JP2015500014A - 新鮮な農産物の保存期間を延長するための組成物 - Google Patents

新鮮な農産物の保存期間を延長するための組成物 Download PDF

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Abstract

農産物(果物)の変色の防止、軽減または遅延に有用な組成物であって、前記組成物が約0.05%(w/w)−約99.95%(w/w)のアスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体を含み、残部が酵素阻害剤組成物を含む組成物を記述する。【選択図】なし

Description

本発明は、新規の組成物およびそれに関する新規の方法に関する。
より詳しくは、本発明は、果物や野菜などの新鮮な農産物の保存期間を延長するのに適した新規の組成物に関する。本発明の組成物および方法を使用することにより、そのような新鮮な農産物の腐敗が防止または軽減される。
酵素的褐変は、果物、野菜および海産食物においてもっとも研究されている反応のひとつである。生産者、食品加工業者、消費者に与える商業的影響が多様であることから、食品科学、園芸学、収穫後生理学などの植物生理学、微生物学ならびに昆虫および甲殻類の生理学の分野の研究者がこの反応を研究している。
研究プログラムの多くで、加工された果物、野菜、魚、家禽肉および肉を保存するのに効果的な調合物が示されているが、これらの調合物は、とりわけ費用がかかる、および/または中間物が入手しにくいという理由で、商業的に実現不可能であることが証明されている。
外観、風味、テクスチャーおよび栄養価は、消費者が食品を選択するときに検討する4つの特性である。外観は、色の影響が著しく大きく、また、消費者が食品の質を判断する際に最初に利用する特質のひとつである。
食品における変色または褐変についての考察が求められる場合、通常、生産から加工までの関係者が、有害な影響について検討する。
果物や野菜における変色または褐変も、経済的損失を引き起こす。
酵素的変色または褐変がより理解され、抑制されないと、将来的に青果市場は拡大していかないであろう。酵素的変色および褐変は、外国産、特に熱帯種や亜熱帯種の多くの果物や野菜にとってもっとも壊滅的な反応である。果物の損失の50%超が、酵素的変色または褐変によるものと推定されている(Whitaker and Lee,1995)。そのような損失により、食品中のフェノール酸化酵素の理解と抑制に大きな関心が集まっている。レタス、その他の緑色葉野菜、ジャガイモ、ならびにサツマイモなどのでんぷん質の野菜、パンノキ、ヤムイモ、キノコ、リンゴ、アボカド、バナナ、ブドウ、モモ、ならびにその他の熱帯および亜熱帯の各種の果物や野菜などは、変色または褐変しやすく、したがって農業従事者に経済的損失を引き起こす。変色または褐変が、工程計画において消費者に近いところで起こるほど、この時点に至るまでの貯蔵および取扱い費用がかかることから、これらの損失はより大きい。
したがって、収穫から消費者まで変色または褐変を抑制することは、農業従事者や食品加工業者にとって、損失を最小限に抑え、経済的価値を維持するために非常に重要である。また、変色または褐変は、果物や野菜の風味や栄養価に悪影響を及ぼす可能性もある。
果物や野菜などの新鮮な農産物の退色、例えば褐変は、特に小売業者や顧客にとって望ましくない。退色は外観を損ない、消費者には、農産物が腐っていることを示すと見なされる。したがって、加工業者や小売業者は、退色を防止する、または最小限に抑えることを目指している。
そのような退色は、一般に無傷または未調理の農産物では生じない。しかしながら、調理済みの果物や野菜に対する需要が高まっていることから、そのような調理済みの食品の退色の防止または軽減は、そうした農産物の小売業者にとって特に重要である。農産物が退色すると、消費者は、その農産物が傷んでいると考え、通常は購入しない。
酵素による褐変は、果物や野菜における重要な呈色反応であり、場合によっては、酵素による褐変は、例えば茶葉の風味の向上や、イチジクやレーズンなどのドライフルーツの色や風味の向上において望ましい。
しかしながら、多くの果物や野菜の酵素的褐変は望ましくないであろうし、生産者、小売業者などにとって経済的損失を生む可能性がある。この退色または褐変は、無傷の、または切られていない果物および/または野菜では生じない。というのも、天然のフェノール性基質は、褐変の原因となる酵素とは隔てられているため、退色が起こらないからである。
しかしながら、農産物は切られたり、皮をむかれたり、損傷を受けたりすると、果物や野菜の果肉や葉肉が空気に触れ、急速な退色または褐変が生じる。果物や野菜などの農産物のこうした変色または褐変は、「酵素による(enzymic)褐変」または「酵素的(enzymatic)褐変」と呼ばれることが多い。酵素による褐変は、酵素であるポリフェノールオキシダーゼ(フェノラーゼ)、およびチロシナーゼやカテコラーゼなどのその他の酵素がかかわる化学的または生化学的プロセスから成る。果物や野菜が切られたり損傷を受けたりすると、酵素が放出される。
変色は一般に、酵素によるフェノール類のオルトキノン類などへの酸化に起因し、オルトキノン類は非常に速く重合して、メラニンとして知られる有色/褐色色素を形成する。メラニンは、アミノ酸であるチロシンに由来する色素の一種であり、前述した新鮮な農産物に見られる褐色をつくり出すのは、メラニン、または同種の類似の化合物である。
調理済みの果物や野菜の販売の増加により、そうした農産物の少なくとも知覚品質保持期間を延長するために、変色防止の必要性が高まっている。
従来、酵素的褐変は、(亜硫酸水素ナトリウムなどの)化学物質を用いて、または原因となる化学物質を熱で破壊して抑制する。例えば、ブランチングは、酵素を破壊し、果物および/または野菜の色を保持するために一般に使用される。レモン汁およびその他の酸は、pHを下げることによって、果物、特にリンゴの色を保持するために使われている。
しかしながら、多くの従来既知の抗褐変剤の欠点は、果物および/または野菜にすばやく浸透できないことである。
メタ重亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸塩類は、果物や野菜にすばやく浸透することが知られており、ジャガイモなどの根菜に幅広く用いられている。しかしながら、亜硫酸塩類の使用は、亜硫酸塩処理されたパック詰めのジャガイモなどの野菜を開封した際に、硫黄「臭」がすることがあるという欠点がある。喘息やその他の呼吸器障害など、亜硫酸塩類の使用に関連する医学的な問題もある。
その他の抗褐変剤候補として、例えば酸化防止剤、酸味剤、キレート剤、酵素阻害剤および無機塩類などが研究されている。しかしながら、それらの多くに、高価である、および/または市販されていないといった欠点がある。
Mantrose Haeuserを出願人とする国際特許出願、国際公開第99/07230号(米国特許第5,939,117号明細書に相当)は、抗褐変組成物として適したアスコルビン酸カルシウム組成物を記載しているが、そのような組成物は、とりわけ、大量のアスコルビン酸塩を使用する必要があり、それは望ましくないうえに費用がかかるという欠点がある。より具体的には、国際公開第99/07230号は、アスコルビン酸カルシウム0.5−100%および水分0−99.5%を含有する保存剤を含む新鮮な果物を保存する方法を記載している。国際公開第99/07230号は、3%(w/v)(実施例1);2.80%、3.54%、3.83%、3.08%、2.81%、3.15%、2.98%および3.07%(実施例2);0.5%および1.5%(実施例3);0.25%、0.50%、1.00%、1.50%および2.00%(実施例3a);5、10、15、22.5%(実施例3b);3.8%(実施例4);34%(実施例5);1.32%(実施例6);3.8%(実施例7−10);ならびに0.98%(実施例11)などの、さまざまな濃度のアスコルビン酸カルシウムの使用を例示している。しかしながら、0.25%などの低濃度は、レッドデリシャスリンゴを約1時間を超えて保存できないため、十分でないと考えられることに注意しなければならない。
Freshxtend Technologies Limitedを出願人とする国際特許出願、国際公開第2004/086872号は、濃度5.0%−9%(w/w)のアスコルビン酸;および濃度0.4%−0.68%(w/w)のカルシウムイオンを含有する、切ったリンゴを保存するための組成物を記載している。国際公開第2004/086872号は、とりわけ、アスコルビン酸82.5%(w/w)、塩化カルシウム二水和物10%(w/w)(実施例2);およびアスコルビン酸84.2%(w/w)、塩化カルシウム5%(w/w)(実施例3)から成る8%(w/w)を含む、さまざまなアスコルビン酸および塩化カルシウムの使用を例示している。
国際公開第99/07230号 国際公開第2004/086872号
Whitaker and Lee,1995
我々は、驚くことに、大幅に低い濃度のアスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体を、天然の有機酸味剤と組み合わせて使用することで、果物および特にリンゴなどの農産物の褐変を十分に防止できることを発見した。
したがって、本発明の第1の態様に従って、農産物(果物)の変色の防止、軽減または遅延に有用な組成物を提供する。この組成物は、約0.05%(w/w)−約99.95%(w/w)のアスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体を含み、残部は酵素阻害剤組成物を含む。
好ましくは、本発明の組成物は、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約90%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約80%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約70%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約60%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約50%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約40%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約30%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約20%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約10%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約5%(w/w)、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約1%(w/w)、もっとも好ましくは、アスコルビン酸カルシウム約0.05%(w/w)−約0.4%(w/w)を含み、残部は酵素阻害剤組成物を含む。
アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体は、さまざまな形で組成物中に存在することができる。アスコルビン酸塩自体は、アスコルビン酸イオンまたはイソアスコルビン酸(エリソルビン酸)イオンおよびその混合物として存在することができる。したがって、「その誘導体」という用語は、とりわけイソアスコルビン酸塩を意味するものとする。
Figure 2015500014
アスコルビン酸
Figure 2015500014
エリソルビン酸(イソアスコルビン酸)
アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体は、単にアスコルビン酸のカルシウム塩およびその誘導体として存在することができる。別法として、または加えて、アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体はカルシウムイオンとして存在することができ、カルシウムイオンとアスコルビン酸イオンとはそれらの発生源が異なる。
したがって、カルシウムイオンは、塩化カルシウム、例えば塩化カルシウム二水和物、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、エリソルビン酸カルシウム、酢酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウムおよびその混合物から成る群のうちの1つまたは複数の形であってよい。
アスコルビン酸イオン源は、アスコルビン酸、エリソルビン酸、またはアスコルビン酸カルシウムもしくはエリソルビン酸カルシウムなどのアスコルビン酸塩もしくはエリソルビン酸塩、およびその混合物であってよい。
好ましくは、アスコルビン酸カルシウムは、カルシウムイオンおよびアスコルビン酸イオンの両方の発生源である。
アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体が、別個のアスコルビン酸イオンおよびカルシウムイオンとして存在し、前述したように、アスコルビン酸イオンおよびその誘導体の、カルシウムイオンに対する(モル)比が、約0.1:1−約1.4:1、好ましくは約0.5:1−約1.4:1、好ましくは約0.75:1−約1.4:1、好ましくは約1:1−約1.4:1、好ましくは約1.2:1−約1.4:1であってよい。
本発明の組成物は、アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体を、前述したように、約0.05%(w/w)−約<0.4%(w/w)、好ましくは約0.1%(w/w)−約<0.4%(w/w)、または約0.2%(w/w)−約<0.4%(w/w)、約0.3%(w/w)−約<0.4%(w/w)、例えば約0.35%(w/w)含むことができる。
本発明の一態様では、酵素阻害剤組成物はさまざまな酵素阻害剤を含むことができるが、優先的に酵素阻害剤は、例えば、環境のpHを、フェノラーゼが不活性化される4未満の値に低下させることによって、フェノラーゼに対して抗力を有するフェノラーゼ阻害剤である。そのような酵素阻害剤は、酸味剤および還元剤の複合処理を含むことができる。本発明のこの態様による複合処理は、酸味剤および還元剤の個別、連続または同時の使用を含むことができる。好ましい酵素阻害剤は、天然有機酸の酵素阻害剤、例えば、タンニン酸およびその誘導体などの自然に存在する有機酸である。
したがって、タンニン酸は、本発明において、キレート剤と酵素阻害剤の両方として作用する、2つの機能を有することができると理解されよう。
タンニン酸が、一般にpKaが約6のポリフェノールの混合物であり、市販されているタンニン酸が、本発明においてキレート剤および/または酵素阻害剤としての使用に適していることは、当業者であれば理解するであろう。
天然有機酸の酵素阻害剤は、選択的に、酸性溶液、例えばアスコルビン酸/ソルビトールの水溶液に溶解することができる。
酵素阻害剤は、D−グルコサミン多糖、例えばキトサンなどの酵素担体も含むことができる。キトサンが存在する場合、0.01−1%(w/w)の量であってよい。
酵素阻害剤は酸味剤として機能することができ、したがって、例えばフェノラーゼを不活性化するために必要とされる値より下にpHを低下させることによって、フェノラーゼに対して阻害効果を有する。フェノラーゼ活性の最適pHは、酵素源および特定の基質、例えば果物または野菜などによって異なるが、一般にフェノラーゼはpH6−7で最適活性を示す。したがって、本発明のこの態様による酸味剤は、pHを4未満に低下させるものから選択される。
本発明の特に好ましい態様では、酸味剤はpHを約3に低下させる。本発明の特に好ましい態様では、酸味剤はpHを約2.64に低下させる。
酵素阻害剤組成物はキレート剤成分を含むことができる。キレート剤は、銅または鉄、およびその塩への親和性を有するものである。そのようなキレート剤は、有利には、環境のpHを低下させることもできる酸味剤である。そのようなキレート剤の例に、クエン酸、またはクエン酸とタンニン酸の混合物、ならびにその誘導体およびその混合物などの有機キレート酸類がある。
好ましいキレート剤は、クエン酸とタンニン酸の混合物である。キレート剤が、クエン酸とタンニン酸の混合物から成る場合、クエン酸:タンニン酸の比は、約1:10−10:1、好ましくは約1:5−5:1、より好ましくは約1:2−2:1、例えば約1:1であってよい。
存在するキレート剤の量は、とりわけ、処理する基質によって異なっていてよい。しかしながら、酵素阻害剤組成物中に存在するキレート剤、例えばタンニン酸/クエン酸混合物の量は、約0.1%−約5%(w/v)、好ましくは約0.1%−約4%(w/v)であってよい。
前述に加え、キレート剤が酸味剤(有機または無機)と結合している場合、酸味剤は、酸性塩化ナトリウム、例えば硫酸水素ナトリウム(NaHSO)などの酸性塩であってよい。修飾酸性塩は、前述した硫酸水素ナトリウムと、エリソルビン酸/エリソルビン酸塩複合体、例えば0.1−2%(w/w)との混合物であってよい。酵素阻害剤は酸味剤として機能することができ、したがって、フェノラーゼを不活性化するために必要とされる値より下にpHを低下させることによって、フェノラーゼに対して阻害効果を有する。
フェノラーゼ活性の最適pHは、酵素源および特定の基質、例えば果物または野菜などによって異なるが、一般にフェノラーゼはpH6−7で最適活性を示す。したがって、本発明のこの態様による酸味剤は、pHを4未満に低下させるものから選択される。本発明の特に好ましい態様では、酸味剤はpHを約3に低下させる。本発明の特に好ましい態様では、酸味剤はpHを約2.64に低下させる。
酵素阻害剤組成物は、任意選択で、前述したキレート剤、および酸化防止剤および/または糖のうち1つまたは複数を含むことができる。したがって、酵素阻害剤と、任意選択でキレート剤、酸化防止剤および糖のうち1つまたは複数との混合物が、溶液内に一緒に存在してよい。
酸化防止剤および糖の1つまたは複数には、当業者にとって従来既知の材料を含むことができる。しかしながら、さまざまな酸化防止剤を使用することができるものの、好ましい酸化防止剤は、エリソルビン酸((2R)−2−[(1R)−1,2−ジヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロキシフラン−3−オン)およびその塩、例えばエリソルビン酸ナトリウムである。さらに好ましい酸化防止剤は、コウジ酸(5−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−4−ピロン)またはその塩であってよい。コウジ酸はキレート剤としても知られている。本発明における好ましい酸化防止剤は、エリソルビン酸またはその塩およびコウジ酸またはその塩の混合物であってよい。
存在する酸化防止剤、例えばエリソルビン酸/エリソルビン酸塩/コウジ酸の2つ以上の混合物の量は多様であってよく、約0.25%−約6.0%(w/v)、好ましくは約0.5%−約5%(w/v)、より好ましくは約1%−約4%(w/v)であってよい。酸化防止剤がエリソルビン酸/エリソルビン酸塩/コウジ酸の混合物または複合体を含む場合、エリソルビン酸/エリソルビン酸塩:コウジ酸の比率は、約1:10−10:1、好ましくは約1:5−5:1、より好ましくは約1:2−2:1、例えば約1:1であってよい。
当業者にとって既知の、さまざまな酸化防止剤(または還元剤)を使用することができる。したがって、好ましい酸化防止剤または還元剤は、エリソルビン酸/エリソルビン酸塩の混合物である。エリソルビン酸/エリソルビン酸塩は、系の酸化還元電位を変化させることによって酸化を防止するフリーラジカルスカベンジャーとして機能し、望ましくない酸化物を減少させる還元剤である。
酸素は果物や野菜中のフェノール化合物よりもエリソルビン酸/エリソルビン酸塩複合体と優先的に反応し、その結果、エリソルビン酸/エリソルビン酸塩複合体がすべて使い果たされるまで退色が始まらないため、エリソルビン酸/エリソルビン酸塩複合体は、一般に酸化防止剤として機能する。さらに、エリソルビン酸/エリソルビン酸塩複合体は、存在するオルトキノン類を無色のジフェノール類にする。
本発明のその他の態様に従って、
(i)キレート剤に農産物を事前浸漬する任意選択の第1の工程、および
(ii)任意選択で事前浸漬した農産物を、前述したアスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤組成物で処理する工程
を含む、農産物(果物)の変色の防止、軽減または遅延のための方法が提供される。
任意選択で、本発明の方法において、アスコルビン酸カルシウムおよび酵素阻害剤を用いた処理は、個別に、連続で、または同時に行うことができる。
本発明の一態様に従って、事前浸漬工程のある、前述した方法を提供する。
本発明の別の態様に従って、事前浸漬工程のない、前述した方法を提供する。
したがって、本発明のその他の態様に従って、任意選択の事前浸漬キレート成分およびアスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分を含む、農産物(果物)の変色の防止に適した組成物を提供する。
キレート成分およびアスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分は、それぞれ前述したとおりである。
本発明のさらにその他の態様に従って、
(i)任意選択の事前浸漬成分、および
(ii)アスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分
を含む、農産物(果物)の変色の防止に適したキットを提供する。
本発明のこの態様に従って、キット内のアスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分は、単一の成分、例えば前述した組成物を含むことができる、または、アスコルビン酸カルシウムおよび酵素阻害剤成分は、農産物(果物)に個別に、連続で、もしくは同時に適用できるように、別個であってもよい。好ましくは、アスコルビン酸カルシウムおよび酵素阻害剤成分は、単一の組成物として存在する。
本発明の一態様に従って、事前浸漬成分が存在する、本明細書において前述したキットを提供する。
本発明の別の態様に従って、事前浸漬成分が存在しない、本明細書において前述したキットを提供する。
前述した組成物またはキットにおいて、任意選択の事前浸漬成分はキレート剤を含むことができる。したがって、前述したように、キレート剤は、銅または鉄およびその塩への親和性を有する必要がある。2種類以上のキレート剤が存在することができ、例えば銅選択的キレート剤を、鉄選択的キレート剤と混合することができることが理解されよう。キレート剤は、クエン酸などの、環境のpHを低下させることのできる酸味剤であってよい。
前述した組成物またはキットにおいて、酵素阻害剤は、酸味剤、還元剤、およびタンニン酸などの酵素阻害剤、および任意選択で酸性塩(硫酸水素ナトリウム)を含むことができる。したがって、酸味剤は、pHを4未満に低下させるものから選択される。本発明の特に好ましい態様では、酸味剤はpHを約2.64に低下させる。
前述した組成物またはキットにおいて、還元剤または酸化防止剤は、優先的にエリソルビン酸/エリソルビン酸塩複合体であってよい。結合剤はキトサンであってよい。
本発明のさらにその他の態様に従って、前述した合成方法またはキットで処理した農産物(果物)を提供する。そのような農産物は、とりわけ、皮をむかれたり、薄切りまたは角切りにされた場合に、品質保持期間があるという点で有利である。本明細書で使用する品質保持期間という用語は、変色、ならびにテクスチャーおよび味の変質が生じることなく、農産物を保持できる期間を意味する。
本明細書で使用する「品質保持期間」という用語は、変色、ならびに色、テクスチャーおよび味の変質が生じることなく、農産物を保持できる期間を意味する。

Claims (59)

  1. 農産物(果物)の変色の防止、軽減、または遅延に有用な組成物であって、
    約0.05%(w/w)−約99.95%(w/w)のアスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体と、
    残部としての酵素阻害剤組成物と、
    を含むことを特徴とする組成物。
  2. 前記アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体は、別個の発生源からのカルシウムイオンおよびアスコルビン酸イオンとして存在することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記カルシウムイオンは、塩化カルシウム二水和物などの塩化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、エリソルビン酸カルシウム、酢酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、アスコルビン酸カルシウム、およびこれらの混合物からなる群のうちの1以上の形態であることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記アスコルビン酸イオン源は、アスコルビン酸、エリソルビン酸、またはアスコルビン酸カルシウムもしくはエリソルビン酸カルシウムなどのアスコルビン酸塩もしくはエリソルビン酸塩、およびこれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記アスコルビン酸カルシウムは、カルシウムイオンおよびアスコルビン酸イオン両方の発生源であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記アスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体は、別個のアスコルビン酸イオンおよびカルシウムイオンとして存在し、当該アスコルビン酸イオンおよびその誘導体のカルシウムイオンに対する比が約0.1:1−約1.4:1であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物は、約0.05%(w/w)から約0.4%(w/w)未満のアスコルビン酸カルシウムおよびその誘導体を含むことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記酵素阻害剤は、フェノラーゼ阻害剤であることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記酵素阻害剤は、酸味剤および還元剤の複合処理剤を含むことを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の組成物。
  10. 前記酵素阻害剤は、天然有機酸であることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の組成物。
  11. 前記天然有機酸の酵素阻害剤は、タンニン酸およびその誘導体であることを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の組成物。
  12. 前記天然有機酸は、環境のpHを4未満に低減可能であることを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記酸性溶液は、アスコルビン酸/ソルビトールの水溶液を含むことを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記酵素阻害剤は、酵素担体を含むことを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか一項に記載の組成物。
  15. 前記酵素担体は、D−グルコサミン多糖であることを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか一項に記載の組成物。
  16. 前記酵素担体は、0.01−1%(w/v)の量で存在することを特徴とする請求項1乃至15のうちいずれか一項に記載の組成物。
  17. 前記酵素阻害剤組成物は、キレート剤成分を含むことを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか一項に記載の組成物。
  18. 前記キレート剤は、有機キレート酸であることを特徴とする請求項1乃至17のうちいずれか一項に記載の組成物。
  19. 前記有機キレート酸は、クエン酸、またはクエン酸とタンニン酸との混合物、およびその誘導体、ならびにこれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至18のうちいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記キレート剤は、クエン酸とタンニン酸との混合物であることを請求項1乃至19のうちいずれか一項に記載の組成物。
  21. クエン酸:タンニン酸の比は、約1:10−10:1であることを特徴とする請求項1乃至20のうちいずれか一項に記載の組成物。
  22. 前記酵素阻害剤組成物中に存在するキレート剤の量は、約0.1%−約5%(w/v)であることを特徴とする請求項1乃至21のうちいずれか一項に記載の組成物。
  23. 前記キレート剤は、酸味剤であることを特徴とする請求項1乃至22のうちいずれか一項に記載の組成物。
  24. 前記酸味剤は、修飾酸性塩であることを特徴とする請求項1乃至23のうちいずれか一項に記載の組成物。
  25. 前記修飾酸性塩は、硫酸水素ナトリウム(NaHSO)であることを特徴とする請求項1乃至24のうちいずれか一項に記載の組成物。
  26. 前記修飾酸性塩は、硫酸水素ナトリウムとエリソルビン酸/エリソルビン酸塩との混合物であることを特徴とする請求項1乃至25のうちいずれか一項に記載の組成物。
  27. 前記エリソルビン酸/エリソルビン酸塩は、0.1−2%(w/w)の量で存在することを特徴とする請求項1乃至26のうちいずれか一項に記載の組成物。
  28. 前記組成物は、酸化防止剤および/または糖のうち1以上を含むことを特徴とする請求項1乃至27のうちいずれか一項に記載の組成物。
  29. 前記酸化防止剤は、エリソルビン酸((2R)−2−[(1R)−1,2−ジヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロキシフラン−3−オン)またはその塩と、コウジ酸(5−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−4−ピロン)またはその塩とから選択されることを特徴とする請求項1乃至28のうちいずれか一項に記載の組成物。
  30. 前記酸化防止剤は、エリソルビン酸またはその塩と、コウジ酸またはその塩との混合物であることを特徴とする請求項1乃至29のうちいずれか一項に記載の組成物。
  31. 前記酸化防止剤の量は、約0.25%−約6.0%(w/v)であることを特徴とする請求項1乃至30のうちいずれか一項に記載の組成物。
  32. 農産物(果物)の変色の防止、軽減、または遅延方法であって、
    (i)キレート剤に前記農産物を予め浸漬する任意選択の工程と、
    (ii)任意選択で予め浸漬した前記農産物を、請求項1乃至31のいずれかに記載の組成物における前記アスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤組成物で処理する工程と、
    を備えたことを特徴とする方法。
  33. アスコルビン酸カルシウムおよび酵素阻害剤による前記処理は、個別、順次、または同時に実施可能であることを特徴とする請求項32に記載の方法。
  34. 前記予め浸漬する工程は存在することを特徴とする請求項32または33に記載の方法。
  35. 前記予め浸漬する工程は存在しないことを特徴とする請求項32または33に記載の方法。
  36. 農産物(果物)の変色の防止に適した組成物であって、任意選択で予め浸漬したキレート成分と、アスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分と、を含むことを特徴とする組成物。
  37. 農産物(果物)の変色の防止に適したキットであって、
    (i)任意選択で予め浸漬した成分と、
    (ii)アスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分と、
    を含むことを特徴とするキット。
  38. 前記キット内の前記アスコルビン酸カルシウム/酵素阻害剤成分は、単一の成分の組成物を含むことを特徴とする請求項37に記載のキット。
  39. 前記アスコルビン酸カルシウムと酵素阻害剤成分とは、前記農産物(果物)に対し個別、順次、または同時に適用可能な程度に別個であることを特徴とする請求項37または38に記載のキット。
  40. 前記予め浸漬した成分は存在することを特徴とする請求項37乃至39のうちいずれか一項に記載の組成物。
  41. 前記予め浸漬した成分は存在しないことを特徴とする請求項37乃至40のうちいずれか一項に記載の組成物。
  42. 前記キレート剤は、クエン酸、タンニン酸、およびそれらの誘導体、ならびにそれらの混合物から選択される有機キレート酸であることを特徴とする請求項37乃至41のうちいずれか一項に記載のキット。
  43. 前記キレート剤は、クエン酸とタンニン酸との混合物、およびその誘導体であることを特徴とする請求項37乃至42のうちいずれか一項に記載のキット。
  44. 存在するキレート剤の量は、約0.1%−約5%(w/v)であることを特徴とする請求項37乃至43のうちいずれか一項に記載のキット。
  45. 前記酵素阻害剤は、天然有機酸であることを特徴とする請求項37乃至44のうちいずれか一項に記載のキット。
  46. 前記酵素阻害剤は、環境のpHを4未満に低減可能な天然有機酸であることを請求項37乃至45のうちいずれか一項に記載のキット。
  47. 前記天然有機酸は、タンニン酸またはその誘導体であることを特徴とする請求項37乃至46のうちいずれか一項に記載のキット。
  48. 前記天然有機酸は、酸性溶液であることを特徴とする請求項37乃至47のうちいずれか一項に記載のキット。
  49. 前記酸性溶液は、アスコルビン酸/ソルビトールの水溶液を含むことを特徴とする請求項37乃至48のうちいずれか一項に記載のキット。
  50. 前記酵素阻害剤は、酵素担体を含むことを特徴とする請求項37乃至49のうちいずれか一項に記載のキット。
  51. 前記酵素担体は、D−グルコサミン多糖であることを特徴とする請求項37乃至50のうちいずれか一項に記載のキット。
  52. 前記酵素担体は、0.01−1%(w/v)の量で存在することを特徴とする請求項37乃至51のうちいずれか一項に記載のキット。
  53. 前記酵素阻害剤は、pHを4未満に低減可能であることを特徴とする請求項37乃至52のうちいずれか一項に記載のキット。
  54. キレート剤と、酵素阻害剤と、1以上の酸化防止剤および糖との混合物による農産物(果物)の同時処理結果を含むことを特徴とする請求項37乃至53のうちいずれか一項に記載のキット。
  55. 前記酸化防止剤は、エリソルビン酸((2R)−2−[(1R)−1,2−ジヒドロキシエチル]−4,5−ジヒドロキシフラン−3−オン)またはその塩と、コウジ酸(5−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−4−ピロン)またはその塩とから選択されることを特徴とする請求項37乃至54のうちいずれか一項に記載のキット。
  56. 前記酸化防止剤は、エリソルビン酸またはその塩と、コウジ酸またはその塩との混合物であることを特徴とする請求項37乃至55のうちいずれか一項に記載のキット。
  57. 前記酸化防止剤の量は、約0.25%−約6.0%(w/v)であることを特徴とする請求項37乃至56のうちいずれか一項に記載のキット。
  58. 請求項1乃至57のうちいずれか一項に記載の組成物、方法、キットで処理した農産物(果物)。
  59. 添付の実施例に関連して前述した組成物、方法、キットまたは農産物。
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