JP2015223581A - リアクタ - Google Patents

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鎌田 博之
Hiroyuki Kamata
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Abstract

【課題】熱媒体側流路内の熱の偏りを抑制して、反応側流路に偏りなく熱を供給する。【解決手段】リアクタは、反応対象となる流体である反応流体が流通する反応側流路と、伝熱隔壁を介して反応側流路と並行して設けられ、互いに区画された複数の分割流路A1〜A7に、被酸化ガスと酸化剤ガスとを含んで構成される燃焼ガスが導入される熱媒体側流路と、複数の分割流路A1〜A7それぞれの上流端から下流端までの全域もしくは一部の範囲に配され、酸化剤ガスによる被酸化ガスの酸化反応を促進させる燃焼触媒と、を備え、複数の分割流路A1〜A7において、燃焼ガスが燃焼触媒との接触を開始する開始位置SP1、SP2、SP3が、他のいずれか1の分割流路と異なる分割流路が形成されるように燃焼触媒が配される。【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換型のリアクタに関する。
熱交換型のリアクタは、反応場となる反応側流路と、伝熱隔壁を隔てて反応側流路と並行して設けられ、当該反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路とを備えており、反応側流路において効率よく反応を遂行することができるリアクタである。このような熱交換型のリアクタでは、熱媒体側流路の前段で、燃料ガスを燃焼させ、これにより生じた高温の排ガスを熱媒体として熱媒体側流路に導入する技術が利用されている。
また、熱媒体側流路内に、被酸化ガス(燃料ガス)の酸化反応(発熱反応)を促進する燃焼触媒を均一に担持させておき、被酸化ガスと酸化剤ガス(例えば、酸素、オゾン)とを含んで構成される燃焼ガスを熱媒体側流路に導入することで、熱媒体側流路内で発熱させる(高温の排ガスを生成する)技術も開示されている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2012/054455号
しかし、被酸化ガスの酸化反応は、反応速度が極めて大きいため、燃焼ガスが燃焼触媒に接触した時点で酸化反応が進行する。したがって、熱媒体側流路の全域に亘って燃焼触媒が担持されている特許文献1の技術では、上流側において被酸化ガスの大部分が酸化されてしまうこととなる。そうすると、熱媒体側流路の上流側と下流側とで生じる熱に偏りが生じ、反応側流路を均一に加熱できないといった問題があった。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、熱媒体側流路内における燃焼触媒の配置を工夫することで、熱媒体側流路内の熱の偏りを抑制して、反応側流路に偏りなく熱を供給することが可能なリアクタを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のリアクタは、反応対象となる流体である反応流体が流通する反応側流路と、伝熱隔壁を介して前記反応側流路と並行して設けられ、互いに区画された複数の分割流路に、被酸化ガスと酸化剤ガスとを含んで構成される燃焼ガスが導入される熱媒体側流路と、前記複数の分割流路それぞれの上流端から下流端までの全域もしくは一部の範囲に配され、前記酸化剤ガスによる前記被酸化ガスの酸化反応を促進させる燃焼触媒と、を備え、前記複数の分割流路において、前記燃焼ガスが前記燃焼触媒との接触を開始する開始位置が、他のいずれか1の分割流路と異なる分割流路が形成されるように該燃焼触媒が配されることを特徴とする。
また、前記反応流体の流通方向の下流側に相当する領域に前記燃焼触媒が配される前記分割流路の数が、該反応流体の流通方向の上流側に相当する領域に該燃焼触媒が配される該分割流路の数より多くなるように前記熱媒体側流路が形成されるとしてもよい。
また、前記分割流路を区画する分割壁を備え、前記分割壁は、隆起および陥没した板形状であるとしてもよい。
本発明によれば、熱媒体側流路内の熱の偏りを抑制して、反応側流路に偏りなく熱を供給することが可能となる。
リアクタを説明するための図である。 反応側流路および熱媒体側流路を説明するための図である。 燃焼触媒構造体の具体的な構成を説明するための図である。 燃焼触媒構造体における燃焼触媒の配置を説明するための図である。 変形例にかかる燃焼触媒構造体を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(リアクタ100)
図1は、本実施形態にかかるリアクタ100を説明するための図であり、図2は、反応側流路210および熱媒体側流路220を説明するための図である。本実施形態の図1および図2では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。また、図1中、理解を容易にするために燃焼触媒構造体300、反応触媒構造体400の記載を省略する。
図1に示すようにリアクタ100は、伝熱隔壁110が予め定められた間隔離隔して複数積層された構造となっている。また、リアクタ100を構成する上面102、伝熱隔壁110(110a、110bで示す場合もある)、反応流体導入部120、反応流体排出部122、燃焼ガス導入部130、排ガス排出部132はすべて金属材料(例えば、ステンレス鋼(SUS310、Haynes(登録商標)230)等の耐熱金属)で形成されている。
リアクタ100を製造する場合、伝熱隔壁110を積層してそれぞれを接合するとともに、上面102を伝熱隔壁110に接合する。そして、反応流体導入部120、反応流体排出部122、燃焼ガス導入部130、排ガス排出部132を積層された伝熱隔壁110にそれぞれ接合する。リアクタ100を製造する際に用いる接合方法に限定はないが、例えば、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接や拡散接合が利用できる。
ここで、伝熱隔壁110によって区画される空間のうち、反応流体導入部120および反応流体排出部122側に形成された孔210aを介して、反応流体導入部120および反応流体排出部122と連通した空間が反応側流路210となる。また、伝熱隔壁110によって区画される空間のうち、燃焼ガス導入部130および排ガス排出部132側に形成された孔220aを介して、燃焼ガス導入部130および排ガス排出部132と連通した空間が熱媒体側流路220となる。本実施形態のリアクタ100では、反応側流路210と熱媒体側流路220とが伝熱隔壁110に区画されて並行して設けられるとともに、反応側流路210と熱媒体側流路220とが交互に積層された構造となっている。
具体的に説明すると、図2(a)に示すように、熱媒体側流路220は、底面が伝熱隔壁110(図2(a)中、110aで示す)で構成される。また、熱媒体側流路220の上面は上面102もしくは後述する伝熱隔壁110(図2(b)中、110bで示す)で構成される。伝熱隔壁110aには、伝熱隔壁110間の間隙を保持するためのリブ112が複数立設されている。さらに、伝熱隔壁110aには、リアクタ100の側面を構成する側壁114と、反応流体導入部120からの反応流体の混入を防止するためのサイドバー116とが立設されている。また、側壁114のうち、燃焼ガス導入部130および排ガス排出部132が接合される側の側壁114には、切り欠き114aが設けられており、伝熱隔壁110が積層されたときに、当該切り欠き114aが孔220aを形成することとなる。そして、燃焼ガス導入部130から孔220aを介して熱媒体側流路220内へ燃焼ガスが導入されたり、熱媒体側流路220内から孔220aを介して排ガス排出部132へ排ガスが排出されたりする。ここで、燃焼ガスは、被酸化ガス(燃料ガス)と、酸化剤ガス(例えば、酸素、オゾン)とを含んで構成されるガスである。
また、熱媒体側流路220内には、リブ112で区画された流路を、複数の分割流路に分割するとともに、酸化剤ガスによる被酸化ガスの酸化反応を促進する燃焼触媒が担持された燃焼触媒構造体300が設けられている。燃焼触媒構造体300の具体的な構成については後に詳述する。
反応側流路210は、図2(b)に示すように、底面が伝熱隔壁110bで構成される。また、反応側流路210の上面は、伝熱隔壁110aで構成される。伝熱隔壁110bにも、上記伝熱隔壁110aと同様に伝熱隔壁110間の間隙を保持するための複数のリブ112と、側壁114が複数立設されている。なお、伝熱隔壁110bには、伝熱隔壁110aと異なり、サイドバー116が設けられていないため、両側壁114間に間隙114bが形成されることとなる。間隙114bは、伝熱隔壁110が積層されたときに、孔210aを形成する。そして、反応流体導入部120から孔210aを介して反応側流路210内へ反応流体が導入されたり、反応側流路210内から孔210aを介して反応流体排出部122へ反応生成物が排出されたりする。
また、反応側流路210内には、リブ112で区画された流路を、複数の流路に分割するとともに、反応流体の反応を促進させる反応触媒が担持された反応触媒構造体400が設けられている。
図1に戻って説明すると、燃焼ガス導入部130から燃焼ガスが導入されると、図1(a)中、実線の矢印で示すように、熱媒体側流路220を燃焼ガスが流通する。なお、上述したように、熱媒体側流路220には、燃焼触媒構造体300が設けられているため、燃焼ガス中の被酸化ガスは、熱媒体側流路220の流通過程において酸化されて発熱するとともに排ガスが生じる、つまり、高温の排ガスが生じる。こうして生じた排ガスが有する熱は、伝熱隔壁110を介して反応側流路210に伝達され、これにより、除熱された排ガスは、排ガス排出部132から排出される。
また、反応流体導入部120から反応流体(反応対象となる流体)が導入されると、図1(b)中、破線の矢印で示すように、反応側流路210を反応流体が流通し、反応流体排出部122から排出される。なお、図1に示すように、本実施形態において、反応流体と燃焼ガスおよび排ガスとは、対向流の関係となっている。
このように、反応側流路210と熱媒体側流路220とが伝熱隔壁110に区画されて並行して設けられることから、熱媒体側流路220を流通する排ガスは、伝熱隔壁110を介して、反応側流路210を流通する反応流体に熱を供給(加熱)することとなる。
反応側流路210で遂行される反応は、吸熱反応であり、例えば、下記化学式(1)に示すメタンの水蒸気改質反応や、化学式(2)に示すメタンのドライリフォーミング反応が挙げられる。
CH + HO → 3H + CO…化学式(1)
CH + CO → 2H + 2CO…化学式(2)
以上説明したように本実施形態にかかるリアクタ100によれば、反応場となる反応側流路210と、伝熱隔壁110を隔てて反応側流路210と並行して設けられ、当該反応側流路210を流通する反応流体に熱を供給する熱媒体側流路220とを備える構成により、反応側流路210において効率よく吸熱反応を遂行することができる。
以下、リアクタ100の熱媒体側流路220内に設けられる燃焼触媒構造体300について詳述する。
(燃焼触媒構造体300)
図3は、燃焼触媒構造体300の具体的な構成を説明するための図であり、図3(a)は、燃焼触媒構造体300の斜視図を、図3(b)は、燃焼触媒構造体300が熱媒体側流路220に設置された際の図3(a)におけるIII(b)−III(b)線のYZ断面図を示す。本実施形態の図3では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。
図3に示すように、燃焼触媒構造体300は、隆起および陥没した板形状の金属、すなわち、波板形状(コルゲート形状)の金属板で構成される分割壁310と、分割壁310に固定された燃焼触媒とを含んで構成される。なお、図3中、理解を容易にするために、燃焼触媒を省略する。
分割壁310は、隆起部322(隆起した箇所)と、陥没部324(陥没した箇所)と、隆起部322から図3中、Z軸方向に延伸した側壁部326と、図3中、Z軸方向に延伸し隆起部322と陥没部324とを接続する区画壁部328とを含んで構成される。
分割壁310は、熱媒体側流路220を、燃焼ガスおよび排ガスの流通方向に直交する方向に並列した複数(ここでは、7)の分割流路Aに区画する。具体的に説明すると、図3(b)に示すように、分割壁310の隆起部322または陥没部324と、区画壁部328(または、区画壁部328および側壁部326)と、熱媒体側流路220を構成する伝熱隔壁110a、110bとに囲繞された空間によって、分割流路Aが形成される。
なお、燃焼触媒構造体300は、Fe(鉄)、Cr(クロム)、Al(アルミニウム)、Y(イットリウム)を主成分とする耐熱合金、例えば、Fecralloy(登録商標)や、Fe、Crを主成分とするSUS等の金属で構成される。
また、分割壁310には、担体に担持された燃焼触媒が固定されている。担体は、燃焼ガスの組成によって適宜選択され、例えば、Al(アルミナ)、TiO(チタニア)、ZrO(ジルコニア)、CeO(セリア)、SiO(シリカ)の群から選択される1または複数である。また、燃焼触媒(活性金属)は、燃焼ガスの組成によって適宜選択され、例えば、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)の群から選択される1または複数である。
図4は、燃焼触媒構造体300における燃焼触媒の配置を説明するための図であり、図4(a)は本実施形態にかかる燃焼触媒の配置を示し、図4(b)は比較例にかかる燃焼触媒の配置を示す。なお、図4中、燃焼触媒が配されている箇所をグレーの塗りつぶしで示し、燃焼触媒が配されていない箇所を白い塗りつぶしで示す。また、図4中、分割流路A(熱媒体側流路220)の上流端を左側に、下流端を右側に示し、燃焼ガスおよび排ガスの流れ方向を白抜き矢印で示す。
図4(b)に示すように、比較例の燃焼触媒構造体30において、燃焼触媒は、分割流路A(図4中、A1〜A7で示す)それぞれの上流端から下流端までの全域の範囲に配されるように固定されている。この場合、熱媒体側流路(分割流路A)に燃焼ガスが導入されると、上流側において被酸化ガスの大部分が酸化されてしまうこととなる。そうすると、熱媒体側流路の下流側においては、酸化反応がほとんど進行しなくなり、熱媒体側流路の上流側と下流側とで生じる熱に偏りが生じ、反応側流路を均一に加熱できないといった問題があった。
そこで、本実施形態では、図4(a)に示すように、分割流路A(図4中、A1〜A7で示す)それぞれの上流端から下流端までの一部の範囲に配されるように、燃焼触媒が分割壁310に固定される。具体的に説明すると、分割流路A1、A4、A7において、燃焼触媒は、上流端からL1までの範囲に亘って配され、分割流路A2、A5において、燃焼触媒は、L1からL2までの範囲に亘って配され、分割流路A3、A6において、燃焼触媒は、L2から下流端までの範囲に亘って配されている。
つまり、燃焼ガスが燃焼触媒との接触を開始する開始位置が、分割流路A1、A4、A7において上流端(開始位置SP1)となり、分割流路A2、A5において開始位置SP2となり、分割流路A3、A6において開始位置SP3となるように燃焼触媒が配される。なお、本実施形態において、上流端からL1までの範囲、L1からL2までの範囲、L2から下流端までの範囲(長さ)は、実質的に等しく、かかる範囲に亘って燃焼ガスが通過すると、すべての燃焼ガスが排ガスに変換される(すべての被酸化ガスが酸化される)量の燃焼触媒が分割壁310に固定されている。
このように、他の分割流路Aと開始位置が異なる分割流路Aが形成されるように燃焼触媒を配する構成により、分割流路Aによって酸化反応の進行が開始される位置を異ならせることができる。酸化反応は、燃焼触媒が配される箇所に亘って進行するため、上記構成により、分割流路Aによって発熱する位置を異ならせることが可能となる。したがって、熱媒体側流路220全体(分割流路A群)としては、上流側と下流側とで、熱の偏りを抑制して、反応側流路210に偏りなく熱を供給することができる。これにより、反応側流路210を均一に加熱することができ、反応側流路210における反応効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のリアクタ100では、熱媒体側流路220における上流側に燃焼触媒が配される分割流路A(A1、A4、A7)の数が、熱媒体側流路220における下流側に燃焼触媒が配される分割流路A(A3、A6)の数よりも多くなるように熱媒体側流路220が形成される。上述したように、本実施形態において、燃焼ガスおよび排ガスと、反応流体とは、対向流の関係となっていることから、反応流体の流通方向の下流側に相当する領域に燃焼触媒が配される分割流路Aの数(以下、「下流側触媒数」と称する)が、反応流体の流通方向の上流側に相当する領域に燃焼触媒が配される分割流路Aの数(以下、「上流側触媒数」と称する)より多くなるように熱媒体側流路220が形成されると言える。
反応側流路210において進行する反応は吸熱反応であり、高い反応効率を達成するためには、反応側流路210の上流側よりも下流側において多くの熱量を供給し、反応側流路210の下流側の温度を高くする必要がある。したがって、下流側触媒数が、上流側触媒数より多くなるように熱媒体側流路220を形成する構成により、反応側流路210の下流側に供給する熱量を上流側より増加させることができる。これにより、反応側流路210における反応効率を向上させることが可能となる。
(変形例)
図5は、変形例にかかる燃焼触媒構造体を説明するための図である。なお、図5中、燃焼触媒が配されている箇所をグレーの塗りつぶしで示し、燃焼触媒が配されていない箇所を白い塗りつぶしで示す。また、図5中、分割流路A(熱媒体側流路220)の上流端を左側に、下流端を右側に示し、燃焼ガスおよび排ガスの流れ方向を白抜き矢印で示す。
上記実施形態では、各分割流路Aにおいて、燃焼ガスの流れ方向の範囲(長さ)が実質的に等しい範囲に、燃焼触媒が配されている燃焼触媒構造体300を例に挙げて説明した。しかし、複数の分割流路Aにおいて、開始位置が、他のいずれか1の分割流路Aと異なる分割流路Aが形成されるように燃焼触媒が配されれば、燃焼触媒が配される範囲に限定はない。
例えば、図5(a)に示すように、分割流路A1、A4、A7において、燃焼触媒は、上流端から下流端までの全域に配され、分割流路A2、A5において、燃焼触媒は、L1から下流端までの範囲に亘って配され、分割流路A3、A6において、燃焼触媒は、L2から下流端までの範囲に亘って配されるとしてもよい。
また、上記実施形態では、隣り合う分割流路Aにおいて、開始位置が異なるように燃焼触媒が配される構成を例に挙げて説明したが、図5(b)に示すように、開始位置が実質的に等しい隣り合う分割流路Aが設けられていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、複数の分割流路Aにおいて、開始位置が、他のいずれか1の分割流路Aと異なる分割流路Aが形成されるように燃焼触媒が配されるものの、燃焼触媒が配される範囲が実質的に等しい分割流路Aが複数形成される構成を例に挙げて説明した。しかし、熱媒体側流路220を構成するすべての分割流路Aにおいて、開始位置がそれぞれ異なるとしてもよい。
また、上記実施形態では、1の燃焼触媒構造体300において、開始位置が、他のいずれか1の分割流路Aと異なる分割流路Aが形成されるように燃焼触媒を配する構成を例に挙げて説明した。しかし、1の燃焼触媒構造体においては、すべての分割流路で開始位置が実質的に等しくなるように燃焼触媒を配しておき、開始位置が異なる複数の燃焼触媒構造体300を熱媒体側流路220に配してもよい。
また、上記実施形態では、熱媒体側流路220が燃焼触媒構造体300を備える構成について説明したが、燃焼触媒構造体300は必須の構成ではない。燃焼触媒構造体300を備えない場合、リブ112(および側壁114)で区画される流路を分割流路とみなして、リブ112(および側壁114)で区画される流路に燃焼触媒を配してもよい。
また、上記実施形態において、下流側触媒数が上流側触媒数よりも多くなるように熱媒体側流路220が形成される構成を例に挙げて説明した。しかし、下流側触媒数と上流側触媒数とは等しくてもよいし、下流側触媒数が上流側触媒数よりも少なくなるように熱媒体側流路220が形成されるとしてもよい。また、熱媒体側流路220の下流側から上流側(反応側流路210の上流側から下流側)に向かうに従って燃焼媒体が配される数が多くなるように分割流路Aを配置してもよい。例えば、上流端からL1までの範囲に燃焼触媒が配される分割流路Aが全分割流路の10%を占め、L1からL2までの範囲に燃焼触媒が配される分割流路Aが全分割流路の30%を占め、L2から下流端までの範囲に燃焼触媒が配される分割流路Aが全分割流路の60%を占めるように熱媒体側流路220を形成してもよい。いずれにせよ、複数の分割流路Aにおいて、開始位置が、他のいずれか1の分割流路Aと異なる分割流路Aが形成されるように燃焼触媒が配されればよい。
また、上記実施形態において、反応側流路210と熱媒体側流路220とが交互に積層されたリアクタ100について説明したが、必ずしも積層される必要はない。
また、上記実施形態において、反応側流路210を流通する反応流体と熱媒体側流路220を流通する熱媒体とが対向流の関係にある場合を例に挙げて説明したが、反応流体と熱媒体とが平行流の関係にあってもよい。
本発明は、熱交換型のリアクタに利用することができる。
A 分割流路
100 リアクタ
110 伝熱隔壁
112 リブ
210 反応側流路
220 熱媒体側流路
310 分割壁

Claims (3)

  1. 反応対象となる流体である反応流体が流通する反応側流路と、
    伝熱隔壁を介して前記反応側流路と並行して設けられ、互いに区画された複数の分割流路に、被酸化ガスと酸化剤ガスとを含んで構成される燃焼ガスが導入される熱媒体側流路と、
    前記複数の分割流路それぞれの上流端から下流端までの全域もしくは一部の範囲に配され、前記酸化剤ガスによる前記被酸化ガスの酸化反応を促進させる燃焼触媒と、
    を備え、
    前記複数の分割流路において、前記燃焼ガスが前記燃焼触媒との接触を開始する開始位置が、他のいずれか1の分割流路と異なる分割流路が形成されるように該燃焼触媒が配されることを特徴とするリアクタ。
  2. 前記反応流体の流通方向の下流側に相当する領域に前記燃焼触媒が配される前記分割流路の数が、該反応流体の流通方向の上流側に相当する領域に該燃焼触媒が配される該分割流路の数より多くなるように前記熱媒体側流路が形成されることを特徴とする請求項1に記載のリアクタ。
  3. 前記分割流路を区画する分割壁を備え、
    前記分割壁は、隆起および陥没した板形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のリアクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10350575B2 (en) 2016-02-12 2019-07-16 Ihi Corporation Reactor

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