JP2015230257A - 外観検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の4つの側面全てを外観検査する外観検査装置を提供する。【解決手段】対向する側面11、11a及び対向する側面12、12aを備えた電子部品13を外観検査する外観検査装置10において、各支持部15が保持した電子部品13を、順次、検査位置M、Nの一方及び他方に一時停止させる回転体14と、検査位置Mで一時停止した電子部品13の側面11を撮像する第1の撮像手段31と、検査位置Mで一時停止した電子部品13の側面11aの外観を第1の撮像手段31の画像に収める光路調整手段30と、検査位置Nで一時停止した電子部品13の側面12を撮像する第2の撮像手段35と、検査位置Nで一時停止した電子部品13の側面12aの外観を第2の撮像手段35の画像に収める光路調整手段34とを備えて、電子部品13の側面11、11a、12、12aを外観検査する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品を撮像して外観検査を行う外観検査装置に関する。
ベアチップやCSP(Chip Size Package)を含む各種電子部品は、所定の検査が行われた上で出荷される。電子部品の欠け等の検出には、外観検査装置が用いられ、その具体例が、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特許文献1に記載の外観検査装置は、エンボステープの収容部内に収容された平面視して矩形もしくは正方形の電子部品(半導体素子)の外観をカメラで撮像して、外観上の問題の有無を検出する。エンボステープの近傍には、複数の反射鏡が設けられ、電子部品の1組の対向配置された側面と表面(上面)の合計3面が1つのカメラで撮像できるようにしている。
そして、特許文献2に記載の外観検査装置は、ベルトコンベア機構によって電子部品を搬送しながら、その電子部品の1組の対向配置された側面と表面(上面)をカメラで撮像して外観検査を行う。
特開2003−254726号公報 特開2000−337843号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の外観検査装置は、反射鏡やカメラの配置の制限により、残り1組の対向配置された側面の外観検査を撮像することができず、4つの側面全ての外観検査を行うことができなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、電子部品の4つの側面全てを外観検査する外観検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る外観検査装置は、対向する側面A、B及び対向する側面C、Dを備えた電子部品を外観検査する外観検査装置において、前記電子部品をそれぞれ保持する複数の支持部が間隔を空けて円状に取り付けられ、間欠的に回転して、前記各支持部が保持した前記電子部品を、順次、検査位置M、Nの一方及び他方に一時停止させる回転体と、前記検査位置Mで一時停止した前記電子部品の側面Aを撮像する第1の撮像手段と、光の進行方向を変えて、前記検査位置Mで一時停止した前記電子部品の側面Bの外観を、該電子部品の側面Aを撮像している前記第1の撮像手段の画像に収める光路調整手段bと、前記検査位置Nで一時停止した前記電子部品の側面Cを撮像する第2の撮像手段と、光の進行方向を変えて、前記検査位置Nで一時停止した前記電子部品の側面Dの外観を、該電子部品の側面Cを撮像している前記第2の撮像手段の画像に収める光路調整手段dとを備えて、前記電子部品の側面A、B、C、Dを外観検査する。
本発明に係る外観検査装置において、前記支持部は、前記側面A、Bを前記回転体の回転方向に沿わせ前記側面C、Dの一方を他方に対し前記回転体の回転方向の上流側に配置した状態で保持し、前記検査位置Nに、前記支持部を進退させる駆動源が設けられ、前記電子部品は、後退位置に配置されて前記検査位置Nに送られた前記支持部が前記駆動源の作動によって前進した状態で、前記側面C、Dが撮像されるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記検査位置Mで撮像される前記電子部品の側面Aから前記第1の撮像手段までの光学経路を、該電子部品の側面Bから前記第1の撮像手段までの光学経路と同じ長さにする光路調整手段aと、前記検査位置Nで撮像される前記電子部品の側面Cから前記第2の撮像手段までの光学経路を、該電子部品の側面Dから前記第2の撮像手段までの光学経路と同じ長さにする光路調整手段cとを備えるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記光路調整手段a、bはそれぞれ、前記検査位置Mで撮像される前記電子部品の側面A、Bに対向配置されて、該電子部品の側面A、Bで反射した光がそれぞれ入射する入射部p、qを備え、前記光路調整手段c、dはそれぞれ、前記検査位置Nで撮像される前記電子部品の側面C、Dに対向配置されて、該電子部品の側面C、Dで反射した光がそれぞれ入射する入射部r、sを備えるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、複数の前記電子部品が並べられたウエハから、一の前記電子部品の裏面を吸着保持して該電子部品を取り外し、該電子部品の表面を吸着保持する前記支持部に受け渡す部品供給手段を備えるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記電子部品の裏面を、該電子部品が前記ウエハに並べられている状態で撮像する第3の撮像手段とを備えて、前記電子部品の裏面も外観検査するのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記部品供給手段は、前記ウエハに平行配置された回転軸を中心に回転する支持体と、前記電子部品の裏面を吸着する吸引部を、前記回転軸に沿う方向で前記支持体から離れた位置に有して、前記支持体に取り付けられたノズルとを備え、前記支持体は、間欠的に回転して、前記ウエハから取り外す前記電子部品の裏面に対向する電子部品取得位置に前記吸引部を移動させ、前記第3の撮像手段は、前記吸引部が前記電子部品取得位置に配されていないタイミングで、前記電子部品の裏面を撮像するのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記部品供給手段に裏面を吸着保持された前記電子部品の表面を撮像する第4の撮像手段を備えて、前記電子部品の表面も外観検査するのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記電子部品の側面A、B、C、Dはそれぞれ横に長く、前記第1の撮像手段は、前記電子部品の側面A、Bを並列に並べた画像を得、前記第2の撮像手段は、前記電子部品の側面C、Dを並列に並べた画像を得るのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置は、検査位置Mで一時停止した電子部品の側面Bの外観を、光路調整手段bによって、電子部品の側面Aを撮像している第1の撮像手段の画像に収め、検査位置Nで一時停止した電子部品の側面Dの外観を、光路調整手段dによって、電子部品の側面Cを撮像している第2の撮像手段の画像に収めて、電子部品の側面A、B、C、Dを外観検査するので、電子部品の4つの側面全てを確実に外観検査することが可能である。
本発明の一実施の形態に係る外観検査装置の平面図である。 部品供給手段が支持部に電子部品を受け渡す様子を示す説明図である。 検査位置Mにおける電子部品の撮像の様子を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、検査位置Mで電子部品を撮像した画像、及び、検査位置Nで電子部品を撮像した画像の説明図である。 検査位置Nにおける電子部品の撮像の様子を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、電子部品の裏面を撮像する機構の説明図である。 電子部品の表面を撮像する様子を示す説明図である。 外観検査装置の変形例の平面図である。 部品供給手段の変形例を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る外観検査装置10は、対向する側面11、11a(側面A、B)及び対向する側面12、12a(側面C、D)を備えた電子部品13を外観検査する装置である。以下、外観検査装置10について詳細に説明する。
外観検査装置10は、図1、図2に示すように、放射状に配された複数(本実施の形態では8つ)のアーム13aを有する回転体14と、複数のアーム13aにそれぞれ取り付けられた複数の支持部15とを備えている。
回転体14は、回転体14の中央に連結された回転軸14aを介して図示しないサーボモータから駆動力を与えられ、回転軸14aを中心に一方向に回転する。回転軸14aは鉛直に配置されている。
複数の支持部15は、回転体14の回転方向に沿って所定の間隔を空けて円状に配置され、回転体14に取り付けられている。サーボモータは、回転体14を間欠的に所定角度(本実施の形態では45°)回転させ、複数の支持部15を同時に移動させる。各支持部15は、サーボモータの1回の駆動により、回転体14の回転方向に支持部15の配置ピッチと同じ距離を移動し一時停止する。
各支持部15は、図2に示すように、ガイド機構17により昇降可能(進退可能)に保持された状態で各アーム13aに取り付けられている。支持部15が一時停止する各位置には、図1、図2に示すように、支持部15の上方にそれぞれ、駆動源の一例であるサーボモータ18が図示しない支持部材によって固定されている。各サーボモータ18は、各サーボモータ18の下方にある支持部15に、図示しない動力伝達機構を介して駆動力を与え、支持部15を個別に昇降(進退の一例)させる。なお、支持部15は、昇降する代わりに、例えば、鉛直方向に対して傾斜した方向(水平方向を含む)で進退してもよい。
本実施の形態では、支持部15に、真空圧によって電子部品13の表面16を吸着して電子部品13を保持し、真空破壊により電子部品13の保持を解除する縦長のノズルが採用されている。また、本実施の形態において、電子部品13は、平面視して、矩形状、あるいは、正方形状であるが、これに限定されない。
また、回転体14の近傍には、複数の電子部品13が並べられた板状のウエハ19がウエハリング20によって固定されている。ウエハ19は、ウエハリング20を保持する支持機構21の作動によって、ウエハリング20と共に移動する。
鉛直に配置された(電子部品13を配置する面が鉛直面となった)ウエハ19の後側には、水平方向に進退可能なピン22が設けられ、支持機構21は、ウエハリング20と共にウエハ19を位置調整し、次にウエハ19から取り外す電子部品13を、ピン22の前方に配置する。次にウエハ19から取り外される電子部品13を、以下、取り出し対象の電子部品13とも言う。
ウエハリング20に固定されたウエハ19の近傍には、複数のノズル23が取り付けられた支持体24が設けられている。支持体24は、サーボモータ25に連結された水平軸(回転軸の一例)26に固定され、水平軸26を介してサーボモータ25から駆動力を与えられて、水平軸26を中心に間欠的に所定角度(本実施の形態では、90°)回転する。
水平軸26は、ウエハ19に平行配置されている。
各ノズル23は、電子部品13の裏面27を吸着する吸引部23aを先端に有し、L字状に形成さている。吸引部23aは、水平軸26の配置方向において、支持体24と異なる位置に配されている(図6(A)参照)。即ち、吸引部23aは、水平軸26に沿う方向で支持体24から離れた位置に設けられている。
各ノズル23は、真空圧により吸引部23aで電子部品13の裏面27を吸着して電子部品13を吸着保持し、吸着保持した電子部品13を真空破壊により解放する。
一の吸引部23aは、支持体24の所定角度の回転により、順次、取り出し対象の電子部品13の裏面27に対向する位置(以下、「電子部品取得位置」とも言う)に移動して一時停止し、取り出し対象の電子部品13の裏面27を吸着可能な状態となる。即ち、支持体24は、間欠的に所定角度回転して、電子部品取得位置に各吸引部23aを、順次、移動させる。
ピン22は、ウエハ19に向かって前進して、ウエハ19に接触し、取り出し対象の電子部品13を、電子部品取得位置に配された吸引部23aに向かって押し進める。ピン22によって押し進められた電子部品13は、裏面27が、吸引部23aに接触して吸着され、ウエハ19から取り外される。
電子部品13を吸着保持したノズル23は、支持体24が所定角度の回転を複数回(本実施の形態では3回)行うことによって、吸着保持している電子部品13を、支持部15に受け渡す位置(以下、「受け渡し位置」とも言う)に配置する。
支持部15は、電子部品13が受け渡し位置に配置された後、受け渡し位置の上方に配されて一時停止し、サーボモータ18(図1では、このサーボモータ18の記載が省略されている)の作動によって降下(前進)する。降下した支持部15は、図2に示すように、ノズル23に吸着保持された電子部品13の表面16に接触して、真空圧により電子部品13の表面16を吸着する。
ノズル23は、支持部15が電子部品13を吸着した際に、吸着保持していた電子部品13を、真空破壊により解放する。支持部15は、ノズル23が電子部品13を解放してノズル23から支持部15への電子部品13の受け渡しが完了した後、サーボモータ18の作動により上昇(後退)し、次に、回転体14の所定角度の回転により移動する。回転体14は、全ての支持部15が上昇位置(後退位置)に配置された状態で、所定角度の回転を行う。
本実施の形態では、主として、ウエハリング20、支持機構21、ピン22、複数のノズル23、支持体24、サーボモータ25、水平軸26によって、ウエハ19から電子部品13を取り出して支持部15に供給する部品供給手段28が構成されている。
また、支持部15は、図1に示すように、横長の長方形状の(即ち、横に長い)側面11、11aを回転体14の回転方向に沿わせ、同じく横長の長方形状の(即ち、横に長い)側面12、12aの一方を他方に対し回転体14の回転方向の上流側に配置した状態で電子部品13を保持する。本実施の形態では、複数の支持部15の配置位置により形成される仮想円の半径方向外側に側面11が、半径方向内側に側面11aが配置され、回転体14の回転方向の下流側に側面12が、上流側に側面12aが配置されているが、側面11、11aの位置及び側面12、12aの位置がそれぞれ逆であってもよい。
回転体14の静止により支持部15が一時停止する位置には、受け渡し位置から離れた場所に、電子部品13の側面11、11aの外観検査を行う検査位置M、及び、電子部品13の側面12、12aの外観検査を行う検査位置Nがある。検査位置Mは、検査位置Nに対して回転体14の回転方向の上流側に位置している。
回転体14は、複数回、所定角度の回転を行うことによって、受け渡し位置で支持部15に保持された電子部品13を、検査位置Mで一時停止させ、更に、1回、所定角度の回転を行うことによって、検査位置Mで一時停止していた電子部品13を、検査位置Nに移動させる。従って、回転体14は、間欠的に回転して、支持部15で保持した電子部品13を、順次、検査位置M、Nに一時停止させることになる。
ここで、検査位置Mが検査位置Nに対して回転体14の回転方向の下流側に位置していてもよい。検査位置Mが検査位置Nに対して回転体14の回転方向の下流側に位置する場合、支持部15で保持した電子部品13は、検査位置Nで一時停止した後に、検査位置Mで停止する。
よって、電子部品13を、順次、検査位置M、Nの一方及び他方に一時停止させるとは、一の電子部品13が検査位置Mに一時停止した後、検査位置Nに一時停止すること、及び、一の電子部品13が検査位置Nに一時停止した後、検査位置Mに一時停止することを意味する。
検査位置Mには、図1、図3に示すように、プリズム29、30が配置され、プリズム29、30の下方には、図3に示すように、カメラ31(第1の撮像手段の一例)が設けられている。
電子部品13を保持している支持部15は、上昇位置に配置された状態で、検査位置Mに送られて一時停止し、検査位置Mに設けられているサーボモータ18の駆動により降下して(前進して)、降下位置(前進位置)に配され、一時停止する。
プリズム29は、図3に示すように、検査位置Mで降下して一時停止した(即ち、検査位置Mで一時停止した)支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面11で反射した光が入射する入射部29a(入射部p)を備えている。入射部29aは、電子部品13の側面11まで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面11に対向して配置されている。
プリズム30も、検査位置Mで降下して一時停止した支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面11aで反射した光が入射する入射部30a(入射部q)を備えている。入射部30aは、電子部品13の側面11aまで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面11aに対向して配置されている。
カメラ31は、撮像方向が、検査位置Mにある電子部品13に向かって上方に向けられた配置で固定されている。
プリズム29は、入射部29aからプリズム29内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Mで降下して一時停止している電子部品13の側面11をカメラ31の画像に収めさせる。そして、カメラ31は、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11を撮像する。
プリズム30も、プリズム29と同様に、入射部30aからプリズム30内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Mで降下して一時停止している電子部品13の側面11aをカメラ31の画像に収めさせる。従って、プリズム30は、光の進行方向を変えて、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11aの外観を、電子部品13の側面11を撮像しているカメラ31の画像に収めていることになり、1つのカメラ31で側面11、11aを撮像可能にしている。
本実施の形態では、光の進行方向を変える光路調整手段aがプリズム29とプリズム29を固定する図示しない保持機構を有して構成され、同じく光の進行方向を変える光路調整手段bがプリズム30とプリズム30を固定する図示しない保持機構を有して構成されている。
また、プリズム29は、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11からカメラ31までの光学経路を、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11aからカメラ31までのプリズム30を経由する光学経路と同じ長さ(実質的に同じ長さであることを意味する)にしている。このように、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11、11aからカメラ31までの各光学経路の長さを等しくすることにより、カメラ31は、側面11、11aの両方に焦点を合わせた状態で側面11、11aの各外観を1つの画像に収めることができる。
カメラ31は、図示しない演算機に接続され、その演算機は、カメラ31が撮像した電子部品13の側面11、11aの画像を基に、側面11、11aに欠け等があるか否かを検出する。
そして、カメラ31は、図4(A)に示すように、電子部品13の横長の側面11、11aを並列に並べた画像32を得るので、側面11、11aが他の配列(例えば、側面11、11aが直列)に配置された画像を得るのに比べ、撮像範囲内で、側面11、11aの外観を大きくとらえることができ、結果として、演算機は、側面11、11aの外観検査を高精度に行うことが可能である。
本実施の形態では、カメラ31による電子部品13の側面11、11aの撮像が、図3に示すように、電子部品13を降下位置に配した状態でなされるが、これに限定されない。プリズム29、30の高さ位置によっては、電子部品13を上昇位置に配した状態、あるいは、電子部品13を上昇位置と降下位置の間に配した状態で、カメラ31による電子部品13の側面11、11aの撮像を行うことができる。例えば、上昇位置に配された電子部品13の高さに、入射部29a、30aを設けることにより、上昇位置に配置された電子部品13の側面11、11aを、カメラ31で撮像可能である。
ここで、電子部品13の側面11、11aの外観検査に求められる精度によっては、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11、11aからカメラ31までの各光学経路の長さを等しくする必要はなく、カメラ31は電子部品13の側面11、11aを並列に並べた画像32を得る必要もない。
例えば、光路調整手段aを設けず、カメラ31が、電子部品13と同じ高さで側面11に撮像方向を向けて配置され、側面11を直接、撮像し、光路調整手段bが、光の進行方向を変えて側面11を撮像しているカメラ31の画像に、側面11aの外観を収めるように設計されていてもよい。
また、検査位置Nには、図1、図5に示すように、プリズム33、34が配置され、プリズム33、34の下方には、カメラ35(第2の撮像手段の一例)が設けられている。
電子部品13を保持している支持部15は、上昇位置に配置された状態で、検査位置Nに送られて一時停止し、検査位置Nに設けられているサーボモータ18の駆動により降下する。なお、図2、図3、図5においては、サーボモータ18の駆動力を支持部15に伝える機構の記載が省略されている。
プリズム33は、図5に示すように、検査位置Nで降下して一時停止した(即ち、検査位置Nで一時停止した)支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面12で反射した光が入射する入射部33a(入射部r)を備えている。入射部33aは、電子部品13の側面12まで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面12に対向配置されている。
プリズム34も、検査位置Nで降下した支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面12aで反射した光が入射する入射部34a(入射部s)を備えている。入射部34aは、電子部品13の側面12aまで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面12aに対向配置されている。
カメラ35は、撮像方向が、検査位置Nにある電子部品13に向かって上方に向けられた配置で固定されている。
プリズム33は、入射部33aからプリズム33内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12をカメラ35の画像に収めさせる。そして、カメラ35は、検査位置Nで降下して一時停止してた電子部品13の側面12を撮像する。
プリズム34も、プリズム33と同様に、入射部34aからプリズム34内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Nで降下して一時停止している電子部品13の側面12aをカメラ35の画像に収めさせる。従って、プリズム34は、光の進行方向を変えて、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12aの外観を、電子部品13の側面12を撮像しているカメラ35の画像に収めていることになり、1つのカメラ35で側面12、12aを撮像可能にしている。
本実施の形態では、光の進行方向を変える光路調整手段cがプリズム33とプリズム33を固定する図示しない保持機構を有して構成され、同じく光の進行方向を変える光路調整手段dがプリズム34とプリズム34を固定する図示しない保持機構を有して構成されている。
また、プリズム33は、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12からカメラ35までの光学経路を、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12aからカメラ35までのプリズム34を経由する光学経路と同じ長さ(実質的に同じ長さであることを意味する)にしている。このように、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12、12aからカメラ35までの各光学経路の長さを等しくすることにより、カメラ35は、側面12、12aの両方に焦点を合わせた状態で側面12、12aの各外観を1つの画像に収めることができる。
カメラ35も、カメラ31に接続されている演算機に接続され、その演算機は、カメラ35が撮像した電子部品13の側面12、12aの画像を基に、側面12、12aに欠け等があるか否かを検出する。本実施の形態では、演算機は、欠け等がない良品の電子部品13の側面11、11a、12、12aそれぞれを撮像した画像から、外観上の異常の有無を検査するのに無視すべき外観パターンを予め得て、その外観パターンを用いて、側面11、11a、12、12aに欠け等があるか否かを検出する。
そして、カメラ35は、図4(B)に示すように、電子部品13の横長の側面12、12aを並列に並べた画像36を得るので、側面12、12aが他の配列に配置された画像を得るのに比べ、撮像範囲内で、側面12、12aの外観を大きくとらえることができ、結果として、演算機は、側面12、12aの外観検査を高精度に行うことが可能である。
なお、側面12、12aの外観検査に求められる精度によっては、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12、12aからカメラ35までの各光学経路の長さを等しくする必要はなく、カメラ35は電子部品13の側面12、12aを並列に並べた画像36を得る必要もない。例えば、光路調整手段cを設けず、カメラ35が、電子部品13と同じ高さで側面12に撮像方向を向けて配置され、側面12を直接、撮像し、光路調整手段dが、光の進行方向を変えて側面12を撮像しているカメラ35の画像に、側面12aの外観を収めるように設計されていてもよい。
ここで、検査位置Nにおける電子部品13の側面12、12aの撮像は、たとえ、プリズム33、34の高さ位置を変えたとしても、電子部品13を上昇位置に配した状態で行うことはできない。これは、入射部33a、34aが回転体14の回転方向に沿って配置されているためである。仮に、入射部33a、34aを上昇位置にある電子部品13の高さに設けると、電子部品13が検査位置Mから検査位置Nに移動する途中で、プリズム34に接触することになる。
また、本実施の形態では、電子部品13の側面11、11a、12、12aに加え、電子部品13の表面16及び裏面27も外観検査の対象にしている。以下、電子部品13の表面16及び裏面27を外観検査する機構について説明する。
外観検査装置10は、図6(A)、(B)に示すように、電子部品13の裏面27を撮像するカメラ38(第3の撮像手段の一例)を備えている。カメラ38の撮像方向には、図2、図6(A)、(B)に示すように、支持体24の近傍に配置され、光の進行方向を変えるプリズム39が設けられている。
プリズム39は、図6(B)に示すように、ウエハ19に取り付けられている取り出し対象の電子部品13の裏面27からの光を反射して、カメラ38に向かわせる。因って、カメラ38は、取り出し対象の電子部品13の裏面27を、取り出し対象の電子部品13がウエハ19に並べられている状態で撮像することができる。
カメラ38による電子部品13の裏面27の撮像は、図6(B)に示すように、支持体24が回転中で、取り出し対象の電子部品13とプリズム39の間にノズル23が配されていないタイミング(即ち、吸引部23aが電子部品取得位置に配されていないタイミング)で行われる。
従って、カメラ38は、取り出し対象の電子部品13をノズル23が覆っていない状態で、取り出し対象の電子部品13の裏面27全体を撮像できる。
更に、ウエハ19に平行な方向において、吸引部23aが支持体24から離れて設けられ、取り出し対象の電子部品13とプリズム39の間に支持体24の一部が入り込まないように設計されている。因って、カメラ38は、取り出し対象の電子部品13の裏面27を、支持体24によって覆われていない状態で、撮像可能である。
また、ノズル23から支持部15に電子部品13を受け渡す位置(即ち、受け渡し位置)の上方には、図1、図2、図7に示すように、ノズル23に吸着保持された電子部品13の表面16を撮像するカメラ40(第4の撮像手段の一例)が設けられている。
カメラ40は、図2に示すように、撮像方向を受け渡し位置に向けて配置されている。カメラ40は、図7に示すように、回転体14が回転中で、受け渡し位置にある電子部品13の上方にアーム13aが存在していないタイミングで受け渡し位置に配された電子部品13の表面16を撮像する。従って、カメラ40は、アーム13aが電子部品13を覆っていない状態で電子部品13の表面16全体を撮像可能である。
カメラ38、40は、カメラ31、35が接続されている演算機に接続され、演算機は、カメラ38、40が撮像した画像を基に、電子部品13の裏面27及び表面16に欠け等があるか否かを検出して、外観検査を行う。
なお、電子部品13の表面16の撮像は、受け渡し位置とは別位置に電子部品13を配した状態でなすこともでき、例えば、ノズル23に吸着保持された電子部品13が、受け渡し位置に搬送される前の段階で、電子部品13の表面13を撮像してもよい。
また、検査位置Nに対して回転体14の回転方向の下流側には、図1、図7に示すように、側面11、11a、12、12aに欠け等が検出された電子部品13を不良品として排出するソーター41が設けられている。
そして、ソーター41に対して回転体14の回転方向の下流側には、電子部品13をテーピングに収容するテーピングユニット42が配置されている。なお、図1、図7においては、テーピングユニット42の上方にあるサーボモータ18の記載が省略されている。
検査位置Mに対して回転体14の回転方向の上流側に、電子部品13の表面16や裏面27の外観検査を行うユニットや、電子部品13の位置補正を行うユニットを設けてもよいことは言うまでもない。
そして、ノズル23が取り付けられた回転体は、アームを備えた形状に限定されず、例えば、円盤状の回転体を採用することもできる。以下、円盤状の回転体60を備えた外観検査装置61について説明する。なお、外観検査装置61において、外観検査装置10と同様の構成については、同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
外観検査装置10の変形例である外観検査装置61は、図8に示すように、回転体60に、平面視して、回転体60の外周側に突出した複数のガイド機構62が取り付けられている。複数のガイド機構62は、回転体60の回転方向に沿って所定の間隔で配置され、各ガイド機構62は、支持部15を昇降自在(進退自在)に保持している。
回転体60は、回転体14と同様に、図示しないサーボモータから駆動力を与えられて、所定角度回転し、各サーボモータ18の直下に支持部15が配された位置で、一時停止し、検査位置M、Nそれぞれに、支持部15に保持された電子部品13を、順次、供給する。
電子部品13の表面16の撮像は、図8に示すように、回転体60が回転中で、受け渡し位置の上方にガイド機構62が存在していないタイミングで行われる。従って、カメラ40は、ガイド機構62が電子部品13を覆っていない状態で電子部品13の表面16全体を撮像可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、回転体の回転軸は鉛直である必要はなく、回転軸は水平配置されていてもよいし、傾斜して配置されていてもよい。
そして、支持部は、真空圧によって電子部品を保持するノズルでなくてもよく、例えば、電子部品を挟んで保持するものであってもよい。
更に、光路調整手段a、b、c、dはそれぞれ、プリズムと反射鏡を有するものであってもよく、プリズムを備えず反射鏡のみを有するものであってもよい。
また、部品供給手段は、複数のノズルを備える代わりに、1つのノズルを備えるようにしてもよい。部品供給手段28の変形例である部品供給手段50は、図9に示すように、1つのノズル51を備える具体例であり、ノズル51が、直接、水平軸26に取り付けられている。ノズル51は、水平軸26の回転によって、電子部品13の裏面27を吸着する吸引部52を、ウエハ19から電子部品13を取得できる位置と、支持部15に電子部品13を受け渡す位置との間で往復動させて、支持部15に電子部品13を供給する。なお、図9において、本実施の形態と同じ構成については、同様の符号を付している。
更に、部品供給手段は、トレイやテーピングから電子部品を支持部に供給する機構であってもよいし、あるいは、パーツフィーダであってもよい。
10:外観検査装置、11、11a、12、12a:側面、13:電子部品、13a:アーム、14:回転体、14a:回転軸、15:支持部、16:表面、17:ガイド機構、18:サーボモータ、19:ウエハ、20:ウエハリング、21:支持機構、22:ピン、23:ノズル、23a:吸引部、24:支持体、25:サーボモータ、26:水平軸、27:裏面、28:部品供給手段、29:プリズム、29a:入射部、30:プリズム、30a:入射部、31:カメラ、32:画像、33:プリズム、33a:入射部、34:プリズム、34a:入射部、35:カメラ、36:画像、38:カメラ、39:プリズム、40:カメラ、41:ソーター、42:テーピングユニット、50:部品供給手段、51:ノズル、52:吸引部、60:回転体、61:外観検査装置、62:ガイド機構
本発明は、電子部品を撮像して外観検査を行う外観検査装置に関する。
ベアチップやCSP(Chip Size Package)を含む各種電子部品は、所定の検査が行われた上で出荷される。電子部品の欠け等の検出には、外観検査装置が用いられ、その具体例が、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特許文献1に記載の外観検査装置は、エンボステープの収容部内に収容された平面視して矩形もしくは正方形の電子部品(半導体素子)の外観をカメラで撮像して、外観上の問題の有無を検出する。エンボステープの近傍には、複数の反射鏡が設けられ、電子部品の1組の対向配置された側面と表面(上面)の合計3面が1つのカメラで撮像できるようにしている。
そして、特許文献2に記載の外観検査装置は、ベルトコンベア機構によって電子部品を搬送しながら、その電子部品の1組の対向配置された側面と表面(上面)をカメラで撮像して外観検査を行う。
特開2003−254726号公報 特開2000−337843号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の外観検査装置は、反射鏡やカメラの配置の制限により、残り1組の対向配置された側面の外観検査を撮像することができず、4つの側面全ての外観検査を行うことができなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、電子部品の4つの側面全てを外観検査する外観検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る外観検査装置は、対向する側面A、B及び対向する側面C、Dを備えた電子部品を外観検査する外観検査装置において、前記電子部品をそれぞれ保持する複数の支持部が間隔を空けて円状に取り付けられ、間欠的に回転して、前記各支持部が保持した前記電子部品を、順次、検査位置M、Nの一方及び他方に一時停止させる回転体と、前記検査位置Mで一時停止した前記電子部品の側面Aを撮像する第1の撮像手段と、光の進行方向を変えて、前記検査位置Mで一時停止した前記電子部品の側面Bの外観を、該電子部品の側面Aを撮像している前記第1の撮像手段の画像に収める光路調整手段bと、前記検査位置Nで一時停止した前記電子部品の側面Cを撮像する第2の撮像手段と、光の進行方向を変えて、前記検査位置Nで一時停止した前記電子部品の側面Dの外観を、該電子部品の側面Cを撮像している前記第2の撮像手段の画像に収める光路調整手段dとを備えて、前記電子部品の側面A、B、C、Dを外観検査し、前記支持部は、前記側面A、Bを前記回転体の回転方向に沿わせ前記側面C、Dの一方を他方に対し前記回転体の回転方向の上流側に配置した状態で保持し、前記検査位置Nに、前記支持部を進退させる駆動源が設けられ、前記電子部品は、後退位置に配置されて前記検査位置Nに送られた前記支持部が前記駆動源の作動によって前進した状態で、前記側面C、Dが撮像される
本発明に係る外観検査装置において、前記検査位置Mで撮像される前記電子部品の側面Aから前記第1の撮像手段までの光学経路を、該電子部品の側面Bから前記第1の撮像手段までの光学経路と同じ長さにする光路調整手段aと、前記検査位置Nで撮像される前記電子部品の側面Cから前記第2の撮像手段までの光学経路を、該電子部品の側面Dから前記第2の撮像手段までの光学経路と同じ長さにする光路調整手段cとを備えるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記光路調整手段a、bはそれぞれ、前記検査位置Mで撮像される前記電子部品の側面A、Bに対向配置されて、該電子部品の側面A、Bで反射した光がそれぞれ入射する入射部p、qを備え、前記光路調整手段c、dはそれぞれ、前記検査位置Nで撮像される前記電子部品の側面C、Dに対向配置されて、該電子部品の側面C、Dで反射した光がそれぞれ入射する入射部r、sを備えるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、複数の前記電子部品が並べられたウエハから、一の前記電子部品の裏面を吸着保持して該電子部品を取り外し、該電子部品の表面を吸着保持する前記支持部に受け渡す部品供給手段を備えるのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記電子部品の裏面を、該電子部品が前記ウエハに並べられている状態で撮像する第3の撮像手段を備えて、前記電子部品の裏面も外観検査するのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記部品供給手段は、前記ウエハに平行配置された回転軸を中心に回転する支持体と、前記電子部品の裏面を吸着する吸引部を、前記回転軸に沿う方向で前記支持体から離れた位置に有して、前記支持体に取り付けられたノズルとを備え、前記支持体は、間欠的に回転して、前記ウエハから取り外す前記電子部品の裏面に対向する電子部品取得位置に前記吸引部を移動させ、前記第3の撮像手段は、前記吸引部が前記電子部品取得位置に配されていないタイミングで、前記電子部品の裏面を撮像するのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記部品供給手段に裏面を吸着保持された前記電子部品の表面を撮像する第4の撮像手段を備えて、前記電子部品の表面も外観検査するのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置において、前記電子部品の側面A、B、C、Dはそれぞれ横に長く、前記第1の撮像手段は、前記電子部品の側面A、Bを並列に並べた画像を得、前記第2の撮像手段は、前記電子部品の側面C、Dを並列に並べた画像を得るのが好ましい。
本発明に係る外観検査装置は、検査位置Mで一時停止した電子部品の側面Bの外観を、光路調整手段bによって、電子部品の側面Aを撮像している第1の撮像手段の画像に収め、検査位置Nで一時停止した電子部品の側面Dの外観を、光路調整手段dによって、電子部品の側面Cを撮像している第2の撮像手段の画像に収めて、電子部品の側面A、B、C、Dを外観検査するので、電子部品の4つの側面全てを確実に外観検査することが可能である。
本発明の一実施の形態に係る外観検査装置の平面図である。 部品供給手段が支持部に電子部品を受け渡す様子を示す説明図である。 検査位置Mにおける電子部品の撮像の様子を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、検査位置Mで電子部品を撮像した画像、及び、検査位置Nで電子部品を撮像した画像の説明図である。 検査位置Nにおける電子部品の撮像の様子を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、電子部品の裏面を撮像する機構の説明図である。 電子部品の表面を撮像する様子を示す説明図である。 外観検査装置の変形例の平面図である。 部品供給手段の変形例を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る外観検査装置10は、対向する側面11、11a(側面A、B)及び対向する側面12、12a(側面C、D)を備えた電子部品13を外観検査する装置である。以下、外観検査装置10について詳細に説明する。
外観検査装置10は、図1、図2に示すように、放射状に配された複数(本実施の形態では8つ)のアーム13aを有する回転体14と、複数のアーム13aにそれぞれ取り付けられた複数の支持部15とを備えている。
回転体14は、回転体14の中央に連結された回転軸14aを介して図示しないサーボモータから駆動力を与えられ、回転軸14aを中心に一方向に回転する。回転軸14aは鉛直に配置されている。
複数の支持部15は、回転体14の回転方向に沿って所定の間隔を空けて円状に配置され、回転体14に取り付けられている。サーボモータは、回転体14を間欠的に所定角度(本実施の形態では45°)回転させ、複数の支持部15を同時に移動させる。各支持部15は、サーボモータの1回の駆動により、回転体14の回転方向に支持部15の配置ピッチと同じ距離を移動し一時停止する。
各支持部15は、図2に示すように、ガイド機構17により昇降可能(進退可能)に保持された状態で各アーム13aに取り付けられている。支持部15が一時停止する各位置には、図1、図2に示すように、支持部15の上方にそれぞれ、駆動源の一例であるサーボモータ18が図示しない支持部材によって固定されている。各サーボモータ18は、各サーボモータ18の下方にある支持部15に、図示しない動力伝達機構を介して駆動力を与え、支持部15を個別に昇降(進退の一例)させる。なお、支持部15は、昇降する代わりに、例えば、鉛直方向に対して傾斜した方向(水平方向を含む)で進退してもよい。
本実施の形態では、支持部15に、真空圧によって電子部品13の表面16を吸着して電子部品13を保持し、真空破壊により電子部品13の保持を解除する縦長のノズルが採用されている。また、本実施の形態において、電子部品13は、平面視して、矩形状、あるいは、正方形状であるが、これに限定されない。
また、回転体14の近傍には、複数の電子部品13が並べられた板状のウエハ19がウエハリング20によって固定されている。ウエハ19は、ウエハリング20を保持する支持機構21の作動によって、ウエハリング20と共に移動する。
鉛直に配置された(電子部品13を配置する面が鉛直面となった)ウエハ19の後側には、水平方向に進退可能なピン22が設けられ、支持機構21は、ウエハリング20と共にウエハ19を位置調整し、次にウエハ19から取り外す電子部品13を、ピン22の前方に配置する。次にウエハ19から取り外される電子部品13を、以下、取り出し対象の電子部品13とも言う。
ウエハリング20に固定されたウエハ19の近傍には、複数のノズル23が取り付けられた支持体24が設けられている。支持体24は、サーボモータ25に連結された水平軸(回転軸の一例)26に固定され、水平軸26を介してサーボモータ25から駆動力を与えられて、水平軸26を中心に間欠的に所定角度(本実施の形態では、90°)回転する。
水平軸26は、ウエハ19に平行配置されている。
各ノズル23は、電子部品13の裏面27を吸着する吸引部23aを先端に有し、L字状に形成さている。吸引部23aは、水平軸26の配置方向において、支持体24と異なる位置に配されている(図6(A)参照)。即ち、吸引部23aは、水平軸26に沿う方向で支持体24から離れた位置に設けられている。
各ノズル23は、真空圧により吸引部23aで電子部品13の裏面27を吸着して電子部品13を吸着保持し、吸着保持した電子部品13を真空破壊により解放する。
一の吸引部23aは、支持体24の所定角度の回転により、順次、取り出し対象の電子部品13の裏面27に対向する位置(以下、「電子部品取得位置」とも言う)に移動して一時停止し、取り出し対象の電子部品13の裏面27を吸着可能な状態となる。即ち、支持体24は、間欠的に所定角度回転して、電子部品取得位置に各吸引部23aを、順次、移動させる。
ピン22は、ウエハ19に向かって前進して、ウエハ19に接触し、取り出し対象の電子部品13を、電子部品取得位置に配された吸引部23aに向かって押し進める。ピン22によって押し進められた電子部品13は、裏面27が、吸引部23aに接触して吸着され、ウエハ19から取り外される。
電子部品13を吸着保持したノズル23は、支持体24が所定角度の回転を複数回(本実施の形態では3回)行うことによって、吸着保持している電子部品13を、支持部15に受け渡す位置(以下、「受け渡し位置」とも言う)に配置する。
支持部15は、電子部品13が受け渡し位置に配置された後、受け渡し位置の上方に配されて一時停止し、サーボモータ18(図1では、このサーボモータ18の記載が省略されている)の作動によって降下(前進)する。降下した支持部15は、図2に示すように、ノズル23に吸着保持された電子部品13の表面16に接触して、真空圧により電子部品13の表面16を吸着する。
ノズル23は、支持部15が電子部品13を吸着した際に、吸着保持していた電子部品13を、真空破壊により解放する。支持部15は、ノズル23が電子部品13を解放してノズル23から支持部15への電子部品13の受け渡しが完了した後、サーボモータ18の作動により上昇(後退)し、次に、回転体14の所定角度の回転により移動する。回転体14は、全ての支持部15が上昇位置(後退位置)に配置された状態で、所定角度の回転を行う。
本実施の形態では、主として、ウエハリング20、支持機構21、ピン22、複数のノズル23、支持体24、サーボモータ25、水平軸26によって、ウエハ19から電子部品13を取り出して支持部15に供給する部品供給手段28が構成されている。
また、支持部15は、図1に示すように、横長の長方形状の(即ち、横に長い)側面11、11aを回転体14の回転方向に沿わせ、同じく横長の長方形状の(即ち、横に長い)側面12、12aの一方を他方に対し回転体14の回転方向の上流側に配置した状態で電子部品13を保持する。本実施の形態では、複数の支持部15の配置位置により形成される仮想円の半径方向外側に側面11が、半径方向内側に側面11aが配置され、回転体14の回転方向の下流側に側面12が、上流側に側面12aが配置されているが、側面11、11aの位置及び側面12、12aの位置がそれぞれ逆であってもよい。
回転体14の静止により支持部15が一時停止する位置には、受け渡し位置から離れた場所に、電子部品13の側面11、11aの外観検査を行う検査位置M、及び、電子部品13の側面12、12aの外観検査を行う検査位置Nがある。検査位置Mは、検査位置Nに対して回転体14の回転方向の上流側に位置している。
回転体14は、複数回、所定角度の回転を行うことによって、受け渡し位置で支持部15に保持された電子部品13を、検査位置Mで一時停止させ、更に、1回、所定角度の回転を行うことによって、検査位置Mで一時停止していた電子部品13を、検査位置Nに移動させる。従って、回転体14は、間欠的に回転して、支持部15で保持した電子部品13を、順次、検査位置M、Nに一時停止させることになる。
ここで、検査位置Mが検査位置Nに対して回転体14の回転方向の下流側に位置していてもよい。検査位置Mが検査位置Nに対して回転体14の回転方向の下流側に位置する場合、支持部15で保持した電子部品13は、検査位置Nで一時停止した後に、検査位置Mで停止する。
よって、電子部品13を、順次、検査位置M、Nの一方及び他方に一時停止させるとは、一の電子部品13が検査位置Mに一時停止した後、検査位置Nに一時停止すること、及び、一の電子部品13が検査位置Nに一時停止した後、検査位置Mに一時停止することを意味する。
検査位置Mには、図1、図3に示すように、プリズム29、30が配置され、プリズム29、30の下方には、図3に示すように、カメラ31(第1の撮像手段の一例)が設けられている。
電子部品13を保持している支持部15は、上昇位置に配置された状態で、検査位置Mに送られて一時停止し、検査位置Mに設けられているサーボモータ18の駆動により降下して(前進して)、降下位置(前進位置)に配され、一時停止する。
プリズム29は、図3に示すように、検査位置Mで降下して一時停止した(即ち、検査位置Mで一時停止した)支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面11で反射した光が入射する入射部29a(入射部p)を備えている。入射部29aは、電子部品13の側面11まで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面11に対向して配置されている。
プリズム30も、検査位置Mで降下して一時停止した支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面11aで反射した光が入射する入射部30a(入射部q)を備えている。入射部30aは、電子部品13の側面11aまで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面11aに対向して配置されている。
カメラ31は、撮像方向が、検査位置Mにある電子部品13に向かって上方に向けられた配置で固定されている。
プリズム29は、入射部29aからプリズム29内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Mで降下して一時停止している電子部品13の側面11をカメラ31の画像に収めさせる。そして、カメラ31は、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11を撮像する。
プリズム30も、プリズム29と同様に、入射部30aからプリズム30内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Mで降下して一時停止している電子部品13の側面11aをカメラ31の画像に収めさせる。従って、プリズム30は、光の進行方向を変えて、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11aの外観を、電子部品13の側面11を撮像しているカメラ31の画像に収めていることになり、1つのカメラ31で側面11、11aを撮像可能にしている。
本実施の形態では、光の進行方向を変える光路調整手段aがプリズム29とプリズム29を固定する図示しない保持機構を有して構成され、同じく光の進行方向を変える光路調整手段bがプリズム30とプリズム30を固定する図示しない保持機構を有して構成されている。
また、プリズム29は、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11からカメラ31までの光学経路を、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11aからカメラ31までのプリズム30を経由する光学経路と同じ長さ(実質的に同じ長さであることを意味する)にしている。このように、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11、11aからカメラ31までの各光学経路の長さを等しくすることにより、カメラ31は、側面11、11aの両方に焦点を合わせた状態で側面11、11aの各外観を1つの画像に収めることができる。
カメラ31は、図示しない演算機に接続され、その演算機は、カメラ31が撮像した電子部品13の側面11、11aの画像を基に、側面11、11aに欠け等があるか否かを検出する。
そして、カメラ31は、図4(A)に示すように、電子部品13の横長の側面11、11aを並列に並べた画像32を得るので、側面11、11aが他の配列(例えば、側面11、11aが直列)に配置された画像を得るのに比べ、撮像範囲内で、側面11、11aの外観を大きくとらえることができ、結果として、演算機は、側面11、11aの外観検査を高精度に行うことが可能である。
本実施の形態では、カメラ31による電子部品13の側面11、11aの撮像が、図3に示すように、電子部品13を降下位置に配した状態でなされるが、これに限定されない。プリズム29、30の高さ位置によっては、電子部品13を上昇位置に配した状態、あるいは、電子部品13を上昇位置と降下位置の間に配した状態で、カメラ31による電子部品13の側面11、11aの撮像を行うことができる。例えば、上昇位置に配された電子部品13の高さに、入射部29a、30aを設けることにより、上昇位置に配置された電子部品13の側面11、11aを、カメラ31で撮像可能である。
ここで、電子部品13の側面11、11aの外観検査に求められる精度によっては、検査位置Mで降下して一時停止した電子部品13の側面11、11aからカメラ31までの各光学経路の長さを等しくする必要はなく、カメラ31は電子部品13の側面11、11aを並列に並べた画像32を得る必要もない。
例えば、光路調整手段aを設けず、カメラ31が、電子部品13と同じ高さで側面11に撮像方向を向けて配置され、側面11を直接、撮像し、光路調整手段bが、光の進行方向を変えて側面11を撮像しているカメラ31の画像に、側面11aの外観を収めるように設計されていてもよい。
また、検査位置Nには、図1、図5に示すように、プリズム33、34が配置され、プリズム33、34の下方には、カメラ35(第2の撮像手段の一例)が設けられている。
電子部品13を保持している支持部15は、上昇位置に配置された状態で、検査位置Nに送られて一時停止し、検査位置Nに設けられているサーボモータ18の駆動により降下する。なお、図2、図3、図5においては、サーボモータ18の駆動力を支持部15に伝える機構の記載が省略されている。
プリズム33は、図5に示すように、検査位置Nで降下して一時停止した(即ち、検査位置Nで一時停止した)支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面12で反射した光が入射する入射部33a(入射部r)を備えている。入射部33aは、電子部品13の側面12まで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面12に対向配置されている。
プリズム34も、検査位置Nで降下した支持部15に保持されている電子部品13の高さに、電子部品13の側面12aで反射した光が入射する入射部34a(入射部s)を備えている。入射部34aは、電子部品13の側面12aまで所定の距離を有する位置で、電子部品13の側面12aに対向配置されている。
カメラ35は、撮像方向が、検査位置Nにある電子部品13に向かって上方に向けられた配置で固定されている。
プリズム33は、入射部33aからプリズム33内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12をカメラ35の画像に収めさせる。そして、カメラ35は、検査位置Nで降下して一時停止してた電子部品13の側面12を撮像する。
プリズム34も、プリズム33と同様に、入射部34aからプリズム34内に入射した光の進行方向を複数回(本実施の形態では、3回)反射させて(即ち、変えて)、検査位置Nで降下して一時停止している電子部品13の側面12aをカメラ35の画像に収めさせる。従って、プリズム34は、光の進行方向を変えて、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12aの外観を、電子部品13の側面12を撮像しているカメラ35の画像に収めていることになり、1つのカメラ35で側面12、12aを撮像可能にしている。
本実施の形態では、光の進行方向を変える光路調整手段cがプリズム33とプリズム33を固定する図示しない保持機構を有して構成され、同じく光の進行方向を変える光路調整手段dがプリズム34とプリズム34を固定する図示しない保持機構を有して構成されている。
また、プリズム33は、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12からカメラ35までの光学経路を、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12aからカメラ35までのプリズム34を経由する光学経路と同じ長さ(実質的に同じ長さであることを意味する)にしている。このように、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12、12aからカメラ35までの各光学経路の長さを等しくすることにより、カメラ35は、側面12、12aの両方に焦点を合わせた状態で側面12、12aの各外観を1つの画像に収めることができる。
カメラ35も、カメラ31に接続されている演算機に接続され、その演算機は、カメラ35が撮像した電子部品13の側面12、12aの画像を基に、側面12、12aに欠け等があるか否かを検出する。本実施の形態では、演算機は、欠け等がない良品の電子部品13の側面11、11a、12、12aそれぞれを撮像した画像から、外観上の異常の有無を検査するのに無視すべき外観パターンを予め得て、その外観パターンを用いて、側面11、11a、12、12aに欠け等があるか否かを検出する。
そして、カメラ35は、図4(B)に示すように、電子部品13の横長の側面12、12aを並列に並べた画像36を得るので、側面12、12aが他の配列に配置された画像を得るのに比べ、撮像範囲内で、側面12、12aの外観を大きくとらえることができ、結果として、演算機は、側面12、12aの外観検査を高精度に行うことが可能である。
なお、側面12、12aの外観検査に求められる精度によっては、検査位置Nで降下して一時停止した電子部品13の側面12、12aからカメラ35までの各光学経路の長さを等しくする必要はなく、カメラ35は電子部品13の側面12、12aを並列に並べた画像36を得る必要もない。例えば、光路調整手段cを設けず、カメラ35が、電子部品13と同じ高さで側面12に撮像方向を向けて配置され、側面12を直接、撮像し、光路調整手段dが、光の進行方向を変えて側面12を撮像しているカメラ35の画像に、側面12aの外観を収めるように設計されていてもよい。
ここで、検査位置Nにおける電子部品13の側面12、12aの撮像は、たとえ、プリズム33、34の高さ位置を変えたとしても、電子部品13を上昇位置に配した状態で行うことはできない。これは、入射部33a、34aが回転体14の回転方向に沿って配置されているためである。仮に、入射部33a、34aを上昇位置にある電子部品13の高さに設けると、電子部品13が検査位置Mから検査位置Nに移動する途中で、プリズム34に接触することになる。
また、本実施の形態では、電子部品13の側面11、11a、12、12aに加え、電子部品13の表面16及び裏面27も外観検査の対象にしている。以下、電子部品13の表面16及び裏面27を外観検査する機構について説明する。
外観検査装置10は、図6(A)、(B)に示すように、電子部品13の裏面27を撮像するカメラ38(第3の撮像手段の一例)を備えている。カメラ38の撮像方向には、図2、図6(A)、(B)に示すように、支持体24の近傍に配置され、光の進行方向を変えるプリズム39が設けられている。
プリズム39は、図6(B)に示すように、ウエハ19に取り付けられている取り出し対象の電子部品13の裏面27からの光を反射して、カメラ38に向かわせる。因って、カメラ38は、取り出し対象の電子部品13の裏面27を、取り出し対象の電子部品13がウエハ19に並べられている状態で撮像することができる。
カメラ38による電子部品13の裏面27の撮像は、図6(B)に示すように、支持体24が回転中で、取り出し対象の電子部品13とプリズム39の間にノズル23が配されていないタイミング(即ち、吸引部23aが電子部品取得位置に配されていないタイミング)で行われる。
従って、カメラ38は、取り出し対象の電子部品13をノズル23が覆っていない状態で、取り出し対象の電子部品13の裏面27全体を撮像できる。
更に、ウエハ19に平行な方向において、吸引部23aが支持体24から離れて設けられ、取り出し対象の電子部品13とプリズム39の間に支持体24の一部が入り込まないように設計されている。因って、カメラ38は、取り出し対象の電子部品13の裏面27を、支持体24によって覆われていない状態で、撮像可能である。
また、ノズル23から支持部15に電子部品13を受け渡す位置(即ち、受け渡し位置)の上方には、図1、図2、図7に示すように、ノズル23に吸着保持された電子部品13の表面16を撮像するカメラ40(第4の撮像手段の一例)が設けられている。
カメラ40は、図2に示すように、撮像方向を受け渡し位置に向けて配置されている。カメラ40は、図7に示すように、回転体14が回転中で、受け渡し位置にある電子部品13の上方にアーム13aが存在していないタイミングで受け渡し位置に配された電子部品13の表面16を撮像する。従って、カメラ40は、アーム13aが電子部品13を覆っていない状態で電子部品13の表面16全体を撮像可能である。
カメラ38、40は、カメラ31、35が接続されている演算機に接続され、演算機は、カメラ38、40が撮像した画像を基に、電子部品13の裏面27及び表面16に欠け等があるか否かを検出して、外観検査を行う。
なお、電子部品13の表面16の撮像は、受け渡し位置とは別位置に電子部品13を配した状態でなすこともでき、例えば、ノズル23に吸着保持された電子部品13が、受け渡し位置に搬送される前の段階で、電子部品13の表面13を撮像してもよい。
また、検査位置Nに対して回転体14の回転方向の下流側には、図1、図7に示すように、側面11、11a、12、12aに欠け等が検出された電子部品13を不良品として排出するソーター41が設けられている。
そして、ソーター41に対して回転体14の回転方向の下流側には、電子部品13をテーピングに収容するテーピングユニット42が配置されている。なお、図1、図7においては、テーピングユニット42の上方にあるサーボモータ18の記載が省略されている。
検査位置Mに対して回転体14の回転方向の上流側に、電子部品13の表面16や裏面27の外観検査を行うユニットや、電子部品13の位置補正を行うユニットを設けてもよいことは言うまでもない。
そして、ノズル23が取り付けられた回転体は、アームを備えた形状に限定されず、例えば、円盤状の回転体を採用することもできる。以下、円盤状の回転体60を備えた外観検査装置61について説明する。なお、外観検査装置61において、外観検査装置10と同様の構成については、同じ符号を付して詳しい説明は省略する。
外観検査装置10の変形例である外観検査装置61は、図8に示すように、回転体60に、平面視して、回転体60の外周側に突出した複数のガイド機構62が取り付けられている。複数のガイド機構62は、回転体60の回転方向に沿って所定の間隔で配置され、各ガイド機構62は、支持部15を昇降自在(進退自在)に保持している。
回転体60は、回転体14と同様に、図示しないサーボモータから駆動力を与えられて、所定角度回転し、各サーボモータ18の直下に支持部15が配された位置で、一時停止し、検査位置M、Nそれぞれに、支持部15に保持された電子部品13を、順次、供給する。
電子部品13の表面16の撮像は、図8に示すように、回転体60が回転中で、受け渡し位置の上方にガイド機構62が存在していないタイミングで行われる。従って、カメラ40は、ガイド機構62が電子部品13を覆っていない状態で電子部品13の表面16全体を撮像可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、回転体の回転軸は鉛直である必要はなく、回転軸は水平配置されていてもよいし、傾斜して配置されていてもよい。
そして、支持部は、真空圧によって電子部品を保持するノズルでなくてもよく、例えば、電子部品を挟んで保持するものであってもよい。
更に、光路調整手段a、b、c、dはそれぞれ、プリズムと反射鏡を有するものであってもよく、プリズムを備えず反射鏡のみを有するものであってもよい。
また、部品供給手段は、複数のノズルを備える代わりに、1つのノズルを備えるようにしてもよい。部品供給手段28の変形例である部品供給手段50は、図9に示すように、1つのノズル51を備える具体例であり、ノズル51が、直接、水平軸26に取り付けられている。ノズル51は、水平軸26の回転によって、電子部品13の裏面27を吸着する吸引部52を、ウエハ19から電子部品13を取得できる位置と、支持部15に電子部品13を受け渡す位置との間で往復動させて、支持部15に電子部品13を供給する。なお、図9において、本実施の形態と同じ構成については、同様の符号を付している。
更に、部品供給手段は、トレイやテーピングから電子部品を支持部に供給する機構であってもよいし、あるいは、パーツフィーダであってもよい。
10:外観検査装置、11、11a、12、12a:側面、13:電子部品、13a:アーム、14:回転体、14a:回転軸、15:支持部、16:表面、17:ガイド機構、18:サーボモータ、19:ウエハ、20:ウエハリング、21:支持機構、22:ピン、23:ノズル、23a:吸引部、24:支持体、25:サーボモータ、26:水平軸、27:裏面、28:部品供給手段、29:プリズム、29a:入射部、30:プリズム、30a:入射部、31:カメラ、32:画像、33:プリズム、33a:入射部、34:プリズム、34a:入射部、35:カメラ、36:画像、38:カメラ、39:プリズム、40:カメラ、41:ソーター、42:テーピングユニット、50:部品供給手段、51:ノズル、52:吸引部、60:回転体、61:外観検査装置、62:ガイド機構

Claims (9)

  1. 対向する側面A、B及び対向する側面C、Dを備えた電子部品を外観検査する外観検査装置において、
    前記電子部品をそれぞれ保持する複数の支持部が間隔を空けて円状に取り付けられ、間欠的に回転して、前記各支持部が保持した前記電子部品を、順次、検査位置M、Nの一方及び他方に一時停止させる回転体と、
    前記検査位置Mで一時停止した前記電子部品の側面Aを撮像する第1の撮像手段と、
    光の進行方向を変えて、前記検査位置Mで一時停止した前記電子部品の側面Bの外観を、該電子部品の側面Aを撮像している前記第1の撮像手段の画像に収める光路調整手段bと、
    前記検査位置Nで一時停止した前記電子部品の側面Cを撮像する第2の撮像手段と、
    光の進行方向を変えて、前記検査位置Nで一時停止した前記電子部品の側面Dの外観を、該電子部品の側面Cを撮像している前記第2の撮像手段の画像に収める光路調整手段dとを備えて、前記電子部品の側面A、B、C、Dを外観検査することを特徴とする外観検査装置。
  2. 請求項1記載の外観検査装置において、前記支持部は、前記側面A、Bを前記回転体の回転方向に沿わせ前記側面C、Dの一方を他方に対し前記回転体の回転方向の上流側に配置した状態で保持し、
    前記検査位置Nに、前記支持部を進退させる駆動源が設けられ、
    前記電子部品は、後退位置に配置されて前記検査位置Nに送られた前記支持部が前記駆動源の作動によって前進した状態で、前記側面C、Dが撮像されることを特徴とする外観検査装置。
  3. 請求項1又は2記載の外観検査装置において、前記検査位置Mで撮像される前記電子部品の側面Aから前記第1の撮像手段までの光学経路を、該電子部品の側面Bから前記第1の撮像手段までの光学経路と同じ長さにする光路調整手段aと、
    前記検査位置Nで撮像される前記電子部品の側面Cから前記第2の撮像手段までの光学経路を、該電子部品の側面Dから前記第2の撮像手段までの光学経路と同じ長さにする光路調整手段cとを備えることを特徴とする外観検査装置。
  4. 請求項3記載の外観検査装置において、前記光路調整手段a、bはそれぞれ、前記検査位置Mで撮像される前記電子部品の側面A、Bに対向配置されて、該電子部品の側面A、Bで反射した光がそれぞれ入射する入射部p、qを備え、前記光路調整手段c、dはそれぞれ、前記検査位置Nで撮像される前記電子部品の側面C、Dに対向配置されて、該電子部品の側面C、Dで反射した光がそれぞれ入射する入射部r、sを備えることを特徴とする外観検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の外観検査装置において、複数の前記電子部品が並べられたウエハから、一の前記電子部品の裏面を吸着保持して該電子部品を取り外し、該電子部品の表面を吸着保持する前記支持部に受け渡す部品供給手段を備えることを特徴とする外観検査装置。
  6. 請求項5記載の外観検査装置において、前記電子部品の裏面を、該電子部品が前記ウエハに並べられている状態で撮像する第3の撮像手段とを備えて、前記電子部品の裏面も外観検査することを特徴とする外観検査装置。
  7. 請求項6記載の外観検査装置において、前記部品供給手段は、前記ウエハに平行配置された回転軸を中心に回転する支持体と、前記電子部品の裏面を吸着する吸引部を、前記回転軸に沿う方向で前記支持体から離れた位置に有して、前記支持体に取り付けられたノズルとを備え、前記支持体は、間欠的に回転して、前記ウエハから取り外す前記電子部品の裏面に対向する電子部品取得位置に前記吸引部を移動させ、前記第3の撮像手段は、前記吸引部が前記電子部品取得位置に配されていないタイミングで、前記電子部品の裏面を撮像することを特徴とする外観検査装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1に記載の外観検査装置において、前記部品供給手段に裏面を吸着保持された前記電子部品の表面を撮像する第4の撮像手段を備えて、前記電子部品の表面も外観検査することを特徴とする外観検査装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1に記載の外観検査装置において、前記電子部品の側面A、B、C、Dはそれぞれ横に長く、前記第1の撮像手段は、前記電子部品の側面A、Bを並列に並べた画像を得、前記第2の撮像手段は、前記電子部品の側面C、Dを並列に並べた画像を得ることを特徴とする外観検査装置。
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