JP2015227695A - 無段変速機 - Google Patents

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晃 日比野
Akira Hibino
晃 日比野
小川 裕之
Hiroyuki Ogawa
裕之 小川
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Abstract

【課題】登坂路でのずり下がり時にスキュー角の発散を抑えること。【解決手段】遊星ボール40等からなる無段変速機1において、第1突出部41aの第1ガイド部51を設けた回転不能な第1ガイド部材50Aと、第2突出部41bの第2ガイド部52を設けた回転可能な第2ガイド部材50Bと、変速比が最減速比のときに第2ガイド部材50Bの穴部55にピン部材91を挿入して、第2ガイド部材50Bの回転を禁止することが可能な第2アクチュエータ82と、車両の停止が予測された場合、第2アクチュエータ82を制御して、第2ガイド部材50Bの回転を車両が停止する前に禁止する制御装置100と、を備えること。【選択図】図1

Description

本発明は、入出力間の変速比を無段階に変化させるトラクションドライブ型の無段変速機に関する。
従来、この種の無段変速機としては、例えば下記の特許文献1及び2に開示されたボールプラネタリ式のものが知られている。この無段変速機は、共通の回転中心軸を有する3つの動力伝達要素(2枚のディスク又は2本のリングとサンローラ)と、その回転中心軸に対して放射状に複数配置し、その3つの動力伝達要素によって挟持された転動要素(遊星ボール)と、各遊星ボールを傾転及び自転できるよう支持軸の両端を介して保持する保持要素(キャリア)と、を備える。その保持要素は、回転中心軸に中心軸を合わせた2枚の円盤状のプレートを備えている。特許文献1の無段変速機においては、一方のプレート(固定プレート)に対して他方のプレート(回転プレート)を回転中心軸周りに回転させることによって、各転動要素をそれぞれの支持軸と共に傾転させる。このため、固定プレートには、支持軸の一方の端部をプレートの径方向に案内するガイド部が形成されている。また、回転プレートには、長手方向をプレートの径方向に対してプレートの周方向へと傾倒させた変速部(つまり固定プレートのガイド部をプレートの周方向に傾倒させたものに相当する変速部)が形成されている。支持軸の他方の端部は、その変速部に挿入され、回転プレートの回転と共に変速部に沿って移動する。また、特許文献2の無段変速機においては、その回転プレートと各転動要素との間に、固定プレートと同じように回転不能な別の固定プレートが設けられている。その別の固定プレートには、支持軸の他方の端部を径方向に案内するガイド部が形成されている。
特表2012−506001号公報 特開2012−225390号公報
ところで、この種の無段変速機においては、円滑な傾転動作を行うために、ガイド部の幅(ガイド部における長手方向に直交する方向の幅)と支持軸との間に隙間を設けている。このため、第1動力伝達要素と第2動力伝達要素の回転数が異なる場合、それぞれの転動要素においては、傾転方向とは別方向のモーメントが作用し、転動要素の回転中心軸(支持軸)がずれてスキューが発生する。2枚のプレートの相対回転によって転動要素を傾転させる場合には、回転プレートの変速溝の傾倒方向と第1及び第2の動力伝達要素の回転方向との関係によって、支持軸と変速溝の側壁側との間で互いに作用している力が釣り合っており、スキュー角を安定した状態に保つことができる。しかしながら、その第1及び第2の動力伝達要素の回転方向が逆転したとき(例えば登坂路で車両のずり下がりが起きたとき)には、その間に作用する力が釣り合わなくなるので、スキュー角が発散し、例えば、ガイド部への支持軸の噛み込み等が生じ、支持軸がロックされてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、登坂路でのずり下がり時にスキュー角の発散を抑えることが可能な無段変速機を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、相互間で共通の第1回転中心軸を有し、相互間における当該第1回転中心軸に対する周方向への相対回転が可能な第1から第3の動力伝達要素と、第2回転中心軸を有し、前記第3動力伝達要素の外周面上で前記第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置すると共に、対向させて配置した前記第1及び第2の動力伝達要素に挟持される転動要素と、前記第2回転中心軸と同心で、かつ、両端を前記転動要素から突出させた当該転動要素の支持軸と、挿入された前記支持軸の第1突出部を前記第1回転中心軸に対する径方向へと案内するための第1ガイド部を設けた回転不能な第1ガイド部材と、挿入された前記支持軸の第2突出部を前記径方向へと案内するための第2ガイド部を設け、該第2ガイド部の側壁側に力を作用させることで前記周方向へと回転することが可能な第2ガイド部材と、前記第2突出部が挿入され、かつ、前記第1及び第2の動力伝達要素の正転時に当該第2突出部と側壁側との間に作用する力が釣り合うよう長手方向を前記径方向に対して傾倒させた変速部を有する前記周方向への回転が可能な変速部材と、入出力間の変速比を変える際に、前記変速部材を回転させることによって、前記各第2突出部を前記変速部に沿って移動させ、前記各転動要素を傾転させる第1アクチュエータと、前記変速比が最減速比のときに前記第2ガイド部材の第1係合部に対して第2係合部を係合させることによって、前記第2ガイド部材の回転を禁止する一方、前記最減速比以外の変速比のときに前記第1係合部との係合状態が解除されるよう前記第2係合部を動作させることによって、前記第2ガイド部材の回転を許可する第2アクチュエータと、前記第1及び第2のアクチュエータを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、車両の停止が予測された場合、前記第2アクチュエータを制御して、前記第2ガイド部材の回転を車両が停止する前に禁止することを特徴としている。
本発明に係る無段変速機は、車両の停止が予測された場合、車両が停止する前に第2ガイド部材の回転を禁止させておく。このため、この無段変速機は、登坂路でのずり下がり等によって車両停止時に駆動輪が変速レンジに応じた方向とは逆向きに回転したとしても、スキュー角の発散が抑制されるので、支持軸のロックの発生を抑えることができる。
図1は、本発明に係る無段変速機の構成の一例を示す図である。 図2は、キャリアの第2ガイド部材と変速部材について説明する図である。 図3は、正転時に第2突出部と変速部の側壁側との間に作用する力について示す図である。 図4は、逆転時に第2突出部と変速部の側壁側との間に作用する力について示す図である。 図5は、ピン部材の動作について説明する図である。 図6は、第2アクチュエータの電磁弁の動作タイミングについて説明するタイムチャートである。 図7は、第2アクチュエータの電磁弁の動作について説明するフローチャートである。
以下に、本発明に係る無段変速機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る無段変速機の実施例を図1から図7に基づいて説明する。
本実施例の無段変速機は、いわゆるトラクションドライブ型無段変速機であり、その内のボールプラネタリ式のものを例示する。
この無段変速機は、第1から第3の動力伝達要素と転動要素と保持要素とを備える。第1から第3の動力伝達要素は、その相互間で共通の第1回転中心軸R1を有し、相互間における当該第1回転中心軸R1に対する周方向への相対回転が可能なものである。転動要素は、第2回転中心軸R2を有し、第3動力伝達要素の外周面上で第1回転中心軸R1を中心にして放射状に複数配置すると共に、対向させて配置した第1及び第2の動力伝達要素に挟持されるものである。保持要素は、各転動要素を傾転及び自転ができるように保持するものである。
以下においては、特に言及しない限り、その第1回転中心軸R1に沿う方向を軸線方向といい、その第1回転中心軸R1周りの方向を周方向という。また、その第1回転中心軸R1に直交する方向を径方向といい、その中でも、内方に向けた側を径方向内側、外方に向けた側を径方向外側という。
転動要素の傾転とは、自身の第2回転中心軸R2と第1回転中心軸R1とを含む傾転平面上においての第1回転中心軸R1に対する第2回転中心軸R2の動きのことである。具体的には、第2回転中心軸R2から第1動力伝達要素と転動要素との接触部までの最短距離と、第2回転中心軸R2から第2動力伝達要素と転動要素との接触部までの最短距離と、を変化させる動作のことを傾転動作という。この無段変速機においては、各転動要素をそれぞれ同等の傾転角で支持軸と共に傾転させることによって、入出力間の変速比γを無段階に変化させる。その支持軸とは、第2回転中心軸R2と同心の回転軸であり、両端を転動要素から突出させた状態で当該転動要素を自転自在に支持するものである。保持要素は、その支持軸の両端を介して転動要素を保持する。
この無段変速機は、第1から第3の動力伝達要素と各転動要素との間にトラクション力(接線力)を発生させることで、その第1から第3の動力伝達要素の間で各転動要素を介したトルク(動力)の伝達を行うことができる。そのトラクション力は、第1及び第2の動力伝達要素の内の少なくとも一方を各転動要素に押し付けることによって発生させる。
この無段変速機においては、第1から第3の動力伝達要素の内の何れか1つがトルクの入力部となり、これとは別の1つがトルクの出力部となる。この無段変速機は、例えば車両の動力伝達経路上に配設される。その際には、その入力部が機関(内燃機関等のエンジン)や回転機(電動機等)などの動力源側に連結され、その出力部が駆動輪側に連結される。
以下に、この無段変速機の具体例の1つについて図1を用いて説明する。図1の符号1は、本実施例におけるボールプラネタリ式の無段変速機を示す。
この無段変速機1は、第1及び第2の動力伝達要素としての第1及び第2の動力伝達部材10,20と、第3動力伝達要素としてのサンローラ30と、転動要素としての遊星ボール40と、保持要素としてのキャリア50と、第1回転中心軸R1と同心の変速機軸としてのシャフト60と、を備える。そのシャフト60は、図示しない筐体や車体等における無段変速機1の固定部に固定したものである。この無段変速機1においては、傾転平面上で第1回転中心軸R1と第2回転中心軸R2とが平行になっている状態(図1の状態)を基準位置とする。
第1及び第2の動力伝達部材10,20は、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材(ディスク)や円環部材(リング)であり、軸線方向で対向させて配置する。この第1及び第2の動力伝達部材10,20は、各遊星ボール40を当該各遊星ボール40の径方向外側から挟み込む。この無段変速機1においては、第1及び第2の動力伝達部材10,20に対して遊星ボール40に向けた軸線方向の力(後述する軸力)が加わった際に、これらの間の接触部P1,P2にて径方向内側でかつ斜め方向の力(法線力)が加わる。
この無段変速機1においては、第2回転中心軸R2から各接触部P1,P2までの最短距離が上記基準位置の状態でそれぞれに同じ長さとなるように構成する。更に、この無段変速機1においては、第1及び第2の動力伝達部材10,20と各遊星ボール40との接触角θがそれぞれに同じ角度となるように構成する。その接触角θとは、基準平面に対する接触部P1,P2と遊星ボール40の中心(自転中心及び傾転中心であって、球体であれば重心に相当)とを結ぶ線の成す角度のことである。基準平面とは、夫々の遊星ボール40の中心を有する径方向に広がる平面のことである。
本実施例においては、第1動力伝達部材10を動力源側からのトルクの入力部として用い、第2動力伝達部材20を駆動輪側へのトルクの出力部として用いる。このため、その第1動力伝達部材10には当該第1動力伝達部材10と同心の入力軸11が連結され、第2動力伝達部材20には当該第2動力伝達部材20と同心の出力軸21が連結される。
トラクション力Ftは、軸線方向の力(軸力)に基づく法線力Fnとトラクション係数μtとに応じて発生する(Ft=μt*Fn)。第1動力伝達部材10と入力軸11との間には、そのトラクション力Ftの基となる軸力を発生させる第1軸力発生装置71を設けている。また、第2動力伝達部材20と出力軸21との間には、その軸力を発生させる第2軸力発生装置72を設けている。第1軸力発生装置71と第2軸力発生装置72は、接続されている2つの回転要素の内の一方が回転したときに、その相互間に軸力を発生させる例えばトルクカム機構である。
サンローラ30は、シャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。このサンローラ30は、複数個の遊星ボール40の径方向内側に配置する。そして、このサンローラ30の外周面には、各遊星ボール40が放射状に略等間隔で配置される。
遊星ボール40は、支持軸41を中心にしてサンローラ30の外周面上を転がる転動部材である。
支持軸41は、遊星ボール40の中心を通って貫通させたものであり、軸受を介して遊星ボール40を自転自在に支持する。この支持軸41は、傾転平面内において、前述した基準位置とそこから傾斜させた位置との間を遊星ボール40と共に揺動(傾転)させることができる。その傾転は、その傾転平面内で遊星ボール40の中心を支点にして行われる。
この無段変速機1においては、それぞれの遊星ボール40と支持軸41の傾転角が基準位置、即ち第2回転中心軸R2が第1回転中心軸R1と平行になっている0度のときに、第1動力伝達部材10と第2動力伝達部材20とが同一回転速度(同一回転数)で回転する。このため、このときには、第2動力伝達部材20に対する第1動力伝達部材10の回転比(回転速度又は回転数の比)が1となり、入出力間の変速比γが1になっている(γ=1)。一方、それぞれの遊星ボール40と支持軸41を基準位置から傾転させた際には、第2回転中心軸R2と接触部P1との間の最短距離が変化すると共に、第2回転中心軸R2と接触部P2との間の最短距離が変化する。このため、第1動力伝達部材10と第2動力伝達部材20の内の何れか一方が基準位置のときよりも高速で回転し、他方が低速で回転するようになる。この無段変速機1においては、図1における上側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面反時計回り方向に傾転させると共に、下側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面時計回り方向に傾転させることで、変速比γが増速側へと無段階に変化する(γ<1)。また、この無段変速機1においては、図1における上側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面時計回り方向に傾転させると共に、下側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面反時計回り方向に傾転させることで、変速比γが減速側へと無段階に変化する(γ>1)。
キャリア50は、第1ガイド部材50Aと第2ガイド部材50Bと変速部材50Cとを備える。
第1ガイド部材50Aは、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材である。この第1ガイド部材50Aは、上記の基準平面を境にして、第1動力伝達部材10が配置されている側に配置する。この第1ガイド部材50Aは、シャフト60に固定しているので、シャフト60に対する周方向の相対回転が行えない回転不能なものである。
この第1ガイド部材50Aには、支持軸41の第1突出部41aを径方向へと案内するための第1ガイド部51が設けられている。その第1ガイド部51は、長手方向(傾転時における第1突出部41aの第1ガイド部材50A上での移動方向)を径方向に一致させた溝又は切欠きであり、第1突出部41aが挿入される。この例示では、支持軸41の傾転動作を円滑にするため、第1ガイド部51と第1突出部41aとの間に隙間を設ける。その隙間は、径方向に直交する第1ガイド部51の幅(溝幅又は切欠き幅)と第1突出部41aにおける当該直交方向の大きさ(第1突出部41aの外径)との差であり、傾転時における第1突出部41aの案内が可能な範囲内で狭めてもよい。この第1ガイド部51は、遊星ボール40と支持軸41の組み合わせ毎に、第1回転中心軸R1を中心とする放射状に形成される。
第2ガイド部材50Bは、上記の基準平面を境にして、第2動力伝達部材20が配置されている側に配置する。この第2ガイド部材50Bは、図1に示すように、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた第1円盤部材54aと第2円盤部材54bとを備える。その第1円盤部材54aと第2円盤部材54bは、互いに軸線方向で対向させ、かつ、間隔を空けて配置する。第1円盤部材54aは、第2円盤部材54bよりも各遊星ボール40側に配置する。この第1円盤部材54aと第2円盤部材54bは、例えば、その内の少なくとも一方の径方向内側部分に他方に向けた筒状部を設け、その筒状部と他方の径方向内側部分又は互いの筒状部同士をスプライン嵌合することで一体化させる。この例示では、図1に示すように、第1円盤部材54aに筒状部を設けている。
この第2ガイド部材50Bは、シャフト60に対する周方向への相対回転を行うことができる。尚、この第2ガイド部材50Bは、他の部材から例えば周方向の力が加えられることによって回転する。
この第2ガイド部材50Bには、図2に示すように、支持軸41の第2突出部41bを径方向へと案内するための第2ガイド部52が設けられている。図2は、遊星ボール40側から第2ガイド部材50Bと変速部材50Cを軸線方向に見た図である。この例示では、第1円盤部材54aに第2ガイド部52を設ける。その第2ガイド部52は、後述するように第2ガイド部材50Bの回転を止めた際に、軸線方向で第1ガイド部51と対向する位置に設ける。この第2ガイド部52は、長手方向(傾転時における第2突出部41bの第2ガイド部材50B上での移動方向)を径方向に一致させた切欠きであり、第2突出部41bが挿入される。この第2ガイド部52については、後で詳述する。
変速部材50Cは、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材である。この変速部材50Cは、上記の基準平面を境にして、第2ガイド部材50Bと同じ側に配置する。この例示では、第1円盤部材54aと第2円盤部材54bとの間で、かつ、第1円盤部材54aの筒状部の外周面上に変速部材50Cを配置する。この変速部材50Cは、シャフト60に対する周方向の相対回転が可能なものである。更に、この変速部材50Cは、第2ガイド部材50Bに対する周方向の相対回転を行うことができる。
この変速部材50Cの相対回転には、図2に示すアクチュエータ(第1アクチュエータ)81を用いる。そのアクチュエータ81は、例えば、電動機等の動力源と、その動力を変速部材50Cの外周部分のギヤ部に伝えるウォームギヤ等のギヤ部と、を備える。
この変速部材50Cには、図2に示すように、支持軸41の第2突出部41bが挿入される変速部53を設けている。その変速部53は、溝又は切欠きである。アクチュエータ81は、入出力間の変速比γを変える際に、変速部材50Cを回転させる。これにより、支持軸41においては、第2突出部41bが変速部53に沿って移動することになる。その際、支持軸41の動きは、第1ガイド部51と第2ガイド部52によって規制される。このため、支持軸41は、変速部材50Cの回転に伴い径方向に移動するので、遊星ボール40と共に傾転平面に沿った傾転動作を行う。
尚、変速部材50Cと第2円盤部材54bとの間には、この無段変速機1の主要構成部品を内包する第1ケース部材CA1の一部が配置されている(図1)。
ここで、入力軸11と動力源との間には、図示しない前後進切り替え機構が設けられている。このため、入力軸11は、車両の前進時と後退時とで回転方向が異なる。ここでは、前進用の変速レンジ(例えばDレンジ等)での前進時における第1及び第2の動力伝達部材10,20の回転を正転と定義し、後退用の変速レンジ(Rレンジ)での後退時における第1及び第2の動力伝達部材10,20の回転を逆転と定義する。また、そのような後退時だけでなく、例えば、前進用の変速レンジが選択されているにも拘わらず、車両が登坂路での停止状態からずり下がったときも、第1及び第2の動力伝達部材10,20の逆転時に該当する。
遊星ボール40においては、互いに逆向きの接触部P1のトラクション力Ftinと接触部P2のトラクション力Ftoutとによって、傾転方向とは異なる向きのモーメント(正転時のモーメントM1,逆転時のモーメントM2)が発生する。このため、遊星ボール40と支持軸41には、第2回転中心軸R2が第1回転中心軸R1に対して傾いてずれる(つまり第2回転中心軸R2が上記の傾転平面から外れる)スキューが発生する。スキュー発生時には、支持軸41の第1突出部41aに第1ガイド部51における一方の側壁側に向けた力Fin1が作用すると共に、支持軸41の第2突出部41bに変速部53における一方の側壁側に向けた力Fout1が作用する。その力Fin1と力Fout1は、正転時と逆転時とで向きが逆になる。
また、遊星ボール40には、例えば変速比γが減速側のときに第2動力伝達部材20との間で傾転方向のスピン力Fspn1が作用し、サンローラ30との間で傾転方向のスピン力Fspn2が作用する。そして、そのスピン力Fspn1,Fspn2によって、第1突出部41aには、第1ガイド部材50Aの径方向内側に向けた力Fin2が作用し、第2突出部41bには、変速部材50Cの径方向外側に向けた力Fout2が作用する。
変速部53は、第1及び第2の動力伝達部材10,20の正転時に、その第2突出部41bにおける力Fout1,Fout2によって当該第2突出部41bと変速部53の側壁側との間に作用する力が釣り合う形状とする。具体的に、変速部53(溝又は切欠き)は、図2に示すように、その長手方向(傾転時の第2突出部41bの変速部材50C上での移動方向)を径方向に対して周方向へと傾倒させた形状に形成する。従って、正転時には、変速比γに拘わらず、第2突出部41bと変速部53の側壁側との間に作用する力が釣り合っている。このため、正転時には、図3に示すように、第1突出部41aが第1ガイド部51における一方の側壁側で係止されると共に、第2突出部41bが変速部53における一方の側壁側で係止されて、スキュー角αで遊星ボール40と支持軸41のスキューが止まる。よって、正転時には、スキューが安定する。尚、図3の下図には、第2突出部41bから変速部53の側壁側に作用する合力Fg(分力Fg1,Fg2)と、変速部53の側壁側から第2突出部41bに作用する合力−Fg(分力−Fg1,−Fg2)と、を示している。
しかしながら、逆転時には、第2突出部41bにおける力Fout1,Fout2の内、力Fout1の向きだけが正転時に対して逆になる。このため、逆転時には、第2突出部41bと変速部53の側壁側との間で力が釣り合いにくく、スキュー角αが発散してしまう。そして、そのスキュー角αの発散が生じた場合には、支持軸41の第1ガイド部51や変速部53への噛み込み等を生じさせ、この支持軸41をロックさせてしまう可能性がある。つまり、逆転時には、動力伝達やその後の変速比γの変更が行えなくなる可能性がある。
そこで、本実施例においては、逆転時に支持軸41(第2回転中心軸R2)の前述した傾転平面からのずれを抑えることによって、逆転時のスキュー角αの発散を抑える。
支持軸41は、第1ガイド部51における径方向に直交する幅(溝幅又は切欠き幅)と第1突出部41aにおける当該直交方向の大きさ(第1突出部41aの外径)との差(以下、「第1の差」という。)、及び、図3に示す第2ガイド部52における径方向に直交する幅(切欠き幅)と第2突出部41bにおける当該直交方向の大きさ(第2突出部41bの外径)との差(以下、「第2の差」という。)dを小さくし、かつ、逆転時に第2ガイド部材50Bの周方向の回転を禁止することで、逆転時の傾転平面からのずれを小さくすることができる。しかしながら、その第1の差と第2の差dを小さくし過ぎた場合は、傾転動作が妨げられてしまう可能性があり、また、後述する車両発進時におけるピン部材91の抜けを妨げてしまう可能性がある。このため、第1の差と第2の差dは、そのような弊害が生じないように下限値を設定する。尚、第2の差dの下限値については、後で詳述する。一方、その第1の差と第2の差dを大きくし過ぎた場合は、支持軸41の傾転平面からのずれが大きくなり、制御目標値に対する変速比γのずれも大きくなってしまう。このため、第1の差と第2の差dは、変速比γのずれが走行に支障の無い範囲内に抑えられるように上限値を設定する。第1の差は、第1ガイド部51の幅を小さくすることで実現させてもよく、第1突出部41aの大きさ(外径)を大きくすることで実現させてもよい。また、第2の差dは、第2ガイド部52の幅を小さくすることで実現させてもよく、第2突出部41bの大きさ(外径)を大きくすることで実現させてもよい。
ここで、この例示では、各遊星ボール40と変速部材50Cとの間に第2ガイド部52を配置している。このため、第2の差dは、変速部53における径方向に直交する幅と第2突出部41bにおける当該直交方向の大きさ(第2突出部41bの外径)との差よりも小さく設定する。これにより、逆転時には、第2ガイド部材50Bの周方向の回転を禁止することで、図4に示すように、第2突出部41bが変速部53の側壁側と第2ガイド部52の側壁側とで係止される。そして、第2ガイド部材50Bの回転停止状態で第2突出部41bが係止された場合には、第1突出部41aも第1ガイド部51の側壁側で係止されるので、支持軸41が拘束され、その動きが規制されて、スキュー角αの発散が抑制される。
この無段変速機1には、第2ガイド部材50Bの回転を許可又は禁止することが可能な回転制御装置を設ける。その回転制御装置は、第2ガイド部材50Bに設けた第1係合部としての穴部55と、この穴部55に対して係合することで第2ガイド部材50Bの回転を禁止する第2係合部としてのピン部材91と、このピン部材91の穴部55に対する出し入れ動作を行うアクチュエータ(第2アクチュエータ)82と、を備える。この例示の穴部55は、第2ガイド部材50Bの第2円盤部材54bに設けるが、第2円盤部材54bの外周面から径方向外側に向けて延在させた突出部分に形成してもよい。また、ピン部材91とアクチュエータ82は、その第2円盤部材54bを内包する第2ケース部材CA2に設ける。ピン部材91と穴部55は、径方向における位置が各々同じ位置となるように配置する。また、このピン部材91と穴部55は、変速比γが最減速比γmaxのときに周方向における位置が各々同じ位置となるように配置する。従って、変速比γが最減速比γmaxのときには、ピン部材91を穴部55に挿入して、第2ガイド部材50Bの回転を禁止することができる。尚、最減速比γmaxのときにピン部材91と穴部55の位置が合いにくい場合には、第2ガイド部材50Bを回転させることが可能なアクチュエータ(図示略)を用いて位置決めを行ってもよい。
アクチュエータ82は、制御装置100によって制御される例えば電磁弁を備える。ピン部材91は、その電磁弁がオフのときに穴部55から抜き出された状態になる。このため、このときには、第2突出部41bの力Fout1による第2ガイド部材50Bの回転が許可される(図5の上図)。一方、ピン部材91は、その電磁弁がオンのときに第2円盤部材54bに向けて押し出され、軸線方向で穴部55と向かい合っているならば、その穴部55に挿入される(図5の下図)。このため、このときには、第2突出部41bの力Fout1が第2ガイド部52の側壁側に作用したとしても、第2ガイド部材50Bの回転が禁止される。よって、穴部55の穴径とピン部材91の外径との差は、係合後の第2ガイド部材50Bの周方向の回転を抑えるため、ピン部材91の出し入れを邪魔しない範囲内で小さくすることが望ましい。つまり、穴部55の穴径とピン部材91の外径は、略同等の大きさにすることが望ましい。
制御装置100は、変速レンジとしてRレンジが選択された場合、アクチュエータ81で変速部材50Cを回転させると共に、アクチュエータ82の電磁弁をオンに制御する。これにより、第2ガイド部材50Bは、変速比γがRレンジの最減速比γmaxになったときにピン部材91が穴部55に挿入されて、その回転が禁止される。このため、後退時には、第1及び第2の動力伝達部材10,20の回転が逆転するが、支持軸41が拘束されるので、スキュー角αの発散が抑制される。
ここで、制御装置100は、前進用の変速レンジが選択されているときに(第1及び第2の動力伝達部材10,20の正転時に)、アクチュエータ82の電磁弁を常時オフに制御して、第2ガイド部材50Bの回転を許可すればよい。しかしながら、駆動輪は、前進用の変速レンジが選択されているときであっても、その変速レンジに応じた回転方向(つまり前進方向)とは逆向きに回転することがある。そして、その駆動輪の逆向きの回転に伴う力は、出力軸21等を介して支持軸41に伝わる。その際には、第2ガイド部材50Bが回転可能な状態になっていると、スキュー角αが発散し、支持軸41をロックさせてしまう可能性がある。例えば、登坂路で停車している状態からのずり下がり時には、車両重量と車両慣性分の荷重が駆動輪に作用して、駆動輪が変速レンジに応じた方向とは逆向きに回転するので、その荷重に応じた過大な力が支持軸41に入力される。このため、支持軸41は、ロックを防ぐために、そのような過大な荷重に耐え得るように外径を太くする必要がある。但し、支持軸41を太くした場合には、遊星ボール40の直径も大きくする必要があり、第1及び第2の動力伝達部材10,20の外径や筐体等の大型化にも繋がるので、無段変速機1の体格の大型化を招いてしまう。
そこで、前進用の変速レンジが選択されているときには、車速Vと変速比γに応じて第2ガイド部材50Bの回転の許可と禁止を制御させることで、駆動輪が変速レンジに応じた方向とは逆向きに回転したときの支持軸41のロックの発生を抑え、無段変速機1の体格が大型化しないようにする。その第2ガイド部材50Bの制御については、車速Vと変速比γとの関係と共に図6のタイムチャートを用いて説明する。
制御装置100は、車両停止時(V=0)に変速比γが最減速比γmaxとなるように制御する。このため、制御装置100は、車両停止時に、アクチュエータ82の電磁弁をオンに制御して、ピン部材91を穴部55に挿入しておくことで、第2ガイド部材50Bの回転を禁止する。
また、制御装置100は、前進方向への車両発進時に、増速(加速)と共に車速Vが第1車速V1を超えて第2車速V2(>V1)に達したときに、変速比γを最減速比γmaxから増速側へと変化させ始める。その変速比γは、車速Vの上昇と共に最増速比γminまで変化させる。このため、車速Vが第2車速V2まで上昇したときには、第2ガイド部材50Bを回転可能な状態にする必要がある。
ここで、ピン部材91が穴部55から抜かれる前は、増速時の駆動力に応じた荷重が支持軸41に作用しており、その荷重に応じた力が支持軸41から第2ガイド部52を介してピン部材91に作用している。このため、このときには、アクチュエータ82の電磁弁をオフに制御しても、ピン部材91が穴部55から抜け出せない可能性がある。従って、この例示では、そのピン部材91に作用している荷重を抜くために、前述した第2の差dを下記のように設定すると共に、アクチュエータ82の電磁弁をオフにするタイミングを下記のように設定する。
ピン部材91が穴部55から抜けないとき、支持軸41は、第2ガイド部52と変速部53で支えられている。このため、ピン部材91は、その支持軸41の保持状態を解除することで、穴部55から抜け出ることができる。よって、第2の差dについては、変速部材50Cを回転させ、変速比γを最減速比γmaxから増速側へと変化させたときに、第2突出部41bが第2ガイド部52の側壁側から一時的に離れることが可能な大きさとする。これにより、増速側への変速を開始したとき(V=V2)には、第2突出部41bが変速部53の側壁側に沿って移動し、その移動と共に第2突出部41bと第2ガイド部52の側壁側とが接触しない状態となり、ピン部材91に作用している荷重が抜けるので、アクチュエータ82の電磁弁がオフになっていれば、その電磁弁のリターンスプリングの作用でピン部材91が穴部55から抜け出て、第2ガイド部材50Bの回転が許可される。従って、その電磁弁は、増速側への変速を開始するまでにオフに制御しておくことが望ましい。このため、制御装置100には、変速比γを最減速比γmaxから増速側へと変化させ始める少し前の段階で(車速Vが第1車速V1まで増速したときに)、アクチュエータ82の電磁弁をオフに制御させる。
一方、制御装置100は、前進走行中に、車速Vの低下と共に変速比γを減速側へと変化させる。その際、この制御装置100は、車速Vが第2車速V2まで低下したときに、変速比γを最減速比γmaxへと制御する。つまり、その第2車速V2は、減速している場合、車両が停止させられる可能性を示す車速Vといえる。このため、この例示では、車速Vが第2車速V2まで低下したときに、予め第2ガイド部材50Bの回転を禁止しておくことで、車両停止後に駆動輪が変速レンジに応じた方向とは逆向きに回転したときの支持軸41のロックの発生を抑えることができる。この例示では、その第2車速V2よりも前の段階でアクチュエータ82の電磁弁をオンに制御し、変速比γが最減速比γmaxになったときにピン部材91が穴部55に挿入されるようにする。よって、この例示では、第2車速V2よりも高速の第3車速V3(>V2)が車両停止を予測するための閾値として利用され、車速Vが第3車速V3まで低下したときにアクチュエータ82の電磁弁をオンに制御する。ピン部材91は、その電磁弁のオン制御と共に押し出されるが、変速比γが未だ最減速比γmaxになっていないので、穴部55に挿入されない。制御装置100は、その後、車速Vが第2車速V2まで低下したときに、変速比γを最減速比γmaxに制御する。従って、車速Vが第2車速V2まで低下したときには、ピン部材91と穴部55の位置が一致するので、ピン部材91が穴部55に挿入されて、第2ガイド部材50Bの回転が禁止される。
図7は、そのアクチュエータ82の電磁弁の制御について纏めたフローチャートである。
制御装置100は、前進走行中であるのか否かを判定する(ステップST1)。
制御装置100は、前進走行中ではない場合、この演算処理を一旦終わらせる。これに対して、前進走行中の場合、制御装置100は、加減速判定を行う(ステップST2)。
加減速判定とは、運転者が車両の加速を要求しているのか、それとも減速を要求しているのかについての判定である。このため、この加減速判定は、車速とアクセル開度とブレーキ操作量等に基づいて行う。
加速との判定の場合、制御装置100は、車速Vが第1車速V1以下であるのか否かを判定する(ステップST3)。
車速Vが第1車速V1以下のときは、変速比γが最減速比γmaxに制御されている。このため、車速Vが第1車速V1以下の場合、制御装置100は、アクチュエータ82の電磁弁に対してオン指令を行う(ステップST4)。これにより、車速Vが第1車速V1以下の加速走行中は、その電磁弁がオンになり、ピン部材91が第2ガイド部材50Bに向けて押し出される。
一方、車速Vが第1車速V1よりも高速の場合、制御装置100は、アクチュエータ82の電磁弁に対してオフ指令を行う(ステップST5)。これにより、車速Vが第1車速V1よりも高速の加速走行中は、その電磁弁がオフになり、穴部55から抜け出る方向の力がピン部材91に対して作用する。
また、減速との判定の場合、制御装置100は、車速Vが第3車速V3以下であるのか否かを判定する(ステップST6)。
車速Vが第3車速V3以下の場合、制御装置100は、アクチュエータ82の電磁弁に対してオン指令を行う(ステップST7)。これにより、車速Vが第3車速V3以下の減速走行中は、その電磁弁がオンになり、ピン部材91が第2ガイド部材50Bに向けて押し出される。
一方、車速Vが第3車速V3よりも高速の場合、制御装置100は、アクチュエータ82の電磁弁に対してオフ指令を行う(ステップST8)。これにより、車速Vが第3車速V3よりも高速の減速走行中は、その電磁弁がオフになり、穴部55から抜け出る方向の力がピン部材91に対して作用する。
以上示したように、本実施例の無段変速機1は、車両の停止が予測された場合、車両が停止する前に第2ガイド部材50Bの回転を禁止させておく。このため、この無段変速機1は、登坂路でのずり下がり等によって車両停止時に駆動輪が変速レンジに応じた方向とは逆向きに回転したとしても、スキュー角αの発散が抑制されるので、支持軸41のロックの発生を抑えることができる。従って、この無段変速機1は、例えば、そのずり下がりの後で登坂路を前進させようとした際に、動力源の動力を駆動輪に伝えることができ、また、変速比γを変えることができる。更に、この無段変速機1は、ロックの発生に備えて支持軸41を太くしなくてもよいので、体格の大型化を抑制することができる。
1 無段変速機
R1 第1回転中心軸
R2 第2回転中心軸
10 第1動力伝達部材
20 第2動力伝達部材
30 サンローラ
40 遊星ボール
41 支持軸
41a 第1突出部
41b 第2突出部
50 キャリア
50A 第1ガイド部材
50B 第2ガイド部材
50C 変速部材
51 第1ガイド部
52 第2ガイド部
53 変速部
55 穴部(第1係合部)
60 シャフト
81 アクチュエータ(第1アクチュエータ)
82 アクチュエータ(第2アクチュエータ)
91 ピン部材(第2係合部)
100 制御装置

Claims (1)

  1. 相互間で共通の第1回転中心軸を有し、相互間における当該第1回転中心軸に対する周方向への相対回転が可能な第1から第3の動力伝達要素と、
    第2回転中心軸を有し、前記第3動力伝達要素の外周面上で前記第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置すると共に、対向させて配置した前記第1及び第2の動力伝達要素に挟持される転動要素と、
    前記第2回転中心軸と同心で、かつ、両端を前記転動要素から突出させた当該転動要素の支持軸と、
    挿入された前記支持軸の第1突出部を前記第1回転中心軸に対する径方向へと案内するための第1ガイド部を設けた回転不能な第1ガイド部材と、
    挿入された前記支持軸の第2突出部を前記径方向へと案内するための第2ガイド部を設け、該第2ガイド部の側壁側に力を作用させることで前記周方向へと回転することが可能な第2ガイド部材と、
    前記第2突出部が挿入され、かつ、前記第1及び第2の動力伝達要素の正転時に当該第2突出部と側壁側との間に作用する力が釣り合うよう長手方向を前記径方向に対して傾倒させた変速部を有する前記周方向への回転が可能な変速部材と、
    入出力間の変速比を変える際に、前記変速部材を回転させることによって、前記各第2突出部を前記変速部に沿って移動させ、前記各転動要素を傾転させる第1アクチュエータと、
    前記変速比が最減速比のときに前記第2ガイド部材の第1係合部に対して第2係合部を係合させることによって、前記第2ガイド部材の回転を禁止する一方、前記最減速比以外の変速比のときに前記第1係合部との係合状態が解除されるよう前記第2係合部を動作させることによって、前記第2ガイド部材の回転を許可する第2アクチュエータと、
    前記第1及び第2のアクチュエータを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、車両の停止が予測された場合、前記第2アクチュエータを制御して、前記第2ガイド部材の回転を車両が停止する前に禁止することを特徴とした無段変速機。
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