JP2015502406A - 老化毛髪の外観を改善するための組成物及び方法 - Google Patents

老化毛髪の外観を改善するための組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

健康及びより若々しく見える毛髪を提供するために、より濃い及び/若しくはより豊かな毛髪の外観を向上させること、並びに/又は白髪の出現を遅らせることができる、ヘアケア組成物及び本組成物を使用する方法が提供される。

Description

本発明は、健康でより若々しく見える毛髪を提供するために、より濃い及び/若しくはより豊かな毛髪の外観を向上させること、並びに/又は白髪の出現を遅らせることができる、ヘアケア組成物及び方法に関する。
魅力的であると考えられている毛髪の外観には、多くの特質が寄与している。例えば、豊かで濃い外観の毛髪は非常に望ましい。対照的に、薄い外観の毛髪は魅力がなく、髪の毛の薄い人は実際の年齢よりも老けている印象をもたらす場合さえある。加えて、白髪の外観もまた、人が実際の年齢より老けている印象をもたらし得る。更に、薄い毛髪及び白髪は、スタイリングがより困難であり得、典型的には、それほど多くの髪型にスタイリングできず、その人を不満にさせ、だらしのない外観にさせる。薄い毛髪及び白髪に関連する前述の問題のために、多くの人は、手入れに大変な努力と時間を費やしているが、依然として彼らの所望する髪型及び外観は実現されない。このことは、彼らの外観に対する不満及び/又は自信のなさを引き起こし得る。これらの問題は、女性及び男性両方の消費者によって、また様々な年齢で経験し得る。
したがって、毛髪の外観の豊かさ及び濃さを増大させ、白髪の外観を減らすことによって、より健康で若々しい見た目の、より魅力的な毛髪の外観を結果的にもたらす方法を消費者に提供する必要がある。
本発明は、より豊か及び/又はより濃い毛髪の外観を向上させること並びに/あるいは白髪の外観を減らすことを助けることができ、結果的に、より健康で若々しい毛髪をもたらすことができるヘアケア組成物及び方法に関する。この結果は、毛幹及び毛嚢の直径を増大させること、毛髪の数を増加させること、白髪の出現を減らすこと、並びに/又は損傷のより少ない毛髪を有することによって達成される。
本発明の一態様によると、健康でより若々しく見える哺乳類の毛髪を提供することによって毛髪の外観を改善する目的で、頭皮への有効量の毛髪老化防止剤の相乗的組み合わせを含む、ヘアケア組成物が提供される。組成物は、ツバキセラム画分とナツシロギクセラム画分との組み合わせを含む第1の組成物、又はパセリセラム画分とケルプセラム画分との組み合わせを含む第2の組成物から選択される、有効量の毛髪老化防止剤と、皮膚科学的に許容可能な担体と、を含む。
本発明の一態様によると、毛髪の外観を改善する目的で、頭皮への有効量の毛髪老化防止剤の相乗的組み合わせを含むヘアケア組成物を局所的に塗布する工程を含む方法が提供される。
本発明は、添付図面と共に示す以下の説明によってより良く理解できるであろうと考えられる。参照図面は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
ケルプ及びパセリセラム画分が、別個に及びメラニン細胞アッセイにおける様々なブレンドとして評価されるときの、メラニン合成活性化を示す棒グラフである。 ケルプ及びパセリセラム画分が、別個に及びメラニン細胞アッセイにおける50:50のブレンドとして評価されるときの、メラニン合成活性化を示す棒グラフである。 ツバキ及びナツシロギクセラム画分が、別個に及びメラニン細胞アッセイにおける様々なブレンドとして評価されるときの、メラニン合成活性化を示す棒グラフである。 ツバキ及びナツシロギクセラム画分が、別個に及びメラニン細胞アッセイにおける20:80のブレンドとして評価されるときの、メラニン合成活性化を示す棒グラフである。 ケルプ及びパセリセラム画分が、別個に及びADP−Glo(商標)アッセイにおける様々なブレンドとして評価されるときの、インターロイキン−1受容体関連キナーゼ(IRAK−4)の阻害を示す棒グラフである。 ツバキ及びナツシロギクセラム画分が、別個に及びADP−Glo(商標)アッセイにおける様々なブレンドとして評価されるときの、IRAK−4の阻害を示す棒グラフである。 本明細書で使用されるセラム画分及びブレンドの同一性を示す表である。
本明細書で使用されるとき、用語「ヘアケア組成物」とは、毛髪及び/又は毛髪の下の皮膚に塗布される組成物であり、毛髪のトリートメント又はケアを行うために使用される組成物を含む。「ヘアケア組成物」という成句により意図される製品としては、ひげそり後用トニック及びローション、クリーム、エマルション、発泡体、ヘアコンディショナー(リンスオフ及びリーブオン)、染毛剤、ヘアトニック、液体、ローション、ムース、噴射型ローション、シャンプー、ひげそり用ジェル、一時的あごひげ毛染め剤などが挙げられるが、これらに限定されない。
「育毛剤」は、育毛剤を含有する有効量の組成物が有効な結果が得られる期間にわたって所望部位に局所的に塗布されるとき、成長期を増大若しくは延長することができる、又は哺乳類の育毛の成長期を増大させる外観を提供することができる、任意の材料を含む。育毛刺激に関連して使用される全ての相対的な語は、観察される利点が、本明細書に記載される組成物の曝露なしで観察されるか、又は予想され得る利点と比較していることを意味すると理解される。これらの観察としては、毛幹及び毛嚢の直径が増大すること、毛髪の数が増大すること、より長く毛髪が延びること、並びに/又は損傷のより少ない毛髪を有することが挙げられるが、これらに限定されない。
「より豊かでより濃い毛髪の外観を向上させる」とは、有効量の本発明の組成物が、有効な結果が得られる期間にわたって所望部位に局所的に塗布されたときに、毛髪の対象部位(例えば、頭皮)における毛嚢及び/又は毛幹の直径が、統計的に有意な量だけ増大することを意味する。
「白髪の出現を遅らせる」とは、白髪の出現速度を遅らせることを意味する。白髪(つまり、自然な毛髪の白色化又は灰色化)は、毛幹のメラニンの減少と関連していることが認められている。白髪の発症及び程度は、老化と関連しており、したがって、白髪の発症を遅らせること又は白髪の外観を減少させることは、より若々しく見える外観をもたらす。白髪出現速度は、目視観測によって、並びに日本特許出願第2005−296352A号及び米国特許出願公開第2008/0064723号に記載される方法によって測定され得、それらの両方は、Shiseido Company,LTDに譲渡されている。集計法は、前頭部頭皮の両側の50mm×10mmの領域を指定すること、及びその領域内の毛髪の全てを採取すること、及びその領域からカットされた1000本の毛髪を集計することからなる。白髪及び色素沈着した毛髪の両方を数える。このプロセスを毎月、又は所望のように繰り返し、白髪の割合を算出する。
本明細書で使用するとき、「哺乳類の毛髪」は、哺乳類の体の任意の部分の毛を含み、顔、頭、又は体の毛を挙げることができるが、これらに限定されない。例えば、頭皮、頭部、首、あごひげ、口ひげ、眉及びもみあげの毛を挙げることができる。
本明細書で使用するとき、用語「局所的塗布」は、本発明の組成物を、影響を受ける毛髪が成長するケラチン性組織の表面上に塗布する又はのばすことを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「皮膚科学的に許容可能な」とは、そのように記述されている組成物又はそれらの成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応等を引き起こすことなく、哺乳類の角質組織と接触して用いるのに適していることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「有効量」とは、毛髪の被験領域内の毛幹の直径を統計的に有意に増大させるために、毛髪密度(面積あたりの毛髪数)を統計的に有意に増大させるために、及び/又は白髪の現れるのを統計的に有意に遅らせるために十分な化合物又は組成物の量を意味する。
本明細書で使用されるとき、用語「セラム画分」は、(a)清浄及び新鮮な植物を粉砕及び圧搾する工程と、(b)新鮮な細胞汁液を得るために、細胞壁画分から液体画分を分離する工程であって、前述の分離工程前又は間に、外来性の液体が添加されない、工程と、(c)第1の濾液を得るために、新鮮な細胞汁液を濾過する工程と、(d)セラム画分を得るために、第1の濾液を分画する工程と、を含む一般的な方法によって生成される組成物を意味する。
I.ヘアケア組成物
本発明は、頭皮表面への塗布に有用であり、より若々しく見える毛髪を提供するのに有効である有効量の毛髪老化防止剤を含む、ヘアケア組成物及び本組成物を使用する方法に関する。組成物は、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、化粧水、スティック、ペンシル、スプレー、エアロゾル、軟膏、クレンジング洗剤液及びクレンジング棒状固形物、シャンプー及びヘアコンディショナー、ペースト、発泡体、粉末、ムース、髭剃りクリーム、ワイプ、ストリップ、パッチ、電気駆動パッチ、創傷包帯及び接着性包帯、ヒドロゲル、フィルム形成製品などが挙げられるがこれらに限定されない、多種多様な製品形態を有することができる。組成物の形態は、組成物中に存在する場合、選択された皮膚科学的に許容可能な特定の担体に従い得る。
A.毛髪老化防止剤
本発明の実施形態によるヘアケア組成物は、セラム画分である有効量の毛髪老化防止剤の組み合わせを含む。したがって、一実施形態では、ヘアケア組成物は、ツバキセラム画分とナツシロギクセラム画分との第1の組み合わせ、又はパセリセラム画分とケルプセラム画分との第2の組み合わせを含む。別の実施形態によると、ヘアケア組成物は、第1及び第2の組み合わせを含む。
ツバキ、ナツシロギク、又はパセリ画分はそれぞれ、カメリアシネンシス(camelliasinensis)、マトリカリア(chrysanthemum parthenium)、又はパセリ(petroselinum crispum)にそれぞれ属する植物から得られる花、葉、及び/又は幹セラム画分から本質的になり、ケルプセラム画分は、褐藻類として一般的に既知である光合成生物オオウキモからの生物活性画分から本質的になる。本明細書の考察を簡略化するために、褐藻類は、セラム画分の源についていうとき、「植物」又は「複数の植物」又は「バイオマス」を包含すると理解されるべきである。本明細書で使用される例示的なセラム画分は、Akzo Nobel Surface Chemistry LLC(Chicago,Illinois)によって提供される。例示的なセラム画分調製方法は、米国特許第7,473,435号(例えば、ツバキに関して)、米国特許第7,537,791号(例えば、ナツシロギク(Tanacetum parthenium)からのパルテノリドを含まない生物活性成分に関して)、及び米国特許出願公開第2011/0110872号(例えば、ケルプに関して)に説明されており、それらは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。セラム画分は、以下で更に考察されるように、驚くほどの相乗効果をもたらすセラム画分の組み合わせを形成するようにブレンドされてもよい。
セラム画分を調製するための一般的な方法は、清浄及び新鮮な植物を粉砕及び圧搾する工程と、新鮮な細胞汁液を得るために、細胞壁画分から液体画分を分離する工程であって、前述の分離工程前又は間に、外来性の液体が添加されない、工程と、第1の濾液を得るために、新鮮な細胞汁液を濾過する工程と、本明細書での使用のためのセラム画分を得るために、第1の濾液を分画する工程と、を含む。分画は、以下の工程のうちの1つ以上を含み得る:pH調整、レンジ加熱等の加熱、濾過、遠心分離、又は安定化。安定化は、保存剤を添加する工程、及び保存剤の完全な可溶化が達成されるまで、混合物をインキュベートする工程を含み得る。例示的な保存剤は、ソルビン酸力リウム、安息香酸ナトリウム、メチルパラベンナトリウム、及び/又はクエン酸のうちの1つ以上を含む。
セラム画分の得られる組み合わせは、従来通りに調製された植物抽出物よりも優れた生物活性を有する。従来の抽出物とは異なり、セラム画分は、新鮮な植物原料の残りの部分から機械的に分離された、新鮮な植物細胞汁液から調製される。重要なことには、汁液分離プロセス中に、外来性溶媒(例えば、水、ヘキサン、アセトン、エタノール)は添加されない。得られる細胞汁液は、新鮮な植物で見つかるあらゆる化合物を含有し、したがって、得られるセラム画分は、特定の溶媒で分離され得る狭い範囲の化合物のみを含有する従来の植物抽出物よりも、はるかに幅広い範囲の活性化合物を含有する。
更に、新鮮な植物の使用は、新鮮な植物中に本質的に存在する生物活性成分の完全性を維持する。従来の植物抽出物は、新鮮な植物からではなく、乾燥させた植物原料から調製され、このような植物原料は、脱水に起因する分解を受けている。脱水中に細胞壁が傷つけられて、加水分解、酸化、重合、メイラード反応及び異性化等の作用によって、化合物の分解を生じさせる。したがって、乾燥させた葉が抽出されたとき、得られる抽出物は、新鮮な植物中にもともと存在していなかったこれらの分解産物を含有する。したがって、得られる乾燥させた葉の抽出物の組成物は、新鮮な汁液及び得られるセラム画分の組成物とは大いに異なる。
カメリアシネンシスセラム画分の例示的な調製は、米国特許第7,473,435号に記載され、以下に要約される。カメリアシネンシス植物からのセラム画分は、(1)バイオマス調製、(2)植物バイオマスの粉砕、浸軟、及び圧搾、(3)細胞汁液上澄みをもたらすための、細胞汁液からの膜画分の分離、(4)細胞汁液上澄みからの細胞質画分の分離、及び(5)セラム画分の単離の工程を含む方法によって調製され得る。
(1)バイオマス調製:十分な量の新鮮なツバキ(カメリアシネンシス)植物バイオマス(つぼみを有する頂部の柔らかい若葉の組織のみ)が、約100kgの乾物を得るために収穫される。新鮮なバイオマス中の乾物の程度は、21.70重量%になるように測定され、100kgの乾物を得るために、約461kgの新鮮な植物バイオマスを収穫する必要がある。植物バイオマスの元々の含水量を保存するために、また水分損失に起因するしおれを回避するために、注意が払われる。収穫は、フェノールオキシダーゼ及びペルオキシダーゼによって触媒される内因性の酵素反応を誘発し得る、葉の細胞構造の破壊を避けるために、採取されたバイオマスの切断、すりつぶし、及び破砕を防ぐ又は最小限に抑えるような方法で実施される。これらの反応は、酸化時間と共に増大するため、全ての工程は、可能な限り短期間で完了される。例えば、収穫されたバイオマスは、カット後10分以内で処理するために送達される。これは、植物バイオマスの日光、高温、及びその他のマイナスの環境要因への曝露を最小限に抑えるために行われる。洗浄工程は、更なる処理前に、植物から土壌粒子及びその他の破片を除去するために実施される。この洗浄は、≦98kPa(1kg/cm2)の水圧で≦5分間、収穫された植物を洗浄することによって達成される。洗浄後の水は、いかなる緑色又は茶色色素も含有していないため、水圧及び洗浄時間が適切であることを示す。余分な水は、洗浄した植物バイオマスから除去される。
(2)植物バイオマスの粉砕、浸軟、及び圧搾:植物バイオマスの収穫、採取、及び洗浄後、植物は次いで、細胞内含有物(つまり、植物細胞汁液)を抽出するために、また高繊維質の細胞壁画分(細胞壁画分)から植物細胞汁液を分離するために、粉砕、浸軟、及び圧搾を受ける。最短時間で、バイオマス温度を有意に上昇させずに、バイオマスを粉砕して、適当に小さい寸法の植物組織粒子を得るために、10 HPエンジン及び一組のスクリーンを有するハンマーミル(モデルVS 35,Vincent Corporation,Fla.)が使用されてもよい。ハンマーミルは、≦10秒の処理中に、≦0.5cmの最大サイズの浸軟された植物粒子を生成するように設定され得る。バイオマス温度は、≦5℃だけ上昇される。植物から植物細胞汁液を抽出するために、水平連続スクリュープレス(Compact Press「CP−6」,Vincent Corporation,Fla.)がすぐに使用される。スクリュープレスのコーンへの圧力は、2354kPa(24kg/cm2)のレベルで維持され、スクリュー速度は12rpmであり、温度の上昇は≦5℃にすぎない。この処理は、約8.5重量%の乾物レベルを有する、約276kgの植物細胞汁液を得ることができる。
(3)細胞汁液からの膜画分の分離:約8.5重量%の乾物レベルを有する初期の植物細胞汁液は、小さい繊維粒子を含有し、それらは、4層のナイロン素材を通す濾過によって、又は低速遠心分離バイオマスを使用することによって除去され得る。濾過された植物細胞汁液は、温度プローブ制御を使用したマイクロ波処理に曝露される。この処理は、細胞汁液の温度が60℃に達するまで継続する。いったん凝固が誘発されると、処理された細胞汁液はすぐに40℃まで冷却される。凝固された細胞汁液からの膜画分の分離は、20分間以上にわたる3,000g以上での遠心分離を使用して達成される。これは、膜画分(沈澱物)及び細胞汁液上澄みを得、それは、細胞質画分及び細胞セラム画分(低分子量の可溶性成分を含有する)を含有する。細胞汁液上澄みは、セラム画分を得るために更なる処理に使用される。
(4)細胞汁液上澄みからの細胞質画分の分離:細胞質画分を分離させるために、細胞汁液上澄みは、等電沈澱に供される。細胞質画分の沈澱は、細胞汁液上澄みのpHを約4にするために、5.0N塩酸(HCl)を利用した滴定法を使用して誘発される。上澄みからの、約14.5重量%の乾物レベルを有し得る沈澱した細胞質画分の分離は、20分間以上にわたる3,000g以上(ここでgは相対遠心力である)での遠心分離によって達成される。
(5)セラム画分の単離:細胞質画分の分離後、上澄みは、懸濁した粒子を含有している。これらの粒子を分離させるために、上澄みは、30分間以上にわたって7,500g以上で遠心分離される。透明な上澄みは、0.8マイクロメートルの孔を有するフィルタを通して濾過される。この濾液(カメリアシネンシスセラム画分)は、約5.7重量%の乾物レベルを有することができる。
セラム画分の乾物レベルは、それ自体が季節及び/又は地理的源に基づき変動し得る、植物バイオマスの含水量などの様々な要因に応じて変化してよいことが理解され得る。したがって、一実施形態では、ツバキセラム画分中の乾物レベルは、例えば、約0.1重量%〜約25重量%、約1重量%〜約15重量%、約2重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約9重量%の範囲であり得る。一実施形態では、ナツシロギク画分中の乾物レベルは、例えば、約0.1重量%〜約25重量%、約1重量%〜約15重量%、約2重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約9重量%の範囲であり得る。一実施形態では、ケルプ画分中の乾物レベルは、例えば、約0.1重量%〜約25重量%、約1重量%〜約15重量%、約2重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約9重量%の範囲であり得る。一実施形態では、パセリ画分中の乾物レベルは、例えば、約0.1重量%〜約25重量%、約1重量%〜約15重量%、約2重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約9重量%の範囲であり得る。別の実施形態では、ケルプ及びパセリセラム画分並びに/又はツバキ及びナツシロギクセラム画分のブレンド中の乾物レベルは、例えば、約0.1重量%〜約25重量%、約1重量%〜約15重量%、約2重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約9重量%の範囲であり得る。
更に、セラム画分は、セラム画分及び/若しくは乾物中の特定の化合物若しくは化合物の部類の含量に関して、又はその他の化合物若しくは化合物の部類の非存在によって、更に特徴付けられ得る。例えば、一実施形態では、ツバキセラム画分は、1グラムの乾物あたり約8.0〜約20.0ミリグラム、具体的には1グラムの乾物あたり約10.0〜約18.0ミリグラム、より具体的には1グラムの乾物あたり約12.0〜約16.0ミリグラムのカテキン総含量を有することができる。別の実施例では、ナツシロギクセラム画分は、パルテノリドなどのα−不飽和γ−ラクトンを含まないか、あるいは実質的に含まない。
同様に、分析及び特性化は、ナツシロギク(例えば、米国特許第7,537,791号を参照されたい)、ケルプ(例えば、米国特許出願公開第2011/0110872号を参照されたい)、及びパセリセラム画分に適用され得る。
場合によっては、セラム画分は、安定性の欠如並びに色及び香りの劣化により、局所用製品の活性成分として使用することができない。セラム画分の精製は、以下の工程を伴い得る:熱処理、冷却、濾過、及び安定化。精製は、細胞質画分からのセラム画分の分離の直後に実施され得る。例えば、ツバキセラム画分は、温度プローブ制御を使用してマイクロ波処理に曝露される。この処理は、セラム画分の温度が99℃に達するまで継続する(90℃が、米国特許第7,537,791号にすでに記載されているように要求されており、それは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。いったん凝固が誘発されると、処理されたセラム画分はすぐに10℃まで冷却される。凝固したセラム画分は、0.8マイクロメートルの多孔を有するフィルタを通して真空濾過される(Whatman No.2フィルタの二重層が、米国特許第7,537,791号に記載されるように使用されてもよい)。沈澱物は廃棄されてもよく、得られるセラム画分濾液は、安定化のための更なるプロセスを受けることができる。セラム画分濾液の安定化は、保存剤を添加すること(米国特許第7,537,791号ですでに記載されているように、外来性の酸化防止剤は必要とされない)、及び完全な可溶化が達成されるまで混合物をインキュベートすることによって達成される。セラム画分濾液の安定化に有用な保存剤としては、以下が挙げられる:0.1%ソルビン酸力リウム、0.1%安息香酸ナトリウム、0.1%メチルパラベンナトリウム、及び/又は0.1%クエン酸。ツバキセラム画分に対する推奨される保存条件は、15℃〜25℃の間の温度で光から保護された密閉容器中での保存を含む。
マトリカリア、パセリ(petroselinum crispum)、又はオオウキモの同様の処理により、それぞれナツシロギク、パセリ、又はケルプのセラム画分を得ることができる。
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、ツバキセラム画分及びナツシロギクセラム画分の第1の組み合わせを含む、有効量の毛髪老化防止剤を含み、ツバキセラム画分は、約0.001重量%〜約15重量%、あるいは約0.002重量%〜約10重量%、あるいは約0.025重量%〜約10重量%、他の実施形態では約0.05重量%〜約10重量%、他では約0.05重量%〜約5重量%、及び他では約0.1重量%〜約5重量%の量で存在し、ナツシロギクセラム画分は、約0.001重量%〜約15重量%、約0.002重量%〜約10重量%、約0.025重量%〜約10重量%、約0.05重量%〜約10重量%、約0.05重量%〜約5重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%の量で存在し、ここで重量%は、ヘアケア組成物の重量に基づく。
別の実施形態によると、ツバキセラム画分対ナツシロギクセラム画分の重量比は、約10:90〜約90:10、約10:90〜約50:50、約80:20〜約20:80、約30:70〜約70:30、約40:60〜約60:40の範囲である。例えば、ツバキセラム画分対ナツシロギクセラム画分の重量比は、約90:10、約80:20、約70:30、約60:40、約50:50、約40:60、約30:70、約20:80、又は約10:90であってよい。
別の実施形態では、ヘアケア組成物は、パセリセラム画分及びケルプセラム画分を含む、有効量の第2の組み合わせの毛髪老化防止剤を含み、パセリセラム画分は、約0.001重量%〜約15重量%、約0.002重量%〜約10重量%、約0.025重量%〜約10重量%、約0.05重量%〜約10重量%、約0.05重量%〜約5重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%の量で存在し、ケルプセラム画分は、約0.001重量%〜約15重量%、約0.002重量%〜約10重量%、約0.025重量%〜約10重量%、約0.05重量%〜約10重量%、約0.05重量%〜約5重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%の量で存在し、ここで重量%は、ヘアケア組成物の重量に基づく。
別の実施形態によると、パセリセラム画分対ケルプセラム画分の重量比は、約10:90〜約90:10、約10:90〜約50:50、約80:20〜約20:80、約30:70〜約70:30、約40:60〜約60:40の範囲である。例えば、パセリセラム画分対ケルプセラム画分の重量比は、約90:10、約80:20、約70:30、約60:40、約50:50、約40:60、約30:70、約20:80、又は約10:90であってよい。
B.皮膚科学的に許容可能な担体
本発明の組成物は、組成物用の皮膚科学的に許容可能な担体(「担体」と称されることがある)も含み得る。本明細書で使用するとき、「皮膚科学的に許容可能な担体」という語句は、担体がケラチン組織への局所塗布に好適であり、良好な審美特性を有し、組成物中の毛髪老化防止剤と適合性があり、安全性又は毒性についていかなる不当な問題も起こさないことを意味する。所望の製品形態を得るように、好適な担体が選択される。更に、それら成分の溶解性又は分散性は、担体の形態及び特徴を決定し得る。一実施形態では、担体は、組成物の重量によって、約50重量%〜約99重量%、約60重量%〜約98重量%、約70重量%〜約98重量%、又は約80重量%〜約95重量%のレベルで存在する。
担体は、多様な形態をとり得る。非限定例には、単純な溶液(例えば、水性、有機溶媒又は油ベース)、エマルション、及び固体形態(例えば、ゲル、スティック、流動性固体、又は非晶質材料)が挙げられる。特定の実施形態において、皮膚科学的に許容可能な担体は、エマルションの形態である。エマルションは、一般に、連続水相(例えば水中油型及び水中油中水型)、又は連続油相(例えば油中水型及び油中水中油型)を有するものとして分類することができる。本発明の油相には、シリコーンオイル、非シリコーンオイル(炭化水素油、エステル類、エーテル類など)、及びこれらの混合物が含まれ得る。
水相は、例えば、脱塩水又は蒸留水などの水を含む。水性担体で使用され得るその他の許容可能な担体としては、エタノールなどのアルコール化合物が挙げられるが、それに限定されない。一実施形態によると、組成物は、アルコール、ジプロピレングリコール、及び/又は水を含む。
ヘアケア組成物は、約3.0〜約10の範囲のpHを有し、それは、25℃で組成物の標準水素電極を使用して直接pH測定を行うことによって測定され得る。結果的に、ヘアケア組成物のpHは、例えば、約6〜約9の範囲内であり得る。
エマルションは、乳化剤を更に含んでよい。組成物は、担体を十分乳状にする任意の好適な割合の乳化剤を含み得る。好適な重量範囲は、組成物の重量に基づき、約0.1重量%〜約10重量%又は約0.2重量%〜約5重量%の乳化剤を含む。乳化剤は、非イオン性、アニオン性、又はカチオン性であり得る。好適な乳化剤は、例えば、米国特許第3,755,560号、米国特許第4,421,769号、及びMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American Edition,pages 317〜324(1986)に開示され、それらは、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。好適なエマルションは、所望の製品形態に応じて、幅広い粘度を有し得る。
C.任意成分
本発明の実施形態によると、ヘアケア組成物はまた、所望に応じて、好適な任意成分を更に含むことができる。例えば、組成物は、所望により他の活性又は不活性成分を含むことができる。
更に別の実施形態によると、ヘアケア組成物は、米国特許出願公開第2010/0120871号に開示されるもののような、1つ以上の追加の毛髪老化防止剤を更に含んでもよく、それは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。したがって、追加の育毛促進剤の非限定例としては、アピゲニン及びルテオリンなどのフラボノイド、インドール化合物、キサンチン化合物、ビタミンB3化合物、パンテノール化合物、並びにそれらの誘導体が挙げられる。
1.フラボノイド
本発明の実施形態の組成物は、任意にフラボノイド化合物を含有してもよい。フラボノイドは、米国特許第5,686,082号及び同第5,686,367号に広く開示され、それらの両方は、参照により本明細書に組み入まれる。本発明の実施形態での使用に好適なフラボノイドは、非置換フラバノン、一置換フラバノン、及びこれらの混合物から選択される、フラバノン;非置換カルコン、一置換カルコン、二置換カルコン、三置換カルコン、及びこれらの混合物から選択される、カルコン;非置換フラボン、一置換フラボン、二置換フラボン、及びこれらの混合物から選択される、フラボン;1つ以上のイソフラボン;非置換クマリン、一置換クマリン、二置換クマリン、及びこれらの混合物から選択される、クマリン;非置換クロモン、一置換クロモン、二置換クロモン、及びこれらの混合物から選択される、クロモン;1つ以上のジクマロール;1つ以上のクロマノン;1つ以上のクロマノール;これらの異性体(例えば、シス/トランス異性体);並びにこれらの混合物である。本明細書で使用される「置換された」という用語は、フラボノイドの1つ以上の水素原子が、ヒドロキシル、C1〜C8アルキル、C1〜C4アルコキシル、0−グリコシドなど、又はそれらの置換基の混合物で独立して置き換えられた、フラボノイドを意味する。
好適なフラボノイドの例としては、非置換フラバノン、モノ−ヒドロキシフラバノン(例えば、2’−ヒドロキシフラバノン、6−ヒドロキシフラバノン、7−ヒドロキシフラバノンなど)、モノ−アルコキシフラバノン(例えば、5−メトキシフラバノン、6−メトキシフラバノン、7−メトキシフラバノン、4’−メトキシフラバノンなど)、非置換カルコン(特に、非置換トランス−カルコン)、モノ−ヒドロキシカルコン(例えば、2’−ヒドロキシカルコン、4’−ヒドロキシカルコンなど)、ジ−ヒドロキシカルコン(例えば、2’,4−ジヒドロキシカルコン、2’,4’−ジヒドロキシカルコン、2,2’−ジヒドロキシカルコン、2’,3−ジヒドロキシカルコン、2’,5’−ジヒドロキシカルコンなど)、及びトリ−ヒドロキシカルコン(例えば、2’,3’,4’−トリヒドロキシカルコン、4,2’,4’−トリヒドロキシカルコン、2,2’,4’−トリヒドロキシカルコンなど)、非置換フラボン、7,2’−ジヒドロキシフラボン、3’,4’−ジヒドロキシナフトフラボン、4’−ヒドロキシフラボン、5,6−ベンゾフラボン、及び7,8−ベンゾフラボン、非置換イソフラボン、ダイゼイン(7,4’−ジヒドロキシイソフラボン)、5,7−ジヒドロキシ−4’−メトキシイソフラボン、大豆イソフラボン(大豆から抽出された混合物)、非置換クマリン、4−ヒドロキシクマリン、7−ヒドロキシクマリン、6−ヒドロキシ−4−メチルクマリン、非置換クロモン、3−ホルミルクロモン、3−ホルミル−6−イソプロピルクロモン、非置換ジクマロール、非置換クロマノン、非置換クロマノール、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態では、フラボノイド化合物は、非置換フラバノン、メトキシフラバノン、非置換カルコン、2’,4−ジヒドロキシカルコン、及びこれらの混合物である。例えば、別の実施形態では、非置換フラバノン、非置換カルコン(例えば、トランス異性体)、及びこれらの混合物である。
フラボノイドは、合成材料であってもよく、又は天然源(例えば、植物)からの抽出物として得られてもよい。自然源の材料はまた、更に誘導体化され得る(例えば、天然源からの抽出により調製されるエステル又はエーテル誘導体)。本明細書で有用なフラボノイド化合物は、多くの供給源、例えば、Indofine Chemical Company,Inc.(Somerville,N.J.)、Steraloids,Inc.(Wilton,N.H.)、及びAldrich Chemical Company,Inc.(Milwaukee,Wis.)から市販されている。
上記のフラボノイド化合物の混合物も使用することができる。
ヘアケア組成物中に含まれるとき、本明細書に記載されたフラボノイド化合物は、約0.01重量%〜約20重量%、約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.5重量%〜約5重量%の濃度で存在し得、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。
2.インドール化合物
ヘアケア組成物は、インドール化合物を更に含むことができる。本明細書で使用される「インドール化合物」は、1つ以上のインドール、それらの誘導体、それらの混合物、又はそれらの塩を意味する。したがって、組成物は、例えば、約0.1重量%〜約10重量%のインドール化合物、約0.5重量%〜約5重量%のインドール化合物、又は約1重量%〜約2重量%のインドール化合物を含んでもよく、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。
3.キサンチン化合物
ヘアケア組成物は、キサンチン化合物を更に含むことができる。本明細書で使用されるとき、「キサンチン化合物」は、1つ以上のキサンチン、それらの誘導体、及びそれらの混合物を意味する。本明細書で有用であり得るキサンチン化合物は、カフェイン、キサンチン、1−メチルキサンチン、テオフィリン、テオブロミン、それらの誘導体、及びそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。したがって、組成物は、例えば、約0.1重量%〜約10重量%のキサンチン化合物、約0.5重量%〜約5重量%のキサンチン化合物、又は約1重量%〜約2重量%のキサンチン化合物を含んでもよく、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。例えば、ヘアケア組成物は、約0.75重量%のカフェインを更に含んでもよい。
4.ビタミンB3化合物
ヘアケア組成物は、ビタミンB3化合物を更に含むことができる。本明細書で使用されるとき、「ビタミンB3化合物」は、ニコチン酸、ナイアシンアミド、ニコチニルアルコール、それらの誘導体、及びそれらの混合物を意味する。ビタミンB3化合物は、実質的に純物質として、又は天然(例えば、植物)源からの好適な物理的及び/又は化学的単離により得られた抽出物として含まれてよい。したがって、組成物は、例えば、約0.1重量%〜約25重量%のビタミンB3化合物、約0.5重量%〜約15重量%のビタミンB3化合物、又は約3.5重量%〜約7.5重量%のビタミンB3化合物を含んでもよく、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。例えば、ヘアケア組成物は、約2.5重量%のビタミンB3を更に含んでもよい。
5.パンテノール化合物
ヘアケア組成物は、パンテノール化合物を更に含むことができる。本明細書で用いられるとき、用語「パンテノール化合物」は、パンテノール、1つ以上のパントテン酸誘導体、及びそれらの混合物を含む。パンテノール化合物の非限定例としては、D−パンテノール([R]−2,4−ジヒドロキシ−N−[3−ヒドロキシプロピル)]−3,3−ジメチルブタマイド)、D,L−パンテノール、パントテン酸及びそれらの塩(例えば、カルシウム塩)、トリ酢酸パンテニル、ローヤルゼリー、パンテチン、パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、パントイルラクトース、ビタミンB錯体、又はそれらの混合物が挙げられる。したがって、組成物は、例えば、約0.01重量%〜約5重量%のパンテノール化合物、約0.03重量%〜約3重量%のパンテノール化合物、約0.05重量%〜約2重量%のパンテノール化合物、又は約0.1重量%〜約1重量%のパンテノール化合物を含んでもよく、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。例えば、ヘアケア組成物は、約0.15重量%のパンテノールを更に含んでもよい。
組成物は、ピリチオン亜鉛、ミノキシジル、シリコーン、コンディショニング剤、及びその他の好適な物質のようなフケ防止活性物質など、その他の一般的な毛髪成分を含んでもよい。CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Tenth Edition(Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Inc.,Washington,D.C.により出版)(2004)(以下「CTFA」)は、本明細書の組成物に添加され得る多種多様な限定されない物質を記載している。これらの成分の部類の例としては、研磨剤;吸収剤;芳香剤、顔料、着色剤/染料、精油、皮膚感覚剤、収斂剤等の美的成分(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、メンチルラクテート、ウィッチヘーゼル留出物);抗ニキビ剤;固化防止剤;消泡剤;抗菌剤(例えば、ヨードプロピルブチルカーバメート);酸化防止剤;結合剤;生物学的添加物;緩衝剤;充填剤;キレート化剤;化学添加物;染料;美容収斂剤;美容殺生剤;変性剤;薬用収斂剤;外用鎮痛剤;被膜形成剤又は物質、例えば、組成物の被膜形成特性及び持続性を補助するためのポリマー(例えば、エイコセン及びビニルピロリドンのコポリマー);不透明化剤;pH調整剤;推進剤;還元剤;封鎖剤;レオロジー変性剤;毛髪コンディショニング剤;及び界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されない。
6.フケ防止活性物質
ヘアケア組成物は、フケ防止活性物質を更に含むことができる。フケ防止活性物質の好適な非限定例としては、抗菌活性物質、ピリジンチオン塩;ケトコナゾール、クリムバゾール、エコナゾール、及びエルビオールなどのアゾール;硫化セレン;粒子状硫黄;サリチル酸などの角質溶解剤;及びこれらの混合物が挙げられる。一実施形態では、フケ防止粒子は、ピリジンチオン塩である。このようなフケ防止粒子は、物理的及び化学的に組成物の構成成分と適合すべきであり、過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
ピリジンチオン粒子は、本発明のヘアケア組成物での使用に好適な粒子状フケ防止活性物質である。一実施形態では、フケ防止活性物質は、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩であり、粒子形態である。一実施形態では、ピリジンチオンフケ防止粒子の濃度は、ヘアケア組成物の重量で、約0.01重量%〜約5重量%、又は約0.1重量%〜約3重量%、又は約0.1重量%〜約2重量%に及ぶ。一実施形態では、ピリジンチオン塩は、亜鉛、錫、カドミウム、マグネシウム、アルミニウム及びジルコニウム、概して亜鉛、典型的には1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの亜鉛塩(「亜鉛ピリジンチオン」又は「ZPT」として知られている)、一般的には血小板粒子形態の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩などの重金属から形成されるものである。一実施形態では、血小板粒子形態の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩は、最大で約20マイクロメートル、又は最大で約5マイクロメートル、又は最大で約2.5マイクロメートルの平均粒径を有する。ナトリウムなどの他のカチオンから形成された塩もやはり好適であり得る。ピリジンチオンフケ防止活性物質は、例えば、米国特許第2,809,971号、米国特許第3,236,733号、米国特許第3,753,196号、米国特許第3,761,418号、米国特許第4,345,080号、米国特許第4,323,683号、米国特許第4,379,753号、及び米国特許第4,470,982号に記載されている。
一実施形態では、ピリチオンの多価金属塩から選択されるフケ防止活性物質に加えて、組成物は、1つ以上の抗真菌及び/又は抗菌活性物質を更に含むことができる。一実施形態では、抗菌活性物質は、コールタール、硫黄、炭、ウィットフィールド(whitfield)軟膏、カステラーニ(castellani)塗布剤、塩化アルミニウム、ゲンチアナバイオレット、オクトピロックス(ピロクトンオラミン)、シクロピロックスオラミン、ウンデシレン酸及びその金属塩、過マンガン酸カリウム、硫化セレン、チオ硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、ビターオレンジ油、尿素調製物、グリセオフルビン、8−ヒドロキシキノリンシロキノール、チオベンダゾール、チオカルバメート、ハロプロジン、ポリエン、ヒドロキシピリドン、モルホリン、ベンジルアミン、アリルアミン(テルビナフィンなど)、茶木油、クローブリーフ油、コリアンダー、パルマローザ、ベルベリン、タイムレッド、桂皮油、ケイ皮アルデヒド、シトロネル酸、ヒノキトール、イヒチオールペール、Sensiva SC−50、Elestab HP−100、アゼライン酸、リチカーゼ(lyticase)、ヨードプロピニルブチルカルバメート(IPBC)、オクチルイソチアザリノンなどのイソチアザリノン、及びアゾール、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態では、アゾール抗菌剤は、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ビフォナゾール、硝酸ブタコナゾール、クリンバゾール、クロトリマゾール、クロコナゾール、エベルコナゾール、エコナゾール、エルビオール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、フルチマゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ラノコナゾール、メトロニダゾール、ミコナゾール、ネチコナゾール、オモコナゾール、硝酸オキシコナゾール、セルタコナゾール、硝酸サルコナゾール、チオコナゾール、チアゾール、及びこれらの混合物からなる群から選択されるイミダゾールであるか、又はアゾール抗菌剤は、テルコナゾール、イトラコナゾール、及びこれらの混合物からなる群から選択されるトリアゾールである。アゾール抗菌活性物質は、組成物中に存在する場合、約0.01重量%〜約5重量%、又は約0.1重量%〜約3重量%、又は約0.3重量%〜約2重量%の量で含まれ、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。
本発明は、抗菌活性物質の組み合わせを更に含むことができる。一実施形態では、抗菌活性物質の組み合わせは、オクトピロックスとジンクピリチオン、パインタールと硫黄、サリチル酸とジンクピリチオン、サリチル酸とエルビオール、ジンクピリチオンとエルビオール、ジンクピリチオンとクリムバゾール、オクトピロックスとクリムバゾール、及びサリチル酸とオクトピロックス、及びこれらの混合物からなる組み合わせの群から選択される。
一実施形態では、ヘアケア組成物は、有効量の亜鉛含有層状材料を更に含むことができる。一実施形態では、ヘアケア組成物は、約0.001重量%〜約10重量%、又は約0.01重量%〜約7重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%の亜鉛含有層状材料を含み、ここで重量%は、ヘアケア組成物の総重量に基づく。
亜鉛含有層状材料は、結晶の成長が主として二次元で生じたものであってよい。層構造は、全ての原子が明確な層に組み込まれているものとしてだけではなく、ギャラリーイオン(gallery ion)と呼ばれる層の間にイオン又は分子があるものとして記載されることが慣例的である(A.F.Wells「Structural Inorganic Chemistry」Clarendon Press,1975)。亜鉛含有層状材料(ZLM)は、亜鉛が層に組み込まれ得る、及び/又はギャラリーイオンの構成成分であり得る。以下のZLMの部類は、一般的分野における比較的一般的な例を代表するものであり、この定義に適合するより広範囲の物質に関して限定的であることを意図するものではない。
多くのZLMが鉱物として自然発生する。一実施形態では、ZLMは、水亜鉛土(炭酸水酸化亜鉛)、塩基性炭酸亜鉛、水亜鉛銅鉱(炭酸水酸化亜鉛銅)、亜鉛孔雀石(炭酸水酸化銅亜鉛)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。亜鉛を含有する関連鉱物が組成物中に含まれもよい。粘土性鉱物(例えば、フィロシリケート)のようなアニオン性層の化学種が、イオン交換された亜鉛ギャラリーイオンを含有する天然のZLMも存在し得る。これらの天然物質はいずれも、合成によって得るか、又は組成物中にその場で生成させるか、又は製造プロセスにおいて生成させることができる。
必ずしもではないが多くの場合合成であるZLMの別の一般的な部類は、層状複水酸化物である。一実施形態では、ZLMは、式[M2+ 1-x3+ x(OH)2x+m- x/m・nH2Oに従った層状複水酸化物であり、ここで二価イオン(M2+)の一部又は全部は、亜鉛イオンである(Crepaldi,EL,Pava,PC,Tronto,J,Valim,JB J.Colloid Interfac.Sci.2002,248,429〜42)。
ヒドロキシ複塩と呼ばれる、ZLMの更に別の部類が調製され得る(Morioka,H.,Tagaya,H.,Karasu,M,Kadokawa,J,Chiba,K Inorg.Chem.1999,38,4211〜6)。一実施形態では、ZLMは、式[M2+ 1-x2+ 1+x(OH)3(1-y)+n- (1=3y)/n・nH2Oに従ったヒドロキシ複塩であり、ここで2つの金属イオン(M2+)は、同一であっても異なっていてもよい。それらが同一であり、亜鉛によって表される場合、式は、[Zn1+x(OH)22x+2xA-・nH2Oに簡約化される。この後者の式は、ヒドロキシ塩化亜鉛及びヒドロキシ硝酸亜鉛などの材料を表す(ここでx=0.4)。一実施形態では、ZLMは、ヒドロキシ塩化亜鉛及び/又はヒドロキシ硝酸亜鉛である。二価のアニオンで一価のアニオンを置き換えると、これらは水亜鉛土にも関連する。これらの物質はまた、組成物中にその場で、又は製造プロセスにおいて生成させることもできる。
一実施形態では、組成物は、塩基性炭酸亜鉛を更に含むことができる。市販の塩基性炭酸亜鉛の供給源としては、zinc Carbonate Basic(Cater Chemicals:Bensenville,IL,USA)、zinc Carbonate(Shepherd Chemicals:Norwood,OH,USA)、Zinc Carbonate(CPS Union Corp.:New York,NY,USA)、zinc Carbonate(Elementis Pigments:Durham,UK)、及びzinc Carbonate AC(Bruggemann Chemical:Newtown Square,PA,USA)が挙げられる。塩基性炭酸亜鉛はまた、商業的には「炭酸亜鉛」又は「炭酸亜鉛塩基」又は「ヒドロキシ炭酸亜鉛」と呼ばれる場合もあるが、天然起源の水亜鉛土に類似する物質からなる合成の種類である。理想的な化学量論は、Zn5(OH)6(CO32により表されるが、実際の化学量論的比は僅かに変化することがあり得、またその他の不純物が結晶格子内に組み込まれる場合がある。
亜鉛含有層状材料及びピリチオン又はピリチオンの多価金属塩を有する実施形態では、亜鉛含有層状材料対ピリチオン又はピリチオンの多価金属塩の比は、約5:100〜約10:1、又は約2:10〜約5:1、又は約1:2〜約3:1である。
一実施形態では、ヘアケア組成物は、組成物の持続性を増加させるためのレオロジー変性剤を更に含み、その結果、身体の他の部位、衣服、又は家具に不適切に滴り落ちず、また皮膜形成剤としての機能も果たし、それにより毛嚢及び周囲組織への毛髪老化防止剤の送達を増大させることができる。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース系レオロジー変性剤など、任意の好適なレオロジー変性剤が使用され得る。レオロジー変性剤のその他の非限定例としては、アクリルアミド/アンモニウムアクリレートコポリマー(及び)ポリイソブテン(及び)ポリソルベート20;アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80;アクリレートコポリマー;アクリレート/ベヘネス−25メタクリレートコポリマー;アクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー;アクリレート/ステアレス−20イタコナートコポリマー;アンモニウムポリアクリレート/イソヘキサデカン/PEG−40ヒマシ油;C12〜16アルキルPEG−2ヒドロキシプロピルヒドロキシエチルエチルセルロース(HM−EHEC);カルボマー;架橋ポリビニルピロリドン(PVP);ジベンジリデンソルビトール;ヒドロキシエチルエチルセルロース(EHEC);ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC);ヒドロキシプロピルセルロース(HPC);メチルセルロース(MC);メチルヒドロキシエチルセルロース(MEHEC);PEG−150/デシルアルコール/SMDIコポリマー;PEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー;ポリアクリルアミド/C13〜14イソパラフィン/ラウレス−7;ポリアクリレート13/ポリイソブテン/ポリソルベート20;ポリアクリレートクロスポリマー−6;ポリアミド−3;ポリクオタニウム−37(及び)水素添加ポリデセン(及び)トリデセス−6;ポリウレタン−39;アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウレート/ジメチルアクリルアミド;クロスポリマー(及び)イソヘキサデカン(及び)ポリソルベート60;ポリアクリル酸ナトリウムが挙げられる。代表的な市販のレオロジー変性剤としては、ACULYN(商標)28、Klucel M CS、Klucel H CS、Klucel G CS、SYLVACLEAR AF1900V、SYLVACLEAR PA1200V、Benecel E10M、Benecel K35M、Optasense RMC70、ACULYN(商標)33、ACULYN(商標)46、ACULYN(商標)22、ACULYN(商標)44、Carbopol Ultrez 20、Carbopol Ultrez 21、Carbopol Ultrez 10、Carbopol 1342、Sepigel(商標)305、Simulgel(商標)600、Sepimax Zen、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
更に別の実施形態によると、ヘアケア組成物は、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオール、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール、ジメチルイソソルビド、エタノール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2,2’−チオジエタノール、及び1,6−ヘキサンジオール、又はこれらの組み合わせなど、1つ以上の溶媒を更に含んでもよい。
本発明のヘアケア組成物は、典型的なヘアケア製剤中に存在し得る。それらは、溶液、分散液、エマルション、粉末、タルク、カプセル形態、球体、スポンジャー(sponger)、固形剤形、発泡体、及びその他の送達機構の形態であり得る。本発明の実施形態の組成物は、ヘアトニック、リーブオンヘア製品、例えばコンディショナー、トリートメント、及びスタイリング製品、リンスオフヘア製品、例えばコンディショナー、シャンプー、及びトリートメント製品、並びに頭皮に塗布可能である任意のその他の形態であってもよい。
ヘアケア組成物は、一般に、局所用組成物を製造する技術分野において既知であるような従来の方法によって調製される。このような方法は、通常、加熱、冷却、真空の適用などを用いて又は用いずに、成分を1つ以上の工程で混合して比較的均一な状態にするものである。組成物は、安定性(物理的安定性、化学的安定性、光安定性)、及び/又は活性物質の送達を最適化するように調製される。この最適化には、適切なpH(例えば7未満)、活性剤と錯体になり、ひいては安定性又は送達にマイナスの影響を与え得る物質の排除(例えば汚染鉄の排除)、錯体形成を防止する手法(例えば適切な分散剤又は二重区画包装)の使用、適切な光安定性の手法(例えば日焼け止め剤/日焼け防止剤の組み込み、不透明包装の使用)の使用などを挙げることができる。
ヘアケア組成物は、単相若しくは単一製品中にあってもよく、又はヘアケア組成物は、別個の相若しくは別個の製品中にあってもよい。2つの製品が使用される場合、それらの製品はともに、同時に、又は順に使用されてもよい。順の使用は1つの製品の使用直後など短時間に行われてもよく、数時間又は数日の期間にかけて行われてもよい。
II.より濃くより豊かな毛髪の外観を向上させるための、及び/又は白髪の発現を遅らせるための方法
本発明の更に別の実施形態によると、毛幹及び毛嚢の直径を増大させるための、毛嚢の密度を増加させるための、並びに/又は白髪の出現を遅らせるための方法が提供される。これは、より濃い及び/又はより豊かな毛髪の外観をもたらすことができ、白髪の発症が遅れている外観をもたらすことができる。一態様では、本方法は、育毛領域の皮膚表面にヘアケア組成物を塗布する工程を含む。例えば、ヘアケア組成物は頭皮に塗布することができる。別の実施形態では、本方法は、有効量の毛髪老化防止剤を含むヘアケア組成物を、より濃い及び/若しくはより豊かな毛髪の外観を向上させること、又は白髪の出現を遅らせることを求めている哺乳類の皮膚の一領域に局所的に塗布することを含む。
更にもう1つの実施態様において、本方法は、処方計画に従って組成物を塗布する工程であって、上記の処方計画は、
(a)洗浄された頭皮を形成するために、頭皮を洗浄する工程と、
(b)上記の洗浄された頭皮に組成物を局所的に塗布する工程と、を含む。
ヘアケア組成物は、毎日、毎週、又は多様な処方計画で使用され得る。ヘアケア組成物は、夜及び午前中など、1日1回を超えて使用されてもよい。製品は、毛髪を洗った後に使用されてもよく(濡れた又は乾いた毛髪にも)、それは、ある特定の日数、1日1回を超えて組成物を使用することを意味し得、又は1週間に数回のみ使用してもよい。ヘアケア組成物は一日に3回、一日に2回、一日に1回、週に6回、週に5回、週に4回、週に3回、週に2回、又は週に一回使用してもよい。幾つかの実施形態では、ヘアケア組成物は週に4回、5回、又は7回使用される。
別の実施形態によると、ヘアケア組成物は、少なくとも約4週間にわたって少なくとも1日1回、又は少なくとも約4週間にわたって少なくとも1日2回塗布される。別の実施形態によると、ヘアケア組成物は、少なくとも約8週間にわたって少なくとも1日1回塗布される。
ヘアケア組成物は男性が使用しても女性が使用してもよい。ヘアケア組成物は、育毛を促進したい、又はより健康に若しくはより若々しく見える毛髪を有したいと願う個人によって使用されることが望ましくあり得る。例えば、ヘアケア組成物は、脱毛症と診断されていない対象に使用され得る。ヘアケア組成物は、約20、25、30、35、40、45、又は50より上の年齢の対象に使用されてよい。ヘアケア組成物は、約70、65、60、55、又は50未満の年齢の対象に使用されてよい。結果的に、ヘアケア組成物は、約20〜70、約30〜60、及び約35〜55の年齢間の対象に使用されてよい。毛髪直径は年齢が20才を超すと減り始める可能性があるので、これらの年齢以降に、より健康的な毛髪及びより豊かでより濃い毛髪の外観を向上することが望まれる可能性がある。毛髪直径は減り続け、被験者によっては年齢が30才又は40才以降に、より激しく減ることがある。加えて、遺伝的特徴に依存して、白髪は早ければ20才で、しかし一般には30才又は40才で現れ始める。
製剤及び実施例
以下は、本発明の非限定的な実施例である。これらの実施例は単に説明のために示すものであり、本発明を限定するものと解釈すべきでなく、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの改変が可能であり、当業者にはこれらのことが理解されよう。
実施例においては、特に指定のない限り、全ての濃度が重量%として列挙されており、希釈剤、充填剤などの微量物質は除外し得る。そのため、列挙した製剤は、列挙した成分及びこのような成分に関連するいかなる微量物質も含む。当業者にとって明白なように、このような微量成分の選択は、本明細書に記載したように本発明を作るために選択された特定成分の物理的及び化学的特質によって変わることになる。
Figure 2015502406
一般手順:ヘアケア組成物は、当業者によって一般的に使用される方法で調製されてよい。例えば、増粘剤(例えば、カーボポールなどのポリマー)は、溶液を実質的に曝気することなく、完全な混合を得るのに十分な撹拌下で水に添加されてよい。更なる成分を添加する前に、増粘剤が十分に水和するまで混合を継続する。更なる皮膚科学的に許容可能な担体、続いて、セラム画分を添加し、均質溶液が得られるまで混合を継続する。pHを測定し、所望に応じて調整する(例えば、5.5〜7)。
Figure 2015502406
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Figure 2015502406
III.生物活性
簡潔に、本開示の当業者によって一般的に既知であるように、毛周期は3つの段階からなる。第1の段階、即ち成長段階は、成長期(anagen)として既知であり、平均で3〜4年の間続く。第2の段階は、2〜3週の期間にわたる成長の中止からなる。この段階は、退行期(catagen)と呼ばれる。休止期(telogen)と呼ばれる最後の段階は、毛髪が抜け落ちる段階である。この段階は、毛嚢の球状領域が退行し、毛幹が分離し、皮膚の表面に向かって排出されるため、3〜4か月にわたってかなりゆっくりと生じる。
本発明の一実施形態によると、ツバキセラム画分及びナツシロギクセラム画分の第1の組み合わせ、並びに/又はパセリセラム画分及びケルプセラム画分を含むヘアケア組成物が、より健康に及びより若々しく見える毛髪の外観を増大させるために、頭皮及び/又は頭皮上の毛髪の基部に塗布される。より多くの毛髪の外観が望まれる領域への1つ以上の育毛刺激剤の局所的塗布は、より濃い及び/又はより豊かな毛髪の外観を有することによって、その領域の外観を実際に改善及び/又は白髪の出現を遅らせ得る。
理論によって束縛されることを望むものではないが、様々な毛髪老化防止剤の局所的塗布は、(1)毛嚢における炎症サイクルを遮断若しくは阻害することができ、それが次いで、毛嚢の成長期を延長し得る;及び/又は(2)毛髪メラニン細胞中のメラニンの生成を刺激することができ、それが次いで、白髪の出現を遅らせ得ると考えられている。結果的に、ヘアケア組成物の局所的塗布はまた、毛髪が成長期を終える速度を遅らせること、白髪の出現を遅らせること、又はその両方を助け得る。更に、毛髪の直径は加齢とともに減少することが知られているので、局所的塗布はより若々しい外観の毛髪をもたらすことができ、白髪が現れるのを遅らせることができる。
ヘアケア組成物の局所的塗布は、成長期の延長を助けることができる。成長期の延長は、成長期から休止期への移行を阻止することによって又は成長期から休止期への移行を阻害することによって達成され得る。毛嚢は育毛期(成長期)か又は休止期にある。毛嚢のほとんどは成長期にある。成長期は、典型的には約2〜10年続く可能性があり、約3〜4年の平均持続期間は、種々の要因に応じて変化し得る。反対に、休止期ははるかに短く、典型的には約3〜4か月続く可能性がある。一般に、人の毛嚢の約94%は成長期にあり、6%は休止期にある。一ヶ月に毛嚢の約2%が成長期から休止期に移行し、それと同時に毛嚢の約2%が休止期から成長期に移行する。本発明のヘアケア組成物を塗布することにより、成長期を終える約2%の毛嚢を阻止又は遅延させて、成長期にある毛嚢の割合を増やすことができる。成長期にある毛嚢の量の増加は頭部の毛髪密度を増す。成長期の長さは約2週間から約2.5ヶ月に延長できると考えられている。毛髪密度(頭皮の特定の面積上の毛髪数)の増加は測定可能である。
毛嚢における炎症サイクルに影響を及ぼすためのセラム画分の組み合わせの有効性を予測するための2つの方法は、インビトロバイオアッセイを使用している。より具体的には、インターロイキン−1受容体関連キナーゼ(IRAK−4)阻害によるインターロイキンシグナル伝達阻害は、以下に記載される予測バイオアッセイ方法である。
インターロイキン−1シグナル伝達阻害:インターロイキン−1(IL−1)は、炎症を増大させるための生化学的シグナル伝達経路を開始する炎症性サイトカインのファミリーである。毛嚢内で、IL−1は、成長期から退行期への切換を駆動する内因性の要因であり、この移行期は休止期に先立つ。その経路内の任意の点におけるIL−1シグナル伝達の阻害は、成長期から退行期への毛嚢の切換の遮断又は遅延によって、成長期を延ばすと考えられている。
インターロイキン−1受容体関連キナーゼ阻害:インターロイキン−1受容体関連キナーゼ(IRAK−4)は、後続のシグナル伝達に対するIL−1刺激の際に他のキナーゼを採用するIL−1シグナル伝達の内在性メディエーターである。IRAK−4活性の阻害は、阻害剤での完全長ヒト組み換えIRAK−4酵素系(Promega)を30分間インキュベートした後、ADP−Glo(商標)キナーゼキット(Promega)を使用して、ATPの量によって測定される。製造業者の使用説明書に従って、ADP−Glo(商標)キットを使用した。
メラニン合成活性化:メラニンは、毛髪及び皮膚の色の両方に関与するメラニン細胞によって作られる色素である。メラニン合成は、成長期中のみ生じる。成長期の延長は、潜在的に基本メラニン合成を延長し、また、特定の活性剤でのメラニンの合成を増大させる機会を提供する。メラニンの活性化は、培養中のB16−F1メラニン細胞(ATCC)のインビトロモデルで測定される。メラニン細胞は、活性剤で48時間インキュベートされ、形成されたメラニンは、分光光度計上で410nmで光学密度(O.D.)を読み取ることによって測定される。
メラニン合成活性化材料:プレート:Corning(登録商標)96ウェル平坦透明底白色ポリスチレンTC処理マイクロプレート、#3903;細胞:B16−F1(ATCC);成長培地:10% FBS及び1%ペニシリン/連鎖球菌/グルタミンを有するDMEM、Gibco Invitrogen、#11965−092(GLBCO cat# 15701);セラム画分及びブレンド;保存剤;及び対照。
メラニン合成活性化方法:1日目:2000/ウェル/100ulでB16−F1細胞を播種する;2日目:各ウェルに10μLの希釈化合物を添加することによって、化合物を処理する;及び4日目:各ウェル中の色の変化を測定する。顕微鏡下で細胞生存性をチェックし、細胞コンフルエンスが<50%である場合、この点に対するデータは使用されない。各ウェルに100μLの1% NaOH(1mLの50%NaOH+49mLのH2O)を添加した後、Vis/UVリーダー、410nMでOD値(メラニン生成物)を測定する。注:セラム画分での色の発生により、培地を有するが細胞を有さないウェルもまた、セラム色による過剰評価を排除するために、色の対照ブランクとして処理及び使用した。
統計的有意性の定義:片側2試料t検定を実施した。統計的有意性は、p<0.05として定義される。本願の実施例は、p<0.01の値で与えられる。統計的に有意かつ相乗的なブレンドは、両方の個々のセラム画分の成分のものよりも統計的に有意に大きい活性を有するブレンドとして定義される。
A.ケルプ及びパセリセラム画分
(1)ケルプセラム画分、パセリ画分、及び組み合わせが、メラニン合成作用に対して評価され得る(全てのセラム画分が、1%(v/v)の分析組成物で分析される):
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
ブレンドされたセラム画分の同一レベルの乾物含量が、個々のセラム画分のいずれか単独のレベルよりも有意に多くの活性を有することを直接実証するために、一定濃度が使用される。これは、ブレンド中の2つのセラムが、有意により良好な生物活性を提供するように相乗的に協働することを実証する。例えば表1Aにおいて、1%のケルプ及びパセリの個々のセラム画分は、1.62及び1.91の活性化倍率をもたらすが、1%のこれらの個々のセラム画分の10:90ブレンドは、6.36倍の有意かつはるかに大きい活性化をもたらす。
(2)ケルプセラム画分及びパセリセラム画分の組み合わせが、IRAK−4阻害に対して評価され得る(全てのセラム画分が、4%(v/v)の分析組成物で分析される):
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
ブレンドされたセラム画分中の同一レベルの乾燥重量物質が、個々のセラム画分のいずれか単独のレベルよりも有意に多くの活性を有することを直接実証するために、一定濃度を使用した。これは、ブレンド中の2つのセラムが、有意により良好な生物活性を提供するように相乗的に協働することを示す。例えば表11、実験1Kにおいて、4.0%のケルプ及びパセリの個々のセラム画分は、それぞれ67.7%及び43%の阻害をもたらし、一方で、4.0%のこれらのセラム画分の50:50ブレンドは、76.3%の有意に大きい阻害をもたらす。
B.ツバキ及びナツシロギクセラム画分
(1)ツバキセラム画分、ナツシロギク画分、及び組み合わせが、メラニン合成作用に対して評価され得る(全てのセラム画分が、0.8%(v/v)の分析組成物で分析される):
Figure 2015502406
Figure 2015502406
Figure 2015502406
ブレンドされたセラム画分中の同一レベルの乾燥重量物質が、個々のセラム画分のいずれか単独のレベルよりも有意に多くの活性を有することを直接実証するために、一定濃度が使用される。これは、ブレンド中の2つの乾燥重量物質が、有意により良好な生物活性を提供するように相乗的に協働することを実証する。例えば表14、実験2Cにおいて、1%のツバキ及びナツシロギクの個々のセラム画分は、それぞれ2.26及び2.02の活性化倍率をもたらし、一方で、1%のこれらのセラム画分の20:80ブレンドは、5.02倍の有意かつはるかに大きい活性化をもたらす。同じことが50:50ブレンド(表12、実験2A)及び80:20ブレンド(表13、実験2B)に対して実証される。
(2)ツバキセラム画分、ナツシロギク画分、及び組み合わせが、IRAK−4阻害に対して評価され得る(全てのセラム画分は、0.8%(v/v)の分析組成物で分析される):
Figure 2015502406
Figure 2015502406
ブレンドされたセラム画分中の同一レベルの乾燥重量物質が、個々のセラム画分のいずれか単独のレベルよりも有意に多くの活性を有することを直接実証するために、一定濃度が使用される。これは、ブレンド中の2つのセラムが、有意により良好な生物活性を提供するように相乗的に協働することを実証する。例えば表16、実施例2Eにおいて、0.8%のツバキ及びナツシロギクの個々のセラム画分は、それぞれ8%及び9%の阻害をもたらし、一方で、0.8%のこれらのセラム画分の80:20ブレンドは、54.3%の有意かつはるかに大きい阻害をもたらす。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
本発明の「発明を実施するための形態」の中で引用された全ての文献は、関連部分において、本明細書に参照により組み込まれる。いかなる文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

  1. 健康でより若々しく見える哺乳類の毛髪を提供するためのヘアケア組成物であって、
    a.
    i.ツバキセラム画分とナツシロギクセラム画分との組み合わせを含む、第1の組成物、又は
    ii.パセリセラム画分とケルプセラム画分との組み合わせを含む、第2の組成物、から選択される、有効量の毛髪老化防止剤と、
    b.皮膚科学的に許容可能な担体と、
    を含む、ヘアケア組成物。
  2. 前記第1の組成物が、
    a.0.001重量%〜15重量%の前記ツバキセラム画分と、
    b.0.001重量%〜15重量%の前記ナツシロギクセラム画分と、
    を含み、
    前記重量%が、前記ヘアケア組成物の総重量に基づく、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  3. 前記ツバキセラム画分対前記ナツシロギクセラム画分の重量比が、10:90〜90:10、好ましくは20:80〜80:20、より好ましくは50:50〜80:20の範囲である、請求項1〜2のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  4. 増粘剤を更に含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  5. 前記第2の組成物が、
    a.0.001重量%〜15重量%の前記パセリセラム画分と、
    b.0.001重量%〜15重量%の前記ケルプセラム画分と、
    を含み、
    前記重量%が、前記ヘアケア組成物の総重量に基づく、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  6. 前記パセリセラム画分対前記ケルプセラム画分の重量比が、10:90〜90:10、好ましくは30:70〜70:30の範囲、より好ましくは50:50である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  7. 増粘剤を更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  8. 前記第1の組成物と前記第2の組成物との組み合わせを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  9. 前記第1の組成物が、
    a.0.001重量%〜15重量%の前記ツバキセラム画分と、
    b.0.001重量%〜15重量%の前記ナツシロギクセラム画分と、
    を含み、
    前記第2の組成物が、
    c.0.001重量%〜15重量%の前記パセリセラム画分と、
    d.0.001重量%〜15重量%の前記ケルプセラム画分と、
    を含み、
    前記重量%が、前記ヘアケア組成物の総重量に基づく、請求項1〜8のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  10. 健康でより若々しく見える毛髪を提供する方法であって、
    a.
    i.ツバキセラム画分とナツシロギクセラム画分との組み合わせを含む、第1の組成物、又は
    ii.パセリセラム画分とケルプセラム画分との組み合わせを含む、第2の組成物、から選択される、有効量の毛髪老化防止剤と、
    b.皮膚科学的に許容可能な担体と、
    を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のヘアケア組成物を、少なくとも1つの老化の兆候を有する頭皮表面に塗布する工程を含み、前記ヘアケア組成物が、前記少なくとも1つの老化の兆候の外観を改善するのに十分な期間にわたって塗布される、方法。
  11. 第1の組成物が、
    a.0.001重量%〜15重量%の前記ツバキセラム画分と、
    b.0.001重量%〜15重量%の前記ナツシロギクセラム画分と、
    を含み、及び/又は
    前記第2の組成物が、
    c.0.001重量%〜15重量%の前記パセリセラム画分と、
    d.0.001重量%〜15重量%の前記ケルプセラム画分と、
    を含み、
    前記重量%が、前記ヘアケア組成物の総重量に基づく、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ツバキセラム画分対前記ナツシロギクセラム画分の重量比が、10:90〜90:10の範囲であり、又は
    前記パセリセラム画分対前記ケルプセラム画分の前記重量比が、10:90〜90:10の範囲である、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記ヘアケア組成物が、少なくとも4週間にわたって少なくとも1日1回塗布され、好ましくは少なくとも4週間にわたって少なくとも1日2回塗布される、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記ヘアケア組成物が、少なくとも8週間にわたって少なくとも1日1回塗布される、請求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記ヘアケア組成物が、少なくとも8週間にわたって少なくとも1日2回塗布される、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。
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