JP2015221105A - Game machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、大当たり時に遊技領域の右下方に配置された大入賞口内に入球させるために行われる所謂右打ちにおいて、遊技球の発射方法を工夫することにより大入賞口内に入球制限数以上の遊技球を入球させる行為を効果的に防止するようにした遊技機に関する。 The present invention is a so-called right-hand hit performed in order to enter a big winning opening arranged at the lower right of the gaming area at the time of a big hit, and by devising a method for launching a gaming ball, the number of entries in the big winning opening is exceeded. The present invention relates to a gaming machine that effectively prevents an act of entering a game ball.
パチンコ遊技機においては、遊技盤の遊技領域内に遊技釘、入賞口、風車、図柄表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図っている。
遊技領域の左縁部には、発射装置から発射された遊技球を遊技領域内にガイドするガイドレール対が立設されている。
遊技領域の右側下方に大入賞口(アタッカ)が配置された遊技機にあっては、発射レバーを右打ち(強打ち)することにより発射された遊技球を、遊技領域の上縁部に沿って配置された外側ガイドレールと内側ガイド部材との間の右打ち経路によりガイドして遊技領域の右下に落下させるように構成されている。
In pachinko machines, various board parts such as a game nail, a winning opening, a windmill, a symbol display device, and an illumination device are provided in the game area of the game board in order to diversify the game contents.
At the left edge of the game area, a guide rail pair that guides the game ball launched from the launching device into the game area is erected.
In a gaming machine having a big prize opening (attacker) located on the lower right side of the game area, the game ball fired by hitting the launch lever to the right (striking) along the upper edge of the game area It is configured to be guided by a right-handed path between the outer guide rail and the inner guide member, which are arranged in the manner described above, and fall down to the lower right of the game area.
ところで、大当たり遊技では大入賞口を所定回数(所定ラウンド)開放する。1ラウンドは、遊技球が所定個数入賞するか、或いは所定時間経過するまでの期間とされる。1ラウンドあたりの遊技球の最大入賞個数は、おおむね10個以下とされている。この最大入賞個数は、大当たり当選確率、1回の大当たりにおける出球数、ラウンド数、確変突入率、時短回数等に応じて予め設計された数値となっている。このため、1回のラウンド遊技で最大入賞個数以上の遊技球が毎回入賞すると、設計時の想定より多くの出球が発生してしまうという不具合(オーバーフロー)が起きる。
最大入賞個数という制限を越えた球数を入球させる不具合をもたらす方法としては、ある特殊技法が知られている。この特殊技法は、まず先行する遊技球を弱めに右打ちして遊技球誘導経路内での移動速度を低下させておき、続いて遅滞なく次の遊技球を強く右打ちすることにより、速度の速い後続球を速度の遅い先行球に追い付かせて付勢して二球同時に大入賞口に入賞させるようにする技法である。
強く右打ちされた遊技球は外側ガイドレールに沿って高速で移動する一方で、弱く右打ちされた遊技球は内側ガイド部材上で滞留するか、低速度で移動する。この速度差を利用することにより、上記の特殊技法の実施が可能となる。
By the way, in the jackpot game, the big prize opening is opened a predetermined number of times (a predetermined round). One round is a period until a predetermined number of game balls are won or a predetermined time elapses. The maximum number of game balls that can be won per round is generally 10 or less. The maximum number of winnings is a numerical value designed in advance according to the jackpot winning probability, the number of balls played in a single jackpot, the number of rounds, the probability variation entry rate, the number of time reductions, and the like. For this reason, if more than the maximum number of game balls is won in a single round game, there will be a problem (overflow) that more balls are generated than expected at the time of design.
A special technique is known as a method for causing a problem in which the number of balls exceeding the maximum winning number is entered. This special technique first hits the preceding game ball slightly to the right to reduce the movement speed in the game ball guide route, and then strikes the next game ball to the right strongly without delay. This is a technique in which a fast succeeding ball is forced to catch up with a slow preceding ball and energized so that the two balls simultaneously enter the big prize opening.
A strongly right-handed game ball moves at high speed along the outer guide rail, while a weakly right-handed game ball stays on the inner guide member or moves at a low speed. By utilizing this speed difference, the above special technique can be implemented.
特許文献1、及び特許文献2には、遊技者が大当り中の獲得価値を通常の遊技よりも多くなるような上記特殊技法を行った場合であっても、適切に大当り中の出玉を管理し得る遊技情報管理システムが開示されている。
しかし、上記各特許文献1、2に記載された防止対策は遊技情報を管理する手法によるものが主であり、構造的に上記特殊技法を阻止するという根本的な解決方法ではなかった。
特許文献1、2には、上記特殊技法自体を阻止するという課題と、この課題を解決する手段については一切開示されていない。
In
However, the preventive measures described in
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、入賞口への入賞個数を規定数を超えて増大させるという技法を実施不能とすることができる遊技機を提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide a gaming machine capable of making it impossible to implement a technique of increasing the number of winning prizes to a winning opening beyond a prescribed number.
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、遊技盤面に配置される表示画面に遊技情報を表示する表示手段と、前記表示手段の前方周辺部に配置された役物と、前記役物の外縁部に沿って形成された遊技球誘導経路と、を備えた遊技機であって、前記遊技球誘導経路は、遊技領域左側に位置する第1領域と、遊技領域右側に位置する第2領域に跨って形成されており、前記遊技球誘導経路の前記第2領域側に突出部を設け、該突出部から前記第1領域に向けて下降傾斜させたことを特徴とする。
In order to achieve the above object, a gaming machine according to the invention of
本発明によれば、入賞口への入賞個数を規定数を超えて増大させるという技法を実施不能とすることができる。 According to the present invention, it is possible to disable the technique of increasing the number of winning a prize opening beyond a prescribed number.
以下、本発明を図面に示した実施の形態例により詳細に説明する。
図1は本発明を適用した遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の全体構成を示す正面図であり、図2は遊技盤を含めたユニットの全体構成を示す正面斜視図であり、図3は各種盤面部品を搭載した遊技盤単体の正面図であり、図4(a)は遊技盤、センター部材、及び内外のガイドレール等の斜視図であり、(b)はセンター部材の分解斜視図である。
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to embodiments shown in the drawings.
FIG. 1 is a front view showing an overall configuration of a pachinko gaming machine as an example of a gaming machine to which the present invention is applied, FIG. 2 is a front perspective view showing an overall configuration of a unit including a gaming board, and FIG. FIG. 4A is a front view of a single game board equipped with various board components, FIG. 4A is a perspective view of a game board, a center member, and inner and outer guide rails, and FIG. 4B is an exploded perspective view of the center member. is there.
図1において、遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠2と、外枠2により一方の縦辺を回動可能に支持された内枠3と、を備えている。内枠3には遊技球が流下する遊技領域13が形成された遊技盤(第1の部材)12が設けられている。
内枠3は、遊技盤12の前方(遊技者側)において遊技領域13を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。
外枠2には、遊技盤12、遊技盤の背面に固定されるベース枠体30、及びベース枠体の背面に固定される画像表示ユニット(画像表示装置、画像表示カバー)からなる遊技盤ユニットUが開閉自在に組み付けられている(図2)。
内枠3には、回動操作されることにより遊技領域13に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル4と、遊技球を貯留する受け皿6を有した皿ユニット5等が設けられている。
遊技者が操作ハンドル4を回動させると、遊技球が遊技領域13に発射される。発射された遊技球が外側ガイドレール15と内側ガイドレール16との間に形成される遊技球導入経路P1を上昇して玉戻り防止片17を超えると遊技領域13に到達し、遊技領域13内を落下する。このとき、遊技領域13に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技盤12の遊技領域13には、複数の一般入賞口21が設けられている。これら各一般入賞口21に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
In FIG. 1, a
The inner frame 3 supports a glass plate (not shown) that covers the
The
The inner frame 3 is provided with an operation handle 4 for launching a game ball toward the
When the player rotates the operation handle 4, a game ball is launched into the
In the
また、遊技領域13の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口22および第2始動口23が設けられている。
第1始動口22、又は第2始動口23に遊技球が入球すると、特別図柄判定用乱数値等を取得し、大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たり抽選」という)が行われる。また、第1始動口22または第2始動口23に遊技球が入球した場合には、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
さらに、遊技領域13の右側領域の下方には、遊技球が入球可能な大入賞装置24が設けられている。
In addition, a
When a game ball enters the
Further, below the right area of the
大入賞装置24は、通常は大入賞装置可動片(開閉片)24bによって大入賞口24aを閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、所定の特別遊技が開始されると、開閉片24bが開放されるとともに、この開閉片24bが遊技球を大入賞口24a内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口に入球可能となる。大入賞口に遊技球が入球すると予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
更には、遊技領域13の最下部の領域には、一般入賞口21、第1始動口22、第2始動口23、第1大入賞装置24のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口25が設けられている。
The big winning
Furthermore, the game balls that have not entered any of the general winning
また、遊技領域13の中央には開口部13Aが形成されており、開口部13Aの周縁に沿って遊技球の流下に影響を与える環状の装飾部品(センター部材)18が設けられている。センター部材18の外周には台板18aが張り出されており、台板18aを遊技盤にビス止めすることにより固定される。
装飾部品18の略中央部分(開放部)であって遊技盤の背面(後面)側には、液晶表示装置等からなる画像表示装置19が設けられている。
An
An
画像表示装置(表示手段)19は、遊技が行われていない待機中にその表示画面に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示する。なかでも、後述する大当たり抽選の結果を報知するための3個の演出図柄19aが表示され、特定の演出図柄19aの組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当たり抽選結果として大当たりが報知される。
具体的には、第1始動口22または第2始動口23に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄19aをそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄19aを停止表示するものである。また、この演出図柄19aの変動表示中に、さまざまな画像やキャラクター等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
遊技盤12の左下方には、各種図柄を表示するための図柄表示装置20が設けられている。
The image display device (display means) 19 displays an image on the display screen during standby when no game is being performed, or displays an image according to the progress of the game. Among them, three
Specifically, when a game ball enters the
A
図4(a)に示すように遊技盤12には、外側ガイドレール15、センター部材18、第1及び第2始動口22、23、大入賞装置24等の各種盤面部品が組み付けられ、センター部材18には他の装飾部材27が組み付けられる。本例に係るセンター部材18は、図4(b)に示すように内側ガイド部40を備えた上側部分18Aと、下側部分18Bとから構成され、両部分の端部間を結合することにより環状に構成される。
As shown in FIG. 4 (a), the
遊技盤12の遊技領域13は、その外周縁の左下部から右上部にかけて外側ガイドレール15によって包囲されている。センター部材18の上部外周縁には外側ガイドレール15の上部15aとの間で右打ち経路(遊技球誘導経路)P2を形成する内側ガイド部40が設けられている。
外側ガイドレール15の右上部分には、右打ちされた遊技球を受けるための緩衝部材(返しゴム)26が配置されている。内側ガイド部40は、返しゴム26の手前側において外側ガイドレール15の上部15aとの間で遊技球誘導経路(右打ち経路)P2を形成する。本例に係る内側ガイド部40は、センター部材の外周の一部を構成している。
右打ちされて返しゴム26の表面にて跳ね返った遊技球は、対向配置された内側ガイド部40に衝突して減速されて、大入賞装置24が配置された下方へ流下してゆく。
The
A buffer member (back rubber) 26 for receiving a right-handed game ball is disposed at the upper right portion of the
The game ball that has been hit to the right and bounced back on the surface of the
[第1の実施形態]
図5は本発明の第1の実施形態に係る内側ガイド部を備えた遊技盤において右打ちされた遊技球の移動状態を示す斜視図であり、図6はセンタ−部材の上側部分18Aにおける内側ガイド部の特徴的な構成を説明する正面図であり、図7は内側ガイド部の特徴的な構成を示す他の斜視図であり、図8(a)及び(b)は右打ちされた遊技球が突出部により戻される状態を示す正面図、及び右打ちされた遊技球が突出部を越えて右方向へ移動している状態を示す正面図である。
[First Embodiment]
FIG. 5 is a perspective view showing a moving state of a right-handed game ball in the game board provided with the inner guide portion according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 6 is an inner view of the
本発明に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域13を有する遊技盤12と、遊技盤面に配置されて表示画面に遊技情報を表示する画像表示装置(表示手段)19と、画像表示装置の前方周辺部に配置されたセンター部材(役物)18と、センター部材18の外縁部に沿って形成された遊技球誘導経路(右打ち経路)P2と、を備え、遊技球誘導経路P2は、遊技領域13の左側に位置する第1領域F1と、遊技領域右側に位置する第2領域F2に跨って形成されており、遊技球誘導経路P2の第2領域F2側に突出部(第1の障害物)50を設け、突出部から第1領域F1に向けて戻し経路60を下降傾斜させた構成が特徴的である。突出部50の下流側には前進経路部70が形成されている。
A gaming machine according to the present invention includes a
遊技領域13の左右中心位置にセンターラインCLを想定した場合に、センターラインの左側領域を第1領域F1と、右側領域を第2領域F2とする。遊技球誘導経路P2を構成する内側ガイド部40の外面(上面)適所、本例ではセンターラインCLよりも右側(第2領域F2側)の部位に、外径方向(上向き)に突出した突出部50が設けられている。突出部50は、その上方に対向配置された外側ガイドレールの上部15aとの間に遊技球を通過させることができるギャップG1を形成している。
突出部50を遊技領域の右側領域F2内に配置することにより、センターラインCLを越えて遊技球誘導経路P2内を右方向へ移動してきた低速の遊技球を効果的に捉え、突出部を越えてギャップG1を通過して右方向へ前進することを阻止することが可能となる。
なお、本明細書において低速とは遊技球がギャップG1内にノーバウンドで直接到達することができず、且つギャップG1を通過し得ない程度の遅い速度を意味する。突出部50が存在しない場合には低速の遊技機であっても第2領域F2に到達することが可能である。中速とは遊技球がノーバウンドでギャップG1に到達して通過することはできるが、通過後に後続の高速球によって追い付かれて押圧されて同時に大入賞口に入賞し得る中程度の速度を意味する。高速とは遊技領域内に打ち出された後からギャップG1に至る大半の移動経路において外側ガイドレール上部15aと接触しつつそれに沿って移動することによりギャップG1を通過することができ、且つギャップG1を通過した後に後続の高速球によって追い付かれることがない程度の速い速度を意味する。
When a center line CL is assumed at the left and right center position of the
By disposing the
In the present specification, the low speed means a low speed at which the game ball cannot reach the gap G1 directly in a no-bound manner and cannot pass through the gap G1. When the
突出部(第1の障害物)50よりも左側には戻し経路部60が連続形成されており、戻し経路部60は突出部50の下部から左下向きに傾斜し、遊技領域の第1領域F1内で終端している。突出部50よりも右側には前進経路部70が連続形成されており、前進経路部70は突出部の上部から右下向きに傾斜(湾曲)している。突出部50はその左側面50aで、上流側から右方向へ低速で移動してきた遊技球B1を跳ね返して前進経路部70へ進入することを阻止する手段である。
なお、図示した実施形態では前進経路部70は突出部50の上部から延びているが、突出部の高さ方向中間部、或いは下部から右方向へ延在させるように構成してもよい。要するに、突出部50は外側ガイドレール上部15aと接しながら移動してくる高速の遊技球を通過させる一方で、外側ガイドレール上部15aよりも所定距離低い経路に沿ってギャップG1に進入してくる低速の遊技球の通過を阻止するように構成されていればよく、前進経路部70との接続位置、高さに制限はない。
A
In the illustrated embodiment, the
ギャップG1内を直接通過し得る程度に強く打ち出された高速の遊技球は、突出部の手前側位置とギャップG1を通過する際に外側ガイドレールの上部15aに接しながら移動するため、突出部とは接触せずにギャップG1を通過して前進経路部70へ進入することができる。このような速度の速い遊技球は、最大入賞個数という制限を越えた球数を入球させる不具合をもたらす上記特殊技法に供することができない。遊技者が前進経路70へ遊技球を確実に進入させるためには、高速球となるように強く打ち出す必要があるため、特殊技法を効果的に防止することができる。
ギャップG1を直接に通過して前進経路部70に進入し得る遊技球は、高速で右打ちされた遊技球か、中速で右打ちされた遊技球であるが、突出部50を可能な限りに右方向に配置することにより、中速で打ち出された遊技球がギャップG1を通過する確率を大幅に低下させることができる。
Since the high-speed game ball that has been hit hard enough to pass directly through the gap G1 moves while contacting the
A game ball that can directly pass through the gap G1 and enter the
戻し経路部60は、遊技球誘導経路P2を右方向に移動する過程で突出部50の左側面(頂部を含む)に突き当たってそれ以上の右方向への進行を阻止された遊技球B1を第1領域F1に向けて戻すために左向きに下降傾斜するガイド手段であり、本例では、細幅帯状の板部材を用いて構成されている。戻し経路部60の傾斜角度θ(図6)、傾斜面の形状は、突出部50の左側面により右方向への移動を阻止された遊技球B1が重力により左下方向へ転動して落下するのに充分な程度に設定する。戻し経路部60の左側終端部は、更に傾斜角度が急なガイド面62と連続しており、ガイド面62に沿って流下した遊技球は第1領域F1に落下してゆく。
戻し経路部60は、従来の遊技機において同位置に設けられる内側ガイド部に比して下方に位置し、かつ左側下方に向けて傾斜するように構成されている。ただ、戻し経路部60を下方に偏位させ過ぎると、画像表示装置19の上部と干渉して見栄えを悪化させる虞があるために限界がある。図示した遊技機のレイアウトでは、戻し経路部60の位置、傾斜角度は図示した状態が適正となる。
The
The
前進経路部70は、突出部50を通過し得た遊技球B2を遊技領域の第2領域F2側に案内するガイド手段であり、本例では、細幅帯状の板部材を用いて構成されている。前進経路部70は遊技球を返しゴム26に向けて案内するのに充分な傾斜面として構成される。
右打ちされた遊技球の移動速度が、遊技球誘導経路P2に進入した際に突出部50と上側ガイド部の上部15aとの間のギャップG1に直接(ノーバウンドで)到達し得ない程度に低速である場合には、この遊技球B1は突出部(ギャップG1)の手前において外側ガイドレールの上部15aから離間した下方の経路を移動するため、その多くは突出部50の手前に落下して戻し経路60上でバウンドしてから突出部や外側ガイド部材上部15aに衝突するか、或いは突出部に直接衝突して跳ね返り、戻し経路部60上に落下する(図5、図7、図8(a))。何れの場合もギャップG1を通過し難いため前進経路部70に進入することができない。
The
The moving speed of the right-handed game ball cannot reach the gap G1 between the
一方、右打ちされた遊技球の移動速度が、遊技球誘導経路P2に進入した際に突出部50と上側ガイドレールの上部15aとの間のギャップG1に直接(ノーバウンドで)到達して通過し得る程度に速い場合には、この遊技球B2は外側ガイドレール上部15aと接触しながら移動してきているため、突出部50により干渉されることなくギャップG1を通過し、前進経路部70上に移動し、最終的に第2領域F2に達することができる(図7、図8(b))。
右打ちされた遊技球が中速である場合にはギャップG1を通過し得るが、ギャップG1を可能な限り狭くするか、突出部50の位置を可能な限り右方向に偏位させておくことにより、通過する確率を大幅に低下させることができる。
このように構成したため、大当たり発生時に、先行する遊技球を遅い速度で右打ちしてから次の打球を強打ちすることにより、2つの遊技球を連続して大入賞装置24に入球させる特殊技法を実施することが極めて困難となる。
On the other hand, the moving speed of the right-handed game ball reaches the gap G1 between the
When the right-handed game ball has a medium speed, it can pass through the gap G1, but the gap G1 should be made as narrow as possible, or the position of the
Because of this configuration, when a big hit occurs, a special game in which two game balls are successively entered into the
上述のように突出部50を可能な限り右方向寄りに配置することにより、突出部越えを狙って微妙な中速度で弱打ちされた遊技球が突出部を越えることを阻止することが可能となる。従って、特殊技法の実施を防止する効果は、突出部50を可能な限り右方向寄りに配置することにより高めることができる。また、ギャップG1の寸法を遊技球の直径に対して必要最小限とすることにより、中速の遊技球が通過する可能性を低下させたり、低速の遊技球が戻し経路部60でバウンドしてからギャップG1を通過する確率を低下させることができ、結果として上記特殊技法を阻止することができる。
By disposing the
突出部50の突出長(高さ)Hは、遊技球の直径を11mmとした場合、例えば3mm程度とすることにより、低速の遊技球が前進経路部70内に進入することを充分に阻止することができる。
また、ギャップG1の寸法には制限はなく、従来の遊技機における外側ガイドレール上部15aと内側ガイド部40との間のギャップの寸法と同等に広めであってもよい。
The protrusion length (height) H of the
Moreover, there is no restriction | limiting in the dimension of the gap G1, and it may be as wide as the dimension of the gap between the outer side guide rail
ただ、ギャップG1の寸法を遊技球よりも1mm、或いは2mm大きい程度に狭く設定することにより、中速の遊技球がギャップG1を通過する事態をより確実に阻止することが可能になる、という利点を得られる。例えば、遊技球の直径を11mmとした場合に、ギャップG1の寸法を12mm〜13mm程度とする。このように遊技球の直径よりも1mm〜2mm程度大きいギャップとすることにより、強打ちされたことにより外側ガイドレールの上部15aに沿って右方向へ移動する遊技球B2は突出部50と接触せずに右方向へ移動することができる。一方、外側ガイドレールの上部15aに沿って右方向へ移動する遊技球よりも、1mm以上、或いは2mm以上低い弾道でギャップG1内に進入する中速の遊技球は突出部先端による干渉を受けてギャップG1を通過することができない。
However, by setting the size of the gap G1 to be narrower to about 1 mm or 2 mm larger than the game ball, it is possible to more reliably prevent the medium-speed game ball from passing through the gap G1. Can be obtained. For example, when the diameter of the game ball is 11 mm, the dimension of the gap G1 is about 12 mm to 13 mm. Thus, by setting the gap to be about 1 mm to 2 mm larger than the diameter of the game ball, the game ball B <b> 2 that moves to the right along the
これを言い換えれば、ギャップG1が遊技球の直径よりも2mmを大幅に越えて大きい場合には、発射装置から打ち出す際の勢いを微調整してギャップG1に直接到達することができる程度の中間速度で打ち出すことによりギャップG1を通過させることが可能となる。これに対してギャップG1を可能な限り小さくすれば、ギャップG1に直接達することができる程度の中間速度で打ち出された遊技球がギャップG1を通過することをかなりの確率で阻止することが可能となる。このため、先行して打ち出す遊技球を遊技球誘導経路P2内でゆっくり移動させつつ、後続の遊技球を強く打ち出す特殊技法を効果的に防止することが可能となる。 In other words, when the gap G1 is much larger than 2 mm than the diameter of the game ball, an intermediate speed at which it is possible to directly reach the gap G1 by finely adjusting the momentum when launched from the launching device. It is possible to pass through the gap G1 by launching with. On the other hand, if the gap G1 is made as small as possible, it is possible to prevent with a considerable probability that a game ball launched at an intermediate speed that can reach the gap G1 directly passes through the gap G1. Become. For this reason, it is possible to effectively prevent a special technique of striking the succeeding game ball while slowly moving the game ball to be launched in advance in the game ball guiding path P2.
次に、図9(a)及び(b)は突出部の左側面の構成例を示す正面図、及び斜視図である。
上記実施形態では、突出部(第1の障害物)50の左側面(遊技球阻止面)50aは、図9(a)に示すように垂直面Aに対して右方向へ角度θ1だけ傾斜した面Bに沿って延びた平坦面であるが、突出部の左側面50aを垂直面Aに沿った垂直面としてもよいし、図9(b)のように垂直面Aよりも左方向へ角度θ2だけ傾斜した面Cに沿った平坦面としてもよい。つまり、右方向に移動してきた遊技球と接してこれを確実に左方向へ跳ね返して第1領域F1側へ戻せる構成であればどのような角度であっても良い。
Next, FIGS. 9A and 9B are a front view and a perspective view showing a configuration example of the left side surface of the protruding portion.
In the above embodiment, the left side (game ball blocking surface) 50a of the protrusion (first obstacle) 50 is inclined to the right by the angle θ1 with respect to the vertical plane A as shown in FIG. 9 (a). Although it is a flat surface extending along the surface B, the
また、上記各実施形態では突出部の左側面50aを平坦面としたが、遊技球誘導経路P2内を右方向に移動してきた遊技球と接してこれを確実に左方向へ跳ね返して第1領域F1へ戻せる構成であれば、左側に膨出した凸面(湾曲面)、或いは左側に凹んだ凹面(湾曲面)としてもよい。
本実施形態によれば、外側ガイドレールの上部15aから離脱して遊技球誘導経路P2内を下側の移動経路に沿って移動する低速、中速の遊技球を、高い確率で前進経路部70側へ移動させずに戻し経路部60内に留め、第1領域F1内に落下させることができる。戻し経路部60を左下向きに傾斜する構造としたので、突出部により進行を阻止された遊技球を確実に第1領域F1に落下させることが可能となる。
突出部50は、移動速度が所定値よりも低い遊技球と接することによりその進行を阻止し、且つ移動速度が所定値よりも速い遊技球の通過を許容できるギャップG1を形成できる障害物(段差部)であれば、どのような構造、形状であってもよい。
In each of the above embodiments, the
According to the present embodiment, the low-speed and medium-speed game balls moving away from the
The
[第2の実施形態]
次に、図10(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る遊技機を構成する遊技球誘導経路(突出部)の構成を示す斜視図、及び正面図である。なお、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
[Second Embodiment]
Next, FIGS. 10A and 10B are a perspective view and a front view showing a configuration of a game ball guiding path (protruding portion) constituting the gaming machine according to the second embodiment of the present invention. In addition, the same code | symbol is attached | subjected and demonstrated to the same part as 1st Embodiment.
第1の実施形態では、突出部50を、戻し経路部60の終端部において内側ガイド部40の一部を段差状に突出させることにより構成している。これに対して本実施形態に係る突出部50は、戻し経路部60、及び前進経路部70を構成するガイド手段とは別部材の板状部材から構成されており、戻し経路部60の下流側端部と、前進経路部70の上流側端部との間に配置されている。この板状部材から成る突出部50の左側面(遊技球阻止面)50aの角度は図示のように垂直であっても良いし、図9に示した如く右方向へ傾斜していても左方向へ傾斜していていもよい。つまり、右方向に低速で移動してきた遊技球と接してこれを確実に左方向へ跳ね返して第1領域F1側へ戻すことができ、且つ高速で移動してきた遊技球がギャップG1を通過することを許容することができる障害物が存在すればよく、その左側面の角度、形状は問わない。
別部材としての突出部50は板状である必要はなく、上記の障害物としての機能を発揮することができれば、どのような形状、構造であってもよい。
In the first embodiment, the projecting
The
[第3の実施形態]
次に、図11(a)は本発明の第3の実施形態に係る遊技機を構成する遊技球誘導経路の構成を示す要部斜視図であり、(b)は要部正面図である。図12(a)(b)及び(c)はこの遊技球誘導経路内を移動する遊技球の挙動を示す正面図である。上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
[Third Embodiment]
Next, FIG. 11A is a main part perspective view showing the structure of a game ball guiding path constituting the gaming machine according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 11B is a main part front view. FIGS. 12A, 12B, and 12C are front views showing the behavior of the game ball moving in the game ball guide path. The same parts as those in the above embodiments will be described with the same reference numerals.
本実施形態にかかる遊技機においては、遊技球誘導経路P2が、遊技領域13の左側に位置する第1領域F1と、遊技領域右側に位置する第2領域F2に跨って形成されており、遊技球誘導経路P2の第2領域F2側に突出部50(第1、又は第2の実施形態に係る突出部)を設け、突出部から第1領域F1に向けて下降傾斜させた構成において、上記各実施形態と同等である。
本実施形態に係る遊技球誘導経路P2の構成が上記各実施形態と異なる点は、突出部50の上流側、即ち上側ガイドレールの上部15aと戻し経路部60との間の中間高さ位置に障害物(第2の障害物、他の障害物)80を配置した点にある。
障害物80は、突出部50上のギャップG1を通過可能な程度の中速で打ち出された先行遊技球がギャップG1を通過してから前進経路部70内を移動している間に、後続の強く打ち出された遊技球を先行遊技球に追い付かせて最後には二球同時に大入賞装置24内に入賞させる特殊技法を防止するのに有効である。
また、障害物80は、低速で打ち出された遊技球が突出部手前(戻し経路部60)でバウンドしてギャップG1内を通過することを阻止する上でも有効に機能する。
In the gaming machine according to the present embodiment, the game ball guiding path P2 is formed across the first area F1 located on the left side of the
The configuration of the game ball guiding path P2 according to this embodiment is different from that of each of the above embodiments in the intermediate height position between the
While the preceding game ball launched at a medium speed that can pass through the gap G1 on the
The
本実施形態に係る障害物80は、左下向きに傾斜した戻しガイド部81と、戻しガイド部81の右端部から上向きに突設した干渉部材(段差部)82と、を有した板状体である。障害物80は、上側ガイドレールの上部15aと戻し経路部60の何れにも接触しない位置に配置されており、干渉部材82の上端部と上側ガイドレールの上部15aとの間のギャップG2は、前記ギャップG1と同等程度に設定する。つまり、図12(a)に示すように、上側ガイドレールの上部15aに沿って高速で右方向へ移動してきた遊技球B3を確実に通過させ得る程度にギャップG2を設定する。戻しガイド部81の左端部と戻し経路部60との間のギャップG3は、遊技球がスムーズに通過できる程度に設定する。
The
次に、周辺部品のレイアウト上の理由から突出部50を必要充分な程度に右寄りに配置することができない場合には、外側ガイドレール上部15aの下面から離間しながら右方向へ移動する中速度の遊技球がギャップG1を通過してしまう事態も想定される。このような事態は、干渉部材82を活用することにより解決することができる。即ち、図12(b)に示すように突出部50の手前で外側ガイドレール上部15aから離間して進行する遊技球B4は干渉部材82と接触しながら通過することにより減速するか、或いは干渉部材により通過を阻止されることにより、ギャップG1を通過することが不可能となる。
つまり、突出部50との関係における干渉部材82の左右位置は、突出部50をかろうじて通過し得る程度の中速度で打ち出された遊技球B4を干渉部材82が跳ね返すか、或いは干渉部材と接触させることによりギャップG1を通過し得ない程度に減速させるように設定する。言い換えれば、突出部50と干渉部材82との距離を適宜調整することにより、ギャップG2を通過する際の干渉部材82との接触により遊技球を充分に減速させてギャップG1を通過する可能性を低減させることができる。
Next, when the projecting
That is, the left and right positions of the
また、障害物30が存在しない場合には、戻し経路部60上で弾んだ遊技球が突出部50を越えてギャップG1を通過することも有り得るが、障害物80を戻し経路部60の上方に離間配置することによりそのような事態を確実に防止することが可能となる。即ち、図12(c)中に示すように、障害物80が存在しない場合には戻し経路部60上に落下して弾むことによりギャップG1を通過しようとする遊技球B5が、障害物80が存在する場合には戻しガイド部81上に落下して減速して干渉部材82によりギャップG2の通過を阻止されるか、遊技球B5`のようにギャップG2を通過しても戻し経路60上に落下して突出部50を越えることが不可能となる。
言い換えれば、干渉部材82の左右方向位置(突出部50との離間距離)は、図12(c)に示すようにギャップG2を通過し得ない程度に低速の遊技球B5`が一旦戻しガイド部81上に落下した後で弾むことによりギャップG2を通過したとしても、突出部50に達する手前で必ず戻し経路部60上に落下するように設定する。
In addition, when there is no
In other words, the position of the
このようにギャップG1の通過を狙いつつ弱めに打ち出された遊技球が上側ガイド部材の上部15aから離間した下方の経路を移動する場合には、大半の遊技球はギャップG2を通過する際に干渉部材82によって通過を阻止される。また、上側ガイドレールの上部15aと接触しないで移動する遊技球が仮に干渉部材82を通過することができたとしても、干渉部材と接触して減速して移動軌跡が更に低下することにより突出部50上のギャップG1を通過することが困難になる。
なお、図12(a)のように両ギャップG2、G1を順次通過し得る程度の速度で打ち出された遊技球B3は充分に高速であり、上記特殊技法を実施するために利用されることはあり得ない。
なお、図示した実施形態では障害物80として、戻しガイド部81と、干渉部材82とを備えたものを例示したが、戻しガイド部81を備えていない干渉部材82のみの構成としてもよい。この場合には、右打ちされてきた遊技球が干渉部材82の下側を通過することが可能となるが、このような遊技球は低速であり、戻し経路部60にてバウンドして突出部50に衝突して戻されるため、突出部を越えることはあり得ないからである。
In this way, when a game ball that is launched weakly while aiming to pass through the gap G1 moves along a lower path separated from the
As shown in FIG. 12 (a), the game ball B3 launched at a speed capable of passing through both the gaps G2 and G1 is sufficiently fast, and is used to implement the special technique. impossible.
In the illustrated embodiment, the
[他の実施形態]
次に、図13は本発明の他の実施形態に係る遊技機を構成する遊技球誘導経路の構成を示す要部正面図であり、図14は特殊技法を説明するための要部正面拡大図である。
上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
本実施形態にかかる遊技機においては、右下に配置された大入賞装置(第1の大入賞装置)24の他に、遊技球導入経路P1の排出口P1−1の直近の下方の遊技盤領域に配置された他の大入賞装置(第2の大入賞装置)90を備えている。この大入賞装置90は大入賞口90aと、大入賞口を開閉する開閉片(大入賞装置可動片)90bを有しており、通常は開閉片90bによって大入賞口90aを閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、所定の特別遊技が開始されると、開閉片90bが開放されるとともに、この開閉片90bが遊技球を大入賞口90a内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口に入球可能となる。大入賞口に遊技球が入球すると予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
[Other Embodiments]
Next, FIG. 13 is a main part front view showing a configuration of a game ball guiding path constituting a gaming machine according to another embodiment of the present invention, and FIG. 14 is a main part front enlarged view for explaining a special technique. It is.
The same parts as those in the above embodiments will be described with the same reference numerals.
In the gaming machine according to the present embodiment, in addition to the big winning device (first big winning device) 24 arranged at the lower right, the game board immediately below the outlet P1-1 of the game ball introduction path P1. Another large winning device (second winning device) 90 arranged in the area is provided. The grand
大入賞装置90の開閉片90bが開放状態となっている時に大入賞口90aに入賞させるためには、操作ハンドル4を操作することにより、センターラインCLよりも左側の第1領域F1内に遊技球Bが落下するように弱く打ち出す必要がある。特に、最短距離で効率的に大入賞口90a内に入球させるためには、遊技球導入経路P1の排出口P1−1の直近の右方向領域であって、大入賞口90aの上方に相当する領域に落下させるように更に弱く打ち出すことが効果的である。
In order to win the
このように遊技球導入経路の排出口P1−1の直近の右方向領域に大入賞装置90を配置した場合においても、上記した右打ちの場合と同様の特殊技法によって1ラウンド当りの大入賞口への入賞個数を規定数を超えて増大させることが可能である。
即ち、この特殊技法では、図14に示すようにまず先行する遊技球B6を打ち出して大入賞装置90の上方の領域(直上領域)を越えて右方向へ移動させつつ、移動の途中で減速して左方向へ戻るようにしておく。続いて次の遊技球B7を先行遊技球よりも弱く打ち出すことにより、速度の遅い後続球を、戻り経路上にある先行球B6に追い付かせて付勢して二球同時に大入賞口90aに入賞させるようにする。
即ち、強く打ち出された先行の遊技球B6は、大入賞装置90の上方の領域を越えてセンター部材18の一部、本例では戻し経路部60(又はガイド面62)上に達してから左方向へ戻ってくる。或いは、遊技球B6は、第1領域F1に配置された他の障害物95(ブロック、釘等)に当たって戻し経路部60に沿う経路、その他の経路を経て左方向へ戻ってくる。先行の遊技球B6が左方向へ戻ってくる際には減速され、低速で移動している。
In this way, even when the
That is, in this special technique, as shown in FIG. 14, first, the preceding game ball B6 is launched and moved to the right over the upper area (directly above area) of the
In other words, the strongly-launched preceding game ball B6 passes over the region above the
次に、減速しながら左方向に戻ってくる先行遊技球B6が図14中に示すように大入賞装置90の直上位置に達する時に接触するタイミングで後続遊技球B7を弱く打ち出すことにより、先行する遊技球B6に追い付かせて二球同時の入球を可能とする。
このような特殊技法による二球同時の入球を防止するために、本発明は図13に示すように遊技球導入経路の排出口P1−1と大入賞装置90(大入賞口90a)との間に障害物100を配置した。障害物100を配置することにより、後続の遊技球B7が左方向へ戻ってくる先行遊技球B6と合流して二球がほぼ同時に入球することを阻止するようにしている。
Next, the preceding game ball B6 returning to the left while decelerating is advanced by weakly hitting the subsequent game ball B7 at the timing of contact when reaching the position directly above the winning
In order to prevent the simultaneous entry of two balls by such a special technique, the present invention, as shown in FIG. 13, includes a discharge opening P1-1 of the game ball introduction path and a big winning device 90 (big winning
即ち、図13に示した遊技機において先行遊技球B6を障害物100の上方を越えて右方向へ移動させ、且つ突出部50の手前側で減速して左方向へ戻り始めるような速度で打ち出しておくことはできる。しかし、後続遊技球B7を、戻り途上にある先行遊技球B6と大入賞装置90の上方位置で合流するように弱く打ち出したとしても、障害物100が障害となって先行遊技球と一緒に入球させることは不可能となる。即ち、後続遊技球B7を先行遊技球と接触させるためには図中に破線で一例を示したように障害物100を経由するルートで落下させる必要があるが、そのルート上には障害物100があり、大入賞口装置90の上方からの入球が阻止されており、特殊技法を実施することは不可能となる。
なお、障害物100の構成として図示したものは一例に過ぎず、種々の形状、サイズとすることができる。例えば、障害物100は障害物100の上方を越えて右方向へ移動してから左方向へ戻ってくる遊技球(例えば、遊技球B6)が障害物100の下方を経由して大入賞装置90内に入球することを許容する一方で、排出口P1−1から排出された遊技球が最短経路で直接大入賞装置90に向かうことを阻止するように構成する。
That is, in the gaming machine shown in FIG. 13, the preceding game ball B6 is moved to the right over the
In addition, what was illustrated as a structure of the
図示した例では障害物100は大入賞装置90の上方の全体を覆うように長尺な構成としたが、図示よりも短尺な構成としてもよい。また、障害物100は左下から右上に向かうように傾斜しているが、これも一例であり、水平、その他の角度としてもよい。
また、障害物100は図示のような一つの部材ではなく、複数の遊技釘を配列することにより障害物を構成してもよい。
他の障害物95は、ブロック体、遊技釘等々どのような物であってもよいが、必須では無く、必要に応じて設ければ足りる。
なお、図13では、右打ちを可能とするタイプの遊技機に大入賞装置90を配置した例を示したが、これは一例であり、右打ちできないタイプで図示の位置に大入賞装置90を備えた遊技機にも本実施形態は適用することができる。また、図13中に突出部50を図示したが、突出部50や障害物80が存在しないタイプの遊技機にも本実施形態は適用することができる。
In the illustrated example, the
Further, the
The
Although FIG. 13 shows an example in which the
つまり、遊技球導入経路の排出口P1−1の直近の右下領域に大入賞装置90を配置したタイプの遊技機一般に対して、本実施形態の特殊技法を阻止するための構成を採用することができる。
なお、開口部13Aの左辺の左側の遊技領域の最下部に大入賞装置を配置した遊技機もあるが、通常、この大入賞装置と排出口P1−1との間には遊技釘、その他の盤面部品等の障害物が存在するため、遊技球の速度のコントロールが難しく特殊技法を実施することが難しい。仮に、左最下部に位置する大入賞装置と排出口P1−1との間に遊技釘等の障害物が存在しないために特殊技法が可能となる場合には、図13に示した障害物100を当該大入賞装置の上方に配置すればよい。
In other words, a configuration for blocking the special technique of the present embodiment is adopted for general gaming machines of the type in which the
There is also a gaming machine in which a big winning device is arranged at the lowermost part of the left gaming area on the left side of the
[本発明の構成、作用、効果のまとめ]
第1の本発明に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域13を有する遊技盤12と、遊技盤面に配置される表示画面に遊技情報を表示する表示手段19と、表示手段の前方周辺部に配置されたセンター部材(役物)18と、センター部材の外縁部に沿って形成された遊技球誘導経路P2と、を備え、遊技球誘導経路P2は、遊技領域左側に位置する第1領域F1と、遊技領域右側に位置する第2領域F2に跨って形成されており、遊技球誘導経路の第2領域側に突出部50を設け、該突出部から第1領域に向けて下降傾斜させたことを特徴とする。
[Summary of Configuration, Action, and Effect of the Present Invention]
The gaming machine according to the first aspect of the present invention includes a
通常、強く右打ちされた遊技球は、遊技球誘導経路P2の上側ガイドレール上部15aに接しながら高速で移動するが、打ち出し速度を工夫して低速で打ち出した場合には上側ガイドレール上部15aと接触せずに移動し、内側ガイド部40上落下した後は内側ガイド部40上面に沿って右方向へ移動する。この先行遊技球の打ち出し直後に高速で後続遊技球を打ち出すと、後続遊技球が遊技球誘導経路内で先行遊技球に追い付いて付勢し、2つの遊技球をほぼ同時に大入賞口に入賞させる特殊技法の実施が可能となる。このような行為を許すと、大当たり時における1ラウンドあたりの遊技球の最大入賞個数を越えた入球が可能となる。
本発明では、内側ガイド部40上を低速で移動する遊技球が返しゴム26の位置を越えて右下に流下することを阻止するための遊技球誘導経路P2の構造を提案するものである。
本発明では、遊技領域13のセンターラインCLよりも右側の領域(第2領域F2)に相当する遊技球誘導経路P2(内側ガイド部40)の適所に、低速の遊技球の通過を阻止する突出部50を設けたことにより、上記特殊技法に利用され得る低速の遊技球が突出部を越えて右方向へ進入しないように構成している。突出部50を越える程度に高速の遊技球は通常は充分に高速であるため、上記特殊技法に利用されることはない。
Normally, a game ball that has been hit right strongly moves at a high speed while coming into contact with the upper guide rail
The present invention proposes a structure of the game ball guiding path P2 for preventing the game ball moving at a low speed on the
In the present invention, a protrusion that blocks the passage of a low-speed game ball at an appropriate position on the game ball guiding path P2 (inner guide portion 40) corresponding to the region (second region F2) on the right side of the center line CL of the
一方、突出部50を越えることができなかった低速の遊技球は、突出部50から左方向に延びる戻り経路部60上に落下して第1領域F1に流下するように構成した。
突出部50はできる限り右寄りに配置するか、或いはギャップG1の寸法を可能な限り狭くすることにより、遊技者が打ち出し速度を微調整することにより低速、或いは中速でありながら突出部を越えさせようとする行為を更に効果的に阻止することが可能となる。
On the other hand, the low-speed game ball that could not pass over the protruding
The
また、突出部50と外側ガイドレール上部15aとのギャップG1が遊技球の直径に比して大幅に(遊技球の直径を2mm越える程度に)大きく設定されていたとしても、突出部が発揮する低速球の進入阻止機能によってこれらの遊技球が突出部を越えてその下流側に進行することを阻止することが可能となる。
ただ、ギャップG1を可能な限り狭くすることにより、ギャップG1を通過させ得る程度に速度を低く微調整した遊技球の通過をもかなりの確率で防止することが可能となる。
Further, even if the gap G1 between the
However, by narrowing the gap G1 as much as possible, it is possible to prevent the passage of a game ball whose speed is finely adjusted to such an extent that the gap G1 can be passed with a considerable probability.
第2の本発明では、遊技球誘導経路P2内の突出部50の左側に、他の障害物80(干渉部材82)を配置したことを特徴とする。
障害物80には遊技球誘導経路P2内に向けて突出した干渉部材82が設けられており、この干渉部材82が突出部50を通過し得る程度の速度に微調整して打ち出された遊技球の通過を突出部50の手前側において阻止する機能を発揮する。
即ち、右打ちする強さを微調整することにより突出部50上のギャップG1を通過させようという試みがなされた場合には、手前に位置する干渉部材82が障害となって下流に達することができない。或いは、ギャップG2を通過するとしても、通過する際に干渉部材82と接触することにより減速して手前に落下し、ギャップG1に到達し得ない。要するに、ギャップG2を通過したとしても、弱い打球では突出部50を越えることができない。
The second aspect of the present invention is characterized in that another obstacle 80 (interference member 82) is arranged on the left side of the
The
That is, when an attempt is made to pass the gap G1 on the
一方、ギャップG2、及びギャップG1を順次越えることができる程度の高速で打ち出された遊技球は、上記特殊技法に利用することができない。
干渉部材82は、例えば他の盤面部品とのレイアウト上の理由から突出部50を必要充分な程度に右方向に偏位させて配置できない場合に、突出部による通過阻止機能を補強するために突出部の手前側に配置することによりその効果を発揮する。
本発明に係る遊技機は、パチンコ遊技機のみならず、パチスロ、その他の遊技機一般に適用することができる。
On the other hand, a game ball launched at such a high speed that can sequentially cross the gap G2 and the gap G1 cannot be used for the special technique.
The
The gaming machine according to the present invention can be applied not only to pachinko gaming machines but also to pachislot machines and other gaming machines in general.
1…遊技機、2…外枠、3…内枠、4…操作ハンドル、5…皿ユニット、P1…遊技球導入経路、P2…遊技球誘導経路、12…遊技盤、13…遊技領域、13A…開口部、F1…第1領域、F2…第2領域、15…外側ガイドレール、15a…外側ガイドレール上部、16…内側ガイドレール、17…球戻り防止片、18…センター部材(役物)、18A…上側部分、18B…下側部分、18a…台板、19…画像表示装置、19a…演出図柄、21…一般入賞口、22、23…始動口、24…大入賞装置、24a…大入賞口、24b…開閉片、25…アウト口、26…返しゴム、27…装飾部材、30…ベース枠体、40…内側ガイド部、50…突出部、50a…左側面、60…戻し経路部、70…前進経路部、80…障害物、81…ガイド部、82…干渉部材、90…大入賞装置、95…障害物、100…障害物
DESCRIPTION OF
Claims (1)
遊技盤面に配置される表示画面に遊技情報を表示する表示手段と、
前記表示手段の前方周辺部に配置された役物と、
前記役物の外縁部に沿って形成された遊技球誘導経路と、を備えた遊技機であって、
前記遊技球誘導経路は、遊技領域左側に位置する第1領域と、遊技領域右側に位置する第2領域に跨って形成されており、前記遊技球誘導経路の前記第2領域側に突出部を設け、該突出部から前記第1領域に向けて下降傾斜させたことを特徴とする遊技機。 A game board having a game area where game balls flow down;
Display means for displaying game information on a display screen arranged on the game board surface;
An accessory disposed in a front peripheral portion of the display means;
A game ball guide path formed along an outer edge of the accessory, and a gaming machine comprising:
The game ball guidance path is formed across a first area located on the left side of the game area and a second area located on the right side of the game area, and a protrusion is provided on the second area side of the game ball guidance path. A gaming machine provided and inclined downward from the protruding portion toward the first region.
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