by centrifugal forces generated by the winding course of the gas stream, the centrifugal forces being generated solely or partly by mechanical means, e.g. fixed swirl vanes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D47/00Separating dispersed particles from gases, air or vapours by liquid as separating agent
    • B01D47/06Spray cleaning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04CAPPARATUS USING FREE VORTEX FLOW, e.g. CYCLONES
    • B04C5/00Apparatus in which the axial direction of the vortex is reversed
    • B04C5/08Vortex chamber constructions
    • B04C5/081Shapes or dimensions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04CAPPARATUS USING FREE VORTEX FLOW, e.g. CYCLONES
    • B04C5/00Apparatus in which the axial direction of the vortex is reversed
    • B04C5/14Construction of the underflow ducting; Apex constructions; Discharge arrangements ; discharge through sidewall provided with a few slits or perforations
    • B04C5/18Construction of the underflow ducting; Apex constructions; Discharge arrangements ; discharge through sidewall provided with a few slits or perforations with auxiliary fluid assisting discharge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04CAPPARATUS USING FREE VORTEX FLOW, e.g. CYCLONES
    • B04C9/00Combinations with other devices, e.g. fans, expansion chambers, diffusors, water locks
    • B04C2009/008Combinations with other devices, e.g. fans, expansion chambers, diffusors, water locks with injection or suction of gas or liquid into the cyclone
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04CAPPARATUS USING FREE VORTEX FLOW, e.g. CYCLONES
    • B04C5/00Apparatus in which the axial direction of the vortex is reversed
    • B04C5/08Vortex chamber constructions
    • B04C5/103Bodies or members, e.g. bulkheads, guides, in the vortex chamber

Abstract

本発明は、原料スラリー(6)用の接線方向入口(4)を備えたインフロー領域(2)を含み、インフロー領域(2)に隣接し、且つ粗物質又は粗顆粒を排出するためのアンダーフローノズル(8)を含む分離用領域(3)を含む、液体サイクロン(1)に関する。本発明によれば、バリア流体流(7)を供給するための少なくとも1つの追加入口(5)が接線方向入口(4)の領域内に設けられ、前記バリア流体流(7)と原料スラリー(6)は、少なくとも液体サイクロン(1)の上領域内において、ラメラ(10)によって互いに分離されている。本発明は、また、本発明による液体サイクロン(1)を動作するための方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明の主題は、原料スラリー用の接線方向インフローを有するインフロー領域と、インフロー領域に続いており、且つ重い物質、粗物質又は粗粒の排出用のアンダーフローノズルを有する分離領域と、を有する、液体サイクロンである。本発明の主題は、また、本発明による液体サイクロンを動作するための方法である。
液体サイクロンは懸濁液又は混合物用の遠心分離器である。これらによって固体の粒子は大部分が分離又は分級される。例えば、油/水の混合物などの乳濁液はそれによって同様に分離されうる。
液体サイクロンは湿式排煙精製プラントにおける石膏脱水の重要構成要素である。この場合、吸収体から抜き取られた懸濁液は1つ又は複数の液体サイクロンによって一部脱水され、その後、帯状フィルタ(band filter)又は遠心機に送られる。この方法の結果、石膏の残留水分は概ね10%未満となり、その後、搬出されうる。
従来の液体サイクロンは、通常、接線方向インフロー(インフローノズル)を有する円筒状セグメントと、アンダーフローノズル又は頂点ノズルを有する、隣接する円錐状セグメントと、を含む。渦ファインダ(vortex finder)又はオーバーフローノズルは浸漬管の形態で上方からサイクロンの内部に軸方向に突出している。
本発明においては、オーバーフロー又は上部フローは特により軽い及び/又はより小さな粒の画分を意味し、アンダーフローは特により重い及び/又はより粗い画分を意味しうると理解される。
本発明においては、オーバーフローは液体サイクロンを必ずしも「上部において」又はインフロー領域内において出る必要はない。液体サイクロンが並流原理、即ち、アンダーフローとオーバーフローとが液体サイクロンを同じ方向に出る、において動作する例示的実施形態もまた想定してもよい。
本明細書においては、名称「上部(top)」及び「底部(bottom)」はインフロー及びアンダーフローに関連する。しかしながら、液体サイクロンの実際の位置は可能な限り最大の範囲でこれとは無関係であり、したがって、水平に取り付けられた液体サイクロンであっても使用されることがある。
向流原理の液体サイクロンにおいては、液体は接線方向インフローを通じて円筒状セグメント内に円軌道(circular path)に沿って押し入れられ、下方に誘導される渦において下方に流れる。円錐状セグメントのテーパ部により容量の加速及び内方向への変位並びに円錐部の下方領域における蓄積が生じる。これにより、オーバーフローノズルを通じて排出される、内部上向きに誘導される渦の形成に至る。この目的は、特により重い画分(例えば、固体、粗物質、粗粒)をサイクロンの壁において分離し、したがって、アンダーフローノズルを通じて排出する一方で、特により軽い又はより微粒状の画分を、オーバーフローノズルを通じて出すことである。
分離及び粒度調整効果の基本原理は遠心力と流れ力の相互作用によるものとされている。遠心力は、大部分は大きな特に重い粒子(粗物質)に作用するため、これらは、したがって、外側に向かってサイクロン壁の方に分離される一方で、小さな軽い粒子の場合、それらのより高い比表面積のために、粒子にかかる流れの力(抵抗力)は非常に重要なものになる。
従来の液体サイクロンにおいては、インフロー中における微細物質の均一な分散が、オーバーフローとアンダーフローとの間の容量流量の分割によるこれら粒径クラスの分割を確実とする。これは、微細物質が、通常、アンダーフロー/インフロー容量の分割(容量流量比)に対応する画分において粗物質と分離されることを意味する。
したがって、従来の液体サイクロンは、通常、アンダーフローから分散相(その密度が流体の密度に類似するか、その粒径が小さい(<5μm))を低減するものではない。
例えば、独国特許出願公開第102009057079(A)号明細書に記載されているような最近の展開は、洗浄流(washing flow)を純粋流体(pure fluid)から発生させることにより微細画分をアンダーフローから分離しようと試みるという点において更に先の段階に進んでいる。この場合、洗浄水流は、通常、円錐部内又はサイクロンの下方領域内に接線方向に導入される。この希釈の結果は、粗物質排出物、即ちアンダーフロー中の微細物質濃度の低下である。この場合の欠点は、既に分離された重い画分が、導入される液体及び付随する乱流により再度中心流に流れ込むことである。これによりオーバーフローの純度が低下する。これら欠点が理由で、アンダーフロー中の微細物質の低減は限られた程度のみ、主に、付加的に導入された水流に対応する程度のみ実施されうる。
欧州特許第1069234(B1)号明細書は、頂点ノズルの中央に配置されているインフロー管を通じた中心流への希釈液体の直接的な添加について開示している。
したがって、本発明の基本となる目的は、アンダーフロー中の微細物質又は微細粒と、オーバーフロー中の粗物質又は粗粒との両方の不完全な排出が低減されるような手法で分離を向上させる液体サイクロンを提供することである。したがって、アンダーフロー中の微細物質はインフロー中の容量関連濃度(volume−related concentration)に対して低減されることとなる。
この目的は、水又は別の流体のバリア層が導入されることにより純粋相(pure phase)(それを通じて粗物質を沈降させる必要がある)が利用可能となる一方で微細画分が主に元のストリーム中に残される液体サイクロンによって達成される。このバリア流体の供給は懸濁液供給とは独立した少なくとも1つの更なるインフローによって行われる。バリア流体ストリームはラメラによって懸濁液又は原料スラリーから分離され、円筒状セグメント内に導入されうる。ラメラは、この場合、入口領域内における相互混合を防止する役割と、安定構造(stable profile)が形成された後のみに流れの層(flow layer)が接触することを可能にする役割とを果たす。
円錐領域内におけるバリア層の供給もまた想定してもよく、この場合、バリア水流を懸濁液の変位なく導入することができるようにサイクロン直径の段付きの広がり(stepped widening)が設けられてもよい。液体サイクロン壁は、この場合、また、同時にラメラを形成する。
本発明の基本概念は、主流と全く相互作用しないか、主流とわずかしか相互作用しない沈降補助層(sedimentation auxiliary layer)(バリア流体流)の形成により可能な限り画定された沈降条件を得ることである。これは、その沈降経路にわたって真正且つ、そうでなければ慣習的な濃縮の全く無い粒子分離を達成するためである。
微細画分(微細物質)は大部分が中心流に残る。バリア流体流は、この場合、原料スラリーを輪の形態で取り囲む。したがって、アンダーフロー中の微細物質又は微細粒は(投入されたバリア流体量又はバリア水量を考慮に入れても)インフロー中の容量関連濃度に対して低減されるか、理想的には、完全に分離されるかである。
バリア流体ストリームは、少なくとも1つの更なるインフローにより、好ましくは、インフロー領域に対して接線方向に供給されうる。それによって、安定した旋回バリア流体流がサイクロン内部に形成されうる。
好ましくは、ラメラは実質的に円筒状又は円錐形態のものである。この場合、それは、インフロー領域内又は円筒状セグメント内において、バリア流体流のインフロー領域から、分離領域又は円錐状セグメントへの移行部まで延在しても、円錐状領域内において固定されてもよい。したがって、バリア流体層及び原料スラリー内の両方における安定した旋回流の形成を可能にするほどの十分な時間が残る。
バリア流体ストリームと原料スラリーとを可能な限り渦を含まないように組み合わせられるようにラメラがその下端部において先端に向かって先細る場合、又は可能な限り薄く作製される場合は有利である。2つの流れは、また、ラメラの下で互いに分離された状態で可能な限り遠くまで更に流れるべきである。
本発明の有益な実施形態においては、原料スラリーの流れの方向において見ると、ラメラの下流側にフローセパレータが配置されており、それによって、組み合わされたバリア流体ストリームと原料スラリーが再度互いに分離される。後の、既に分離されている層の相互混合をフローセパレータによって低減又は防止することができる。
好ましくは、ラメラとフローセパレータとの間の距離は調整可能である。それによって分離する粒径が影響されうる。
フローセパレータの使用は、バリア流体ストリームがアンダーフロー、即ち、重い又は粗物質に富んだ画分を形成し、且つ重い物質が欠乏した原料スラリーがオーバーフローを形成する液体サイクロンの一実施形態を有することを可能とする。この場合、また、アンダーフロー及びオーバーフローは液体サイクロンから下方に排出されることが考えられる。この実施形態においては、したがって、液体サイクロンは並流原理において動作しうる。
この場合、液体サイクロンが実質的に円筒状構成を有していれば有利である。
ラメラは、また、原料スラリーとバリア流体流との間における連結を形成する補償オリフィスを有してもよく、したがって、結果的に、2つの層が互いに合流する前にバリア流体と懸濁液との間の圧力補償に至る。理想的には、この場合、バリア流体には常に懸濁液よりも幾分高い圧力が作用される。
また、アンダーフロー中の微細物質又は微細粒の更なる低減がそれによって実現されうるように、追加の洗浄又は希釈水がアンダーフロー領域内に導入されうることが考えられる。例えば、頂点の領域内においては、再度渦を巻くこと(reswirling)又は分離された層の完全な混合を最小限にするために水流が渦に対して軸方向に供給されてもよい。
本発明の主題は、また、本発明による液体サイクロンを動作するための方法であり、バリア流体流及び原料スラリー流が安定になると直ちに、バリア流体ストリーム及び原料スラリーが液体サイクロン内において共に更に案内される。
この場合、バリア流体流と原料スラリー流は、組み合わされた後、再度、フローセパレータによって分離されることが考えられる。
そのような一実施形態においては、2つの分離された流れは液体サイクロンから下方に排出されうる。
アンダーフロー及びオーバーフローは、したがって、液体サイクロンを同じ方向に出る。
好ましくは、洗浄又は希釈水は、例えば、アンダーフローノズルの中央に配置されているインフロー管によりアンダーフローノズルの領域内に注入される。
本発明による液体サイクロンを、以下、4つの図面によって記載する。
図1は、本発明による液体サイクロンの例示的実施形態の概略長手方向断面図を示す。 図2は、本発明による液体サイクロンのインフローの領域内における断面図を示す。 図3は、本発明による液体サイクロンの更なる例示的実施形態の概略長手方向断面図を示す。 図4は、本発明による液体サイクロンの更なる例示的実施形態の概略長手方向断面図を示す。 図5は、本発明による、フローセパレータを備えた液体サイクロンの例示的実施形態の概略長手方向断面図を示す。 図6は、フローセパレータを備えた液体サイクロンの詳細を示す。
個々の図における同じ参照符号はいずれの場合においても同じ構成要素を示す。
以下、例として、円筒状インフロー領域及び円錐状分離領域を備えた液体サイクロンについて論ずる。しかしながら、本発明による原理は、また、図6に示されるように純粋に円筒状の、又は純粋に円錐状の遠心機又はサイクロンに適用されうる。
本発明による液体サイクロン1を図1に示す。液体サイクロン1は、インフロー領域2と、インフロー領域2に隣接する分離領域3とから構成される。ここでは、インフロー領域2は円筒形態のものであり、分離領域3は円錐形態のものである。
原料スラリー6は接線方向インフロー4を通じて液体サイクロン1に供給される。原料スラリー6は、例えば、石膏懸濁液であってもよい。
分離領域3は粗物質又は粗粒の排出用のアンダーフローノズル8を有する。特により軽い又はより微粒状の画分は、浸漬管の形態で液体サイクロン1の内部に軸方向に突出しているオーバーフローノズル9を通過するオーバーフロー12として排出されうる。
接線方向インフロー4に加えて、液体サイクロン1は、また、ここでは同様に接線方向にインフロー領域2に供給されるバリア流体ストリーム7用の更なるインフロー5(図2に示される)を有する。バリア流体7は、例えば、水、アルコール又は油である。バリア流体ストリーム7と原料スラリー6は液体サイクロン1に別々に供給され、ラメラ10によって互いに分離される。ラメラ10は、例えば、金属製の円筒状薄肉構成要素である。純粋バリア流体流7はラメラ10の下端部13において実際の懸濁液流(原料スラリー6)と合流する。これはバリア流体7の流れ及び原料スラリー6の流れが安定形態になると直ちに発生する。
2つの容量流(volumetric flow)6,7が組み合わされた後、バリア層7を通過する重い画分(粗物質)の沈降動作が開始される。これにより、アンダーフロー11中の微細物質の低減に至る。従来の液体サイクロンと同様、円錐状分離領域3内におけるフロールーティング(flow routing)が発生する。
ラメラ10は、ここで、原料スラリー6とバリア流体流7との間における連結を形成する補償オリフィス17を有し、これにより、バリア流体7と懸濁液6との間の圧力補償が生じる。これら補償穴は、また、インフロー5の領域内に想定されてもよい。
流れの矢印は、バリア流体流7と原料スラリー6とが可能な限り少量で互いに混合されることを示す。バリア流体流7は、したがって、円錐状分離領域3の壁に対してバリア流体層7を形成する。
任意選択的に、洗浄又は希釈水15は、付加的に、分離領域3内又はアンダーフロー領域内に導入されてもよく、アンダーフロー11中における微細物質の容量関連画分(volume−related fraction)がそれによって更に低減されうる。
オーバーフローノズル9のマウスオリフィス14は、ここでは、ラメラ10の端部13の下の領域内において終端する。
バリア流体流7及び原料スラリー6それぞれの容量画分によっては、重い画分(粗物質)の分離はほぼ明確に画定される。
図2は、本発明による液体サイクロン1の、インフローの領域内における断面を示す。ここで明確に見ることができるのは原料スラリー6用の接線方向インフロー4及びバリア流体層7用の接線方向インフロー5である。これら2つのインフロー4,5はここでは実質的に並列でインフロー領域2に流れ込む。
図3は、液体サイクロン1の更なる例示的実施形態を示す。液体サイクロン1の円錐状分離領域3は段付きの広がりを有し、それを通してバリア流体7が投入される。原料スラリー6とバリア流体7は、この場合、ここでは同時にサイクロンハウジング18の一部をなすラメラ10によって互いに分離されている。ラメラ10はここでは円錐に形成されている。バリア流体ストリーム7は液体サイクロン1に対して接線方向に供給される。
図4は、アンダーフローノズル8内に突出しているインフロー管16により追加の洗浄又は希釈水15が投入される液体サイクロン1を示す。インフロー管16はアンダーフローノズル8の中央に配置されている。
図5は、本発明による液体サイクロン1の更なる例示的実施形態を示す。この場合、フローセパレータ19がラメラ10の下に配置されている。ラメラ10はここでは液体サイクロン壁18によって形成されるが、それは、また、別個の構成要素として設計されてもよい。バリア流体ストリーム7は、再度、フローセパレータ19によって原料スラリー6から分離されるため、沈降間隙22を通過してバリア流体ストリーム7中に沈降した粗物質が、再度、原料スラリー6に流れ戻ることを防止する。粗物質に富んだバリア流体流7はフローセパレータ19と外壁20との間を下方に流れて液体サイクロン1を出、故に、アンダーフロー11を形成する。粗物質が欠乏した原料スラリー6はオーバーフロー12として上方に流れ、液体サイクロン1を出る。
沈降間隙22は、好ましくは、調整可能であるため、それによって、分離する粒径が影響されうる。
図6は、フローセパレータ19を備えた液体サイクロン1の更なる例示的実施形態のラメラ10と、沈降間隙22と、フローセパレータ19と、を示す。この液体サイクロン1は並流原理で動作する。粗物質21が欠乏した原料スラリー6、即ちオーバーフロー12’は、この場合、粗物質21に富んだアンダーフロー11と同じ手法で液体サイクロン1を下方に出る。この液体サイクロン1は並流原理において動作し(オーバーフロー12’とアンダーフロー11とが同じ方向に引き出される)、好ましくは、円筒状構成を有するが、その理由は、これが流れに関連する利点を提供するためである。
図面に示される実施形態は単に本発明の好適な様式を含む。本発明は、また、例えば、バリア流体ストリーム7に対して複数の更なるインフロー5が提供される他の実施形態を含む。そのような液体サイクロンにおいては、したがって、バリア流体は複数のステップで投入されうる。
本発明の主題は、原料スラリー用の接線方向インフローを有するインフロー領域と、インフロー領域に続いており、且つ重い物質、粗物質又は粗粒の排出用のアンダーフローノズルを有する分離領域と、を有する、液体サイクロンである。本発明の主題は、また、本発明による液体サイクロンを動作するための方法である。
液体サイクロンは懸濁液又は混合物用の遠心分離器である。これらによって固体の粒子は大部分が分離又は分級される。例えば、油/水の混合物などの乳濁液はそれによって同様に分離されうる。
液体サイクロンは湿式排煙精製プラントにおける石膏脱水の重要構成要素である。この場合、吸収体から抜き取られた懸濁液は1つ又は複数の液体サイクロンによって一部脱水され、その後、帯状フィルタ(band filter)又は遠心機に送られる。この方法の結果、石膏の残留水分は概ね10%未満となり、その後、搬出されうる。
従来の液体サイクロンは、通常、接線方向インフロー(インフローノズル)を有する円筒状セグメントと、アンダーフローノズル又は頂点ノズルを有する、隣接する円錐状セグメントと、を含む。渦ファインダ(vortex finder)又はオーバーフローノズルは浸漬管の形態で上方からサイクロンの内部に軸方向に突出している。
本発明においては、オーバーフロー又は上部フローは特により軽い及び/又はより小さな粒の画分を意味し、アンダーフローは特により重い及び/又はより粗い画分を意味しうると理解される。
本発明においては、オーバーフローは液体サイクロンを必ずしも「上部において」又はインフロー領域内において出る必要はない。液体サイクロンが並流原理、即ち、アンダーフローとオーバーフローとが液体サイクロンを同じ方向に出る、において動作する例示的実施形態もまた想定してもよい。
本明細書においては、名称「上部(top)」及び「底部(bottom)」はインフロー及びアンダーフローに関連する。しかしながら、液体サイクロンの実際の位置は可能な限り最大の範囲でこれとは無関係であり、したがって、水平に取り付けられた液体サイクロンであっても使用されることがある。
向流原理の液体サイクロンにおいては、液体は接線方向インフローを通じて円筒状セグメント内に円軌道(circular path)に沿って押し入れられ、下方に誘導される渦において下方に流れる。円錐状セグメントのテーパ部により容量の加速及び内方向への変位並びに円錐部の下方領域における蓄積が生じる。これにより、オーバーフローノズルを通じて排出される、内部上向きに誘導される渦の形成に至る。この目的は、特により重い画分(例えば、固体、粗物質、粗粒)をサイクロンの壁において分離し、したがって、アンダーフローノズルを通じて排出する一方で、特により軽い又はより微粒状の画分を、オーバーフローノズルを通じて出すことである。
分離及び粒度調整効果の基本原理は遠心力と流れ力の相互作用によるものとされている。遠心力は、大部分は大きな特に重い粒子(粗物質)に作用するため、これらは、したがって、外側に向かってサイクロン壁の方に分離される一方で、小さな軽い粒子の場合、それらのより高い比表面積のために、粒子にかかる流れの力(抵抗力)は非常に重要なものになる。
従来の液体サイクロンにおいては、インフロー中における微細物質の均一な分散が、オーバーフローとアンダーフローとの間の容量流量の分割によるこれら粒径クラスの分割を確実とする。これは、微細物質が、通常、アンダーフロー/インフロー容量の分割(容量流量比)に対応する画分において粗物質と分離されることを意味する。
したがって、従来の液体サイクロンは、通常、アンダーフローから分散相(その密度が流体の密度に類似するか、その粒径が小さい(<5μm))を低減するものではない。
例えば、独国特許出願公開第102009057079(A)号明細書に記載されているような最近の展開は、洗浄流(washing flow)を純粋流体(pure fluid)から発生させることにより微細画分をアンダーフローから分離しようと試みるという点において更に先の段階に進んでいる。この場合、洗浄水流は、通常、円錐部内又はサイクロンの下方領域内に接線方向に導入される。この希釈の結果は、粗物質排出物、即ちアンダーフロー中の微細物質濃度の低下である。この場合の欠点は、既に分離された重い画分が、導入される液体及び付随する乱流により再度中心流に流れ込むことである。これによりオーバーフローの純度が低下する。これら欠点が理由で、アンダーフロー中の微細物質の低減は限られた程度のみ、主に、付加的に導入された水流に対応する程度のみ実施されうる。
欧州特許第1069234(B1)号明細書は、頂点ノズルの中央に配置されているインフロー管を通じた中心流への希釈液体の直接的な添加について開示している。
米国特許第4,652,363号明細書は、水性懸濁液がラメラによって2つのサブストリームに分割される液体サイクロンを開示する。この分割はサイクロン壁の摩耗をより均一にすることを目的とする。
米国特許第4,696,737号明細書は、繊維懸濁液を精製するための液体サイクロンを開示する。この場合、妨害物質(disturbing materials)はアンダーフローにより分離されることになる一方で、繊維はオーバーフローにより分離される。懸濁液供給と希釈水の供給はラメラによって分離される。
したがって、本発明の基本となる目的は、アンダーフロー中の微細物質又は微細粒と、オーバーフロー中の粗物質又は粗粒との両方の不完全な排出が低減されるような手法で分離を向上させる液体サイクロンを提供することである。したがって、アンダーフロー中の微細物質はインフロー中の容量関連濃度(volume−related concentration)に対して低減されることとなる。
この目的は、水又は別の流体のバリア層が導入されることにより純粋相(pure phase)(それを通じて粗物質を沈降させる必要がある)が利用可能となる一方で微細画分が主に元のストリーム中に残される液体サイクロンによって達成される。このバリア流体の供給は懸濁液供給とは独立した少なくとも1つの更なるインフローによって行われる。バリア流体ストリームはラメラによって懸濁液又は原料スラリーから分離され、円筒状セグメント内に導入されうる。ラメラは、この場合、入口領域内における相互混合を防止する役割と、安定構造(stable profile)が形成された後のみに流れの層(flow layer)が接触することを可能にする役割とを果たす。
本発明においては、原料スラリーの流れの方向において見ると、ラメラの下流側にフローセパレータが配置されており、それによって、組み合わされたバリア流体ストリームと原料スラリーとが再度互いに分離される。フローセパレータによって、後の、既に分離されている層の相互混合が低減又は防止されうる。円錐領域内におけるバリア層の供給もまた想定してもよく、この場合、バリア水流を懸濁液の変位なく導入することができるようにサイクロン直径の段付きの広がり(stepped widening)が設けられてもよい。液体サイクロン壁は、この場合、また、同時にラメラを形成する。
本発明の基本概念は、主流と全く相互作用しないか、主流とわずかしか相互作用しない沈降補助層(sedimentation auxiliary layer)(バリア流体流)の形成により可能な限り画定された沈降条件を得ることである。これは、その沈降経路にわたって真正且つ、そうでなければ慣習的な濃縮の全く無い粒子分離を達成するためである。
微細画分(微細物質)は大部分が中心流に残る。バリア流体流は、この場合、原料スラリーを輪の形態で取り囲む。したがって、アンダーフロー中の微細物質又は微細粒は(投入されたバリア流体量又はバリア水量を考慮に入れても)インフロー中の容量関連濃度に対して低減されるか、理想的には、完全に分離されるかである。
バリア流体ストリームは、少なくとも1つの更なるインフローにより、好ましくは、インフロー領域に対して接線方向に供給されうる。それによって、安定した旋回バリア流体流がサイクロン内部に形成されうる。
好ましくは、ラメラは実質的に円筒状又は円錐形態のものである。この場合、それは、インフロー領域内又は円筒状セグメント内において、バリア流体流のインフロー領域から、分離領域又は円錐状セグメントへの移行部まで延在しても、円錐状領域内において固定されてもよい。したがって、バリア流体層及び原料スラリー内の両方における安定した旋回流の形成を可能にするほどの十分な時間が残る。
バリア流体ストリームと原料スラリーとを可能な限り渦を含まないように組み合わせられるようにラメラがその下端部において先端に向かって先細る場合、又は可能な限り薄く作製される場合は有利である。2つの流れは、また、ラメラの下で互いに分離された状態で可能な限り遠くまで更に流れるべきである。
好ましくは、ラメラとフローセパレータとの間の距離は調整可能である。それによって分離する粒径が影響されうる。
フローセパレータの使用は、バリア流体ストリームがアンダーフロー、即ち、重い又は粗物質に富んだ画分を形成し、且つ重い物質が欠乏した原料スラリーがオーバーフローを形成する液体サイクロンの一実施形態を有することを可能とする。この場合、また、アンダーフロー及びオーバーフローは液体サイクロンから下方に排出されることが考えられる。この実施形態においては、したがって、液体サイクロンは並流原理において動作しうる。
この場合、液体サイクロンが実質的に円筒状構成を有していれば有利である。
ラメラは、また、原料スラリーとバリア流体流との間における連結を形成する補償オリフィスを有してもよく、したがって、結果的に、2つの層が互いに合流する前にバリア流体と懸濁液との間の圧力補償に至る。理想的には、この場合、バリア流体には常に懸濁液よりも幾分高い圧力が作用される。
また、アンダーフロー中の微細物質又は微細粒の更なる低減がそれによって実現されうるように、追加の洗浄又は希釈水がアンダーフロー領域内に導入されうることが考えられる。例えば、頂点の領域内においては、再度渦を巻くこと(reswirling)又は分離された層の完全な混合を最小限にするために水流が渦に対して軸方向に供給されてもよい。
本発明の主題は、また、本発明による液体サイクロンを動作するための方法であり、バリア流体流及び原料スラリー流が安定になると直ちに、バリア流体ストリーム及び原料スラリーが液体サイクロン内において共に更に案内される。
本発明によると、バリア流体流と原料スラリー流は、組み合わされた後、再度、フローセパレータによって分離される。
そのような一実施形態においては、2つの分離された流れは液体サイクロンから下方に排出されうる。
アンダーフロー及びオーバーフローは、したがって、液体サイクロンを同じ方向に出る。
好ましくは、洗浄又は希釈水は、例えば、アンダーフローノズルの中央に配置されているインフロー管によりアンダーフローノズルの領域内に注入される。
本発明による液体サイクロンを、以下、4つの図面によって記載する。
図1は、本発明による液体サイクロンの例示的実施形態の概略長手方向断面図を示し、本発明によるフローセパレータは示さない 図2は、本発明による液体サイクロンのインフローの領域内における断面図を示す。 図3は、本発明による液体サイクロンの更なる例示的実施形態の概略長手方向断面図を示し、本発明によるフローセパレータは示さない 図4は、本発明による液体サイクロンの更なる例示的実施形態の概略長手方向断面図を示し、本発明によるフローセパレータは示さない 図5は、本発明によるフローセパレータを備えた液体サイクロンの例示的実施形態の概略長手方向断面図を示す。 図6は、フローセパレータを備えた液体サイクロンの詳細を示す。
個々の図における同じ参照符号はいずれの場合においても同じ構成要素を示す。
以下、例として、円筒状インフロー領域及び円錐状分離領域を備えた液体サイクロンについて論ずる。しかしながら、本発明による原理は、また、図6に示されるように純粋に円筒状の、又は純粋に円錐状の遠心機又はサイクロンに適用されうる。
図1は、本発明による液体サイクロン1を示すが、フローセパレータは有しない。液体サイクロン1は、インフロー領域2と、インフロー領域2に隣接する分離領域3とから構成される。ここでは、インフロー領域2は円筒形態のものであり、分離領域3は円錐形態のものである。
原料スラリー6は接線方向インフロー4を通じて液体サイクロン1に供給される。原料スラリー6は、例えば、石膏懸濁液であってもよい。
分離領域3は粗物質又は粗粒の排出用のアンダーフローノズル8を有する。特により軽い又はより微粒状の画分は、浸漬管の形態で液体サイクロン1の内部に軸方向に突出しているオーバーフローノズル9を通過するオーバーフロー12として排出されうる。
接線方向インフロー4に加えて、液体サイクロン1は、また、ここでは同様に接線方向にインフロー領域2に供給されるバリア流体ストリーム7用の更なるインフロー5(図2に示される)を有する。バリア流体7は、例えば、水、アルコール又は油である。バリア流体ストリーム7と原料スラリー6は液体サイクロン1に別々に供給され、ラメラ10によって互いに分離される。ラメラ10は、例えば、金属製の円筒状薄肉構成要素である。純粋バリア流体流7はラメラ10の下端部13において実際の懸濁液流(原料スラリー6)と合流する。これはバリア流体7の流れ及び原料スラリー6の流れが安定形態になると直ちに発生する。
2つの容量流(volumetric flow)6,7が組み合わされた後、バリア層7を通過する重い画分(粗物質)の沈降動作が開始される。これにより、アンダーフロー11中の微細物質の低減に至る。従来の液体サイクロンと同様、円錐状分離領域3内におけるフロールーティング(flow routing)が発生する。
ラメラ10は、ここで、原料スラリー6とバリア流体流7との間における連結を形成する補償オリフィス17を有し、これにより、バリア流体7と懸濁液6との間の圧力補償が生じる。これら補償穴は、また、インフロー5の領域内に想定されてもよい。
流れの矢印は、バリア流体流7と原料スラリー6とが可能な限り少量で互いに混合されることを示す。バリア流体流7は、したがって、円錐状分離領域3の壁に対してバリア流体層7を形成する。
任意選択的に、洗浄又は希釈水15は、付加的に、分離領域3内又はアンダーフロー領域内に導入されてもよく、アンダーフロー11中における微細物質の容量関連画分(volume−related fraction)がそれによって更に低減されうる。
オーバーフローノズル9のマウスオリフィス14は、ここでは、ラメラ10の端部13の下の領域内において終端する。
バリア流体流7及び原料スラリー6それぞれの容量画分によっては、重い画分(粗物質)の分離はほぼ明確に画定される。
図2は、本発明による液体サイクロン1の、インフローの領域内における断面を示す。ここで明確に見ることができるのは原料スラリー6用の接線方向インフロー4及びバリア流体層7用の接線方向インフロー5である。これら2つのインフロー4,5はここでは実質的に並列でインフロー領域2に流れ込む。
図3は、液体サイクロン1の更なる例示的実施形態を示す。液体サイクロン1の円錐状分離領域3は段付きの広がりを有し、それを通してバリア流体7が投入される。原料スラリー6とバリア流体7は、この場合、ここでは同時にサイクロンハウジング18の一部をなすラメラ10によって互いに分離されている。ラメラ10はここでは円錐に形成されている。バリア流体ストリーム7は液体サイクロン1に対して接線方向に供給される。
図4は、アンダーフローノズル8内に突出しているインフロー管16により追加の洗浄又は希釈水15が投入される液体サイクロン1を示す。インフロー管16はアンダーフローノズル8の中央に配置されている。
図5は、本発明による液体サイクロン1の更なる例示的実施形態を示す。この場合、フローセパレータ19がラメラ10の下に配置されている。ラメラ10はここでは液体サイクロン壁18によって形成されるが、それは、また、別個の構成要素として設計されてもよい。バリア流体ストリーム7は、再度、フローセパレータ19によって原料スラリー6から分離されるため、沈降間隙22を通過してバリア流体ストリーム7中に沈降した粗物質が、再度、原料スラリー6に流れ戻ることを防止する。粗物質に富んだバリア流体流7はフローセパレータ19と外壁20との間を下方に流れて液体サイクロン1を出、故に、アンダーフロー11を形成する。粗物質が欠乏した原料スラリー6はオーバーフロー12として上方に流れ、液体サイクロン1を出る。
沈降間隙22は、好ましくは、調整可能であるため、それによって、分離する粒径が影響されうる。
図6は、フローセパレータ19を備えた液体サイクロン1の更なる例示的実施形態のラメラ10と、沈降間隙22と、フローセパレータ19と、を示す。この液体サイクロン1は並流原理で動作する。粗物質21が欠乏した原料スラリー6、即ちオーバーフロー12’は、この場合、粗物質21に富んだアンダーフロー11と同じ手法で液体サイクロン1を下方に出る。この液体サイクロン1は並流原理において動作し(オーバーフロー12’とアンダーフロー11とが同じ方向に引き出される)、好ましくは、円筒状構成を有するが、その理由は、これが流れに関連する利点を提供するためである。
図面に示される実施形態は単に本発明の好適な様式を含む。本発明は、また、例えば、バリア流体ストリーム7に対して複数の更なるインフロー5が提供される他の実施形態を含む。そのような液体サイクロンにおいては、したがって、バリア流体は複数のステップで投入されうる。

Claims (15)

  1. 原料スラリー(6)用の接線方向インフロー(4)を有するインフロー領域(2)と、前記インフロー領域(2)に続いており、且つ重い物質又は粗粒の排出用のアンダーフローノズル(8)を有する更なる分離領域(3)と、を有する、液体サイクロン(1)において、
    バリア流体ストリーム(7)の供給用の更なるインフロー(5)が提供されており、前記バリア流体(7)と前記原料スラリー(6)とが前記液体サイクロン(1)内において組み合わせ可能であることと、組み合わされる前に、前記バリア流体(7)と前記原料スラリー(6)とがラメラ(10)によって互いに分離されることとを特徴とする液体サイクロン(1)。
  2. 請求項1に記載の液体サイクロン(1)において、前記バリア流体ストリーム(7)が、前記少なくとも1つの更なるインフロー(5)により前記インフロー領域(2)の接線方向に供給されうることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  3. 請求項1に記載の液体サイクロン(1)において、前記インフロー(5)が前記バリア流体ストリーム(7)を前記分離領域(3)に対して接線方向に供給し、前記液体サイクロン壁(18)が前記ラメラ(10)を形成するように、前記液体サイクロン(1)の段付きの広がりが組み合わせ箇所に設けられていることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体サイクロン(1)において、前記ラメラ(10)が前記分離領域(3)内に延在することを特徴とする液体サイクロン(1)。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の液体サイクロン(1)において、前記原料スラリー(6)の流れの方向において見ると、フローセパレータ(19)が前記ラメラ(10)の後ろに配置されており、それによって、前記組み合わされたバリア流体ストリーム(7)と前記原料スラリー(6)とが再度互いに分離されることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  6. 請求項5に記載の液体サイクロン(1)において、前記ラメラ(10)と前記フローセパレータ(19)との間の距離が調整可能であることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体サイクロン(1)において、前記バリア流体ストリーム(7)が前記アンダーフロー(11)を形成することと、重い物質が欠乏した前記原料スラリー(6)が前記オーバーフロー(12,12’)を形成することとを特徴とする液体サイクロン(1)。
  8. 請求項7に記載の液体サイクロン(1)において、前記アンダーフロー(11)及び前記オーバーフロー(12’)が前記液体サイクロン(1)から下方に排出されることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  9. 請求項8に記載の液体サイクロン(1)において、前記液体サイクロン(1)が実質的に円筒状構成を有することを特徴とする液体サイクロン(1)。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の液体サイクロン(1)において、追加の洗浄又は希釈水(15)が前記分離領域(3)内又は前記アンダーフロー領域内に導入されうることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  11. 請求項10に記載の液体サイクロン(1)において、前記追加の洗浄又は希釈水(15)が前記アンダーフローノズル(8)内に突出しているインフロー管(16)を通じて供給されうることを特徴とする液体サイクロン(1)。
  12. 請求項1乃至12の何れか1項に記載の液体サイクロン(1)を動作するための方法において、前記バリア流体流(7)及び前記原料スラリー流(6)が安定になると直ちに前記バリア流体ストリーム(7)及び前記原料スラリー(6)が前記液体サイクロン(1)内において共に更に案内されることを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の液体サイクロン(1)を動作するための方法において、前記バリア流体流(7)と前記原料スラリー流(6)とが、組み合わされた後、再度、フローセパレータ(19)によって分離されることを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の液体サイクロン(1)を動作するための方法において、前記2つの分離された流れ(11,12’)が前記液体サイクロン(1)から下方に排出されることを特徴とする方法。
  15. 請求項12乃至14の何れか1項に記載の液体サイクロン(1)を動作するための方法において、洗浄又は希釈水(15)が前記アンダーフローノズル(8)内に注入されることを特徴とする方法。
JP2014555978A 2012-02-10 2013-02-08 サイクロンアンダーフロー中の微細物質を低減する液体サイクロン Active JP6031124B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ATA177/2012A AT511837B1 (de) 2012-02-10 2012-02-10 Hydrozyklon mit feinstoffabreicherung im zyklonunterlauf
ATA177/2012 2012-02-10
PCT/EP2013/000380 WO2013117342A1 (de) 2012-02-10 2013-02-08 Hydrozyklon mit feinstoffabreicherung im zyklonunterlauf

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015506837A true JP2015506837A (ja) 2015-03-05
JP6031124B2 JP6031124B2 (ja) 2016-11-24

Family

ID=47754418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014555978A Active JP6031124B2 (ja) 2012-02-10 2013-02-08 サイクロンアンダーフロー中の微細物質を低減する液体サイクロン

Country Status (15)

Country Link
US (1) US20150040761A1 (ja)
EP (1) EP2812121B1 (ja)
JP (1) JP6031124B2 (ja)
KR (1) KR20140123093A (ja)
CN (1) CN104105548B (ja)
AR (1) AR089943A1 (ja)
AT (1) AT511837B1 (ja)
AU (1) AU2013218344A1 (ja)
CA (1) CA2864034C (ja)
CL (1) CL2014002074A1 (ja)
IN (1) IN2014DN07470A (ja)
PL (1) PL2812121T3 (ja)
RS (1) RS60391B1 (ja)
WO (1) WO2013117342A1 (ja)
ZA (1) ZA201405998B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7039666B1 (ja) 2020-09-16 2022-03-22 リックス株式会社 スラリ回収装置
JP7395691B1 (ja) 2022-10-24 2023-12-11 リックス株式会社 付着物除去装置および付着物除去方法ならびにスラリ回収装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2919881A1 (en) * 2012-11-16 2015-09-23 Corning Incorporated Integrated cyclone separation device
CA2844330C (en) 2013-02-25 2019-10-15 Bruce Lyon Sand separator
AT516734B1 (de) 2015-04-15 2016-08-15 Andritz Ag Maschf Verfahren zur Quecksilberabtrennung aus Wäschersuspensionen
AT516856B1 (de) 2015-08-21 2016-09-15 Andritz Ag Maschf Hydrozyklon mit Feinstoffabreicherung im Zyklonunterlauf
CN106118775A (zh) * 2016-06-29 2016-11-16 长春汽车燃气发展有限公司 一种天然气脱水装置
CN107243419B (zh) * 2016-11-22 2023-09-26 询莱流体技术(上海)有限公司 一种旋风分离器
SI3417944T1 (sl) * 2017-06-22 2020-09-30 Metso Minerals Industries, Inc. Hidrociklonski separator
CN109395519B (zh) * 2018-11-28 2023-05-23 兰州大学 车载移动式城市空气净化装置
FI128719B (en) * 2019-05-02 2020-10-30 Andritz Oy Vortex cleaner reject chamber and vortex cleaner
CN110038355B (zh) * 2019-05-10 2023-09-08 潍坊智滤环保科技有限公司 一种空气净化装置、系统及应用
CN113090245B (zh) * 2021-04-19 2022-06-07 华东理工大学 一种天然气水合物井下旋流排序分离装置及方法
CN113273540B (zh) * 2021-06-11 2024-01-16 广州创领水产科技有限公司 一种池塘循环水处理器及使用方法
CN114570118B (zh) * 2022-05-06 2022-07-26 北京石油化工学院 一种多级多段分离作用协同集成的管式气液分离器

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5481561A (en) * 1977-11-22 1979-06-29 Soc Lab Sarl Method of treating fluid containing impurities by centrifugal separation and its device
JPS54128060A (en) * 1978-03-28 1979-10-04 Ereko Kk Method of separating solid heavy minute foreign matter and light minute foreign matter from liquid and its device
JPS6090054A (ja) * 1983-10-21 1985-05-21 Tooyo:Kk パルプ懸濁液の除塵装置
JPS60255122A (ja) * 1984-05-14 1985-12-16 ハイドロ インターナシヨナル リミテツド 分離装置
US4696737A (en) * 1986-02-28 1987-09-29 The Bauer Bros. Co. Fiber recovery elutriating hydrocyclone
US4969634A (en) * 1988-05-24 1990-11-13 Rubery Owen-Rockwell Limited Attachment of components to composite members
JPH04141251A (ja) * 1990-10-01 1992-05-14 Voest Alpine Krems Gmbh 遠心分離装置
CN1191159A (zh) * 1998-03-10 1998-08-26 郭瑞卿 可调自旋式旋流器及其可调自旋式中煤洗选装置
JP2008513625A (ja) * 2004-09-22 2008-05-01 フォイト パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 水性の紙繊維懸濁液を分別するための方法ならびに該方法を実施するためのハイドロサイクロン

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3507397A (en) * 1969-04-09 1970-04-21 William R Robinson Hydrocyclone unit
US4652363A (en) * 1984-11-01 1987-03-24 Miller Francis G Dual feed hydrocyclone and method of separating aqueous slurry
FR2629371B1 (fr) * 1988-03-29 1991-05-17 Stumm Eric Dispositif de depoussierage de gaz industriels par separateurs mecaniques - pneumatiques
US4969934A (en) * 1989-08-04 1990-11-13 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Method for improved gas-solids separation
CN2136072Y (zh) * 1992-09-08 1993-06-16 青岛化工学院 旋液环流式液固分离器
AU7458196A (en) * 1995-10-18 1997-05-07 Gynesys, Inc. Hydrocyclone gas separator
ATE267909T1 (de) * 1999-07-06 2004-06-15 Voith Paper Patent Gmbh Verfahren und vorrichtung zum ausbringen von störstoffen aus einem hydrozyklon
DE102009057079A1 (de) * 2009-02-05 2010-08-19 Akw Apparate + Verfahren Gmbh Hydrozyklonanordnung, Unterlaufdüse mit Ansatz- oder Verlängerungsstück für einen Hydrozyklon sowie Verfahren zum Betreiben einer Hydrozyklonanordnung
CN201389497Y (zh) * 2009-03-06 2010-01-27 大庆石油学院 内锥式液液分离水力旋流器
CN102225382B (zh) * 2011-04-11 2012-07-04 东北石油大学 一种溢流管壁孔式集油曲线形旋流器

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5481561A (en) * 1977-11-22 1979-06-29 Soc Lab Sarl Method of treating fluid containing impurities by centrifugal separation and its device
JPS54128060A (en) * 1978-03-28 1979-10-04 Ereko Kk Method of separating solid heavy minute foreign matter and light minute foreign matter from liquid and its device
JPS6090054A (ja) * 1983-10-21 1985-05-21 Tooyo:Kk パルプ懸濁液の除塵装置
JPS60255122A (ja) * 1984-05-14 1985-12-16 ハイドロ インターナシヨナル リミテツド 分離装置
US4696737A (en) * 1986-02-28 1987-09-29 The Bauer Bros. Co. Fiber recovery elutriating hydrocyclone
US4969634A (en) * 1988-05-24 1990-11-13 Rubery Owen-Rockwell Limited Attachment of components to composite members
JPH04141251A (ja) * 1990-10-01 1992-05-14 Voest Alpine Krems Gmbh 遠心分離装置
CN1191159A (zh) * 1998-03-10 1998-08-26 郭瑞卿 可调自旋式旋流器及其可调自旋式中煤洗选装置
JP2008513625A (ja) * 2004-09-22 2008-05-01 フォイト パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 水性の紙繊維懸濁液を分別するための方法ならびに該方法を実施するためのハイドロサイクロン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7039666B1 (ja) 2020-09-16 2022-03-22 リックス株式会社 スラリ回収装置
JP2022049427A (ja) * 2020-09-16 2022-03-29 リックス株式会社 スラリ回収装置
JP7395691B1 (ja) 2022-10-24 2023-12-11 リックス株式会社 付着物除去装置および付着物除去方法ならびにスラリ回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
AR089943A1 (es) 2014-10-01
AU2013218344A1 (en) 2014-08-21
ZA201405998B (en) 2015-12-23
EP2812121A1 (de) 2014-12-17
WO2013117342A1 (de) 2013-08-15
CN104105548B (zh) 2016-03-30
CL2014002074A1 (es) 2014-12-05
JP6031124B2 (ja) 2016-11-24
EP2812121B1 (de) 2020-04-01
RU2014132206A (ru) 2016-03-27
KR20140123093A (ko) 2014-10-21
CA2864034A1 (en) 2013-08-15
AT511837B1 (de) 2013-03-15
CN104105548A (zh) 2014-10-15
RS60391B1 (sr) 2020-07-31
US20150040761A1 (en) 2015-02-12
AT511837A4 (de) 2013-03-15
PL2812121T3 (pl) 2020-08-10
CA2864034C (en) 2018-12-18
IN2014DN07470A (ja) 2015-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6031124B2 (ja) サイクロンアンダーフロー中の微細物質を低減する液体サイクロン
US6596170B2 (en) Long free vortex cylindrical telescopic separation chamber cyclone apparatus
CA2619710C (en) Hydrocyclone
US4927298A (en) Cyclone separating method and apparatus
EP2704842B1 (en) Flow deflecting member for hydrocyclone
EA004641B1 (ru) Гидроциклон
CA1288731C (en) Fiber recovery elutriating hydrocyclone
JP2008539339A (ja) 比較的重質の汚染物質を含む繊維パルプの懸濁液を分離する液体サイクロン装置及び懸濁液を分離する方法
KR101688712B1 (ko) Fgd 석고에서의 미세 물질의 함량 저감 방법
JPH10512498A (ja) 精選装置
CN101844115A (zh) 一种三产品旋流分级筛
US3331193A (en) Cyclonic separator
CN111032227A (zh) 旋流分离器
US9884325B2 (en) Hydrocyclone with fine material depletion in the cyclone underflow
US20040069705A1 (en) Long free vortex, multi-compartment separation chamber cyclone apparatus
CA1085317A (en) Centrifugal separator concentrator device and method
JP2018533479A (ja) サイクロンシステム
US5938926A (en) Extended dwell reverse hydrocyclone cleaner
AU2017320471B2 (en) A hydrocyclone
WO2023285055A1 (de) Hydrozyklone-anordnung zum zentrifugalabscheiden von feststoffen aus einer suspension
GB2278790A (en) Hydrocyclone
UA73857C2 (en) Hydrocyclone

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150629

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6031124

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250