JP2015215272A - 二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 - Google Patents

二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二次電池の状態またはユーザの使用状況に拘わらず二次電池の充電率を正確に検出すること。【解決手段】二次電池14の電圧、電流、および、温度を測定する測定手段(電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ13)と、二次電池を放電させる放電手段(放電回路15)と、二次電池の電気的等価回路のパラメータを学習する学習手段(制御部10)と、充電率の推定に影響を与える変動起因状態量を推定する推定手段(制御部10)と、二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、等価回路のパラメータと、変動起因状態量とに基づいて二次電池の充電率を算出する算出手段(制御部10)と、開回路電圧と充電率との関係から充電率を求出する求出手段(制御部10)と、算出手段によって算出された充電率と、二次電池の開回路電圧とに基づいて、求出手段を補正する補正手段(制御部10)と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法に関するものである。
二次電池には、充電可能な電気容量に上限があり、この上限のSOC(State of Charge)を充電受入れ限界時(満充電状態)のSOCという。二次電池の正確なSOCを求めるためには、充電受入れ限界時の安定した二次電池の端子間電圧および充電率満充電状態のSOCを基準にして充電率を求める必要がある。
このような満充電状態は、「JIS. D. 5301.: 2006.始動用鉛蓄電池の2.4.2充電の項」に記載されているいずれかの方法を実施し、充電を完了した状態をいう。しかしながら、車両に搭載された二次電池の場合には、前述のような充電方法を実行することが困難であるため、例えば、特許文献1〜3に示すような方法に基づいて、満充電状態を求めることが行われている。
特開2002−345162号公報 特開2010−284038号公報 特開2011−163789号公報
しかしながら、特許文献1,3等に開示された技術では、二次電池の充電電流が所定の閾値以下になった場合に満充電状態と判断するが、実車両では、例えば、図9に示すように、充電電流が閾値以下となって満充電として検知される運転時間Cに到達する前の運転時間A,Bの状態でユーザが下車してしまう場合もあるため、満充電状態を検出するまでに時間を要したり、場合によっては、満充電状態を検出できなかったりするため、充電率を正確に検出できないという問題点がある。
また、二次電池における充電率(SOC)は、図10に実線で示すように二次電池の端子間電圧と相関関係を有するとともに、二次電池の内部状態や環境条件等によって、例えば、図10に破線または一点鎖線で示すように相関関係が大きく変動する。例えば、液式の鉛蓄電池では、水と硫酸との比重差により充電中に濃硫酸が電槽の下にたまって硫酸の濃度傾斜が形成される成層化が発生する。この成層化の度合いによって端子間電圧や充電受入性が変化する。また、二次電池の容量、液量、重量、容積等の状態量や、二次電池周辺の環境温度等によっても端子間電圧が変化する。二次電池の運用中は、これらの要因が一つあるいは複数組み合わさって端子間電圧に大きく影響する。このため、例えば、特許文献1,2等に開示された技術では、前述した変動要因の影響によって、満充電状態を正確に検出することができず、このため、充電率を正確に検出できないという問題点がある。
本発明は、二次電池の状態またはユーザの使用状況に拘わらず二次電池の充電率を正確に検出することが可能な二次電池検出装置および二次電池状態検出方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載される二次電池の状態を検出する二次電池状態検出装置において、前記二次電池の電圧、電流、および、温度を測定する測定手段と、前記二次電池を放電させる放電手段と、前記放電手段による放電時の電圧および電流の値に基づいて、前記二次電池の電気的等価回路のパラメータを学習する学習手段と、前記二次電池の充電率の推定に影響を与える変動起因状態量を推定する推定手段と、前記測定手段によって測定された前記二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、前記学習手段による学習によって得られた前記二次電池の等価回路のパラメータと、前記推定手段によって推定された前記変動起因状態量とに基づいて前記二次電池の充電率を算出する算出手段と、開回路電圧と充電率との関係から充電率を求出する求出手段と、前記算出手段によって算出された充電率と、前記二次電池の開回路電圧とに基づいて、前記求出手段を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池の状態またはユーザの使用状況に拘わらず二次電池の充電率を正確に検出することが可能になる。
また、本発明は、前記算出手段は、前記車両が停止する前に測定した前記二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、停止する前に推定した前記変動起因状態量と、停止中に得た前記等価回路のパラメータに基づいて、前記二次電池の充電率を算出することを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池の状態によらず、また、必ずしも満充電状態にしなくても、二次電池の充電率を正確に検出することができる。
また、本発明は、前記補正手段は、前記車両が停止する前に測定した前記二次電池の電流の値が、前回の補正時における電流の値よりも小さい場合には、補正処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、より正確にできるタイミングで補正を行うことで、充電率をより正確に求めることができる。
また、本発明は、前記補正手段は、前記車両が停止する前に測定した前記二次電池の電流の値が、10Aよりも小さい場合に、補正処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、充電率が高く、より正確にできるタイミングで補正を行うことで、充電率をより正確に求めることができる。
また、本発明は、前記学習手段は、等価回路パラメータとして内部抵抗を有し、内部抵抗=(充電電圧−開回路電圧)/充電電流に基づいて、学習処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単なパラメータを用いることで、充電率をより正確に求めることができる。
また、本発明は、前記放電手段は、前記二次電池を所定の周波数および電流値で放電させ、前記学習手段は、等価回路パラメータとして、溶液抵抗、反応抵抗、および、電気二重層容量を有し、前記放電手段による所定の周波数および電流の値による放電に基づいて、前記等価回路パラメータの学習処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、複数のパラメータを用いることで、充電率をさらに正確に求めることができる。
また、本発明は、前記変動起因状態量は、前記二次電池の温度、成層化の状態、分極の状態、劣化の状態、電池容量、電池サイズの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池の状態によらず、充電率を正確に求めることができる。
また、本発明は、前記二次電池の劣化の状態は、前記液抵抗、反応抵抗、および、電気二重層容量の経時変化に基づいて求めることを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池の経時変化を正確に求めることで、経時変化によらず、充電率を正確に求めることができる。
また、本発明は、車両に搭載される二次電池の状態を検出する二次電池状態検出方法において、前記二次電池の電圧、電流、および、温度を測定する測定ステップと、前記二次電池を放電させる放電ステップと、前記放電ステップにおいて放電時の電圧および電流の値に基づいて、前記二次電池の電気的等価回路のパラメータを学習する学習ステップと、前記二次電池の充電率の推定に影響を与える変動起因状態量を推定する推定ステップと、前記測定ステップにおいて測定された前記二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、前記学習ステップにおける学習によって得られた前記二次電池の等価回路のパラメータと、前記推定ステップにおいて推定された前記変動起因状態量とに基づいて前記二次電池の充電率を算出する算出ステップと、開回路電圧と充電率との関係から充電率を求出する求出ステップと、前記算出ステップによって算出された充電率と、前記二次電池の開回路電圧とに基づいて、前記求出ステップを補正する補正ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、二次電池の状態またはユーザの使用状況に拘わらず二次電池の充電率を正確に検出することが可能になる。
本発明によれば、二次電池の状態またはユーザの使用状況に拘わらず二次電池の充電率を正確に検出することが可能な二次電池検出装置および二次電池状態検出方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る二次電池状態検出装置の構成例を示す図である。 図1の制御部の詳細な構成例を示すブロック図である。 二次電池の等価回路の一例を示す図である。 二次電池の電圧と電流の時間的変化を示す図である。 時間とSOCとの関係を示す図である。 図1に示す実施形態において実行される処理の一例を示す図である。 図6に示すステップS22の処理の詳細を説明するためフローチャートである。 図6に示すステップS23の処理の詳細を説明するためフローチャートである。 運転時間と充電電流の関係を示す図である。 開回路電圧と充電率との関係を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次電池状態検出装置を有する車両の電源系統を示す図である。この図において、二次電池状態検出装置1は、制御部10、電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ13、および、放電回路15を主要な構成要素としており、二次電池14の状態を検出する。ここで、制御部10は、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13からの出力を参照し、二次電池14の状態を検出する。電圧センサ11は、二次電池14の端子電圧を検出し、制御部10に通知する。電流センサ12は、二次電池14に流れる電流を検出し、制御部10に通知する。温度センサ13は、二次電池14自体または周囲の環境温度を検出し、制御部10に通知する。放電回路15は、例えば、直列接続された半導体スイッチと抵抗素子等によって構成され、制御部10によって半導体スイッチがオン/オフ制御されることにより二次電池14を間欠的に放電させる。
二次電池14は、例えば、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、または、リチウムイオン電池等によって構成され、オルタネータ16によって充電され、スタータモータ18を駆動してエンジンを始動するとともに、負荷19に電力を供給する。オルタネータ16は、エンジン17によって駆動され、交流電力を発生して整流回路によって直流電力に変換し、二次電池14を充電する。
エンジン17は、例えば、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン等のレシプロエンジンまたはロータリーエンジン等によって構成され、スタータモータ18によって始動され、トランスミッションを介して駆動輪を駆動し車両に推進力を与えるとともに、オルタネータ16を駆動して電力を発生させる。スタータモータ18は、例えば、直流電動機によって構成され、二次電池14から供給される電力によって回転力を発生し、エンジン17を始動する。負荷19は、例えば、電動ステアリングモータ、デフォッガ、イグニッションコイル、カーオーディオ、および、カーナビゲーション等によって構成され、二次電池14からの電力によって動作する。
図2は、図1に示す制御部10の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c、通信部10d、I/F(Interface)10eを有している。ここで、CPU10aは、ROM10bに格納されているプログラム10baに基づいて各部を制御する。ROM10bは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム10ba等を格納している。RAM10cは、半導体メモリ等によって構成され、プログラムbaを実行する際に生成されるデータや、後述するテーブルまたは数式等のパラメータ10caを格納する。通信部10dは、上位の装置であるECU(Electronic Control Unit)等との間で通信を行い、検出した情報を上位装置に通知する。I/F10eは、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13から供給される信号をデジタル信号に変換して取り込むとともに、放電回路15に駆動電流を供給してこれを制御する。
(B)実施形態の動作の説明
つぎに、図を参照して、本発明の実施形態の動作について説明する。本発明の実施形態では、車両が停止中に、制御部10が放電回路15を制御して、所定の周波数および所定の電流にて、二次電池14を放電させ、そのときの電圧値および電流値を電圧センサ11および電流センサ12によって検出し、検出した電圧値および電流値と、放電前の電圧値および電流値に基づいて二次電池14の電気的な等価回路のパラメータに対する学習処理を実行する。ここで、停止とはエンジン17が停止し、負荷19にいわゆる暗電流のみが流れている状態をいう。
図3は、二次電池14の電気的等価回路の一例を示す図である。この例では、等価回路は、導電抵抗および液抵抗であるRohmに対して、並列接続された反応抵抗Rct1および電気二重層容量C1と、並列接続された反応抵抗Rct2および電気二重層容量C2とが直列接続されている。制御部10のCPU10aは、このような等価回路のパラメータ(素子値)を、例えば、カルマンフィルタまたはサポートベクタマシン等のアルゴリズムを用いて学習処理する。CPU10aは、学習処理によって得られた等価回路のパラメータを、RAM10cにパラメータ10caとして格納する。
なお、図3に示す等価回路は一例であって、並列接続される反応抵抗と電気二重層容量が1つずつ存在してもよいし、あるいは、反応抵抗と電気二重層容量が3つ以上存在してもよい。また、電気二重層容量を有しないで、抵抗だけの構成としてもよい。
つぎに、エンジン17が始動され、車両が運転状態になると、制御部10のCPU10aは、電圧センサ11および電流センサ12によって二次電池14の電圧値V、電流値Iを所定の周期で測定し、測定したこれらの値をRAM10cにパラメータ10caとして格納する。
また、CPU10aは、二次電池14の変動起因状態量を所定の周期で取得し、RAM10cにパラメータ10caとして格納する。ここで、変動起因状態量とは、二次電池14が基準状態から外れる(変動する)要因(起因)の状態量をいう。この変動起因状態量としては、例えば、温度Tが存在する。図4は、二次電池14の充電過程における電圧と電流の時間的変化の一例を示す図である。図4に示すように、二次電池14の温度が基準状態よりも低い場合には二次電池14の端子電圧および充電電流は破線で示すように、実線で示す基準状態から外れた状態となる。より詳細には、二次電池14を充電する場合に、充電率が低いときには、オルタネータ16は定電流による充電を行う。図4では、下に示す実線の電流のグラフは時間T1までは時間の経過に拘わらず一定であり、上に示す実線の電圧のグラフは時間の経過とともに増加する。そして、電圧が所定の電圧閾値(一点鎖線)よりも大きくなると、定電流充電から定電圧充電に移行する。この結果、時間T1以降は電圧が一定になるとともに、電流は充電の進行に従って減少する。そして、電流が所定の電流閾値(一点鎖線)よりも小さくなった場合には満充電状態と判定する。二次電池14の温度が低い場合には、破線で示すように、時間T2(<T1)において電圧が電圧閾値を超えてしまう。また、基準状態よりも早いタイミングで電流が電流閾値よりも小さくなるため、満充電であると誤って判定される。
以上に説明したように、変動起因状態量としては、例えば、温度Tを例に挙げることができるが、これ以外にも、例えば、成層化St、分極Pl、劣化状態Dt、電池容量Cp、および、電池サイズSzを変動起因状態量として用いることができる。なお、成層化Stとは、二次電池14の電解液のイオン濃度によって形成される層の状態をいい、分極Plとは、例えば、充放電によって電極電位が静止電位からずれた状態をいい、劣化状態Dtとは、二次電池14の劣化状態(例えば、SOH(State of Health))をいい、電池容量Cpとは二次電池14のその時点において充放電可能な容量をいい、また、電池サイズSzは二次電池14の初期における充放電可能な容量をいう。なお、電池サイズSzは時間の経過に拘わらす一定の値であるが、それ以外は時間の経過に応じて変化する値である。以下の説明では、変動起因状態量として、温度T、成層化St、および、分極Plを例に挙げて説明しているが、劣化状態Dt、電池容量Cp、および、電池サイズSzを用いるようにしてもよい。
車両が停止されると、CPU10aは、停止直前に測定された二次電池14の電圧値V、電流値I、および、停止直前に取得された変動起因状態量としての温度T、成層化St、および、分極PlをRAM10cから取得する。
つぎに、CPU10aは、OCV−SOC相関式(後述する)に対する補正処理を以前に実行したことがない場合(今回が初めてである場合)、または、今回取得した電流値Iと、前回の停止時において取得した電流値Iとを比較し、今回取得した電流値Iの方が前回取得した電流値Iよりも小さい場合には、OCV−SOC相関式の補正処理を実行する。
OCV−SOC相関式の補正処理としては、まず、CPU10aは、停止直前に測定された充電電圧、停止中に測定された開回路電圧、および、停止直前に取得された変動起因状態量としての成層化St、および、分極Plを以下の式(1)に適用してΔVを算出し、このΔVと、停止直前に測定された電流値I、Rohm、Rct1、Rct2、および、オフセット値Y0を式(2)に代入し、SOCの値を算出する。なお、式(2)のA1は所定の定数を示す。また、成層化St、および、分極Plは、温度の影響を受けてその値が変化するため、検出した温度Tによる補正を行うことが望ましい。さらに、式(2)は、一次の指数関数としているが、高次の指数関数、または、対数関数としてもよい。
ΔV=充電電圧−開回路電圧+St+Pl ・・・(1)
SOC=A1×exp(ΔV,I,Rohm,Rct1,Rct2)+Y0 ・・・(2)
車両が停止する前に、経時的に測定した二次電池の電圧、電流、および温度の値と、停止する前に推定した変動起因状態量と、停止中に得た等価回路のパラメータに基づいて、式(1),(2)からSOCが得られる。得られたSOCを、二次電池の電圧、電流、および温度の値を測定した時間に対してプロットした例を図5に示す。式(1),(2)の関係を用いることにより、図5のように任意の時点におけるSOCを推定することが可能となる。そのため、停止直前の取得値から、二次電池の状態またはユーザの使用状況に拘わらず二次電池の充電率を推定できる。
つぎに、CPU10aは、二次電池14の開回路電圧OCV(Open Circuit Voltage)を求める。具体的には、エンジン17を停止してから一定時間以上が経過した際に二次電池14の電圧を測定するか、または、エンジン17を停止した後の二次電池14の電圧変化から、一定時間以上が経過した後の電圧を予測し、これをOCVとする。
つづいて、CPU10aは、OCV−SOC相関式に対してOCVを適用してSOCを求め、この求めたSOCと前述した式(1),(2)で求めたSOCを比較し、これらが一致する場合にはOCV−SOC相関式は正しいと判定し、それ以外の場合には、OCV−SOC相関式を補正する。なお、補正の方法としては、例えば、OCV−SOC相関式は一次関数(例えば、SOC=a・OCV+b)によって表されるが、この一次関数の切片であるbの値を補正することで、OCV−SOC相関式にOCVを適用して得たSOCと、式(1),(2)によって得たSOCが一致するようにする。なお、a,bは、温度依存性があるため、これらa,bは温度によって補正することが望ましい。
以上のようにして、OCV−SOC相関式が補正されると、それ以降は、補正後のOCV−SOC相関式に基づいて、OCVからSOCを正確に求めることができる。
なお、OCV−SOC相関式の補正処理は、エンジン17の停止直前に測定した電流値が、前回の測定値よりも小さい場合に実行される。ここで、電流値が小さいことは、SOCが大きいことを示し、SOCが大きい方が、OCV−SOC相関式をより正確に補正することができる。このため、前回よりも電流値が小さい場合に、OCV−SOC相関式を補正することで、OCV−SOC相関式をより正確なものにすることができる。但し、電流値が前回値よりも大きい状態が続く場合には、OCV−SOC相関式の補正が実行されなくなるので、例えば、補正処理を実行してから所定の期間(例えば、3ヶ月)が経過した場合には、無条件で補正処理を実行することで、OCV−SOC相関式を経時変化に対応させることができる。
(C)実施形態の詳細な動作の説明
つぎに、図6〜図8を参照して、実施形態の詳細な動作について説明する。図6は、図1に示す実施形態において実行される処理の詳細を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、CPU10aは、例えば、二次電池14の電流値や電圧値を参照し、車両が停止中か否かを判定し、車両が停止中と判定した場合(ステップS10:Yes)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:No)にはステップS15に進む。
ステップS11では、CPU10aは、二次電池14の状態が安定していることを示す所定の条件を満たしているか否かを判定し、所定の条件を満たしていると判定した場合(ステップS11:Yes)にはステップS12に進み、それ以外の場合(ステップS11:No)にはステップS14に進む。より詳細には、例えば、二次電池14から負荷19に流れる電流が所定の閾値以下であり、また、二次電池14の電圧が所定の閾値以下であり、かつ、通信部10dによる通信が行われていない場合には、所定の条件を満たしているとしてステップS12に進む。
ステップS12では、CPU10aは、図3に示す、二次電池14の等価回路の各パラメータについて学習処理を実行する。具体的には、CPU10aは、放電回路15を制御して、二次電池14を所定の周波数および所定の電流で放電させる。そして、その時の電圧値および電流値を電圧センサ11および電流センサ12から取得し、放電前の電圧値および電流値に基づいて二次電池14の電気的な等価回路のパラメータに対する学習処理を実行する。なお、学習処理としては、例えば、カルマンフィルタまたはサポートベクタマシン等のアルゴリズムを用いることができる。
ステップS13では、CPU10aは、ステップS12の学習処理によって得られた等価回路のパラメータを、RAM10cにパラメータ10caとして格納する。
ステップS14では、CPU10aは、車両が運転中か否かを判定し、運転中であると判定した場合(ステップS14:Yes)にはステップS15に進み、それ以外の場合にはステップS11に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。なお、運転中か否かの判定は、例えば、二次電池14の電流値や電圧値を参照することで行うことができる。
ステップS15では、CPU10aは、変動起因状態量を取得する。より詳細には、CPU10aは、温度T、成層化St、分極Pl、劣化状態Dt、電池容量Cp、および、電池サイズSzを変動起因状態量として取得する。ここで、温度Tは、温度センサ13から取得する。また、電池サイズSzは、固定値であるので、予め格納されている値を、例えば、RAM10cから取得する。成層化St、分極Pl、劣化状態Dt、および、電池容量Cpは、例えば、二次電池14に流れる電流の積算値や、充放電の際の内部抵抗を参照して求めることができる。なお、特に、二次電池14の劣化状態Dtについては、導電抵抗・液抵抗、反応抵抗、および、電気二重層容量の経時変化に基づいて求めることができる。また、劣化状態Dt、電池容量Cp、および、電池サイズSzについては、式(1),(2)では使用していないが、これらを式(1),(2)に含むようにしてもよい。
ステップS16では、CPU10aは、電圧センサ11および電流センサ12から、その時点における二次電池14の電圧値および電流値を取得する。
ステップS17では、CPU10aは、ステップS15で取得した変動起因状態量と、ステップS16で取得した電圧値および電流値を、RAM10cにパラメータ10caとして記憶する。
ステップS18では、CPU10aは、車両が停止中か否かを判定し、停止中であると判定した場合(ステップS18:Yes)にはステップS19に進み、それ以外の場合(ステップS18:No)にはステップS15に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。なお、車両が停止中か否かの判定は、前述したように、二次電池14の電流値や電圧値を参照することで行うことができる。
ステップS19では、CPU10aは、今回が初回処理であるか否かを判定し、初回処理であると判定した場合(ステップS19:Yes)にはステップS22に進み、それ以外の場合(ステップS19:No)にはステップS20に進む。より詳細には、例えば、組み立てラインにおいて、二次電池14が搭載されてから最初の処理である場合、または、車両の納車後にユーザが二次電池14を交換して最初の処理である場合には、Yesと判定してステップS22に進む。
ステップS20では、CPU10aは、ステップS16で取得した今回測定した電流値と、前回の処理においてステップS16で取得した電流値を比較し、今回の電流値の方が前回の電流値よりも小さい場合(ステップS20:Yes)にはステップS22に進み、それ以外の場合(ステップS20:No)にはステップS21に進む。ここで、電流値を比較する理由は、電流値(充電電流の値)が小さい場合には、二次電池14の充電率が高いことを示し、充電率が高い場合にはより高い精度で、OCV−SOC相関式を補正することができる。このため、本実施形態では、電流値を比較して、前回よりも電流値が小さい場合には、後述するステップS22のSOC補正・算出処理を実行する。
ステップS21では、CPU10aは、前回、SOC補正・算出処理を実行してから所定の期間(例えば、3ヶ月)が経過したか否かを判定し、経過したと判定した場合(ステップS21:Yes)にはステップS22に進み、それ以外の場合(ステップS21:No)には23に進む。ここで、前回、SOC補正・算出処理を実行してから所定の期間が経過した場合に、SOC補正・算出処理を実行するのは、ある程度の期間が経過すると、二次電池14の状態が変化するため、そのような場合に、ステップS20の条件を満たさない場合であっても、ステップS22の処理を実行するためである。
ステップS22では、CPU10aは、SOC補正・算出処理を実行する。なお、この処理の詳細は、図7を参照して後述する。
ステップS23では、CPU10aは、SOC算出処理を実行する。なお、この処理の詳細は、図8を参照して後述する。
以上の処理によれば、車両が停止中に、二次電池14の等価回路のパラメータを学習してRAM10cに記憶し、車両が運転中になると二次電池14の電圧値および電流値を取得するとともに、変動起因状態量を取得してRAM10cに記憶する。そして、車両が停止した場合であって、初回の処理であるか、今回の電流値が前回の電流値よりも小さいか、または、前回の処理から所定の期間が経過したときにはSOC補正・算出処理を実行する。
つぎに、図7を参照して、図6のステップS22に示す処理の詳細について説明する。図7に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS30では、CPU10aは、図6のステップS13で記憶した等価回路のパラメータをRAM10cから取得する。
ステップS31では、CPU10aは、図6のステップS17で記憶した変動起因状態量のうち、車両の停止前(例えば、停止直前)に記憶したものをRAM10cから取得する。なお、車両が停止前に記憶した変動起因状態量を取得するのは、最新の変動起因状態量を使用するためである。もちろん、経時的な変化が少ない変動起因状態量については、停止直前ではなく、それよりも前の情報を使用するようにしてもよい。
ステップS32では、CPU10aは、図6のステップS17で記憶した電圧値および電流値のうち、車両の停止前(例えば、停止直前)に記憶したものをRAM10cから取得する。なお、車両が停止前に記憶した電圧値および電流値を取得するのは、最新の電圧値および電流値を使用するためである。
ステップS33では、CPU10aは、取得した等価回路パラメータ、変動起因状態量、および、電圧値・電流値を、前述した式(1),(2)に適用することで、その時点における二次電池14のSOCの値を算出する。なお、式(1),(2)は、一例であって、これ以外の式を用いるようにしてもよい。あるいは、式の代わりに、例えば、テーブルを用いるようにしてもよい。
ステップS34では、CPU10aは、開回路電圧OCVを取得する。なお、開回路電圧OCVを求める方法としては、例えば、車両が停止してから所定の時間(例えば、数時間)が経過した場合であって、負荷19に流れる電流が所定の閾値よりも小さい場合に二次電池14の電圧を測定することで開回路電圧OCVを得ることができる。あるいは、二次電池14の電圧の経時変化から、安定電圧である開回路電圧を推定するようにしてもよい。
ステップS35では、CPU10aは、OCV−SOC相関式を補正する処理を実行する。より詳細には、CPU10aは、OCV−SOC相関式に対して、ステップS34で取得したOCVを適用してSOCを求め、この求めたSOCと前述した式(1),(2)で求めたSOCを比較し、これらの値が一致する場合にはOCV−SOC相関式は正しいと判定し、それ以外の場合には、OCV−SOC相関式を補正する。なお、補正の方法としては、例えば、OCV−SOC相関式は一次関数(例えば、SOC=a・OCV+b)によって表されるが、この一次関数の切片であるbの値を補正することで、OCV−SOC相関式にOCVを適用して得たSOCと、式(1),(2)によって得たSOCが一致するようにする。
ステップS36では、CPU10aは、OCV−SOC相関式に対して、ステップS34で求めた開回路電圧OCVを適用することで、充電率であるSOCを求める。
以上の処理によれば、等価回路パラメータと、停止前の変動起因状態量と、停止前の電圧値・電流値を、式(1),(2)に適用して充電率SOCを求め、式(1),(2)から求めたSOCと、OCV−SOC相関式から求めたSOCとを比較することにより、これらが一致しない場合にはOCV−SOC相関式を補正することができる。
つぎに、図8を参照して、図6のステップS23に示す処理の詳細について説明する。図8に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS50では、CPU10aは、積算SOCを算出する。より詳細には、ある時点におけるSOCを基準として、二次電池14に入出力される電流を積算することで積算SOCを得る。
ステップS51では、CPU10aは、開回路電圧OCVを取得する。なお、開回路電圧OCVを求める方法は、前述した図7のステップS34の場合と同様である。
ステップS52では、CPU10aは、図7のステップS35で必要に応じて補正処理が施されたOCV−SOC相関式に、ステップS51で求めた開回路電圧OCVを適用し、充電率SOCを求める。なお、ステップS50で求めたSOCと、ステップS52で求めたSOCを比較し、これらが所定の閾値以上乖離している場合には、図7のステップS35の処理を実行するようにしてもよい。
以上の処理によれば、積算SOCを求めるとともに、図7のステップS35で必要に応じて補正処理が施されたOCV−SOC相関式を用いてSOCを算出することが可能になる。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、前述した式(1),(2)に基づいてSOCを算出し、算出したSOCに基づいてOCV−SOC相関式を補正するようにしたので、二次電池14が満充電の状態でない場合でもSOCを正確に求めることができる。このように、満充電状態まで待たないことにより、不要な充電を減らし、燃費を向上させることができる。
また、本実施形態では、変動起因状態量に基づいてSOCを求め、このSOCに基づいてOCV−SOC相関式を補正するようにしたので、二次電池14の状態または使用関係によらず、SOCを精度良く求めることができる。また、二次電池14の劣化状態や、二次電池14の種類によって異なる因子を、変動起因状態量として取得し、この取得した変動起因状態量に基づいてSOCを求めることで、二次電池14が交換された場合(同じ種類の二次電池14に交換された場合および異なる種類の二次電池14に交換された場合)であっても、SOCを精度良く求めることができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、変動起因状態量として、温度、成層化、分極、劣化状態、電池容量、および、電池サイズを用いるようにしたが、これらの全てを用いるのではなく、これらの一部を用いるようにしてもよい。また、温度、成層化、分極の順に影響が大きいことが実験によって判明しているので、これらを優先して用いるようにしたり、あるいは、影響の大小に応じた係数を用いたりするようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、前述した式(1),(2)は一例であって、これ以外の式を用いるようにしてもよい。あるいは、数式の代わりに、テーブルを用いるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、変動起因状態量、電圧値、および、電流値としては、停止直前の値を用いるようにしたが、直前の値ではなく、数分から数十分前の値を用いるようにしてもよい。また、運転時間に応じて、取得するタイミングを変更するようにしてもよい。例えば、長時間運転する場合、例えば、温度に関してはある程度運転すると安定するので、安定した後の値を取得するようにすることができ、また、短時間運転の場合には安定する前に停止されるので、停止直前の値を取得することが望ましい。また、変動起因状態量の種類によって、取得するタイミングを設定するようにしてもよい。例えば、変化が激しい電圧値および電流値については停止直前に値を取得し、劣化状態については緩やかに変化するので、定期的(例えば、1週間毎)に取得することができる。なお、1回の計測によって得られた値を使用するのではなく、複数回の測定によって得られた値の平均値を求めるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、二次電池14の等価回路としては、図3に示す等価回路を用いるようにしたが、これ以外の等価回路を用いるようにしてもよい。例えば、並列接続される反応抵抗と電気二重層容量の数が1つまたは3つ以上であってもよい。また、電気二重容量を有しない抵抗だけの等価回路を用いるようにしてもよい。なお、その場合には、内部抵抗=(充電電圧−開回路電圧+St+P1)/充電電流によって学習処理を実行することができる。
また、以上の実施形態では、OCV−SOC相関式として、前述した一次式を使用するようにしたが、一次式以外の数式を用いたり、数式の代わりにテーブルを用いたりしてもよい。
また、図6の処理では、ステップS20において、今回の電流値が前回の電流値よりも小さい場合には、ステップS22の処理を必ず実行するようにしたが、例えば、前回の処理からの経過時間が所定の閾値よりも小さい場合には、ステップS22の処理を実行せずに、ステップS20に進むようにしてもよい。また、前回と今回の電流値を比較して判定するのではなく、例えば、今回の電流値が所定の閾値よりも小さい場合に、ステップS22の処理を実行するようにしてもよい。なお、閾値としては、例えば、10Aを用いることができる。
1 二次電池状態検出装置
10 制御部(学習手段、推定手段、算出手段、求出手段、補正手段)
10a CPU
10b ROM
10c RAM
10d 表示部
10e I/F
11 電圧センサ(測定手段)
12 電流センサ(測定手段)
13 温度センサ(測定手段)
14 二次電池
15 放電回路(放電手段)
16 オルタネータ
17 エンジン
18 スタータモータ
19 負荷

Claims (9)

  1. 車両に搭載される二次電池の状態を検出する二次電池状態検出装置において、
    前記二次電池の電圧、電流、および、温度を測定する測定手段と、
    前記二次電池を放電させる放電手段と、
    前記放電手段による放電時の電圧および電流の値に基づいて、前記二次電池の電気的等価回路のパラメータを学習する学習手段と、
    前記二次電池の充電率の推定に影響を与える変動起因状態量を推定する推定手段と、
    前記測定手段によって測定された前記二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、前記学習手段による学習によって得られた前記二次電池の等価回路のパラメータと、前記推定手段によって推定された前記変動起因状態量とに基づいて前記二次電池の充電率を算出する算出手段と、
    開回路電圧と充電率との関係から充電率を求出する求出手段と、
    前記算出手段によって算出された充電率と、前記二次電池の開回路電圧とに基づいて、前記求出手段を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする二次電池状態検出装置。
  2. 前記算出手段は、前記車両が停止する前に測定した前記二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、停止する前に推定した前記変動起因状態量と、停止中に得た前記等価回路のパラメータに基づいて、前記二次電池の充電率を算出することを特徴とする請求項1に記載の二次電池状態検出装置。
  3. 前記補正手段は、前記車両が停止する前に測定した前記二次電池の電流の値が、前回の補正時における電流の値よりも小さい場合には、補正処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池状態検出装置。
  4. 前記補正手段は、前記車両が停止する前に測定した前記二次電池の電流の値が、10Aよりも小さい場合に、補正処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池状態検出装置。
  5. 前記学習手段は、等価回路パラメータとして内部抵抗を有し、
    内部抵抗=(充電電圧−開回路電圧)/充電電流
    に基づいて、学習処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池状態検出装置。
  6. 前記放電手段は、前記二次電池を所定の周波数および電流値で放電させ、
    前記学習手段は、等価回路パラメータとして、溶液抵抗、反応抵抗、および、電気二重層容量を有し、前記放電手段による所定の周波数および電流の値による放電に基づいて、前記等価回路パラメータの学習処理を実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池状態検出装置。
  7. 前記変動起因状態量は、前記二次電池の温度、成層化の状態、分極の状態、劣化の状態、電池容量、電池サイズの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の二次電池状態検出装置。
  8. 前記二次電池の劣化の状態は、前記液抵抗、反応抵抗、および、電気二重層容量の経時変化に基づいて求めることを特徴とする請求項7に記載の二次電池状態検出装置。
  9. 車両に搭載される二次電池の状態を検出する二次電池状態検出方法において、
    前記二次電池の電圧、電流、および、温度を測定する測定ステップと、
    前記二次電池を放電させる放電ステップと、
    前記放電ステップにおいて放電時の電圧および電流の値に基づいて、前記二次電池の電気的等価回路のパラメータを学習する学習ステップと、
    前記二次電池の充電率の推定に影響を与える変動起因状態量を推定する推定ステップと、
    前記測定ステップにおいて測定された前記二次電池の電圧、電流、および、温度の値と、前記学習ステップにおける学習によって得られた前記二次電池の等価回路のパラメータと、前記推定ステップにおいて推定された前記変動起因状態量とに基づいて前記二次電池の充電率を算出する算出ステップと、
    開回路電圧と充電率との関係から充電率を求出する求出ステップと、
    前記算出ステップによって算出された充電率と、前記二次電池の開回路電圧とに基づいて、前記求出ステップを補正する補正ステップと、
    を有することを特徴とする二次電池状態検出方法。
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