JP2015218005A - 可動体移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噛合チェーンの姿勢を安定させることが可能な可動体移動装置を提供する。【解決手段】可動体移動装置11は、チェーン部材12a,12bを有する噛合チェーン12と、収容部13と、噛合チェーン12に連結された可動体14と、可動体14と収容部13とを連結する伸縮リンク機構15と、噛合チェーン12をガイドするガイド部16とを備える。伸縮リンク機構15は、支軸61を中心として互いに交差した状態で回動するように連結された二対の交差アーム部材43〜46を有する。ガイド部16は、伸縮リンク機構15における交差アーム部材43〜46同士が交差する交差部分Kと噛合チェーン12との間に、噛合チェーン12との間に隙間が形成されるように配置される。そして、伸縮リンク機構15が伸長する際の交差アーム部材43〜46の回動に伴ってガイド部16を噛合チェーン12に向けて押圧する押圧機構を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、進退移動可能な噛合チェーンを用いて可動体を移動させる可動体移動装置に関する。
従来から、進退移動可能な複数対のチェーン部材が進行方向への移動に伴い相互に噛み合って一体化する一方で退行方向への移動に伴い相互に噛み外れて分岐する噛合チェーンを駆動させることにより、被作動体(可動体)を移動させる噛合チェーン式進退作動装置(可動体移動装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。こうした噛合チェーン式進退作動装置では、進退移動可能な噛合チェーンの進行方向側の端部が被作動体に連結され、駆動モーターによる駆動スプロケットの回転駆動に伴って噛合チェーンが被作動体とともに進退移動するようになっている。
また、こうした噛合チェーン式進退作動装置は、対をなすチェーン部材同士が噛み合うことで一体化した噛合状態にある噛合チェーンの傾きを抑制するべく、その噛合チェーンの進退移動方向を伸縮方向にして伸縮自在な進退ガイドを備えている。進退ガイドは、複数のリンクをジグザクに交差させた状態で回動自在に連結したレイジートング機構(伸縮リンク機構)によって構成されている。
この進退ガイドは噛合チェーンを挟んだ両側に配置され、各進退ガイドのX字状構造の交差部分には噛合チェーンを進退移動方向に沿って移動するようにガイドする溝状ガイド部が設けられている。溝状ガイド部には、噛合チェーンのチェーン連結ピンの端部が挿通される溝部が噛合チェーンの進退移動方向に沿って延びるように設けられている。
そして、チェーン部材同士が噛み合って直棒状に一体化した噛合状態にある噛合チェーンの各チェーン連結ピンの端部が溝状ガイド部の溝部内を進退移動方向に移動するように溝状ガイド部によって噛合チェーンをガイドすることで、噛合チェーンの傾きが抑制される。
特開2013−216475号公報
ところで、上述のような噛合チェーン式進退作動装置では、噛合チェーンにおける直棒状に一体化した噛合状態となる噛合部分の長さに関係なく、当該噛合部分と溝状ガイド部との間の隙間がほぼ一定になっている。このため、特に噛合部分が最も長くなるように噛合チェーンが進行方向へ移動した状態では、直棒状に一体化した噛合状態にある噛合チェーンががたつき易くなるので、噛合チェーンの姿勢が安定しなくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、噛合チェーンの姿勢を安定させることが可能な可動体移動装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する可動体移動装置は、進退移動可能な少なくとも一対のチェーン部材を有し、対をなすチェーン部材同士が進行方向に移動することで相互に噛み合って一体化する一方、その一体化した噛合状態から前記チェーン部材同士が退行方向に移動することで相互に噛み外れて分岐する噛合チェーンと、前記噛合チェーンの前記退行方向側に固定状態で配置される基体部と、前記噛合チェーンに連結されて前記噛合チェーンとともに前記噛合チェーンの進退移動方向へ移動可能な可動体と、前記可動体と前記基体部との間に伸縮自在に配置されて前記基体部と前記可動体とを相対移動可能に連結する伸縮リンク機構と、前記対をなすチェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンを前記進退移動方向に沿って移動するようにガイドするガイド部とを備え、前記伸縮リンク機構は、前記伸縮リンク機構の伸縮方向と直交する方向に延びる支軸を中心として互いに交差した状態で回動するように連結された少なくとも一対の交差アーム部材を有し、前記ガイド部は、前記伸縮リンク機構における前記一対の交差アーム部材同士が交差する交差部分と前記噛合チェーンとの間に、少なくとも前記噛合チェーンとの間に隙間が形成されるように配置され、前記伸縮リンク機構が伸長する際の前記交差アーム部材の回動に伴って前記ガイド部を前記噛合チェーンに向かって押圧する押圧機構を備えた。
この構成によれば、噛合チェーンが進行方向に移動することで伸縮リンク機構が伸長すると、押圧機構によってガイド部が噛合チェーンに向かって押圧されるので、ガイド部と噛合チェーンとの間の隙間が小さくなって噛合チェーンのがたつきが抑制される。したがって、噛合チェーンの姿勢を安定させることが可能となる。
上記可動体移動装置において、前記押圧機構は、前記伸縮リンク機構が最も伸長した状態では、前記ガイド部が少なくとも前記噛合チェーンと接触するように、前記ガイド部を押圧することが好ましい。
この構成によれば、噛合チェーンが進行方向に移動して伸縮リンク機構が最も伸長した状態では、ガイド部が噛合チェーンと接触するため、噛合チェーンの姿勢を効果的に安定させることが可能となる。
上記可動体移動装置において、前記押圧機構は、前記伸縮リンク機構が最も縮んだ状態では、前記ガイド部を押圧しないことが好ましい。
この構成によれば、噛合チェーンが退行方向に移動して伸縮リンク機構が最も縮んだ状態では、ガイド部が噛合チェーンによって押圧されないため、ガイド部と噛合チェーンとの間の隙間が確保される。したがって、ガイド部と噛合チェーンとの間の隙間によって、噛合チェーンと他の部材との位置関係の誤差を吸収することが可能となる。
上記可動体移動装置において、前記押圧機構は、前記交差アーム部材の回動に伴って回動するカム部と、前記カム部と係合し、前記カム部の回動力を、前記ガイド部を前記噛合チェーン側に押圧する押圧力に変換する変換部とを有していることが好ましい。
この構成によれば、噛合チェーンが進行方向に移動して伸縮リンク機構が伸長する際の交差アーム部材の回動を利用してガイド部を噛合チェーン側に押圧することが可能となる。
上記可動体移動装置において、前記支軸は、前記一対の交差アーム部材のうちの一方に固定された状態で他方の前記交差アーム部材を回動自在に支持しており、前記カム部は前記支軸と一体に形成され、前記変換部は前記ガイド部と一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、カム部が支軸と一体に形成され、且つ変換部がガイド部と一体に形成されているので、カム部を支軸と別体で構成する場合及び変換部をガイド部と別体で構成する場合に比べて部品点数を低減することが可能となる。
本発明によれば、噛合チェーンの姿勢を安定させることができる。
一実施形態の可動体移動装置の斜視図。 図1の分解斜視図。 伸縮リンク機構が最も伸長したときの可動体移動装置の正面図。 伸縮リンク機構が伸縮するときの可動体移動装置の正面図。 伸縮リンク機構が最も収縮したときの可動体移動装置の正面図。 図3の要部拡大断面図。 図4の要部拡大断面図。 図5の要部拡大断面図。 ガイド部とカム部の位置関係を示す斜視図。 ガイド部と噛合チェーンとの間の隙間の大きさと、カム部の長手方向と伸縮方向とのなす角度との関係を示すグラフ。 変更例におけるガイド部と噛合チェーンとの間の隙間の大きさと、カム部の長手方向と伸縮方向とのなす角度との関係を示すグラフ。 変更例におけるガイド部と噛合チェーンとの間の隙間の大きさと、カム部の長手方向と伸縮方向とのなす角度との関係を示すグラフ。 変更例におけるガイド部と噛合チェーンとの間の隙間の大きさと、カム部の長手方向と伸縮方向とのなす角度との関係を示すグラフ。 変更例におけるガイド部と噛合チェーンとの間の隙間の大きさと、カム部の長手方向と伸縮方向とのなす角度との関係を示すグラフ。 変更例におけるガイド部と噛合チェーンとの間の隙間の大きさと、カム部の長手方向と伸縮方向とのなす角度との関係を示すグラフ。
以下、可動体移動装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、可動体移動装置11は、互いに噛合可能な一対のチェーン部材12a,12bを有するとともにその長手方向に沿って進退移動可能な噛合チェーン12と、噛合チェーン12の退行方向側に固定状態で配置される基体部の一例としての収容部13と、噛合チェーン12の進行方向側の端部に連結された可動体14とを備えている。さらに、可動体移動装置11は、可動体14と収容部13との間に伸縮自在に配置されて収容部13と可動体14とを相対移動可能に連結する伸縮リンク機構15と、伸縮リンク機構15に支持された状態で噛合チェーン12を進退移動方向に沿って移動するようにガイドするガイド部16とを備えている。
なお、本実施形態では、可動体14を移動させる際の噛合チェーン12の進退移動方向と伸縮リンク機構15の伸縮方向Zとが一致している。そして、以下の記載では、伸縮リンク機構15が伸びる方向(図1では上方向)を伸長方向Z1とする一方、伸縮リンク機構15が縮む方向(図1では下方向)を収縮方向Z2とする。すなわち、伸長方向Z1は噛合チェーン12の進行方向と一致し、収縮方向Z2は噛合チェーン12の退行方向と一致する。
さらに、伸縮方向Zと直交する方向のうち、対をなすチェーン部材12a,12b同士が相互に噛み合って一体化した噛合状態にある噛合チェーン12が退行方向への移動に伴いチェーン部材12a,12b同士を相互に噛み外れさせて分岐させる方向を分岐方向X(図3では左右方向)とする。そして、伸縮方向Z及び分岐方向Xの両方と直交する方向を前後方向Y(図3では紙面と直交する方向)として、各方向を図示するものとする。また、図3〜図5では、収容部13の外装17(図1参照)の図示を省略して、収容部13の内部構成を図示している。
図3に示すように、収容部13内における分岐方向Xの中央部には、前後方向Yに延びる軸線を中心に正逆両方向に回転可能なスプロケット18が片方のチェーン部材12b(噛合チェーン12)と噛み合うように設けられている。スプロケット18は、図示しないモーターによって正逆両方向に回転駆動される。そして、このスプロケット18の回転駆動に伴って噛合チェーン12は伸縮方向Zに沿って進退移動する。
さらに、収容部13は、前後方向Yにおいて外装17(図1参照)と略同一の矩形状をなす誘導板19を備えている。誘導板19の内面には、噛合状態から分岐した一対のチェーン部材12a,12bが渦巻きながら移動するように、一対のチェーン部材12a,12bを誘導可能な一対の渦巻状の誘導溝20が図3において左右対称となるように設けられている。なお、図2に示すように、収容部13における伸長方向Z1側の面には、噛合チェーン12が挿通される挿通孔21が形成されている。
図2及び図6に示すように、噛合チェーン12を構成する一対のチェーン部材12a,12bは、進退移動方向(伸縮方向Z)に沿った直列方向へ順次に連結される複数の内プレート30と複数の外プレート31とをそれぞれ有している。さらに、一対のチェーン部材12a,12bは、前後方向Yで対向する内プレート30間に組み付けられる円筒状のブシュ32と、直列方向で端部同士が重なり合って隣り合う内プレート30と外プレート31とをブシュ32に挿通された状態で連結するピン33とを有している。
そして、一方のチェーン部材12aにおける内プレート30及び外プレート31は、他方のチェーン部材12bにおける内プレート30及び外プレート31とそれぞれ噛合可能に構成されている。すなわち、噛合チェーン12は、一対のチェーン部材12a,12bの進行方向(伸長方向Z1)への移動に伴って一対のチェーン部材12a,12bの内プレート30同士及び外プレート31同士がそれぞれ相互に噛み合うことで直棒状に一体化した剛体構造の噛合状態となる。
一方、噛合状態にある噛合チェーン12は、一対のチェーン部材12a,12bの退行方向(収縮方向Z2)への移動に伴って一対のチェーン部材12a,12bの内プレート30同士及び外プレート31同士がそれぞれ相互に噛み外れることで分岐方向Xに分岐される。なお、一対のチェーン部材12a,12bは、長手方向における進行方向(伸長方向Z1)側の端部が可動体14に連結されている。可動体14には各種の機能部材(例えば、昇降テーブルやクレーンなど)が取り付けられるようになっており、噛合チェーン12の進退移動に伴って可動体14が移動すると、可動体14に取り付けられた機能部材も可動体14と一緒に移動する。
図1及び図2に示すように、伸縮リンク機構15は、レイジートング機構を構成する第1〜第8アーム部材41〜48を有した一対のリンクユニット49を備えている。一対のリンクユニット49は、前後方向Yにおいて噛合チェーン12を挟んだ両側に配置されている。そして、一対のリンクユニット49の第1〜第8アーム部材41〜48は、前後方向Yで端部同士を重ね合わせつつ伸縮リンク機構15の伸縮方向Zへ直列に順次ジグザグに連なるように、前後方向Yに延びる第1〜第6軸部51〜56によってそれぞれ回動可能に連結されている。
第1〜第8アーム部材41〜48のうち、第3及び第5アーム部材43,45は一枚のアーム板によって構成され、残りの第1、第2、第4、第6〜第8アーム部材41,42,44,46〜48は前後方向Yに隙間を空けて配置された一対のアーム板によって構成されている。そして、第1〜第6軸部51〜56は、一対のリンクユニット49を、一対のリンクユニット49が互いに同期して伸縮するように連結している。
すなわち、伸縮リンク機構15の伸長方向Z1側を先端側とし、伸縮リンク機構15の収縮方向Z2側を基端側としたとき、第1軸部51は第1アーム部材41の先端部と第3アーム部材43の基端部とを回動自在に連結し、第2軸部52は第2アーム部材42の先端部と第4アーム部材44の基端部とを回動自在に連結している。第3軸部53は第4アーム部材44の先端部と第5アーム部材45の基端部とを回動自在に連結し、第4軸部54は第3アーム部材43の先端部と第6アーム部材46の基端部とを回動自在に連結している。
第5軸部55は第6アーム部材46の先端部と第7アーム部材47の基端部とを回動自在に連結し、第6軸部56は第5アーム部材45の先端部と第8アーム部材48の基端部とを回動自在に連結している。なお、一対のリンクユニット49におけるそれぞれの第3アーム部材43と第4アーム部材44、及び、第5アーム部材45と第6アーム部材46は、少なくとも一対(本実施形態では四対)の交差アーム部材の一例として機能する。すなわち、本実施形態における一つのリンクユニット49が有する交差アーム部材の数は二対になっている。
各アーム部材41〜48のうち最も退行方向(伸長方向Z2)側に位置する第1アーム部材41及び第2アーム部材42は、それらの収容部13側の端部である基端部が前後方向Yに延びる第1基端側軸部57及び第2基端側軸部58により収容部13に対してそれぞれ回動可能に連結されている。第1基端側軸部57及び第2基端側軸部58は、収容部13における分岐方向Xに間隔を置いた各々の位置に移動不能に設けられている。
一方、各アーム部材41〜48のうち最も進行方向(伸長方向Z1)側に位置する第7アーム部材47及び第8アーム部材48は、それらの可動体14側の端部である先端部が前後方向Yに延びる第1先端側軸部59及び第2先端側軸部60により可動体14に対してそれぞれ回動可能に連結されている。第1先端側軸部59及び第2先端側軸部60は、可動体14における分岐方向Xに間隔を置いた各々の位置に移動不能に設けられている。
図2及び図6に示すように、各リンクユニット49の第3アーム部材43と第4アーム部材44、及び第5アーム部材45と第6アーム部材46は、これらが互いに交差する交差部分Kにおいて前後方向Yに延びる支軸61によって互いに交差した状態で回動するようにそれぞれ連結されている。
ここで、第3アーム部材43と第4アーム部材44との交差部分Kの構成について詳述する。また、第3アーム部材43と第4アーム部材44との交差部分Kと、第5アーム部材45と第6アーム部材46との交差部分Kとは同一構成になっている。このため、第5アーム部材45と第6アーム部材46との交差部分Kの構成は、以下の交差部分Kの説明において、第3及び第4アーム部材43,44を第5及び第6アーム部材45,46として読み替えるとともに、アーム板43a,44aをアーム板45a,46aとして読み替えればよい。
図6に示すように、第3アーム部材43は、第3アーム部材43を構成する一枚のアーム板43aが第4アーム部材44を構成する一対のアーム板44aの間に挿入された状態で、第4アーム部材44と交差している。交差部分Kにおいて、アーム板43aの中央には第1貫通孔62が形成され、一対のアーム板44a中央にはそれぞれ第2貫通孔63が形成されている。第1貫通孔62の径は、各第2貫通孔63の径よりも若干大きくなっている。そして、第1貫通孔62及び各第2貫通孔63は、前後方向Yにおいて一直線上に並んでいる。
第1貫通孔62には円筒状の第1筒状部材64が回動不能に挿嵌され、第1筒状部材64内には円筒状の第2筒状部材65が回動可能に挿通されている。第1筒状部材64の両端部は前後方向Yにおける一対のアーム板44aの内側に位置しており、第2筒状部材65の両端部は一対のアーム板44aの第2貫通孔63にそれぞれ回動不能に挿嵌されている。この場合、第2筒状部材65の両端部は、前後方向Yにおいて一対のアーム板44aの外側へ僅かに突出している。
支軸61における前後方向Yの中央部よりもやや噛合チェーン12側寄りの位置には、直方体状のカム部66が一体に形成されている。支軸61におけるカム部66よりも噛合チェーン12側とは反対側の部分は第2筒状部材65内に噛合チェーン12側から挿入され、当該部分の先端部は第2筒状部材65における噛合チェーン12側とは反対側から突出しているとともにねじ溝61aを有している。
ねじ溝61aにはナット67が螺合されている。そして、ナット67を締めることで、第2筒状部材65が前後方向Yにおいてナット67とカム部66とによって挟圧されて、第4アーム部材44に支軸61が固定される。この場合、支軸61は、第4アーム部材44に固定された状態で、第1筒状部材64及び第2筒状部材65を介して第3アーム部材43を回動自在に支持している。したがって、カム部66は、伸縮リンク機構15の伸縮に伴う支軸61を中心とした第4アーム部材44の回動に伴って回動する。なお、交差部分Kにおける一対のアーム板44aと一枚のアーム板43aとの間の隙間には、円環板状の図示しないスペーサーがそれぞれ介在されている。
図3〜図5に示すように、第1〜第6軸部51〜56は、伸縮リンク機構15の伸縮時に、それぞれ分岐方向Xで対をなす第1軸部51と第2軸部52、第3軸部53と第4軸部54、及び第5軸部55と第6軸部56が、伸縮方向Zにおける互いの位置を略同じにするとともに、分岐方向Xへは互いに略同じ間隔を有する位置状態となるように変位する。同様に、第1〜第6軸部51〜56は、伸縮リンク機構15の伸縮時に、それぞれ伸縮方向Zにおいて隣り合う第1軸部51と第3軸部53と第5軸部55、及び第2軸部52と第4軸部54と第6軸部56が、分岐方向Xにおける各位置を略同じにするとともに、伸縮方向Zへは互いに略同じ間隔を有する位置状態となるように変位する。
次に、ガイド部16の構成について詳述する。
図8及び図9に示すように、ガイド部16は、全体として略直方体状をなしており、前後方向Yにおける一対のリンクユニット49の交差部分Kと噛合チェーン12との間にそれぞれ配置されている。この場合、各ガイド部16は、前後方向Yにおいて噛合チェーン12との間に隙間Sが形成されるように配置される。ガイド部16は、その中央部に前後方向Yに延びる軸孔70が貫通するように形成されている。ガイド部16における交差部分K側の面には、伸縮方向Zの両側が開放された凹部71が形成されている。
凹部71は、伸縮方向Zに長い矩形状の底面71aと、底面71aと分岐方向Xの両側で隣接する2つの側面71bとを備えている。したがって、両側面71bはガイド部16と一体に形成されている。なお、両側面71bは、分岐方向Xにおいて底面71aから離れるに連れて凹部71の前後方向Yの深さが徐々に浅くなるように傾斜している。ガイド部16の軸孔70は凹部71の底面71aに開口しており、軸孔70には支軸61におけるカム部66よりも噛合チェーン12側の部分が、凹部71側から回動可能に挿入されている。すなわち、支軸61はガイド部16を回動可能に支持している。したがって、ガイド部16は、伸縮リンク機構15の伸縮に伴い、支軸61と一緒に伸縮方向Zに移動する。
そして、カム部66は、その長手方向が伸縮方向Zと一致する位置態様(図9の二点鎖線で示す位置態様)になった場合、凹部71の両側面71bと係合しないので、ガイド部16を押圧しない。一方、カム部66は、その長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が大きくなるように支軸61と一体に回動されて凹部71の両側面71bと係合する位置態様(例えば図9の実線で示す位置態様)になった場合、ガイド部16を噛合チェーン12に向かって押圧する。
したがって、凹部71の両側面71bは、カム部66の回動力を、ガイド部16を噛合チェーン12に向かって押圧する押圧力に変換する変換部として機能する。本実施形態では、カム部66と凹部71の両側面71bとにより、ガイド部16を噛合チェーン12に向かって押圧する押圧機構が構成されている。
ガイド部16における噛合チェーン12側の面は前後方向Yと直交する平面になっており、当該面には分岐方向Xに所定間隔を置いて並ぶ一対の凹溝72が伸縮方向Zに延びるように形成されている。一対の凹溝72は、伸縮方向Zの両側が開放されており、噛合状態にある噛合チェーン12のピン33の端部を収容している。
次に、可動体移動装置11において、噛合チェーン12を進退移動させて、可動体14を伸縮方向Zに移動させる場合の作用について説明する。
さて、図5及び図8に示すように、可動体14が収容部13に対して最も近づいた状態、すなわち伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態では、各カム部66が各ガイド部16の凹部71の両側面71bに係合しないので、各カム部66が各ガイド部16を押圧しない。したがって、各ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sが確保されている。そして、スプロケット18を正転(図5において時計方向に回転)させると、噛合チェーン12は、各ガイド部16にガイドされながら進行方向へ移動することで、対をなすチェーン部材12a,12bが相互に噛み合って直棒状に一体化される。
引き続き、噛合チェーン12が直棒状に一体化された噛合状態で挿通孔21から送り出されて伸長方向Z1に向かって進行移動すると、図4及び図7に示すように、可動体14が噛合チェーン12の先端に押されて収容部13から離れるように移動するとともに、伸縮リンク機構15が伸長方向Z1に向けて伸長する。このとき、各支軸61のカム部66は、伸縮リンク機構15の伸縮に伴う各支軸61を中心とした各第4アーム部材44及び各第6アーム部材46の回動に伴って回動する。
すると、各支軸61のカム部66が各ガイド部16の凹部71の両側面71bと係合するので、各ガイド部16が各カム部66によって噛合チェーン12に向かって押圧される。これにより、各ガイド部16が噛合チェーン12に接触し、各ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sがなくなる。このため、各ガイド部16と噛合チェーン12との間でのがたつきが抑制される。
引き続き、噛合チェーン12が直棒状に一体化された噛合状態で挿通孔21から送り出されて伸長方向Z1に向かって進行移動すると、図3及び図6に示すように、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態になる。このとき、各支軸61のカム部66は、伸縮リンク機構15の伸縮に伴う各支軸61を中心とした各第4アーム部材44及び各第6アーム部材46の更なる回動に伴って回動する。
すると、各支軸61のカム部66が各ガイド部16の凹部71の両側面71bとさらに深く係合するので、各ガイド部16が各カム部66によって噛合チェーン12に向かってさらに押圧される。これにより、各ガイド部16が噛合チェーン12に圧接するので、各ガイド部16が噛合チェーン12を強固に支持する。このため、噛合チェーン12の姿勢が安定しにくいとされる伸縮リンク機構15が最も伸長した状態で、噛合チェーン12の姿勢が安定する。
また、図10のグラフには、上述した伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態から最も伸長した状態になるまでにおける、隙間Sの大きさと、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度との関係が示されている。
図10のA点では、伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態になっており、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が0度になっている、すなわちカム部66の長手方向と伸縮方向Zとが一致している。このため、カム部66がガイド部16の凹部71の両側面71bに係合しないので、カム部66がガイド部16を押圧しない。したがって、隙間Sが確保される。
図10のB点では、A点からカム部66が回動してカム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が10度になっている。そして、本実施形態において、カム部66は、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が10度以下ではガイド部16の凹部71の両側面71bに係合しないように設定されているので、B点ではガイド部16を押圧しない。したがって、図10におけるA点とB点では隙間Sの大きさが変わらない。
図10のC点では、B点からカム部66が回動してカム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が50度になっている。そして、C点では、カム部66がガイド部16の凹部71の両側面71bに係合することで、ガイド部16が噛合チェーン12に軽く接触するように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されている。したがって、図10におけるC点では、隙間Sがなくなっている。すなわち、図10におけるB点からC点に向かうにつれて急激に隙間Sが小さくなり、伸縮リンク機構15が半分程度伸長したとき(図10のC点)に隙間Sが完全になくなる。
図10のD点では、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態になっており、C点からカム部66が回動してカム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が60度になっている。そして、D点では、カム部66がガイド部16の凹部71の両側面71bに係合することで、ガイド部16が噛合チェーン12に圧接するように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されている。したがって、D点では、噛合チェーン12がガイド部16から圧力を受けた状態になっている。すなわち、噛合チェーン12に対するガイド部16の圧接度合いは、図10におけるC点からD点に向かうにつれて徐々に大きくなる。
一方、図3に示すように、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態で、スプロケット18を逆転(図3において反時計方向に回転)させると、噛合チェーン12は、収縮方向Z2へ退行移動するとともに、挿通孔21から収容部13内に収容される。このとき、噛合チェーン12を構成する一対のチェーン部材12a,12bは、相互に噛み外れて分岐される。さらにこのとき、噛合チェーン12の先端部は可動体14に連結されているため、可動体14は噛合チェーン12に引っ張られて収容部13に近づくように移動するとともに、伸縮リンク機構15は収縮方向Z2に向けて収縮する。
そして、伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態及びその直前の状態、すなわちカム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度が10度以下となる状態では、各カム部66が各ガイド部16の凹部71の両側面71bに係合しなくなるので、各カム部66が各ガイド部16を押圧しなくなる。このため、各ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sが確保される。したがって、噛合チェーン12の挿通孔21に対する前後方向Yの位置がずれた場合に、この位置のずれた分が隙間Sによって吸収される。この結果、噛合チェーン12が収容部13における挿通孔21の周縁部分に当たることが抑制される。
以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)可動体移動装置11は、伸縮リンク機構15が伸長する際の第4アーム部材44及び第6アーム部材46の回動に伴って各ガイド部16を噛合チェーン12に向かって押圧する押圧機構を備えている。このため、噛合チェーン12が進行方向に移動することで伸縮リンク機構15が伸長すると、押圧機構によってガイド部16が噛合チェーン12に向かって押圧されるので、ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sを小さくすることができる。したがって、噛合チェーン12のがたつきを抑制することができるので、噛合チェーン12の姿勢を安定させることができる。
(2)可動体移動装置11において、押圧機構は、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態では、各ガイド部16が噛合チェーン12に圧接するように、各ガイド部16を押圧する。したがって、噛合チェーン12が進行方向に移動して伸縮リンク機構15が最も伸長した状態では、各ガイド部16が噛合チェーン12を強固に支持するため、噛合チェーン12の姿勢を効果的に安定させることができる。
(3)可動体移動装置11において、押圧機構は、伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態では、各ガイド部16を押圧しない。このため、噛合チェーンが退行方向に移動して伸縮リンク機構が最も縮んだ状態では、各ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sを確保することができる。したがって、各ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sによって、噛合チェーン12と挿通孔21との前後方向Yにおける位置関係の誤差を吸収することができる。この結果、噛合チェーン12が収容部13における挿通孔21の周縁部分にぶつかることを抑制することができる。
(4)可動体移動装置11において、押圧機構は、第4アーム部材44及び第6アーム部材46の回動に伴って回動する各カム部66と、カム部66と係合し、各カム部66の回動力を、各ガイド部16を噛合チェーン12側に押圧する押圧力に変換する各側面71bとを有している。このため、噛合チェーン12が進行方向に移動して伸縮リンク機構15が伸長する際の第4アーム部材44及び第6アーム部材46の回動を利用して各ガイド部16を噛合チェーン12側に押圧することができる。
(5)可動体移動装置11において、各カム部66は各支軸61と一体に形成され、各側面71bは各ガイド部16と一体に形成されている。このため、各カム部66を各支軸61と別体で構成する場合及び各側面71bを各ガイド部16と別体で構成する場合に比べて部品点数を低減することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は次のように変更してもよい。
・伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態から最も伸長した状態になるまでにおける、隙間Sの大きさと、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度との関係を、図11のグラフに示すようにしてもよい。すなわち、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態(図11のD点)で、ガイド部16が噛合チェーン12に軽く接触するように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されるようにしてもよい。
・伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態から最も伸長した状態になるまでにおける、隙間Sの大きさと、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度との関係を、図12のグラフに示すようにしてもよい。すなわち、図12のB点から徐々に隙間Sが小さくなり、伸縮リンク機構15が8割程度伸長したとき(図12のC点)に隙間Sが完全になくなるようにする。その後、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態(図12のD点)になるまでガイド部16の噛合チェーン12に対する圧接度合いが徐々に大きくなるように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されるようにしてもよい。
・伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態から最も伸長した状態になるまでにおける、隙間Sの大きさと、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度との関係を、図13のグラフに示すようにしてもよい。すなわち、図13のB点から急激に隙間Sが小さくなり、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態(図13のD点)で、ガイド部16が噛合チェーン12に軽く接触するように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されるようにしてもよい。
・伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態から最も伸長した状態になるまでにおける、隙間Sの大きさと、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度との関係を、図14のグラフに示すようにしてもよい。すなわち、図14のB点で隙間Sが完全になくなるようにガイド部16が噛合チェーン12に圧接し、その後、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態(図14のD点)になるまでガイド部16の噛合チェーン12に対する圧接度合いが変わらないように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されるようにしてもよい。
・伸縮リンク機構15が最も縮んだ状態から最も伸長した状態になるまでにおける、隙間Sの大きさと、カム部66の長手方向と伸縮方向Zとのなす角度との関係を、図15のグラフに示すようにしてもよい。すなわち、図15のB点で隙間Sが完全になくなるようにガイド部16が噛合チェーン12に軽く接触し、その後、伸縮リンク機構15が最も伸長した状態(図15のD点)になるまでガイド部16の噛合チェーン12に対する接触状態が変わらないように、ガイド部16がカム部66によって噛合チェーン12に向けて押圧されるようにしてもよい。
・図10〜図15のグラフにおけるB点の位置(隙間Sが狭まり始める位置)は、適宜変更してもよい。この場合、B点の位置は、カム部66及び側面71b(ガイド部16)のうちの少なくとも一方の形状を変更することで、容易に調整(変更)することができる。
・カム部66は、必ずしも支軸61と一体に形成する必要はない。すなわち、カム部66は、支軸61と別体で構成するようにしてもよい。
・側面71bは、必ずしもガイド部16と一体に形成する必要はない。すなわち、側面71bは、ガイド部16と別体で構成するようにしてもよい。
・押圧機構は、第4アーム部材44及び第6アーム部材46にそれぞれ設けられ、伸縮リンク機構15が伸長する際の第4アーム部材44及び第6アーム部材46の回動に伴って回動してねじが螺進することで、各ガイド部16を噛合チェーン12に向けて押圧するねじ機構によって構成するようにしてもよい。
・押圧機構は、第4アーム部材44及び第6アーム部材46にそれぞれ設けられ、伸縮リンク機構15が伸長する際の第4アーム部材44及び第6アーム部材46の回動に伴って回動することで、各ガイド部16を噛合チェーン12に向けて押圧する螺旋状の押圧面を有するカムによって構成するようにしてもよい。
・ガイド部16は、噛合チェーン12に対して滑りやすい材料によって構成してもよい。このようにすれば、噛合チェーン12が伸縮方向Zに移動する際におけるガイド部16と噛合チェーン12との間の摺動抵抗を低減することができる。
・ガイド部16における噛合チェーン12との対向面にローラーを回転可能に設けるようにしてもよい。このようにすれば、ガイド部16が噛合チェーン12側に押圧されてローラーが噛合チェーン12に接触した状態で噛合チェーン12が伸縮方向Zに移動する際に、ローラーが回転するので、噛合チェーン12が伸縮方向Zに移動する際の抵抗を低減しつつ噛合チェーン12をガイドすることができる。
・前後方向Yで対向する一対のガイド部16のうちのいずれか一方を押圧する押圧機構を省略するようにしてもよい。
・伸縮リンク機構15が最も伸長した状態であっても、各ガイド部16と噛合チェーン12との間に隙間Sが形成されていてもよい。この場合の隙間Sの大きさは、伸縮リンク機構15が最も収縮した状態における各ガイド部16と噛合チェーン12との間の隙間Sよりも小さい。
・伸縮リンク機構15は、リンクユニット49を1つだけ備えるように構成してもよいし、リンクユニット49を三つ以上備えるように構成にしてもよい。この場合、一つのリンクユニット49には、少なくとも1つのガイド部16を設ければよい。
・噛合チェーン12は、二対以上のチェーン部材12a,12bを噛み合わせて一体化されるように構成してもよい。
・一つのリンクユニット49が有する交差アーム部材の数は、一対であってもよいし、三対以上であってもよい。この場合、一つのリンクユニット49には、少なくとも1つのガイド部16を設ければよい。
・スプロケット18は、チェーン部材12a,12bごとに設けるようにしてもよい。
・可動体移動装置11は、何れの向きに配置してもよい。例えば、伸縮方向Zが鉛直方向と一致するように配置してもよい。この場合、収容部13を可動体14よりも重力方向側に配置してもよいし、収容部13を可動体14よりも反重力側に配置してもよい。あるいは、可動体移動装置11を、例えば伸縮方向Zが水平方向と一致するように配置してもよい。
11…可動体移動装置、12…噛合チェーン、12a,12b…チェーン部材、13…基体部の一例としての収容部、14…可動体、15…伸縮リンク機構、16…ガイド部、43…交差アーム部材を構成する第3アーム部材、44…交差アーム部材を構成する第4アーム部材、45…交差アーム部材を構成する第5アーム部材、46…交差アーム部材を構成する第6アーム部材、61…支軸、66…押圧機構を構成するカム部、71b…押圧機構を構成する変換部の一例としての側面、K…交差部分、S…隙間、Z…伸縮方向。

Claims (5)

  1. 進退移動可能な少なくとも一対のチェーン部材を有し、対をなすチェーン部材同士が進行方向に移動することで相互に噛み合って一体化する一方、その一体化した噛合状態から前記チェーン部材同士が退行方向に移動することで相互に噛み外れて分岐する噛合チェーンと、
    前記噛合チェーンの前記退行方向側に固定状態で配置される基体部と、
    前記噛合チェーンに連結されて前記噛合チェーンとともに前記噛合チェーンの進退移動方向へ移動可能な可動体と、
    前記可動体と前記基体部との間に伸縮自在に配置されて前記基体部と前記可動体とを相対移動可能に連結する伸縮リンク機構と、
    前記対をなすチェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンを前記進退移動方向に沿って移動するようにガイドするガイド部と
    を備え、
    前記伸縮リンク機構は、前記伸縮リンク機構の伸縮方向と直交する方向に延びる支軸を中心として互いに交差した状態で回動するように連結された少なくとも一対の交差アーム部材を有し、
    前記ガイド部は、前記伸縮リンク機構における前記一対の交差アーム部材同士が交差する交差部分と前記噛合チェーンとの間に、少なくとも前記噛合チェーンとの間に隙間が形成されるように配置され、
    前記伸縮リンク機構が伸長する際の前記交差アーム部材の回動に伴って前記ガイド部を前記噛合チェーンに向かって押圧する押圧機構を備えた可動体移動装置。
  2. 前記押圧機構は、前記伸縮リンク機構が最も伸長した状態では、前記ガイド部が少なくとも前記噛合チェーンと接触するように、前記ガイド部を押圧することを特徴とする請求項1に記載の可動体移動装置。
  3. 前記押圧機構は、前記伸縮リンク機構が最も縮んだ状態では、前記ガイド部を押圧しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可動体移動装置。
  4. 前記押圧機構は、
    前記交差アーム部材の回動に伴って回動するカム部と、
    前記カム部と係合し、前記カム部の回動力を、前記ガイド部を前記噛合チェーン側に押圧する押圧力に変換する変換部と
    を有していることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の可動体移動装置。
  5. 前記支軸は、前記一対の交差アーム部材のうちの一方に固定された状態で他方の前記交差アーム部材を回動自在に支持しており、
    前記カム部は前記支軸と一体に形成され、
    前記変換部は前記ガイド部と一体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の可動体移動装置。
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