JP2015224807A - Pcb廃棄物のバッチ式焼却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備コストを低減し、PCBの排ガス漏れを確実に阻止し、種々のPCB廃棄物を理想的な状態で焼却して無害化する。【解決手段】両端を開口してなる円筒状の回転ドラム4の両端開口部が、回転しない第1の閉塞蓋7及び第2の閉塞蓋(2)で閉塞されて、回転ドラム4内にバーナー8で燃焼ガスを噴射して、排気ファン9で燃焼ガスを吸引して排気し、回転ドラム4を円筒の中心を水平姿勢の回転中心として回転機構5で回転させている。第1の閉塞蓋7は開閉自在であって、バーナー8が連結され、第2の閉塞蓋2には排気ファン9を連結している。第1の閉塞蓋7を開いて回転ドラム4にPCB廃棄物を供給して第1の閉塞蓋7を閉じ、回転ドラム4の回転状態でバーナー8で回転ドラム4内を加熱してPCB廃棄物に含まれるPCBを焼却し、排気ファン9が回転ドラム4から燃焼ガスを吸引して内圧を大気圧より低くして外部に排気する。【選択図】図1

Description

本発明は、有害なPCBを含有するPCB廃棄物を焼却処理で無害化して廃棄するバッチ式焼却装置に関する。
PCBは、絶縁オイルとして理想的な特性を有することから、膨大な量のPCBがトランスや高電圧用電線の絶縁オイルとして使用されてきた。ところが、極めて高い発ガン性を有することから使用が禁止され、膨大なPCBを含む廃棄物が、無害化されずに放置されているのが実情である。このようなPCBを廃棄するために、焼却して無害化する装置は開発されている(特許文献1参照)。
特開2008−275179号公報 特開2005−77013号公報
特許文献1の廃棄装置は、PCBを内蔵する電気機器を破砕した後、ロータリーキルンで焼却して廃棄する。ロータリーキルンは長い筒体を移送方向に下り勾配に配置し、これを回転させて、内部に供給されるPCB廃棄物を焼却しながら排出側に移送する。ロータリーキルンの焼却装置は、全体の構造が極めて複雑で設備コストが高くなることに加えて、PCBが外部に漏れるのを完全に阻止するのが極めて難しい欠点がある。それは、回転する筒体の一端にPCB廃棄物を連続的に供給して、他端からは連続的に排出するので、供給側と排出側からのガス漏れを完全に阻止することが難しいからである。さらに、PCB廃棄物を筒体で移送しながら焼却するので、PCBを焼却して完全に無害化するために筒体を長くしてPCBを完全に焼却する必要があって、装置全体が極めて大きくなり、装置全体を閉鎖構造としてガス漏れを阻止する構造とすることが極めて難しいからである。さらに、回転する筒体を下り勾配に配置して移送しながら焼却して無害化するので、種々の形態のPCB廃棄物を完全に無害化して廃棄するのが難しい欠点もある。種類や形態が異なるPCB廃棄物は、焼却して完全に無害化するための焼却時間や焼却温度が異なるからである。たとえば、内部にPCBを含有する大きな固まり状のPCB廃棄物は、表面にPCBがある小さいPCB廃棄物に比較すると、焼却時間や焼却温度を高くして無害化する必要がある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、設備コストを低減しながら、PCBの排ガス漏れを確実に阻止でき、さらに、種々のPCB廃棄物を理想的な状態で焼却して無害化できるPCB廃棄物のバッチ式焼却装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の焼却装置は、PCBを含むPCB廃棄物を焼却して無害化するバッチ式焼却装置であって、両端を開口している円筒状の回転ドラム4と、回転ドラム4の円筒の中心を回転中心として、この回転中心を水平姿勢として回転ドラム4を回転させる回転機構5と、回転ドラム4の両端の開口部を閉塞する位置に、回転ドラム4に対して回転しない状態に配置されている第1の閉塞蓋7及び第2の閉塞蓋2と、回転ドラム4の内部に燃焼ガスを噴射するバーナー8と、回転ドラム4内から燃焼ガスを吸引して排出する排気ファン9とを備えている。第1の閉塞蓋7は、回転ドラム4に対して開閉自在に配置されて、バーナー8を連結する貫通孔6を設けて、この貫通孔6にバーナー8を連結している。第2の閉塞蓋2は、排気ファン9を連結する排ガス口3を設けて、この排ガス口3に排気ファン9を連結している。以上のバッチ式焼却装置は、第1の閉塞蓋7を開いて回転ドラム4の内部にPCB廃棄物を供給し、PCB廃棄物が供給される状態で第1の閉塞蓋7を閉じて、記回転ドラム4を回転し、回転ドラム4の回転状態でバーナー8から回転ドラム4内に燃焼ガスが噴射されてPCB廃棄物を焼却し、この状態で排気ファン9が回転ドラム4から燃焼ガスを吸引して回転ドラム4の内圧を大気圧より低くして外部に排気する。
以上のバッチ式焼却装置は、設備コストを低減しながら、PCBの排ガス漏れを確実に阻止でき、さらに、種々のPCB廃棄物を理想的な状態で焼却して無害化できる特徴がある。それは、以上の焼却装置が、回転ドラム両端の開口部を回転しない第1の閉塞蓋と第2の閉塞蓋で閉塞して、回転する回転ドラム内でPCB廃棄物を焼却すると共に、この状態で回転ドラム内のガスを排気ファンで強制的に吸引して、回転ドラム内を大気圧よりも低くして、回転ドラムから外部にガスが漏れるのを阻止するからである。第1の閉塞蓋と第2の閉塞蓋を回転ドラムと一緒に回転させない構造によって、全体の構造を簡単にできる。第1の閉塞蓋にバーナーを連結して、第2の閉塞蓋に排気ファンを連結しているからである。ただ、この構造は、第1の閉塞蓋及び第2の閉塞蓋と回転ドラム開口部との間を完全な密閉構造にはできない。第1の閉塞蓋及び第2の閉塞蓋と回転ドラムとが相対運動するからである。第1の閉塞蓋及び第2の閉塞蓋と回転ドラムとの間にできる隙間は、ガス漏れの原因となるが、以上のバッチ式焼却装置は、第2の閉塞蓋に排気ファンを連結して、回転ドラムの内圧を大気圧よりも低くするので、第1の閉塞蓋及び第2の閉塞蓋と回転ドラムとの間に多少の隙間ができても、この隙間からは外気が回転ドラム内に流入されて、回転ドラム内のガスが外部に漏れることはないからである。このため、回転ドラムを回転させながら、PCB廃棄物を焼却して無害化しながら、有害なガスが外部に漏れるのを確実に阻止できる特徴がある。また、ガス漏れを確実に阻止し、回転しながらPCB廃棄物を焼却するので、全てのPCB廃棄物を均一に焼却して無害化できる特徴がある。さらに、第1の閉塞蓋を開いてPCB廃棄物を供給し、第1の閉塞蓋を閉じて回転ドラムを回転させながら、供給されたPCB廃棄物を焼却して無害化するので、種々のPCB廃棄物を完全に無害化できる特徴も実現する。それは、供給するPCB廃棄物の形態などを考慮して、焼却時間と温度とを最適値に設定してバッチ式に焼却できるからである。
本発明のPCB廃棄物のバッチ式焼却装置は、回転ドラム4の開口部と第1の閉塞蓋7及び第2の閉塞蓋2との間に耐熱シール10を配置することができる。この焼却装置は、耐熱シールでもって、第1の閉塞蓋及び第2の閉塞蓋と回転ドラム開口部との隙間を少なくできるので、回転ドラムからのガス漏れをより確実に阻止できる特徴がある。
本発明のバッチ式焼却装置は、第1の閉塞蓋7を連結してなる基台14を設け、この基台14に蝶番15を介して第1の閉塞蓋7を水平面内で回動できるように連結して、回転ドラム4の開口部に開閉自在に配置することができる。このバッチ式焼却装置は、第1の閉塞蓋を簡単な構造で開閉自在に、また、回転ドラムの開口部を確実に閉塞できる構造で配置できる特徴がある。
本発明のバッチ式焼却装置は、排気ファン9の排出側に、排気ガスに含まれる有害成分を除去する除去器16を連結することができる。このバッチ式焼却装置は、排気ファンから排出される有害成分を除去器で除去して排気ガスを排出するので、有害成分のない清澄な排気ガスを排出できる特徴がある。
本発明のバッチ式焼却装置は、回転機構5を、回転ドラム4を間に載せて回転する対向ロール17と、この対向ロール17を回転させるモータ(図示せず)とを備える構造とすることができる。このバッチ式焼却装置は、簡単な構造の回転機構でもって安定して回転ドラムを回転できる特徴がある。とくに、多量の重いPCB廃棄物が供給された回転ドラムをも無理なく安定して回転できる特徴がある。
本発明の実施例にかかるバッチ式焼却装置の概略断面図である。 図1に示すバッチ式焼却装置の概略側面図である。 図1に示すバッチ式焼却装置の平面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのPCB廃棄物のバッチ式焼却装置を例示するものであて、本発明は廃棄装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1ないし図3に示すバッチ式焼却装置は、PCBを含むPCB廃棄物、たとえば、絶縁オイルにPCBが含まれるPCB電線、あるいは絶縁オイルとしてPCBを含むブッシングや碍子などを焼却して無害化する装置である。これ等の図に示す焼却装置は、図1において両端を開口している円筒状の回転ドラム4と、この回転ドラム4の円筒の中心を回転中心とし、この回転中心を水平姿勢として回転ドラム4を回転させる回転機構5と、回転ドラム4の両端の開口部を閉塞する位置に、回転しない状態に配置している第1の閉塞蓋7及び第2の閉塞蓋2と、回転ドラム4の内部に燃焼ガスを噴射して加熱するバーナー8と、回転ドラム4内の燃焼ガスを吸引して強制的に排出する排気ファン9とを備える。バーナー8は、第1の閉塞蓋7の貫通孔6に連結されて回転ドラム4の内部に燃焼ガスを噴射する。排気ファン9は、第2の閉塞蓋2に設けている排ガス口3に連結されて回転ドラム4内の燃焼ガスを吸引して強制的に排気して、回転ドラム4内を大気圧よりも低くする。
回転ドラム4は、円筒状に加工された金属板の内面に、耐火レンガを固定して耐熱構造として、さらに、外側を断熱材で断熱している。内面に耐火レンガを固定している回転ドラム4は、耐火レンガによって優れた耐熱特性を実現できる。このため、回転ドラム4内の燃料温度を900℃〜1000℃程度まで高くして、PCB廃棄物を焼却してより確実に無害化できる。
回転機構5は、円筒状の回転ドラム4を上に載せて回転させる対向ロール17と、対向ロール17を駆動して、回転ドラム4を回転させる減速モータ(図示せず)とを備える。対向ロール17は、図2の側面図に示すように、2個のロールを互いに離して配置して、回転軸を平行としている。対向ロール17の間隔は、ここに回転ドラム4を載せて安定して回転できるように、たとえば回転ドラム4の半径の1/2〜1.5倍としている。対向ロール17は表面を耐熱性に優れたゴム状弾性体として、回転ドラム4をスリップさせることなく安定して回転できる。ただ、ロールは金属製として、回転ドラム4を載せて回転することができる。さらに、図2の回転機構5は、回転ドラム4にU字状のスリップバンド18を掛けている。スリップバンド18は、U曲されて内側に回転ドラム4を摺動できるように配置して、その両端を基台14に固定している。この回転機構5は、回転ドラム4を対向ロール17から外れないように安全に回転できる。ただ、回転機構5は、スリップバンド18を使用することなく、それ自体の自重で対向ロール17に載せて回転することもできる。
第1の閉塞蓋7は、図3の平面図に示すように、蝶番15を介して水平面内で回動できるように基台14に連結されて、回転ドラム4の一方の開口部を開閉する。第2の閉塞蓋2は、基台に固定されて回転ドラム4の他方の開口部を開閉することなく閉塞する。基台14は、図2の側面図に示すように、回転ドラム4の外側に配置される外枠19を有する。外枠19は、回転ドラム4の両側に位置する縦枠19Aと、この縦枠19Aの上端を連結した横枠19Bとからなる。第1の閉塞蓋7は、一方の縦枠19A(図において左側の縦枠19A)に、蝶番15を介して水平面内で回動できるように連結される。蝶番15は、第1の閉塞蓋7を水平面内で回動できるように、回転軸(図示せず)を垂直姿勢として一方の固定片15Aを縦枠19Aに、他方の固定片15Aを第1の閉塞蓋7に固定している。他方の縦枠19A(図において右側の縦枠19A)は、回転ドラム4の開口部を閉塞する位置に第1の閉塞蓋7を固定するストッパ20を設けている。
図のストッパ20は、水平面内で傾動される止めボルト20Aと、この止めボルト20Aにねじ込まれるロックナット20Bとからなる。第1の閉塞蓋7は、蝶番15を固定する第1の鍔部と、止めボルト20Aを挿入するスリット21を設けている第2の鍔部とを両側に設けている。このストッパ20は、ロックナット20Bを緩め、止めボルト20Aをスリット21の外側に移動して、第1の閉塞蓋7を開閉する。第1の閉塞蓋7を回転ドラム4の開口部を閉塞する位置に移動して、止めボルト20Aを第2の鍔部のスリット21に挿入し、ロックナット20Bを締め付けて、第1の閉塞蓋7を回転ドラム4の開口部を閉塞する位置に固定する。
第1の閉塞蓋7と第2の閉塞蓋2は、金属板の内面に耐火レンガを固定して、外側面には断熱材を積層したもので、回転ドラム4の開口部に接近して、回転ドラム4の開口部を閉塞する。第1の閉塞蓋7と第2の閉塞蓋2の金属板は、回転ドラム4の外径よりも大きい円板状である。図1の拡大断面図に示す第1の閉塞蓋7は、内面に固定している耐火レンガの外周縁を、回転ドラム4に固定している耐火レンガの開口端に接近させて、回転ドラム4と隙間を狭くしている。さらに、第1の閉塞蓋7及び第2の閉塞蓋2は、回転ドラム4との間に耐熱シール10を配置して、回転ドラム4との間の隙間を少なくしている。
耐熱シール10は、第1の閉塞蓋7と第2の閉塞蓋2に固定されたテーパー状の耐熱布で、回転ドラム4の外側面に先端縁を弾性的に接触させて、回転ドラム4との隙間を閉塞している。耐熱布は可撓性を有する耐熱性の布地で、閉塞蓋の回転ドラム4との対向面に固定されて、先端縁を回転ドラム4の外周面に接触させている。テーパー状の耐熱布は、先窄み状の先端縁を回転ドラム4の外周面に接触されるように、閉塞蓋の固定される。
バーナー8は、第2の閉塞蓋2の貫通孔6に連結されて、回転ドラム4内に、重油などの燃料を霧状にして噴射して燃焼させる。バーナー8は、燃料と一緒に空気を供給する。霧状に噴射される燃料は、空気に混合されて回転ドラム4の内部で火炎となって燃焼される。火炎は回転ドラム4内の温度を、たとえば900℃〜1000℃に加熱して、PCBを焼却して無害化する。貫通孔6は、回転中心よりも下方に設けられて、バーナー8は回転ドラム4内の下部に燃料を噴射して加熱する。回転ドラム4は回転して、内部に供給されるPCB廃棄物を上下に移動させる。回転する回転ドラム4は、底部の水平部から垂直部にPCB廃棄物を持ち上げ、垂直部に近づくと重力で落下して上下に移動される。上下に移動されるPCB廃棄物に向かって、噴射される火炎は、回転ドラム4の内部で全てのPCB廃棄物を均一に加熱し、焼却して無害化させる。とくに、回転中心軸と平行な方向に噴射される火炎は、上下に移動されるPCB廃棄物を均一に加熱して、PCBをむら無く無害化する。
排気ファン9は、第2の閉塞蓋2に設けた排ガス口3に連結されて、回転ドラム4内から燃焼ガスを強制的に吸引して、回転ドラム4の内圧を大気圧よりも低くする。回転ドラム4が両端を閉塞蓋で閉塞しているからである。バーナー8が霧状の燃料と一緒に空気を回転ドラム4に供給して燃焼させるので、回転ドラムから燃焼ガスを強制的に排気しないと、回転ドラム4の内圧は大気圧よりも高くなる。回転ドラム4の内圧が大気圧よりも高くなると、回転ドラム4からPCBを含む燃焼ガスが外部に漏れて、環境を悪化させる原因となる。本発明の焼却装置は、排気ファン9でもって回転ドラム4から燃焼ガスを強制的に排気して、内圧を大気圧よりも低くする。排気ファン9は、回転ドラム4から強制的に吸引して排気する燃焼ガスの流量を、バーナー8が燃料と空気とを回転ドラム4に供給して発生する燃焼ガスと空気のトータル流量よりも多くして、回転ドラム4の内圧を大気圧よりも低くして、回転ドラム4からの外部にガスが漏れるのを阻止する。
排気ファン9は、第1の閉塞蓋7に設けた排ガス口3に吸入側を連結して、回転ドラム4から燃焼ガスを強制的に排気する。排気ファン9の排出側には、排気ガスに含まれる有害成分を除く除去器16を連結している。この除去器16は、排気ガスに含まれるダイオキシンなどの有害物質を除去するバグフィルターや静電気の吸着力を利用して有害物質を吸着する静電装置が使用できる。さらに、除去器16は、排気ファン9の排出側に設けた二次燃焼室とすることもできる。二次燃焼室は、内部にサブバーナー(図示せず)から火炎を噴射して内部の温度を850℃よりも高温に加熱して、有害物質を焼却して無害化する。
以上のバッチ式焼却装置は、以下の工程でPCB廃棄物を焼却して無害化する。
1.第1の閉塞蓋7を開いて回転ドラム4の内部にPCB廃棄物を供給する。
2.PCB廃棄物を回転ドラム4に供給する状態で第1の閉塞蓋7を閉じる。
3.回転ドラム4を回転する状態で、バーナー8から回転ドラム4内に燃料を噴射して空気を供給し、火炎からなる燃焼ガスで回転ドラム4内のPCB廃棄物を焼却する。この状態で、排気ファン9が回転ドラム4から燃焼ガスを強制的に吸引して排気して、回転ドラム4の内圧を大気圧よりも低くする。大気圧よりも低い回転ドラム4は、内部の燃焼ガスが回転ドラム4と第1の閉塞蓋7との間の隙間から外部に漏れることがなく、この隙間からは外気が吸入される。
4.全てのPCB廃棄物を焼却して無害化した後、バーナー8の運転を停止する。
5.その後、排気ファン9の運転を停止して、第1の閉塞蓋7を開いて焼却して無害化されたPCB廃棄物を回転ドラム4から取り出して排気する。
本発明のPCB廃棄物のバッチ式焼却装置は、PCB廃棄物を焼却して無害化する用途に使用される。
2…第2の閉塞蓋
3…排ガス口
4…回転ドラム
5…回転機構
6…貫通孔
7…第1の閉塞蓋
8…バーナー
9…排気ファン
10…耐熱シール
14…基台
15…蝶番 15A…固定片
16…除去器
17…対向ロール
18…スリップバンド
19…外枠 19A…縦枠 19B…横枠
20…ストッパ 20A…止めボルト 20B…ロックナット
21…スリット

Claims (5)

  1. PCBを含むPCB廃棄物を焼却して無害化する焼却装置であって、
    両端を開口してなる円筒状の回転ドラム(4)と、
    この回転ドラム(4)の円筒の中心を回転中心とし、この回転中心を水平姿勢として前記回転ドラム(4)を回転させる回転機構(5)と、
    前記回転ドラム(4)の両端の開口部を閉塞する位置に、前記回転ドラム(4)に対して回転しない状態に配置されてなる第1の閉塞蓋(7)及び第2の閉塞蓋(2)と、
    前記回転ドラム(4)の内部に燃焼ガスを噴射するバーナー(8)と、
    前記回転ドラム(4)内から燃焼ガスを吸引して排出する排気ファン(9)とを備え、
    前記第1の閉塞蓋(7)は、前記回転ドラム(4)に対して開閉自在に配置されると共に、前記バーナー(8)を連結する貫通孔(6)を備えて、この貫通孔(6)に前記バーナー(8)を連結しており、
    前記第2の閉塞蓋(2)は、前記排気ファン(9)を連結する排ガス口(3)が開口されて、この排ガス口3に前記排気ファン(9)を連結しており、
    前記第1の閉塞蓋(7)が開かれて前記回転ドラム(4)の内部にPCB廃棄物が供給され、PCB廃棄物が供給される状態で前記第1の閉塞蓋(7)が閉じられて前記回転ドラム(4)が回転され、前記回転ドラム(4)の回転状態で前記バーナー(8)から前記回転ドラム(4)内に燃焼ガスが噴射されてPCB廃棄物が焼却され、前記排気ファン(9)が前記回転ドラム(4)から燃焼ガスを吸引して内圧を大気圧より低くして外部に排気するようにしてなるPCB廃棄物のバッチ式焼却装置。
  2. 請求項1に記載されるPCB廃棄物のバッチ式焼却装置であって、
    前記回転ドラム(4)の開口部と前記第1の閉塞蓋(7)及び前記第2の閉塞蓋(2)との間に耐熱シール(10)を配置してなることを特徴とするPCB廃棄物のバッチ式焼却装置。
  3. 請求項1又は2に記載されるPCB廃棄物のバッチ式焼却装置であって、
    前記第1の閉塞蓋(7)を連結してなる基台(14)を備え、この基台(14)に蝶番(15)を介して第1の閉塞蓋(7)を水平面内で回動できるように連結して、前記回転ドラム(4)の開口部に開閉自在に配置されてなることを特徴とするPCB廃棄物のバッチ式焼却装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載されるPCB廃棄物のバッチ式焼却装置であって、
    前記排気ファン(9)の排出側に、排気ガスに含まれる有害成分を除去する除去器(16)を連結してなることを特徴とするPCB廃棄物のバッチ式焼却装置。
  5. 請求項1ないし5のいずれかに記載されるPCB廃棄物のバッチ式焼却装置であって、
    前記回転機構(5)が、前記回転ドラム(4)を間に載せて回転する対向ロール(17)と、この対向ロール(17)を回転させるモータとを備えることを特徴とするPCB廃棄物のバッチ式焼却装置。
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