JP2015220822A - 電力変換装置及びモータシステム - Google Patents

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Yuji Kudo
祐治 工藤
大塚 信之
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信之 大塚
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Abstract

【課題】単相交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換する際に、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置は、1対の入力端子3、4と、第1相の出力電圧を第1軸巻線51に出力する1対の第1出力端子6、7と、第2相の出力電圧を第2軸巻線52に出力する1対の第2出力端子8、9と、第1双方向スイッチ11〜14と、第2双方向スイッチ15〜17と、目標電圧指定部、目標周波数指定部、制御信号生成部及びドライバを含むスイッチコントローラ20と、1対の第1出力端子6、7の一方を介して第1軸巻線51と直列に接続される第1コンデンサC1と、1対の第2出力端子8、7の一方を介して第2軸巻線52と直列に接続される第2コンデンサC2とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換装置及び該電力変換装置を用いたモータシステムに関し、特に、交流電力を任意の交流電力に直接変換する電力変換装置及び該電力変換装置を用いたモータシステムに関する。
従来、交流電源から所望の交流電力を得る電力変換装置として、交流電力を整流器で整流して得られた脈流電力を大容量の平滑用電解コンデンサを用いて平滑し、得られた直流電力をインバータで交流電力に変換するという、交流−直流−交流間接変換装置が用いられている。しかしながら、脈動の少ない直流電圧を得るために用いられる大容量の平滑用電解コンデンサは、体積および重量が大きく、電力変換装置の小型化及び軽量化を阻害する。また、平滑用電解コンデンサは、2000時間程度の寿命しかなく、定期的に交換する必要があるので、電力変換装置の維持管理費用の増加を招く。
このため、交流−交流変換において直流部を無くし、平滑用電解コンデンサを不要とする、いわゆる交流−交流直接変換装置として、マトリクスコンバータが提案されている(例えば、特許文献1)。
図12は、特許文献1に開示されている単相入力マトリクスコンバータの回路図である。図12に示すマトリクスコンバータ200は、単相交流電源201にて三相モータ203を駆動するために、単相交流電源201から供給される入力交流電圧を、双方向スイッチ202a〜202fを用いて、三相の出力交流電圧に直接変換して、当該各相の出力交流電圧を三相モータ203の対応する相の巻線に供給する。
双方向スイッチ202a〜202fの各々は、片方向に導通状態と非導通状態とを制御できる2つのスイッチ素子を逆並列に接続して構成されている。大小判別手段204は、単相交流電源201の端子間電圧の大小関係を判別し、制御手段205は、大小判別手段204により判別された電圧の大小関係に応じて、単相交流電源201から三相モータ203の巻線に電流を供給し、また三相モータ203の巻線からの回生電流を還流させるように、双方向スイッチ202a〜202fの各々の導通を制御する。
上記のマトリクスコンバータ200は、単相交流電源201の交流電力から任意の三相交流電力への変換が1回で完了するため、整流器とインバータとを用いた交流−直流−交流の2回変換と比較して電力損失が小さいという特徴を有する。
図13は、三相交流の波形を示す図である。三相交流は、3つの相がそれぞれ120度の位相差を持った交流となっている。電源電圧の振幅の正側包絡線の最小値を結んだ直線と負側包絡線の最大値を結んだ直線の間に挟まれた領域を一定電圧の直流とみなすことができるため、この領域の相を、三相入力三相出力マトリクスコンバータを用いてスイッチングすることで、一定電力の三相交流電力を得ることができる。
特開2011−4449号公報
整流器とインバータを用いた交流−直流−交流間接変換装置は、出力電圧の振幅を電源電圧の振幅までとすることが可能であるが、従来の三相入力三相出力マトリクスコンバータは、昇圧機能を備えていないため、出力電圧の振幅は、電源電圧の振幅の0.866倍までとなる。
図14は、単相交流の波形を示す図である。単相交流の場合、電源電圧が0Vとなる、いわゆるゼロクロスの点が存在し、一定電圧の直流とみなすことができる領域が存在しない。このため、従来の単相入力マトリクスコンバータ200を用いてスイッチングした場合、出力の交流電圧には、ひずみや直流電圧重畳といった現象が発生する。直流電圧が重畳した交流電圧をモータに印加した場合、ステータコイルによって発生する回転磁界が偏るために、モータトルクが振動し、可聴域での騒音や振動が発生する。直流電圧の影響が大きくなると、モータ回転数が周期的に変動し、さらに影響が大きくなると、モータが回転しない、あるいは回転しても途中で停止するという問題が生じる。
本発明は、単相交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換する際に、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができる電力変換装置及びモータシステムを提供することを目的とする。
本発明に係る電力変換装置は、単相交流電圧である入力電圧を、前記入力電圧の交流電圧とは異なる任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換して第1誘導性負荷及び第2誘導性負荷に与える電力変換装置であって、前記入力電圧が印加される1対の入力端子と、第1相の前記出力電圧を前記第1誘導性負荷に出力する1対の第1出力端子と、第2相の前記出力電圧を前記第2誘導性負荷に出力する1対の第2出力端子と、前記1対の入力端子のうちの1つと前記1対の第1出力端子のうちの1つとの各組み合わせに対応して設けられ、対応する入力端子と第1出力端子との間の接続及び切断を、第1制御信号に応じて切り替える4個の第1双方向スイッチと、前記1対の入力端子のうちの1つと前記1対の第2出力端子のうちの1つとの各組み合わせに対応して設けられ、対応する入力端子と第2出力端子との間の接続及び切断を、第2制御信号に応じて切り替える4個の第2双方向スイッチと、前記出力電圧の第1相及び第2相それぞれの逐次の目標値を二相交流電圧によって表す第1目標電圧及び第2目標電圧を指定する目標電圧指定部と、前記第1目標電圧及び前記第2目標電圧の周波数を指定する目標周波数指定部と、前記入力電圧の絶対値の瞬時値が前記第1目標電圧の絶対値の瞬時値よりも大きい期間に、前記1対の入力端子と前記1対の第1出力端子とが、前記第1双方向スイッチを介して、前記第1目標電圧の前記瞬時値の前記入力電圧の前記瞬時値に対する比に応じたデューティ比で周期的に接続及び切断されるように前記第1制御信号を生成し、前記入力電圧の絶対値の瞬時値が前記第2目標電圧の絶対値の瞬時値よりも大きい期間に、前記1対の入力端子と前記1対の第2出力端子とが、前記第2双方向スイッチを介して、前記第2目標電圧の前記瞬時値の前記入力電圧の前記瞬時値に対する比に応じたデューティ比で周期的に接続及び切断されるように前記第2制御信号を生成する制御信号生成部と、前記生成された第1制御信号及び第2制御信号を、それぞれ前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチに供給するドライバと、前記1対の第1出力端子の一方を介して前記第1誘導性負荷と直列に接続される第1コンデンサと、前記1対の第2出力端子の一方を介して前記第2誘導性負荷と直列に接続される第2コンデンサと、を備える。
この電力変換装置においては、第1コンデンサが1対の第1出力端子の一方を介して第1誘導性負荷と直列に接続され、第2コンデンサが1対の第2出力端子の一方を介して第2誘導性負荷と直列に接続されているので、交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換する際に、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができる。
前記第1コンデンサの容量は、前記第1コンデンサと前記第1誘導性負荷とで構成されるフィルタのカットオフ周波数が100Hz以上となる容量に設定され、前記第2コンデンサの容量は、前記第2コンデンサと前記第2誘導性負荷とで構成されるフィルタのカットオフ周波数が100Hz以上となる容量に設定されることが好ましい。
この場合、第1コンデンサと第1誘導性負荷とで構成されるフィルタのカットオフ周波数が100Hz以上に設定され、第2コンデンサと第2誘導性負荷とで構成されるフィルタのカットオフ周波数が100Hz以上に設定されるので、100Hz以上の高い周波数範囲では、第1相及び第2相の出力電圧の振幅を電源電圧の振幅以上とすることが可能となる。
例えば、第1及び第2誘導性負荷を含むモータに対して第1相及び第2相の出力電圧を与える場合、モータのトルクが低くなる100Hz以上の高い周波数範囲に対して電源電圧の振幅以上の振幅を有する第1相及び第2相の出力電圧を供給することにより、モータのトルクを向上させることができ、また、100Hzより低い周波数範囲ではモータ自体のトルクが高いため、広い周波数範囲に対して高トルクでモータ5を回転させることができる。
前記第1相の前記出力電圧の定格周波数は、前記第1コンデンサと前記第1誘導性負荷とで構成されるフィルタの利得が0dB以上となる出力周波数範囲内に設定され、前記第2相の前記出力電圧の定格周波数は、前記第2コンデンサと前記第2誘導性負荷とで構成されるフィルタの利得が0dB以上となる出力周波数範囲内に設定されることが好ましい。
この場合、定格周波数において第1相及び第2相の出力電圧の振幅を常に電源電圧の振幅以上とすることが可能となる。
前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサは、フィルムコンデンサ又は積層セラミックコンデンサから構成されることが好ましい。
この場合、フィルムコンデンサ又は積層セラミックコンデンサは、従来の電力変換装置に用いられる平滑用電解コンデンサと異なり、電解液を使用していないため、その寿命が長く、長寿命の電力変換装置を実現することができる。
本発明に係るモータシステムは、上記の電力変換装置と、前記第1誘導性負荷及び前記第2誘導性負荷を含むモータと、を備える。
このモータシステムにおいては、単相交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換してモータに供給するときに、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができるので、任意の回転数でモータを安定的に且つ低消費電力で回転させることができる。
本発明の電力変換装置によれば、単相交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換する際に、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができる。
本発明の実施形態1による電力変換装置を含むモータシステムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。 図1に示すモータ及びマトリクススイッチの詳細な構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す電力変換装置に用いられる主要な電圧の波形の一例を示すグラフである。 図1に示す電力変換装置におけるゲート信号の一例を示すタイミングチャートである。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 図1に示す電力変換装置におけるスイッチの状態及び電流経路の一例を示す回路図である。 第1コンデンサ及び第2コンデンサを用いない電力変換装置にて生成した出力電圧で二相モータを回転させた場合の巻線電流のシミュレーション結果の一例を示すグラフである。 第1コンデンサ及び第2コンデンサを用いない電力変換装置にて生成した出力電圧で二相モータを回転させた場合の巻線電流のシミュレーション結果の一例を示すグラフである。 第1コンデンサ及び第2コンデンサを用いない電力変換装置にて生成した出力電圧で二相モータを回転させた場合の巻線電流のシミュレーション結果の一例を示すグラフである。 第1コンデンサ及び第2コンデンサを用いない電力変換装置における入力電圧、目標電圧、及び出力電圧の波形の一例を示すグラフである。 第1コンデンサ及び第2コンデンサを用いない電力変換装置にて生成した出力電圧でモータを回転させた場合の二相モータの回転数とトルクのシミュレーション結果の一例を示すグラフである。 第1コンデンサ及び第2コンデンサを用いない電力変換装置にて生成した出力電圧でモータを回転させた場合の二相モータの回転数とトルクのシミュレーション結果の一例を示すグラフである。 図2に示す第1コンデンサと第1軸巻線とで構成されるハイパスフィルタの周波数特性の第1の例を示すボーデ線図である。 図2に示す第1コンデンサと第1軸巻線とで構成されるハイパスフィルタの周波数特性の第2の例を示すボーデ線図である。 図2に示す第1コンデンサと第1軸巻線とで構成されるハイパスフィルタの周波数特性の第3の例を示すボーデ線図である。 従来の単相入力マトリクスコンバータの回路構成図である。 三相交流の電圧波形である。 単相交流の電圧波形である
以下、本発明の一態様に係る電力変換装置、該電力変換装置を用いたモータシステムについて、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。また、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による電力変換装置を含むモータシステムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるモータシステムは、電力変換装置1、モータ5、及び電力変換装置1とモータ5とを接続する給電線から構成される。単相交流電源2は、このモータシステムに単相交流電圧を供給する電源である。単相交流電源2は、例えば、一般家庭用の100Vあるいは200Vの商用電源であってもよい。
電力変換装置1は、単相交流電圧である入力電圧を、入力電圧の交流電圧とは異なる任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換してモータ5に与える電力変換装置である。具体的には、電力変換装置1は、単相交流電圧である入力電圧を二相交流電圧である出力電圧に変換する電力変換装置である。電力変換装置1は、単相交流電源2から入力電圧を印加される1対の入力端子3、4、第1相の出力電圧を出力する1対の第1出力端子6、7、第2相の出力電圧を出力する1対の第2出力端子8、9、マトリクススイッチ10、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2及びスイッチコントローラ20を備える。
図2は、図1に示すモータ5及びマトリクススイッチ10の詳細な構成の一例を示すブロック図である。モータ5は、二相モータであり、第1軸巻線51、第2軸巻線52、ロータ53、第1軸巻線51から引き出された1対の第1受電端子56、57、及び第2軸巻線52から引き出された1対の第2受電端子58、59を備える。
第1軸巻線51と第2軸巻線52とは、モータ5の内部で電気的に接続されていない。第1軸巻線51と第2軸巻線52とは、誘導性負荷であり、同一の電気的特性を有していることが好ましいが、異なる電気的特性を有していてもよい。第1受電端子56、57は、第1給電線で電力変換装置1の第1出力端子6、7に接続され、第2受電端子58、59は、第2給電線で電力変換装置1の第2出力端子8、9に接続される。
なお、第1軸巻線51と第2軸巻線52とは、それぞれただ1つずつである必要はなく、2個以上の同数の第1軸巻線51と第2軸巻線52とを用いて多極のモータを構成することもできる。また、モータ5の相数も、上記の例に特に限定されず、三相モータ等の他の相数のモータを用いてもよい。
マトリクススイッチ10は、第1双方向スイッチ11〜14と、第2双方向スイッチ15〜18とから構成される。第1双方向スイッチ11〜14は、入力端子3、4と第1出力端子6、7との各組み合わせに対応して設けられ、入力端子3、4のうちの対応する1つと第1出力端子6、7のうちの対応する1つとの接続及び切断を、スイッチコントローラ20から供給される第1制御信号G1a〜G4bに応じて切り替える。
第2双方向スイッチ15〜18は、入力端子3、4と第2出力端子8、9との各組み合わせに対応して設けられ、入力端子3、4のうちの対応する1つと第2出力端子8、9のうちの対応する1つとの接続及び切断を、スイッチコントローラ20から供給される第2制御信号G5a〜G8bに応じて切り替える。
第1双方向スイッチ13で代表して示しているように、第1双方向スイッチ11〜14及び第2双方向スイッチ15〜18の各々は、2つの単方向スイッチを逆並列に接続してなる。1つの単方向スイッチは、例えば、逆阻止型のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)M1又はM2で構成されてもよく、また、IGBTM3とダイオードD1とが直列に接続された回路、又はIGBTM4とダイオードD2とが直列に接続された回路で構成されてもよい。1つの単方向スイッチは、第1制御信号G1a〜G4b及び第2制御信号G5a〜G8bのうちの1つに応じて一方向にのみ導通状態及び非導通状態を切り替え、かつ逆方向には導通しない。
また、各双方向スイッチは、単一のスイッチング素子M5で構成することもできる。スイッチング素子M5は、例えば、GaN(窒化ガリウム)系半導体によるHFET(Hetero Field Effect Transistor)又はGIT(Gate Injection Transistor)であってもよい。HFET又はGITのソースとドレインとの間に、それぞれ独立した制御信号が印加される2つのゲートを形成することで双方向スイッチが構成できる。
上記のような構成のために、各双方向スイッチは、電流を双方向に流せる導通状態、電流を紙面の上方向又は下方向の何れか一方向にのみ流せる導通状態、及び非導通状態のなかから任意の状態に切り替えることができる。そして、マトリクススイッチ10は、第1制御信号G1a〜G4bに応じて、第1双方向スイッチ11〜14を介して、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とを接続、また切断することができる。
特に、各双方向スイッチを単一のスイッチング素子M5で構成すれば、回路規模を小さくできる。さらに、スイッチング素子M5内に、2つのゲートが隣接していることから、2本のゲート信号線路をほぼ同等の長さで形成することが可能となり、ゲート信号間の遅れをなくすることができる。その結果、デッドタイムや転流回路の制御性が向上して、誤動作が防止される。
第1コンデンサC1は、第1双方向スイッチ13、14の出力の接続点N1と第1出力端子6との間に接続され、第1出力端子6及び第1受電端子56を介して第1軸巻線51と直列に接続される。第2コンデンサC2は、第2双方向スイッチ17、18の出力の接続点N2と第2出力端子8との間に接続され、第2出力端子8及び第2受電端子58を介して第2軸巻線52と直列に接続される。
なお、図1及び図2では、マトリクススイッチ10の外部に第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を配置したが、この例に特に限定されず、第1軸巻線51及び第2軸巻線52と電気的に直列に接続されていれば、マトリクススイッチ10の内部に配置する等の種々の変更が可能である。
スイッチコントローラ20は、マトリクススイッチ10のコントローラであり、単相交流電圧である入力電圧が、マトリクススイッチ10を介して二相交流電圧である出力電圧に変換されるように、第1制御信号G1a〜G4b及び第2制御信号G5a〜G8bを生成して、マトリクススイッチ10に供給する。スイッチコントローラ20は、発振器、比較器及び乗算器などを含むアナログ回路によって実現されてもよく、また、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより果たされるソフトウェアの機能によって実現されてもよい。
再び図1を参照して、スイッチコントローラ20は、目標電圧指定部23、制御信号生成部24、ドライバ25、及び目標周波数指定部26から構成される。
目標周波数指定部26は、任意の周波数となる目標周波数を指定する。
目標電圧指定部23は、出力電圧の第1相及び第2相それぞれの逐次の目標値として、目標周波数指定部26で指定された目標周波数の二相交流電圧によって表される第1目標電圧及び第2目標電圧を指定する。目標電圧指定部23は、当該第1目標電圧及び当該第2目標電圧を指定するアナログ二相交流電圧を生成してもよく、当該第1目標電圧及び当該第2目標電圧のそれぞれの時間ごとの瞬時値を表す2つの数値列を生成してもよい。
制御信号生成部24は、第1制御信号G1a〜G4b及び第2制御信号G5a〜G8bを生成する。第1制御信号G1a〜G4bは、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とを周期的に接続及び切断するための制御信号であり、入力電圧及び第1目標電圧それぞれの極性及び絶対値の瞬時値の比較に基づいて生成される。第2制御信号G5a〜G8bは、1対の入力端子3、4と1対の第2出力端子8、9とを周期的に接続及び切断するための制御信号であり、入力電圧及び第2目標電圧それぞれの極性及び絶対値の瞬時値の比較に基づいて生成される。
ここで、制御信号生成部24には、入力電圧3aおよび入力電圧4aが入力されており、入力端子4が接地されていない場合は、入力電圧3aと入力電圧4aを取得することにより、入力電圧3aと入力電圧4aとの差分である線間電圧から単相交流電源2の電圧を入力電圧として正確に検出することができる。
なお、入力端子4が十分に低いインピーダンスで接地されている場合は、制御信号生成部24が入力端子3の電圧を取得することにより、接地電圧を基準とした入力端子3の電圧を入力電圧として検出することができ、単相交流電源2の電圧を測定することができる。
ドライバ25は、生成された第1制御信号G1a〜G4b及び第2制御信号G5a〜G8bを、それぞれ第1双方向スイッチ11〜14及び第2双方向スイッチ15〜18に供給する。
次に、上述のように構成された電力変換装置1において実行される電力変換方法について説明する。図3は、入力電圧と出力電圧の周波数が同じ場合において、電力変換装置1に用いられる主要な電圧の波形の一例を示すグラフである。
図3を参照して、まず、電力変換装置1の電力変換方法の基本的な考え方を説明する。図3には、入力電圧in、−in、第1目標電圧ref1、第2目標電圧ref2、第1相の出力電圧out1、及び第2相の出力電圧out2の、それぞれの波形の典型的な一例が示されている。入力電圧in、−inは、単相交流電源2から入力端子3、4に印加される単相交流電圧である。入力電圧inは、入力端子4を基準にした入力端子3の電圧であり、入力電圧−inは、入力端子3を基準にした入力端子4の電圧である。
一例として、電圧の実効値がVである正弦波交流電圧が入力端子3、4間に印加されるとき、入力電圧in=(√2)Vsin(ωt)と表記される。ここで、ωは角周波数であり、当該正弦波交流電圧の周波数をfとすると、ω=2πfであり、tは時間である。日本の一般家庭用の商用電源を入力電圧に用いる場合は、V=100[V]、f=50又は60[Hz]である。
第1目標電圧ref1及び第2目標電圧ref2はそれぞれ、目標電圧指定部23によって指定される二相交流電圧である。第1目標電圧ref1及び第2目標電圧ref2はそれぞれ、第1相の出力電圧out1及び第2相の出力電圧out2の逐次の(つまり、各時間における)目標値を表す。例えば、第1相の出力電圧out1及び第2相の出力電圧out2で二相モータを駆動する場合、第1目標電圧ref1及び第2目標電圧ref2には、同一の周波数で互いに位相差がある交流電圧が用いられる。第1目標電圧ref1及び第2目標電圧ref2の各々の振幅、及び互いの位相差は、回転速度やトルクを制御するため、また、駆動する二相モータの構造に応じて、適宜定められる。
例えば、第1目標電圧ref1及び第2目標電圧ref2は、何れも入力電圧inと同じ周波数を持ち、入力電圧inに対してそれぞれ+45度、−45度の位相差を持つ正弦波交流電圧であってもよい。
電力変換装置1は、入力電圧inの絶対値の瞬時値が第1目標電圧ref1の絶対値の瞬時値よりも大きい(言い換えれば、入力電圧の絶対値が過剰である)期間T2、T3、T6、T7に、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とを第1双方向スイッチ11〜14を介して周期的に接続及び切断することで、第1相の出力電圧out1の短時間の(例えば周期ごとの)平均値が第1目標電圧ref1の瞬時値になるように調整する。
そのような制御は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御により行われてもよい。当該PWM制御の周期には、入力電圧in、第1目標電圧ref1及び第2目標電圧ref2の周期と比べて十分に短い周期(例えば、周波数が10kHzのPWMキャリア信号の周期)が用いられる。
当該PWM制御では、接続時間のPWM周期に占める比率であるデューティ比が、第1目標電圧ref1の瞬時値の入力電圧inの瞬時値に対する比に等しくなるように、周期ごとの接続時間を逐次変更する。その結果、第1相の出力電圧out1の周期ごとの平均値は、第1目標電圧ref1の瞬時値になるように調整される。図3の第1相の出力電圧out1の波形は、第1相の出力電圧out1の周期ごとの平均値を示している。
なお、同様の調整は、PWM制御に限らず、接続時間を一定として各周期の長さが逐次変更されるPDM(パルス密度変調)制御などの他の周知の制御方法を用いて行うこともできる。
電力変換装置1は、入力電圧inの絶対値の瞬時値が第1目標電圧ref1の絶対値の瞬時値以下である(言い換えれば、入力電圧の絶対値が不足する)期間T1、T4、T5、T8に、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とを第1双方向スイッチ11〜14を介して常時接続することにより、第1相の出力電圧out1の絶対値が生成可能な最大値になるように調整する。ただし、入力電圧の絶対値が不足する期間については、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とを常時切断して、第1相の出力電圧out1を0にしても(つまり、電圧供給を停止しても)よい。
電力変換装置1は、同様の考え方を入力電圧in及び第2目標電圧ref2に適用することにより、入力電圧inを第2相の出力電圧out2に変換する。
図3に示される期間S1〜S8において、符号及び絶対値の瞬時値について、期間T1〜T8に入力電圧inと第1目標電圧ref1との間に成り立つ関係と同一の関係が、入力電圧inと第2目標電圧ref2との間に成り立つ。従って、入力電圧inを第2相の出力電圧out2に変換するために、期間S1、S5において連続した非反転電圧供給を行い、期間S2、S6においてPWM制御による非反転電圧供給を行い、期間S3、S7においてPWM制御による反転電圧供給を行い、期間S4、S8において連続した反転電圧供給を行う。その結果、入力電圧inが、図3に示すような第2相の出力電圧out2に変換される。図3の第2相の出力電圧out2の波形は、第1相の出力電圧out1の波形と同様、周期ごとの平均値によって示されている。
次に、このような電力変換方法を実行するために、スイッチコントローラ20が行う処理について説明する。図4は、電力変換装置1におけるゲート信号の一例を示すタイミングチャートである。
図4及び以下の説明では、第1双方向スイッチ11〜14は、それぞれSW11〜SW14と表記され、第1制御信号G1a〜G4bは、SW11〜SW14の各々のゲート信号G1a〜G4bとして表記される。ゲート信号G1a〜G4bのONレベル、OFFレベルは、それぞれSW11〜SW14を構成する単方向スイッチを導通状態及び非導通状態にするための信号レベルを意味している。
図5A〜図5Hは、期間T1〜T8のそれぞれにおいて、図4に示されるゲート信号G1a〜G4bに応じて設定されるSW11〜14の導通状態、及び第1軸巻線51の電流の経路を示す回路図である。図5A〜図5Hにおいて、SW11〜14を構成する個々の単方向スイッチの導通状態及び非導通状態がそれぞれ実線及び点線で表記され、第1軸巻線51の電流の経路が太い破線矢印で表記される。また、図5A〜図5Hは、図示を容易にするため、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2の図示を省略している。
図4、図5A〜図5H、及び以下の説明は、簡明のため、入力電圧inを第1相の出力電圧out1に変換するための第1目標電圧ref1、ゲート信号G1a〜G4b、及びSW11〜14についてのみ記述されるが、同様のことは、入力電圧inを第2相の出力電圧out2に変換するための第2目標電圧ref2、第2制御信号G5a〜G8b、及び双方向スイッチ15〜18についても成り立つ。
目標電圧指定部23は、二相交流電圧の1つの相である第1目標電圧ref1を指定する。目標電圧指定部23は、例えば、発振器を用いて、第1目標電圧ref1を実際に生成するか、又は第1目標電圧ref1の逐次の瞬時値を時系列データとして示すことで、第1目標電圧ref1を指定する。
制御信号生成部24は、入力電圧inの瞬時値と第1目標電圧ref1の瞬時値との比較に基づいて、期間T1〜T8を逐次(例えば、PWM周期ごとに)識別する。そして、識別された期間に応じて、連続した非反転電圧供給、PWM制御による非反転電圧供給、連続した反転電圧供給、及びPWM制御による反転電圧供給のうちの1つを行うためのゲート信号G1a〜G4bを生成する。
期間T1、T5では、連続した非反転電圧供給のためのゲート信号G1a〜G4bが生成される。制御信号生成部24は、0<in≦ref1(条件1)によって期間T1を識別し、0>in≧ref1(条件5)によって期間T5を識別する。期間T1またはT5が識別されると、制御信号生成部24は、SW12のゲート信号G2a、G2b、及びSW13のゲート信号G3a、G3bをONレベルに設定し、SW11のゲート信号G1a、G1b、及びSW14のゲート信号G4a、G4bをOFFレベルに設定する。
このようなゲート信号G1a〜G4bに従って、期間T1、T5に、それぞれ図5A、図5Eに示されるような、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とをストレート接続するためのSW11〜14の導通状態及び第1軸巻線51の電流の経路が設定され、連続した非反転電圧供給が行われる。また、条件1や条件5の場合には、スイッチングを行わないため、スイッチング損失が低減される。
期間T2、T6では、PWM制御による非反転電圧供給のための第1制御信号G1a〜G4bが生成される。制御信号生成部24は、0<ref1<in(条件2)によって期間T2を識別し、0>ref1>in(条件6)によって期間T6を識別する。期間T2またはT6が識別されると、制御信号生成部24は、PWM周期の一部である給電期間T2a、T6aにおいて、ゲート信号G1a〜G4bのレベルを、期間T1、T5と同様に設定する。
制御信号生成部24は、給電期間T2a、T6aのPWM周期に占める割合が、第1目標電圧ref1の瞬時値の入力電圧inの瞬時値に対する比に等しくなるように、給電期間T2a、T6aの長さを逐次変更する。図4の例では、給電期間T2a、T6aの長さは次第に短くなり、期間T2、T6の最後には0となる。
また、制御信号生成部24は、PWM周期の残部である回生期間T2b、T6bにおいて、SW11のゲート信号G1a、G1b、及びSW13のゲート信号G3a、G3bをONレベルに設定し、SW12のゲート信号G2a、G2b、及びSW14のゲート信号G4a、G4bをOFFレベルに設定する。
このようなゲート信号G1a〜G4bに従って、期間T2a、T6aに、それぞれ図5A、図5Eに示されるような、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とをストレート接続するためのSW11〜14の導通状態及び第1軸巻線51の電流の経路が設定され、非反転電圧供給が行われる。
また、期間T2b、T6bに、それぞれ図5B、図5Fに示されるような、1対の第1出力端子6、7同士を短絡するためのSW11〜14の導通状態及び第1軸巻線51の電流の経路が設定され、第1軸巻線51からの回生電流をマトリクススイッチ10内で還流させる電力回生が行われる。その結果、期間T2、T6において、PWM制御による非反転電圧供給が行われる。
期間T3、T7では、PWM制御による反転電圧供給のためのゲート信号G1a〜G4bが生成される。制御信号生成部24は、0>ref1>−in(条件3)によって期間T3を識別し、0<ref1<−in(条件7)によって期間T7を識別する。期間T3またはT7が識別されると、制御信号生成部24は、PWM周期の一部である給電期間T3a、T7aにおいて、SW11のゲート信号G1a、G1b、及びSW14のゲート信号G4a、G4bをONレベルに設定し、SW12のゲート信号G2a、G2b、及びSW13のゲート信号G3a、G3bをOFFレベルに設定する。
制御信号生成部24は、給電期間T3a、T7aのPWM周期に占める割合が、第1目標電圧ref1の瞬時値の入力電圧inの瞬時値に対する比に等しくなるように、給電期間T3a、T7aの長さを逐次変更する。図4の例では、給電期間T3a、T7aの長さは期間T3、T7の最初には0であり、次第に長くなる。
また、制御信号生成部24は、PWM周期の残部である回生期間T3b、T7bにおいて、ゲート信号G1a〜G4bのレベルを、期間T2b、T6bと同様に設定する。このようなゲート信号G1a〜G4bに従って、期間T3a、T7aに、それぞれ図5C、図5Gに示されるような、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とをクロス接続するためのSW11〜14の導通状態及び第1軸巻線51の電流の経路が設定され、反転電圧供給が行われる。
また、期間T3b、T7bに、それぞれ図5D、図5Hに示されるような、1対の第1出力端子6、7同士を短絡するためのSW11〜14の導通状態及び第1軸巻線51の電流の経路が設定され、第1軸巻線51からの回生電流をマトリクススイッチ10内で還流させる電力回生が行われる。その結果、期間T3、T7において、PWM制御による反転電圧供給が行われる。
期間T4、T8では、連続した反転電圧供給のためのゲート信号G1a〜G4bが生成される。制御信号生成部24は、0>−in≧ref1(条件4)によって期間T4を識別し、0<−in≦ref1(条件8)によって期間T8を識別する。期間T4またはT8が識別されると、制御信号生成部24は、ゲート信号G1a〜G4bのレベルを、期間T3a、T7aと同様に設定する。
このようなゲート信号G1a〜G4bに従って、期間T4及び期間T8に、それぞれ図5D、図5Hに示されるような、1対の入力端子3、4と1対の第1出力端子6、7とをクロス接続するためのSW11〜14の導通状態及び第1軸巻線51の電流の経路が設定され、連続した反転電圧供給が行われる。また、条件4や条件8の場合も、条件1や条件5と同様に、スイッチングを行わないため、スイッチング損失が低減される。
次に、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を用いない場合の電力変換装置の動作について説明する。本発明者らは、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を省略した電力変換装置を用いて、可変の回転数で二相モータを回転させる実験を行った。
具体的には、周波数が60Hzの入力電圧を電力変換装置に供給し、目標周波数として30Hz、60Hz、120Hzの周波数を指定した。これにより、電力変換装置にて、周波数が30Hz、60Hz、120Hzで、かつ入力電圧に対して±45度の位相差を持つ二相の出力電圧を生成して二相モータに印加した。すると、出力電圧の周波数が60Hzの場合と30Hzの場合は、二相モータが回転したが、出力電圧の周波数が120Hzの場合は、二相モータが回転しなかった。
本発明者らは、二相モータのこのような挙動を考察するため、二相モータの巻線電流、回転数、トルクを、シミュレーションにより求めた。
図6A〜図6Cは、二相モータの第1軸巻線の電流iload1及び第2軸巻線の電流iload2の時間変化を示すグラフであり、シミュレーションによる計算値が示されている。図6A〜図6Cには、入力電圧の周波数(以下、入力周波数という)が60Hzであり、出力電圧の周波数(以下、出力周波数という)が、60Hz、120Hz、30Hzである場合について、第1軸巻線の電流iload1と、第2軸巻線の電流iload2が示されている。
出力周波数が入力周波数と同じ60Hzの場合(図6A)、および出力周波数が入力周波数の半分の30Hzの場合(図6C)は、iload1のピーク値とiload2のピーク値とはほぼ同一であり、iload1の1周期の単純加算平均及びiload2の1周期の単純加算平均はいずれも、ほぼ0となった。
一方、出力周波数が入力周波数の2倍の120Hzの場合(図6B)は、iload1のピーク値とiload2のピーク値とは互いに異なり、iload1の1周期の単純加算平均及びiload2の1周期の単純加算平均は、それぞれ正値及び負値を示した。
図6A〜図6C及び以下の説明では、巻線電流の1周期の単純加算平均を、オフセット電流と呼ぶ。
図7は、一例として、出力周波数の入力周波数に対する比率(以下、出力周波数比という)が2の場合における、入力電圧、目標電圧、及び出力電圧を示すグラフである。ここで、目標電圧及び出力電圧には、第1相及び第2相のうちのいずれか一方の目標電圧及び出力電圧を示している。
目標電圧が負の期間には、目標電圧に対して入力電圧の絶対値が不足しないために、目標電圧に等しい電圧が出力電圧として供給される。他方、目標電圧が正の期間のうち、図7において斜線を付して示した部分では、目標電圧に対して入力電圧の絶対値が不足するために、出力電圧は目標電圧を下回る。その結果、出力電圧の1周期の単純加算平均は、入力電圧のピーク値(絶対値)に対する比で−0.15である。
出力電圧の1周期の単純加算平均をオフセット電圧と呼び、オフセット電圧値の入力電圧のピーク値(絶対値)に対する比を、オフセット電圧比と呼ぶ。オフセット電圧比は、正値及び負値のいずれも取り得る。出力電圧に含まれるこのようなオフセット電圧が、巻線電流に前述したオフセット電流を発生させていると考えられる。
上記の検討結果から、本発明者らは、二相モータが回転しない原因を次のように考察した。すなわち、出力電圧にオフセット電圧が含まれていると、巻線電流に生じるオフセット電流によって対向したステータコイルに常に一方向の磁場(つまり、回転しない磁場)が形成されるために、二相モータの回転動作が妨げられる。
検証のため、オフセット電圧が含まれる出力電圧を模して、意図的にオフセット電圧を加算した正弦波を二相モータに印加した場合における、二相モータの回転動作をシミュレーションした。出力電圧の周波数は、二相モータの回転数として1000RPMに対応する周波数とし、意図的に加えるオフセット電圧のオフセット電圧比は0(オフセット加算なし)又は0.14とした。
図8A及び図8Bは、上記のシミュレーションの結果を示すグラフである。図8Aに示すように、オフセット電圧比が0の場合には、二相モータは回転を始め、回転安定時間の経過後に、目標の回転数である1000RPMで回転した。トルクは、起動時には小さく、安定した値を示した。
他方、図8Bに示すように、オフセット電圧比が0.14の場合には、二相モータの回転数は目標値まで増加しなかった。また、トルクは回転初期から大きなトルクを示しており、正負の値で振動した。図8Bでは、回転数は周期的に正と負の値を示しており、回転しないで正回転方向および逆回転方向に振動している状況が示されている。
上記のシミュレーションから、二相モータが回転しない原因が、入力周波数と出力周波数の特定の組合せにあるのではなく、オフセット電圧にあることが特定された。このため、本実施の形態では、上記のオフセット電圧による出力電流のオフセットをすべての周波数で抑制するために、第1コンデンサC1を第1双方向スイッチ13、14の出力の接続点N1と第1出力端子6との間に接続し、第2コンデンサC2を、第2双方向スイッチ17、18の出力の接続点N2と第2出力端子8との間に接続している。
この結果、本実施の形態では、第1コンデンサC1により第1相の出力電圧out1からDC成分が除去されるとともに、第2コンデンサC2により第2相の出力電圧out2からDC成分が除去されるので、すべての周波数で出力電流のオフセットを抑制し、出力電圧の周波数を連続的に変化させることができる。
また、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2の挿入により第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2と第1軸巻線51及び第2軸巻線52とからハイパスフィルタが構成される。ここで、第1軸巻線51と第2軸巻線52とは、誘導性負荷であり、例えば、モータ5が定格出力1.5kWの誘導モータである場合、第1軸巻線51のインダクタンス成分Lは18mH、抵抗成分Rは1Ωであり、2軸巻線52のインダクタンス成分Lは18mH、抵抗成分Rは1Ωであり、この例におけるハイパスフィルタの周波数特性を以下に説明する。
図9〜図11は、図2に示す第1コンデンサC1と第1軸巻線51とで構成されるハイパスフィルタの周波数特性の第1〜第3の例を示すボーデ線図である。なお、以下の説明では、第1コンデンサC1と第1軸巻線51とで構成されるハイパスフィルタについて説明するが、第2コンデンサC2と第2軸巻線52とで構成されるハイパスフィルタも、図9〜図11にボーデ線図と同様の特性を有する。
まず、図9に示す第1の例は、静電容量C=47μFの第1コンデンサC1と第1軸巻線51(インダクタンス成分L=18mH、抵抗成分R=1Ω)とで構成されるハイパスフィルタの例である。図9に示すように、ハイパスフィルタのカットオフ周波数fcは、約170Hzであり、ハイパスフィルタのゲイン(利得)が0dB以上となる第1の出力周波数範囲ORは、約120Hz以上の範囲である。
従って、静電容量C=47μFの第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を用いて定格出力1.5kWのモータ5を定格回転数で回転させるとき、目標周波数指定部26が指定する出力電圧の目標周波数すなわち第1軸巻線51及び第2軸巻線52に与えられる第1相及び第2相の出力電圧の定格周波数を、第1の出力周波数範囲OR内(120Hz以上の周波数範囲)に設定することが好ましい。この場合、第1相及び第2相の出力電圧の振幅を常に単相交流電源2の単相交流電圧の振幅以上とすることが可能となる。
次に、図10に示す第2の例は、静電容量C=94μFの第1コンデンサと第1軸巻線51(インダクタンス成分L=18mH、抵抗成分R=1Ω)とで構成されるハイパスフィルタの例である。図10に示すように、ハイパスフィルタのカットオフ周波数fcは、約120Hzであり、ハイパスフィルタのゲイン(利得)が0dB以上となる第2の出力周波数範囲ORは、約85Hz以上の範囲である。
従って、静電容量C=94μFの第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を用いて定格出力1.5kWのモータ5を定格回転数で回転させるとき、目標周波数指定部26が指定する出力電圧の目標周波数すなわち第1軸巻線51及び第2軸巻線52に与えられる第1相及び第2相の出力電圧の定格周波数を、第2の出力周波数範囲OR内(85Hz以上の周波数範囲)に設定することが好ましい。この場合も、第1相及び第2相の出力電圧の振幅を常に単相交流電源2の単相交流電圧の振幅以上とすることが可能となる。
次に、図11に示す第3の例は、静電容量C=141μFの第1コンデンサと第1軸巻線51(インダクタンス成分L=18mH、抵抗成分R=1Ω)とで構成されるハイパスフィルタの例である。図11に示すように、ハイパスフィルタのカットオフ周波数fcは、約100Hzであり、ハイパスフィルタのゲイン(利得)が0dB以上となる第3の出力周波数範囲ORは、約70Hz以上の範囲である。
従って、静電容量C=141μFの第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を用いて定格出力1.5kWのモータ5を定格回転数で回転させるとき、目標周波数指定部26が指定する出力電圧の目標周波数すなわち第1軸巻線51及び第2軸巻線52に与えられる第1相及び第2相の出力電圧の定格周波数を、第3の出力周波数範囲OR内(70Hz以上の周波数範囲)に設定することが好ましい。この場合も、第1相及び第2相の出力電圧の振幅を常に単相交流電源2の単相交流電圧の振幅以上とすることが可能となる。
上記のように、第1相の出力電圧の定格周波数は、第1コンデンサC1と第1軸巻線51とで構成されるフィルタの利得が0dB以上となる出力周波数範囲内に設定され、第2相の出力電圧の定格周波数は、第2コンデンサC2と第2軸巻線52とで構成されるフィルタの利得が0dB以上となる出力周波数範囲内に設定されることが好ましい。この場合、定格周波数において第1相及び第2相の出力電圧の振幅を常に電源電圧の振幅以上とすることが可能となり、モータ5の定格回転時のトルクを向上させることができる。
また、上記の第1〜第3の例のように、第1コンデンサC1の静電容量は、第1コンデンサC1と第1軸巻線51とで構成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数fcが100Hz以上となる容量に設定され、第2コンデンサC2の静電容量は、第2コンデンサC2と第2軸巻線52とで構成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数fcが100Hz以上となる容量に設定されることが好ましい。
この場合、第1コンデンサC1と第1軸巻線51とで構成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数fcが100Hz以上に設定され、第2コンデンサC2と第2軸巻線52とで構成されるハイパスフィルタのカットオフ周波数fcが100Hz以上に設定されるので、100Hz以上の高い周波数範囲では、第1相及び第2相の出力電圧の振幅を単相交流電源2の単相交流電圧の振幅以上とすることが可能となる。
この結果、モータ5のトルクが低くなる100Hz以上の高い周波数範囲に対して単相交流電源2の単相交流電圧の振幅以上の振幅を有する第1相及び第2相の出力電圧を供給することにより、モータ5のトルクを向上させることができ、また、100Hzより低い周波数範囲ではモータ5自体のトルクが高いため、広い周波数範囲に対して高トルクでモータ5を回転させることができる。
また、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2は、電解コンデンサ以外のコンデンサ、例えば、フィルムコンデンサ又は積層セラミックコンデンサから構成されることが好ましい。具体的には、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2として、パナソニック株式会社製の「電気機器用フィルムコンデンサ、PMFシリーズ」、「メタライズドPETフィルムコンデンサ、ECQE(F)」等を用いることができる。
この場合、フィルムコンデンサ又は積層セラミックコンデンサは、従来の電力変換装置に用いられる平滑用電解コンデンサと異なり、電解液を使用していないため、その寿命が長く、長寿命の電力変換装置を実現することができる。
以上説明した電力変換装置1によれば、単相交流電圧である入力電圧を、マトリクススイッチ10を用いることにより、直流電圧を介在することなく、高い効率で二相交流電圧に変換することができるとともに、交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換する際に、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができる。
また、電力変換装置1で変換された二相交流電圧は、例えば、第1軸巻線51と第2軸巻線52とが内部で電気的に接続されていないモータ5を駆動するために用いられる。従って、本実施の形態では、交流電圧である入力電圧を任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換してモータ5に供給するときに、出力電圧に直流電圧が重畳されることを抑制することができるので、任意の回転数でモータ5を安定的に且つ低消費電力で回転させることができる。また、電力変換装置1は、装置の寿命や信頼性を損なう要因となる平滑用電解コンデンサを用いることなく、電解液を使用していないフィルムコンデンサ等から構成される第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2を用いているので、電力変換装置1とモータ5とを組み合わせることにより、寿命及び信頼性に優れたモータシステムが得られる。
以上、本発明の電力変換装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者が想到する各種変形を本実施の形態に施し、また、各構成要素を任意に組み合わせて得られる形態も本発明の範囲内に含まれる。
本発明の電力変換装置は、単相交流電圧である入力電圧を、任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換して第1及び第2誘導性負荷に与えることができ、特に、モータの駆動に好適に利用することができる。
1 電力変換装置
2 単相交流電源
3、4 入力端子
5 モータ
6、7 第1出力端子
8、9 第2出力端子
10 マトリクススイッチ
11〜14 第1双方向スイッチ
15〜18 第2双方向スイッチ
20 スイッチコントローラ
23 目標電圧指定部
24 制御信号生成部
25 ドライバ
26 目標周波数指定部
51 第1軸巻線
52 第2軸巻線
53 ロータ
56、57 第1受電端子
58、59 第2受電端子

Claims (5)

  1. 単相交流電圧である入力電圧を、任意の周波数の交流電圧である出力電圧に変換して第1誘導性負荷及び第2誘導性負荷に与える電力変換装置であって、
    前記入力電圧が印加される1対の入力端子と、
    第1相の前記出力電圧を前記第1誘導性負荷に出力する1対の第1出力端子と、
    第2相の前記出力電圧を前記第2誘導性負荷に出力する1対の第2出力端子と、
    前記1対の入力端子のうちの1つと前記1対の第1出力端子のうちの1つとの各組み合わせに対応して設けられ、対応する入力端子と第1出力端子との間の接続及び切断を、第1制御信号に応じて切り替える4個の第1双方向スイッチと、
    前記1対の入力端子のうちの1つと前記1対の第2出力端子のうちの1つとの各組み合わせに対応して設けられ、対応する入力端子と第2出力端子との間の接続及び切断を、第2制御信号に応じて切り替える4個の第2双方向スイッチと、
    前記出力電圧の第1相及び第2相それぞれの逐次の目標値を二相交流電圧によって表す第1目標電圧及び第2目標電圧を指定する目標電圧指定部と、
    前記第1目標電圧及び前記第2目標電圧の周波数を指定する目標周波数指定部と、
    前記入力電圧の絶対値の瞬時値が前記第1目標電圧の絶対値の瞬時値よりも大きい期間に、前記1対の入力端子と前記1対の第1出力端子とが、前記第1双方向スイッチを介して、前記第1目標電圧の前記瞬時値の前記入力電圧の前記瞬時値に対する比に応じたデューティ比で周期的に接続及び切断されるように前記第1制御信号を生成し、前記入力電圧の絶対値の瞬時値が前記第2目標電圧の絶対値の瞬時値よりも大きい期間に、前記1対の入力端子と前記1対の第2出力端子とが、前記第2双方向スイッチを介して、前記第2目標電圧の前記瞬時値の前記入力電圧の前記瞬時値に対する比に応じたデューティ比で周期的に接続及び切断されるように前記第2制御信号を生成する制御信号生成部と、
    前記生成された第1制御信号及び第2制御信号を、それぞれ前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチに供給するドライバと、
    前記1対の第1出力端子の一方を介して前記第1誘導性負荷と直列に接続される第1コンデンサと、
    前記1対の第2出力端子の一方を介して前記第2誘導性負荷と直列に接続される第2コンデンサと、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1コンデンサの容量は、前記第1コンデンサと前記第1誘導性負荷とで構成されるフィルタのカットオフ周波数が100Hz以上となる容量に設定され、
    前記第2コンデンサの容量は、前記第2コンデンサと前記第2誘導性負荷とで構成されるフィルタのカットオフ周波数が100Hz以上となる容量に設定されることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1相の前記出力電圧の定格周波数は、前記第1コンデンサと前記第1誘導性負荷とで構成されるフィルタの利得が0dB以上となる出力周波数範囲内に設定され、
    前記第2相の前記出力電圧の定格周波数は、前記第2コンデンサと前記第2誘導性負荷とで構成されるフィルタの利得が0dB以上となる出力周波数範囲内に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサは、フィルムコンデンサ又は積層セラミックコンデンサから構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置と、
    前記第1誘導性負荷及び前記第2誘導性負荷を含むモータと、
    を備えることを特徴とするモータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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