JP2011085397A - Rfidタグの位置検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的小さい指向性ビームアンテナ装置を用いながら,検知分解能の高いRFIDタグの位置検知装置を提供すること。
【解決手段】測定対象であるRFIDタグからの電波を受信する指向性ビームアンテナを備え,該指向性ビームアンテナの向きを変化させながら前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定し,測定された受信強度の最大値の方向をRFIDタグの位置として位置検出するRFIDタグの位置検知装置であり,指向性ビームアンテナの向きのステップ状変化量(変化角度)を1回の変化角度内に1つ以上のRFIDタグが入るような量に選ぶことで,RFIDタグの位置を正しく検出することができるRFIDタグの位置検知装置。
【選択図】図3

Description

本発明は,RFIDタグの位置検知装置に係り,特に,複数のRFIDタグの位置を正しく認識することで工場に置かれている素材や部品を間違えずに選択することのできるRFIDタグの位置検知装置に関するものである。
近年,RFID(Radio Frequency Identification)タグに対して電波で無線通信を行うRFIDシステムが広まりつつあり,バーコードを置き換えるものとして,物流の分野や,製造の分野で期待を集めており,近い将来において普及することが予想されている。
2005年にUHF帯RFIDが解禁され2〜5mも離れたRFIDタグを検知することが可能となり,一度に複数のRFIDタグを読書きすることの出来るタグの世界標準規格も制定された為,RFIDは世界中に普及しつつある。
2008年にはUHF帯RFIDタグがミラーサブキャリア方式を使う場合に電波を連続的に送信する事が可能となる電波法の規制緩和が行われたので,タグの検知速度・タグの検知率も大幅に向上し,0.1秒前後で複数のタグを検知してタグからの電波の受信電力強度まで測定できるRFIDリーダーも登場したので,日本でも工場や生産ラインでのRFIDの導入が大いに進むと期待されている。
現状のRFIDリーダーでは指向性が固定されたアンテナを送受信に使用しているが,特許文献1に紹介されている電子走査アンテナ装置のように,複数のアンテナ素子群に,それぞれ異なる位相差を与える移相器等を介して電波を供給することにより,レーダーのように指向性ビームの向きを振って指向性の向きを上下左右に振りスキャンするアンテナを使えば,スキャンの向き毎にタグが検知・非検知となる事で,RFIDタグの方向を推定する事も出来る。
ここでは,このようなアンテナをビームスキャンアンテナと呼ぶことにする。
特公昭52−25706号公報
このようにビームスキャンアンテナを使えば,RFIDタグの位置を推定することが可能となる。
素子数が少なく指向性の緩いビームスキャンアンテナを使うと,位置の分解能は粗くなり大まかな位置しか分らないが,素子数が多く指向性の鋭いビームスキャンアンテナを使えば,位置を正確に把握することが可能となる。
アンテナの指向性の鋭さは,アンテナからの電波の強さが,アンテナの正面での電波の強さの半分に下がる角度,すなわち半値幅で表すことが多い。
日本で認可されているUHF帯RFIDの周波数は953MHz帯でありその波長は約300mmである。
この為アンテナ素子の大きさは,使用する誘電体の比誘電率にもよるが200mm角程度とかなり大きな物となる。これを上下左右に並べ2次元のスキャンが可能なビームスキャンアンテナを構成する。
ビームの指向性の鋭さは素子数を増やすほど鋭くなるが,例えば素子数を4×4とすると,アダプティブアンテナ装置の大きさは800mm角と極めて大きなものとなってしまい,アンテナの取り付けも難しくなると共に材料費も加工費も嵩み,アンテナは極めて高価なものになってしまう。
アンテナの大きさと得られる指向性を2つの例で求めてみる。
アダプティブアンテナ装置の素子数を2×2とした場合,400mm角のアンテナとなりアンテナ指向性半値幅は,
θ = 80 * (λ/D)= 80 * (300/400) = 60度となる。
素子数を4×4とした場合,800mm角のアンテナとなりアンテナ指向性半値幅は,
θ = 80 * (λ/D)= 80 * (300/800) = 30度となる。
2×2素子のビームスキャンアンテナの指向性を60度(正面±30度)振ったときアンテナの正面にあるRFIDタグの受ける電波の強度は,正面で最大となり-30度では半分=-3dB,+30度でも半分=-3dBとなる。
RFIDタグは到来した電波の強度が十分強い時は応答するが,あるレベルより低いときは応答できないので,RFIDリーダーの送信パワーを調整し,アンテナ正面ではRFIDタグが安定して検知出来るが,RFIDタグの取り付け場所が正面からずれて,電波の強度が半分,すなわち 3dB 電波の強度が下がるとRFIDタグが検知不能となるように設定することが可能である。
2×2素子のビームスキャンアンテナでは,アンテナの正面にあるRFIDタグは,スキャンの向きが正面の時は検知出来るが,スキャンの向きが-30度では検知できず,+30度でも検知できないように設定できる。
この条件では,-30度の位置のタグは,スキャンの向きが-30度のときのみ検知でき,+30度の位置のタグは,スキャンの向きが +30度のときのみ検知できるようになりアンテナの正面を中心に,上中下・左中右=3×3=9個の領域のどこにRFIDタグがあるかを大まかに判断することが可能となる。
ところで,電波の強さは距離の二乗に反比例するので,RFIDタグとアンテナの距離が1.4倍に広がると受ける電波の強度は半分になり,すなわち -3dB 下がり検知できなくなるのでRFIDタグとアンテナの間隔は,ほぼ同じ距離に保つ必要があり,タグの取り付け位置やタグを貼り付ける物の位置を選び,置き場所を調整する必要がある。
また,RFIDタグの感度には,ある程度の個体差があるが,この用途では感度の揃ったRFIDタグを選別して使う必要がある。
また,RFIDタグは水滴や鉄粉など電波を吸収するものが表面に積もると感度が下がるので雨などのかからない位置に置き,定期的に鉄粉などのゴミを掃除する必要がある。
さらに,実際の工場では,RFIDタグの付いた部材が5本並んでいたら,その5本の部材の位置を把握する程度の分解能を要求されることが多い。
アンテナを大きくして,4×4素子のビームスキャンアンテナを使えばアンテナの指向性は2倍鋭くなり角度の分解能は2倍の30度になるので,同じ距離にあるタグなら,例えば左30度・左15度・正面・右15度・右30度×上30度・上15度・正面・下15度・下30度=5×5=25の領域のどこにタグがあるかを判断することが可能となり,工場での部品の置き場管理に使えるレベルになるが,そのようなビームスキャンアンテナは,
800mm角以上と大きくなってしまいアンテナを取り付ける場所を確保する事が極めて困難になってしまう。
また4×4=16素子のビームスキャンアンテナは800mm角と大きいので誘電体や金属の材料も大量に必要となり,価格も極めて高価になってしまう。
本発明は,このような実情に鑑みてなされたものであり,比較的小さな,アンテナの半値幅の広いビームスキャンアンテナを使いながら位置検知の分解能を改善したRFID位置検出システムを得ることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にかかるRFIDタグの位置検知装置は,測定対象であるRFIDタグからの電波を受信する指向性ビームアンテナを備え,該指向性ビームアンテナの向きを変化させながら前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定し,測定された受信強度の最大値の方向をRFIDタグの位置として位置検出するRFIDタグの位置検知装置として構成されている。
従って,本発明によれば,計算上,RFIDタグの方向を受信電波強度の最大値の方向とみなすことができるので,RFIDタグと指向性ビームアンテナとが実際に正面で向かい合っていなくても,RFIDタグの位置を正しく検出することができる。例えば,従来のRFIDタグの位置検知方法では,RFIDタグと指向性ビームアンテナとが実際に正面で向かい合っていることが前提であったので,アンテナの指向性の半値幅よりも細かくRFIDタグの位置を検出できなかったが,本発明では,RFIDタグの位置をそれよりもはるかに細かく検出できる。また,電波の波長よりも短いピッチでRFIDタグが並んでいても,その位置や順序を正確に検出することができる。
上記のように本発明では,前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの向きの変化が,離散的な飛び飛びの変化であっても問題なく測定可能である。離散性は,かならずしも定角度に離散している必要はない。
前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの向きの変化は,1次元方向に限らず2次元方向の変化についても適用可能である。これによって線的あるいは面的に並んでいるRFIDタグについても高度に位置測定可能である。
本発明は,測定された受信強度の最大値の方向をRFIDタグの位置として検出するものであるが,上記最大値の検出方法としては,受信電波の強さを重さとした時の重心の位置をもってRFIDタグの位置とみなす方法が採用可能である。RFIDタグが複数あれば,最大値の位置もRFIDタグの数と同じだけ検出される。
RFIDタグの配置されている環境に基づいてサイドローブが発生することは避けることができない。このようなサイドローブの影響をなくすことが検知精度向上に必要である。サイドローブの影響をなくすために,指向性ビームアンテナのサイドローブ前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの方向を該指向性ビームアンテナのサイドローブを受けない範囲に限定することが望ましい。
本発明は,ビームスキャナアンテナの向きを離散的に変化させて(スキャン),各RFIDタグからの電波の受信強度の最大となる位置を観測することでアンテナの半値幅より細かい分解能で,RFIDタグの位置を認識することが出来る。従って,アンテナの指向性の半値幅よりも細かくRFIDタグの位置を検出でき,電波の波長よりも短いピッチでRFIDタグが並んでいても,その位置や順序を正確に検出することができる。
例えば,受信電力の測定回路は通常 0.1dB 程度の分解能で受信電力を測定できるのでアンテナの半値幅(3dB)より遥かに細かい角度分解能が得られる。
具体的には,使用する電波の波長(例えば300mm)の半分(150mm)角の物品にRFIDタグを取り付けられ,物品が密着して並んでいるような状態でもRFIDタグの位置や順序を正しく認識できる。
またビームスキャンアンテナの指向性ビームをスキャンしながら,各RFIDタグからの電波の受信強度を測定してやれば,RFIDタグとアンテナ間の距離や,RFIDタグの感度にばらつきがあっても,指向性ビームの正面に来た時に,各RFIDタグからの電波の受信強度が最大になる現象には変わりが無いので,距離の差異や,感度の差異の影響を相殺でき,
いつも正確にRFIDタグの位置を把握することが出来る。
本発明の一実施形態のかかるRFID位置検知装置全体の構成を示すブロック図。 ビームスキャナアンテナ40の指向方向を上下・左右に振った(変動させた)時の受信電波の強度をグラフ表示した図。 1列に並んだ8個のRFIDタグからの電波の受信電波強度をプロットした図。 1列に並んだ8個のRFIDタグからの電波の受信電波強度の重心をプロットした図。 1列に並んだ8個のRFIDタグからの電波の受信電波強度の重心をプロットした図。 従来のアンテナの指向性のスキャン手法を示す図。 RFIDタグ3が横8個×縦3段=24個並んでいる状態で測定した重心位置のプロット図。 RFIDタグからの電波の受信電波強度をプロットした図。
以下,添付した図面を参照して,本発明を具体化した実施形態について説明し,本発明の理解に供する。
図1は,本発明の一実施形態にかかるRFID位置検知装置1の構成を示すブロック図である。
図に示すように,RFIDリーダー/ライター2(以下,RFIDリーダー2と記す)は,RFID位置検知装置全体の制御と各演算を行うパソコンなどの演算装置5に接続されている。さらにRFIDリーダー2は,ビームスキャナアンテナ40にも接続されている。上記演算装置5は,ビームスキャナアンテナ40に設けられた複数のアンテナ群に,それぞれ異なる位相差を備えた電波を供給することで,レーダーのように指向性ビームの向きを変化させて発信電波の向きを変化させる。即ち,ビームスキャナアンテナ40は本発明における指向性ビームアンテナの一例である。
ビームスキャナアンテナ40からの電波は,その指向性ビームの向きを中心として物品4に貼られたRFIDタグ3に放射される。図1に示したこの実施形態では,横方向に8個,縦に3段の合計24個の物品にそれぞれRFIDタグ3が貼り付けられている。各RFIDタグ3には,01〜24という固有のIDが付与されている。
RFIDタグ3は,ビームスキャナアンテナ40からの電波を整流して電源とし,上記電波を内臓されているメモリに記憶されたID番号に従って上記電波を反射変調して,ID番号をRFIDリーダー2に返す。
RFIDタグ3からの電波は,ビームスキャナアンテナ40で受信されて,RFIDリーダー2に送られ,RFIDリーダー2内部の復調器で復調されID番号が検知されると共に,RFIDリーダー2内部の受信電力測定回路(不図示)で,ID番号ごとに受信電力が測定される。
また演算装置5は,RFIDリーダー2に,ビームスキャナアンテナ40の指向性ビームの向きを指定し,各指向性の向きにおいて,各RFIDタグ3からの電波を受信し,受信強度を読み取る。
こうして,各RFIDタグ3からの受信電波中のID情報を検知することで,演算装置5は,どのRFIDタグ3からの受信電波か,及びそれがどの程度の強度かを知ることができる。
図2は,ビームスキャナアンテナ40の指向方向を上下・左右に振った(変動させた)時の受信電波の強度をグラフ表示した図であり,受信電力の強い部分が山の高い部分に相当するようにプロットされている。
この例では,ビームスキャナアンテナ40の指向性の向きを,
左右に7段階…0度,10度,20度,30度,40度,50度,60度
上下に7段階…0度,10度,20度,30度,40度,50度,60度に振り,合計7×7=49の向きでの受信電力をプロットしている。 即ち,この実施形態では,前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの向きの変化が,離散的な飛び飛びの変化である。
このようにRFIDタグ3の指向性の向きは離散的であるが,この受信電力が最大となる向きにRFIDタグ3が存在すると考えることができる。
この場合,ビームスキャナアンテナ40の指向性の向きを10度ごとに離散的に変化させているので,RFIDタグ3の検知分解能は10度であるといえる。
このようにRFIDタグ3の検知分解能は,ビームスキャナアンテナ40の指向性の向きの段階的変化によって決まるので,ビームスキャナアンテナ40を5度ごとに変化させて検知すれば分解能は5度になる。
その場合,13×13=169と検知回数が多くなり,検知に要する時間がほぼ3倍以上になるので,費やしてよい時間の大小に応じて,分解能を調整する必要がある。
この実施形態では,前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの向きの変化が,離散的な飛び飛びの変化であって,各測定点での電力をもって受信電波の電力としているが,実際には,ビームスキャナアンテナ40がRFIDタグ3の正面に来た時に受信電波の強度は最大となるはずであるから,この測定方法においての測定角度は,かならずしもRFIDタグ3の方向を厳密に示しているとは限らない。
そこでこの実施形態では,プロットされた受信電力の強度を重さとみなし,それらの点的な重さ分布から得られる重心の位置を最大受信電力の角度とみなすことで,RFIDタグ3の位置検知精度を向上させる。これにより,離散的に計った電力位置から得られる前記RFIDタグ3の位置計測方法より細かい角度分解能が得られる。
この手法を用いると,スキャンの手間は同じであるから所要時間は同じで,分解能を改善することができる。
図3は,RFIDタグ3が,ID番号の順番に横に8個並んだ状態で,各タグ3からの受信電波強度の変化をプロットしたものであり,図4は,図3でプロットされた強度を重さとしてプロットされた波形の重心を求め,この重心の位置にRFIDタグ3があるものとしてRFIDタグ3の位置をそのID番号(01〜08)を付して示したものである。
図4を見ると確かに8つのRFIDタグ3がID番号の順に並んでいることが分り,実際に配置したRFIDタグ3の位置を正しく表していることが分る。
実験では1つの角度でのタグの検知に0.1秒を要するので,全体で9秒でタグの位置を特定することが出来た。
図4の実施形態では,上下左右にビームスキャナアンテナ40の指向性を変化させ,2次元,即ち7×7=49の向きで受信電波を測定しているが,物品4が横方向にのみ並んでいるような場合には,上下方向は検知が不要であるので,左右7つの指向方向のみで足りる場合もありうる。
図5は,このような横1列に物品4が並べられている場合の受信電力の重心位置をX−Y座標上に示したものである。ビームスキャナアンテナ40の向きは10度飛びで7段階に変化させている。
この場合,1つのタグについて0.l秒必要として,全体で1秒弱しかかからないので,大幅な高速化が達成される。
図7は,RFIDタグ3が横8個×縦3段=24個並んでいる状態で測定した重心位置のプロット図である。若干ゆがんでいるが,RFIDタグ3のID番号はRFIDタグ3の配置位置に対応しており,タグの位置を正しく認識していることが分る。
図8はRFIDタグ3が横に8個×縦に3段=合計24個並んでいる状態で,タグID=21,22,23,24の受信電波強度の山をプロットした図である。
タグID=21については大きな山が1つだけあるが,例えばタグID=24では,左手前の大きな山の対角の位置(右奥)に小さな山が見えている。
これはビームスキャンアンテナのサイドローブにより検知された山である。
一般に,指向性アンテナには,本来の指向方向を示すメインロ−ブの他に,利得はやや低いものの,メインローブとは異なる方向のサイドローブといわれる不要輻射のビームを出してしまう向きが存在する。サイドローブは,アンテナを取り付けた場所の周りに存在する金属物の反射の影響で発生する他,種々の原因(床面,机,側壁,天井など)で発生することが知られている。重心からRFIDタグ3の位置を求める場合,このようなサイドローブは,検出精度を低下させるので,サイドローブが発生する位置を避けた向きで電波を受信することが望ましい。
即ち,前記RFIDタグ3からの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナ4の方向を該指向性ビームアンテナのサイドローブを受けない範囲に限定することが望ましい。
RFIDタグ位置検出システムを工場などに設置するときは,最初に設定可能な広い範囲にRFIDタグ3を配置して,ビームスキャンアンテナ40を設定可能な全ての指向性の向きに設定して,電波の受信電力強度の
山をプロットさせてやりメインローブによる大きな山だけが見えて,サイドローブによる小さな山は見えなくなるようにスキャンする角度の範囲を調整してやると,重心座標を正確に求めることが出来る。
前記RFIDタグ3からの電波の受信強度を測定するために前記のように離散的に変化させるビームスキャナアンテナ40の1回分の方向変化量を,前記ビームスキャナアンテナ40と前記RFIDタグ3との距離に応じて変化させることが望ましい。即ち,物品4の間隔が一定の時,ビームスキャンアンテナの指向性をスキャンする角度のステップは,ビームスキャンアンテナとRFIDタグの距離が近いときは広げ,前記距離が遠いときは狭めてやると,物品4の並びに見合った角度となる。
また物品4の間隔が広い時は,角度のステップを広くし,物品4の間隔が狭い時は,角度のステップを狭くしてやることが望ましい。
本発明に係るRFIDタグ位置検出システムは,ビームスキャンアンテナの指向性をスキャンして,RFIDタグからの電波の受信強度を観測することでRFIDタグの位置をアンテナの指向性の半値幅より細かく認識することが出来るので,電波の波長より短いピッチでRFIDタグが並んでいても,その順序を把握することが可能となる。
例えば,使用する電波の波長300mmの半分=150mm角の物品にRFIDタグが取り付けられ,物品が密着して並んでいるような状態でも,RFIDタグの順序を正しく認識することが出来るのでフォークリフト用のパレットのような大きな物品だけでなく,卓上機器など個別の商品の
位置も正しく認識することが可能となる。
1…RFID位置検知装置
2…RFIDリーダー/ライター
3…RFIDタグ
4…物品
5…演算装置
40…ビームスキャナアンテナ






Claims (6)

  1. 測定対象であるRFIDタグからの電波を受信する指向性ビームアンテナを備え,該指向性ビームアンテナの向きを変化させながら前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定し,測定された受信強度の最大値の方向をRFIDタグの位置として位置検出するRFIDタグの位置検知装置。
  2. 前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの向きの変化が,離散的な飛び飛びの変化である請求項1記載のRFIDタグの位置検知装置。
  3. 前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの向きの変化が,1次元或いは2次元方向の変化である請求項1あるいは2のいずれかに記載のRFIDタグの位置検知装置。
  4. 受信電波の強さを重さとした時の重心の位置をもってRFIDタグの位置とみなすものである請求項1〜3のいずれかに記載のRFIDタグの位置検知装置。
  5. 前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために変化させる指向性ビームアンテナの方向を該指向性ビームアンテナのサイドローブを受けない範囲に限定した請求項1〜4のいずれかに記載のRFIDタグの位置検知装置。
  6. 前記RFIDタグからの電波の受信強度を測定するために離散的に変化させる指向性ビームアンテナの1回分の方向変化量を,前記指向性ビームアンテナと前記RFIDタグとの距離に応じて変化させるものである請求項1〜5のいずれかに記載のRFIDタグの位置検知装置。

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