JP2015229325A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルビーム発生部から噴出するインクビームがガターに入るようにインクビームの飛翔方向を定める場合、ガターの中心にインクビームが来るように調整するが、ガターの中心に入っているか否かの判断は目視によって行うため、インクビームが通過すべきポイントを明確にすることができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インク粒子からなるインクビーム13を噴出するノズル部2と、噴出したインク粒子に電荷を帯電させる帯電電極と、帯電したインク粒子を偏向させる偏向電極と、インク粒子を捕捉するガターとを備える印字ヘッドを有するインクジェット記録装置であって、インクビームの飛翔方向を調整するビーム調整機構を備えるとともに、インクビームの通過するべき位置を示すしるし50を印字ヘッドに設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特にインクを噴出するノズルの角度調整機構に関する。
本発明の背景技術として、特開平7−205415号公報(特許文献1)がある。特許文献1では、ノズルビーム発生部から噴出するインクビームの上下左右噴出角度を容易に調整する構成が記載されている。
特開平7−205415号公報
特許文献1に記載された構成によってノズルビーム発生部から噴出するインクビームがガターに入るようにインクビームの飛翔方向を定める場合、ガターの中心にインクビームが来るように調整する。この場合、インクビームがガターの中心に入っているか否かの判断は目視によって行う。この際、穴形状のガターの中心位置は明確ではないので、インクビームの飛翔方向は所望の方向とはずれが生ずる可能性がある。また、インク粒子を偏向させて記録媒体上に印字する場合、インク粒子は印字ヘッドから離れた位置まで飛翔するので、そのずれはさらに大きくなる。特にノズル数が複数である印字ヘッドを有するインクジェット記録装置では、インクビームの飛翔方向のずれが印字品質の低下を招くという課題がある。
そこで、本発明はノズル部から噴出するインクビームが通過すべきポイントを明確にする方法を提供し、高品質な印字ができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、インク粒子からなるインクビームを噴出するノズル部と、噴出したインク粒子に電荷を帯電させる帯電電極と、帯電したインク粒子を偏向させる偏向電極と、インク粒子を捕捉するガターとを備える印字ヘッドを有するインクジェット記録装置であって、インクビームの飛翔方向を調整するビーム調整機構を備えるとともに、インクビームの通過するべき位置を示すしるしを印字ヘッドに設けた。
本発明の構成により、ノズル部から噴出するインクビームが通過すべきポイントが明確になるため、インク飛翔方向が適切となり、高品質な印字ができるインクジェット記録装置を提供できるという効果がある。
本発明の実施例1に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例2に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例3に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例4に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例5に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例6に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例7に係る印字ヘッドの構成図である。 本発明の実施例8に係る印字ヘッドの構成図である。 印字ヘッド部のインクビーム調整機構を含む構造を示す正面図である。 印字ヘッド部のインクビーム調整機構を含む構造を示す断面図である。
まず、本発明の前提となる、インクジェット記録装置でのインクビーム調整機構について、図面を用いて説明する。
図9、図10はインクジェット記録装置でのインクビーム調整機構を示している。図9は印字ヘッド部の正面図である。図9において、印字ヘッド100のヘッドベース部1には、ノズル部2、帯電電極20、偏向電極プラス16、偏向電極マイナス18、ガター14が配置されている。ノズル部2は、ノズル固定ネジ4によってノズルベース部3に固定されており、また、ノズルベース部3はノズルベース固定ネジ5、6によりヘッドベース部1に固定されている、したがって、ノズル部2は、ノズルベース部3を介してヘッドベース部1に固定されている。
帯電電極20は帯電電極固定ネジ21、22によってノズル部2に固定されている。また、ヘッドベース部1の中に配置された給電線が存在する。帯電電圧配線23は帯電電圧供給ネジ24で給電線と接続されることにより、帯電電極20には粒子に帯電するための電圧が印加される。
偏向電極プラス16は偏向電極プラス固定ネジ17によりヘッドベース部1に固定される。ヘッドベース部1の内部には高電圧の給電線が存在しており、偏向電極プラス固定ネジ17が給電線と接続していることにより、偏向電極プラス16には高電圧が印加される。
偏向電極マイナス18は偏向電極マイナス固定ネジ19によりヘッドベース部1に固定される。ヘッドベース部1の内部にはアース線が存在しており、偏向電極マイナス固定ネジ19がアース線と接続していることにより、偏向電極マイナス19はグランドに接地されている。
ガター14はガター固定ネジ15によりヘッドベース部1に固定され、かつヘッドベース部1の中に存在する回収経路とつながっている。
ノズル部2より噴出したインクビーム13は、帯電電極20および偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18の間を貫いてガター14に向かって飛行する。ノズル部2にてインクビーム13に振動を加えることにより、インクビームは帯電電極を通過する位置で粒子化し、帯電電極で印加される電圧に応じてインク粒子は帯電する。インク粒子の帯電状態は、インクの噴出圧力や振動の強度によって変化する粒子の形状に依存する。そのため、印字ヘッドには、インク粒子の形状を観察するための光源が設けられている。
図10は印字ヘッド部の断面図である。図10において、印字ヘッド100のヘッドベース部1の内部には、インクビーム13に加える振動と同一の周波数で発光する光源25が設置されている。ヘッドベース部1に設けられた光源保護ガラス12の上方をインク粒子13が飛翔する際に、同一周波数で発光する光源25の光により、インク粒子の形状を観察できる。
帯電電極20および偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18の間に電圧が印加されていない時には、飛翔するインクビーム13はガターに入るように構成されており、ガターで捕捉されたインクはポンプに接続された回収流路を通ってインク容器に回収される。
上記説明したように、ノズル部2より噴出したインクビーム13がガターに回収されるようにするため、ノズル部2から噴出するインクビームの飛翔方向をビーム調整機構を用いて調整する。
ビーム調整機構について、まずヘッドベース部1の面に対して水平方向における調整方法について図9を用いて説明する。
インクビーム13の水平方向の調整には、水平方向インクビーム調整ネジ7と水平方向インクビーム調整バネ8を用いる。水平方向の調整機構は、水平方向インクビーム調整バネ8に水平方向インクビーム調整ネジ7を通し、ノズルベース部3のネジ穴にインクビーム調整ネジ7を差し込む構成となっている。水平方向インクビーム調整ネジ7のネジ頭側は、ヘッドベース部1に設けた支え部31の頂部の切り欠き部を通っている。インクビーム調整ネジ7を回転させることにより、水平方向インクビーム調整バネ8の反力を受けながらヘッドベース部1の切り欠き部とノズルベース部3の距離を調整する。インク噴出口に近い位置にはヘッドベース部1の円柱状のボス32が存在し、そのボスがノズル部の支点となり、水平方向インクビーム調整ネジ7を締めたり緩めたりすることでインクビーム13の水平方向を任意に定めることが可能となる。インクビーム調整の際には水平方向固定ネジ5,6を緩め、調整が完了したのち水平方向固定ネジ5,6を締めてヘッドベース部1を固定する。
次に、ヘッドベース部1の面に対して垂直方向における調整方法について図10を用いて説明する。
インクビーム13の垂直方向の調整には、垂直方向インクビーム調整ネジ10と垂直方向インクビーム調整バネ11を用いる。垂直方向の調整機構は、垂直方向インクビーム調整バネ11に垂直方向インクビーム調整ネジ10を通し、ノズルベース部3のネジ穴に垂直方向インクビーム調整ネジ10を差し込む構成となっている。垂直方向インクビーム調整バネ10のネジ頭と垂直方向インクビーム調整バネ11によりノズル部2の切り欠き部を挟み、垂直方向インクビーム調整ネジ10のネジ頭と垂直方向インクビーム調整バネ11によりノズル部2の切り欠き部を挟み、垂直方向インクビーム調整バネ11の反力によりノズル部2の切り欠き部とノズルベース部3の距離を調整する。垂直方向固定ネジ9を支点に垂直方向インクビーム調整ネジ10を締めたり緩めたりすることでインクビーム13の垂直方向を任意に定めることが可能となる。インクビーム調整の際には垂直方向固定ネジ9を緩め、調整が完了したのち垂直方向固定ネジ9を締めてヘッドベース部1を固定する。
従来は、印字に使用しないインク粒子がガター14の中心に入るようにインクビーム13のビーム調整を行ってきた。本実施例では、ガター14の中心という曖昧なしるしでなくもっと明確な、インクビームの通過すべきポイントやライン等のしるしを設け、安定した印字を行うことができる印字ヘッドを提供する。
図1は、本実施例の印字ヘッドの構成図である。図1(A)は印字ヘッドのノズル部2およびその周辺を拡大した正面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図である。既に説明した図9、10と同一の機能の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
図1(A)、図1(B)は本実施例をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。本実施例の主な特徴は光源保護ガラス12aである。上述したように、ノズル部2のインクビーム噴出口26から噴出されるインクビーム13のインク粒子の状態を確認するために必要な光源25がヘッドベース部1内に存在する。光源25の保護やヘッドベース部1内部へのインク侵入を防止するため、ヘッドベース部1には光源保護ガラス12aが設置されている。
本実施例では、この光源保護ガラス12aの表面に溝50を設ける。そして、この溝をインクビーム13の通過するべき位置を示すラインとしてビーム調整を行うことにより、高品質な印字を行うインクジェット記録装置を提供することができる。
なお、この溝は、インクビームの位置調整以外に、偏向電極の位置ずれの確認も出来る。
本実施例では、ヘッドベース部1に2つのノズル部2を有する印字ヘッドにおいて、ビーム調整を行う場合について説明する。
図2は、2つのノズル部を有する印字ヘッドを示す構成図の例である。図2の印字ヘッドのうち、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図2(A)は印字ヘッドのノズル部2,ノズル部2’およびその周辺を拡大した正面図,図2(B)は図2(A)のB−B断面図である。符号に’の記号が付いているものに関しては第2のノズルの部品を示している。図2(A),図2(B)は、本実施例をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は光源保護ガラス12bである。実施例1での説明と同様に、ノズル部2,ノズル部2’のインクビーム噴出口26、26‘から噴出されるインクビーム13,13’のインク粒子の状態を確認するために必要な光源25,光源25’がヘッドベース部1内に存在する。
光源25の保護やヘッドベース部1内部へのインク侵入を防止するため、ヘッドベース部1には光源保護ガラス12bが設置されている。この光源保護ガラス12bの表面に溝50、50‘を設け、この溝をインクビーム13、13’の通過するべき位置を示すラインとしてビーム調整を行うことにより、高品質な印字を行うインクジェット記録装置を提供することができる。
なお、本実施例では2つのノズル部を有する印字ヘッドについて説明したが、3つ以上のノズルを有する印字ヘッドであっても同様に溝を設けることにより、同様の効果を得ることができる。
本実施例では、1つのノズル部を有する印字ヘッドにおいて、実施例1とは異なるしるしを設ける例を説明する。
図3は、実施例1とは異なる構成の印字ヘッドを示している。図3の印字ヘッドにおいて、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図3(A)は印字ヘッド部のノズル部2およびその周辺を拡大した正面図,図3(B)は図3(A)のC−C断面図である。図3(A),図3(B)は、本発明をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は光源保護ガラス12cである。光源保護ガラス12cは、ノズル部2のインクビーム噴出口26から噴出されるインクビーム13のインク粒子の状態を確認するのに必要なヘッドベース部1内に存在する光源25を保護する光源保護ガラス12cの形状を、図1における円形から三角形に変更したものである。
本実施例によれば、光源保護ガラス12cにおける三角形の頂点がインクビーム13の通過するべき位置を示すポイントとしてビーム調整を行うことが出来る。また、実施例1に比べて、溝を作成する工程が削減でき、また光源保護ガラスが三角形であるので、ヘッドベース部1にセットする際に回転方向の自由度がないために配置精度が向上するという特徴がある。
本実施例では、2つのノズル部を有する印字ヘッドにおいて、実施例2とは異なるしるしを設ける例を説明する。
図4は、実施例2とは異なる構成の印字ヘッドを示している。図4の印字ヘッドにおいて、既に説明した図2に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図4(A)は印字ヘッドのノズル部2,ノズル部2’およびその周辺を拡大した正面図,図4(B)は図4(A)のD−D断面図である。符号に’の記号が付いているものは第2のノズルの部品を示している。図4(A),図4(B)は、本発明をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は光源保護ガラス12dである。光源保護ガラス12dは、ノズル部2,ノズル部2’ のインクビーム噴出口26、26‘から噴出されるインクビーム13,13’のインク粒子の状態を確認するのに必要なヘッドベース部1内に存在する光源25,光源25’を保護するための光源保護ガラス12dの形状を図2の形状から変更したものである。図2の例と同様に、一枚のガラス板材で光源25、光源25’を保護し、かつ各ノズル部から噴出される各インクビーム13の通過するべき位置を示すしるしとして、その形状が角の頂点が連なっている形状に変更したものである。
本実施例によれば、光源保護ガラス12dにおける角部がインクビーム13の通過するべき位置を示すポイントとしてビーム調整を行うことが出来る。また、実施例2に比べて、溝を作成する工程が削減できるという特徴がある。
なお、本実施例では2つのノズル部を有する印字ヘッドについて説明したが、3つ以上のノズルを有する印字ヘッドであっても同様な角形状を追加することにより、同様の効果を得ることができる。
本実施例では、1つのノズル部を有する印字ヘッドにおいて、実施例1、実施例3とは異なるしるしを設ける例を説明する。
図5は、実施例1、実施例3とは異なる構成の印字ヘッドを示している。図5の印字ヘッドにおいて、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図5(A)は印字ヘッド100のノズル部2およびその周辺を拡大した正面図,図5(B)は図5(A)のE-E断面図である。図5(A),図5(B)は、本発明をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は光源保護ガラス12eである。光源保護ガラス12eは、ノズル部2のインクビーム噴出口26から噴出されるインクビーム13のインク粒子の状態を確認するのに必要なヘッドベース部1内に存在する光源25を保護する光源保護ガラス12eの形状を、図1の円形からスリット形状に変更したものである。
本実施例によれば、光源保護ガラス12eにおけるスリットがインクビーム13の通過するべき位置を示すラインとしてビーム調整を行うことが出来る。また、実施例1に比べて、溝を作成する工程が削減でき、また光源保護ガラスがスリット形状であるので、ヘッドベース部1にセットする際に回転方向の自由度がないために配置精度が向上するという特徴がある。また、実施例3は三角形の頂点の1点をインクビームが通過するかで確認するので、インクビーム噴出口の位置がずれた状態でも三角形の頂点を通過する場合があり得る。よって、間違った確認を引き起こす可能性があるが、本実施例ではスリット形状であるので、インクビーム噴出口の位置がずれた状態であれば、少なくともスリット形状に平行な軌道でビームが通過することになり、位置ずれをより正確に確認できるという特徴がある。
本実施例では、2つのノズル部を有する印字ヘッドにおいて、実施例2、実施例4とは異なるしるしを設ける例を説明する。
図6は、実施例2、実施例4とは異なる構成の印字ヘッドを示している。図6の印字ヘッドにおいて、既に説明した図2に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図6(A)は印字ヘッド100のノズル部2,ノズル部2’およびその周辺を拡大した正面図,図6(B)は図6(A)のF−F断面図である。符号に’の記号が付いているものは第2のノズルの部品を示している。図6(A),図6(B)は本発明をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は光源保護ガラス12f,12f’である。光源保護ガラス12f,12f’は、ノズル部2,ノズル部2’ のインクビーム噴出口26、26‘から噴出されるインクビーム13,13’のインク粒子の状態を確認するのに必要なヘッドベース部1内に存在する光源25,25’を保護する光源保護ガラスの形状を、図2の楕円からスリットに変更したものである。
本実施例によれば、光源保護ガラス12fにおけるスリット形状がインクビーム13の通過するべき位置を示すラインとしてビーム調整を行うことが出来る。また、実施例2に比べて、溝を作成する工程が削減できるという特徴がある。また、実施例4は三角形の頂点の1点をインクビームが通過するかで確認するので、インクビーム噴出口の位置がずれた状態でも三角形の頂点を通過する場合があり得るので、間違った確認を引き起こす可能性があるが、本実施例ではスリット形状であるので、インクビーム噴出口の位置がずれた状態であれば、少なくともスリット形状に平行な軌道でビームが通過することになり、位置ずれをより正確に確認できるという特徴がある。
なお、本実施例では2つのノズル部を有する印字ヘッドについて説明したが、3つ以上のノズルを有する印字ヘッドであっても同様にスリットを追加することにより、同様の効果を得ることができる。
本実施例では、1つのノズル部を有する印字ヘッドにおいて、実施例1、実施例3、実施例5とは異なるしるしを設ける例を説明する。
図7は、実施例1、実施例3、実施例5とは異なる印字ヘッドを示している。図7の印字ヘッドにおいて、既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図7(A)は印字ヘッド100のノズル部2およびその周辺を拡大した正面図,図7(B)は図7(A)のG-G断面図である。図7(A),図7(B)は本発明をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は、ヘッドベース部1gに凹凸形状を有するボス41を設けることである。図7(A)に示すように、凹凸形状を有するボス41は、ヘッドベース部1g上でノズル部2とガター14の間に設ける。また、凹凸形状は、図7(B)に示すよう形状となっている。すなわち、凹部は、インクビーム13の水平方向の飛翔方向に対応した位置に配置され、凸部はインクビーム13の飛翔を妨げない位置でかつインクビーム13の垂直方向の飛翔方向に対応した位置に配置される。
そして、この凹部を用いてインクビーム13をヘッドベース部1の上面から観測することでインクビーム13の水平方向の調整を行い、凸部を用いてインクビーム13をヘッドベース部1の側面から観測することでインクビーム13の垂直方向の調整を行う。
本実施例によれば、ヘッドベース部1gにおける凹凸部がインクビーム13の通過するべき位置を示すしるしとしてビーム調整を行うことが出来る。また、実施例1、実施例3、実施例5と比べて、垂直方向の調整を行うことが出来るという特徴がある。また、ボス41はヘッドベース部1gと一体で形成することが出来るので、部材製造工程を追加する必要がないという特徴がある。
本実施例では、2つのノズル部を有する印字ヘッドにおいて、実施例2、実施例4、実施例6とは異なるしるしを設ける例を説明する。
図8は、実施例2、実施例4、実施例6とは異なる構成の印字ヘッドを示している。 図8の印字ヘッドにおいて、既に説明した図2に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図8(A)は印字ヘッド100のノズル部2,ノズル部2’およびその周辺を拡大した正面図,図8(B)は図8(A)のH−H断面図である。符号に’の記号が付いているものに関してはマルチノズルの部品を示している。図8(A),図8(B)は本発明をわかりやすくするために帯電電極20と偏向電極プラス16と偏向電極マイナス18を外した状態を示している。
本実施例の主な特徴は、ヘッドベース部1hに2か所の凹凸形状を有するボス42を設けることである。図8(A)に示すように、凹凸形状を有するボス42は、ヘッドベース部1h上でノズル部2とガター14の間に設ける。また、凹凸形状は、図8(B)に示すよう形状となっている。すなわち、凹部は、インクビーム13、13‘それぞれの水平方向の飛翔方向に対応した位置に配置され、凸部はインクビーム13、13‘の飛翔を妨げない位置でかつインクビーム13、13‘の垂直方向の飛翔方向に対応した位置に配置される。
そして、この凹部を用いてインクビーム13、13‘をヘッドベース部1の上平面から観測することでインクビーム13、13‘の水平方向の調整を行い、凸部を用いてインクビーム13、13‘をヘッドベース部1の側面から観測することでインクビーム13、13‘の垂直方向の調整を行う。
本実施例によれば、ヘッドベース部1hにおける凹凸部がインクビーム13、13‘の通過するべき位置を示すしるしとしてビーム調整を行うことが出来る。また、実施例2、実施例4、実施例6と比べて、垂直方向の調整を行うことが出来るという特徴がある。また、ボス42はヘッドベース部1hと一体で形成することが出来るので、部材製造工程を追加する必要がないという特徴がある。
なお、本実施例では2つのノズル部を有する印字ヘッドについて説明したが、3つ以上のノズルを有する印字ヘッドであっても同様な形状のボスを追加することにより、同様の効果を得ることができる。
本実施例では、インク粒子がガターに入るようにインクビームのビーム調整を行うに際して、インクビームの通過すべきポイントやライン等のしるしとして、ガターを構成するガターパイプにインクビームが通過すべきしるしを設ける例を説明する。
すなわち、図9、10に示す、ガター14を構成するガターパイプ60にインクビームが通過すべきしるしとして、溝、線、あるいは、突起で構成する。これにより、ガターパイプのインクビームが通過すべきしるしを観測してインクビームの方向調整を行うことが出来る。なお、ガターパイプに設けるしるしは、ヘッドベース部1の上平面から観測できる位置と、ヘッドベース部1の側面から観測できる位置に設けることで、水平方向と垂直方向の調整を行うことが可能となる。
本実施例では、簡単な構成でインクビームの方向調整を高精度に行うことが出来る。
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
1,1g,1h…ヘッドベース部、2…ノズル部、3…ノズルベース部、
4…ノズル部固定ネジ、5,6…水平方向固定ネジ、
7…水平方向インクビーム調整ネジ、8…水平方向インクビーム調整バネ、
9…垂直方向固定ネジ、10…垂直方向インクビーム調整ネジ、
11…垂直方向インクビーム調整バネ、
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f…光源保護ガラス、
13…インクビーム、14…ガター、15…ガター固定ネジ、
16…偏向電極プラス、17…偏向電極プラス固定ネジ、18…偏向電極マイナス、
19…偏向電極マイナス固定ネジ、20…帯電電極、
21,22…帯電電極固定ネジ、23…帯電電圧配線、24…帯電電圧供給ネジ、
25…光源、31…支え部、32…円柱状のボス、41…凹凸形状を有するボス、
42…凹凸形状を有するボス、50…溝、60…ガターパイプ、
100…印字ヘッド

Claims (7)

  1. インク粒子からなるインクビームを噴出するノズル部と、噴出したインク粒子に電荷を帯電させる帯電電極と、帯電したインク粒子を偏向させる偏向電極と、インク粒子を捕捉するガターとを備える印字ヘッドを有するインクジェット記録装置であって、
    前記インクビームの飛翔方向を調整するビーム調整機構を備えるとともに、
    前記インクビームの通過するべき位置を示すしるしを印字ヘッドに設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記インクビームの通過するべき位置を示すしるしは、前記印字ヘッドに設けられたインクの粒子形状を確認するための光源を保護する光源保護ガラスに設けた溝であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記インクビームの通過するべき位置を示すしるしは、前記印字ヘッドに設けられたインクの粒子形状を確認するための光源を保護する光源保護ガラスであって、その形状が三角形であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記インクビームの通過するべき位置を示すしるしは、前記印字ヘッドに設けられたインクの粒子形状を確認するための光源を保護する光源保護ガラスであって、その形状がスリット形状であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記インクビームの通過するべき位置を示すしるしは、前記印字ヘッドのヘッドベース部に備えた凹凸のボスであって、前記凹部によりインクビームの水平方向、前記凸部によりインクビームの垂直方向の飛翔方向の確認が可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記インクビームの通過するべき位置を示すしるしは、前記ガターを構成するガターパイプに設けた溝または線または突起であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置であって、
    前記印字ヘッドを複数備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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