JP2015217269A - 遊技機 - Google Patents

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土谷 賢二
Kenji Tsuchiya
賢二 土谷
孝則 立石
Takanori Tateishi
孝則 立石
康人 奥田
Yasuto Okuda
康人 奥田
勇輔 田中
Yusuke Tanaka
勇輔 田中
尚紀 吉田
Hisanori Yoshida
尚紀 吉田
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Kodai Hattori
構大 服部
悟 齋藤
Satoru Saito
悟 齋藤
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Abstract

【課題】遊技機主導で遊技演出を実行させること。
【解決手段】遊技島に設置された複数台のパチンコ遊技機を対象とする連動演出の実行を制御する演出制御用CPUと、連動演出の演出動作を行う演出表示装置と、時刻を計時するリアルタイムクロックと、を備える。そして、演出制御用CPUは、特定時刻Xの到来を契機に連動演出を実行させる制御を開始させるとともに、演出表示装置では連動演出に伴う演出動作(第1演出や第2演出)を開始させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、時刻を計時する計時手段を有し、特定時刻の到来によって遊技演出を実行させる遊技機に関する。
パチンコ遊技機などの遊技機は、遊技場に据え付けられた遊技島(島設備)に複数台並設されており、それぞれが独立して動作を行っている。
このため、遊技機の興趣をさらに向上させる目的で、複数台の遊技機を対象にして遊技演出を実行させることが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)
特開2003−305240号公報 特開2006−122575号公報
特許文献1,2では、遊技島に設置された複数台の遊技機を対象にして遊技演出を実行させることから、複数台の遊技機に一体感が生じ、興趣の向上に寄与すると考えられる。しかしながら、遊技機は、他の遊技機がどのような状態であるか、情報を入手する手段を有していないので、外的手段を用いて複数台の遊技機を連動させる仕組みを構築する必要があった。このため、複数台の遊技機を対象に遊技演出を実行させる仕組みには、改善の余地があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技機主導で遊技演出を実行させることができる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する遊技機は、遊技演出の実行を制御する演出制御手段と、前記演出制御手段からの動作指示を受けて演出動作を行う演出手段と、時刻を計時する計時手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記計時手段が特定時刻を計時したことを契機に前記遊技演出を実行させる制御を開始するとともに当該制御において動作指示を行い、前記演出手段は、前記特定時刻から所定時間の経過後に前記遊技演出の演出動作を行う。
上記遊技機において、前記所定時間には、同一の前記遊技演出を実行させることが可能な他の遊技機とは異なる時間を含んでも良い。
上記遊技機において、前記他の遊技機とともに同一の前記遊技演出を実行させる演出グループに属することができ、前記演出グループに属する複数台の遊技機を対象としたときの台番号を指定する番号指定手段を備え、前記所定時間には、前記台番号に応じた異なる時間を含んでも良い。
上記遊技機において、前記所定時間には、同一の前記遊技演出を実行させることが可能な他の遊技機とは異なるタイミングで前記演出手段が演出動作を行う第1の所定時間と、前記他の遊技機と同じタイミングで前記演出手段が演出動作を行う第2の所定時間と、を含んでも良い。
上記遊技機において、前記第2の所定時間は、前記特定時刻から経過した時間が前記第1の所定時間よりも長くしても良い。
上記遊技機において、前記特定時刻が複数決められており、前記演出制御手段は、前記特定時刻が到来する毎に前記遊技演出を実行させる制御を開始させ、前記演出手段が演出動作を行う前記所定時間は、各特定時刻で同一時間としても良い。
上記遊技機において、前記演出制御手段は、前記遊技演出とは異なる他の演出を実行させることができ、前記演出手段が前記遊技演出を実行している場合と前記遊技演出を実行していない場合とで、前記他の演出の出現率を異ならせても良い。
本発明によれば、遊技機主導で遊技演出を実行させることができる。
遊技島に設置されたパチンコ遊技機を示す正面図。 球皿上面に配設された各種操作部材を示す平面図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 連動演出の実行態様を示すタイミングチャート。 台番号設定の画面表示を示す正面図。 (a)は台番号に応じた時間を説明する説明図、(b)は予告出現率を説明する説明図。 (a)〜(e)は連動演出中のパチンコ遊技機の画像遷移を示す模式図。 (a)〜(e)は連動演出中のパチンコ遊技機の画像遷移を示す模式図。 別例における連動演出の実行態様を示すタイミングチャート。 別例における連動演出の実行態様を示すタイミングチャート。
以下、パチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機10は、遊技場に据え付けられた遊技島(島設備)11に設置されている。遊技島11には、複数台のパチンコ遊技機10が並設されている。この実施形態において同一の遊技島11に設置されている複数台のパチンコ遊技機10は、後述する遊技演出(連動演出)を実行させることができる同一仕様のパチンコ遊技機10である。そして、この実施形態において同一仕様のパチンコ遊技機10は、同一の制御プログラムによって各種処理(当り抽選や賞球払出しなど)を実行させることがきるとともに、外観(構造)も同一である。
図1に示すようにパチンコ遊技機10には、遊技盤YBが備えられている。パチンコ遊技機10の前面側には、遊技盤YBへ遊技球を発射させるときに遊技者によって操作される発射ハンドルHDが配設されている。また、パチンコ遊技機10の前枠Wには、演出手段としての枠ランプLaが設けられている。前枠Wには、遊技盤YBを保護するガラスを支持する図示しないガラス支持枠が組み付けられている。これにより、遊技者は、前枠Wの窓口を介して遊技盤YBの遊技領域YBaを、パチンコ遊技機10の正面から視認することができる。遊技盤YBの遊技領域YBaは、遊技球が流下可能な領域である。
遊技盤YBの遊技領域YBaには、画像表示部GHを有する演出手段としての演出表示装置12が配設されている。演出表示装置12の画像表示部GHは、例えば液晶ディスプレイ型の表示部である。また、遊技盤YBの遊技領域YBaにおいて演出表示装置12の右下方には、複数の発光部によって構成される特別図柄表示装置13が配設されている。特別図柄表示装置13では、特別図柄を変動させて行う変動ゲームが行われる。以下の説明では、特別図柄を用いる変動ゲームを「特別図柄変動ゲーム」と示す。特別図柄は、当りか否かの内部抽選(後述する当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
特別図柄表示装置13は、発光部を点灯及び消灯することにより特別図柄を表示する。特別図柄表示装置13では、特別図柄変動ゲームの開始と同時に特別図柄の変動表示が開始されるとともに、特別図柄変動ゲームの終了と同時に特別図柄が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示装置に定める表示領域内において、表示される図柄の種類が変化している状態である。「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態であり、変動ゲーム終了時に表示されている図柄(最終図柄)で確定停止した状態である。本実施形態の特別図柄変動ゲームでは、当り抽選の結果に応じた表示結果として、複数種類の特別図柄の中から選択された特別図柄が確定停止表示される。特別図柄は、当りを認識し得る当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄とに分類される。
一方、演出表示装置12では、各種の表示演出が行われる。具体的に言えば、演出表示装置12では、表示演出の1つとして、複数種類の飾り図柄を複数の図柄列(本実施形態では3列)で変動させて図柄組み合わせを表示(導出)する変動ゲームが行われる。以下の説明では、飾り図柄を用いる変動ゲームを「飾り図柄変動ゲーム」と示す。飾り図柄は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄(演出図柄)である。
演出表示装置12では、特別図柄変動ゲームの開始と同時に飾り図柄の変動表示が開始される。また、演出表示装置12では、特別図柄変動ゲームの終了前に飾り図柄が一旦停止表示されるとともに、特別図柄変動ゲームの終了と同時又はほぼ同時に飾り図柄が確定停止表示される。なお、「一旦停止表示」とは、例えばゆれ変動状態など、前記表示領域内において図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態である。
演出表示装置12には、特別図柄変動ゲームの表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的に言えば、特別図柄変動ゲームで当り図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置12にも当り図柄が確定停止表示される。本実施形態において、飾り図柄による当り図柄は、演出表示装置12に確定停止表示された全列の飾り図柄が同一となる図柄組み合わせとされている。また、特別図柄変動ゲームではずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置12にもはずれ図柄が確定停止表示される。本実施形態において、飾り図柄によるはずれ図柄は、演出表示装置12に確定停止表示された全列の飾り図柄が同一でない図柄組み合わせとされている。
遊技盤YBの遊技領域YBaにおいて演出表示装置12の下方には、遊技球が入球可能な入球口を有する始動口14が配設されている。始動口14の奥方には、入球した遊技球を検知する始動センサSE(図2に示す)が設けられている。パチンコ遊技機10では、始動口14へ入球した遊技球が始動センサSEによって検知されることを契機として、特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、始動口14は、普通電動役物ソレノイドSOL1(図2に示す)の作動により開閉動作を行う開閉羽根(普通電動役物)15を有している。開閉羽根15は、遊技球が入球容易な開状態、及び遊技球が入球困難な閉状態に動作可能である。開閉羽根15は、常には閉状態に制御されており、予め定めた開放条件が成立すると、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開状態に制御される。
遊技盤YBの遊技領域YBaにおいて始動口14の下方には、大入賞口ソレノイドSOL2(図2に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉16を備えた大入賞口17が配設されている。大入賞口17の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントセンサCS(図2に示す)が設けられている。パチンコ遊技機10では、大入賞口17へ入球した遊技球がカウントセンサCSによって検知されることを契機として、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。パチンコ遊技機10では、当り抽選に当選し、特別図柄変動ゲームにて当り図柄が確定停止表示された後に当り遊技が付与される。当り遊技では、大入賞口扉16が開状態となり、大入賞口17への遊技球の入球が許容される。このため、当り遊技中、遊技者は、大入賞口17へ遊技球を入球させることによって多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。
遊技盤YBの遊技領域YBaにおいて演出表示装置12の右下方には、複数の発光部によって構成される普通図柄表示装置18が配設されている。普通図柄表示装置18では、普通図柄を変動させて行う普通図柄の変動ゲームが実行される。普通図柄は、普通当りか否かの内部抽選(普通当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。普通図柄表示装置18は、発光部を点灯及び消灯することにより普通図柄を表示する。そして、普通図柄表示装置18では、普通図柄変動ゲームの開始と同時に普通図柄の変動表示が開始されるとともに、普通図柄変動ゲームの終了と同時に普通図柄が確定停止表示される。本実施形態の普通図柄変動ゲームでは、普通当り抽選の結果に応じた表示結果として普通図柄が確定停止表示される。普通図柄は、普通当りを認識し得る普通当り図柄と、普通はずれを認識し得る普通はずれ図柄とに分類される。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、普通当り抽選に当選し、普通図柄変動ゲームにて普通当り図柄が確定停止表示された後に普通当り遊技が付与される。普通当り遊技では、開閉羽根15が開状態となり、始動口14へ遊技球を入球させ易くなる。このため、普通当り遊技中、遊技者は、特別図柄変動ゲームの始動条件を容易に獲得できるチャンスを得ることができる。
遊技盤YBの遊技領域YBaにおいて演出表示装置12の左方には、作動ゲート19が配設されている。作動ゲート19には、入球(通過)した遊技球を検知するゲートセンサGS(図2に示す)が設けられている。パチンコ遊技機10では、作動ゲート19へ入球した遊技球がゲートセンサGSによって検知されることを契機として、普通図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。
また、図2に示すように、パチンコ遊技機10は、遊技者の操作を許容する各種の操作ボタン20,21を備えている。この実施形態の操作ボタン20は、飾り図柄変動ゲームに付加して行われるボタン演出などにおいて操作が許容される押しボタンである。また、この実施形態の操作ボタン21は、例えばパチンコ遊技機10が備えるスピーカからの音量を調整するなど、各種設定を行う際に操作が許容される十字ボタンである。この実施形態において各操作ボタン20,21は、図1に示すようにパチンコ遊技機10において遊技球を貯留可能な球皿ユニット22の上面に設けられている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図3に示すように、パチンコ遊技機10には、主制御手段としての主制御基板30が搭載されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機10における遊技などに関する処理を実行するとともに、該処理の結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機10には、演出制御手段としての演出制御基板31が搭載されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき各種演出の実行などに関する処理を実行する。即ち、演出制御基板31は、演出表示装置12の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)、パチンコ遊技機10が備える各種ランプの発光態様、及びパチンコ遊技機10が備えるスピーカの音声出力態様を制御する。演出制御基板31は、主制御基板30の指示にしたがって制御を行うことから副制御基板として位置付けられている。
主制御基板30には、主制御用CPU30a、主制御用ROM30b、主制御用RAM30c、及び乱数生成回路30dが備えられている。主制御用CPU30aには、主制御用ROM30b、主制御用RAM30c、及び乱数生成回路30dが接続されている。また、主制御用CPU30aには、各種センサSE,CS,GS、特別図柄表示装置13、及び普通図柄表示装置18が接続されている。また、主制御用CPU30aには、各種アクチュエータ(普通電動役物ソレノイドSOL1、大入賞口ソレノイドSOL2など)が接続されている。
主制御用ROM30bには、主制御用CPU30aが遊技に関する処理を実行するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、特別図柄が変動を開始してから特別図柄が確定停止表示される迄の間の遊技演出のベースとなるパターンを示すものである。変動パターンは、特別図柄の変動が開始されてから特別図柄が確定停止表示される迄の変動時間(演出時間)を特定可能である。また、変動パターンは、特別図柄の変動が開始されてから特別図柄が確定停止表示される迄の遊技演出の変動内容(演出内容)を特定可能である。
変動パターンは、当り演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンとに分類可能である。当り演出は、当り抽選に当選した場合に行われる演出であって、特別図柄変動ゲームにおいては最終的に当り図柄が導出される。はずれ演出は、当り抽選に当選しなかった場合に行われる演出であって、特別図柄変動ゲームにおいては最終的にはずれ図柄が導出される。なお、はずれ演出の変動パターンに基づく飾り図柄変動ゲームでは、リーチ演出が行われてはずれとなる場合と、リーチ演出が行われずにはずれとなる場合と、がある。
また、主制御用ROM30bには、各種の判定値が記憶されている。判定値には、当り抽選に用いる当り判定値、普通当り抽選に用いる普通当り判定値、などを含む。また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。
主制御用CPU30aは、各種のソフトウェア乱数の値を所定の制御周期(割込み周期)毎に更新し、主制御用RAM30cに記憶させる乱数更新処理(ソフトウェア乱数生成処理)を実行する。ソフトウェア乱数には、リーチ抽選に用いるリーチ乱数、特別図柄の当り図柄を決定するときに用いる当り図柄乱数、変動パターンを振り分けるときに用いる変動パターン振分乱数などを含む。乱数生成回路30dは、マイクロプロセッサに搭載された図示しないクロック回路から供給される内部システムクロック(例えば10MHz)の1周期毎に値を1更新することにより、ハードウェア乱数を生成する。ハードウェア乱数は、当り抽選に用いる当り乱数や、普通当り抽選に用いる普通当り乱数となる。
一方、演出制御基板31には、演出制御用CPU31a、演出制御用ROM31b、及び演出制御用RAM31cが備えられている。演出制御用CPU31aには、演出制御用ROM31b及び演出制御用RAM31cが接続されている。
演出制御用ROM31bには、演出制御用CPU31aが各種演出の実行などに関する処理を実行するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御用ROM31bには、表示演出用の表示演出データ(図柄、背景画像、文字、及びキャラクタなどの各種の画像データ)、音声演出用の音声演出データ(楽曲や効果音などの音声データ)、及び発光演出用の発光演出データ(点灯パターンなどの発光データ)が記憶されている。演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。
また、演出制御基板31には、時刻を計時する計時手段としてのリアルタイムクロック(RTC)31dが備えられている。また、演出制御基板31には、パチンコ遊技機10の電源断後に電力を供給可能なバックアップ電源が搭載されている。バックアップ電源は、例えばキャパシタや二次電池である。これにより、リアルタイムクロック31dは、パチンコ遊技機10に電源が供給されている時にはパチンコ遊技機10から電力供給を受けて動作し、時刻を計時する。一方、リアルタイムクロック31dは、パチンコ遊技機10の電源断がなされた後にはバックアップ電源から電力供給を受けて動作する。なお、リアルタイムクロック31dは、現在の日にち(年、月、日、及び曜日)を計測することもできる。
次に、主制御基板30が実行する制御内容を説明する。
主制御基板30の主制御用CPU30aは、メイン制御プログラムに基づき特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば4ms)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
主制御用CPU30aは、始動口14に遊技球が入球したか否かを判定する。この判定において、主制御用CPU30aは、始動センサSEが遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定する。主制御用CPU30aは、始動口14に遊技球が入球していない場合、特別図柄入力処理を終了する。
一方、主制御用CPU30aは、始動口14に遊技球が入球した場合、主制御用RAM30cに記憶されている特別図柄保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する。当該判定において主制御用CPU30aは、特別図柄保留数が上限数の4未満ではない場合、すなわち上限数の4に達している場合、特別図柄入力処理を終了する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄保留数が上限数の4未満である場合、特別図柄保留数に1加算し、特別図柄保留数を書き換える。
続いて、主制御用CPU30aは、各種乱数の値を取得するとともに、該取得した各種乱数の値を特定可能な乱数情報を、主制御用RAM30cに記憶させる。乱数情報は、乱数の値によって構成されていても良いし、乱数の値を当該値を特定可能な他の情報に変換した情報によって構成されていても良い。また、主制御用CPU30aは、乱数情報を記憶させる場合、その乱数の値の取得契機となった遊技球の入球順序(情報の記憶順序)と、先に入球した遊技球の入球順序(情報の記憶順序)とが特定可能なように主制御用RAM30cに記憶させる。なお、主制御用CPU30aは、この処理において当り乱数の値を乱数生成回路30dから取得するとともに、変動パターン振分乱数の値などの他の乱数の値を主制御用RAM30cから取得する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの開始条件が成立したか否かを判定する。この判定において主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの実行中ではなく、且つ当り遊技中ではない場合に開始条件が成立したと判定する一方で、特別図柄変動ゲームの実行中、又は当り遊技中である場合に開始条件が成立していないと判定する。そして、主制御用CPU30aは、開始条件が成立していない場合、特別図柄開始処理を終了する。
一方、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの開始条件が成立している場合、主制御用RAM30cから特別図柄保留数を読み出し、その読み出した特別図柄保留数が0(零)よりも大きいか否か判定する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄保留数が0よりも大きくない場合、すなわち0の場合、デモンストレーション演出を実行させるための処理を行う。デモンストレーション演出は、パチンコ遊技機10が待機状態であることを演出表示装置12などの装置を利用して報知し、客寄せ効果を得るための演出である。当該処理において主制御用CPU30aは、演出制御基板31に対して、デモンストレーション演出の実行を開始させるデモ指定コマンドを出力する。一方、主制御用CPU30aは、特別図柄保留数が0よりも大きい場合、特別図柄保留数を1減算し、特別図柄保留数を書き換える。
次に、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報(当り乱数や変動パターン振分乱数などの各乱数情報)を取得する。そして、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される当り乱数の値と当り判定値とを比較し、当り抽選を行う。当り抽選では、当り乱数の値と当り判定値とが一致することによって当りに当選する。上記当り抽選を行う主制御用CPU30aは、当り抽選手段として機能する。
当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、当り処理を行う。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される当り図柄乱数の値に基づき、特別図柄の当り図柄を決定する。この決定した当り図柄が、特別図柄表示装置13にて確定停止表示される確定停止図柄となる。また、主制御用CPU30aは、取得した乱数情報から特定される変動パターン振分乱数の値に基づき、当り演出用の変動パターンを決定する。
一方、当り抽選に当選しなかった場合、主制御用CPU30aは、はずれ処理を行う。はずれ処理において主制御用CPU30aは、特別図柄のはずれ図柄を決定する。この決定したはずれ図柄が、特別図柄表示装置13にて確定停止表示させる確定停止図柄となる。そして、主制御用CPU30aは、リーチ演出を実行させる場合、取得した乱数情報から特定される変動パターン振分乱数の値に基づき、はずれ演出用の変動パターンの中からリーチ演出を行う変動パターンを決定する。一方、主制御用CPU30aは、リーチ演出を実行させない場合、取得した乱数情報から特定される変動パターン振分乱数の値に基づき、はずれ演出用の変動パターンの中からリーチ演出を行わない変動パターンを決定する。
上記のように当り処理又ははずれ処理を行った主制御用CPU30aは、演出制御基板31に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、変動ゲームに関する各種処理を実行する。最初に、主制御用CPU30aは、変動パターンを指示するとともに飾り図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄を変動開始させるように特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、特別図柄を指示する特別図柄指定コマンドを出力する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、決定している確定停止図柄を確定停止表示させるように特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、飾り図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
次に、当り遊技処理について説明する。
当り遊技処理において、主制御用CPU30aは、最初にオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを出力する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の経過後、ラウンド遊技を開始させる毎に、ラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを出力する。また、主制御用CPU30aは、大入賞口ソレノイドSOL2を制御することにより、ラウンド遊技の開始に伴って大入賞口扉16を開動作させて大入賞口17を開放させるとともに、予め定めたラウンド終了条件の成立を契機に大入賞口扉16を閉動作させて大入賞口17を閉鎖させる。ラウンド終了条件には、1回のラウンド遊技中に所定個数(例えば8球)の遊技球が入球したこと、及び所定のラウンド遊技時間が経過したことを含み、何れかの条件が成立したことを契機にラウンド遊技が終了する。そして、主制御用CPU30aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを出力する。主制御用CPU30aは、エンディング時間の経過時にエンディング演出を終了させることによって当り遊技を終了させる。
次に、演出制御プログラムに基づいて、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが実行する各種処理について説明する。演出制御用CPU31aは、主制御用CPU30aから制御コマンドを入力すると、その制御コマンドに応じて各種処理を実行する。
最初に、飾り図柄変動処理について説明する。
飾り図柄変動処理において、演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドにより指定された最終図柄に基づき、演出表示装置12に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された最終図柄が当り図柄である場合には、大当りの図柄組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU31aは、指定された最終図柄がはずれ図柄である場合には、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づいて演出表示装置12に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。具体的に言えば、演出制御用CPU31aは、指定された最終図柄がはずれ図柄である場合であって、リーチ演出を行うはずれ演出用の変動パターンが指定されたときには、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU31aは、指定された最終図柄がはずれ図柄である場合であって、リーチ演出を行わないはずれ演出用の変動パターンが指定されたときには、はずれの図柄組み合わせを決定する。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、全図柄列の飾り図柄の変動表示を開始させ、飾り図柄変動ゲームを開始させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。演出制御用CPU31aは、入力した変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づいて、飾り図柄変動ゲームの具体的な演出内容を特定可能な演出パターンを選択するとともに、該選択した演出パターンに特定される演出内容で飾り図柄変動ゲームが表示されるように演出表示装置12の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、全図柄停止コマンドの入力を契機として、決定した飾り図柄を確定停止表示させるように演出表示装置12を制御する。このように、演出制御用CPU31aは、主制御用CPU30aが選択した変動パターンに基づいて演出表示装置12を制御し、飾り図柄変動ゲームを表示させる。
演出制御用CPU31aは、上記した飾り図柄変動処理の他に、主制御用CPU30aが出力した制御コマンドの入力によって処理を行う。
演出制御用CPU31aは、デモ指定コマンドを入力すると、デモンストレーション演出を実行させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出を実行させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出を実行させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出を実行させるように演出表示装置12の表示内容を制御する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、遊技演出としての連動演出を実行可能に構成されている。連動演出は、複数台のパチンコ遊技機10を対象に実行される演出である。具体的に言えば、連動演出は、同一の遊技島11に設置されている同一の連動演出を実行可能な他のパチンコ遊技機10とともに演出グループを構成し、実行される演出である。また、連動演出は、後述するように所定条件(特定時刻の到来)の成立によって開始される演出であって、連動演出以外の他の演出の進行とは関係なく開始される演出である。他の演出には、変動ゲーム(特別図柄変動ゲームと飾り図柄変動ゲーム)、当り遊技の演出、デモンストレーション演出などを含む。この実施形態において連動演出は、演出表示装置12と枠ランプLaを用いて行われるとともに、連動演出に伴う効果音がスピーカから出力される。
図4は、この実施形態における連動演出の概略を示している。また、この実施形態において連動演出の演出グループに属するパチンコ遊技機10を10台としている。これにより、連動演出は、同一の遊技島11に並設されている10台のパチンコ遊技機10を対象として実行される。
連動演出は、演出グループに属する各パチンコ遊技機10に搭載されているリアルタイムクロック31dが特定時刻Xを計時したことを契機に開始される。この実施形態の各パチンコ遊技機10は、連動演出において第1演出と第2演出をそれぞれの演出表示装置12に画像表示させる。第1演出は、演出グループに属する各パチンコ遊技機10が特定時刻Xの到来から第1の所定時間としての所定時間Tna(n:1〜10)の経過後に実行させる非同期演出である。つまり、非同期演出である第1演出は、演出グループに属するパチンコ遊技機10において予め定めた順番にしたがって実行される。所定時間Tnaは、各パチンコ遊技機10において異なる時間であり、各パチンコ遊技機10が異なるタイミングで第1演出の演出動作を開始させるように定められている。一方、連動演出を構成する第2演出は、演出グループに属する各パチンコ遊技機10が特定時刻Xの到来から第2の所定時間としての所定時間Tcの経過後に実行させる同期演出である。つまり、同期演出である第2演出は、演出グループに属するパチンコ遊技機10の全てが同時に実行させる演出である。なお、同時には、演出制御用CPU31aやリアルタイムクロック31dの製造誤差(固有誤差)に基づき時間的にずれが生じている場合も含む。所定時間Tcは、各パチンコ遊技機10において同じ時間であり、各パチンコ遊技機10が同じタイミング(同時)で第2演出の演出動作を開始させるように定められている。また、所定時間Tcは、特定時刻Xから経過した時間が所定時間Tnaよりも長い。
図4に示すように、特定時刻Xが到来すると、演出グループに属するパチンコ遊技機10のうち、台番号「1」のパチンコ遊技機10が最初に第1演出を実行させる。台番号は、連動演出を開始させる所定条件の成立時に連動演出の演出動作を開始させる所定時間Tnaを特定し得る番号である。この実施形態では、連動演出の対象であるパチンコ遊技機10を10台としていることから、この10台のパチンコ遊技機10に対して「1」〜「10」の台番号が付され、小さい番号が付されたパチンコ遊技機10から連動演出の演出動作を開始させる。また、第1演出は、演出時間TAの間、実行される演出であって、演出時間TAは全てのパチンコ遊技機10で共通の時間である。
特定時刻Xの到来に伴い台番号「1」のパチンコ遊技機10が第1演出の演出動作を開始させると、以降、他のパチンコ遊技機10では台番号に対応する所定時間Tnaの経過後に第1演出の演出動作を開始させる。具体的に言えば、台番号「2」のパチンコ遊技機10では、特定時刻Xから所定時間T2aの経過後に第1演出の演出動作が開始される。また、台番号「3」のパチンコ遊技機10では、特定時刻Xから所定時間T3aの経過後に第1演出の演出動作が開始される。以降、台番号「4」〜「10」のパチンコ遊技機10では、特定時刻Xから所定時間T4a〜T10aの経過後に第1演出の演出動作が開始される。所定時間Tnaは、特定時刻Xの到来から実際に連動演出の演出動作を開始させるまでの待機時間に相当する。そして、この実施形態において台番号「1」のパチンコ遊技機10については、所定時間Tnaが「0(零)」に設定されており、特定時刻Xの到来と同時に第1演出の演出動作が開始される。なお、第1演出の演出動作の開始とともに各パチンコ遊技機10では、枠ランプLaの点滅による演出動作も開始される。
第1演出の終了後の各パチンコ遊技機10は、第2演出の演出動作を開始させるまでの間、待機する。この待機に伴う時間が、図4に示す待機時間Tnb(n:1〜10)となる。待機時間Tnbは、第2演出の演出動作を開始させるまでの所定時間Tcから、所定時間Tnaと第1演出の演出時間TAの合算時間を減算した時間である。このため、待機時間Tnbは、第1演出の演出動作を早く開始させるパチンコ遊技機10、換言すれば特定時刻Xの到来から第1演出の演出動作を待機させている時間(所定時間Tna)が長いパチンコ遊技機10ほど、短くなる。具体的に言えば、この実施形態の場合、台番号「1」のパチンコ遊技機10の待機時間Tnb(T1b)が最も長く、台番号「10」のパチンコ遊技機10の待機時間Tnb(T10b)が最も短くなる。なお、この実施形態では、図4に示すように、台番号「10」のパチンコ遊技機10において第1演出の演出動作が終了する時点と所定時間Tcが経過する時点が一致するように時間が定められている。このため、台番号「10」のパチンコ遊技機10における待機時間Tnbは「0(零)」となる。
そして、特定時刻Xから所定時間Tcが経過すると、各パチンコ遊技機10では、第2演出の演出動作を開始させる。第2演出は、演出時間TBの間、実行される演出であって、演出時間TBは全てのパチンコ遊技機10で共通の時間である。また、第2演出中は、第1演出から継続して枠ランプLaの点滅による演出動作が実行される。
上記のように連動演出は、特定時刻Xの到来により、演出グループに属する各パチンコ遊技機10が順番に第1演出の演出動作を開始させるとともに、特定時刻Xから経過した時間が所定時間Tcに達すると、各パチンコ遊技機10が一斉に第2演出の演出動作を開始させる。第1演出の演出動作、及び第2演出の演出動作とは、遊技者に視認可能な状態で演出手段(この実施形態では演出表示装置12と枠ランプLa)が所定の動作(この実施形態では画像表示と発光)を行うことである。このため、演出動作を開始させるとは、演出手段が実際に動作することを示し、連動演出の制御を開始させることを示すものではない。この実施形態において連動演出に関する制御は、サブ側(演出制御基板31)独自で行っており、メイン側(主制御基板30)は関与していない。そして、演出グループに属する各パチンコ遊技機10は、連動演出の実行を制御する演出制御手段としての演出制御用CPU31aと、演出制御用CPU31aからの動作指示を受けて演出動作を行う演出手段としての演出表示装置12及び枠ランプLaと、時刻を計時する計時手段としてのリアルタイムクロック31dと、を備えている。なお、演出制御手段には、演出制御用CPU31aに加え、連動演出の実行を制御するための制御プログラムも含む。
以下、連動演出を実行させるための演出制御基板31の構成について説明する。
この実施形態において連動演出を実行させる契機となり得る特定時刻は、例えば10時と、18時と、いうように複数決められている。この特定時刻は、例えば製造段階において製造元の意向、あるいは遊技場の意向などにより、プログラム化して演出制御用ROM31bに記憶されている。
また、連動演出を実行させる場合には、演出グループに属する複数台のパチンコ遊技機10に台番号が指定されている。
図5は、管理者用メニューに含まれる台番号の設定用画面である。この画面は、演出表示装置12の画像表示部GHに表示される。設定用画面には、演出グループに属するパチンコ遊技機10の総台数情報(分母情報)35と、台番号情報(分子情報)36と、台番号を設定する際の手順情報37、とが表示されている。この実施形態のパチンコ遊技機10において台番号は、手順情報37に示されるように、操作ボタン21を構成する左右ボタンを操作して数値を増加又は減少させるとともに、所定の数値で操作ボタン(PUSHボタン)20を操作することによって決定させることができる。この設定用画面で決定された台番号は、演出制御用RAM31cに記憶される。この実施形態のパチンコ遊技機10では、演出制御基板31にバックアップ機能を有する。これにより、設定用画面を用いて設定された台番号は、演出制御基板31に搭載されているバックアップ電源から電力が供給され、電源断後も演出制御用RAM31cに記憶保持されている。なお、この実施形態において総台数情報35は固定された情報である。この実施形態では、前述した台番号を設定するための構成及びプログラムが、番号指定手段となる。
図6(a)に示すように、演出制御用ROM31bには、台番号に応じた所定時間Tnaを示す情報が記憶されている。この実施形態の連動演出は、台番号「1」〜「10」の10台を対象として実行させる演出としているので、演出制御用ROM31bには台番号「1」〜「10」に対応する所定時間T1a〜T10aを示す情報が記憶されている。そして、演出制御用CPU31aは、図5に示す台番号の設定用画面を用いた台番号をもとに、特定時刻Xが到来してから演出動作を開始させる所定時間Tnaを抽出し、その所定時間Tnaをもとに演出動作を制御する。なお、この実施形態の連動演出は、前述したように特定時刻Xが複数決められている。特定時刻Xから経過した時間を示す所定時間Tna及び所定時間Tcは、特定時刻Xの種類に関係なく、各特定時刻Xで同一時間とされている。つまり、例えば、特定時刻Xを「10時」と「18時」とした場合であっても、これらの特定時刻Xから演出動作が開始される時間は、図6(a)に示す台番号によって定められた所定時間Tna、あるいは所定時間Tcによって制御される。
また、この実施形態において演出制御用CPU31aは、連動演出の実行中か否かによって飾り図柄変動ゲームに関連して実行させる演出の出現率を異ならせる制御を行う。この実施形態において飾り図柄変動ゲームに関連して実行させる演出は、実行中の飾り図柄変動ゲーム(すなわち、特別図柄変動ゲーム)の当り期待度を示唆する当り予告演出である。これにより、連動演出が実行されている場合と実行されていない場合では、特定の当り予告演出についての出現率が異なることになる。
図6(b)は、連動演出が実行されていない場合(図中に「通常」と示す)と連動演出が実行されている場合(図中に「特定」と示す)の当り予告演出の出現率を示している。この実施形態の当り予告演出は、主制御用CPU30aが行う当り抽選に当選した場合に出現させることができ、その出現によって当りを確定的に認識し得る予告である。この実施形態では、図6(b)に示すように、連動演出が実行されていない場合の前記当り予告演出の出現率を「D1」としたとき、連動演出が実行されている場合の前記当り予告演出の出現率を出現率D1よりも高い「D2」としている。このため、連動演出が実行されている場合に当り抽選に当選した際には、前記当り予告演出が出現し易く、当りを確定的に認識し得る予告の出現に対する期待感を連動演出中に抱かせることができる。なお、演出制御用CPU31aは、特定時刻Xの到来から連動演出が終了するまでの期間、図6(b)に示す出現率にしたがって当り予告演出の出現を制御しても良いし、実際に連動演出の演出動作を開始させてから(第1演出の開始後)、連動演出が終了するまでの期間、図6(b)に示す出現率にしたがって当り予告演出の出現を制御しても良い。
以上により、演出制御用CPU31aは、リアルタイムクロック31dが特定時刻Xを計時することにより、連動演出を実行させる制御を開始させる。なお、連動演出を実行させる制御を開始させるとは、連動演出用の演出制御プログラムを起動させることである。そして、演出制御用CPU31aは、連動演出を実行させる制御において台番号に応じた所定時間Tnaの経過に伴って第1演出の演出動作を開始させるように、演出手段(演出表示装置12や枠ランプLa)に動作指示を行う。この動作指示は、連動演出を実行させる制御において予め定めた指示タイミングで行えば良い。このため、演出制御用CPU31aは、動作指示を、所定時間Tnaの経過時に行っても良いし、特定時刻Xの到来時に行っても良い。つまり、演出手段が所定時間Tnaの経過に伴って第1演出の演出動作を開始させることができる構成を備えていれば、演出制御用CPU31aが動作指示を行うタイミングは問わない。例えば、演出手段側が動作指示を受けて直ぐに演出動作を開始させる構成であれば、演出制御用CPU31aは、演出動作を開始させるタイミングで動作指示を行う。例えば、演出手段側が動作指示を保持できる構成を備えていれば、演出制御用CPU31aは、所定時間Tnaが経過する迄の間に動作指示を行う。なお、演出手段側が動作指示を保持できる構成としては、例えば、演出手段を制御するCPUを別途備え、そのCPUの制御によって演出動作を開始させることや、動作指示に相当する制御信号を所定時間Tnaの経過まで保持する回路を備え、その制御信号の伝達を遅延させても良い。
また、演出制御用CPU31aは、第1演出の演出動作を開始させると、次に所定時間Tcの経過に伴って第2演出の演出動作を開始させるように、演出手段(演出表示装置12や枠ランプLa)に動作指示を行う。この動作指示は、前述した第1演出の動作指示と同様に、連動演出を実行させる制御において予め定めた指示タイミングで行えば良い。また、演出制御用CPU31aは、連動演出を実行させる制御を開始させると、連動演出が終了する迄の間、飾り図柄変動ゲームに関連して実行させる演出(当り予告演出)の出現率を異ならせる制御を行う。つまり、演出制御用CPU31aは、対象となる当り予告演出の選択率を変更する。選択率を変更するとは、例えば乱数抽選によって当り予告演出を選択する構成であれば、振り分けの異なるテーブルを用いて当り予告演出を選択することである。
なお、連動演出は、各パチンコ遊技機10の演出制御基板31に記憶されている演出制御プログラム、図6(a)に示す台番号に応じた所定時間Tnaなどの制御情報に基づき、演出グループに属する各パチンコ遊技機10が個別に制御を実行することによって実現される演出である。つまり、各パチンコ遊技機10が制御情報に基づき個別に制御を実行することで、その制御の結果として遊技島11全体を見た時に連動する演出を確認することができるのであり、連動演出の対象とした複数台のパチンコ遊技機10を統括的に制御する制御手段を必要とするものではない。したがって、連動演出は、個々のパチンコ遊技機10が連動演出を実現するための構成を具備し、個々のパチンコ遊技機10がそれぞれ主導で必要な制御を行うことによって実行させることができる。
以下、パチンコ遊技機10の作用である連動演出が行われる態様について具体例にしたがって説明する。なお、以下の説明に用いる図7及び図8には、台番号「1」〜「3」の3台のパチンコ遊技機10を代表して図示している。
図7(a)に示すように、演出グループに属する各パチンコ遊技機10は、特定時刻Xが到来する迄の間(すなわち、連動演出を実行させていない時)、主制御用CPU30aによる当り抽選などの制御をもとに演出制御用CPU31aが前記制御に対応する演出を実行させている。図7(a)には、各パチンコ遊技機10の演出表示装置12で飾り図柄変動ゲームが実行されている様子を示している。なお、各パチンコ遊技機10は、連動演出以外の演出に関する制御をそれそれが独自で行っていることから、例えば、飾り図柄変動ゲームの内容や進度などが意図的に同期することはない。
そして、図7(b)に示すように、特定時刻Xが到来すると、台番号「1」のパチンコ遊技機10の演出表示装置12には、連動演出に伴う第1演出の画像40が表示される。第1演出の画像40が表示された演出表示装置12では、継続して飾り図柄変動ゲームが実行されている。また、台番号「1」以外のパチンコ遊技機10の演出表示装置12には、それぞれの所定時間Tnaが経過する迄の間、連動演出に伴う第1演出の画像40が表示されず、現在実行中の演出に関する表示が行われている。
そして、図7(c)〜(e)に示すように、台番号「1」を除く他のパチンコ遊技機10では、それぞれの所定時間Tnaが経過すると、演出表示装置12に第1演出の画像40が表示される。なお、図7(d)に示す台番号「1」のパチンコ遊技機10のように、第1演出の演出時間TAが終了すると、演出表示装置12には第1演出の画像40が表示されなくなる。
その後、図8(a),(b)に示すように、特定時刻Xからの経過した時間が所定時間Tcに達すると、演出グループに属する各パチンコ遊技機10の演出表示装置12には、連動演出に伴う第2演出の画像41,42が表示される。つまり、この段階で、各パチンコ遊技機10には、同期した演出が表示される。
そして、図8(c)に示すように、第2演出の演出時間TBが終了すると、各パチンコ遊技機10の演出表示装置12には第2演出の画像41,42が表示されなくなる。また、各パチンコ遊技機10では、連動演出が終了しても現在実行中の演出に関する表示が行われている。
その後、図8(d),(e)に示すように、演出グループに属するパチンコ遊技機10では、特定時刻Xが再び到来すると、図7(a)〜(e)及び図8(a)〜(c)を用いて説明したことと同様に連動演出が再び実行される。なお、図8(d)から開始される連動演出の契機となった特定時刻Xは、図7(a)〜(e)及び図8(a)〜(c)を用いて説明した連動演出の契機となった特定時刻Xとは異なる時刻である。ただし、特定時刻Xの到来によって実行される連動演出は同じである。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)パチンコ遊技機10(演出制御基板31)が有するリアルタイムクロック31dが特定時刻を計時したことによって連動演出を実行させるので、外的手段を用いなくても、パチンコ遊技機10主導で連動演出を実行させることができる。なお、外的手段としては、例えば演出グループに属するパチンコ遊技機10の電源投入を一斉に行い、電源投入からの経過時間によって連動演出の実行を同期させる構成や、他のパチンコ遊技機10から情報を入手する構成など、が考えられる。
(2)他のパチンコ遊技機10と所定時間Tnaを異ならせることにより、複数台のパチンコ遊技機10において連動演出の演出動作が開始されるタイミングが異なる。このため、同一時刻(特定時刻X)の到来によって一斉に各パチンコ遊技機10が連動演出を開始させる場合に比して、変化に富んだ演出を実現できる。
(3)台番号に応じて所定時間Tnaが設定されるので、演出グループに属する複数台のパチンコ遊技機10における連動演出の実行タイミングを簡単に設定することができる。そして、規則性を持たせた連続演出を実現することができる。
(4)所定時間Tnaと所定時間Tcの設定により、他のパチンコ遊技機10と異なるタイミングで演出(第1演出)が開始される場合と、同じタイミングで演出(第2演出)が開始される場合と、を作り出すことができる。このため、同一の特定時刻Xの到来によって一斉に各パチンコ遊技機10が同じ演出を実行させる場合に比して、変化に富んだ連動演出を実現できる。
(5)特定時刻Xの到来によって、先に他のパチンコ遊技機10とは異なるタイミングで演出(第1演出)を実行させることで、隣接するパチンコ遊技機10における演出の変化から、何かが起きることを遊技者に把握させることができる。そして、遊技者に状況を把握させた上で、各パチンコ遊技機10が同じタイミングで演出(第2演出)を実行させることから、複数台のパチンコ遊技機10を対象にして連動演出が実行されていることを遊技者に明確に把握させることができる。したがって、連動演出による効果を確実に与えることができる。
(7)特定時刻Xとして複数の時刻を有し、特定時刻Xの到来毎に連動演出を実行させるので、長時間に亘って同じパチンコ遊技機10(又は同機種のパチンコ遊技機10)で遊技を行っている遊技者の飽きを抑制することができる。また、遊技者が入れ替わった場合でも、新たな遊技者に連動演出を見せる機会を作り出すことができる。
(8)連動演出の実行有無に関連付けて他の演出(実施形態では当り予告演出)の出現率を異ならせることにより、連動演出を特別な演出として位置付けることができる。しかも、連動演出は、特定時刻Xの到来によって実行されるので、その特定時刻Xに居合わせた遊技者の価値を高めることができる。
(9)連動演出の制御を演出制御用CPU31a主導で行うことから、主制御用CPU30aへ負担を強いることなく、演出を実現することができる。
(10)連動演出を特定時刻Xの到来を契機に開始させるので、特定時刻Xの到来時におけるパチンコ遊技機10の状態に応じて、連動演出を様々なタイミングで出現させることができる。つまり、パチンコ遊技機10は、個々が別々の制御を行うことで遊技を進行させるので、特定時刻Xの到来時点において変動ゲームを実行しているパチンコ遊技機10、当り遊技中のパチンコ遊技機10、あるいはデモンストーレション演出中のパチンコ遊技機10などが存在する可能がある。このため、各パチンコ遊技機10の状態に応じて連動演出が割り込まれてくるので、連動演出の面白みを際立たせることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9に示すように、台番号に応じた所定時間Tnaを変更しても良い。例えば、図9では、台番号「2」に応じた所定時間T2aよりも台番号「3」に応じた所定時間T3aの方が短い時間に設定されている。このように台番号と所定時間Tnaを対応付けた場合は、台番号を遊技島11におけるパチンコ遊技機10の並び順に付せば、連動演出の演出動作がパチンコ遊技機10の並び順に関係なく、ランダムに開始されることになる。この構成によれば、演出の幅を広げることができる。
・また、実施形態において図6(a)のように台番号と所定時間Tnaを対応付けている場合に、台番号を遊技島11におけるパチンコ遊技機10の並び順に関係なくランダムに付せば、前述した別例と同様に、連動演出の演出動作がパチンコ遊技機10の並び順に関係なく、開始されることになる。
・図10に示すように、演出グループに属するパチンコ遊技機10毎(台番号毎)に、特定時刻を設定し、その特定時刻の到来によって各パチンコ遊技機10が連動演出を実行させるための制御を開始しても良い。例えば、図10の場合、台番号「1」のパチンコ遊技機10に特定時刻Xが、台番号「2」のパチンコ遊技機10に特定時刻Yが、台番号「3」のパチンコ遊技機10に特定時刻Zが、それぞれ設定されている。そして、各パチンコ遊技機10では、それぞれの特定時刻の到来によって演出動作が開始されることから、各演出手段は特定時刻から所定時間としての「0(零)」の経過後に演出動作を行うことになる。また、第2演出は、特定時刻から所定時間Tc1,Tc2,Tc3の経過によって開始させる。所定時間Tc1,Tc2,Tc3は、特定時刻X,Y,Zの差分に基づいた異なる時間である。なお、この別例の場合、最初に演出動作を開始させる台番号「1」を付したパチンコ遊技機10の特定時刻Xを基準とした場合は、例えば台番号「2」のパチンコ遊技機10であれば特定時刻Xから特定時刻Yの経過時間が実施形態における所定時間Tnaに相当することになる。このため、台番号「1」以外の台番号を付したパチンコ遊技機10は、特定時刻Xを基準とすれば実施形態と同様に特定時刻Xから所定時間Tnaの経過後に連動演出の演出動作を開始させることになる。
・演出グループに属するパチンコ遊技機10は、同様に連動演出を実行させるための構成を具備していれば、パチンコ遊技機の仕様(例えば、当り抽選などの各種抽選の当選確率や賞球払出し数など)や外観などが異なっていても良い。また、連動演出を実行させるための構成は完全同一である必要はない。つまり、連動演出を開始させる特定時刻、所定時間Tna,Tc、あるいは演出動作の時間など、時間の管理情報が同一であれば、実際に実行される演出動作の具体的な内容が異なっていても良い。
・連動演出の演出動作を異ならせても良い。パチンコ遊技機10には、表示を行う装置、発光を行う装置、音声を出力する装置が搭載されているが、これらの装置単体で演出動作を行っても良いし、これらの装置の任意の組み合わせで演出動作を行っても良い。また、機械的に動作して演出を行う可動体を備えている場合には、可動体単体や、可動体と上記装置を組み合わせて演出動作を行っても良い。また、連動演出の演出動作を行う装置(演出手段)は、実施形態で説明したように他の演出を行う装置と兼用していても良いし、連動演出の演出動作を行う専用の装置でも良い。
・連動演出の具体的な演出内容は任意に変更しても良い。例えば、実施形態における第2演出を最初に行い、その後に第1演出を開始させるようにしても良い。この場合は、最初に演出が同期して行われ、後に演出が非同期で行われることになる。また、連動演出を、第1演出のように非同期演出のみによって構成しても良い。このとき、各パチンコ遊技機10が、第1演出を所定時間の経過毎に繰り返し開始させるようにしても良いし、1回のみ開始させるようにしても良い。第1演出を繰り返す場合の演出内容は、同じ内容でも良いし、異なる内容でも良い。つまり、第1演出を繰り返すとは、非同期演出を繰り返すことである。
・また、連動演出を、第2演出のように同期演出のみによって構成しても良い。このとき、各パチンコ遊技機10が、第2演出を所定時間の経過毎に繰り返し開始させるようにしても良いし、1回のみ開始させるようにしても良い。第2演出を繰り返す場合の演出内容は、同じ内容でも良いし、異なる内容でも良い。つまり、第2演出を繰り返すとは、同期演出を繰り返すことである。
・特定時刻は、固定された時刻に代えて、任意に変更できるようにしても良い。具体的に言えば、パチンコ遊技機10に特定時刻を設定するための設定機能を搭載し、その設定機能を用いて任意に設定できるようにしても良い。設定機能は、例えば機械式のスイッチ(ディップスイッチなど)を用いて設定するように構成しても良い。あるいは、パチンコ遊技機10にプログラム化されている管理者用メニューから操作ボタン(例えば操作ボタン20や操作ボタン21)を用いて設定するように構成しても良い。上記した設定機能は、演出制御用CPU31aの処理によって実現される機能であり、上記の手段によって設定される特定時刻に関する時刻情報は演出制御用RAM31cに記憶される。機械式のスイッチを用いた設定機能の場合は、パチンコ遊技機10の電源が投入される度にスイッチの設定を演出制御用CPU31aが読み込み、演出制御用RAM31cに記憶しても良いし、演出制御基板31にバックアップ機能を搭載して時刻情報を電源断後も演出制御用RAM31cに記憶保持させておいても良い。一方、管理者用メニューを用いた設定機能の場合は、演出制御基板31にバックアップ機能を搭載して時刻情報を電源断後も演出制御用RAM31cに記憶保持させておくと良い。設定機能を用いることにより、連動演出の出現タイミングを変更することができ、演出の幅を広げることができる。また、遊技者に連動演出の出現タイミングを注目させることができ、興趣の向上を図ることができる。
・特定時刻は、複数の時刻に代えて単数の時刻でも良い。この場合、単数の時刻がプログラム化されて演出制御用ROM31bに記憶されていても良い。あるいは、前述した別例の設定機能を用いて単数の時刻を設定できるようにしても良い。この場合も前述した別例と同様の効果を有する。なお、特定時刻は、前述した別例のように設定機能を用いて複数の時刻を設定できる構成を前提とし、複数の時刻を設定しても良いし、単数の時刻を設定しても良い。
・特定時刻は、電源が投入される度に演出制御用CPU31aが抽選などによって任意に決定するようにしても良い。このとき、決定される特定時刻は、複数でも良いし、単数でも良い。また、決定する特定時刻は、常時、複数あるいは単数というように固定化されている必要はなく、複数の特定時刻とするか、単数の特定時刻とするかを抽選などによって決定し、その決定結果をもとに特定時刻をさらに決定するようにしても良い。この構成によれば、遊技場の管理者によって特定時刻の設定及び変更に係る処理が行われなくても、特定時刻にランダム性を持たせることができ、演出の幅を広げることができる。なお、特定時刻の設定を前述した別例のように設定機能を用いて遊技場の管理者主導で行う場合と、演出制御用CPU31aの抽選によりパチンコ遊技機10主導で行う場合と、を設定手段を搭載して設定できるようにしても良い。
・演出グループに属するパチンコ遊技機10の総台数を任意に変更できるようにしても良い。具体的に言えば、パチンコ遊技機10に連動演出の対象とする総台数を設定するための設定機能を搭載し、その設定機能を用いて任意に設定できるようにしても良い。設定機能は、例えば機械式のスイッチ(ディップスイッチなど)を用いて設定するように構成しても良い。あるいは、パチンコ遊技機10にプログラム化されている管理者用メニューから操作ボタン(例えば操作ボタン20や操作ボタン21)を用いて設定するように構成しても良い。上記した設定機能は、演出制御用CPU31aの処理によって実現される機能であり、上記の手段によって設定される総台数に関する情報は演出制御用RAM31cに記憶される。機械式のスイッチを用いた設定機能の場合は、パチンコ遊技機10の電源が投入される度にスイッチの設定を演出制御用CPU31aが読み込み、演出制御用RAM31cに記憶しても良いし、演出制御基板31にバックアップ機能を搭載して総台数に関する情報を電源断後も演出制御用RAM31cに記憶保持させておいても良い。一方、管理者用メニューを用いた設定機能の場合は、演出制御基板31にバックアップ機能を搭載して総台数に関する情報を電源断後も演出制御用RAM31cに記憶保持させておくと良い。設定機能を用いることにより、連動演出の対象とするパチンコ遊技機10の台数を変更することができ、演出の幅を広げることができる。つまり、遊技場の設置状況に応じた連動演出を実現できるとともに、遊技島11に設置されている一部のパチンコ遊技機10を対象にして連動演出を実行させることもでき、遊技場のニーズに対応し得る演出を提供することができる。
・所定時間Tnaは、設定された台番号をもとに演算によって算出し、その算出した所定時間Tnaを用いて演出動作を開始させるようにしても良い。具体的に言えば、連動演出用の演出制御プログラムに最小の所定時間Tnaをプログラミングしておき、最小の所定時間Tnaに台番号を乗算することで、台番号に応じた所定時間Tnaを算出しても良い。なお、実施形態のように特定時刻Xの到来時と演出動作の開始時を一致させる場合、台番号は「0」からスタートさせると良い。あるいは、実施形態の場合には、台番号と最小の所定時間Tnaを乗算した時間から、補正時間として最小の所定時間Tnaを減算させても良い。この別例のように演算によって所定時間Tnaを算出する場合、算出された所定時間Tnaは演出制御用RAM31cに記憶保持される。このため、バックアップ機能を搭載していても良いし、例えば前述した別例のように機械的に台番号を設定するのであれば電源が投入される度に設定を読み込み、演算しても良い。
・最初に連動演出の演出動作を開始させるパチンコ遊技機10において、所定時間T1aを「0」よりも大きな時間に設定しておくこと、特定時刻の到来から所定時間の経過後に演出動作を開始させても良い。
・当り予告演出の出現率を異ならせる場合、全ての当り予告演出の出現率を対象に異ならせても良いし、一部の当り予告演出の出現率を異ならせても良い。また、出現率を異ならせる場合は、連動演出が実行されていない場合の出現率を、連動演出が実行されている場合の出現率に比して、減少させても良いし、あるいは増加させても良い。
・出現率を異ならせる当り予告演出は、連動演出が実行されていない場合に出現させることができる当り予告演出のうちで最も当り期待度の高い当り予告演出であっても良いし、最も高い当り期待度よりも低い当り期待度が設定されている当り予告演出であっても良い。この別例によれば、当り期待度が最も高い当り予告演出の出現率は連動演出の実行の有無に拘らず一定の出現率で出現させるが、それ以外の当り予告演出の出現率が変化する事象を作り出すことができる。
・また、当り予告演出の出現率を異ならせる場合には、連動演出が実行されている場合のみに出現させることができる当り予告演出を存在させても良い。つまり、この場合、前記当り予告演出の出現率は、連動演出が実行されていない場合に0(零)に設定されている一方で、連動演出が実行されている場合に0よりも大きな数値に設定されていることになり、出現率が異なっている。この設定の場合は、連動演出が実行されている場合に出現可能な演出(当り予告演出)が追加されている事象となる。
・連動演出が実行されている場合と実行されていない場合で出現率が異なる演出は、当り予告演出以外の演出であっても良い。例えば、主制御用CPU30aが決定する変動パターンに対して複数の演出内容を振り分けている場合(所謂、サブ振り分け)、その複数の演出内容を演出制御用CPU31aが選択する際の選択率を異ならせることで、連動演出が実行されている場合と実行されていない場合の出現率を異ならせても良い。
・特定時刻の到来時におけるパチンコ遊技機10の状態に応じて、連動演出の演出動作を行わせる場合と行わせない場合とを作り出しても良い。例えば、特定時刻の到来時において変動ゲームが実行されているパチンコ遊技機10を対象にして連動演出の演出動作を行わせても良い。つまり、この場合は、当り遊技中やデモンストレーション演出中のパチンコ遊技機10では、連動演出の演出動作が行われない。
・演出制御用CPU31aが、主制御用CPU30aからの指示(制御コマンド)を受けて、連動演出を実行させる制御を開始させるようにしても良い。この場合、特定時刻Xは、主制御基板30側で計時し、その計時結果に合わせて演出制御用CPU31aが連動演出を実行させる制御を開始させる。
・また、連動演出の実行を制御する演出制御手段を、主制御用CPU30aに変更しても良い。すなわち、主制御用CPU30aが制御する手段を、連動演出の演出動作を行う演出手段とする場合は、主制御用CPU30aを演出制御手段として機能させ、連動演出の制御を実行させる。また、主制御用CPU30aが制御する手段と演出制御用CPU31aが制御する手段の両方を、連動演出の演出動作を行う演出手段として用いる場合は、それぞれのCPUを演出制御手段として機能させる。
・演出制御基板31をサブ統括制御基板とし、演出制御基板31とは別に演出表示装置12を専門に制御する表示制御基板、スピーカを専門に制御する音声制御基板、及び枠ランプLaを専門に制御するランプ制御基板を設けてもよい。
・特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合、演出表示装置12において特別図柄変動ゲームを表示するとよい。
・第1特別図柄と第2特別図柄を用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
・遊技球が特定領域を通過することを契機に当り遊技を付与する遊技機(所謂1種2種混合機)に具体化してもよい。
・確率変動機能を搭載したパチンコ遊技機に具体化しても良い。確率変動機能は、当り抽選の当選を契機に所定の確率で、当り遊技終了後の当り抽選の当選確率を高確率に変動させる確率変動状態を付与する機能である。確率変動機能を有するパチンコ遊技機には、次回の当りに当選するまで確率変動状態を付与する仕様や、転落抽選に当選するまで確率変動状態を付与する仕様、あるいは予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで確率変動状態を付与する仕様がある。
・変動時間短縮機能を搭載したパチンコ遊技機に具体化しても良い。変動時間短縮機能は、開閉羽根15が開動作する確率を上昇させ、始動口14への単位時間あたりの入球率を向上させる入球率向上状態を付与する。
・遊技機として回胴式遊技機に具体化しても良い。回胴式遊技機には、遊技媒体としてメダルを用いるスロットマシン(パチスロ)や、遊技媒体として遊技球を用いるスロットマシンを含む。このようにパチンコ遊技機とは異なる遊技機においても特定時刻の到来によって連動演出の演出動作を開始させることもできる。
10…パチンコ遊技機、12…演出表示装置、31…演出制御基板、31a…演出制御用CPU、31d…リアルタイムクロック、X,Y,Z…特定時刻、Tna,T1a〜T10a…所定時間、Tc…所定時間、La…枠ランプ、D1,D2…出現率。

Claims (7)

  1. 遊技演出の実行を制御する演出制御手段と、
    前記演出制御手段からの動作指示を受けて演出動作を行う演出手段と、
    時刻を計時する計時手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、前記計時手段が特定時刻を計時したことを契機に前記遊技演出を実行させる制御を開始するとともに当該制御において動作指示を行い、
    前記演出手段は、前記特定時刻から所定時間の経過後に前記遊技演出の演出動作を行う遊技機。
  2. 前記所定時間には、同一の前記遊技演出を実行させることが可能な他の遊技機とは異なる時間を含む請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記他の遊技機とともに同一の前記遊技演出を実行させる演出グループに属することができ、
    前記演出グループに属する複数台の遊技機を対象としたときの台番号を指定する番号指定手段を備え、
    前記所定時間には、前記台番号に応じた異なる時間を含む請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記所定時間には、同一の前記遊技演出を実行させることが可能な他の遊技機とは異なるタイミングで前記演出手段が演出動作を行う第1の所定時間と、前記他の遊技機と同じタイミングで前記演出手段が演出動作を行う第2の所定時間と、を含む請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
  5. 前記第2の所定時間は、前記特定時刻から経過した時間が前記第1の所定時間よりも長い請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記特定時刻が複数決められており、
    前記演出制御手段は、前記特定時刻が到来する毎に前記遊技演出を実行させる制御を開始させ、
    前記演出手段が演出動作を行う前記所定時間は、各特定時刻で同一時間である請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
  7. 前記演出制御手段は、前記遊技演出とは異なる他の演出を実行させることができ、
    前記演出手段が前記遊技演出を実行している場合と前記遊技演出を実行していない場合とで、前記他の演出の出現率を異ならせた請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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