JP2015218652A - 亀裂発生検知装置および亀裂発生検知方法 - Google Patents

亀裂発生検知装置および亀裂発生検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】前部心棒が破断に到る前に精度よく前部心棒の点検の要否を判定することが可能な亀裂発生検知装置および亀裂発生検知方法を提供する。
【解決手段】亀裂発生検知装置は、前部心棒1の第1および第2方向の変位をそれぞれ検知する第1および第2のセンサ8a、8bを備える。さらに、前記装置は、前記第1および第2方向の変位を前記前部心棒の振動データに変換する振動演算部21と、前記振動データにおける回転同期の2倍成分の振幅と比較するための振幅閾値を算出する閾値演算部22とを備える。さらに、前記装置は、前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことを検知する振動検知部23と、前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことが検知された場合に警報を発信する警報部とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、亀裂発生検知装置および亀裂発生検知方法に関する。
蒸気タービンは例えば、タービン軸(ロータ)の先端に前部心棒が結合され、前部心棒に非常調速機と油ポンプが設置され、片持ち梁形状となる前部心棒の振れ回りを低く抑えるために前部心棒の先端にステディ軸受が設置された構造を有している。このような蒸気タービンにおいては、種々の原因により前部心棒に亀裂が発生する可能性があり、最悪の場合、前部心棒が破断に到る可能性がある。前部心棒の亀裂は例えば、ステディ軸受の自動調心機能の低下などにより前部心棒に掛かる繰返し応力が大きく増加した場合や、経年的な劣化により発生する。
タービン発電機は、電力需要に応じた計画的稼動が求められている。タービン発電機において、前部心棒の破断は、プラントの停止だけでなくタービン発電機の破損を招く可能性を持つ。そのため、前部心棒の破断発生の予兆を正しく検知し、前部心棒の点検の要否を判定する信頼性の高い監視システムが必要とされている。
このような背景から例えば、ステディ軸受の移動量と前部心棒の水平および垂直方向の振動値とを監視することで、ステディ軸受の調心機能の低下を検知して前部心棒の破断を予知する方法が提案されている。
特開2000−220409号公報
しかしながら、ステディ軸受の調心機能の低下のみを監視する場合、前部心棒にかかる曲げ応力の増加以外の要因による亀裂発生を予知することは不可能であり、また、亀裂発生前後の前部心棒の変化を監視することもできない。よって、運転中の前部心棒に何らかの要因で実際に亀裂が発生しても、前部心棒が破断に到るまで放置される可能性がある。
そこで、本発明は、前部心棒が破断に到る前に精度よく前部心棒の点検の要否を判定することが可能な亀裂発生検知装置および亀裂発生検知方法を提供することを目的とする。
一の実施形態によれば、亀裂発生検知装置は、前部心棒の第1および第2方向の変位をそれぞれ検知する第1および第2のセンサを備える。さらに、前記装置は、前記第1および第2方向の変位を前記前部心棒の振動データに変換する振動演算部と、前記振動データにおける回転同期の2倍成分の振幅と比較するための振幅閾値を算出する閾値演算部とを備える。さらに、前記装置は、前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことを検知する振動検知部と、前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことが検知された場合に警報を発信する警報部とを備える。
第1実施形態の蒸気タービンの先端部分の構造を示す断面図である。 第1実施形態の非常調速機の構造を示す断面図である。 第1実施形態の前部心棒の円周方向の剛性変化について説明するための断面図である。 第1実施形態の前部心棒の円周方向の剛性変化について説明するためのグラフである。 第1実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。 第2実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。 第2実施形態のグラフ表示部により表示されるポーラルグラフの例を示す図である。 第3実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。 第4実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。 第4実施形態の危険速度の変化について説明するためのグラフである。 第5実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。 第6実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。 第7実施形態の前部軸受台の傾きについて説明するための断面図である。 第7実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の蒸気タービンの先端部分の構造を示す断面図である。
本実施形態の蒸気タービンは、前部心棒1と、心棒軸受の例であるステディ軸受2と、主油ポンプ3と、非常調速機4と、ロータ5と、ロータ軸受の例である第1軸受6と、前部軸受台7とを備えている。図1のX軸、Y軸、Z軸はそれぞれ、ロータ軸方向、水平方向、垂直方向を示している。
前部心棒1は、ロータ5の先端に接続されており、片持ち梁形状となる前部心棒1の振れ回りを抑えるために前部心棒1の先端にステディ軸受2を有している。また、ロータ5は、第1軸受6により支持されている。前部心棒1におけるステディ軸受2と第1軸受6との間には、主油ポンプ3と非常調速機4が設置されている。前部心棒1は、ステディ軸受2、主油ポンプ3、および非常調速機4と共に前部軸受台7の内部に格納されている。また、第1軸受6は、前部軸受台7に取り付けられている。ステディ軸受2は、アライメント変化に対して前部心棒1の自動調心を行えるように、一定の力が加えられると力の作用方向にスライドする構造となっている。
符号1aは、前部心棒1における非常調速機4の設置部分を示す。この部分1aの詳細については、後述する。
図2は、第1実施形態の非常調速機4の構造を示す断面図である。図2は、非常調速機4のY−Z断面を示している。非常調速機4は、偏心リング11と、スピンドル12とを備えている。
非常調速機4は、蒸気タービンが過速した際の遠心力の増加を利用して偏心リング11を飛び出させ、蒸気タービンをトリップさせる。非常調速機4は、前部心棒1における非常調速機4の設置部分1aにスピンドル12を貫通させ、スピンドル12に偏心リング11を取り付けた構造を有している。スピンドル12は、前部心棒1のスピンドル貫通部13を貫通しており、スピンドル貫通部13には、スピンドル12がスムーズに動くようにブッシュが設置されている。符号14は、スピンドル12の先端の飛び出し部を示す。
図3と図4はそれぞれ、第1実施形態の前部心棒1の円周方向の剛性変化について説明するための断面図とグラフである。
上述のような機械式の非常調速機4を備える蒸気タービンにおいては、前部心棒1の振動にロータ5の回転同期の2倍成分が現れる。理由は、前部心棒1にスピンドル12が貫通していることに起因して、前部心棒1における非常調速機4の設置部分1aの力の作用方向に対する剛性が円周方向で異なるためである。図3(a)では、力Fの作用方向がスピンドル12の軸方向に垂直であり、図3(b)では、力Fの作用方向がスピンドル12の軸方向に平行である。
このような蒸気タービンにおいては、図3(a)のようにスピンドル12の軸方向が力Fの作用方向と垂直な場合に、部分1aの剛性が最も高くなり、前部心棒1の撓みが最も減少する。一方、図3(b)のようにスピンドル12の軸方向が力Fの作用方向と平行な場合に、部分1aの剛性が最も低くなり、前部心棒1の撓みが最も増加する。この様子を図4に示す。
上記のように部分1aの剛性が変化する結果、ロータ5が1回転する間に前部心棒1の撓みのピークが2回発生する(図4)。このような剛性や撓みの変化が、前部心棒1の振動に回転同期の2倍成分として現れる。
前部心棒1の破断は、ステディ軸受2の自動調心機能の低下などにより前部心棒1に掛かる繰返し応力が大きく増加した場合や、経年的な劣化など種々の原因により発生する。これらの場合、前部心棒1の破断は、その他の部位よりも剛性が弱く、応力集中が起こるスピンドル貫通部13を起点として発生するケースがほとんどである。スピンドル貫通部13に亀裂が発生した場合、スピンドル貫通部13の剛性がさらに低下し、回転同期の2倍成分の振動振幅の増加として現れる。そこで、本実施形態においては、回転同期の2倍成分の振動振幅の増加を検知することで、前部心棒1における亀裂の発生を検知する。
図5は、第1実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
図5(a)は、本実施形態の蒸気タービンのX−Z断面と、その亀裂発生検知装置の構成とを示している。図5(b)は、本実施形態の蒸気タービンのY−Z断面を示している。
本実施形態の亀裂発生検知装置は、ギャップセンサ8と診断部9とを備えており、ギャップセンサ8として、第1および第2のセンサの例である第1および第2のギャップセンサ8a、8bを備えている。診断部9は、振動演算部21と、閾値演算部22と、振動検知部23と、警報部の例である警報器24とを備えている。
第1および第2のギャップセンサ8a、8bは、前部心棒1の先端付近に配置された非接触式の変位センサであり、前部心棒1の振れ回りの計測用に使用される。第1および第2のギャップセンサ8a、8bは、+Z方向を0°方向とする場合に、それぞれ円周方向の±45°方向の位置に配置されている。±45°方向はそれぞれ、第1および第2方向の例である。第1および第2のギャップセンサ8a、8bは、前部心棒1の円周方向の剛性差により発生する回転同期の2倍成分の振動の変化を検知することで、亀裂発生を検知するために設置されている。第1および第2のギャップセンサ8a、8bは、前部心棒1の±45°方向の変位をそれぞれ検知し、変位の検知結果を含む変位信号を出力する。
診断部9は、第1および第2のギャップセンサ8a、8bから出力された変位信号と、ロータ5の位相角を測定するロータ位相角計から出力されたロータ位相信号と、ロータ5の回転数(回転速度)を測定するロータ回転数計から出力されたロータ回転数信号と、前部心棒1における非常調速機4の設置部分1aの寸法(貫通部寸法)とを取り込む。そして、診断部9は、蒸気タービンが定格回転数で運転されているときに、前部心棒1の振動における回転同期の2倍成分の振幅が振幅閾値を超えた場合(すなわち、振幅が振幅閾値よりも大きい場合)に、前部心棒1の亀裂発生についての警報を発信する。警報の発信は例えば、管理者端末の画面への警報文の表示や、管理者端末におけるアラーム音の発生の形で行われる。
ここで、診断部9の各ブロックの動作について説明する。
振動演算部21は、変位信号とロータ位相信号とを取り込み、前部心棒1の±45°方向の変位およびロータ5の位相角の測定結果を、前部心棒1の振動データに変換する。
閾値演算部22は、この振動データにおける回転同期の2倍成分のデータと、貫通部寸法のデータとを取り込み、回転同期の2倍成分の振幅と比較するための振幅閾値を算出する。振幅閾値の算出手順の例は、後述する。
振動検知部23は、振動演算部21から送られた回転同期の2倍成分のデータと、閾値演算部22から送られた振幅閾値と、ロータ回転数信号とを取り込み、回転同期の2倍成分の振幅と振幅閾値とを比較する。これにより、振動検知部23は、2倍成分の振幅が振幅閾値を超えているか否かを検知することができる。そして、振動検知部23は、ロータ5が定格回転数にあるときに、回転同期の2倍成分の振幅が振幅閾値を超えたことを検知した場合には、前部心棒1についての警報信号を出力する。
警報器24は、振動検知部23からこの警報信号を受けると、前部心棒1についての警報を管理者端末などに発信する。
また、閾値演算部22による振幅閾値の算出は、例えば次のような手順で行われる。
まず、閾値演算部22は、亀裂発生検知装置の記憶部内に予め記憶された貫通部寸法のデータと、振動演算部21から送られた回転同期の2倍成分のデータとを取り込む。
次に、閾値演算部22は、貫通部寸法に基づいて、スピンドル12の軸方向がZ方向に垂直な場合における前部心棒1の部分1aの垂直方向剛性と水平方向剛性とを算出する。垂直方向剛性と水平方向剛性はそれぞれ、第3方向剛性と第4方向剛性の例である。
次に、閾値演算部22は、垂直方向剛性と水平方向剛性との剛性差と、回転同期の2倍成分の振幅との比を算出する。次に、閾値演算部22は、この比に基づいて、予め定めた剛性変化量に対応する2倍成分の振幅変化量を算出する。次に、閾値演算部22は、2倍成分の振幅変化量と2倍成分の振幅との和を算出し、この和を振幅閾値に設定する。
なお、本実施形態の診断部9に閾値演算部22を設ける理由は、前部心棒1の点検時にロータ5の吊り出しや第1軸受6の開放を行うと、2倍成分の振動値が点検前後で変化する場合があり、振幅閾値の再計算が必要となる場合があるからである。なお、閾値演算部22が振幅閾値を算出するタイミングは、任意に設定可能である。
以上のように、本実施形態の亀裂発生検知装置は、前部心棒1の振動における回転同期の2倍成分の振幅が振幅閾値を超えた場合に、前部心棒1についての警報を発信する。本実施形態においては、前部心棒1で亀裂が発生したことを回転同期の2倍成分の振幅変化として正しく検知することができ、警報を発信することにより前部心棒1の点検を促すことができる。よって、本実施形態によれば、前部心棒1が破断に到る前に精度よく前部心棒1の点検の要否を判定することが可能となる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。なお、本実施形態において、第1実施状態と同一または類似の構成には同一の符号を付し、第1実施形態と重複する説明は省略する。これは、後述する第3から第7実施形態においても同様である。
本実施形態の診断部9は、振動演算部21、閾値演算部22、振動検知部23、および警報器24に加えて、グラフ表示部25を備えている。グラフ表示部25は、前部心棒1の振動データの現在値をグラフにより表示し、具体的には、回転同期の2倍成分の振幅および位相(振動振幅および振動位相)をポーラルグラフにより表示する。ポーラルグラフは、例えば管理者端末に表示される。
図7は、第2実施形態のグラフ表示部25により表示されるポーラルグラフの例を示す図である。図7(a)と図7(b)はそれぞれ、第1および第2のギャップセンサ8a、8bに対応するポーラルグラフである。
各ポーラルグラフの点Pは、前部心棒1の振動データの現在値を示す。点Pの半径方向の座標は、2倍成分の振幅を示し、点Pの角度方向の座標は、2倍成分の位相を示す。
本実施形態の閾値演算部22は、振幅閾値として第1および第2の振幅閾値T1、T2を算出し、第1および第2の振幅閾値T1、T2に基づいて注意域R1と停止域R2とを設定する。注意域R1と停止域R2はそれぞれ、第1および第2の警報域の例である。そして、グラフ表示部25は、各ポーラルグラフにおける2倍成分の振幅および位相の表示域に、注意域R1と停止域R2とを表示する。
注意域R1は、2倍成分の振幅が第1の振幅閾値T1よりも大きい領域である。警報器24は、2倍成分の振幅が第1の振幅閾値T1を超えて点Pが注意域R1内に入った場合に、警報として第1の警報を発信する。第1の警報は例えば、前部心棒1の点検を促す内容の警報である。
停止域R2は、2倍成分の振幅が第2の振幅閾値T2よりも大きい領域である。第2の振幅閾値T2は、第1の振幅閾値T1よりも大きい値に設定されている。警報器24は、2倍成分の振幅が第2の振幅閾値T2を超えて点Pが停止域R2内に入った場合に、警報として第2の警報を発信する。第2の警報は例えば、前部心棒1の即時停止を促す内容の警報である。
次に、回転同期の2倍成分の位相と比較するための位相閾値θ1、θ2、θ3、θ4について説明する。
上述のように、回転同期の2倍成分の振動は、前部心棒1における非常調速機4の設置部分1bの円周方向の剛性差により発生する。よって、蒸気タービンが定格回転数で運転されている状態においては、蒸気タービンの運転状態が変化した場合でも2倍成分の位相が変化する可能性は低い。そのため、2倍成分の位相変化が発生した場合には、前部心棒1における非常調速機4の設置部分1b以外の箇所で、亀裂発生やその他の何らかの異常が発生している可能性が高い。
そこで、閾値演算部22は、振動演算部21から送られた2倍成分の位相を中心値として、2倍成分の位相変化のマージン域Rを設定する。マージン域Rは、振幅がT3とT1との間の値をとり、位相がθ1とθ2との間の値をとる領域である。位相閾値θ1は、点Pの位相からマイナス方向に予め定められた角度だけ移動した値である。また、位相閾値θ2は、点Pの位相からプラス方向に予め定められた角度だけ移動した値である。
そして、閾値演算部22は、2倍成分の位相がマージン域R以外の値をとる領域に、注意域R1’を設定する。注意域R1’は、第1の警報域の例である。警報器24は、2倍成分の振幅がT3とT1との間の値をとる場合において、2倍成分の位相が注意域R1’内の値に変化した場合には、警報として上述の第1の警報を発信する。
また、閾値演算部22は、振動演算部21から送られた2倍成分の位相の逆位相を中心値として、停止域R2’を設定する。停止域R2’は、振幅がT3とT1との間の値をとり、位相がθ3とθ4との間の値をとる領域である。位相閾値θ3は、点Pの逆位相からマイナス方向に予め定められた角度だけ移動した値である。また、位相閾値θ4は、点Pの逆位相からプラス方向に予め定められた角度だけ移動した値である。停止域R2’は、第2の警報域の例である。警報器24は、2倍成分の振幅がT3とT1との間の値をとる場合において、2倍成分の位相が停止域R2’内の値に変化した場合には、警報として上述の第2の警報を発信する。
続いて、回転同期の2倍成分の振幅と比較するための第3の振幅閾値T3について説明する。
蒸気タービンが定格回転数で運転されている状態においては、蒸気タービンの運転状態が変化した場合でも2倍成分の振幅が減少する可能性は低い。これは、このような場合に2倍成分の位相が変化する可能性が低い理由と同様である。そのため、2倍成分の振幅が減少した場合には、前部心棒1における非常調速機4の設置部分1b以外の箇所で、亀裂発生やその他の何らかの異常が発生している可能性が高い。
そこで、閾値演算部22は、振幅の増加方向の第1および第2の振幅閾値T1、T2と同様に、振幅の減少方向の第3の振幅閾値T3を設定する。そして、閾値演算部22は、2倍成分の振幅が第3の振幅閾値T3よりも小さい値をとる領域に、注意域R1”を設定する。注意域R1”は、第1の警報域の例である。警報器24は、2倍成分の振幅が注意域R1”内の値に変化した場合に、警報として上述の第1の警報を発信する。
以上のように、閾値演算部22は、振幅閾値T1〜T3と位相閾値θ1〜θ4に基づいて、注意域R1、R1’、R1”と停止域R2、R2’とを設定する。また、グラフ表示部25は、各ポーラルグラフにおける2倍成分の振幅および位相の表示域に、注意域R1、R1’、R1”と停止域R2、R2’とを表示する。そして、警報器24は、2倍成分の振幅および位相が注意域R1、R1’、R1”内に位置する場合に第1の警報を発信し、2倍成分の振幅および位相が停止域R2、R2’内に位置する場合に第2の警報を発信する。
本実施形態によれば、注意域R1、R1’、R1”と停止域R2、R2’に基づいて2倍成分の振幅および位相の異常を検知して2種類の警報を発信することで、スピンドル貫通部13での亀裂発生とその他の要因による異常を正しく検知することができ、前部心棒1の点検や即時停止を促すことができる。よって、本実施形態によれば、前部心棒1が破断に到る前により精度よく前部心棒1の点検の要否を判定することが可能となる。
また、本実施形態によれば、各ポーラルグラフにおける2倍成分の振幅および位相の表示域に注意域R1、R1’、R1”と停止域R2、R2’とを表示することで、前部心棒1の点検や即時停止を要する事態の発生を管理者等が事前に知ることが可能となる。
なお、本実施形態の亀裂発生検知装置は、注意域R1、R1’、R1”や停止域R2、R2’を警報の発信用のみに使用し、これらを表示しない構成を採用してもよい。しかしながら、本実施形態の亀裂発生検知装置は、これらを警報の発信用に使用すると共に表示用に使用することにより、管理者等にとってより有用な情報を提供することができる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
本実施形態の診断部9は、振動演算部21、閾値演算部22、振動検知部23、および警報器24に加えて、温度検知部26を備えている。温度検知部26は、第1軸受6のメタル温度の変化を検知することで、前部心棒1の亀裂発生を検知する。
前部心棒1に亀裂が発生した場合、前部心棒1の軸剛性が低下することにより、前部心棒1を介してステディ軸受2から第1軸受6にかかる荷重が低下する。その結果、第1軸受6における面圧が変化し、第1軸受6のメタル温度が変化する。具体的には、第1軸受6における面圧が減少し、第1軸受6のメタル温度が低下する。
そこで、本実施形態の温度検知部26は、タービン発電機の出力を含む発電機出力信号と、ロータ5の回転数を含むロータ回転数信号と、第1軸受6のメタル温度を含むメタル温度信号とを取り込む。
そして、温度検知部26は、ロータ5の回転数が定格回転数に到達し、かつ、発電機出力が予め定められた時間以上一定である状態において、第1軸受6のメタル温度が予め定められた値よりも大きく変化した場合に、警報信号を出力する。具体的には、温度検知部26は、第1軸受6のメタル温度が温度閾値よりも低下したことを検知した場合に、この警報信号を出力する。
警報器24は、温度検知部26からこの警報信号を受けると、管理者端末などに警報を発信する。この警報の内容は、前部心棒1の亀裂発生や第1軸受6のメタル温度に関するものでもよいし、前部心棒1の点検を促すものでもよい。
本実施形態においては、前部心棒1の振動と第1軸受6の温度の検知結果に基づいて前部心棒1の亀裂発生を検知することで、前部心棒1の点検を促すことができる。よって、本実施形態によれば、前部心棒1が破断に到る前により精度よく前部心棒1の点検の要否を判定することが可能となる。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
本実施形態の診断部9は、振動演算部21、閾値演算部22、振動検知部23、および警報器24に加えて、速度検知部27を備えている。速度検知部27は、蒸気タービンの起動過程や停止過程におけるロータ5の危険速度の変化を検知することで、前部心棒1の亀裂発生を検知する。ロータ5の危険速度とは、前部心棒1の振動振幅が最大値となる際のロータ5の回転速度(回転数)である。
図10は、第4実施形態の危険速度の変化について説明するためのグラフである。
前部心棒1に亀裂が発生した場合、前部心棒1の剛性が低下することにより、図10のように危険速度の低下が起こる。図10は、前部心棒1に亀裂が発生することで、危険速度がC1からC2、C3のように低下していく様子を示している。
そこで、本実施形態の速度検知部27は、振動演算部21から送られた振動データと、ロータ5の回転数を含むロータ回転数信号とを取り込み、個々の起動過程および停止過程における前部心棒1の振幅の最大値とそのときの回転数(危険速度)とを記憶する。
そして、速度検知部27は、危険速度が予め定められた回数連続して低下した場合と、危険速度の低下量が予め定めた閾値を超えた場合とに、警報信号を出力する。
警報器24は、速度検知部27からこの警報信号を受けると、管理者端末などに警報を発信する。この警報の内容は、前部心棒1の亀裂発生やロータ5の危険速度に関するものでもよいし、前部心棒1の点検を促すものでもよい。
本実施形態においては、前部心棒1の振動とロータ5の危険速度の検知結果に基づいて前部心棒1の亀裂発生を検知することで、前部心棒1の点検を促すことができる。よって、本実施形態によれば、前部心棒1が破断に到る前により精度よく前部心棒1の点検の要否を判定することが可能となる。
(第5実施形態)
図11は、第5実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
本実施形態の診断部9は、振動演算部21、閾値演算部22、振動検知部23、および警報器24に加えて、温度検知部26と速度検知部27とを備えている。よって、本実施形態の診断部9は、第3実施形態の診断部9の機能と、第4実施形態の診断部9の機能の両方を発揮することができる。
本実施形態においては、前部心棒1の振動、第1軸受6のメタル温度、およびロータ5の危険速度の検知結果に基づいて前部心棒1の亀裂発生を検知することで、前部心棒1の点検を促すことができる。よって、本実施形態によれば、前部心棒1が破断に到る前に、第3および第4実施形態よりもさらに精度よく前部心棒1の点検の要否を判定することが可能となる。
(第6実施形態)
図12は、第6実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
本実施形態の診断部9は、振動演算部21、閾値演算部22、振動検知部23、および警報器24に加えて、グラフ表示部25、温度検知部26、および速度検知部27を備えている。よって、本実施形態の診断部9は、第2、第3、および第4実施形態の診断部9の機能を発揮することができる。
第2実施形態の閾値演算部22は、前部心棒1の振動データにおける回転同期の2倍成分の振幅閾値T1〜T3および位相閾値θ1〜θ4に基づいて、注意域と停止域とを設定する。そして、第2実施形態の警報器24は、2倍成分の振幅および位相が注意域内に位置する場合に第1の警報を発信し、2倍成分の振幅および位相が停止域内に位置する場合に第2の警報を発信する。
これに対し、本実施形態の閾値演算部22はさらに、温度検知部26による第1軸受6のメタル温度の検知結果と、速度検知部27によるロータ5の危険速度の検知結果とに基づいて、注意域と停止域とを設定する。注意域は、温度検知部26と速度検知部27の一方のみから警報信号が出力される場合にメタル温度および危険速度が属する領域である。停止域は、温度検知部26と速度検知部27の両方から警報信号が出力される場合にメタル温度および危険速度が属する領域である。
そして、本実施形態の警報器24は、メタル温度および危険速度が注意域内に入った場合、すなわち、温度検知部26と速度検知部27の一方のみから警報信号が出力された場合には、警報として第1の警報を発信する。第1の警報は例えば、前部心棒1の点検を促す内容の警報である。
さらに、本実施形態の警報器24は、メタル温度および危険速度が停止域内に入った場合、すなわち、温度検知部26と速度検知部27の両方から警報信号が出力された場合には、警報として第2の警報を発信する。第2の警報は例えば、前部心棒1の即時停止を促す内容の警報である。
本実施形態においては、第1軸受6のメタル温度とロータ5の危険速度の検知結果に基づいて2種類の警報を発信することで、前部心棒1の点検を促すことができる。よって、本実施形態によれば、前部心棒1が破断に到る前に、第2、第3、および第4実施形態よりもさらに精度よく前部心棒1の点検の要否を判定することが可能となる。
なお、本実施形態の警報器24は、振動検知部23、温度検知部26、および速度検知部27からの警報信号に基づいて警報を発信してもよい。例えば、2倍成分の振幅および位相が図7の注意域R1、R1’、R1”内に入ることで振動検知部23から第1の警報に関する警報信号が出力され、かつ、温度検知部26と速度検知部27の一方のみから警報信号が出力された場合には、警報器24は第2の警報を発信してもよい。
また、本実施形態のグラフ表示部25は、メタル温度および危険速度に関する注意域と停止域を、何らかの形でポーラルグラフと同一画面内に表示してもよい。
(第7実施形態)
図13は、第7実施形態の前部軸受台7の傾きについて説明するための断面図である。
前部心棒1を格納する前部軸受台7は、ケーシングの熱伸びに合わせて前後に摺動する構造を有している。図13(a)の矢印D1は前方向を示し、図13(b)の矢印D3は後方向を示す。そのため、前部軸受台7の摺動時に、接地面の抵抗の増加などが原因となり前部軸受台7の傾きが発生することがある。前部軸受台7に傾きが発生すると、ステディ軸受2と第1軸受6との間にミスアライメントが発生する。ただし、ステディ軸受2は、前部心棒1から力を受けてステディ軸受2に一定以上の力が働くと、力の作用方向に摺動してアライメントの自動調整を行う。
また、ステディ軸受2と第1軸受6との間のミスアライメントは、これらの軸受の垂直方向の熱伸びによっても発生する。しかしながら、ステディ軸受2は、この場合にも力の作用方向に摺動することで、ミスアライメントによりステディ軸受2から前部心棒1に働く反力を軽減している。図13(a)の矢印D2は上方向への摺動を示し、図13(b)の矢印D4は下方向への摺動を示す。
これらのミスアライメントのうち、軸受の熱伸び差によるミスアライメントは熱平衡により安定し、蒸気タービンの起動ごとに急激な熱伸び差は発生しない。一方、前部軸受台7の傾きは、設置面の摺動抵抗の変化により、蒸気タービンの起動ごとに変化して大きく増加する可能性がある。前部軸受台7の傾きの増加によりミスアライメント量がステディ軸受2の摺動範囲限界を超えてステディ軸受2が拘束された場合、ステディ軸受2から前部心棒1に働く荷重が増加し、曲げモーメントの増加により前部心棒1の破断を招く可能性がある。
図14は、第7実施形態の亀裂発生検知装置の構成を模式的に示す系統図である。
本実施形態の亀裂発生検知装置は、ギャップセンサ8と診断部9に加えて、水平レベル検出器10を備えている。また、本実施形態の診断部9は、振動演算部21、閾値演算部22、振動検知部23、および警報器24に加えて、ミスアライメント検知部28を備えている。
水平レベル検出器10は、前部軸受台7の内部において前部軸受台7の底部に設置されており、前部軸受台7に関する水平レベル信号を出力する。
ミスアライメント検知部28は、水平レベル検出器10から出力された水平レベル信号と、ステディ軸受2と第1軸受6との間の寸法(軸受間寸法)とを取り込み、これらに基づいて、第1軸受6に対するステディ軸受2のミスアライメント量を算出する。このようにして、前部軸受台7の傾きに起因するミスアライメント量が算出される。
また、ミスアライメント検知部28は、ステディ軸受2の摺動限界ストロークにステディ軸受2および第1軸受6の熱伸び差を考慮したマージンを設けることで予め定められた閾値を取り込む。
そして、ミスアライメント検知部28は、算出したミスアライメント量と予め定められた閾値とを比較する。これにより、ミスアライメント検知部28は、ミスアライメント量が閾値を超えているか否か(すなわち、ミスアライメント量が閾値よりも大きいか否か)を検知することができる。ミスアライメント検知部28は、ミスアライメント量が閾値を超えたことを検知した場合には、ステディ軸受2と第1軸受6とのミスアライメントについての警報信号を出力する。
警報器24は、ミスアライメント検知部28からこの警報信号を受けると、管理者端末などに警報を発信する。この警報の内容は、ステディ軸受2と第1軸受6とのミスアライメントに関するものでもよいし、前部心棒1の点検を促すものでもよい。
本実施形態によれば、管理者等が警報により前部軸受台7の傾きの増加によるステディ軸受2の拘束を予知し適切な処置を行うことで、前部心棒1にかかる曲げ応力の増加による亀裂発生を未然に防止することが可能となる。
なお、本実施形態の構成は、第1実施形態の構成に水平レベル検出器10とミスアライメント検知部28とを追加して実現されているが、代わりに、第2から第7実施形態のいずれかの構成に水平レベル検出器10とミスアライメント検知部28とを追加して実現してもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:前部心棒、2:ステディ軸受、3:主油ポンプ、4:非常調速機、
5:ロータ、6:第1軸受、7:前部軸受台、8:ギャップセンサ、
8a:第1のギャップセンサ、8b:第2のギャップセンサ、
9:診断部、10:水平レベル検出器、11:偏心リング、
12:スピンドル、13:スピンドル貫通部、14:飛び出し部、
21:振動演算部、22:閾値演算部、23:振動検知部、
24:警報器、25:グラフ表示部、26:温度検知部、
27:速度検知部、28:ミスアライメント検知部

Claims (10)

  1. 前部心棒の第1および第2方向の変位をそれぞれ検知する第1および第2のセンサと、
    前記第1および第2方向の変位を前記前部心棒の振動データに変換する振動演算部と、
    前記振動データにおける回転同期の2倍成分の振幅と比較するための振幅閾値を算出する閾値演算部と、
    前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことを検知する振動検知部と、
    前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことが検知された場合に警報を発信する警報部と、
    を備える亀裂発生検知装置。
  2. 前記閾値演算部は、
    前記前部心棒における非常調速機の設置部分の寸法に基づいて、前記前部心棒の第3方向剛性および第4方向剛性を算出し、
    前記第3方向剛性と前記第4方向剛性との剛性差と前記2倍成分の振幅とに基づいて、前記振幅閾値を算出する、
    請求項1に記載の亀裂発生検知装置。
  3. 前記2倍成分の振幅および位相をグラフにより表示するグラフ表示部を備える、請求項1または2に記載の亀裂発生検知装置。
  4. 前記閾値演算部は、前記振幅閾値として第1および第2の振幅閾値を算出し、前記第1および第2の振幅閾値に基づいて第1および第2の警報域を設定し、
    前記グラフ表示部は、前記2倍成分の振幅および位相の表示域に前記第1および第2の警報域を表示し、
    前記警報部は、前記2倍成分の振幅および位相が前記第1および第2の警報域内に位置する場合に、前記警報としてそれぞれ第1および第2の警報を発信する、
    請求項3に記載の亀裂発生検知装置。
  5. 前記閾値演算部は、前記2倍成分の振幅と比較するための前記振幅閾値と、前記2倍成分の位相と比較するための位相閾値とに基づいて、前記第1および第2の警報域を設定する、請求項4に記載の亀裂発生検知装置。
  6. 前記前部心棒が設けられたロータ用のロータ軸受の温度の変化を検知する温度検知部を備え、
    前記警報部は、前記温度検知部による前記ロータ軸受の温度の検知結果に基づいて、前記警報を発信する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の亀裂発生検知装置。
  7. 前記前部心棒が設けられたロータの回転速度の変化を検知する速度検知部を備え、
    前記警報部は、前記速度検知部による前記ロータの回転速度の検知結果に基づいて、前記警報を発信する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の亀裂発生検知装置。
  8. 前記前部心棒が設けられたロータ用のロータ軸受の温度の変化を検知する温度検知部と、
    前記ロータの回転速度の変化を検知する速度検知部とを備え、
    前記警報部は、前記温度検知部による前記ロータ軸受の温度の検知結果と、前記速度検知部による前記ロータの回転速度の検知結果とに基づいて、前記警報として第1または第2の警報を発信する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の亀裂発生検知装置。
  9. 前記前部心棒用の心棒軸受と、前記前部心棒が設けられたロータ用のロータ軸受とのミスアライメント量が閾値を超えたことを検知するミスアライメント検知部を備え、
    前記警報部は、前記ミスアライメント量が前記閾値を超えたことが検知された場合に前記警報を発信する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の亀裂発生検知装置。
  10. 前部心棒の第1および第2方向の変位をそれぞれ検知し、
    前記第1および第2方向の変位を前記前部心棒の振動データに変換し、
    前記振動データにおける回転同期の2倍成分の振幅と比較するための振幅閾値を算出し、
    前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことを検知し、
    前記2倍成分の振幅が前記振幅閾値を超えたことが検知された場合に警報を発信する、
    ことを含む亀裂発生検知方法。
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