JP2015223116A - 発酵器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型であっても長時間に渡って発酵環境を容易に維持できる発酵器を提供する。【解決手段】 被発酵物が格納されるケース2と、ケース2内の熱源となるヒーター70と、ヒーター70により加熱されケース2の内部空間の湿度を所定の値で維持する水蒸気となる水を貯める貯水部3と、を有し、ケース2の壁面内側において生じる上記水蒸気の結露水を、貯水部3に向けて流動させる結露水流動部を有する、ことを特徴とする発酵器による。【選択図】図4

Description

本発明は、個人的使用に適した小型の発酵器であって、詳しくは、従来のものに比べて、被発酵物に好適な発酵環境を長時間に渡って形成できる発酵器に関するものである。
近年、家庭でも手軽にパンを作ることができる製パン器が普及し、自家製パンを作る人が増えている。そこで、家庭でも使用し易い小型の発酵器も求められている。従来から知られている小型の発酵器は、外形がボックス状のものであって、前面が開放されたケース内の左右方向に複数段の支持板が設けられている。この支持板に、パン生地を載せたトレイを置ける構造を備えている。
発酵器はキッチンスペースに設置されることが多く、小型であっても、常設すると邪魔になりやすい。そこで、未使用時は折り畳んで収納しやすく、使用時の組立も容易にでき、利便性に富む発酵器が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
発酵は所定の温度と湿度が保たれた状態で進むものであるから、発酵器は、被発酵物にとって好適な発酵条件を維持する。そのため、ケース内の温度を所定の温度に熱する熱源(電熱ヒーター)となるヒーターを備えている。特許文献1の発酵器のように、熱源は主にケース内の底部に備えられていて、この熱源の上面(すなわちケース内底部上面)に水を貯水する皿状部材(容器)が設置される。この皿状部材は「蒸発皿」と称される。蒸発皿に貯められた水は、熱源により加熱されて蒸発し、庫内の湿度を保つ。
発酵器の庫内(ケースの内部空間)の温度は高く、湿度も高いので、ケースの壁面の内側(内壁面)において結露が発生しやすい。特許文献1の発酵器は、ケースの壁面を中空構造にし、かつ、壁面同士の結合構造に工夫している。この構造によって、以前の発酵器に比べて断熱性に優れ、結露の発生を低減している。しかし、特許文献1記載の発酵器であっても、結露の発生を完全に無くすことは難しい。特に、容易に折りたたむ構造のためには、壁面のヒンジ部分などは中空構造が薄くなりがちである。これらヒンジ部分を中心として、他の箇所においても結露は生じる。
発酵器の庫内で結露が生じると、その結露水が被発酵物(例えば、パン生地)に落下したり、結露水が外部に漏れだしたりなどの悪影響がある。結露水が被発酵物に落下して濡らすと、被発酵物の品質を低下させることになる。また、周壁面と底部の結合部分の隙間から結露水が漏れだすと発酵環境を維持するために必要な水が無くなってしまうので、水を補給する必要が生ずる。
すなわち従来の発酵器では、発酵時間中にケース内の結露水を拭き取ることや、充分な湿度を保てなくなる前に水を補給するなど、利用者の手間を煩わせる要素があり、利便性が損なわれていた。特に、天然酵母を用いたパン生地などは、発酵に時間がかかるので、水の補充が必要になりやすい。水を補充するには、ケースの扉を開けて蒸発皿に水を追加する作業が必要になる。このような作業が煩雑であること、また、水を追加するときに庫内の温度が変動し、発酵環境が乱れる、などの課題がある。
発酵器に関する発明ではないが、結露水を凝縮させて収集し、再利用する構造を備える冷凍食品販売装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2の冷凍食品販売装置が備える結露水を収集する構造は、小型の発酵器に適用することはできない。また、特許文献2の冷凍食品販売装置の構造を発酵器に適用させても、回収した結露水を再度蒸発させる構造を欠くので、長時間に渡って発酵環境を維持し、かつ、利便性も向上させる、という上記課題の解決には至らない。
また、回収した結露水(凝縮水)を再度利用する恒温恒湿装置が知られている(例えば、特許文献3を参照)。しかし、特許文献3記載の恒温恒湿装置は、発酵器のように小型かつ組立可能な構造において、結露水を収集し再利用できるようにする構造には適さない。
特開2011−234689号公報 特開平11−83291号公報 特開2001−330277号公報
そこで、小型の発酵器において、ケースの内側に生ずる結露により湿度維持のための水を損なうことなく、かつ、結露水が漏水しないものが望ましい。
本発明は、上記の課題に鑑みたものであって、小型であっても長時間に渡って発酵環境を容易に維持できる発酵器を提供することを目的とする。
本発明は、被発酵物が格納されるケースと、上記ケース内の熱源となるヒーターと、上記ヒーターにより加熱され上記ケースの内部空間の湿度を所定の値で維持する水蒸気となる水を貯める貯水部と、を有してなる発酵器であって、上記ケースの壁面内側において生じる上記水蒸気の結露水を、上記貯水部に向けて流動させる結露水流動部を有する、ことを主要な特徴とする。
本発明によれば、小型であっても長時間に渡って発酵環境を容易に維持できる発酵器を提供することができる。
本発明に係る発酵器の実施例を示す斜視図である。 上記発酵器の正面図である。 上記発酵器の右側面図である。 上記発酵器の分解斜視図である。 図2におけるC−C線断面図である 図3におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 上記発酵器の周壁部を折りたたんだ例を示す上面図である。
以下、本発明に係る発酵器の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例に係る発酵器1の斜視図である。図1に示されるように、発酵器1は、被発酵物が格納される(載置される)略立方体形状のケース2を有してなる。ケース2の内部には、熱源となる電熱性ヒーター(不図示)を備えている。
ケース2は、底面を構成する底部4と、底部4の周辺部上に配置される周壁部5と、ケース2の正面に取り付けられている扉6と、周壁部5と扉6に取り付けられる天井部7と、を有してなる。
底部4の詳細は後述するが、その外形は、扁平状であり、平面形状は略四角形状である。また、天井部7の外形は、平面形状が略四角形状である。また、底部4の前側の面上には、スイッチ13と、表示部14と、操作部15と、表示灯16が配置されている。
周壁部5は、背面部11と、側面部12と、を有してなる。背面部11及び側面部12の平面形状は、天井部7及び扉6と同様にそれぞれ略四角形状である。発酵器1において、底部4と周壁部5と扉6と天井部7は、それぞれ別体で形成されている。これらを図1のように組み立てると、立方体状のケース2を形成することができる。発酵器1は、未使用時において、底部4と周壁部5と扉6と天井部7に分解することができる。
扉6は、片開きタイプになるように設計されていて、その自由端(先端)には取手10が取り付けられている。なお、取手10としては、適宜のものを取り付けることができ、扉6と一体化しなくてもよく、あるいは取手10を扉6に取り付けなくともよい。
側面部12と底部4の周辺部の接合部分には、扉6の設置箇所との近傍において、ノブ9が配置されている。ノブ9は、底部4と周壁部5とを結合する結合部材である。
また、図1に示されるように側面部12の右側面には、外壁面を所定の深さ寸法で凹ませて形成される凹部が複数ある。これら凹部については、後述する。
図2は、発酵器1の正面図である。図2に示されるように、発酵器1は正面視の平面形状が、略四角形状である。底部4と周壁部5は、ノブ9により固定される。ノブ9は、周壁部5の側面外側から内側に向けて挿入されていて、底部4から立ち上がっている凸部にねじ込まれることにより、周壁部5と底部4を締結する。ノブ9を緩めれば、底部4と周壁部5は取り外すことができる。
底部4の正面部分に配置されているスイッチ13は、発酵器1の主電源のON−OFFを切り替えるスイッチである。表示部14は、例えば液晶表示器であって、ケース2内の温度を表示する。表示部14に表示される温度は、ケース2の内部に設置されている温度計(不図示)による、ケース2内部の実測値である。
スイッチ13をONにして主電源を入れた状態で、操作部15を操作してケース2の内部の温度を設定する。設定温度に達するまで電熱ヒーターは加熱する。ケース2の内部の温度は、図示しない温度計によって計測されていて、この温度計による計測結果が設定温度に達すれば、温度が上昇しすぎないように電熱ヒーターによる加熱を強制的に停止する。その後、温度計による計測結果が設定温度を下回れば、ケース2内部の温度を設定温度で維持するために、再度、電熱ヒーターによる加熱が行われる。電熱ヒーターの加熱制御は、図示しない制御部による。制御動作の詳細な説明は省略する。
操作部15は、ケース2内部の温度設定用つまみと動作開始用スイッチとを兼ねている。操作部15には、「OFF」ポジションが設けられている。操作部15のつまみがOFFポジションにあるとき、主電源がONになっていても電熱ヒーターは加熱状態にはならない。
表示灯16は、発酵器1の主電源がONになっていること、及び、ケース2の内部が加熱状態である(電熱ヒーターが動作中である)ことを表示する。発酵器1は、設定温度を維持する自動動作モードを備えている。表示灯16が点灯していれば、利用者は、発酵器1の主電源がONであることを知ることができ、かつ、自動動作モードであることを知ることができる。仮に、スイッチ13によって主電源がONになっていても、自動セイフティ機能により、自動動作モードの強制終了時は、表示灯16が点灯しない。
図3は、発酵器1の右側面図である。図3に示されるように、発酵器1の側面視の形状は、底部4が扁平な台形状、周壁部5が略四角形状である。底部4の後端面と背面部11の外壁面は、面が揃っている。
すでに説明したとおり、底部4の前方傾斜面には、複数のスイッチなどが配置されている。操作部15を含むこれらスイッチ類は、発酵器1の設置面から斜め上方に向けて配置されている。すなわち、発酵器1のスイッチ類は、利用者にとって確認・操作が行い易い配置になっている。
ここで、発酵器1の構造について説明する。図4は、発酵器1の分解斜視図である。図4において、扉6の図示は省略している。
図4に示されるように、ケース2は、底部4と、周壁部5と、天井部7がそれぞれ取り外されて別体になる。すなわち、本実施例に係る発酵器1は、組立式のものである。発酵器1は組立式に限るものではないが、以下の説明では、組立式を前提としている。
周壁部5は、側面部12と背面部11の結合部分が互いに回転可能なヒンジ部になっている。したがって、周壁部5は、背面部11に向けて左右方向から側面部12を折りたたむことができる。天井部7は、周壁部5を上方から見てコの字状にして底部4に固定した後、その上方開放部を塞ぐように固定される。天井部7の周辺部の内側には凹部が形成されていて、この凹部と周壁部5の上端に形成されている凸部が嵌合し、天井部7は周壁部5に固定される。
図4に示されるように、側面部12の壁面内側には、扉6(図4において不図示)の取り付け側から背面部11側に向かう方向(以下、前後方向という)において、所定の長さを有するトレイ保持部121が形成されている。このトレイ保持部121は、周壁部5の壁面内側において、所定の位置に所定の個数が形成されている。
トレイ保持部121は、図示しないトレイ(被発酵物を載置するための部材)の周縁部を保持する。トレイ保持部121は、側面部12の水平方向の全長に渡って形成されるものではなく、水平方向全長よりも短く分割されて形成されている。これは、結露水の流動をトレイ保持部121が妨げないようにするためである。トレイ保持部121は、さらに細かく分割されて形成されていてもよい。すなわち、トレイ保持部121は、トレイが落下しない程度の寸法であれば、その長さ、数は適宜選択すればよい。
たとえば、図4に示されるように、トレイ保持部121は、ケース2の前面開口近傍と背面部11との接合部近傍のそれぞれに形成すればよい。また、トレイ保持部121は、側面部12の高さ方向において、複数組を形成してもよい。なお、側面部12の最下部に形成されているトレイ保持部121は、背面部11との接合部近傍のみであるが、これは、前面開口近傍に形成される第2凸部42をトレイ保持部121の代わりとして用いることができるからである。
底部4の上面(内壁面)には、貯水部3が形成されている。貯水部3は、ケース2の内部空間の湿度を保持する水蒸気の素となる水を貯めておく窪みである。すなわち、貯水部3は、蒸発皿として機能する。底部4に内蔵する電熱ヒーターは、貯水部3の裏面側(底面側)に配置されていて、貯水部3に貯められた水を加熱する。電熱ヒーターの加熱によって貯水部3の水は蒸発して水蒸気になり、ケース2の内部空間において拡散する。これによってトレイに載置された被発酵物の発酵環境が、ケース2の内部空間で保たれる。貯水部3および底部4の上面の詳細については後述する。なお、貯水部3の外形は、平面形状が矩形の例を用いているが、貯水部3の外形をコレ限ることはなく、円形を含む任意の形状でもよい。
本実施例において貯水部3は、底部4の中心に形成されている。しかし、貯水部3を底部4の周辺を囲むような状態で形成してもよい。この場合、電熱ヒーターも底部4の周辺部分を囲むように配置される。
ここで、発酵器1の使用時における組み立て方法の一例を、図4を用いて説明する。まず、周壁部5(背面部11と側面部12)を底部4の周辺部に固定する。背面部11と側面部12は、ヒンジ部分により結合している一体物である。したがって、側面部12と背面部11の結合部分を略90度折り曲げて底部4に固定する。
周壁部5の底部4への固定は、第1凸部41、第2凸部42及びノブ9による。底部4の周辺部には、第1凸部41と、第2凸部42が形成されている。第1凸部41は、底部4の背面側の周辺部から高さ方向に突出して形成されている。第1凸部41の外形は、底部4の周辺部に沿って下底部分を有し所定の高さ位置に上底部分を有する台形状である。
第2凸部42は、底部4の側面周辺部から高さ方向に突出している。第2凸部42の外形は、底部4の周辺部に沿って底辺部を有し、所定の高さを有する略三角形状である。第2凸部42は、側面周辺部の前後端部近傍に形成されている。
第2凸部42の側面には、ネジ穴421が形成されている。このネジ穴421にノブ9が外側から挿入されて螺合する。側面部12の下端部には、ネジ穴421の位置に相当する位置に切り込み部122が形成されている。ノブ9をネジ穴421に螺合させた状態で、ノブ9のネジピン部分に切り込み部122を位置合わせして、周壁部5を下方に押し込むと、底部4に対する周壁部5の位置が決まる。
第1凸部41に当接する背面部11の下端には、嵌まり溝123が形成されている。この嵌まり溝123を第1凸部41にあてがった状態で、周壁部5全体を底部4に向けて押し付ける。背面部11が外側に撓むので、第1凸部41が嵌まり溝123に嵌り込んだ状態で、撓みが戻る。最後に、ノブ9を締めて、周壁部5が底部4に固定される。
以上のように、第1凸部41を嵌まり溝123と嵌合させ、切り込み部122にはノブ9を入り込こませた状態で、ノブ9を締めると、周壁部5は底部4に固定される。
次いで、底部4の正面側に扉6を適宜の方法で、側面部12側の前側上下端に合うように扉6を取り付ける。そして、天井部7の周辺を、周壁部5と扉6に嵌合することにより、ケース2を形成することができる。
図8は、周壁部5を折りたたんだ状態の例を示す上面図である。図8に示されるように、周壁部5は、背面部11を中心として、左右の側面部12をヒンジ部で折り曲げて重ねることができる。これによって、発酵器1を使用しないときの収納が容易になる。
周壁部5を折りたたんだときに、トレイ保持部121が邪魔にならないように、周壁部5には工夫が施されている。すなわち、周壁部5を構成する背面部11の内壁面と、側面部12の右側面外側には、周壁部5を折りたたんだときに、トレイ保持部121を収納するための凸部収納部51(図4参照)が形成されている。
また、図4に示されるように、扉6を閉めた状態で保持するためのロック部61が側面部12の内部前端に配置されている。これも、周壁部5を折りたたんだときに邪魔になるので、側面部12の右側面外側には、ロック部61を収納する収納部52も形成されている。
図8に示されるように、周壁部5を折りたたむときは、右側面を折りたたんだ後に左側面を折りたたむ。そこで、凸部収納部51と収納部52は、側面部12のうち右側面の外側にのみ形成すればよい。
扉6と天井部7と周壁部5を形成する材質は、ポリプロピレンとポリスチレンからなりブロー成型によって、扉6と天井部7と周壁部5は、その形状が形成されている。ブロー成型によって各部材を成型すると、内部が密閉された空間になる。なお、扉6と天井部7と周壁部5の材質は、代替できる他の高分子化合物でもよく、また、扉6と天井部7と周壁部5はそれぞれ材質が違っていてもよい。また、扉6と天井部7と周壁部5は、ブロー成型以外の成型方法によって形成してもよい。
●結露水流動部の説明
次に、発酵器1が備える「結露水流動部」について説明する。発酵器1が備える結露水流動部は、ケース2の温度と外部温度との差により、ケース2の内部(周壁部5の内壁面など)において結露が生じた場合、その結露水が貯水部3に向かって流動しやすくする構造である。これによって、結露水を再利用してケース2の内部空間の発酵環境を形成することができる。すなわち、発酵器1の動作開始時に貯水部3に入れた水を追加することなく、長時間に渡って、好適な発酵環境を形成することができる。
以下、結露水流動部について、図5から図7を用いて説明する。発酵器1が備える結露水流動部は、底部結露水流動部と、周壁部結露水流動部と、天井部結露水流動部と、を有してなる。
●底部結露水流動部
まず、底部結露水流動部について説明する。図5及び図6に示されるように、発酵器1の貯水部3は、底部4の中心に形成されている。また、底部4の周辺部から貯水部3に向かって、底部4の上面の一部が傾斜している。底部4の一部に形成されている傾斜面31は、底部4の上面の周辺部から中心部(貯水部3)に向かって所定の角度で下る下り傾斜である。貯水部3は、底部4の略中央において、傾斜面31よりも一段下がった段差によって形成されているから、傾斜面31に落ちた結露水は、傾斜面31上を流動して貯水部3に至る。
底部4の上面は、親水性の良い素材で形成される。例えば、ポリカーボネートが好適である。したがって、傾斜面31に落ちた結露水は、スムーズに、貯水部3に向かって流動する。また、傾斜面31にシボ加工を施しても良い。シボ加工を施せば、傾斜面31に落ちた結露水の流動がさらにスムーズになる。なお、傾斜面31の下り傾斜角度は、例えば、略4度(4度を含み公差による変動を許容した範囲)が好適である。以上のとおり、底部4が備える傾斜面31が、発酵器1の底部結露水流動部である。
なお、貯水部3を底部4の中央ではなく、底部4の外周に沿って形成した場合、傾斜面31は、底部4の中央から外側に向かって下る面になる。
●周壁部結露水流動部
次に、周壁部結露水流動部について説明する。図5及び図6に示されるように、底部4の傾斜面31と、側面部12及び背面部11の内壁面との間には、隙間32が形成されている。すなわち、傾斜面31は、周壁部5の内壁面(周壁面)とは鉛直方向において直接接触しない構造になっている。周壁部5の内壁面で結露が生ずると、その結露水は、重力の作用によって周壁部5の内壁面を伝いながら傾斜面31に向かう。内壁面の下端まで流動した結露水は、隙間32に相当する高さから傾斜面31に向けて落下し、傾斜面31を伝って貯水部3に流れこむ。仮に、隙間32を設けないとすれば、傾斜面31を内壁面との接合部分から、毛細管現象によって、結露水が外部に漏れ出すことになる。
隙間32は、例えば6mm程度のものである。したがって、周壁部5の内壁面を落ちてきた結露水は、この隙間32の作用によって周壁部5の外側に向けて流動することなく、傾斜面31に落下する。すなわち、発酵器1は、周壁部5の下端と傾斜面31との間に形成される隙間32によって、結露水が底部4と周壁部5との接合部分から外部へと漏水を生じさせない構造になっている。
また、周壁部5の内壁面に形成されているトレイ保持部121及び凸部収納部51は、それぞれ、結露水が内壁面を下る方向に対して横切る方向に形成されている。そこで、発酵器1では、トレイ保持部121と凸部収納部51を内壁面の水平方向全長ではなく、それよりも短い長さで形成している。これによって、水平方向において分断されているトレイ保持部121と凸部収納部51の形成されていない箇所を通って結露水が流動しやすくなっている。また、トレイ保持部121は、縦断面形状が半円形になっていて、トレイ(不図示)を載置する平面部分以外は、結露水が流動しやすい形状(例えば、円形)になっている。
すでに説明したとおり、周壁部5はブロー成型により形成される。成型時において周壁部5の素材は円筒状に押し出されて供給される。この工程によって、素材の表面(周壁部5の壁面)には、押し出し方向にスジが生ずる。このスジは、周壁部5の内側壁面高さ方向における「ヘアライン仕上げ」のようになる。すなわち、周壁部5の内壁面は垂直方向のヘアライン仕上げ構造を備えている。なお、製造工程に形成されるスジを周壁部結露水流動部として利用するのではなく,その後の製造工程において周壁部5の内壁面に結露水が流動し易い構造を施しても良い。
以上のように、周壁部5の内壁面に付着した結露水は、下方に向けて流動しやすい構造を備えている。
●天井部結露水流動部
次に、天井部結露水流動部について詳細に説明する。図5から図7に示されるように本実施例に係る発酵器1は、天井部7の内壁面は水平方向に対して傾斜している。図8に示されるように、天井部7の内壁面は、第1傾斜面71と第2傾斜面72の2つの傾斜面により形成されている。第1傾斜面71は、背面部11の内壁面及び扉6の取り付け側から天井部7の中心部分に向かって高くなる緩やかな円弧状の傾斜面である。第2傾斜面72は、背面部11の内壁面から天井部7の中心部分に向かって高くなる緩やかな円弧状の傾斜面である。
したがって、天井部7の内壁面は、中心付近の高さが周壁部5との接合部分の高さよりも高いドーム部になっていて、結露がドーム部の傾斜に沿って周辺部に流動しやすくなっている。
図5及び図6に示されるように、第1傾斜面71と第2傾斜面72の、水平面に対する傾斜角度は異なる。第2傾斜面72の傾斜は、第1傾斜面71の傾斜よりも大きい。結露によって天井部7の内壁面に付着した結露水は、第1傾斜面71または第2傾斜面72のいずれかを伝って、側面部12の内壁面へと流動する。天井部7は、平面形状が矩形であって、中心部から側面部12に向かう方向が長手方向であり、背面部11と扉6に向かう方向は短手方向になっている。すなわち、第2傾斜面72の方が結露水の流動距離は長く、第1傾斜面71の方が結露水の流動距離が短い。そこで、第2傾斜面72の傾斜を、第1傾斜面71の傾斜よりも大きく(キツく)し、結露水の流動を促す構造を形成している。
●結露水流動部の効果
発酵器1は、底部4に形成されている貯水部3に入れられた水が蒸発し、ケース2の内部空間の湿度を所定の値で維持する。このとき、水蒸気が天井部7、背面部11、側面部12の内壁面に接触して結露する。結露の量が多くなると、ケース2内部の湿度維持に悪影響をおよぼす。そこで、内壁面の各部で生じた結露が、重力によって流動し易いように結露水流動部を備えている。
具体的には、天井部結露水流動部によって、天井部7の内壁面において生じた結露水は、その方向に関わらず、周壁部5の内壁に向かって流動しやすくなっている。また、周壁部結露水流動部によって、背面部11及び側面部12の内壁面において生じた結露水は、下方向に向けて流動しやすくなっている。また、周壁部結露水流動部は、周壁部5の下端と底部4の上面との接合部分から外部に漏水することを防止できる。
さらに、底部結露水流動部によれば、天井部7、背面部11、側面部12のそれぞれの内壁面から底部4の上面に落ちてきた結露水を、貯水部3へとスムーズに流動させることができる。
貯水部3に戻ってきた結露水は、再び加熱されて、水蒸気となり、ケース2の内部空間の湿度を保つように作用する。
すなわち、結露水流動部によって、発酵器1のケース2の内部空間の湿度が結露の影響で下がることを防止することができる。これによって、長時間の発酵を行うときであっても、途中で水を追加することなく、好適な発酵環境を維持てき、利用者に利便性も向上する。
●漏水防止構造
図5及び図6に示されるように、発酵器1は、貯水部3の裏面側(底部4の内部)に熱源となるヒーター70を備えている。ヒーター70は、底部4の内部に設置されていて、その位置は、貯水部3の裏面側である。すでに説明したとおり、貯水部3は、平面形状が矩形であるから、ヒーター70の平面形状も、貯水部3の平面形状に合わせて矩形である。なお、貯水部3を底部4の周辺部を囲むように形成した場合(平面形状がロ字形状の場合)、ヒーター70も貯水部3のロ字形状に合わせてロ字形状にすればよい。
底部4は、貯水部3と、貯水部3に連なる結露水流動部との間には結合箇所や隙間が生じない構造になっている。例えば、底部4の上平面は、耐熱性樹脂の一体成型により製造され、傾斜面31と貯水部3を一体に形成する。または、貯水部3を耐熱高熱伝導性樹脂により成型し、これを底部2にインサートする一体成型としてもよい。
従来であれば、底部4の上面にヒーター70を設置して、その上に蒸発皿を設置する構造を用いていた。このような従来構造は、ヒーター70と底部4との接合部において、シリコンゴムなどのシール加工を施す必要があった。すなわち、従来構造では、底部4において結合箇所や隙間を塞ぐ加工が必要であった。このようなシール加工を施さないと、ケース2全体の断熱性が損なわれ、また、結露水の漏水につながるからである。
これに対して発酵器1は、底部4を耐熱性樹脂の一体成形物として、貯水部3と、貯水部3と連続的につながる底部4の傾斜面31(結露水流動部)との間に結合部分を生じさせないようになっている。すなわち、発酵器1によれば、断熱性が損なわれる隙間や、結露水が漏水する隙間が形成されない。
以上のとおり、発酵器1は、小型であって、ケース2の内側に生ずる結露により湿度維持のための水を損なうことなく、かつ、結露水の漏水も防ぐことができる。
1 発酵器
2 ケース
3 貯水部
4 底部
5 周壁部
11 背面部
12 底部
31 傾斜面
32 隙間
70 ヒーター

Claims (15)

  1. 被発酵物が格納されるケースと、
    上記ケース内の熱源となるヒーターと、
    上記ヒーターにより加熱され上記ケースの内部空間の湿度を維持する水蒸気となる水を貯める貯水部と、
    を有してなる発酵器であって、
    上記ケースの壁面内側において生じる上記水蒸気の結露水を、上記貯水部に向けて流動させる結露水流動部を有する、
    ことを特徴とする発酵器。
  2. 上記ケースは、
    上記貯水部が配置される底部と、
    上記底部の周辺部に配置される周壁部と、
    上記周壁部の上方開放部を塞ぐ天井部と、を有してなり、
    上記結露水流動部は、上記貯水部と連なる上記底部の上面に形成され、上記貯水部に向かう下り傾斜面を有する、
    請求項1記載の発酵器。
  3. 上記下り傾斜面は、シボ加工が施されている、
    請求項2記載の発酵器。
  4. 上記下り傾斜面の傾斜角度は、略4度である、
    請求項2または3記載の発酵器。
  5. 上記結露水流動部は、上記天井部に形成されたドーム部を含み、
    上記ドーム部は、上記天井部における中心付近の高さが上記周壁部との接合部分である周辺部の高さよりも高い、
    請求項2乃至4のいずれかに記載の発酵器。
  6. 上記ドーム部は、上記天井部の周辺部から中心部に向かう傾斜角度が、当該天井部における長手方向よりも短手方向の方が大きい、
    請求項5記載の発酵器。
  7. 上記結露水流動部は、上記周壁部の内側壁面のヘアライン仕上げ構造を含む、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の発酵器。
  8. 上記周壁部の内側壁面は、上記被発酵物を載置するトレイの周縁部を保持するトレイ保持部を有する、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の発酵器。
  9. 前記トレイ保持部は、前記トレイの周縁部の一部を保持する、
    請求項9記載の発酵器。
  10. 前記トレイ保持部は、断面形状は半円形である。
    請求項8または9に記載の発酵器。
  11. 上記貯水部は、上記底部の略中央に配置されている、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の発酵器。
  12. 上記貯水部は、上記底部の周縁部に配置されている、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の発酵器。
  13. 上記底部と上記周壁面の下端との間には隙間が形成されている。
    請求項2乃至12のいずれかに記載の発酵器。
  14. 上記底部は、耐熱性樹脂であって、上記貯水部と上記底部の上記結露水流動部は一体成型されている、
    請求項2乃至13のいずれかに記載の発酵器。
  15. 被発酵物が格納されるケースと、上記ケース内の熱源となるヒーターと、を有し、
    上記ケースは、上記ヒーターが内蔵される底部と、上記底部に取り付けられる周壁部および扉と、上記周壁部と上記扉に取り付けられる天井部と、を備え、上記底部と上記周壁部と上記扉と上記天井部のそれぞれは、別体であり、組立式の発酵器であって、
    上記底部と、上記周壁部と、上記天井部は、請求項2乃至14のいずれかに記載されている、底部、周壁部、天井部であることを特徴とする、
    組み立て式の発酵器。
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