JP2015227690A - 無段変速機 - Google Patents

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小川 裕之
Hiroyuki Ogawa
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Abstract

【課題】スキュー角の発散を抑えること。
【解決手段】第1から第3の動力伝達部材10,20,30と、複数の遊星ボール40と、遊星ボール40の支持軸41の第1突出部41aを径方向へと案内する第1ガイド部51を設けた回転不能な第1ガイド部材50Aと、支持軸41の第2突出部41bを径方向へと案内する第2ガイド部52を設けた回転不能な第2ガイド部材50Bと、正転時に第2突出部41bと側壁側との間に作用する力が釣り合うよう長手方向を径方向に対して傾倒させた変速部53を有する周方向への回転が可能な変速部材50Cと、変速部材50Cを回転させるアクチュエータ81と、を備え、第2ガイド部52が凹部の場合には、逆転時の変速比で使われる領域の径方向に対する直交方向の幅を正転時の変速比で使われる領域の前記直交方向の幅よりも狭くなるように形成すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、入出力間の変速比を無段階に変化させるトラクションドライブ型の無段変速機に関する。
従来、この種の無段変速機としては、例えば下記の特許文献1及び2に開示されたボールプラネタリ式のものが知られている。この無段変速機は、共通の回転中心軸を有する3つの動力伝達要素(2枚のディスク又は2本のリングとサンローラ)と、その回転中心軸に対して放射状に複数配置し、その3つの動力伝達要素によって挟持された転動要素(遊星ボール)と、各遊星ボールを傾転及び自転できるよう支持軸の両端を介して保持する保持要素(キャリア)と、を備える。その保持要素は、回転中心軸に中心軸を合わせた2枚の円盤状のプレートを備えている。特許文献1の無段変速機においては、一方のプレート(固定プレート)に対して他方のプレート(回転プレート)を回転中心軸周りに回転させることによって、各転動要素をそれぞれの支持軸と共に傾転させる。このため、固定プレートには、支持軸の一方の端部をプレートの径方向に案内するガイド部が形成されている。また、回転プレートには、長手方向をプレートの径方向に対してプレートの周方向へと傾倒させた変速部(つまり固定プレートのガイド部をプレートの周方向に傾倒させたものに相当する変速部)が形成されている。支持軸の他方の端部は、その変速部に挿入され、回転プレートの回転と共に変速部に沿って移動する。尚、特許文献2のそれぞれのプレートには、その固定プレートと同等のガイド部が形成されている。そのガイド部は、プレートの外周面側の端部を開口させているので、その開口からの支持軸の脱落を防ぐべく、その開口部の幅(プレートの周方向の幅)を残り箇所の幅よりも広げている。
特表2012−506001号公報 特開2012−122568号公報
ところで、この種の無段変速機においては、円滑な傾転動作を行うために、ガイド部の幅(ガイド部における長手方向に直交する方向の幅)と支持軸との間に隙間を設けている。このため、第1動力伝達要素と第2動力伝達要素の回転数が異なる場合、それぞれの転動要素においては、傾転方向とは別方向のモーメントが作用し、転動要素の回転中心軸(支持軸)がずれてスキューが発生する。2枚のプレートの相対回転によって転動要素を傾転させる場合には、回転プレートの変速溝の傾倒方向と第1及び第2の動力伝達要素の回転方向との関係によって、支持軸と変速溝の側壁側との間で互いに作用している力が釣り合っており、スキュー角を安定した状態に保つことができる。しかしながら、その第1及び第2の動力伝達要素の回転方向が逆転したときには、その間に作用する力が釣り合わなくなるので、スキュー角が発散し、例えば、ガイド部への支持軸の噛み込み等が生じ、支持軸がロックされてしまう可能性がある。つまり、第1及び第2の動力伝達要素の逆転時には、動力伝達やその後の変速比の変更が行えなくなったりする可能性がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、第1及び第2の動力伝達要素の回転方向の正逆に拘わらずスキュー角の発散を抑えることが可能な無段変速機を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、相互間で共通の第1回転中心軸を有し、相互間における当該第1回転中心軸に対する周方向への相対回転が可能な第1から第3の動力伝達要素と、第2回転中心軸を有し、前記第3動力伝達要素の外周面上で前記第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置すると共に、対向させて配置した前記第1及び第2の動力伝達要素に挟持される転動要素と、前記第2回転中心軸と同心で、かつ、両端を前記転動要素から突出させた当該転動要素の支持軸と、挿入された前記支持軸の第1突出部を前記第1回転中心軸に対する径方向へと案内するための第1ガイド部を設けた回転不能な第1ガイド部材と、挿入された前記支持軸の第2突出部を前記径方向へと案内するための第2ガイド部を設けた回転不能な第2ガイド部材と、前記第2突出部が挿入され、かつ、前記第1及び第2の動力伝達要素の正転時に当該第2突出部と側壁側との間に作用する力が釣り合うよう長手方向を前記径方向に対して傾倒させた変速部を有する前記周方向への回転が可能な変速部材と、入出力間の変速比を変える際に、前記変速部材を回転させることによって、前記各第2突出部を前記変速部に沿って移動させ、前記各転動要素を傾転させるアクチュエータと、を備え、前記第2ガイド部が凹部の場合には、前記第1及び第2の動力伝達要素が逆転しているときの変速比で使われる領域の前記径方向に対する直交方向の幅を前記第1及び第2の動力伝達要素が正転しているときの変速比で使われる領域の前記直交方向の幅よりも狭くなるように形成することを特徴としている。
ここで、前記第1及び第2の動力伝達要素が逆転しているときの変速比で使われる領域の前記第2ガイド部における前記幅は、該逆転時における前記転動要素と前記支持軸のスキュー角が0又は略0になるような前記第2突出部における前記直交方向の大きさとの差ができる大きさに形成することが望ましい。
また、前記第1及び第2の動力伝達要素が逆転しているときの変速比で使われる領域の前記第2ガイド部における前記幅は、該逆転時に前記第2突出部における前記第2ガイド部への挿入部分の前記第2回転中心軸に対するずれを抑えることができる大きさに形成することが望ましい。
本発明に係る無段変速機は、後退時(第1及び第2の動力伝達要素の逆転時)に、支持軸の第2突出部が第2ガイド部における後退時の変速比で使われる領域に入り込む。このため、この無段変速機は、前進時(第1及び第2の動力伝達要素の正転時)だけでなく、後退時にも、スキュー角の発散を抑えることができる。従って、この無段変速機においては、後退時における支持軸のロックの発生を回避することができるので、後退時のRレンジが選択されたときに動力源の動力を駆動輪に伝えることができ、また、Rレンジが選択された後の前進時において変速比を変えることができる。
図1は、本発明に係る無段変速機の構成の一例を示す図である。 図2は、キャリアの第1ガイド部材について説明する図である。 図3は、キャリアの第2ガイド部材と変速部材について説明する図である。 図4は、キャリアの第2ガイド部材について説明する図である。 図5は、キャリアの変速部材について説明する図である。 図6は、前進時における遊星ボールに作用する力とその力に伴い支持軸に発生する力とを示す図である。 図7は、前進時における遊星ボールに作用する力とその力に伴い支持軸に発生する力とを示す図である。 図8は、後退時における遊星ボールに作用する力とその力に伴い支持軸に発生する力とを示す図である。 図9は、後退時における遊星ボールに作用する力とその力に伴い支持軸に発生する力とを示す図である。 図10は、正転時に第2突出部と変速部の側壁側との間に作用する力について示す図である。 図11は、逆転時に第2突出部と変速部の側壁側との間に作用する力について示す図である。 図12は、本発明に係る無段変速機の変速制御時の動作について説明するフローチャートである。
以下に、本発明に係る無段変速機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る無段変速機の実施例を図1から図12に基づいて説明する。
本実施例の無段変速機は、いわゆるトラクションドライブ型無段変速機であり、その内のボールプラネタリ式のものを例示する。
この無段変速機は、第1から第3の動力伝達要素と転動要素と保持要素とを備える。第1から第3の動力伝達要素は、その相互間で共通の第1回転中心軸R1を有し、相互間における当該第1回転中心軸R1に対する周方向への相対回転が可能なものである。転動要素は、第2回転中心軸R2を有し、第3動力伝達要素の外周面上で第1回転中心軸R1を中心にして放射状に複数配置すると共に、対向させて配置した第1及び第2の動力伝達要素に挟持されるものである。保持要素は、各転動要素を傾転及び自転ができるように保持するものである。
以下においては、特に言及しない限り、その第1回転中心軸R1に沿う方向を軸線方向といい、その第1回転中心軸R1周りの方向を周方向という。また、その第1回転中心軸R1に直交する方向を径方向といい、その中でも、内方に向けた側を径方向内側、外方に向けた側を径方向外側という。
転動要素の傾転とは、自身の第2回転中心軸R2と第1回転中心軸R1とを含む傾転平面上においての第1回転中心軸R1に対する第2回転中心軸R2の動きのことである。具体的には、第2回転中心軸R2から第1動力伝達要素と転動要素との接触部までの最短距離と、第2回転中心軸R2から第2動力伝達要素と転動要素との接触部までの最短距離と、を変化させる動作のことを傾転動作という。この無段変速機においては、各転動要素をそれぞれ同等の傾転角で支持軸と共に傾転させることによって、入出力間の変速比γを無段階に変化させる。その支持軸とは、第2回転中心軸R2と同心の回転軸であり、両端を転動要素から突出させた状態で当該転動要素を自転自在に支持するものである。保持要素は、その支持軸の両端を介して転動要素を保持する。
この無段変速機は、第1から第3の動力伝達要素と各転動要素との間にトラクション力(接線力)を発生させることで、その第1から第3の動力伝達要素の間で各転動要素を介したトルク(動力)の伝達を行うことができる。そのトラクション力は、第1及び第2の動力伝達要素の内の少なくとも一方を各転動要素に押し付けることによって発生させる。
この無段変速機においては、第1から第3の動力伝達要素の内の何れか1つがトルクの入力部となり、これとは別の1つがトルクの出力部となる。この無段変速機は、例えば車両の動力伝達経路上に配設される。その際には、その入力部が機関(内燃機関等のエンジン)や回転機(電動機等)などの動力源側に連結され、その出力部が駆動輪側に連結される。尚、この無段変速機と駆動輪との間には、別の変速機(例えば有段の手動変速機又は自動変速機等)を介在させる場合もある。
以下に、この無段変速機の具体例の1つについて図1を用いて説明する。図1の符号1は、本実施例におけるボールプラネタリ式の無段変速機を示す。
この無段変速機1においては、第1及び第2の動力伝達要素がトラクション遊星機構でいうところのリングギヤ等の機能を為すものとなる。また、第3動力伝達要素と保持要素は、各々トラクション遊星機構におけるサンローラとキャリアとして機能する。また、転動要素は、トラクション遊星機構におけるボール型ピニオンとして機能する。従って、この無段変速機1は、第1及び第2の動力伝達要素としての第1及び第2の動力伝達部材10,20と、第3動力伝達要素としてのサンローラ30と、転動要素としての遊星ボール40と、保持要素としてのキャリア50と、第1回転中心軸R1と同心の変速機軸としてのシャフト60と、を備える。そのシャフト60は、図示しない筐体や車体等における無段変速機1の固定部に固定したものであり、その固定部に対して相対回転させぬよう構成した円柱状又は円筒状の固定軸である。この無段変速機1においては、傾転平面上で第1回転中心軸R1と第2回転中心軸R2とが平行になっている状態(図1の状態)を基準位置とする。
第1及び第2の動力伝達部材10,20は、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材(ディスク)や円環部材(リング)であり、軸線方向で対向させて配置する。この例示においては、双方とも円環部材とする。この第1及び第2の動力伝達部材10,20は、各遊星ボール40を当該各遊星ボール40の径方向外側から挟み込む。このため、第1及び第2の動力伝達部材10,20と各遊星ボール40との間には、互いに点接触(厳密には楕円形状の面接触)している接触部P1,P2が形成される。第1及び第2の動力伝達部材10,20の接触部P1,P2における形状は、第1及び第2の動力伝達部材10,20に対して遊星ボール40に向けた軸線方向の力(後述する軸力)が加わった際に、第1及び第2の動力伝達部材10,20から遊星ボール40に対して径方向内側でかつ斜め方向の力(法線力)が加わるように形成する。
この無段変速機1においては、第2回転中心軸R2から各接触部P1,P2までの最短距離が上記基準位置の状態でそれぞれに同じ長さとなるように構成する。更に、この無段変速機1においては、第1及び第2の動力伝達部材10,20と各遊星ボール40との接触角θがそれぞれに同じ角度となるように構成する。その接触角θとは、基準平面に対する接触部P1,P2と遊星ボール40の中心(自転中心及び傾転中心であって、球体であれば重心に相当)とを結ぶ線の成す角度のことである。基準平面とは、夫々の遊星ボール40の中心を有する径方向に広がる平面のことである。
本実施例においては、第1動力伝達部材10を動力源側からのトルクの入力部として用い、第2動力伝達部材20を駆動輪側へのトルクの出力部として用いる。このため、その第1動力伝達部材10には当該第1動力伝達部材10と同心の入力軸(第1回転軸)11が連結され、第2動力伝達部材20には当該第2動力伝達部材20と同心の出力軸(第2回転軸)21が連結される。
入力軸11は、第1動力伝達部材10と共に、シャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。また、出力軸21は、第2動力伝達部材20と共に、シャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。入力軸11と出力軸21は、互いに周方向に相対回転することができる。この例示の入力軸11は、例えば動力源の配置されている側に向けた軸線方向に延在させる。そして、出力軸21は、その入力軸11を径方向外側から覆いつつ当該入力軸11と同じ方向に延在させる。
トラクション力Ftは、軸線方向の力(軸力)に基づく法線力Fnとトラクション係数μtとに応じて発生する(Ft=μt*Fn)。第1動力伝達部材10と入力軸11との間には、そのトラクション力Ftの基となる軸力を発生させる第1軸力発生装置71を設けている。また、第2動力伝達部材20と出力軸21との間には、その軸力を発生させる第2軸力発生装置72を設けている。第1軸力発生装置71は、例えば、第1動力伝達部材10と入力軸11の内の一方が回転したときに、その相互間に軸力を発生させる。第2軸力発生装置72は、例えば、第2動力伝達部材20と出力軸21の内の一方が回転したときに、その相互間に軸力を発生させる。よって、第1及び第2の軸力発生装置71,72には、トルクカム機構を利用することができる。
サンローラ30は、シャフト60に対する周方向の相対回転を行うことができる。このサンローラ30は、複数個の遊星ボール40の径方向内側に配置する。そして、このサンローラ30の外周面には、各遊星ボール40が放射状に略等間隔で配置される。尚、このサンローラ30は、上記の基準平面を境にして、2箇所に夫々の遊星ボール40との接触部P3,P4を有する。
遊星ボール40は、支持軸41を中心にしてサンローラ30の外周面上を転がる転動部材である。この遊星ボール40は、完全な球状体であることが好ましいが、少なくとも転動方向にて球形を成すもの、例えばラグビーボールの様な断面が楕円形状のものであってもよい。この遊星ボール40上の接触部P1,P2は、自らの傾転動作(つまり変速比γ)に応じて移動する。
支持軸41は、第2回転中心軸R2と同心であり、両端を遊星ボール40から突出させている。この支持軸41は、遊星ボール40の中心を通って貫通させたものであり、軸受を介して遊星ボール40を自転自在に支持する。この支持軸41の基準となる位置は、前述した図1に示す基準位置である。この支持軸41は、傾転平面内において、基準位置とそこから傾斜させた位置との間を遊星ボール40と共に揺動(傾転)させることができる。その傾転は、その傾転平面内で遊星ボール40の中心を支点にして行われる。
この無段変速機1においては、それぞれの遊星ボール40と支持軸41の傾転角が基準位置、即ち第2回転中心軸R2が第1回転中心軸R1と平行になっている0度のときに、第1動力伝達部材10と第2動力伝達部材20とが同一回転速度(同一回転数)で回転する。このため、このときには、第2動力伝達部材20に対する第1動力伝達部材10の回転比(回転速度又は回転数の比)が1となり、入出力間の変速比γが1になっている(γ=1)。一方、それぞれの遊星ボール40と支持軸41を基準位置から傾転させた際には、第2回転中心軸R2と接触部P1との間の最短距離が変化すると共に、第2回転中心軸R2と接触部P2との間の最短距離が変化する。このため、第1動力伝達部材10と第2動力伝達部材20の内の何れか一方が基準位置のときよりも高速で回転し、他方が低速で回転するようになる。この無段変速機1においては、図1における上側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面反時計回り方向に傾転させると共に、下側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面時計回り方向に傾転させることで、変速比γが増速側へと無段階に変化する(γ<1)。また、この無段変速機1においては、図1における上側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面時計回り方向に傾転させると共に、下側の遊星ボール40と支持軸41を基準位置から紙面反時計回り方向に傾転させることで、変速比γが減速側へと無段階に変化する(γ>1)。
キャリア50は、第1ガイド部材50Aと第2ガイド部材50Bと変速部材50Cとを備える。
第1ガイド部材50Aは、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材である。この第1ガイド部材50Aは、上記の基準平面を境にして、第1動力伝達部材10が配置されている側で、かつ、軸線方向における入力軸11と各遊星ボール40との間に配置する。この第1ガイド部材50Aは、シャフト60に対する周方向の相対回転が行えない回転不能なものである。このため、この例示の第1ガイド部材50Aは、シャフト60に固定する。
この第1ガイド部材50Aには、図2に示すように、支持軸41の第1突出部41aを径方向へと案内するための第1ガイド部51が設けられている。図2は、遊星ボール40側から第1ガイド部材50Aを軸線方向に見た図である。その第1ガイド部51は、長手方向(傾転時における第1突出部41aの第1ガイド部材50A上での移動方向)を径方向に一致させた凹部(具体的には溝又は切欠き)であり、第1突出部41aが挿入される。つまり、この第1ガイド部51は、第1突出部41aを径方向へと案内する径方向の溝又は切欠きである。この例示では、支持軸41の傾転動作を円滑にするため、第1ガイド部51と第1突出部41aとの間に隙間を設ける。その隙間は、径方向に直交する第1ガイド部51の幅(溝幅又は切欠き幅)と第1突出部41aにおける当該直交方向の大きさ(第1突出部41aの外径)との差であり、傾転時における第1突出部41aの案内が可能な範囲内で狭めてもよい。
第2ガイド部材50Bは、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材である。この第2ガイド部材50Bは、上記の基準平面を境にして、第2動力伝達部材20が配置されている側に配置する。この第2ガイド部材50Bは、シャフト60に対する周方向の相対回転が行えない回転不能なものである。この例示では、図示しないが、複数本の連結軸を介して第1ガイド部材50Aに固定されている。
この第2ガイド部材50Bには、図3及び図4に示すように、支持軸41の第2突出部41bを径方向へと案内するための第2ガイド部52が設けられている。図3は、遊星ボール40側から第2ガイド部材50Bと変速部材50Cを軸線方向に見た図である。図4は、遊星ボール40側から第2ガイド部材50Bを軸線方向に見た図である。その第2ガイド部52は、軸線方向において第1ガイド部51と対向する位置に設ける。この第2ガイド部52は、凹部であり、第2突出部41bが挿入される。その凹部は、第2突出部41bを径方向へと案内するものである。例えば、この凹部は、長手方向(傾転時における第2突出部41bの第2ガイド部材50B上での移動方向)を径方向に一致させた径方向の切欠きである。但し、この第2ガイド部材50Bと各遊星ボール40との間に変速部材50Cを配置する場合、凹部は、長手方向を径方向に一致させた径方向の溝にしてもよい。この第2ガイド部52については、後で詳述する。
変速部材50Cは、中心軸を第1回転中心軸R1に一致させた円盤部材である。この変速部材50Cは、上記の基準平面を境にして、第2ガイド部材50Bと同じ側に配置する。この例示では、この変速部材50Cと各遊星ボール40との間に第2ガイド部材50Bが配置されるようにしている。この変速部材50Cは、シャフト60に対する周方向の相対回転が可能なものである。その相対回転には、図5に示すアクチュエータ81を用いる。そのアクチュエータ81は、例えば、電動機等の動力源と、その動力を変速部材50Cの外周部分のギヤ部に伝えるウォームギヤ等のギヤ部と、を備える。図5は、遊星ボール40側から変速部材50Cを軸線方向に見た図である。
この変速部材50Cには、図3及び図5に示すように、支持軸41の第2突出部41bが挿入される変速部53を設けている。その変速部53は、凹部(具体的には溝又は切欠き)である。アクチュエータ81は、入出力間の変速比γを変える際に、変速部材50Cを回転させる。これにより、支持軸41においては、第2突出部41bが変速部53に沿って移動することになる。その際、支持軸41の動きは、第1ガイド部51と第2ガイド部52によって規制される。このため、支持軸41は、変速部材50Cの回転に伴い径方向に移動するので、遊星ボール40と共に傾転平面に沿った傾転動作を行う。
ここで、入力軸11と動力源との間には、図示しない前後進切り替え機構が設けられている。このため、入力軸11は、車両の前進時と後退時とで回転方向が異なる。ここでは、前進時における第1及び第2の動力伝達部材10,20の回転を正転と定義し、後退時における第1及び第2の動力伝達部材10,20の回転を逆転と定義する。
図6及び図7には、前進時(第1及び第2の動力伝達部材10,20の正転時)における遊星ボール40に作用する力と、その力に伴い支持軸41(第1突出部41aと第2突出部41b)に発生する力と、を示している。また、図8及び図9には、後退時(第1及び第2の動力伝達部材10,20の逆転時)における遊星ボール40に作用する力と、その力に伴い支持軸41に発生する力と、を示している。尚、これらの各図においては、説明の便宜上、サンローラ30と遊星ボール40との間の接触部を1つのみにしている。
図6と図8の「Ftin」は、接触部P1におけるトラクション力である。「Ftout」は、接触部P2におけるトラクション力である。遊星ボール40においては、これらの逆向きのトラクション力Ftin,Ftoutによって、傾転方向とは異なる向きのモーメント(正転時のモーメントM1,逆転時のモーメントM2)が発生する。このため、遊星ボール40と支持軸41には、第2回転中心軸R2が第1回転中心軸R1に対して傾いてずれる(つまり第2回転中心軸R2が上記の傾転平面から外れる)スキューが発生する。スキュー発生時には、支持軸41の第1突出部41aに第1ガイド部51における一方の側壁側に向けた力Fin1が作用すると共に、支持軸41の第2突出部41bに変速部53における一方の側壁側に向けた力Fout1が作用する。
また、これらの各図では、変速比γが減速側に変えられた状態を示している。このため、遊星ボール40には、第2動力伝達部材20との間で傾転方向のスピン力Fspn1が作用する(図7,図9)。更に、図6と図8の「Vs」と「Vb」は、各々サンローラ30と遊星ボール40の速度ベクトルを示している。遊星ボール40からサンローラ30には、その速度ベクトルVs,Vbに応じたスラスト力Fsが作用する。よって、遊星ボール40には、サンローラ30との間で傾転方向のスピン力Fspn2が作用する(図7,図9)。そして、そのスピン力Fspn1,Fspn2によって、第1突出部41aには、第1ガイド部材50Aの径方向内側に向けた力Fin2が作用し、第2突出部41bには、変速部材50Cの径方向外側に向けた力Fout2が作用する。その力Fin2,Fout2の向きは、変速比γが同じであれば、第1及び第2の動力伝達部材10,20の正転時と逆転時とに拘わらず同じ向きになる。
変速部53は、第1及び第2の動力伝達部材10,20の正転時に、その第2突出部41bにおける力Fout1,Fout2によって当該第2突出部41bと変速部53の側壁側との間に作用する力が釣り合う形状とする。具体的に、変速部53(溝又は切欠き)は、図3及び図5に示すように、その長手方向(傾転時の第2突出部41bの変速部材50C上での移動方向)を径方向に対して周方向へと傾倒させた形状に形成する。その傾倒の際の回転中心は、第1回転中心軸R1よりも径方向外側に設定する。言い換えるならば、この変速部53は、第1ガイド部51や第2ガイド部52のような径方向の溝又は切欠きが当該径方向と直交する方向に所定量だけオフセットされたものに相当するといえる。そのオフセット量は、正転時に第2突出部41bと変速部53の側壁側との間に作用する力が釣り合う量とする。
図10は、その間に作用している正転時の力について説明する図である。第2突出部41bから変速部53の側壁側には、分力Fg1,Fg2による合力Fgが作用する。そして、変速部53の側壁側から第2突出部41bには、分力−Fg1,−Fg2による合力−Fgが作用する。正転時には、変速比γに拘わらず、第2突出部41bと変速部53の側壁側との間に作用する力が釣り合っている。このため、正転時には、第1突出部41aが第1ガイド部51における一方の側壁側で係止されると共に、第2突出部41bが変速部53における一方の側壁側で係止されて、スキュー角αで遊星ボール40と支持軸41のスキューが止まる。よって、正転時には、スキューが安定する。
そのような正転時のスキュー角αを成立させるため、第2ガイド部52(つまり凹部)は、第2突出部41bとの間で隙間ができるように幅(径方向に対する直交方向の幅)を決める。その隙間は、径方向に直交する第2ガイド部52の幅(溝幅又は切欠き幅)と第2突出部41bにおける当該直交方向の大きさ(第2突出部41bの外径)との差であり、正転時に少なくとも第2突出部41bが変速部53の側壁側で係止されるまで第2突出部41bが第2ガイド部52の側壁側で係止されない大きさとする。
また、図11には、第1及び第2の動力伝達部材10,20の逆転時に第2突出部41bと変速部53の側壁側との間に作用する力を示している。逆転時には、前述したように、第2突出部41bにおける力Fout1,Fout2の内、力Fout1の向きだけが正転時に対して逆になる。このため、逆転時には、第2突出部41bと変速部53の側壁側との間で力が釣り合いにくく、スキュー角αが発散してしまう。そして、そのスキュー角αの発散が生じた場合には、支持軸41の第1ガイド部51や変速部53への噛み込み等を生じさせ、この支持軸41をロックさせてしまう可能性がある。つまり、逆転時には、動力伝達やその後の変速比γの変更が行えなくなる可能性がある。
そこで、本実施例においては、第2ガイド部52の形状を以下のように形成することによって、逆転時のスキュー角αの発散を抑える。
第2ガイド部52は、前述したように、正転時に少なくとも第2突出部41bが変速部53の側壁側で係止されるまで第2突出部41bが第2ガイド部52の側壁側で係止されないように、第2突出部41bとの間に上記の隙間を設けている。スキュー角αは、そのような隙間の設けてある箇所で第1及び第2の動力伝達部材10,20を逆転させることによって発散する。このため、第2ガイド部52(つまり凹部)は、図4に示すように、逆転時の変速比γで使われる領域の径方向に対する直交方向の幅(溝幅又は切欠き幅)を正転時の変速比γで使われる領域の上記直交方向の幅(溝幅又は切欠き幅)よりも狭くなるように形成する。これにより、逆転時には、スキュー角αの発散が起こりにくくなる。
前進時(正転時)には、増速側から減速側までの間の変速比γが使われる。これに対して、後退時(逆転時)には、変速比γとして最減速比が使われる。このため、第2ガイド部52は、正転時の変速比γで使われる領域の幅を上記の隙間が設けられる大きさに形成する。そして、この第2ガイド部52は、その正転時の変速比γで使われる領域の幅よりも逆転時の変速比γで使われる領域の幅を狭くする。その逆転時の変速比γで使われる領域は、第2ガイド部52における径方向外側の端部の領域である。この逆転時の変速比γで使われる領域の幅は、傾転時の第2突出部41bの出し入れが阻害されない範囲内で、第2突出部41bにおける径方向に対する直交方向の大きさ(第2突出部41bの外径)よりも僅かに大きくする。具体的に、逆転時の変速比γで使われる領域の幅は、逆転時のスキュー角αが0又は略0になるような第2突出部41bにおける上記直交方向の大きさ(第2突出部41bの外径)との差ができる大きさに形成する。言い換えるならば、この幅は、逆転時に第2突出部41bにおける第2ガイド部52への挿入部分の第2回転中心軸R2に対するずれを抑えることができる大きさに形成する。これにより、逆転時には、スキュー角αの発散が抑えられる。尚、図4においては、第2突出部41bが第2ガイド部52に嵌め込まれているとの誤解を避けるため、第2突出部41bと第2ガイド部52における逆転時の変速比γで使われる領域との間に隙間を設けている。
ここで、その逆転時の変速比γで使われる領域は、正転時に使ってもよい。
例えば、この無段変速機1の制御装置(ECU)100は、図12に示すように、変速レンジとして後退時のRレンジが選択されているのか否かを判定する(ステップST1)。この制御装置100は、Rレンジではない場合、この演算処理を一旦終わらせてステップST1に戻る。一方、Rレンジの場合、この制御装置100は、アクチュエータ81を制御し、無段変速機1を後退時の変速比γ(=最減速比)へと変速させる(ステップST2)。その変速動作に伴い、第2突出部41bは、第2ガイド部52においての逆転時の変速比γで使われる領域に入り込む。従って、この無段変速機1においては、スキュー角αの発散が抑えられる。
以上示したように、本実施例の無段変速機1は、前進時(第1及び第2の動力伝達部材10,20の正転時)だけでなく、後退時(第1及び第2の動力伝達部材10,20の逆転時)にも、スキュー角αの発散を抑えることができる。従って、この無段変速機1においては、後退時における支持軸41のロックの発生を回避することができるので、Rレンジが選択されたときに動力源の動力を駆動輪に伝えることができ、また、Rレンジが選択された後の前進時において変速比γを変えることができる。
1 無段変速機
R1 第1回転中心軸
R2 第2回転中心軸
10 第1動力伝達部材
20 第2動力伝達部材
30 サンローラ
40 遊星ボール
41 支持軸
41a 第1突出部
41b 第2突出部
50 キャリア
50A 第1ガイド部材
50B 第2ガイド部材
50C 変速部材
51 第1ガイド部
52 第2ガイド部
53 変速部
60 シャフト
81 アクチュエータ
100 制御装置

Claims (3)

  1. 相互間で共通の第1回転中心軸を有し、相互間における当該第1回転中心軸に対する周方向への相対回転が可能な第1から第3の動力伝達要素と、
    第2回転中心軸を有し、前記第3動力伝達要素の外周面上で前記第1回転中心軸を中心にして放射状に複数配置すると共に、対向させて配置した前記第1及び第2の動力伝達要素に挟持される転動要素と、
    前記第2回転中心軸と同心で、かつ、両端を前記転動要素から突出させた当該転動要素の支持軸と、
    挿入された前記支持軸の第1突出部を前記第1回転中心軸に対する径方向へと案内するための第1ガイド部を設けた回転不能な第1ガイド部材と、
    挿入された前記支持軸の第2突出部を前記径方向へと案内するための第2ガイド部を設けた回転不能な第2ガイド部材と、
    前記第2突出部が挿入され、かつ、前記第1及び第2の動力伝達要素の正転時に当該第2突出部と側壁側との間に作用する力が釣り合うよう長手方向を前記径方向に対して傾倒させた変速部を有する前記周方向への回転が可能な変速部材と、
    入出力間の変速比を変える際に、前記変速部材を回転させることによって、前記各第2突出部を前記変速部に沿って移動させ、前記各転動要素を傾転させるアクチュエータと、
    を備え、
    前記第2ガイド部が凹部の場合には、前記第1及び第2の動力伝達要素が逆転しているときの変速比で使われる領域の前記径方向に対する直交方向の幅を前記第1及び第2の動力伝達要素が正転しているときの変速比で使われる領域の前記直交方向の幅よりも狭くなるように形成することを特徴とした無段変速機。
  2. 前記第1及び第2の動力伝達要素が逆転しているときの変速比で使われる領域の前記第2ガイド部における前記幅は、該逆転時における前記転動要素と前記支持軸のスキュー角が0又は略0になるような前記第2突出部における前記直交方向の大きさとの差ができる大きさに形成することを特徴とした請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記第1及び第2の動力伝達要素が逆転しているときの変速比で使われる領域の前記第2ガイド部における前記幅は、該逆転時に前記第2突出部における前記第2ガイド部への挿入部分の前記第2回転中心軸に対するずれを抑えることができる大きさに形成することを特徴とした請求項1に記載の無段変速機。
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