JP2015232215A - 2重管用シール材 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール材を内筒管に簡単に取り付けることができ、外筒管との間をシールすることができる2重管用シール材を提供する。【解決手段】2重管用シール材10は、外筒管1と、外筒管1に挿通される内筒管2との2重管の間に充填され外筒管1と内筒管2とを連結固定する充填材を、内筒管2に設けたシール材取付部5に取り付けてシールする2重管用シール材で、シール材取付部5に取り付けて固定され充填される充填材による荷重を支持する弾性素材で形成された環状の第1のシール部11と、第1のシール部11に設けられ弾性素材で形成され外筒管1との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して外筒管1の内周面に密着可能な環状の第2のシール部12とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、2重管用シール材に関する。
2重管の間をシールする必要があるシール材は、海洋構造物や陸上構造物の基礎部や水域構造物を補強するストラット工法(特許文献1参照)等に代表される外筒管と内筒管との間に設けられる。外筒管と内筒管との間をシール材でシールし、シールされた空間にグラウトなどの充填材を充填することで、外筒管と内筒管とを連結固定する。
通常、2重管の間をシールするリップ型シール材(特許文献2参照)は、外筒管の内周面に取り付ける。そして、リップ型シール材の内周側のリップ部を内筒管の外周面に密着させてシールし、シールされた空間に充填材を充填する。
また、充填型シール材(特許文献3参照)は、2重管の間に装着して膨らますことでシールする。そして、外筒管の外側に連結した配管を介して充填材をシールされた空間に充填する。
特開2008−223384号公報 特開2000−38731号公報 特開2003−328372号公報
このような2重管を連結固定する工法では、一般に外筒管にシール材を取り付けるが、内筒管への取り付けが望まれる場合がある。
ところが、特許文献2のリップ型シール材を内筒管に取り付けると、内筒管と外筒管との間のクリアランスが挿入精度による偏心などによって一定でなく、シール材の周長差によって円周方向に形状が変形し、皺が発生してシール材を外筒管の内周面に密着させることができないという問題がある。
また、特許文献3の充填型シール材では、内筒管への取り付けは可能であるが、充填材を充填する配管に加えてシール材を膨らますための配管を取り付ける必要があり、配管の準備などが煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、シール材を内筒管に簡単に取り付けることができ、外筒管との間をシールすることができる2重管用シール材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の2重管用シール材は、
外筒管と、前記外筒管に挿通される内筒管との2重管の間に充填され前記外筒管と前記内筒管とを連結固定する充填材を、前記内筒管に設けたシール材取付部に取り付けてシールする2重管用シール材であって、
前記2重管用シール材は、前記シール材取付部に取り付けて固定され充填される前記充填材による荷重を支持する弾性素材で形成された環状の第1のシール部と、
前記第1のシール部に設けられ弾性素材で形成され前記外筒管との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して前記外筒管の内周面に密着可能な環状の第2のシール部とを備える、
ことを特徴とする。
また、前記第1のシール部と前記第2のシール部とは、前記第1のシール部に比べ前記第2のシール部を軟質かつ管軸方向への形状変形を可能とする厚みを有する前記弾性素材で構成する、
ようにしても良い。
前記第1のシール部と前記第2のシール部とを同一弾性素材として一体に成形されて構成される、
ようにしても良い。
前記第1のシール部は、前記内筒管の外周面に密着してシールする内周シール部を有して構成される、
ようにしても良い。
前記第2のシール部は、ゴム、合成樹脂、ゴム・合成樹脂の発泡材等で形成されて構成される、
ようにしても良い。
前記第2のシール部は、前記内筒管の前記シール材取付部から前記外筒管の内周面に向かって厚さが次第に厚く形成されて構成される、
ようにしても良い。
本発明によれば、シール材を内筒管に簡単に取り付けることができ、外筒管との間をシールすることができる。
本発明の2重管用シール材の一実施の形態にかかる横断面図である。 本発明の2重管用シール材の一実施の形態にかかる内筒管への取付状態の横断面図である。 本発明の2重管用シール材の一実施の形態にかかる2重管への取付状態の横断面図である。 本発明の2重管用シール材の一実施の形態にかかる2重管に取り付けて充填材を充填した状態の横断面図である。 本発明の2重管用シール材の他の一実施の形態にかかる部分横断面図である。 本発明の2重管用シール材の他の一実施の形態にかかる部分横断面図である。 本発明の2重管用シール材のさらに他の一実施の形態にかかる部分横断面図である。 本発明の2重管用シール材の他の一実施の形態にかかる部分横断面図である。 本発明の2重管用シール材のさらに他の一実施の形態にかかる部分横断面図である。
以下、本発明の2重管用シール材の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
この2重管用シール材10は、例えば水域構造物の基礎に用いられる2重管構造の外筒管1と内筒管2との間のシールに用いられる。
例として,伸縮ストラット工法では、外筒管1と内筒管2とが伸縮可能とされてストラット部材が構成される。ストラット部材は、水平方向に配置されて水域構造物の杭群の杭間に、ストラット部材の長さを調整して両端がそれぞれ取り付けられる。
2重管用シール材10は、内筒管2に取り付けられ、外筒管1と内筒管2との間にシールされた空間3を形成する。この空間3にグラウトなどの充填材4を充填することで、ストラット部材の長さが調整された外筒管1と内筒管2とが連結固定される。
これにより、ストラット部材で杭群の杭間を連結することで、水域構造物を補強する。
2重管用シール材10は、内筒管2に設けたシール材取付部5に取り付けて使用される。シール材取付部5は、図2〜図4に示すように、内筒管2の外周面にフランジ状に突き出したリング状の円盤で構成される。シール材取付部5は、円盤の内周面が内筒管2の外周面と間隔をあけて溶接されている。シール材取付部5には、円周方向等間隔にボルト孔5aが形成してある。ボルト孔5aを介して2重管用シール材10がボルト・ナット6で取り付けられる。
なお、シール材取付部5をリング状の円盤とせず、円周方向に複数に分割して取り付けるようにしても良い。
また、シール材取付部5は、円盤の内周面を内筒管2の外周面に水密状態で溶接するようにしても良い。この場合には、2重管用シール材10によって内筒管2の外周面との間を水密状態とする必要はなく、後述する内周シール部11cを省略することができる。
2重管用シール材10は、図1に横断面構造を示すように、シール材取付部5に取り付けて固定され充填される充填材4による荷重を支持する弾性素材で形成された環状の第1のシール部11と、第1のシール部11に設けられ弾性素材で形成され外筒管1との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して外筒管1の内周面に密着可能な環状の第2のシール部12とを備えて構成される。
第1のシール部11は、2重管用シール材10の中心軸に対して直交してシール材取付部5に当てられるリング板状の環状取付部11aと、環状取付部11aの外周縁から斜めに突き出して円錐板状に形成された外周シール部11bと、を備えている。
さらに、この第1のシール部11は、環状取付部11aの内周縁から斜めに突き出して内筒管2の外周面に密着させてシールする円錐板状の内周シール部11cを備えている。
これにより、第1のシール部11は、環状取付部11aと、その両側の外周シール部11bおよび内周シール部11cとで、横断面形状が略V字状で略厚みが一定の環状に形成されている。
環状取付部11aには、内筒管2の外周面のシール材取付部5のボルト孔5aの位置に合わせて取付孔11dが形成してある。
外周シール部11bは、内筒管2の外周面に取り付けた状態で、充填材4の充填で押し広げられるように変形された場合に、充填材4による荷重(圧力など)に耐えることができるように弾性素材自体や硬さ(例えば、硬さが65度程度)、形状(例えば、厚みや突き出し長さや角度)が設定してある。
内周シール部11cは、図2に示すように、内筒管2の外周面に取り付けることで、斜めに突き出した状態から押し戻されるようになり、その際の弾性素材の反力で内筒管2の外周面に密着される。さらに、図4に示すように、充填材4の充填によっても内筒管2の外周面に押し付けられ、密着性を増大してシールする。
したがって、この内周シール部11cを設けた2重管用シール材10では、シール材取付部5を内筒管2の外周面に水密状態で設置しなくとも2重管用シール材10で内筒管2の外周面との間をシールすることができる。
2重管用シール材10の第2のシール部12は、第1のシール部11に設けられ弾性素材で形成され外筒管1との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して外筒管1の内周面に密着可能な環状に形成される。第2のシール部12は、第1のシール部11の外周シール部11bの外周側に設けられ、外筒管1への接触部を構成する。
第2のシール部12は、第1のシール部11の弾性素材にくらべて軟質の弾性素材が用いられ、平面的な変形に加えて立体的に形状変形できる一定量の厚みを備えている。すなわち、第2のシール部12は、周長差によって円周方向に圧縮力が加わると、円周方向と直交する管軸方向に伸びるように変形することができる。
第2のシール部12は、弾性素材として、例えば硬度が40度以下、好ましくは35度以下とされ、ゴムや合成樹脂、これらゴムや合成樹脂の発泡材が用いられる。また、第2のシール部12は体積変化した状態で外筒管1の内周面に密着させることができる厚みとしてある。
第2のシール部12の第1のシール部11への取り付けは、接着剤などが用いられる。また、第2のシール部12の弾性素材を、例えば、軟質ゴムとし、第1のシール部11を同一素材のゴムとすることで、プレス金型を用いて第1のシール部11と同時に成形して一体とすることができる。
第2のシール部12は、中空の略円錐体状とされ、中空内面12aが円錐面としてある。第2のシール部12は、外周面が2つの角度の異なる第1円錐面12bと第2円錐面12cで構成されている。第2円錐面12cが底面12dと鋭角で接続されている。
すなわち、第2のシール部12の外周面は、円錐体頂部側の角度が急で長い円錐面12bと、これに続く角度の緩やかで短い円錐面12cとで構成されている。
これにより、第2のシール部12は、底面12d側が最も厚く体積も大きく、円錐体頂部側に向かって薄く体積も小さくなっている。これにより、第2のシール部12は、略円錐体状の最も体積が大きい底面12d側の縁部が外筒管1の内周面に最初に接触することになる。
このように構成した2重管用シール材10は、図1に示す2重管用シール材10単体の状態から内周シール部11cを押し広げるようにして内筒管2に挿入する。
そして、2重管用シール材10の環状取付部11aを内筒管2の外周面のシール材取付部5に当てて、取付孔11dとボルト孔5aとを合わせてボルト・ナット6で締め付けて固定する。
すると、内周シール部11cが弾性素材の弾性力と斜めに突き出した形状が押し広げられる形状効果によって内筒管2の外周面に密着されて水密状態となる。
次に、2重管用シール材10を内筒管2に取り付けた後、外筒管1に内筒管2を挿入する。外筒管1への挿入に際しては、シール材取付部5が挿入方向前方に位置し、後方に2重管用シール材10が位置するようにする。
2重管用シール材10を取り付けた内筒管2を外筒管1に挿入する際、外筒管1と内筒管2と間の隙間が一定でないことおよび外筒管1の内周と2重管用シール材10の第2のシール部12の外周との周長に差が生じる。
しかし、この2重管用シール材10では、図3に示すように、軟質の第2のシール部12の体積変化又は管軸方向への形状変形によってこれを吸収して密着させてシールすることができる。
第2のシール部12に周長差による周方向の力が加わると、第2のシール部12に周方向への圧縮と同時に、内筒管2の軸方向への伸びと管軸方向への圧縮とが生じる。これらの形状変形は、軟質で一定量の厚みを有する第2のシール部12が体積変化又は管軸方向への形状変形することで吸収され、皺などを発生することなく、管軸方向の反力として外筒管1の内周面に密着されることになる。
また、外筒管1と内筒管2の間に2重管用シール材10を設置した状態では、図3に示すように、第1のシール部11の外周シール部11bが外側に広がろうとする力が生じ、これによっても第2のシール部12が外側に押され、第2のシール部12が外筒管1の内周面に密着される。
すなわち、この2重管用シール材10では、第2のシール部12として第1のシール部11と硬度の異なる軟質材を使用している。また、第2のシール部12は、軟質材の特性および一定量の厚みを持たせた形状によって円周方向への形状変形を抑制している。
この第2のシール部12では、軟質であることおよび一定量の厚みを有することで、円周方向への形状変形に比べ体積変化を生じ易い。また、円周方向への形状変化に比べ外筒管1の挿入方向への形状変化が生じ易くなる。
これらの作用によって第2のシール部12は、周長差があっても円周方向への変形による皺の発生が防止され、外筒管1の内周面に密着させることができるのである。
なお、内筒管2への2重管用シール材10の取り付けは、充填材4を充填する空間3の両端にそれぞれ2重管用シール材10を配置し対向させるようにする。
内筒管2の挿入方向後方の2重管用シール材10は、図4に示すように、外筒管1への挿入距離も短いことから第2のシール部12を滑らすようにしながら外筒管1に挿入すれば良い。
こうして外筒管1と内筒管2との間に、内筒管2の外周面に取り付けた2つの2重管用シール材10で空間3を水密状態として形成した後、グラウトなどの充填材4を空間3に充填する。
空間3への充填材4の充填は、図4に示すように、ストラット工法の場合のように、水平に配置された外筒管1と内筒管2の場合には、外筒管1の下方の充填口7から充填し、外筒管1の上方にエア抜き口8を設けて行う。
2つの2重管用シール材10でシールされた空間3に充填材4を充填すると、図4に示すように、第1のシール部11の外周シール部11bを押し広げるように充填材4の荷重が加わる。第1のシール部11の外周シール部11bは、第2のシール部12に比べ硬質の弾性素材で構成され、充填材4の荷重に耐えることができるように弾性素材自体および形状などが設計してあるので、充填材4を水密状態で保持することができる。また、第2のシール部12にも充填材4の荷重が加わり、押し縮められるように変形し、水密状態を保持する。
これにより、外筒管1と内筒管2とをグラウトなどの充填材4で連結固定することができ、ストラット工法では、杭群の杭間を連結して補強することができる。
なお、2重管用シール材10によるシール構造として、2重管用シール材10による空間3の外側の外筒管1の内周面に、内側に突き出す反転防止金具を溶接などで設けておくようにすれば、充填材4の圧力が2重管用シール材10に加わった際に反転することを防止でき、高圧力であっても確実にシールすることができる。
次に、本発明の2重管用シール材の他の実施の形態について図5〜図8を参照して説明する。なお、既に説明した上記実施の形態の2重管用シール材10と同一部分には、同一符号を記し、重複する説明は省略する。
2重管用シール材10Aは、図5および図6に部分横断面構造を示すように、シール材取付部5に取り付けて固定され充填される充填材4による荷重を支持する弾性素材で形成された環状の第1のシール部11Aの構成が異なるものである。なお、第1のシール部11Aに設けられ弾性素材で形成され外筒管1との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して外筒管1の内周面に密着可能な環状の第2のシール部12は、既に説明したものと同一に構成してある。
第1のシール部11Aは、2重管用シール材10の中心軸に対して直交してシール材取付部5に当てられるリング板状の環状取付部11aと、環状取付部11aの外周縁から斜めに突き出して円錐板状に形成された外周シール部11bと、を備えている。そして、外周シール部11bの内筒管2の管軸方向に対する角度θが図5では小さく、図6では大きくしてある。
このように外周シール部11bの角度θを変えて成形することで、外筒管1に挿通する場合の弾性反力を変えることができ、角度θを大きくすることで大きな弾性反力を得て第2のシール部12の外筒管1への押し付け力を高めることができる。
なお、2重管用シール材10Aでは、内筒管2の外周面に密着させてシールする内周シール部11cが省略してある。したがって、シール材取付部5を内筒管2の外周面に水密状態で設置することで、2重管用シール材10Aと内筒管2の外周面との間をシールするようにする。
このように構成した2重管用シール材10Aによっても、第2のシール部12を、周長差があっても円周方向への変形による皺の発生を防止して外筒管1の内周面に密着させることができるなど、既に説明したものと同一の作用効果を奏する。
次に、2重管用シール材10Bは、図7および図8に部分横断面構造を示すように、シール材取付部5がこれまでの実施の形態とは異なり、シール材取付部5を内筒管2の表面としてある。そして、シール材取付部5は、内筒管2に直接ボルト孔5aを形成して構成してある。
2重管用シール材10Bでは、第1のシール部11Bの環状取付部11aが内筒管2の外周面に当てられる円筒状に形成される。そして、図7の場合には、円筒状の環状取付部11aのシールすべき空間3側の周縁から外周シール部11bが斜めに突き出して形成してある。一方、図8の場合には、円筒状の環状取付部11aのシールすべき空間3と反対側の周縁から外周シール部11bが、横断面形状をL字状として形成されるとともに、その先端から斜めに突き出すように形成され、全体として略コ字状に形成してある。そして、円筒状の環状取付部11aに取付孔11dがボルト孔5aに合わせて形成してある。
なお、第1のシール部11B以外の構成は、既に説明したものと同一に構成してある。
このように第1のシール部11Bの環状取付部11aを内筒管2の外周面に当てられる円筒状に形成することで、環状取付部11aを内筒管2の外周面に密着させてシールすることができ、シール材取付部5を内筒管2の外周面に水密状態で設置することなく、内周シール部11cを必要とせずに2重管用シール材10Bと内筒管2の外周面との間をシールすることができる。
ただし、内周シール部11cの代用として内筒管2の外周面と外周シール部11bとの間をシールするために押え板13をボルトで締付する必要がある。
このように構成した2重管用シール材10Bによっても、第2のシール部12を、周長差があっても円周方向への変形による皺の発生を防止して外筒管1の内周面に密着させることができるなど、既に説明したものと同一の作用効果を奏する。
また、シール材取付部5は、ボルト孔5aを形成するだけで良く、内周シール部11cを内筒管2に設けることなく、2重管用シール材10Bと内筒管2の外周面との間をシールすることができ、2重管用シール材10Bの構成を一層簡素化することができる。
なお、シール材取付部5を内筒管2の外周面とし、環状取付部11aを内筒管2の外周面に接着することで取り付けるようにすることもできる。この場合には、構造を一層簡素化することができる。
また、2重管用シール材10の環状取付部11aを予め金属製のリング状の取付筒に接着しておき、内筒管2の外周面をシール材取付部5として取付筒を溶接して取り付けるようにすることもできる。
次に、2重管用シール材10Cは、図9に部分横断面構造を示すように、シール材取付部5がこれまでの実施の形態とは異なり、シール材取付部5を中央に間隔をあけて相対向する環状の支持金具5b、5cで構成し、2つの支持金具5b、5cによって横断面形状が逆T字状の空間が形成される。
2つの支持金具5b、5cのうち、シールすべき空間3の外側に位置する支持金具5bは、内筒管2の外周面に溶接される。もう一方の支持金具5cは内筒管2に形成したボルト孔5aにボルト・ナット6により取り付けるようにしたり、溶接によって取り付けられる。
2重管用シール材10Cでは、第1のシール部11Cの環状取付部11aが内筒管2の外周面に当てられる円筒部と垂直部とで横断面形状が略逆T字状に形成され、円筒状の環状取付部11aの中央部から突き出した垂直部の端縁部に外周シール部11bが斜めに突き出して形成してある。
なお、シール材取付部5および第1のシール部11C以外の構成は、既に説明したものと同一に構成してある。
このように構成した2重管用シール材10Cでは、第1のシール部11Cの環状取付部11aを、予め内筒管2の外周面に相対向して取り付けてある1対の支持金具5b、5cの間から押し込むように環状取付部11aを入れて装着する。
あるいは、環状取付部11aを支持金具5b、5cの間から押し込むことに代えて、一方の支持金具5bを予め内筒管2に取り付けておき、2重管用シール材10Cの片方の環状取付部11aを装着した後、もう一方の支持金具5cで押えるようにし、内筒管2のボルト孔5aにボルト・ナット6で締め付けて取り付けるようにしたり、溶接で取り付けるようにする。
このような1対の支持金具5b、5cの間に2重管用シール材10Cを装着した場合には、充填材4が充填されることで、第1のシール部11Cが押されることで、支持金具5bに押し付けられ、これによって内筒管2の外周面と第1のシール部11Cとの間がシールさせることになる。
このように構成した2重管用シール材10Cによっても、第2のシール部12は、周長差があっても円周方向への変形による皺の発生を防止して外筒管1の内周面に密着させることができるなど、既に説明したものと同一の作用効果を奏する。
また、シール材取付部5の支持金具5b,5cを予め溶接しておくことで、2重管用シール材10Cの取り付けの際にボルト・ナットの締め付け作業が不要となる。
また、一方の支持金具5bを予め取り付けておくことで、2重管用シール材10Cの取り付けの際の位置決めが支持金具5bに当てるだけで行われ、施工が容易にできる。
以上、実施の形態とともに、具体的に説明したように、本発明の2重管用シール材10によれば、外筒管1と、外筒管1に挿通される内筒管2との2重管の間に充填され外筒管1と内筒管2とを連結固定する充填材4を、内筒管2に設けたシール材取付部5に取り付けてシールする2重管用シール材で、2重管用シール材10は、シール材取付部5に取り付けて固定され充填される充填材4による荷重を支持する弾性素材で形成された環状の第1のシール部11と、第1のシール部11に設けられ弾性素材で形成され外筒管1との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して外筒管1の内周面に密着可能な環状の第2のシール部12とを備えているので、第1のシール部11で充填材4による荷重を支持することができるとともに、第2のシール部12を体積変化又は管軸方向への形状変形させることで外筒管1との間に周長差があっても皺などを発生させることなく、密着させてシールすることができる。
本発明の2重管用シール材10によれば、第1のシール部11と第2のシール部12とは、第1のシール部11に比べて第2のシール部12を軟質かつ体積変形又は管軸方向への形状変形が可能な厚みの弾性素材で構成するようにしたので、第1のシール部11で充填材4による荷重を一層確実に支持することができるとともに、第2のシール部12を一層確実に体積変化又は管軸方向への形状変形させることができ、外筒管1との間に周長差があっても皺などを発生させることなく、一層確実に密着させてシールすることができる。
本発明の2重管用シール材10によれば、第1のシール部11と第2のシール部12とを同一弾性素材として一体に成形されて構成してあるので、2重管用シール材10の接着固定強度などを確保することができ、確実にシールすることができる。
また、同一素材を用いているので、金型成型で一体にすることができ、製造も容易となる。
本発明の2重管用シール材10によれば、第1のシール部11は、内筒管2の外周面に密着してシールする内周シール部11cを有して構成してあるので、内筒管2の外周面と2重管用シール材10との間をシールすることができ、シール材取付部5を水密状態で設置する必要がなく、構造を簡素化することができる。
本発明の2重管用シール材10によれば、第2のシール部12は、ゴム、合成樹脂、ゴム・合成樹脂の発泡材のいずれかで形成されて構成したので、体積変形又は管軸方向への形状変形により周長差を吸収することができ、外筒管1の内周面に密着させることができる。
本発明の2重管用シール材10によれば、第2のシール部12は、内筒管2のシール材取付部5から外筒管1の内周面に向かって厚さが次第に厚く形成されて構成したので、外筒管1と厚さの厚い部分で接触させて体積変形又は管軸方向への形状変形させることができ、周長差を吸収して外筒管1の内周面に密着させることができる。
なお、上記の実施の形態では、2重管用シール材1をストラット工法のストラット部材のシールに用いる場合を例に説明したが、これに限らず、水平に配置される他の2重管の間のシールや、垂直や斜めなどに配置される2重管の間のシールに適用して内筒管に取り付けてシールすることができる。
また、第1のシール部の形状や第2のシール部の形状は、上記実施の形態に示したものに限るものではなく、第1のシール部では、主として充填材の荷重を支持できる耐圧性を有するものであれば良く、第2のシール部では、体積変化又は管軸方向への形状変形を許容して外筒管の内周面に密着させることができ、柔軟性と一定量の厚みがあれば良い。
また、上記実施の形態では、第1のシール部は、一定の厚みの板状の弾性素材で横断面形状を略V字状としたり、略L字状としたが、これらに限らず、横断面形状を中空の台形状など周囲が閉じられた形状にするようにしても良い。
第1のシール部は中空部内を複数に分割することで、耐圧強度を高めることができ、特に外筒管と内筒管との隙間が大きい場合で第1のシール部を長くする必要がある場合に有効となる。
また、第2のシール部は、軟質ゴムなどに蜂の巣状などの中空部を備えたもので構成することもできる。
1 外筒管
2 内筒管
3 空間
4 充填材
5 シール材取付部
5a ボルト孔
5b 支持金具
5c 支持金具
6 ボルト・ナット
7 充填口
8 エア抜き口
10 2重管用シール材
10A 2重管用シール材
10B 2重管用シール材
10C 2重管用シール材
11 第1のシール部
11A 第1のシール部
11B 第1のシール部
11C 第1のシール部
11a 環状取付部
11b 外周シール部
11c 内周シール部
11d 取付孔
12 第2のシール部
12a 中空内面
12b 第1円錐面
12c 第2円錐面
12d 底面
13 押え板
θ 外周シール部の管軸方向に対する角度

Claims (6)

  1. 外筒管と、前記外筒管に挿通される内筒管との2重管の間に充填され前記外筒管と前記内筒管とを連結固定する充填材を、前記内筒管に設けたシール材取付部に取り付けてシールする2重管用シール材であって、
    前記2重管用シール材は、前記シール材取付部に取り付けて固定され充填される前記充填材による荷重を支持する弾性素材で形成された環状の第1のシール部と、
    前記第1のシール部に設けられ弾性素材で形成され前記外筒管との間の周長差を体積変化又は管軸方向への形状変形で吸収して前記外筒管の内周面に密着可能な環状の第2のシール部とを備える、
    ことを特徴とする2重管用シール材。
  2. 前記第1のシール部と前記第2のシール部とは、前記第1のシール部に比べ前記第2のシール部を軟質かつ管軸方向への形状変形を可能とする厚みを有する前記弾性素材で構成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の2重管用シール材。
  3. 前記第1のシール部と前記第2のシール部とを同一弾性素材として一体に成形されて構成される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の2重管用シール材。
  4. 前記第1のシール部は、前記内筒管の外周面に密着してシールする内周シール部を有して構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の2重管用シール材。
  5. 前記第2のシール部は、ゴム、合成樹脂、ゴム・合成樹脂の発泡材のいずれかで形成されて構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の2重管用シール材。
  6. 前記第2のシール部は、前記内筒管の前記シール材取付部から前記外筒管の内周面に向かって厚さが次第に厚く形成されて構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の2重管用シール材。
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