JP2015217315A - 浄水カートリッジ及びポット - Google Patents

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はつ美 竹田
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Abstract

【課題】浄化剤を効率よく使用することができるうえ、浄化処理能力を向上させることで、優れた浄化性能を得ることができる。
【解決手段】注ぎ口14を有する有底筒状の容器本体10と、容器本体10の上端開口に着脱可能に装着される蓋体2とを備えた電気ポット1に装着され、原水貯水部31と、原水貯水部31の側面部31A及び底部31Bを取り囲む底部収容領域32A及び側部収容領域32Bを有すると共に、浄化剤が収容される浄化剤収容部32と、を備え、原水貯水部31の底部31Bには、底部収容領域32Aに連通し底部収容領域32Aに原水を導入するための第1流入口33が設けられ、側部収容領域32Bの外周壁32cには、浄化剤を通過した被処理水を容器本体10内の浄水貯留部R内へ排水するための浄水排出口35が設けられた構成の浄水カートリッジ3を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中の塩素等を除去する浄水機能を有する浄水カートリッジ及びこれを備えたポットに関するものである。
この種の浄水カートリッジを備えたポットとして、例えば特許文献1に示されるように、原水貯水部の底側にフィルターカートリッジ(浄化剤)を設け、原水貯水部に入れた原水が浄化剤を通過し、その浄水が浄化剤の下に設けられる貫通口から排出されポットの集水タンク内に排出される重力式ろ過の構成のものが知られている。
特開2000−116520号公報
しかしながら、上述した電気ポットでは、以下のような問題があった。
すなわち、重力式ろ過の場合には、浄化剤中を通過する原水の流路方向が上から下への一方向のみとなり、長期間使用しているうちに浄化剤中に水みちが形成され易くなる。水みちが形成されると、浄化剤の一部のみを原水が通過することとなり、浄化剤を効率よく使用することができないという欠点があった。また、重力式ろ過の場合には、浄化剤を通過する原水が下向流となるので、原水中のカルキ等の不純物が浄化剤で除去されろ材で補足され、圧力損失が増大し、浄化効率が低下する問題があった。そのため、浄化処理能力の高いものが求められており、その点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、浄化剤を効率よく使用することができるうえ、浄化処理能力を向上させることで、優れた浄化性能を得ることができる浄水カートリッジ及びポットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る浄水カートリッジは、原水貯水部と、該原水貯水部の少なくとも側面部を取り囲み、浄化剤が収容される浄化剤収容部と、を備え、前記原水貯水部の下部には、前記浄化剤収容部に連通し該浄化剤収容部に原水を導入するための流入口が設けられ、前記浄化剤収容部の外壁には、前記浄化剤を通過した被処理水を外方へ排水するための浄水排出口が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係るポットでは、注ぎ口を有する有底筒状の容器本体と、該容器本体の上端開口に着脱可能に装着される蓋体と、を備え、前記浄水カートリッジが前記容器本体に着脱可能に装着されていることを特徴とする上述した浄水カートリッジを有することを特徴としている。
本発明では、原水貯水部に供給された原水は、流入口から浄化剤収容部に収容されている浄化剤を通過し、その浄化された被処理水が浄化剤収容部の外壁に設けられた浄水排出口から外方へ排出される。つまり、原水は原水貯水部の下方から通過する流路となり、原水が浄化剤を通過する距離が大きくなることから、ろ過効率の向上を図ることができ、優れた浄水性能が得られる。
そして、浄水カートリッジが蓋体に装着されるポットでは、予め原水貯水部に原水を入れて浄水剤収容部の浄化剤を通過させ、水中からカルキ等の不純物が除去された被処理水を容器本体内に貯留しておくことができる。そして、ポットを傾けることで、容器本体内の浄水(被処理水)を注ぎ口から注ぐことができる。
さらに、浄水カートリッジが容器本体に対して着脱自在であるので、容易且つ頻繁に浄水カートリッジの交換作業を行うことができ、長期間、衛生的な浄水を得ることができる。
また、本発明に係る浄水カートリッジでは、前記浄化剤収容部は、原水貯留部の側面部と底部を取り囲むとともに、底部収容領域と側部収容領域を有し、前記流入口は、前記原水貯水部の底部に設けられ、該底部収容領域と連通し、前記浄水排出口は、前記側部収容領域の外周壁に設けられていることが好ましい。
本発明では、底部収容領域が原水貯水部の下流側であり、原水が底部収容領域から側部収容領域へ向かう上向流となることから、浄化剤全体が原水の流路となる。そのため、浄化剤内における水みちの発生を抑制することができ、浄化剤の使用効率を向上させることができる。
また、本発明に係る浄水カートリッジでは、前記原水貯水部の側面部の上端側には、前記側部収容領域に連通すると共に、該側部収容領域に向けて原水を導入する第2の流入口が設けられていることが好ましい。
本発明では、原水貯水部の上端側に設けられる第2の流入口と、原水貯水部の底部に設けられる前記流入口(第1流入口)の上下2方向から浄化剤に原水を導入することができる。そのため、例えば膨潤等により浄化剤の体積が変動する場合には、浄化剤を底部収容領域及び側部収容領域に充満させておくことができずに空隙を設ける必要がある。この場合、浄化剤の体積の変動に伴って浄化効率も変化するが、側部収容領域の上側に位置する第2の流入口からも原水が流入するため、その変化を抑制することができ、安定的に浄水性能を発揮することができる。すなわち、第2の流入口から流入した原水が、浄化剤の上端を均すため、浄化剤が偏らずに安定的に浄水性能を発揮することができる。
また、例えば浄化剤として軟水化剤を用い、意図的にリークさせた場合には、水の硬度を完全に除去することなく適度な硬度に保つことができるため、品質の高い水を提供しつつ、スケール付着を防止することが可能になるという利点がある。
また、本発明に係る浄水カートリッジでは、前記浄水排水口は、前記外周壁の周方向に沿って等間隔で複数設けられていることが好ましい。
この場合には、周方向の全体にわたって均一に被処理水を浄水カートリッジから排出することができ、すなわち浄化剤収容部を通過する原水の流路も周方向の全周にわたって拡散されて一定方向とならない利点がある。そのため、浄化剤の使用効率をさらに向上させることができる。
また、本発明に係るポットでは、前記浄化剤収容部の上部には、空気排出孔が設けられていることが好ましい。
このような構成にすることにより、浄化剤に含まれる空気を空気排出孔から排出することができ、ろ過速度を大きくすることができる。
また、本発明に係るポットでは、前記容器本体を加熱する電気ヒーターを有するようにしてもよい。
この場合には、上述したポットを電気ポットとして利用することができ、容器本体内で貯留されている浄水カートリッジの浄化剤を通過させた浄水(被処理水)を電気ヒーターで加熱した状態で注ぎ口より注ぐことができる。
また、本発明に係るポットでは、前記蓋体には、前記浄水カートリッジの前記浄水排出口を外側から閉塞するカバー体が設けられていることが好ましい。
この場合には、浄化後で浄水カートリッジを使用しないときに蓋体を配置することで、浄水排出口がカバー体によって閉塞されるので、容器本体内に貯留された被処理水を加熱したときに生じる蒸気が浄水排出口から浄水カートリッジの浄化剤収容部内に進入するのを抑制することができる。そのため、蒸気が浄化剤に直接接触することを防ぐことが可能となり、蒸気が当たることによる浄化剤の劣化を防止することができ、耐熱性の低い浄化剤を採用することもできる。
また、本発明に係るポットでは、前記カバー体、又は前記カバー体と前記容器本体との間には、蒸気排出口が設けられていることが好ましい。
この場合には、容器本体内に貯留された被処理水を加熱したときに生じる蒸気を蒸気排出口から効率よく排出することができ、浄水カートリッジ内への蒸気の進入を防ぐことができる。
本発明に係る浄水カートリッジ及びポットによれば、原水の流路方向を拡散させるとともに、浄化剤を通過する原水の流路が上向流となるので、浄化剤内における水みちの発生を抑制することができ、浄化剤の使用効率を向上させることができる。
さらに、原水が浄化剤を通過する距離を大きくすることで、ろ過効率の向上を図ることができ、優れた浄水性能が得られるという効果を奏する。
本発明の実施の形態による電気ポットの構成を示す縦断面図である。 図1に示す電気ポットの分解斜視図である。 図1に示す浄水カートリッジの構成を示す斜視図である。 図3に示すA−A線断面図であって、浄水カートリッジの縦断面図である。 図4に示すB−B線断面図であって、浄水カートリッジの水平断面図である。
以下、本発明に係る浄水カートリッジ及びポットの実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示す本実施の形態による電気ポット1は、有底筒状の容器本体10と、容器本体10の上端開口に着脱可能に装着される蓋体2と、蓋体2の裏面側(下面側)に着脱可能に装着される浄水カートリッジ3と、を備えている。
ここで、電気ポット1は、ヒーター及び温度調節部材が設けられた電気プラグ基板Hに上方から載置可能に設けられ、載置されている状態で電気ポット1が加熱され、又は保温される電気ケトルを対象としている。
ここで、図1に示す容器本体10における中心軸線を容器軸Oといい、この容器軸O方向に沿った蓋体2側を上側といい、容器本体10の底壁12側を下側といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体10は、上面視で円形状に形成された周壁11と、底壁12と、を備えている。周壁11には、把持部13と、その把持部13に対向して位置する注ぎ口14が一体に成形されており、周壁11の開口端に前記蓋体2が着脱可能に設けられている。周壁11は、下筒部11Aと、注ぎ口14を含み下筒部11Aよりも肉厚の薄く、内径の大きな上筒部11Bとからなり、下筒部11Aと上筒部11Bとで周方向に沿って段部11aが形成されている。蓋体2は、上筒部11Bに嵌合され、蓋体2の下端が後述する浄水カートリッジ3を介して段部11aに当接している。
注ぎ口14は、内周側から外周側に向けて貫通する注出路を形成している。
注ぎ口14の内空側の開口は、装着されている蓋体2内に形成される流路溝21b(後述)に連通している。そして、下筒部11Aの内側は、浄水カートリッジ3によって処理された被処理水を溜める浄水貯留部Rとなっている。
図2に示すように、蓋体2は、天壁21と、天壁21の外周縁から下方に垂下される筒状のカバー筒22(カバー体)とから有頂筒状に形成されている。カバー筒22の内側の空間には、浄水カートリッジ3が下方から装着されるようになっている。
天壁21は、上端縁から全周にわたって容器軸Oに直交する方向の外方に向けて突出する鍔部23が形成され、上面部分の中央には皿状に凹んだ凹部21aが形成されその凹部21a内につまみ部24が形成されている。鍔部23は、蓋体2が容器本体10内の浄水貯留部Rに落下しないように、容器本体10の上縁部10aに上方から当接している。
カバー筒22は、図1に示すように、容器本体10の上筒部11Bとの間に浄水貯留部Rと注ぎ口14とを連通する流路Sを形成している。
また、天壁21の外周面には、流路Sと注ぎ口14の両方に連通する流路溝21bが形成されており、さらに厚さ方向(上下方向)に貫通して蒸気排出口25が周方向に適宜な間隔をあけて複数設けられている。この蒸気排出口25は、流路Sを介して浄水貯留部Rに連通している。
図3及び図4に示すように、浄水カートリッジ3は、有底筒状の原水貯水部31と、浄化剤が収容される浄化剤収容部32とを備えている。浄化剤収容部32は、原水貯水部31の側面部31A及び底部31Bを取り囲む側部収容領域32B及び底部収容領域32Aを有する。
原水貯水部31の底部31Bには、図4に示すように、容器軸Oに同軸に配置され、底部収容領域32Aに連通し原水貯水部31内から底部収容領域32Aに原水を導入するための筒状の第1流入口33が設けられている。第1流入口33は、底部31Bの開口縁から下方に向けて突設するとともに、周方向に間隔をあけて複数の開口33aが形成されている。第1流入口33の下端33bは、後述する浄化剤収容部32の底壁32aの凹溝が環状に形成されている係止部32bに係止されている。原水貯水部31は、第1流入口33の下端33bが浄化剤収容部32の係止部32bに係止することにより、浄化剤収容部32の内側の所定位置、すなわち原水貯水部31と浄化剤収容部32(容器軸O)と同軸なるように位置決めされることになる。
原水貯水部31の側部31Aの上端側には、浄化剤収容部32の側部収容領域32Bに連通すると共に、側部収容領域32Bに向けて原水を導入する第2流入口34(第2の流入口)が周方向に間隔をあけて複数設けられている。
また、底部31Bの下面には、下方に向けて延びる脚部31aを備えている。この脚部31aを浄化剤収容部32の底壁32a上に当接することで、原水貯水部31を浄化剤収容部32内の所定の高さに位置決めさせることができる。
浄化剤収容部32は、原水貯水部31よりも大径の有底筒状をなし、底壁32aと外周壁32cとを有している。底壁32aの上面には、容器軸Oと同軸に係止部32bが形成され、上記のようにこの係止部32bの凹溝部分に第1原水導入口33の下端33bが嵌合している。
ここで、浄化剤収容部32の内側に原水貯水部31を同軸に装着させた状態で、原水貯水部31の底部31Bと浄化剤収容部32の底壁32aとの間に形成される領域が上述した底部収容領域32Aとなり、側部31Aと外周壁32cとの間に形成される領域が上述した側部収容領域32Bとなり、底部収容領域32A及び側部収容領域32Bのそれぞれに浄化剤が収容されている。
側部収容領域32Bの外周壁32cには、浄化剤を通過した被処理水を外方へ排水するための浄水排出口35が外周壁32cの周方向に沿って等間隔で複数設けられている(図5参照)。図1に示すように、外周壁32cの外周面は、蓋体2のカバー筒22の内面に対して隙間なく接した状態で配設されている。そのため、浄水排水口35は、その開口が蓋体2が取り付けられたカバー筒22によって塞がれた状態となり、浄化剤収容部32の内側と外側の流通が規制されることになる。
このように構成される浄化剤収容部32は、第1流入口33及び第2流入口34より原水貯水部31の原水が導入され、その原水は底部収容領域32A及び側部収容領域32Bに収容されている図示しない浄化剤を通過して浄水排出口35から排出される流通路を形成している。
また、図3及び図4に示すように、浄水カートリッジ3には、原水貯水部31の上端と浄化剤収容部32の上端との間の開口を塞ぐリング状の蓋部36が着脱可能に設けられている。この蓋部36の内周縁及び外周縁には、それぞれ下方に向けて突出する内筒36a(図4参照)が全周にわたって設けられている。蓋部36は、内筒36aが原水貯水部31の側部31Aと浄化剤収容部32の外周壁32cとの間に内嵌し、原水貯水部31と浄化剤収容部32の上端同士の位置決めをしている。
蓋部36には、厚さ方向に貫通する空気排出孔37が複数(図3では2箇所)設けられている。
また、浄化剤収容部32の底壁32aには、図1及び図2に示すように、周方向に所定間隔をあけて外方に向けて張り出す突起片38が設けられている。この突起片38は容器本体10の段部11aに上方から当接することで、浄水カートリッジ3が容器本体10に所定の高さ位置で装着されることになる。
浄化剤収容部32内に収容される浄化剤としては、吸着剤や中空糸膜などが採用される。
吸着剤としては、粉末状吸着剤、この粉末吸着剤を造粒した粒状吸着剤、繊維状吸着剤などが挙げられる。具体的には、例えば、天然物系吸着剤(天然ゼオライト、銀ゼオライト、酸性白土等)、合成物系吸着剤(合成ゼオライト、細菌吸着ポリマー、ヒドロキシアパタイト、モレキュラーシーブ、シリカゲル、シリカアルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス、ケイ酸チタニウム等)などの無機質吸着剤;粉末状活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ブロック状活性炭、押出成形活性炭、成形活性炭、分子吸着樹脂、合成物系粒状活性炭、合成物系繊維状活性炭、イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂)、イオン交換繊維、キレート樹脂、キレート繊維、高吸収性樹脂、高吸水性繊維、吸油性樹脂、吸油剤などの有機系吸着剤等、公知のものが挙げられる。中でも、抗菌性のある銀添着活性炭を有することが望ましい。特に粒状の吸着剤を用いる場合、その粒度分布は200〜1700μmが好ましい。粒度が小さすぎると浄化剤の通水抵抗が大きくなり。流速が遅くなる。粒度が大きすぎると、表面積が小さくなり除去性能が低下する。
また、中空糸膜としては、微生物及び細菌を含む0.1μm以上の粒状体の濾過、除去に好適に使用され、種々の多孔質かつ管状のものを使用することができる。具体的には、種々の多孔質かつ管状の中空糸膜が使用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系、ポリビニルアルコール系、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエーテル系、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系、ポリスルフォン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ四弗化エチレン系、ポリビニリデンフロライド(PVDF)系、ポリカーボネイト系、ポリエステル系、ポリアミド系、芳香族ポリアミド系、等の各種材料からなるものが使用できる。中でも、中空糸膜の取扱性や加工特性等を考慮すると、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系の中空糸膜が好ましい。
以上説明した本実施の形態による電気ポット1によれば、以下の作用効果を奏する。
図1に示すように、浄水カートリッジ3が蓋体2の下側に装着される電気ポット1では、予め原水貯水部31に原水Wを入れて浄水剤収容部32の浄化剤を通過させ、水中からカルキ等の不純物が除去された被処理水を容器本体10の内に貯留しておくことができる。つまり、電気ポット1の浄水貯留部R内に水を溜める、或いは追加する場合には、先ず、図1及び図2に示す蓋体2のつまみ部24を持って容器本体10から取り外す。これにより、浄化剤収容部32の浄水排出口35を塞ぐカバー筒22が蓋体2の取り外しに伴って取り除かれるので、浄水排出口35の内側(側部収容領域32B)と外部(流路S)とが連通した状態となる。
その後、図4に示すように、浄水カートリッジ3の原水貯水部31内に水(原水W)を供給すると、その原水Wが底部31B側の第1流入口33から浄化剤収容部32の底部収容領域32A内に導入される(矢印F1参照)。このとき、第1流入口33に形成される開口33aが周方向に所定間隔をあけて形成されているので、原水Wは第1流入口33から放射状に底部収容領域32Aに導入される。底部収容領域32Aに導入された原水Wは、底部収容領域32A内の浄化剤を通過し、さらに側部収容領域32B内の浄化剤を通過して浄化される。その浄水(被処理水)は、図1に示すように、側部収容領域32Bの外周壁32cに設けられた浄水排出口35から流路Sを介して浄水貯留部Rへ排出される。また、原水貯水部31内に供給する原水Wの量を図4に示す符号W1の供給ラインより多くした場合には、原水Wは第1流入口33のみならず、第2流入口34からも側部収容領域32Bに導入されることになる(図4の矢印F2参照)。
そして、容器本体10を傾けることで、原水中からカルキ等の不純物が除去されて浄水貯留部R内に貯留された浄水(被処理水)を注ぎ口14から注ぐことができる。
このように、原水貯水部31内の原水Wは底部収容領域32A及び側部収容領域32Bの両方を通過する流路となり、原水Wが浄化剤を通過する距離が大きくなることから、ろ過効率の向上を図ることができ、優れた浄水性能が得られる。
しかも、底部収容領域32Aが原水Wの上流側であり、原水Wが底部収容領域32Aから側部収容領域32Bへ向かう上向流(図4に示す矢印F3)となることから、浄化剤全体が原水の流路となる。そのため、浄化剤内における水みちの発生を抑制することができ、浄化剤の使用効率を向上させることができる。
さらに、浄水カートリッジ3が蓋体2に対して着脱自在であるので、容易且つ頻繁に浄水カートリッジ3の交換作業を行うことができ、長期間、衛生的な浄水を得ることができる。
また、本実施の形態では、原水貯水部31の上端側に設けられる第2流入口34と、原水貯水部31の底部31Bに設けられる第1流入口33の上下2方向から浄化剤に原水Wを導入することができる。そのため、例えば膨潤等により浄化剤の体積が変動する場合には、浄化剤を底部収容領域32A及び側部収容領域32Bに充満させておくことができずに空隙を設ける必要がある。この場合、浄化剤の体積の変動に伴って浄化効率も変化するが、側部収容領域32Bの上側に位置する第2流入口34からも原水Wが流入するため、その変化を抑制することができ、安定的に浄水性能を発揮することができる。
すなわち、第2流入口34から流入した原水Wが、膨潤などによって片寄った浄化剤の上端を均すことができ、第1流入口33から流入した原水Wのショートパスを防ぐことができる。
また、例えば浄化剤として軟水化剤を用い、意図的にリークさせた場合には、水の硬度を完全に除去することなく適度な硬度に保つことができるため、品質の高い水を提供しつつ、スケール付着を防止することが可能になるという利点がある。
さらに、本実施の形態の浄水カートリッジ3では、図5に示すように、浄水排水口35が外周壁32cの周方向に沿って等間隔で複数設けられているので、周方向の全体にわたって均一に被処理水を浄水カートリッジ3から外包に向けて排出することができ、すなわち浄化剤収容部32を通過する原水Wの流路も周方向の全周にわたって拡散されて一定方向とならない利点がある。そのため、浄化剤の使用効率をさらに向上させることができる。
さらにまた、本実施の形態では、図3に示すように、浄化剤収容部32の上部に配置される蓋部36に空気排出孔37が設けられているので、浄化剤に含まれる空気をこれら空気排出孔37から排出することができ、ろ過速度を大きくすることができる。
また、図1に示すように、浄化後で浄水カートリッジ3を使用しないときに蓋体2を配置することで、浄水排出口35が蓋体2のカバー筒22によって閉塞されるので、容器本体10内に貯留された被処理水を加熱したときに生じる蒸気が流路Sを介して浄水排出口35から浄水カートリッジ3の浄化剤収容部32内に進入するのを抑制することができる。そのため、蒸気が浄化剤に直接接触することを防ぐことが可能となり、蒸気が当たることによる浄化剤の劣化を防止することができ、さらに耐熱性の低い浄化剤を採用することもできる。
しかも、本実施の形態の電気ポット1では、蓋体2に蒸気排出口25が設けられているので、容器本体10内に貯留された被処理水を加熱したときに生じる蒸気を蒸気排出口25から効率よく排出することができ、浄水カートリッジ3内への蒸気の進入を防ぐことができる。
このように本実施の形態の浄水カートリッジ及びポットでは、原水Wの流路方向を拡散させるとともに、浄化剤を通過する原水Wの流路が上向流となるので、浄化剤内における水みちの発生を抑制することができ、浄化剤の使用効率を向上させることができる。
さらに、原水Wが浄化剤を通過する距離を大きくすることで、ろ過効率の向上を図ることができ、優れた浄水性能が得られるという効果を奏する。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述の実施の形態では、電気ヒーターで容器本体10を加熱する電気ポット1(電気ケトル)を対象としているが、電気ポットであることに制限されることはなく、加熱機能や保温機能を備えていない普通のポットであってもかまわない。
また、本実施の形態における容器本体10、及び浄水カートリッジ3の大きさ、形状、位置などの構成は、適宜変更することが可能である。例えば、本実施の形態では、原水貯水部31及び浄化剤収容部32が平面視で円形状をなしているが、この形状に限らず、楕円形、多角形などとすることができる。
また、本実施の形態では、原水貯水部31の上側に第2流入口34を設けた構成としているが、これを省略し、底部31Bに設けられる第1流入口33のみを浄化剤収容部32への原水導入路としてもよい。
また、本実施の形態における第1流入口33は底部31Bに設けられ、浄水排水口35は外周壁32cに設けられているが、浄化剤内に水みちの発生を抑制すれば良い。例えば、第1流入口を側部31Aの下端に設け、浄水排水口を周壁の上端部や、底壁32aに設けても良い。すなわち、原水貯留部の下部とは、底部31Bや側部31Aの下端を差す。
さらに、本実施の形態ではカバー筒22が蓋体2に設けられているが、このカバー筒22を省略してもかまわないし、カバー筒22と浄化剤収容部32の外周壁32cとの間に隙間が設けられる構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 電気ポット(ポット)
2 蓋体
3 浄水カートリッジ
10 容器本体
11 周壁
14 注ぎ口
21 天壁
22 カバー筒(カバー体)
25 蒸気排出口
31 原水貯水部
31A 側面部
31B 底部
32 浄化剤収容部
32A 底部収容領域
32B 側部収容領域
32a 底壁(外壁)
32c 外周壁(外壁)
33 第1流入口
34 第2流入口(第2の流入口)
35 浄水排出口
36 蓋部
37 空気排出孔
O 容器軸
R 浄水貯留部
S 流路
W 原水

Claims (9)

  1. 原水貯水部と、
    該原水貯水部の少なくとも側面部を取り囲み、浄化剤が収容される浄化剤収容部と、
    を備え、
    前記原水貯水部の下部には、前記浄化剤収容部に連通し該浄化剤収容部に原水を導入するための流入口が設けられ、
    前記浄化剤収容部の外壁には、前記浄化剤を通過した被処理水を外方へ排水するための浄水排出口が設けられている浄水カートリッジ。
  2. 前記浄化剤収容部は、前記原水貯留部の側面部と底部を取り囲むとともに、底部収容領域と側部収容領域を有し、
    前記流入口は、前記原水貯水部の底部に設けられ、該底部収容領域と連通し、
    前記浄水排出口は、前記側部収容領域の外周壁に設けられている請求項1に記載の浄水カートリッジ。
  3. 前記原水貯水部の側面部の上端側には、前記側部収容領域に連通すると共に、該側部収容領域に向けて原水を導入する第2の流入口が設けられている請求項2に記載の浄水カートリッジ。
  4. 前記浄水排水口は、前記外周壁の周方向に沿って等間隔で複数設けられている請求項2又は3に記載の浄水カートリッジ。
  5. 前記浄化剤収容部の上部には、空気排出孔が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の浄水カートリッジ。
  6. 注ぎ口を有する有底筒状の容器本体と、該容器本体の上端開口に着脱可能に装着される蓋体と、を備え、前記浄水カートリッジが前記容器本体に着脱可能に装着されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の浄水カートリッジを有するポット。
  7. 前記容器本体を加熱する電気ヒーターを有する請求項6に記載のポット。
  8. 前記蓋体には、前記浄水カートリッジの前記浄水排出口を外側から閉塞するカバー体が設けられている請求項7に記載のポット。
  9. 前記カバー体、又は前記カバー体と前記容器本体との間には、蒸気排出口が設けられている請求項8に記載のポット。
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