JP2015218402A - スカート - Google Patents

スカート Download PDF

Info

Publication number
JP2015218402A
JP2015218402A JP2014101297A JP2014101297A JP2015218402A JP 2015218402 A JP2015218402 A JP 2015218402A JP 2014101297 A JP2014101297 A JP 2014101297A JP 2014101297 A JP2014101297 A JP 2014101297A JP 2015218402 A JP2015218402 A JP 2015218402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skirt
pad
storage bag
pocket
wearer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014101297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6355966B2 (ja
Inventor
直久 神馬
Naohisa Jimba
直久 神馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jinba Co Ltd
Original Assignee
Jinba Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jinba Co Ltd filed Critical Jinba Co Ltd
Priority to JP2014101297A priority Critical patent/JP6355966B2/ja
Publication of JP2015218402A publication Critical patent/JP2015218402A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6355966B2 publication Critical patent/JP6355966B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Garments (AREA)

Abstract

【課題】スカートに内蔵させて骨盤の傾き是正するパッドの収納位置を調整でき、また着用者の動きによって前記パッドの収納位置がずれたり、スカートの上げ下ろしで前記パッドが邪魔にならないようにする。
【解決手段】骨盤の傾きを是正するパッド3を収納するポケットを設けたスカート1であって、着座する着用者4の臀部の座骨41に対向するスカート1の内面に、上下多段のポケット21,22,23を設けた収納袋2を取り付け、例えば下段のポケット21にパッド3を収納させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、骨盤の傾きを是正するパッドを収納するポケットを設けたスカートに関する。
スカートは、外面に様々な装飾を施して審美性を高めるほか、例えば特許文献1に見られるように、内面にパッドを添わせて審美性を高める場合がある。特許文献1が開示するスカートは、臀部に対応する裏布の内側に、開口部を上方へ向けた収納袋を配置させ、前記収納袋にパッド(ヒップパッド)を収納させる(特許文献1・[請求項1]ほか)。これにより、スカートの外面に表れる臀部の曲面形状がパッドにより矯正され、ヒップラインを美しく見せることができる(特許文献1・[0012])。
特許文献1は、明示していないが、ヒップラインの審美性を高める観点から、パッドは左右の臀部に対して均等に宛てがわれる(特許文献1・[図1][図2])。このため、パッドを収納する収納袋も、ウエストベルトの背面側左右中央からスカートの内面に吊り下げられている。また、スカートの外面に表れる臀部の曲面形状は、主に臀部の上面側であるため、スカートの着用者に関係なく、ウエストベルト直下に収納袋を設け、前記収納袋に収納したパッドを臀部の上面側に宛てがうようにしている。
特開平08-296106号公報
近年、仕事や趣味で、椅子に座って長時間パソコンに向かうことが多くなるにつれて、骨盤の傾きが様々な障害を引き起こすことが分かって来ている。骨盤が傾いたまま長時間椅子に座り続けると、肩こりや腰痛を引き起こす。また、骨盤が傾いたまま長時間椅子に座り続けると、仙腸関節にストレスを加えてぎっくり腰を引き起こしたり、背骨に歪みを生じさせて変形関節症や椎間板ヘルニアを患うリスクを高めたりする問題がある。更に、骨盤が傾いたまま長時間椅子に座り続けると、背骨に付着している筋肉や靭帯にもダメージを与えて、慢性的な痛みを引き起こす場合もある。
このため、例えば骨盤の傾きに起因する肩こりや腰痛を患う人は、骨盤の下がった側の座骨と座面との間に折り畳んで厚みを調整したハンドタオル等を介在させ、骨盤の傾きを一時的に是正し、障害の発生を抑制又は防止している。しかし、座る度に、骨盤の下がった側の座骨と座面との間に前記ハンドタオル等を介在させ、立ち上がると前記ハンドタオル等を回収することは手間がかかる。ここで、特許文献1を参考に、スカートの内側に前記ハンドタオル等に代わるパッドを収納するポケットを設けることが考えられる。
ところが、骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑止又は防止することを目的として、特許文献1が開示するスカートをそのまま利用できない。例えば、ハンドタオル等に代わるパッドは、臀部の下面側で、着用者の身長に合わせた収納位置(高さ)が調整できなければならない。また、骨盤の下がった側の座骨に宛てがうため、パッドはスカートの背面側左右いずれかに偏り、かつウエストベルトより下がった位置に設けたポケットに収納される必要がある。この場合、着用者の動きによってパッドの収納位置がずれたり、スカートの上げ下ろしでパッドが邪魔になることも検討しなければならない。
特許文献1が開示するスカートは、異なる目的のため、骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑止又は防止することを目的としてパッドを内蔵させる場合の問題点を解決しえない。そこで、骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑制又は防止することを目的として前記骨盤の傾きを是正するパッドをスカートに内蔵させる場合、臀部の下面側の収納位置を、ウエストサイズでスカートを選ぶ着用者の身長に合わせて高さ方向(上下方向)に調整でき、また着用者の動きによってパッドの収納位置がずれたり、スカートの上げ下ろしでパッドが邪魔にならないようにするため、検討した。
検討の結果開発したものが、骨盤の傾きを是正するパッドを収納するポケットを設けたスカートであって、着座する着用者の臀部の座骨に対向するスカートの内面に、上下多段のポケットを設けた収納袋を取り付け、上下多段に並ぶ前記ポケットのいずれかにパッドを収納させたスカートである。本発明が適用されるスカートは種類を問わない。ポケットは、対応させる身長の範囲を区分する数に合わせて用意し、各区分を代表する身長の着用者の臀部の座骨に対向するスカートの内面にそれぞれのポケットが対応するように、上下段に並べる。これから、ポケットの数は身長の範囲と区分する数により決定される。
「傾いた骨盤を是正する」とは、骨盤の傾きをなくし、着座姿勢で前記骨盤を水平にすることを意味する。「着座する着用者の臀部の座骨に対向するスカートの内面」の位置は、スカートの着用者が着座した状態において、ウェストベルトの下方、かつ背面側左右いずれかに偏った位置で、着用者の身長により多少上下(着座姿勢で前後)にずれる。本発明のスカートは、前記「着座する着用者の臀部の座骨に対向するスカートの内面」の位置に対して上下多段にポケットが並ぶ収納袋を取り付け、前記ポケットのいずれかにパッドを収納させることにより、着用者の身長に合わせてパッドの位置調節を可能にして、パッドが必ず座骨と座面との間に介装できるようにしている。
収納袋は、スカートの内面に直接位置固定させるほか、いずれかのポケットに収納するパッドを錘として垂下させるように、上縁をスカートの内面(ウエストベルトを含む)から吊り下げてもよい。また、収納袋は、スカートの内面(ウエストベルトを含む)に縫着して分離不能にしてもよいが、不要時に取り外せるように、着脱自在にスカートの内面(ウエストベルトを含む)に取り付けるとよい。
収納袋は、スカートの内面に添わせた立体曲面に成形されているとよい。本発明のスカートは、収納袋が上下多段にポケットを並べるため、どうしても全体が上下に長尺となる。このため、収納袋が平面であると、スカートの内面に収納袋の角部が突っ張って外部から分かりやすくなり、スカートの審美性を損なう。スカートの内面に添わせた立体曲面に形成された収納袋は、こうした角部がスカートの内面に突っ張ることを防止する。
また、収納袋は、スカートの内面(ウエストベルトを含む)に上縁を連結させて吊り下げるほか、前記スカートの内面と側縁とを可撓製部材により連結されて、スカートの内面に取り付けるとよい。上縁をスカートの内面に連結させた収納袋は、ポケットに収納したパッドを錘として安定に吊り下げられるが、更に側縁を可撓製部材によりスカートの内面に縫着することにより、左右の揺れを防止し、また2点でスカートの内面に連結することにより、前記スカートの内面からの離れてぶらつくことを防止する。
スカートの内面に対する収納袋の上縁は、縫着による分離不能な連結でもよいが、ボタン及びフック、ループ及びフックや面ファスナーの掛合による着脱自在な連結がよい。また、収納袋の側縁は、収納袋の上縁をスカートの内面に縫着した場合は同様に縫着し、収納袋の上縁をスカートの内面に着脱自在とした場合は同様にボタン及びフック、ループ及びフックや面ファスナーの掛合により着脱自在な連結にするとよい。
本発明のスカートに用いるパッドは、弾性変形して緩衝機能を有するものも利用できるが、弾性変形しやすい樹脂層と弾性変形しにくい樹脂層との二層構造で、弾性変形しにくい樹脂層をスカートの外側に向けて収納袋のポケットに収納させる方が好ましい。本発明におけるパッドは、傾いた骨盤を正常に戻すため、弾性変形しにくい樹脂層により座面に対する一定の厚みを確保し、また緩衝機能を発揮して座骨を安定して受け取めるため、弾性変形しやすい樹脂層で座骨を包み込んで支持する。
パッドの厚さを一定として、弾性変形しやすい樹脂層を厚くすると、弾性変形して潰れる割合が多くなり、座骨と座面とに挟まれたパッドは元の厚みに比べて薄くなりやすく、逆に弾性変形しにくい樹脂層を厚くすると、弾性変形して潰れる割合が少なくなり、座骨と座面とに挟まれたパッドは元の厚みに比べてそれほど薄くならない。これから、各樹脂層を構成する素材の弾性率の相対的な差により異なるが、弾性変形しやすい樹脂層と弾性変形しにくい樹脂層とが同厚である方が、厚みの確保と緩衝機能を発揮した座骨の安定した支持とを両立させやすい。
このほか、パッドは、角部のない連続した外周縁を有する正面視形状に成形され、収納袋は、各ポケットの下周縁を前記パッドの外周縁に倣わせた組み合わせにするとよい。パッドの外周縁に角部がなくなれば、パッドの外周縁がスカートの内面に突っ張ってスカートの外観の審美性を失わせることがなくなる。また、収納袋のポケットがパッドの外周縁に倣わせた下周縁を有すれば、前記ポケットに対してパッドがずれなく収納され、パッドの姿勢が安定する。
本発明のスカートは、骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑止又は防止することを目的として前記骨盤の傾きを是正するパッドの収納位置を着用者の身長に合わせて高さ方向(上下方向)に調整できるようにし、パッドが必ず座骨と座面との間に介装できるようにしている。これは、収納袋に上下多段のポケットを設け、前記ポケットから選択してパッドを収納できるようにした効果である。これにより、スカートの着用者の身長が違っても、確実に座骨と座面との間にパッドを介装でき、骨盤の傾きを是正して前記骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑止又は防止することができる。
収納袋がスカートの内面に添わせた立体曲面に成形されていると、収納袋がスカートの内面で突っ張ることがなくなり、スカートの外見を崩して審美性を損なう事態を回避できる。本発明のスカートの内面に取り付ける収納袋は、パッドを収納するポケットが上下多段にあり、どうしても長尺になるため、平面のままだとスカートの内面に添いにくい。スカートの内面に添わせた立体曲面に成形された収納袋は、スカートの審美性を損ねることなく、高さ方向にパッドの収納位置を調整できる効果をもたらす。
また、収納袋は、上縁と側縁とをそれぞれスカートの内面に連結させて取り付け、スカートの背面側左右いずれかに偏って配置される収納袋の取付位置を安定させ、更にスカートの内面からの離れてぶらつくことを防止することにより、着用者の動きによってパッドの収納位置がずれたり、スカートの上げ下ろしでパッドが邪魔になったりしないようにできる。スカートの内面に対する収納袋を着脱自在にすると、不要時に収納袋を外すことができ、利用者によってパッドの有無を選択できるスカートの提供が可能になる。
本発明のスカートに用いるパッドは、弾性変形しやすい樹脂層と弾性変形しにくい樹脂層との二層構造とし、弾性変形しにくい樹脂層をスカートの外側に向けて収納袋のポケットに収納させると、座面に対する一定の厚みを確保する働きと、緩衝機能により座骨を包み込んで安定して支持させる働きとを両立でき、骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑止又は防止する本発明の目的がよりよく実現される。また、前記働きを兼ね備えることにより、パッドは厚みを抑えることができ、パッドが不要に浮き出てスカートの外観の審美性を失わせる虞れを低減又はなくすことができる。
同様に、パッドは、角部のない連続した外周縁を有する正面視形状に成形され、収納袋は、各ポケットの下周縁を前記パッドの外周縁に倣わせた組み合わせにすると、パッドの外周縁がスカートの内面に突っ張ってスカートの外観の審美性を失わせることをなくすことができる。このように、本発明のスカートは、骨盤の傾きに起因する様々な障害の発生を抑止又は防止するパッドの配置や構成又は構造を特定しながら、スカートの外観を崩すことなく、審美性を担保する点に特徴を有する。
本発明を適用したスカートの一例を裏返した正面図である。 本例の収納袋及びパッドを表す正面図である。 本例のパッドを表す斜視図である。 本例のスカートを着用した着用者が立った状態を表す背面図である。 本例のスカートを着用した着用者が椅子に座った状態を表す側面図である。 本例のスカートを着用した着用者が椅子に座った状態を表す正面図である。 従来のスカートを着用した着用者が椅子に座った状態を表す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明を適用したスカート1は、図1に見られるように、下段のポケット21、中段のポケット22、そして上段のポケット23を設けた収納袋2を、ウエストベルト11の背面内側左部分(図1に表されるスカート1は裏返しているため、左右が逆になっている)から内面に吊り下げ、例えば前記下段のポケット21に骨盤41(後掲図6参照)の傾きを是正するパッド3を収納させた構成である。収納袋2は、いずれかのポケット21,22,23に収納したパッド3が着用者4の座骨42に対向できるように、スカート1の背面内側左部分又は右部分に偏って吊り下げられればよい。
本例のスカート1は、ウエストベルト11の周方向に等間隔で3つずつ並ぶ吊り下げ用ループ12,12,12を、前記ウエストベルト11の背面内側左部分及び右部分それぞれに設け、収納袋2の上縁に前記等間隔で並べた吊り下げ用ボタン24,24,24を、例えば左部分の吊り下げ用ループ12,12,12に引っ掛けることにより、収納袋2を着脱自在に吊り下げるようにしている。吊り下げ用ループ12は、環状に閉じた糸条からなる可撓性部材であり、収納袋2が上下左右に動く自由度を与えている。
また、本例のスカート1は、後身の中央縫着線に位置決め用ループ13を設け、収納袋2は、前記中央縫着線側にある内側縁の下方に開閉自在なスナッパーテープ25を設けて、前記位置決め用ループ13に前記スナッパーテープ25を掛け回して閉じることにより、収納袋2が左右に揺れることや、スカート1の内面からの離れてぶらつくことを防止している。位置決め用ループ13は、環状に閉じた糸条からなる可撓性部材で、スナッパーテープ25は、環状に開閉自在な布テープからなる可撓性部材であり、両者がそれぞれ又は相まって、収納袋2が上下左右に動く自由度を与えている。
このように、本例のスカート1は、ウエストベルト11に設けた吊り下げ用ループ12に吊り下げ用ボタン24を掛合させて吊り下げ、中央縫着線に設けた位置決め用ループ13にスナッパーテープ25を掛け回して閉じることにより、上下2カ所で収納袋2を支持しており、それぞれ吊り下げ用ループ12、位置決め用ループ13、そしてスナッパーテープ25が撓む範囲で、収納袋2が上下左右に動く自由度を与えながら、スカート1の内面に対する位置が大きくずれないようにしている。
本例の収納袋2は、図2に見られるように、下段のポケット21、中段のポケット22、そして上段のポケット23それぞれを構成する袋が上下方向にずれて重ねられ、左右にまっすぐな上縁から同幅で延びる各ポケット21,22,23の幅が14cm、前記上縁から下方に突な円弧状に形成された下段のポケット21の底211の最下端までの長さが36cmである長尺物で、上段のポケット23の裏生地を上方に延長させた上縁にタック26を設けて前記裏生地を立体曲面に成形し、ウエストベルト11の周方向等間隔に並ぶ3個の吊り下げ用ボタン24,24,24を設け、下段のポケット21の内側縁の下方に開閉自在なスナッパーテープ25を設けている。ダーツ26を設けて立体曲面に形成された収納袋2は、ウエストベルト11直下のスカート1の内面に倣って、スカート1の内面に突っ張ることをなくし、前記スカート1の審美性を損ねないようにしている。
下段のポケット21、中段のポケット22及び上段のポケット23は、それぞれ表生地及び裏生地を側縁及び下縁で縫着し、上縁を開放してパッド3を出し入れさせる口を設けた同じ構成で、上段のポケット23の裏生地を上方に延長し、前記上段のポケット23の表生地を裏生地として中段のポケット22の表生地を縫着し、そして前記中段のポケット22の表生地を裏生地として下段のポケット21の表生地を縫着している。下段のポケット21、中段のポケット22及び上段のポケット23それぞれの表生地及び裏生地は、収納したパッド3が飛び出しにくいように、前記パッド3が滑りにくいスレーキを用いている。
本例の下段のポケット21、中段のポケット22及び上段のポケット23は、それぞれの底211,221,231が、収納するパッド3の円弧状である外周縁に合わせて、下方に突な円弧状に形成されている。本例の収納袋2は、ウエストベルト11から自由状態で垂らした状態で、下段のポケット21の底211の最下端がウエストベルト11の下縁(本例では収納袋2の上縁とほぼ一致)から36cm、中段のポケット22の底221の最下端がウエストベルト11の下縁から34cm、そして上段のポケット23の底231の最下端がウエストベルト11の下縁から32cm下がった位置となるように、上下方向等間隔に2cmずつずらしている。各ポケット21,22,23の開放された口も前記底211,221,231の差に一致して上下にずれている。収納袋2の下縁となる下段のポケット21の底211が円弧状に形成されると、収納袋2の角部が突っ張るような事態を回避して、スカート1の内側に収納袋2を吊り下げても、前記スカート1の審美性が損なわれないようにできる。
また、下段のポケット21、中段のポケット22及び上段のポケット23は、それぞれの底211,221,231を、収納するパッド3の円弧状である外周縁に合わせて円弧状としたことにより、パッド3が滑りにくいスレーキを用いてポケット21,22,23を構成したことと、パッド3及び底211,221,231が同形状の嵌まり合いとが相まって、収納されたパッド3がずれないようにしている。このほか、底211,221,231を円弧状にしたことにより、下段のポケット21、中段のポケット22及び上段のポケット23からパッド3を取り出す際に引っかかりがないようにもしている。
本例のパッド3は、図3に見られるように、幅12cm、長さ15cmの平面視楕円形(図2参照)又は平面視俵形で、同厚の弾性変形しやすい樹脂層31と弾性変形しにくい樹脂層32との二層構造の樹脂板で、全体を6mm厚〜10mm厚(各樹脂層31,32を3mm厚〜5mm厚)、好ましくは全体を8mm厚(各樹脂層31,32を4mm厚)とする。弾性変形しやすい樹脂層31は軟質ウレタンフォームを、また弾性変形しにくい樹脂層32は特殊高密度軟質ウレタンフォームシートをそれぞれ例示でき、両者を色違いにして見分けている(図示では、弾性変形しにくい樹脂層32にハッチングを付して色違いを表現している)。本例のパッド3は、弾性変形しやすい樹脂層31を内側(座骨42に対向する側)に向けて、例えば下段のポケット21に収納させる。これにより、本例のパッド3は、骨盤41の傾きを是正するために必要な厚みを確保しながら、弾性変形しやすい樹脂層31の弾性変形により座骨42を包んで緩衝機能を発揮し、前記座骨42を安定して支持する。
着用者4が本例のスカート1を着用した状態では、図4に見られるように、スカート1の内側に吊り下げられた収納袋2は、スカート1の内側に倣って角部等の突っ張ることがなく、また下段のポケット21に収納されたパッド3は、着用者4が立った状態で着用者4の臀部より少し下がった位置にあって前記臀部から離れているため、収納袋2及びパッド3のいずれも輪郭がスカート1に現れず、収納袋2やパッド3の存在が外部から確認されることがない。これは、収納袋2を内側に吊り下げたことが、スカート1の審美性を損ねることがないことを意味する。
本例のパッド3は、既述したように、着用者4が立った状態で着用者4の臀部より少し下がった位置にあるため、前記臀部とスカート1との間に挟まれず、収納袋2自体が比較的自由な状態(上下左右に動く状態)にある。ここで、本例の収納袋2は、上縁がウエストベルト11の吊り下げ用ループ12と吊り下げ用ボタン24との掛合、内側縁が中央縫着線の位置決め用ループ13とスナッパーテープ25との掛合により、一定の上下左右の移動を許容しながら吊り下げ位置が特定されているため、スカート1が動いても大きくふらつくことがなく、着用者の動きを阻害することがない。
スカート1を着用した着用者4が椅子5に座った状態では、図5及び図6に見られるように、パッド3が着座する着用者の臀部の座骨42の下方に位置し、前記座骨42と座面51との間に介在する。このとき、収納袋2は、背面側左に偏って吊り下げられているため、パッド3が座面51との間で介在する座骨42は、着用者4の左側のみである。これにより、パッド3がなければ左側に傾く骨盤41(図7参照。身体の中心線が鉛直線から正面向かって右に傾いている)を是正して、着用者4の着座姿勢を真っすぐにさせる(図6参照。身体の中心線が鉛直線と一致している)。
このとき、立体曲面に形成された収納袋2は、着座姿勢の着用者4の臀部に倣って湾曲するスカート1に倣って曲がるため、輪郭がスカート1に現れることがない。また、パッド3は、着用者4の臀部及び大腿部とスカート1との間に挟まれて変形するところ、ほとんどが臀部と座面51とに挟まれて外部から見えなくなり、仮に臀部から外周縁がはみ出したとしても、前記外周縁が円弧状になっているため、やはり輪郭がスカート1に現れることがない。このように、本発明の収納袋2及びパッド3は、スカート1の着用者が座った状態でも、スカート1の審美性を損ねない。
そして、本発明のスカート1は、パッド3が座骨42と座面51との間に介在し、骨盤41の傾きを是正することにより、骨盤の傾きが引き起こす様々な障害(ぎっくり腰の誘因、変形関節症や椎間板ヘルニアを患うリスクを高める、慢性的な痛みを引きこす等)を抑制又は防止する。そして、こうした効用をもたらす収納袋2及びパッド3の存在を外部に知られることなく、すなわちスカート1の審美性を損なうことなく、手軽に利用できる点に、本発明の特徴がある。
骨盤41の傾きを是正するパッド3は、着用者4が着座した状態で座骨42と座面51との間に介在しなければ意味がない。ここで、収納袋2の吊り下げ基準となるウエストベルト11から着座姿勢の着用者4の座骨42までの距離は、着用者4の身長に比例して増減する。このため、本発明のスカート1は、着用者4が収納袋2の上段、中段又は下段のポケット21,22,23を選択してパッド3を収納する。パッド3は、選択されたポケット21,22,23(上述までの例示では下段のポケット21)に上方から挿入されているだけなので、簡単に取り出すことができ、収納するポケット21,22,23を選択し直すことができる。
本例のスカート1は、収納袋2が着脱自在であるため、例えばスカート1の背面側右に収納袋2を付け替えて、骨盤41が右に傾いた着用者4の前記骨盤41の傾きを是正させることもできる。これは、本発明に汎用性があり、着用者4の骨盤41の状態による利用態様の変更が容易であることを意味している。また、本発明の利用態様から外れるが、背面側左右両方に収納袋2を吊り下げて左右両側にパッド3を配置して、簡易的な座布団として利用させることもできる。逆に、パッド3が不要になれば、パッド3のみを収納袋2から取り出したり、収納袋2そのものを取り外したりすればよい。
1 スカート
11 ウエストベルト
12 吊り下げ用ループ
13 位置決め用ループ
2 収納袋
21 下段のポケット
211 下段のポケットの底
22 中段のポケット
221 中段のポケットの底
23 上段のポケット
231 上段のポケットの底
24 吊り下げ用ボタン
25 スナッパーテープ
3 パッド
31 弾性変形しやすい樹脂層
32 弾性変形しにくい樹脂層
4 着用者
41 骨盤
5 椅子
51 座面

Claims (5)

  1. 骨盤の傾きを是正するパッドを収納するポケットを設けたスカートであって、
    着座する着用者の臀部の座骨に対向するスカートの内面に、上下多段のポケットを設けた収納袋を取り付け、上下多段に並ぶ前記ポケットのいずれかにパッドを収納させてなるスカート。
  2. 収納袋は、スカートの内面に添わせた立体曲面に成形された請求項1記載のスカート。
  3. 収納袋は、スカートの内面に上縁を連結させて吊り下げるほか、前記スカートの内面と側縁とを可撓製部材により連結された請求項1又は2いずれか記載のスカート。
  4. パッドは、弾性変形しやすい樹脂層と弾性変形しにくい樹脂層との二層構造で、弾性変形しにくい樹脂層をスカートの外側に向けて収納袋のポケットに収納させる請求項1〜3いずれか記載のスカート。
  5. パッドは、角部のない連続した外周縁を有する正面視形状に成形され、
    収納袋は、各ポケットの下周縁を前記パッドの外周縁に倣わせた請求項1〜4いずれか記載のスカート。
JP2014101297A 2014-05-15 2014-05-15 スカート Active JP6355966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101297A JP6355966B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 スカート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014101297A JP6355966B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 スカート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015218402A true JP2015218402A (ja) 2015-12-07
JP6355966B2 JP6355966B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=54778034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014101297A Active JP6355966B2 (ja) 2014-05-15 2014-05-15 スカート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6355966B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6385620U (ja) * 1986-11-26 1988-06-04
JP2007270381A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hisato Sasaki 緩衝機能付き巻きスカート
US20090031469A1 (en) * 2007-07-31 2009-02-05 Arnold Spivis Christensen Combination garment and figure-enhancing device and method
JP2012224957A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Takako Kawabata 痛み防止ショーツ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6385620U (ja) * 1986-11-26 1988-06-04
JP2007270381A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hisato Sasaki 緩衝機能付き巻きスカート
US20090031469A1 (en) * 2007-07-31 2009-02-05 Arnold Spivis Christensen Combination garment and figure-enhancing device and method
JP2012224957A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Takako Kawabata 痛み防止ショーツ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6355966B2 (ja) 2018-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7017567B2 (ja) 複数の搬送配向を有する調節可能チャイルドキャリア
JP6868579B2 (ja) クッションの改良およびクッション関連の改良
JP5906289B2 (ja) シーティングユニット用の同調背もたれ
JP2019088891A (ja) ベビーキャリア
AU2006221161B2 (en) A baby carrier
RU2728826C1 (ru) Детская переноска
CN106999743A (zh) 一种支撑装置
US8856985B2 (en) Connector system for mattress
EP2493355B1 (en) Containing structure for small children fitted with a dynamic backrest
KR20020048191A (ko) 절첩식 의자
US6122784A (en) Travel headrest
US10362877B2 (en) Cushion with supporting frame for upholstered furniture
JP6355966B2 (ja) スカート
WO2013020171A1 (en) Seat
US9408470B2 (en) Method of improving seat comfort, seat and cushion set according to the same
US6830293B2 (en) Seat pad for outdoor furniture
KR20110063946A (ko) 목 보호대
US10945528B1 (en) Chair seat board and chair including same
JP6758014B2 (ja) 運動追随性ブラジャー
JP5079308B2 (ja) 椅子における背板へのカバーの取付構造
JP3202950U (ja) バッグ
JP3239304U (ja) 組み合わせ式背もたれクッションユニット
KR102341649B1 (ko) 기울어짐을 방지할 수 있는 지지 부재 및 이를 포함하는 힙시트
EP3243491B1 (en) Back support cushion
JP5503690B2 (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6355966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250