JP2015214391A - 図書管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 図書の収納状態やICタグの設置状況に影響されることなく、図書の収納状態を正確に把握することができる図書管理装置を提供する。
【解決手段】 図書のそれぞれに取り付けられている図書ICタグと、書架における図書の収納範囲を規定する第1基準ICタグと、をそれぞれ個別に識別可能な電波を受信するアンテナと、図書ICタグ及び基準ICタグとアンテナとの相対位置を経時的に変化させるアンテナ相対位置可変手段と、相対位置を変化させながら、アンテナが図書ICタグのそれぞれから連続的に受信した電波に基づいて、電波のそれぞれの経時的変化情報を取得する変化情報取得手段と、経時的変化情報に基づいて、収納範囲内における図書ICタグ相互の相対的な位置を推定する相対位置推定手段と、相対位置推定手段の推定結果に基づいて、図書ICタグの配列順を推定するICタグ配列推定手段と、を備える図書管理装置による。
【選択図】図1

Description

本発明は、図書の収納状態を管理する図書管理装置に関するものである。
ICタグを活用して図書など収納物品の収納状態を管理する物品分類収納システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。ICタグは、個別の識別情報を記憶する半導体メモリーと、電波の送受信に用いられるアンテナと、を備えている。ICタグから識別情報を読み出すには、誘導電磁界または電波を用いる。電波等によって、ICタグから非接触で識別情報を読み取る装置を「リーダー」という。リーダーには、ICタグへの電波送信とICタグからの電波受信に対応するアンテナ(RFIDアンテナ)が接続される。
近年では、リーダーとICタグとの交信にUHF帯の電波を用いるものもある。UHF帯の電波を用いると、リーダー側のアンテナとICダグとの距離が数メートル以上離れていても、ICタグの識別情報(RFID)を非接触で読み取ることができる。このUHF帯のICタグを物品に取り付ければ、ICタグと交信することで、当該物品の収納状況・収納状態を遠隔から取得できる。このように、ICタグを活用して物品の管理を行うことで、収納対象物品の所在位置の管理も容易になる。
特に、図書館など多くの図書を所蔵するところでは、それぞれの図書に個別のICタグを取り付けて書架に収納することで、図書の収納位置をまとめて管理することができる。この場合、各図書の収納位置を正確に管理するには、リーダーがICタグの識別情報を正確に読み取れる必要がある。すなわち、リーダーが正確に各ICタグの識別情報を含む電波を区別して認識できなければならない。
ICタグを活用した従来の図書管理システムには、書架を構成する棚の一つ一つにICタグと交信するためのアンテナを設置するものがあった。各棚にアンテナを設置すれば、その棚に収納されている図書に取り付けられたICタグの位置をより正確に把握できる。しかしながら、設置するアンテナの台数が多くなり、導入時の初期費用やメンテナンスに係る費用が高くなる。
一方、書棚ごとにアンテナを設置しない場合は、リーダーとアンテナを各棚の間口に移動させて、棚に収納されている各図書にアンテナを向けて、各ICタグの識別情報を読み取ればよい。この場合、図書が収納されている方向(並べられいる方向)にアンテナを動かしながら、順番にICタグからの個別情報を読み出さなければならず、作業が煩雑になる。
特開2006−341957号公報
また、アンテナを移動させながらICタグからの電波を受信して、識別情報の読み出し順序を正確に把握するには、各ICタグから受信した電波をそれぞれ正確に区別できなければならない。受信電波の区別が不正確になると、ICタグの識別順序が不正確になり、ICタグが取り付けられている図書の収納状態(配列順序や収納位置)を正確に把握できなくなる。
各ICタグからの電波の受信状況は、ICタグの個体特性やICタグの設置状況の影響によって変化する。したがって、実際の図書の収納状態次第で、各図書に取り付けられている各ICタグからの電波の受信タイミングが実際の図書の並び順序通りになるとは限らない。特に、図書が薄い場合や、密接している場合など、隣り合うICタグの距離が近くなることもあり、それぞれの電波の受信タイミングは混在する可能性が高くなる。また、各ICタグからの個別情報を含む信号(電波)の受信タイミングの時間差が微差になる。この場合、図書の収納状況を正確に把握することはより困難になる。
以上のように、特に図書の場合は、ICタグやリーダーが正常に動作しても、複数のICタグの配列状態を正確に把握することは難しい場合がある。このような事情は、図書の収納状態の判定精度を低下させる要因となる。
本発明は、上記の課題に鑑みたものであって、図書の収納状態やICタグの設置状況に影響されることなく、図書の収納状態を正確に把握することができる図書管理装置を提供することを目的とする。
本発明は、書架に収納されている複数の図書の収納状態を管理する図書管理装置であって、前記図書のそれぞれに取り付けられている図書ICタグと、前記書架における前記図書の収納範囲を規定する基準ICタグと、を個別に識別する電波を受信するアンテナと、前記図書ICタグと前記基準ICタグに対する前記アンテナの相対的な位置を移動させるアンテナ移動手段と、前記アンテナを移動させながら、前記図書ICタグからの電波を連続的に受信し、前記図書ICタグのそれぞれの電波の経時的変化情報を取得する変化情報取得手段と、前記経時的変化情報に基づいて、前記図書ICタグの相対的な位置を推定する相対位置判定手段と、前記図書ICタグの相対的な位置に基づいて、前記図書ICタグの配列順を推定するICタグ配列推定手段と、を備えることを主要な特徴とする。
本発明によれば、図書の収納状態やICタグの設置状況に影響されることなく、図書の収納状態を正確に把握することができる。
本発明に係る図書管理装置の実施例を示す機能ブロック図である。 上記図書管理装置に用いられるICタグとRFIDアンテナを例示した説明図である。 上記図書管理装置に用いられるICタグとRFIDアンテナの交信状態の変化の例を示すグラフであって、(a)受信レベルの変化の例、(b)位相値の変化の例、(c)ドップラー周波数の変化の例、である。 上記図書管理装置の機能構成の例を示す機能構成図である。 上記図書管理装置において実行される図書管理プログラムの構成の例を示すブロック図である。 上記図書管理プログラムに含まれる変化情報取得手段の構成の例を示すブロック図である。 本発明に係る図書管理装置の別の実施例を示す機能ブロック図である。 上記図書管理装置の機能構成の別の例を示す機能構成図である。 上記図書管理プログラムに含まれる変化情報取得手段の構成の別の例を示すブロック図である。 上記図書管理装置の機能構成のさらに別の例を示す機能構成図である。 上記図書管理プログラムに含まれる変化情報取得手段の構成のさらに別の例を示すブロック図である。 上記図書管理装置において実行される図書管理方法を適用可能な例を示す概要図である。 図12に示した適用可能例における図書管理方法の実行例を説明する説明図である。 上記図書管理方法の流れの例を示すフローチャートである。
●第1実施例●
以下、本発明に係る図書管理装置の実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例に係る図書管理装置100の機能ブロック図である。図1に示されるように、図書管理装置100は、処理部110と、検出部120と、モーターコントローラー130と、水平駆動モーター131と、昇降駆動モーター132と、バッテリー140と、を備えている。
●配列順推定の原理
ここでまず、図書管理装置100に用いられる基本技術について説明する。図2は、1つのICタグ1とRFIDアンテナ122を例示した説明図である。RFIDアンテナ122は、ICタグ1との相対的な位置を可変する手段(図2において不図示)によって、ICタグ1との相対的な位置が経時的に変化する。RFIDアンテナ122とICタグ1との交信状況(ICタグ1からの電波の受信状況)は、両者の相対的な位置関係の変化の影響を受ける。すなわち、ICタグ1からの電波の受信状況は、経時的に変化する。
図2に示されるように、ICタグ1に対するRFIDアンテナ122の位置を一定方向に向けて経時的に変化させながら、図書管理装置100がICタグ1と連続的に交信する。そうすると、図書管理装置100は、ICタグ1からの電波の受信状況の経時的な変化に係る情報(ICタグ1の経時的変化情報)を取得できる。
図3は、図書管理装置100が取得可能なICタグ1の経時的変化情報の例を示すグラフである。ここで挙げる経時的変化情報は、電波の受信レベル、電波の位相値、電波のドップラー周波数である。
図3(a)は、経時的変化情報の一例である、ICタグ1からの電波の受信レベルの変化の例を示すグラフである。
図3(a)は、横軸がRFIDアンテナ122の移動時間、縦軸がICタグ1からの電波の受信レベルである。ここで、RFIDアンテナ122の移動時間とは、あるICタグ1に対してRFIDアンテナ122が接近してから遠ざかるまでの経過時間をいう。図3(a)に示されるように、RFIDアンテナ122がICタグ1に近づくと、それに応じて、電波の受信レベルは強くなる(大きくなる)。RFIDアンテナ122がICタグ1に最も接近する時、電波の受信レベルは最大になる。RFIDアンテナ122がICタグ1から遠のくと、それに応じて、受信レベルは最大値から徐々に弱くなる(小さくなる)。
RFIDアンテナ122の移動開始時を規定しておけば、電波の受信レベルが最大となる時刻(受信レベルの最大時)に基づいて、個別のICタグ1の位置を推定することができる。
図3(b)は、経時的変化情報の他の一例である、ICタグ1からの電波の位相値の変化の例を示すグラフである。
図3(b)は、横軸がRFIDアンテナ122の移動時間、縦軸が受信した電波の位相値である。ここで、RFIDアンテナ122の移動時間とは、上記と同様である。図3(b)に示されるように、RFIDアンテナ122がICタグ1に近づいていくときは、位相値が増加する。一方、RFIDアンテナ122がICタグ1から遠ざかっていくときは、位相値が減少する。この位相値の変化量の傾向(増減の傾向)は、RFIDアンテナ122がICタグ1に最も接近する時刻を境界にして反転する。言い換えると、ICタグ1から受信した電波の位相値は、RFIDアンテナ122がICタグ1に接近するときと遠ざかるときでは、その変化量の符号が反転する。
RFIDアンテナ122の移動開始時を規定しておけば、受信した電波の位相値の変化量の符号が反転する時刻(位相値変化量の符号反転時)に基づいて、個別のICタグ1の位置を推定することができる。
図3(c)は、経時的変化情報のさらに他の一例である、ICタグ1からの電波のドップラー周波数の変化の例を示すグラフである。
図3(c)は、横軸がRFIDアンテナ122の移動時間、縦軸が受信した電波のドップラー周波数の変化量である。ここで、RFIDアンテナ122の移動時間とは、上記と同様である。図3(c)に示されるように、RFIDアンテナ122がICタグ1に近づくときは、ドップラー効果により受信される電波のドップラー周波数は高くなる。すなわち、ドップラー周波数の変化はプラスである。ドップラー周波数の変化は、RFIDアンテナ122がICタグ1に近づくに応じてゼロに向かって小さくなり、RFIDアンテナ122がICタグ1に最も接近した時点でゼロになる。その後、ドップラー周波数の変化はマイナスになる。
RFIDアンテナ122の移動開始時を規定しておけば、受信した電波のドップラー周波数の変化がゼロになる時刻(変化量ゼロ時)に基づいて、個別のICタグ1の位置を推定することができる。
●処理部110
図1に戻る。処理部110は、図書管理装置100の全体の動作を制御する。また、処理部110は、図書管理プログラム150によって、ICタグ1の配列順を推定する一連の処理と、ICタグ1の相対的な位置を推定する一連の処理を実行する。図書管理プログラム150の詳細については、後述する。
●検出部120
検出部120は、RFIDリーダー121と、RFIDアンテナ122と、を備えている。RFIDリーダー121は、RFIDアンテナ122を介してICタグ1に向けて所定の電波を送信し、RFIDアンテナ122を介してICタグ1からの電波を受信して交信する。
●RFIDリーダー121
RFIDリーダー121は、ICタグ1との連続的な交信によって取得した受信電波の経時的な変化に係る情報を、時系列に沿って処理部110に通知する。ここで、RFIDリーダー121から処理部110に通知される情報は、少なくとも、電波の受信レベル、電波の位相値、ドップラー周波数及びICタグ1の識別情報を組み合わせた情報である。
●RFIDアンテナ122
RFIDアンテナ122は、例えば、UHF帯のアンテナである。RFIDアンテナ122は、UHF帯の電波をICタグ1に向けて送信し、ICタグ1からのUHF帯の電波を受信する。RFIDアンテナ122は、ICタグ1と連続的に交信する。すなわち、RFIDアンテナ122は、後述するアンテナ移動手段によってICタグ1との相対的な位置を経時的に変化させながら、ICタグ1からの電波を連続的に受信する。受信した電波から上記のRFIDリーダー121によって、上記の所定の情報が読み出される。
●モーターコントローラー130
モーターコントローラー130は、水平駆動モーター131と昇降駆動モーター132の動作を制御する。モーターコントローラー130が水平駆動モーター131と昇降駆動モーター132に与える動作指示は、処理部110からの指示に基づくものである。
●水平駆動モーター131
水平駆動モーター131は、モーターコントローラー130の制御によって動作し、RFIDアンテナ122を水平方向に移動させる。水平駆動モーター131は、RFIDアンテナ122とICタグ1の相対的な位置を可変させるアンテナ移動手段を構成する。水平駆動モーター131によって、RFIDアンテナ122とICタグ1の相対的な位置のうち、水平方向における位置が可変される。
●昇降駆動モーター132
昇降駆動モーター132は、モーターコントローラー130の制御によって動作し、RFIDアンテナ122を昇降方向に移動させる。昇降駆動モーター132は、RFIDアンテナ122とICタグ1の相対的な位置を可変させるアンテナ移動手段を構成する。
●バッテリー140
バッテリー140は、検出部120、水平駆動モーター131、昇降駆動モーター132、それぞれへ駆動電源を供給する。
●図書管理装置100の機能的構成
図4は、図書管理装置100の機能構成図である。図4に示されるように、図書管理装置100は、ICタグ1に対するRFIDアンテナ122の相対的な位置を変化させながらICタグ1に向けて電波を送信して、各ICタグ1からの電波を受信する交信処理を実行する。各ICタグ1からの電波には、各ICタグ1を個別に識別する識別情報が含まれている。受信された電波はRFIDリーダー121に入力される。電波に含まれる各ICタグ1の識別処理は、RFIDリーダー121において実行される。
RFIDリーダー121では、RFIDアンテナ121から入力された電波をICタグ1ごとに区別して、入力された電波からその受信レベル、位相値、ドップラー周波数及び各ICタグの識別情報などの各種情報が読み出される。RFIDリーダー121から処理部110へは、読みだされた各種情報を識別情報ごとに区別できる形式で通知される。処理部110は、RFIDリーダー121から通知された各種情報に基づいて、識別情報ごとの経時的変化量を取得する。
なお、本実施例に係る図書管理装置100において、RFIDリーダー121から処理部110に通知される情報は、電波の受信レベルとICタグ1の識別情報の組み合わせである。
●図書管理プログラム150の構成
図5は、図書管理装置100において実行される図書管理プログラム150の構成の例を示すブロック図である。図5に示されるように、図書管理プログラム150は、アンテナ相対位置可変手段1510と、変化情報取得手段1520と、配列推定手段1530と、位置ブロック分割手段1540と、位置特定範囲判定手段1550と、相対位置推定手段1560と、を有してなる。
アンテナ相対位置可変手段1510は、RFIDアンテナ122を移動させるアンテナ移動手段であって、モーターコントローラー130を介して動作する水平駆動モーター131と昇降駆動モーター132の動作を制御するプログラムで構成される。アンテナ相対位置可変手段1510によって、RFIDアンテナ122はICタグ1との相対位置を経時的に変化させる。具体的には、RFIDアンテナ122を所定の移動範囲において一定方向に向けて移動させる。
変化情報取得手段1520は、RFIDアンテナ122とICタグ1との相対位置の経時的変化に応じて変化する電波受信状況の経時的な変化を取得する処理を実行するプログラムである。すなわち、RFIDアンテナ122が所定の移動範囲を移動する間、ICタグ1と連続的に行われる交信によって受信した電波の経時的変化情報を取得する。
図6は、変化情報取得手段1520の構成の詳細な例を示すブロック図である。図6に示されるように、変化情報取得手段1520は、受信レベル最大時取得手段1521を有してなる。
受信レベル最大時取得手段1521は、RFIDリーダー121から通知された各ICタグ1からの電波の受信レベルに基づいて、各ICタグ1の受信レベルの経時的変化情報を算出するプログラムで構成される。また、算出された受信レベルの経時的変化情報から、各ICタグ1に係る受信レベルの最大時を判定するプログラムで構成される。
図5に戻る。配列推定手段1530は、各ICタグ1の経時的変化情報に基づいて、各ICタグ1の配列順を推定するプログラムで構成される。本実施例において配列推定手段1530は、各ICタグに係る受信レベルの最大時に基づいて、各ICタグ1の配列順を算出し、配列順と各ICタグ1の識別情報とを関連付ける情報(配列順情報)を生成する。配列順情報は、各ICタグ1が収納位置の基準点から何番目に当たるかを示す情報である。
位置ブロック分割手段1540は、後述する位置特定範囲判定手段1550の処理によって特定される基準となるICタグ1に係る経時的変化情報(基準情報)に基づいて、配列順情報を所定の基準で分割する「分割範囲」を設定するプログラムで構成される。分割範囲は、RFIDアンテナ122が移動した「収納範囲」を所定の領域で分割したものである。位置ブロック分割手段1540は、設定された分割範囲を、配列順情報に含まれる各ICタグ1に係る配列順に関連付ける。分割範囲が関連付けられた配列順情報は、各ICタグ1が基準となるICタグ1から「近い分割範囲」、「遠い分割範囲」、「中間の分割範囲」のいずれに存在するかを示す情報となる。
位置特定範囲判定手段1550は、RFIDリーダー121が取得した複数のICタグ1の識別情報や受信レベル等に基づいて、基準となるICタグ1を特定する処理を実行するプログラムで構成される。ここで基準となるICタグ1とは、配列推定手段1530が実行される範囲である「収納範囲」の「始点」と「終点」に係るICタグ1である。
相対位置推定手段1560は、配列推定手段1530において生成される配列順情報に対して、各ICタグ1の収納位置内における概ねの位置(相対位置)に係る情報を付与する処理を実行するプログラムである。また相対位置推定手段1560は、上記の分割範囲を用いて、分割範囲との相対位置を各ICタグ1に付与してもよい。また、相対位置推定手段1560は、各分割範囲内における各ICタグ1相対位置を、配列順情報に対して付与してもよい。
図書管理装置100は、受信レベルの最大時に基づいて、基準となるICタグ1からの各ICタグ1の配列順を推定することができる。これによって、収納位置内におけるICタグ1相互の配列順を、より精度よく推定することができる。
また、図書管理装置100は、設定された分割範囲とICタグ1の配列順情報を組み合わせることで、各ICタグ1がどの分割範囲に属するかを管理することができる。さらに、各分割範囲内における配列順から、各ICタグ1の位置をより精度よく推定することができる。これによって、ICタグ1を取り付けた物品の収納位置が「概ねどの位置にあるか」などの推定を容易にし、物品の収納状況の管理を容易にする。
●第2実施例●
次に、本発明に係る図書管理装置の別の実施例について説明する。図7は、本実施例に係る図書管理装置101の機能ブロック図である。すでに説明をした図書管理装置100と同じ構成には、同じ符号を付して表し、詳細な説明を省略する。なお、ICタグ1の配列順を推定する原理は、図書管理装置100と基本的に同様である。
図7に示されるように、図書管理装置100は、処理部110と、検出部120と、モーターコントローラー130と、水平駆動モーター131と、昇降駆動モーター132と、バッテリー140と、を備えている。図書管理装置100と異なる構成は検出部120である。
●検出部120の構成
検出部120は、ICタグ1のRFIDリーダー121と、ICタグ1との電波の送受信を行うRFIDアンテナ122と、RFIDアンテナ122とは異なる電波方式に対応する第2RFIDアンテナ123と、を備えている。RFIDリーダー121は、RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123とを介してICタグ1に向けて所定の電波を送信し、RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123とを介してICタグ1からの電波を受信して交信する。
●RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123の構成
RFIDアンテナ122は、例えば、UHF帯のアンテナであって、送受信する電波の形式は直線偏波である。第2RFIDアンテナ123は、例えば、UHF帯のアンテナであって、送受信する電波の形式は円偏波である。RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123は、上記の各電波をICタグ1に向けて送信し、ICタグ1からの電波を受信する。RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123は、ICタグ1との相対的な位置を経時的に変化させながら、ICタグ1からの電波を連続的に受信する。
ICタグ1はそれぞれアンテナ(不図示)を備えている。このアンテナの図書管理装置100に対する向きは、ICタグ1の取り付け位置、取り付け方向や、ICタグ1が取り付けられている物品の状況によって大きく異なる。
図書管理装置101のように、2つの電波形式を用いることで、一方の電波形式では受信感度が低かった場合でも、それを補うことができる。直進偏波の電波は直進性に優れているので、ICタグ1のアンテナとRFIDアンテナ122の向きが合えば、受信感度は高くなるが、ICタグ1の向きが収納状態によって不規則な向きになっていると受信感度が落ちる。一方、円偏波は、ICタグ1のアンテナと第2RFIDアンテナ123の向きがあっても、直進偏波に比べると受信感度は高くならないが、ICタグ1の向きが不規則な向きであっても、一定の受信感度を確保することができる。
また、図書管理装置101は、RFIDアンテナ122を用いてICタグ1と交信するときと、第2RFIDアンテナ123を用いてICタグ1と交信するときでは、各アンテナとICタグ1との相対位置の変化方向を異なる方向にしてもよい。
例えば、収納位置の始点から終点に向かって相対位置を変化させながらICタグ1と交信するときは、RFIDアンテナ122を用いて交信する。一方、収納位置の終点から始点に向かって相対位置を変化させながらICタグ1と交信するときは、第2RFIDアンテナ123を用いて交信する。
以上のとおり、図書管理装置101によれば、異なるアンテナを用いて各ICタグ1との交信(読み取り)を別々に行うようにすることで、ICタグ1の向きや取り付け位置が不規則であっても、精度よくICタグ1と交信できる。すなわち、ICタグ1の検出精度を向上させることができる。
●第3実施例●
次に、本発明に係る図書管理装置のさらに別の実施例について説明する。図8は、本実施例に係る図書管理装置102の機能構成図である。図8に示されるように、図書管理装置102は、ICタグ1に対するRFIDアンテナ122の相対的な位置を変化させながら、各ICタグ1に係る電波の受信レベル、位相値、及び識別情報を関連付けて処理部110に通知する。処理部110は、識別情報ごとの受信レベルと位相値を用いて、ICタグ1ごとの受信レベルの経時的変化量、位相値の経時的変化量を取得する。
なお、図書管理装置102においても、すでに説明した図書管理装置101と同様に、RFIDアンテナ122の他に第2RFIDアンテナ123を備えてもよい。この場合、
処理部110は、RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123のそれぞれが受信した電波のそれぞれにおいて、受信レベルの経時的変化量、位相値の経時的変化量を取得する。
次に、図書管理装置102において実行される図書管理プログラム153について説明する。すでに説明した図書管理プログラム150と異なる点は、変化情報取得手段1520の構成にある。
図9は、図書管理プログラム153に含まれる変化情報取得手段1520の構成の例を示すブロック図である。図9に示されるように、変化情報取得手段1520は、受信レベル最大時取得手段1521と、符号反転時取得手段1522と、を有してなる。
受信レベル最大時取得手段1521は、すでに第1実施例において説明したものと同様のプログラムで構成される。
符号反転時取得手段1522は、RFIDリーダー121から処理部110に通知されたICタグ1ごとの各種情報に基づいて、各ICタグ1の受信電波の位相値の変化量の経時的情報を算出するプログラムで構成される。また、算出された位相値の変化量の経時的情報から、位相値の変化量の符号が反転する符号反転時を判定するプログラムで構成される。
図書管理プログラム153が備える配列推定手段1530は、各ICタグ1の受信レベルの最大時と、位相値の変化量の符号反転時に基づいて、各ICタグ1の配列順を推定する。
以上のとおり、図書管理装置102は、ICタグ1の配列順を推定するために、各ICタグ1からの電波の受信レベルの最大時と、位相値の変化量の符号反転時の2つの情報群を用いる。これによって、ICタグ1の配列順の推定精度を向上させることができる。
●第4実施例●
次に、本発明に係る図書管理装置のさらに別の実施例について説明する。図10は、本実施例に係る図書管理装置103の機能構成図である。図10に示されるように、図書管理装置103は、ICタグ1に対するRFIDアンテナ122の相対的な位置を変化させながら、各ICタグ1からの電波の受信レベル、位相値、ドップラー周波数、及び識別情報を関連付けて処理部110に通知する。処理部110は、識別情報ごとの受信レベルと位相値とドップラー周波数を用いて、ICタグ1ごとの受信レベルの経時的変化量、位相値の経時的変化量、及びドップラー周波数の経時的変化量を取得する。
なお、図書管理装置103においても、すでに説明した図書管理装置101と同様に、RFIDアンテナ122の他に第2RFIDアンテナ123を備えてもよい。この場合、
処理部110は、RFIDアンテナ122と第2RFIDアンテナ123のそれぞれが受信した電波からの各種情報に基づいて、受信レベルの経時的変化量、位相値の経時的変化量及びドップラー周波数の経時的変化量を取得する。
次に、図書管理装置103において実行される図書管理プログラム154について説明する。すでに説明した図書管理プログラム150と異なる点は、変化情報取得手段1520の構成にある。
図11は、図書管理プログラム154に含まれる変化情報取得手段1520の構成の例を示すブロック図である。図11に示されるように、変化情報取得手段1520は、受信レベル最大時取得手段1521と、符号反転時取得手段1522と、ドップラー周波数変化量ゼロ時取得手段1523と、を有してなる。
受信レベル最大時取得手段1521と符号反転時取得手段1522とは、すでに第3実施例において説明したものと同様のプログラムで構成される。
ドップラー周波数変化量ゼロ時取得手段1523は、RFIDリーダー121から通知された各ICタグ1のドップラー周波数基づいて、ICタグ1ごとのドップラー周波数の変化量の経時的情報を算出するプログラムで構成される。また、算出されたドップラー周波数の変化量の経時的情報から、ドップラー周波数の変化量がゼロになる変化量ゼロ時を判定するプログラムで構成される。
図書管理プログラム153が備える配列推定手段1530は、各ICタグ1の受信レベルの最大時と、位相値の変化量の符号反転時と、ドップラー周波数の変化量ゼロ時に基づいて、各ICタグ1の配列順を推定する。
図書管理装置103は、ICタグ1の配列順を推定するために、各ICタグ1からの電波の受信レベルの最大時と、位相値の変化量の符号反転時と、ドップラー周波数の変化量ゼロ時の3つの情報群を用いる。これによって、ICタグ1の配列順の推定精度をさらに向上させることができる。
なお、図書管理装置103の配列推定手段1530における処理は、各ICタグ1の受信レベルの最大時と、ドップラー周波数の変化量ゼロ時に基づいて、各ICタグ1の配列順を推定してもよい。
●図書管理方法
次に、本発明に係る図書管理装置を用いて実行される図書管理方法の例について説明する。図12は、図書管理装置103を用いて実行される図書管理方法の実施例を説明する概要図である。図12において、図書管理装置102はRFIDアンテナ122のみを図示している。図12に示されるように、RFIDアンテナ122は、書架20に対して水平方向と昇降方向に移動可能になっている。
書架20は、図書10の収納場所を形成している。すなわち、書架20は、柱21または側板22の間に渡された棚板23により形成される載置面を備えていて、この載置面上に収納物品である図書10が収納される。なお、図12は、載置面の一部を例示しているが、1つの書架20には、複数の載置面が備わっている。例えば、図12に示す上下左右に複数の柱21または側板22が設置されていて、それらの間には棚板23が渡されている。すなわち、書架20には、複数の収納場所が備わっている。
図書管理装置100は、自走手段をさらに備えて、書架20が備える棚板23の間口方向(棚板23の長手方向)に沿って自走させてもよい。この場合、後述する図書管理方法において、書架20の棚板23の最下段から最上段に対する所定の処理が終了した後、自走手段によって、図書管理装置100を隣接する書架20(または棚板23)の開口間口に自動的に移動させてもよい。また、棚板23の開口の短手方向である昇降方向において、自動的にRFIDアンテナ122を移動させてもよい。
図12に示されるように、書架20に収納される図書10には、RFタグである図書ICタグ11が取り付けられている。図書ICタグ11は、図書10の例えば背表紙や裏表紙の一部に取り付けられている。図書ICタグ11は、予め、個別の識別情報が書き込まれた状態で、図書10に取り付けられる。したがって、図書ICタグ11の識別情報を読み出せば、図書10を特定することができる。
また、書架20の側板22または柱21にも、RFタグである間口ブイICタグ12が取り付けられている。間口ブイICタグ12は、第1基準ICタグである。間口ブイICタグ12によって、隣接する棚板23の棚間口の境界が規定される。また、間口ブイICタグ12によって、図書ICタグ11の配列順を推定する範囲(収納範囲)が規定される。
間口ブイICタグ12にも識別情報が記憶されている。したがって、RFIDアンテナ122を介して検出部120のRFIDリーダー121は、間口ブイICタグ12の識別情報を読み出して、処理部110に通知する。処理部110は、配列順情報を生成するときに、その収納範囲を規定する間口ブイICタグ12の識別情報も関連付ける。これによって、配列順情報を用いて、どの書架20のどの棚板23にどの図書10が収納されているかを容易に視認可能な管理マップを生成することができる。
また、書架20の棚板23にも、RFタグである位置ブイICタグ13が取り付けられている。位置ブイICタグ13は、第2基準ICタグである。位置ブイICタグ13によって、2つの間口ブイICタグ12で規定される相対範囲における、図書ICタグ11の位置をより詳細に推定できる。なお、間口ブイICタグ12と位置ブイICタグ13は、図書ICタグ11と同様に、予め、個別の識別情報が書き込まれた状態でそれぞれに取り付けられる。
なお、図書ICタグ11と、間口ブイICタグ12と、位置ブイICタグ13は、すでに説明したICタグ1と同様の機能・構成を有するRFタグである。ここでは発明の効果を説明するための便宜上、ICタグ1を取り付け位置によって区別して、上記のように表記している。
図12に示されるように、図書10に相当する数の図書ICタグ11が、2つの間口ブイICタグ12に規定される「収納範囲」に存在している。言い換えると、図書ICタグ11は、始点となる間口ブイICタグ12の取り付け位置から、終点となる間口ブイICタグ12取り付け位置までの間に並んで存在している。
位置ブイICタグ13は、例えば棚板23の前面に取り付けられている。図12に示されるように、位置ブイICタグ13は、棚板23における図書10の収納方向(棚板23の水平方向)に向けて、所定の間隔を空けて複数取り付けられている。位置ブイICタグ13は、図書ICタグ11と同様に、2つの間口ブイICタグ12に挟まれた位置に複数存在している。言い換えると、位置ブイICタグ13は、ある間口ブイICタグ12の取り付け位置から、次の間口ブイICタグ12取り付け位置までの間に、複数個が所定の間隔を空けて並んだ状態で、棚板23に取り付けられている。なお、位置ブイICタグ13の取り付け間隔は、図書10の収納間隔よりも大きい。すなわち、ある位置ブイICタグ13と、これに隣接する位置ブイICタグ13との間には、複数の図書ICタグ11が存在する。
図13は、図12に示した適用可能例における図書管理方法の実行例を説明する説明図である。図13(a)は、図12に示した状態において、RFIDアンテナ122を移動させながら、複数のICタグ1から受信した各電波の受信レベルの経時的変化の例を示す図である。
図13(a)は、始点となる間口ブイICタグ12からの電波の受信レベルの変化を「A」、終点となる間口ブイICタグ12からの電波の受信レベルの変化を「B」で示している。また、図書ICタグ11からの電波の受信レベルの変化をそれぞれ「1」「2」「3」・・・・「N」で示している。また、位置ブイICタグ13からの電波の受信レベルの変化をそれぞれ「a」「b」「c」・・・・「z」で示している。
図13(a)に示されるように、間口ブイICタグ12の「A」から「B」までの間に取得された「1」「2」・・・「N」が、収納範囲内の図書10に取り付けられている図書ICタグ11からの電波である。すなわち「A」が特定されてから「B」が特定されるまでの間は、RFIDアンテナ122が所定の方向に向かって水平移動しながら、連続的に図書ICタグ11と位置ブイICタグ13からの電波を受信し続ける。
図書ICタグ11の受信レベルは、RFIDアンテナ122が図書ICタグ11に近づくにつれて大きくなり、RFIDアンテナ122と図書ICタグ11との相対的な位置が最も接近した時点でピークになる。間口ブイICタグ12の間に存在する図書ICタグ11の電波の受信レベル「1、2、3、4、5、・・・・・N」は、それぞれの位置に相当する時をもってピークになっている。図書ICタグ11の受信レベルは、それぞれの取り付け状況や個体差によって、同じレベルにはならない。また、図書10の厚さは様々なので、受信レベルのピーク時が等間隔に発生することは稀である。
位置ブイICタグ13は、RFIDアンテナ122の移動範囲内において等間隔に設置されているので、位置ブイICタグ13の受信レベルが形成する山形波形は、等時間間隔で発生している。
以上のとおり、間口ブイICタグ12の「A」のピークから間口ブイICタグ12の「B」のピークまでの間にピークがある図書ICタグ11は、書架20の柱21の間に存在すると推定できる。また、図書ICタグ11のピークと位置ブイICタグ13のピーク時刻を比較することで、図書10の収納位置を推定することができる。
また、図書ICタグ11のピークの発生順序によって、図書10の配列順序を推定することもできる。
間口ブイICタグ12の「A」のピークから間口ブイICタグ12の「B」のピークまでの間を等時間間隔で分割し、図書ICタグ11のピークが、上記分割されたどの位置に発生しているかを判定することで、図書10の収納位置を詳細に推定することができる。
また、間口ブイICタグ12の「A」のピークから間口ブイICタグ12の「B」のピークまでの間において、図書ICタグ11のピークと位置ブイICタグ13のピークの発生時刻を比較することで、図書10のより詳細な収納位置を推定することができる。
また、図13(b)に示すように、図書ICタグ11、間口ブイICタグ12、位置ブイICタグ13のそれぞれの位相値変化量反転時とドップラー周波数変化量ゼロ時を用いることで、上記の相対位置の推定はより精度を向上させることができる。
●図書管理フロー
図14は、図書管理装置100を用いて実行する図書管理方法の流れの例を示すフローチャートである。図14において各ステップをS10、S11、S12、・・・のように表記する。まず、読取り対象の棚の正面に図書管理装置100を設置する(S10)。続いて、RFIDアンテナ122を最下段の棚板23に収納されている図書10の高さに合わせる(S11)。
続いて、RFIDアンテナ122の現在位置が最上段の棚板23に相当する位置であるか否かの判定をする(S12)。判定の結果、最上段の棚板23に相当する位置であれば(S12のYES)、図書管理装置100は動作を終了する。最上段の棚板23に相当する位置でなければ(S12のNO)、ステップS13に移行する。
続いて、RFIDアンテナ122を移動させて、棚板23の間口の左端(開始位置)に合わせる(S13)。続いて、図書管理プログラム153が実行されて、RFIDアンテナ122は、棚板23の間口を水平方向に移動しながら、ICタグ1からの電波を受信し、ICタグ1のそれぞれと交信する(S14)。
RFIDアンテナ122が棚板23の開口の右端(終了位置)に至るまで、ステップS14が繰り返して実行される(S15のNo)。RFIDアンテナ122が棚板23の開口の右端(終了位置)に至ったとき(S15のYES)、ステップS16に移行する。
ステップS16において、これまで受信された電波に基づいて、各電波の受信レベルの経時的変化、位相値の経時的変化、ドップラー周波数の経時的変化、のそれぞれを示す経時的変化情報が生成される(S16)。
続いて、各電波の受信レベルの経時的変化から受信レベルピーク時が取得される。また、各電波の位相値の経時的変化の符号反転時が取得される。また、各電波のドップラー周波数の経時的変化の変化量ゼロ時が取得される(S17)。
ステップS17で取得された情報のそれぞれを、時系列で並べて、各情報に関連する図書ICタグ11を特定し、図書ICタグ11の配列順を推定する。また、図書ICタグ11の相対的位置を推定する(S18)。
続いて、RFIDアンテナ122を、棚板23の一段分だけ昇降方向に移動させて、ステップ12へ処理を戻す(S19)。
以上説明した図書管理装置100は、図書10の収納状態や、ICタグ1の設置状況に影響されることなく、図書10の収納位置、順序の推定精度を高めることができる。
11 図書ICタグ
12 間口ブイICタグ
13 位置ブイICタグ
100 図書管理装置
110 処理部
111 図書管理プログラム
120 検出部
121 RFIDリーダー
122 RFIDアンテナ
130 モーターコントローラー
131 水平駆動モーター
132 昇降駆動モーター
本発明は、書架に収納されている複数の図書の収納状態を管理する図書管理装置であって、前記図書のそれぞれに取り付けられている図書ICタグと、前記書架における前記図書の収納範囲を規定する第1基準ICタグと、前記書架が備える棚板において前記図書の配列方向に沿う所定間隔をもって複数箇所に取り付けられている第2基準ICタグと、から送信され前記各ICタグを個別に識別可能な電波を受信するアンテナと、前記図書ICタグ前記第1基準ICタグ及び前記第2基準ICタグ前記アンテナとの相対位置を経時的に変化させるアンテナ相対位置可変手段と、前記相対位置を変化させながら、前記図書ICタグと前記第1基準ICタグと前記第2基準ICタグのそれぞれからの電波を前記アンテナ連続的に受信し、受信した電波に基づいて、前記図書ICタグ、前記第1基準ICタグ、前記第2基準ICタグのそれぞれにおける経時的変化情報を取得する変化情報取得手段と、前記経時的変化情報に基づいて得られる前記収納範囲内の前記第2基準ICタグのそれぞれと前記図書ICタグのそれぞれとの相対的な位置に応じて、前記図書ICタグの配列順を推定するICタグ配列推定手段と、を備えることを主要な特徴とする。

Claims (10)

  1. 書架に収納されている複数の図書の収納状態を管理する図書管理装置であって、
    前記図書のそれぞれに取り付けられている図書ICタグと、前記書架における前記図書の収納範囲を規定する第1基準ICタグと、をそれぞれ個別に識別可能な電波を受信するアンテナと、
    前記図書ICタグ及び前記基準ICタグと前記アンテナとの相対位置を経時的に変化させるアンテナ相対位置可変手段と、
    前記相対位置を変化させながら、前記図書ICタグのそれぞれから前記アンテナが連続的に受信した電波に基づいて、前記電波のそれぞれの経時的変化情報を取得する変化情報取得手段と、
    前記経時的変化情報に基づいて、前記図書ICタグの配列順を推定するICタグ配列推定手段と、
    を備えることを特徴とする図書管理装置。
  2. 前記アンテナは、複数の異なる形式の電波を受信可能であって、
    前記相対位置可変手段が前記図書ICタグ及び前記基準ICタグと前記アンテナとの前記相対位置を変化させる方向は、前記形式のうち、一の形式の電波を前記アンテナが受信するときと、他の形式の電波を前記アンテナが受信するときでは異なる、
    請求項1記載の図書管理装置。
  3. 前記経時的変化情報は、前記電波の受信レベルの経時的変化を示す情報であって、
    前記ICタグ配列推定手段は、前記図書ICタグ相互のそれぞれの受信レベルの最大時に基づいて、前記配列順を推定する、
    請求項1または2記載の図書管理装置。
  4. 前記経時的変化情報は、前記電波の位相値の経時的変化量を示す情報であって、
    前記ICタグ配列推定手段は、前記図書ICタグ相互のそれぞれの位相値の経時的変化量の符号反転時に基づいて、前記配列順を推定する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の図書管理装置。
  5. 前記経時的変化情報は、前記電波のドップラー周波数の経時的変化量を示す情報であって、
    前記ICタグ配列推定手段は、前記図書ICタグ相互のそれぞれのドップラー周波数の経時的変化量がゼロになる変化量ゼロ時に基づいて、前記配列順を推定する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の図書管理装置。
  6. 前記収納範囲を所定の範囲で分割して生成する分割範囲を識別可能にする位置ブロック分割手段と、
    前記推定された配列順と前記分割範囲を示す情報に基づいて、前記収納範囲に対する前記図書ICタグの相対的な位置を推定するICタグ相対位置推定手段と、
    を備える、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の図書管理装置。
  7. 前記ICタグ配列推定手段は、前記分割範囲内における前記配列順を推定する、
    請求項6記載の図書管理装置。
  8. 前記アンテナは、前記書架が備える棚板における前記図書の収納方向に沿って取り付けられた複数の第2基準ICタグからの電波も受信し、
    前記ICタグ相対位置推定手段は、前記図書ICタグと前記第2基準ICタグの前記配列順を推定する、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の図書管理装置。
  9. 前記アンテナ相対位置可変手段は、前記書架が備える棚板の間口長手方向に沿って、前記アンテナを移動させるアンテナ移動手段である、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の図書管理装置。
  10. 前記アンテナ相対位置可変手段は、前記書架の間口の長手方向に沿って、前記アンテナを自走させる自走手段である、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の図書管理装置。
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