JP2015233359A - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】待たずに位置ずれ量を算出できる非接触電力伝送システムを提供する。
【解決手段】送電装置200と受電装置300とを備え、送電パッド260と受電パッド320とを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム100において、送電制御手段210と受電制御手段310とは通信可能に接続されるとともに一方または双方は位置ずれが無い場合の指令電圧値V1,V2に基づいて出力する電力が目的電力P*になるようにフィードバック制御を行い、送電パッド260によって送電する際に計測される送電側計測値と、受電パッド320によって受電する際に計測される受電側計測値とのいずれか一方に基づいて、送電パッド260と受電パッド320との位置ずれ量を求めるずれ量算出部を有する。この構成によれば、送電側計測値や受電側計測値は待たずに計測できるので、位置ずれ量を迅速に求められる。
【選択図】図2

Description

本発明は、送電装置と受電装置を備え、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システムに関する。
従来では、送電アンテナと受電アンテナとの間に位置ずれ量を簡単な構成により算出することを目的とする電力伝送システムに関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この電力伝送システムは、第1の時間に電池電圧検出部で検出される第1電圧と、第1の時間から所定時間経過した第2の時間に電池電圧検出部で検出される第2電圧とに基づいて、送電アンテナと受電アンテナと間の位置ずれ量を算出する。
特開2013−212015号公報
しかし、特許文献1の技術を適用すると、位置ずれ量を算出するために第1電圧と第2電圧の双方を検出するには所定時間を設ける必要がある。すなわち電池の電圧が変化するのに所定時間が必要となり、当該所定時間だけ待たなければ位置ずれ量を算出することができない。
また、電池に充電する電圧を一定にして充電する装置やシステム等では、電池の電圧を検出しても変化しない。そのため、送電アンテナと受電アンテナと間の位置ずれが生じていても、位置ずれ量を算出することができない。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的は、待たずに位置ずれ量を算出できるようにすることである。第2の目的は、簡単な構成で位置ずれ量を算出できるようにすることである。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、車両(10)の通路に設けられる送電パッド(21,260)と、前記送電パッドに出力して送電する電力を制御する送電制御手段(210)とを有する送電装置(200)と、前記車両に設けられる受電パッド(15,320)と、前記受電パッドで受電した電力を制御する受電制御手段(310)とを有する受電装置(300)とを備え、前記送電パッドと前記受電パッドとを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム(100)において、前記送電制御手段と前記受電制御手段とは、通信可能に接続されるとともに、いずれか一方または双方は位置ずれが無い場合の指令電圧値(V1,V2)に基づいて出力する電力が目的電力(P*)になるようにフィードバック制御を行い、前記送電パッドによって送電する際に計測される送電側計測値と、前記受電パッドによって受電する際に計測される受電側計測値とのいずれか一方に基づいて、前記送電パッドと前記受電パッドとの位置ずれ量(Sft)を求めるずれ量算出部(213,314)を有することを特徴とする。
この構成によれば、ずれ量算出部は送電側計測値と受電側計測値とのいずれか一方に基づいて位置ずれ量を求める。送電側計測値や受電側計測値は待たずに計測できるので、位置ずれ量を迅速に求めることができる。
第2の発明は、前記送電装置は、電力を変換して出力するインバータ(250)を有し、前記受電制御手段が電力を一定にして出力する制御を行うとき、前記ずれ量算出部は前記インバータに入力される電圧値(Vs)と、負荷の電圧値(Vb)とに基づいて前記位置ずれ量を求めることを特徴とする。
この構成によれば、受電制御手段が電力を一定にして出力する制御を行うとき、位置ずれ量は送電装置で計測される送電側計測値と、負荷の電圧値とに依存する。ずれ量算出部は、インバータに入力される電圧値を送電側計測値とし、負荷の電圧値とに基づいて位置ずれ量を求める。インバータに入力される電圧値や負荷の電圧値は待たずに計測できるので、位置ずれ量を迅速に求めることができる。
第3の発明は、前記受電装置は、電圧を昇降圧して出力するコンバータ(340)を有し、前記受電制御手段が電力を一定にして出力する制御を行うとき、前記ずれ量算出部は前記コンバータに入力される電圧値(Vr)に基づいて前記位置ずれ量を求めることを特徴とする。
この構成によれば、受電制御手段が電力を一定にして出力する制御を行うとき、位置ずれ量は受電装置で計測される受電側計測値に依存する。ずれ量算出部は、コンバータに入力される電圧値を受電側計測値とし、位置ずれ量を求める。コンバータに入力される電圧値は待たずに計測できるので、位置ずれ量を迅速に求めることができる。
第4の発明は、前記送電側計測値または前記受電側計測値と、前記位置ずれ量との関係をマップ(M1,M2)として記録する記録部(211,313)を有し、前記ずれ量算出部は、前記マップを参照して、前記位置ずれ量を求めることを特徴とする。
この構成によれば、送電側計測値と位置ずれ量の関係や、受電側計測値と位置ずれ量の関係がマップとして記録されているので、計測値に基づいてマップを参照するだけで位置ずれ量が求められる。よって、簡単な構成で位置ずれ量を求めることができる。
なお「受電側計測値」は、受電時に計測可能な電圧,電流,電力のいずれでもよい。「送電側計測値」は、送電時に計測可能な電圧,電流,電力のいずれでもよい。「位置ずれ量」は送電パッドと受電パッドの相対的な距離であり、いずれかの一方のパッドを基準としてもよく、所要の位置を基準としてもよい。位置ずれ量の求め方(算出)は任意に設定してよい。例えば、計測値と位置ずれ量の関係が記録されるマップを参照して求めてもよく、数式や関数等の演算を行って算出してもよい。
車両等の構成例を示す模式図である。 非接触電力伝送システムの第1構成例を示す模式図である。 送電制御手段と受電制御手段の第1構成例を示す模式図である。 送電制御処理の手続き例を示すフローチャート図である。 電圧指令値と電力の関係を示すグラフ図である。 インバータの入力電圧と位置ずれ量の関係を示すグラフ図である。 コンバータの入力電圧と位置ずれ量の関係を示すグラフ図である。 巻線とコンデンサにかかる他の接続形態を示す模式図である。 インバータの入力電圧と位置ずれ量の関係を示すグラフ図である。 コンバータの入力電圧と位置ずれ量の関係を示すグラフ図である。 送電制御手段と受電制御手段の第2構成例を示す模式図である。 受電制御処理の手続き例を示すフローチャート図である。 コンバータの入力電圧と位置ずれ量の関係を示すグラフ図である。 車両の誘導を説明する模式図である。 車両誘導処理の手続き例を示すフローチャート図である。 非接触電力伝送システムの第2構成例を示す模式図である。 非接触電力伝送システムの第3構成例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。「交流」には、正負符号が周期的に変化する交流のほか、同一符号内で周期的に変化する交流を含み、波形を問わない。「低減」には除去を含む。「設定」には変更や更新を含む。実施の形態1〜6では、交流電流から発生する磁束を巻線に結合させて電力を伝送する電磁誘導方式を適用する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図7を参照しながら説明する。図1に示す車両10は、電池11,制御システム12,受電部13などを有する。電池11は、蓄電と放電が行えれば種類を問わず、例えばリチウムイオン電池や鉛蓄電池などのような二次電池が該当する。当該電池11は「負荷」に相当する。制御システム12は、車両10全体の制御を司るシステムであり、例えばECU(Electronic Control Unit)やコンピュータ等を含む。受電部13は、後述する送電部20との相互誘導作用によって非接触で電力伝送を行う受電側要素であって、受電側電力変換器14や受電パッド15などを含む。受電側電力変換器14は、受電パッド15で受電した電力について、電池11に蓄電したり、制御システム12に伝送したりするなどの制御を行う。受電パッド15は、非接触で電力伝送を行う要素(巻線やコンデンサ等)を含む。
送電部20は、上述した受電部13との相互誘導作用によって非接触で電力伝送を行う送電側要素であって、送電パッド21や送電側電力変換器22などを含む。送電パッド21は、非接触で電力伝送を行う要素(巻線やコンデンサ等)を含む。送電側電力変換器22は、電力源30から供給される電力を受けて、送電パッド21による電力伝送の制御を行う。
位置ずれ量Sftは、送電パッド21(図2では送電パッド260)と受電パッド15(図2では受電パッド320)の相対的な距離である。図1では、車両10の前後方向(図面左右方向)にずれる場合の位置ずれ量Sftを示す。図示しないが、車両10の左右方向(図1の紙面前後方向)のずれる場合の位置ずれ量Sftもある。
上述した送電部20と受電部13は、図2に示す非接触電力伝送システム100を構成する。図2には、非接触電力伝送システム100の第1構成例である非接触電力伝送システム110を示す。非接触電力伝送システム110は、送電部20に相当する送電装置200や、受電部13に相当する受電装置300などを有する。本形態では、受電した電力を電池11に蓄電する例について説明する。
送電装置200は、送電側電力変換器22や送電パッド260などを有する。送電側電力変換器22は、送電制御手段210,フィルタ部220,整流部230,コンバータ240,インバータ250などを有する。送電制御手段210は、送電装置200全体の制御を司る。本形態の送電制御手段210は、主にコンバータ240とインバータ250の作動を個別に制御する。フィルタ部220は、電力源30から供給される交流電力に含まれるノイズを低減する。整流部230は、交流を直流に整流して出力する。当該整流部230は、力率を改善するため、力率改善(PFC;Power Factor Correction)回路を含めるとよい。コンバータ240は、送電制御手段210から伝達される指令に従って、整流部230で変換された直流電力の電圧(すなわち直流電圧)を昇降圧して出力するDC−DCコンバータである。インバータ250は、送電制御手段210から伝達される指令に従って、直流電力を交流電力に変換して出力する。コンバータ240から出力されてインバータ250に入力される電圧を電圧値Vsとする。送電パッド21に相当する送電パッド260は、車両10の通路に設けられ、インバータ250から出力された交流電力を電磁力で送電する。本形態の送電パッド260は、巻線L1とコンデンサC1が並列接続される。巻線L1とコンデンサC1は、所定の周波数で共振するように設定される。
受電装置300は、受電側電力変換器14や受電パッド320などを有する。受電側電力変換器14は、受電制御手段310,受電パッド320,整流部330,コンバータ340,フィルタ部350などを有する。受電制御手段310は、受電装置300全体の制御を司る。本形態の受電制御手段310は、主にコンバータ340の作動を制御する。受電パッド15に相当する受電パッド320は、対面する送電パッド260から電磁力で送電される電力を受電する。本形態の受電パッド320は、巻線L2とコンデンサC2が並列接続される。巻線L2とコンデンサC2は、上述した所定の周波数で共振するように設定される。整流部330は、交流を直流に整流して出力する。コンバータ340は、受電制御手段310から伝達される指令に従って、整流部230で変換された直流電力の電圧(すなわち直流電圧)を昇降圧して出力するDC−DCコンバータである。整流部330から出力されてコンバータ340に入力される電圧を電圧値Vrとする。フィルタ部350は、コンバータ340から出力される電力に含まれる交流成分を低減し、電池11に蓄電する。
図3には、送電制御手段210と受電制御手段310について、本発明を実現するための第1構成例を示す。送電制御手段210は、記録部211,報知部212,ずれ量算出部213,位置補正部214,通信部215,計測部216,車両誘導部217などを有する。報知部212,位置補正部214,車両誘導部217のうちで一以上の要素は、必要に応じて備えればよい。受電制御手段310は、通信部311,計測部312,位置補正部316などを有する。なお、送電制御手段210がコンバータ240(図2を参照)とインバータ250の作動を個別に制御するための信号線や、受電制御手段310がコンバータ340の作動を制御するための信号線については図示を省略している。以下では、各要素について簡単に説明する。
記録部211は、少なくとも電力マップPMやマップM1等を記録可能な任意の記録媒体を用いることができる。電源遮断後も記録内容を保持可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ,ハードディスク,光ディスク等)を用いるとよい。マップM1は、計測値(本形態では電圧値Vsや電圧値Vr)と位置ずれ量Sftの関係を示すデータ群であり、データ形式は問わない(図6,図7を参照)。報知部212は、ずれ量算出部213で求められた位置ずれ量Sftを表示や音等で報知する。表示は、表示器(例えば液晶表示器や有機EL表示器など)や表示灯(LEDやランプなど)等で行う。音(音声を含む)は、音響機器(例えばスピーカ,ブザー,アラームなど)等で行う。表示や音は、独立した機器で行ってもよく、他の機器(例えばインストルメントパネルやカーナビゲーションシステムなど)で行う表示や音で代用したり兼用したりしてもよい。ずれ量算出部213は、送電側計測値(本形態では電圧値Vs)と受電側計測値(本形態では電圧値Vr)とのいずれか一方に基づいて、送電パッド260と受電パッド320との位置ずれ量Sftを求める。位置ずれ量Sftの具体的な求め方については後述する(図6,図7を参照)。位置補正部214は、位置ずれ量Sftに基づいて送電パッド260を移動機構によって移動させる。移動は水平移動や昇降移動等を含む。通信部215は、受電制御手段310の通信部311との間でデータの送受信を行う。計測部216は、送電側計測値(本形態ではインバータ250に入力される電圧値Vs)を計測する。
通信部311は、送電制御手段210の通信部215との間でデータの送受信を行う。計測部312は、受電側計測値(本形態ではコンバータ340に入力される電圧値Vr)を計測する。計測された電圧値Vrは、通信部311,215を介してずれ量算出部213に伝達される。二点鎖線で示す位置補正部316は、通信部215,311を介して伝達される位置ずれ量Sftに基づいて受電パッド320を移動機構によって移動させる。位置補正部214と位置補正部316は、いずれか一方で位置ずれ量Sftの移動を行ってもよく、双方が協働して位置ずれ量Sftの移動を行ってもよい。協働する場合は、均等量(位置ずれ量Sftの半分)ずつ移動させてもよく、位置ずれ量Sftを所定の割合(例えば1:2や3:1等)に分けて移動させてもよい。
送電装置200で実現される送電制御処理について図4を参照しながら説明する。当該送電制御処理は、現在の出力電力を目的の出力電力にするためのフィードバック制御を行うとともに、受電装置300で受電した電力を電池11に蓄電する制御を行う。なお、現在の出力電力は現時点で電池11に出力される電圧値と電流値に基づいて求められ、以下では「現電力P」と呼ぶ。目的の出力電力は目的(目標)となる電力が設定され、以下では「目的電力P*」と呼ぶ。
記録部211に記録されている電力マップPMを参照して、位置ずれ量Sftが無い場合(すなわちSft=0)の指令電圧値V2を求めて指令する〔ステップS10〕。具体的には、後述する図5に示す目的電力P*に対応する指令電圧値V2を求めて、通信部215,311を介して受電制御手段310に伝達する。受電制御手段310(具体的にはコンバータ340)は、指令電圧値V2に基づいて電池11に出力する電力が目的電力P*で一定になるように制御するとよい。
図5には、横軸を送電側(送電制御手段210)への指令電圧値V1とし、縦軸を受電側(受電制御手段310)への指令電圧値V2として、目的電力P*との関係を示す。指令電圧値(V1,V2)と目的電力P*の関係は、例えば電力マップPMとして記録部211に記録する(図3を参照)。目的電力P*は、目的電力P1,P2,P3,P4,P5等で示すように離散的データ(データ数を問わない)を含む。二点鎖線で示す特性線Chpのような関数や数式等による連続的データを含めてもよい。図5の特性線Chpは直線で規定する例を示すが、他の特性線(例えば曲線や折れ線等)で規定してもよい。目的電力P1,P2,P3,P4,P5や特性線Chp等に基づいて一の目的電力が定まれば、指令電圧値V1や指令電圧値V2も定まる。
図4に戻り、現電力Pが目的電力P*に達するまで(ステップS11でNO)、現電力Pから目的電力P*になるようにフィードバック制御を行い〔ステップS12〕、電圧値Vsや電圧値Vrが許容範囲内にあるか否かを判別する〔ステップS13〕。
ステップS11の判別は、現電力Pと目的電力P*が同一(P=P*)の場合に限らず、目的電力P*を基準として所定の許容範囲内(例えばP*−α≦P≦P*+β;αとβは任意の値)に現電力Pが入っている場合を含めてもよい。所定の許容範囲は任意に設定してよい。
ステップS13の判別を行うにあたり、送電側計測値または受電側計測値を取得する。具体的には、電圧値Vsおよび電圧値Vrのうちで一方または双方を取得する。送電側計測値に相当する電圧値Vsは、計測部216によって計測して取得する。受電側計測値に相当する電圧値Vrは、計測部312で計測し、通信部311,215を介して取得する。取得後は、例えば最小電圧値Vminと最大電圧値Vmaxとの間に入っているか否かで判別する(Vmin≦Vs≦Vmax,Vmin≦Vr≦Vmax)。もし、電圧値Vsや電圧値Vrが最小電圧値Vminと最大電圧値Vmaxとの間に入っていれば(ステップS13でYES)、正常に作動しているのでステップS11〜S13を繰り返し実行する。
これに対して、最大電圧値Vmaxを超える場合や(Vs>Vmax,Vr>Vmax)、最小電圧値Vminに満たない場合は(Vs<Vmin,Vr<Vmin)、いずれも何らかの要因で異常が発生しているので(ステップS13でNO)、異常終了する。なお、最小電圧値Vminと最大電圧値Vmaxは処理中に組み込んでもよく、予め記録部211に記録されたデータを読み込んでもよい。
現電力Pが目的電力P*に達すると(ステップS11でYES)、記録部211に記録されているマップM1を参照して、電圧値Vsや電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める〔ステップS14〕。電圧値Vsに基づいて位置ずれ量Sftを求める例を図6に示し、電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める例を図7に示す。
図6や図7に示す関係は、菱形で散点状に示すような離散的データを記録してもよく、二点鎖線で示す特性線Ch1,Ch2に対応する関数や数式等を記録してもよい。特性線Ch1,Ch2は、いずれも直線に限らず曲線でもよい。図6では電圧値Vsが大きくなるにつれて位置ずれ量Sftも多くなり、図7では電圧値Vrが大きくなるにつれて位置ずれ量Sftも多くなる。
再び図4に戻り、ステップS14で求めた位置ずれ量Sftを報知部212によって報知し〔ステップS15〕、位置ずれ量Sftに基づいて補正を行う〔ステップS16〕。ステップS16では、例えば受電制御手段310で受電側パラメータを変更する。図3に示す位置補正部214によって送電パッド260の位置を補正(移動)してもよい。通信部215,311を介して、二点鎖線で示す位置補正部316によって受電パッド320(あるいは車両10)の位置を補正(移動)してもよい。なお、ステップS15とステップS16は、いずれも実行してもよく、実行しなくてもよい。
ステップS17では、電力伝送によって電池11への給電(充電)が完了したか否かを判別する。電池11への給電が完了したか否かは、例えば電池11の電圧が所定の電圧に達したか否かで判別する。もし電池11への給電がまだ完了していなければ(ステップS17でNO)、上述したステップS11に戻ってステップS16までの処理を繰り返す。これに対して電池11への給電が完了すれば(ステップS17でYES)、送電制御処理を正常終了(リターン)する。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図8〜図10を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
図8には、図2に示す第1構成例のうちで変形する部分を示す。具体的には、図2に示す送電パッド260に代えて送電パッド261を用い、受電パッド320に代えて受電パッド321を用いる。送電パッド260と受電パッド320は巻線とコンデンサを並列接続するのに対して、送電パッド261と受電パッド321は巻線とコンデンサを直列接続する点が相違する。すなわち、送電パッド261は巻線L1とコンデンサC1を直列接続し、受電パッド321は巻線L2とコンデンサC2を直列接続する。
上述したように、巻線とコンデンサの接続形態が変わると、電圧値Vrや電圧値Vsの特性も変化する。そこで、記録部211に記録するマップM1を接続形態に合わせて記録する必要がある。図6に代わり、電圧値Vsに基づいて位置ずれ量Sftを求める例を図9に示す。図7に代わり、電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める例を図10に示す。図9や図10に示す関係は、菱形で散点状に示すように離散的データで記録してもよく、二点鎖線で示す特性線Ch3,Ch4に対応する関数や数式等で記録してもよい。特性線Ch3,Ch4は、直線に限らず曲線でもよい。図9では電圧値Vsが大きくなるにつれて位置ずれ量Sftは少なくなり、図10では電圧値Vrが大きくなるにつれて位置ずれ量Sftは少なくなる。
図4に示す送電制御処理は、ステップS14において、図9や図10に対応するマップM1を参照して位置ずれ量Sftを求めればよい。他のステップについては、実施の形態1と同様に処理してよい。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は図11〜図13を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、実施の形態1,2と相違する点を中心に説明する。
図11には、図2に示す第1構成例を基本として、図3に示す構成例に代わる構成例を示す。具体的には記録部,報知部,ずれ量算出部について、図3に示す構成例では送電制御手段210に備えるのに対して、図11に示す構成例では受電制御手段310に備える点が相違する。すなわち受電制御手段310は、図3にも示す通信部311,計測部312,位置補正部316のほかに、記録部313,ずれ量算出部314,報知部315,位置補正部316,車両誘導部317などを有する。報知部315,位置補正部316,車両誘導部317などのうちで一以上の要素は、必要に応じて備えればよい。
記録部313は、記録部211と同様に、少なくとも電力マップPMやマップM2等を記録可能な任意の記録媒体を用いることができる。マップM2は、マップM1と同様に計測値と位置ずれ量Sftの関係を示すデータ群であり、データ形式は問わない(図13を参照)。ずれ量算出部314は、受電側計測値(本形態では電圧値Vr)に基づいて、ずれ量算出部213と同様に、送電パッド260と受電パッド320との位置ずれ量Sftを求める。位置ずれ量Sftの具体的な求め方については後述する(図13を参照)。報知部315は、報知部212と同様に、ずれ量算出部314で求められた位置ずれ量Sftを表示や音等で報知する。
受電装置300で実現される受電制御処理について図12を参照しながら説明する。当該送電制御処理は、図4に示す送電制御処理に代えて実行され、現在の出力電力を目的の出力電力にするためのフィードバック制御を行うとともに、受電装置300で受電した電力を電池11に蓄電する制御を行う。
記録部313に記録されている電力マップPMを参照して、位置ずれ量Sftが無い場合(すなわちSft=0)の指令電圧値V1を求めて指令する〔ステップS20〕。具体的には、図5に示す目的電力P*に対応する指令電圧値V1を求めて、通信部311,215を介して送電制御手段210に伝達する。送電制御手段210(具体的にはコンバータ240)は、指令電圧値V1に基づいて電力源30から入力する電力が目的電力P*で一定になるように制御するとよい。
現電力Pが目的電力P*に達するまで(ステップS21でNO)、現電力Pから目的電力P*になるようにフィードバック制御を行い〔ステップS22〕、電圧値Vrが許容範囲内にあるか否かを判別する〔ステップS23〕。ステップS21の判別は、図4に示すステップS11の判別と同様に行ってよい。ステップS22は、現電力Pと目的電力P*の対象となるのが電力源30から入力する電力になる点を除いて、図4に示すステップS12と同様に行ってよい。
ステップS23の判別を行うにあたり、受電側計測値に相当する電圧値Vrを取得する。電圧値Vrは、計測部312で電圧値Vrを計測し、通信部311,215を介して取得する。取得後は、電圧値Vrについて図4に示すステップS13と同様に行えばよい。なお、最小電圧値Vminと最大電圧値Vmaxは処理に組み込んでもよく、予め記録部313に記録されたデータを読み込んでもよい。
現電力Pが目的電力P*に達すると(ステップS21でYES)、記録部313に記録されているマップM2を参照して、電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める〔ステップS24〕。電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める例を図13に示す。図13に示す関係は、菱形で散点状に示すように離散的データで記録してもよく、二点鎖線で示す特性線Ch5に対応する関数や数式等で記録してもよい。特性線Ch5は、直線に限らず曲線でもよい。図13では電圧値Vrが大きくなるにつれて位置ずれ量Sftは少なくなる。
その後に実行されるステップS15〜S17については、実施の形態1と同様である。なおステップS16では、図11において位置補正部316によって受電パッド320(あるいは車両10)の位置を補正したり、通信部311,215を介して二点鎖線で示すように位置補正部214によって送電パッド260の位置を補正したりする。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は図14,図15を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、実施の形態1〜3と相違する点を中心に説明する。
本形態では、図14に二点鎖線で示す車両10の前後方向(図面上下方向)に送電パッド260と受電パッド320がずれている場合を想定して説明する。図示しないが、車両10の左右方向(図面左右方向)に送電パッド260と受電パッド320がずれている場合も同様である。
図15に示す車両誘導処理は、図3に示す送電制御手段210に備える車両誘導部217で実現してもよく、図11に示す受電制御手段310に備える車両誘導部317で実現してもよい。車両誘導処理は、必要に応じて繰り返し実行される。以下では、車両誘導部217で実現する例を代表して説明する。
まず、車両10を誘導可能な条件である誘導条件を満たすか否かを判別する〔ステップS30〕。誘導条件の内容は任意に設定してよい。本形態では、計測値(例えば電圧値Vrや電圧値Vs等)を取得するため、図3,図11に示す通信部215と通信部311の間で通信可能な状態になることを適用する。
ステップS30で誘導条件を満たせば(YES)、送電パッド260から小電力を伝送し〔ステップS31〕、受電パッド320によって受電する際に計測される受電側計測値(電圧値,電流値,電力値など)が所定の許容範囲内か否かを判別する〔ステップS33〕。ステップS31の小電力は任意の電力値(例えば50ワットなど)を設定してよく、電力消費を抑えるには小さい値が望ましく、感度を高めるには大きい値が望ましい。ステップS33の所定の許容範囲は任意の数値範囲(例えば位置ずれ量Sftが100センチメートル以内など)を設定してよい。通常は、ステップS31で伝送する電力値や、図4,図12に示すステップS15で補正可能な範囲に応じて設定する。
もし、ステップS33で受電側計測値が所定の許容範囲外であれば(NO)、送電パッド260と受電パッド320が大きくずれているので、報知部212(あるいは報知部315)を通じて車両10の誘導を行う〔ステップS32〕。ステップS31で伝送する小電力とステップS33で計測する受電側計測値との関係に基づいて、例えば「車両を20センチメートルほどバック(後進)して下さい」などの表示やアナウンスを行う。「バック(後進)」は図14に示す矢印D1方向である。誘導ランプや誘導音で誘導してもよい。送電パッド260と受電パッド320位置関係によっては前進方向や左右方向の誘導もある。
これに対して、ステップS33で受電側計測値が所定の許容範囲内であれば(NO)、送電パッド260と受電パッド320が電力伝送可能な相対位置にある。そのため、報知部212(あるいは報知部315)によって誘導完了を報知し〔ステップS35〕、車両10の電池11に充電を行うために送電制御処理(図4を参照)および受電制御処理(図12を参照)のうちで一方または双方を行う〔ステップS36〕。電池11に充電を終えると、車両誘導処理を正常終了(リターン)する。
〔実施の形態5〕
実施の形態5は図16を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜4で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、実施の形態1〜4と相違する点を中心に説明する。
図16に示す非接触電力伝送システム120は、非接触電力伝送システム100の第2構成例である。実施の形態1(図2)に示す非接触電力伝送システム110とは、送電装置200からコンバータ240を無くした点と、受電装置300からコンバータ340を無くした点で相違する。マップM1は、計測値(電圧値Vs,電圧値Vb)と位置ずれ量Sftの関係を示すデータ群である点が相違する。
インバータ250は、コンバータ240の機能をも担うため、PWM(Pulse Width Modulation)で出力制御を行うとよい。送電制御手段210は、主にインバータ250の作動を制御する。図4のステップS13で取得する電圧値Vsは、整流部230から出力されてインバータ250に入力される電圧とする。さらに、電池11(負荷)の電圧を計測した電圧値Vbを取得する。当該電圧値Vbは計測部312によって計測される。図4のステップS15では、電圧値Vsと電圧値Vbとに基づいて、マップM1を参照して位置ずれ量Sftを求めればよい。この構成であっても、実施の形態1と同様に作動する。
図示しないが、送電パッド260と受電パッド320に代えて、実施の形態2(図8)に示す送電パッド261と受電パッド321を用いる構成としてもよい。この構成であっても、実施の形態2と同様に作動する。
また図示しないが、図3に示す構成例に代えて、実施の形態3(図11)に示す送電制御手段210と受電制御手段310を用いる構成としてもよい。この構成であっても、実施の形態3と同様に作動する。
〔実施の形態6〕
実施の形態6は図17を参照しながら説明する。なお図示および説明を簡単にするため、特に明示しない限り、実施の形態1〜5で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。よって、実施の形態1〜5と相違する点を中心に説明する。
図17に示す非接触電力伝送システム130は、非接触電力伝送システム100の第3構成例である。実施の形態1(図2)に示す非接触電力伝送システム110とは、受電装置300からコンバータ340を無くした点で相違する。マップM1は、計測値(電圧値Vs,電圧値Vb)と位置ずれ量Sftの関係を示すデータ群である点が相違する。
この構成において、図4のステップS13で取得する電圧値Vsは、整流部230から出力されてインバータ250に入力される電圧とする。さらに実施の形態5と同様に、電池11の電圧を計測した電圧値Vbを取得する。図4のステップS15では、電圧値Vsと電圧値Vbとに基づいて、マップM1を参照して位置ずれ量Sftを求めればよい。この構成であっても、実施の形態1と同様に作動する。
図示しないが、送電パッド260と受電パッド320に代えて、実施の形態2(図8)に示す送電パッド261と受電パッド321を用いる構成としてもよい。この構成であっても、実施の形態2と同様に作動する。
また図示しないが、図3に示す構成例に代えて、実施の形態3(図11)に示す送電制御手段210と受電制御手段310を用いる構成としてもよい。この構成であっても、実施の形態3と同様に作動する。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜6に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜6では、交流電流から発生する磁束を巻線に結合させて電力を伝送する電磁誘導方式を適用する構成とした(図1,図2,図8,図16,図17を参照)。この形態に代えて、電流を電磁波に変換しアンテナを介して送受信する電波方式を適用してもよく、電磁界の共鳴現象を利用した電磁界共鳴方式を適用してもよい。いずれの方式も相互誘導作用によって非接触で電力伝送を行えるので、実施の形態1〜6と同様に作動する。
上述した実施の形態1〜6では、目的電力P*に対応する指令値として、送電側の指令電圧値V1と受電側の指令電圧値V2を適用する構成とした(図5を参照)。この形態に代えて、送電側の指令電圧値V1に対応して送電側の指令電流値を適用し、受電側の指令電圧値V2に対応して受電側の指令電流値を適用してもよい。また、送電側の指令電圧値V1に対応して送電側の指令電力値を適用し、受電側の指令電圧値V2に対応して受電側の指令電力値を適用してもよい。指令電流値や指令電力値を適用しても目的電力P*に対応する指令が行えるので、実施の形態1〜6と同様に作動する。
上述した実施の形態1,2では、位置ずれ量Sftとの関係を示すマップM1について、送電側計測値としてインバータ250に入力される電圧値Vsを適用する構成とした(図6,図9を参照)。この形態に代えて、インバータ250に入力される電流値を適用してもよく、インバータ250に入力される電力値を適用してもよい。電流値や電力値を適用しても位置ずれ量Sftが求められるので、実施の形態1,2と同様に作動する。
上述した実施の形態1,2では、位置ずれ量Sftとの関係を示すマップM1について、受電側計測値としてコンバータ340に入力される電圧値Vrを適用する構成とした(図7,図10を参照)。この形態に代えて、コンバータ340に入力される電流値を適用してもよく、コンバータ340に入力される電力値を適用してもよい。電流値や電力値を適用しても位置ずれ量Sftが求められるので、実施の形態1,2と同様に作動する。
上述した実施の形態3では、位置ずれ量Sftとの関係を示すマップM2について、受電側計測値としてコンバータ340に入力される電圧値Vrを適用する構成とした(図13を参照)。この形態に代えて、コンバータ340に入力される電流値を適用してもよく、コンバータ340に入力される電力値を適用してもよい。電流値や電力値を適用しても位置ずれ量Sftが求められるので、実施の形態1,2と同様に作動する。
記録部,報知部,ずれ量算出部について、実施の形態1,2では送電制御手段210(すなわち送電装置200)に備え、実施の形態3では受電制御手段310(すなわち受電装置300)に備える構成とした(図3,図11を参照)。この形態に代えて、図3に示す送電制御手段210と図11に示す受電制御手段310を備える構成としてもよい。ずれ量算出部213,314の双方で位置ずれ量Sftが求まる場合には、いずれか一方の位置ずれ量Sftとしてもよく、平均値等の演算を行ってもよい。これらの構成でも位置ずれ量Sftが求められるので、実施の形態1〜3と同様に作動する。
図示しないが、記録部211,313、報知部212,315、ずれ量算出部213,314のうちで一以上は、非接触電力伝送システム100の外部(例えば図1に示す制御システム12や外部の制御装置など)に備える構成としてもよい。配置の相違に過ぎないので、実施の形態1〜3と同様に作動する。
〔作用効果〕
上述した実施の形態および他の実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)非接触電力伝送システム100において、送電制御手段210と受電制御手段310は通信可能に接続されるとともに一方または双方は位置ずれが無い場合の指令電圧値V1,V2に基づいて出力する電力が目的電力P*になるようにフィードバック制御を行い(図4,図12を参照)、送電パッド260(送電パッド21に相当)によって送電する際に計測される送電側計測値(電圧値Vs,電流,電力等)と、受電パッド320(受電パッド15に相当)によって受電する際に計測される受電側計測値(電圧値Vs,電流,電力等)とのいずれか一方に基づいて、送電パッド260と受電パッド320との位置ずれ量Sftを求めるずれ量算出部213,314を有する構成とした(図1,図2,図8,図16,図17を参照)。この構成によれば、ずれ量算出部213,314は送電側計測値と受電側計測値とのいずれか一方に基づいて位置ずれ量Sftを求める。送電側計測値や受電側計測値は待たずに計測できるので、位置ずれ量Sftを迅速に求めることができる。
(2)送電装置200は、電力を変換して出力するインバータ250を有し、受電制御手段310が電力を一定にして出力する制御を行うとき、ずれ量算出部213はインバータ250に入力される電圧値Vsと、電池11(負荷)の電圧値Vbとに基づいて位置ずれ量Sftを求める構成とした(図4,図6,図9を参照)。この構成によれば、受電制御手段310が電力を一定にして出力する制御を行うとき、位置ずれ量Sftは送電装置200で計測される送電側計測値に依存する。ずれ量算出部213は、インバータ250に入力される電圧値Vsを送電側計測値とし、位置ずれ量Sftを求める。インバータ250に入力される電圧値Vsは待たずに計測できるので、位置ずれ量Sftを迅速に求めることができる。なお、負荷として電池11を適用したが、電力の供給を受けて作動(充電を含む)する他の機器(車両10に備えるか否かを問わない)を適用してもよい。
(3)受電装置300は、電圧を昇降圧して出力するコンバータ340を有し、受電制御手段310が電力を一定にして出力する制御を行うとき、ずれ量算出部314はコンバータ340に入力される電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める構成とした(図4,図7,図10を参照)。この構成によれば、受電制御手段310が電力を一定にして出力する制御を行うとき、位置ずれ量Sftは受電装置300で計測される受電側計測値に依存する。ずれ量算出部314は、コンバータ340に入力される電圧値Vrを受電側計測値とし、位置ずれ量Sftを求める。コンバータ340に入力される電圧値Vrは待たずに計測できるので、位置ずれ量Sftを迅速に求めることができる。
(4)受電装置300は、電圧を昇降圧して出力するコンバータ340を有し、送電制御手段210が入力する電力を一定にする制御を行うとき、ずれ量算出部314はコンバータ340に入力される電圧値Vrに基づいて位置ずれ量Sftを求める構成とした(図12,図13を参照)。この構成によれば、送電制御手段210が入力する電力を一定にする制御を行うとき、位置ずれ量Sftは受電装置300で計測される受電側計測値に依存する。ずれ量算出部314は、コンバータ340に入力される電圧値Vrを受電側計測値とし、位置ずれ量Sftを求める。コンバータ340に入力される電圧値Vrは待たずに計測できるので、位置ずれ量Sftを迅速に求めることができる。
(5)ずれ量算出部213,314は、巻線L1,L2とコンデンサC1,C2との接続形態(すなわち直列接続や並列接続)に応じて、位置ずれ量Sftの増減を異ならせる構成とした(図2,図6〜図10を参照)。すなわち計測値が増えるにつれて、並列接続であれば位置ずれ量Sftが増える構成とし(図6,図7を参照)、直列接続であれば位置ずれ量Sftが減る構成とする(図9,図10を参照)。この構成によれば、接続形態に合わせて正確な位置ずれ量Sftを迅速に求めることができる。
(6)送電側計測値または受電側計測値と、位置ずれ量Sftとの関係をマップM1,M2として記録する記録部211,313を有し、ずれ量算出部213,314は、マップM1,M2を参照して、位置ずれ量Sftを求める構成とした(図4,図6,図7,図9,図10,図12,図13を参照)。この構成によれば、送電側計測値と位置ずれ量Sftの関係や、受電側計測値と位置ずれ量Sftの関係がマップM1,M2として記録されているので、送電側計測値や受電側計測値の計測値に基づいてマップM1,M2を参照するだけで位置ずれ量Sftが求められる。よって、簡単な構成で位置ずれ量Sftを求めることができる。
(7)位置ずれ量Sftを報知する報知部212,315を有する構成とした(図3,図11を参照)。この構成によれば、報知部212,315によって位置ずれ量Sftが報知されるので、位置ずれ量Sftを容易に知ることができる。よって、伝送する電力が最大となるように、送電パッド260や受電パッド320(車両10を含む)を相対的に移動させることができる。
(8)位置ずれ量Sftに基づいて、送電パッド260と受電パッド320との相対的位置を補正する位置補正部214,316を有する構成とした(図3,図11を参照)。この構成によれば、位置補正部214,316は送電パッド260と受電パッド320との相対的位置を自動的に補正する。補正を行うことで位置ずれ量Sftが無くなり、伝送電力を最大にして給電(充電等)を行うことができる。
(9)位置補正部214,316は、送電パッド260および受電パッド320のうちで一方または双方を相対的に移動させて補正する構成とした(図3,図11を参照)。この構成によれば、位置補正部214,316は送電パッド260や受電パッド320(車両10を含む)を移動させる移動機構によって、位置ずれ量Sftだけ送電パッド260と受電パッド320との相対的位置を移動させて補正する。自動的に補正を行うことで位置ずれ量Sftが無くなり、伝送電力を最大にして給電(充電等)を行うことができる。
(10)送電パッド260から送電するとき、受電パッド320によって受電する際に計測される受電側計測値(電圧値,電流値,電力値など)が所定の許容範囲内になるまで車両10を誘導する車両誘導部(217,317)を有する構成とした(図3,図11,図14,図15を参照)。この構成によれば、電力伝送が適切に行えるように車両10を誘導するので、電池11への充電を確実に行える。
10 車両
14,310 受電制御手段
15,320 受電パッド
21,260 送電パッド
22,210 送電制御手段
100(110,120,130) 非接触電力伝送システム
200 送電装置
213,314 ずれ量算出部
300 受電装置
Sft 位置ずれ量

Claims (10)

  1. 車両(10)の通路に設けられる送電パッド(21,260)と、前記送電パッドに出力して送電する電力を制御する送電制御手段(210)とを有する送電装置(200)と、
    前記車両に設けられる受電パッド(15,320)と、前記受電パッドで受電した電力を制御する受電制御手段(310)とを有する受電装置(300)とを備え、
    前記送電パッドと前記受電パッドとを対面させ、非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システム(100)において、
    前記送電制御手段と前記受電制御手段とは、通信可能に接続されるとともに、いずれか一方または双方は位置ずれが無い場合の指令電圧値(V1,V2)に基づいて出力する電力が目的電力(P*)になるようにフィードバック制御を行い、
    前記送電パッドによって送電する際に計測される送電側計測値と、前記受電パッドによって受電する際に計測される受電側計測値とのいずれか一方に基づいて、前記送電パッドと前記受電パッドとの位置ずれ量(Sft)を求めるずれ量算出部(213,314)を有することを特徴とする非接触電力伝送システム。
  2. 前記送電装置は、電力を変換して出力するインバータ(250)を有し、
    前記受電制御手段が電力を一定にして出力する制御を行うとき、前記ずれ量算出部は前記インバータに入力される電圧値(Vs)と、負荷の電圧値(Vb)とに基づいて前記位置ずれ量を求めることを特徴とする請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
  3. 前記受電装置は、電圧を昇降圧して出力するコンバータ(340)を有し、
    前記受電制御手段が電力を一定にして出力する制御を行うとき、前記ずれ量算出部は前記コンバータに入力される電圧値(Vr)に基づいて前記位置ずれ量を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の非接触電力伝送システム。
  4. 前記受電装置は、電圧を昇降圧して出力するコンバータ(340)を有し、
    前記送電制御手段が入力する電力を一定にする制御を行うとき、前記ずれ量算出部は前記コンバータに入力される電圧値(Vr)に基づいて前記位置ずれ量を求めることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  5. 前記ずれ量算出部は、巻線(L1,L2)とコンデンサ(C1,C2)との接続形態に応じて、前記位置ずれ量の増減を異ならせることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  6. 前記送電側計測値または前記受電側計測値と、前記位置ずれ量との関係をマップ(M1,M2)として記録する記録部(211,313)を有し、
    前記ずれ量算出部は、前記マップを参照して、前記位置ずれ量を求めることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  7. 前記位置ずれ量を報知する報知部(212,315)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  8. 前記位置ずれ量に基づいて、前記送電パッドと前記受電パッドとの相対的位置を補正する位置補正部(214,316)を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  9. 前記位置補正部は、前記送電パッドおよび前記受電パッドのうちで一方または双方を相対的に移動させて補正することを特徴とする請求項8に記載の非接触電力伝送システム。
  10. 前記送電パッドから送電するとき、前記受電パッドによって受電する際に計測される受電側計測値が所定の許容範囲内になるまで前記車両を誘導する車両誘導部(217,317)を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
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