JP2015226361A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右輪間の要求駆動力差を確保しつつ、消費電力を抑制する。
【解決手段】自動車100は、リヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに駆動力差がないと仮定した状態で、モータ全体での消費電力が最小となるように決定されるフロント駆動力とリヤ駆動力との駆動力配分、要求駆動力、要求駆動力差に基づいて、第1候補のフロント駆動力、リヤ右駆動力、リヤ左駆動力、消費電力が導出され、リヤ右駆動力およびリヤ左駆動力の一方の駆動力を0とするように、要求駆動力、要求駆動力差に基づいて、第2候補のフロント駆動力、リヤ右駆動力、リヤ左駆動力、消費電力が導出され、消費電力が小さい候補に基づいてフロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータのみで車輪を駆動する自動車に関する。
従来、自動車としては、例えば右前輪および左前輪をフロントモータおよびエンジンで駆動し、右後輪をリヤ右モータで駆動し、左後輪をリヤ左モータで駆動する4輪駆動車が提案されている(特許文献1参照)。
このような自動車では、モータ効率を所定値以上に保つように、右前輪および左前輪に伝達すべき駆動力(フロント駆動力)、右後輪に伝達すべき駆動力(リヤ右駆動力)、および、左後輪に伝達すべき駆動力(リヤ左駆動力)の駆動力配分が決定されるようになされている。
特開2007−313982号公報
ところで、このような自動車では、例えば旋回時にはリヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに駆動力差を設けてヨーレートを発生させ、旋回性能を向上させるようになされている。しかしながら、各モータのモータ効率を所定値以上に保つようにする駆動力配分では、リヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに必要とされる要求駆動力差を発生させることができなくなるといった問題があった。
そこで、本発明は、左右輪間の要求駆動力差を確保しつつ、消費電力を抑制することが可能な自動車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の自動車は、第1右輪を駆動する第1モータと、第1左輪を駆動する第2モータと、前記第1右輪および前記第1左輪に対して前方または後方に設けられる第2右輪および第2左輪を駆動する第3モータと、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1右輪に伝達すべき第1要求駆動力、前記第1左輪に伝達すべき第2要求駆動力、ならびに、前記第2右輪および前記第2左輪に伝達すべき第3要求駆動力の和である合計要求駆動力を導出するとともに、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の駆動力差を導出する要求駆動力導出部と、前記第1要求駆動力および前記第2要求駆動力に駆動力差がないと仮定した状態で、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの合計の消費電力が最小となるように、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の和と前記第3要求駆動力との駆動力配分を決定するとともに、該駆動力配分、前記駆動力差および前記合計要求駆動力に基づいて、第1候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出し、また、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の一方が0となるように、該駆動力差および該合計要求駆動力に基づいて、第2候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出する候補駆動力導出部と、第1候補の前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動した場合の前記第1モータの消費電力、第1候補の前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動した場合の前記第2モータの消費電力、および、第1候補の前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動した場合の前記第3モータの消費電力の和を第1候補の消費電力として導出し、また、第2候補の該第1要求駆動力で該第1右輪を駆動した場合の該第1モータの消費電力、第2候補の該第2要求駆動力で該第1左輪を駆動した場合の該第2モータの消費電力、および、第2候補の該第3要求駆動力で該第2右輪および該第2左輪を駆動した場合の該第3モータの消費電力の和を第2候補の消費電力として導出する消費電力導出部と、前記第1候補および前記第2候補のうち消費電力が低い候補を選択し、選択した候補に対応する前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動するように前記第1モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動するように前記第2モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動するように前記第3モータを駆動させる駆動制御部とを備える。
また、前記候補駆動力導出部は、前記第1要求駆動力および前記第2要求駆動力の一方が、対応する前記第1モータまたは前記第2モータが現在の車速において出力し得る最大駆動力となるように、該車速、前記駆動力差および前記合計要求駆動力に基づいて、第3候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および前記第3要求駆動力を導出し、前記消費電力導出部は、前記第3候補の前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動した場合の前記第1モータの消費電力、該第3候補の前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動した場合の前記第2モータの消費電力、および、該第3候補の前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動した場合の前記第3モータの消費電力の和を該第3候補の消費電力として導出し、前記駆動制御部は、前記第1候補、前記第2候補および前記第3候補のうち消費電力が最も低い候補を選択するようにしてもよい。
また、本発明の自動車は、第1右輪を駆動する第1モータと、第1左輪を駆動する第2モータと、前記第1右輪および前記第1左輪に対して前方または後方に設けられる第2右輪および第2左輪を駆動する第3モータと、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1右輪に伝達すべき第1要求駆動力、前記第1左輪に伝達すべき第2要求駆動力、ならびに、前記第2右輪および前記第2左輪に伝達すべき第3要求駆動力の合計である合計要求駆動力を導出するとともに、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の駆動力差を導出する要求駆動力導出部と、前記第1要求駆動力および前記第2要求駆動力に駆動力差がないと仮定した状態で、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの合計の消費電力が最小となるように、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の和と前記第3要求駆動力との駆動力配分を決定するとともに、該駆動力配分、前記駆動力差および前記合計要求駆動力に基づいて、第1候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出し、また、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の一方が、対応する前記第1モータまたは前記第2モータが現在の車速において出力し得る最大駆動力となるように、該車速、該駆動力差および該合計要求駆動力に基づいて、第3候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出する候補駆動力導出部と、第1候補の前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動した場合の前記第1モータの消費電力、第1候補の前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動した場合の前記第2モータの消費電力、および、第1候補の前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動した場合の前記第3モータの消費電力の和を第1候補の消費電力として導出し、また、第3候補の該第1要求駆動力で該第1右輪を駆動した場合の該第1モータの消費電力、第3候補の該第2要求駆動力で該第1左輪を駆動した場合の該第2モータの消費電力、および、第3候補の該第3要求駆動力で該第2右輪および該第2左輪を駆動した場合の該第3モータの消費電力の和を第3候補の消費電力として導出する消費電力導出部と、前記第1候補および前記第3候補のうち消費電力が低い候補を選択し、選択した候補に対応する前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動するように前記第1モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動するように前記第2モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動するように前記第3モータを駆動させる駆動制御部とを備える。
本発明によれば、左右輪間の要求駆動力差を確保しつつ、消費電力を抑制することができる。
自動車の構成を示す図である。 リヤ右モータおよびリヤ左モータのモータ効率マップを示す図である。 駆動制御処理の流れを説明したフローチャート(1)である。 駆動制御処理の流れを説明したフローチャート(2)である。 システム効率のシミュレーション結果を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、自動車100の構成を示す図である。図1に示すように、自動車100は、フロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106が設けられる。自動車100は、フロントモータ102により右前輪110および左前輪112が駆動され、リヤ右モータ104により右後輪114が駆動され、リヤ左モータ106により左後輪116が駆動されることで、4輪駆動する。
フロントモータ102は、ギヤ機構120、フロント出力軸122を介して右前輪110および左前輪112が連結されている。また、フロントモータ102は、インバータ124を介してバッテリ150に接続され、バッテリ150から供給される電力により回転駆動し、回転駆動により得られた動力を、ギヤ機構120およびフロント出力軸122を介して右前輪110および左前輪112に伝達する。また、フロントモータ102は、動力伝達とは異なるタイミングにおいて発電機としても機能し、右前輪110および左前輪112の回転に基づいて発電し、発電で得られた電力をバッテリ150に蓄電する。
リヤ右モータ104は、ギヤ機構130、リヤ右出力軸132を介して右後輪114が連結されている。また、リヤ右モータ104は、インバータ134を介してバッテリ150に接続され、バッテリ150から供給される電力により回転駆動し、回転駆動により得られた動力を、ギヤ機構130およびリヤ右出力軸132を介して右後輪114に伝達する。また、リヤ右モータ104は、動力伝達とは異なるタイミングにおいて発電機としても機能し、右後輪114の回転に基づいて発電し、発電で得られる電力をバッテリ150に蓄電する。
リヤ左モータ106は、ギヤ機構140、リヤ左出力軸142を介して左後輪116が連結されている。また、リヤ左モータ106は、インバータ144を介してバッテリ150に電気的に接続され、バッテリ150から供給される電力により回転駆動し、回転駆動により得られた動力を、ギヤ機構140およびリヤ左出力軸142を介して左後輪116に伝達する。また、リヤ左モータ106は、動力伝達とは異なるタイミングにおいて発電機としても機能し、左後輪116の回転に基づいて発電し、発電で得られる電力をバッテリ150に蓄電する。
バッテリ150は、バッテリコントロールユニット(以下、BCUともよぶ)152に接続され、BCU152により制御される。BCU152は、制御部160と接続され、バッテリ150の充放電電流量、温度等を監視するとともに、充放電電流量に基づいてバッテリ150の残容量を算出し、これらバッテリ150に関するデータを必要に応じて制御部160に出力する。
制御部160は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を含むマイクロコンピュータでなり、各部を統括制御する。制御部160は、回転数センサ162、164、166、アクセルペダルセンサ168、ブレーキペダルセンサ170、ハンドルセンサ172、車速センサ174、加速度センサ176とそれぞれ接続され、各センサ(162〜176)で検出された値を示す信号が入力される。また、制御部160は、インバータ124、134、144と接続され、各センサ(162〜176)から入力される信号に基づいて、インバータ124、134、144を介してフロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106の駆動または発電を制御する。
回転数センサ162、164、166は、例えばレゾルバでなり、フロントモータ102、リヤ右モータ104、リヤ左モータ106の回転数をそれぞれ検出し、回転数を示す信号を制御部160に出力する。
アクセルペダルセンサ168は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル踏込み量)を検出し、アクセル踏込み量を示す信号を制御部160に出力する。ブレーキペダルセンサ170は、ブレーキペダルの踏み込み量(ブレーキ踏込み量)を検出し、ブレーキ踏込み量を示す信号を制御部160に出力する。ハンドルセンサ172は、ハンドルの回転角度(舵角)を検出し、回転角度を示す信号を制御部160に出力する。
車速センサ174は、自動車100の車速を検出し、車速を示す信号を制御部160に出力する。加速度センサ176は、自動車100の加速度を検出し、加速度を示す信号を制御部160に出力する。
ここで、従来の自動車では、モータ効率を所定値以上に保つように、右前輪および左前輪に伝達すべき駆動力(フロント駆動力、第3要求駆動力)、右後輪に伝達すべき駆動力(リヤ右駆動力、第1要求駆動力)、および、左後輪に伝達すべき駆動力(リヤ左駆動力、第2要求駆動力)の駆動力配分が決定されるようになされている。そして、例えば旋回時にはリヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに駆動力差を設けてヨーレートを発生させ、旋回性能を向上させるようになされているが、各モータのモータ効率を所定値以上に保つようにする駆動力配分では、リヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに必要とされる要求駆動力差を発生させることができなくなるといった問題があった。
そこで、制御部160は、詳しくは後述する3つの候補におけるフロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106全体での消費電力PEn(n=1〜3)を導出し、3つの候補の中から最も消費電力PEnが小さい候補を選択する。そして、制御部160は、選択した候補に対応する条件でフロントモータ102、リヤ右モータ104、リヤ左モータ106を制御する。なお、第1候補に加えて第2候補および第3候補が設けられている理由については後述する。また、符号n=1は第1候補であることを表し、n=2は第2候補であることを表し、n=3は第3候補であることを表す。
以下では、制御部160により、第1候補〜第3候補の消費電力PEnが導出され、導出された第1候補〜第3候補の消費電力PEnに基づいて、フロントモータ102、リヤ右モータ104、リヤ左モータ106を制御する駆動制御処理について説明する。制御部160は、図1に示すように、駆動制御処理を実行する際、信号取得部200、要求駆動力導出部202、候補駆動力導出部204、消費電力導出部206、駆動制御部208として機能する。
信号取得部200は、回転数センサ162、164、166、アクセルペダルセンサ168、ブレーキペダルセンサ170、ハンドルセンサ172、車速センサ174、加速度センサ176から信号を所定間隔毎にそれぞれ取得する。
要求駆動力導出部202は、アクセルペダルセンサ168から取得したアクセルペダルの踏み込み量、および、車速センサ174から取得した車速Vに基づいて、予めROMに格納された要求駆動力マップを参照して、自動車100全体での要求駆動力(合計要求駆動力)FTを決定する。また、要求駆動力導出部202は、車速V、および、ハンドルセンサ172から取得した回転角度に基づいて、予めROMに格納された要求駆動力差マップを参照して、リヤ右駆動力FRRn(n:1〜3)とリヤ左駆動力FRLn(n:1〜3)との要求駆動力差DRを決定する。
候補駆動力導出部204は、第1候補のフロント駆動力FF1、リヤ右駆動力FRR1およびリヤ左駆動力FRL1を導出する。具体的には、候補駆動力導出部204は、車速Vおよび要求駆動力FTに基づいて、予めROMに格納された前後輪駆動力マップを参照して、フロント駆動力FF1とリヤ駆動力(リヤ右駆動力FRR1とリヤ左駆動力FRL1との和)FR1との駆動力配分を決定する。そして、候補駆動力導出部204は、決定した駆動力配分および要求駆動力FTに基づいて、フロント駆動力FF1およびリヤ駆動力FR1を導出する。続いて、候補駆動力導出部204は、要求駆動力差DRおよびリヤ駆動力FR1を、下記(1)式および(2)式に代入してリヤ右駆動力FRR1およびリヤ左駆動力FRL1を導出する。
FRR1=(FR1+DR)/2 ・・・(1)
FRL1=(FR1−DR)/2 ・・・(2)
次に、候補駆動力導出部204は、第2候補のフロント駆動力FF2、リヤ右駆動力FRR2およびリヤ左駆動力FRL2を導出する。具体的には、候補駆動力導出部204は、ハンドルセンサ172から取得した回転角度に基づいて、リヤ右駆動力FRR2およびリヤ左駆動力FRL2のうち、相対的に駆動力を小さくすべき一方の駆動力を0とする。例えば、自動車100が右旋回する場合にはリヤ右駆動力FRR2=0とし、自動車100が左旋回する場合にはリヤ左駆動力FRL2=0とする。
そして、候補駆動力導出部204は、リヤ左駆動力FRL2=0の場合には下記の(3)式および(4)式に要求駆動力差DRおよび要求駆動力FTを代入して、リヤ右駆動力FRR2およびフロント駆動力FF2を導出する。
FRR2=DR ・・・(3)
FF2=FT−DR ・・・(4)
また、候補駆動力導出部204は、リヤ右駆動力FRR2=0の場合には下記の(5)式および(6)式に要求駆動力差DRおよび要求駆動力FTを代入して、リヤ左駆動力FRL2およびフロント駆動力FF2を導出する。
FRL2=DR ・・・(5)
FF2=FT−DR ・・・(6)
次に、候補駆動力導出部204は、第3候補のフロント駆動力FF3、リヤ右駆動力FRR3およびリヤ左駆動力FRL3を導出する。具体的には、候補駆動力導出部204は、ハンドルセンサ172から取得した回転角度に基づいて、リヤ右駆動力FRR3およびリヤ左駆動力FRL3のうち、相対的に駆動力を大きくすべき一方を決定する。
そして、候補駆動力導出部204は、リヤ右駆動力FRR3をリヤ左駆動力FRL3より大きくすることを決定した場合、車速Vに基づいて、リヤ右モータ104のモータ特性に対応付けられたリヤ右最大駆動力マップを参照して、現在の車速Vにおいてリヤ右モータ104が出力し得るリヤ右最大駆動力FRRmaxをリヤ右駆動力FRR3として導出する。また、候補駆動力導出部204は、下記の(7)式および(8)式に要求駆動力差DRおよび要求駆動力FTを代入して、リヤ左駆動力FRL3およびフロント駆動力FF3を導出する。
FRL3=FRR3−DR ・・・(7)
FF3=FT−(FRR3+FRL3) ・・・(8)
一方、候補駆動力導出部204は、リヤ左駆動力FRL3をリヤ右駆動力FRR3より大きくすることを決定した場合、車速Vに基づいて、リヤ左モータ106のモータ特性に対応付けられたリヤ左最大駆動力マップを参照して、現在の車速Vにおいてリヤ左モータ106が出力し得るリヤ左最大駆動力FRLmaxをリヤ左駆動力FRL3として導出する。また、候補駆動力導出部204は、下記の(9)式および(10)式に要求駆動力差DRおよび要求駆動力FTを代入して、リヤ右駆動力FRR3およびフロント駆動力FF3を導出する。
FRR3=FRL3−DR ・・・(9)
FF3=FT−(FRR3+FRL3) ・・・(10)
消費電力導出部206は、第1候補〜第3候補のフロントモータ102のトルク(フロントモータトルク)TMFn(n:1〜3)、リヤ右モータ104のトルク(リヤ右モータトルク)TMRRn(n:1〜3)、および、リヤ左モータ106のトルク(リヤ左モータトルク)TMRLn(n:1〜3)を導出する。具体的には、消費電力導出部206は、フロント駆動力FFn、タイヤ半径TR、回転数センサ162から取得したフロントモータ102の回転数(フロントモータ回転数)NMFを下記(11)式に代入してフロントモータトルクTMFnを導出する。
TMFn=FFn×TR/NMF ・・・(11)
また、消費電力導出部206は、リヤ右駆動力FRRn、タイヤ半径TR、回転数センサ164から取得したリヤ右モータ104の回転数(リヤ右モータ回転数)NMRRを下記(12)式に代入してリヤ右モータトルクTMRRnを導出する。
TMRRn=FRRn×TR/NMRR ・・・(12)
また、消費電力導出部206は、リヤ左駆動力FRLn、タイヤ半径TR、回転数センサ166から取得したリヤ左モータ106の回転数(リヤ左モータ回転数)NMRLを下記(13)式に代入してリヤ左モータトルクTMRLnを導出する。
TMRLn=FRLn×TR/NMRL ・・・(13)
次に、消費電力導出部206は、第1候補〜第3候補のフロントモータ102のモータ効率(フロントモータ効率)kMFn(n:1〜3)、リヤ右モータ104のモータ効率(リヤ右モータ効率)kMRRn(n:1〜3)、および、リヤ左モータ106のモータ効率(リヤ左モータ効率)kMRLn(n:1〜3)を導出する。具体的には、消費電力導出部206は、フロントモータ回転数NMFおよびフロントモータトルクTMFnに基づいて、予めROMに格納されたフロントモータ効率マップを参照して、フロントモータ効率kMFnを導出する。また、候補駆動力導出部204は、リヤ右モータ回転数NMRRおよびリヤ右モータトルクTMRRnに基づいて、予めROMに格納されたリヤ右モータ効率マップを参照して、リヤ右モータ効率kMRRnを導出する。また、候補駆動力導出部204は、リヤ左モータ回転数NMRLおよびリヤ左モータトルクTMRLnに基づいて、予めROMに格納されたリヤ左モータ効率マップを参照して、リヤ左モータ効率kMRLnを導出する。
そして、消費電力導出部206は、第1候補〜第3候補の消費電力PEn(n:1〜3)を、下記の(14)式を用いて導出する。
PEn=TMFn×NMF/kMF/1000
+TMRRn×NMRR/kMRR/1000
+TMRLn×NMRL/kMRL/1000 ・・・(14)
駆動制御部208は、候補駆動力導出部204により導出された第1候補〜第3候補の消費電力PEnのうちの最小値をとるいずれかの候補を選択する。そして、駆動制御部208は、選択した第1候補〜第3候補のいずれかの候補のフロントモータトルクTMFnでフロントモータ102を駆動させる。また、駆動制御部208は、選択した第1候補〜第3候補のいずれかの候補のリヤ右モータトルクTMRRnでリヤ右モータ104を駆動させる。また、駆動制御部208は、選択した第1候補〜第3候補のいずれかの候補のリヤ左モータトルクTMRLnでリヤ左モータ106を駆動させる。
このように、第1候補は、リヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに駆動力差がないと仮定した状態で、モータ全体での消費電力が最小となるように、フロント駆動力FF1とリヤ駆動力FR1との駆動力配分が導出される。そして、決定された駆動力配分および要求駆動力FTに基づいて、フロント駆動力FF1、リヤ右駆動力FRR1およびリヤ左駆動力FRL1が導出されるとともに、消費電力PE1が導出される。したがって、リヤ右駆動力FRR1とリヤ左駆動力FRL1とに駆動力差がない場合、または、リヤ右駆動力FRR1とリヤ左駆動力FRL1との駆動力差が小さい場合には、第1候補〜第3候補の消費電力PEnのなかで消費電力PE1が最小となる。
一方で、例えば旋回時にはリヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに要求駆動力差DRを設けてヨーレートを発生させ、旋回性能を向上させるようになされているが、このような場合には、第1候補は、リヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに駆動力差がないことを仮定しているので、モータ全体での消費電力PE1が増加してしまうことになる。特に、リヤ右駆動力FRR1またはリヤ左駆動力FRL1がマイナスの駆動力(制動力)となると、その分の駆動力を付加した駆動力で他のモータを駆動しなければならず、モータ全体での消費電力PE1がさらに増加してしまうことになる。そこで、本実施形態では、第1候補に対して、第2候補および第3候補が設けられている。
第2候補は、リヤ右駆動力FRR2およびリヤ左駆動力FRL2の一方の駆動力を0とした場合の消費電力PE2が導出される。旋回時等にはリヤ右駆動力とリヤ左駆動力とに駆動力差が設けられるが、リヤ右駆動力FRR2およびリヤ左駆動力FRL2の一方を0にすることで、要求駆動力差DRを確保しながらも、旋回時等においてマイナスの駆動力(制動力)となることを防止し、消費電力を抑制することができる。
第3候補は、リヤ右駆動力FRR3およびリヤ左駆動力FRL3の一方をモータ最大駆動力FRRmaxまたはFRLmaxとすることで、リヤ駆動力の駆動力配分を大きくしたときに消費電力が低くなるような場合に、要求駆動力差DRを確保しつつ、他の候補と比較して消費電力を抑制することができる。
図2は、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106のモータ効率マップを示す図である。図2に示すように、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106は、ある一定の回転数範囲内では、最大トルクで駆動すると、モータ効率が最大となる。したがって、第3候補は、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106の一方が最大トルク(最大駆動力)で駆動することで、モータ全体として消費電力を小さくすることができる候補とも言える。
したがって、制御部160は、第1候補〜第3候補の消費電力PEnを導出した上で、最も消費電力が小さい候補を選択して、フロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106を制御することで、要求駆動力差DRを確保しながらも、消費電力を抑制することができる。特に、横風により連続して要求駆動力差DRを発生させなければならない場合に有効である。
図3および図4は、駆動制御処理の流れを説明したフローチャートである。図3に示すように、駆動制御処理を開始すると、信号取得部200は、回転数センサ162、164、166、アクセルペダルセンサ168、ブレーキペダルセンサ170、ハンドルセンサ172、車速センサ174、加速度センサ176から信号を取得する(S100)。
要求駆動力導出部202は、アクセルペダルの踏み込み量および車速Vに基づいて、要求駆動力マップを参照して、自動車100全体での要求駆動力FTを決定する。また、要求駆動力導出部202は、車速Vおよび回転角度に基づいて、要求駆動力差マップを参照して、要求駆動力差DRを決定する(S102)。
候補駆動力導出部204は、車速Vおよび要求駆動力FTに基づいて前後輪駆動力マップを参照してフロント駆動力FF1とリヤ駆動力FR1との駆動力配分を決定する。そして、候補駆動力導出部204は、駆動力配分および要求駆動力FTに基づいてフロント駆動力FF1およびリヤ駆動力FR1を導出するとともに、上記の(1)式および(2)式を用いてリヤ右駆動力FRR1およびリヤ左駆動力FRL1を導出する(S104)。
次に、候補駆動力導出部204は、リヤ右駆動力FRR2およびリヤ左駆動力FRL2のうち、相対的に駆動力を小さくすべき一方の駆動力を0とする。また、候補駆動力導出部204は、リヤ左駆動力FRL2=0の場合には上記の(3)式および(4)式を用いてリヤ右駆動力FRR2およびフロント駆動力FF2を導出し、リヤ右駆動力FRR2=0の場合には上記の(5)式および(6)式を用いてリヤ左駆動力FRL2およびフロント駆動力FF2を導出する(S106)。
次に、候補駆動力導出部204は、リヤ右駆動力FRR3およびリヤ左駆動力FRL3のうち、相対的に駆動力を大きくすべき一方を決定する。そして、候補駆動力導出部204は、リヤ右駆動力FRR3をリヤ左駆動力FRL3より大きくすることを決定した場合、車速Vに基づいてリヤ右最大駆動力マップを参照して、現在の車速Vにおいてリヤ右モータ104が出力し得るリヤ右最大駆動力FRRmaxをリヤ右駆動力FRR3として導出する。また、候補駆動力導出部204は、上記の(7)式および(8)式を用いてリヤ右駆動力FRR3およびフロント駆動力FF3を導出する(S108)。
また、候補駆動力導出部204は、リヤ左駆動力FRL3をリヤ右駆動力FRR3より大きくすることを決定した場合、車速Vに基づいてリヤ左最大駆動力マップを参照して、現在の車速Vにおいてリヤ左モータ106が出力し得るリヤ左最大駆動力FRLmaxをリヤ左駆動力FRL3として導出する。また、候補駆動力導出部204は、上記の(9)式および(10)式を用いてリヤ右駆動力FRR3およびフロント駆動力FF3を導出する(S108)。
消費電力導出部206は、第1候補のフロントモータトルクTMF1、リヤ右モータトルクTMRR1およびリヤ左モータトルクTMRL1を上記の(11)式、(12)式および(13)式を用いて導出する(S110)。
また、消費電力導出部206は、第2候補のフロントモータトルクTMF2、リヤ右モータトルクTMRR2およびリヤ左モータトルクTMRL2を上記の(11)式、(12)式および(13)式を用いて導出する(S112)。
また、消費電力導出部206は、第3候補のフロントモータトルクTMF3、リヤ右モータトルクTMRR3およびリヤ左モータトルクTMRL3を上記の(11)式、(12)式および(13)式を用いて導出する(S114)。
次に、消費電力導出部206は、第1候補のフロントモータ効率kMF1、リヤ右モータ効率kMRR1およびリヤ左モータ効率kMRL1を、フロントモータ効率マップ、リヤ右モータ効率マップおよびリヤ左モータ効率マップをそれぞれ参照して導出する(S116)。
また、消費電力導出部206は、第2候補のフロントモータ効率kMF2、リヤ右モータ効率kMRR2およびリヤ左モータ効率kMRL2を、フロントモータ効率マップ、リヤ右モータ効率マップおよびリヤ左モータ効率マップをそれぞれ参照して導出する(S118)。
また、消費電力導出部206は、第3候補のフロントモータ効率kMF3、リヤ右モータ効率kMRR3およびリヤ左モータ効率kMRL3を、フロントモータ効率マップ、リヤ右モータ効率マップおよびリヤ左モータ効率マップをそれぞれ参照して導出する(S120)。
次に、消費電力導出部206は、第1候補の消費電力PE1を上記の(14)式を用いて導出し(S122)、第2候補の消費電力PE2を上記の(14)式を用いて導出し(S124)、第3候補の消費電力PE3を上記の(14)式を用いて導出する(S126)。
続いて、図4に示すように、駆動制御部208は、第1候補〜第3候補の消費電力PEnのうちの第1候補の消費電力PE1が最小値であるかを判定する(S128)。そして、第1候補の消費電力PE1が最小値であれば(S128においてYES)、駆動制御部208は、フロントモータトルクTMF1、リヤ右モータトルクTMRR1およびリヤ左モータトルクTMRL1でフロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106をそれぞれ駆動させる(S130)。
第1候補の消費電力PE1が最小値でなければ(S128においてNO)、駆動制御部208は、第1候補〜第3候補の消費電力PEnのうちの第2候補の消費電力PE2が最小値であるかを判定する(S132)。そして、第2候補の消費電力PE2が最小値であれば(S132においてYES)、駆動制御部208は、フロントモータトルクTMF2、リヤ右モータトルクTMRR2およびリヤ左モータトルクTMRL2でフロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106をそれぞれ駆動させる(S134)。
一方、第2候補の消費電力PE2が最小値でなければ(S132においてNO)、つまり、第1候補〜第3候補の消費電力PEnのうちの第3候補の消費電力PE3が最小値である。この場合、駆動制御部208は、フロントモータトルクTMF3、リヤ右モータトルクTMRR3およびリヤ左モータトルクTMRL3でフロントモータ102、リヤ右モータ104およびリヤ左モータ106をそれぞれ駆動させ(S136)、当該駆動制御処理を終了する。
図5は、システム効率のシミュレーション結果を示す図である。図5(a)は、車速Vを40km/hとし、要求出力(要求駆動力に相当)を20kWとし、要求出力差(要求駆動力差に相当)を2kWとした場合でのフロント出力(フロント駆動力に相当)、リヤ右出力(リヤ右駆動力に相当)、リヤ左出力(リヤ左駆動力に相当)、フロント出力損失、リヤ右出力損失、リヤ左出力損失および合計損失(消費電力に相当)を算出したシミュレーション結果である。なお、第1候補において駆動力差が0と仮定した状態での前後駆動力配分は1:1としている。以下、図5(b)、(c)、(d)でも同様である。
また、図5(b)は、車速Vを40km/hとし、要求出力を20kWとし、要求出力差を4kWとした場合でのフロント出力、リヤ右出力、リヤ左出力、フロント出力損失、リヤ右出力損失、リヤ左出力損失および合計損失を算出したシミュレーション結果である。
また、図5(c)は、車速Vを40km/hとし、要求出力を28kWとし、要求出力差を2kWとした場合でのフロント出力、リヤ右出力、リヤ左出力、フロント出力損失、リヤ右出力損失、リヤ左出力損失および合計損失を算出したシミュレーション結果である。
また、図5(d)は、車速Vを40km/hとし、要求出力を28kWとし、要求出力差を4kWとした場合でのフロント出力、リヤ右出力、リヤ左出力、フロント出力損失、リヤ右出力損失、リヤ左出力損失および合計損失を算出したシミュレーション結果である。
図5(a)、(c)に示すように、要求出力差が小さい2kWの場合には第1候補の合計損失が最も小さいことから、第1候補の消費電力が最も小さくなることがわかる。また、図5(a)、(b)に示すように、要求出力が20kWの場合であって、要求出力差が2kWに比べて大きい4kWの場合には、要求出力差が2kWの場合と比べて第1候補の合計損失が増加し、第2候補および第3候補の合計損失が減少していることもわかる。そして、要求出力差が4kWの場合には、第2候補の合計損失が最も小さいことから、第2候補の消費電力が最も小さくなることがわかる。
また、図5(c)、(d)に示すように、要求出力が20kWよりも大きい28kWで、要求出力差が2kWに比べて大きい4kWの場合には、要求出力が20kWと同様に、要求出力差が2kWの場合と比べて第1候補の合計損失が増加し、第2候補および第3候補の合計損失が減少していることもわかる。一方で、要求出力差が4kWの場合には、第3候補の合計損失が最も小さいことから、第3候補の消費電力が最も小さくなることがわかる。
このように、第1候補だけでなく、第1候補〜第3候補の消費電力PEnを導出した上で、最も消費電力PEnが小さい候補を選択して、フロントモータ102、リヤ右モータ104、リヤ左モータ106を制御することで、要求駆動力差DRを維持しながら、従来と比して消費電力を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上述した実施形態において、第1候補〜第3候補の消費電力PEnを導出し、最も消費電力PEnが小さい候補を選択して、フロントモータ102、リヤ右モータ104、リヤ左モータ106を制御するようにした。しかしながら、少なくとも第1候補および第2候補、または、第1候補および第3候補の消費電力PEnを導出し、最も消費電力PEnが低い候補を選択して、フロントモータ102、リヤ右モータ104、リヤ左モータ106を制御するようにすればよい。
また、上述した実施形態において、右前輪110および左前輪112をフロントモータ102で駆動し、右後輪114をリヤ右モータ104で駆動し、左後輪116をリヤ左モータ106で駆動するようにした。しかしながら、右前輪110と左前輪112とを独立して別々のモータで駆動し、右後輪114および左後輪116を1つのモータで駆動するようにしてもよい。
本発明は、モータのみで駆動する自動車に利用できる。
100 …自動車
102 …フロントモータ(第3モータ)
104 …リヤ右モータ(第1モータ)
106 …リヤ左モータ(第2モータ)
110 …右前輪(第2右輪)
112 …左前輪(第2左輪)
114 …右後輪(第1右輪)
116 …左後輪(第1左輪)
160 …制御部
202 …要求駆動力導出部
204 …候補駆動力導出部
206 …消費電力導出部
208 …駆動制御部

Claims (3)

  1. 第1右輪を駆動する第1モータと、
    第1左輪を駆動する第2モータと、
    前記第1右輪および前記第1左輪に対して前方または後方に設けられる第2右輪および第2左輪を駆動する第3モータと、
    前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの駆動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1右輪に伝達すべき第1要求駆動力、前記第1左輪に伝達すべき第2要求駆動力、ならびに、前記第2右輪および前記第2左輪に伝達すべき第3要求駆動力の和である合計要求駆動力を導出するとともに、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の駆動力差を導出する要求駆動力導出部と、
    前記第1要求駆動力および前記第2要求駆動力に駆動力差がないと仮定した状態で、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの合計の消費電力が最小となるように、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の和と前記第3要求駆動力との駆動力配分を決定するとともに、該駆動力配分、前記駆動力差および前記合計要求駆動力に基づいて、第1候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出し、また、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の一方が0となるように、該駆動力差および該合計要求駆動力に基づいて、第2候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出する候補駆動力導出部と、
    第1候補の前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動した場合の前記第1モータの消費電力、第1候補の前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動した場合の前記第2モータの消費電力、および、第1候補の前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動した場合の前記第3モータの消費電力の和を第1候補の消費電力として導出し、また、第2候補の該第1要求駆動力で該第1右輪を駆動した場合の該第1モータの消費電力、第2候補の該第2要求駆動力で該第1左輪を駆動した場合の該第2モータの消費電力、および、第2候補の該第3要求駆動力で該第2右輪および該第2左輪を駆動した場合の該第3モータの消費電力の和を第2候補の消費電力として導出する消費電力導出部と、
    前記第1候補および前記第2候補のうち消費電力が低い候補を選択し、選択した候補に対応する前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動するように前記第1モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動するように前記第2モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動するように前記第3モータを駆動させる駆動制御部と
    を備えることを特徴とする自動車。
  2. 前記候補駆動力導出部は、
    前記第1要求駆動力および前記第2要求駆動力の一方が、対応する前記第1モータまたは前記第2モータが現在の車速において出力し得る最大駆動力となるように、該車速、前記駆動力差および前記合計要求駆動力に基づいて、第3候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および前記第3要求駆動力を導出し、
    前記消費電力導出部は、
    前記第3候補の前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動した場合の前記第1モータの消費電力、該第3候補の前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動した場合の前記第2モータの消費電力、および、該第3候補の前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動した場合の前記第3モータの消費電力の和を該第3候補の消費電力として導出し、
    前記駆動制御部は、
    前記第1候補、前記第2候補および前記第3候補のうち消費電力が最も低い候補を選択することを特徴とする請求項1に記載の自動車。
  3. 第1右輪を駆動する第1モータと、
    第1左輪を駆動する第2モータと、
    前記第1右輪および前記第1左輪に対して前方または後方に設けられる第2右輪および第2左輪を駆動する第3モータと、
    前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの駆動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1右輪に伝達すべき第1要求駆動力、前記第1左輪に伝達すべき第2要求駆動力、ならびに、前記第2右輪および前記第2左輪に伝達すべき第3要求駆動力の合計である合計要求駆動力を導出するとともに、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の駆動力差を導出する要求駆動力導出部と、
    前記第1要求駆動力および前記第2要求駆動力に駆動力差がないと仮定した状態で、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの合計の消費電力が最小となるように、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の和と前記第3要求駆動力との駆動力配分を決定するとともに、該駆動力配分、前記駆動力差および前記合計要求駆動力に基づいて、第1候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出し、また、該第1要求駆動力および該第2要求駆動力の一方が、対応する前記第1モータまたは前記第2モータが現在の車速において出力し得る最大駆動力となるように、該車速、該駆動力差および該合計要求駆動力に基づいて、第3候補の該第1要求駆動力、該第2要求駆動力および該第3要求駆動力を導出する候補駆動力導出部と、
    第1候補の前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動した場合の前記第1モータの消費電力、第1候補の前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動した場合の前記第2モータの消費電力、および、第1候補の前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動した場合の前記第3モータの消費電力の和を第1候補の消費電力として導出し、また、第3候補の該第1要求駆動力で該第1右輪を駆動した場合の該第1モータの消費電力、第3候補の該第2要求駆動力で該第1左輪を駆動した場合の該第2モータの消費電力、および、第3候補の該第3要求駆動力で該第2右輪および該第2左輪を駆動した場合の該第3モータの消費電力の和を第3候補の消費電力として導出する消費電力導出部と、
    前記第1候補および前記第3候補のうち消費電力が低い候補を選択し、選択した候補に対応する前記第1要求駆動力で前記第1右輪を駆動するように前記第1モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第2要求駆動力で前記第1左輪を駆動するように前記第2モータを駆動させ、選択した候補に対応する前記第3要求駆動力で前記第2右輪および前記第2左輪を駆動するように前記第3モータを駆動させる駆動制御部と
    を備えることを特徴とする自動車。
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