JP2015222875A - 車載用スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビビリ音を低減して車両室内でより良質な音響を実現することができる車載用スピーカ装置を提供する。
【解決手段】本装置は、車両の内装材(天井材2)に取り付けられる車載用スピーカ装置1であって、振動板8を備えるスピーカ3と、振動板と内装材との間に配されて振動板の振動を内装材に伝達する枠状の伝達部材4と、を備える。そして、伝達部材4には、外周縁部4bと内周縁部4cとを連絡するように線状に延びる脆弱部(スリット18a〜18d)が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載用スピーカ装置に関し、更に詳しくは、ビビリ音を低減して車両室内でより良質な音響を実現することができる車載用スピーカ装置に関する。
従来の車載用スピーカ装置として、天井材等の内装材に取り付けられるものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、例えば、図11に示すように、振動板108を備えるスピーカ103と、振動板108と内装材102との間に配されて振動板108の振動を内装材102に伝達する枠板状の伝達部材104と、内装材102の出力用開口102aを覆うスピーカグリル105と、備えてなる車載用スピーカ装置101が開示されている。この車載用スピーカ装置101によると、伝達部材104により振動板108の振動が内装材102に効率良く伝達される。そして、内装材102の振動による音出力とスピーカ103からの直接的な音出力とによって車両室内で良質な音響が実現される。
さらに、上記特許文献1には、例えば、図12に示すように、所定の配列方向Pに沿って複数配列される磁石110及びコイル111を備えるスピーカ103を採用することが開示されている。
特開2012−114664号公報
しかし、上記従来の車載用スピーカ装置101では、伝達部材104が比較的強固な構造を有するため、スピーカ103の振動板108の複雑な振動によっては伝達部材104が追従せずビビリ音(すなわち、ノイズ)が生じてしまう場合がある。
また、上記従来の車載用スピーカ装置101では、特定のスピーカ103を採用しているため、振動板108のコイル111を挟む両側で振幅に強弱が発生する場合があり、ビビリ音が生じ易い。この振幅の強弱の要因としては、例えば、隣接するコイル111間を結ぶ導線が振動板108の一方側に偏って配されることが考えられる。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、ビビリ音を低減して車両室内でより良質な音響を実現することができる車載用スピーカ装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の内装材に取り付けられる車載用スピーカ装置であって、振動板を備えるスピーカと、前記振動板と前記内装材との間に配されて前記振動板の振動を前記内装材に伝達する枠状の伝達部材と、を備え、前記伝達部材には、外周縁部と内周縁部とを連絡するように線状に延びる脆弱部が形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記脆弱部は、前記伝達部材の外周縁部及び内周縁部のうちの一方の縁部から切り欠かれて他方の縁部まで延びるスリットであることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、前記スピーカは、所定の配列方向に沿って複数配列される磁石及びコイルを備え、前記伝達部材は、前記配列方向と略平行な方向に延びる一対の片を備え、前記脆弱部は、前記一対の片のうちの一方の片に前記配列方向と略直交する方向に延びて形成される複数の第1脆弱部と、他方の片に前記配列方向と略直交する方向に延びて形成される複数の第2脆弱部と、を備え、隣接する前記第1脆弱部の前記配列方向の間隔と、隣接する前記第2脆弱部の前記配列方向の間隔と、が異なっていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記伝達部材と前記振動板とがネジで固定されており、前記伝達部材には、前記ネジと噛み合うナットが埋設されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記伝達部材の横幅は、前記振動板の横幅と略同じであることを要旨とする。
本発明の車載用スピーカ装置によると、振動板を備えるスピーカと、振動板と内装材との間に配されて振動板の振動を内装材に伝達する枠状の伝達部材と、を備え、伝達部材には、外周縁部と内周縁部とを連絡するように線状に延びる脆弱部が形成されている。このように、伝達部材に線状の脆弱部を設定することで、伝達部材で振動の共振点がズラされてビビリ音が低減される。よって、車両室内でより良好な音響を実現することができる。
また、前記脆弱部が、前記伝達部材の外周縁部及び内周縁部のうちの一方の縁部から切り欠かれて他方の縁部まで延びるスリットである場合は、スリットによりビビリ音がより確実に低減される。
また、前記スピーカが、所定の配列方向に沿って複数配列される磁石及びコイルを備え、前記伝達部材が、一対の片を備え、前記脆弱部が、複数の第1脆弱部と、複数の第2脆弱部と、を備え、隣接する前記第1脆弱部の前記配列方向の間隔と、隣接する前記第2脆弱部の前記配列方向の間隔と、が異なっている場合は、伝達部材の一対の片の間で強度が異なることとなり、スピーカの振動板の振幅の強弱に応じて共振点が好適にズラされ、ビビリ音がより確実に低減される。
また、前記伝達部材と前記振動板とがネジで固定されており、前記伝達部材に、前記ネジと噛み合うナットが埋設されている場合は、振動板と伝達部材との密着性が高められ、ビビリ音がより確実に低減される。
さらに、前記伝達部材の横幅が、前記振動板の横幅と略同じである場合は、伝達部材の横幅が振動板の横幅より大きな場合と比べて、ビビリ音がより確実に低減される。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る車載用スピーカ装置が取り付けられた天井材を車室外側から見下ろした模式図である。 図1の要部拡大図である。 上記車載用スピーカ装置の分解斜視図である。 図2のIV−IV線断面拡大図である。 実施例に係る伝達部材の平面図である。 図5の縦断面拡大図であり、(a)はa−a線断面を示し、(b)はb−b線断面を示し、(c)はc−c線断面を示す。 実験例及び比較例に係る車載用スピーカ装置のスイープ試験結果であり、(a)は実験例1のスイープ試験結果を示し、(b)は比較例1のスイープ試験結果を示す。 実験例に係る車載用スピーカ装置の縦断面図であり、(a)は実験例2の車載用スピーカ装置を示し、(b)は実験例3の車載用スピーカ装置を示す。 実験例及び比較例に係る車載用スピーカ装置のスイープ試験結果であり、(a)は比較例2のスイープ試験結果を示し、(b)は実験例2のスイープ試験結果を示し、(c)は実験例3のスイープ試験結果を示す。 その他の形態の脆弱部を説明するための説明図であり、(a)は内周縁部から切り欠かれたスリットを示し、(b)は縁部から切り欠かれない貫通孔を示し、(c)は、厚さ方向に貫通しない溝部を示す。 従来の車載用スピーカ装置の分解斜視図である。 従来のスピーカの分解斜視図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<車載用スピーカ装置>
本実施形態に係る車載用スピーカ装置は、車両の内装材(2)に取り付けられる車載用スピーカ装置(1)であって、振動板(8)を備えるスピーカ(3)と、振動板と内装材との間に配されて振動板の振動を内装材に伝達する枠状の伝達部材(4)と、を備え、伝達部材(4)には、外周縁部(4b)と内周縁部(4c)とを連絡するように線状に延びる脆弱部(18a〜18d、18’、36、37)が形成されている(例えば、図1〜図3及び図10等参照)。なお、上記「線状」とは、脆弱部の平面視で線のように細長い形を意図する。
上記「脆弱部」は、伝達部材で振動の共振点をズラし得る限り、その形状、個数、配置形態等は特に問わない。この脆弱部は、通常、伝達部材を複数の部位に分けるように複数配されている。この脆弱部としては、例えば、伝達部材(4)の外周縁部(4b)及び内周縁部(4c)のうちの一方の縁部から切り欠かれて他方の縁部まで延びるスリット(18a〜18d、18’)である形態(例えば、図3及び図10(a)等参照)、伝達部材(4)の厚さ方向に貫通した貫通孔(36)である形態(例えば、図10(b)等参照)、伝達部材(4)の厚さ方向に凹んだ溝部(37)である形態(例えば、図10(c)等参照)などを挙げることができる。なお、上記脆弱部の横幅(S)としては、例えば、1〜10mm(好ましくは2〜6mm)等を挙げることができる(例えば、図5等参照)。
本実施形態に係る車載用スピーカ装置としては、例えば、上記スピーカ(3)は、所定の配列方向(P)に沿って複数配列される磁石(10)及びコイル(11)を備え、上記伝達部材(4)は、配列方向(P)と略平行な方向に延びる一対の片(15a、15b)を備え、上記脆弱部は、一対の片のうちの一方の片(15a)に配列方向(P)と略直交する方向に延びるように形成される複数の第1脆弱部(18a)と、他方の片(15b)に配列方向(P)と略直交する方向に延びるように形成される複数の第2脆弱部(18b)と、を備え、隣接する第1脆弱部の配列方向の間隔(L1)と、隣接する第2脆弱部の配列方向の間隔(L2)と、が異なっている(例えば、図5等参照)。
本実施形態に係る車載用スピーカ装置としては、例えば、上記伝達部材(4)と振動板(8)とがネジ(27)で固定されており、伝達部材には、ネジと噛み合うナット(28)が埋設されている形態(例えば、図4等参照)を挙げることができる。このナット(28)は、例えば、樹脂製の伝達部材の成形時にインサート成形されることができる。これにより、振動板と伝達部材との密着性がより高められる。
本実施形態に係る車載用スピーカ装置としては、例えば、上記伝達部材(4)の横幅(W1)は、振動板(8)の横幅(W2)と略同じである形態(例えば、図4等参照)を挙げることがきる。この伝達部材(4)の横幅(W1)としては、例えば、44〜60mm(好ましくは44〜54mm)等を挙げることができる。また、伝達部材(4)の厚さ(t)としては、例えば、1.8〜3.5mm(好ましくは2〜2.8mm)等を挙げることができる。
本実施形態に係る車載用スピーカ装置としては、例えば、上記伝達部材(4)の内周縁部(4c)には、車室内側に向かって延びて内装材(2)に形成された出力用開口(2a)の側面に対向又は接触する立壁(21)が設けられており、上記脆弱部は、伝達部材(4)の外周縁部(4b)から切り欠かれて内周縁部(4c)まで延びるスリット(18a〜18d)である形態(例えば、図3及び図4等参照)を挙げることができる。これにより、スリットにより内装材への音遮蔽機能を有する立壁が分断されない。
なお、上記「伝達部材」の材質としては、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド(PA)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)等の樹脂を挙げることができる。これらのうち、ポリカーボネートであることが好ましい。振動の減衰率(損失係数)が低い、即ち振動伝達性が高いためである。さらに、伝達部材は、ガラス繊維、炭素繊維、合成繊維等の繊維材料を含む樹脂からなることが好ましい。折れ、伝達部材の割れ等の破損が抑制されるためである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)車載用スピーカ装置の構成
本実施例に係る車載用スピーカ装置1は、図1及び図2に示すように、車両天井材2(本発明に係る「内装材」として例示する。)の後方左右側に取り付けられる。これら各車載用スピーカ装置1は、図3及び図4に示すように、スピーカ3(「平面スピーカ」とも称される。)、伝達部材4及びスピーカグリル5を備えている。
なお、上記スピーカ3は、図5に示すように、所定の配列方向P(図5中で紙面に直交する方向)に沿って複数配設される磁石10及びコイル11を備えている。このスピーカ3は、フレーム7と、フレーム7に取り付けられる振動板8と、フレーム7に対して弾性的に支持されるヨーク9と、を備えている。このヨーク9内に複数の磁石10が収容されるとともに、振動板8上に複数のコイル11が取り付けられている。上記振動板8は、矩形平板状に形成されている。この振動板8は、フレーム7の裏面に両面テープや接着剤等で接合されている。また、ヨーク9は、強磁性体からなり、フレーム7の端部に支持された弾性部材12(例えば、板バネ等)に取り付けられている。
上記磁石10は、S極が下方を向く磁石10とN極が下方を向く磁石10とが交互に隣り合うように配列されている。また、上記コイル11は、各磁石10による磁気回路と錯交するように配されている。これら各コイル11は、フレーム7に形成された開口7aを介して複数の磁石10のうちの下方にS極が向く磁石10と対向している。なお、上記スピーカ3では、振動板8のコイル11を挟む両側のうちの一方側で振幅が比較的大きく、他方側で振幅が比較的小さくなるものとする。
上記伝達部材4は、図3及び図4に示すように、ガラス繊維を含んだ樹脂材(例えば、ポリカーボネート)からなされている。この伝達部材4は、スピーカ3からの音を直接的に車室内側R1に出力するための開口4aが形成され、全体として枠板状(具体的に矩形枠板状)とされている。この開口4aは、天井材2に形成された出力用開口2aと対向するとともに、スピーカ3の振動板8で車室外側R2から覆われている。この伝達部材4の横幅W1(すなわち、配列方向Pと略直交する方向の横幅W1)は、スピーカ3の振動板8の横幅W2(すなわち、配列方向Pと略直交する方向の横幅W2)と略同じ値(例えば、約44mm)とされている。また、伝達部材4の板厚さtは約2mmとされている。
また、上記伝達部材4は、振動板8の車室内側R1の面と天井材2の車室外側R2の面との間に配されている。この伝達部材4は、天井材2の車室外側R2の面に接着剤等で接合されている。そして、伝達部材4は、振動板8の振動を天井材2に伝達する機能を発揮する。なお、上記天井材2は、樹脂発泡体等からなる基材の車室内側の面に織布等からなる表皮を積層してなされている。
また、上記伝達部材4は、図5及び図6に示すように、上記配列方向Pと略平行な方向に延びる一対の片15a、15bと、一対の片15a、15bの長手方向の端部を連絡する一対の連絡片15c、15dと、を備えている。これら各片15a〜15dのそれぞれには、伝達部材4の外周縁部4bと内周縁部4cとを連絡するように線状に延びるスリット18(本発明に係る「脆弱部」として例示する。)が形成されている。このスリット18は、一方の片15aに形成される複数(図中2つ)の第1スリット18aと、他方の片15bに形成される複数(図中2つ)の第2スリット18bと、一方の連絡片15cに形成される単一の第3スリット18cと、他方の連絡片15dに形成される単一の第4スリット18dと、を備えている。これら第1〜第4スリット18a〜18bにより伝達部材4は平面視で複数(図中6つ)の領域に仕切られている。
上記第1〜第4スリット18a〜18dのそれぞれは、伝達部材4の外周縁部4bから切り欠かれて内周縁部4cまで延びている。これら第1及び第2スリット18a、18bは、配列方向Pと略直交する方向に延びている。また、第3及び第4スリット18c、18dは、配列方向Pと平行な方向に延びている。さらに、隣接する第1スリット18aの配列方向Pの間隔L1は、隣接する第2スリット18bの配列方向Pの間隔L2より大きな値とされている。これにより、一方の片15aの剛性が他方の片15bの剛性より低くされるため、スピーカ3の振動板8の振幅の強弱に応じて共振点が好適にズラされる。なお、上記第1〜第4スリット18a〜18dの横幅Sは約2mmとされている。
上記伝達部材4の内周縁部4cには、図4に示すように、車室内側R1に向かって延びて天井材2の出力用開口2aの側面に対向又は接触する立壁21が設けられている。この立壁21は、スリット18a〜18dにより分断されず内周縁部4cの全周にわたって設けられ、全体として筒状とされている。また、立壁21には、図3に示すように、スピーカグリル5の後述の舌片が差し込まれる差込口22が形成されている。さらに、伝達部材4の差込口22と開口4aを挟む反対側には、スピーカグリル5を締結するためのネジ26が挿通する小孔23が形成されている。
上記伝達部材4の各連絡片15c、15d上には、図3に示すように、車室外側R2に向かって突出する突起24が形成されている。これら各突起24にスピーカ3のフレーム7及び振動板8に形成された切欠部25が当接することで、伝達部材4に対してスピーカ3が位置決めされる。また、上記伝達部材4には、図4に示すように、振動板8を締結するためのネジ27が噛み合う複数(図3中で6つ)の金属製のナット28が埋設されている。これら各ナット28は、伝達部材4の成形時にインサート成形される。そして、振動板8に形成された貫通孔29に挿通されるネジ27を伝達部材4のナット28にねじ込むことで、スピーカ3と伝達部材4とが一体化される。
上記スピーカグリル5は、図3及び図4に示すように、樹脂材からなり、天井材2の出力用開口2aを覆うような矩形板状に形成されている。このスピーカグリル5には、音出力用の多数の貫通孔31が形成されている。また、スピーカグリル5の長手方向の一端側には、伝達部材4の差込口22に差し込まれる舌片32が設けられている。また、スピーカグリル5の長手方向の他端側には、車室外側R2に向かって突出するボス33が設けられている。そして、スピーカグリル5の舌片32を伝達部材4の差込口22に差し込んでから、伝達部材4の小孔23に挿通されるネジ26をスピーカグリル5のボス33にねじ込むことで、天井材2を挟んでスピーカグリル5と伝達部材4とが一体化される。
(2)車載用スピーカ装置の作用
次に、上記構成の車載用スピーカ装置1の作用について説明する。上記スピーカ3によると、コイル11に音声信号(電気信号)が入力されると、コイル11に変動磁界が生じ、この変動磁界が磁石10の磁界と相互作用して振動板8が振動する。また、振動板8に対して磁石10が弾性的に支持されているため、振動板8の振動と同時に磁石10も振動する。これらによって音声信号が音に変換される。なお、上記スピーカ3において、磁石10の振動(特に、低周波の振動)はフレーム7を介して振動板8に伝搬される。
そして、車載用スピーカ装置1によると、図4に示すように、振動板8で発生した音の一部(特に中高音)は、伝達部材4の開口4a及び天井材2の出力用開口2aを通って車室内側R1に直接的に出力される。このとき、伝達部材4の立壁21により天井材2への音の吸収が抑制される。さらに、振動板8で発生した音の一部(特に低音)は、伝達部材4で増幅されつつ天井材2に伝達されて天井材2の振動により車室内側R1に出力される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例の車載用スピーカ装置1によると、振動板8を備えるスピーカ3と、振動板8と天井材2との間に配されて振動板8の振動を天井材2に伝達する枠状の伝達部材4と、を備え、伝達部材4には、外周縁部4bと内周縁部4cとを連絡するように線状に延びるスリット18a〜18dが形成されている。このように、伝達部材4に線状のスリット18a〜18dを設定することで、伝達部材4で振動の共振点がズラされてビビリ音が低減される。よって、車両室内でより良好な音響を実現することができる。
また、本実施例では、脆弱部として、伝達部材4の外周縁部4bから切り欠かれて内周縁部4cまで延びるスリット18a〜18dを採用している。これにより、スリット18a〜18dによりビビリ音がより確実に低減される。特に、本実施例では、伝達部材4の内周縁部4cには、車室内側R1に向かって延びて天井材2に形成された出力用開口2aの側面に対向又は接触する立壁21が設けられているが、スリット18a〜18dにより天井材2への音遮蔽機能を有する立壁21が分断されない。
また、本実施例では、スピーカ3は、所定の配列方向Pに沿って複数配列される磁石10及びコイル11を備え、伝達部材4は、一対の片15a、15bを備え、脆弱部は、複数の第1スリット18aと、複数の第2スリット18bと、を備え、隣接する第1スリット18aの配列方向Pの間隔L1と、隣接する第2スリット18bの配列方向Pの間隔L2と、が異なっている。これにより、伝達部材4の一対の片15a、15bの間で強度が異なることとなり、スピーカ3の振動板8の振幅の強弱に応じて共振点が好適にズラされ、ビビリ音がより確実に低減される。
また、本実施例では、伝達部材4と振動板8とがネジ27で固定されており、伝達部材4には、ネジ27と噛み合うナット28が埋設されている。これにより、振動板8と伝達部材4との密着性が高められ、ビビリ音がより確実に低減される。特に、本実施例では、上記ナット28は、樹脂製の伝達部材4の成形時にインサート成形されるので、振動板8と伝達部材4との密着性がより高められる。
さらに、本実施例では、伝達部材4の横幅W1は、振動板8の横幅W2と略同じである。これにより、伝達部材4の横幅W1が振動板8の横幅W2より大きな場合(図8(a)参照)と比べて、ビビリ音がより確実に低減される。
(4)実験例及び比較例について
次に、実験例及び比較例に係る車載用スピーカ装置のスイープ試験結果について説明する。このスイープ試験(JIS C 1513)では、60秒の間で振動数を100〜500Hzまで変化させ、車載用スピーカ装置から1メートル離れた位置でマイクにより音圧を測定した。
<実験例1及び比較例1>
実験例1として、上記実施例の車載用スピーカ装置1と同じものを採用した。すなわち、伝達部材4(スリット18a〜18d有り、ナット28有り、横幅W1;44mm、板厚t;2mm)及びスピーカ3(振動板8の横幅W2;44mm)を採用した。一方、比較例1として、上記実施例の車載用スピーカ装置1を変更したものを採用した。すなわち、伝達部材4を変更したもの(スリット18a〜18d無し、ナット28有り、横幅W1;44mm、板厚t;2mm)及びスピーカ3(振動板8の横幅W2;44mm)を採用した。
実験例1のスイープ試験結果において、図7(a)に示すように、振動数350Hz(ビビリ音が発生し易い振動数)の音圧のピークを通るように直線P1を引く。この直線P1上において、各振動数の音圧がそれぞれ離れていることから、ビビリ音の発生率が低いことがわかる。一方、比較例1のスイープ試験結果において、図7(b)に示すように、振動数350Hzの音圧のピークを通るように直線P2を引く。この直線P2上において、振動数350Hzの音圧のピーク以外の各振動数の音圧がそれぞれ互いに近いことから、ビビリ音の発生率が高いことがわかる。
<実験例2、3及び比較例2>
実験例2として、図8(a)に示すように、上記実施例の車載用スピーカ装置1を変更したものを採用した。すなわち、伝達部材4を変更したもの(スリット18a〜18d有り、ナット28無し、横幅W1;52mm、板厚t;2mm)及びスピーカ3(振動板8の横幅W2;44mm)を採用した。また、実験例3として、図8(b)に示すように、上記実施例の車載用スピーカ装置1を変更したものを採用した。すなわち、伝達部材4を変更したもの(スリット18a〜18d有り、ナット28無し、横幅W1;44mm、板厚t;2mm)及びスピーカ3(振動板8の横幅W2;44mm)を採用した。
さらに、比較例2として、上記実施例の車載用スピーカ装置1を変更したものを採用した。すなわち、伝達部材4を変更したもの(スリット18a〜18d無し、ナット28無し、横幅W1;52mm、板厚t;2mm)及びスピーカ3(振動板8の横幅W2;44mm)を採用した。
比較例1のスイープ試験結果では、図9(a)に示す範囲Q1aにおいて、各振動数の山形状が鋭く明確にでていることから、ビビリ音の発生率が高いことがわかる。これに対して、実験例2、3のスイープ試験結果では、図9(b)(c)に示す範囲Q1b、Q1cにおいて、各振動数の山形状が緩やかであることから、ビビリ音の発生率が低いことがわかる。
さらに、実験例2及び実験例3のスイープ試験結果を比べると、図9(b)(c)に示す範囲Q2b、Q2cにおいて、実験例2に比べて実験例3のほうが各振動数の音圧が低く抑えられている。すなわち、伝達部材4の横幅W1が振動板8の横幅W2と略同じである場合(実験例3;図8(b)参照)は、伝達部材4の横幅W1が振動板8の横幅W2より大きな場合(実験例2;図8(a)参照)と比べて、ビビリ音がより低減されることがわかる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、脆弱部として、伝達部材4の外周縁部4bから切り欠かれて内周縁部4cまで延びるスリット18a〜18dを例示したが、これに限定されず、例えば、図10(a)に示すように、伝達部材4の内周縁部4cから切り欠かれて外周縁部4bまで延びるスリット18’としてもよい。また、例えば、図10(b)に示すように、外周縁部4b及び内周縁部4cから切り欠かれることなく伝達部材4の厚さ方向に貫通した貫通孔36としてもよい。さらに、図10(c)に示すように、伝達部材4の厚さ方向に凹んだ溝部37としてもよい。この場合、伝達部材4の車室内側R1の表面4e側に溝部37を形成するとともに、伝達部材4の車室外側R2の表面4fをスピーカ取付面とすることが好ましい。ビビリ音をより低減できるためである。
また、上記実施例では、直線状に延びる脆弱部(スリット18a〜18d)を例示したが、これに限定されず、例えば、曲線状、湾曲状、屈曲状等の線状に延びる脆弱部としてもよい。
また、上記実施例では、面磁石10を利用して振動板8を振動させる平面スピーカ3を採用したが、これに限定されず、例えば、固定電極板の間に振動板を積層し、電極板への電圧を変化させることで振動板を振動させる静電式の平面スピーカを採用してもよい。また、伝達部材4の表面に接する振動板8を備える限り各種スピーカを採用してもよい。
また、上記実施例では、伝達部材4に埋設されたナット28にネジ27を螺合して伝達部材4とスピーカ3とを締結するようにしたが、これに限定されず、例えば、ナット28を備えずに、伝達部材4に形成された雌ネジにネジ27を螺合して伝達部材4とスピーカ3とを締結するようにしてもよい。さらに、上記実施例では、伝達部材4の成形時にインサート成形されるナット28を例示したが、これに限定されず、例えば、伝達部材4の成形後に取り付けられるナットとしてもよい。
また、上記実施例では、伝達部材4の横幅W1をスピーカ3の振動板8の横幅W2と略同じとしたが、これに限定されず、例えば、伝達部材4の横幅W1を振動板8の横幅W1より大きく又は小さくしてもよい。
さらに、上記実施例では、車両天井材2(内装材)に取り付けられる車載用スピーカ装置1を例示したが、これに限定されず、例えば、内装材として、ドアトリム、ピラーガーニッシュ、ダッシュボード、インストルメントパネル、コンソールボックス、サンバイザ等に取り付けられる車載用スピーカ装置としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両の内装材に取り付けられる車載用スピーカ装置に関する技術として広く利用される。
1;車載用スピーカ装置、2;天井材、3;スピーカ、4;伝達部材、4b;外周縁部、4c;内周縁部、7;フレーム、8;振動板、9;ヨーク、10;磁石、11;コイル、15a,15b;一対の片、18a〜18d,18’;スリット、27;ネジ、28;ナット、36;貫通孔、37;溝部、L1;第1スリットの間隔、L2;第2スリットの間隔、P;所定の配列方向、W1;伝達部材の横幅、W2;振動板の横幅。

Claims (5)

  1. 車両の内装材に取り付けられる車載用スピーカ装置であって、
    振動板を備えるスピーカと、
    前記振動板と前記内装材との間に配されて前記振動板の振動を前記内装材に伝達する枠状の伝達部材と、を備え、
    前記伝達部材には、外周縁部と内周縁部とを連絡するように線状に延びる脆弱部が形成されていることを特徴とする車載用スピーカ装置。
  2. 前記脆弱部は、前記伝達部材の外周縁部及び内周縁部のうちの一方の縁部から切り欠かれて他方の縁部まで延びるスリットである請求項1記載の車載用スピーカ装置。
  3. 前記スピーカは、所定の配列方向に沿って複数配列される磁石及びコイルを備え、
    前記伝達部材は、前記配列方向と略平行な方向に延びる一対の片を備え、
    前記脆弱部は、前記一対の片のうちの一方の片に前記配列方向と略直交する方向に延びて形成される複数の第1脆弱部と、他方の片に前記配列方向と略直交する方向に延びて形成される複数の第2脆弱部と、を備え、
    隣接する前記第1脆弱部の前記配列方向の間隔と、隣接する前記第2脆弱部の前記配列方向の間隔と、が異なっている請求項1又は2に記載の車載用スピーカ装置。
  4. 前記伝達部材と前記振動板とがネジで固定されており、前記伝達部材には、前記ネジと噛み合うナットが埋設されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載用スピーカ装置。
  5. 前記伝達部材の横幅は、前記振動板の横幅と略同じである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載用スピーカ装置。
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