JP6111889B2 - 車載用スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用スピーカ装置に関し、更に詳しくは、簡易な構成により容易に取付可能であるとともに、効率的に車室内に音を出力することができる車載用スピーカ装置に関する。
従来より、車載用スピーカ装置として、天井等の車両の内装材にスピーカを取り付けてなるものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、中高音域の音と低音域の音とを出力可能な複合スピーカを用いた車載用音響装置が開示されている。この車載用音響装置では、複合スピーカから発生する低音域の音を天井に伝搬させ、天井を振動させることにより低音の音声を再生するようにしている。
特開2012−114664号公報
ところで、スピーカ装置には、通常、スピーカグリルと呼ばれる保護カバーが取り付けられる。上記特許文献1には、スピーカグリル、内装材、伝達部材及び複合スピーカを複数のボルトで共締めすることが記載されている。この場合、確実に取り付けることができる反面、複数部品を位置決めしたのち、複数のボルトで共締めする必要があることから、取付作業が煩雑であった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、簡易な構成により容易に取付可能であるとともに、効率的に車室内に音を出力することができる車載用スピーカ装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の内装材に取り付けられる車載用スピーカ装置であって、
中高音域の音を出力するための中高音域用スピーカ及び低音域の音を出力するためのアクチュエータを有する複合スピーカと、
前記アクチュエータと前記内装材との間に配置されて前記アクチュエータの振動を前記内装材に伝達する伝達部材と、
前記内装材の車室内側の表面側に配置されるスピーカグリルと、を備え、
前記内装材には、前記複合スピーカの前記中高音域用スピーカからの音を車室内に直接出力するための出力用開口が形成されており、
前記伝達部材は、孔部が形成された枠状の形態をなすとともに、前記孔部の縁部の略全周から前記内装材の厚さ方向に沿って延びる立壁部が設けられており、
前記立壁部は、前記出力用開口内に挿入されており、
前記立壁部には、スリットが形成されており、
前記スピーカグリルには、前記スリットに差し込み可能な舌片が形成され、
前記伝達部材と、前記スピーカグリルとは、前記舌片を前記スリットに差し込んだ第1取付部位と、この第1取付部位と、前記伝達部材の中央の前記孔部を挟んで対岸側の第2取付部位と、の少なくとも2箇所によって取り付けられており、
前記舌片には、差込部と、前記差込部よりも基端側の鍔部とが備えられ、
前記第1取付部位では、前記差込部が前記スリットに差し込まれるともに、前記鍔部が、前記スリットを覆い塞ぐように前記スリット周りの前記立壁部に当接していることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第1取付部位では、前記差込部が前記スリットに差し込まれるともに、前記鍔部が、前記スリット周りの前記伝達部材を抱きかかえるような形態とされていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記鍔部は、前記立壁部側に付勢されていることを要旨とする。
本発明の車載用スピーカ装置によると、中高音域の音を出力するための中高音域用スピーカ及び低音域の音を出力するためのアクチュエータを有する複合スピーカと、アクチュエータと内装材との間に配置されてアクチュエータの振動を内装材に伝達する伝達部材と、内装材の車室内側の表面側に配置されるスピーカグリルと、を備えている。内装材には、複合スピーカの音を車室内に直接出力するための出力用開口が形成されている。伝達部材は、枠状の形態をなすとともに、内装材の厚さ方向に沿って延びる立壁部が設けられている。
また、伝達部材の立壁部には、スリットが形成されており、スピーカグリルには、スリットに差し込み可能な舌片が形成されている。そして、伝達部材と、スピーカグリルとは、舌片をスリットに差し込んだ第1取付部位と、この第1取付部位と、伝達部材の中央の孔部を挟んで対岸側の第2取付部位と、の少なくとも2箇所によって取り付けられている。このように、伝達部材の立壁部に形成されたスリットにスピーカグリルの舌片を差し込んだ第1取付部位を含む少なくとも2箇所で取り付けられているので、取付が容易である。また、この第1取付部位と、伝達部材の孔部を挟んで対岸側の第2取付部位と、の少なくとも2箇所によって取り付けられているので、確実な取り付けを実現できる。
また、舌片には、差込部と、差込部よりも基端側の鍔部とが備えられている。そして、第1取付部位では、差込部がスリットに差し込まれるともに、鍔部がスリット周りの立壁部に当接している。このような構成により、第1取付部位の取り付け作業が容易である。また、鍔部によりスリットが覆われ、スリットと差込部との間の隙間からの音漏れが抑制される。その結果、効率的に車室内に音を出力することができる。
また、第1取付部位が、差込部がスリットに差し込まれるともに、鍔部がスリット周りの伝達部材を抱きかかえるような形態とされている場合は、スリットを確実に覆うことができ、スリットと差込部との間の隙間からの音漏れをより確実に抑制できる。また、鍔部と伝達部材とが確実に係止されることから、より確実な取り付けを実現できる。
また、鍔部が立壁部側に付勢されている場合は、鍔部と立壁部とを確実に接触させることができるので、スリットと差込部との間の隙間からの音漏れをより確実に抑制できる。また、これにより差込部もスリットに差し込まれる方向に付勢されることから、より確実な取り付けを実現できる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
車載用スピーカ装置を備える車両の模式図である。 実施例に係る車載用スピーカ装置の斜視図である。 実施例に係る車載用スピーカ装置の分解斜視図である。 図2のI−I線断面図である。 図2のII−II線断面図である。 実施例に係る複合スピーカの端面図である。 上記複合スピーカの分解斜視図である。 上記複合スピーカの縦断面図である。 図8の振動板を取り外した状態でのVII矢視図である。 実施例に係る伝達部材の斜視図である。 実施例に係る伝達部材の要部拡大底面図である。 実施例に係るスピーカグリルの斜視図である。 図11の要部拡大斜視図である。 図11の要部拡大断面図である。 他の実施形態に係る舌片を説明するための説明図である。 他の実施形態に係る第1取付部位を説明するための説明図である。 他の実施形態に係る第1取付部位及び第2取付部位を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る車載用スピーカ装置(11)は、車両の内装材(20)に取り付けられる車載用スピーカ装置(11)である。車載用スピーカ装置(11)は、複合スピーカ(14)と、伝達部材(15)と、スピーカグリル(16)と、を備えている。
複合スピーカ(14)は、中高音域の音を出力するための中高音域用スピーカ(12)及び低音域の音を出力するためのアクチュエータ(13)を有している。
伝達部材(15)は、アクチュエータ(13)と内装材(20)との間に配置されており、アクチュエータ(13)の振動を内装材(20)に伝達する。
スピーカグリル(16)は、内装材(20)の車室内側(R2)の表面側に配置されている。
内装材(20)には、複合スピーカ(14)の音を車室内に直接出力するための出力用開口(20A)が形成されている。伝達部材(15)は、枠状の形態をなすとともに、内装材(20)の厚さ方向に沿って延びる立壁部(15C)が設けられている。立壁部(15C)には、スリット(15D)が形成されている。スピーカグリル(16)には、スリット(15D)に差し込み可能な舌片(16A)が形成されている。
伝達部材(15)と、スピーカグリル(16)とは、舌片(16A)をスリット(15D)に差し込んだ第1取付部位(21)と、この第1取付部位(21)と、伝達部材(15)の中央の孔部(15A)を挟んで対岸側の第2取付部位(22)と、の少なくとも2箇所によって取り付けられている。舌片(16A)には、差込部(16C)と、差込部(16C)よりも基端側の鍔部(16D)とが備えられている。第1取付部位(21)では、差込部(16C)がスリット(15D)に差し込まれるともに、鍔部(16D)が、スリット(15D)周りの立壁部(15C)に当接していることを特徴とする。
内装材(20)の種類は特に問わないが、例えば、天井基材やドアトリム、ピラーガーニッシュ、ダッシュボード、インストルメントパネル等が挙げられる。
複合スピーカ(14)の構成、大きさ等は特に問わない。複合スピーカ(14)は、例えば、(i)スピーカ(12)が車室外側(R1)を向くように位置するとともに、アクチュエータ(13)が車室内側(R2)を向くように位置する向きで配置される形態(例えば、図4、図5等参照)、(ii)スピーカ(12)が車室外側(R1)を向くように位置するとともに、アクチュエータ(13)が車室内側(R2)を向くように位置する向きで配置される形態等であることができる。上記(i)及び(ii)の場合、スピーカ(12)から発生する中高音を効果的に車室内に出力することができる。
アクチュエータ(13)の構成、形状、大きさ等は特に問わない。アクチュエータ(13)は、例えば、平板状に形成されていることができる(例えば、図3〜図5等参照)。また、アクチュエータ(13)は、その外縁が折り曲げられて立ち上がる形態であることができる。このような形態のアクチュエータ(13)は、平板状に形成されたアクチュエータ(13)よりも剛性を向上させることができ、アクチュエータ(13)における振動の減衰を抑制することができる。
伝達部材(15)の形状、大きさ、個数等は特に問わない。この伝達部材(15)には、アクチュエータ(13)から発生する振動を効率よく内装材(20)に伝達することが求められる。このため、伝達部材(15)は、振動の減衰率(損失係数)がより低い材料や形状等を採用することが好ましい。伝達部材(15)には、出力用開口(20A)に対応する位置に、孔部(15A)が形成されていることができる(例えば、図3〜図5等参照)。アクチュエータ(13)は、この孔部(15A)を覆うようにして配されていることができる。
伝達部材(15)に用いられる材料は特に問わないが、例えば、金属、樹脂等を挙げることができる。上記樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアミド(PA)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)等の樹脂を挙げることができる。上述のように、伝達部材(15)に用いられる樹脂材料は、振動伝達の損失が小さいことが要求される。この点で、振動部材に用いられる樹脂材料としては、上述の樹脂材料の中では、ポリカーボネートが好ましい。
伝達部材(15)に用いられる材料が樹脂材料である場合、伝達部材(15)は樹脂のみから形成されていてもよいし、ガラス繊維、炭素繊維、合成繊維等の繊維材料を含む樹脂から形成されていてもよい。繊維材料を含む樹脂を用いる場合、繊維材料を含まない樹脂と比較して、折れ、割れ等の破損が抑制されるので好適である。
伝達部材(15)が繊維材料を含む樹脂から形成されている場合には、伝達部材(15)を100質量部とした場合に、繊維材料の含有割合は50質量部以下であることが好ましく、より好ましくは5〜40質量部、更に好ましくは10〜30質量部である。
立壁部(15C)は、孔部(15A)の縁部の略全周に沿うように設けられていてもよいし、一部のみに沿うように設けられていてもよい。また、例えば、立壁部(15C)の少なくとも一部は、出力用開口(20A)の内縁に沿って延びるように設けられていることができる。
スリット(15D)の大きさ、断面形状等は特に問わない。
スピーカグリル(16)の形状、大きさ等は特に問わない。スピーカグリル(16)の材質としては、例えば、樹脂、金属等であることができる。
舌片(16A)の形状、大きさ等は特に問わない。差込部(16C)は、例えば、その先端側が先細りするように形成されていることができる(例えば、図12、図13等参照)。差込部(16C)が先細りする形態としては、例えば、差込部(16C)の車室外側(R1)の面及び車室内側(R2)の面の少なくとも一方がテーパ状に形成されている形態(例えば、図13、図14等参照)や、差込部(16C)の側面の少なくとも一方がテーパ状に形成されている形態、これらの形態を組み合わせた形態等を挙げることができる。
また、差込部(16C)は、例えば、その基端側が、スリット(15D)に差し込まれたときにスリット(15D)の内縁と当接するように、膨出して形成されていることができる(例えば、図13、図14等参照)。
鍔部(16D)は、例えば、差込部(16C)の基端側の部分から延びるように形成されているとともに、その外縁が差込部(16C)の先端方向に屈曲している形態であることができる(例えば、図13、図14等参照)。また、鍔部(16D)は、例えば、差込部(16C)の基端側の部分から延びるとともに、その外縁が差込部(16C)の先端方向に向かって傾斜するように形成されている形態であることができる(例えば、図15等参照)。
第2取付部位(22)の形態、個数等は特に問わない。第2取付部位(22)の形態としては、例えば、ネジ(18)の螺合による取り付け形態(例えば、図2〜図4等参照)、スナップフィット構造による取り付け形態等、種々の形態を採用することができる。
ここで、本実施形態に係る車載用スピーカ装置(11)は、例えば、第1取付部位(21)が、差込部(16C)がスリット(15D)に差し込まれるともに、鍔部(16D)がスリット(15D)周りの伝達部材(15)を抱きかかえるような形態とされていることができる(例えば、図16等参照)。
また、本実施形態に係る車載用スピーカ装置(11)は、例えば、鍔部(16D)が立壁部(15C)側に付勢されていることができる(例えば、図4等参照)。この付勢力は、例えば、樹脂の弾性力等を利用することができる。
本実施形態の車載用スピーカ装置(11)は、例えば、複合スピーカ(14)は、隣り合う2つの磁極(2N,2S)が互いに反対になるように一列に配設された一群の磁石(2)と、一群の磁石(2)の一方の磁極(2N,2S)に相対するように配設された平板状の振動板(1)と、磁石(2)の配列方向に沿って配列されているとともに、振動板(1)の磁極(2N,2S)に相対する側の面に、隣り合う磁石(2)間ならびに磁石(2)とヨーク(4)との間に生じる磁束と鎖交するように形成された複数のボイスコイル(3)と、磁石(2)における一対の磁極(2N,2S)の他方に当接するとともに、磁石(2)の配列方向に沿った1対の側縁部が振動板(1)に向かう方向に屈曲されたヨーク(4)と、振動板(1)の周縁部において振動板(1)を支持するとともに、磁石(2)およびヨーク(4)を収容するフレーム(5)と、フレーム(5)が固定されるアクチュエータ(13)と、アクチュエータ(13)とヨーク(4)との間に設けられた弾性部材(7)と、を備え、スピーカ(12)は、一群の磁石(2)、振動板(1)及びボイスコイル(3)により構成される形態(例えば、図6等参照)を挙げることができる。
上記複合スピーカ(14)によると、磁石(2)は、ヨーク(4)及び弾性部材(7)を介してアクチュエータ(13)に取り付けられているから、電気信号を入力することによってボイスコイル(3)に生じる変動磁界と磁石(2)の磁界との相互作用によって振動板(1)と磁石(2)とが振動し、これによって電気信号が音に変換される。ここで、磁石(2)で生じた振動のうち、高周波数のものは弾性部材(7)によって吸収されるが、低周波数のものは弾性部材(7)を介してアクチュエータ(13)に伝達される。また振動板(1)に生じた振動においても低周波数のものはフレーム(5)を介してアクチュエータ(13)に伝達される。これによって、中高音域の音は、スピーカ(12)を構成する振動板(1)から前方に向かって出力され、低音域の音は、アクチュエータ(13)を介して出力される。
弾性部材(7)は、例えば、熱可塑性エラストマ、加硫ゴム、および軟質樹脂から選択される弾性材料を成形した弾性材料成形体、弾性材料を発泡させた弾性材料発泡体、並びに板バネから選択されることができる。これにより、磁石(2)に生じた振動のうち、高周波数のものは、特に効果的に弾性部材(7)によって吸収され、低周波数のものは、弾性部材(7)によって効率良くアクチュエータ(13)に伝達される。
振動板(1)及びフレーム(5)のそれぞれは、例えば、アルミニウム合金から形成されていることができる。これにより、ボイスコイル(3)に音信号を入力して生じた熱は、ボイスコイル(3)から振動板(1)へ、振動板(1)からフレーム(5)へと伝達されて放散される。
ボイスコイル(3)としては、例えば、(i)磁石(2)毎に形成されている形態、(ii)磁石(2)2個毎に形成されている形態等を挙げることができる。上記(i)形態によると、高音域の音質に優れる。また、上記(ii)形態によると、簡易且つ安価なものとすることができる。
本実施形態の車載用スピーカ装置(11)としては、例えば、アクチュエータ(13)は、スピーカ(12)を構成する平板状の振動板(1)に対して対向するように並設される平板部を有し、且つ、アクチュエータ(13)の一面が伝達部材(15)の平面部に接触するように振動板(1)に取り付けられている形態を挙げることができる。これにより、複合スピーカ(14)のアクチュエータ(13)の振動を伝達部材(15)に更に効率的に伝達することができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「車載用スピーカ装置」として、図1に示すように、車両のルーフパネル9の車室内側に対向して配置される天井基材20(本発明の「内装材」に相当)に取り付けられる車載用スピーカ装置を例示する。
(1)車載用スピーカ装置の構成
本実施例に係る車載用スピーカ装置11(以下、単にスピーカ装置ともいう)は、図2〜図5に示すように、複合スピーカ14と、伝達部材15と、スピーカグリル16と、を備えている。
複合スピーカ14は、中高音域の音を出力するための中高音域用スピーカ12(以下、単にスピーカ12ともいう)及び低音域の音を出力するためのアクチュエータ13を有している。
伝達部材15はガラス繊維を含んだ樹脂製で、アクチュエータ13と天井基材20との間に配置されている。伝達部材15は、アクチュエータ13の振動を天井基材20に伝達する。スピーカグリル16は樹脂製で、天井基材20の車室内側R2の表面側に配置されている。
天井基材20は、樹脂発泡体からなる基材と、この基材の車室内側の面に配される織布からなる表皮と、を積層してなる。図3に示すように、天井基材20には出力用開口20Aが形成されている。出力用開口20Aは、複合スピーカ14のスピーカ12からの音を車室内に直接出力するために形成されている。出力用開口20Aは、細長い形状の開口である。出力用開口20Aは、途中までは略同一寸法の幅で、そこから一端側に向かって幅が狭くなる形状とされている。
図2及び図3に示すように、複合スピーカ14は、スピーカ12が車室外側R1に位置するとともに、アクチュエータ13が車室内側R2位置する向きで、天井基材20の車室外側R1の表面側に配置される。複合スピーカ14のアクチュエータ13は、その一面が伝達部材15の一面に接触している。また、図3に示すように、アクチュエータ13は略矩形平板状であり、その長辺方向に沿って複数の貫通孔13Aが形成されている。また、アクチュエータ13には、その長辺方向の両端に切り欠き13Bが形成されている。複合スピーカ14は、この切り欠き13Bの縁部が後述する伝達部材15に形成された突起15Gに当接することで、伝達部材15に対して位置決めされている。
複合スピーカ14は、図6〜図9に示すように、長辺が後述する磁石2の配列方向に沿った長方形の平面形状を有するシート状の振動板1と、磁極2S、2Nが振動板1の一方の面に相対するとともに、隣り合う2つの磁極2S、2Nが互いに反対となるように、一列に配設された一群の磁石2と、磁石2の配列方向に沿って配列されているとともに、S極の磁極2Sが振動板1側を向いている磁石2に相対向するように、換言すれば1個おきの磁石2に相対向するように、振動板1の磁極2Sに相対する側の面に設けられたボイスコイル3と、磁石2における振動板1に相対向していない側の磁極2N(2S)に当接するように配設されたヨーク4と、振動板1の周縁部において振動板1を支持するとともに、磁石2およびヨーク4を収容するフレーム5と、フレーム5が固定されるアクチュエータ13とを有する。このヨーク4とアクチュエータ13との間には、弾性部材7が介装されている。なお、本実施例では、上記スピーカ12は、上記磁石2、振動板1、ボイスコイル3等によって構成されている。
上記磁石2のうち、磁極2Sが振動板1に相対向しているもの、換言すればボイスコイル3に相対向しているものについては、ヨーク4との間に鉄板8が挿入されて嵩上げされている。
上記ヨーク4は、強磁性体から形成されているとともに、両側縁4Aが振動板1に向かって屈曲し、磁石2を収容する樋状の形態を有する。また、ヨーク4および磁石2とボイスコイル3との問には、磁石2および振動板1が振動したときに磁石2の磁極2S(2N)がボイスコイル3に直接当たらないように、不織布10が挿入されている。
上記アクチュエータ13は、スピーカ12を構成する平板状の振動板1に対して対向して並設されるように平板状に形成されている。このアクチュエータ13は、その一面が伝達部材15の平面部に接触して伝達部材15に取り付けられている。
図3〜図5に示すように、伝達部材15は、アクチュエータ13に接触している面の反対側の面が、天井基材20の車室外側R1の表面に接触している。これにより、伝達部材15は、アクチュエータ13の振動を天井基材20に伝達可能となっている。
図10に示すように、伝達部材15は枠状の形態をなしており、その中央に孔部15Aが形成されている。伝達部材15は、孔部15Aが複合スピーカ14のアクチュエータ13により車室外側R1から覆われるように、アクチュエータ13と内装材との間に配置されている。孔部15Aの周囲には複数のボス15Bが形成されている。ボス15Bは、車室外側R1に向かって突出する略円筒形状をなしており、複合スピーカ14のアクチュエータ13に形成された貫通孔13Aと係合している。また、ボス15Bの内面には雌ねじが形成されている。複合スピーカ14と伝達部材15とは、複合スピーカ14側から挿通されたネジ17とボス15Bの内面の雌ねじとにより締結されている。
また、伝達部材15には、孔部15Aの縁部から車室内側R2に向かって延びるように形成された立壁部15Cが形成されている。立壁部15Cは、孔部15Aの縁部の略全周から、天井基材20の厚さ方向に沿って延びるように形成されている。立壁部15Cは、天井基材20に形成された出力用開口20A内に挿入されている。立壁部15Cのうち、孔部15Aの長辺に対応する位置の立壁部15Cは、出力用開口20Aの内縁20Bに沿って設けられている。
また、立壁部15Cにはスリット15Dが形成されている。スリット15Dには、後述するスピーカグリル16の舌片16Aが差し込まれている。
また、伝達部材15には小孔15Eが形成されている。小孔15Eは、孔部15Aを挟んだスリット15Dの対面側となる伝達部材15の平面部に形成されている。小孔15Eにはネジ18が挿通されている。このネジ18と、後述するスピーカグリル16のボス16Bの内面に形成された雌ねじと、が螺合していることにより、伝達部材15とスピーカグリル16とが締結されている。
図11に示すように、伝達部材15の車室内側R2の面には円弧状突起15Fが形成されている。円弧状突起15Fは、小孔15Eの円弧に沿って設けられており、スピーカグリル16のボス16Bが嵌まるようになっている。これにより、スピーカグリル16が伝達部材15に対して位置決めされる。
また、図10に示すように、伝達部材15には、車室外側R1に向かって突出する突起15Gが形成されている。突起15Gは、上述のように、アクチュエータ13に形成された切り欠き13Bの縁部と当接することで、複合スピーカ14を伝達部材15に対して位置決めしている。
スピーカグリル16は、図2及び図3に示すように、天井基材20に形成された出力用開口20Aを覆うように、天井基材20の車室内側R2の表面側に取り付けられる。図11に示すように、スピーカグリル16には、その天井基材20の表面側(意匠面側)に対応する面側に、舌片16Aと、ボス16Bと、が設けられている。
図12及び図13に示すように、舌片16Aは、断面略L字状に形成されている。舌片16Aは、立壁部15Cに形成されたスリット15Dに差し込まれる差込部16Cと、この差込部16Cよりも基端側の鍔部16Dと、を備えている。差込部16Cの先端側はテーパ状に先細りするように形成されており、容易にスリット15Dへ差し込み可能となっている。また、差込部16Cの基端側は、スリット15Dに差し込まれたときにスリット15Dの内縁と当接するように膨出して形成されている。鍔部16Dは、差込部16Cの基端側の部分から延びるように形成されているとともに、その外縁が差込部16Cの先端方向に屈曲している。鍔部16Dは、その外縁がスリット15D周りの立壁部15Cに当接している。また、鍔部16Dは、樹脂の弾性力により、立壁部15C側(図4の矢印D方向)へ付勢されて立壁部15Cに当接している。
ボス16Bは、車室外側R1に向かって突出する略円筒形状をなしており、その内面に雌ねじが形成されている。この雌ねじには、伝達部材15側の小孔15Eから挿通されるネジ18が螺合する。
本実施例では、舌片16Aをスリット15Dに差し込んで第1取付部位21が構成されている。また、ボス16Bと、小孔15Eから挿通されたネジ18とが螺結して第2取付部位22が構成されている。これら第1取付部位21及び第2取付部位22により取り付けられた伝達部材15とスピーカグリル16は、天井基材20を挟み込むように押圧した状態となっている。
また、スピーカグリル16には、スピーカからの音を車室内に出力するための複数の貫通孔16Eが形成されている。
本実施例に係るスピーカ装置11の組立は、以下のようにしてなされている。
最初に、接着剤を用いて、伝達部材15を天井基材20の車室外側R1の面に接着する。そして、複合スピーカ14及びスピーカグリル16を伝達部材15に取り付ける。
複合スピーカ14は、ネジ17により取り付けられる。具体的には、複合スピーカ14のスピーカ12が車室外側R1、アクチュエータ13が車室内側R2、となる向きで、アクチュエータ13を伝達部材15の車室外側R1の面に配置する。このとき、伝達部材15の複数のボス15Bを貫通孔13Aに嵌め込むことにより、複合スピーカ14と伝達部材15との位置決めが行われる。そして、アクチュエータ13側からボス15Bにネジ17を螺結して固定する。
伝達部材15とスピーカグリル16とは、上述のように、第1取付部位21と第2取付部位22とにより取り付けられている。これら取付部位の取り付けは、第1取付部位21、第2取付部位22の順に行われる。具体的には、最初に、舌片16Aをスリット15Dに差し込む。そして、ネジ18を小孔15Eに挿通し、ボス16Bに螺合する。なお、このとき、スピーカグリル16の向きを、天井基材20の出力用開口20Aのテーパ状の端部側にボス16Bが位置するようにして合わせる。
(2)車載用スピーカ装置の作用
次に、上記構成の車載用スピーカ装置11の作用について説明する。上述の複合スピーカ14によると、ボイスコイル3に電気信号が入力されると、ボイスコイル3に変動磁界が生じ、この変動磁界が磁石2の磁界と相互作用して振動板1が振動する。ここで、磁石2もアクチュエータ13に直接固定されてなく、弾性部材7を介して取り付けられているから、振動板1が振動すると同時に磁石2も振動する。これによって電気信号は音に変換される。
上記振動板1で発生した音のうち、中高音域の音は、図6において矢印に示すように、前方、言い換えれば図6における下方(車室内側R2)に直接伝搬される。そして、複合スピーカ14のスピーカ12からの中高音域の音が、伝達部材15の孔部15Aから車室内へと出力される。この場合、伝達部材15の立壁部15Cが設けられているので、天井基材20への音の吸収が抑制される。また、立壁部15Cには、差込部16Cが差し込まれているスリット15Dが形成されているが、差込部16Cの基端側が膨出して形成されていることにより、スリット15Dと差込部16Cとの間の隙間が埋められてスリット15Dからの音漏れが防止されている。また、鍔部16Dが、スリット15D周りの立壁部15Cに当接していることにより、スリット15Dからの音漏れが更に抑制される。
一方、振動板1で発生した音のうち、低音域の音は同図において矢印Bに示すようにフレーム5を通してアクチュエータ13に伝搬される。また、磁石2の振動のうち、高周波のものは弾性部材7で吸収されてアクチュエータ13には伝わらないが、低周波のものは、同図において矢印Cに示すように、後方、言い換えれば同図における下方(車室内側R2)に向かって、弾性部材7を介してアクチュエータ13に伝搬されてアクチュエータ13が振動する。そして、このアクチュエータ13の振動は、伝達部材15で増幅されつつ天井基材20に伝達されて天井基材20の振動により低音域の音が車室内に出力される。このとき、伝達部材15に立壁部15Cが設けられていることから、伝達部材が単なる平板状である場合と比較して剛性が向上しており、伝達部材15での音の減衰が抑制される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例の車載用スピーカ装置11によると、中高音域の音を出力するための中高音域用スピーカ12及び低音域の音を出力するためのアクチュエータ13を有する複合スピーカ14と、アクチュエータ13と天井基材20との間に配置されてアクチュエータ13の振動を天井基材20に伝達する伝達部材15と、天井基材20の車室内側R2の表面側に配置されるスピーカグリル16と、を備えている。天井基材20には、複合スピーカ14の音を車室内に直接出力するための出力用開口20Aが形成されている。伝達部材15は、枠状の形態をなすとともに、天井基材20の厚さ方向に沿って延びる立壁部15Cが設けられている。
また、伝達部材15の立壁部15Cには、スリット15Dが形成されており、スピーカグリル16には、スリット15Dに差し込み可能な舌片16Aが形成されている。そして、伝達部材15と、スピーカグリル16とは、舌片16Aをスリット15Dに差し込んだ第1取付部位21と、この第1取付部位21と、伝達部材15の中央の孔部15Aを挟んで対岸側の第2取付部位22と、によって取り付けられている。このように、伝達部材15の立壁部15Cに形成されたスリット15Dにスピーカグリル16の舌片16Aを差し込んだ第1取付部位21を含む2箇所で取り付けられているので、取り付けが容易である。また、この第1取付部位21と、伝達部材15の孔部15Aを挟んで対岸側の第2取付部位22と、によって取り付けられているので、確実な取り付けが実現されている。
また、舌片16Aには、差込部16Cと、差込部16Cよりも基端側の鍔部16Dとが備えられている。そして、第1取付部位21では、差込部16Cがスリット15Dに差し込まれるともに、鍔部16Dがスリット15D周りの立壁部15Cに当接している。このような構成により、第1取付部位21の取り付け作業が容易である。また、鍔部16Dによりスリット15Dが覆われ、スリット15Dと差込部16Cとの間の隙間からの音漏れが抑制される。その結果、効率的に車室内に音を出力することができる。
また、本実施例では、鍔部16Dが立壁部15C側に付勢されているので、鍔部16Dと立壁部15Cとを確実に接触させることができる。これにより、スリット15Dと差込部16Cとの間の隙間からの音漏れをより確実に抑制できる。また、これにより差込部16Cもスリット15Dに差し込まれる方向に付勢されることから、より確実な取り付けを実現できる。
また、本実施例では、鍔部16Dは、差込部16Cの基端側の部分から延びるように形成されているとともに、その外縁が差込部16Cの先端方向に屈曲している形態としたので、外縁が屈曲していない場合と比較して、立壁部15Cとの接触面積を小さくすることができ、より確実に立壁部15Cに接触させることができる。
また、本実施例では、立壁部15Cが孔部15Aの縁部の略全周から延びるように形成されている。このような立壁部15Cの遮断作用により、天井基材20の端部からの音の吸収を抑制できるとともに、立壁部15Cがリブとして機能するので、伝達部材15の剛性が向上し、伝達部材15での音の減衰を抑制できる。
また、本実施例では、上記構成の第1取付部位及び第2取付部位を採用したことにより、出力用開口20Aの周囲に形成した貫通孔に通したボス等によって取り付けられる場合と比較して、スピーカグリル16を小型化することができる。例えば、スピーカグリル16を、出力用開口20Aの大きさに見合った大きさとすることができる。これによって、スピーカグリルの意匠の自由度を向上させることができ、天井基材20の車室内側R2の意匠性を向上させることができる。
また、本実施例では、スピーカグリル16を、天井基材20の出力用開口20Aのテーパ状の端部側にスピーカグリル16のボス16Bが位置する向きで取り付けるようにしたので、スピーカグリル16の取り付け方向が容易に認識でき、誤取付を防止することができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、孔部15Aの縁部の略全周から延びるように形成された立壁部15Cを例示したが、これに限定されず、例えば、スリット15Dが形成可能なように、孔部15Aの縁部の一部にのみに対応して設けられた立壁部としてもよい。
また、上記実施例では、差込部16Cの基端側の部分から延びるように形成されているとともに、その外縁が差込部16Cの先端方向に屈曲している形態の鍔部16Dを例示したが、これに限定されず、例えば、図15に示すように、差込部16Cの基端の部分から延びるとともに、その外縁が差込部16Cの先端方向に向かって傾斜するように形成されている形態の鍔部16Dとしてもよい。
更に、上記実施例では、天井基材20に取り付けられる車載用スピーカ装置11を例示したが、これに限定されず、例えば、ドアトリム、フロアトリム、インストルメントパネル、コンソールボックス、ピラー、サンバイザ等に取り付けられる車載用スピーカ装置としてもよい。
また、上記実施例では、1つの第1取付部位21が設けられている形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図17に示すように、複数(図17中2つ)の第1取付部位21が設けられている形態であってもよい。さらに、第2取付部位22が複数設けられていてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両の内装材に取り付けられる車載用スピーカ装置に関する技術として広く利用される。
1;振動板、2;磁石、2N;磁極、2S;磁極、3;ボイスコイル、4;ヨーク、4A;両側縁、5;フレーム、7;弾性部材、8;鉄板、9;ルーフパネル、10;不織布、11;車載用スピーカ装置、12;中高音域用スピーカ(スピーカ)、13;アクチュエータ、13A;貫通孔、14;複合スピーカ、15;伝達部材、15A;孔部、15B;ボス、15C;立壁部、15D;スリット、15E;小孔、15F;円弧状突起、15G;突起、16;スピーカグリル、16A;舌片、16B;ボス、16C;差込部、16D;鍔部、16E;貫通孔、17;ネジ、18;ネジ、20;天井基材、20A;出力用開口、21;第1取付部位、22;第2取付部位、R1;車室外側、R2;車室内側。

Claims (3)

  1. 車両の内装材に取り付けられる車載用スピーカ装置であって、
    中高音域の音を出力するための中高音域用スピーカ及び低音域の音を出力するためのアクチュエータを有する複合スピーカと、
    前記アクチュエータと前記内装材との間に配置されて前記アクチュエータの振動を前記内装材に伝達する伝達部材と、
    前記内装材の車室内側の表面側に配置されるスピーカグリルと、を備え、
    前記内装材には、前記複合スピーカの前記中高音域用スピーカからの音を車室内に直接出力するための出力用開口が形成されており、
    前記伝達部材は、孔部が形成された枠状の形態をなすとともに、前記孔部の縁部の略全周から前記内装材の厚さ方向に沿って延びる立壁部が設けられており、
    前記立壁部は、前記出力用開口内に挿入されており、
    前記立壁部には、スリットが形成されており、
    前記スピーカグリルには、前記スリットに差し込み可能な舌片が形成され、
    前記伝達部材と、前記スピーカグリルとは、前記舌片を前記スリットに差し込んだ第1取付部位と、この第1取付部位と、前記伝達部材の中央の前記孔部を挟んで対岸側の第2取付部位と、の少なくとも2箇所によって取り付けられており、
    前記舌片には、差込部と、前記差込部よりも基端側の鍔部とが備えられ、
    前記第1取付部位では、前記差込部が前記スリットに差し込まれるともに、前記鍔部が、前記スリットを覆い塞ぐように前記スリット周りの前記立壁部に当接していることを特徴とする車載用スピーカ装置。
  2. 前記第1取付部位は、前記差込部が前記スリットに差し込まれるともに、前記鍔部が、前記スリット周りの前記伝達部材を抱きかかえるような形態とされている請求項1に記載の車載用スピーカ装置。
  3. 前記鍔部は、前記立壁部側に付勢されている請求項1又は2に記載の車載用スピーカ装置。
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