JP2015232534A - 圧力センサ及び圧力分布センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度で電圧値の出力を得ることができる圧力センサ及び圧力分布センサを提供する。
【解決手段】圧力センサ2は、第1及び第2の直列回路と、第1及び第2の直列回路に第1の電圧を印加するための入力端子3と、出力端子4と、を備えており、第1の直列回路は、印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体21と、感圧体21に直列接続された第1の固定抵抗体22と、を有しており、第2の直列回路は、感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧がゲート電圧として印加された薄膜トランジスタ24と、薄膜トランジスタ24のソース電極と直列接続された第2の固定抵抗体23と、を有し、出力端子4は、薄膜トランジスタ24と第2の固定抵抗体23との間の分圧を出力電圧として出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧力センサ及び圧力分布センサに関するものである。
有機トランジスタに、保護部材を介して感圧導電ゴムと上部電極とカバーとを積層した圧力センサが知られている(例えば特許文献1参照)。この保護部材には、有機トランジスタのドレイン電極又はソース電極が接する部分に貫通孔が設けられている。圧力の検出は、加圧によってドレイン電極又はソース電極が感圧導電ゴムに直接接触した際の当該感圧導電ゴムの抵抗値の変化に基づいて行われる。
特開2011−174793号公報
上記の圧力センサでは、加圧力を電流値の変化として出力するため、圧力センサの出力を外部の電子回路で処理するためには、当該出力を電圧値に変換する必要がある。また、一般に感圧導電ゴムの抵抗値は、当該感圧導電ゴムに印加される押圧力に伴って指数関数的に変化する。これに伴い、圧力センサの出力(電流値)も指数関数的に変化するため、当該圧力センサの測定精度が損なわれる場合がある。
本発明が解決しようとする課題は、高精度で電圧値の出力を得ることができる圧力センサ及び圧力分布センサを提供することである。
[1]本発明に係る圧力センサは、第1及び第2の直列回路と、前記第1の直列回路に第1の電圧を印加するための第1の入力端子と、前記第2の直列回路に第2の電圧を印加するための第2の入力端子と、出力端子と、を備え前記第1の直列回路は、印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体と、前記感圧体に直列接続された第1の固定抵抗体と、を有し、前記第2の直列回路は、前記感圧体と前記第1の固定抵抗体との間の分圧がゲート電圧として印加された第1の薄膜トランジスタと、前記第1の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方と直列接続された抵抗体と、を有し、前記出力端子は、前記第1の薄膜トランジスタと前記抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力することを特徴とする。
[2]本発明に係る圧力センサは、第1及び第2の直列回路と、前記第1及び第2の直列回路に第1の電圧を並列に印加するための第1の入力端子と、第2の電圧を印加するための第2の入力端子と、出力端子と、を備え、前記第1の直列回路は、印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体と、ソース電極又はドレイン電極の一方が前記感圧体に直列接続されていると共に、前記第2の入力端子を介して前記第2の電圧がゲート電極に印加される第1の薄膜トランジスタと、を有し、前記第2の直列回路は、前記感圧体と前記第1の薄膜トランジスタとの間の分圧がゲート電圧として印加された第2の薄膜トランジスタと、前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方と直列接続された抵抗体と、を有し、前記出力端子は、前記第2の薄膜トランジスタと前記抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力することを特徴とする。
[3]本発明に係る圧力センサは、第1及び第2の直列回路と、前記第1及び第2の直列回路に第1の電圧を並列に印加するための第1の入力端子と、出力端子と、を備え、前記第1の直列回路は、印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体と、ソース電極又はドレイン電極の一方が前記感圧体に直列接続されていると共に、ゲート電極が接地される第1の薄膜トランジスタと、を有し、前記第2の直列回路は、前記感圧体と前記第1の薄膜トランジスタとの間の分圧がゲート電圧として印加された第2の薄膜トランジスタと、前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方と直列接続された抵抗体と、を有し、前記出力端子は、前記第2の薄膜トランジスタと前記抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力することを特徴とする。
[4]上記発明において、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子は、同一の入力端子であってもよい。
[5]上記発明(請求項1又は4に係る発明)において、前記抵抗体は、第2の固定抵抗体であってもよい。
[6]上記発明(請求項1又は4に係る発明)において、前記抵抗体は、ダイオード接続された第2の薄膜トランジスタであってもよい。
[7]上記発明(請求項2又は3に係る発明)において、前記抵抗体は、固定抵抗体であってもよい。
[8]上記発明(請求項2又は3に係る発明)において、前記抵抗体は、ダイオード接続された第3の薄膜トランジスタであってもよい。
[9]本発明に係る圧力分布センサは、第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項1に記載の圧力センサを備え、前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第2の入力端子は、同一の第2の入力端子であり、前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子は、同一の入力端子であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする。
[10]本発明に係る圧力分布センサは、第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項1に記載の圧力センサを備え、前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、m×n個の前記圧力センサの前記第2の入力端子は、同一の第2の入力端子であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする。
[11]本発明に係る圧力分布センサは、第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項2に記載の圧力センサを備え、m×n個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第2の入力端子は、同一の第2の入力端子であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする。
[12]本発明に係る圧力分布センサは、第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項3に記載の圧力センサを備え、前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする。
本発明によれば、感圧体と第1の固定抵抗体との間の分圧を第1の薄膜トランジスタのゲート電圧として印加し、さらに、当該第1の薄膜トランジスタと抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力するため、高精度で電圧値の出力を得ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図である。 図2は、本発明の第1実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサのセルを示す断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図1のIII部相当図)である。 図4は、本発明の第1実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。 図5は、本発明の第2実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図である。 図6は、本発明の第2実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図5のVI部相当図)である。 図7は、本発明の第2実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。 図8は、本発明の第3実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図である。 図9は、本発明の第3実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図8のIX部相当図)である。 図10は、本発明の第3実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。 図11は、本発明の第4実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図である。 図12は、本発明の第4実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図11のXII部相当図)である。 図13は、本発明の第4実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は本実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図であり、図2は本実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサのセルの断面図であり、図3は本実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図1のIII部相当図)であり、図4は本実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。
本実施形態における圧力分布センサ1は、例えばプレス圧やロール圧等を測定するために用いられ、図1に示すように、9個の圧力センサ2を備えている。なお、圧力分布センサが備える圧力センサの数は特に限定されない。
圧力センサ2は、図3に示すように、圧力感知用のセル11と、入力端子3と、出力端子4と、接地端子5と、を備えている。セル11は、図2に示すように、基板20と、感圧体21と、第1の固定抵抗体22と、第2の固定抵抗体23と、薄膜トランジスタ24と、中間層25と、カバー26と、を有している。
基板20は、絶縁性を有する材料から構成されている。この様な材料としては、ポリイミド(PI)や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエステル、ポリエチレン、ポリオレフィン等のフレキシブル樹脂基板や、ガラス基板等のリジッド基板を例示することができる。なお、基板20を構成する材料としては、フレキシブル樹脂基板が好ましい。
感圧体21は、上部電極211と、下部電極212と、感圧導電ゴム213と、を備えている。上部電極211及び下部電極212は、導電性材料から構成された平状の電極である。このような導電性材料としては、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル等を例示することができる。
感圧導電ゴム213は、第1及び第2の電極211、212の間に介装されており、圧力センサ2に印加される押圧力に応じて抵抗値(電気的抵抗値)が変化する。具体的には、圧力センサ2に押圧力が印加されていない状態における感圧導電ゴム213の抵抗値は非常に大きく、圧力センサ2に押圧力が印加されるに従って感圧導電ゴム213の抵抗値は指数関数的に減少する。本実施形態では、圧力分布センサ1の全面に感圧導電ゴム213が設けられていると共に、上部電極211も感圧導電ゴム213の上面全体を覆うように設けられている。なお、個々の圧力センサ2が感圧導電ゴム213を個別に備えていてもよい。
第1の固定抵抗体22は、カーボンペーストや、導電性高分子、導電性樹脂等の導電性材料から構成されている。第2の固定抵抗体23も、第1の固定抵抗体22と同様の材料から構成されている。第2の固定抵抗体23の抵抗値を調整することにより、出力端子4と接地端子5との間を所望の電位差とし、圧力分布センサ1を用いた圧力測定時における測定レンジの調整を図ることができる。
本実施形態における薄膜トランジスタ24は、ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタである。なお、本実施形態ではpチャネル型の薄膜トランジスタを用いているが、特に限定されず、nチャネル型の薄膜トランジスタを用いてもよい。また、トップコンタクト型の構成を薄膜トランジスタ24が有していてもよい。本実施形態において、薄膜トランジスタ24及び上述の第1及び第2の固定抵抗体22、23は、図2に示すように、基板20上に設けられている。本実施形態における薄膜トランジスタ24が、請求項1に係る発明の第1の薄膜トランジスタの一例に相当する。
中間層25は、基板20又は配線27と、感圧体21と、の間に介在しており、絶縁性樹脂部材等から構成されている。この中間層25は、基板20に設けられた第1及び第2の固定抵抗体22、23や薄膜トランジスタ24を保護する機能を有している。
カバー26は、圧力分布センサ1の上面全体を覆うように感圧体21の上部電極211の上方に設けられており、絶縁性樹脂部材等から構成されている。このカバー26は、外部から印加される押圧力(図2中の矢印)から圧力分布センサ1を保護する機能を有している。
入力端子3は、圧力センサ2に対して所定の電圧を印加するための端子であり、特に図示しない電圧源から当該入力端子3を介して圧力センサ2に所定電圧(請求項1に係る発明の第1及び第2の電圧に相当)が印加される。出力端子4は、薄膜トランジスタ24のソース電圧を出力電圧として出力する。出力端子4から出力された情報は、特に図示しない情報処理装置に送られ、当該情報処理装置によって演算、増幅、フィルタリング等の処理が行われる。本実施形態における入力端子3が請求項1に係る発明の第1の入力端子及び第2の入力端子の一例に相当する。なお、「端子」は、「電極」や「配線」と同一物であることも多いことから、それらを相互に入れ替えて用いることとしてもよい。
上述した感圧体21、第1及び第2の固定抵抗体22、23及び薄膜トランジスタ24は、金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、導電性酸化物、導電性高分子等を含有する導電性材料等から構成される配線27によって接続されている。
具体的には、図3に示すように、第1の固定抵抗体22の一方端は入力端子3に接続されていると共に、当該第1の固定抵抗体22の他方端は感圧体21の一方端に電気的に直列に接続されている(第1の直列回路D1)。また、薄膜トランジスタ24のソース電極Sは第2の固定抵抗体23の一方端に電気的に直列に接続されている(第2の直列回路D2)。感圧体21の他方端及び第2の固定抵抗体23の他方端は、それぞれ接地端子5に接続されることにより接地されている。
薄膜トランジスタ24のゲート電極Gは、感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の配線27bと接続されており、これにより、感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧がゲート電圧となっている。また、薄膜トランジスタ24のドレイン電極Dは入力端子3に接続されており、入力端子3から入力される電圧は、当該薄膜トランジスタ24のドレイン電極D及び第1の固定抵抗体22に対して並列に印加される。出力端子4は、薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23との間の配線と接続されている。これにより、薄膜トランジスタ24のソース電極S及び第2の固定抵抗体23の間の分圧(=薄膜トランジスタ24のソース電圧)が出力電圧として出力端子4から出力される。
本実施形態における圧力分布センサ1は、図1に示すように、第1の方向に沿って3個(m=3)の圧力センサ2が配置されていると共に、第2の方向に沿って3個(n=3)の圧力センサ2が配置されていることにより、合計9個の圧力センサ2がマトリックス状に配置されている(以下、9個の圧力センサ2をそれぞれ圧力センサ201〜209とも称する。)。なお、第1の方向に配置される圧力センサ2の数m及び第2の方向に配置される圧力センサ2の数nは特に限定されない。また、第1の方向と第2の方向とを相互に入れ替えた構成としてもよい。
本実施形態の圧力分布センサ1において、第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ2からなる1群の圧力センサ2の入力端子は、同一の入力端子3をそれぞれ使用する。即ち、入力端子3Aは、第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ201〜203に対して並列に接続されており、これにより当該3個の圧力センサ201〜203に対して同一の入力端子3Aから入力電圧が印加される。入力端子3B、3Cについても同様に、入力端子3Bが第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ204〜206に対して並列にそれぞれ接続されていると共に、入力端子3Cが第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ207〜209に対して並列にそれぞれ接続されていることにより、当該3個の圧力センサ204〜206及び207〜209に対して入力電圧が入力端子3B、3Cからそれぞれ印加される。
なお、本実施形態では、第1の方向に沿って配置された全て(本例では3個)の圧力センサ2の入力端子を同一の入力端子3とすることにより、各圧力センサ2の入力端子を共通化しているが、特にこれに限定されない。例えば、第1の方向に沿って配置された圧力センサ2のうちの一部の圧力センサ2のみについて、入力端子を共通化することとしてもよく、各圧力センサ2に対して個別に入力端子3を設けることとしてもよい。
本実施形態の圧力分布センサ1は、図1に示すように、第2の方向に沿って配置された3個の圧力センサ2からなる一群の圧力センサ2の出力端子は、同一の出力端子4を使用する。また、第2の方向に沿って配置された3個の圧力センサ2からなる一群の圧力センサのセル11が有する第2の固定抵抗体23も、同一の第2の固定抵抗体23を使用する。
即ち、第2の方向に沿って配置された各圧力センサ201、204、207において、各圧力センサ201、204、207の薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23Aとは直列にそれぞれ接続されていると共に、当該薄膜トランジスタ24と第2の固定抵抗体23Aとの間の分圧が出力電圧として出力端子4Aから出力される。第2の方向に沿って配置された3個の圧力センサ202、205、208についても、第2の固定抵抗体23B及び出力端子4Bが同様にして接続されている。また、第2の方向に沿って配置された3個の圧力センサ203、206、209についても、第2の固定抵抗体23C及び出力端子4Cが同様にして接続されている。
また、圧力分布センサ1が備える全ての圧力センサ201〜209は、同一の接地端子5を使用する。即ち、各圧力センサ201〜209がそれぞれ備える感圧体21の上部電極211は、当該接地端子5に接続されることにより接地されている。
圧力分布センサ1を用いて当該圧力分布センサ1に印加される押圧力を測定する際は、まず、入力端子3AのみをON状態(所定電圧を印加する状態)とし、他の入力端子3B、3CはOFF状態(電圧を印加しない状態)とする。その状態で出力端子4A〜4Cからの出力電圧の情報を取得する。具体的には、出力端子4Aから圧力センサ201の出力電圧の情報を取得し、出力端子4Bから圧力センサ202の出力電圧の情報を取得し、出力端子4Cから圧力センサ203の出力電圧の情報を取得する。そして、情報処理装置(不図示)により入力端子3Aに接続されている当該3個の圧力センサ201〜203に印加された圧力をそれぞれ測定する。
次いで、入力端子3BのみをON状態とし、他の入力端子3A、3CをOFF状態とすることにより、入力端子3Bに接続されている3個の圧力センサ204〜206に印加されている圧力を、上記と同様にしてそれぞれ測定する。続いて、入力端子3CのみをON状態とし、他の入力端子3A、3BをOFF状態とすることにより、入力端子3Cに接続されている3個の圧力センサ207〜209に印加されている圧力をそれぞれ測定する。
以上のようにして、9個全ての圧力センサ201〜209に印加された圧力をそれぞれ測定する。なお、入力端子3A〜3CがON状態又はOFF状態となる順序は特に限定されない。
次に、本実施形態における圧力分布センサ1の製造する方法の一例を説明する。
まず、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを基板20として準備する。そして、スクリーン印刷法によりカーボンペーストを当該基板20の所定位置に印刷し、乾燥して硬化させることにより、第1及び第2の固定抵抗体22、23を形成する。次に、オフセット印刷法により銀含有インクを印刷することにより、図2又は図3に示すように、入力端子3と第1の固定抵抗体22との間の配線27a、第1の固定抵抗体22と薄膜トランジスタ24のゲート電極Gとの間の配線27b、第2の固定抵抗体23と接地端子5との間の配線27c、及び薄膜トランジスタ24のゲート電極Gを形成する。
次いで、絶縁性樹脂材料をバーコートによりゲート絶縁膜24aを形成する。なお、オフセット印刷法やスクリーン印刷法により絶縁樹脂インクを印刷して形成してもよい。
続いて、銀含有インクをオフセット印刷法により印刷することにより、薄膜トランジスタ24のソース電極Sとドレイン電極D及びその他の配線27を形成する。具体的には、入力端子3と薄膜トランジスタ24のドレイン電極Dとの間の配線27d(図3参照)、薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23との間の配線27eを形成する。
なお、薄膜トランジスタ24の電極や配線を形成する際に、銀含有インクに代えて、銀ペーストや、銅ペースト、金、アルミニウム、銅、ニッケル、銀等を用いることとしてもよい。また、オフセット印刷法に代えて、グラビア印刷法や、インクジェット印刷法、めっき、スパッタ、蒸着等の方法を用いてもよい。
次いで、薄膜トランジスタ24のソース電極S及びドレイン電極Dの間にペンタセン等の半導体粉末を真空蒸着することにより、半導体層24bを形成する。なお、インクジェット印刷法により半導体インクを印刷して半導体層を形成してもよい。
そして、スクリーン印刷法により絶縁性樹脂を基板20の全面に印刷することにより、中間層25を形成する。続いて、スクリーン印刷法による銀ペーストの印刷により、接続部271を中間層25内に形成すると共に、感圧体の下部電極212を形成する。この接続部271は、第1の固定抵抗体22と薄膜トランジスタ24のゲート電極Gとの間の配線27と接続されるようにする。
次いで、感圧体21の下部電極212の上面を覆うように感圧導電ゴム213を設置(ラミネート)する。なお、感圧導電ゴムに代えて、スクリーン印刷法により感圧導電性インクを印刷してもよい。
その後、スクリーン印刷法による銀ペーストの印刷により、当該感圧導電ゴム213の上面に感圧体21の上部電極211を形成する。次いで、当該上部電極211の上面を覆うように樹脂フィルムを設置(ラミネート)してカバー26とする。なお、樹脂フィルムに代えて、スクリーン印刷法により絶縁性インクを印刷してカバー26を形成してもよく、無機材料のスパッタによりカバー26を形成してもよい。以上のような工程を経て、圧力分布センサ1を製造することができる。
次に、本実施形態における圧力分布センサ1の作用について説明する。
一般に感圧導電ゴムの抵抗値は、当該感圧導電ゴムに印加される押圧力に対して指数関数的に変化(減少)する。このため、押圧力測定時の出力も当該押圧力に対して指数関数的に変化こととなり、押圧力の測定精度が損なわれる場合がある。
これに対し、本実施形態における圧力分布センサ1が備える圧力センサ2では、感圧体21と第1の固定抵抗体22とが直列に接続されており(第1の直列回路D1)、当該感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧に基づいて押圧力を検出する。この場合において、第1の固定抵抗体22の抵抗値は一定であるため、当該分圧は、感圧体21の抵抗値の指数関数的変化による影響が緩和された値となる。このため、当該出力値の精度向上を図ることができる。特に本実施形態では、第1の固定抵抗体の形成時における印刷条件を調整することにより、第1の固定抵抗体22の抵抗値及び圧力分布センサ1の出力値の最適化を容易に図ることができる。
また、圧力分布センサ又は圧力センサからの出力は、通常、電圧値で管理される情報処理装置に送出され、当該情報処理装置によって演算その他の処理が行われる。この点、本実施形態における圧力分布センサ1が備える圧力センサ2は、感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧に基づいて電圧値として出力を行うため、情報処理装置で処理を行う際の電流/電圧変換が不要となる。このため、圧力測定時の電流/電圧変換に伴う誤差の発生をなくすことができると共に、圧力分布センサ1を用いた圧力測定装置の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態において、感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧は、薄膜トランジスタ24のゲート電圧となっており、当該薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23とは直列に接続されている(第2の直列回路D2)。そして、薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23との間の分圧が出力電圧として出力される。これにより、薄膜トランジスタ24の閾値電圧を越えない入力電圧はノイズとしてカットされる(ノイズ抑制効果)と共に、ゲート電極Gとソース電極Sとの間における整流作用によりクロストークを軽減することができるため(クロストーク軽減効果)、出力値の精度をより向上することができる。
さらに、本実施形態の圧力分布センサ1では、第1の方向に沿って配置された全ての圧力センサ2の入力端子3を、同一の入力端子3を使用することにより共通化している。このため、圧力測定に際して必要となる電圧源の数の増加を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第2の固定抵抗体23は第1の固定抵抗体22と実質的に同一の構成であるが、特にこれに限定されない。例えば、図4に示すように、圧力センサ2のセル11が、第2の固定抵抗体23に代えて、ダイオード接続された薄膜トランジスタ24Bを有していてもよい。この薄膜トランジスタ24Bは、上述した圧力分布センサ1の製造例における薄膜トランジスタ24の製造工程と同様の工程で製造することができる。
この場合においても、薄膜トランジスタ24Bが抵抗体としての機能を有するため、上記と同様の効果を奏することができる。また、当該薄膜トランジスタ24Bの構成を薄膜トランジスタ24の構成と同一の構成とした場合には、それら2つの薄膜トランジスタ24、24Bの温度特性も同一となるため、圧力分布センサ1の出力が温度変化に伴って変動することを抑制することができる。本実施形態における薄膜トランジスタ24Bが請求項6に係る発明の第2の薄膜トランジスタの一例に相当する。
<<第2実施形態>>
図5は本発明の第2実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図であり、図6は本発明の第2実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図5のVI部相当図)であり、図7は本発明の第2実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。
第2実施形態における圧力分布センサ1Bは、第2の入力端子31を備えること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一である部分については、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における圧力分布センサ1Bは、図5に示すように、入力端子3に加え、第2の入力端子31を備えている。本実施形態における入力端子3が請求項1に係る発明の第1の入力端子の一例に相当し、本実施形態における第2の入力端子31が請求項1に係る発明の第2の入力端子の一例に相当する。
入力端子3は、図6に示すように、第1の固定抵抗体22に対して所定電圧(請求項1に係る発明の第1の電圧に相当)を印加する。なお、本実施形態における入力端子3は、第1実施形態で説明した圧力分布センサ1の接続と異なり、薄膜トランジスタ24のドレイン電極Dとは直接接続されていない。
第2の入力端子31は、特に図示しない電圧源と接続され、入力端子3とは独立して圧力センサ2に対して所定電圧(請求項1に係る発明の第2の電圧に相当)を印加する。具体的には、この第2の入力端子31を介して供給される電圧は、図6に示すように、薄膜トランジスタ24のドレイン電極Dに印加される。本実施形態では、図5に示すように、1つの第2の入力端子31から、圧力分布センサ1Bを構成する全ての圧力センサ201〜209における薄膜トランジスタ24のドレイン電極Dに所定電圧が印加される。本実施形態における圧力分布センサ1Bを用いた圧力の測定時は、この第2の入力端子31は常にON状態となっている。
本実施形態の圧力分布センサ1Bを構成する圧力センサ2においても、感圧体21と第1の固定抵抗体22とが直列に接続されており(第1の直列回路D1)、当該感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧に基づいて出力を行う。このため、出力(電圧値)の精度向上を図ることができる。また、第1の固定抵抗体22の抵抗値を調整することにより圧力分布センサ1Bの測定レンジの最適化を容易に図ることができる。
また、感圧体21と第1の固定抵抗体22との間の分圧は、薄膜トランジスタ24のゲート電圧となっており、当該薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23とは直列に接続されている(第2の直列回路D2)。そして、薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23との間の分圧が出力電圧として出力される。このため、本実施形態においても、薄膜トランジスタ24によるノイズ抑制効果及びクロストーク軽減効果を奏することにより、出力値の精度向上をより一層図ることができる。
さらに、本実施形態では、圧力分布センサ1Bの使用時に第2の入力端子31は常にON状態となっており、これにより、圧力分布センサ1Bを構成する全ての圧力センサ201〜209のドレイン電圧は常時一定値に保たれる。このため、入力端子のON/OFF切替時に発生するノイズが圧力分布センサ1Bの出力に及ぼす影響を軽減することができる。
また、本実施形態においても、第1の方向に沿って配置された全ての圧力センサ2の入力端子3を同一の入力端子3とすることにより共通化している。そして、1つの第2の入力端子31から、圧力分布センサ1Bを構成する全ての圧力センサ2における薄膜トランジスタ24のドレイン電極Dに所定電圧を印加することにより、第2の入力端子31も全ての圧力センサ201〜209で共通化している。このため、圧力測定に際して必要となる電圧源の数の増加を抑制することができる。
なお、本実施形態においても、図7に示すように、第2の固定抵抗体23に代えて、ダイオード接続された薄膜トランジスタ24Bを圧力センサ2のセル11が有していてもよい。この場合においても、上記の効果に加え、圧力分布センサ1Bの出力が温度により変動することを抑制することができる。
<<第3実施形態>>
図8は本発明の第3実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図であり、図9は本発明の第3実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図8のIX部相当図)であり、図10は本発明の第3実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。
第3実施形態における圧力分布センサ1Cは,第1の固定抵抗体に代えて薄膜トランジスタ241を備えていること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一である部分については、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における薄膜トランジスタ241は、第1実施形態で説明した薄膜トランジスタ24と実質的に同一の構成を有しており、図9に示すように、ドレイン電極Dは入力端子3に接続されている。また、当該薄膜トランジスタ241のゲート電極Gは接地端子5に接続されている。薄膜トランジスタ241のソース電極Sは感圧体21と直列に接続されており、薄膜トランジスタ241のソース電極Sと感圧体21との間の配線が薄膜トランジスタ24のゲート電極と接続されることにより、薄膜トランジスタ241のソース電極Sと感圧体21との間の分圧が、薄膜トランジスタ24のゲート電圧となっている。この薄膜トランジスタ24Bは、第1実施形態で説明した圧力分布センサ1の製造例における薄膜トランジスタ24の製造工程と同様の工程で製造することができる。
本実施形態における薄膜トランジスタ241が請求項3に係る発明の第1の薄膜トランジスタの一例に相当し、本実施形態における薄膜トランジスタ24が請求項3に係る発明の第2の薄膜トランジスタの一例に相当し、入力端子3が請求項3に係る発明の第1の入力端子の一例に相当する。
薄膜トランジスタ241は、ゲート電極Gが接地されているため、所定の抵抗値を有する抵抗体として機能する。このため、本実施形態においても、第1実施形態で説明した圧力分布センサ1と同様に、電圧値として出力される出力値の精度向上を図ることができる。
また、薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23とは直列に接続されており(第2の直列回路D2)、当該薄膜トランジスタ24のソース電極Sと第2の固定抵抗体23との間の分圧が出力電圧として出力される。また、本実施形態における薄膜トランジスタ24のゲート電圧は、感圧体21と薄膜トランジスタ241との間の分圧と等しくなっている。このため、本実施形態では、薄膜トランジスタ24及び薄膜トランジスタ241により、ノイズ抑制効果、及びクロストーク軽減効果を奏するため、出力値の精度向上をより一層図ることができる。
また、本実施形態の圧力分布センサ1Cにおいても、第1の方向に沿って配置された全ての圧力センサ2の入力端子3を同一の入力端子3とすることにより共通化している。このため、圧力測定に際して必要となる電圧源の数の増加を抑制することができる。
また、薄膜トランジスタ241の構成を薄膜トランジスタ24の構成と同一のものとすることにより、それら2つの薄膜トランジスタ24、241の温度特性も同一となるため、圧力分布センサ1Cの出力が温度により変動することを抑制できる。
なお、本実施形態においても、図10に示すように、圧力センサ2Bのセル11が、第2の固定抵抗体23に代えて、ダイオード接続された薄膜トランジスタ24Bを有していてもよい。この場合において、圧力分布センサ1Cが備える全ての薄膜トランジスタ24、241、24Bの構成を相互に同一のものとすることにより、圧力分布センサ1Cの出力が温度により変動することをより一層抑制することができる。
本実施形態における第2の固定抵抗体23が請求項7に係る発明の固定抵抗体の一例に相当し、本実施形態における薄膜トランジスタ24Bが請求項8に係る発明の第3の薄膜トランジスタの一例に相当する。
<<第4実施形態>>
図11は本発明の第4実施形態における圧力分布センサを示す等価回路図であり、図12は本発明の第4実施形態における圧力分布センサが備える圧力センサを示す等価回路図(図11のXII部相当図)であり、図13は本発明の第4実施形態における圧力分布センサの変形例を示す等価回路図である。
第4実施形態における圧力分布センサ1Dは,1個の入力端子3と3個の第2の入力端子310を備えていること以外は、上述した第3実施形態と同様であるので、第3実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第3実施形態と同一である部分については、第3実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の圧力分布センサ1Dでは、図11に示すように、1個の入力端子3から、圧力分布センサ1Dを構成する全ての圧力センサ201B〜209Bにおける薄膜トランジスタ24、241のドレイン電極Dに所定電圧(請求項2に係る発明の第1の電圧に相当)がそれぞれ印加される。圧力分布センサ1Dを用いて圧力を測定する際は、入力端子3は常にON状態となっている。
本実施形態における圧力分布センサ1Dは、図11に示すように、3個の第2の入力端子310を備えている。この第2の入力端子310は、図12に示すように、薄膜トランジスタ241のゲート電極Gに接続されており、特に図示しない電圧源と接続されることにより、入力端子3とは独立して当該ゲート電極Gに所定電圧(請求項2に係る発明の第2の電圧に相当)を印加する。
具体的には、本実施形態の圧力分布センサ1Dにおいて、第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ2Bからなる1群の圧力センサの入力端子は、同一の第2の入力端子310から所定電圧が印加される。即ち、第2の入力端子310Aは、第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ201B〜203Bに対して並列に接続されており、これにより当該3個の圧力センサ201B〜203Bに対して同一の第2の入力端子310Aから入力電圧がそれぞれ印加される。
第2の入力端子310Bについても同様に、第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ204B〜206Bに対して並列にそれぞれ接続されており、当該3個の圧力センサ204B〜206Bに対して入力電圧が同一の第2の入力端子310Bからそれぞれ印加される。また、第2の入力端子310Cについても同様に、第1の方向に沿って配置された3個の圧力センサ207B〜209Bに対して並列にそれぞれ接続されており、当該3個の圧力センサ207B〜209Bに対して入力電圧が同一の第2の入力端子310Cからそれぞれ印加される。
圧力分布センサ1Dを用いて当該圧力分布センサ1Dに印加される押圧力を測定する際は、まず、第2の入力端子310AのみをON状態とし、他の第2の入力端子310B、310CはOFF状態とする。その状態で出力端子4A〜4Cからの出力電圧の情報を取得する。具体的には、出力端子4Aから圧力センサ201Bの出力電圧の情報を取得し、出力端子4Bから圧力センサ202Bの出力電圧の情報を取得し、出力端子4Cから圧力センサ203Bの出力電圧の情報を取得する。そして、情報処理装置(不図示)により第2の入力端子310Aに接続されている当該3個の圧力センサ201B〜203Bに印加された圧力をそれぞれ測定する。
次いで、第2の入力端子310BのみをON状態とし、他の第2の入力端子310A、310CをOFF状態とすることにより、第2の入力端子310Bに接続されている3個の圧力センサ204B〜206Bに印加されている圧力を、上記と同様にしてそれぞれ測定する。続いて、第2の入力端子310CのみをON状態とし、他の第2の入力端子310A、310BをOFF状態とすることにより、第2の入力端子310Cに接続されている3個の圧力センサ207B〜209Bに印加されている圧力をそれぞれ測定する。
以上のようにして、9個全ての圧力センサ201B〜209Bに印加された圧力をそれぞれ測定する。なお、第2の入力端子310A〜310CがON状態又はOFF状態となる順序は特に限定されない。
本実施形態の圧力分布センサ1Dにおいても、第3実施形態で説明した圧力分布センサ1Cと同様に、電圧値として出力される出力値の精度向上を図ることができる。また、本実施形態においても、薄膜トランジスタ24及び薄膜トランジスタ241により、ノイズ抑制効果、及びクロストーク軽減効果を奏するため、出力値の精度向上をより一層図ることができる。
また、本実施形態では、圧力分布センサ1Dを構成する全ての圧力センサ201B〜209Bにおける薄膜トランジスタ24、241のドレイン電極Dは、測定時に常時ON状態の入力端子3と接続されているため、圧力測定時に当該薄膜トランジスタ24、241のドレイン電圧を一定値に保つことができる。このため、入力端子のON/OFF切替時に発生するノイズが圧力分布センサ1Dの出力に及ぼす影響を軽減することができる。
また、本実施形態では、第1の方向に沿って配置された全ての圧力センサ2Bの第2の入力端子310を同一の第2の入力端子310とすることにより共通化している。そして、1つの入力端子3から、圧力分布センサ1Dを構成する全ての圧力センサ2Bにおける薄膜トランジスタ24、241のドレイン電極Dに所定電圧を印加することにより、入力端子3も全ての圧力センサ201B〜209Bで共通化している。このため、圧力測定に際して必要となる電圧源の数の増加を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、第2の入力端子310から印加される電圧値を調整することにより、薄膜トランジスタ241におけるソース電極S及びドレイン電極Dの間の抵抗値を所望の値に設定することができる。これにより、薄膜トランジスタ241と感圧体21との間の分圧(即ち、薄膜トランジスタ24のゲート電圧)を最適化できるため、圧力分布センサ1Dを用いた圧力測定時における測定レンジの調整を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施形態においても、図13に示すように、第2の固定抵抗体23に代えて、ダイオード接続された薄膜トランジスタ24Bを圧力センサ22Bのセル11が有していてもよい。この場合に、圧力分布センサ1Dが備える全ての薄膜トランジスタ24、241、24Bの構成を相互に同一のものとすることにより、圧力分布センサ1Dの出力が温度により変動することを抑制することができる。
本実施形態における入力端子3が請求項2に係る発明の第1の入力端子に相当し、本実施形態における入力端子310が請求項2に係る発明の第2の入力端子の一例に相当し、本実施形態における薄膜トランジスタ241が請求項2に係る発明の第1の薄膜トランジスタの一例に相当し、本実施形態における薄膜トランジスタ24が請求項2に係る発明の第2の薄膜トランジスタの一例に相当する。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述した第1〜第4実施形態における第1の直列回路D1の方向を反対方向にしてもよい。具体的には、第1又は第2実施形態では、感圧体21を入力端子3に接続すると共に第1の固定抵抗体22を接地端子5と接続してもよい。即ち、感圧体21と第1の固定抵抗体22の配置を相互に入れ替えてもよい。また、第3又は第4実施形態においても同様に、感圧体21と薄膜トランジスタ241の配置を相互に入れ替えてもよい。この場合には、感圧体21と薄膜トランジスタ241のドレイン電極Dとが直列に接続された回路として第1の直列回路D1を構成する。そして、感圧体21を入力端子3に接続すると共に薄膜トランジスタ241のソース電極Sを接地端子5に接続し、さらに、当該薄膜トランジスタ241のドレイン電極Dと感圧体21との間の分圧が薄膜トランジスタ24のゲート電圧となるように接続する。これらの場合においても、第1〜第4実施形態で説明した圧力分布センサ1〜1Dと同様の効果を奏することができる。
また、例えば、上述した第1〜第4実施形態において、薄膜トランジスタ24、241、24Bとしてnチャネル型の薄膜トランジスタを用いた場合には、それぞれの薄膜トランジスタ24、241、24Bのソース電極Sとドレイン電極Dとを相互に入れ替えた配置として圧力分布センサを構成してもよい。この場合においても、第1〜第4実施形態で説明した圧力分布センサ1〜1Dと同様の効果を奏することができる。
1、1B、1C、1D・・・圧力分布センサ
2、201〜209、2B、201B〜209B・・・圧力センサ
11・・・セル
D1・・・第1の直列回路
D2・・・第2の直列回路
20・・・基板
21・・・感圧体
211・・・上部電極
212・・・下部電極
213・・・感圧導電ゴム
22・・・第1の固定抵抗体
23・・・第2の固定抵抗体
24、241、24B・・・薄膜トランジスタ
24a・・・絶縁膜
24b・・・半導体層
G・・・ゲート電極
D・・・ドレイン電極
S・・・ソース電極
25・・・中間層
26・・・カバー
27・・・配線
271・・・接続部
3、3A〜3C・・・入力端子
31、310・・・第2の入力端子
4、4A〜4C・・・出力端子
5・・・接地端子

Claims (12)

  1. 第1及び第2の直列回路と、
    前記第1の直列回路に第1の電圧を印加するための第1の入力端子と、
    前記第2の直列回路に第2の電圧を印加するための第2の入力端子と、
    出力端子と、を備え
    前記第1の直列回路は、
    印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体と、
    前記感圧体に直列接続された第1の固定抵抗体と、を有し、
    前記第2の直列回路は、
    前記感圧体と前記第1の固定抵抗体との間の分圧がゲート電圧として印加された第1の薄膜トランジスタと、
    前記第1の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方と直列接続された抵抗体と、を有し、
    前記出力端子は、前記第1の薄膜トランジスタと前記抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力することを特徴とする圧力センサ。
  2. 第1及び第2の直列回路と、
    前記第1及び第2の直列回路に第1の電圧を並列に印加するための第1の入力端子と、
    第2の電圧を印加するための第2の入力端子と、
    出力端子と、を備え、
    前記第1の直列回路は、
    印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体と、
    ソース電極又はドレイン電極の一方が前記感圧体に直列接続されていると共に、前記第2の入力端子を介して前記第2の電圧がゲート電極に印加される第1の薄膜トランジスタと、を有し、
    前記第2の直列回路は、
    前記感圧体と前記第1の薄膜トランジスタとの間の分圧がゲート電圧として印加された第2の薄膜トランジスタと、
    前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方と直列接続された抵抗体と、を有し、
    前記出力端子は、前記第2の薄膜トランジスタと前記抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力することを特徴とする圧力センサ。
  3. 第1及び第2の直列回路と、
    前記第1及び第2の直列回路に第1の電圧を並列に印加するための第1の入力端子と、
    出力端子と、を備え、
    前記第1の直列回路は、
    印加された押圧力によって抵抗値が変化する感圧体と、
    ソース電極又はドレイン電極の一方が前記感圧体に直列接続されていると共に、ゲート電極が接地される第1の薄膜トランジスタと、を有し、
    前記第2の直列回路は、
    前記感圧体と前記第1の薄膜トランジスタとの間の分圧がゲート電圧として印加された第2の薄膜トランジスタと、
    前記第2の薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方と直列接続された抵抗体と、を有し、
    前記出力端子は、前記第2の薄膜トランジスタと前記抵抗体との間の分圧を出力電圧として出力することを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項1に記載の圧力センサであって、
    前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子は、同一の入力端子であることを特徴とする圧力センサ。
  5. 請求項1又は4に記載の圧力センサであって、
    前記抵抗体は、第2の固定抵抗体であることを特徴とする圧力センサ。
  6. 請求項1又は4に記載の圧力センサであって、
    前記抵抗体は、ダイオード接続された第2の薄膜トランジスタであることを特徴とする圧力センサ。
  7. 請求項2又3に記載の圧力センサであって、
    前記抵抗体は、固定抵抗体であることを特徴とする圧力センサ。
  8. 請求項2又は3に記載の圧力センサであって、
    前記抵抗体は、ダイオード接続された第3の薄膜トランジスタであることを特徴とする圧力センサ。
  9. 第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項1に記載の圧力センサを備え、
    前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、
    前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第2の入力端子は、同一の第2の入力端子であり、
    前記第1の入力端子及び前記第2の入力端子は、同一の入力端子であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする圧力分布センサ。
  10. 第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項1に記載の圧力センサを備え、
    前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、
    m×n個の前記圧力センサの前記第2の入力端子は、同一の第2の入力端子であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする圧力分布センサ。
  11. 第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項2に記載の圧力センサを備え、
    m×n個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、
    前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第2の入力端子は、同一の第2の入力端子であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする圧力分布センサ。
  12. 第1及び第2の方向に沿ってm行n列でマトリクス状に配置されたm×n個の請求項3に記載の圧力センサを備え、
    前記第1の方向に沿って配置されたm個の前記圧力センサの前記第1の入力端子は、同一の第1の入力端子であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記抵抗体は、同一の抵抗体であり、
    前記第2の方向に沿って配置されたn個の前記圧力センサの前記出力端子は、同一の出力端子であることを特徴とする圧力分布センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021201247A1 (ja) * 2020-04-03 2021-10-07 凸版印刷株式会社 信号検出回路、駆動検出回路、センサアレイおよびセンサシステム

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