JP2015217428A - 非磁性保持環の冷間拡環加工方法及び拡環加工装置 - Google Patents

非磁性保持環の冷間拡環加工方法及び拡環加工装置 Download PDF

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俊文 今頭
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Abstract

【課題】加工硬化によって与えられる機械強度のばらつきを簡易に抑制できる非磁性保持環の冷間拡環加工方法の提供。【解決手段】非磁性保持環の円形孔内部に配置した複数のダイスを同期させて放射状外方に向けて移動させ該円形孔を拡張加工する拡環加工方法である。円形孔の内周面にダイスの押付面を押し付ける拡環ステップを少なくとも2回以上繰り返し、連続する拡環ステップの間には、隣接するダイスの間隙を縮める縮小ステップと、内周面におけるダイスの押し付け位置を円周方向に変更させる回転ステップとを含むことを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、円形孔を有する非磁性保持環の拡環加工方法及びその装置に関し、特に、複数のダイスを円形孔内部に配置し同期させて放射状外方に向けて移動させ非磁性保持環の円形孔を拡張加工する拡環加工方法及びその装置に関する。
発電機にロータコイルを取り付けるためにロータの肩部に焼き嵌めされるエンドリングやロータを固定するためのリテーニングリングと称される非磁性鋼からなるリング状(環状)の保持環が知られている。特に、大型のタービン発電機に用いられる非磁性保持環では、例えば、径の大きなロータの回転による遠心力に対して重量のあるロータコイルを保持できるだけの機械強度が要求される。一般的には、オーステナイト非磁性鋼からなる高強度鋼部材をリング状に鍛造・機械加工した上で、加工硬化を与えるように冷間加工を施して供される。
ところで、リング状の鋼部材の加工方法としては、リング内周面と外周面の両側をローラで挟んで押圧するとともに、上下両端面もローラで挟んで押圧しながら、リング状の鋼部材を周方向に回転させるリングミルによる鍛造加工方法が広く知られている。また、リング状の鋼部材の円形(中央)孔にマンドレルを差し込み、鋼部材の外周からダイスをプレスによってマンドレルに向けて押し込みながら、リングを回転させるマンドレルによる鍛造加工方法も知られている。これらいずれの加工方法も、ローラやダイスといった押圧部材を押し付ける鋼部材のリング内周面と対をなす外周面を拘束しながら鍛造加工を行っており、また、周方向に鋼部材を回転させながら鍛造加工を行うため、周方向に比較的均一な塑性変形を与えていくことが可能である。
一方、上記したような非磁性保持環の冷間加工、特に、大型の非磁性保持環の冷間加工では、リング状の鋼部材の円形(中央)孔を外方へ向けて押し拡げるような、拡環加工が行われる。
例えば、特許文献1では、分割ダイスを用いたリング状の鋼部材の冷間加工方法が開示されている。詳細には、中心軸に垂直な断面を多角形とする角錐台形の芯金(ポンチ)と、芯金外周の角錐面のそれぞれに当接して長手方向に摺動し得る所定数の分割ダイスとからなる複合ダイスを鋼部材の円形孔の内部に挿入して、これにプレス機により芯金を圧下していく。芯金の圧下に伴い、その角錐面に摺動する分割ダイスのそれぞれが同期しながら放射状外方に向けて移動する。ここで分割ダイスのそれぞれは、全ての分割ダイスを連続(集合)させたときに外周側を円筒面とする外周面を有し、かかる外周面を鋼部材の円形孔の内周面に当接させ、外側に向けて押圧するのである。これによって鋼部材の円形孔の径を拡大させるように冷間加工を付与できる。
このような分割ダイスを用いたリング状の鋼部材の冷間加工では、リングミルやマンドレルによる鍛造加工方法とは異なり、押圧部材である分割ダイスを押し付ける鋼部材のリング内周面と対をなす外周面を拘束せずに拡環加工を行っている。
特公平1−42327号公報
分割ダイスを用いたリング状の鋼部材の冷間加工では、リング周方向に沿って局所的に加工量にムラを生じ、加工硬化による機械強度に部分的なばらつきを生じ易い。これに対して、特許文献1では、一次加工としてテーパを有するポンチを鋼部材の中央孔に圧入して拡環を行い、更に、二次加工として複合ダイスを用いて拡環を行うとしている。
本発明は、上記したような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、加工硬化によって与えられる機械強度のばらつきを簡易に抑制できる非磁性保持環の冷間拡環加工方法及び拡環加工装置を提供することにある。
本発明者らは、分割ダイスを用いたリング状の鋼部材の冷間加工において加工量にムラを生じる原因について、ダイスが分割されているため、鋼部材の内周面へ押し付けたダイスの当接する押付面が不連続であることにあると考え、解析及び実験を通じて本発明をするに至った。
すなわち、本発明による冷間拡環加工方法は、非磁性保持環の円形孔内部に配置した複数のダイスを同期させて放射状外方に向けて移動させ該円形孔を拡張加工する拡環加工方法であって、前記円形孔の内周面に前記ダイスの押付面を押し付ける拡環ステップを少なくとも2回以上繰り返し、連続する前記拡環ステップの間には、隣接する前記ダイスの間隙を縮める縮小ステップと、前記内周面における前記ダイスの押し付け位置を円周方向に変更させる回転ステップとを含むことを特徴とする。
かかる発明によれば、ダイス同士の間隙を縮めるとともに非磁性保持環の円形孔内周面におけるダイスの押し付け位置を順次変更し、周方向に沿って局所的に加工量のムラを生じることを減じ得て、非磁性保持環の機械強度のばらつきを抑制できるのである。
上記した発明において、前記縮小ステップは、前記ダイスの前記押付面の面積を拡げるアダプタを取り付ける取付けステップを含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、アダプタを取り付けるだけで簡易に押付面の面積を拡げて、非磁性保持環の機械強度のばらつきを抑制できる。
上記した発明において、前記取付けステップは、曲率半径の異なる前記押付面を有する前記アダプタを複数枚重ねて取り付けるステップであり、外周側でより大なる前記曲率半径を有する前記アダプタを与えることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、大なる曲率半径により押付面の面積を簡易に増大させ得て、非磁性保持環の機械強度のばらつきを抑制できる。
上記した発明において、前記回転ステップは、隣接する前記ダイスの間隙位置を前記内周面における前記ダイスの前記押付面の押し付け位置に回転移動させるステップであることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、拡環ステップにおいて間隙となった位置を、次回の拡環ステップにおいて押し付け位置に変更し、非磁性保持環の機械強度のばらつきを確実に抑制し得る。
上記した発明において、最初の前記拡環ステップにおいて、半径方向の移動距離を最も大とすることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、効率よく非磁性保持環を得て、その機械強度のばらつきを確実に抑制し得る。
上記した発明において、前記回転ステップは、前記円形孔の向きを反転させる反転ステップをさらに含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、非磁性保持環の周方向の機械強度のばらつきを抑制するとともに、軸方向の機械強度のばらつきも抑制し得るのである。
また、本発明による拡環加工装置は、非磁性保持環の円形孔内部に配置した複数のダイスを同期させて放射状外方に向けて移動させ該円形孔の内周面に該ダイスの押付面を押し付けて該円形孔を拡張加工する拡環加工装置であって、前記非磁性保持環をこの上に配置するステージの法線を中心軸に有する円筒体の前記中心軸を通る面で等角度に分割した前記ダイスは、前記ステージ上で前記中心軸から同期して放射状に移動自在であり前記円筒体の径を変更可能であることを特徴とする。
かかる発明によれば、円筒体の径を変更、すなわち、非磁性保持環の円形孔内周面へのダイスの押付面の面積を変更可能であって、周方向に沿って局所的に加工量のムラを生じることを減じ得て、非磁性保持環の機械強度のばらつきを抑制できる機械加工を与え得る。
上記した発明において、前記ダイスは、それぞれの前記押付面にその面積を拡げるアダプタを取り付け可能であることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、効率よく非磁性保持環の円形孔内周面へのダイスの押しつけ面の面積を変更できて、非磁性保持環の機械強度のばらつきを抑制し得る機械加工を与え得る。
上記した発明において、前記ダイスは、曲率半径の異なる前記押付面を有する前記アダプタを複数枚重ねて取り付け可能であって、外周側でより大なる前記曲率半径を有する前記アダプタを与え得ることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、大なる曲率半径により押付面の面積を簡易に増大させ得て、非磁性保持環の機械強度のばらつきを抑制し得る機械加工を与え得る。
本発明による拡環加工装置の平面部分図である。 本発明による拡環加工装置の正断面図である。 拡環加工装置の要部の(a)平面図及び(b)斜視図である。 拡環加工装置の要部の平面図である。 本発明による拡環加工方法のフロー図である。 拡環加工装置の要部の斜視図である。
まず、本発明による1つの実施例である拡環加工装置について、図1乃至図4を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、拡環加工装置10は、非磁性鋼からなる保持環素材20の拡環加工を行う装置である。拡環加工装置10は、中心軸Cを中心とし中央に孔2を有する上面視円形の土台1と、土台1の上面に載置されて中心軸Cの周りに等角度で並ぶ略L字型の複数のダイス3と、複数のダイス3の下部の土台載置部31の側面及び上面の一部を覆うよう土台1の上面に取り付けられるカバー体4と、複数のダイス3の間に中心軸Cに沿って挿入される芯金5とを含む。土台1の孔2は、後述するように芯金5を圧下したときにその先端を収容し得る。また、カバー体4の側面には、ダイス3のそれぞれに対応して油圧シリンダ6が取り付けられており、芯金5を抜き取ったときに土台載置部31を押圧してダイス3を中心軸Cに向けて移動させ、原点復帰させ得る。
図3を併せて参照すると、本実施例においてダイス3は12個のいわゆる分割ダイスであり、中心軸Cを通る平面にて円板体を等角度で12等分した形状を有する土台載置部31と、同様に円筒を12等分した上面視を略部分円環状の形状とし上方に延びる棒状部32とを含む。また、ダイス3は中心軸Cに面する側に平面からなる斜面34を備え、角錐台形状を有する芯金5の側面と摺動可能である。本実施例において、芯金5は中心軸Cに垂直な断面を略正12角形としている。斜面34には芯金5との摺動を滑らかにするための図示しない摺動部ライナーが固定されている。これにより、芯金5の圧下によりダイス3のそれぞれは放射状外方に向けて移動可能であり、円筒形状を有する保持環素材20に塑性歪みを与えるように円形孔を拡張加工する拡環加工を可能とする。
図4(a)を参照すると、アダプタ35はダイス3の外周面33とほぼ同じ中心角(交差角)を有する部分円環状の形状を断面とする瓦状の曲板体であり、1枚又は複数枚重ねて使用される。上記したようにダイス3を12個としたときは、かかる中心角(交差角)は約30度である。また、本明細書において、部分円環とは扇型から半径の小さな扇型を切り取った残りの形状を言う。アダプタ35のうち最も内側に使用されるものは、その内側の面の曲率半径を外周面33の曲率半径とほぼ同じとされる。以降、内側のアダプタ35の曲率半径に合わせて外側に行くほどアダプタ35の曲率半径が大きくなる。
これにより、図4(b)のようにアダプタ35を使用しない場合の保持環素材20の内周面に当接させたダイス3の隣接するもの同士の間隙W2に比べて、図4(a)のようにアダプタ35を使用した場合に隣接するダイス3同士の間隙W1が縮小される。また、アダプタ35を使用することで、保持環素材20の内周面に当接する最外層のアダプタ35の外周面36の曲率半径が大きくなり、保持環素材20に押し付けたときの接触面積が増大する。つまり、ダイス3はアダプタ35を取り付けられることで、間隙W1を縮小し、保持環素材20への押付面の面積を増大させる。これにより、拡環加工を施したときの保持環素材20に与える塑性歪みの円周方向のばらつきを減じるよう、すなわち局所的に加工量のムラを生じることを減じるよう加工を与え得る。
なお、間隙W1は狭くされると好ましいが、アダプタ35の取り付け作業を考慮すると、一定以上の寸法を有しているほうが良好である。例えば、拡環前の保持環素材20の円形孔の内径を640〜1350mmとする場合、典型的には、間隙W1を保持環素材20に当接させたときに10mm以下とすることが好ましく、より好ましくは3mm〜10mmである。
次に、拡環加工装置10を用いた拡環方法について図5に沿って図2及び図4を参照しつつ説明する。
まず、図4(a)に示すように、ダイス3にアダプタ35を必要な枚数だけ取り付ける(縮小ステップ:S1)。アダプタ35の取り付けは保持環素材20の内径寸法によっては不要であるが、アダプタ35を取り付けることで間隙W1の寸法を縮小できるとともに当接面の保持環素材20の内周面との曲率半径の差を小さくできる。
続いて、保持環素材20の円形孔内部にダイス3を配置させるよう保持環素材20を拡環加工装置10に設置した上で、芯金5を中心軸Cに沿って上からプレスにより圧下させる(拡環ステップ:S2)。芯金5の移動により、複数のダイス3は放射状外方に向けてそれぞれ同期して移動し、図4(a)又は(b)のように、アダプタ35を取り付けられた(取り付けていない場合もあるが、同様である。)ダイス3の外周面36又は外周面33を保持環素材20の内周面に押し付けてこれを押圧し、保持環素材20の円形孔を拡張加工する。必要量の圧下を終えたら芯金5を引き抜き、油圧シリンダ6によりダイス3を原点に復帰させる。
続いて、保持環素材20を円周方向に回転させる(回転ステップ:S3)。ここで回転角度は、少なくとも、拡環ステップS1においてダイス3の外周面33又は外周面36を押し付けられた押し付け位置を次回の拡環ステップにおいて変更するように選択される。かかる回転角度により、保持環素材20において、外周面33又は36を押し付けられて拘束を受けた押し付け位置を次回の拡環ステップにおいて変更させる。また、保持環素材20においてダイス33同士の間隙となった位置を次回の拡環ステップでは隣接するダイス3同士の間隙とならない位置にすることが好ましい。特に、所定回数だけ繰り返される拡環ステップの全てにおいて、間隙となる位置を異なる位置とするようにすることが好ましい。すなわち、拡環ステップを行う所定回数よりも小さい整数nについて、回転させるピッチ×nを常に間隙同士のピッチの倍数にならないようにするのである。これによって、保持環素材20の円周方向の加工量に局所的なムラを生じることを減じることができる。
また、回転ステップにおいて、保持環素材20の円形孔の向き(図2の上下)を反転させる反転ステップを与えてもよい。反転ステップでは、上記した回転ステップによる円周方向の回転に加え、例えば間隙の位置を対称とする対称軸にて反転させる。これにより、保持環素材20の軸方向の加工量に局所的なムラを生じることを減じて機械強度のばらつきを抑制し得る。
以降、縮小ステップ(S4)、拡環ステップ(S5)、回転ステップ(S6)をそれぞれ繰り返し、所定回数の拡環ステップ(S7)を行って終了となる。なお、縮小ステップは必要に応じて行われ、すなわち、拡環ステップにより拡張された保持環素材20の円形孔の寸法に対応させて、必要に応じてアダプタ35をダイス33の外側に追加して取り付けるのである。
ところで、複数回繰り返す拡環ステップにおいて、1回あたりの加工寸法、すなわち芯金5の圧下によるダイス3の移動距離の大きい方がその回数を減じることができて効率的である。一方で、加工寸法が大きいと保持環に与える塑性歪みの円周方向のばらつきが大きくなりやすい。そこで、最終的に与えられる塑性歪みの分布に最も大きな影響を与える最後の拡環ステップの加工寸法を小さくすることが好ましい。つまり、作業効率を併せて考慮すると、最初の拡環ステップ(S1)において最も加工寸法を大きく、すなわち、ダイス3の半径方向の移動距離を最も大とすることが好ましい。
以上、本実施例によれば、アダプタ35を取り付けることにより隣接するダイス3同士の間隙を縮小することができる。特に、拡環加工によって保持環素材20の円形孔を拡張させても、アダプタ35を追加することでアダプタ35を含めたダイス3同士の間隙を縮小でき、保持環素材20に局所的に与える加工量の円周方向のムラを減じ得る。これにより、拡環加工による加工硬化によって得られる保持環の耐力を含む機械強度のばらつきを抑制できる。また、回転ステップにより、ダイス3の外周面33又は36を押し付けられて拘束を受ける押し付け位置を変更できるのでこれによっても円周方向の加工量の局所的なムラを減じ得る。つまり、アダプタ35の取り付けと回転ステップの実施との簡易な方法で、得られる保持環の機械強度のばらつきを抑制できる。
なお、図6に示すように、上記したダイス3の代わりに、外周面33を含む外側部36と斜面34を含む内側部37とに棒状部32を分離可能としたダイス3’を用いることもできる。外側部36と内側部37との間に平板状のスペーサ39を挿入することで、斜面34に対して外周面33の位置をより外方に位置させて、内径の大きな保持環素材20にも対応可能である。このようなダイス3’を用いても、上記したダイス3と同様に保持環の機械強度のばらつきを抑制できる。
ここまで本発明による代表的実施例及びこれに基づく改変例について説明したが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。当業者であれば、添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の代替実施例を見出すことができるだろう。
3 ダイス
5 芯金
10 拡環加工装置
20 保持環素材
35 アダプタ

Claims (9)

  1. 非磁性保持環の円形孔内部に配置した複数のダイスを同期させて放射状外方に向けて移動させ該円形孔を拡張加工する拡環加工方法であって、
    前記円形孔の内周面に前記ダイスの押付面を押し付ける拡環ステップを少なくとも2回以上繰り返し、連続する前記拡環ステップの間には、隣接する前記ダイスの間隙を縮める縮小ステップと、前記内周面における前記ダイスの押し付け位置を円周方向に変更させる回転ステップとを含むことを特徴とする冷間拡環加工方法。
  2. 前記縮小ステップは、前記ダイスの前記押付面の面積を拡げるアダプタを取り付ける取付けステップを含むことを特徴とする請求項1記載の冷間拡環加工方法。
  3. 前記取付けステップは、曲率半径の異なる前記押付面を有する前記アダプタを複数枚重ねて取り付けるステップであり、外周側でより大なる前記曲率半径を有する前記アダプタを与えることを特徴とする請求項2記載の冷間拡環加工方法。
  4. 前記回転ステップは、隣接する前記ダイスの間隙位置を前記内周面における前記ダイスの前記押付面の前記押し付け位置に回転移動させるステップであることを特徴とする請求項1乃至3に記載の冷間拡環加工方法。
  5. 最初の前記拡環ステップにおいて、半径方向の移動距離を最も大とすることを特徴とする請求項1乃至4のうちの1つに記載の冷間拡環加工方法。
  6. 前記回転ステップは、前記円形孔の向きを反転させる反転ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至5のうちの1つに記載の冷間拡環加工方法。
  7. 非磁性保持環の円形孔内部に配置した複数のダイスを同期させて放射状外方に向けて移動させ該円形孔の内周面に該ダイスの押付面を押し付けて該円形孔を拡張加工する拡環加工装置であって、
    前記非磁性保持環をこの上に配置するステージの法線を中心軸に有する円筒体の前記中心軸を通る面で等角度に分割した前記ダイスは、前記ステージ上で前記中心軸から同期して放射状に移動自在であり前記円筒体の径を変更可能であることを特徴とする拡環加工装置。
  8. 前記ダイスは、それぞれの前記押付面にその面積を拡げるアダプタを取り付け可能であることを特徴とする請求項7記載の拡環加工装置。
  9. 前記ダイスは、曲率半径の異なる前記押付面を有する前記アダプタを複数枚重ねて取り付け可能であって、外周側でより大なる前記曲率半径を有する前記アダプタを与え得ることを特徴とする請求項8記載の拡環加工装置。
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