以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
(全体構成例)
図1は、第1の実施の形態に係る電子商取引システムの一構成例を表すものである。なお、本開示の実施の形態に係る記憶タグ発行端末、記憶タグ発行サーバ、広告サーバ、業者識別サーバ、記憶タグ、記憶タグ発行方法、および広告方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
電子商取引システム1は、RFタグ発行システム3と、販売システム5とを備えている。
(RFタグ発行システム3)
RFタグ発行システム3は、書籍10と、携帯電話30と、RFタグ発行サーバ40とを有している。RFタグ発行システム3は、後述するように、店舗Sに陳列された書籍10に付されたRFタグ20にRFタグ情報INFを書き込むことにより、RFタグを発行するものである。
書籍10は、この電子商取引システム1における商品であり、店舗Sに陳列されているものである。なお、以下の説明では、この電子商取引システム1が扱う商品の一例として書籍10を用いるが、これに限定されるものではなく、商品になりうるものであれば、どのようなものであってもよい。
書籍10には、図1に示したように、バーコード11が印刷されるとともに、RFタグ20が張り付けられている。バーコード11は、商品(書籍10)を識別するための識別コード(商品識別情報IDC)であり、例えば、JAN(Japanese Article Number)コードが使用可能である。RFタグ20は、RFタグ情報INFを記憶するとともに、非接触通信により携帯電話30,50(後述)との間でRFタグ情報INFなどのやり取りを行うものである。RFタグ20は、例えば、FeliCa(登録商標)Liteなどが使用可能である。
図2は、RFタグ20の一構成例を表すものである。RFタグ20は、通信部21と、メモリ22と、RFタグ識別情報記憶部23と、制御部24とを有している。
通信部21は、アンテナ部21Aを介して、携帯電話30,50(後述)との間で非接触通信を行うものである。メモリ22は、RFタグ情報INFを記憶するものである。このRFタグ情報INFは、この例では、商品識別情報IDC、および店舗Sを識別するための店舗識別情報IDSを含むものである。このRFタグ情報INFは、後述するように、携帯電話30によってRFタグが発行される際に、メモリ22に記憶されるものである。また、メモリ22には、RFタグ情報INFに加え、図示しない書き込み用の鍵情報Kwも記憶されている。RFタグ識別情報記憶部23は、RFタグ20を識別するための識別情報(RFタグ識別情報IDR)が記憶されているものである。このRFタグ識別情報IDRは、RFタグ20の製造時にRFタグ識別情報記憶部23に記憶され、後から書き換えることができないようになっている。制御部24は、通信部21、メモリ22、RFタグ識別情報記憶部23を制御するものである。
携帯電話30は、店舗SのオーナーOが、RFタグを発行するために使用する端末である。なお、以下の説明では、携帯電話30を例に説明するが、これに限定されるものではなく、これに代えて、以下に示すようなRFタグを発行する機能を実現できる電子機器であればどのようなものであってもよく、例えば、RFタグを発行する専用の電子機器であってもよい。
図3は、携帯電話30の一構成例を表すものである。携帯電話30は、入力部31と、表示部32と、音声入力部33と、音声出力部34と、カメラ35と、RFタグリーダライタ36と、メモリ37と、通信部38と、CPU(Central Processing Unit)39とを有している。
入力部31は、テンキーなどの入力インターフェースである。表示部32は、ユーザ(店舗SのオーナーO)に対して情報を表示して示すものであり、例えば液晶表示部により構成されるものである。音声入力部33は、音声を入力するマイクである。音声出力部34は、音声を出力するスピーカである。カメラ35は、画像を撮影するものであり、この例では、書籍10に印刷されているバーコード11を撮影するようになっている。RFタグリーダライタ36は、書籍10に付されているRFタグ20との間で非接触通信を行うものである。具体的には、RFタグリーダライタ36は、RFタグ20のメモリ22に対して、RFタグ情報INFを書き込み、あるいは読み出すことができるようになっている。メモリ37は、情報を記憶するものであり、この例では、店舗識別情報IDSが記憶されている。この店舗識別情報IDSは、後述するように、RFタグ発行サーバ40に対して店舗Sの登録を行ったときに、RFタグ発行サーバ40により発行され、メモリ37に記憶されるものである。通信部38は、アンテナ38Aを介して、音声情報やデータを、図示しない携帯電話の基地局との間でやりとりするものである。この例では、この通信部38は、この基地局を介して、インターネット(図示せず)に接続されたRFタグ発行サーバ40との間で通信することができるようになっている。CPU39は、携帯電話30のこれらのブロックを制御するものである。
この構成により、携帯電話30では、後述するように、カメラ35が、バーコード11を撮影することにより商品識別情報IDCを取得し、通信部38が、この商品識別情報IDCを、メモリ37に記憶されている店舗識別情報IDSとともに、RFタグ発行サーバ40に対して送信するようになっている。また、通信部38は、RFタグ発行サーバ40から送信されたRFタグ情報INFを受信し、RFタグリーダライタ36が、書籍10に張り付けられたRFタグ20に、そのRFタグ情報INFを書き込むようになっている。
RFタグ発行サーバ40は、商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSに基づいてRFタグ情報INFを生成するものである。
図4は、RFタグ発行サーバ40の一構成例を表すものである。RFタグ発行サーバ40は、通信部41と、CPU42と、メモリ43と、主記憶部44とを有している。
通信部41は、図示しないインターネットおよび携帯電話の基地局を介して、携帯電話30との間で通信するためのネットワークインタフェースである。CPU42は、RFタグ発行サーバ40の各ブロックを制御するとともに、RFタグ情報生成モジュールMODを実行する機能を有している。このRFタグ情報生成モジュールMODは、商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSに基づいてRFタグ情報INFを生成するものである。メモリ43は、CPU42が処理を行う際の一時的な情報を記憶するものである。主記憶部44は、CPU42が処理を行うためのプログラムが格納されているものである。また、主記憶部44は、現在までに製造されたRFタグのRFタグ識別情報IDRを管理するRFタグ識別情報データベースDBRを有している。
この構成により、RFタグ発行サーバ40では、後述するように、通信部41が、携帯電話30から送信された商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSを受信し、CPU42が、主記憶部44に格納されているプログラムに従って、商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSに基づいてRFタグ情報INFを生成する処理を行う。そして、通信部41は、そのRFタグ情報INFを携帯電話30に対して送信するようになっている。
(販売システム5)
販売システム5は、携帯電話50と、電子モールサーバ60(60A,60B,60C,…)と、アフィリエイトサーバ70とを有している。販売システム5は、ある店舗Sに陳列された書籍10を見て興味を持った顧客Pが、他の店舗(この例では電子モール)から書籍10を購入した場合に、店舗Sに対して報酬が支払われるものである。
携帯電話50は、書籍10に興味を持った顧客Pが使用する端末である。
図5は、携帯電話50の一構成例を表すものである。携帯電話50は、この例では、携帯電話30(図3)とほぼ同じ構成であり、入力部51と、表示部52と、音声入力部53と、音声出力部54と、カメラ55と、RFタグリーダライタ56と、メモリ57と、通信部58と、CPU59とを有している。
電子モールサーバ60(60A,60B,60C,…)は、電子商取引により商品を販売するサーバであり、それぞれが互いに異なる電子モールM(MA,MB,MC,…)に対応するものである。この例では、電子モールサーバ60に係る電子モールMは、それぞれ、書籍10を商品として取り扱うものである。
アフィリエイトサーバ70は、顧客P(携帯電話50)に対して、書籍10を取り扱う複数の電子モールの情報を送信するとともに、顧客Pが電子モールにおいて書籍10を購入する際に、店舗Sに対して報酬を支払う処理(アフィリエイト処理)を行う機能を有している。
図6は、アフィリエイトサーバ70の一構成例を表すものである。アフィリエイトサーバ70は、通信部71と、CPU72と、メモリ73と、主記憶部74とを有している。
通信部71は、図示しないインターネットおよび携帯電話の基地局を介して、携帯電話50との間で通信し、あるいは図示しないインターネットを介して電子モールサーバ60との間で通信するためのネットワークインタフェースである。CPU72は、アフィリエイトサーバ70の各ブロックを制御するとともに、アフィリエイト処理を行う機能を有している。メモリ73は、CPU72が処理を行う際の一時的な情報を記憶するものである。
主記憶部74は、CPU72が処理を行うためのプログラムが格納されているものである。また、主記憶部74は、各電子モールサーバ60のURL(Uniform Resource Locator)などを含む電子モールデータベースDBMを有している。さらに、主記憶部74は、アフィリエイト処理を識別するためのアフィリエイト識別情報IDAと、商品識別情報IDCと、店舗識別情報IDSとを関連づけて記憶している。アフィリエイト識別情報IDAは、後述するように、通信部71が、携帯電話50から送信されたRFタグ情報INFを受信した後に生成されるものであり、このアフィリエイト識別情報IDAに、RFタグ情報INFに含まれる商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSが関連づけられるようになっている。
この構成により、アフィリエイトサーバ70では、後述するように、通信部71が、携帯電話50(顧客P)から送信されたRFタグ情報INFを受信し、CPU72が、アフィリエイト識別情報IDAを生成し、このアフィリエイト識別情報IDAと、RFタグ情報INFに含まれる商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSを関連づけて主記憶部74に記憶する。そして、CPU72は、これらの情報および電子モールデータベースDBMに基づいて、複数の電子モールサーバ60に対して、書籍10の在庫状況や値段などを問い合わせ、その一覧を生成し、通信部71がその一覧を携帯電話50(顧客P)に対して送信する。また、通信部71が、携帯電話50から、この一覧を利用して顧客Pが書籍10を購入する旨の通知を受け取ったときに、CPU72は、店舗識別情報IDSに基づいて、店舗Sに対して報酬を支払うための処理を行うようになっている。
ここで、書籍10は、本開示における「商品」の一具体例に対応する。商品識別情報IDCは、本開示における「商品情報」の一具体例に対応する。店舗識別情報IDSは、本開示における「業者識別情報」の一具体例に対応する。RFタグ情報INFは、本開示における「タグ情報」の一具体例に対応する。RFタグ識別情報IDRは、本開示における「タグ識別情報」の一具体例に対応する。RFタグ20は、本開示における「記憶タグ」の一具体例に対応する。
携帯電話50は、本開示における「顧客端末」の一具体例に対応する。アフィリエイトサーバ70は、本開示における「広告サーバ」の一具体例に対応する。通信部71は、本開示における「第1の受信部」の一具体例に対応する。CPU72は、本開示における「処理部」の一具体例に対応する。アフィリエイト識別情報IDAは、本開示における「広告識別情報」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の電子商取引システム1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1〜6を参照して、電子商取引システム1の全体動作概要を説明する。
最初に、オーナーOは、RFタグ発行システム3を用い、携帯電話30を操作して、書籍10に張り付けられたRFタグ20に対してRFタグを発行する処理を行う。具体的には、まず、携帯電話30において、カメラ35が、バーコード11を撮影することにより商品識別情報IDCを取得し、通信部38が、この商品識別情報IDCを、メモリ37に記憶されている店舗識別情報IDSとともに、RFタグ発行サーバ40に対して送信する。RFタグ発行サーバ40では、RFタグ情報生成モジュールMが、携帯電話30から送信された商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSに基づいてRFタグ情報INFを生成し、通信部41が、そのRFタグ情報INFを携帯電話30に対して送信する。携帯電話30では、RFタグリーダライタ36が、RFタグ発行サーバ40から送信されたRFタグ情報INFを、書籍10に張り付けられたRFタグ20のメモリ22に書き込む。
販売システム5は、店舗Sに陳列された書籍10を見て興味を持った顧客Pに対してその書籍10に係る情報を提供するとともに、顧客Pが書籍10を購入するときに店舗Sに対して報酬を支払う処理を行う。具体的には、まず、携帯電話50において、RFタグリーダライタ56が、顧客Pの操作に基づいて、書籍10に張り付けられたRFタグ20からRFタグ情報INFを取得し、通信部58が、そのRFタグ情報INFをアフィリエイトサーバ70に対して送信する。アフィリエイトサーバ70は、携帯電話50から送信されたRFタグ情報INFに基づいて、複数の電子モールサーバ60に対して、書籍10の在庫状況や値段などを問い合わせ、その一覧を携帯電話50に対して送信する。そして、携帯電話50から、顧客Pがその一覧を利用して書籍10を購入する旨の通知を受けたときに、店舗Sに対して報酬を支払う処理を行う。
次に、電子商取引システム1の詳細動作を説明する。以下では、まずRFタグ発行システム3の詳細動作について説明を行い、その後に販売システム5の詳細動作について説明を行う。
(RFタグ発行システム3の詳細動作)
まず最初に、RFタグ発行システム3における店舗の登録について説明する。
図7は、RFタグ発行システム3における店舗の登録の一動作例を表すものである。この店舗登録の処理では、店舗SのオーナーOは、携帯電話30を用いて、RFタグ発行サーバ40に対して店舗Sの登録を行う。以下にその詳細を説明する。
まず、オーナーOは、携帯電話30に対して、店舗登録要求の操作を行う(ステップS101)。そして、携帯電話30は、RFタグ発行サーバ40に対して、店舗登録要求を送信する(ステップS102)。具体的には、携帯電話30では、アプリケーションソフトウェアが起動され、CPU39が、オーナーOによる入力部31の操作に基づき、通信部38を介してRFタグ発行サーバ40に対して店舗登録要求を送信する。RFタグ発行サーバ40では、通信部41がこの店舗登録要求を受信する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、携帯電話30に対して、登録するパスワードの入力要求を送信する(ステップS103)。具体的には、CPU42は、ステップS102において通信部41が受信した店舗登録要求に基づいて、通信部41を介して携帯電話30に対して、登録するパスワードの入力要求を送信する。携帯電話30では、通信部38がこのパスワード入力要求を受信する。
次に、オーナーOは、携帯電話30に、登録するパスワードPWを入力する(ステップS104)。そして、携帯電話30は、RFタグ発行サーバ40に対して、このパスワードPWを送信する(ステップS105)。具体的には、携帯電話30では、CPU39が、オーナーOが入力部31を操作して入力したパスワードPWを、通信部38を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する。RFタグ発行サーバ40では、通信部41がこのパスワードPWを受信する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、店舗識別情報IDSを生成する(ステップS106)。そして、RFタグ発行サーバ40は、この店舗識別情報IDSを携帯電話30に対して送信する。具体的には、CPU42は、店舗識別情報IDSを生成し、通信部41を介して携帯電話30に対して送信する。携帯電話30では、通信部38がこの店舗識別情報IDSを受信し、メモリ37がこの店舗識別情報IDSを記憶する。
以上で、このシーケンスは終了する。
次に、RFタグ発行システム3におけるRFタグの発行について説明する。
図8は、RFタグ発行システム3におけるRFタグの発行の一動作例を表すものである。このRFタグの発行処理では、まず、携帯電話30は、オーナーOの操作に基づき、書籍10に印刷されたバーコード11から商品識別情報IDCを取得し、店舗識別情報IDSとともにRFタグ発行サーバ40に対して送信する。そして、RFタグ発行サーバ40は、RFタグ情報INFを生成し、携帯電話30を介して、書籍10に張り付けられたRFタグ20に対してそのRFタグ情報INFを書き込む。以下にその詳細を説明する。
まず、オーナーOは、携帯電話30に対して、バーコード読み取り要求を行う(ステップS1)。そして、携帯電話30は、書籍10に印刷されたバーコード11から商品識別情報IDCを取得する(ステップS2)。具体的には、携帯電話30では、アプリケーションソフトウェアが起動され、CPU39が、オーナーOによる入力部31の操作に基づいてカメラ35を制御し、カメラ35が書籍10に印刷されたバーコード11を撮影する。そして、CPU39は、カメラ35が撮影した画像に基づいて、商品識別情報IDCを取得する。
次に、オーナーOは、携帯電話30に、登録したパスワードPWを入力する(ステップS3)。そして、携帯電話30は、RFタグ発行サーバ40に対して、パスワードPW、商品識別情報IDC、および店舗識別情報IDSを送信する(ステップS4)。具体的には、携帯電話30では、CPU39は、オーナーOが入力部31を操作して入力したパスワードPW、ステップS2において取得した商品識別情報IDC、およびメモリ37に記憶されている店舗識別情報IDSを、通信部38を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する。そして、RFタグ発行サーバ40では、通信部41が、これらのパスワードPW、商品識別情報IDC、および店舗識別情報IDSを受信する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、RFタグ識別情報IDRの読み取り要求を、携帯電話30を介して、書籍10に張り付けられたRFタグ20に対して送信する(ステップS5,S6)。具体的には、まず、RFタグ発行サーバ40において、CPU42が、RFタグ識別情報IDRの読み取り要求を、通信部41を介して携帯電話30に対して送信する。そして、携帯電話30では、通信部38がこのRFタグ識別情報IDRの読み取り要求を受信し、CPU39が、その読み取り要求を、RFタグリーダライタ36を介してRFタグ20に対して送信する。そして、RFタグ20では、通信部21が、携帯電話30から送信された、RFタグ識別情報IDRの読み取り要求を受信する。
次に、RFタグ20は、RFタグ識別情報IDRを、携帯電話30を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する(ステップS7,S8)。具体的には、まず、RFタグ20において、制御部24は、ステップS6において通信部21が受信したRFタグ識別情報IDRの読み取り要求に基づいて、RFタグ識別情報記憶部23に記憶されたRFタグ識別情報IDRを、通信部21を介して携帯電話30に対して送信する。そして、携帯電話30では、RFタグリーダライタ36がこのRFタグ識別情報IDRを受信し、CPU39が、そのRFタグ識別情報IDRを、通信部38を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する。RFタグ発行サーバ40では、通信部41が、携帯電話30から送信されたRFタグ識別情報IDRを受信する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、RFタグ識別情報IDRの検証を行う(ステップS9)。具体的には、CPU42は、ステップS8において通信部41が受信したRFタグ識別情報IDRに基づいて、主記憶部44のRFタグ識別情報データベースDBRを検索することにより、RFタグ20が正規に製造されたものであることを検証する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、RFタグ情報INFを生成する(ステップS10)。具体的には、RFタグ情報生成モジュールMODは、ステップS4において通信部41が受信した商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSに基づいて、RFタグ情報INFを生成する。その際、RFタグ発行サーバ40は、例えば、図示しない商品情報を蓄積したサーバから、商品識別情報IDCに基づいて、その書籍10の詳細情報(書籍名、著者名、出版社名、あらすじなど)を取得し、これらの情報も併せてRFタグ情報INFを生成するようにしてもよい。
次に、RFタグ発行サーバ40は、書き込み準備完了通知を携帯電話30に対して送信する(ステップS11)。具体的には、CPU42は、ステップS4においてRFタグ情報INFが生成され、書き込み準備が完了した旨の通知を、通信部41を介して携帯電話30に対して送信する。そして、携帯電話30では、通信部38が、この書き込み準備完了通知を受信し、表示部32にこれを表示することにより、オーナーOに、書き込み準備が完了したことを知らせる。
次に、オーナーOは、携帯電話30に対して、RFタグ発行要求を行う(ステップS21)。そして、携帯電話30は、RFタグ発行サーバ40に対して、RFタグ発行要求を送信する(ステップS22)。具体的には、携帯電話30では、CPU39が、オーナーOによる入力部31の操作に基づいて、RFタグ発行要求を、通信部38を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する。そして、RFタグ発行サーバ40では、通信部41がこのRFタグ発行要求を受信する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、RFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwを、携帯電話30を介して、書籍10に張り付けられたRFタグ20に対して送信する(ステップS23,S24)。具体的には、まず、RFタグ発行サーバ40において、CPU42は、ステップS10において生成したRFタグ情報INFを、書き込み用の鍵情報Kwとともに、通信部41を介して携帯電話30に対して送信する。携帯電話30では、通信部38が、このRFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwを受信し、CPU39が、これらの情報を、RFタグリーダライタ36を介してRFタグ20に対して送信する。そして、RFタグ20では、通信部21が、携帯電話30から送信された、RFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwを受信する。
次に、RFタグ20は、RFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwの書き込み処理を行う(ステップS25)。具体的には、制御部24は、ステップS24において通信部21が受信したRFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwを、メモリ22に対して書き込む。
次に、RFタグ20は、ステップS25における書き込み処理の結果を、携帯電話30を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する(ステップS26,S27)。具体的には、まず、RFタグ20において、制御部24は、ステップS25における書き込み処理結果を、通信部21を介して携帯電話30に対して送信する。携帯電話30では、RFタグリーダライタ36がこの書き込み処理結果を受信し、CPU39が、この書き込み処理結果を、通信部38を介してRFタグ発行サーバ40に対して送信する。そして、RFタグ発行サーバ40では、通信部41が、携帯電話30から送信された書き込み処理結果を受信する。
次に、RFタグ発行サーバ40は、書き込み完了通知を携帯電話30に対して送信する(ステップS28)。そして、携帯電話30は、書き込み完了表示を行う(ステップS29)。具体的には、まず、RFタグ発行サーバ40において、CPU42は、ステップS27において通信部41が受信した書き込み処理結果に基づいて、書き込み完了を判断し、その完了通知を、通信部41を介して携帯電話30に対して送信する。そして、携帯電話30では、通信部38が、この書き込み完了通知を受信する。そして、CPU39は、書き込みが完了した旨を表示部32に表示する。
以上で、このシーケンスは終了する。
このように、RFタグ発行システム3では、書籍10に印刷されているバーコード11に基づいてRFタグ情報INFを生成するようにしたので、店舗SのオーナーOや店員等は、その書籍10に対応するRFタグ情報INFを効率よく準備することができる。すなわち、例えば、バーコード11を用いない場合には、例えば書籍のデータベースなどで作業者自らが書籍10を検索し、その検索結果に基づいてRFタグ情報INFを生成するため、検索などに手間がかかってしまう。一方、RFタグ発行システム3では、バーコード11から商品識別情報IDCを取得し、これに基づいてRFタグ情報INFを生成するため、効率よく作業を行うことができる。
また、RFタグ発行システム3では、書籍10に印刷されているバーコード11に基づいてRFタグ情報INFを生成し、その場でRFタグ20に対してこのRFタグ情報INFを書き込むようにしたので、書籍10ごとに独立して処理が行われるため、書籍10とは異なる書籍に係るRFタグ情報INFがRFタグ20に書き込まれるおそれを低減することができる。
さらに、RFタグ発行システム3では、情報を書き込む前のRFタグ20をあらかじめ商品に張り付けておき、その後にバーコード11に基づいて生成したRFタグ情報INFをその張り付けられたRFタグ20に書き込むようにしたので、間違ったRFタグ20が書籍10に張り付けられるおそれを低減することができる。すなわち、例えば、RFタグ情報INFをRFタグ20に書き込んだ後に書籍10に張り付ける場合には、他の書籍に係るRFタグ20を張り付けるなど、張り付け間違えが生じるおそれがある。一方、RFタグ発行システム3では、商品に張り付けられたRFタグ20に対してRFタグ情報INFを書き込むようにしたので、この張り付け間違えが生じることがない。
また、RFタグ発行システム3では、RFタグ20を使用するようにしたので、様々な情報を書き込むことができる。特に、RFタグ20に店舗識別情報IDSを書き込むようにしたので、その書籍10を店舗ごとに管理することが可能となる。具体的には、例えば、以下に示すように、店舗レベルでのアフィリエイトが可能となる。
(販売システム5の詳細動作)
次に、販売システム5の詳細動作について説明する。
図9は、販売システム5の一動作例を表すものである。販売システム5では、まず、携帯電話50は、店舗Sにおいて、顧客Pの操作に基づいて、書籍10に張り付けられたRFタグ20からRFタグ情報INFを取得し、このRFタグ情報INFをアフィリエイトサーバ70に対して送信する。アフィリエイトサーバ70は、その書籍10を取り扱う電子モールMの情報の一覧を携帯電話50に対して送信する。そして、アフィリエイトサーバ70は、顧客Pが書籍10を購入する際に、店舗Sに対して報酬を支払う処理を行う。以下にその詳細を説明する。
まず、顧客Pは、店舗Sにおいて、携帯電話50に対して、RFタグ読み取り要求を行う(ステップS31)。そして、携帯電話50は、書籍10に張り付けられたRFタグ20からRFタグ情報INFを取得する(ステップS32)。具体的には、携帯電話50では、アプリケーションソフトウェアが起動され、CPU59が、顧客Pによる入力部51の操作に基づいてRFタグリーダライタ56を制御し、RFタグ20に対してRFタグ情報INFを要求する。RFタグ20では、制御部24は、携帯電話50から送信された要求に基づき、メモリ22からRFタグ情報INFを読み出し、そのRFタグ情報INFを、通信部21を介して携帯電話50に対して送信する。そして、携帯電話50では、RFタグリーダライタ56が、このRFタグ情報INFを受信する。
次に、顧客Pは、携帯電話50に対して、書籍10を取り扱っている店舗のリストを要求する(ステップS33)。そして、携帯電話50は、この要求に基づいて、RFタグ情報INFをアフィリエイトサーバ70に対して送信する(ステップS34)。具体的には、携帯電話50では、CPU59が、顧客Pによる入力部51の操作に基づいて、ステップS32においてRFタグリーダライタ56が受信したRFタグ情報INFを、通信部58を介してアフィリエイトサーバ70に対して送信する。そして、アフィリエイトサーバ70では、通信部71が、このRFタグ情報INFを受信する。
次に、アフィリエイトサーバ70は、アフィリエイト識別情報IDAを生成する(ステップS35)。具体的には、CPU72は、アフィリエイト処理を識別するためのアフィリエイト識別情報IDAを生成する。そして、CPU72は、ステップS34において通信部71が受信したRFタグ情報INFに含まれる商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSを、このアフィリエイト識別情報IDAと関連づけて、主記憶部74に記憶する。
次に、アフィリエイトサーバ70は、複数の電子モールサーバ60に対して、商品識別情報IDCを送信する(ステップS36)。具体的には、CPU72は、ステップS35において通信部71が受信した商品識別情報IDCを、主記憶部74の電子モールデータベースDBMに登録されている複数の電子モールサーバ60に対して送信する。
次に、各電子モールサーバ60は、書籍10の価格、在庫、その商品の購入ページのURLなどの販売情報ISを取得する(ステップS37)。具体的には、各電子モールサーバ60は、アフィリエイトサーバ70から送信された商品識別情報IDCに基づいて、書籍10を特定し、その販売情報ISを取得する。そして、各電子モールサーバ60は、この販売情報ISを、アフィリエイトサーバ70に対して送信する(ステップS38)。アフィリエイトサーバ70では、通信部71は、各電子モールサーバ60から送信された販売情報ISを受信する。
次に、アフィリエイトサーバ70は、店舗リストLを生成する(ステップS39)。具体的には、CPU72は、ステップS38において通信部71が受信した複数の電子モールサーバ60からの販売情報ISに基づいて、書籍10を扱っている電子モールMの店舗リストLを生成する。この例では、店舗リストLは、各電子モールMにおけるその商品の価格や在庫などの情報をも含んでいる。
次に、アフィリエイトサーバ70は、店舗リストLを携帯電話50に対して送信する(ステップS40)。具体的には、CPU72は、ステップS39において生成した店舗リストLを、通信部71を介して携帯電話50に対して送信する。また、例えば、CPU72は、商品識別情報IDCに基づいて、その書籍10の詳細情報(書籍名、著者名、出版社名、あらすじなど)を取得し、これらの情報を店舗リストLとともに携帯電話50に対して送信してもよい。携帯電話50では、通信部58がこの店舗リストLを受信する。
次に、携帯電話50は、店舗リストLを表示する(ステップS41)。具体的には、CPU59は、ステップS40において通信部58が受信した店舗リストLを、表示部52に表示する。
図10は、表示部52における店舗リストLの表示例を表すものである。図10に示したように、表示部52は、書籍10を取り扱っている電子モール(書店)を、在庫情報と価格情報とともにリスト表示する。
次に、顧客Pは、携帯電話50に対して店舗選択の指示を行う(ステップS51)。そして、携帯電話50は、店舗選択指示をアフィリエイトサーバ70に対して送信する(ステップS52)。具体的には、まず、顧客Pが、図10に示した店舗リストLの表示画面に基づいて、書籍10を購入したい店舗の選択を行う。携帯電話50では、CPU59は、顧客Pによる入力部31の操作に基づき、店舗選択指示を、通信部58を介してアフィリエイトサーバ70に対して送信する。アフィリエイトサーバ70では、通信部71がこの店舗選択指示を受信する。
次に、アフィリエイトサーバ70は、商品購入ページのURLおよびアフィリエイト識別情報IDAを携帯電話50に対して送信する(ステップS53)。そして、携帯電話50は、これらの情報を、選択された店舗に対応する電子モールサーバ60Aに対してリダイレクトする(ステップS54)。具体的には、CPU72は、ステップS52において通信部71が受信した店舗選択指示、およびステップS38において通信部71が受信した販売情報ISに基づいて、選択された店舗(この例では電子モールサーバ60A)における、商品購入ページのURLを取得する。そして、CPU72は、この商品購入ページのURLを、アフィリエイト識別情報IDAとともに、通信部71を介して携帯電話50に対して送信する。携帯電話54では、通信部58が、商品購入ページのURLおよびアフィリエイト識別情報IDAを受信する。そして、CPU59は、電子モールサーバ60Aに対して、その商品購入ページを要求するとともに、アフィリエイト識別情報IDAを送信する。
次に、電子モールサーバ60Aは、アフィリエイト識別情報IDAを確認する(ステップS55)。これにより、電子モールサーバ60Aは、アフィリエイトサーバ70を介した販売であることを認識することができる。
次に、電子モールサーバ60Aは、商品購入ページを携帯電話50に対して送信する(ステップS56)。携帯電話50では、通信部58がこの商品購入ページを受信する。
次に、携帯電話50は、その商品購入ページを表示する(ステップS57)。具体的には、CPU59は、ステップS56において通信部58が受信した商品購入ページを、例えば図11に示したように、表示部52に表示する。
電子モールサーバ60Aは、ステップS56において、商品購入ページを携帯電話50に送信した後に、このアフィリエイトに対する報酬支払要求を、アフィリエイト識別情報IDAとともにアフィリエイトサーバ70に対して送信する(ステップS58)。そして、アフィリエイトサーバ70では、通信部71がこの報酬支払要求およびアフィリエイト識別情報IDAを受信する。
次に、アフィリエイトサーバ70は、店舗Sに対してアフィリエイトの報酬を支払う処理を行う(ステップS59)。具体的には、CPU72は、ステップS58において通信部71が受信した報酬支払要求およびアフィリエイト識別情報IDAに基づいて、主記憶部74において記憶されている、アフィリエイト識別情報IDAに関連づけられた店舗識別情報IDS(店舗S)を取得する。そして、CPU72は、店舗Sに対して報酬の支払い処理を行う。
以上で、このシーケンスは終了する。
このように、電子商取引システム1では、RFタグ20に店舗識別情報IDSを書き込むようにしたので、例えば、顧客Pが他の店舗で書籍10を購入する場合でも、その購入の契機を与えた店舗Sに対して報酬の支払いを行うことができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、商品に印刷されているバーコードに基づいてRFタグ情報を生成するようにしたので、その商品に対応するRFタグ情報を効率よく準備することができる。
また、本実施の形態では、商品に印刷されているバーコードに基づいてRFタグ情報を生成し、その場でRFタグに対してこのRFタグ情報を書き込むようにしたので、商品ごとに独立して処理を行うことができるため、異なる商品に係るRFタグ情報がRFタグに書き込まれるおそれを低減することができる。
また、本実施の形態では、情報を書き込む前のRFタグをあらかじめ商品に張り付けておき、その後にバーコードに基づいて生成したRFタグ情報をそのRFタグに書き込むようにしたので、間違ったRFタグが商品に張り付けられるおそれを低減することができる。
また、本実施の形態では、RFタグに店舗識別情報を書き込むようにしたので、例えば、顧客が他の店舗で商品を購入する場合でも、その購入の契機を与えた店舗に対して報酬の支払いを行うことができる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、RFタグを発行する際、図8に示したように、RFタグ発行サーバ40は、商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSと、RFタグ識別情報IDRとを、携帯電話30から別々に取得したが(ステップS4,S8)、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図12に示したように、商品識別情報IDC、店舗識別情報IDS、およびRFタグ識別情報IDRを、同時に取得してもよい(ステップS8A)。また、上記実施の形態では、図8に示したように、RFタグ発行サーバ40は、オーナーOによるRFタグ発行要求(ステップS21)に基づいてRFタグを発行したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図12に示したように、オーナーOによるRFタグ発行要求を必要とすることなくRFタグを発行してもよい。
[変形例1−2]
上記実施の形態では、RFタグ情報INFは、商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSを含むものとしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えばRFタグ情報INFには店舗識別情報IDSは含まず、RFタグ発行サーバがこの店舗識別情報IDSを記憶するようにしてもよい。以下に、その詳細を説明する。なお、上記実施の形態に係る電子商取引システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図13は、この変形例に係るRFタグ20Bの一構成例を表すものである。RFタグ20Bは、メモリ22Bを有している。メモリ22Bは、RFタグ情報INFを記憶するものである。このRFタグ情報INFは、上記実施の形態に係るRFタグ情報INF(図2)とは異なり、店舗識別情報IDSを含まないものである。
図14は、この変形例に係るRFタグ発行サーバ40Bの一構成例を表すものである。RFタグ発行サーバ40Bは、主記憶部44Bを有している。主記憶部44Bは、RFタグ識別情報データベースDBRに加え、RFタグ識別情報IDRおよび店舗識別情報IDSを記憶している。このRFタグ識別情報IDRおよび店舗識別情報IDSは、互いに関連づけて記憶されている。
ここで、RFタグ発行サーバ40は、本開示における「サーバ」の一具体例に対応する。通信部71は、本開示における「第1の受信部」および「第2の受信部」の一具体例に対応する。
図15は、本変形例におけるRFタグ発行システムでのRFタグの発行の一動作例を表すものである。図15では、上記実施の形態に係るRFタグ発行システム3の場合(図8)に対して、ステップS15が追加されるとともに、ステップS10がステップS10Bに変更されている。
ステップS15では、RFタグ発行サーバ40Bは、RFタグ識別情報IDRと、店舗識別情報IDSとを関連付けて登録する。具体的には、CPU42は、ステップS8において通信部41が受信したRFタグ識別情報IDRと、ステップS4において通信部41が受信した店舗識別情報IDSとを関連づけて、主記憶部44Bに記憶する。
次に、ステップS10Bにおいて、RFタグ発行サーバ40Bは、RFタグ情報INFを生成する。具体的には、CPU42は、ステップS4において通信部41が受信した商品識別情報IDCに基づいて、RFタグ情報INFを生成する。すなわち、RFタグ情報INFは、店舗識別情報IDSを含まないものである。
図16は、本変形例における販売システムの一動作例を表すものである。図16では、上記実施の形態に係るRFタグ発行システム3の場合(図8)に対して、ステップS45,S46が追加されるとともに、ステップS32がステップS32Bに変更され、ステップS34がステップS34Bに変更されている。
ステップS32Bでは、携帯電話50は、書籍10に張り付けられたRFタグ20から、RFタグ情報INFおよびRFタグ識別情報IDRを取得する。
ステップS34Bでは、携帯電話50は、RFタグ情報INFおよびRFタグ識別情報IDRを、アフィリエイトサーバ70に対して送信する。
ステップS45では、アフィリエイトサーバ70は、RFタグ識別情報IDRを、RFタグ発行サーバ40Bに対して送信する。具体的には、CPU72は、ステップS34Bにおいて通信部71が受信したRFタグ識別情報IDRを、通信部71を介してRFタグ発行サーバ40Bに対して送信する。そして、RFタグ発行サーバ40Bでは、通信部41がこのRFタグ識別情報IDRを受信する。
次に、ステップS46において、RFタグ発行サーバ40Bは、店舗識別情報IDSを、アフィリエイトサーバ70に対して送信する。具体的には、CPU42は、主記憶部44Bにおいて互いに関連づけて記憶されたRFタグ識別情報IDRに基づいて、ステップS45において通信部41が受信したRFタグ識別情報IDRに対応する店舗識別情報IDSを取得する。そして、CPU42は、その店舗識別情報IDSを、通信部41を介してアフィリエイトサーバ70に対して送信する。アフィリエイトサーバ70では、通信部71がこの店舗識別情報IDSを受信する。
このように、本変形例では、RFタグ発行サーバ40Bが、RFタグ識別情報IDRと店舗識別情報IDSとを関連づけて登録したので、RFタグ情報INFに店舗識別情報IDSが含まれていなくても、RFタグ識別情報IDRに基づいて、店舗識別情報IDSを取得することができ、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、この例では、RFタグ発行サーバ40Bが、RFタグ識別情報IDRと店舗識別情報IDSとを関連づけて登録したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、RFタグ識別情報IDRと店舗識別情報IDSとを関連づけて登録する専用のサーバを別に設けて、RFタグ発行40Bおよびアフィリエイトサーバ70がこの専用のサーバとこれらのデータのやり取りを行うようにしてもよい。
[変形例1−3]
上記実施の形態では、RFタグ発行サーバ40がRFタグ情報INFを生成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、携帯電話30がこのRFタグ情報INFを生成してもよい。以下にその詳細を説明する。
図17は、本変形例に係る電子商取引システム1Cの一構成例を表すものである。電子商取引システム1Cは、RFタグ発行システム3Cを備えている。RFタグ発行システム3Cは、携帯電話30Cを有している。携帯電話30Cは、バーコード11に基づいて、RFタグ情報INFを生成し、そのRFタグ情報INFをRFタグ20に対して書き込むことによりRFタグを発行するものである。
図18は、携帯電話30Cの一構成例を表すものである。携帯電話30Cは、CPU39Cを有している。CPU39Cは、携帯電話30Cの各ブロックを制御するとともに、RFタグ情報生成モジュールMODを実行する機能を有している。このRFタグ情報生成モジュールMODは、上記実施の形態に係るRFタグ発行サーバ40のCPU42が実行するものと同様のものであり、商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSに基づいてRFタグ情報INFを生成するものである。
図19は、本変形例に係るRFタグ発行システム3CにおけるRFタグの発行の一動作例を表すものである。
まず、オーナーOは、携帯電話30Cに対して、バーコード読み取り要求を行う(ステップS1)。そして、携帯電話30Cは、書籍10に印刷されたバーコード11から商品識別情報IDCを取得する(ステップS2)。これらのステップは、上記実施の形態に係る電子商取引システム1の場合(図8のステップS1,S2)と同様である。
次に、携帯電話30Cは、RFタグ情報INFを生成する(ステップS10C)。具体的には、RFタグ情報生成モジュールMODは、ステップS2において通信部38が受信した商品識別情報IDC、および、メモリ37が記憶している店舗識別情報IDSに基づいて、RFタグ情報INFを生成する。
次に、携帯電話30Cは、RFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwを、書籍10に張り付けられたRFタグ20に対して送信する(ステップS24)。RFタグ20は、RFタグ情報INFおよび書き込み用の鍵情報Kwの書き込み処理を行う(ステップS25)。次に、RFタグ20は、ステップS25における書き込み処理の結果を、携帯電話30Cに対して送信する(ステップS26)。そして、携帯電話30は、書き込み完了表示を行う(ステップS29)。これらのステップは、上記実施の形態に係る電子商取引システム1の場合(図8のステップS24〜S26,S29)と同様である。
次に、RFタグの発行に引き続いて、書き換え禁止処理を行う場合の例を説明する。この書き換え禁止処理は、RFタグ20に書き込まれたRFタグ情報INFが書き換えられないようにするためのものである。
オーナーOは、携帯電話30Cに対して、書き換え禁止処理要求を行う(ステップS61)。そして、携帯電話30Cは、書き換え禁止処理要求をRFタグ20に対して送信する(ステップS62)。具体的には、携帯電話30Cでは、CPU39が、オーナーOからの指示に基づいて、書き換え禁止処理要求を、通信部38を介してRFタグ20に対して送信する。RFタグ20では、通信部21がこの書き換え禁止処理要求を受信する。
次に、RFタグ20は、書き換え禁止処理を行う(ステップS63)。具体的には、制御部24は、メモリ22に対して、RFタグ情報INFが書き換えられないようにするための処理を行う。
次に、RFタグ20は、携帯電話30Cに対して、書き換え禁止処理の完了通知を送信する(ステップS64)。具体的には、制御部24は、書き換え禁止処理の完了通知を、通信部21を介して携帯電話30Cに対して送信する。携帯電話30Cでは、通信部38が、この書き換え禁止処理完了通知を受信する。
次に、携帯電話30Cは、オーナーOに対して、書き換え禁止処理完了通知を行う(ステップS65)。具体的には、CPU39は、書き換え禁止処理が完了した旨を表示部32に表示する。
以上でこのシーケンスは終了する。
なお、本変形例に係る販売システムおよびその動作については、上記実施の形態に係る販売システム5と同様である。
[変形例1−4]
上記実施の形態では、アフィリエイトサーバ70は、電子モールサーバ60Aが顧客Pの携帯電話50に対して商品購入ページを送信したことに基づいて、アフィリエイト報酬を支払うようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、顧客Pが実際に商品を購入したことに基づいてアフィリエイト報酬を支払うようにしてもよい。
[変形例1−5]
上記実施の形態では、書籍10にRFタグ20を張り付けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、図20(A)に示したように、バーコード28が印刷されたRFタグ20Dを張り付けてもよいし、図20(B)に示したように、2次元コード29が印刷されたRFタグ20Eを張り付けてもよい。2次元コード29は、バーコードとは異なり、印刷面内における互いに交差する2つの方向において情報を有するものであり、例えば、QRコード(登録商標)などが使用可能である。
RFタグ20D(図20(A))においては、例えば、バーコード28は、書籍10に印刷されているバーコード11と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、RFタグ20Dのバーコード28や、RFタグ20Eの2次元コード29は、例えば、バーコード11の商品識別情報IDCに加え、店舗識別情報IDSを有するようにしてもよいし、さらに、その書籍10に関する他の情報を有するようにしてもよい。これにより、例えば、顧客Pの携帯電話50がRFタグリーダライタ56を有していない場合であっても、カメラ55を用いてこのバーコード28や2次元コード29から商品識別情報IDCおよび店舗識別情報IDSを取得することにより、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[変形例1−6]
上記実施の形態では、販売用の商品(書籍10)にRFタグ20を張り付けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、レンタル用の商品にRFタグ20を張り付けてもよい。具体的には、例えば、レンタルビデオ店において陳列されているレンタル用のビデオカセットやDVD(登録商標)などにRFタグ20を張り付けてもよい。この場合でも、例えば、顧客Pが、あるレンタルビデオ店において興味を持ったDVDを、同じレンタルビデオチェーンの他の店舗において借りた場合において、そのレンタルの契機を与えた店舗に対して報酬の支払いを行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る広告システム8について説明する。本実施の形態は、上記第1の実施の形態に係るRFタグ発行システム3により発行され、ポスターに張り付けられたRFタグ20を用いて、広告を行うものである。なお、上記第1の実施の形態に係る電子商取引システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[構成例]
図21は、広告システム8の一構成例を表すものである。広告システム8は、広告システム8A,8Bを備えている。
広告システム8Aは、ポスター80と、携帯電話50と、広告サーバ90とを有している。広告システム8Aは、ポスター80を見て興味を持った顧客Pが、携帯電話50を用いて広告サーバ90から広告データADを得るものである。
ポスター80は、この例では、駅Bの掲示板に張り付けられた広告用ポスターである。ポスター80には、図21に示したように、バーコード11が印刷されるとともに、RFタグ20が張り付けられている。バーコード11は、そのポスターの広告を識別するための広告識別情報IDDを有するものである。RFタグ20は、上記第1の実施の形態と同様に、RFタグ情報INFを記憶するとともに、非接触通信により携帯電話50との間でRFタグ情報INFなどのやり取りを行うものである。ここで、RFタグ情報INFは、この例では、広告識別情報IDD、およびその広告が掲示されている駅を識別するための広告掲示者識別情報IDPを含むものである。このRFタグ情報INFは、上記第1の実施の形態の場合と同様に、携帯電話30によってRFタグが発行される際に、RFタグ20に記憶されるものである。すなわち、広告識別情報IDDは、上記第1の実施の形態における商品識別情報IDCに対応するものであり、広告掲示者識別情報IDPは、上記第1の実施の形態における店舗識別情報IDSに対応するものである。なお、この例では、ポスターは駅の掲示板に掲示されているものとしたが、これに限定されるものではなく、どのような場所に掲示されていてもよい。
携帯電話50は、ポスター80に興味を持った顧客Pが使用する端末であり、その構成は、図5に示したものと同様である。
広告サーバ90は、顧客P(携帯電話50)などから供給された広告識別情報IDDに基づいて、携帯電話50などに対して広告データADを供給するとともに、駅Bの運営業者に対して報酬を支払う処理(アフィリエイト処理)を行う機能を有している。
図22は、広告サーバ90の一構成例を表すものである。広告サーバ90は、通信部91と、CPU92と、メモリ93と、主記憶部94とを有している。
通信部91は、図示しないインターネットおよび携帯電話の基地局を介して、携帯電話50との間で通信するためのネットワークインタフェースである。CPU92は、アフィリエイト処理を行うものである。メモリ93は、CPU92が処理を行う際の一時的な情報を記憶するものである。
主記憶部94は、CPU92が処理を行うためのプログラムが格納されているものである。また、主記憶部94は、携帯電話50などに送信する広告データADを記憶した広告データベースDBDを有している。ここで、広告データベースDBDは、この例では、広告データADそのものを有するものとしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、広告データADを配信するサーバのURLを有するものであってもよい。この場合、広告サーバ90は、携帯電話50からの要求に応じて、広告データADを配信するサーバのURLを送信し、携帯電話50は、このURLに基づいて、その広告データADの配信を受けることができる。さらに、主記憶部94は、顧客Pを識別するためのユーザ識別情報IDUと、広告識別情報IDDと、広告掲示者識別情報IDPとを関連づけて記憶する機能も有している。このユーザ識別情報IDUは、広告システム8において、あらかじめユーザ登録を行う際に広告サーバ90により発行されるものである。
広告システム8Bは、録画再生装置110と、表示装置100と、広告サーバ90とを有している。広告システム8Bは、この例では、顧客Pが、家庭において、広告システム8Aによって広告サーバ90に蓄積された広告識別情報IDDなどに基づいて、広告データADを視聴するものである。
録画再生装置110は、映像を録画し、あるいはその録画した映像を再生するものである。
図23は、録画再生装置110の一構成例を表すものである。録画再生機器110は、通信部111と、インターフェース部112と、チューナ部113と、主記憶部114と、ドライブ115と、入力部116と、CPU117と、メモリ118とを有している。通信部111は、図示しないインターネットを介して、広告サーバ90との間で通信するためのネットワークインタフェースである。インターフェース部112は、表示装置100とのインターフェースであり、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)などが適用可能である。チューナ部113は、テレビジョン放送を受信するものである。主記憶部114は、チューナ部113が受信したテレビジョン放送を記憶するものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)が使用可能である。ドライブ115は、図示しない外部記憶媒体を駆動するためのものである。外部記憶媒体としては、例えば、Blu-ray Disc(登録商標)などが使用可能である。入力部116は、顧客Pが情報を入力するための入力インターフェースである。CPU117は、これらのブロックを制御するものである。メモリ118は、CPU117が処理を行う際の一時的な情報を記憶するものである。
表示装置100は、映像を表示するものであり、この例では、テレビジョン受像機である。また、表示装置100は、録画再生装置110と接続され、録画再生機器110から供給された映像信号に基づいて、映像を表示することができるようになっている。
ここで、ポスター80は、本開示における「広告媒体」の一具体例に対応する。広告識別情報IDDは、本開示における「広告対象情報」の一具体例に対応する。広告掲示者識別情報IDPは、本開示における「業者識別情報」の一具体例に対応する。録画再生装置110は、本開示における「顧客端末」の一具体例に対応する。広告サーバ90は、本開示における「広告サーバ」の一具体例に対応する。通信部91は、本開示における「第1の受信部」の一具体例に対応する。CPU92は、本開示における「処理部」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
次に、広告システム8A,8Bの詳細動作について説明する。
(広告システム8Aの詳細動作)
図24は、広告システム8Aの一動作例を表すものである。広告システム8Aでは、まず、駅Bにおいて、顧客Pの操作に基づいて、ポスター80に張り付けられたRFタグ20からRFタグ情報INFを取得し、このRFタグ情報INFを広告サーバ90に対して送信する。そして、広告サーバ90は、そのポスター80に係る広告データADを、携帯電話50に対して送信する。以下に、その詳細を説明する。
まず、顧客Pは、駅Bにおいて、携帯電話50に対して、RFタグ読み取り要求を行う(ステップS71)。そして、携帯電話50は、ポスター80に張り付けられたRFタグ20からRFタグ情報INFを取得する(ステップS72)。具体的には、携帯電話50では、アプリケーションソフトウェアが起動され、CPU59が、顧客Pによる入力部51の操作に基づいてRFタグリーダライタ56を制御し、RFタグ20に対してRFタグ情報INFを要求する。RFタグ20では、制御部24は、携帯電話50から送信された要求に基づき、メモリ22からRFタグ情報INFを読み出し、そのRFタグ情報INFを、通信部21を介して携帯電話50に対して送信する。そして、携帯電話50では、RFタグリーダライタ56がこのRFタグ情報INFを受信する。
次に、顧客Pは、携帯電話50に対して、ポスター80に係る広告データADの表示要求を行う(ステップS73)。そして、携帯電話50は、この要求に基づいて、ユーザ識別情報IDUおよびRFタグ情報INFを、広告サーバ90に対して送信する(ステップS74)。具体的には、携帯電話50では、CPU59が、顧客Pの操作に基づいて、ステップS72においてRFタグリーダライタ56が受信したRFタグ情報INFを、ユーザ識別情報IDUとともに、通信部58を介して広告サーバ90に対して送信する。そして、広告サーバ90では、通信部91がこのユーザ識別情報IDUおよびRFタグ情報INFを受信する。
次に、広告サーバ90は、ユーザ識別情報IDU、広告識別情報IDD、および広告掲示者識別情報IDPを関連付けて記憶する(ステップS75)。具体的には、CPU92は、ステップS74において受信部91が受信したユーザ識別情報IDUと、RFタグ情報INFに含まれる広告識別情報IDDおよび広告掲示者識別情報IDPとを関連づけて、主記憶部94に記憶する。
次に、広告サーバ90は、広告データADを携帯電話50に対して送信する(ステップS76)。具体的には、CPU92は、ステップS74において受信部91が受信した広告識別情報IDDに基づいて、主記憶部94の広告データベースDBDを検索し、その広告識別情報IDDに対応する広告データAD(例えばその商品のホームページのデータ)を取得する。そして、CPU92は、その取得した広告データADを、通信部91を介して携帯電話50に対して送信する。携帯電話50では、通信部58が、この広告データADを受信する。
このとき、広告サーバ90は、この広告データADに加えて、他の広告情報をも送信するようにしてもよい。他の広告情報としては、例えば、この広告データADに係る商品を取り扱っている店舗の情報であってもよい。この場合、広告サーバ90は、広告識別情報IDDによりその商品を特定し、図示しない店舗のデータベースを用いて検索することにより、この店舗情報を得ることができる。また、他の広告情報は、例えば、顧客Pの現在の所在地の周辺における店舗の情報であってもよい。この場合、広告サーバ90は、広告識別情報IDDによりその商品を特定するとともに、広告掲示者識別情報IDPに基づいて所在地(駅B)を特定することにより、図示しない店舗のデータベースを用いて検索することにより、この店舗情報を得ることができる。
次に、携帯電話50は、広告データADを表示する(ステップS77)。具体的には、CPU59は、ステップS76において通信部58が受信した広告データADを、表示部52に表示する。
以上で、このシーケンスは終了する。
顧客Pは、このように、駅や街角に掲示された様々なポスターを見て興味を持つと、携帯電話50を操作して、そのポスターからRFタグ情報INFを取得し、そのRFタグ情報INFを広告サーバ90に送信する。このようにして、広告サーバ90には、顧客Pに対応するユーザ識別情報IDUと関連づけられた、多くのRFタグ情報INFが蓄積される。
(広告システム8Bの詳細動作)
次に、このようにして広告サーバ90に蓄積されたRFタグ情報INFに基づく、広告システム8Bの詳細動作について説明する。
図25は、広告システム8Bの一動作例を表すものである。広告システム8Bでは、まず、顧客Pからの要求に応じて、広告サーバ90に蓄積されたRFタグ情報INFに基づいて、広告データリストを生成し、録画再生装置110に対して送信する。そして、広告サーバ90は、録画再生装置110において選択された広告データADを、録画再生装置110に対して送信する。以下に、その詳細を説明する。
まず、顧客Pは、録画再生装置110において、ユーザ識別情報IDUを入力する(ステップS81)。そして、録画再生装置110は、広告サーバ90に対して、ユーザ識別情報IDUを送信する(ステップS82)。具体的には、録画再生装置110では、CPU117は、オーナーOが入力部31を操作して入力したユーザ識別情報IDUを、通信部111を介して広告サーバ90に対して送信する。そして、広告サーバ90では、通信部91がこのユーザ識別情報IDUを受信する。
次に、広告サーバ90は、広告データリストLADを生成する(ステップS83)。具体的には、CPU92は、ステップS82において通信部91が受信したユーザ識別情報IDUに基づいて、主記憶部94に記憶された、ユーザ識別情報IDUに関連づけられた複数の広告識別情報IDDを取得する。そして、CPU92は、その取得した複数の広告識別情報IDDに基づいて、広告データベースDBDを検索することにより、複数の広告データADを取得し、その広告データリストLADを生成する。
ここで、広告データADは、広告システム8Aの場合(図24)における広告データADと同じものであってもよいし、異なったものであってもよい。例えば、広告システム8Aでは、広告データADをホームページのデータとし、一方、この広告システム8Bでは、広告データADを動画データとすることが可能である。
次に、広告サーバ90は、広告データリストLADを録画再生装置110に対して送信する(ステップS84)。具体的には、CPU92は、ステップS83において生成した広告データリストLADを、通信部91を介して録画再生装置110に対して送信する。録画再生装置110では、通信部111がこの広告データリストLADを受信する。
次に、録画再生装置110は、広告データリストLADを表示する(ステップS85)。具体的には、CPU117は、ステップS84において通信部111が受信した広告データリストLADを、インターフェース部112を介して表示装置100に対して送信し、表示装置100がその広告データリストLADを表示する。
次に、顧客Pは、録画再生装置110に対して広告データADの選択指示を行う(ステップS86)。そして、録画再生装置110は、広告データ選択指示を広告サーバ90に対して送信する(ステップS87)。具体的には、まず、顧客Pが、表示装置100に表示された広告データリストLADに基づいて、視聴したい広告データADの選択を行う。録画再生装置110では、CPU117は、顧客Pによる入力部116の操作に基づき、この広告データ選択指示を、通信部111を介して広告サーバ90に対して送信する。広告サーバ90では、通信部91がこの広告データ選択指示を受信する。
次に、広告サーバ88は、録画再生装置110に対して広告データADを送信する(ステップS88)。具体的には、CPU92は、ステップS87において通信部91が受信した広告データ選択指示に基づいて、主記憶部94の広告データベースDBDを検索し、広告データAD(例えば動画データ)を取得する。そして、CPU92は、その取得した広告データADを、通信部91を介して録画再生装置110に対して送信する。録画再生装置110では、通信部111が、広告サーバ90から送信された広告データADを受信する。
次に、録画再生装置110は、広告データADを表示する(ステップS89)。具体的には、CPU117は、ステップS88において通信部111が受信した広告データADを、インターフェース部112を介して表示装置100に送信する。そして、表示装置100は、この広告データADを表示する。
次に、広告サーバ90は、駅Bの運営業者に対してアフィリエイトの報酬を支払う処理を行う(ステップS90)。具体的には、CPU92は、ステップS87において通信部91が受信した広告データ選択指示(広告識別情報IDD)に基づいて、主記憶部94に記憶されている、広告識別情報IDDに関連づけられた広告掲示者識別情報IDP(駅B)を取得する。そして、CPU92は、駅Bの運営業者に対して報酬の支払い処理を行う。
以上で、このシーケンスは終了する。
[効果]
以上のように本実施の形態では、広告用のポスターに広告識別情報と広告掲示者識別情報を記憶したRFタグを張り付けるようにしたので、顧客がそのポスターに係る商品に興味を持った際に、その広告の掲示者に対して報酬の支払いを行うことができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
[変形例2−1]
上記実施の形態では、RFタグ情報は、広告識別情報IDDおよび広告掲示者識別情報IDPを含むものとしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、上記第1の実施の形態の変形例1−2の場合と同様に、RFタグ情報には広告掲示者識別情報IDPは含まず、RFタグ発行サーバがこの広告掲示者識別情報IDPを記憶するようにしてもよい。
[変形例2−2]
上記実施の形態では、広告サーバ90が録画再生装置110に対して広告データリストおよび広告データを送信したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、家庭用ゲーム機や、パーソナルコンピュータに送信してもよく、あるいは、表示装置100に対して直接送信してもよい。また、これらの据置型の電子機器に限定されるものではなく、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯型電子機器に送信してもよい。
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、顧客Pは携帯電話50を用いて、RFタグ20からRFタグ情報INFを取得したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)を用いてRFタグ情報INFを取得してもよい。