JP2015232971A - コネクタ用保護カバー及びワイヤハーネス - Google Patents

コネクタ用保護カバー及びワイヤハーネス Download PDF

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Abstract

【課題】コネクタに専用の被係合部を設けることなく、コネクタを容易に組み付けることができるコネクタ用保護カバーを提供すること。【解決手段】内部にコネクタを収納するように両端を開放した筒状のカバー本体31と、カバー本体31の少なくとも一つの外壁32に形成した退避用開口33と、退避用開口33の開口縁部のうち筒軸Pと直行する開口縁部33aに沿うように外壁32の内面32aに一体に形成した薄肉ヒンジ34と、薄肉ヒンジ34の先端に一体に形成するとともに常時は外壁32の内面32aに位置し、コネクタから筒軸Pに沿う挿入方向の荷重を受けた際には薄肉ヒンジ34を支点として退避用開口33に退避し、コネクタから筒軸Pに沿う引抜方向の荷重を受けた際には外壁32の内面32a及びコネクタ20と当接してコネクタ20のそれ以上の引き抜きを阻止する係合部35と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、コネクタを保護するコネクタ用保護カバー及びワイヤハーネスに関する。
従来、複数の電線(以下、「電線群」とも称する)の各一端をコネクタに接続するとともに、このコネクタを保護するように収納したコネクタ用保護カバー(以下、単に「保護カバー」とも称する)を備えたワイヤハーネスが知られている。
一般に、このようなコネクタを収納する保護カバーにあっては、コネクタへの組み付けの際に電線群が邪魔となるために、例えば、半割の分割カバーとすることが多い(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような半割の分割カバーからなる保護カバーにあっては、コネクタと保護カバーとの位置決めに加え、半割した分割カバー同士の位置決めも同時に行いつつ分割カバー同士を接合しなければならない。
このため、分割カバーを用いた保護カバーにあっては、部品点数が増すうえに組み付け作業が煩雑となり、部品コスト並びに作業コストが高騰するという問題が生じていた。
そこで、図9に示すように、対向する両面を開放した枠状のカバー本体1にコネクタ2を挿入することにより、カバー本体1の構成を簡素化しつつ部品点数を削減し、適正にコネクタ2を保護するように構成したコネクタ保護カバーHがある(例えば、特許文献2参照)。
具体的には、カバー本体1は、コネクタ2の周囲全体を収納するように遊嵌可能な角筒形状とし、上下両面壁1a,1bの略中央に係合リブ1c,1dを一体に形成している。
係合リブ1c,1dは、カバー本体1の一方の開放端側を自由端として弾性によりバネを具備しており、図10に示すように、その先端内側に係合爪1e,1fを形成している。
雌側のコネクタ2は、前部2aが図示しない雄側のコネクタに嵌合可能とされ、図示しない電線接続側となる基端側に枠状のフランジ2bを有する。また、上下両面のフランジ2bの略中央は切り欠かれており、その切欠部分よりも前部2aに寄った位置に被係合部2c,2dが突設されている。なお、図9では図示上側の被係合部2cのみ図示している。
このように構成したコネクタ用保護カバーHにおいては、図10(A)に示すように、カバー本体1の一方側の開放端からコネクタ2を前部2a側から挿入する。
次に、図10(B)に示すように、被係合部2c,2dにより係合リブ1c,1dを弾性に抗して広げつつさらにカバー本体1にコネクタ2を押し込む。
そして、図10(C)に示すように、被係合部2c,2dが係合爪1e,1fを乗り越えると、係合リブ1c,1dが弾性復帰する。
さらに、図10(D)に示すように、コネクタ2を引き戻して被係合部2c,2dを係合爪1e,1fに係合させる。
これにより、コネクタ用保護カバーHは、カバー本体1に対してコネクタ2を電線引き抜き方向に抜け止め状態とすることができる。
特開2002−025684号公報 特開2002−246106号公報
しかしながら、このような従来のコネクタ用保護カバーHにあっては、コネクタ2に被係合部2c,2dを形成する必要があるうえ、カバー本体1とコネクタ2とを組み付ける際に、係合リブ1c,1dを弾性に抗して広げつつさらにカバー本体1にコネクタ2を押し込む必要があり、組み立てがし難いという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コネクタ側に専用の被係合部を設けることなく、コネクタを容易に組み付けることができるコネクタ用保護カバーを提供することを目的とする。
本発明に係るコネクタ用保護カバーは、上記目的達成のため、内部にコネクタを収納するように両端を開放した筒状のカバー本体と、前記カバー本体の少なくとも一つの外壁に形成した退避用開口と、前記退避用開口の開口縁部のうち筒軸と直行する開口縁部に沿うように前記外壁の内面に一体に形成した薄肉ヒンジと、前記薄肉ヒンジの先端に一体に形成するとともに常時は前記カバー本体の前記内面に位置し、前記コネクタから筒軸に沿う挿入方向の荷重を受けた際には前記薄肉ヒンジを支点として前記退避用開口に退避し、前記コネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際には前記外壁の内面と当接する係合部と、を備えた構成である。
本発明に係るコネクタ用保護カバーは、薄肉ヒンジの先端に係合部が一体に形成されている。この係合部は、コネクタをカバー本体の一方の開放側から他方の開放側に向けて筒軸に沿って挿入した際には、コネクタの挿入に伴う荷重により薄肉ヒンジを介して回動し、退避用開口に退避する。
また、係合部は、コネクタのさらなる挿入によってコネクタからの荷重が開放されると、薄肉ヒンジの復帰作用によって元のカバー本体の内部に復帰する。
さらに、係合部は、カバー本体の他方の開放側から一方の開放側に向けて筒軸に沿ってコネクタを引き戻すことによって係合部が外壁の内面とコネクタとに当接する。
これにより、カバー本体に対するそれ以上のコネクタの引き戻し、すなわち、カバー本体に対するコネクタの引き抜きを阻止することができる。
このように、本発明のコネクタ用保護カバーにあっては、コネクタそのものに係合部が係合するため、コネクタに専用の被係合部を設ける必要がない。また、係合部は薄肉ヒンジによって回動するうえ、コネクタに対して弾性等による積極的な係合状態とする必要がない。
したがって、コネクタ側に専用の被係合部を設けることなく、コネクタを容易に組み付けることができる。
また、上記構成のコネクタ用保護カバーは、前記退避用開口と前記薄肉ヒンジと前記係合部とは前記カバー本体の対向する前記外壁にそれぞれ形成され、前記係合部は断面略L字状に形成され、かつ前記コネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際にはその先端が前記外壁の前記内面に当接可能である構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るコネクタ用保護カバーは、コネクタを引き戻すことによってコネクタに係合部が係合したときに、係合部の先端が外壁の内面と当接する。この際、係合部は、その形状が略L字形状であることから、先端が外壁の内面に当接したときのコネクタとの接触部分がコネクタの引き抜き側に向かうほどカバー本体の筒軸側に向かって傾斜することとなる。したがって、コネクタの引き抜き荷重に対してコネクタを筒軸側に変位させる機能を具備させることができる。
また、上記構成のコネクタ用保護カバーは、前記退避用開口と前記薄肉ヒンジと前記係合部とは前記カバー本体の対向する前記外壁にそれぞれ形成され、前記係合部は断面略L字状に形成され、かつ前記コネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際には前記コネクタの角部を構成する2面に沿うようにその先端が内向きである構成としてもよい。
この構成により、本発明に係るコネクタ用保護カバーは、コネクタを引き戻すことによってコネクタに係合部が係合したときに、係合部の先端が外壁の内面と当接する。この際、係合部は、その形状が略L字形状でありかつコネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際には前記コネクタの角部を構成する2面に沿うようにその先端が内向きとなる。したがって、コネクタの引き抜き荷重に対してコネクタから筒軸に沿う方向と直行する方向に支持力を具備させることができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的達成のため、複数の電線と、前記複数の電線の一端が接続されるコネクタと、請求項1乃至請求項3の何れか1の請求項に記載のコネクタ用保護カバーと、を備えた構成である。
この際、前記カバー本体は、前記複数の電線の前記一端の近傍を支持しかつ配索方向を規定する電線ガイド部を一体に備えることができる。
本発明によれば、コネクタ側に専用の被係合部を設けることなく、コネクタを容易に組み付けることができるコネクタ用保護カバーを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスを示し、(A)はワイヤハーネスの一部を省略した断面図、(B)は図1(A)のA部の拡大断面図である。 本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスの要部の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るワイヤハーネスを示し、(A)はワイヤハーネスの要部の平面図、(B)はワイヤハーネスの要部の正面図である。 本発明の実施の形態に係るコネクタ用保護カバーを示し、(A)はコネクタ用保護カバーの平面図、(B)はコネクタ用保護カバーの正面図、(C)はコネクタ用保護カバーの側面図である。 本発明の実施の形態に係るコネクタ用保護カバーを示し、(A)は図4(B)のB−B線に沿うコネクタ挿入前の係合部の状態を示すコネクタ用保護カバーの断面図、(B)は図4(B)のB−B線に沿うコネクタ挿入時の係合部の状態を示すコネクタ用保護カバーの断面図、(C)は図4(B)のB−B線に沿うコネクタ支持時の係合部の状態を示すコネクタ用保護カバーの断面図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスを示し、(A)はコネクタ挿入直後のワイヤハーネスの断面図、(B)はコネクタ挿入過程のワイヤハーネスの断面図、(C)はコネクタ引き戻し直前のワイヤハーネスの断面図、(D)はコネクタ支持状態のワイヤハーネスの断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るコネクタ用保護カバーを示し、(A)はコネクタ挿入前の係合部の状態を示すコネクタ用保護カバーの断面図、(B)はコネクタ挿入時の係合部の状態を示すコネクタ用保護カバーの断面図、(C)はコネクタ支持時の係合部の状態を示すコネクタ用保護カバーの断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るワイヤハーネスを示し、(A)はコネクタ挿入直後のワイヤハーネスの断面図、(B)はコネクタ挿入過程のワイヤハーネスの断面図、(C)はコネクタ引き戻し直前のワイヤハーネスの断面図、(D)はコネクタ支持状態のワイヤハーネスの断面図である。 従来のワイヤハーネスにおけるコネクタ用保護カバーとコネクタとの組み付け前の分解斜視図である。 従来のワイヤハーネスにおけるコネクタ用保護カバーに対するコネクタの支持過程を時系列に示し、(A)はコネクタ挿入前の要部の断面図、(B)は被係合部により係合を弾性に抗して広げている状態の要部の断面図、(C)は被係合部が係合爪を乗り越えて係合リブが弾性復帰した状態の要部の断面図、(D)はコネクタを引き戻して被係合部を係合爪に係合させた状態の要部の断面図である。
次に、本発明に係るワイヤハーネスの一実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態として示すワイヤハーネスは、例えば、車両用ワイヤハーネス等に適用するものである。
図1〜図3に示すように、ワイヤハーネス10は、複数の電線11の一端を接続したコネクタ20と、コネクタ20を保護するコネクタ用保護カバー30と、図1に示すように、複数の電線11の他端を接続した(図1では非接続状態)コネクタ40と、を有する。
図1に示すコネクタ20とコネクタ40とは、例えば、コネクタ20は電源供給側用として図示しない制御回路ユニット等のコネクタに接続可能となっており、コネクタ40は電源被供給側用として図示しない各種車載機器等のコネクタに接続可能となっている。
なお、図1において複数の電線11の数は実際の数よりも省略して図示している。この電線11の端部には、コネクタ20,40に応じて端子12を設けており、この端子12を介して各電線11とコネクタ20,40とを電気的に接続するようになっている。これにより、複数の電線11は、制御回路ユニットと車載機器等との間の電源供給用線或いは信号送受信用線として用いるようになっている。
コネクタ20は、コネクタ用保護カバー30の一方の開放側から内部に挿入することによって所定の収納位置で位置決めされ、コネクタ用保護カバー30に保護されるようになっている。コネクタ20は、図示しない制御回路ユニット等のコネクタに接続部21を接続した際に、その制御回路ユニット等のコネクタと係合するロック爪22と、周辺機器等によってロック爪22が不測に押されないようにするための周囲壁23と、を有する。
コネクタ用保護カバー30は、図4及び図5に示すように、両端を開放した筒状のカバー本体31と、カバー本体31の対向する外壁32に形成した退避用開口33と、外壁32の内面32aに一体に形成した薄肉ヒンジ34と、薄肉ヒンジ34の先端に一体に形成した係合部35と、を有する。
カバー本体31は、一方の開放端をコネクタ20の挿入側とするとともに他方の開放端を図示しない制御回路ユニット等のコネクタとの接続側とするように両端を開放しており、角部を面取りしたR状の断面長方形に形成している。
退避用開口33は、カバー本体31の長辺側の対向する外壁32に形成しており、この退避用開口33の接続側を開放することによってコネクタ20のロック爪22を図示しない制御回路ユニット等のコネクタと接続されるようになっている。すなわち、退避用開口33は、図示しない制御回路ユニット等のコネクタとコネクタ20とを係合させる際のガイド機能を兼用している。また、カバー本体31の短辺側の一方の外壁36には、図1及び図2に示すように、複数の電線11の一端の近傍を支持しかつ配索方向を規定する電線ガイド部37を一体に突出して形成している。
この電線ガイド部37は、断面略U字に形成してカバー本体31と同様にコネクタ20の挿入側に開放している。なお、電線ガイド部37には、複数の電線11の脱落を防止するためのテープ部材38を巻設するのが好ましい。また、電線ガイド部37の突出方向及び数は複数の電線11の配索方向に応じて任意である。
薄肉ヒンジ34は、図4(A),(B)に示すように、カバー本体31の筒軸Pに対して直行する退避用開口33の開口縁部33aに沿うように外壁32の内面32aに一体に形成している。
係合部35は、断面略L字形状とされ、その基端が薄肉ヒンジ34と一体に接続されるとともに、先端35aが自由端となっている。これにより、係合部35は、図5(A)に示すように、外壁32の内面32aに対して起立した状態、図5(B)に示すように、退避用開口33に退避している状態、図5(C)に示すように、先端35aが内面32aに当接した状態、に薄肉ヒンジ34を支点として回動可能となっている。
上記の構成において、複数の電線11はコネクタ20に接続済であり、コネクタ20を挿入方向に移動していくと、係合部35がコネクタ20先端と当接し、その後、コネクタ20の挿入位置、すなわち、当接位置に応じて係合部35が退避用開口33に向けて回動する。コネクタ20をさらに挿入方向へと移動させ、コネクタ20が係合部35の位置を過ぎて荷重から開放されると、係合部35は薄肉ヒンジ34の復帰力により逆方向に回動し、元の位置へと戻る。
この状態から、コネクタ20を引戻方向に移動させることにより、係合部35がコネクタ20の後端と当たり、その後、係合部35が逆方向に回動し、係合部35の先端が外壁32の内面32aに当接する。この時、コネクタ20後端と係合部35とが当接しており、これ以上、引戻方向、すなわち、引き抜き方向への移動が阻止される。この状態で、図1に示すように、複数の電線11を電線ガイド部と一緒にテープ巻きすることで複数の電線11がカバー本体31に固定されると同時に配索方向が規定され、コネクタ20をカバー本体31に固定することができる。
また、コネクタ20をカバー本体31ヘ固定した後、相手側のコネクタ(図示せず)ヘと挿入する際も、コネクタ20後端と係合部35とが当接しているため、これ以上、引抜方向へとコネクタ20が移動することはなく、コネクタ20と相手側のコネクタとをより確実に嵌合させることが可能となる。
このように、コネクタ20の支持構造を、薄肉ヒンジ34と係合部35とで構成することにより、コネクタ20に特別な被係合部を設ける必要がなく、カバー本体31にコネクタ20を組み付ける際の組み付け性を向上することができるばかりでなく、コネクタ用保護カバー30の成型金型構造もより安易な構造とすることができ、ロック嵌合が不要なコネクタ20用カバー本体31とすることが可能となる。
このように、本実施の形態に係るコネクタ用保護カバー30は、薄肉ヒンジ34の先端に係合部35が一体に形成されている。この係合部35は、コネクタ20をカバー本体31の一方の開放側から他方の開放側に向けて筒軸Pに沿って挿入した際には、コネクタ20の挿入に伴う荷重により薄肉ヒンジ34を介して回動し、退避用開口33に退避する。
また、係合部35は、コネクタ20のさらなる挿入によってコネクタ20からの荷重が開放されると、薄肉ヒンジ34の復帰作用によって元のカバー本体31の内部に復帰する。
さらに、係合部35は、カバー本体31の他方の開放側から一方の開放側に向けて筒軸Pに沿ってコネクタ20を引き戻すことによって係合部35が外壁32の内面32aとコネクタ20とに当接する。
これにより、カバー本体31に対するそれ以上のコネクタ20の引き戻し、すなわち、カバー本体31に対するコネクタ20の引き抜きを阻止することができる。
このように、本実施の形態のコネクタ用保護カバー30にあっては、コネクタ20そのもに係合部35が係合するため、コネクタ20に専用の被係合部を設ける必要がない。また、係合部35は薄肉ヒンジ34によって回動するうえ、コネクタ20に対して弾性等による積極的な係合状態とする必要がない。
したがって、コネクタ20側に専用の被係合部を設けることなく、コネクタ20を容易に組み付けることができる。
また、コネクタ用保護カバー30は、退避用開口33と薄肉ヒンジ34と係合部35とはカバー本体31の対向する外壁32にそれぞれ形成されている。そして、係合部35は、断面略L字状に形成され、かつコネクタ20から筒軸Pに沿う引抜方向の荷重を受けた際にはその先端35aが外壁32の内面32aに当接可能な構成を採用している。
この構成により、コネクタ用保護カバー30は、コネクタ20を引き戻すことによってコネクタ20に係合部35が係合したときに、係合部35の先端35aが外壁32の内面32aと当接する。この際、係合部35は、その形状が略L字形状であることから、先端35aが外壁32の内面32aに当接したときのコネクタ20との接触部分がコネクタ20の引き抜き側に向かうほどカバー本体31の筒軸P側に向かって傾斜することとなる。したがって、コネクタ20の引き抜き荷重に対してコネクタ20を筒軸P側に変位させる機能を具備させることができる。
(その他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態(および実施例)に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
例えば、図7及び図8に示したコネクタ用保護カバー50は、上記実施の形態で示した係合部35に対して、係合部55を逆向きとしたものである。なお、図7及び図8において、上記実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
コネクタ用保護カバー50は、図7及び図8に示すように、両端を開放した筒状のカバー本体51と、カバー本体51の対向する外壁52に形成した退避用開口53と、外壁52の内面52aに一体に形成した薄肉ヒンジ54と、薄肉ヒンジ54の先端に一体に形成した係合部55と、を有する。なお、コネクタ用保護カバー50の外観上の見掛けは上記実施の形態の図4と同一である。したがって、図示はしないが、このカバー本体51においても、短辺側の一方の外壁に複数の電線の一端の近傍を支持しかつ配索方向を規定する電線ガイド部を一体に突出して形成している。
カバー本体51は、一方の開放端をコネクタ20の挿入側とするとともに他方の開放端を図示しない制御回路ユニット等のコネクタとの接続側とするように両端を開放しており、角部を面取りしたR状の断面長方形に形成している。
退避用開口53は、カバー本体51の長辺側の対向する外壁52に形成しており、この退避用開口53の接続側を開放している。
薄肉ヒンジ54は、カバー本体51の筒軸Pに対して直行する退避用開口53の開口縁部53aに沿うように外壁52の内面52aに一体に形成している。
係合部55は、断面略L字形状とされ、その基端が薄肉ヒンジ54と一体に接続されるとともに、先端55aが自由端となっている。これにより、係合部55は、図8(A)に示すように、カバー本体51の内面52aに対して起立した状態、図8(B)に示すように、退避用開口53に退避している状態、図8(C)に示すように、先端55aが内面52aから離れる方向の一向きの状態、に回動可能となっている。
このように、コネクタ用保護カバー50は、退避用開口53と薄肉ヒンジ54と係合部55とはカバー本体51の対向する外壁52にそれぞれ形成され、係合部55は断面略L字状に形成され、かつコネクタ20から筒軸Pに沿う引抜方向の荷重を受けた際にはコネクタ20の角部を構成する2面に沿うようにその先端を内向きとしている。
この構成により、コネクタ用保護カバー50は、コネクタ20を引き戻すことによってコネクタ20に係合部55が係合したときに、係合部55の先端がカバー本体51の内面と当接する。この際、係合部55は、その形状が略L字形状でありかつコネクタ20から筒軸Pに沿う引抜方向の荷重を受けた際にはコネクタ20の角部を構成する2面に沿うようにその先端が内向きとなる。したがって、コネクタ20の引き抜き荷重に対してコネクタ20から筒軸Pに沿う方向と直行する方向に支持力を具備させることができる。
そして、このような構成においても、コネクタ20に専用の被係合部を設けることなく、コネクタ20を容易に組み付けることができる。なお、コネクタ用保護カバー50は、例えば、図5(A)及び図7(A)に示すように、樹脂又はゴム等の成形品として簡素な構成とすることができることから、特別なスライドコア等を用いることなく、成型金型においても簡素な構成とすることができる。なお、コネクタ20を挿入していない状態、すなわち、、図5(A)及び図7(A)に示すコネクタ保護カバー30,50の状態が特許請求の範囲の「常時」を意味する。
また、上記実施の形態において、係合部35,55を断面L字形状としたものを開示したが、例えば、断面球体や多角面体でもよい。
さらに、退避用開口33,53と薄肉ヒンジ34,54と係合部35,55とは、カバー本体31,51の対向する外壁32,52にそれぞれ形成したが、何れか一方でもよい。また、退避用開口33,35を専用のスリット状の開口としてもよい。
以上説明したように、本発明に係るコネクタ用保護カバー30は、コネクタに専用の被係合部を設けることなく、コネクタを容易に組み付けることができるという効果を有し、コネクタを保護するコネクタ用保護カバー及びワイヤハーネス全般に有用である。
10 ワイヤハーネス
11 電線
20 コネクタ
30 コネクタ用保護カバー
31 カバー本体
32 外壁
32a 内面
33 退避用開口
33a 開口縁部
34 薄肉ヒンジ
35 係合部
35a 先端
37 電線ガイド部

Claims (5)

  1. 内部にコネクタを収納するように両端を開放した筒状のカバー本体と、
    前記カバー本体の少なくとも一つの外壁に形成した退避用開口と、
    前記退避用開口の開口縁部のうち筒軸と直行する開口縁部に沿うように前記外壁の内面に一体に形成した薄肉ヒンジと、
    前記薄肉ヒンジの先端に一体に形成するとともに常時は前記カバー本体の前記内面に位置し、前記コネクタから筒軸に沿う挿入方向の荷重を受けた際には前記薄肉ヒンジを支点として前記退避用開口に退避し、前記コネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際には前記外壁の内面と当接する係合部と、を備えたことを特徴とするコネクタ用保護カバー。
  2. 前記退避用開口と前記薄肉ヒンジと前記係合部とは前記カバー本体の対向する前記外壁にそれぞれ形成され、
    前記係合部は断面略L字状に形成され、かつ前記コネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際にはその先端が前記外壁の前記内面に当接可能であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ用保護カバー。
  3. 前記退避用開口と前記薄肉ヒンジと前記係合部とは前記カバー本体の対向する前記外壁にそれぞれ形成され、
    前記係合部は断面略L字状に形成され、かつ前記コネクタから筒軸に沿う引抜方向の荷重を受けた際には前記コネクタの角部を構成する2面に沿うようにその先端が内向きであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ用保護カバー。
  4. 複数の電線と、
    前記複数の電線の一端が接続されるコネクタと、
    請求項1乃至請求項3の何れか1の請求項に記載のコネクタ用保護カバーと、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  5. 前記カバー本体は、前記複数の電線の前記一端の近傍を支持しかつ配索方向を規定する電線ガイド部を一体に備えることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネス。
JP2014119723A 2014-06-10 2014-06-10 コネクタ用保護カバー及びワイヤハーネス Expired - Fee Related JP6131914B2 (ja)

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