JP2015219556A - 交通システム利用者へのサービス提供システム、交通システム利用者へのサービス提供方法、及び交通システム利用者へのサービス提供プログラム - Google Patents

交通システム利用者へのサービス提供システム、交通システム利用者へのサービス提供方法、及び交通システム利用者へのサービス提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 交通システムに付随して設けられる商業施設への集客を図るべく、その商業施設利用者に対して交通システム利用のインセンティブを付与する。
【解決手段】 鉄道システムの駅構内に小売店舗などの商業施設が設けられている。ある駅からICカードで乗車した場合、ログ情報として入場駅IDを記録する。他駅構内の店舗端末には割引対象となる駅IDと店舗所在駅IDが保持しており、入場駅IDが割引対象駅IDと一致すればログ情報に購入金額と店舗所在駅IDを累積記録する。利用者が途中で出場することなく入場駅に戻ると、出場処理時に入場駅IDと店舗所在駅IDとを調べ、入場駅から出場しようとしており、かつ店舗所在駅IDが割引対象駅IDと一致した場合、指定店舗利用のための周遊利用であると判定して運賃を割り引く処理をする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、交通システム利用者へのサービス提供システム、交通システム利用者へのサービス提供方法、及び、交通システム利用者へのサービス提供プログラムに関する。
現在、鉄道等の交通システムにおいて、ICカードを利用した自動改札システムが用いられている。また、鉄道事業者等の集客の一環として、駅構内等に種々の小売店舗、飲食店等を設ける事業が各地で行われるようになっている。このような環境において、駅構内等の小売店舗等の利用により、交通システム利用者に何らかの便宜を図り店舗売上の向上につなげようとする動きが出てきている。例えば、特許文献1には、交通システムの駅構内に設置された店舗での物品購入に応じて、その交通システムの利用料金を割引する方法が開示されている。特許文献1に提案されている技術では、入場した駅と利用した店舗のある駅とが同一の駅である場合に限って、利用する交通システムの利用料金(入場料)の割引と自動改札機での出場を可能としている。
特開2008−197940号公報
しかしながら、特許文献1においては、入場した駅が利用した店舗のある駅と同一駅である場合しか割引がされないので、近隣駅からの利用客の増加が見込めないという問題がある。店舗がある駅とは別のある駅から入場し、列車に乗車し、移動した先の駅構内にある店舗で購入することのみを目的としている場合、店舗利用客は、列車の乗車区間分の乗車運賃を支払う必要がある。また、移動した先の店舗がある駅で改札出場を行わず、そのまま入場した駅に戻ってきた場合、自動改札機にて出場することは出来ず、係員に手動で出場処理をしてもらう必要がある。このため、近隣駅などからの利用客を駅構内店舗に呼び込んで利用率の増加を図ることが難しい。また、係員による出場処理では、利用客の自己申告を元に乗車運賃を決めているため、万一利用者が虚偽の申告をした場合にも見ぬくことができない問題もある。
そこで、本発明は、交通システムに付随して設けられる商業施設への集客を図るべく、その商業施設利用者に対して交通システム利用のインセンティブを付与することができる交通システム利用者へのサービス提供システム、交通システム利用者へのサービス提供方法、及び、交通システム利用者へのサービス提供プログラムを提供することを一つの目的とする。
この目的及び他の目的を達成するために、本発明の一態様は、交通システム利用者へのサービス提供システムであって、情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内への入場を処理するための入場処理部と、前記情報記憶媒体に記録されている金銭情報によって物品購入を含む商取引の処理を実行するための商取引処理部と、前記情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内からの出場を処理するための出場処理部とを備え、前記入場処理部は、当該入場処理地点を示す情報である入場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点
情報とを保持しており、前記商取引処理部は、当該商取引処理地点を示す情報である商取引処理地点情報と、サービス適用対象となる地点を示す情報であるサービス適用対象地点情報とを保持しており、前記出場処理部は、当該出場処理地点を示す情報である出場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、前記入場処理部は、前記情報記憶媒体による入場時に、当該情報記憶媒体に前記入場処理地点情報を記録し、前記商取引処理部は、前記情報記憶媒体による商取引処理時に、前記情報記憶媒体に前記商取引処理地点情報を記録するとともに、当該情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と、当該商取引処理部が保持している前記サービス適用対象地点情報とを比較し、前記入場処理地点情報が、前記サービス適用対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、前記商取引に係る取引金額情報を前記情報記憶媒体に商取引実績情報として累積的に記録し、前記出場処理部は、前記情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と当該出場処理部が保持している前記出場処理地点情報とを比較し、両者が一致していると判定した場合、さらに、前記情報記憶媒体に記録されている前記商取引処理地点情報と、当該出場処理部が保持している前記サービス提供対象地点情報とを比較し、すべての前記商取引処理地点情報が前記サービス提供対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、所定のサービス情報を前記情報記憶媒体に記録することを特徴とするサービス提供システムである。
本発明によれば、交通システムに付随して設けられる商業施設への集客を図るべく、その商業施設利用者に対して交通システム利用のインセンティブを付与することができる交通システム利用者へのサービス提供システム、交通システム利用者へのサービス提供方法、及び、交通システム利用者へのサービス提供プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるサービス提供システム1の全体構成例を示すブロック図である。 図2は、ICカードテーブル110の構成例を示す図である。 図3は、改札機固有テーブル223の構成例を示す図である。 図4は、店舗端末固有テーブル322の構成例を示す図である。 図5は、サービス提供システム1の全体処理の概要を示す模式図である。 図6は、改札機200での入場処理フロー例を示す図である。 図7は、店舗端末300での購入処理フロー例を示す図である。 図8は、改札機200での出場処理フロー例を示す図である。 図9は、店舗利用により運賃割引が適用される場合の処理例を示す図である。 図10は、店舗利用により運賃割引が適用されない場合の処理例を示す図である。 図11は、券売機400等での表示画面例である。
以下、本発明について、添付図面を参照しつつその実施形態に即して説明する。図1に、本発明の一実施形態に係る、交通システム利用者へのサービス提供システム(以下「サービス提供システム」)1の構成例を示している。本実施形態のサービス提供システム1は鉄道への応用例であり、改札機200及び店舗端末300を備えている。自動改札機(以下「改札機」)200と店舗端末300との間での情報授受は、利用者が携帯する情報記憶媒体であるICカード100が仲介する。ICカード100は、券売機400とも情報授受を行う。
ICカード100は、CPU等のプロセッサとEEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read Only Memory)等のメモリを備えた非接触で他の機器と情報を授受し
うるカード型の電子機器である。ICカード100は個々に特定の識別符号で識別される記憶媒体であり、金銭情報を電子的に格納している一種の電子マネーの機能を有する。ICカード100のメモリには後述するICカードテーブル110が保持されている。
改札機200は鉄道駅等に設置され、ICカード100と情報授受を行うことによって利用者の駅構内への入場、駅構内からの出場を管理する機能を有する。図1の改札機200は、CPU等のプロセッサ210、ROM、RAM等の記憶デバイスを有するメモリ220、データI/O部230、表示部240、及び通信部250を備えている。メモリ220には、改札機200の主要な機能を実現するためのプログラムである改札機入場処理部221と、改札機出場処理部222とが格納されており、プロセッサ210によって実行される。また、メモリ220には、改札機入場処理部221と、改札機出場処理部222によるデータ処理に使用されるデータを記憶している改札機固有テーブル223が格納されている。データI/O部230はICカード100との情報授受を行うためのICカードリーダライタとそのドライバソフトウェアを含む。表示部240は、改札機入場処理部221、改札機出場処理部222の処理結果を利用者に対して視覚的にあるいは音響的に報知するためのモジュールであり、表示モニタ、スピーカ等の出力デバイスを含む。通信部250は駅業務全体を管理する駅ホストコンピュータ等と通信可能な図示を省略する通信ネットワークに接続される通信モジュールであり、ネットワークインタフェースカード(NIC)等の通信デバイスを含む。
店舗端末300(商取引処理部)は鉄道駅等の構内に設けられる小売店舗、飲食店等に設置され、ICカード100と情報授受を行うことによって利用者の当該店舗での購入処理を行う機能を有する。図1の店舗端末300は、CPU等のプロセッサ310、ROM、RAM等の記憶デバイスを有するメモリ320、データI/O部330、表示部340、及び通信部350を備えている。メモリ320には、店舗端末300の物品あるいはサービス購入処理の機能を実現するためのプログラムである購入処理部321が格納されており、プロセッサ310によって実行される。また、メモリ320には、購入処理部321によるデータ処理に使用されるデータを記憶している店舗端末固有テーブル322が格納されている。データI/O部330はICカード100との情報授受を行うためのICカードリーダライタとそのドライバソフトウェアを含む。表示部340は、購入処理部321の処理結果(購入金額、釣り銭金額、ICカード残額等)を利用者に対して視覚的にあるいは音響的に報知するためのモジュールであり、表示モニタ、スピーカ等の出力デバイスを含む。通信部350は店舗端末300が設置されている店舗を含む店舗チェーンを管理するホストコンピュータ等と通信可能な図示を省略する通信ネットワークに接続される通信モジュールであり、NIC等の通信デバイスを含む。
券売機400は本実施形態のサービス提供システム1を構成する必須の構成要素ではないが、ICカード100に金銭データをチャージする機能を有するとともに、サービス提供システム1のオプション機能を提供する。図1の券売機400は、CPU等のプロセッサ410、ROM、RAM等の記憶デバイスを有するメモリ420、データI/O部430、表示部440、及び通信部450を備えている。メモリ420には、ICカードチャージ機能等の券売機400の機能を実現するためのプログラムである券売機処理部421が格納されており、プロセッサ410によって実行される。また、メモリ420には、券売機処理部421によるデータ処理に使用されるデータを記憶している券売機固有テーブル422が格納されている。データI/O部430はICカード100との情報授受を行うためのICカードリーダライタとそのドライバソフトウェアを含む。表示部440は、券売機処理部421の処理結果(ICカード残額、チャージ金額、預かり金額、釣り銭金額等)を利用者に対して視覚的にあるいは音響的に報知するためのモジュールであり、表示モニタ、スピーカ等の出力デバイスを含む。通信部450は駅業務全体を管理する駅ホ
ストコンピュータ等と通信可能な図示を省略する通信ネットワークに接続される通信モジュールであり、NIC等の通信デバイスを含む。なお、券売機400と同様のICカード100のチャージ金額を操作することができる機器としては、他に精算機、駅係員端末等がある。
次に、図1に例示する構成を有するICカード100、改札機200、及び店舗端末300に保持されて、本実施形態のサービス提供システム1の機能を実現するためのデータ処理に使用されるデータ類について説明する。まず、図2を参照して、ICカードテーブル110について説明する。図2は、ICカードテーブル110の構成例と記録例とを示す図である。ICカードテーブル110は、ICカード100に内蔵されるEEPROM等の記憶デバイスに格納されている。図2に例示するように、ICカードテーブル110には、ICカードID111とログ情報112とが記録される。ICカードID111は各ICカードに付与されている固有の識別符号であり、「01234」といった固有の数字等のデータが記録される。ログ情報112はICカード100に改札機200、店舗端末300等から情報が記録されるたびに1レコードずつ追加記録されていくデータセットであって、データが記録された年月日と時刻、駅構内への入場又は駅構内からの出場の種別である入出場種別、データを記録した改札機200等が設置されている駅固有の識別符号である駅ID、データを記録した店舗端末300固有の識別符号である店舗ID、ICカード100のチャージ残額(運賃支払、物品購入等に利用可能な残高)、及び直近の入場から店舗端末300で利用した金額の累計を示す店舗利用金額総計(商取引実績情報)の各項目を含む。
次に、改札機固有テーブル223について説明する。図3に改札機固有テーブル223の構成例を示している。改札機固有テーブル223は改札機200のメモリ220に格納され、ICカード100に対する入場処理時、及び出場処理時に、改札機入場処理部221、改札機出場処理部222によって使用される。改札機固有テーブル223には、図3に例示するように、改札機200が設置されている駅固有の識別符号である駅ID2231(入場処理地点情報、出場処理地点情報)、駅構内への入場又は駅構内からの出場の種別である入出場種別2232、現在の年月日2233及び時刻2234、ICカード100による出場時の乗車運賃2235、ICカード100での入場時の店舗利用金額総計の初期値2236、改札機200の設置駅から入場した場合に運賃割引を受けることができる運賃割引対象駅を特定するための運賃割引対象駅ID2237(サービス提供対象地点情報)、及び運賃割引額2238の各項目が設けられている。乗車運賃2235は、ICカード100による出場時にICカードテーブル110のログ情報112に記録された駅IDの履歴に基づいて、別途改札機200が保持している運賃表と対照することにより算出される。初期値2236はICカード100による入場時に店舗利用金額総計のデータを初期化するためのデータであり、ここでは「¥0」が記録されている。運賃割引額2238は、ICカード100による出場時にICカードテーブル110のログ情報112に記録された駅ID、店舗ID、及び店舗利用金額総計の履歴に基づいて、別途改札機200に格納されている運賃割引額表から特定される。例えば、運賃割引額表には、店舗利用金額総計の範囲と適用される運賃割引額との対応関係が保持される。
次に、店舗端末固有テーブル322について説明する。図4に店舗端末固有テーブル322の構成例を示している。店舗端末固有テーブル322は、駅構内の商業施設店舗に設置される店舗端末300のメモリ320に格納され、ICカード100による店舗での物品購入の際に、店舗端末300の購入処理部321が使用する。店舗端末固有テーブル322には、図4に例示するように、店舗端末300が設置されている小売店舗がある駅の固有識別符号である駅ID3221(商取引地点情報)、店舗端末300が設置されている小売店舗固有の識別符号である店舗ID3222、購入処理部321による処理時点を示す年月日3223及び時刻3224、及び店舗端末300での物品購入が運賃割引の対
象となる駅の固有識別符号を示す運賃割引対象駅ID3225(サービス適用対象地点情報)の各項目が設けられている。
次に、以上の構成を有する本実施形態のサービス提供システム1において実行されるデータ処理の概要について説明する。図5に、サービス提供システム1での全体処理の概要を模式的に示している。図5は、ICカード100利用者が駅Aの改札機200から入場し、駅Bの店舗等で買い物をして入場した駅Aまで戻って出場する場合に、ICカード100、改札機200、及び店舗端末300の間で実行される情報授受のプロセスを示している。
まず、利用者はICカード100を改札機200のリーダ部にタッチしてA駅にて入場する。この際、A駅に設置されている自動改札機200が、ICカードテーブル110のICカードID111を読み取り、その自動改札機200の改札機固有テーブル223で保持している駅ID2231、入出場種別2232(入場)、年月日2233、時刻2234、及び初期値2236(金額0円)を、読み取ったICカード100のICカードテーブル110の駅ID、入出場種別、年月日、時刻、店舗利用金額総計にそれぞれ書き込む。
次に、利用者は列車に乗車してA駅からB駅へ移動する。この際、ICカードテーブル110の記録内容には何も変化はない。
利用者はB駅で下車すると、出場することなくB駅構内の店舗にて商品を購入する。この際、当該B駅構内の店舗に設置されている店舗端末300が、ICカードテーブル110のICカードID111と、記録されている入場時のログ情報112の年月日、入出場種別(入場)、及び駅IDと、最後に記録されたログ情報112の残額、及び店舗利用金額総計を読み取り、残額より商品購入額を減算して更新し、入場時の駅IDが乗車運賃割引適用対象かを判定し、入場時の年月日が店舗端末300が保持している年月日と同日かを判定する。乗車運賃割引適用対象でありかつ入場時と購入時の年月日が同一であると判定した場合、B駅に設置されている店舗端末300がその店舗端末固有テーブル322の駅ID3221、店舗ID3222、年月日3223、時刻3224と、購入処理で算出した残額、ICカードテーブル110から読み取った店舗利用金額総計に今回商品購入額を加算して更新された店舗利用金額総計を、ICカードテーブル110のログ情報112の駅ID、店舗ID、年月日、時刻、残額、及び店舗利用金額総計の各項目にそれぞれ書き込む。なお、最後に記録されたログ情報112とは、改札機200での入場、店舗端末300での物品購入等のタイミングで逐次新規のレコードとしてICカードテーブル110に記録される一連のログ情報112のうちの最後のレコードを意味する。したがって、A駅で入場した段階では、入場時に記録されたログ情報112が唯一のそして最後のログ情報112である。
次に、利用者はB駅から乗車して他駅へ移動し、他駅構内の店舗でも商品を購入するとする。この際、入場したA駅に対して乗車運賃割引適用の店舗で商品を購入した場合、その店舗の店舗端末300では商品購入額を、ICカードテーブル110の店舗利用金額総計に加算する。入場したA駅に関して乗車運賃割引適用外の店舗で商品を購入した場合、ICカードテーブル110の店舗利用金額総計には何も書き込みは行わない。
次に、利用者は途中の駅の改札で出場することなく入場したA駅に戻り、A駅の改札にて出場する。この際、A駅に設置されている改札機200が、ICカードテーブル110のICカードID111と、入場から最後までのログ情報112とを読み取り、入場した駅がA駅であり、入場した日と出場した日が同一であるかを判定する。そして、入場から最後までのログ情報112に記録されている駅IDが、入場した駅に対し乗車運賃割引が
適用される駅であるかを判定する。乗車運賃割引が適用される駅のみの利用であると判定した場合、A駅に設置されている改札機200が、改札機固有テーブル223で保持している年月日2233、時刻2234、入出場種別(出場)2232、及び駅ID2231と、出場処理で算出したICカード100の残額とを、読み取ったICカードテーブル110の年月日、時刻、入出場種別、駅ID、残額の各項目にそれぞれ書き込む。
以上のサービス提供システム1の全体処理により、ある駅から入場して所定の運賃割引対象駅の対象店舗でのみ物品購入等して入場した駅に途中出場せずに戻ってきた場合には、当駅出場時に所定の運賃割引を受けることができる。これにより、運賃割引がインセンティブとなって、該当駅の店舗等の商業施設利用率の向上、乗客数の増加につなげることができる。また、途中出場しなかった場合でも店舗での物品購入時に当該店舗の所在駅が逐次記録されるので、利用者の申告に頼ることなく出場時に適正な運賃を算出することができるようになる。
次に、図5の全体処理において、改札機200での入場処理、店舗端末300での物品等購入処理、及び改札機200での出場処理について、それぞれ説明する。まず、改札機200での入場処理について説明する。図6は、入場時に改札機200がICカード100に対して行なう入場処理例を示すフローチャートである。入場処理は、改札機200の改札機入場処理部221が実行する。
改札機入場処理部221は、ICカード100が改札機200のデータI/O部230(ICカードリーダ部)にタッチされることで処理を開始し(S600)、ICカードテーブル110のICカードID111を読込む(S601)。そして、改札機入場処理部221は、駅構内へ入場した記録として、読込んだICカード100に対し、改札機固有テーブル223の駅ID2231、入出場種別2232「入場」、年月日2233、時刻2234、初期値2236(0円)を、ICカードテーブル110のログ情報112の年月日、時刻、入出場種別、駅ID、及び店舗利用金額総計の欄に書き込む(S602)。その際、1回の入出場の間に、入場した駅に対し、乗車運賃割引が適用される店舗で利用した金額の合計を記録してあるICカードテーブル110のログ情報112の店舗利用金額総計について、初期値0円を記録して初期化を行う。これで、改札機入場処理部221は処理を終了する(S603)。
次に、駅構内の商業施設等に設置されている店舗端末300での購入処理について説明する。図7は、駅構内の乗車運賃割引適用店舗にて購入を行う際に、店舗端末300がICカード100に対して行う購入処理例を示すフローチャートである。購入処理は、店舗端末300の購入処理部321が実行する。購入処理部321は、ICカード100が店舗端末300のデータI/O部330に立ち去れることで処理を開始し(S700)、最初にICカードテーブル110のICカードID111と入場時に記録されたログ情報112の年月日、入出場種別(入場)、駅IDと、最後のログ情報112の残額、店舗利用金額総計を読込む(S701)。そして、別途店舗端末300のバーコードリーダ等によって取得されている、店舗にて商品購入した金額を「残額」から減算することで、最終的にICカード100に書き込む残額を算出しておく(S702)。次いで、購入処理部321は、利用客が乗車運賃割引の対象であるか判定を行う。本例では、購入処理部321はまずICカード100の入場時のログ情報112の駅IDが店舗端末固有テーブル322の乗車運賃割引対象駅ID3225のいずれかと一致するか判定する(S703)。入場時の駅IDが乗車運賃割引対象駅ID3225のいずれかと一致したと判定した場合(S703、Yes)、購入処理部321は、ICカード100の入場時ログ情報112の年月日が店舗端末固有テーブル322の「年月日」と一致しているか判定する(S704)。入場時の「年月日」が店舗端末固有テーブル322の「年月日」と一致していると判定した場合(S704,Yes)、購入処理部321は、購入した利用者が乗車運賃割引
の対象であると判定して、ICカード100の最後のログ情報112の店舗利用金額総計に商品購入額を加算する(S705)。そして、購入処理部321は、店舗端末固有テーブル322の駅ID、店舗ID、年月日、及び時刻、S702で算出したICカード100の残額、及びS705で算出した店舗利用金額総計を、ICカードテーブル110のログ情報112の駅ID、店舗ID、年月日、時刻、残額、店舗利用金額総計の欄にそれぞれ書き込んで(S706)、処理を終了する(S707)。一方、入場時の駅IDが乗車運賃割引対象駅ID3225のいずれとも一致しないと判定した場合(S703、No)、あるいは、入場時の「年月日」が店舗端末固有テーブル322の「年月日」と一致していないと判定した場合(S704,No)、購入処理部321は、購入した利用者が乗車運賃割引の対象でないと判定して、店舗利用金額総計に商品購入額を加算することなくS707の処理に移る。
次に、各駅における一連の物品購入等を終えて鉄道駅から出場する場合に行われる処理について説明する。図8は、出場時に改札機200がICカード100に対して行なう処理例を示すフローチャートである。図8の処理は、改札機200の改札機出場処理部222が実行する。改札機200のデータI/O部230(ICカードリーダ部)にICカード100がタッチされたことで処理を開始すると(S800)、改札機出場処理部322は、まず、ICカードテーブル110のICカードID111と、入場から最後までの全ログ情報112を読込む(S801)。次いで、改札機出場処理部322は、入場した際のログ情報112の(駅ID、年月日が、出場処理を実行している改札機200の改札機固有テーブル323に記録されている駅ID2231、年月日2233と同一であるかの判定を行い(S802)、いずれかが一致しないと判定した場合(S802,No)、例えば改札機200の表示部240に「有人改札へお回りください」等の表示を行い、出場処理を終了する(S804,S809)。駅IDが一致しないと判定された場合には、入場駅と異なる駅で出場しようとしていることを意味しており、もともと本実施形態のサービス提供システム1の適用対象外であるため、駅係員により乗車経路を聞き取り、適正な運賃を徴収する。年月日が一致しないと判定された場合には、入場と出場が日をまたいで行われており、通常のICカード100の利用では考えられない記録となるため、ICカード100の障害など、なんらかのトラブルが生じていると考えられるため、やはり駅係員がICカード100の確認、利用者からの聞き取りを行う。なお、入場時のログ情報112しか記録されていない場合には、途中駅の店舗等に立ち寄らず目的の下車駅に直行したと解釈して、そのまま規定の運賃をICカード100の残額から引き去って、そのまま改札機200から出場できるようにしてもよい。また、途中駅店舗等での購入履歴がログ情報112に記録されている場合でも、通常の経路上の利用である、入場から所定時間内の出場である等の条件と対照して改札機200から出場できるようにしてもよい。このような出場時の取り扱いは、本実施形態の例に制約されることなく、本発明を導入しようとする交通システム事業体のポリシーに応じて自由に定めることができる。
入場した際のログ情報112の「駅ID」、「年月日」が、出場処理を実行している改札機200の改札機固有テーブル323に記録されている駅ID2231、年月日2233と同一であると判定した場合(S802,Yes)、改札機出場処理部322は、ICカードテーブル110に記録されている全ログ情報112の「駅ID」が、出場処理を実行している改札機200の改札機固有テーブル323に記録されている運賃割引対象駅ID2237のいずれかと一致するか判定する(S803)。いずれも一致すると判定した場合(S803,Yes)、処理中のICカード100の利用者は、入場駅と同じ駅で同日に出場しようとしており、かつ入場した駅に対して乗車運賃割引対象駅のみで店舗等を利用して戻ってきたものと判定されるので、改札機出場処理部322は、利用客が乗車した区間の乗車運賃を、ICカードテーブル110に記録されている全ログ情報112の「駅ID」から算出する(S805)。次に、改札機出場処理部322は、利用客が駅構内の店舗等で購入した金額に応じた乗車運賃割引額を決定する(S806)。本例では、I
Cカードテーブル110の最後のログ情報112に記録されている「店舗利用金額総計」に対応する改札機固有テーブル323の乗車運賃割引額2238を参照することで決定する。次いで、改札機出場処理部322は、利用客から最終的な乗車運賃を徴収する(S807)。具体的には、ICカードテーブル110の最後のログ情報112に記録されている「残額」から、S805で算出した乗車運賃を減算し、S806で決定した乗車運賃割引額を加算することで、最終的な乗車運賃を減算した残りの残額を算出する。この後、改札機出場処理部322は、出場の記録として、改札機固有テーブル323の「駅ID、出場、年月日、時刻」と、S807で計算した「残額」を、ICカードテーブル110のログ情報112の「年月日、時刻、入出場種別、駅ID、残額」に書き込んで処理を終了する(S808,S809)。なお、S806で算出した乗車運賃割引額の情報は、本サービス提供システム1に含まれる他のコンピュータ(例えばシステムの中央管理コンピュータ)に通信部250から送信して、利用者に対する他のサービス提供(駅構内の店舗で使用できるポイントに還元など)に利用してもよい。
一方、S803で、ICカードテーブル110に記録されている全ログ情報112の「駅ID」のいずれかが、出場処理を実行している改札機200の改札機固有テーブル323に記録されている運賃割引対象駅ID2237と一致しないと判定した場合(S803,No)、処理中のICカード100の利用者は、入場した駅に対して乗車運賃割引対象駅のみで店舗等を利用して戻ってくるという運賃割引適用の条件を満たしていないと判定される。この場合、例えば改札機200の表示部240に「有人改札へお回りください」等の表示を行い、出場処理を終了する(S804,S809)。駅係員がICカード100のログ情報112を調べ、利用者から聞き取りを行うなどして適正運賃を徴収することになる。
以上の改札機200の入場処理、店舗端末300での購入処理、及び改札機200での出場処理が連携してサービス提供システム1の全体処理を実現する。それにより、前記のように、ある駅から入場して所定の運賃割引対象駅の対象店舗でのみ物品購入等して入場した駅に途中出場せずに戻ってきた場合には、当駅出場時に所定の運賃割引を受けることができる。これにより、運賃割引がインセンティブとなって、該当駅の店舗等の商業施設利用率の向上、乗客数の増加につなげることができる。また、途中出場しなかった場合でも店舗での物品購入時に当該店舗の所在駅が逐次記録されるので、利用者の申告に頼ることなく出場時に適正な運賃を算出することができるようになる。
次に、以上説明した構成を有する本実施形態のサービス提供システム1で実行される処理をより理解容易とするために、ICカード100のICカードテーブル110に記録される情報の時間的な変化に注目して、本システム1の全体処理を説明する。図9は、本実施形態のサービス提供システム1で、店舗利用により運賃割引が適用される場合の処理例を、ICカードテーブル110に記録される情報の時間的な変化に注目して示す模式図である。ここでは、前提条件として、駅Aにて入場し、駅Bの店舗Xと駅Cの店舗Zは乗車運賃割引対象店舗であり、駅Bの店舗Yと駅Cの店舗W、及びそれ以外の駅の店舗は乗車運賃割引対象外店舗であると想定している。図9では、乗車運賃割引対象店舗の設置されている駅のみを利用しているため、改札機200で出場する際、列車に乗車し移動した先の運賃割引対象駅構内にある店舗の利用を目的とした利用者だと判断し、乗車運賃割引を実施する例を示す。
まず、利用者は、(1)駅Aにて改札入場し駅Bに移動する。そして、(2)駅Bの駅構内店舗Xにて5,000円の商品を購入する。この際、店舗Xは駅Aに対し乗車運賃割引対象店舗のため、ログ情報112の「店舗利用金額総計」に5,000円を加算する。さらに利用者は、(3)駅Bの駅構内店舗Yにて1,000円の商品を購入する。この際、店舗Yは駅Aに対し乗車運賃割引対象店舗ではないため、ログ情報112の「店舗利用
金額総計」に購入金額1,000円を加算しない。次いで、利用者は、駅Bの改札で出場することなく駅Cに移動し、(4)駅Cの駅構内店舗Zにて2,000円の商品を購入する。この際、店舗Zは駅Aに対し乗車運賃割引対象店舗のため、ログ情報112の「店舗利用金額総計」に2,000円を加算する。さらに利用者は、(5)駅Cの駅構内店舗Wにて500円の商品を購入する。この際、店舗Wは駅Aに対し乗車運賃割引対象店舗ではないため、ログ情報112の「店舗利用金額総計」に500円を加算しない。利用者は、駅Cの改札で出場することなく駅Aに移動し、(6)駅Aの改札で出場する。この際、ICカード100のログ情報112から直近の入場時ログ情報112の「駅ID」、「年月日」が改札機固有テーブル223の駅ID2231、年月日2233と同一か判定する。本例では同一となるため、ICカード100の入場から最後までのログ情報112「駅ID」が改札機固有テーブル223の乗車運賃割引対象駅ID2237と一致しているか判定する。本例では一致するため、乗車運賃割引が適用される駅のみでの利用だと判定する。したがって、改札機200ではICカード100の入場から出場までの乗車運賃を計算し、そこからICカードの最後のログ情報112の「店舗利用金額総計」に応じた乗車運賃割引額を減算し、ICカード100の最後のログ情報112の「残額」から減算する。本例では、乗車運賃割引額が通常の乗車運賃と同額であったと想定し、「残額」から減算される金額が0円となっている。
次に、図10では、乗車運賃割引対象店舗の設置されている駅以外の駅への乗車があるため、改札機200で出場する際、乗車運賃割引を実施しない例を示す。利用者は、(1)駅Aにて改札入場し駅Bに移動する。利用者は、(2)駅Bの駅構内店舗Xにて5,000円の商品を購入する。この際、店舗Xは駅Aに対し乗車運賃割引対象店舗のため、ログ情報112の「店舗利用金額総計」に5,000円を加算する。利用者は、駅Bの改札で出場することなく駅Dに移動し、(3)駅Dの駅構内店舗Vにて1,000円の商品を購入する。この際、店舗Vは駅Aに対し乗車運賃割引対象店舗ではないため、「店舗利用金額総計」に1,000円を加算しない。最後に利用者は、駅Dの改札で出場することなく駅Aに移動し、(4)駅Aの改札で出場する。この際、ICカード110のログ情報112から直近の入場したログ情報112の「駅ID」、「年月日」が改札機固有テーブル223の駅ID2231、年月日2233と一致するかを判定する。本例では一致するため、ICカード100の入場から最後までのログ情報112の「駅ID」が改札機固有テーブル223の「乗車運賃割引対象駅ID」2237と一致するか判定する。本例では一致しないため、乗車運賃割引が適用される駅以外の利用があったと判定し、運賃割引を適用しない通常出場処理を行なう。本例では、通常の乗車運賃を500円と仮定し、ICカード100の最後のログ情報112の「残額」から減算している。
以上の本実施形態のサービス提供システム1では、上記の例に制約されることなく、運賃割引を適用する駅、店舗の範囲、店舗利用金額に対する割引金額等を自由に設定することができる。
次に、本実施形態のサービス提供システム1におけるオプション機能として、券売機400におけるディスプレイ機能について説明する。サービス提供システム1によって利用者に提供されるサービスの内容は、駅頭広告、ウェブサイトでの告知等によって広く報知することが可能であるが、利用者が鉄道等の交通システムを利用しようとする局面で実施されているサービス内容等を告知することができれば、利用者が鉄道を利用して特定の店舗で物品購入等をしようというインセンティブをより高めることができると期待される。この点、例えば図1の券売機400等を利用する際にサービス提供システム1について告知することができれば有利であると考えられる。図11に、このような観点から券売機400でICカード100にチャージしようとする際に表示する画面例を示している。図11の画面例では、チャージ金額を選択するための画面上に、特定期間内に特定駅の店舗を利用することで運賃割引サービスが受けられることを告知する広告を組み込んでいる。こ
の広告画面データは、例えば券売機400等の券売機処理部421が使用する券売機固有テーブル422に格納しておき、適時に表示されるように構成することができる。
以上説明した本実施形態のサービス提供システム1では、可搬記憶媒体としてのICカード100、あるいは改札機200、店舗端末300といった機器にサービス提供システム1で使用する各情報を記録する構成を例示した。この構成例に限定されることなく、サービス提供システム1全体のデータ処理を管理するセンターシステムを設けて集中的に情報を管理し、利用者に提供された乗車運賃割引額を別システムで購入商品の割引あるいはサービスポイントして還元することも考えられる。この場合、可搬記憶媒体等にこれらの情報を表示させてもよいし、あわせてこれらの情報を媒体等に記録してもよい。
なお、以上の実施形態は、鉄道においてサービス提供システム1を運用した例であるが、他の交通システムに適用することも可能である。例えば、電子的通行料金徴収システム(ETC)が設置されている有料道路、高速道路でも同様のサービス提供システム1により利用者の便宜をはかることができる。この場合、自動車に搭載するETCカードをICカード100として機能させることができる。料金所のゲート装置が改札機200に相当する。また、サービスエリア(SA)等の商業施設に設けられるレジスタ装置が店舗端末300の機能を果たす。本実施形態と同様に、ある料金所のゲートから流入して特定のSAにある特定店舗で物品購入、食事等のサービス利用を行って、流入したのと同じ料金所のゲートから出た場合、SAでの利用金額に応じて通行料を割り引くといったインセンティブを設定することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば,上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の構成を加えることも可能である。
100 ICカード
110 ICカードテーブル
200 自動改札機
221 改札機入場処理部
222 改札機出場処理部
223 改札機固有テーブル
300 店舗端末
321 購入処理部
322 店舗端末固有テーブル

Claims (9)

  1. 交通システム利用者へのサービス提供システムであって、
    情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内への入場を処理するための入場処理部と、
    前記情報記憶媒体に記録されている金銭情報によって物品購入を含む商取引の処理を実行するための商取引処理部と、
    前記情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内からの出場を処理するための出場処理部とを備え、
    前記入場処理部は、当該入場処理地点を示す情報である入場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、
    前記商取引処理部は、当該商取引処理地点を示す情報である商取引処理地点情報と、サービス適用対象となる地点を示す情報であるサービス適用対象地点情報とを保持しており、
    前記出場処理部は、当該出場処理地点を示す情報である出場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、
    前記入場処理部は、前記情報記憶媒体による入場時に、当該情報記憶媒体に前記入場処理地点情報を記録し、
    前記商取引処理部は、前記情報記憶媒体による商取引処理時に、前記情報記憶媒体に前記商取引処理地点情報を記録するとともに、当該情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と、当該商取引処理部が保持している前記サービス適用対象地点情報とを比較し、前記入場処理地点情報が、前記サービス適用対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、前記商取引に係る取引金額情報を前記情報記憶媒体に商取引実績情報として累積的に記録し、
    前記出場処理部は、前記情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と当該出場処理部が保持している前記出場処理地点情報とを比較し、両者が一致していると判定した場合、さらに、前記情報記憶媒体に記録されている前記商取引処理地点情報と、当該出場処理部が保持している前記サービス提供対象地点情報とを比較し、すべての前記商取引処理地点情報が前記サービス提供対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、所定のサービス情報を前記情報記憶媒体に記録する
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  2. 請求項1に記載のサービス提供システムであって、
    前記出場処理部は、前記商取引実績情報と当該サービス提供システムが提供するサービスのレベルとを対応付けてなる商取引実績サービスレベル対照情報を保持しており、すべての前記商取引処理地点情報が前記サービス提供対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、前記情報記憶媒体に記録されている前記商取引実績情報を、前記商取引実績サービスレベル対照情報と対照し、前記商取引実績情報に対応する前記サービスレベルのサービス情報を前記情報記憶媒体に記録する
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  3. 請求項1に記載のサービス提供システムであって、
    前記出場処理部は、前記情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と当該出場処理部が保持している前記出場処理地点情報とが一致しないと判定した場合、又は、前記情報記憶媒体に記録されている前記商取引処理地点情報のいずれかが、前記サービス提供対象地点情報と一致しないと判定した場合、有人窓口へ回るように促す情報を出力することを特徴とするサービス提供システム。
  4. 請求項1に記載のサービス提供システムであって、
    前記入場処理部は、前記情報記憶媒体に当該入場処理部が保持している日付情報を記録
    し、
    前記出場処理部は、前記情報記憶媒体に記録されている前記日付情報が、当該出場処理部が保持している日付情報と一致しないと判定した場合、有人窓口へ回るように促す情報を出力する
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  5. 請求項1に記載のサービス提供システムであって、
    前記情報記憶媒体に前記金銭情報を記録する際に、当該サービス提供システムによって提供されるサービスの内容を示す情報を出力する
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  6. 請求項1に記載のサービス提供システムであって、
    前記交通システムは鉄道システムであり、前記入場処理部および前記出場処理部は前記鉄道システムの駅に設けられた自動改札機であり、前記商取引処理部は前記鉄道駅の構内に設けられた商業施設に備えられて購入決済処理を行う店舗端末であり、前記入場処理地点情報は、当該入場処理部が設置されている駅の駅識別情報であり、前記出場処理地点情報は、当該出場処理部が設置されている駅の駅識別情報であり、前記サービス提供対象地点情報は、前記入場駅を基準としてサービスが提供される駅の識別情報であり、前記商取引処理地点情報は、前記商取引処理部としての店舗端末が設置されている駅の識別情報であり、前記サービス適用対象地点情報は、前記店舗所在駅を基準としてサービスが適用される駅の識別情報であり、前記情報記憶媒体はメモリカードとして構成され、前記自動改札機は、前記メモリカードに記録されている前記商取引実績情報と前記商取引実績サービスレベル対照情報とから適用すべきサービスレベルとしての運賃割引額を特定し、前記鉄道システムの運賃から当該運賃割引額を差し引く処理を行う
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  7. 請求項6に記載のサービス提供システムであって、
    前記出場処理部が、前記特定された運賃割引額の情報を、運賃割引以外の手段で利用者に還元すべく、前記ICカードの識別符号と紐付けて、前記サービス提供システムに含まれる他の情報処理装置に転送する
    ことを特徴とするサービス提供システム。
  8. 交通システム利用者へのサービス提供方法であって、プロセッサとメモリとを備えるコンピュータが、
    情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内への入場を処理するための入場処理と、
    前記情報記憶媒体に記録されている金銭情報によって物品購入を含む商取引の処理を実行するための商取引処理と、
    前記情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内からの出場を処理するための出場処理とを実行し、
    当該入場処理地点を示す情報である入場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、
    前記商取引処理地点を示す情報である商取引処理地点情報と、サービス適用対象となる地点を示す情報であるサービス適用対象地点情報とを保持しており、
    前記出場処理地点を示す情報である出場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、
    前記情報記憶媒体による入場時に、当該情報記憶媒体に前記入場処理地点情報を記録し、
    前記情報記憶媒体による商取引処理時に、前記情報記憶媒体に前記商取引処理地点情報を記録するとともに、当該情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と、前記
    サービス適用対象地点情報とを比較し、前記入場処理地点情報が、前記サービス適用対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、前記商取引に係る取引金額情報を前記情報記憶媒体に商取引実績情報として累積的に記録し、
    前記情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と前記出場処理地点情報とを比較し、両者が一致していると判定した場合、さらに、前記情報記憶媒体に記録されている前記商取引処理地点情報と、前記サービス提供対象地点情報とを比較し、すべての前記商取引処理地点情報が前記サービス提供対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、所定のサービス情報を前記情報記憶媒体に記録する
    ことを特徴とするサービス提供方法。
  9. 交通システム利用者へのサービス提供プログラムであって、プロセッサとメモリとを備えるコンピュータに、
    情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内への入場を処理するための入場処理と、
    前記情報記憶媒体に記録されている金銭情報によって物品購入を含む商取引の処理を実行するための商取引処理と、
    前記情報記憶媒体との間で情報交換を行うことにより前記交通システム構内からの出場を処理するための出場処理とを実行させ、
    当該入場処理地点を示す情報である入場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、
    前記商取引処理地点を示す情報である商取引処理地点情報と、サービス適用対象となる地点を示す情報であるサービス適用対象地点情報とを保持しており、
    前記出場処理地点を示す情報である出場処理地点情報と、サービス提供対象となる地点を示す情報であるサービス対象地点情報とを保持しており、
    前記情報記憶媒体による入場時に、当該情報記憶媒体に前記入場処理地点情報を記録し、
    前記情報記憶媒体による商取引処理時に、前記情報記憶媒体に前記商取引処理地点情報を記録するとともに、当該情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と、前記サービス適用対象地点情報とを比較し、前記入場処理地点情報が、前記サービス適用対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、前記商取引に係る取引金額情報を前記情報記憶媒体に商取引実績情報として累積的に記録し、
    前記情報記憶媒体に記録されている前記入場処理地点情報と前記出場処理地点情報とを比較し、両者が一致していると判定した場合、さらに、前記情報記憶媒体に記録されている前記商取引処理地点情報と、前記サービス提供対象地点情報とを比較し、すべての前記商取引処理地点情報が前記サービス提供対象地点情報のいずれかと一致すると判定した場合、所定のサービス情報を前記情報記憶媒体に記録する
    処理を実行させる
    ことを特徴とするサービス提供方法。
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