JP2015214766A - 保温性織物 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸湿発熱性に優れるセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維を複合させた混紡糸を用い、吸湿発熱した熱が逃散し難い織物構造を有した冬物衣料などに好適な保温性織物を提供する。【解決手段】セルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含む経二重織組織の織物であり、前記混紡糸はセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維が質量比20/80〜80/20で複合されており、前記経二重織組織の見掛け空隙率(%)が20〜50となるように構成されており且つカバーファクターが2000〜4000であることを特徴とする保温性織物。【選択図】なし
Description
本発明は、セルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含む保温性織物に関する。
従来から、吸湿性の高いウールや綿などのセルロース系繊維は、ナイロンやポリエステルなどの熱可塑性繊維よりも吸湿発熱性が優れていることが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、これら繊維の吸湿発熱性をより積極的に高めるために、アクリル酸系吸湿発熱繊維やセルロース系繊維に水溶性ビニル重合化合物を導入した吸湿発熱性繊維とし、該吸湿発熱性繊維からなる織物が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、これらの繊維を用いた衣料は、吸湿発熱機能によって一時的に衣服内温度を上昇させる効果は期待できるが、保温機能を有していないため熱が逃散してしまう欠点があった。
本発明は、セルロース系繊維の吸湿発熱機能によって発生した熱を逃がし難い経二重織構造を有した保温機能に優れる織物を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究の結果、吸湿発熱性の高いセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維を混紡させた糸を含む織物において、特定の織構造とすることで、セルロース系繊維により吸湿発熱された空気層が該織物の空隙に効果的に保持されることを見出し、さらに検討を重ねることで本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(5)を要旨とするものである。
(1)セルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含む経二重織組織の織物であり、前記混紡糸はセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維が質量比20/80〜80/20で複合されており、前記経二重織組織の見掛け空隙率(%)が20〜50となるように構成されており且つカバーファクターが2000〜4000であることを特徴とする保温性織物。
(2)前記セルロース系短繊維が、綿、ポリノジックレーヨン、ビスコースレーヨン、銅アンモニア法レーヨン、リヨセルからなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする(1)記載の保温性織物。
(3)前記熱可塑性短繊維が、ポリエチレンテレフタレート短繊維、ポリ乳酸短繊維、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする(1)または(2)記載の保温性織物。
(4)前記保温性織物の吸湿発熱性能がブランク比2℃以上であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の保温性織物。
(5)前記保温性織物の保温性が10%以上であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかに記載の保温性織物。
すなわち、本発明は以下の(1)〜(5)を要旨とするものである。
(1)セルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含む経二重織組織の織物であり、前記混紡糸はセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維が質量比20/80〜80/20で複合されており、前記経二重織組織の見掛け空隙率(%)が20〜50となるように構成されており且つカバーファクターが2000〜4000であることを特徴とする保温性織物。
(2)前記セルロース系短繊維が、綿、ポリノジックレーヨン、ビスコースレーヨン、銅アンモニア法レーヨン、リヨセルからなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする(1)記載の保温性織物。
(3)前記熱可塑性短繊維が、ポリエチレンテレフタレート短繊維、ポリ乳酸短繊維、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする(1)または(2)記載の保温性織物。
(4)前記保温性織物の吸湿発熱性能がブランク比2℃以上であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の保温性織物。
(5)前記保温性織物の保温性が10%以上であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかに記載の保温性織物。
本発明においては、吸湿発熱性の高いセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維を混紡させた糸を含む織物において、特定の織構造とすることで、セルロース系繊維により吸湿発熱された空気層が該織物の空隙に効果的に保持されるため、吸湿発熱性と保温性に優れた織物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるセルロース系短繊維は、セルロース系短繊維であれば特に限定されないが、吸湿発熱性の観点から、綿、ポリノジックレーヨン、ビスコースレーヨン、銅アンモニア法レーヨン、リヨセルからなる群から選択された少なくとも1種が好ましく、より高い吸湿発熱性と着用時のより良好な肌触り性の観点から、リヨセルがより好ましい。
本発明における熱可塑性短繊維は、熱可塑性樹脂からなる短繊維であれば特に限定されないが、布帛の強度や洗濯耐久性などの観点から、ポリエチレンテレフタレート短繊維、ポリ乳酸短繊維、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維からなる群から選択された少なくとも1種であることが好ましく、ポリエチレンテレフタレート短繊維がより好ましい。
本発明の混紡糸は、前記セルロース系短繊維と前記熱可塑性短繊維が、質量比20/80〜80/20の範囲で複合された混紡糸である。質量比を20/80〜80/20とすることにより、吸湿発熱性と保温性を保ちながら、布帛の強度や洗濯耐久性がよりいっそう好ましくなるため、長期間の着用・繰り返しの洗濯等を必要とするユニホームなどで例示される用途に好適に用いることができる。
本発明の織物においては、セルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含むが、保温性の観点から、当該織物の生地質量に占める前記混紡糸の割合が、5〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%がより好ましく、50〜100質量%がいっそう好ましく、80〜100質量%がよりいっそう好ましく、100質量%が特に好ましい。
本発明の織物においては、前記混紡糸の他の繊維は特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート短繊維、ポリ乳酸短繊維、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維からなる紡績糸などが例示される。
本発明における織物は、前述のセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含む経二重織組織の織物であり、後述する特定の織構造とすることにより適度な空隙部を有し、該空隙部にセルロース系短繊維が吸湿発熱した際に生じた熱が保持されるため、熱が逃散され難くなり保温効果が高くなるという効果を奏するものである。
二重織組織とは、「繊維工学[IV]布の製造・性能及び物性」(社団法人日本繊維機械学会 昭和63年12月20日印刷発行)の第150ページに記載されているように、表と裏の2枚の織物を接結糸により部分的に接結した織組織をいう。そして、本発明における経二重織組織とは、経糸により部分的に接合した織組織をいう。本発明においては、該経二重織組織であれば特に限定されないが、経糸二重及び緯糸一重からなる平組織、綾組織(ツイル、斜紋)若しくは朱子組織またはその組合せであることが好ましい。中でも保温性をより高めるため、綾組織、朱子組織を用いることがいっそう好ましい。該組織における浮き糸の数は、保温性を好適に保ちながら、布帛の強度や洗濯耐久性などを良好とする観点から、2〜4本が好ましい。
また、後述する肌側に配されるセルロース系短繊維の吸湿発熱性をよりいっそう効果的に活用する為に、経糸表糸の合成番手より裏糸の合成番手が太い組合せがいっそう好ましい。具体的には、経糸表糸の合成番手は、16/1〜40/1番手(双糸の場合40/2〜80/2に相当)が好ましく、合成番手の20/1〜30/1番手がより好ましい。経糸裏糸の合成番手は、5/1〜30/1番手(双糸の場合10/2〜60/2に相当)が好ましく、合成番手の10/1〜20/1番手が好ましい。これらの組合せのうち、経糸表糸の番手より裏糸の番手の方が糸直径比15%以上大きいことが好ましく、20%以上大きいことがより好ましく、30%以上大きいことがいっそう好ましい。これらの組合せを選択することで、経二重織構造の空隙がより広がるとともに織物表側への通気性が減少するためいっそう保温性が向上するものと推測される。
さらには、より効率的な吸湿発熱の観点から、織物裏面側、すなわち肌側にセルロース系短繊維を多く含ませた混紡糸を用いることが好ましい。具体的にはセルロース系短繊維を50〜80質量%含む混紡糸を用いることが好ましく、60〜80質量%含む混紡糸を用いることがより好ましい。
本発明の織物は、経二重織組織の見掛け空隙率が20〜50(%)となるように構成する必要がある。該空隙率は、前述の織組織、混紡糸の番手などの織物構成を調整することにより達成することができる。該空隙率とすることにより、吸湿発熱性と保温性を保ちながら、布帛の強度や洗濯耐久性を長期間の着用・繰り返しの洗濯等を必要とするユニホームなどで例示される用途に好適に用いることができる。
本発明の織物は、下記(1)式で表されるカバーファクター(CF)が、2000〜4000であることが必要であり、2500〜3500が好ましく、2700〜3200がより好ましい。本発明においては、カバーファクター(CF)を特定の範囲に設定することにより、織物の肌触りなどを良好とし衣料品に適したものとするとともに、織物表側の糸間の隙間から熱が逃散することを防ぐことができる。
CF=X×(D1)1/2+Y×(D2)1/2・・・(1)
ただし、X:織物の2.54cm当たりの経糸本数
Y:織物の2.54cm当たりの緯糸本数
D1:織物を構成する経糸の繊度(dtex)
D2:織物を構成する緯糸の繊度(dtex)
CF=X×(D1)1/2+Y×(D2)1/2・・・(1)
ただし、X:織物の2.54cm当たりの経糸本数
Y:織物の2.54cm当たりの緯糸本数
D1:織物を構成する経糸の繊度(dtex)
D2:織物を構成する緯糸の繊度(dtex)
本発明の織物は、セルロース系短繊維を含む紡績糸を含む織物であり、特定の織構造を有していることから、保温性に優れるものであり、後述するブランク比の保温性が2℃以上向上することが好ましく、2.5℃以上向上することがより好ましい。
本発明の織物は、任意の用途に用いることができるが、例えば、冬場に着用する衣類(肌着、上衣、下衣など)が好ましく、その中でも特に屋外での着用機会が多いユニフォーム分野や、発汗からくる吸湿発熱性をいっそう良好に活用するとの観点から肌着分野などがいっそう好適である。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、本発明は、実施例、比較例によって限定されるものではない。
実施例、比較例における織物の評価は、下記の方法により測定した。
1.吸湿発熱性
温度20℃、湿度65%RHの環境に設定した室内において、試料(サイズ:15cm×15cm)を発泡スチロール板に貼り付けたものを試料セットとし、密閉式乾燥機内で70℃、12時間以上予備乾燥させた。その後、試料セットを温度30℃、湿度90%RHの環境室内にて、サーモグラフ(NEC三栄社製、商品名「サーモトレーサTH7102MX」)を用いて画像記録を開始し、試料セットを置いた後から5分間、1秒毎に試料の裏面温度を測定し、最大発熱時の試料表面温度を抽出した。また、セルロース系短繊維を含む混紡糸を使用していない同番手、同組織、同規格の織編物をブランクとして同様の測定を行った。得られた織物の最大発熱時の試料表面温度をブランク対比で評価した。
温度20℃、湿度65%RHの環境に設定した室内において、試料(サイズ:15cm×15cm)を発泡スチロール板に貼り付けたものを試料セットとし、密閉式乾燥機内で70℃、12時間以上予備乾燥させた。その後、試料セットを温度30℃、湿度90%RHの環境室内にて、サーモグラフ(NEC三栄社製、商品名「サーモトレーサTH7102MX」)を用いて画像記録を開始し、試料セットを置いた後から5分間、1秒毎に試料の裏面温度を測定し、最大発熱時の試料表面温度を抽出した。また、セルロース系短繊維を含む混紡糸を使用していない同番手、同組織、同規格の織編物をブランクとして同様の測定を行った。得られた織物の最大発熱時の試料表面温度をブランク対比で評価した。
2.経二重織組織織物の見掛け空隙率(%)
該織物の生地厚及び単位面積当たりの質量をJIS L1096に準拠して測定した後、以下の式(2)により算出した。
見掛け空隙率(%)=(1−[単位面積当たりの質量(g/cm2)/織物を構成する繊 維の密度(g/cm3)/生地厚み(cm)])×100…(2)
なお、織物を構成する繊維の密度は密度勾配管にて測定した。実施例、比較例におけるポリエステル繊維の密度は1.30g/cm3であり、リヨセル繊維の密度は1.14g/cm3であった。
該織物の生地厚及び単位面積当たりの質量をJIS L1096に準拠して測定した後、以下の式(2)により算出した。
見掛け空隙率(%)=(1−[単位面積当たりの質量(g/cm2)/織物を構成する繊 維の密度(g/cm3)/生地厚み(cm)])×100…(2)
なお、織物を構成する繊維の密度は密度勾配管にて測定した。実施例、比較例におけるポリエステル繊維の密度は1.30g/cm3であり、リヨセル繊維の密度は1.14g/cm3であった。
3.カバーファクター
前述の方法により測定した。
前述の方法により測定した。
4.保温性
最終的に得られた織物をJIS L 1096 A法(恒温法)によって織物の保温性を測定した。
最終的に得られた織物をJIS L 1096 A法(恒温法)によって織物の保温性を測定した。
(実施例1)
経糸表側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が65/35となった綿番手14/1の混紡糸、経糸裏側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/リヨセルの複合率が30/70となった綿番手30/2の混紡糸、緯糸にポリエステルフィラメント(総繊度333dtex、フィラメント数96本)を用い、表側糸の浮きが3本、裏側糸の浮きが3本となった二重織構造(表側が3/1綾織、裏側が1/3綾織)の織物をカバーファクター2851にて製織した。そして得られた生機を通常条件にて順に、精錬(糊抜き・漂白・シルケット)、プレセット(190℃×60秒)、連続染色(ポリエステルは分散染料・綿はスレン染料を使用)、ファイナルセット(170℃×30秒)をした。
経糸表側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が65/35となった綿番手14/1の混紡糸、経糸裏側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/リヨセルの複合率が30/70となった綿番手30/2の混紡糸、緯糸にポリエステルフィラメント(総繊度333dtex、フィラメント数96本)を用い、表側糸の浮きが3本、裏側糸の浮きが3本となった二重織構造(表側が3/1綾織、裏側が1/3綾織)の織物をカバーファクター2851にて製織した。そして得られた生機を通常条件にて順に、精錬(糊抜き・漂白・シルケット)、プレセット(190℃×60秒)、連続染色(ポリエステルは分散染料・綿はスレン染料を使用)、ファイナルセット(170℃×30秒)をした。
(実施例2)
経糸表側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が65/35となった綿番手23/1の混紡糸、経糸裏側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が30/70となった綿番手30/1の混紡糸、緯糸にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が65/35となった綿番手34/2の混紡糸を用い、表側糸の浮きが2本、裏側糸の浮きが3本となった二重織構造(表側2/2綾織、裏側1/3綾織)の織物をカバーファクター2902にて製織した。そして得られた生機を通常条件にて順に、精錬(糊抜き・漂白・シルケット)、プレセット(190℃×60秒)、連続染色(ポリエステルは分散染料・綿はスレン染料を使用)、ファイナルセット(170℃×30秒)、ファイナルセット(170℃×30秒)をした。
経糸表側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が65/35となった綿番手23/1の混紡糸、経糸裏側にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が30/70となった綿番手30/1の混紡糸、緯糸にポリエステル短繊維(単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm)/綿の複合率が65/35となった綿番手34/2の混紡糸を用い、表側糸の浮きが2本、裏側糸の浮きが3本となった二重織構造(表側2/2綾織、裏側1/3綾織)の織物をカバーファクター2902にて製織した。そして得られた生機を通常条件にて順に、精錬(糊抜き・漂白・シルケット)、プレセット(190℃×60秒)、連続染色(ポリエステルは分散染料・綿はスレン染料を使用)、ファイナルセット(170℃×30秒)、ファイナルセット(170℃×30秒)をした。
(比較例1)
経糸にポリエステル/綿の複合率が65/35となった綿番手16/1の混紡糸、緯糸にポリエステル/綿の複合率が65/35となった綿番手16/1の混紡糸を用い、経糸の浮きが3本、綾織構造の織物をカバーファクター3077にて製織した。そして得られた生機を通常条件にて順に、精錬、プレセット、連続染色、ファイナルセットをした。
経糸にポリエステル/綿の複合率が65/35となった綿番手16/1の混紡糸、緯糸にポリエステル/綿の複合率が65/35となった綿番手16/1の混紡糸を用い、経糸の浮きが3本、綾織構造の織物をカバーファクター3077にて製織した。そして得られた生機を通常条件にて順に、精錬、プレセット、連続染色、ファイナルセットをした。
(比較例2)
経糸及び緯糸に、ポリエステル加工糸333dtexを使用すること以外は、比較例1と同様の方法にて織物を得た。
経糸及び緯糸に、ポリエステル加工糸333dtexを使用すること以外は、比較例1と同様の方法にて織物を得た。
上記の実施例及び比較例で得られた布帛の特性を評価した結果を下記表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1及び2は、特定の混紡糸を含み、特定の経二重織構造とした織物とすることにより、比較例1および2の織物と比較して、吸湿発熱性および保温性に優れた織物であった。特に、経糸表の織密度と裏糸の混紡糸の番手を特定のものとした実施例1は、特に吸湿発熱性および保温性に優れた織物となった。
Claims (5)
- セルロース系短繊維と熱可塑性短繊維の混紡糸を含む経二重織組織の織物であり、前記混紡糸はセルロース系短繊維と熱可塑性短繊維が質量比20/80〜80/20で複合されており、前記経二重織組織の見掛け空隙率(%)が20〜50となるように構成されており且つカバーファクターが2000〜4000であることを特徴とする保温性織物。
- 前記セルロース系短繊維が、綿、ポリノジックレーヨン、ビスコースレーヨン、銅アンモニア法レーヨン、リヨセルからなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の保温性織物。
- 前記熱可塑性短繊維が、ポリエチレンテレフタレート短繊維、ポリ乳酸短繊維、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2記載の保温性織物。
- 前記保温性織物の吸湿発熱性能がブランク比2℃以上であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の保温性織物。
- 前記保温性織物の保温性が10%以上であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の保温性織物。
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CN105714451A (zh) * | 2016-04-18 | 2016-06-29 | 郑州德惠纺织科技有限公司 | 一种混纺的保暖家纺面料及其纺织方法 |
CN108914299A (zh) * | 2018-09-17 | 2018-11-30 | 南通双弘纺织有限公司 | 精梳棉与再生纤维素纤维的一种混纺工艺 |
CN110592777A (zh) * | 2019-09-24 | 2019-12-20 | 万姿科技有限公司 | 一种织物 |
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