JP2015216474A - 遠隔検針システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1台の親機モデムが子機モデムをカバーする範囲を広げてシステムの設置コスト及びランニングコストを低減する。【解決手段】遠隔検針システム1は、第1系統及び第2系統の低圧配電線6A,6Bと、低圧配電線6A又は低圧配電線6Bに接続された複数の電力メータ7とを備える。低圧配電線6A,6Bの各々は、接地線6b、第1の非接地線6aおよび第2の非接地線6cを有する単相三線式の配電線であり、低圧配電線6A,6Bの同相の電力線どうしがバイパス信号線15を介して接続している。複数の電力メータ7の各々は検針データを転送する電力線モデム8を含み、低圧配電線6Aに接続された一つの電力線モデム8だけが親機モデム8Aであり、他の電力線モデム8はすべて子機モデム8Bである。低圧配電線6Bに接続された子機モデム8Bは、低圧配電線6B、バイパス信号線15及び低圧配電線6Aを介して親機モデム8Aと電力線通信を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、電力線通信を用いた電力使用量の遠隔検針システムに関するものである。
近年、電力使用量を遠隔地から収集する遠隔検針システムの導入が進められている。マンション等の集合住宅に遠隔検針システムを導入する場合、集合住宅の各戸にスマートメータと呼ばれる次世代の電力メータが設置され、電力使用量の検針が例えば30分毎に行われる。検針データは電力メータの通信機能によって電力会社のサーバに転送される。
PLC(Power Line Communication:電力線通信)を利用した遠隔検針システムでは、電力線モデムが電力メータに内蔵(または外付け)され、検針データが電力線経由で収集される。各電力メータには電力線モデムの子機(子機モデム)が設けられ、多数の電力メータからの検針データは子機モデムから電力線モデムの親機(親機モデム)に送られ、親機モデムからWAN(Wide Area Network:広域通信ネットワーク)経由でサーバに転送される。このシステムでは電力メータが接続された電力線を通信路として利用するので、新規に通信線を敷設する必要がなく、導入コストの面で非常に有利である。
親機モデムと子機モデムとの間の通信品質を高めるため、例えば特許文献1には、低圧配電線の中性線(接地線)に誘導結合方式により接続された親機モデムと、2本の非接地線のいずれか一方と接地線との両方に容量結合方式により接続された子機モデムとを備えた電力線通信システムが開示されている。また特許文献2には、トランスや分電盤、電力メータでの信号損失が大きいことを考慮して、それらをバイパスする信号線を設けた構成を有する電力線通信システムが開示されている。
特開2013−118593号公報 特許第434189号公報
集合住宅の多くは敷地内に変電設備を有しており、高圧配電線は変電設備を収容する電気室に引き込まれ、電気室内で商用電圧に変換された後、建物内の各戸に配電される。ここで、集合住宅内の戸数が多くなると、戸数に応じて変圧器が複数設けられ、これにより集合住宅内の配電系統が複数に分かれる場合がある。この場合、各配電系統は独立の電力線ネットワークを構成するため、配電系統ごとに親機モデムを用意しなければならない。しかしながら、複数の親機モデムを用意する場合には、各親機モデムをWANに接続するための回線コストが増加するという問題がある。また親機モデムは多機能であるため高価であり、親機モデムの増加により設備コストが増加するという問題もある。
さらに、親機モデムをWANに接続するために光回線を利用する場合に光回線の引き込み元に近いことや、親機モデムが共有の通信設備であることなどの理由から、親機モデムは電気室内に設置されることが多い。しかし、例えば電気室内に光回線を引き込むことが困難な場合など、親機モデムを電気室に設置することができない場合には、親機モデムを設置するための電気室以外の新たな場所の確保が必要となる。
したがって、本発明の目的は、集合住宅内の配電系統が複数に分かれている場合でも1台の親機モデムがカバーする子機モデムの範囲を広げてシステムの設置コスト、ならびにランニングコストを低減することが可能な遠隔検針システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による遠隔検針システムは、第1の変圧器から延びる第1系統の低圧配電線と、前記第1の変圧器と異なる第2の変圧器から延びる第2系統の低圧配電線と、前記第1系統の低圧配電線または前記第2系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータと、前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線とを誘導結合方式により接続するバイパス信号線とを備え、前記第1系統及び第2系統の低圧配電線の各々は、接地線、第1の非接地線および第2の非接地線を有する単相三線式の配電線であり、前記バイパス信号線は、前記第1系統及び第2系統の低圧配電線の同相の電力線どうしを接続しており、前記複数の電力メータの各々は、検針データを転送する電力線モデムを含み、前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータのうちの一つの電力メータ内の電力線モデムは、親機モデムであり、前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータのうち前記親機モデムを含む電力メータを除いたすべての電力メータ内の電力線モデムは、子機モデムであり、前記第2系統の低圧配電線に接続されたすべての電力メータ内の電力線モデムは、子機モデムであり、前記第2系統の低圧配電線に接続された前記子機モデムは、前記第2系統の低圧配電線、前記バイパス信号線及び前記第1系統の低圧配電線を介して前記親機モデムと電力線通信を行うことを特徴とする。
本発明によれば、別系統の低圧配電線どうしがバイパス信号線を介して接続されているので、第1系統側の親機モデムと第2系統側の子機モデムとの間の電力線通信を確保することができる。したがって、1台の親機モデムがカバーする子機モデムの範囲を広げてシステムの設置コスト、ならびにランニングコストを低減することができる。
本発明によれば、第1系統の低圧配電線に接続された親機モデムが同じ系統内の子機モデムのみならず第2系統の低圧配電線に接続された子機モデムと通信を行うので、電力系統ごとに親機モデムを用意する必要がなく、1台の親機モデムがカバーする子機モデムの範囲を広げて回線コスト等のシステムのランニングコストを低減することができる。
本発明において、前記バイパス信号線は、前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線の前記第1の非接地線どうしを誘導結合方式により接続すると共に、前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線の前記第2の非接地線どうしを誘導結合方式により接続し、前記複数の電力線モデムの各々は、前記第1及び第2の非接地線の両方に接続されていることが好ましい。また、前記バイパス信号線は、前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線の前記接地線どうしを誘導結合方式により接続し、前記複数の電力線モデムの各々は、前記接地線に接続されていることも好ましい。
本発明において、前記親機モデムは、前記第1系統及び第2系統の低圧配電線によって構成される電力線ネットワークを介して前記子機モデムと通信する電力線通信インターフェース部と、広域通信ネットワークを介して通信を行う広域通信インターフェース部とを有し、前記子機モデムは、前記電力線ネットワークを介して前記親機モデムと通信する電力線通信インターフェース部を有することが好ましい。
本発明において、前記広域通信ネットワークは、公衆無線通信回線網であることが好ましい。広域通信ネットワークとして公衆無線通信回線網を利用する場合には、その設置場所も電気室等に限定されず、任意の場所に設置することが可能である。
本発明において、前記親機モデムは、前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータのうち前記第1の変圧器の最も近くで前記第1の低圧配電線に接続された電力メータ内に設けられていることが好ましい。この構成によれば、親機モデムと第2系統の低圧配電線側の子機モデムとの距離を近づけることができ、両者間の通信品質を確保することができる。
さらに、本発明による電力線通信システムは 第1の変圧器から延びる第1系統の低圧配電線と、前記第1の変圧器と異なる第2の変圧器から延びる第2系統の低圧配電線と、前記第1系統の低圧配電線または前記第2系統の低圧配電線に接続された複数の電力線モデムと、前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線とを誘導結合方式により接続するバイパス信号線とを備え、前記第1系統及び第2系統の低圧配電線の各々は、接地線、第1の非接地線および第2の非接地線を有する単相三線式の配電線であり、前記バイパス信号線は、前記第1系統及び第2系統の低圧配電線の同相の電力線どうしを接続しており、前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力線モデムのうちの一つは親機モデムであり、前記第1系統及び前記第2系統の低圧配電線に接続された複数の電力線モデムのうち前記親機モデムを除いたすべての電力線モデムは子機モデムであり、前記第2系統の低圧配電線に接続された前記子機モデムは、前記第2系統の低圧配電線、前記バイパス信号線及び前記第1系統の低圧配電線を介して前記親機モデムと電力線通信を行うことを特徴とする。
本発明によれば、配電系統が複数に分かれている場合でも1台の親機モデムがカバーする子機モデムの範囲を広げてシステムの設置コスト、ならびにランニングコストを低減することが可能な遠隔検針システムを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による遠隔検針システムの構成図である。 図2は、遠隔検針システム1の構成の一部を詳細に示すブロック図であり、(a)は図1のS1部分の構成、(b)は図1のS2部分の構成をそれぞれ示すものある。 図3は、電力線モデム8の構成を示す機能ブロック図であって、(a)は親機モデム8A、(b)は子機モデム8Bをそれぞれ示している。 図4は、本発明の第2の実施の形態による遠隔検針システムの構成図である。 図5は、遠隔検針システム2の構成の一部を詳細に示すブロック図であり、(a)は図4のS1部分の構成、(b)は図4のS2部分の構成をそれぞれ示すものある。 図6は、電力線に対する電力線モデム8の接続形態の変形例であって、(a)は第1の実施の形態の変形例、(b)は第2の実施の形態の変形例をそれぞれ示している。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による遠隔検針システムの構成図である。
図1に示すように、この遠隔検針システム1は、マンション等の集合住宅3の電気室4に設けられた2つの変圧器5A,5Bと、一方の変圧器(第1の変圧器)5Aから延びる第1系統の低圧配電線6Aと、他方の変圧器(第2の変圧器)5Bから延びる第2系統の低圧配電線6Bと、第1系統の低圧配電線6Aまたは第2系統の低圧配電線6Bに接続された複数の電力メータ7とを備えている。複数の電力メータ7の各々は電力線モデム8を内蔵しており、需要家宅10の検針データは電力線モデム8を介して電力会社のサーバ(不図示)に送られる。なお需要者宅10の3桁の数字は集合住宅の部屋番号を示している。
本実施形態において、集合住宅3内の配電系統は2系統に分かれており、第1の変圧器5Aから延びる第1系統の低圧配電線6Aと、第2の変圧器5Bから延びる第2系統の低圧配電線6Bとを有している。第1及び第2の変圧器5A,5Bは高圧配電線11から供給される6600Vの高電圧を商用電圧(100Vまたは200V)に降圧するためのものである。
第1系統及び第2系統の低圧配電線6A,6Bは、接地線(白相)、第1の非接地線(赤相)および第2の非接地線(黒相)からなる単相三線式の配電線である。変圧器5A,5Bの二次側の一端及び他端にそれぞれ接続された電力線6a,6c(赤相、黒相)は非接地線であり、変圧器の二次側の中点に接続された電力線6b(白相)は接地線(中性線)である。電力線6a,6c間の電圧は200Vであり、電力線6a,6b間および電力線6c,6b間の電圧はともに100Vである。
本実施形態において第1系統の低圧配電線6Aは分配装置12Aによって1−1系統の配電線6Aと1−2系統の配電線6Aに分かれ、1−1系統および1−2系統の配電線6A,6Aの各々はさらに分岐して複数の需要家宅10内に引き込まれている。図1において、1−1系統の配電線6Aおよび1−2系統の配電線6Aはそれぞれ8戸の需要家宅10をカバーしている。そして各需要家宅10への配電線6A,6Aの引き込み位置には電力メータ7が設けられている。
第1系統と同様に、第2系統の低圧配電線6Bも分配装置12Bによって2−1系統の配電線6Bと2−2系統の配電線6Bに分かれ、2−1系統および2−2系統の配電線6B,6Bの各々はさらに分岐して複数の需要家宅10内に引き込まれている。図1において、2−1系統の配電線6Bおよび2−2系統の配電線6Bはそれぞれ8戸の需要家宅10をカバーしている。そして各需要家宅10への配電線6B,6Bの引き込み位置には電力メータ7が設けられている。
図1に示すように、第1系統の低圧配電線6Aに接続された複数の電力メータ7の各々に内蔵される電力線モデム8は、一つだけが親機モデム8Aであり、それ以外の電力線モデム8はすべて子機モデム8Bである。また、第2系統の低圧配電線6Bに接続された複数の電力メータ7の各々に内蔵される電力線モデム8はすべて子機モデム8Bである。すなわち、親機モデム8Aを内蔵する電力メータ7は、第1系統及び第2系統の低圧配電線6A,6Bに共通して1台だけである。親機モデム8A及び複数の子機モデム8Bは電力線を介して接続されて電力線通信システムを構成している。
図2は、遠隔検針システム1の構成の一部を詳細に示すブロック図であり、(a)は図1のS1部分の構成、(b)は図1のS2部分の構成をそれぞれ示すものある。
図2(a)及び(b)に示すように、低圧配電線6A(配電線6A)及び6B(配電線6B)は各需要家宅10の分電盤13に接続されており、分電盤13から延びる宅内配線14には家電機器(不図示)が接続される。分電盤13の前段には電力メータ7が設けられている。電力メータ7はいわゆるスマートメータであり、検針データを転送するための通信機能である電力線モデム8と、電力使用量を実際に検針する計量部9とを有している。
すべての電力線モデム8は、通信路(電力線ネットワーク)としての低圧配電線(電力線)に接続されており、特に赤相の電力線6aと黒相の電力線6cの両方に接続されている。電力線モデム8と電力線6a,6cとの接続形態は特に限定されず、誘導結合方式であってもよく、容量結合方式であってもよい。
図3は、電力線モデム8の構成を示す機能ブロック図であって、(a)は親機モデム8A、(b)は子機モデム8Bをそれぞれ示している。
図3(a)に示すように、親機モデム8Aは、制御部21と、電力メータ7の計量部9に接続されるメータインターフェース部22と、電力線ネットワークを構成する電力線に接続されるPLCインターフェース部23と、WANに接続されるWANインターフェース部24とを備えている。
制御部21は、PLCインターフェース部23を通じて電力線ネットワーク制御及び電力線通信制御を行う電力線通信制御機能、メータインターフェース部22を通じてメータ通信制御を行う計量制御機能、WANインターフェース部24を通じてWAN制御機能を有し、モデム全体を統合的に制御する。特に限定されないが、WANは、3GやLTEなどの携帯電話回線、公衆無線LANなどを含む公衆無線通信回線網であることが好ましい。
図3(b)に示すように、子機モデム8Bは、制御部21と、電力メータ7の計量部9に接続されるメータインターフェース部22と、電力線ネットワークを構成する電力線に接続されるPLCインターフェース部23とを備えている。つまり、子機モデムから検針データを収集する機能、収集した検針データを電力会社のサーバへと送信する機能、及びWANインターフェース部24が省略されている点が親機モデム8Aと異なっており、その他の構成は親機モデム8Aとほぼ同じである。
このように、本実施形態では親機モデム8Aがメータインターフェース部22を備えているので、子機モデム8Bと同様に電力メータ7に内蔵されて検針データの転送を行うことができる。この場合、メータインターフェース部22を通じて入力された検針データはWANインターフェース部24を通ってサーバ側に転送される。この点は、メータインターフェース部22を通じて入力された検針データがPLCインターフェース部23から電力線上に送出される子機モデム8Bの動作と異なっている。
図1に示すように、第1系統の低圧配電線6Aと第2系統の低圧配電線6Bは同相の電力線どうしがバイパス信号線15を介して誘導結合方式により接続されている。具体的には、電力線モデム8の電力線への接続方法に合わせて、第1系統の低圧配電線6Aの赤相の電力線6aと第2系統の低圧配電線6Bの赤相の電力線6aとがバイパス信号線15を介して相互に接続されている。また、第1系統の低圧配電線6Aの黒相の電力線6cと第2系統の低圧配電線6Bの黒相の電力線6cとが同じくバイパス信号線15を介して相互に接続されている。
本実施形態においては、赤相の電力線6a,6aどうしの接続と黒相の電力線6c,6cどうしの接続が1本のループ状のバイパス信号線15によって実現されている。第1系統及び第2系統の赤相の電力線6a,6aどうし並びに第1系統及び第2系統の黒相の電力線6c,6cどうしにそれぞれクランプ式カプラ16(誘導結合器)を設置し、1本のループ状のバイパス信号線15を各クランプ式カプラ16に対して正しい向きで挿通させることにより、赤相と黒相とを同時に連結することができる。黒相の電力線6cには赤相の電力線6aに流れる電流と逆相の電流が流れるので、黒相の電力線6cにクランプされたクランプ式カプラ16に挿通させるバイパス信号線15の向きを、赤相の電力線6aにクランプされたクランプ式カプラ16に挿通させる向きと逆向きにすることにより、1本のループ状のバイパス信号線15を用いて赤相の電力線6a,6a間の接続と黒相の電力線6c,6c間の接続の両方に対応することができる。
仮に、赤相の電力線6a,6a間または黒相の電力線6c,6c間をバイパス信号線15で直接接続する場合、バイパス信号線15上にAC200Vを絶縁するための絶縁回路を挿入する必要があり、構成が複雑となる。また、バイパス信号線15の接続工事を活線状態で実施することは危険なため、停電などの対策が必要であり、接続工事の制約が大きい。しかし、本実施形態においては、バイパス信号線15と電力線との接続に誘導結合方式を採用し、異なる系統の電力線間を非接触でバイパスするので、構成が非常にシンプルであり、接続工事のための停電等の対策も不要である。したがって、工事期間の短縮化と共に作業員の安全性を確保することができる。
バイパス信号線15は電気室4内に設けられており、変圧器5A,5Bの近くに設けられている。変圧器付近はインピーダンスが低いため、信号の減衰量が大きくなるという問題がある。減衰した信号を増幅させる中継増幅器を設ける等の対策をすることも可能であるが、電力線通信は同じ帯域を使用するので中継増幅器の構造が複雑になり、高価になるという問題がある。しかしバイパス信号線15と電力線との接続に誘導結合方式を採用した場合には、上記問題を回避することができ、異なる電力系統どうしを容易に接続することができる。
以上の構成により、第1系統の低圧配電線6A上に設けられた親機モデム8Aは、第2系統の低圧配電線6B上に設けられた複数の子機モデム8Bとの間で通信することができる。親機モデム8Aから送信されたPLC信号は、バイパス信号線15を通って第2系統の低圧配電線6Bに伝わり、所定の子機モデム8Bに送られる。第2系統の低圧配電線6Bに接続された子機モデム8Bから送信されたPLC信号は、バイパス信号線15を通って第1系統の低圧配電線6Aに伝わり、親機モデム8Aに送られる。したがって、第2系統上のすべての電力メータ7の検針データは、子機モデム8Bを通じて親機モデム8Aに送られ、親機モデム8AはこれをWAN経由でサーバに転送することができる。
本実施形態において、親機モデム8Aは、他の電力メータ7と比較して変圧器5Aの最も近くで第1の低圧配電線6Aに接続された電力メータ7内に設けられることが好ましい。この構成によれば、親機モデム8Aと第2系統の低圧配電線6B側の子機モデム8Bとの距離を近づけることができ、両者間の通信品質を確保することができる。
以上説明したように、本実施形態による遠隔検針システム1は、第1系統の低圧配電線6Aに接続された親機モデム8Aが同じ系統内の子機モデム8Bのみならず第2系統の低圧配電線6Bに接続された子機モデム8Bと通信を行うので、電力系統ごとに親機モデム8Aを用意する必要がない。親機モデム8Aは子機モデム8Bよりも高機能である反面、機器単価も高いため、1台の親機モデム8Aがカバーする子機モデム8Bの数はできるだけ多い方が良い。さらに、検針データをサーバに転送するために1台の親機モデム8AがWANに接続できればよく、1台の親機モデム8Aがカバーする子機モデム8Bの範囲を広げて回線コスト等のシステムのランニングコストを低減することができる。さらに、WANとして公衆無線通信回線網を利用する場合には、その設置場所も電気室等に限定されず、任意の場所に設置することが可能である。
図4は、本発明の第2の実施の形態による遠隔検針システムの構成図である。
図4に示すように、この遠隔検針システム2は、各電力線モデム8が白相の電力線6bに誘導結合方式により接続されており、各電力線モデム8と低圧配電線の間の接続形態に合わせて、第1系統の白相の電力線6bと第2系統の白相の電力線6bとがバイパス信号線15を介して相互に接続されていることを特徴としている。その他の基本的な構成は第1の実施の形態と同様である。
図5は、遠隔検針システム2の構成の一部を詳細に示すブロック図であり、(a)は図4のS1部分の構成、(b)は図4のS2部分の構成をそれぞれ示すものある。
図5(a)及び(b)に示すように、低圧配電線6A(配電線6A)及び6B(配電線6B)は各需要家宅10の分電盤13に接続されており、分電盤13から延びる宅内配線14には家電機器(不図示)が接続される。分電盤13の前段には電力メータ7が設けられている。電力メータ7はいわゆるスマートメータであり、検針データを転送するための通信機能である電力線モデム8と、電力使用量を実際に検針する計量部9とを有している。
すべての電力線モデム8は、通信路(電力線ネットワーク)としての低圧配電線(電力線)に接続されており、特に各電力線モデム8は白相の電力線6bに誘導結合方式により接続されている。すなわち、白相の電力線6bにクランプ式カプラ17がクランプされ、電力線モデム8に接続された信号線はクランプ式カプラ17に所定の向きで挿通されている。
本実施形態において、クランプ式カプラ17の後段には、バイパス回路18が設けられていることが好ましい。バイパス回路18は、赤相−白相間をバイパスする第1のバイパスコンデンサC1と、黒相−白相間をバイパスする第2のバイパスコンデンサC2とで構成され、クランプ式カプラ17と計量部9との間に設けられている。クランプ式カプラ17から白相の電力線6bに注入されたPLC信号はバイパスコンデンサC1,C2を通って赤相及び黒相の電力線6a,6cにそれぞれ流れるので、計量部9やその先の宅内配線14に流れてPLC信号が減衰することを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態による遠隔検針システム2は、第1の実施の形態による遠隔検針システム1と同様の効果を奏することができる。すなわち、第1系統の低圧配電線6Aに接続された親機モデム8Aが同じ系統内の子機モデム8Bのみならず第2系統の低圧配電線6Bに接続された子機モデム8Bと通信を行うので、電力系統ごとに親機モデム8Aを用意する必要がなく、1台の親機モデム8Aがカバーする子機モデム8Bの範囲を広げて回線コスト等のシステムのランニングコストを低減することができる。さらに、WANとして公衆無線通信回線網を利用する場合には、その設置場所も電気室等に限定されず、任意の場所に設置することが可能である。
図6は、電力線モデム8の電力線への接続形態の変形例であって、(a)は第1の実施の形態の変形例、(b)は第2の実施の形態の変形例をそれぞれ示している。
上記第1及び第2の実施形態において、電力線モデム8は配電線6Aからさらに分岐した宅内引き込み用の配電線に接続されているが、この変形例では、電力線モデム8が分岐前の配電線6A(幹線)に接続されている。図6(a)において、親機モデム8A及び子機モデム8Bの信号線19は、配電線6Aを構成する赤相の電力線6aと黒相の電力線6cにそれぞれ接続されている。また図6(b)において、親機モデム8A及び子機モデム8Bは、配電線6Aを構成する白相の電力線6bにクランプ式カプラ17を介して接続されている。これらの構成によれば、各戸に分岐後の配電線ではなく、分岐前の幹線により近い配電線に電力線モデム8が接続されているので、電力線モデム8の通信品質を高めることができ、遠隔検針システム1,2の信頼性を高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、集合住宅3の電気室4内に2つの変圧器が設けられ、集合住宅3内の配電系統が2系統に分かれている場合を例に挙げたが、本発明はこのような場合に限定されず、3系統以上に分かれている場合にも適用可能である。
1,2 遠隔検針システム
3 集合住宅
4 電気室
5A,5B 変圧器
6A 低圧配電線
6A,6A 配電線
6B 低圧配電線
6B,6B 配電線
6a 電力線(第1の非接地線)
6b 電力線(接地線)
6c 電力線(第2の非接地線)
7 電力メータ
8 電力線モデム
8A 親機モデム
8B 子機モデム
9 計量部
10 需要家宅
11 高圧配電線
12A,12B 分配装置
13 分電盤
14 宅内配線
15 バイパス信号線
16,17 クランプ式カプラ
18 バイパス回路
19 信号線
21 制御部
22 メータインターフェース部
23 PLCインターフェース部
24 WANインターフェース部
C1,C2 バイパスコンデンサ

Claims (6)

  1. 第1の変圧器から延びる第1系統の低圧配電線と、
    前記第1の変圧器と異なる第2の変圧器から延びる第2系統の低圧配電線と、
    前記第1系統の低圧配電線または前記第2系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータと、
    前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線とを誘導結合方式により接続するバイパス信号線とを備え、
    前記第1系統及び第2系統の低圧配電線の各々は、接地線、第1の非接地線および第2の非接地線を有する単相三線式の配電線であり、
    前記バイパス信号線は、前記第1系統及び第2系統の低圧配電線の同相の電力線どうしを接続しており、
    前記複数の電力メータの各々は、検針データを転送する電力線モデムを含み、
    前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータのうちの一つの電力メータ内の電力線モデムは、親機モデムであり、
    前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータのうち前記親機モデムを含む電力メータを除いたすべての電力メータ内の電力線モデムは、子機モデムであり、
    前記第2系統の低圧配電線に接続されたすべての電力メータ内の電力線モデムは、子機モデムであり、
    前記第2系統の低圧配電線に接続された前記子機モデムは、前記第2系統の低圧配電線、前記バイパス信号線及び前記第1系統の低圧配電線を介して前記親機モデムと電力線通信を行うことを特徴とする遠隔検針システム。
  2. 前記バイパス信号線は、
    前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線の前記第1の非接地線どうしを誘導結合方式により接続すると共に、前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線の前記第2の非接地線どうしを誘導結合方式により接続し、
    前記複数の電力線モデムの各々は、前記第1及び第2の非接地線の両方に接続されている、請求項1に記載の遠隔検針システム。
  3. 前記バイパス信号線は、
    前記第1系統の低圧配電線と前記第2系統の低圧配電線の前記接地線どうしを誘導結合方式により接続し、
    前記複数の電力線モデムの各々は、前記接地線に接続されている、請求項1に記載の遠隔検針システム。
  4. 前記親機モデムは、
    前記第1系統及び第2系統の低圧配電線によって構成される電力線ネットワークを介して前記子機モデムと通信する電力線通信インターフェース部と、
    広域通信ネットワークを介して通信を行う広域通信インターフェース部とを有し、
    前記子機モデムは、
    前記電力線ネットワークを介して前記親機モデムと通信する電力線通信インターフェース部を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遠隔検針システム。
  5. 前記広域通信ネットワークは、公衆無線通信回線網である、請求項4に記載の遠隔検針システム。
  6. 前記親機モデムは、前記第1系統の低圧配電線に接続された複数の電力メータのうち前記第1の変圧器の最も近くで前記第1の低圧配電線に接続された電力メータ内に設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遠隔検針システム。
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