JP2015214904A - 密閉型圧縮機および冷凍冷蔵装置 - Google Patents

密閉型圧縮機および冷凍冷蔵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フレームの変形によるシリンダ内周形状の変形を防止して、運転効率を向上させる密閉型圧縮機および当該密閉型圧縮機を備える冷凍冷蔵装置を提供する。
【解決手段】密閉容器3内に収納された圧縮要素1と、圧縮要素1のシリンダ5aを一体に形成したフレーム5と、フレーム5と一体に形成された脚部5mと、脚部5mを介してボルト16によって連結されるステータ6と、を備え、脚部5mとステータ6との間に弾性部材17を介在させてボルト16でフレーム5とステータ6とを連結する。
【選択図】図3

Description

本発明は、密閉型圧縮機および当該密閉型圧縮機を備える冷凍冷蔵装置に関する。
近年、冷蔵庫、冷凍庫等の冷凍冷蔵装置は高効率化が求められており、冷凍冷蔵装置の冷凍サイクルに搭載される密閉型圧縮機(以下、圧縮機という。)も同様に高効率化が求められている。このため、圧縮機は、商用電源周波数未満の低い運転周波数から商用電源周波数以上の高い運転周波数まで、広領域において運転可能となっている。高COP(Coefficient Of Performance;成績係数)となる低い運転周波数による圧縮機の運転が長時間継続すれば、その分省電力に繋がるため、圧縮機の高効率化は冷凍冷蔵装置の省電力化(高効率化)にとって極めて重要な課題となっている。
圧縮機の運転効率が低下する原因の一つとして、シリンダ内周形状の変形がある。シリンダ内周形状が変形すると、シリンダ内周とピストン外周との隙間(クリアランス)に部分的な拡大が発生する。この拡大した隙間から冷媒ガスが漏れることにより、圧縮機の運転効率が低下する。
シリンダ内周形状が変形する原因の一つとして、圧縮機の組み立て時において、シリンダを一体に形成したフレームにステータをボルトで締結した際、フレームが変形して、シリンダ内周形状に変形が発生することが分かっている。
このようなフレームとステータのボルト締めに関連して、フレームとステータのボルト締め精度を向上させることを目的として、特許文献1(実開昭64―44379号公報)や、特許文献2(特開昭61―112784号公報)が開示されている。
特許文献1(実開昭64―44379号公報)には、「電磁鋼板を積層してなるステータコアと、圧縮機部を装着してなるフレームとを結合して圧縮機本体を構成し、この本体を密閉ケース内に収納しているものにおいて、前記圧縮機本体は、積層方向に貫通溝を有するステータコアと、このコアの貫通溝に焼嵌めされた支柱部材と、この支柱部材の頭部に固着されたフレームとから構成されていることを特徴とする電動圧縮機」(実用新案請求の範囲参照)が開示されている。これにより、ステータコア水平面と軸受部との直角度を出やすくすることができる。
また、特開昭61―112784号公報(特許文献2)には、「密閉容器に収納された圧縮機本体のフレームに電動要素のステータを固定するものにおいて、前記フレームの接合面に凹所を一体形成し、この凹所の略中央部にボルト穴を形成し、前記ステータを前記フレームの接合面に当接させて前記凹所の口径より小さい頭部を有するボルトにて締結することにより前記ステータの当接部が前記フレームの凹所内に一部食込ませる様に固定したことを特徴とする密閉型電動圧縮機」(特許請求の範囲参照)が開示されている。これにより、ステータとフレームの横ずれを防止することができる。
実開昭64―44379号公報 特開昭61―112784号公報
ところで、フレームには、ステータをボルト締めするために、4本の脚部がフレームと一体に形成されている。この脚部の先端面(ステータとの当接面)には、ノコギリ刃状の凹凸部が切削加工されている。この凹凸部は鋳造によって製作されたフレームの脚部先端面を、ノコギリ刃状の凹凸形状となった切削工具を回転させて形成するものである。そのため、脚部先端面の切削加工中はフレーム(脚部)に切削工具による大きな外圧が加わり、フレーム(脚部)が変形してしまうおそれがある。フレーム(脚部)が変形すると、加工後の4本の脚部先端面の高さが不均一になる。
このような4本の脚部先端面の高さが不均一なフレームとステータとをボルトで固定する場合、ボルトの締め付け力により、不均一な高さの4本の脚部先端面の高さが均一になりステータの当接面と当接するようにフレームが変形する。このフレームの変形がシリンダの内周形状にまで及んで、部分的なクリアランス(シリンダ内周とピストン外周との隙間)の拡大を発生させてしまう。
クリアランス(シリンダ内周とピストン外周との隙間)は、通常6μm〜10μmで組み立てられているものの、この通常のクリアランスに対しシリンダ内周形状の部分的な変形によって0.1μm〜3μm程度のクリアランスの拡大が発生してしまうおそれがある。
このような変形が発生したシリンダを有するフレームをそのまま組み込んだ圧縮機を冷凍冷蔵装置に搭載してしまうと、ピストンで吐出すべき所定量の冷媒ガスの一部がシリンダの変形によって生じたクリアランスの拡大部分から漏れてしまう。そのため、漏れ出た冷媒ガスの分、圧縮機の運転効率が低下し、冷凍冷蔵装置としての冷却効率が低下してしまい、所望の省電力を達成できないという課題が発生することになる。
これに対し特許文献1,2は、フレームの脚部を加工する際に生じるフレームの変形やボルト締めによって生じるシリンダの変形については、全く開示がない。
そこで、本発明は、フレームの変形によるシリンダ内周形状の変形を防止して、運転効率を向上させる密閉型圧縮機および当該密閉型圧縮機を備える冷凍冷蔵装置を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る密閉型圧縮機は、密閉容器内に収納された圧縮要素と、前記圧縮要素のシリンダを一体に形成したフレームと、前記フレームと一体に形成された脚部と、前記脚部を介してボルトによって連結されるステータと、を備え、前記脚部と前記ステータとの間に弾性部材を介在させて前記ボルトで前記フレームと前記ステータとを連結することを特徴とする。
また、このような課題を解決するために、本発明に係る冷凍冷蔵装置は、前記密閉型圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を有する冷凍サイクルを備えることを特徴とする。
本発明によれば、フレームの変形によるシリンダ内周形状の変形を防止することにより、シリンダ内周とピストン外周との隙間(クリアランス)の部分的な拡大を防止する。即ち、冷媒ガスがクリアランスの部分的な拡大部分から漏れることを防止することにより、運転効率を向上させる密閉型圧縮機を提供することができる。また、本発明によれば、当該密閉型圧縮機を備えることにより、高効率な冷凍冷蔵装置を提供することができる。
第1実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 第1実施形態に係る圧縮機が備えるフレームの斜視図である。 第1実施形態に係る圧縮機が備えるフレームおよびステータの斜視図である。 第2実施形態に係る圧縮機が備えるフレームおよびステータの断面図である。 第3実施形態に係る圧縮機が備えるフレームおよびステータの断面図である。 本実施形態に係る冷凍冷蔵装置の構成模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪冷凍冷蔵装置≫
まず、本実施形態に係る冷凍冷蔵装置200について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る冷凍冷蔵装置200の構成模式図である。
冷蔵庫、冷凍庫等の冷凍冷蔵装置200は、コンデンシングユニット210と、冷却器230を有する冷凍冷蔵庫220と、を備えており、冷凍冷蔵庫220の内部(冷凍冷蔵庫220の庫内空気)を冷却器230により冷却するものである。
冷凍冷蔵装置200は、圧縮機(密閉型圧縮機)100と、凝縮器110と、電子開閉弁120と、膨張弁130と、蒸発器140と、を備えており、これらの間で冷媒が循環するように冷媒配管で環状に接続された冷凍サイクルを備えている。また、図示は省略するが、冷凍冷蔵装置200は、外気をコンデンシングユニット210に取り込んで凝縮器110を流れる冷媒と熱交換させるためのコンデンシングユニットファン(図示せず)と、冷凍冷蔵庫220の庫内空気を冷却器230に取り込んで蒸発器140を流れる冷媒と熱交換させるための冷却器ファン(図示せず)と、を備えている。
なお、圧縮機100、凝縮器110およびコンデンシングユニットファン(図示せず)は、コンデンシングユニット210に配置されている。また、電子開閉弁120、膨張弁130、蒸発器140および冷却器ファン(図示せず)は、冷凍冷蔵庫220の冷却器230に配置されている。
冷凍サイクルを循環する冷媒の流れに沿って、冷凍冷蔵装置200の各構成を説明する。
圧縮機100は、冷却器230(蒸発器140)からの冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を凝縮器110へ吐出する。凝縮器110は、空気−冷媒熱交換器であり、圧縮機100からの高温高圧の冷媒を空気(外気)と熱交換することにより、冷媒を冷却して凝縮する。凝縮器110からの冷媒は、電子開閉弁120を介して、膨張弁130に流入する。
電子開閉弁120は、冷凍サイクルの運転中、即ち、圧縮機100の運転中は開弁しており、冷媒が冷媒配管を循環する。一方、冷凍サイクルの運転停止中、即ち、圧縮機100の運転停止中は閉弁しており、冷媒が冷媒配管を循環することを防止して、冷凍冷蔵庫220の内部に冷媒を介して熱が侵入することを防止するようになっている。
膨張弁130は、凝縮器110からの高圧冷媒を減圧(断熱膨張)して、低温低圧冷媒とする。膨張弁130からの低温低圧冷媒は、蒸発器140に流入する。蒸発器140は、冷媒−熱媒体熱交換器であり、膨張弁130からの低温低圧冷媒を熱媒体(冷凍冷蔵庫220の庫内空気)と熱交換することにより、熱媒体を冷却するとともに、冷媒を蒸発させる。蒸発器140からの冷媒は、圧縮機100へと流入する。このように、圧縮機100を運転して冷媒が冷凍サイクルを循環することにより、冷凍冷蔵装置200は冷凍冷蔵庫220の内部(熱媒体;冷凍冷蔵庫220の庫内空気)を冷却する。
≪密閉型圧縮機(第1実施形態)≫
次に、冷凍冷蔵装置200(図6参照)に搭載される第1実施形態に係る圧縮機(密閉型圧縮機)100について図1から図3を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る圧縮機100の縦断面図である。図2は、第1実施形態に係る圧縮機100が備えるフレーム5の斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る圧縮機100は、圧縮要素1および電動要素2を密閉容器3内に上下に配置して構成される密閉型圧縮機である。また、圧縮機100は、後述するように、フレーム5に形成されたシリンダ5a内においてピストン9を往復動させることによりシリンダ室5dの容積変化で冷媒を圧縮する圧縮要素1を備える、いわゆるレシプロ式圧縮機である。圧縮要素1および電動要素2は、密閉容器3内において、複数のコイルバネ4を介して弾性的に支持されている。
また、図1に示すように、圧縮機100は、密閉容器3と、コイルバネ4と、フレーム5と、ステータ6と、ロータ7と、クランクシャフト8と、ピストン9と、スラスト軸受10と、コネクティングロッド11と、吐出弁装置12と、ヘッドカバー13と、給油ピース14と、潤滑油15と、ボルト16(後述する図3参照)と、弾性部材17(後述する図3参照)と、を備えている。
圧縮機100の電動要素2は、ステータ6およびロータ7を含んで構成され、フレーム5の下方に配置されている。ステータ6は、ボルト16(後述する図3参照)によりフレーム5に固定されている、また、ロータ7は、クランクシャフト8に固定されている。なお、ロータ7は、電磁鋼板が積層したロータコア7aからなる構造を有している。
圧縮機100の圧縮要素1は、フレーム5と、クランクシャフト8と、ピストン9と、スラスト軸受10と、コネクティングロッド11と、吐出弁装置12と、ヘッドカバー13と、を含んで構成されている。
フレーム5は、シリンダ室5dを形成するシリンダ5a、クランクシャフト8を軸支するラジアル軸受5b等を含んで一体に形成されている。また、フレーム5は、略板状のベース5cを有し、シリンダ5aがベース5cの上部に位置し、ラジアル軸受5bがベース5cの中央部に位置している。このラジアル軸受5bは、シリンダ5aとは反対方向(図1において下方)に突出している。
シリンダ5aは、その内部にピストン9が往復動するシリンダ室5dを有している。ラジアル軸受5bは、クランクシャフト8が軸支される貫通孔5eを有する筒状に形成され、ベース5cから下方へ突出して形成されている。
図2に示すように、ベース5cの上面には、略円形の凹部5fが形成され、この凹部5f内に貫通孔5eの開口5gが位置している。凹部5f内には、開口5gの周縁部に、スラスト軸受10(図1参照)が載置される環状の設置部5hが形成されている。また、凹部5f内には設置部5hの周囲に、ベース5cを上下方向(鉛直方向)に貫通するフレーム連通孔5iが形成されている。
また、ベース5cの上部で、かつ、シリンダ5aの片側(図2において奥側)には、吐出サイレンサ5k,5lが形成されている。さらに、ベース5cの外周に、4本の脚部5mが吐出サイレンサ5k,5lの突出方向とは反対方向(図2において下方)に突出して形成されている。この脚部5mは、ステータ6と当接しボルト16(後述する図3参照)で連結するため、脚部5mを上下方向に貫通するボルト孔5nが形成されている。
図1に戻り、クランクシャフト8は、貫通孔5eからなるラジアル軸受5bに挿通してフレーム5の下方から上方へ延伸し、クランクピン8aがフレーム5の上方側に位置するように設けられている。クランクピン8aは、クランクシャフト8の上端部において、このクランクシャフト8の回転中心から偏心した位置に設けられている。
また、クランクシャフト8は、回転軸に対して直交する方向(水平方向)に延びるフランジ部8bを有している。また、クランクシャフト8の内部には、下端から上方に向けて中ぐり穴8cが形成され、中空状の空間となっている。また、中ぐり穴8cからクランクシャフト8の側面へと連通する下部連通穴8dが形成されている。また、クランクシャフト8の側面には、スパイラル溝8eが形成されている。また、クランクシャフト8の下端には、給油ピース14が取り付けられている。
このように構成されたクランクシャフト8は、その下部がロータ7と結合され、電動要素2(ステータ6、ロータ7)の動力によりクランクシャフト8が回転するように構成されている。
ピストン9は、コネクティングロッド11の大端部11bを介してクランクピン8aに連結され、クランクピン8aの偏心回転によりシリンダ室5d内を往復運動する。また、コネクティングロッド11の内部には、大端部11bからピストン9に連結される小端部11cにかけてコネクティングロッド連通孔11aが形成されている。コネクティングロッド連通孔11aの基端部は、クランクピン8aに形成された溝(図示せず)と連通している。また、シリンダ5aの端面には、吐出弁装置12と、吐出室区間の一部を形成するヘッドカバー13とが、取り付けられている。
次に、圧縮機100の潤滑動作について図1を用いて説明する。
ロータ7の回転に伴いクランクシャフト8が回転すると、給油ピース14内の潤滑油15には遠心力が加わり、潤滑油15はクランクシャフト8の下端に設けられた中ぐり穴8c内を上昇する。そして、中ぐり穴8c内を上昇する潤滑油15の一部は、さらに下部連通穴8dへと運ばれる。
下部連通穴8dへと到達した潤滑油15は、スパイラル溝8eへと導かれる。このスパイラル溝8eの壁面と、ラジアル軸受5bの壁面とで形成される潤滑油通路においては、クランクシャフト8の回転による壁面移動に伴い、潤滑油15が粘性の効果で壁面に引きずられスパイラル溝8e内を上昇する。このとき、同時に潤滑油15はラジアル軸受5bを潤滑することになる。
また、中ぐり穴8c内を上昇する潤滑油15の残部は、クランクピン8aから、ピストン9およびシリンダ室5dへ噴射され、ピストン9とシリンダ室5dとの間を潤滑するとともに、シールが行われる。
次に、圧縮機100の冷媒圧縮動作について図1を用いて説明する。
ロータ7の回転に伴いクランクシャフト8が回転すると、クランクピン8aの偏心回転運動によって、クランクピン8aとコネクティングロッド11の大端部11bが回転摺動する。これにより、コネクティングロッド11を介してピストン9はシリンダ室5d内を往復運動し、冷媒ガスはシリンダ室5d内で圧縮される。
吸入サイレンサ(図示せず)から吸入された冷媒は、ヘッドカバー13を介してシリンダ室5d内に導入される。シリンダ室5d内に導入された冷媒はピストン9によって圧縮され、ヘッドカバー13内の吐出弁装置12を通ってフレーム5に形成された吐出サイレンサ5k,5l(図2参照)を通って、吐出管(図示せず)を通して密閉容器3の外部に吐出されるようになっている。
次に、フレーム5とステータ6との固定について図3を用いて説明する。図3は、第1実施形態に係る圧縮機100が備えるフレーム5およびステータ6の斜視図である。
フレーム5のベース5cには、4箇所のボルト孔5nが設けられている。このボルト孔5nは、脚部5mのステータ6との当接面まで貫通している。
ステータ6は、積層された電磁鋼板6aによって形成されている。このステータ6には、フレーム5のボルト孔5nと連続したボルト孔6b(後述する図4参照)が設けられている。
そして、図3に示すように、フレーム5の脚部5mとステータ6とが当接する面には、弾性部材(パッキン)17が介在されている。この弾性部材17を介して、フレーム5とステータ6は、ボルト16で締め付けられて固定されている。
ところで、フレーム5の脚部5mの先端面(ステータ6との当接面)には、ノコギリ刃状の凹凸部が回転する切削工具により切削加工されている。このため、フレーム5の脚部5mには、切削方向の外圧が加わっていた。このため、フレーム5のベース5c、特に吐出サイレンサ5k,5lがなく肉薄な部分のベース5c(図2において、ベース5cの手前側の部分)が変形し、その変形により4本の脚部5mの高さが不均一になるという課題があった。
そして、脚部5mの高さが不均一な状態で、フレーム5とステータ6とをボルト16で固定することにより、フレーム5が変形し、フレーム5と一体に形成されたがシリンダ5aの内周形状が変形するという課題があった。そして、シリンダ5aの内周形状が変形することにより、部分的なクリアランス(シリンダ5aの内周とピストン9の外周との隙間)の拡大が発生し、ピストン9で吐出すべき所定量の冷媒ガスの一部がシリンダ5aの内周形状の変形によって生じたクリアランスの拡大部分から漏れてしまい、圧縮機100の運転効率が低下するという課題があった。
これに対し、第1実施形態に係る圧縮機100は、フレーム5の脚部5mとステータ6との間に弾性部材17を介在させて、ボルト16で固定されている。弾性部材17を介在させることにより、弾性部材17が弾性変形して脚部5mの高さ不均一を吸収し、フレーム5とステータ6とをボルト16で固定する際、フレーム5が変形することを防止することができる。
以上のように、第1実施形態に係る圧縮機100は、シリンダ5aの内周形状の変形を防止することができ、クリアランス(シリンダ5aの内周とピストン9の外周との隙間)から漏れる冷媒ガスを少なくすることができるので、従来の圧縮機と比較して、圧縮機100の運転効率を向上させることができる。また、冷凍冷蔵装置200(図6参照)は、圧縮機100を備えることにより、圧縮機100の運転効率を向上させ、冷凍冷蔵装置200の省電力化(高効率化)を図ることができる。
≪密閉型圧縮機(第2実施形態)≫
次に、冷凍冷蔵装置200(図6参照)に搭載される第2実施形態に係る圧縮機(密閉型圧縮機)100について図4を用いて説明する。図4は、第2実施形態に係る圧縮機100が備えるフレーム5およびステータ6の断面図である。
第2実施形態に係る圧縮機100は、第1実施形態に係る圧縮機100(図1参照)と比較して、フレーム5とステータ6との固定の構成(図4参照)が異なっている。その他の構成は、第1実施形態に係る圧縮機100(図1参照)と同様であり、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、フレーム5の脚部5mと当接するステータ6の側の面には、凹部6cが設けられている。このステータ6の凹部6cは、脚部5mの先端部と弾性部材17が収納される深さで形成されている。
ここで、従来の圧縮機は、脚部の先端面(ステータとの当接面)に形成されたノコギリ刃状の凹凸部が、ステータ面への食い込むことにより、強固に固定されるようになっている。一方、第1実施形態に係る圧縮機100(図1参照)は、脚部の先端面(ステータとの当接面)に形成されたノコギリ刃状の凹凸部が、弾性部材(パッキン)17に食い込むようになっている。
これに対し、第2実施形態に係る圧縮機100は、図4に示すように、フレーム5の脚部5mと当接するステータ6の側の面に凹部6cが設けられており、フレーム5の脚部5mの側の当接面と、ステータ6の側の当接面(凹部6cの底面)との間に弾性部材(パッキン)17が介在され、ボルト16で締め付けられて固定されている。また、ステータ6の凹部6cの形状は、フレーム5の脚部5mの先端部の形状に合致するように形成されており、ボルト16で締め付けられて固定された際、フレーム5の脚部5mの先端部が、ステータ6の凹部6cに収納されるようになっている。
このような構成により、第2実施形態に係る圧縮機100は、フレーム5の脚部5mとステータ6との間に弾性部材17を介在させることにより、弾性部材17が弾性変形して脚部5mの高さ不均一を吸収し、フレーム5とステータ6とをボルト16で固定する際、フレーム5が変形することを防止することができる。
これにより、第2実施形態に係る圧縮機100は、シリンダ5aの内周形状の変形を防止することができ、クリアランス(シリンダ5aの内周とピストン9の外周との隙間)から漏れる冷媒ガスを少なくすることができるので、従来の圧縮機と比較して、圧縮機100の運転効率を向上させることができる。また、冷凍冷蔵装置200(図6参照)は、圧縮機100を備えることにより、圧縮機100の運転効率を向上させ、冷凍冷蔵装置200の省電力化(高効率化)を図ることができる。
さらに、フレーム5の脚部5mは、ステータ6の凹部6c内に納まった状態で、ボルト16で締め付けられて固定されるので、強固に固定されることとなる。これにより、例えば、落下試験のように、フレーム5とステータ6との間に水平方向のズレが生じるような力が加えられた場合でも、フレーム5の脚部5mの先端部の側面が、ステータ6の凹部6c内の側面と当接することにより係止され、フレーム5とステータ6との間に水平方向のズレが生じることを防止することができる。
また、ステータ6の凹部6cの形状をフレーム5の脚部5mの形状と合致させるとともに、フレーム5の脚部5mの先端部をステータ6の凹部6cが確実に収納できるため、フレーム5とステータ6をより強固に固定することができる。
≪密閉型圧縮機(第3実施形態)≫
次に、冷凍冷蔵装置200(図6参照)に搭載される第3実施形態に係る圧縮機(密閉型圧縮機)100について図5を用いて説明する。図5は、第3実施形態に係る圧縮機100が備えるフレーム5およびステータ6の断面図である。
第3実施形態に係る圧縮機100は、第1実施形態に係る圧縮機100(図1参照)と比較して、フレーム5とステータ6との固定の構成(図5参照)が異なっている。その他の構成は、第1実施形態に係る圧縮機100(図1参照)と同様であり、詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る圧縮機100では、図4に示すように、フレーム5とステータ6との間の水平方向のズレを防止するために、ステータ6の側にフレーム5の脚部5mが挿入される凹部6cを設けた。これに対し、第3実施形態に係る圧縮機100では、図5に示すように、ステータ6の側に凸部6dを形成し、フレーム5の脚部5mの側にステータ6の凸部6dが挿入される凹部5oを設けたことを特徴とする。
即ち、図5に示すように、第3実施形態に係る圧縮機100のステータ6には、ボルト孔6bの開口に沿って上方向に立設された凸部6dが形成され、ボルト孔6bが凸部6dの上面まで貫通している。また、弾性部材(パッキン)17は、凸部6dの外周側に配置されている。
また、第3実施形態に係る圧縮機100のフレーム5の脚部5mには、下面側でボルト孔5nを拡径した凹部5oが形成されている。そして、フレーム5の脚部5mの凹部5oの形状は、ステータ6の凸部6dの形状に合致するように形成されており、ボルト16で締め付けられて固定された際、ステータ6の凸部6dが、フレーム5の脚部5mの凹部5oに収納されるようになっている。
このような構成により、第3実施形態に係る圧縮機100は、フレーム5の脚部5mとステータ6との間に弾性部材17を介在させることにより、弾性部材17が弾性変形して脚部5mの高さ不均一を吸収し、フレーム5とステータ6とをボルト16で固定する際、フレーム5が変形することを防止することができる。
これにより、第3実施形態に係る圧縮機100は、シリンダ5aの内周形状の変形を防止することができ、クリアランス(シリンダ5aの内周とピストン9の外周との隙間)から漏れる冷媒ガスを少なくすることができるので、従来の圧縮機と比較して、圧縮機100の運転効率を向上させることができる。また、冷凍冷蔵装置200(図6参照)は、圧縮機100を備えることにより、圧縮機100の運転効率を向上させ、冷凍冷蔵装置200の省電力化(高効率化)を図ることができる。
さらに、ステータ6の凸部6dは、フレーム5の脚部5mの凹部5o内に納まった状態で、ボルト16で締め付けられて固定されるので、強固に固定されることとなる。これにより、例えば、落下試験のように、フレーム5とステータ6との間に水平方向のズレが生じるような力が加えられた場合でも、ステータ6の凸部6dの先端部の側面が、フレーム5の脚部5mの凹部5o内の側面と当接することにより係止され、フレーム5とステータ6との間に水平方向のズレが生じることを防止することができる。
また、フレーム5の脚部5mの凹部5oの形状をステータ6の凸部6dの形状と合致させるとともに、ステータ6の凸部6dの先端部をフレーム5の脚部5mの凹部5oが確実に収納できるため、フレーム5とステータ6をより強固に固定することができる。
<変形例>
なお、本実施形態に係る冷凍冷蔵装置200および第1から第3実施形態に係る圧縮機100は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
第1から第3実施形態に係る圧縮機100は、冷凍冷蔵装置200(図6参照)の冷凍サイクルに搭載される圧縮機であるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、空気調和機の冷凍サイクルに搭載される圧縮機として、第1から第3実施形態に係る圧縮機100を用いてもよい。また、第1から第3実施形態に係る圧縮機100は、冷媒ガスを圧縮するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、空気を圧縮する空気圧縮機として、第1から第3実施形態に係る圧縮機100を用いてもよい。
1 圧縮要素
2 電動要素
3 密閉容器
4 コイルバネ
5 フレーム
5a シリンダ
5b ラジアル軸受
5c ベース
5d シリンダ室
5e 貫通孔
5f 凹部
5g 開口
5h 設置部
5i フレーム連通孔
5k,5l 吐出サイレンサ
5m 脚部
5n ボルト孔
5o 凹部
6 ステータ
6a 電磁鋼板
6b ボルト孔
6c 凹部
6d 凸部
7 ロータ
7a ロータコア
8 クランクシャフト
8a クランクピン
8b フランジ部
8c 中ぐり穴
8d 下部連通穴
8e スパイラル溝
9 ピストン
10 スラスト軸受
11 コネクティングロッド
11a コネクティングロッド連通孔
11b 大端部
11c 小端部
12 吐出弁装置
13 ヘッドカバー
14 給油ピース
15 潤滑油
16 ボルト
17 弾性部材(パッキン)
100 圧縮機(密閉型圧縮機)
110 凝縮器
120 電子開閉弁
130 膨張弁
140 蒸発器
200 冷凍冷蔵装置
210 コンデンシングユニット
220 冷凍冷蔵庫
230 冷却器

Claims (5)

  1. 密閉容器内に収納された圧縮要素と、
    前記圧縮要素のシリンダを一体に形成したフレームと、
    前記フレームと一体に形成された脚部と、
    前記脚部を介してボルトによって連結されるステータと、を備え、
    前記脚部と前記ステータとの間に弾性部材を介在させて前記ボルトで前記フレームと前記ステータとを連結する
    ことを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記ステータは、
    前記フレームの前記脚部が当接する該ステータの当該部分に、前記フレームの前記脚部が挿入される凹部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記凹部の形状は、挿入される前記フレームの前記脚部の形状と合致するとともに、
    前記フレームの前記脚部の先端部は、前記凹部に収納される
    ことを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記ステータは、
    前記フレームの前記脚部が当接する該ステータの当該部分に、凸部を有し、
    前記フレームの前記脚部は、
    前記ステータと当接する該脚部の当該部分に、前記ステータの前記凸部が挿入される凹部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の密閉型圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、を有する冷凍サイクルを備える
    ことを特徴とする冷凍冷蔵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105570090A (zh) * 2016-03-03 2016-05-11 加西贝拉压缩机有限公司 一种冰箱压缩机用分体式曲轴箱
JP2017110608A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社日立産機システム 往復動圧縮機
CN109139418A (zh) * 2018-11-14 2019-01-04 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 气缸座及压缩机

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