JP2015227107A - 車両 - Google Patents

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俊紀 八木
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Abstract

【課題】容易かつ短時間でローンチコントロールを起動状態に正確に設定可能な車両を提供する。【解決手段】ハンドルに第1スイッチが設けられる。第1スイッチが第1の時間継続して押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定される。第1スイッチの押下の開始から第1の時間が経過するまでの期間において、第1スイッチが第1の時間よりも短い第2の時間継続して押下された後、第1スイッチが継続的に押下されている間、ローンチアイコン158aがメータユニットの画面上に点滅態様で表示される。第1スイッチの押下の開始から第1スイッチが第1の時間継続して押下された場合に、ローンチアイコン158aがメータユニットの画面上に点灯態様で表示される。【選択図】図8

Description

本発明は車両に関する。
停止状態から開始されるレースにおいては、発進時の車両を急速に加速させることが求められる。高い加速力を得るためにアクセルの操作量を大きくすると、駆動輪が空転する場合がある。そこで、発進時のアクセル操作を補助する制御として、駆動輪の空転を抑制しつつ車両を適切に加速させるローンチコントロールが知られている。ローンチコントロールは、例えば車両の発進時に実行され、その後駆動系の変速比が変更されたり車両の速度がしきい値を上回ることにより終了する。
非特許文献1に記載されているように、ローンチコントロールシステムを備える自動二輪車が開発されている。その自動二輪車においては、ローンチコントロールシステムが起動されると、レースの開始時であるか否かにかかわらず、その自動二輪車の停止および発進が行われるごとにローンチコントロールが実行される。
「aprilia 899128 RSV4 Factory - R MY2011 JA-EN Manual」、aprilia、2010年10月、p.48,67-70
停止状態からの急速な加速は、レースの開始時以外では必ずしも必要でない。そのため、ローンチコントロールが不要な場合、乗員はローンチコントロールシステムの終了操作を行う必要がある。
非特許文献1に記載された自動二輪車においては、上記のローンチコントロールシステムの起動操作および終了操作に複数の手順を要する。そのため、起動操作および終了操作に要する時間が長くなる。したがって、車両の停車時に、ローンチコントロールの起動状態を乗員が容易かつ短時間で設定可能な自動二輪車が望まれる。この場合、乗員は、容易かつ短時間の設定操作でローンチコントロールを起動状態に設定することが可能になる。
一方、レースの開始直前には、乗員が極度の緊張状態にある。そのため、ローンチコントロールを起動状態に設定するための操作が正確に行われないと、ローンチコントロールが実行されない。
本発明の目的は、容易かつ短時間でローンチコントロールを起動状態に正確に設定可能な車両を提供することである。
(1)本発明に係る車両は、車両の発進時に行われるローンチコントロールを実行可能な車両であって、乗員により押下されるように構成された第1の操作部と、ローンチコントロールを実行する制御部と、第1の操作部が予め定められた第1の時間継続して押下された場合に制御部によるローンチコントロールを起動状態に設定する起動部と、第1の操作部の押下の開始から第1の時間が経過するまでの期間において、第1の操作部が第1の時間よりも短い第2の時間継続して押下された後、第1の操作部が継続的に押下されている間、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていることを示す第1の表示を行い、第1の操作部の押下の開始から第1の操作部が第1の時間継続して押下された場合に、ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを示す第2の表示を行う表示部とを備えるものである。
その車両においては、第1の操作部が第1の時間継続して押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定される。それにより、乗員は制御部によるローンチコントロールを容易かつ短時間で起動状態に設定することができる。
第1の操作部の押下の開始から第1の時間が経過するまでの期間において、第1の操作部が第2の時間継続して押下された後、第1の操作部が継続的に押下されている間、表示部により第1の表示が行われる。それにより、乗員は、表示部による第1の表示を視認することにより、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていることを認識することができる。
また、第1の操作部の押下の開始から第1の操作部が第1の時間継続して押下された場合に、表示部により第2の表示が行われる。それにより、乗員は、表示部による第2の表示を視認することにより、ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを認識することができる。したがって、乗員は、レース等により極度の緊張状態にある場合でも、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作を正確に行うことができる。
(2)表示部は、表示画面を含み、表示画面上に第1の指標を第1の態様で表示することにより第1の表示を行い、表示画面上に第1の指標を第1の態様とは異なる第2の態様で表示することにより第2の表示を行ってもよい。
この場合、乗員は、第1の態様で表示される第1の指標を視認することにより、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていることを容易に認識することができる。また、乗員は、第2の態様で表示される第1の指標を視認することにより、ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを容易に認識することができる。
(3)車両は、第1の操作部の操作によるローンチコントロールの起動状態の設定を許可または禁止する許可禁止部をさらに備え、表示部は、許可禁止部によりローンチコントロールの起動状態の設定が許可されかつ第1および第2の表示を行っていない場合に、表示画面上に第1の指標を第1および第2の態様とは異なる第3の態様で表示することによりローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることを示す第3の表示を行ってもよい。
この場合、乗員は、第3の態様で表示される第1の指標を視認することにより、第1の操作部の操作によるローンチコントロールの起動状態の設定が可能であることを容易に認識することができる。
(4)表示部は、許可禁止部によりローンチコントロールの起動状態の設定が禁止されかつ第1および第2の表示を行っていない場合に、表示画面上に第1の指標を表示しなくてもよい。
この場合、乗員は、表示画面上に第1の指標が表示されていない場合に、第1の操作部の操作によるローンチコントロールの起動状態の設定が不可能であることを容易に認識することができる。
(5)表示部は、第1の指標を点滅表示することにより第1の表示を行い、第1の指標を点灯表示することにより第2の表示を行ってもよい。
第1の指標が点滅する場合には、第1の指標が乗員により視認されやすくなる。それにより、乗員は第1の指標を視認しつつローンチコントロールの起動状態の設定のための操作を正確に行うことができる。また、乗員は第1の指標が点灯することにより、ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを容易に認識することができる。
(6)車両は、第1の操作部の操作によるローンチコントロールの起動状態の設定を許可または禁止する許可禁止部をさらに備え、表示部は、許可禁止部によりローンチコントロールの起動状態の設定が許可されている場合に、ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることを示す第3の表示を行ってもよい。
この場合、乗員は、表示部による第3の表示を視認することにより、ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることを認識することができる。
(7)表示部は、車両の速度を表示可能に構成されてもよい。
この場合、乗員は、表示部に表示される車両の速度を視認することができる。また、通常、車両の速度を表示する表示部は、乗員が車両に乗車した状態で視認しやすい位置に設けられる。上記の構成によれば、車両の速度を表示する表示部により第1の表示が行われるので、乗員は車両に乗車した状態で第1の表示を容易に視認することができる。
(8)制御部は、第1の操作部の押下の開始から第1の時間が経過するまで第1の操作部が継続的に押下されない場合にローンチコントロールの起動状態の設定を除く予め定められた第1の処理を実行してもよい。
上記の構成によれば、第1の操作部が第1の時間継続して押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定される。一方、第1の操作部の押下の開始から第1の時間が経過するまで第1の操作部が継続的に押下されない場合に第1の処理が実行される。このように、第1の操作部の押下が継続される時間に応じて異なる処理が実行される。したがって、処理ごとに操作部を設ける必要がないので、車両の大型化および部品点数の増加が防止される。
(9)操作部は、乗員により押下されるように構成された第2の操作部をさらに有し、第1および第2の操作部は、互いに隣り合うように配置され、制御部は、第2の操作部が予め定められた第3の時間継続して押下された場合にローンチコントロールの起動状態の設定を除く予め定められた第2の処理を実行してもよい。
上記の構成によれば、第1の操作部が第1の時間継続して押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定され、第2の操作部が第3の時間継続して押下された場合に第2の処理が実行される。
一定期間継続的に押下されることにより所定の処理が実行される第1および第2の操作部が隣り合うように配置される。このような場合でも、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作時には表示部に第1の表示が行われる。したがって、ローンチコントロールを起動状態に設定する際に、乗員が誤って第2の操作部を操作することが防止される。
(10)車両は、ハンドル部をさらに備え、第1の操作部は、ハンドル部に設けられてもよい。
この場合、第1の操作部がハンドル部に設けられているので、乗員はハンドルを握りながら第1の操作部を操作することができる。
(11)車両は鞍乗型車両であってもよい。
この場合、鞍乗型車両の乗員は、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作を容易かつ短時間で正確に行うことができる。
本発明によれば、容易かつ短時間でローンチコントロールを起動状態に正確に設定することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す一方側面図である。 図1のヘッドパイプの後方かつ斜め上方の位置からメータユニットおよびその周辺部材を見た外観図である。 図1の自動二輪車の制御系の一部を示すブロック図である。 乗員により設定可能なパワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベル一覧である。 コントロールモードの一例を示す図である。 コントロールレベル設定情報の一例を示す図である。 図2のメータユニットの画面に表示される画像の一例を示す図である。 ローンチコントロールに関する一連の操作手順と図7のローンチアイコンの表示状態との関係を示すタイムチャートである。 図3のスイッチユニットの操作時における図7の下段表示欄の表示状態の一例を示す図である。 ローンチコントロールに関する図3のECUの処理フローである。 ローンチコントロールに関する図3のECUの処理フローである。
以下、本発明の一実施の形態に係る車両について図面を用いて説明する。以下の説明においては、車両の一例として自動二輪車を説明する。
(1)自動二輪車の概略構成
図1は本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す一方側面図である。図1では、自動二輪車100が路面に対して垂直に起立した状態が示される。図1以降の一部の図面においては、自動二輪車100の前後方向L、幅方向Wおよび上下方向Hが矢印で示される。
以下の説明では、前後方向Lにおいて矢印が向かう方向を前方と呼び、その逆の方向を後方と呼ぶ。また、幅方向Wにおいて矢印が向かう方向を左側方と呼び、その逆の方向を右側方と呼ぶ。また、上下方向Hにおいて矢印が向かう方向を上方と呼び、その逆の方向を下方と呼ぶ。
図1に示すように、自動二輪車100はヘッドパイプ1および車体フレーム10を備える。車体フレーム10は、メインフレーム11およびサブフレーム12を含む。メインフレーム11は、ヘッドパイプ1から後方に向かって斜め下方に延びる。メインフレーム11の後端は下方に向かって湾曲している。サブフレーム12は、一対のメインフレーム11の後端上部から後方に延びる。
ヘッドパイプ1の前方にヘッドランプユニット40が設けられる。ヘッドランプユニット40はヘッドパイプ1に支持される。ヘッドパイプ1には、フロントフォーク2が左右方向に揺動可能に設けられる。フロントフォーク2の下端部に前輪21が回転可能に支持される。フロントフォーク2の上端部に左右一対のハンドル22L,22R(後述する図2参照)が設けられる。
前方からヘッドパイプ1を覆うようにかつ両側方からフロントフォーク2の一部を覆うように車体カバー30が設けられる。車体カバー30は、ヘッドランプユニット40および車体フレーム10に取り付けられる。ヘッドパイプ1の前方でヘッドランプユニット40上にメータユニット50が設けられる。メータユニット50およびその周辺部材の詳細は後述する。
メインフレーム11の下部にはエンジンユニット3が設けられる。エンジンユニット3は、エンジン、スロットルボディ、変速機構、燃料噴射装置81(後述する図3参照)およびスロットルアクチュエータ82(後述する図3参照)を含み、メインフレーム11に支持される。
エンジンユニット3の上方でエアクリーナ4がヘッドパイプ1およびメインフレーム11により支持される。エアクリーナ4の後方で燃料タンク5がメインフレーム11により支持される。さらに、燃料タンク5の後方でシート6がサブフレーム12により支持される。シート6の下部には、ECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)70が設けられる。ECU70の詳細は後述する。メインフレーム11の下端部から後方へ延びるようにリアアーム13が設けられる。リアアーム13の後端部に後輪23が回転可能に支持される。後輪23は、駆動輪としてエンジンから発生される動力により回転される。
(2)メータユニットおよびその周辺部の構成
図2は、図1のヘッドパイプ1の後方かつ斜め上方の位置からメータユニット50およびその周辺部材を見た外観図である。図2に示すように、メータユニット50は、後方かつ斜め上方に向く画面51を有し、ヘッドランプユニット40上に設けられるとともに車体カバー30の前端部の内側に取り付けられる。メータユニット50の画面51には、主として自動二輪車100の速度(車両速度)およびエンジンの回転速度とともに後述するローンチコントロールの状態が表示される。画面51に表示される内容の詳細は後述する。
ヘッドパイプ1に設けられるフロントフォーク2は、左右一対のフォークチューブ91、アッパーブラケット92および図示しないアンダーブラケットを含む。アッパーブラケット92は一対のフォークチューブ91の上端を連結し、アンダーブラケットはアッパーブラケット92よりも下方で一対のフォークチューブ91を連結する。左右一対のハンドル22L,22Rは、幅方向Wにおけるアッパーブラケット92の両端下部に取り付けられる。
各ハンドル22L,22Rには一定長さを有するグリップgrが設けられている。右側のグリップgrは、図1のエンジンユニット3の出力を調整するアクセルグリップを構成する。また、各ハンドル22L,22Rにおいては、グリップgrに隣り合うようにスイッチユニット60L,60Rが設けられている。
左側のハンドル22Lに設けられるスイッチユニット60Lは、ヘッドランプユニット40による光の照射方向を上下に変更するスイッチおよび方向指示灯(図示せず)を点滅させるスイッチ等を含む。右側のハンドル22Rに設けられるスイッチユニット60Rは、第1スイッチ61、第2スイッチ62および第3スイッチ63を含む。第2スイッチ62、第1スイッチ61および第3スイッチ63は、この順で上方から下方に向かって並ぶように配置されている。
第1〜第3スイッチ61〜63の各々は、乗員により押下されるように構成される。乗員は、右側のグリップgrを右手で把持した状態で右手の親指により第1〜第3スイッチ61〜63をそれぞれ押下することができる。第1〜第3スイッチ61〜63が押下されることにより、エンジンユニット3等の制御に関する種々の設定が行われる。第1〜第3スイッチ61〜63による設定内容の詳細は後述する。
(3)自動二輪車の制御系
図3は、図1の自動二輪車100の制御系の一部を示すブロック図である。図3に示すように、図1の自動二輪車100は、制御系としてスイッチユニット60R、メータユニット50、ECU70、燃料噴射装置81およびスロットルアクチュエータ82を含む。また、自動二輪車100は、アクセルセンサS1、スロットルセンサS2、エンジン回転速度センサS3、シフトカム回転角センサS4、前輪センサS5および後輪センサS6を含む。
スイッチユニット60Rは、第1〜第3スイッチ61〜63を含み、メータユニット50に接続される。第1〜第3スイッチ61〜63がそれぞれ押下されることにより、押下操作が行われていることを示す信号が第1〜第3スイッチ61〜63の各々からメータユニット50に与えられる。第1〜第3スイッチ61〜63の各々からメータユニット50に与えられる信号は、メータユニット50を通してECU70にも与えられる。
メータユニット50は、表示部52、CPU(中央演算処理装置)53、ROM(リードオンリメモリ)54およびRAM(ランダムアクセスメモリ)55を含む。
表示部52は、図2の画面51を含み、例えば液晶ディスプレイパネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成される。ROM54は、CPU53の制御プログラム等を記憶する。また、ROM54はモード記憶部54aを有する。モード記憶部54aには後述するコントロールモードが記憶される。RAM55は、種々のデータを記憶するとともにCPU53の作業領域として機能する。また、RAM55は第1設定記憶部55aを有する。第1設定記憶部55aには後述するコントロールレベル設定情報が記憶される。CPU53は、ROM54に記憶された制御プログラムを実行する。
ECU70は、CPU71、ROM72およびRAM73を含む。ROM72は、CPU71の制御プログラム等を記憶する。RAM73は、種々のデータを記憶するとともにCPU71の作業領域として機能する。また、RAM73は第2設定記憶部73aを有する。第2設定記憶部73aには、第1設定記憶部55aと同様に、後述するコントロールレベル設定情報が記憶される。CPU71は、ROM72に記憶された制御プログラムを実行することにより、後述する制御部71a、起動停止部71bおよび許可禁止部71cの機能を実現する。
アクセルセンサS1は、図2の右側のハンドル22Rに設けられ、乗員によるアクセルグリップの操作量(アクセル開度)を検出するとともに検出したアクセル開度を示す信号をECU70に与える。スロットルセンサS2は、図1のエンジンユニット3のスロットルボディに設けられ、スロットルバルブの開度(スロットル開度)を検出するとともに検出したスロットル開度を示す信号をECU70に与える。
エンジン回転速度センサS3は、図1のエンジンユニット3に設けられ、エンジンの回転速度を検出するとともに検出した回転速度を示す信号をECU70に与える。シフトカム回転角センサS4は、図1のエンジンユニット3に設けられ、変速機構のシフトカムの回転角度を検出するとともに検出した回転角度を示す信号をECU70に与える。この場合、ECU70においては、シフトカム回転角センサS4から与えられる信号に基づいて変速機構のギアポジションが識別される。
前輪センサS5は、図1のフロントフォーク2の下端部近傍に設けられ、図1の前輪21の回転速度を検出するとともに検出した前輪21の回転速度を示す信号をECU70に与える。この場合、ECU70においては、前輪センサS5から与えられる回転速度に基づいて車両速度が算出される。後輪センサS6は、図1のリアアーム13の後端部近傍に設けられ、図1の後輪23の回転速度を検出するとともに検出した後輪23の回転速度を示す信号をECU70に与える。
燃料噴射装置81は、図1のエンジンユニット3に設けられ、燃焼室に混合気が導かれるようにエンジンの吸気ポートに燃料を噴射する。スロットルアクチュエータ82は、図1のエンジンユニット3に設けられ、アクセル開度に応じてスロットルバルブの開度を調整する。
ECU70においては、CPU71の制御部71aは、第1〜第3スイッチ61〜63から与えられる信号および上記のセンサS1〜S6から与えられる信号に基づいて燃料噴射装置81およびスロットルアクチュエータ82等を制御する。
なお、図1の自動二輪車100には、上記の構成に加えて、図示しないブレーキ制御装置、ジャイロスコープ、横加速度センサ、縦加速度センサおよびGPS(全地球測位システム:Global Positioning System)等が設けられる。
(4)コントロールレベル
乗員は、図3のスイッチユニット60Rを操作することにより、以下に説明するパワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルを設定することができる。図4は、乗員により設定可能なパワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベル一覧である。
図3のROM72には、アクセル開度とスロットル開度との対応関係が記憶されている。パワーコントロールは、スロットル開度をアクセル開度に対応するスロットル開度に対して所定量小さくする制御である。図3の制御部71aは、例えばROM72に記憶された対応関係とアクセルセンサS1およびスロットルセンサS2から与えられる信号とに基づいて燃料噴射装置81およびスロットルアクチュエータ82を制御することによりパワーコントロールを実行する。
図4に示すように、乗員は、パワーコントロールについて「1」、「2」、「3」および「4」のレベルを設定することができる。本実施の形態においては、アクセル開度が一定である場合に、設定されたパワーコントロールのレベルの値が大きいほどスロットル開度が小さくなる(エンジン出力が小さくなる)。
トラクションコントロールは、車両走行中の駆動輪のスリップ(縦滑り)を抑制するための制御である。図3の制御部71aは、例えば前輪センサS5および後輪センサS6から与えられる信号に基づいて駆動輪(本例では後輪23)のスリップの程度(縦滑りの程度)を算出する。また、図3の制御部71aは、算出されたスリップの程度に基づいて図3の燃料噴射装置81およびスロットルアクチュエータ82を制御することによりトラクションコントロールを実行する。
図4に示すように、乗員は、トラクションコントロールについて「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」および「9」のレベルを設定することができる。本実施の形態では、設定されるトラクションコントロールのレベルの値が大きいほど、トラクションコントロールによるスリップの抑制の程度が大きくなる(スリップが発生しにくくなる)。
スライドコントロールは、車両走行中の前輪21および後輪23の横滑りを抑制するための制御である。図3の制御部71aは、例えば上記のジャイロスコープ、横加速度センサおよび縦加速度センサから与えられる信号に基づいてブレーキ制御装置を制御することによりスライドコントロールを実行する。なお、スライドコントロールは、図3の制御部71aが図3の燃料噴射装置81およびスロットルアクチュエータ82を制御することにより実行されてもよい。
図4に示すように、乗員は、スライドコントロールについて「1」、「2」、「3」および「4」のレベルを設定することができる。本実施の形態では、設定されるスライドコントロールのレベルの値が大きいほど、スライドコントロールによる横滑りの抑制の程度が大きくなる(横滑りが発生しにくくなる)。
ローンチコントロールは、車両発進時の駆動輪の空転を抑制しつつ車両を適切に加速させる制御である。図3の制御部71aは、例えば図3のセンサS1〜S6から与えられる信号に基づいて図3の燃料噴射装置81およびスロットルアクチュエータ82を制御することによりローンチコントロールを実行する。ローンチコントロールによれば、乗員は駆動輪の空転を防止するための繊細なアクセル操作を行う必要がなくなる。
図4に示すように、乗員は、ローンチコントロールについて「1」および「2」のレベルを設定することができる。本実施の形態では、設定されるローンチコントロールのレベルの値が大きいほど、ローンチコントロールによる駆動輪の空転の抑制の程度が大きくなる(駆動輪の空転が発生しにくくなる)。
乗員は、さらに、上記のトラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールをそれぞれ実行しないことを設定(オフ設定)することもできる。図4では、オフ設定時のコントロールレベルが文字列「オフ」で示される。以下の説明では、オフ設定時のコントロールレベルを「オフ」と呼ぶ。
なお、本実施の形態に係る自動二輪車100においては、パワーコントロールが常に実行される。そのため、パワーコントロールのレベルは、「1」、「2」、「3」および「4」のいずれかのレベルに設定される。
(5)コントロールモード
上記のパワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルを個別に設定する場合には、設定作業を最低4回繰り返す必要があるため、設定作業が煩雑になる。そこで、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルについて、予め定められた組合せがコントロールモードとして図3のモード記憶部54aに記憶されている。コントロールモードにおけるコントロールレベルの組合せは、例えば路面状態および天候等の車両の走行環境に応じて定められる。
図5は、コントロールモードの一例を示す図である。図5には文字列「MODE−A」、「MODE−B」、「MODE−C」および「MODE−D」で示される4つのコントロールモードが示される。
「MODE−A」においては、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルが、それぞれ「1」、「2」、「3」および「1」である。また、「MODE−B」においては、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルが、それぞれ「2」、「2」、「2」および「1」である。
また、「MODE−C」においては、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルが、それぞれ「3」、「3」、「1」および「2」である。また、「MODE−D」においては、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルが、それぞれ「4」、「4」、「1」および「オフ」である。
乗員は、図3のスイッチユニット60Rを操作することにより、複数のコントロールモードから所望のコントロールモードを選択し、選択されたコントロールモードを設定することができる。この場合、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルが、設定されたコントロールモードにより同時に設定される。
(6)コントロールレベル設定情報
図3のスイッチユニット60Rの操作により各コントロールレベルが設定されると、その設定内容はコントロールレベル設定情報として図3の第1設定記憶部55aに記憶される。
図6は、コントロールレベル設定情報の一例を示す図である。例えば、乗員により図5の「MODE−A」が設定された場合には、図6に示すように「MODE−A」に対応するコントロールレベルの組合せがコントロールレベル設定情報として図3の第1設定記憶部55aに記憶される。第1設定記憶部55aに記憶されるコントロールレベル設定情報は、コントロールレベルの設定操作が行われるごとに更新される。
図3のCPU53は、第1設定記憶部55aに記憶されたコントロールレベル設定情報を所定周期で図3のECU70に与える。図3のECU70においては、メータユニット50から与えられるコントロールレベル設定情報が第2設定記憶部73aに記憶される。図3の第2設定記憶部73aに記憶されるコントロールレベル設定情報は、コントロールレベル設定情報が与えられるごとに更新される。図3の制御部71aは、第2設定記憶部73aに記憶されたコントロールレベル設定情報に基づいて、設定されたレベルに応じた各制御を実行する。
(7)メータユニットの画面表示例
図7は、図2のメータユニット50の画面51に表示される画像の一例を示す図である。図7においては、黒色で表示される部分をハッチングで表し、灰色で表示される部分をドットパターンで表す。ハッチングおよびドットパターンが施されていない部分は白色で表示される。
図7の例では、画面51の中央部に回転速度表示領域152およびラップタイム表示領域153が上下に並ぶように設定される。回転速度表示領域152には、エンジンの回転速度が帯状グラフで表示される。自動二輪車100は、上記のGPSにより計測される位置情報に基づいてラップタイムを計測する機能を有する。ラップタイム表示領域153には、ラップタイム計測機能によるラップタイムの計測結果が表示される。
ラップタイム表示領域153の下部には、車両速度表示欄154および走行距離表示欄155が、この順で左から右に向かって並ぶように表示される。車両速度表示欄154には車両速度が表示される。走行距離表示欄155には走行距離が表示される。走行距離は、例えば車両速度および走行時間に基づいて算出される。ラップタイム表示領域153および走行距離表示欄155の右側には、さらにギアポジション表示欄156が表示される。ギアポジション表示欄156には変速機構の現在のギアポジションが表示される。
車両速度表示欄154、走行距離表示欄155およびギアポジション表示欄156と画面51の下縁との間に、幅方向Wに延びる帯状の下段表示欄157が表示される。下段表示欄157には、左から右に向かってコントロールモードアイコン157a、パワーレベルアイコン157b、トラクションレベルアイコン157cおよびスライドレベルアイコン157dが重畳表示される。下段表示欄157に表示される各アイコン157a〜157dの詳細は後述する。
回転速度表示領域152と画面51の上縁との間に、幅方向Wに延びる帯状の上段表示欄158が表示される。上段表示欄158には、左側の端部近傍にローンチアイコン158aが重畳表示され、右側の端部近傍にGPS画像158bおよび時刻画像158cが重畳表示される。ローンチアイコン158aの詳細は後述する。GPS画像158bは、GPS電波が受信されている場合に表示される。時刻画像158cは現在時刻を表す。
(8)ローンチコントロール
本実施の形態においては、図3の制御部71aによるローンチコントロールが起動状態または停止状態に設定される。例えば図3のRAM73に予め記憶されたローンチコントロール用のフラグがオンされることにより、ローンチコントロールが起動状態に設定される。また、ローンチコントロール用のフラグがオフされることにより、ローンチコントロールが停止状態に設定される。
ローンチコントロールが起動状態に設定されると、図3の制御部71aは車両発進時にローンチコントロールを実行する。一方、ローンチコントロールが停止状態に設定されると、図3の制御部71aは車両発進時であってもローンチコントロールを実行しない。
ここで、図3の許可禁止部71cは、ローンチコントロールのレベルが「オフ」以外(図4の例では「1」または「2」)に設定されている場合に、ローンチコントロールの起動状態の設定を許可する。この場合、図3の起動停止部71bは、図3の第1スイッチ61が予め定められた第1の時間(例えば2.0sec)継続して押下されることにより、制御部71aによるローンチコントロールを起動状態に設定する。
ローンチコントロールが開始された後、予め定められた終了条件が満たされることにより、図3の起動停止部71bは制御部71aによるローンチコントロールを停止状態に設定する。終了条件は、例えば自動二輪車100の速度が予め定められたしきい値を超えること、または変速機構のギアポジションが変更されることである。
一方、図3の許可禁止部71cは、ローンチコントロールのレベルが「オフ」に設定されている場合に、ローンチコントロールの起動状態の設定を禁止する。この場合、図3の起動停止部71bは、図3の第1スイッチ61が第1の時間継続して押下されても、制御部71aによるローンチコントロールを起動状態に設定しない。すなわち、制御部71aによるローンチコントロールが停止状態で維持される。
図3の制御部71aは、ローンチコントロールの起動状態の設定時および終了状態の設定時に、図7のローンチアイコン158aの表示に関する指令をメータユニット50に与える。メータユニット50においては、CPU53が制御部71aからの指令に応答して表示部52の表示状態を制御する。
図8は、ローンチコントロールに関する一連の操作手順と図7のローンチアイコン158aの表示状態との関係を示すタイムチャートである。図8(a)に主として時点t0から時点t2までのタイムチャートが示され、図8(b)に主として時点t2から時点t4までのタイムチャートが示される。
図8(a),(b)の各々においては、最上段に図3のスイッチユニット60Rの操作内容が示される。2段目に図7のローンチアイコン158aの表示状態が画像例とともに示される。3段目に起動状態の設定が許可されているか否かが示される。4段目に図3の制御部71aによるローンチコントロールの設定状態が示される。
図8のローンチアイコン158aの画像例では、図7の例と同様に、黒色で表示される部分をハッチングで表し、灰色で表示される部分をドットパターンで表す。ハッチングおよびドットパターンが施されていない部分は白色で表示される。
初期状態では、例えばローンチコントロールのレベルが図4の「1」に設定され、車両が停止しているものとする。この場合、図3の許可禁止部71cは、ローンチコントロールの起動状態の設定を許可している。また、初期状態では、ローンチコントロールが停止状態に設定されているものとする。
ここで、図7のローンチアイコン158aは、文字列「LCS」を含み、3種類の態様で画面51上に表示される。3種類の態様のうち、白色の背景に太字の文字列が重畳された態様を点灯態様と呼ぶ。また、灰色の背景に白抜きの文字列が重畳された態様を灰色態様と呼ぶ。また、点灯態様と灰色態様とが所定の周期(例えば0.5sec周期)で切り替わる態様を点滅態様と呼ぶ。
ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されている場合には、ローンチアイコン158aが灰色態様で画面51上に表示される。それにより、乗員は、灰色態様で表示されたローンチアイコン158aを視認することにより、ローンチコントロールの起動状態の設定が可能であることを認識することができる。
図8に示すように、図3の制御部71aによるローンチコントロールを起動状態にするために、乗員が時点t0から第1の時間図3の第1スイッチ61を継続して押下する。本例の第1の時間は、時点t0から時点t2までの時間である。
この場合、第1スイッチ61の押下の開始から予め定められた第2の時間(例えば0.5sec)第1スイッチ61が継続して押下される間、ローンチアイコン158aが灰色態様で表示される。第2の時間は第1の時間よりも短く、時点t0から時点t1までの時間である。
上記のように、第1スイッチ61が第1の時間継続して押下される場合には、第2の時間の経過後第1スイッチ61が継続的に押下されている間、ローンチアイコン158aが点滅態様で表示される。それにより、乗員は、点滅態様で表示されたローンチアイコン158aを視認することにより、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていることを認識することができる。
その後、時点t0から時点t2にかけて第1スイッチ61が第1の時間継続して押下されると、時点t2でローンチコントロールが起動状態に設定されるとともにローンチアイコン158aが点灯態様で表示される。それにより、乗員は、点灯態様で表示されたローンチアイコン158aを視認することにより、ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを認識することができる。
時点t2の経過後に第1スイッチ61の押下が終了した後、車両が発進する。それにより、図3の制御部71aはローンチコントロールを実行する。その後、時点t3で上記の終了条件が満たされることにより、ローンチコントロールが停止状態に設定される。このとき、ローンチアイコン158aが灰色態様で表示される。それにより、乗員は、灰色態様で表示されたローンチアイコン158aを視認することにより、ローンチコントロールが終了したことを認識することができる。
ローンチコントロールの終了後、時点t4で、例えば図5の「MODE−D」のコントロールモードが設定されることにより、ローンチコントロールのレベルが「オフ」に設定される。
この場合、図3の許可禁止部71cは、ローンチコントロールの起動状態の設定を禁止する。ローンチコントロールの起動状態の設定が禁止されると、ローンチアイコン158aが画面51上に表示されない。それにより、乗員は、ローンチアイコン158aが視認されないことにより、第1スイッチ61を操作してもローンチコントロールの起動状態の設定が不可能であることを認識することができる。
(9)スイッチユニットの操作例
以下の説明においては、図3の第1スイッチ61および第2スイッチ62の各々が第1の時間継続的に押下される操作を継続押下と呼ぶ。また、図3の第1スイッチ61、第2スイッチ62および第3スイッチ63の各々が押下されてから第1の時間経過するまで継続的に押下されない操作を通常押下と呼ぶ。
図3のスイッチユニット60Rの操作例について説明する。図9は、図3のスイッチユニット60Rの操作時における図7の下段表示欄157の表示状態の一例を示す図である。
ここで、コントロールモードアイコン157aは、図5の4つのコントロールモードをそれぞれ表す文字列「MODE−A」、「MODE−B」、「MODE−C」および「MODE−D」のいずれかを含む。パワーレベルアイコン157bは、図4のパワーコントロールのレベル「1」、「2」、「3」および「4」をそれぞれ表す文字列「PWR 1」、「PWR 2」、「PWR 3」および「PWR 4」のいずれかを含む。
また、トラクションレベルアイコン157cは、図4のトラクションコントロールのレベル「1」、「2」・・・、「9」および「オフ」をそれぞれ表す文字列「TCS 1」、「TCS 2」・・・、「TCS 9」および「TCS OFF」のいずれかを含む。スライドレベルアイコン157dは、図4のスライドコントロールのレベル「1」、「2」、「3」、「4」および「オフ」をそれぞれ表す文字列「SCS 1」、「SCS 2」、「SCS 3」、「SCS 4」および「SCS OFF」のいずれかを含む。
図9の下段表示欄157においては、コントロールモードアイコン157a、パワーレベルアイコン157b、トラクションレベルアイコン157cおよびスライドレベルアイコン157dの各々が2種類の態様で表示される。2種類の態様は上記の点灯態様および灰色態様である。
まず、図9(a)に示すように、コントロールモードアイコン157aが点灯態様で表示され、残りのアイコン157b,157c,157dが灰色態様で表示される。この場合、乗員は、第2スイッチ62または第3スイッチ63の通常押下を行うことにより、図5のコントロールモードを順次変更し、設定することができる。
コントロールモードが設定されると、コントロールモードアイコン157aの文字列は設定されたコントロールモードを表す。また、コントロールモードが設定される場合には、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのレベルが、設定されたコントロールモードに対応するレベルの組合せにより同時に設定される。そのため、パワーレベルアイコン157b、トラクションレベルアイコン157cおよびスライドレベルアイコン157dの各文字列は、設定されたコントロールモードに対応するレベルを表す。
次に、図9(a)の表示状態で乗員が第1スイッチ61の通常押下を行う。それにより、図9(b)に示すように、パワーレベルアイコン157bが点灯態様で表示され、残りのアイコン157a,157c,157dが灰色態様で表示される。この場合、乗員は、第2スイッチ62または第3スイッチ63の通常押下を行うことにより、図4のパワーコントロールのレベルを順次変更し、設定することができる。このとき、パワーレベルアイコン157bの文字列は、設定されたパワーコントロールのレベルを表す。
次に、図9(b)の表示状態で乗員が第1スイッチ61の通常押下を行う。それにより、図9(c)に示すように、トラクションレベルアイコン157cが点灯態様で表示され、残りのアイコン157a,157b,157dが灰色態様で表示される。この場合、乗員は、第2スイッチ62または第3スイッチ63の通常押下を行うことにより、図4のトラクションコントロールのレベルを順次変更し、設定することができる。このとき、トラクションレベルアイコン157cの文字列は、設定されたトラクションコントロールのレベルを表す。
次に、図9(c)の表示状態で乗員が第1スイッチ61の通常押下を行う。それにより、図9(d)に示すように、スライドレベルアイコン157dが点灯態様で表示され、残りのアイコン157a,157b,157cが灰色態様で表示される。この場合、乗員は、第2スイッチ62または第3スイッチ63の通常押下を行うことにより、図4のスライドコントロールのレベルを順次変更し、設定することができる。このとき、スライドレベルアイコン157dの文字列は、設定されたスライドコントロールのレベルを表す。
図9(d)の表示状態で乗員が第1スイッチ61の通常押下を行うと、下段表示欄157は図9(a)の表示状態に戻る。それにより、乗員は再び図5のコントロールモードを順次変更することができる。
上記のように、乗員は、第1スイッチ61の通常押下を行うことによりコントロールモード、パワーコントロール、トラクションコントロール、スライドコントロールおよびローンチコントロールのうちいずれかの設定対象を選択することができる。
第1スイッチ61の通常押下によるコントロールレベルの設定対象の変更処理は、第1の処理として図3の制御部71aにより実行される。コントロールレベルの設定対象の変更処理は、図3の制御部71aに代えて図3のCPU53により実行されてもよい。
本実施の形態では、図9(c)に示すように、コントロールレベルの設定対象としてトラクションコントロールが選択された状態で乗員が第2スイッチ62の継続押下を行うことにより、一度の操作でトラクションコントロールのレベルが「オフ」に設定される。それにより、乗員は短時間でトラクションコントロールを停止させることができる。この場合、トラクションレベルアイコン157cの文字列は、図9(e)に示すように「TCS OFF」となる。
第2スイッチ62の継続押下によるトラクションコントロールの停止処理は、第2の処理として図3の制御部71aにより実行される。トラクションコントロールの停止処理は、図3の制御部71aに代えて図3のCPU53により実行されてもよい。
上記のトラクションコントロールの停止処理は、舗装された道路から砂利道を走行する場合等、車両の走行中に路面状態が急激に変化する場合に有効に利用することができる。
(10)エンジン制御部の処理フロー
図10および図11は、ローンチコントロールに関する図3のECU70の処理フローである。本処理フローは、図示しないメインスイッチがオンされることにより開始される。初期状態では、ローンチコントロールが停止状態に設定されている。
まず、CPU71の制御部71aは、図3の第2設定記憶部73aに記憶されたコントロールレベル設定情報に基づいて、ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されているか否かを判定する(ステップS11)。
ローンチコントロールのレベルが「オフ」である場合、制御部71aは、許可禁止部71cによりローンチコントロールの起動状態の設定が禁止されていると判定する。この場合、制御部71aは、ローンチアイコン158aを表示しない旨の指令を図3のメータユニット50に与える(ステップS31)。それにより、図7の画面51上にローンチアイコン158aが表示されない。ステップS31の処理後、制御部71aは、図3の第1スイッチ61から与えられる信号に基づいて、第1スイッチ61が押下されたか否かを判定する(ステップS32)。第1スイッチ61が押下されない場合、制御部71aはステップS11の処理を行う。一方、第1スイッチ61が押下された場合、制御部71aは後述するステップS42の処理を行う。
ステップS11において、ローンチコントロールのレベルが「1」または「2」である場合、制御部71aは、許可禁止部71cによりローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていると判定する。この場合、制御部71aは、ローンチアイコン158aを灰色態様で表示する旨の指令を図3のメータユニット50に与える(ステップS12)。それにより、図7の画面51上にローンチアイコン158aが灰色態様で表示される。
次に、制御部71aは、図3の第1スイッチ61から与えられる信号に基づいて、第1スイッチ61の押下が開始されたか否かを判定する(ステップS13)。第1スイッチ61の押下が開始されない場合、制御部71aはステップS11の処理を行う。一方、第1スイッチ61の押下が開始された場合、制御部71aは、第1スイッチ61の押下の開始から第2の時間、第1スイッチ61の押下が継続されたか否かを判定する(ステップS14)。
第1スイッチ61の押下が第2の時間継続された場合、制御部71aは、ローンチアイコン158aを点滅態様で表示する旨の指令を図3のメータユニット50に与える(ステップS15)。それにより、図7の画面51上にローンチアイコン158aが点滅態様で表示される。
次に、制御部71aは、第1スイッチ61の押下の開始から第1の時間、第1スイッチ61の押下が継続されたか否かを判定する(ステップS16)。第1スイッチ61の押下が第1の時間継続された場合、CPU71の起動停止部71bはローンチコントロールを起動状態に設定する(ステップS17)。
また、第1スイッチ61の押下が第1の時間継続された場合、制御部71aは、ローンチアイコン158aを点灯態様で表示する旨の指令を図3のメータユニット50に与える(ステップS18)。それにより、図7の画面51上にローンチアイコン158aが点灯態様で表示される。
次に、制御部71aは、図3の各センサS1〜S6から与えられる信号に基づいて、車両の発進動作が開始されたか否かを判定する(ステップS19)。車両の発進動作が開始されない場合、制御部71aはステップS18の処理を行う。
一方、車両の発進動作が開始されると、制御部71aはローンチコントロールを実行する(ステップS20)。その後、制御部71aは、図3の各センサS1〜S6から与えられる信号に基づいて、上記の終了条件が満たされたか否かを判定する(ステップS21)。終了条件が満たされない場合、制御部71aはステップS20の処理を行う。一方、終了条件が満たされると、CPU71の起動停止部71bはローンチコントロールを停止状態に設定する(ステップS22)。その後、制御部71aはステップS11の処理を行う。
上記のステップS14において第1スイッチ61の押下が第2の時間継続されていない場合、または上記のステップS16において第1スイッチ61の押下が第1の時間継続されていない場合、制御部71aは第1スイッチ61の押下が終了したか否かを判定する(ステップS41)。
第1スイッチ61の押下が終了していない場合、制御部71aはステップS14の処理を行う。一方、第1スイッチ61の押下が終了した場合、制御部71aは、コントロールレベルの設定対象の変更処理を行った後(ステップS42)、ステップS11の処理を行う。
(11)効果
第1スイッチ61が第1の時間継続して押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定される。それにより、乗員は制御部71aによるローンチコントロールを容易かつ短時間で起動状態に設定することができる。
第1スイッチ61の押下の開始から第1の時間が経過するまでの期間において、第1スイッチ61が第2の時間継続して押下された後、第1スイッチ61が継続的に押下されている間、ローンチアイコン158aが画面51上に点滅態様で表示される。特に、ローンチアイコン158aが点滅態様で表示される場合には、ローンチアイコン158aが乗員により視認されやすくなる。
それにより、乗員は、点滅態様で表示されたローンチアイコン158aを視認することにより、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていることを容易に認識することができる。
また、第1スイッチ61の押下の開始から第1スイッチ61が第1の時間継続して押下された場合に、ローンチアイコン158aが画面51上に点灯態様で表示される。それにより、乗員は、点灯態様で表示されたローンチアイコン158aを視認することにより、ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを容易に認識することができる。
これらの結果、乗員は、レース等により極度の緊張状態にある場合でも、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作を正確に行うことができる。
ローンチアイコン158aは、メータユニット50の画面51上に表示される。メータユニット50は、車両の走行時に車両速度等の情報を表示するため、車両に乗車した乗員が視認しやすい位置に設けられる。それにより、乗員は、車両に乗車した状態でローンチアイコン158aを容易に視認することができる。
車両に乗車した乗員は、比較的高い頻度でエンジンの回転速度および車両の速度等を確認する。この場合、乗員は車両の前方の位置と画面51の中央部との間で視線を移動させる。図7の例では、ローンチアイコン158aは、回転速度表示領域152および車両速度表示欄154と画面51の上縁との間の位置に表示される。そのため、ローンチアイコン158aは、乗員が車両の前方の位置と画面51の略中央部との間で視線を移動させる際に視認されやすい。
また、ローンチアイコン158aは、画面51の上縁近傍に表示されるので、乗員は、車両の前方を見る状態から視線を大きく移動させることなくローンチアイコン158aを視認することができる。
上記のように、第1スイッチ61が継続押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定される。一方、第1スイッチ61が通常押下された場合に、コントロールレベルの設定対象の変更処理が実行される。このように、第1スイッチ61の押下が継続される時間に応じて異なる処理が実行される。したがって、処理ごとに操作部を設ける必要がないので、車両の大型化および部品点数の増加が防止される。
第1スイッチ61が継続押下された場合にローンチコントロールが起動状態に設定され、第2スイッチ62が継続押下された場合にトラクションコントロールの停止処理が実行される。このように、一定期間継続的に押下されることにより所定の処理が実行される第1スイッチ61および第2スイッチ62が隣り合うように配置される。このような場合でも、ローンチコントロールを起動状態に設定するための操作時には画面51に点滅態様でローンチアイコン158aが表示される。したがって、ローンチコントロールを起動状態に設定する際に、乗員が誤って第2スイッチ62を操作することが防止される。
(12)他の実施の形態
(12−1)上記の実施の形態では、メータユニット50の表示部52は、ECU70の制御部71aから指令を受けたCPU53により制御されるが、CPU53に代えてECU70の制御部71aにより制御されてもよい。
(12−2)上記の実施の形態では、制御部71a、起動停止部71bおよび許可禁止部71cの各々が、ハードウェアとソフトウェアとにより実現される。制御部71a、起動停止部71bおよび許可禁止部71cは、図3の例に限らず、電子回路等のハードウェアで実現されてもよく、これらの構成要素の一部がCPUおよびメモリ等のハードウェアとコンピュータプログラム等のソフトウェアとにより実現されてもよい。
(12−3)上記の実施の形態では、第1スイッチ61の通常押下により第1の処理としてコントロールレベルの設定対象の変更処理が実行されるが、第1スイッチ61の通常押下により実行される処理は、上記の例に限られない。第1スイッチ61の通常押下により実行される処理は、ローンチコントロールの起動状態の設定以外の処理であればよく、例えばヘッドランプの発光状態を切り替える処理であってもよいし、エンジンを停止させる処理であってもよい。
(12−4)上記の実施の形態では、第2スイッチ62の継続押下により第2の処理としてトラクションコントロールの停止処理が実行されるが、第2スイッチ62の継続押下により実行される処理は、上記の例に限られない。第2スイッチ62の継続押下により実行される処理は、ローンチコントロールの起動状態の設定以外の処理であればよく、例えばヘッドランプの発光状態を切り替える処理であってもよいし、エンジンを停止させる処理であってもよい。
(12−5)上記の実施の形態では、1つのローンチアイコン158aがメータユニット50の画面51上に表示されるが、複数のローンチアイコン158aがメータユニット50の画面51上に表示されてもよい。例えば、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていること、ローンチコントロールが起動状態に設定されたこと、およびローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることにそれぞれ対応付けられた第1、第2および第3のローンチアイコンが個別に画面51上に表示されてもよい。
この場合、互いに異なる形状、文字列または記号を含むように第1、第2および第3のローンチアイコンを表示することにより、乗員はローンチコントロールに関する情報を容易に認識することができる。
(12−6)上記の実施の形態では、ローンチアイコン158aがメータユニット50の画面51上に表示されるが、メータユニット50とは別体で他の表示装置が設けられる場合には、ローンチアイコン158aは他の表示装置に表示されてもよい。
(12−7)上記の実施の形態では、ローンチコントロールに関する情報を乗員に認識させるために、文字列を含むローンチアイコン158aが点滅態様、点灯態様および灰色態様で表示される。ローンチコントロールに関する情報を乗員に認識させるための表示は上記の例に限られない。
例えば、ローンチアイコン158aは、ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていること、ローンチコントロールが起動状態に設定されたこと、およびローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることにそれぞれ対応付けられた互いに異なる3種類の色で表示されてもよい。
または、メータユニット50とは別体で、発光色が互いに異なる3つのLED(発光ダイオード)を含む表示装置を用意する。また、それらの3つのLEDをローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていること、ローンチコントロールが起動状態に設定されたこと、およびローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることにそれぞれ対応付ける。この場合、表示装置を乗員が視認しやすい位置に設け、3つのLEDの発光状態を切り替えることにより、ローンチコントロールに関する情報を乗員に容易に認識させることができる。
(12−8)上記の実施の形態は、本発明を自動二輪車に適用した例であるが、これに限らず、自動四輪車、自動三輪車もしくはATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)等の他の車両に本発明を適用してもよい。
(13)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記の実施の形態においては、自動二輪車100が車両および鞍乗型車両の例であり、スイッチユニット60Rの第1スイッチ61が第1の操作部の例であり、制御部71aが制御部の例であり、第1の時間が第1の時間の例であり、起動停止部71bが起動部の例であり、第2の時間が第2の時間および第3の時間の例である。
また、ローンチアイコン158aの点滅態様での表示が第1の表示の例であり、ローンチアイコン158aの点灯態様での表示が第2の表示の例であり、メータユニット50の表示部52が表示部の例である。
また、画面51が表示画面の例であり、ローンチアイコン158aが第1の指標の例であり、点滅態様が第1の態様の例であり、点灯態様が第2の態様の例であり、許可禁止部71cが許可禁止部の例であり、灰色態様が第3の態様の例であり、ローンチアイコン158aの灰色態様での表示が第3の表示の例である。
また、第1スイッチ61の通常押下によるコントロールレベルの設定対象の変更処理が第1の処理の例であり、スイッチユニット60Rの第2スイッチ62が第2の操作部の例であり、第2スイッチ62の継続押下によるトラクションコントロールの停止処理が第2の処理の例であり、ハンドル22L,22Rがハンドル部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、エンジンにより回転する駆動輪を有する車両に有効に利用することができる。
1 ヘッドパイプ
2 フロントフォーク
3 エンジンユニット
4 エアクリーナ
5 燃料タンク
6 シート
10 車体フレーム
11 メインフレーム
12 サブフレーム
13 リアアーム
21 前輪
22L,22R ハンドル
23 後輪
30 車体カバー
40 ヘッドランプユニット
50 メータユニット
51 画面
52 表示部
54a モード記憶部
55a 第1設定記憶部
60L,60R スイッチユニット
61 第1スイッチ
62 第2スイッチ
63 第3スイッチ
70 ECU
71a 制御部
71b 起動停止部
71c 許可禁止部
73a 第2設定記憶部
81 燃料噴射装置
82 スロットルアクチュエータ
91 フォークチューブ
92 アッパーブラケット
100 自動二輪車
53,71 CPU
54,72 ROM
55,73 RAM
152 回転速度表示領域
153 ラップタイム表示領域
154 車両速度表示欄
155 走行距離表示欄
156 ギアポジション表示欄
157 下段表示欄
157a コントロールモードアイコン
157b パワーレベルアイコン
157c トラクションレベルアイコン
157d スライドレベルアイコン
158 上段表示欄
158a ローンチアイコン
158b GPS画像
158c 時刻画像
H 上下方向
L 前後方向
S1 アクセルセンサ
S2 スロットルセンサ
S3 エンジン回転速度センサ
S4 シフトカム回転角センサ
S5 前輪センサ
S6 後輪センサ
W 幅方向
gr グリップ

Claims (11)

  1. 車両の発進時に行われるローンチコントロールを実行可能な車両であって、
    乗員により押下されるように構成された第1の操作部と、
    前記ローンチコントロールを実行する制御部と、
    前記第1の操作部が予め定められた第1の時間継続して押下された場合に前記制御部による前記ローンチコントロールを起動状態に設定する起動部と、
    前記第1の操作部の押下の開始から前記第1の時間が経過するまでの期間において、前記第1の操作部が前記第1の時間よりも短い第2の時間継続して押下された後、前記第1の操作部が継続的に押下されている間、前記ローンチコントロールの起動状態の設定のための操作が行われていることを示す第1の表示を行い、前記第1の操作部の押下の開始から前記第1の操作部が前記第1の時間継続して押下された場合に、前記ローンチコントロールが起動状態に設定されたことを示す第2の表示を行う表示部とを備える、車両。
  2. 前記表示部は、表示画面を含み、前記表示画面上に第1の指標を第1の態様で表示することにより前記第1の表示を行い、前記表示画面上に前記第1の指標を前記第1の態様とは異なる第2の態様で表示することにより前記第2の表示を行う、請求項1記載の車両。
  3. 前記第1の操作部の前記操作による前記ローンチコントロールの起動状態の設定を許可または禁止する許可禁止部をさらに備え、
    前記表示部は、前記許可禁止部により前記ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されかつ前記第1および第2の表示を行っていない場合に、前記表示画面上に前記第1の指標を前記第1および第2の態様とは異なる第3の態様で表示することにより前記ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることを示す第3の表示を行う、請求項2記載の車両。
  4. 前記表示部は、前記許可禁止部により前記ローンチコントロールの起動状態の設定が禁止されかつ前記第1および第2の表示を行っていない場合に、前記表示画面上に前記第1の指標を表示しない、請求項3記載の車両。
  5. 前記表示部は、前記第1の指標を点滅表示することにより前記第1の表示を行い、前記第1の指標を点灯表示することにより前記第2の表示を行う、請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両。
  6. 前記第1の操作部の前記操作による前記ローンチコントロールの起動状態の設定を許可または禁止する許可禁止部をさらに備え、
    前記表示部は、前記許可禁止部により前記ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されている場合に、前記ローンチコントロールの起動状態の設定が許可されていることを示す第3の表示を行う、請求項1または2記載の車両。
  7. 前記表示部は、車両の速度を表示可能に構成された、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両。
  8. 前記制御部は、前記第1の操作部の押下の開始から前記第1の時間が経過するまで前記第1の操作部が継続的に押下されない場合に前記ローンチコントロールの起動状態の設定を除く予め定められた第1の処理を実行する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両。
  9. 前記操作部は、乗員により押下されるように構成された第2の操作部をさらに有し、
    前記第1および第2の操作部は、互いに隣り合うように配置され、
    前記制御部は、前記第2の操作部が予め定められた第3の時間継続して押下された場合に前記ローンチコントロールの起動状態の設定を除く予め定められた第2の処理を実行する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両。
  10. ハンドル部をさらに備え、
    前記第1の操作部は、前記ハンドル部に設けられる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車両。
  11. 前記車両は鞍乗型車両である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の車両。
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