JP2016031047A - 状態監視システム及びそれを備えた風力発電システム - Google Patents

状態監視システム及びそれを備えた風力発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】ヨー軸受の異常を早期に検出可能な状態監視システム及びそれを備えた風力発電システムを提供する。【解決手段】風力発電装置10の状態監視システムは、ヨー軸受の状態を検出するセンサと、そのセンサの検出結果に基づいて診断パラメータを生成するモニタ装置80と、ナセル及び主軸の各回転角速度を検出するセンサと、診断パラメータに基づいてヨー軸受の異常を診断するデータサーバ330とを備える。データサーバ330は、ナセルの回転速度が非零の所定範囲内であるときの主軸の回転角速度に基づいて診断パラメータを補正し、補正後の診断パラメータについての初期値からの変化に基づいてヨー軸受が異常か否かを診断する。【選択図】図1

Description

この発明は、状態監視システム及びそれを備えた風力発電システムに関し、特に、支柱上部においてナセルを旋回可能に支持するヨー軸受を備える風力発電装置の状態監視システム及びそれを備えた風力発電システムに関する。
特開2013−185507号公報(特許文献1)には、風力発電装置の機械要素の状態を監視する状態監視システム(CMS:Condition Monitoring System)が開示されている。この状態監視システムは、機械要素に設けられた振動センサの信号を取り込み、定格運転時の振動状態を表す状態量(以降、診断パラメータと称す)の経時的な変化を長期間に亘って記録し、この診断パラメータの上昇率や変化の特徴に基づいて機械要素が異常か否かを判定する(特許文献1参照)。
また、風力発電装置は、支柱上部に設けられるナセルと、支柱上部においてナセルを旋回可能に支持するヨー軸受とを一般的に備えている。ヨー軸受は、高所に設けられるとともに一般的に大型であり、その交換作業は容易ではない。特開2012−122342号公報(特許文献2)には、簡素な装置によってヨー軸受を交換可能な風力発電装置が記載されている(特許文献2参照)。
特開2013−185507号公報 特開2012−122342号公報
上記の特許文献1では、ヨー軸受の状態監視については検討されていない。ヨー軸受の異常は、たとえばナセルの旋回指令に対する実機の動作を検出することによって確認することも可能であるが、このような手法では、ヨー軸受の損傷によりナセルの回転トルクが増加して駆動モータではトルク不足となるまで、異常を検出することができない。
また、上記の特許文献2は、異常が生じたヨー軸受を簡素な装置によって交換可能とする点で有用であるが、ヨー軸受の異常検出については特に検討されていない。ヨー軸受を交換することとなる場合、交換用のヨー軸受を入手するには相応の時間が必要であり、この点でも、ヨー軸受の異常を早期に検出することが望まれている。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ヨー軸受の異常を早期に検出可能な状態監視システム及びそれを備えた風力発電システムを提供することである。
この発明によれば、状態監視システムは、風力発電装置を構成する機器の状態を監視する状態監視システムである。風力発電装置は、風力を回転トルクに変換するためのブレードと、回転トルクを受ける主軸と、回転トルクを電力に変換する発電機と、支柱上部に設けられて主軸及び発電機を格納するナセルと、支柱上部においてナセルを旋回可能に支持するヨー軸受とを含む。状態監視システムは、機器の状態を検出する第1の検出器と、第1の検出器の検出結果に基づいて診断パラメータを生成するモニタ装置と、診断パラメータに基づいて機器の異常を診断する制御装置と、ナセルの回転速度を検出する第2の検出器と、主軸の回転速度を検出する第3の検出器とを備える。そして、制御装置は、ナセルの回転速度が非零の所定範囲内であるときの第3の検出器の検出結果に基づいて診断パラメータを補正し、補正後の診断パラメータについての初期値からの変化に基づいてヨー軸受が異常か否かを診断する。
この発明においては、主軸の回転速度を検出する第3の検出器の検出結果に基づいて診断パラメータを補正するので、主軸の回転による診断パラメータの変動増大を抑制し得る。これにより、たとえば、ヨー軸受が異常か否かを診断するしきい値の設定を不必要に大きくすることによる機器の異常検出の遅れ等は発生しない。また、主軸の回転状態に拘わらず診断パラメータを収集して異常検出できるので、主軸の回転速度が所定範囲内であるときの診断パラメータに基づいて異常検知する場合に比べて、異常を早期に検出し得る。したがって、この発明によれば、ヨー軸受の異常を早期に検出することができる。
なお、ナセルの回転速度とは、ナセルの回転の速さを示すものであり、単位時間あたりの回転数及び単位時間あたりの回転角の双方を含むものである。同様に、主軸の回転速度とは、主軸の回転の速さを示すものであり、単位時間あたりの回転数及び単位時間あたりの回転角の双方を含むものである。
好ましくは、制御装置は、主軸の回転速度を変数とする第1の補正関数を用いて診断パラメータを補正する。第1の補正関数は、主軸の回転速度が高いほど、補正前の診断パラメータに対する補正後の診断パラメータの比を小さくするように、診断パラメータを補正する関数である。
さらに好ましくは、第1の補正関数は、主軸の回転速度をその最大速度で除算することによって得られる無次元化された主軸の回転速度を変数とし、診断パラメータを主軸の非回転時の診断パラメータで除算することによって得られる無次元化された診断パラメータの関数である。
好ましくは、制御装置は、診断前の所定期間における主軸の回転速度の平均値を算出し、その平均値に基づいて、第1の補正関数を用いて診断パラメータを補正する。
好ましくは、制御装置は、発電機の発電量を変数とする第2の補正関数を用いて診断パラメータをさらに補正する。第2の補正関数は、発電量が多いほど、第2の補正関数による補正前の診断パラメータに対する補正後の診断パラメータの比を小さくするように、診断パラメータを補正する関数である。
さらに好ましくは、制御装置は、主軸の回転速度が上限に達した場合にのみ、第2の補正関数を用いて診断パラメータをさらに補正する。
好ましくは、第1の検出器は、ヨー軸受の近傍に設けられ、ヨー軸受の状態を検出する。
好ましくは、制御装置は、風力発電装置を別途監視するSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)からの情報から得られるナセルの回転速度が第1の所定範囲内であるときの診断パラメータに基づいて機器の異常を診断する。
好ましくは、第2の検出器は、方位センサを含む。
また、好ましくは、第2の検出器は、ジャイロセンサを含む。
また、好ましくは、第2の検出器は、GPS(Global Positioning System)を含む。
また、好ましくは、第2の検出器は、ナセルを駆動する駆動装置の駆動電流及び駆動電圧の少なくとも一方を検出する検出器を含む。
また、この発明によれば、風力発電システムは、風力発電装置と、上述したいずれかの状態監視システムとを備える。
この発明によれば、支柱上部においてナセルを旋回可能に支持するヨー軸受の異常を早期に検出することができる。
この発明の実施の形態1による状態監視システムの全体構成を示すブロック図である。 図1に示した風力発電装置の要部を示す図である。 図2に示したセンサと診断パラメータの関係を説明するための図である。 図1に示した状態監視システムの基礎データ収集期間の動作を示すフローチャートである。 図1に示した状態監視システムの学習期間の動作を示すフローチャートである。 図1に示した状態監視システムの運用期間の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の効果を説明するための図である。 無次元化した診断パラメータと、無次元化した主軸の回転角速度との関係を示した図である。 実施の形態2による状態監視システムの学習期間の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2による状態監視システムの運用期間の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<状態監視システムの全体構成>
図1は、本実施の形態1の状態監視システムの全体構成を概略的に示した図である。図1を参照して、状態監視システムは、モニタ装置80と、データサーバ(監視側制御装置)330と監視用端末340とを備える。
モニタ装置80は、後述するセンサ70A〜70I(図2)の検出値から実効値、ピーク値、クレストファクター、エンベロープ処理後の実効値、エンベロープ処理後のピーク値等を算出し、インターネット320を介してデータサーバ330へ送信する。また、モニタ装置80は、風力発電装置10の主軸の回転角速度及びナセルの回転角速度の測定値を、インターネット320を介してデータサーバ330へ送信する。なお、モニタ装置80とデータサーバ330との通信は、有線によって行なわれてもよいし、無線によって行なわれてもよい。
データサーバ330と監視用端末340とは、たとえば社内LAN(Local Area Network)によって接続される。監視用端末340は、データサーバ330が受信した測定データを閲覧したり、測定データの詳細な解析を行なったり、モニタ装置80の設定を変更したり、風力発電装置10の各機器の状態を表示したりするために設けられている。
<風力発電装置の構成>
図2は、風力発電装置10の構成を概略的に示した図である。図2を参照して、風力発電装置10は、主軸20と、ブレード30と、増速機40と、発電機50と、主軸受60と、ナセル90と、タワー100とを備える。また、風力発電装置10は、センサ70A〜70Iと、回転角センサ70J,70Kと、モニタ装置80とを備える。主軸20、増速機40、発電機50、主軸受60、モニタ装置80等は、ナセル90に格納され、ナセル90は、タワー100によって支持される。
主軸20は、ナセル90内に挿入されて増速機40の入力軸に接続され、主軸受60によって回転自在に支持される。そして、主軸20は、風力を受けたブレード30により発生する回転トルクを増速機40の入力軸へ伝達する。ブレード30は、主軸20の先端に設けられ、風力を回転トルクに変換して主軸20に伝達する。
主軸受60は、ナセル90内において固設され、主軸20を回転自在に支持する。主軸受60は、転がり軸受によって構成され、たとえば、自動調心ころ軸受や円すいころ軸受、円筒ころ軸受、玉軸受等によって構成される。なお、これらの軸受は、単列のものでも複列のものでもよい。
センサ70A〜70Hは、ナセル90の内部の各機器に固設される。具体的には、センサ70Aは、主軸受60の上面に固設され、主軸受60の状態を監視する。センサ70B〜70Dは、増速機40の上面に固設され、増速機40の状態を監視する。センサ70E,70Fは、発電機50の上面に固設され、発電機50の状態を監視する。センサ70Gは、主軸受60に固設され、ミスアライメントとナセル90の異常振動を監視する。センサ70Hは主軸受60に固設され、アンバランスとナセルの異常振動を監視する。
センサ70Jは、ナセル90の床面に固設され、ナセル90の回転角速度(単位時間あたりの回転数でもよい。)を検出する。センサ70Jは、たとえば、素子を振動させて素子に加わるコリオリの力から角速度を検出するジャイロセンサを含む。
センサ70Kは、主軸20に近接して設けられ、主軸20の回転角速度(単位時間あたりの回転数でもよい。)を検出する。センサ70Kには、エンコーダや、近接センサ、光センサ、レゾルバ等の公知の回転速度センサを用いることができる。なお、発電機50の回転角速度(レゾルバ等によって検出し得る。)と増速機40のギヤ比とから主軸20の回転角速度を算出してもよい。
増速機40は、主軸20と発電機50との間に設けられ、主軸20の回転速度を増速して発電機50へ出力する。一例として、増速機40は、遊星ギヤや中間軸、高速軸等を含む歯車増速機構によって構成される。なお、特に図示しないが、この増速機40内にも、複数の軸を回転自在に支持する複数の軸受が設けられている。発電機50は、増速機40の出力軸に接続され、増速機40から受ける回転トルクによって発電する。発電機50は、たとえば、誘導発電機によって構成される。なお、この発電機50内にも、ロータを回転自在に支持する軸受が設けられている。
ナセル回転機構は、ナセル90側に取り付けられたナセル向き変更用の駆動装置124と、駆動装置124の回転軸に嵌合されたピニオンギヤによって回転されるリングギヤ126と、軸受122とを含む。リングギヤ126は、タワー100に固定された状態に取り付けられている。
軸受122は、ナセル90とタワー100の境界部に設けられ、ナセル90を旋回可能に支持する。このナセル回転機構により、ナセル90は、軸受122の回転軸を中心として回転する。このようなタワー100上でのナセル90の回転をヨー(yaw)運動又はヨーイング(yawing)という。以下では、軸受122は、ヨー軸受122とも称される。そして、ヨー軸受122の軌道輪又はこれに直接接触する部品にセンサ70Iが取り付けられ、センサ70Iは、ヨー軸受122の状態を監視する。
モニタ装置80は、ナセル90の内部に設けられ、センサ70A〜70Iにより検出される各機器の振動あるいは音やAE(Acoustic Emission)、センサ70Jにより検出されるナセル90の回転角速度、センサ70Kにより検出される主軸20の回転角速度等のデータを受ける。なお、図示されていないが、センサ70A〜70Kとモニタ装置80とは、有線ケーブルで接続されている。
監視用端末340には、少なくとも、データサーバ330に格納されている測定データの閲覧、測定データの詳細な解析、モニタ装置80の設定変更、風力発電装置10の各機器の状態の表示を実行するプログラムが予め格納されている。監視用端末340の画面には、風力発電装置10の専門家が判断するのに役立つ風力発電装置10の各機器についてのデータが表示される。
<診断パラメータと故障モードの関係>
図3は、本実施の形態1に用いられる各種のデータの関係を説明するための図である。図3では、風力発電装置10の部位(構成要素)と、故障モードと、センサと、センサの測定データから算出される診断パラメータとの関係が示されている。
具体的には、図2,図3に示すように、主軸受60については、主軸受60に設けられた高周波用振動センサ70Aにより測定されたデータから、モニタ装置80により診断パラメータとして実効値が算出され、算出された実効値が対応するしきい値を越えている場合には、主軸受60が軸受損傷していることが監視用端末340に表示される。
また、主軸受60については、主軸受60の半径方向振動を測定するように設けられた低周波用振動センサ70Hにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして1次回転周波数成分、2次回転周波数成分、3次回転周波数成分が算出され、算出された各値が対応するしきい値を越えている場合には、主軸受60がアンバランスであることが監視用端末340に表示される。
さらに、主軸受60については、主軸20の軸方向振動を測定するように設けられた低周波用振動センサ70Gにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして1次回転周波数成分、2次回転周波数成分、3次周波数成分が算出され、算出された各値が対応するしきい値を越えている場合には、主軸受60がミスアライメントであることが監視用端末340に表示される。
増速機40については、高周波用振動センサ70B〜70Dにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして実効値が算出され、算出された実効値が対応するしきい値を越えている場合には、増速機40が軸受損傷していることが監視用端末340に表示される。
また、増速機40については、高周波用振動センサ70B〜70Dにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして歯車の1次かみ合い周波数成分、2次かみ合い周波数成分、3次かみ合い周波数成分が算出され、算出された各値が対応するしきい値を越えている場合には、増速機40が歯車損傷していることが監視用端末340に表示される。
発電機50については、高周波用振動センサ70E,70Fにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして実効値が算出され、算出された実効値が対応するしきい値を越えている場合には、発電機50が軸受損傷していることが監視用端末340に表示される。
ナセル90については、主軸20の半径方向振動を測定するように設けられた低周波用振動センサ70Hにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして低周波振動成分が算出され、算出された値が対応するしきい値を越えている場合には、ナセル90が異常振動していることが監視用端末340に表示される。
また、ナセル90については、主軸20の軸方向振動を測定するように設けられた低周波用振動センサ70Gにより、測定されたデータからモニタ装置80により診断パラメータとして低周波振動成分が算出され、算出された値が対応するしきい値を越えている場合には、ナセル90が異常振動していることが監視用端末340に表示される。
ヨー軸受122については、ヨー軸受122の軌道輪又はこれに直接接触する部品に取り付けられた高周波用振動センサ70Iにより測定されたデータから、モニタ装置80により診断パラメータとして実効値が算出され、算出された実効値が対応するしきい値を越えている場合には、ヨー軸受122が軸受損傷していることが監視用端末340に表示される。
このように、この状態監視システムでは、センサ70Iの測定データから算出される診断パラメータに基づいてヨー軸受122の異常診断が行なわれる。ここで、ナセル90の回転及び主軸20の回転に応じてセンサ70Iの測定データが変動するところ、この実施の形態1に従う状態監視システムでは、回転角度センサ70Jによってナセル90の回転角速度ω(rad/s)が検出され、回転角度センサ70Kによって主軸20の回転角速度ωm(rad/s)が検出される。そして、ナセル90の回転角速度ωが非零の第1の所定範囲内であり、かつ、主軸20の回転角速度ωmが略0(すなわち主軸20の回転が停止状態)である期間が、ヨー軸受診断用の診断パラメータの有効期間とされ、この有効期間の診断パラメータに基づいてヨー軸受122の異常診断が行なわれる。
なお、上記測定項目は、理解を容易にするために、一部を取り出したものであって、これに限定されることはない。振動センサ、AEセンサ、温度センサ、音センサの測定データから、統計的手法を用いて、実効値、ピーク値、平均値、クレストファクター、エンベロープ処理後の実効値、エンベロープ処理後のピーク値を算出し、対応するしきい値と比較して、風力発電装置10の機器の状態を把握し、監視用端末340に機器の状態を表示しても構わない。
<状態監視システムの動作>
本実施の形態1に従う状態監視システムについて、ヨー軸受122の異常診断が行なわれる場合の動作について以下に説明する。状態監視システムは、風力発電装置10の診断運転条件を設定するための基礎データ収集期間での処理(図4参照)と、基礎データ収集期間経過後、診断運転条件を満たす運転測定データが異常か否かを判断するしきい値を生成する学習期間での処理(図5参照)と、学習期間経過後、風力発電装置10の実際の運用が行なわれ、学習期間に生成されたしきい値を用いて風力発電装置10の状態を監視する運用期間での処理(図6参照)とから構成される。
(基礎データ収集期間での処理)
基礎データ収集期間とは、風力発電装置10の診断運転条件を決定するために必要な基礎データを収集する期間である。この基礎データ収集期間での処理について説明する。
図4は、基礎データ収集期間での処理を説明するためのフローチャートである。図4を参照して、風力発電装置10の動作が開始され、担当者によって監視用端末340から基礎データ収集指令がデータサーバ330に送信されると(ステップS1)、データサーバ330を通して、モニタ装置80に基礎データ収集指令が送信される(ステップS2)。モニタ装置80は、基礎データ収集指令を受けると、風力発電装置10の各機器の振動等の各種データ(以下、測定データという。)と、主軸20の回転角速度ωm、ナセル90の回転角速度ω、及び発電電流の各種のデータ(以下、「運転条件データ」という。)を同時に収集し(ステップS3)、振動等の各種データである測定データから診断パラメータを算出し(ステップS4)、この診断パラメータ、測定データ及び運転条件データをデータサーバ330に送信する(ステップS5)。
データサーバ330は、診断パラメータ、測定データ、及び運転条件データをモニタ装置80から受信して記憶部に格納する(ステップS6)。この測定データ及び運転条件データの測定(ステップS3)、診断パラメータの算出(ステップS4)、データサーバ330への送信(ステップS5)、並びにデータサーバ330における記憶部への格納(ステップS6)の処理は、モニタ装置80が監視用端末340から基礎データ収集終了指令を受信するステップS7まで続けられる(ステップS7;NO)。
なお、運転条件データは、回転角速度、発電電流に限定されることなく、風速、発電機軸のトルクなど風力発電装置10の運転状態を特徴づける物理量も含まれる。また、測定データは、振動に限定されることなく、AE、温度、音響など機器の状態を示す物理量も含まれる。
担当者が監視用端末340から基礎データ収集の終了を指示する場合には(ステップS91;YES)、監視用端末340から基礎データ収集終了指令がデータサーバ330に送信される(ステップS9)。そうすると、上述したようにモニタ装置80は、基礎データを収集することを終了し処理が終了する(ステップS7;YES)。同時に、データサーバ330は、基礎データ収集期間に収集したすべての診断パラメータ、測定データ及び運転条件データを監視用端末340に送信する(ステップS10)。なお、担当者が監視用端末340から基礎データ収集の終了を指示しない場合には(ステップS91;NO)、処理がそのまま終了する。
監視用端末340では、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データが表示され(ステップS11)、担当者は、その診断パラメータと運転条件データとをみて診断運転条件を指定する(ステップS12)。診断運転条件は、状態監視システムが診断する運転条件である。ここでは、診断対象としてヨー軸受122が指定され、診断運転条件(ヨー軸受診断運転条件)が、主軸20の回転停止、及びナセル90の回転角速度ωが所定範囲内に指定される。ナセル90の回転角速度ωの所定範囲の選定は、主軸20の回転が停止し、かつ、ナセル90の回転が生じている状態で、回転角速度ωの発生頻度の高い範囲を選択すればよい。これにより、以降の運用期間(後述)において、この診断運転条件に基づいて運転条件データが測定され、主軸20の回転が停止し、かつ、ナセル90の回転角速度ωが所定範囲内にあれば、運転条件が診断運転条件を満たすために、同時に測定したセンサ70Iの測定データから診断パラメータが算出され、診断パラメータに対応するしきい値と比較することで異常の早期検出が可能となる。なお、運転条件が診断運転条件を満たさない場合は、ヨー軸受122の異常診断は実施されない。なお、診断運転条件は複数個指定できる。
監視用端末340において、指定された診断運転条件(ヨー軸受診断運転条件)がデータサーバ330に送信され(ステップS13)、データサーバ330は、診断運転条件を記憶部に格納する(ステップS14)。以上で、基礎データ収集期間での監視用端末340及びデータサーバ330の処理が終了する。
(学習期間での処理)
学習期間とは、上述した風力発電装置10の診断運転条件を決定するために必要な基礎データ収集期間経過後に、風力発電装置10のヨー軸受122の状態を判断するためのしきい値を生成する期間である。この学習期間での処理について説明する。
図5は、風力発電装置10の学習期間での処理を説明するためのフローチャートである。図5を参照して、担当者が監視用端末340において学習開始を指示すると、監視用端末340からデータサーバ330へ学習開始指令が送信される(ステップS15)。データサーバ330は、学習開始指令を受けると、記憶部に格納されているヨー軸受診断運転条件を読出してモニタ装置80に送信する(ステップS16)。モニタ装置80は、ヨー軸受診断運転条件を受信すると(ステップS17)、ヨー軸受122の測定データと運転条件データを同時に測定する(ステップS18)。そして、モニタ装置80は、ヨー軸受122の測定データから診断パラメータを算出する(ステップS19)。
現在の運転条件がヨー軸受診断運転条件を満足する場合は、モニタ装置80は、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データをデータサーバ330に送信する(ステップS20)。データサーバ330は、診断パラメータと、測定データと、運転条件データとを受信し、それらのうちの有効期間分の各データを記憶部に格納する(ステップS22)。ここでは、有効期間は、ナセル90の回転角速度ωが所定範囲内であり、かつ、主軸20の回転が停止している期間である。測定データ及び運転条件データの測定(ステップS18)、診断パラメータの算出(ステップS19)、データサーバ330への送信(ステップS20)、並びにデータサーバ330における記憶部への格納(ステップS22)の処理は、モニタ装置80が監視用端末340から学習終了指令を受信するステップS21まで続けられる(ステップS21;NO)。
担当者が監視用端末340から学習の終了を指示する場合には(ステップS241;YES)、監視用端末340から学習終了指令がデータサーバ330に送信される(ステップS24)。データサーバ330は、モニタ装置80に学習終了指令を送信し(ステップS23)、モニタ装置80は、測定データ及び運転条件データの収集を終了し処理が終了する(ステップS21;YES)。
同時に、データサーバ330は、記憶部に格納された有効期間分の診断パラメータの統計的演算により、ヨー軸受異常診断用の診断パラメータのしきい値を自動的に生成する(ステップS25)。しきい値は、データサーバ330の記憶部に格納され、監視用端末340に送信される(ステップS26)。監視用端末340は、しきい値を受信してモニタ等の表示部に表示し(ステップS27)、担当者はしきい値を確認できる。以上で、学習期間でのデータサーバ330、モニタ装置80の処理が終了する。なお、担当者が監視用端末340から学習の終了を指示しない場合には(ステップS241;NO)、処理がそのまま終了する。
なお、しきい値を生成するための基礎データ収集期間及び学習期間は、任意に変更できる。
ヨー軸受122が異常か否かを判断するためのしきい値は、ヨー軸受122が正常状態である場合の診断パラメータを用いて生成される。ここでは、理解を容易にするために、具体例として、ヨー軸受122について2段階のしきい値が生成される場合について以下に説明する。
ステップS22で記憶部に格納された診断パラメータの値は複数個あり、複数個の診断パラメータの平均値をμ0、標準偏差をσ0とする。たとえば、第1のしきい値CTをμ+3σと仮定し、第2のしきい値WNを第1のしきい値の3倍と仮定する。第1のしきい値CT及び第2のしきい値WNはそれぞれ、次式(1),(2)で示される。
CT=μ+3σ …(1)
WN=3(μ+3σ) …(2)
このしきい値CT,WNを用いて、後述する運用期間の診断パラメータに基づいて、データサーバ330においてヨー軸受122が異常であるか否かが判断され、その結果が監視用端末340に表示される。たとえば、診断パラメータの値がしきい値CTを越える場合には、監視用端末340に、ヨー軸受122の状態が異常な状態を示すたとえば「注意」などの表示がなされる。また、診断パラメータの値がしきい値WNを越える場合には、監視用端末340に、ヨー軸受122の状態がより異常の程度が大きい状態を示すたとえば「警告」などの表示がなされる。
このように、しきい値を2段階に分けることで、測定された診断パラメータがしきい値CTよりも小さい場合には、専門家の判断を必要とせず、一方、測定された診断パラメータがしきい値WNよりも大きい場合には、専門家が慎重にヨー軸受122の状態を判断することが必要となることが容易に分類でき、しきい値CTとしきい値WNとの間に診断パラメータが当てはまる場合には、たとえば、ヨー軸受122の状態の様子を見ながら、専門家に診断させるかどうかを決定できる。このような構成をとることにより、専門家を常時駐在させることなく、コストを削減することができる。
なお、上記では、しきい値のレベルを2段階にして説明したが、しきい値のレベルはこれに限定されることになく、さらに複数のレベルを設定してもよい。
(運用期間での処理)
運用期間とは、学習期間経過後、風力発電装置10の実際の運用が行なわれ、学習期間に生成されたしきい値を用いてヨー軸受122の状態を監視する期間である。この運転期間での処理について説明する。
図6は、運用期間での処理を説明するためのフローチャートである。図6を参照して、監視用端末340から、担当者によってヨー軸受122の状態の診断を開始するための指令(診断開始指令)がデータサーバ330に送信される(ステップS30)。データサーバ330は、この診断開始指令を受け、モニタ装置80にヨー軸受診断運転条件を送信する(ステップS31)。
モニタ装置80は、ヨー軸受診断運転条件を受信すると(ステップS32)、ヨー軸受122の測定データと運転条件データとを同時に測定する(ステップS33)。
次いで、モニタ装置80は、現在の運転条件がヨー軸受診断運転条件を満足しているか否かを判断する(ステップS34)。そして、条件を満足している場合には(ステップS34;YES)、モニタ装置80は、ヨー軸受122の測定データから診断パラメータを計算し(ステップS35)、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データをデータサーバ330に送信する(ステップS36)。一方、条件を満足しない場合には(ステップS34;NO)、再度測定データ及び運転条件データを測定するステップS33に処理が戻る。
したがって、モニタ装置80は、現在の運転条件がヨー軸受診断運転条件を満足している場合にのみ、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データをデータサーバ330に送信する。
データサーバ330は、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データを受信し(ステップS37)、受信した診断パラメータのうちの有効期間の診断パラメータと、学習期間に生成されたしきい値とに基づいて、ヨー軸受122の状態を判定する。たとえば、データサーバ330は、有効期間の診断パラメータが第2のしきい値WNを越えていたら、診断結果をWNとし、有効期間の診断パラメータが第1のしきい値CTを越えていたら、診断結果をCTとする(ステップS38)。そして、データサーバ330は、この診断結果と、有効期間の診断パラメータと、測定データと、運転条件データとを記憶部に格納し、これらのデータを監視用端末340に送信する(ステップS39)。
監視用端末340は、診断結果、診断パラメータ、測定データ、運転条件データを受信し(ステップS40)、ヨー軸受122の診断結果を表示する。診断結果がWNならば「警告」と表示し、CTならば「注意」、これ以外ならば「良好」と表示する(ステップS41)。
なお、診断結果がWNやCTの場合には、担当者にE−mailを送信することによって、確実に異常状態であることを知らせることができる。
風力発電装置10の運転方法が変化した場合、診断運転条件やしきい値を変更する必要が発生する。このような場合も図4のステップS1からの手続きをとれば、診断運転条件を変更して、しきい値を新たに設定できる。なお、しきい値は監視用端末340から担当者によって変更が可能である。
なお、図6のステップS40において、監視用端末340が、診断結果とともに診断パラメータ及び測定データを受信するので、監視用端末340は、専門家に対して評価・解析できるような最新かつ最適な測定データ等を容易に提供でき、また、この測定データ等とこれに関連するデータをモニタ(図示せず)上に同時表示可能にさせる環境を提供できる。よって、専門家は、そのモニタの画像をもとに詳細な診断が必要か否かを容易に判断することができる。
図7は、本実施の形態1の効果を示す図である。図7を参照して、この図には、本実施の形態1における診断パラメータの経時変化(実線)及びしきい値VTHと、比較例として、主軸20の回転の有無に関係なく算出される診断パラメータ(従来技術相当)の経時変化(点線)及びしきい値VTHAとが示されている。図示される診断パラメータは、センサ70Iの測定データから算出されたヨー軸受122の振動加速度の実効値(m/s)である。
主軸20の回転の有無に関係なく算出される診断パラメータ(点線)は、ヨー軸受122が正常であっても、主軸20の回転の影響を受けて診断パラメータの変動が大きい。診断パラメータが異常であるか否かを判別するためのしきい値VTHAは、正常時における診断パラメータのピーク値よりも高い値に設定される必要があるので、従来は比較的高い値に設定されていた。このため、ヨー軸受122の異常検出のタイミングが遅れがちになり、補修部品の入手時期が遅れることで風車が運転できない時間が延びてしまうことも想定される。
これに対して、本実施の形態1では、主軸20が回転していない期間を診断パラメータの有効期間とし、有効期間の診断パラメータを用いて学習期間及び運用期間での各処理を実行するようにしたので、主軸20の回転による診断パラメータの変動増大が抑制される(実線)。これにより、ヨー軸受122が異常か否かを診断するしきい値の設定を不必要に大きくする必要はなく、しきい値VTHを比較的低い値に設定することができるので、しきい値を不必要に大きくすることによる異常検出の遅れは発生しない。したがって、この実施の形態1によれば、ヨー軸受122の異常を早期に検出することができる。
なお、上記においては、主軸20の回転が停止していることをヨー軸受診断運転条件の一つとしたが、元来、風力発電装置は風況のよい場所に設置されるため、主軸20の回転が停止する状況の頻度はそれ程高くない。そこで、ナセル90の回転角速度ωが非零の第1の所定範囲内であり、かつ、主軸20の回転角速度ωmが非零の第2の所定範囲内であるときに、ヨー軸受122の診断パラメータを測定するようにしてもよい。この第2の所定範囲も、第1の所定範囲と同様に、基礎データ収集期間において診断運転条件として指定され得る。たとえば、定格出力の80〜100%で運転することが多い風車では、この出力時における主軸20の回転角速度ωmにおいて、ナセル90が回転している際の回転角速度ωの発生頻度の高い範囲を第2の所定範囲として選択すればよい。そして、主軸20の回転角速度ωmが第2の所定範囲であるときの診断パラメータを用いることによって、主軸20の回転に伴なう診断パラメータへの影響が抑制される。これにより、しきい値VTHを適切な値に設定することができ、その結果、ヨー軸受122の異常を早期に検出することができる。
さらには、測定時のノイズをより低減するために、さらに発電機50の発電量が第3の所定範囲内であることをヨー軸受診断運転条件に加えてもよい。一例であるが、主軸20の回転角速度ωmが定格運転の上限値であり、発電機50の発電量が定格の6〜8割程度となる、比較的高頻度に生じ得る運転条件を選定するのが好ましい。
[実施の形態2]
上記の実施の形態1では、主軸20の回転角速度ωmが所定範囲内(停止を含む。)であることをヨー軸受診断運転条件としているので、風況(風速)が頻繁に変わる場合には、診断パラメータを十分に収集できない可能性もある。
そこで、この実施の形態2では、主軸20の回転角速度に条件を設けることなく収集される診断パラメータを主軸20の回転角速度ωmに応じて補正し、主軸20の回転による影響を抑制した診断パラメータに基づいてヨー軸受122の異常診断が実施される。
この実施の形態2における状態監視システムの全体構成、風力発電装置10の構成、診断パラメータと故障モードとの関係は、実施の形態1と同じである。
そして、この実施の形態2に従う状態監視システムにおいては、上述のように、主軸20の回転角速度ωmに基づいて、ヨー軸受診断用の診断パラメータが補正される。具体的には、主軸20の回転角速度ωmが高いほど、センサ70Iの測定データ及びそれに基づく診断パラメータが大きく変動する。そこで、主軸20の回転に伴なう診断パラメータの変動を抑制するために、主軸20の回転角速度ωmが高いほど、補正前の診断パラメータに対する補正後の診断パラメータの比を小さくするように、診断パラメータが補正される。
(診断パラメータの補正処理)
診断パラメータの補正処理は、データサーバ330(図1)において実行される。データサーバ330は、センサ70K(図2)から主軸20の回転角速度ωm(rad/s)の検出値を受け、回転角速度ωmの平均値ωmaを次式(3)に基づいて算出する。
Figure 2016031047
ここで、tは時間であり、T1及びT2はそれぞれ計測開始時刻及び計測終了時刻であり、時間(T2−T1)が予め定められた時間に設定される。時間(T2−T1)は適宜設定され得る。さらに、データサーバ330は、値ωmaを回転角速度ωmの最大値ωmaMaxで除算することによって、無次元化した主軸20の回転角速度Ωを算出する。
Figure 2016031047
なお、最大値ωmaMaxは、風力発電装置10の仕様上の設定値であってもよいし、基礎データ収集期間において収集される回転角速度ωmの実測値の最大値であってもよい。
ここで、ヨー軸受122の状態を監視するセンサ70Iの測定データから算出される診断パラメータVmを主軸20の非回転時の診断パラメータの平均値Vm0で除算することによって得られる無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)を、上記の無次元化した主軸20の回転角速度Ωに対して整理すると、無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)と無次元化した主軸20の回転角速度Ωとの間には、図8に示されるような関係がみられる。
ここで、主軸20が非回転時の診断パラメータの平均値をVm0としたが、主軸20が非回転でかつナセル90が回転することが稀である場合もある。このような場合には、風車の定格出力時における主軸20の回転角速度や、基礎データ収集期間において高頻度に発生する主軸20の回転角速度における診断パラメータをVm0として選択してもよい。いずれの場合も、基準にすべき主軸20の回転角速度を定め、この基準回転角速度における診断パラメータをVm0として扱えばよい。以下では、理解の簡便性から、主軸20の非回転時の診断パラメータをVm0とした場合を想定して説明する。
図8は、無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)と、無次元化した主軸20の回転角速度Ωとの関係を示した図である。なお、この図8に示されるデータは、ヨー軸受122の異常が発生していない正常運転時に収集されたデータである。図8を参照して、Vm0は主軸20の非回転時における診断パラメータVmの値であるので、回転角速度Ωが0であるときは、無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)の値は1となる。そして、回転角速度Ωが大きくなるに従って、無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)の値は大きくなる。
この図8は、主軸20の非回転時における診断パラメータの値Vm0を基準として、主軸20の最大回転角速度(Ω=1)までの診断パラメータの増加傾向を示すものである。この主軸20の回転に伴なう診断パラメータの変動増分を取り除くように診断パラメータを補正することによって、ヨー軸受122の異常による診断パラメータの変動を正確に見積もることができる。
そこで、この実施の形態2に従う状態監視システムでは、図8に示されるデータに基づいて、無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)と、無次元化した主軸20の回転角速度Ωとの関係を示す近似関数L(補正関数)が算出される。そして、実測される回転角速度Ωに応じた近似関数L(補正関数)の値で診断パラメータVmを除算することによって、診断パラメータが補正される。
これにより、診断パラメータに対する主軸20の回転の影響が抑制されるので、主軸20の回転による振動パラメータの変動を考慮することなく、ヨー軸受122の異常診断を行なうためのしきい値を設定することができる。すなわち、主軸20の回転による振動パラメータの変動を考慮してしきい値を不必要に大きな値に設定する必要がない。したがって、異常診断のしきい値を適正レベルに下げることができ、異常診断において早期の異常検出を実現することが可能となる。
なお、無次元化した診断パラメータ(Vm/Vm0)と、無次元化した主軸20の回転角速度Ωとの関係を示す近似関数(補正関数)Lについては、種々の関数を採用し得る。この実施の形態2では、一例として、以下のような補正関数Fv(Ω)が用いられる。
Figure 2016031047
ここで、Vm1は、無次元化した主軸20の回転角速度Ωが1(すなわち、ωma=ωmaMax)のときの診断パラメータVmの値であり、αは定数である。定数αは、診断パラメータVmの実測値に基づいて決定され、たとえば図8に示されるデータの回帰式に基づいて決定される。
そして、診断パラメータVmは、式(5)で示される補正関数を用いて以下のように補正される。
Figure 2016031047
Vrecは、主軸20の回転角速度ωmに基づいて補正された、補正後の診断パラメータである。そして、この実施の形態2では、学習期間の終了時及び運用期間での処理において、診断パラメータの補正処理が実行され、補正後の診断パラメータVrecに基づいて各処理が実行される。
図9は、実施の形態2による状態監視システムの学習期間の動作を示すフローチャートである。図9を参照して、このフローチャートは、図5に示した実施の形態1における学習期間の動作を示すフローチャートにおいて、ステップS231をさらに含み、ステップS22,S25に代えてそれぞれステップS22A,S25Aを含む。
すなわち、ステップS20において、現在の運転条件がヨー軸受診断運転条件を満足する場合に、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データがモニタ装置80からデータサーバ330へ送信されると、データサーバ330は、診断パラメータVmと、測定データと、運転条件データとを受信して記憶部に格納する(ステップS22A)。
そして、ステップS24において、監視用端末340からデータサーバ330へ学習終了指令が送信され、ステップS23において、データサーバ330からモニタ装置80へ学習終了指令が送信されると、データサーバ330は、上式(5)で示される補正関数Fv(Ω)を決定する。具体的には、データサーバ330は、対象とする運転条件におけるωmaMax、Vm0、Vm1を決定し、最終的に補正関数の定数αを算出する。そして、データサーバ330は、記憶部に格納されたヨー軸受122の診断パラメータVmに対して、上式(6)に従って補正処理を行ない、補正後の診断パラメータVrecを生成して記憶部に保存する(ステップS231)。
次いで、データサーバ330は、記憶部に格納された診断パラメータVrecの統計的演算により、診断パラメータのしきい値を自動的に生成する(ステップS25A)。その後、ステップS26へ処理が進められ、ステップS25Aにおいて生成されたしきい値が、データサーバ330の記憶部に格納され、監視用端末340に送信される。
図10は、実施の形態2による状態監視システムの運用期間の動作を示すフローチャートである。図10を参照して、このフローチャートは、図6に示した実施の形態1における運用期間の動作を示すフローチャートにおいて、ステップS37〜S39に代えてそれぞれステップS37A〜S39Aを含む。
すなわち、ステップS34において、現在の運転条件がヨー軸受診断運転条件を満足していると判定され、その後ステップS36において、診断パラメータ、測定データ及び運転条件データがモニタ装置80からデータサーバ330へ送信されると、データサーバ330は、診断パラメータVm、測定データ及び運転条件データを受信し、上記の式(5),(6)に基づいて診断パラメータVmに補正処理を施す(ステップS37A)。
次いで、データサーバ330は、補正処理後の診断パラメータVrecと、学習期間に生成されたしきい値とに基づいて、ヨー軸受122の状態を判定する。たとえば、データサーバ330は、補正処理後の診断パラメータVrecが第2のしきい値WNを越えていたら、診断結果をWNとし、補正処理後の診断パラメータVrecが第1のしきい値CTを越えていたら、診断結果をCTとする(ステップS38A)。そして、データサーバ330は、この診断結果と、補正処理後の診断パラメータVrecと、測定データと、運転条件データとを記憶部に格納し、これらのデータを監視用端末340に送信する(ステップS39A)。その後、ステップS40へ処理が進められる。
この実施の形態2によれば、図7に示した実施の形態1の効果と同様の効果が得られる。再び図7を参照して、主軸20の回転に伴なう測定データの変動を考慮せずに診断パラメータVmが記録される場合、ヨー軸受122が正常であっても診断パラメータの変動が大きくなる(点線)。これにより、診断パラメータが異常であるか否かを判別するためのしきい値VTHAは、正常時における診断パラメータのピーク値よりも高い値に設定される必要があるので、比較的高い値に設定される必要がある。このため、ヨー軸受122の異常検出のタイミングが遅れがちになる。
これに対して、本実施の形態2では、主軸20の回転角速度ωmに基づいて診断パラメータVmが補正され、補正後の診断パラメータVrecを用いて学習期間及び運用期間での各処理を実行するようにしたので、主軸20の回転による診断パラメータの変動増大が抑制される(実線)。これにより、ヨー軸受122が異常か否かを診断するしきい値の設定を不必要に大きくする必要はなく、しきい値VTHを比較的低い値に設定することができるので、しきい値を不必要に大きくすることによる異常検出の遅れは発生しない。
また、主軸20の回転/停止に拘わらず診断パラメータを収集してヨー軸受122の異常診断をできるので、この観点からも、実施の形態1に比べてヨー軸受122の異常をさらに早期に検出し得る。
[実施の形態3]
上記の実施の形態2では、ヨー軸受122の診断パラメータを主軸20の回転角速度ωmに応じて補正するものとしたが、主軸20の回転角速度ωmに代えて、発電機50の発電量に応じて診断パラメータを補正してもよい。すなわち、発電量の変化は、増速機40に作用する伝達トルクの変化と連動しており、ヨー軸受122の近傍にも振動等の変化として現れる。そこで、この実施の形態3では、ヨー軸受122の診断パラメータを発電機50の発電量に応じて補正する。
発電機50の発電量に応じた診断パラメータの補正は、実施の形態2と同様の手法で行ない得る。すなわち、発電機50の発電量の平均値と最大値とから、上記の式(4)に倣って無次元化した発電量Ωを算出し、無次元診断パラメータVm/Vm0と無次元発電量Ωとの関係から、上記の式(5)に倣って補正関数Fv(Ω)を算出することができる。そして、上記の式(6)を用いて、補正後の診断パラメータVrecを算出することができる。
なお、主軸20の回転角速度ωmが上限に達した場合に、ブレード30のピッチ角を変化させることによって回転トルクを増加させて発電量を増加させることが行なわれる。そこで、主軸20の回転角速度ωmが上限値に達するまでは、主軸20の回転角速度に応じた診断パラメータの補正を行ない、主軸20の回転角速度ωmが上限に達すると、上述した発電機50の発電量に応じた補正をさらに追加するようにしてもよい。
この場合、診断パラメータの補正式は、たとえば以下のように示される。
Figure 2016031047
ここで、Πは発電機50の無次元発電量を示し、Fp(Π)は、無次元発電量Πに応じた補正関数である。また、Vmp0は、Ω=1で無次元発電量Πが0での診断パラメータVmの平均値であり、Vmp1は、Ω=1で無次元発電量Πが1に達したときの診断パラメータVmの平均値である。また、Pmは、発電量の対象時間中の平均値であり、PmMax,PmMinは、それぞれΩ=1での最大発電量及び最小発電量である。
この実施の形態3によれば、ヨー軸受122の診断パラメータVmに対して上述した補正を行なうことで、発電機50の発電量Pの変化によるノイズをさらに抑制してヨー軸受122の診断精度をさらに高めることができる。
なお、上記の各実施の形態では、ヨー軸受122の近傍にセンサ70Iを設け、センサ70Iの測定データから診断パラメータを算出してヨー軸受122の状態を診断するものとしたが、ヨー軸受122の診断に使用するセンサはこれに限られない。たとえば、主軸受60の状態を監視するセンサ70Aや、増速機40の状態を監視するセンサ70B、発電機50の状態を監視するセンサ70E等の測定データから算出される診断パラメータを用いてヨー軸受122の診断を行なってもよい。
また、上記の各実施の形態では、ジャイロセンサを含むセンサ70Jによってナセル90の回転角速度ωを検出し、その検出結果に基づいてナセル90が回転しているか否かを判別したが、これに限るものではなく、どのような手段でナセル90の回転角速度ωを検出してもよい。
たとえば、地磁気を測定する方位センサを用いて、方位の時間変化を測定し、方位角を時間で微分してナセル90の回転角速度ωを求めてもよい。
また、人工衛星を利用して位置を測定するGPS(Global Positioning System)センサを用いてもよい。2個のGPSセンサを所定距離だけ離間させてナセル90に設け、2個のGPSセンサの相対位置からナセル90の方位を求め、その方位を時間で微分してナセル90の回転角速度ωを求めてもよい。
また、1個のGPSセンサを用いてナセル90が1回転する際の軌跡を記録しておき、記録した軌跡と現在の位置情報からナセル90の方位角を計算し、その時間微分から回転角速度ωを求めてもよい。
また、映像記録装置でナセル90の周囲の景色を記録し、その変化から回転角速度ωを求めてもよい。
また、ナセル90を回転させるための駆動装置124の駆動電流及び駆動電圧のうちの少なくともいずれか一方を測定し、その測定値からナセル90の回転角速度ωを算出してもよい。
また、ナセル90を回転させるための歯車の回転を非接触の変位計で測定し、その測定値からナセル90の回転角速度ωを算出してもよい。
また、風力発電装置を別途監視するSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)からの情報からナセル90の回転角速度ωを求めてもよい。
また、上記の各実施の形態では、ヨー軸受122が異常か否かを診断するためのしきい値を学習期間に生成するものとしたが、上記のような学習期間を設けることなく、実験等によって得られる診断パラメータに基づいてしきい値を別途設定してもよい。すなわち、しきい値は、必ずしも学習期間において自動生成する必要はなく、実験等によって得られる診断パラメータから上記の式(5),(6)を導出し、式(6)を用いて補正した診断パラメータVrecに基づいてしきい値VTHを決定してもよい。
なお、上記の各実施の形態において、センサ70Iは、この発明における「第1の検出器」の一実施例に対応し、センサ70Jは、この発明における「第2の検出器」の一実施例に対応する。また、センサ70Kは、この発明における「第3の検出器」の一実施例に対応し、データサーバ330は、この発明における「制御装置」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 風力発電装置、20 主軸、30 ブレード、40 増速機、50 発電機、60 主軸受、70A〜70K センサ、80 モニタ装置、90 ナセル、100 タワー、122 ヨー軸受、124 駆動装置、126 リングギヤ、320 インターネット、330 データサーバ、340 監視用端末。

Claims (13)

  1. 風力発電装置を構成する機器の状態を監視する状態監視システムであって、前記風力発電装置は、風力を回転トルクに変換するためのブレードと、前記回転トルクを受ける主軸と、前記回転トルクを電力に変換する発電機と、支柱上部に設けられて前記主軸及び発電機を格納するナセルと、前記支柱上部において前記ナセルを旋回可能に支持するヨー軸受とを含み、
    前記機器の状態を検出する第1の検出器と、
    前記第1の検出器の検出結果に基づいて診断パラメータを生成するモニタ装置と、
    前記診断パラメータに基づいて前記機器の異常を診断する制御装置と、
    前記ナセルの回転速度を検出する第2の検出器と、
    前記主軸の回転速度を検出する第3の検出器とを備え、
    前記制御装置は、前記ナセルの回転速度が非零の第1の所定範囲内であるときの前記第3の検出器の検出結果に基づいて前記診断パラメータを補正し、補正後の診断パラメータについての初期値からの変化に基づいて前記ヨー軸受が異常か否かを診断する、状態監視システム。
  2. 前記制御装置は、前記主軸の回転速度を変数とする第1の補正関数を用いて前記診断パラメータを補正し、
    前記第1の補正関数は、前記主軸の回転速度が高いほど、補正前の診断パラメータに対する補正後の診断パラメータの比を小さくするように、前記診断パラメータを補正する関数である、請求項1に記載の状態監視システム。
  3. 前記第1の補正関数は、前記主軸の回転速度をその最大速度で除算することによって得られる無次元化された前記主軸の回転速度を変数とし、前記診断パラメータを前記主軸の非回転時の診断パラメータで除算することによって得られる無次元化された診断パラメータの関数である、請求項2に記載の状態監視システム。
  4. 前記制御装置は、前記診断前の所定期間における前記主軸の回転速度の平均値を算出し、その平均値に基づいて、前記第1の補正関数を用いて前記診断パラメータを補正する、請求項2又は請求項3に記載の状態監視システム。
  5. 前記制御装置は、前記発電機の発電量を変数とする第2の補正関数を用いて前記診断パラメータをさらに補正し、
    前記第2の補正関数は、前記発電量が多いほど、前記第2の補正関数による補正前の診断パラメータに対する補正後の診断パラメータの比を小さくするように、前記診断パラメータを補正する関数である、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  6. 前記制御装置は、前記主軸の回転速度が上限に達した場合にのみ、前記第2の補正関数を用いて前記診断パラメータをさらに補正する、請求項5に記載の状態監視システム。
  7. 前記第1の検出器は、前記ヨー軸受の近傍に設けられ、前記ヨー軸受の状態を検出する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  8. 前記制御装置は、前記風力発電装置を別途監視するSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)からの情報から得られる前記ナセルの回転速度が前記第1の所定範囲内であるときの前記診断パラメータに基づいて前記機器の異常を診断する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  9. 前記第2の検出器は、方位センサを含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  10. 前記第2の検出器は、ジャイロセンサを含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  11. 前記第2の検出器は、GPS(Global Positioning System)を含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  12. 前記第2の検出器は、前記ナセルを駆動する駆動装置の駆動電流及び駆動電圧の少なくとも一方を検出する検出器を含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の状態監視システム。
  13. 風力発電装置と、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の状態監視システムとを備える風力発電システム。
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