JP2015220660A - 電子会議に用いられる装置、方法、及びプログラム - Google Patents

電子会議に用いられる装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子資料への追記を含むホワイトボードの撮影画像を、電子資料の一部に位置をあわせて合成して保存することはできなかった。
【解決手段】電子会議に用いられる装置において、各拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して得られた第1の画像データを取得する。また、資料の一部分を示す第2の画像データを各拠点に送信する。第2の画像データを各拠点に送信した後に、取得される第1の画像データが変更された場合、変更された内容を資料における一部分の対応領域に追記データとして関連付けて保存する。
【選択図】図2

Description

本発明は、会議拠点に設置したカメラで撮影して得られた画像をネットワークを介して複数拠点間で共有して、それぞれの拠点で表示する電子会議に用いられる装置、方法、及びプログラムに関する。
自拠点において、遠隔地にある他拠点との会議を行うために電子会議システムが利用されることがある。電子会議システムでは、以下の処理が行われる。他拠点に設置されたホワイトボードや黒板等の描画対象物に書き込まれたテキストや図形等を、他拠点に設置されたカメラ等の撮影装置で撮影する。自拠点に設置されたプロジェクタ等の投影装置は、他拠点で撮影された画像を受信して、その画像を自拠点に設置されたホワイトボード等に投影する。このような処理が行われることにより、他拠点に設置された描画対象物上に書き込まれた内容を、自拠点においても参照することが可能になる。
このような電子会議システムにおいて、電子資料をホワイトボードに投影しつつ、参加者が必要に応じてその資料に対してコメントやメモを書き込むことが想定される。このように書き込まれた内容を撮影してその投影している電子資料と関連付けて保存できれば利便性が向上する。
特許文献1の技術には、ホワイトボードに投影中の電子資料の画像に対してマーカーペンによる書き込みをそのホワイトボードに行うと、その書込みを投影中の画像に関連付けて保存する技術が開示されている。具体的には、その書込みが投影中のページに対して新規に書き加えられたものであるか,その前のページを投影している時から既に書かれているものかを区別して書込まれた内容を保存することが開示されている。
特開2011−141599号公報
特許文献1の技術はページ毎の書込みの有無に基づいて書込みがあったページを特定し、その特定したページにその書込みを関連付ける技術である。しかしながら、投影中の書込みは、資料ページの注目部分を拡大してその注目部分に対して行なわれる場合が多い。特許文献1の技術はこのような資料ページの一部を部分的に拡大した場合の処理を考慮していない。そのため書き込みを含むホワイトボードの撮影画像を、電子資料の一部に位置をあわせて合成して保存することはできなかった。
本発明にかかる装置は、電子会議に用いられる装置であって、各拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して得られた第1の画像データを取得する取得手段と、資料の一部分を示す第2の画像データを各拠点に送信する送信手段と、前記第2の画像データを各拠点に送信した後に、前記取得手段で取得される第1の画像データが変更された場合、変更された内容を前記資料における前記一部分の対応領域に追記データとして関連付けて保存手段に保存するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、資料に対する追記を含む撮影画像を、電子資料の一部に位置をあわせて保存することができる。
実施例に係る会議システムのネットワーク構成例を示す図である。 実施例における処理の概要を説明する図である。 実施例に係る会議端末と会議サーバのハードウエア構成例を示す図である。 実施例に係る会議端末設置構成の例を示す図である。 実施例に係る会議端末のソフトウエア構成例を示す図である。 実施例に係る会議サーバのソフトウエア構成例を示す図である。 実施例に係る資料データ構造を説明するための図である。 実施例に係る共有盤面座標系を説明するための図である。 実施例に係る資料座標系を説明するための図である。 実施例に係る資料原稿と資料追記との関係を示す図である。 実施例に係る処理シーケンスを示す図である。 実施例に係る盤面撮影処理のフローチャートである。 実施例に係る盤面投影処理のフローチャートである。 実施例に係る盤面に書込み撮影する様子を示す図である。 実施例に係る資料表示を開始する様子を示す図である。 実施例に係る描画画像加工処理のフローチャートである。 実施例に係る資料表示をして書込み撮影する様子を示す図である。 実施例に係る資料操作指示処理のフローチャートである。 実施例に係る資料操作処理のフローチャートである。 実施例に係る資料表示条件を変更する様子を示す図である。 実施例に係る資料追記保存する様子を示す図である。 実施例に係る資料表示を終了する様子を示す図である。 実施例に係る資料操作処理の別の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<ネットワーク構成>
図1に、会議システムのネットワーク構成例を示す。会議端末101、102、そして会議サーバ106は、インターネット105と接続されている。会議端末同士は会議サーバが仲介することでお互いにデータを送受信できる。以下では、会議端末101側で行われる処理に注目して説明を行う。そこで、会議端末101側を自拠点における端末として「本端末」と、会議端末102側を他拠点における端末として「対向端末」と呼称するものとする。会議端末102側に注目した場合には、この関係が入れ替わることに注意されたい。また、本実施例においては、対向端末は1台に限定する物ではなく、複数台の構成となっても適用する事ができることを予め明言する。
<用語の定義>
以下、本明細書で用いる用語について説明する。
・盤面:ホワイトボードや黒板などに代表されるように、プロジェクタが投影される面を含む面のことである。
・描画画像:盤面にマーカーなどによって物理的に描かれた書き込み内容を示す画像のことである。
・取得描画画像:自拠点の会議端末において盤面を撮影することによって得られた上記の描画画像のことである。
・投影用描画画像:他拠点の会議端末において得られた取得描画画像を、自拠点の会議端末で投影する際に用いられる画像のことである。
・資料原稿:PDFやプレゼンテーション用スライド、スプレッドシートなどの電子ファイルのことである。また、この電子ファイルを展開した場合に表れる内容のことを単に資料と称し、資料を表す画像のことを資料画像と称する。
・資料追記データ:資料原稿のうちの任意のページ番号、そのページ番号で特定されるページに関連付けられる追記画像データ、追記画像のサイズ、追記画像のページ中における位置情報などを含むデータである。
・投影用資料画像:投影に用いられる、上記の資料を示す画像のことである。会議端末は、投影用資料画像データに基づいて自拠点で資料画像を投影する。投影用資料画像には、資料画像のほか、追記画像がある場合には追記画像が含まれる。
なお、描画画像を示すデータのことを描画画像データというように、各画像を示すデータのことをそれぞれの名称の後にデータを付して説明することとする。
<実施例の概要説明>
図2は、本実施例で行なわれる処理の概要を説明する図である。図2においては(a)から(f)の順に時間軸が推移する様子を示している。図2において左側の各会議端末拠点の画像は、各拠点の盤面に現れる内容を表している。この現れる内容とは、投影される画像及び物理的な書き込みを含むものである。図2において右側の操作結果が示す画像は、左側の操作が行われた結果、各拠点の盤面に現れる内容を示している。
図2(a)では、自拠点の本端末である会議端末101において「レビューミーティング」の書き込みがホワイトボードに対して行なわれた盤面201を示している。なお、初期の段階では、ホワイトボードには何も書き込みが行なわれておらず、資料の投影もなされていない状態であるものとする。すなわち、他拠点の対向端末である会議端末102においては、盤面202のように何も表示がされていない。この状況において、本端末で盤面を撮影すると、操作結果203に示すようにいずれの拠点においても「レビューミーティング」の文字が盤面に現れることになる。なお、より正確に説明すると、自拠点においては物理的なマーカーペンなどによる書き込みがされた「レビューミーティング」の文字が現れており、他拠点においては「レビューミーティング」の文字を含む投影用描画画像が対応領域に投影されている。
次に、図2(b)では、本端末において資料の表示を開始する操作を行なう。このとき、対向端末の他拠点の盤面202には、操作結果203のような内容が現れている。資料表示開始操作によって、操作結果213に示すような内容が各拠点の盤面に現れる。
次に、図2(c)では、自拠点の本端末において資料全体ページの中の一部分を拡大する操作を行なう。なお、自拠点の盤面201の「レビューミーティング」の文字は、前述の通りホワイトボードへの物理的な書き込みであり、表示されている資料の部分は投影用資料画像に基づくものである。他拠点の盤面202は、「レビューミーティング」の文字は前述のように投影用描画画像に基づいており、資料の内容については投影用資料画像に基づいている。資料の一部分を拡大した結果、各拠点の盤面には操作結果223のような内容が現れる。
次に、図2(d)では、他拠点の盤面202において物理的な書き込みが行なわれた例を示している。この結果、各拠点の盤面には操作結果233で示すような内容が現れる。なお、図2(e)の各拠点の盤面には、互いに異なる投影用描画画像が投影されていることになる。すなわち、自拠点の盤面201においては、投影用描画画像は図2(d)において盤面202に物理的に書き込まれた「tri ok」「1.tri」という文字である。一方、他拠点の盤面202においては、投影用描画画像は図2(a)において盤面201に書き込まれた「レビューミーティング」という文字である。
次に、図2(e)では、他拠点の対向端末において追記保存の操作が行われた例を示している。なお、自拠点の本端末において追記保存の操作が行われた場合も同様である。この場合、各拠点の盤面に現れる操作結果243は、図2(d)の場合の操作結果233と同じである。このとき、追記済み資料260には追記内容が関連付けられて保存されている。資料1ページ全体の中で対応する部分に追記内容が関連付けられて保存されていることに留意されたい。ここでは、追記内容を示す追記画像データがページ全体の対応箇所と位置あわせをして保存されている。つまり、追記画像のページ全体における位置を示す情報を含めて保存されている。また、このとき、追記済み資料260には投影用資料画像が投影されている領域に対する追記内容である「tri ok」の文字のみが追記されている。
次に、図2(f)では、自拠点において資料の表示の終了の操作を行った場合の例を示している。資料の表示を終了した結果、すなわち、投影用資料画像の投影を終了した結果、各拠点には操作結果253で示すような内容が現れている。これは、各拠点において物理的に書き込みされた内容と、投影用描画画像の内容とを含むものである。
以上のような処理を行なう構成について、以下具体的に説明する。
<ハードウエア構成>
図3に、会議端末と会議サーバのハードウエア構成例を示す。まずは図3(a)に示す会議端末の構成を説明する。本実施例では、カメラ付きプロジェクタを会議端末としている。なお、ここでは会議システムに接続するための専用ハードウェアデバイスとして会議端末を説明しているが、プロジェクタとカメラ付きスマートフォンを組み合わせる形で構成する事もできる。プロジェクタに市販品のWebカメラを接続して構成する事もできる。プロジェクタ内蔵のカメラ付きスマートフォンを用いる事もできる。
図4(a)に会議端末設置の様子を示す。会議端末はホワイトボード410の前に設置し、ホワイトボードの盤面をカメラで撮影すると共に、ホワイトボードの盤面へプロジェクタで画像を投影することができる。プロジェクタで投影する画像は対向拠点で撮影したホワイトボードの盤面である。更には会議サーバに保存された資料原稿画像をプロジェクタで投影することもできる。また撮影した画像を資料原稿に追記画像として関連付けて保存し、表示することもできる。
図3(a)に示す通り会議端末には、メインバス300を介してCPU301と、RAM302、ROM303とが接続されている。また、メインバス300を介してCPU301と、外部機器コントローラ304及び内部機器コントローラ305といった制御モジュールとが接続されている。CPU301は後述するプログラム500を実行するためのユニットである。RAM302は、CPU301がプログラム500を実行する際に必要となるデータに対する読み書き可能メモリである。ROM303はCPU301がプログラム500を実行する際に必要となるデータを読み出すための読み込み専用メモリである。
外部機器コントローラ304は画像撮影モジュール311や画像投影モジュール312等の外部機器を制御する為のモジュールである。画像撮影モジュール311は、撮影面上の画像を撮影画像として撮影する為のモジュールである。画像投影モジュール312は、CPU301が生成した投影画像を投影面に表示する為のモジュールである。HIDモジュール313は人間からの操作を受け付けるためのHuman Interface deviceモジュールである。音声入力モジュール314は人間からの音声入力を受け付けるためのモジュールである。例えば、画像撮影モジュール311としてCCD方式のカメラモジュールを、画像投影モジュール312としては液晶パネル方式のプロジェクションモジュールを用いる事ができる。また、HIDモジュール313としてはマウスを、音声入力モジュール314としてはマイクを用いることができる。
内部機器コントローラ305は内部機器を制御する為のモジュールであり、内蔵記憶装置321、ネットワークモジュール322を制御する為のモジュールである。内部記憶装置321はデータを保存するための二次記憶装置である。ネットワークモジュール322はネットワーク上の別の機器とデータの送受信を行うためのモジュールである。ネットワークモジュール322としては有線LANに対応しているネットワークモジュールだけではなく、無線LANに対応しているネットワークモジュールを適用する事もできる。
次に図3(b)に示す会議サーバを説明する。会議サーバは会議端末と基本構成は同じである。そのため会議サーバと会議端末の違いに注目して説明する。会議サーバはネットワークを介して外部端末から操作するため、HIDモジュールや表示装置など外部機器は不要である。よって会議端末の構成から外部機器コントローラと、外部機器コントローラに接続する外部機器を省略した構成とする。
<会議端末ソフトウエア構成>
図5に、会議端末のソフトウエア構成例を示す。以下、図4の会議端末設置構成図を参照して図3の会議端末のソフトウエア構成例を説明する。プログラム500は会議端末のRAM302ないしROM303に記憶され、会議システムを実現する為に会議端末のCPU301で実行されるプログラムである。
<会議端末を操作するための構成>
最初に会議端末のオペレータが会議端末を操作するための構成を図5にて説明する。本実施例では会議端末を操作するための操作入力としてマウスやキーボードなどのHID、ジェスチャ入力、音声入力が対応する。操作入力により取得描画画像の取得や資料表示に関する操作指示を会議端末のプログラムに伝えることができる。
ジェスチャ入力部561は、画像撮影モジュール311が撮影した撮影画像中から会議参加者の身振り・手振りを解析し、操作入力を描画画像操作部564または資料操作部565に通知する。HID入力部562は、HIDモジュール313で行われた操作を受け付け、操作入力を描画画像操作部564または資料操作部565に通知する。音声入力部563は、音声入力モジュール314から入力された音声データから会議参加者の声による操作を解析し、操作入力を描画画像操作部564または資料操作部565に通知する。
描画画像操作部564は、操作入力に基づき取得描画画像データ生成部512に対してホワイトボードの書き込みを取得描画画像として取得する操作を指示する。資料操作部565は、操作入力に基づき資料操作指示生成部571に対して会議サーバに送信する資料操作指示を生成し、資料操作指示保存部572に保存することを指示する。このように、会議端末の操作には大まかに資料操作に関する操作と、描画画像取得に関する操作とが含まれる。
<ホワイトボードを撮影した画像を会議サーバへ送信するための構成>
次にホワイトボードの盤面を撮影し取得した取得描画画像を会議端末から会議サーバに送信するための構成を説明する。接続設定501は、接続先となる会議サーバ、そして対向端末のIPアドレスなどの接続情報を記憶している設定データである。
撮影画像入力部511は画像撮影モジュール311が撮影した撮影画像を入力する。先に説明した図4(a)を用いて撮影画像について説明する。図4(a)においてホワイトボード410を撮影する範囲は、画像撮影領域415である。画像撮影領域415内には、対向拠点と共有する盤面領域である共有盤面領域412が含まれる。共有盤面領域412には、対向拠点からの投影用描画画像や投影用資料画像などが投影される。画像撮影領域415が共有盤面領域412よりも広い理由は幾何補正などを行なうためである。撮影画像入力部511は、撮影画像から幾何補正や色調整、トリミング処理などの前処理を行い共有盤面領域の取得描画画像をソフトウエア処理にて生成する。
取得描画画像データ生成部512は、撮影画像を解析しホワイトボードに描かれた物理書き込みを変換した取得描画画像を示す取得描画画像データを生成する。取得描画画像は図4(d)に示すとおりホワイトボードに書かれた物理書き込みを示す画像である。取得描画画像データ保存部513は、会議サーバへ送信するための取得描画画像データを保存するもので、保存された取得描画画像データはパケット送信部514にて会議サーバへ送信する。取得描画画像データには撮影した会議端末の識別情報が関連付けられて会議サーバへ送信される。
<資料操作指示を会議サーバに送信するための構成>
次に資料操作の指示を会議端末から会議サーバに送信するための構成を説明する。ここで資料操作とは資料表示の開始、資料表示条件の変更、資料へ資料追記保存、資料表示の終了の操作を含むものである。資料表示条件とは、例えば資料のページ全体を表示するのか、あるいは部分的に表示するのか、あるいは拡大したり、表示箇所を変更したりするなどの表示条件のことである。資料追記保存とは、追記された内容を資料のページ全体に対して位置を合わせて関連付けて保存することである。
本実施例では資料原稿を示すデータは会議サーバに保存されており、会議端末は資料操作指示を会議サーバに送信し、応答を受信するものとする。資料操作指示生成部571は、資料操作部565が解析した操作指示に対応した資料操作指示を生成する。資料操作指示保存部572は、会議サーバへ送信するための資料操作指示を保存するもので、保存された資料操作指示はパケット送信部514にて会議サーバへ送信する。
<ホワイトボードに画像を投影するための構成>
次に、会議サーバから受信した画像を会議端末において画像投影モジュール312でホワイトボードに投影するための構成を説明する。
本実施例では会議サーバからは図4(b)に示す、対向拠点のホワイトボードを対向拠点の会議端末で撮影して得た取得描画画像に基づく投影用描画画像432と、投影用資料画像433とを受信する。そして投影用描画画像432と投影用資料画像433とを合成した共有盤面投影画像431を生成し、ホワイトボードへ投影する。
なお、図4の例では、図2(e)において追記保存された追記画像を含む投影用資料画像433が会議サーバから送られる例を示している。また、対向拠点の盤面上で追記された部分の文字「tri ok」がイレイザーで消された状態の例を示している。このとき、投影用描画画像432は、対向拠点でホワイトボードに物理書き込みされた「1.tri」の文字が含まれた画像であり、投影用資料画像は、文字「tri ok」が追記保存された画像である。これらを合成すると、共有盤面投影画像431が生成される。そして、この共有盤面投影画像431を自拠点の共有盤面領域に投影すると、図4(a)のような内容が現れることになる。なお、ホワイトボードに描かれた物理書き込み420は、画像投影モジュール312で投影されたものではない。本実施例では、投影用描画画像と投影用資料画像(資料追記画像を含む)とを区別しているので、上記のように削除するようなケースにも柔軟に対応することができる。すなわち、資料に追記する前(投影用描画画像の段階)であれば、イレイザーで消された物理書き込みは対向拠点でも投影用描画画像から削除されることになる。一方で、資料に追記した後(投影用資料画像の段階)では、イレイザーで消された物理書き込みは対向拠点では削除されない。
なお、ホワイトボードに描かれた物理書き込みのみを撮影するためには一時的にホワイトボードへ空白の画像を投影する必要がある。図4(c)に示す空白の画像である盤面撮影用画像435をホワイトボードへ投影し、これを撮影することで物理書き込みのみを撮影を実現する。
図5の説明に戻り残りの会議端末のソフトウエア構成を説明する。画像受信制御部541は、パケット受信部521を介して会議サーバから投影用描画画像データまたは投影用資料画像データを受信する。受信した画像データは投影用描画画像保存部542または投影用資料画像保存部543に保存する。共有盤面投影画像合成部544は、投影用描画画像データ及び投影用資料画像データを合成した共有盤面投影画像データを共有盤面投影画像保存部545に保存する。
盤面撮影用画像保存部550は、空白の画像を示す盤面撮影用画像データを保存する。投影制御部531は、取得描画画像データを生成するために撮影を行うタイミングか否かを判定し盤面撮影用画像保存部550または共有盤面投影画像保存部545に保存される画像データを投影画像出力バッファ532に保存する。
投影画像出力部533は、投影画像出力バッファ532に保存された画像データを用いて画像を画像投影モジュール312でホワイトボードへ投影する。
<会議サーバソフトウエア構成>
図6に、会議サーバのソフトウエア構成例を示す。プログラム600は会議サーバのRAM352ないしROM353に記憶され、会議システムを実現する為に会議サーバのCPU351で実行されるプログラムである。
<取得描画画像データを加工し会議端末に送信するための構成>
最初に会議サーバが会議端末から受信した取得描画画像データを加工し、各拠点の会議端末に向けた投影用描画画像データを生成し送信するための構成を図6で説明する。接続情報601は、接続先となる会議端末のIPアドレスなどの接続情報を記憶している設定データである。
取得描画画像制御部610は、パケット受信部602を介して会議端末から各拠点の取得描画画像データを受信し、取得描画画像保存部611に保存する。投影用描画画像生成部612は、各拠点の会議端末に向けた投影用描画画像データをそれぞれ生成し、投影用描画画像保存部613に保存する。例えば、投影用描画画像生成部612は取得描画画像データに関連付けられている会議端末の識別情報を参照して、取得描画画像データAの送信元の会議端末には、取得描画画像データA以外の取得描画画像データを投影用描画画像データとして生成する。これにより、ある拠点における物理書き込みの箇所については、その拠点用の投影用描画画像から除外されることになる。そして投影用描画画像生成部612は、生成した投影用描画画像データを接続情報601に基づきパケット送信部603を介して会議端末へ送信する。
<最新書込み画像データを生成するための構成>
次に会議サーバが各拠点の取得描画画像を合成した最新書込み画像データを生成するための構成を図6で説明する。最新書込み画像データは資料への追記事項を抽出するために生成する画像データである。
図2を参照して最新書込み画像データを用いる効果について説明する。追記済み資料260には、資料を表示した後に資料表示領域に物理書込みされた文字のみが関連付けられている。ここで、資料を表示した後に物理書込みされた文字のみを関連付けるのは、資料の表示前の物理書込みはその表示されている資料と関連性が低いからである。換言すると、資料を表示した後の物理書込みは、まさにその資料に対して追加したい内容であると考えられる。従って、本実施例では、資料を表示した後の物理書き込みの内容を判定する仕組みを設けている。最新書込み画像データは、この資料を表示した後の物理書込みか否かを判定するために用いられるものである。なお、図2の追記済み資料260において資料表示領域に物理書込みされた文字のみが関連付けられている理由は、資料の一部を拡大表示したものに対して物理書込みがされた場合にその書込みを資料のページ全体の対応位置に併せて関連付けるためである。つまり、資料表示領域外の書込みを関連付けてしまうと資料のページ全体を俯瞰した場合に、関係のない位置に関係のない内容が資料に追記されてしまうことになるからである。
最新書込み画像生成部614は、各拠点の取得描画画像データを合成し、各拠点の現在の物理書込みが集約された画像データである最新書込み画像データを生成し最新書込み画像データ保存部615に保存する。最新書込み画像生成部614は、取得描画画像制御部610が取得描画画像保存部611に取得描画画像データを保存すると、取得描画画像保存部611に現在保存されている各拠点の取得描画画像データを合成して最新書込み画像データを生成する。
<資料操作に関わる処理を行うための構成>
次に会議サーバにおける資料操作に関わる処理を行うための構成を図6で説明する。なお、先に説明したように、本実施例では、資料原稿データそのものは会議サーバに保存されており、その会議サーバに保存されている資料の表示等の操作指示を会議端末から受け付ける構成とする。資料操作制御部630は、会議端末から受信した資料操作指示に基づいて、資料表示条件を決定したり、資料追記保存処理を制御したり、投影用資料画像の生成を制御する。資料操作制御部630は、パケット受信部602を介して会議端末から各拠点からの資料操作指示を受信し、資料操作指示保存部631に保存する。
資料原稿データ保存部651は、会議端末の資料表示領域に表示する資料原稿データを保存するものである。資料原稿データとは、例えばPDFやプレゼンテーション用スライド、スプレッドシートなどの電子ファイルである。資料追記データ保存部643は、資料への資料追記データを保存するものである。
図7に資料原稿データと資料追記データのデータ構成例を示す。図7(a)に示す通り、資料原稿データ750と資料追記データ755は一対のデータである。一例として一対であることはファイル名に基づき関連付けることとする。プレゼンテーション用スライドファイルの資料原稿データを「プレゼン資料.sld」とするならばそれに対応する資料追記データは「プレゼン資料.add」とする。このように一対のデータとして関連付けておくことで、資料追記データがある場合に、資料原稿データと資料追記データとを合成した投影用資料画像データを生成することが可能になる。図7(b)は、資料追記データの一例を示す図であるが、資料追記データの詳細な説明については後述することにする。
共有盤面表示条件保存部632は、資料操作指示に基づいて共有盤面に資料表示する領域情報を保存する。もちろん、予め所定の領域情報を保存しておく形態であってもよい。なお、共有盤面とは、各拠点で共有される盤面のことであり、共有盤面に現れる内容(物理書込みと投影画像を含む)が各拠点で共有する対象となる。共有盤面表示条件保存部632は、具体的には共有盤面表示条件として、共有盤面サイズと資料表示領域の座標情報とを保存するものである。
共有盤面表示条件をより詳細に説明するために、図8で共有盤面座標系の説明を行う。共有盤面座標系は図8(a)に示す通り共有盤面で扱う画像をピクセル単位で定義したものである。共有盤面は、図2の盤面201と202に対応し、また、図4の共有盤面領域412に対応する。図8(b)に共有盤面表示条件のデータ構造を示す。共有盤面サイズとは共有盤面領域を示す矩形サイズである。図8(a)に示す例ではX=1200、Y=800のピクセル数が共有盤面サイズであり、この値が図8(b)の共有盤面サイズに含まれている。資料表示領域座標とは、この共有盤面座標系において資料を表示する領域を示す矩形領域の2つの対角点座標である。図8(a)に示す例では左上がXlt=10,Ylt=100、右下がXrb=810、Yrb=700のピクセル座標であり、図8(b)ではこの値が資料表示領域座標に含まれている。つまり、図8(b)の資料表示領域座標で特定される領域に図8(a)で示すように資料が表示されることになる。なお、図8に示す「bdbd」は、共有盤面座標系の値であることを示すものである。図8(c)〜(e)については、後の説明で用いることとする。
資料表示条件保存部633は、資料操作指示に基づいて共有盤面に資料を表示するための資料原稿データに関連する条件を保存するものである。具体的な資料表示条件の例としては資料表示を行うか否かを示すON/OFF状態、表示する資料原稿ファイル名と表示するページ、及び1ページのなかで共有盤面に関連付ける領域である資料関連付け領域情報が挙げられる。
資料表示条件をより詳細に説明するために、図9で資料原稿座標系の説明を行う。図9(a)に資料原稿の1ページの全体を示す。図9(c)に示す通り資料原稿は資料原稿の1ページをミリメートル単位で定義した座標系で表現される。そして、共有盤面に拡大表示する領域も資料原稿座標系で扱う。図9において「bddoc」は資料原稿座標系の値であることを示すものである。図9(b)に資料表示条件のデータ構造を示す。「資料表示フラグ」は資料表示を行うか否かを示すフラグである。「資料ファイル名」は表示する資料原稿データのファイル名である。「ページ」は資料の中で表示するページを示す識別番号である。「資料関連付け領域」は、「ページ」で特定される1ページのなかで共有盤面に関連付ける領域を示す領域情報である。資料関連付け領域情報を用いることで、資料の一部分を拡大表示するようなケースにも対処することができる。ここで、資料関連付け領域情報は共有盤面と資料とを関連付ける矩形領域の2つの対角点座標である。
図9(b)で示す例では資料表示はON、表示する資料原稿ファイルは「プレゼン資料.sld」、表示するページはページ1である。そして資料関連付け領域情報は左上がXlt=20,Ylt=400、右下がXrb=1220、Yrb=1200のミリメートル座標である。図9(b)に示すように、資料関連付け領域は資料原稿座標系の領域の情報である。この資料関連付け領域は、共有盤面領域に対応する領域である。すなわち、資料関連付け領域によって特定される領域が、共有盤面領域の表示候補となる。そして、この表示候補のうち、図8(b)に示すような資料表示領域座標に示す領域が、実際の共有盤面の資料表示領域に表示される画像となる。図9(b)及び図9(c)を参照すると、図9(c)の実線の矩形部分901が資料表示条件のうちの資料関連付け領域で特定される領域であり、共有盤面領域の表示候補となる。この実線の矩形部分901が共有盤面領域に対応している。図9(d)は、共有盤面領域を共有盤面座標系で示す図である。図9(c)の矩形部分901は図9(d)の共有盤面領域全体に対応する。このとき、図8(b)の共有盤面条件のうちの資料表示領域座標に従って資料が表示される。つまり、図9(c)の矩形部分901のうち、資料表示領域座標によって特定される矩形部分902が図9(d)に示すように共有盤面の資料表示領域に表示されることになる。
つまり、本実施例では、共有盤面表示条件と資料表示条件とに基づいて、資料の一部を拡大して共有盤面に表示することが可能な構成を有している。なお、共有盤面に表示するとは、会議サーバが共有盤面に投影する投影用資料画像データを生成して会議端末に送信し、会議端末でその投影用資料画像を投影することで共有盤面に表示されることを簡潔に表現したものであることに留意されたい。
次に、資料追記データについて説明する。図6において資料追記データ生成部640は、既存書込み画像データ保存部641に保存される既存書込み画像データと最新書込み画像データ保存部615に保存される最新書込み画像データとを比較する。そして、資料追記データ生成部640は、その差分を資料追記画像データとして抽出し資料追記データ保存部643に保存する。なお、資料追記データ生成部640は、最新書込み更新判定部642を用いて最新書込み更新の有無を判定した結果に基づいて資料追記画像データを保存する。
資料追記データは、資料追記画像データと資料中の1ページのなかで資料追記画像を関連付ける領域情報とを含むデータである。先に説明した図7(b)に資料追記データの一例を示す。この資料追記データをもとに資料原稿データに資料追記画像データを関連付けることができる。図7(b)の資料追記データには、追記IDと、ページと、資料関連付け領域と、資料追記画像サイズと、追記オフセットと、資料追記画像とが含まれる。図7(b)のうちの資料関連付け領域と、資料追記画像サイズと、追記オフセットとは、資料表示条件保存部633に格納されている資料表示条件と共有盤面表示条件保存部632に保存されている共有盤面表示条件に基づいて決定される。具体的には、図7(b)の資料関連付け領域は、図9(b)に示す資料表示条件に含まれる資料関連付け領域に対応する。図7(b)の資料追記画像サイズは、図8(b)に示す共有盤面表示条件に含まれる共有盤面サイズに対応する。図7(b)の追記オフセットは、図8(b)に示す共有盤面表示条件に含まれる資料表示領域座標に対応する。なお、図7(b)の例では、追記画像が一つの場合を例に挙げて説明しているが、複数の追記画像がある場合には、図7(b)に示すレコードが追記画像分増えた資料追記データが生成されることになる。
図10は、資料追記データを具体的なイメージで表す図である。図10(b)は図7(b)の資料追記データの共有盤面座標系での位置を示している。これを図7(b)の追記オフセットと資料関連付け領域との情報を用いて資料原稿の1ページ全体に関連付けた様子を図10(c)に示す。図10(b)から図10(c)への関連付けは、図9(c)から図9(d)への関連付けの逆の処理とも言える。
次に、投影用資料画像データを生成する構成について図6に戻り説明する。資料表示画像生成部650は、会議端末に送信する投影用資料画像データを生成する。投影用資料画像データは、投影用描画画像データと異なり、各拠点に共通の画像データである。資料表示画像生成部650は、資料原稿データ保存部651に保存されている資料原稿データを、資料表示条件と共有盤面表示条件とに基づいて、例えば拡大処理やトリミング処理などを行なった投影用資料画像データを生成する。資料表示生成部650はまた、資料追記データ保存部643に格納されている資料追記データをさらに用いて投影用資料画像データを生成する。すなわち、資料追記画像を資料画像に合成した投影用資料画像データを生成する。ここで、資料追記画像と資料画像とを合成するとは、例えば資料画像のレイヤーの上に資料追記画像を重ねた画像を生成することである。図10(d)は、資料原稿画像と資料追記画像とを含む投影用資料画像の例を示している。投影用資料画像生成部650は、生成した投影用画像データを資料表示画像保存部652に保存し、パケット送信部603を介して会議端末へ送信する。
ここで、その他電子会議システムで必要とする一般的な機能を、会議端末のプログラム500や会議サーバのプログラム600が持っていてもよい。例えば、対向端末を指定するために、接続先の会議サーバや会議端末を設定する為の接続先設定ダイアログボックスを設ける事ができる。対向端末を選択する為に、ネットワークモジュール322を介して外部に存在するサーバに接続可能な端末を問い合わせする機能と、それをダイアログボックスに候補として通知する機能を設ける事ができる。会議におけるセキュリティを確保する為に、パケット送信信部が送信するパケットを暗号化する機能を有する事ができる。パケット受信部が受信したパケットを複号する機能を有する事ができる。
<シーケンス>
図11に、会議端末と会議サーバの処理シーケンスを示す。会議端末が行なう処理としては、資料操作と、盤面撮影の2つに大別される。最初に資料操作を説明する。ステップS1101において会議端末101から会議サーバに対して資料操作指示をすると、ステップS1102において会議サーバは各拠点の会議端末に向けて投影用資料画像を送信する。資料操作は会議端末102からも操作可能である。ステップS1103において会議端末102から会議サーバに対して資料操作指示をすると、ステップS1104において会議サーバも同様に各拠点の会議端末に向けて投影用資料画像を送信する。
次に盤面撮影を説明する。ステップS1105において会議端末101が盤面撮影すると会議サーバに対して取得描画画像を送信する。すると、ステップS1106において会議サーバは各拠点の会議端末に向けて投影用描画画像を送信する。会議端末102での盤面撮影も同様である。すなわち、ステップS1107において会議端末102が盤面撮影すると会議サーバに対して取得描画画像を送信する。すると、ステップS1108において会議サーバは各拠点の会議端末に向けて投影用描画画像を送信する。
なお、図11では、資料操作の後に盤面撮影を行なう順で説明しているが、この順に限られるものではない。
資料操作、盤面撮影共に会議サーバは複数の会議端末からの要求を受信する。複数の会議端末からの要求が競合した場合、会議サーバで要求を順次処理する。これにより会議端末からの要求を消失することなく処理できる。
<盤面撮影処理>
図12を用いて、会議端末がホワイトボードの盤面を撮影し取得した取得描画画像データを会議サーバに送信する処理を説明する。ハードウエアとしては会議端末のCPU301が実行するソフトウエア500の処理である。より具体的には取得描画画像データ生成部512を中心としたソフトウエアモジュールに関係する。
図12の処理は撮影画像入力部511から送られる動画の毎フレームに対して行われる。ステップS1201において描画画像操作部564が、入力部の入力を解釈して撮影タイミングを判定する。ステップS1202において撮影タイミングではないと判定された場合には、このフレームに対する処理を終了する。ステップS1202において撮影タイミングであると判定された場合には、ステップS1203において取得描画画像データ生成部512は盤面撮影用画像の投影を指示する。ステップS1204において取得描画画像データ生成部512は、盤面撮影用画像を投影したホワイトボードを撮影した撮影画像データを取得する。撮影画像を取得するとステップS1205において取得描画画像データ生成部512は盤面撮影用画像の投影を解除する。
ステップS1206において取得描画画像データ生成部512は取得した撮影画像データに対して盤面共有領域の幾何変換と色処理等の画像処理を行いホワイトボードの書き込みを示す取得描画画像データを生成する。そして、取得描画画像データに会議端末を示す識別情報を関連付ける。ステップS1207において取得描画画像データ生成部512は生成した取得描画画像データを取得描画画像データ保存部513に保存する。そしてステップS1208において取得描画画像データ生成部512は取得描画画像データをパケット送信部514を用いて会議サーバへ送信する。
<盤面投影処理>
図13を用いて、会議端末が会議サーバから受信した画像をプロジェクタでホワイトボードに投影する処理を説明する。ハードウエアとしては会議端末のCPU301が実行するソフトウエア500の処理である。より具体的には投影制御部531を中心としたソフトウエアモジュールに関係する。図13の処理は定期的に繰り返し実行する。
ステップS1301において投影制御部531は画像受信制御部541がパケット受信部521を介して会議サーバから投影用画像データを受信したか判定する。ステップS1302において投影用画像データ受信していないと判定した場合、ステップS1305以降の処理に進む。ステップS1302において受信したと判定した場合、ステップS1303において投影制御部531は投影用画像データを投影用描画画像保存部542または投影用資料表示画像保存部543に保存する。投影用画像が投影用描画画像データであるか投影用資料画像データであるかは、例えば各データの識別子やヘッダなどの関連情報に基づいて判定できる。ステップS1304において投影制御部531は、投影用描画画像保存部542及び投影用資料表示画像保存部543に保存されている画像データから共有盤面投影画像データを共有盤面投影画像合成部544で合成する。そして、共有盤面投影画像保存部545に共有盤面投影画像データを保存する。
ステップS1305において投影制御部531は盤面撮影用画像の投影指示があるか判定する。これは図12の盤面撮影処理においてステップS1203で取得描画画像データ生成部512から出される盤面撮影用画像を投影する指示の有無を判定するものである。ステップS1306において盤面撮影用画像の投影指示があると判定した場合、ステップS1307において投影制御部531は盤面撮影用画像保存部550に保存される盤面撮影用画像データを投影画像出力バッファ532に保存する。ステップS1306において盤面撮影用画像の投影指示がないと判定した場合、ステップS1308において投影制御部531は共有盤面投影画像保存部545に保存される共有盤面投影画像データを投影画像出力バッファ532に保存する。ステップS1309において投影制御部531は投影画像出力バッファ532に保存された画像を投影画像出力部533を用いて画像投影モジュール312でホワイトボードに投影して処理を終了する。
本処理を図2の例を用いて説明する。投影用描画画像を受信した場合及び投影用資料画像を受信した場合の2つを説明する。なお、盤面撮影用画像投影の投影指示する状態は盤面撮影用画像を投影するだけであるので説明を割愛する。
まず投影用描画画像を受信した場合を説明する。図2(a)では会議端末101の盤面撮影の操作結果として会議サーバから投影用描画画像を受信する。このときの詳細を図14に示す。図14は、図2(a)の状態における各会議端末の取得描画画像、共有盤面投影画像、投影用描画画像、最新書込み画像、既存書込み画像、投影用資料画像の状態の例を示している。会議端末101、会議端末102はそれぞれ会議端末101用の投影用描画画像、会議端末102用の投影用描画画像を受信する。会議端末は、それぞれの拠点用に受信した投影用描画画像を投影用資料画像と合成し各会議端末の共有盤面投影画像データを生成し、各拠点のホワイトボードへ共有盤面投影画像を投影する。
次に投影用資料画像を受信した場合を説明する。図2(b)では会議端末101の資料表示開始の操作結果として会議サーバから投影用資料画像データを受信する。詳細を図15に示す。会議端末101、会議端末102はそれぞれ投影用資料画像データを受信する。各会議端末は、受信した投影用資料画像を、それぞれの拠点用の投影用描画画像と合成して各会議端末の共有盤面投影画像データを生成し、各拠点のホワイトボードへ共有盤面投影画像を投影する。
<描画画像加工処理>
図16を用いて、会議サーバが会議端末から受信した取得描画画像データを加工し、各拠点の会議端末に向けた投影用描画画像データを生成し送信するための構成を説明する。あわせて各拠点の取得描画画像データを合成した最新書込み画像データを生成する処理も説明する。ハードウエアとしては会議サーバのCPU351が実行するソフトウエア600の処理である。より具体的には取得描画画像制御部610を中心としたソフトウエアモジュールに関する。
図16の処理は定期的に繰り返し実行する。ステップS1601において取得描画画像制御部610は、パケット受信部602を介して会議端末から取得描画画像データを受信したか判定する。ステップS1602において受信していないと判定した場合、処理を終了する。ステップS1602において受信したと判定した場合、ステップS1603において取得描画画像制御部610は受信した取得描画画像データを取得描画画像データ保存部611に保存する。ステップS1603において取得描画画像制御部610は、取得描画画像データ保存部611に保存された取得描画画像データをもとに各拠点の会議端末用の投影用描画画像データを投影用描画画像生成部612で生成し投影用描画画像保存部613に保存する。前述したように、取得描画画像データに関連付けられている会議端末の識別情報を元に、例えば会議端末A以外からの取得描画画像データを、会議端末Aの投影用描画画像データとして生成する。
ステップS1604において取得描画画像制御部610は、パケット送信部603を介して各拠点の会議端末に各拠点用の投影用描画画像をそれぞれ送信する。ステップS1605において取得描画画像制御部610は、取得描画画像データ保存部611に保存された各拠点の取得描画画像データを最新書込み画像生成部614で合成して最新書込み画像データを生成する。そして、最新書込み画像データを最新書込み画像データ保存部615に保存して処理を終了する。
本処理を図2の例を元に説明する。図2(a)では会議サーバは、会議端末101から取得描画画像データを受信する。図2(a)の詳細は図14に示した通りである。描画画像加工処理では会議サーバは、会議端末101の取得描画画像データを受信する。そして、会議端末101の投影用描画画像データ及び会議端末102の投影用描画画像データを送信する。なお、この段階では会議端末102には何も物理書込みがされていないので、会議端末101用の投影用描画画像データには何も含まれていない。また各拠点用の取得描画画像データを合成して最新書込み画像データを生成する。
図2(d)では会議端末102から取得描画画像データを受信する。この図2(d)の状態における各画像の詳細を図17に示す。描画画像加工処理では会議端末102の取得描画画像データを受信している状態である。このとき、会議端末101用の投影用描画画像データとして図17に示すように会議端末102の取得画像データに基づく画像データが生成されている。会議端末102用の投影用描画画像データは、図2(a)の段階と同様である。会議サーバは、各会議端末に各会議端末用の投影用描画画像データをそれぞれ送信する。また各会議端末からの取得描画画像データを合成して最新書込み画像データを生成する。
<資料操作指示処理>
図18を用いて、会議端末が資料操作の指示を会議サーバに送信するための処理を説明する。ハードウエアとしては会議端末のCPU301が実行するソフトウエア500の処理である。より具体的には資料操作指示生成部571を中心としたソフトウエアモジュールに関係する。図18の処理は定期的に繰り返し実行する。
ステップS1801において資料操作部565が、入力部の入力を解釈して資料操作指示を判定する。ここで資料操作の指示とは資料表示の開始、資料表示条件の変更、資料へ資料追記保存、資料表示の終了の操作である。ステップS1802において資料操作が無いと判定した場合、処理を終了する。ステップS1802において資料操作があると判定した場合、ステップS1803において資料操作の種類を判定する。
ステップS1804、S1805、S1806、S1807においては、資料操作指示の種類に対応した資料操作指示をそれぞれ資料操作指示生成部571で生成し資料操作指示保存部572に保存する。ステップS1808において資料操作指示生成部571は、資料操作指示をパケット送信部514を介して会議サーバに送信し処理を終了する。
本処理を図2の例を用いて説明する。図2(b)は資料表示開始の例である。会議端末101の拠点で資料表示開始指示を行うと会議サーバに資料表示開始指示の資料操作指示が送信される。図2(c)は資料表示条件変更の例である。つまり、資料の一部分を拡大表示するように資料表示条件を変更した例である。会議端末101拠点で資料表示条件変更指示を行うと会議サーバに資料表示条件変更指示の資料操作指示が送信される。図2(e)は資料追記保存の例である。会議端末102拠点で資料追記保存指示を行うと会議サーバに資料追記保存指示の資料操作指示が送信される。図2(f)は資料表示終了の例である。会議端末101拠点で資料表示終了指示を行うと会議サーバに資料表示終了指示の資料操作指示が送信される。
<資料操作処理>
図19を用いて、会議サーバの資料操作に関わる処理を説明する。ハードウエアとしては会議サーバのCPU351が実行するソフトウエア600の処理である。より具体的には資料操作制御部630を中心としたソフトウエアモジュールに関係する。図19の処理は定期的に繰り返し実行する。
ステップS1901において資料操作制御部630は、パケット受信部602を介して会議端末から資料操作指示を受信したか判定する。ステップS1902において受信していと判定した場合、後述するステップS1950の資料表示するか否かの判定。ステップS1902において受信したと判定した場合、ステップS1903において資料操作制御部630は、受信した資料操作指示を資料操作指示保存部631へ保存する。ステップS1904においては、保存した資料操作指示の種類を判定し結果に基づいて分岐する。
ここでは判定結果により4つの分岐を行う。最初に資料操作指示が資料表示開始と判定した場合の説明をステップS1910からステップS1914を用いて説明する。ステップS1910からS1914の処理例は、図2(b)のオペレーションに対応する。
ステップS1910において資料操作制御部630は資料表示開始指示に基づき指定された資料表示対象の資料原稿ファイル名とページ識別番号とを資料表示条件保存部633に保存する。資料表示条件のデータフォーマットは図9(b)で説明したとおりである。
ステップS1911において資料操作制御部630は資料表示開始指示に基づき指定された資料表示領域の座標情報を共有盤面表示条件保存部632に保存する。共有盤面表示条件のデータフォーマットは図8(b)で説明した通りである。
次に、ステップS1912において資料操作制御部630は共有盤面表示条件で確定した共有盤面サイズを資料原稿座標系に変換し、資料関連付け領域として資料表示条件保存部633に保存する。初期の資料関連付け領域は共有盤面サイズと矩形形状が同一であれば位置は任意である。次に、ステップS1913において資料操作制御部630は資料表示状態をONにするため、資料表示条件保存部633に保存される資料表示フラグをONに設定する。資料表示フラグは、後述のステップS1950の処理の際に用いられる。次に、ステップS1914において資料操作制御部630は最新書込み画像データ保存部615に保存される最新書込み画像データを既存書込み画像データ保存部641に保存する。
2番目に、資料操作指示が資料表示終了と判定した場合の説明をステップS1920で説明する。ステップS1920において資料操作制御部630は資料表示状態をOFFにするため、資料表示条件保存部633に保存される資料表示フラグをOFFに設定する。このステップS1920の例は、図2(f)のオペレーションに対応する。すなわち、会議端末101での資料表示終了したオペレーションに対応する。
3番目に資料操作指示が資料表示条件変更と判定した場合の説明をステップS1930で説明する。ステップS1930において資料操作制御部630は資料表示条件変更の指定に従い資料表示条件保存部633に保存される資料関連付け領域情報を更新する。具体的には資料原稿の表示を拡大・縮小することや資料原稿の表示位置を変更することである。ステップS1930の処理例は、図2(c)にオペレーションに対応する。すなわち、会議端末101で資料原稿の一部を拡大するオペレーションに対応する。図2(c)の状態における各画像の詳細を図20に示す。図に示す通り、会議サーバは、資料関連付け領域の変更にもとづき資料原稿の一部を拡大した投影用資料画像を生成する。
4番目に資料操作指示が資料追記保存と判定した場合の説明をステップS1940からステップS1943で説明する。ステップS1943において最新書込み更新判定部642が既存書込み画像データ保存部641と最新書込み画像データ保存部615に保存されるデータを比較し、最新書込み画像データに更新の有無を判定する。例えば画像データのタイムスタンプ情報を比較する手法で更新の有無を判定する。最新書込み画像データに更新が無かった場合には後述するステップS1950の資料表示をするかしないかの判定へと進む。最新書込み画像データに更新があった場合には、ステップS1941において資料追記データ生成部640は最新書込み画像と既存書込み画像の差分から資料追記画像データを生成する。ステップS1942において資料追記データ生成部640は、生成した資料追記画像データと共有盤面表示条件保存部632に保存されている条件と、資料原稿座標系表示条件保存部633に保存されている条件とを組み合わせて資料追記データを生成する。そして、生成した資料追記データを資料追記データ保存部643に保存する。
また、ステップS1943において資料追記データ生成部640は最新書込み画像データ保存部615に保存される最新書込み画像データを既存書込み画像データ保存部641に保存する。
ステップS1941及びS1942の処理例は、図2(e)のオペレーションに対応する。すなわち、会議端末102で資料追記保存を行うオペレーションに対応する。図2(e)の状態における各画像の詳細を図21に示す。ステップS1941は図21に示す最新書込み画像と既存書込み画像の差分から資料追記画像を生成する。図21の状態では、資料追記画像には、「1.tri」の文字も含まれているが、図2(e)に示すように、この「1.tri」の文字は追記済み資料260に関連付けられていない。この理由は、資料追記データに含まれれる追記オフセットによって「1.tri」の領域が追記されないからである。なお、資料追記データの例については、図7(b)で説明したとおりである。資料追記データのうちページ番号と資料関連付け領域は図9(b)に示す資料表示条件の情報を保存する。資料追記情報のうち追記画像サイズ、追記オフセットは図8(b)に示す共有盤面表示条件の共有盤面サイズ、資料表示領域座標をそれぞれ保存する。
ここからはステップS1950以降の資料表示画像の生成に関する処理を説明する。ステップS1950において投影用利用画像生成部650は、資料表示条件保存部633に保存される資料表示フラグの状態を判定する。資料表示フラグがONであればステップS1951において投影用資料画像データを生成し投影用資料画像保存部652に保存する。資料表示フラグがOFFであればステップS1952において空白の投影用資料画像データを生成し投影用資料画像保存部652に保存する。ステップS1953においてパケット送信部603は各拠点の会議端末へ投影用資料画像データを送付する。
ステップS1951の処理例は、図2(e)のオペレーションに対応する。すなわち、会議端末102で資料追記保存を行うオペレーションに対応する。図2(e)の状態の各画像の詳細を図21に示す。ステップS1951では図21に示す投影用資料画像を生成する。図10に資料追記画像と資料画像とを合成した投影用資料画像を生成する様子を示す。図10(c)の合成された投影用資料画像は、図7(b)に示す資料追記データに基づくものである。図10(b)の資料追記画像は、図10(c)の資料原稿に関連づけて保存された状態である。資料追記保存した直後の状態なので資料関連付け領域はbpdoc_area(Xlt,Ylt,Xrb,Yrb)の矩形領域である。図10(d)が生成する投影用資料画像である。資料原稿、資料追記画像共に追記オフセット内のbpbd_offset(Xlt,Ylt,Xrb,Yrb)領域にトリミングをした画像が投影用資料画像となる。
図22は、図2(f)のオペレーションに対応する図である。すなわち、会議端末101で資料表示終了を指示した状態に対応する。図に示す通り投影用資料画像を空白にする。なお、投影用描画画像については、各拠点の取得描画画像をそれぞれ用いたものが投影される。
以上説明した通り、実施例では、資料の追記を含むホワイトボードの撮影画像を、電子資料の一部に位置をあわせて合成して保存するユースケースの要望を満たすことができる。このように合成して保存されたデータは、資料に一体化されているので、個々の追記画像を別個に確認するようなケースよりも資料全体の視認性が高まる。
実施例1においては、会議サーバは会議端末から資料追記保存の指示を行った場合にのみ資料追記画像データを抽出して資料原稿データへの関連付け保存を行う例を説明した。しかしながら、会議サーバは資料原稿への関連付け保存を資料表示条件変更指示をした場合に行っても良い。
図23に実施例2の資料操作処理のフローチャートを示す。実施例1と異なる点は、まずステップS1904での資料操作種類の判定の分岐である。ステップS1904において資料操作種類の判定が資料追記保存又は資料表示条件変更であるならば共にステップS1940からの資料追記保存の処理へ分岐する。つまり会議端末からの指示が資料表示条件変更であっても最新書込み更新の有無を判定し更新があればステップS1941からの追記保存処理を行う。最新書込み更新がなければステップS2301処理へ進む。
ステップS2301において会議端末から受信した資料操作指示のが資料表示条件変更であるか判定し、資料表示条件変更でなければステップS1950の処理へ進む。資料表示条件変更である場合にはステップS1930の資料表示条件変更の処理へと進む。
以上の処理により、ユーザが資料追記保存の操作をしないまま資料表示条件を変更した場合であっても、システムが最新書込み更新の有無を判定した上で資料追記保存をすることが可能になる。
<その他の実施例>
上記の実施例では、自拠点の会議端末と他拠点の会議端末とが会議サーバを介して接続され、会議サーバに画像データを送信したり会議サーバから送信された画像データに基づいて投影を行なう例を説明した。しかしながら、会議サーバの役割を自拠点の会議端末や他拠点の会議端末に任せてもよい。つまり会議端末同士で同様の処理を行なう構成であってもよい。
また、上記の実施例では、会議サーバが資料追記データに基づく投影用資料画像と投影用描画画像とを会議端末に送信し、これを受信した各会議端末にて合成処理を行ない、共有盤面投影画像を生成して投影処理する例を説明した。しかしながら、会議サーバ側で各拠点用に投影用資料画像と投影用描画画像とを合成した画像を生成して各会議端末に送信し、これを受けた各会議端末がその送信された画像を投影する形態であってもよい。すなわち、会議端末での投影は、送信された画像または盤面撮影用画像のいずれかを投影する処理を行なう形態であってもよい。
上記の実施例では、資料の表示領域内に追記された内容を追記画像として保存する例を説明した。つまり、資料の表示領域外に追記された内容については追記画像として保存しない例を説明した。しかしながら、資料の表示領域外に追記された内容を、何かしらの形で資料に関連付けを行なってもよい。つまり、図2の追記済み資料260に示すように、資料表示領域外に追記された内容をそのまま追記画像として関連付けをすると、資料のページ全体を俯瞰した場合に関係のない位置に関係のない内容が資料に追記されてしまうことになる場合がある。しかしながら、その関係のない内容であることが明示できれば、資料表示領域外に追記された内容を追記画像に関連付けてもよい。例えば、資料表示領域外に追記された内容のフォントや背景等を変更したり、透明化するなどして追加画像として関連付けてもよい。あるいは、資料表示領域外に追記された内容については、別のリストとして保持し、ユーザ操作などに応じて投影するような仕組みを設けても良い。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本実施形態の機能を実現するためのプログラムコードを、1つのコンピュータ(CPU、MPU)で実行する場合であってもよいし、複数のコンピュータが協働することによって実行する場合であってもよい。さらに、プログラムコードをコンピュータが実行する場合であってもよいし、プログラムコードの機能を実現するための回路等のハードウェアを設けてもよい。またはプログラムコードの一部をハードウェアで実現し、残りの部分をコンピュータが実行する場合であってもよい。

Claims (16)

  1. 電子会議に用いられる装置であって、
    各拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して得られた第1の画像データを取得する取得手段と、
    資料の一部分を示す第2の画像データを各拠点に送信する送信手段と、
    前記第2の画像データを各拠点に送信した後に、前記取得手段で取得される第1の画像データが変更された場合、変更された内容を前記資料における前記一部分の対応領域に追記データとして関連付けて保存手段に保存するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする装置。
  2. 前記取得手段は、物理書き込みをそれぞれの拠点で撮影して得られた複数の画像データを合成した画像データを前記第1の画像データとして取得することを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記送信手段はさらに、第1の拠点から送られる物理書き込みを撮影して得られた画像データを前記第1の拠点とは別の拠点である第2の拠点に送信し、前記第2の拠点から送られる物理書き込みを撮影して得られた画像データを前記第1の拠点に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記送信手段は、前記保存した追記データを前記第2の画像データに合成して送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記制御手段は、前記資料中における前記一部分の占める位置と、前記盤面のサイズと、前記盤面における資料の表示領域と、に基づいて前記関連付けを行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記送信手段は、前記資料の表示領域内の物理書き込みのみを含む追記データを前記第2の画像データに合成して送信することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記制御手段は、ユーザからの保存指示に基づいて前記保存を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記制御手段は、前記送信手段で送信する前記第2の画像データが変更された場合、前記保存を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  9. 第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを含む盤面を用いた電子会議に用いられる装置であって、
    他の拠点の盤面のうちの前記第1の領域に対応する領域に描かれた物理書き込みを撮影して得られた画像と、
    前記他の拠点の盤面のうちの前記第2の領域に対応する領域に物理書き込みが追加された画像が該領域に表示された資料の一部分に合成された画像と
    を含む、画像データを取得する取得手段と、
    前記取得した画像データが示す画像を前記盤面に投影する投影する投影手段と
    を有することを特徴とする装置。
  10. 第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを含む盤面を用いた電子会議に用いられる装置であって、
    他の拠点の盤面のうちの前記第1の領域に対応する領域に描かれた物理書き込みを撮影して得られた画像と、
    前記他の拠点の盤面のうちの前記第2の領域に対応する領域に物理書き込みが追加された画像が該領域に表示された資料の一部分に合成された画像と
    を合成して投影用の画像データを生成する生成手段と、
    前記生成した画像データが示す画像を前記盤面に投影する投影する投影手段と
    を有することを特徴とする装置。
  11. 複数の会議端末と会議サーバとを含む、電子会議に用いられるシステムであって、
    前記会議端末は、
    拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して第1の画像データを取得する撮影手段と、
    前記撮影手段で取得した前記第1の画像データを前記会議サーバに送信する送信手段と、
    前記会議サーバから受信する、資料の一部分を示す第2の画像データと、他の拠点の盤面に描かれた物理書き込みを示す投影用描画画像データとを合成した画像を投影する投影手段と、
    を有し、
    前記会議サーバは、
    各拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して得られた第1の画像データを取得する取得手段と、
    資料の一部分を示す第2の画像データを各拠点に送信する送信手段と、
    前記第2の画像データを各拠点に送信した後に、前記取得手段で取得される第1の画像データが変更された場合、変更された内容を前記資料における前記一部分の対応領域に追記データとして関連付けて保存手段に保存するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするシステム。
  12. 電子会議に用いられる方法であって、
    各拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して得られた第1の画像データを取得する取得ステップと、
    資料の一部分を示す第2の画像データを各拠点に送信する送信ステップと、
    前記第2の画像データを各拠点に送信した後に、前記取得ステップで取得される第1の画像データが変更された場合、変更された内容を前記資料における前記一部分の対応領域に追記データとして関連付けて保存手段に保存するステップと
    を有することを特徴とする方法。
  13. 第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを含む盤面を用いた電子会議に用いられる方法であって、
    他の拠点の盤面のうちの前記第1の領域に対応する領域に描かれた物理書き込みを撮影して得られた画像と、
    前記他の拠点の盤面のうちの前記第2の領域に対応する領域に物理書き込みが追加された画像が該領域に表示された資料の一部分に合成された画像と
    を含む、画像データを取得する取得ステップと、
    前記取得した画像データが示す画像を前記盤面に投影する投影する投影ステップと
    を有することを特徴とする方法。
  14. 第1の領域と、前記第1の領域とは異なる第2の領域とを含む盤面を用いた電子会議に用いられる方法であって、
    他の拠点の盤面のうちの前記第1の領域に対応する領域に描かれた物理書き込みを撮影して得られた画像と、
    前記他の拠点の盤面のうちの前記第2の領域に対応する領域に物理書き込みが追加された画像が該領域に表示された資料の一部分に合成された画像と
    を合成して投影用の画像データを生成する生成ステップと、
    前記生成した画像データが示す画像を前記盤面に投影する投影する投影ステップと
    を有することを特徴とする方法。
  15. 複数の会議端末と会議サーバとを含む、電子会議に用いられるシステムにおける方法であって、
    前記会議端末に、
    拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して第1の画像データを取得する撮影ステップと、
    前記撮影ステップで取得した前記第1の画像データを前記会議サーバに送信する送信ステップと、
    前記会議サーバから受信する、資料の一部分を示す第2の画像データと、他の拠点の盤面に描かれた物理書き込みを示す投影用描画画像データとを合成した画像を投影する投影ステップと、
    を実行させ、
    前記会議サーバに、
    各拠点の盤面に描かれた物理書き込みを撮影して得られた第1の画像データを取得する取得ステップと、
    資料の一部分を示す第2の画像データを各拠点に送信する送信ステップと、
    前記第2の画像データを各拠点に送信した後に、前記取得ステップで取得される第1の画像データが変更された場合、変更された内容を前記資料における前記一部分の対応領域に追記データとして関連付けて保存手段に保存するステップと、
    を実行させることを特徴とする方法。
  16. コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置として機能させるためのプログラム。
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