JP2015227578A - コンクリートの電気化学的処理方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この工法では、溶液保持部材Hに、水密性、及び溶液に対して化学的耐性を有するシート1、2を採用し、コンクリートCの表面にシート1、2を被着し、コンクリートCの表面とシート1、2との間を空気の吸引により負圧にして密着させ、その隙間に溶液を連続的又は断続的に流しながら、内部電極Mと外部電極Pとの間に電流を流すようにした。
【選択図】図1
Description
(1)脱塩工法
脱塩工法は、コンクリート中に存在する塩化物イオンを電気泳動によってコンクリート外部に移動して、塩化物イオンを除去する方法で、この工法には、陽極周辺にセルロースファイバーを吹き付けるファイバー方式と、陽極をパネルで覆い、パネル内部に電解質溶液を充填するパネル方式がある。この種の工法が特許文献1、2などに開示されている。
(2)再アルカリ化工法
再アルカリ化工法は、コンクリート中に電気浸透によってアルカリ性溶液を浸透させ、アルカリ性を再付与することで、中性化したコンクリートを本来のコンクリートの有するpH値程度に回復させ、鋼材を再不動態化する方法である。この工法もまた、ファイバー方式やパネル方式が採用される。この種の工法が特許文献3などに開示されている。
(3)電着工法
電着工法は、海水中に存在する電解質イオンを電気泳動によって、鋼材側に移動し、コンクリート表面に無機系物質の電着物を析出する方法で、この工法には、海中で陽極をコンクリート表面に仮設する水中施工方式と、大気中で保水材、陽極材、防水材からなる容器をコンクリート表面に仮設する給水施工方式がある。この種の工法が特許文献4などに開示されている。
ファイバー方式の場合、コンクリート構造物にセルロースファイバーを吹き付けるため、専用の吹付け機械が必要でその分だけ施工コストが増大する。セルロースファイバーの吹付け時は粉塵が発生し、周辺環境を悪化させる。通電中のコンクリート構造物はセルロースファイバーに覆われるため、外観が悪い。通電完了後は、溶液を含んだ多量の吹き付け材が廃棄物となり、その除去、処分など煩雑な作業が必要となる。
パネル方式の場合、コンクリート構造物の表面に複数のパネルを取付部材を介して組み立ていくため、工数が多く施工性が悪い。パネルの形状は決まっており、適用部位がフラットな面に限定される。
また、この方法は、次のように具体化されることが好ましい。
(1)シートの一方の面に複数の凸部を設け、前記シートの前記複数の凸部を有する面をコンクリートの表面に向けて被着する。
(2)コンクリートの表面のうち、特に下向きの面を被着するシートは溶液の重量で弛まない程度に表面硬度の高いシートを採用する。
この場合、下向きの面に被着するシートは全体を略樋形に形成し、前記略樋形のシートを下向きの面及びその両側に沿って被着し、当該下向きの面に押し付けるようにして取り付け固定する。
(3)シートをコンクリートの表面に、溶液を浸透保持可能な溶液浸透保持シートを介挿して、被着する。
(4)シートの適宜箇所に吸引口を設け、前記吸引口に吸引装置を接続して、前記吸引装置により、コンクリートの表面とシートとの間の空気を吸引する。
(5)コンクリートの表面とシートとの間に溶液供給用の配管を配置し、前記配管に溶液供給装置を連結して、前記配管及び前記溶液供給装置により、コンクリートの表面と前記シートとの間に溶液を供給する。
(6)溶液を貯留する溶液タンクを設置し、前記溶液タンクの溶液をコンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に供給し、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間の空気を溶液とともに吸引して、吸引した溶液を前記溶液タンクに戻し入れて、溶液をコンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に循環させる。
また、このシステムは、各部に次のような構成を備えることが好ましい。
(1)溶液保持シートは気泡緩衝材が採用される。
(2)コンクリートの表面のうち下向きの面を被着するシートは、溶液の重量で弛まない程度に表面硬度の高い、プラスチック段ボールを含むシートとする。
(3)コンクリートの表面と外部電極との間に溶液を浸透保持可能な溶液浸透保持シートが介挿される。
(4)溶液供給装置と吸引装置との間に溶液タンクが設置され、前記溶液タンクに溶液を貯留して、前記溶液タンクの溶液を前記溶液供給装置により、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に供給し、前記吸引装置により、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し前記溶液タンクに戻し入れるようにして、前記溶液タンクの溶液をコンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に循環させる。
(1)コンクリートの表面に溶液の供給、保持に必要な設備を一般的で簡素な機材を用いて容易に設置することができる。
(2)施工の際に粉塵などの発生がなく周辺環境を良好にすることができる。
(3)溶液をコンクリートの表面に確実に保持し、しかも均一に行き渡らせることができる。
(4)コンクリート構造物の通電中、コンクリート構造物の外観を良好に維持することができる。
(5)溶液を溶液タンクに貯留して、この溶液をコンクリートの表面とシートとの間に供給し、コンクリートの表面とシートとの間の空気を溶液とともに吸引して、吸引した溶液を回収し、溶液タンクに戻し入れることで、溶液をコンクリートの表面とシートとの間に循環させることができる。
(1)コンクリートの表面に溶液の供給、保持に必要な設備を一般的で簡素な機材を用いて容易に設置することができる。
(2)施工の際に粉塵などの発生がなく周辺環境を良好にすることができる。
(3)溶液をコンクリートの表面に確実に保持し、しかも均一に行き渡らせることができる。
(4)コンクリート構造物の通電中、コンクリート構造物の外観を良好に維持することができる。
(5)溶液を溶液タンクに貯留して、この溶液をコンクリートの表面とシートとの間に供給し、コンクリートの表面とシートとの間の空気を溶液とともに吸引して、吸引した溶液を回収し、溶液タンクに戻し入れることで、溶液をコンクリートの表面とシートとの間に循環させることができる。
図1に示すように、このコンクリートの電気化学的処理方法は、I桁のコンクリートC内部の鋼材Mを陰極の内部電極とし(以下、内部電極Mという。)、コンクリートCの表面に溶液を保持する溶液保持部材Hを介して設置した電極Pを陽極の外部電極として(以下、外部電極Pという。)、内部電極Mと外部電極Pとの間に電流を流す工法である。
そして、この工法では、特に、溶液保持部材Hに、水密性、及び溶液に対して化学的耐性を有するシート1(以下、溶液保持シート1という。)を採用し、コンクリートCの表面に溶液保持シート1を被着し、コンクリートCの表面とシート1との間を空気の吸引により負圧にして密着させ、その隙間に溶液を連続的又は断続的に流すようにしたものである。
外部電極Pは、ネット状、メッシュ状、シート状の導電性材料などこの種の電気化学的処理方法で一般に使用される電極材(陽極材)を使用する。このような外部電極Pを、I桁の上部フランジC1(の鉛直面及び下面)から中間部C2(の鉛直面)、下部フランジC3(鉛直面及び下面)までのコンクリートCの表面に、溶液を浸透保持可能な溶液浸透保持シート3を介挿して、展着する。この場合、溶液浸透保持シート3に不織布を用いる。
この下面側の溶液保持シート2の固定方法を図2及び図3に示している。
図2は、複数のバタ材71と締め付け金具72とを用いる固定方法を示し、この場合、各バタ材71は下部フランジC3の下面の幅方向の寸法よりも長い横バタにして、その上面両側に取付部材を介して2つの締め付け金具72を相互に対向して取り付ける。この固定方法の場合、下面側の溶液保持シート2の底部201及び両側部202をそれぞれ下部フランジC3の下面及び両側面に沿って被着した後、その下から、バタ材71を添え当て、このバタ材71で下面側の溶液保持シート2の底部201を下部フランジC3の下面に押し付けるように押圧して、この状態から、両側の各締め付け金具72を下面側の溶液保持シート2の両側部202の上から下部フランジC3の両側面に向けて締め込み、下面側の溶液保持シート2の底部201をバタ材71で押え固定する。この溶液保持シート2の固定を下部フランジC3の長さ方向に所定の間隔毎に行う。この場合、下面側の溶液保持シート2の長さ1800mmに対して3点支持とする。
図3は、複数のバタ材71と吊り下げ用のアンカーボルト73とを用いる固定方法を示し、この場合、各バタ材71は下部フランジC3の下面の幅方向の寸法よりも長い横バタにして、その両側に吊り下げ用のアンカーボルト73を対称的に取り付ける。この固定方法の場合、下面側の溶液保持シート2の底部201及び両側部202をそれぞれ下部フランジC3の下面及び両側面に沿って被着した後、その下にバタ材71を配置し、両側の各吊り下げ用のアンカーボルト73を上部フランジC1又は床版の下面に固定して、このバタ材71を吊り上げ、このバタ材71で溶液保持シート2の底部201を押え固定する。この下面側の溶液保持シート2の固定を下部フランジC3の長さ方向に所定の間隔毎に行う。この場合、下面側の溶液保持シート2の長さ1800mmに対して3点支持とする。なお、この固定方法の場合、上部フランジC1又は床版の下面に接着剤で固定した吊りボルトを用いて、バタ材71を吊り上げてもよい。
そして、下面側の溶液保持シート2の適宜箇所に設けた吸引口21に配管42を介して吸引装置を接続する。
また、この場合、溶液を溶液タンクから溶液供給装置によりコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に供給し、吸引装置によりコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し溶液タンクに戻し入れて、溶液の供給、回収を繰り返すので、溶液がコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に循環され、コンクリートC全体に亘って電気化学的処理が均一に施される。
そして、I桁の通電中は、このI桁のコンクリートCの表面が各溶液保持シート1、2に覆われており、通電中のI桁の外観はきれいに維持される。
また、この方法では、I桁のコンクリートCの表面に水密性、及び溶液に対して化学的耐性を有する溶液保持シート1、2を被着して、吸引装置により、コンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間を空気の吸引により負圧にして密着させ、溶液供給装置により、溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の隙間に連続的又は断続的に流しながら、内部電極Mと外部電極Pとの間に電流を流し、電気化学的処理を施すので、溶液をコンクリートCの表面に確実に保持し、均一に行き渡らせることができ、コンクリートC全体に電気化学的処理を確実に施すことができる。しかも、この場合、溶液を溶液タンクに貯留して、この溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に供給し、コンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し溶液タンクに戻し入れて、溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に循環させるので、溶液を再利用して、コンクリートC全体に亘り電気化学的処理を均一に施すことができる。
また、I桁の通電中は、コンクリートCの表面が各溶液保持シート1、2により覆われるので、通電中の外観を良好に維持することができる。
また、この実施の形態では、I桁の電気化学的処理方法について例示したが、この電気化学的処理方法は各種のコンクリート構造物に適用できることは勿論である。
図4に示すように、この電気化学的処理システムは、コンクリートC内部の鋼材を陰極の内部電極Mとして、コンクリートCの表面に設置される陽極の外部電極Pと、コンクリートCの表面に外部電極Pを介して被着される、水密性、及び溶液に対して化学的耐性を有する溶液保持シート1、2と、コンクリートCの表面と溶液保持シート1、2との間に連通して配置される吸引用の配管41、42、及び吸引用の配管41、42に連結される吸引機40を有し、コンクリートCの表面と溶液保持シート1、2との間の空気を吸引する吸引装置4と、コンクリートCの表面と溶液保持シート1、2との間に配置される溶液供給用の配管51、及び溶液供給用の配管51に連結される溶液供給用のポンプ50を有し、コンクリートCの表面と溶液保持シート1、2との間に溶液を供給する溶液供給装置5とを備える。
外部電極Pは、ネット状、メッシュ状、シート状の導電性材料などこの種の電気化学的処理方法で一般に使用する電極材(陽極材)が用いられる。この場合、チタンメッシュ(以下、チタンメッシュPという。)を使用する。なお、チタンメッシュに代えてステンレスメッシュ、炭素繊維シートを用いてもよい。
また、この場合、吸引ポンプ40と給水ポンプ50との間に溶液を貯留するための溶液タンク6が設置され、吸引ポンプ40の排水口が溶液タンク6上又は溶液タンク6中に配置され、給水ポンプ50が溶液タンク6内に設置される。このようにして溶液タンク6の溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に供給し、吸引ポンプ40によりコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し、溶液タンク6に戻し入れるようにして、溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に循環させる溶液循環機構を構成する。
このようにしてI桁のコンクリートCの表面に、溶液を供給、保持するための設備が設置される。
また、この場合、溶液を溶液タンク6から給水ポンプ50によりコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に供給し、吸引ポンプ40によりコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し溶液タンク6に戻し入れて、溶液の供給、回収を繰り返すので、溶液がコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に循環され、コンクリートC全体に亘って電気化学的処理が均一に施される。
そして、I桁の通電中は、このI桁のコンクリートCの表面が気泡緩衝材及びプラスチック段ボールからなるシートに覆われており、通電中のI桁の外観はきれいに維持される。
また、このシステムでは、I桁のコンクリートCの表面に気泡緩衝材及びプラスチック段ボールからなる溶液保持シート1、2を被着して、吸引ポンプ40により、コンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間を空気の吸引により負圧にして密着させ、給水ポンプ50により、溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の隙間に連続的又は断続的に流しながら、内部電極Mと外部電極Pとの間に電流を流し、電気化学的処理を施すので、溶液をコンクリートCの表面に確実に保持し、均一に行き渡らせることができ、コンクリートC全体に電気化学的処理を確実に施すことができる。しかも、この場合、溶液を溶液タンク6に貯留して、この溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に供給し、コンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し溶液タンク6に戻し入れて、溶液をコンクリートCの表面と各溶液保持シート1、2との間に循環させるので、溶液を再利用して、コンクリートC全体に亘り電気化学的処理を均一に施すことができる。
また、I桁の通電中は、コンクリートCの表面が気泡緩衝材及びプラスチック段ボールからなる溶液保持シート1、2により覆われるので、通電中の外観を良好に維持することができる。
また、このシステムでは、溶液保持シート1、2に気泡緩衝材、プラスチック段ボールを用いたが、この溶液保持シート1、2はこれに限定されるものではなく、これら気泡緩衝材、プラスチック段ボールと概ね同様の作用を有する限り、種々の材料からなる他のシートに変更可能である。
また、このシステムでは、吸引機40に吸引ポンプを用いたが、吸引ファンに代えることもできる。
さらに、このシステムは、I桁に適用するものとして例示したが、このシステムは各種の他のコンクリート構造物にも同様に適用できることは勿論である。
C1 上部フランジ
C2 中間部
C3 下部フランジ
M 電極(内部電極)
P 電極(外部電極、チタンメッシュ又はステンレスメッシュ又は炭素繊維シート)
H 溶液保持部材
1 シート(溶液保持シート)
10 凸部
11 吸引口
2 シート(溶液保持シート)
201 底部
202 側部
21 吸引口
3 溶液浸透保持シート
4 吸引装置
40 吸引機(吸引ポンプ又は吸引ファン)
41 配管(ホース)
42 配管(ホース)
5 溶液供給装置
50 溶液供給用のポンプ(給水ポンプ)
51 配管(散水ホース)
52 配管(ホース)
6 溶液タンク
71 バタ材
72 締め付け金具
73 吊り上げ用のアンカーボルト
Claims (13)
- コンクリート内部の鋼材を内部電極とし、コンクリートの表面に溶液を保持する溶液保持部材を介して設置した電極を外部電極とし、内部電極と外部電極との間に電流を流すコンクリートの電気化学的処理方法において、
前記溶液保持部材に、水密性及び溶液に対して化学的耐性を有するシートを採用し、
コンクリートの表面に前記シートを被着し、コンクリートの表面と前記シートとの間を空気の吸引により負圧にして密着させ、その隙間に溶液を連続的又は断続的に流す、
ことを特徴とする、
コンクリートの電気化学的処理方法。 - シートの一方の面に複数の凸部を設け、前記シートの前記複数の凸部を有する面をコンクリートの表面に向けて被着する請求項1に記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- コンクリートの表面のうち、特に下向きの面を被着するシートは溶液の重量で弛まない程度に表面硬度の高いシートを採用する請求項1又は2に記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- 下向きの面に被着するシートは全体を略樋形に形成し、前記略樋形のシートを下向きの面及びその両側に沿って被着し、当該下向きの面に押し付けるようにして取り付け固定する請求項3に記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- シートをコンクリートの表面に、溶液を浸透保持可能な溶液浸透保持シートを介挿して、被着する請求項1乃至4のいずれかに記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- シートの適宜箇所に吸引口を設け、前記吸引口に吸引装置を接続して、前記吸引装置により、コンクリートの表面とシートとの間の空気を吸引する請求項1乃至5のいずれかに記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- コンクリートの表面とシートとの間に溶液供給用の配管を配置し、前記配管に溶液供給装置を連結して、前記配管及び前記溶液供給装置により、コンクリートの表面と前記シートとの間に溶液を供給する請求項1乃至6のいずれかに記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- 溶液を貯留する溶液タンクを設置し、前記溶液タンクの溶液をコンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に供給し、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間の空気を溶液とともに吸引して、吸引した溶液を前記溶液タンクに戻し入れて、溶液をコンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に循環させる請求項1乃至7のいずれかに記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- コンクリート内部の鋼材を内部電極として、コンクリートの表面に設置される外部電極と、
コンクリートの表面に前記外部電極を介して被着される、水密性及び溶液に対して化学的耐性を有する溶液保持シートと、
コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間の空気を吸引する吸引装置と、
コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に溶液を供給する溶液供給装置と、
を備え、
コンクリートの表面に前記シートを被着し、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間を前記吸引装置により空気を吸引することにより負圧にして密着させ、その隙間に前記溶液供給装置により溶液を連続的又は断続的に流しながら、前記内部電極と前記外部電極との間に電流を流す、
ことを特徴とするコンクリートの電気化学的処理システム。 - 溶液保持シートは気泡緩衝材が採用される請求項9に記載のコンクリートの電気化学的処理システム。
- コンクリートの表面のうち下向きの面を被着するシートは、溶液の重量で弛まない程度に表面硬度の高い、プラスチック段ボールを含むシートとする請求項9又は10に記載のコンクリートの電気化学的処理方法。
- コンクリートの表面と外部電極との間に溶液を浸透保持可能な溶液浸透保持シートが介挿される請求項9乃至11のいずれかに記載のコンクリートの電気化学的処理システム。
- 溶液供給装置と吸引装置との間に溶液タンクが設置され、前記溶液タンクに溶液を貯留して、前記溶液タンクの溶液を前記溶液供給装置により、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に供給し、前記吸引装置により、コンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間の空気を溶液とともに吸引して、溶液を回収し前記溶液タンクに戻し入れるようにして、前記溶液タンクの溶液をコンクリートの表面と前記溶液保持シートとの間に循環させる請求項9乃至11のいずれかに記載のコンクリートの電気化学的処理システム。
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