JP2015215010A - 積層ゴム支承装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛コア又は鉛プラグ等の円柱状金属体による振動エネルギ吸収能の低下を防ぐことができる上に、積層方向における高い剛性と荷重支持能力とを得ることができる積層ゴム支承装置を提供すること。
【解決手段】積層ゴム支承装置1は、円盤状の鋼板2と円盤状のゴム層3とを交互に積層してなる円筒状の積層体4と、鋼板2間においてゴム層3内に配された円盤状の中間鋼板5と、鋼板2、ゴム層3及び中間鋼板5の夫々の中央部を積層方向Vにおいて貫通した円柱状中空部6に配されている円柱状の鉛プラグ7とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビル等の建物、橋若しくは高速道路等の橋桁等々の構造物を支持すると共に、地震等の振動を構造物に伝達させない上に、構造物の振動を早期に減衰させるために、構造物と橋脚若しくは地面との間に配される、例えば免震装置などに用いることのできる積層ゴム支承装置に関する。
補強層と弾性層とを交互に積層してなる積層体と、この積層体の補強層及びゴム層を貫通した円柱状中空部に配された鉛プラグとを具備した鉛プラグ入り積層ゴム支承装置は知られている。
特開8−082012号公報 特開2001−355676公報
ところで、鉛プラグを補強層、即ち剛性層と弾性層とを貫通させて配置した場合、各弾性層の厚みが厚くなると、振動に際して鉛プラグに設計した通りの安定した剪断塑性変形を生じさせ難くなる場合があり、鉛プラグの振動エネルギ吸収能が低下する虞がある。
そこで、例えば、特許文献1には、各挟みプレートとこの各挟みプレートの間に付加した挟みプレートよりも小径の小径プレートとで鉛コアを上下方向の載荷によって過大な膨らみをその円柱形状に生じさせないように押さえ付ける免震装置が、そして、特許文献2には、補強層間に配された中間プレートで鉛プラグを拘束する鉛プラグ入り積層ゴム支承装置が夫々提案されている。
しかしながら、斯かる免震装置及び鉛プラグ入り積層ゴム支承装置(以下、積層ゴム支承装置という)おいて、仮に、鉛コアを各挟みプレートと小径プレートとで押付け又は鉛プラグを中間プレートで拘束して、鉛コア又は鉛プラグの膨らみ、換言すると、弾性層への鉛コア又は鉛プラグの食い込み、即ち、孕み出しを防止することによって、鉛コア又は鉛プラグによる振動エネルギ吸収能の低下を防ぐことができても、積層体の径方向の外側での弾性層の補強層間、特に、積層方向における最上位及び最下位の補強層間からの径方向外側への膨らみ、即ち、孕み出しを防止し得ないと、積層ゴム支承装置の積層方向における高い剛性と荷重支持能力とを得られ難い。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、鉛コア又は鉛プラグ等の円柱状金属体による振動エネルギ吸収能の低下を防ぐことができる上に、積層方向における高い剛性と荷重支持能力とを得ることができる積層ゴム支承装置を提供することにある。
本発明による積層ゴム支承装置は、剛性層と弾性層とを交互に積層してなる積層体と、積層方向における少なくとも最上位及び最下位の剛性層間において弾性層内に配された中間板と、剛性層、ゴム層及び中間板を貫通した円柱状中空部に配されている少なくとも一つの塑性変形自在な円柱状金属体とを具備しており、各中間板は、剛性層の内側環状部間に配されていると共に円柱状金属体を取り囲む内側環状部と、剛性層の外側環状部間に配された外側環状部と、一方では、円柱状金属体を取り囲む内側環状部の外周縁に、他方では、剛性層の外側環状部間に配された外側環状部の内周縁に夫々連結された連結部とを有しており、この連結部には、複数の貫通孔又は凹所が設けられており、貫通孔又は凹所には、中間板を挟んで当該中間板に隣接する弾性層と一体にされた弾性体が埋設されている。
本積層ゴム支承装置によれば、積層方向における最上位及び最下位の剛性層間において弾性層内に中間板が配されており、各中間板において、剛性層の内側環状部間に配された内側環状部が円柱状金属体を取り囲んでいるために、弾性層への円柱状金属体の食い込み、即ち、弾性層への円柱状金属体の孕み出しを防止することができ、円柱状金属体の振動エネルギ吸収能の低下を防ぐことができ、しかも、外側環状部が連結部を介して内側環状部に連結されているために、剛性層の外側環状部間、特に積層方向における最上位及び最下位の剛性層の外側環状部間に配された外側環状部を拘束して、外側環状部を径方向に変位しないようにでき、加えて、連結部に設けられた貫通孔又は凹所には、中間板を挟んで当該中間板に隣接する弾性層と一体にされた弾性体が埋設されているために、最上位及び最下位の剛性層の外側環状部と外側環状部との間に配された弾性層を拘束できて、積層体の径方向外側での弾性層の最上位及び最下位の剛性層間からの径方向外側への膨らみを防止でき、而して、積層方向における高い剛性と荷重支持能力とを得ることができる。
好ましい例では、剛性層及び中間板は、鋼板からなり、弾性層及び弾性体は、ゴムからなるが、剛性層及び中間板は、鋼板に限定されず、例えば、炭素繊維、ガラス繊維若しくはアラミド繊維等の繊維補強合成樹脂板又は繊維補強硬質ゴム板等からなってもよく、更に剛性層の層数においても特に限定されず、一方、弾性層及び弾性体のゴムは、天然ゴム及び合成ゴムのうちの少なくとも一つ又は天然ゴム及び合成ゴムのうちの少なくとも一つにカーボンブラックや樹脂系材料を充填した高減衰ゴムからなっていてもよく、好ましくは、弾性体は、弾性層と同一材料のゴムからなっている。
円柱状中空部は、一個でも複数個であってもよく、積層体は、円柱状、楕円柱状、角柱状、特に四角柱状であってもよく、本発明の好ましい例では、円柱状金属体は、鉛を主成分とした鉛プラグ及び錫を主成分とした錫プラグのうちの少なくとも一方からなり、鉛プラグの場合には、純度99.9%以上の鉛を、錫プラグの場合にも、純度99.9%以上の錫を用いるとよいが、本発明は、これらに限定されず、塑性変形でき、しかも、塑性変形において高い変形エネルギー吸収性を呈する上に、塑性変形後の元の形状への復帰において、常温下で再結晶可能な金属又は合金からなっていてもよい。
本発明の好ましい他の例では、複数の貫通孔又は凹所の夫々は、内側環状部の環状の外周縁と、外側環状部の環状の内周縁と、一方では、内側環状部の環状の外周縁に、他方では、外側環状部の環状の内周縁に夫々連接された中間板の一対の側縁とによって規定されている。
本発明では、貫通孔又は凹所は、特に限定されないが、好ましい例では、平面視で扇形を有している。
中間板の内側環状部は、円柱状金属体の円筒状表面を拘束して円柱状金属体の円筒状表面の径方向外方への孕み出しを阻止するように、当該円柱状金属体の円筒状表面に接触した円環状内面を有していてもよい。
本発明では、積層方向の最上位及び最下位の剛性層は、当該積層方向の最上位及び最下位の剛性層を除く積層方向の最上位及び最下位の剛性層間の剛性層の積層方向の厚みよりも大きな厚みを有し、積層方向の最上位及び最下位の剛性層は、その一方の面で開口した一方の円柱状凹所と、その他方の面で開口していると共に一方の円柱状凹所に連通し、しかも、一方の円柱状凹所の径よりも小さな径をもった他方の円柱状凹所とを有し、円柱状中空部は、積層方向の最上位及び最下位の剛性層を除く積層方向の最上位及び最下位間の剛性層、ゴム層及び中間板の円環状内面で規定された貫通孔と、他方の円柱状凹所とからなっていてもよく、この場合、他方の円柱状凹所は、貫通孔の径と同一の径を有していてもよく、また、積層方向の最上位及び最下位の剛性層を除く積層方向の最上位及び最下位の剛性層間の剛性層の円環状内面、ゴム層及び中間板の円環状内面並びに他方の円柱状凹所を規定する最上位及び最下位の剛性層の円環状内面は、円柱状金属体の円筒状表面に接触しているとよい。
本発明は、剛性層及び中間板に対する腐食防止用、特に、防錆用として積層体の外周面を被覆する被覆層を更に有していてもよい。
本発明によれば、鉛コア又は鉛プラグ等の円柱状金属体による振動エネルギ吸収能の低下を防ぐことができる上に、積層方向における高い剛性と荷重支持能力とを得ることができる積層ゴム支承装置を提供し得る。
図1は、本発明の好ましい例の正面断面説明図である。 図2は、図1に示す例の一部拡大説明図である。 図3は、図1に示す例の中間板の平面説明図である。 図4は、図3に示す中間板のIV−IV線矢視断面説明図である。 図5は、図1に示す例の鋼板の平面説明図である。 図6は、本発明の好ましい他の例の中間板の一部断面説明図である。
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図5において、本例の積層ゴム支承装置1は、剛性層としての円盤状の鋼板2と弾性層としてのゴムからなる円盤状のゴム層3とを交互に積層してなる円筒状の積層体4と、鋼板2間においてゴム層3内に配された中間板としての円盤状の中間鋼板5と、鋼板2、ゴム層3及び中間鋼板5の夫々の中央部を積層方向Vにおいて貫通した円柱状中空部6に配されている塑性変形自在な円柱状金属体としての、鉛を主成分とした円柱状の鉛プラグ7と、積層体4の円筒状の外周面8を被覆する円筒状の被覆層9と、複数の鋼板2のうちの積層方向Vにおいて最上位の鋼板10にボルト等により固着されていると共にビル等の建物、橋若しくは高速道路等の橋桁等の上部構造物11の下面12に同じくボルト等により固着される円盤状の鋼板からなる上取付板13と、複数の鋼板2のうちの積層方向Vにおいて最下位の鋼板14にボルト等により固着されていると共に地盤上の基礎等の下部構造物15の上面16に同じくボルト等により固着される円盤状の鋼板からなる下取付板17と、最上位の鋼板10及び上取付板13間に配された上剪断キー18と、最下位の鋼板14及び下取付板17間に配された下剪断キー19とを具備している。
鋼板10及び14は、鋼板2のうちの当該鋼板10及び14を除く鋼板10及び14間の鋼板25の積層方向Vの厚みtよりも大きな厚みTを有しており、円環状の外周面26を有した鋼板10及び14の夫々は、その一方の面27で開口していると共に鋼板10及び14の夫々の円環状内面28で規定された一方の円柱状凹所29と、その他方の面30で開口していると共に一方の円柱状凹所29に連通し、しかも、一方の円柱状凹所29の径Rよりも小さく、円柱状中空部6の径rと同じ径rをもった鋼板10及び14の夫々の円環状内面31で規定された他方の円柱状凹所32とをその中央に有しており、鋼板10及び14間の鋼板25の夫々は、鋼板10及び14の外周面26と同径であって外周面26と面一に配された円環状の外周面33と、径rと同じ径rをもった中央の貫通孔34を規定すると共に円環状内面31と面一に配された円環状内面35とを有している。
鋼板10及び14間の鋼板25の積層方向Vの厚みt1よりも大きい一方、鋼板10及び14の厚みTよりも小さい積層方向Vの厚みt2を有しているゴム層3の夫々は、外周面26及び33と面一に配された円環状の外周面41と、径rと同じ径rをもった中央の貫通孔42を規定すると共に円環状内面31及び35と面一に配された円環状内面43とを有している。
鋼板10及び14間の鋼板2の積層方向Vの厚みt1よりも小さい厚みt3を有していると共に外周面26、33及び41と面一に配された円環状外面51と中央の貫通孔52を規定すると共に円環状内面31、35及び43と面一に配された円環状内面53とを有している中間鋼板5の夫々は、積層方向Vにおいて鋼板10、14及び25からなる鋼板2の内側環状部54間に配されていると共に鉛プラグ7の円筒状表面55を取り囲む内側環状部56と、積層方向Vにおいて鋼板10、14及び25からなる鋼板2の外側環状部57間に配された外側環状部58と、一方では、内側環状部56の外周縁59に、他方では、外側環状部58の内周縁60に夫々連結された連結部61とを有している。
内側環状部56の円環状内面53は、鉛プラグ7の円筒状表面55を拘束して鉛プラグ7の円筒状表面55の径方向外方Hへの孕み出しを阻止するように、当該鉛プラグ7の円筒状表面55に接触している。
連結部61には、円周方向Pに等間隔(中心角に関して45°の等角度間隔)に配列されていると共に夫々平面視で扇形を有している複数、即ち八個の貫通孔65が設けられており、貫通孔65には、中間鋼板5を挟んで当該中間鋼板5に隣接するゴム層3に加硫接着されて当該ゴム層3と一体にされていると共にゴム層3と同一材料のゴムからなっている弾性体66が埋設されている。
複数の貫通孔65の夫々は、内側環状部56の環状の外周縁59と、外側環状部58の環状の内周縁60と、一方では、内側環状部56の環状の外周縁59に、他方では、外側環状部58の環状の内周縁60に夫々連接された中間鋼板5の一対の直線状の側縁71及び72とによって規定されている。
円柱状中空部6は、鋼板25、ゴム層3及び中間鋼板5の円環状内面35、43及び53で規定されていると共に夫々同一の径rをもった貫通孔34、42及び52と、円環状内面31で規定されていると共に貫通孔34、42及び52の径rと同一の径rをもった他方の円柱状凹所32とからなっており、円環状内面31、35、43及び53は、貫通孔34、42及び52並びに円柱状凹所32の径rと同一の径rをもった鉛プラグ7の円筒状表面55に接触している。
鋼板10及び14の夫々の外周面26、鋼板25の夫々の外周面33、ゴム層3の夫々の外周面41及び中間鋼板5の夫々の円環状外面51からなる積層体4の円筒状の外周面8を被覆すると共に円筒状の外周面73を有した被覆層9は、これら外周面26、33、41及び円環状外面51に加硫接着されてゴム層3と一体にされていると共にゴム層3と同一材料のゴムからなっており、ゴム層3の夫々は、積層方向Vにおいて当該ゴム層3を挟んで当該ゴム層3に接触した鋼板2及び中間鋼板5に加硫接着されて一体にされている。
上取付板13は、円柱状凹所29の径Rと同一の径Rをもった円柱状凹所75をその中央に有しており、下取付板17も、円柱状凹所29の径Rと同一の径Rをもった円柱状凹所76をその中央に有しており、上剪断キー18は、円柱状凹所29及び75において上取付板13及び鋼板10に接触すると共に積層方向Vにおけるその下面77で鉛プラグ7の積層方向Vにおける上端面78に接触して当該円柱状凹所29及び75に配されており、下剪断キー19は、円柱状凹所29及び76において下取付板17及び鋼板14に接触すると共に積層方向Vにおけるその上面79で鉛プラグ7の積層方向Vにおける下端面80に接触して当該円柱状凹所29及び75に配されている。
以上の積層ゴム支承装置1は、上部構造物11の積層方向Vの荷重を積層体4で支持する一方、地震等による上部構造物11に対する下構造物15の径方向外方Hへの振動をゴム層3の径方向外方Hの剪断変形により許容して下構造物15の径方向外方Hへの振動の上部構造物11への伝達を抑制して上部構造物11の免震を達成し、下構造物15の径方向外方Hへの振動に基づいて生じる上部構造物11の径方向外方Hへの振動のエネルギーを、積層体4の径方向外方Hの剪断変形に伴って生じる鉛プラグ7の剪断変形により吸収して、上部構造物11の径方向外方Hへの振動を早期に減衰させるようになっている。
そして、積層ゴム支承装置1では、鋼板2間においてゴム層3内に中間鋼板5が配されており、各中間鋼板5において、鋼板2の内側環状部54間に配された内側環状部56が鉛プラグ7を取り囲んでいるために、荷重支持時及び剪断変形時においてゴム層3への鉛プラグ7の鉛の食い込み、即ち、ゴム層3への鉛プラグ7の鉛の孕み出しを防止することができ、鉛プラグ7の振動エネルギ吸収能の低下を防ぐことができ、しかも、中間鋼板5の外側環状部58が連結部61を介して内側環状部56に連結されているために、鋼板2の外側環状部57間に配された外側環状部58を拘束して、外側環状部58を径方向、即ち、径方向外方Hの一方の方向に変位しないようにでき、加えて、連結部61に設けられた貫通孔65には、中間鋼板5を挟んで当該中間鋼板5に隣接するゴム層3と一体にされた弾性体66が埋設されているために、鋼板2の外側環状部57間に配されたゴム層3を拘束できて、荷重支持時及び剪断変形時において積層体4の径方向外側でのゴム層3の鋼板2間からの径方向外側Hへの膨らみを防止でき、而して、積層方向Vにおける高い剛性と荷重支持能力とを得ることができる。
ところで、積層ゴム支承装置1では、中間鋼板5は、連結部61に貫通孔65を備えているが、これに代えて、図6に示すように、連結部61に、当該連結部61の積層方向Vの一方及び他方の円形端面81及び82の夫々で開口していると共に平面視で扇形を有している凹所83及び84を備えていてもよく、凹所83及び84の夫々は、外周縁59、内周縁60並びに側縁71及び72と、一方では、外周縁59に、他方では、内周縁60に夫々連結された連結底板部85の積層方向Vの一方及び他方の底面86及び87の夫々によって規定されており、凹所83及び84の夫々には、中間鋼板5を挟んで当該中間鋼板5に隣接するゴム層3に加硫接着されて当該ゴム層3と一体にされていると共にゴム層3と同一材料のゴムからなっている上記の弾性体66と同等の弾性体が埋設されている。
図6に示す中間鋼板5によっても、凹所83及び84の夫々に弾性体66が埋設されているために、凹所83及び84の夫々に埋設されている弾性体66により鋼板2の外側環状部57間に配されたゴム層3を拘束できて、荷重支持時及び剪断変形時において積層体4の径方向外側でのゴム層3の鋼板2間からの径方向外側Hへの膨らみを防止でき、而して、積層方向Vにおける高い剛性と荷重支持能力とを得ることができる。
以上の積層ゴム支承装置1では、積層方向Vにおいて貫通孔65が完全に重ね合わされるようにして積層方向Vに中間鋼板5を積層したが、これに代えて、貫通孔65が部分的に重ね合わされるように又は貫通孔65が重ね合わされないようにして積層方向Vに中間鋼板5を積層してもよく、更に、積層体が四角柱状である場合には、中間鋼板5は、円盤状に代えて、矩形状であってもよく、また、中間鋼板5を全てのゴム層3内に配したが、積層方向Vにおいて最上位の鋼板10と鋼板10に隣接する鋼板25との間である最上位の鋼板2間及び積層方向Vにおいて最下位の鋼板14と鋼板14に隣接する鋼板25との間である最下位の鋼板2間の夫々におけるゴム層3内のみに中間鋼板5を配してもよく、加えて、最上位の鋼板2間及び最下位の鋼板2間以外の鋼板2間の全てに中間鋼板5を配する代わりに、一つ又は二つ置き等の鋼板2間の夫々に中間鋼板5を配してもよく、更には、積層方向Vの中央部に向って中間鋼板5が配されない鋼板2間が多く又は少なくなるように、中間鋼板5を配してもよい。
1 積層ゴム支承装置
2、10、14 鋼板
3 ゴム層
4 積層体
5 中間鋼板
6 円柱状中空部
7 鉛プラグ
8 外周面
9 被覆層
11 上部構造物
12 下面
13 上取付板
15 下部構造物
16 上面
17 下取付板
18 上剪断キー
19 下剪断キー

Claims (10)

  1. 剛性層と弾性層とを交互に積層してなる積層体と、積層方向における少なくとも最上位及び最下位の剛性層間において弾性層内に配された中間板と、剛性層、ゴム層及び中間板を貫通した円柱状中空部に配されている少なくとも一つの塑性変形自在な円柱状金属体とを具備しており、各中間板は、剛性層の内側環状部間に配されていると共に円柱状金属体を取り囲む内側環状部と、剛性層の外側環状部間に配された外側環状部と、一方では、円柱状金属体を取り囲む内側環状部の外周縁に、他方では、剛性層の外側環状部間に配された外側環状部の内周縁に夫々連結された連結部とを有しており、この連結部には、複数の貫通孔又は凹所が設けられており、貫通孔又は凹所には、中間板を挟んで当該中間板に隣接する弾性層と一体にされた弾性体が埋設されている積層ゴム支承装置。
  2. 剛性層及び中間板は、鋼板からなり、弾性層及び弾性体は、ゴムからなる請求項1に記載の積層ゴム支承装置。
  3. 円柱状金属体は、鉛を主成分とした鉛プラグ及び錫を主成分とした錫プラグのうちの少なくとも一方からなっている請求項1又は2に記載の積層ゴム支承装置。
  4. 複数の貫通孔又は凹所の夫々は、内側環状部の環状の外周縁と、外側環状部の環状の内周縁と、一方では、内側環状部の環状の外周縁に、他方では、外側環状部の環状の内周縁に夫々連接された中間板の一対の側縁とによって規定されている請求項1から3のいずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
  5. 貫通孔又は凹所は、平面視で扇形を有している請求項1から4のいずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
  6. 中間板の内側環状部は、円柱状金属体の円筒状表面を拘束して円柱状金属体の円筒状表面の径方向外方への孕み出しを阻止するように、当該円柱状金属体の円筒状表面に接触した円環状内面を有している請求項1から5のいずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
  7. 積層方向の最上位及び最下位の剛性層は、当該積層方向の最上位及び最下位の剛性層を除く積層方向の最上位及び最下位の剛性層間の剛性層の積層方向の厚みよりも大きな厚みを有しており、積層方向の最上位及び最下位の剛性層は、その一方の面で開口した一方の円柱状凹所と、その他方の面で開口していると共に一方の円柱状凹所に連通し、しかも、一方の円柱状凹所の径よりも小さな径をもった他方の円柱状凹所とを有しており、円柱状中空部は、積層方向の最上位及び最下位の剛性層を除く積層方向の最上位及び最下位間の剛性層、ゴム層及び中間板の円環状内面で規定された貫通孔と、他方の円柱状凹所とからなる請求項1から6のいずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
  8. 他方の円柱状凹所は、貫通孔の径と同一の径を有している請求項7に記載の積層ゴム支承装置。
  9. 積層方向の最上位及び最下位の剛性層を除く積層方向の最上位及び最下位の剛性層間の剛性層の円環状内面、ゴム層及び中間板の円環状内面並びに他方の円柱状凹所を規定する最上位及び最下位の剛性層の円環状内面は、円柱状金属体の円筒状表面に接触している請求項7又は8に記載の積層ゴム支承装置。
  10. 積層体の外周面を被覆する被覆層を更に有している請求項1から9のいずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
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