JP2015216267A - 電源圧制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ASV(Adaptive Supply Voltage)制御において初期電圧値から補正後電圧値への移行後に内部の動作の切り替えを行う移行時間を短縮する。
【解決手段】ASIC101は、処理手段103と、処理手段を所定の動作状態で動作させるために必要な電圧値の情報を格納する記憶手段105と、起動時に電圧値の情報を電源供給手段107へ出力する手段と、電源供給手段から供給されている電圧に応じて動作状態を選択し、当該選択した動作状態にて処理手段を動作させる選択手段とを有する。電源供給手段は、起動時に初期電圧値の設定に基づいてASICへの供給を開始し、供給する電圧が前記初期電圧値に達したことに応じて、電圧値の情報に基づき供給する電圧を所定の電圧へと移行させる。選択手段は、電源供給手段にて供給されている電圧が初期電圧値から所定の電圧値へ達した時点で処理手段を所定の動作状態へ切り替える。
【選択図】図2
【解決手段】ASIC101は、処理手段103と、処理手段を所定の動作状態で動作させるために必要な電圧値の情報を格納する記憶手段105と、起動時に電圧値の情報を電源供給手段107へ出力する手段と、電源供給手段から供給されている電圧に応じて動作状態を選択し、当該選択した動作状態にて処理手段を動作させる選択手段とを有する。電源供給手段は、起動時に初期電圧値の設定に基づいてASICへの供給を開始し、供給する電圧が前記初期電圧値に達したことに応じて、電圧値の情報に基づき供給する電圧を所定の電圧へと移行させる。選択手段は、電源供給手段にて供給されている電圧が初期電圧値から所定の電圧値へ達した時点で処理手段を所定の動作状態へ切り替える。
【選択図】図2
Description
本発明は、電源圧制御システムに関し、特に、ASIC等の半導体集積回路の内部回路に対して、好適な電源電圧を供給する供給電圧制御方法に関する。
従来、複数のロジック回路を配置して構成される半導体集積回路を、目的の動作周波数にて動作させるために好適な電源電圧を供給する技術として、ASV(Adaptive Supply Voltage)技術がある(例えば特許文献1参照)。ASV制御とは、チップの製造時のプロセスのバラツキに対応した供給電圧制御技術である。
ASV制御では、半導体集積回路内のプロセスの状態を認識する為のプロセスモニタを備え、その出力情報からその半導体集積回路のプロセス状態の認識を行う。製造時のバラツキにより基準状態より高速動作可能な半導体集積回路に対しては、目標となる動作周波数で正常に動作する範囲で供給電圧を下げて動作させる制御を行う。供給電圧を下げる事により、リーク電力は電圧に比例した削減効果が、ダイナミック電力は電圧の2乗に比例した削減効果が得られる。一方、製造時のバラツキにより基準状態より低速でしか動作出来ない半導体集積回路に対しては、目標となる動作周波数で正常に動作するように、供給電圧を上げて動作させる制御を行う。
ASV制御における電源供給手段は、まず初期電圧値で立ち上がり、ASV制御のシーケンスを実行した後、補正後電圧値へと電圧が移行する。つまり、補正後電圧値によって安定するまでの間は、半導体集積回路への供給電圧が変移する。その為、内部ロジックの動作が安定しない事で、動作に不具合が生じる可能性がある。従って、補正後電圧値により動作が安定するまでの間は、内部ロジックが確実に動作出来るように、本来の動作とは異なる動作を行い、供給電圧が補正後電圧値によって安定した後に、本来のロジックの動作への切り替えを行うというシーケンスが必要となる。
製品における電源立ち上げ時間、スリープ復帰時間はユーザの使い勝手に直結する項目であり、出来る限り短くする事が課題となっている。その為、電源立ち上げ時間、スリープ復帰時間の短縮の為に、ASV制御で補正後電圧値に移行が完了した直後での内部ロジックの動作の切換え、また初期電圧値から補正後電圧値への移行時間の短縮等が求められている。
例えば、半導体集積回路に対して通常使用する為の定格電圧より、大きな電圧を掛ける事で、定格電圧時よりも高速に動作させる事を可能とする方法(オーバードライブ制御)が有る。オーバードライブ制御とASV制御を合わせて行う時、オーバードライブ制御を前提とした内部ロジックの場合、初期電圧値では内部ロジックは高速動作出来ない。その為、ASV制御のシーケンス実行時は、初期電圧値で内部ロジックが動作可能となる遅い周波数での動作が必要となる。そして、補正後電圧値に移行が完了の後、内部の動作クロックを高周波数のクロックへと切り替えて、引き続き立ち上げシーケンスを実行する事となる。このようなオーバードライブ制御に限らず、ASV制御を行う際に補正後電圧値で安定した事を待って、内部ロジックの動作を切り替えるような処理が有った場合にも、補正後電圧値で安定した事の検知や、補正後電圧値への移行時間の短縮が求められている。
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を備える。すなわち、半導体集積回路と当該半導体集積回路に電源電圧を供給する電源供給手段とを含む電源圧制御システムであって、前記半導体集積回路は、複数の動作状態のいずれかにて動作可能なデータ処理手段と、前記データ処理手段を所定の動作状態で動作させるために必要な電圧値の情報を格納する記憶手段と、起動時に前記記憶手段に格納された前記電圧値の情報を前記電源供給手段へ出力するインタフェース手段と、前記電源供給手段から供給されている電圧に応じて、前記複数の動作状態から動作状態を選択し、当該選択した動作状態にて前記データ処理手段を動作させる選択手段と、を有し、前記電源供給手段は、起動時に初期電圧値の設定に基づいて前記半導体集積回路への供給を開始し、供給する電圧が前記初期電圧値に達したことに応じて、前記インタフェース手段から取得した前記電圧値の情報に基づき供給する電圧を所定の電圧へと移行させる制御手段を有し、前記選択手段は、前記電源供給手段にて供給されている電圧が前記初期電圧値から前記所定の電圧値へ達した時点で前記データ処理手段を前記所定の動作状態へ切り替える。
本願発明により、装置の電源立ち上げ時間の短縮が可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<第一の実施形態>
[装置構成]
本実施形態では、ASV制御をスキャン、プリント、コピー等を行うデジタル複合機システム(以降、MFPと称する)に適応した場合を例に挙げて説明する。図1に、本実施形態に係る電源圧制御システムを含むMFPの全体構成図を示す。
[装置構成]
本実施形態では、ASV制御をスキャン、プリント、コピー等を行うデジタル複合機システム(以降、MFPと称する)に適応した場合を例に挙げて説明する。図1に、本実施形態に係る電源圧制御システムを含むMFPの全体構成図を示す。
MFP制御部9901は、システム全体を制御するプロセッサである半導体集積回路(以降、ASIC)9908及び、ASIC9908に対して電源として電力の供給を行う電源供給手段9909を含む。MFP制御部9901は、画像入力デバイスであるスキャナ部9902や画像出力デバイスであるプリンタ部9903と接続する。MFP制御部9901は、LANや公衆回線(WAN)等外部ネットワークと接続されているネットワークインタフェース9904と接続し、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。
メモリ9905は、ASIC9908内のCPU104が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。HDD記憶部9907は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや、画像データを格納する。ユーザインタフェース9906は、MFPの状態や画像データの表示を行うディスプレイ、ユーザがMFPを使用する際に各種設定を行うためのボタンやスイッチ、テンキー、もしくはディスプレイやボタン等を兼ねたタッチパネルなどが含まれる。
CPU104は、システム全体の制御を行うとともに、データ処理回路103に対する各種設定や、画像データの入出力制御等を行う。例えば、コピー動作を行う場合、ユーザインタフェース9906からの設定に基づき、CPU104により、各種画像処理の設定がデータ処理回路103に行われる。設定が完了した時点で、スキャナ部9902が稼働して、原稿を読み取る。そして、読み取った画像データに対しアナログ・デジタル変換等が行われた後、スキャンデータとしてMFP制御部9901に入力される。MFP制御部9901は、CPU104を介して、データ処理回路103にスキャンデータが入力される。データ処理回路103は、入力データに対する処理を行うデータ処理手段であり、CPU104により予め設定された各種設定に従って画像処理を行い、プリント出力用の画像データを生成する。MFP制御部9901内のデータ処理回路103から出力されたプリント出力用の画像データは、プリンタ部9903に入力され、予め用意されている出力用紙へと印刷される。
また、ネットワークインタフェース9904からは、外部ネットワーク(不図示)に接続されたPC等から、プリント動作の要求や、現状のMFPの動作状況の確認を行う信号等が入力される。プリント動作の要求の場合、外部ネットワークから、ネットワークインタフェース9904を介してMFP制御部9901に対し、プリント時の各種設定及び、プリント用の画像データが入力される。MFP制御部9901内のCPU104は、入力された設定に応じてデータ処理回路103の各種設定を行った後、入力されたプリント用の画像データをデータ処理回路103に入力する。データ処理回路103は、CPU104により設定された各種係数に従って画像処理を行い、プリント出力用の画像データを生成する。MFP制御部9901内のデータ処理回路103から出力されたプリント出力用の画像データは、プリンタ部9903に入力され、所定の出力用紙へ印刷される。
[回路構成]
図2は、第一の実施形態に係る、オーバードライブ制御及びASV制御を使用した場合のMFP制御部9901内のASIC9908とその電源供給回路、及び、クロック生成部の構成を表した図である。
図2は、第一の実施形態に係る、オーバードライブ制御及びASV制御を使用した場合のMFP制御部9901内のASIC9908とその電源供給回路、及び、クロック生成部の構成を表した図である。
ASIC101は、図1におけるASIC9908に対応する。本実施形態において、ASIC101は、オーバードライブ制御により、定格電圧よりも高い電圧をセンター値として高速動作を行う。また、本実施形態において、ASIC101は、電源供給手段107との情報のやり取りにより、ASV制御を行う。
電源供給手段107は、図1における電源供給手段9909に対応する。本実施形態において、電源供給手段107は、初期電圧設定手段108からの情報により電源立ち上げを行い、ASIC101から取得した補正後電圧情報に従ってASIC101へ供給する電源の電圧を制御する。ここでの補正後電圧情報とは、ASV制御によって制御される初期電圧とは異なる電圧であって、安定した制御を行うために必要となる補正後の電圧(所定の電圧)の値を示す情報である。本実施形態において、補正後電圧情報は、MFPの起動時(電源投入時)に、補正後電圧情報記憶手段105からI/F手段106を介して電源供給手段107へ提供される。
発振器110は、ASIC101を動作させるクロックの供給を行う。ASIC101内には、クロック供給部111を内蔵しており、発振器110から入力されたクロックをより高い周波数のクロックへと変換してASIC101内のロジック部102の動作用クロックとする。ASIC101内には、モニタ回路115が内蔵されており、ASIC101を製造する際のチェック時に、ASIC101の製造時のプロセスのバラツキに関する情報の出力を行う。プロセスのバラツキ情報に基づき、ASIC101が高速動作する際に必要とする電源電圧の情報が補正後電圧情報記憶手段105に格納される。
モニタ回路115は、ASIC101を製造する際の製造条件や半導体の材料などに起因したASIC101内の回路の動作速度のバラツキを検出し、出力を行う。図3に示すような奇数個(ここでは15個)のインバータからなるリングオシレータによって構成された例を挙げて説明する。電源が投入された後、インバータ201の論理が「H」または「L」に決まると、インバータ202までの信号の遅延時間を経たのちに、インバータ201の論理が反転する。その結果、モニタ信号部分では、インバータ201からインバータ202までの遅延時間の2倍の周期のクロックが出力される事となる。
製造時における製造プロセスに起因したバラツキにより、基準よりも高速動作可能なチップとなっている場合、図3における各インバータは高速で動作するため、モニタ信号として出力されるクロックの周期はより短くなる。つまり、より高い周波数のクロックが出力される事となる。一方、製造時のバラツキにより、基準よりも高速動作ができないチップとなっている場合、図3における各インバータは低速で動作するため、モニタ信号として出力されるクロックの周期はより長くなる。つまり、より低い周波数のクロックが出力される事となる。ここでの「高い」「低い」は、製造時におけるある基準値と比較したものであり、製造時のバラツキに起因するものである。
ASIC製造元がASIC101を出荷する際のテスト時には、図20に示すようにASIC101にテスター装置2301の接続を行い、様々なテストを実施する。電源供給手段2201は、オーバードライブ制御を行わない場合の基準電圧値を、ASIC101に供給する電源とする。また、ASIC101内部のクロック供給部111では、クロック選択手段114により、複数のPLL(ここでは2つ)のうち、遅い方のクロックであるPLL113から出力されるクロックをロジック部102に供給する。つまり、本実施形態に係るMFP(ASIC)は、クロックの周波数に応じて複数の動作状態で動作することが可能である。ここでの動作状態とは、通常の動作状態の他、通常の動作状態よりも速い動作となるオーバードライブ制御による高速動作が含まれるものとする。
テスター装置2301は、モニタ回路115からの情報を元にASIC101が、オーバードライブ制御によって高速動作する場合に、どれだけの電圧が必要となるかを算出する。その算出された電圧の値は、補正後電圧情報として複数ビットの信号としてコード化され、ASIC101内の補正後電圧情報記憶手段105へ出力される。
上述したように、基準よりも高速動作可能なチップとなっている場合、図3に示す各インバータは高速で動作するため、モニタ信号として出力されるクロックの周期はより短くなる。つまり、より高い周波数のクロックが出力される事となる。その場合、オーバードライブにより高速動作させる為の電圧はより低い値となる。一方、製造時のバラツキにより、高速動作ができないチップとなっている場合、図3における各インバータは低速で動作するため、モニタ信号として出力されるクロックの周期はより長くなる。つまり、より低い周波数のクロックが出力される事となる。その場合、オーバードライブにより高速動作させる為の電圧は、より高い値となる。
以上のように、ASICの製造元が、ASIC101を出荷する際のテスト時に、補正後電圧情報記憶手段105へ、そのチップが高速動作可能な電圧値を電圧コードに変換し格納して出荷する事となる。
[電圧コードの決定方法]
本実施形態における、電圧コードの決定方法の例を、図4(a)を用いて説明する。本実施形態では、モニタ回路115は、上述したように、図3に示すようなリングオシレータを使用する。この場合、図2におけるASIC101から出力されるモニタ出力信号は、ある特定の周波数のクロック信号となる。そのクロック信号の周波数が、ある基準値よりも高い場合は高速で動作可能なチップであり、低い場合は低速でしか動作できないチップである認識が可能となる。そして、高速で動作可能なチップの場合には、基準とする電圧より低い電圧でも高速動作での処理が可能となる。一方、低速でしか動作できないチップに関しては、基準電圧より高い電圧を供給する事で、高速動作での処理が可能となる。ここでの基準電圧との差異については後述する。
本実施形態における、電圧コードの決定方法の例を、図4(a)を用いて説明する。本実施形態では、モニタ回路115は、上述したように、図3に示すようなリングオシレータを使用する。この場合、図2におけるASIC101から出力されるモニタ出力信号は、ある特定の周波数のクロック信号となる。そのクロック信号の周波数が、ある基準値よりも高い場合は高速で動作可能なチップであり、低い場合は低速でしか動作できないチップである認識が可能となる。そして、高速で動作可能なチップの場合には、基準とする電圧より低い電圧でも高速動作での処理が可能となる。一方、低速でしか動作できないチップに関しては、基準電圧より高い電圧を供給する事で、高速動作での処理が可能となる。ここでの基準電圧との差異については後述する。
具体的な説明を以下に行う。ASIC101は、オーバードライブ時の基準電圧を1.10Vとし、最低の電圧を0.90V、最高の電圧を1.25Vとする。バラツキの中心で製造されているASICに対して、1.10Vとして供給した場合に、モニタ回路115から出力されるモニタ出力信号のクロック周波数は、200MHzであるとする。
モニタ出力信号から出力されるクロックの周波数が、基準の周波数より高い周波数のクロックが出力されている場合、オーバードライブ時の基準電圧よりも低い電圧を供給しても、チップは高速動作での処理が可能となる。ここでのより高い周波数は、202MHz、204MHz、206MHz、208MHzなどが該当する。逆に、モニタ出力信号から出力されるクロックの周波数が、基準の周波数より低周波数のクロックが出力されている場合、オーバードライブ時の基準電圧よりも高い電圧を供給する事で、チップは高速動作での処理を可能となる。ここでのより低い周波数は、198MHz、196MHz、194MHz、192MHzなどが該当する。
本実施形態では、図4(a)に示すように、202MHzの場合は1.05V、204MHzの場合は1.00V、206MHzの場合は0.95V、208MHzの場合は0.90Vの各供給電圧で、チップは高速動作での処理が可能であるとする。一方、198MHzの場合は1.15V、196MHzの場合は1.20V、194MHzの場合は1.25V、192MHzの場合は1.30Vの各供給電圧で、チップは所望とするスピードでの処理が可能であるとする。ただし本実施形態では、チップへの供給電圧が1.25Vを超える電圧を供給する事が出来ない為、モニタ出力信号から出力されるクロックの周波数が194MHz未満の場合には、そのチップは出荷できない不良品と判断される。
以上のように、モニタ出力信号から出力されるクロックの周波数と、そのチップに供給する供給電圧が関係づけられる。そして、ASICの製造時には、各チップの供給電圧の値がそれぞれのチップの補正後電圧情報記憶手段105に格納される。本実施形態では、補正後電圧情報記憶手段105は、3ビット幅のヒューズ回路を想定しており、各チップの供給電圧となる補正電圧値である0.90Vから1.25Vを3ビットの電圧コードへと変換して、補正後電圧情報記憶手段105に格納する。本実施形態では、図4(a)に示すように、各補正後電圧の電圧コードを定義する。具体的には、0.90Vの場合には「111」、0.95Vの場合には「110」、1.00Vの場合には「101」、1.05Vの場合には「100」となる。さらに、1.10Vの場合には「011」、1.15Vの場合には「010」、1.20Vの場合には「001」、1.25Vの場合には「000」となる。ASICの製造元では、ASICの製造時に、補正後電圧情報記憶手段105への電圧コードの格納を行う。
製品使用時には、MFPは、初期電圧設定値を元に電源立ち上げを行い、格納された補正後電圧情報を読み出し、その値を元に補正後電圧への供給電圧の制御を行う。その後、MFPは、オーバードライブ動作へと移行していく。電源供給手段107は、初期電圧値の設定を外部ピンによって行う。本実施形態の場合、3段階の初期電圧値を2ビットの初期電圧コードとし、外部ピンを実装基板上でプルアップ/プルダウンをする事で設定する。
本実施形態の場合、図4(b)に示すように、初期電圧コードを「00」とした場合には初期電圧値は1.00Vとし、「01」とした場合には初期電圧値は1.10Vとし、「10」とした場合には初期電圧値は1.20Vとする。また本実施形態において、初期電圧コードは「01」とし、オーバードライブ制御時の基準電圧である1.10Vが初期電圧値となる。これにより、補正後電圧値が初期電圧値より高い場合でも、低い場合でも均等に対応できる。
図5は、電源供給手段107から出力される供給電圧値と電源オンからの時間経過の関係を示す図である。図5(a)において、縦軸が電圧値を示し、横軸が時間の経過を示す。電源がオン(t1)とされてから、供給電圧は徐々に上がっていき、初期電圧値である1.10Vに達した時(t2)に、ASIC101は電圧が初期電圧値に達した事を認識する。初期電圧値に達した時(t2)からASIC101の動作が開始され、電源供給手段107に対して、補正後電圧情報の信号出力を行う(t2〜t3)。その後、電源供給手段107により、ASIC101から出力された補正後電圧情報信号を元に、補正後電圧値への供給電圧値の変更を行い(t3〜t4)、t4にて、補正後電圧値への移行を完了する。
図5(b)は、図5(a)におけるt3〜t4の時間の補正後電圧値への移行部分を拡大した図である。電源供給手段107は、初期電圧値から補正後電圧値に移行する為に、数mV単位で階段状に出力する電圧を上げ下げする。よって、初期電圧値と補正後電圧値との差分の大きさ、及び、電源供給手段107の電圧移行時の制御の仕様により、初期電圧値から補正後電圧値への移行が完了するまでの時間は変化する。
本実施形態において、電源供給手段107が初期電圧値から補正後電圧値へ移行する際には、電圧10mVの変化を2msecの時間が掛かるものとする。すなわち、電圧値の移行時における単位時間当たりの電圧の変化量は、5[V/sec]とする。オーバードライブ制御とASV制御を併せて行う際には、以下のような制御を行う。ASIC101内のロジック部102に関しては、オーバードライブを前提に1000MHzの高速動作が出来る回路となっていることとする。本実施形態においては、ロジック部102が1000MHzで動作するためには、供給電圧に1.20Vの電圧が必要である。よって、補正後電圧情報記憶手段105内には、補正後電圧コードとして「001」という3ビットのコードデータが記憶される。
電源供給手段107からの電圧の制御は、図5(a)のように、初期電圧値でASIC101が一度立ち上がり、補正後電圧情報の受け渡し等の制御が行われ、その後、補正後電圧値へと電圧が移行される。本実施形態では、初期電圧値は1.10Vとする。
ASIC101内のロジック部102に関しては、オーバードライブを前提に1000MHzの動作が出来る回路となっているが、初期電圧値である1.10Vの電源供給の間では、1000MHzでの正しい動作は保証する事が出来ない。ASIC101内のロジック部102は、供給電圧が補正後電圧値である1.20Vになった時点で、1000MHzでの正しい動作が可能となる。よって、電源立ち上げ後の初期電圧値の期間はロジック部102が確実に動作出来るような遅い周波数のクロックを使用し、補正後電圧情報の受け渡し等の制御を行う。そして、補正後電圧値に移行が完了した後に、1000MHzの高い周波数のクロックへと供給するクロックを切り替える。
本実施形態におけるクロック供給部111は、PLL112、PLL113、クロック選択手段114から構成される。PLL112は、発振器110から出力される20MHzの入力クロックから1000MHzの出力クロックの生成を行う。PLL113は、60MHzの出力クロックの生成を行う。クロック選択手段114は、ロジック部102から出力されるクロック切換え信号に基づいて、PLL113で生成した60MHzのクロックと、PLL112で生成した1000MHzクロックを選択する。電源立ち上げ後の初期電圧値の期間はロジック部102が確実に動作出来るように、PLL113で生成した60MHzのクロックをロジック部102へと出力し、補正後電圧情報の受け渡し等の制御を行う。そして、補正後電圧値に移行が完了した後に、PLL112から出力される1000MHzのクロックへと供給するクロックを切り替える。
通常、このクロックの切り替えは初期電圧値と補正後電圧値の差分が最大になる時を想定し、電源供給手段の電圧移行時の仕様から、電圧の移行に最も時間が掛かった時を想定して、移行に掛かる時間を設定する。しかし、初期電圧値と補正後電圧値の差分が少ない時には、想定時間より少ない時間で移行が完了する事となり、その後の待ち時間は余分に電源立ち上げ時間を延ばしている事となる。そこで本実施形態では、初期電圧値と補正後電圧値の差分に応じて、クロック切換えのタイミング制御を行い、余分な待ち時間を削減する。
図6(a)に示すように初期電圧値と補正後電圧値の差分が最大となる場合(以降、電圧最大差分値)を想定して、その差分を移行するのに掛かる時間(以降、最大移行時間)を予め算出をしておく。そして、図6(b)に示すように初期電圧値と補正後電圧値の差分が電圧最大差分値よりも小さい場合には、電圧最大差分値に対するその差分の割合に従って電圧の移行時間を算出し、補正後電圧値への移行が完了した時点でクロックの切り替えを行う。つまり、電圧最大差分値に対して、初期電圧値と補正後電圧値との差分値が3分の1であった場合、初期電圧値から補正後電圧値への移行時間は、最大移行時間に比べて3分の1となる。その為、この移行時間に基づいて、移行が完了したと算出される時点でクロックの切り替えを行う。
本実施形態では、初期電圧値は1.10Vと設定しており、補正後の電圧は図4(a)で示したように、最低値で0.90V、最大値で1.25Vとなる。その為、初期電圧値から補正後電圧値の差分が最大となるのは、1.10Vから0.90Vへの0.20Vの電圧差を移行する場合となる。本実施形態における電源供給手段では、10mVを移行するのに2msecの時間が掛かる仕様であるため、0.20Vの電圧の移行に掛かる時間は、40msecとなる。
しかし、実際にASIC101内の補正後電圧情報記憶手段105内に、補正後電圧コードとして「001」が記憶されている場合、ASIC101が1000MHzで動作するのに必要な供給電圧は1.20Vとなる。この場合、初期電圧値と補正後電圧値との差分は0.10Vとなる。よって、初期電圧値から補正後電圧値への移行時間は、20msecとなる。本実施形態では、このASIC毎の移行時間の違いに合わせて、クロック切換えのタイミング制御を行う事となる。
上記クロック切換え信号の切り替え制御を行う構成に関して詳細な説明を行う。図2の演算手段109には、初期電圧設定手段108から初期電圧設定値が入力され、また、補正後電圧情報記憶手段105から補正後電圧情報が入力される。そして、演算手段109は、それらの値を元に、クロック選択手段114へと出力を行うクロック切換え信号の出力制御を行う。
演算手段109は、図7のような内部構成を有する。減算器1001は、演算手段109に入力される初期電圧設定値と補正後電圧値の差分の絶対値(差分値)の算出を行う。除算機1002は、予め設定されている電圧最大差分値によって、差分値を割る事で、最大電圧移行時間に対する、差分値の移行時間の割合(割合値)を算出する。乗算器1005は、予め算出している電圧最大差分値における最大移行時間をカウントする為のカウンタ設定値に割合値を掛け、ASIC101が補正後電圧に移行する時間をカウントする為のカウンタ値の算出(設定値)を行う。比較器1007は、設定値と電圧移行時間のカウントを行うカウンタ1006から出力されるカウンタ値との値の比較を行う。そして、カウンタ値が設定値と同じになった場合、比較器1007は、クロック切換え信号を高速な周波数の出力を行っているPLL112からの出力クロックをロジック部102へと出力する。
[制御フロー]
クロック切換えのタイミング制御のフローを図8に示す。
クロック切換えのタイミング制御のフローを図8に示す。
図5(a)におけるt1の時点で、MFPの使用者が、MFPの電源を投入する事により、図2における電源供給手段107の電源がオンされる(S1001)。図5(a)におけるt1からt2に移行する時間において、電源供給手段107から供給される電圧は0Vから徐々に上がっていく。
ASIC101内では、電源供給手段107からの供給電圧が初期電圧値となった事を検知し(図5(a)のt2の時点)、発振器110からの入力に伴ってPLL112及びPLL113が発振を開始する(S1102)。電源立ち上げ時のクロック選択手段114の初期状態では、PLL113を選択するため、この時点で、ロジック部102は、PLL113からの60MHzのクロックで動作する。
その後、ROM(不図示)等に格納されている立ち上げシーケンス(不図示)に従って、CPU104の立ち上げが開始される(S1103)。そして、CPU104の立ち上げが完了した時点(S1104にてYes)、CPU104の制御によりASV制御が開始される(S1105)。
ASV制御では、最初にASIC101から電源供給手段107及び、ASIC101内の演算手段109に対して、補正後電圧情報の出力が行われる(S1106)。S1102からS1106までのフローは、図5(a)におけるt2〜t3の時間に相当する。電源供給手段107は、補正後電圧情報の入力が完了した時点(図5(a)のt3の時点)から、初期電圧値から補正後電圧値へと供給電圧の移行が行われる。ASIC101内の演算手段109では、補正後電圧情報の入力が完了した時点(図5(a)のt3の時点)で、初期電圧設定値と補正後電圧情報を元に、比較器1007の設定値が設定される。その後、カウンタ1006のカウントが開始され(S1108)、カウントアップが進む(S1109)。
カウンタ値がカウンタ比較値の値までカウントアップされた時点(S1110にてYes、図5(a)のt4の時点)で、演算手段109は、初期電圧値から補正後電圧値へと供給電圧の移行が完了したと判断する(S1111)。そして、演算手段109から出力されるクロック切換え信号が、初期状態のPLL113からPLL112を選択する論理へと切り替えられる(S1112)。その後は、PLL112から出力される1000MHzの高速なクロックにより、システムの立ち上げシーケンスが実行される(S1113)。
以上、本実施形態により、初期電圧値と補正後電圧値の差分から、初期電圧値から補正後電圧値への移行時間を算出し、カウンタ比較値の設定値を変える事により、補正後電圧への移行が完了した後すぐに、クロックの切り替えを行う事が可能となる。
なお、本実施形態では、補正後電圧への移行が完了した後の動作に関して、オーバードライブ制御に伴うクロック切換えのタイミングについて記載しているが、本件はこの制御に限られない。ASV制御を行う際に補正後電圧値で安定した事を待って、内部ロジックの動作を切り替えるような処理が有った場合には、より早い時点にて補正後電圧値で安定した事を検知し、内部ロジックの動作を切り替える。これにより、後の処理へとより早い移行が可能となる。
<第二の実施形態>
第一の実施形態では、初期電圧値と補正後電圧値の差分が最も大きい場合の電圧差分と、初期電圧値からASICの補正後電圧情報から入力された補正後電圧値との電圧差分から、ASIC内部の演算手段により補正後電圧値に到達するまでの時間を算出した。本実施形態では、ASIC内部には演算手段を持たず、ASICの外に電圧検出手段を持たせ、電源供給手段からの供給電圧を直接検出することで、クロック切換え信号の制御を行う。
第一の実施形態では、初期電圧値と補正後電圧値の差分が最も大きい場合の電圧差分と、初期電圧値からASICの補正後電圧情報から入力された補正後電圧値との電圧差分から、ASIC内部の演算手段により補正後電圧値に到達するまでの時間を算出した。本実施形態では、ASIC内部には演算手段を持たず、ASICの外に電圧検出手段を持たせ、電源供給手段からの供給電圧を直接検出することで、クロック切換え信号の制御を行う。
[回路構成]
図9は、第二の実施形態に係る、オーバードライブ制御、及び、ASV制御を使用した場合のMFP制御部9901内のASIC9908とその電源供給回路、及び、クロック生成部の構成を表す図である。第一の実施形態にて説明を行った部分と同じ部分に関しては、同じ名称および番号を付与し、詳細な説明は省略する。
図9は、第二の実施形態に係る、オーバードライブ制御、及び、ASV制御を使用した場合のMFP制御部9901内のASIC9908とその電源供給回路、及び、クロック生成部の構成を表す図である。第一の実施形態にて説明を行った部分と同じ部分に関しては、同じ名称および番号を付与し、詳細な説明は省略する。
ASIC1201は、図1におけるASIC9908に対応する。本実施形態においてASIC1201は、オーバードライブ制御により、定格電圧よりも高い電圧をセンター値として、高速動作を行う。また、本実施形態においてASIC1201は、電源供給手段107との情報のやり取りにより、ASV制御を行う。
電源供給手段107は、図1における電源供給手段9909に対応する。本実施形態において電源供給手段107は、初期電圧設定手段108からの情報により電源立ち上げを行い、ASIC1201からの補正後電圧情報に従ってASIC1201へ供給する電源の電圧を移行する。発振器110は、ASIC1201を動作させるクロックの供給を行う。ASIC1201内には、クロック供給部1203を内蔵しており、発振器110から入力されたクロックを高周波数のクロックへと変換してASIC1201内のロジック部1202の動作周波数とする。
ASIC1201内には、モニタ回路115が内蔵されており、ASIC1201を製造する際のチェック時に、ASIC1201の製造時のプロセスのバラツキに関する情報の出力を行う。プロセスのバラツキ情報から、ASIC1201が高速動作する際に必要とする電源電圧を補正後電圧情報記憶手段105に格納する。詳細は第一の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
本実施形態において、オーバードライブ制御とASV制御を併せて行う際には、以下のような制御を行う。ASIC1201内のロジック部1202に関しては、オーバードライブを前提に1000MHzの高速動作が出来る回路となっていることとする。本実施形態においては、ロジック部1202が1000MHzで動作するために、供給電圧に1.20Vの電圧が必要である。よって、補正後電圧情報記憶手段105内には、図4(a)に示すように、補正後電圧コードとして「001」という3ビットのコードデータが記憶される。
電源供給手段107からの電圧の制御は、図5(a)のように、初期電圧値でASIC1201が一度立ち上がり、補正後電圧情報の受け渡し等の制御が行われ、その後補正後電圧値へと電圧が移行される。本実施形態において、初期電圧値は1.10Vとする。
ASIC1201内のロジック部1202に関しては、オーバードライブを前提に1000MHzの動作が出来る回路となっているが、初期電圧値である1.10Vの電源供給の間では、1000MHzでの安定した正しい動作は保証する事が出来ない。ASIC1201内のロジック部1202は、供給電圧が補正後電圧値である1.20Vになった時点で1000MHzでの正しい動作が可能となる。よって、電源立ち上げ後の初期電圧値の期間はロジック部1202が確実に動作出来るような遅い周波数のクロックを使用し、補正後電圧情報の受け渡し等の制御を行う。そして、補正後電圧値に移行が完了した後に、1000MHzの高い周波数のクロックへと供給するクロックを切り替える。
本実施形態におけるクロック供給部1203は、PLL112、およびクロック選択手段114から構成される。PLL112は、発振器110から出力される20MHzの入力クロックから1000MHzの出力クロックの生成を行う。クロック選択手段114は、ロジック部1202から出力されるクロック切換え信号に基づいて、20MHzの入力クロックと1000MHzのPLL112からの出力クロックを選択する。クロック選択手段114は、電源立ち上げ後の初期電圧値の期間はロジック部1202が確実に動作できるように入力クロックである20MHzのクロックをロジック部1202へと出力し、補正後電圧情報の受け渡し等の制御を行う。そして、クロック選択手段114は、補正後電圧値に移行が完了した後に、PLL112から出力される1000MHzのクロックへと供給するクロックを切り替える。
図9における電圧検出手段1204は、補正後電圧情報の入力を行い、電源供給手段107からASIC1201へと供給される電源の電圧のモニタリングを行う。そして、供給電圧が補正後電圧値と一致した場合に、クロック切換え信号の切り替えを行う。
図10は、本実施形態における電源供給手段107から出力される電圧値と電源オンからの時間経過の関係を示す図である。図10において、縦軸は電圧値を示し、横軸は時間の経過を示す。電源がオン(t1)とされてから、供給電圧は徐々に上がっていき、初期電圧値である1.10Vに達した時(t2)に、ASIC1201は電圧が初期電圧値に達した事を認識する。初期電圧値に達した時(t2)からASIC1201の動作が開始され、電源供給手段107に対して、補正後電圧情報信号の出力を行う(t2〜t3)。その後、電源供給手段107は、ASIC1201から出力された補正後電圧情報信号を元に、補正後電圧値への供給電圧値の変更を行い(t3〜t4)、t4にて補正後電圧値への移行が完了する。
電圧検出手段1204は、予め補正後電圧情報の入力を行い、電源供給手段107からASIC1201へと供給される電源の電圧のモニタリングを行う。そして、供給電圧が補正後電圧値と一致した場合、クロック選択手段114にクロック切り替え信号を送信することで、クロック切換え信号の出力を初期状態の20MHzの入力クロックからPLL112が生成する1000MHzへと切り替える。
[制御フロー]
クロック切換えのタイミング制御のフローを図11に示す。
クロック切換えのタイミング制御のフローを図11に示す。
図10におけるt1の時点で、MFPの使用者が、MFPの電源を投入する事により、図12における電源供給手段107の電源がオンされる(S1401)。図10におけるt1からt2に移行する時間で、電源供給手段107から供給される電圧は、0Vから徐々に上がっていく。
ASIC1201内では、電源供給手段107からの供給電圧が初期電圧値となった事を検知すると(図10のt2の時点)、PLL112が発振を開始する(S1402)。電源立ち上げ時のクロック選択手段114の初期状態は、入力クロックである20MHzのクロックを選択する事となっており、この時点でロジック部1202は、20MHzのクロックで動作する。その後、ROM(不図示)等に格納されている立ち上げシーケンス(不図示)に従って、CPU104の立ち上げが開始される(S1403)。CPU104の立ち上げが完了した時点で(S1404にてYes)、CPU104の制御によりASV制御が開始される(S1405)。ASV制御では、最初にASIC1201から電源供給手段107及び電圧検出手段1204に対して、補正後電圧情報の出力が行われる(S1406)。S1402〜S1406のフローは、図10におけるt2〜t3の時間に相当する。
電源供給手段107は、補正後電圧情報の入力が完了した時点(図10のt3の時点)から、初期電圧値から補正後電圧値へと供給電圧の移行を行う(S1407)。電圧検出手段1204は、補正後電圧情報の入力が完了した(図10のt3の時点)以降に、入力されている供給電圧が、補正後電圧情報から得た補正後電圧値と等しくなるため、供給電圧が補正後電圧値に到達した事を検知する(S1408にてYes)。その時点で電圧検出手段1204は、初期電圧値から補正後電圧値へと供給電圧の移行が完了したと判断する(S1409)。
そして、電圧検出手段1204から出力されるクロック切換え信号が、初期状態の20MHzからPLL112からの1000MHzのクロックを選択する論理へと切り替えられる(S1410)。その後は、PLL112から出力される1000MHzの高速なクロックにより、システムの立ち上げシーケンスが実行される(S1411)。
以上、本実施形態では、補正後電圧情報を入力した電圧検出手段により、ASICへの供給電圧をモニタニングする事により、補正後電圧値への移行した事を検知し、補正後電圧への移行が完了した後すぐに、クロックの切り替えを行う事が可能となる。
また、本実施形態では、補正後電圧への移行が完了した後の動作に関して、オーバードライブ制御に伴うクロック切換えのタイミングについて記載しているが、これに限られない。ASV制御を行う際に補正後電圧値で安定した事を待って、内部ロジックの動作を切り替えるような処理が有った場合には、より早い時点において補正後電圧値で安定した事を検知し、内部ロジックの動作を切り替える。これにより、後の処理へとより早い移行が可能となる。
<第三の実施形態>
第一、第二の実施形態では補正後電圧値に達した事を検知してクロック切換え信号の出力を行う事で、電源立ち上げシーケンスの時間の短縮を行っていた。本実施形態では、初期電圧値を変えることで、初期電圧と補正後電圧の差分を小さくして電源立ち上げシーケンス時間の短縮を行う。
第一、第二の実施形態では補正後電圧値に達した事を検知してクロック切換え信号の出力を行う事で、電源立ち上げシーケンスの時間の短縮を行っていた。本実施形態では、初期電圧値を変えることで、初期電圧と補正後電圧の差分を小さくして電源立ち上げシーケンス時間の短縮を行う。
従来は、図12に示すように、初期電圧値の設定は補正後電圧値が初期電圧値よりも高くなる場合と、補正後電圧値が初期電圧値よりも低くなる場合の両方を考慮して、補正後電圧値の上限値と下限値の中央(以降、センター電圧値)に設定する。初期電圧値をセンター電圧値に設定しておく事により、補正後電圧が初期電圧値より高くなる場合も、低くなる場合もどちらの場合でも、電圧の差分は均等に対応できる。
本実施形態では、ASICの製造時のバラツキに応じて初期電圧値を変えることで、初期電圧値と補正後電圧値の差分を小さくし、電圧補正時の移行時間の短縮を行う。つまり、図13に示すように製造時のバラツキにより遅くしか動作できないASICに対しては、初期電圧設定値を高く設定しておく事により、補正後電圧との差分を小さくし、電圧移行時間の短縮を行う。
具体的には、初期電圧値の設定として、図4(b)に示すような3段階の設定が可能であり、製造時のバラツキにより遅くしか動作できないASICの補正後電圧値が1.25Vである場合を考える。この場合、初期電圧値の設定をセンター電圧値の1.10Vとすると、初期電圧値と補正後電圧値の差分は0.15Vとなる。この場合に、初期電圧値を1.20Vとしておくことで、補正後電圧値との差分は0.05Vとなる。これにより、センター電圧値を用いた場合の補正後電圧への移行時間に比べて3分の1の時間で補正電圧への移行が完了する事が可能となる。逆に、製造時のバラツキにより早く動作できるASICに対しては、初期電圧設定値を低く設定してことで、補正後電圧との差分を小さくし、電圧移行時間の短縮を行う事も可能となる。
[回路構成]
図14は、本実施形態に係る、オーバードライブ制御、及び、ASV制御を使用した場合のMFP制御部9901内のASIC1701とその電源供給回路、及び、クロック生成部の構成を表す図である。第一の実施形態と重複する部分に関しては、同じ名称及び番号を付与し、詳細な説明は省略する。
図14は、本実施形態に係る、オーバードライブ制御、及び、ASV制御を使用した場合のMFP制御部9901内のASIC1701とその電源供給回路、及び、クロック生成部の構成を表す図である。第一の実施形態と重複する部分に関しては、同じ名称及び番号を付与し、詳細な説明は省略する。
ASIC1701は、図1におけるASIC9908に対応する。本実施形態においてASIC1701は、オーバードライブ制御により、定格電圧よりも高い電圧をセンター電圧値として高速動作を行う。また、本実施形態においてASIC1701は、電源供給手段107との情報のやり取りにより、ASV制御を行う。
電源供給手段107は、図1における電源供給手段9909に対応する。本実施形態において電源供給手段107は、初期電圧設定手段1703からの情報により電源立ち上げを行い、ASIC1701からの補正後電圧情報に従ってASIC1701へ供給する電源の電圧を移行する。
発振器110は、ASIC1701を動作させるクロックの供給を行う。ASIC1701内にはクロック供給部1702を内蔵しており、発振器110から入力されたクロックを高周波数のクロックヘと変換してASIC1701内のロジック部102の動作周波数とする。本実施形態におけるASIC1701内のクロック供給部1702内には、PLL112、分周手段1704、およびクロック選択手段114を含む。PLL112は、発振器110からの入カクロックである20MHzのクロックから1000MHzの出カクロックの生成を行う。分周手段1704は、PLL112から出力される1000MHzのクロックを入力し、そのクロックを10分周した100MHzのクロックの出力を行う。クロック選択手段114は、PLL112から出力される1000MHzのクロックと、分周手段1704から出力される100MHzのクロックを、ロジック部102から出力されるクロック切換え信号を基に選択し、ロジック部102にクロックの出力を行う。クロック選択手段114は、電源立ち上げの初期状態では、分周手段1704から出力される100MHzのクロックの選択を行う。
ASIC1701内には、モニタ回路115が内蔵されており、モニタ回路115は、ASIC1701を製造する際のチェック時に、ASIC1701の製造時のプロセスのバラツキに関する情報の出力を行う。プロセスのバラツキ情報から、ASIC1701が高速動作する際に必要とする電源電圧の情報を補正後電圧情報記憶手段105に格納する。詳細は第一の実施形態と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
第一、第二の実施形態においては、電源供給手段107への初期電圧値の設定は、センター電圧値を用いて固定の設定を行っていた。つまり、図19のように、電源供給手段107がICによって構成されている場合には、ICを基板に実装する時に、初期電圧設定用のICの入カピンを、抵抗を介して電源もしくはグランドに直接接続することで、設定を行う。具体的には、電源供給手段107に初期電圧値を1.10Vとして設定を行う場合には、初期電圧コードは「01」の設定を行う事となる。この場合、電源供給手段107の初期電圧値設定端子1には「1」と認識させる為に、抵抗R22−1を介して電源(VDD)側に接続する。一方、初期電圧値設定端子2には「0」と認識させる為に、抵抗R22−2を介してグランド(GND)側に接続する。
第三の実施形態では、初期電圧設定手段1703によって設定を変更できる構成としている。具体的には、図15に示すように、各初期電圧値設定端子を電源もしくはグランドヘの接続をスイッチ(SW1、SW2)によって変更できる構成とする。
第三の実施形態のフローは2段階のフローを設定する。1段階目のフローは、製品製造時のフローであり、ASIC1701を使用してMFPの製造を行う際になされる。2段階目のフローは、製品を使用する時のフローであり、本実施形態では第一の実施形態にて述べた図8におけるフローと同じとなる。
1段階目のフローの詳細を説明する。1段階目のフローは、製品製造時のフローであり、ASIC1701を使用してMFPの製造を行う時に製造工場等で行うフローとなる。この時、ASIC1701に対する電源供給や、周辺の接続される各種手段は通常の製品を使用する時の構成とは異なり、図16のような構成となる。ここでの破線矢印は、製造時において実際にはデータ等の入出力が行われていないことを示す。つまり、電源供給手段107は、補正後電圧情報の入力は行わず、初期電圧設定手段1703の設定値に従って常に同じ電圧での電源供給を行う。また、演算手段109も使用せず、クロック切り替え信号の制御は行わず、クロック選択手段114からは、常に分周手段1704からのクロックが選択される。
補正後電圧情報読み取り手段1901は、ASIC1701のI/F手段に接続されており、補正後電圧情報記憶手段105に格納されている補正後電圧情報の読み出しを行う。補正後電圧情報読み取り手段1901によって読み取った補正後電圧情報を基に、ASIC1701の補正後電圧値の認識を行い、それに最も近い値が初期電圧値となるように、初期電圧設定手段1703の設定を変える。具体的には、ASIC1701が、製造時のバラツキにより遅くしか動作できない状態で、補正後電圧値が1.25Vであったとする。この場合、ASIC1701は、補正後電圧情報記憶手段105内には補正後電圧コードとして「000」という3ビットの情報が格納されて、ASIC製造元からMFPの工場へ送られる。
MFPの製造時に工場では、補正後電圧情報読み取り手段1901によって、「000」という補正後電圧コードを読み取り、図4(b)に示すような3段階の初期電圧値から、補正後電圧に最も近い値である1.20Vに初期電圧値の設定を行う。この場合、初期電圧設定手段1703は、図15のようなスイッチで初期電圧設定端子の設定を行える構成となっている為、SW1をグランド(GND)側へ、SW2を電源(VDD)側へと設定することで、初期電圧値を1.20Vへと設定する事となる。すなわち、図4(b)に示す初期電圧コード「10」が設定される。これにより、補正後電圧値との差分は0.05Vとなり、センター電圧値である1.10Vに設定されている状態に比べて、補正電圧への移行時間は3分の1の時間で完了する事となる。
[制御フロー(製造時)]
1段階目のフローである製品製造時のフローの詳細を、図17を用いて説明する。
1段階目のフローである製品製造時のフローの詳細を、図17を用いて説明する。
MFPの製造時、製造担当者等が補正後電圧情報読み取り手段1901とASIC1701との接続を行い、MFPの電源を投入することにより、図16における電源供給手段107の電源がオンとなる(S2001)。この時、電源供給手段107は初期電圧設定手段1703により、センター電圧値に設定されている。
ASIC1701内では、電源供給手段107からの供給電圧が初期電圧値であるセンター電圧になった事を検知して、PLL112が発信を開始する(S2002)。電源立ち上げ時のクロック選択手段114の初期状態は、分周手段1704を選択する事となっており、この時点でロジック部102は、分周手段1704からの100MHzのクロックで動作する。
その後、ROM等に格納されている立ち上げシーケンス(不図示)に従って、CPU104の立ち上げが開始される(S2003)。CPU104の立ち上げが完了した時点で(S2004にてYes)、CPU104の制御により、以降のASV制御が開始される(S2005)。本実施形態の場合のASV制御は、ASIC1701と電源供給手段107間では行われず、ASIC1701と補正後電圧情報読み取り手段1901との間で、補正電圧情報の出力(S2006)が行われる。
補正後電圧情報読み取り手段1901では、入力された補正後電圧情報の解析を行い、製造担当者等により補正後電圧値の認識を行う(S2007)。前記補正後電圧値の認識結果から、その値に最も近い電圧値に初期電圧設定値の設定を初期電圧設定手段1703に設定する(S2008)。その後、製造担当者等が電源を切る事で製品製造時のフローを完了する(S2009)。以上のように、1段階目のフローとして製品製造時のフローを実施し、MFPはユーザに渡される。
2段階目のフローは、製品を使用する時のフローとなる。製品を使用する時のフローは、第一の実施形態にて述べた図8のフローとなるが、第一の実施形態との違いは、電源供給手段107の電源が投入された時の初期電圧値が、センター電圧値に限らず、補正後電圧情報に基づいた値となっている点である。補正後電圧値との差分が最も小さくなるように初期電圧値の設定が行われている為、初期電圧値と補正後電圧値の差分は小さくなり、その分、初期電圧値から補正電圧に移行する時間も短くなる。
以上、本実施本では初期電圧値をASICの製造時のバラツキに応じて変えることで、初期電圧値と補正後電圧値の差分を小さくし、電圧補正時の移行時間の短縮を行う事を可能とする。
<第四の実施形態>
第三の実施形態では、ASICの製造時のバラツキに応じて初期電圧値を変えることで、初期電圧値と補正後電圧値との差分を小さくし、電圧補正時の移行時間の短縮を行う。ここで、初期電圧値の設定を行う為に、第三の実施形態では、図15に示すようなスイッチを使用した設定方法を用いていた。
第三の実施形態では、ASICの製造時のバラツキに応じて初期電圧値を変えることで、初期電圧値と補正後電圧値との差分を小さくし、電圧補正時の移行時間の短縮を行う。ここで、初期電圧値の設定を行う為に、第三の実施形態では、図15に示すようなスイッチを使用した設定方法を用いていた。
本実施形態では、他の初期設定値の設定方法の例を挙げる。本実施形態おけるオーバードライブ制御、ASV制御のシステムの構成、及び、動作のフローに関しては、第三の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。ここでは、第三の実施形態とは異なる初期電圧設定手段に関してのみ説明を行う。
本実施形態に係る初期電圧設定手段を、図18を用いて説明する。図18は、図16における初期電圧設定手段1703の構成を示す図である。ここでは各初期電圧設定端子の設定の切り替えを、ASIC1701の実装を行う基板上のプルアップ/プルダウン抵抗の実装・未実装によって切り替える。図18において、破線の抵抗は、未実装を示す。
初期電圧値の設定を1.00Vに設定する場合には、初期電圧コードを図4(b)に示すように、「00」と設定する。具体的には、初期電圧値設定端子1に接続されているプルアップ/プルダウン抵抗のうち、グランド(GND)側のプルダウン抵抗であるR1−1の実装を行う。更に、初期電圧値設定端子2に接続されているプルアップ/プルダウン抵抗のうち、グランド(GND)側のプルダウン抵抗であるR2−1の実装を行う。
図18は、初期電圧コード「00」の設定を行っている状態を示す図である。初期電圧値の設定を1.10Vに設定する場合には、初期電圧コードを図4(b)に示すように、「01」と設定する。具体的には、初期電圧値設定端子1に接続されているプルアップ/プルダウン抵抗のうち、電源(VDD)側のプルダウン抵抗であるR1−2の実装を行う。更に、初期電圧値設定端子2に接続されているプルアップ/プルダウン抵抗のうち、グランド(GND)側のプルダウン抵抗であるR2−1の実装を行う。
初期電圧値の設定を1.20Vに設定する場合には、初期電圧コードを図4(b)に示すように、「10」と設定する。具体的には、初期電圧値設定端子1に接続されているプルアップ/プルダウン抵抗のうち、グランド(GND)側のプルダウン抵抗であるR1−1の実装を行う。更に、初期電圧値設定端子2に接続されているプルアップ/プルダウン抵抗のうち、電源(VDD)側のプルダウン抵抗であるR2−2の実装を行う。
以上、本実施形態では初期電圧値をASICの製造時のバラツキに応じて変えることで、初期電圧値と補正後電圧値の差分を小さくし、電圧補正時の移行時間の短縮を行う事を可能とする。その時の初期電圧の設定方法に関して、各初期電圧設定端子の設定の切り替えを、ASICの実装を行う基板上のプルアップ/プルダウン抵抗の実装・未実装によって切り替える。
9901 ASIC、9909 電源供給手段、109 演算手段、110 発振器、111 クロック供給部、114 クロック選択手段
Claims (7)
- 半導体集積回路と当該半導体集積回路に電源電圧を供給する電源供給手段とを含む電源圧制御システムであって、
前記半導体集積回路は、
複数の動作状態のいずれかにて動作可能なデータ処理手段と、
前記データ処理手段を所定の動作状態で動作させるために必要な電圧値の情報を格納する記憶手段と、
起動時に前記記憶手段に格納された前記電圧値の情報を前記電源供給手段へ出力するインタフェース手段と、
前記電源供給手段から供給されている電圧に応じて、前記複数の動作状態から動作状態を選択し、当該選択した動作状態にて前記データ処理手段を動作させる選択手段と、
を有し、
前記電源供給手段は、
起動時に初期電圧値の設定に基づいて前記半導体集積回路への供給を開始し、供給する電圧が前記初期電圧値に達したことに応じて、前記インタフェース手段から取得した前記電圧値の情報に基づき供給する電圧を所定の電圧へと移行させる制御手段を有し、
前記選択手段は、前記電源供給手段にて供給されている電圧が前記初期電圧値から前記所定の電圧値へ達した時点で前記データ処理手段を前記所定の動作状態へ切り替えることを特徴とする電源圧制御システム。 - 前記半導体集積回路は更に、前記初期電圧値と前記所定の電圧値との差分に基づき、前記初期電圧値から前記所定の電圧値に達するまでの時間を算出する演算手段を備え、
前記選択手段は、前記算出された時間に基づき前記所定の動作状態への切り替えのタイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の電源圧制御システム。 - 前記電源供給手段が前記半導体集積回路に供給している電圧を検出する検出手段を更に有し、
前記選択手段は、前記検出手段が、前記電源供給手段が供給している電圧が前記所定の電圧値に達したことを検出した時点で前記データ処理手段を前記所定の動作状態へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電源圧制御システム。 - 前記複数の動作状態は、クロックの周波数が異なる複数の動作状態であり、
前記所定の動作状態は、切り替え前の動作状態と比較してより高い周波数のクロックで動作する動作状態であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電源圧制御システム。 - 前記選択手段は、前記データ処理手段に提供するクロックの周波数を切り替えることで、前記データ処理手段の動作状態を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の電源圧制御システム。
- 前記所定の電圧は、半導体集積回路の製造プロセスに起因する動作の速度のバラツキに対応して、動作が基準よりも速い半導体集積回路に対しては基準電圧よりも低い値に設定され、動作が前記基準よりも遅い半導体集積回路に対しては前記基準電圧よりも高い値が設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電源圧制御システム。
- 前記初期電圧値は、半導体集積回路の製造プロセスに起因する動作の速度のバラツキに対応して、動作が基準よりも速い半導体集積回路に対しては基準電圧よりも低い値に設定され、動作が前記基準よりも遅い半導体集積回路に対しては前記基準電圧よりも高い値が設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電源圧制御システム。
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