JP2015212290A - 鎖陽化学成分の植物エストロゲンとしての新用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する疾病である、更年期症候群・骨粗鬆症・退行性骨粗鬆症・心脳血管疾病・乳癌の予防又は治療に使用する植物エストロゲンの提供。
【解決手段】伝統的漢方薬である鎖陽(Cynomorium songaricum Rupr.)、鎖陽抽出物、特に鎖陽中のクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンの組み合わせからなる植物エストロゲン。
【選択図】なし

Description

本発明は伝統的漢方薬である鎖陽の中のいくつかの化学成分の新用途に関し、特に、鎖陽中のフラボノイド類化合物及びアントラセン・キノン類化合物の植物エストロゲンとしての新用途に関する。
鎖陽(Herba Cynomorii)は、鎖陽科植物である鎖陽(Cynomorium songaricum Rupr.)の乾燥肉質茎である。鎖陽は味が甘く、温質で、特に肝臓・腎臓・大腸に対して働きがよく、極めて珍しい砂漠天然植物の一種である。腎臓を補い、精血を改善し、腸を潤い便通をよくする効果を持ち、主にインポテンツ・夢精・足腰のだるさ・便秘・貧血・血尿・神経衰弱などの疾病を治す。鎖陽の化学成分研究が示すように、鎖陽はフラボノイド類・トリテルペン類・糖とグリコシド類・タンニン・ステロイド類・揮発性成分・有機酸・アミノ酸・無機元素やイオンなどの成分を含む。その中、フラボノイド類成分は(+)−カテキン・(−)−カテキン・ナリンゲニン−4’−O−グルコピラノシドを含み、ナリンゲニンは配糖体のアグリコンである。
エストロゲンは女性にとって重要な調節ホルモンであり、主に卵巣と胎盤から発生する。エストロゲンは化学構成ではステロイドホルモンに属し、脂溶性を呈し、その標的組織は多く、生殖システム・骨格・心血管などを含む。エストロゲンは主に大きく二つに分類される:ステロイド類エストロゲンと非ステロイド類エストロゲンである。ステロイド類エストロゲンは哺乳動物体内の卵巣分泌の内源性成分であり、現在人体内に発見したステロイド類エストロゲンは三種類ある:エストラジオール、妊婦尿から得られるエストリオール・エストロン。その中でエストラジオールが主であり、且つ活性が最も強い。ステロイド類エストロゲンは生命の維持、性機能の調節、有機体の発育、免疫調節、皮膚病の治療及び生育の面において非常に重要な作用を持っている。非ステロイド類エストロゲンは主にスチルベングリコシド類化合物である。エストロゲンは、細胞内の対応するエストロゲン受容体(ER)との結合を通じて、始動転写など一連の下流反応を引き起こし、生理学的効果を発生させる。非ステロイド類エストロゲンとエストロゲン受容体の親和力はエストラジオールの1/100或いは1/1000である。エストロゲンには、臨床長期使用すると乳癌・子宮内膜の転位成長や発癌性変化などが引き起こされる欠点があるため、人々はエストロゲンに取って代わるものを探し求めてきた。植物エストロゲン(Phytoestrogen、PE)は広範にわたって植物の中に存在する非ステロイド類エストロゲンであり、体内のERと結合することができる。流行疾病研究及び動物実験により、植物エストロゲンが腫瘍の予防、心血管疾病と骨粗鬆症の治療、閉経期症状の改善などの面において良好な予防と治療効果があることが既に実証されている。また、神経系を保護し、かつ上述のような悪影響は発見されていない。そのため、植物エストロゲンは常に天然エストロゲンの代替物として研究されている。PEとエストロゲン受容体の結合能力は、エストロゲンの1/500〜1/1000しかないが、ホルモンの代替療法(HRT)において副作用が少ないため、研究者たちはこれに極めて大きな興味を持っており、PEがHRTにおいて潜在的な医療価値を発揮することを望んできた。
エストロゲンは、有機体の生長、発育、細胞分化及び生殖システムにおいて、広範な生理作用を持っている。エストロゲンは主にERを通じて様々な生物効果を発揮する。ERは二種の亜型、即ちERαとERβを持っており、人体の多くの組織と細胞の中におけるそれらの発現は異なる。両種類の亜型が同一の組織細胞内における発現レベルに差異があり、同種の亜型の異なる組織細胞内における発現レベルにも差異が存在するのである。そのため、いかなるリガンド(配体)でもERαとERβとの相互作用における発現の効果は極めて複雑である。ERαとERβの組織の分布には差異があり、その中で、子宮・乳腺・卵管・膣上皮ではERαの発現を主とし、ERβの発現が微弱である。しかし、卵巣ではERβの発現が優勢を占め、大部分が顆粒細胞に存在し、血管平滑筋細胞ではERβの発現を主とする。
女性は更年期後、卵巣が絶えず衰弱するため、エストロゲンの分泌が減少し、エストロゲンが介する様々な生理過程が全て影響され、心悸・息苦しい・憂慮・うつ・激動しやすい・不眠・記憶力減退などの生理的及び心理的症状を起こす。これらの症状を統括して更年期症候群と呼び、エストロゲン分泌減少の影響による骨粗鬆症を退行性骨粗鬆症と称する。上述のような疾病を治療或いは予防するための一種の有益な方法は、エストロゲンを補充することである。しかし、長年にわたる臨床実践で、エストロゲンを長期服用すると、乳癌の発病が大幅に増加するリスクがあることを発見した。そのため、エストロゲンの活性或いはエストロゲン副作用のない植物エストロゲンを追求し、臨床のための新たな治療選択を提供することは、依然として本領域における技術者たちの期待である。
本発明の目的は、エストロゲンの活性を有し及び/又はエストロゲン副作用のない植物エストロゲンを探し、臨床のための新たな治療選択を提供することである。驚くべきことに、本発明者は、漢方薬材鎖陽の中から抽出した一部の化学成分、例えばフラボノイド類とアントラセン・キノン類化合物は植物エストロゲン活性を確実に持っており、植物エストロゲンとしてエストロゲンの代替治療に用いることができることを発見した。本発明は、上述の発見に基づいて完成したものである。
第一において、本発明は哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気を治療及び/又は予防する薬物調製における鎖陽の用途を提供する。
第二において、本発明は一種の鎖陽抽出物を提供する。前記鎖陽抽出物は、以下の成分から選択される少なくとも一種を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
第三において、本発明は鎖陽から得られる、下記の活性成分から選択される一種又は多種を提供する:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
第四において、本発明は哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気を治療及び/又は予防する薬物調製における鎖陽抽出物の用途を提供する。
第五において、本発明は下記の成分から選択される一種又は多種の組み合わせが、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気を治療及び/又は予防する薬物調製における用途を提供する。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンである。
第六において、本発明は植物エストロゲン薬物調製における鎖陽の用途を提供する。
第七において、本発明は植物エストロゲン薬物調製における鎖陽抽出物の用途を提供する。
第八において、本発明は下記の成分から選択される一種又は多種の組み合わせの、植物エストロゲン薬物調製における用途を提供する。それらの成分とは:ファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンである。
第九において、本発明は哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療及び(或いは)予防に用いる一種の薬物組成物を提供する。前記薬物組成物は、治療又は予防に有効な量の鎖陽抽出物及びいかなる薬学的に許容される賦形剤を含む。
第十において、本発明は哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療及び/又は予防に用いる一種の薬物組成物を提供する。前記薬物組成物は、治療又は予防に有効な量の、少なくとも一種の薬物活性成分及びいかなる薬学的に許容される賦形剤を含む。前記薬物活性成分は下記のものから選択される:ファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
第十一において、本発明は必要のある被験者にエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療又は予防の方法を提供する。その中、前記被験者が治療または予防に使用する有効量の鎖陽、鎖陽抽出物、或いは少なくとも一種の下記のものから選択される活性成分を含む。それらの成分とは:ファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンである。
発明詳述
本発明は第一方面において、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における鎖陽の用途を提供する。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記エストロゲン分泌不足と関連する疾病は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物の分量は、前記哺乳動物の毎日1kgの体重毎に鎖陽薬材0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05〜1g、更により好ましくは0.05〜0.5gである。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材が水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を抽出溶剤とした抽出物を含む。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。当抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得られる。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。当抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分、酢酸エチル抽出部分、又はその混合物である。一つの実施案の中では、前記した抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記した抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得たクロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記した抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記した抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記した抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分と石油エーテル抽出部分の混合物である。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該抽出物は、下記のものから選択される少なくとも一種の成分を含む。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンである。一つの実施案の中では、前記した抽出物の中に以下の成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。
本発明の第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該抽出物は、下記のものから選択される少なくとも一種の成分を含む。それらの成分とは:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンである。一つの実施案の中では、前記した抽出物の中に以下の成分を含む:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。一つの実施案の中では、前記した抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、或いは水-アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。
本発明第一方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該鎖陽の抽出物は以下のようなステップにより調製される:水を含んだエタノール溶液(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を使って鎖陽を抽出する;得られたアルコール抽出物を石油エーテルを使って抽出し、濃縮エーテルの段階にて石油エーテル部分を得る;石油エーテルで抽出した残留物はクロロホルムを使って抽出し、濃縮クロロホルムの段階にてクロロホルム部分を得る;クロロホルムで抽出した残留物は酢酸エチルを使って抽出し、濃縮酢酸エチルの段階にて酢酸エチル部分を得る;酢酸エチルで抽出した残留物はブチルアルコールを使って抽出し、濃縮ブチルアルコールの段階にてブチルアルコール部分を得る;前述の石油エーテル部分、クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて抽出物を得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は上述の石油エーテル部分とクロロホルム部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は上述のクロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は上述の石油エーテル部分と酢酸エチル部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は上述の酢酸エチル部分である。
本発明は第二方面において、一種の鎖陽抽出物を提供する。その中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物の中にクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンを含む。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分を含む:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。一つの実施案の中では、前記した鎖陽抽出物の中にカテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンを含む。
本発明第二方面のいずれかの項目の鎖陽抽出物によると、前記クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンの総量は、前述した抽出物総重量の1〜90%(w/w)を占め、好ましくは1〜80%(w/w)、好ましくは2〜50%(w/w)、好ましくは2〜40%(w/w)、好ましくは2〜30%(w/w)、より好ましくは2〜20%(w/w)である。
本発明第二方面のいずれかの項目の鎖陽抽出物によると、それは水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を抽出溶剤とした鎖陽薬材の抽出物である。
本発明第二方面のいずれかの項目の鎖陽抽出物によると、それは水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得られるものである。
本発明第二方面のいずれかの項目の鎖陽抽出物によると、それは水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分、酢酸エチル抽出部分、又はその混合物である。一つの実施案の中では、前記の抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得たクロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分と石油エーテル抽出部分の混合物である。本発明のいずれかの方面により、前記抽出物は酢酸エチル抽出部分であり、しかもその中にカテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンを含む。本発明のいずれかの方面により、前記抽出物は石油エーテル抽出部分であり、しかもその中にクリソファノールを含む。本発明のいずれかの方面により、前記抽出物は酢酸エチル部分と石油エーテル部分の混合物であり、しかもその中にカテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン、及びクリソファノールを含む。本発明のいずれかの方面により、前記抽出物は酢酸エチル抽出部分、石油エーテル抽出部分、又は酢酸エチル抽出部分と石油エーテル抽出部分の混合物であり、しかも該抽出物の中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。本発明のいずれかの方面により、前記抽出物は酢酸エチル抽出部分、石油エーテル抽出部分、又は酢酸エチル抽出部分と石油エーテル抽出部分の混合物であり、しかも当抽出物の中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。前記クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンの総量は、前記抽出物総重量の1〜90%(w/w)を占め、好ましくは1〜80%(w/w)、好ましくは2〜50%(w/w)、好ましくは2〜40%(w/w)、好ましくは2〜30%(w/w)、より好ましくは2〜20%(w/w)である。
本発明第二方面のいずれかの項目の鎖陽抽出物によると、それは以下のようなステップにより調製される:水を含んだエタノール溶液(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を使って鎖陽を抽出する;得られたアルコール抽出物は石油エーテルを使って抽出し、濃縮エーテルの段階にて石油エーテル部分を得る;石油エーテルで抽出した残留物はクロロホルムを使って抽出し、濃縮クロロホルムの段階にてクロロホルム部分を得る;クロロホルムで抽出した残留物は酢酸エチルを使って抽出し、濃縮酢酸エチルの段階にて酢酸エチル部分を得る;酢酸エチルで抽出した残留物はブチルアルコールを使って抽出し、濃縮ブチルアルコールの段階にてブチルアルコール部分を得る;前記石油エーテル部分、クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて抽出物を獲得する。一つの実施案の中では、前述の鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分とクロロホルム部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分と酢酸エチル部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記酢酸エチル部分である。
本発明第二方面のいずれかの項目の鎖陽抽出物によると、それは以下のようなステップにより調製される:a)2〜20倍量(好ましくは5〜15倍量、より好ましくは8〜12倍量、例えば10倍量)の60〜98%(好ましくは70〜98%、より好ましくは80〜98%、例えば80%、85%、90%、95%或いは98%)エタノールを使って、鎖陽を5〜24時間(好ましくは5〜18時間、より好ましくは8〜15時間)浸す;b)0.5〜10時間(好ましくは0.5〜8時間、より好ましくは0.5〜6時間、より好ましくは0.5〜4時間、より好ましくは1〜4時間、例えば1時間、2時間、3時間、4時間)逆流抽出し、抽出液を流し出す;c)ステップb)の薬のカスに対して、ステップa)とステップb)を1〜3回(例えば1回、2回、3回)任意に重複して行う;d)ステップb)とステップc)の抽出物を合わせて、濾過したあと、濾液からエタノールを回収し、濃縮液を入手する;e)ステップd)において得られた濃縮液を順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを使って抽出する。そして、各抽出物の溶剤をそれぞれ回収し固形物を得る。それから、石油エーテル部分、クロロホルム部分、及び酢酸エチル部分の中のいずれの一つ又は多種の固形物を合わせて抽出物を得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分とクロロホルム部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分及び酢酸エチル部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記酢酸エチル部分である。
本発明は第三方面において、鎖陽から得ることができる下記のものから選択される一種又は多種の活性成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンを提供する。一つの実施案の中では、前記鎖陽活性成分は哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。一つの実施案の中では、前記クリソファノールは哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。一つの実施案の中では、前記エモジンは哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。一つの実施案の中では、前記カテキンは哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。一つの実施案の中では、前述の(−)エピカテキン−3−O−ガレートは哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。一つの実施案の中では、前述のナリンゲニン−4’−O−グルコシドは哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。一つの実施案の中では、前述のフロリジンは哺乳類動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いることができる。
本発明第三方面のいずれかの項目の活性成分によると、その中の下記の成分における一種又は多種の組み合わせは鎖陽から抽出して得られ、その成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンである。
本発明第三方面のいずれかの項目の活性成分によると、鎖陽からクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンを抽出するステップは以下のようなものである:
水を含んだエタノール溶液(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を使って鎖陽を抽出する;
得られたアルコール抽出物を順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチルとブチルアルコールを使って抽出する。そして、各抽出物の溶剤をそれぞれ回収し、各溶剤部分を抽出した固形物を得る;
石油エーテル部分は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、石油エーテル−酢酸エチル溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、3〜4流部石油エーテル再結晶処理を経て、クリソファノールを獲得する;
クロロホルム部分は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、石油エーテル−アセトン溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、19〜32流部ヒドロキシプロピルグルカンゲル及びクロロホルム−メタノール溶剤システムでシリカゲルカラムクロマトグラフィーを繰り返して行い、エモジンを獲得する;
酢酸エチル部分は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、クロロホルム−アセトン溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、酢酸エチル部分27〜42流部と酢酸エチル部分43〜64流部を獲得する;
該酢酸エチル部分27〜42流部は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、クロロホルム−アセトン−水の溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、27〜42−4〜6流部(即ち前のステップの酢酸エチル部分27〜42流部がシリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て得られた4〜6流部。本文の他の箇所における類似した表現は同様の意味を持つ。)、27〜42−7〜10流部、27〜42−11〜14流部をそれぞれ得る。
前記27〜42−4〜6流部は、石油エーテル−酢酸エチル溶剤システムのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て、カテキンを得る。
前記27〜42−7〜10流部は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー処理を経て、ナリンゲニン−4’−O−グルコシドを獲る;
前記27〜42−11〜14流部は、ヒドロキシプロピルグルカンゲル及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー処理を経て、(−)エピカテキン−3−O−ガレートを得る;
前記酢酸エチル部分43〜64流部は、クロロホルム−メタノール溶剤システムでポリアミド及びシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、またヒドロキシプロピルグルカンゲル・カラムクロマトグラフィーと合わせて、フロリジンを得る。
本発明は第四方面において、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における鎖陽抽出物の用途を提供する。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記エストロゲン分泌不足と関連する疾病とは、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物の分量は、前記哺乳動物の毎日1kgの体重毎に鎖陽薬材0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05〜1g、より一層好ましくは0.05〜0.5gである。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物の中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分が含まれる:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。一つの実施案の中では、前記クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンの総量は、前記抽出物総重量の1〜90%(w/w)を占め、好ましくは1〜80%(w/w)、好ましくは2〜50%(w/w)、好ましくは2〜40%(w/w)、好ましくは2〜30%(w/w)、より好ましくは2〜20%(w/w)である。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物は、水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を抽出溶剤とした鎖陽薬材の抽出物である。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、或いは水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出し、得られたものである。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分、酢酸エチル抽出部分、又はその混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得たクロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、或いは水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分と石油エーテル抽出部分の混合物である。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分が含まれる:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。一つの実施案の中では、前記抽出物中に以下の成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物の中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分が含まれる:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジン。一つの実施案の中では、前記抽出物の中に以下の成分を含む:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記鎖陽抽出物は以下のようなステップにより調製される:水を含んだエタノール溶液(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を使って鎖陽を抽出する;得られたアルコール抽出物は石油エーテルを使って抽出し、濃縮エーテルの段階にて石油エーテル部分を得る;石油エーテルで抽出した残留物はクロロホルムを使って抽出し、濃縮クロロホルムの段階にてクロロホルム部分を得る;クロロホルムで抽出した残留物は酢酸エチルを使って抽出し、濃縮酢酸エチルの段階にて酢酸エチル部分を得る;酢酸エチルで抽出した残留物はブチルアルコールを使って抽出し、濃縮ブチルアルコールの段階にてブチルアルコール部分を得る;前述の石油エーテル部分、クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて抽出物を得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分とクロロホルム部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分と酢酸エチル部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記酢酸エチル部分である。
本発明第四方面のいずれかの項目の用途によると、前記鎖陽抽出物は以下のようなステップにより調製される:a)2〜20倍量(好ましくは5〜15倍量、より好ましくは8〜12倍量、例えば10倍量)の60〜98%(好ましくは70〜98%、より好ましくは80〜98%、例えば80%、85%、90%、95%或いは98%)エタノールを使って、鎖陽を5〜24時間(好ましくは5〜18時間、より好ましくは8〜15時間)浸す;b)0.5〜10時間(好ましくは0.5〜8時間、より好ましくは0.5〜6時間、より好ましくは0.5〜4時間、より好ましくは1〜4時間、例えば1時間、2時間、3時間、4時間)逆流抽出し、抽出液を流し出す;c)ステップb)の薬のカスに対して、ステップa)とステップb)を1〜3回(例えば1回、2回、3回)任意に重複して行う;d)ステップb)とステップc)の抽出液を合わせて、濾過した後、濾液からエタノールを回収し、濃縮液を入手する;e)ステップd)において得られた濃縮液を順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを使って抽出する。そして、各抽出物の溶剤をそれぞれ回収し固形物を得る。それから、石油エーテル部分、クロロホルム部分と酢酸エチル部分の中のいずれの一つ又は多種の固形物を合わせて抽出物を得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分とクロロホルム部分を合せて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分と酢酸エチル部分を合わせて得る。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は上述の酢酸エチル部分である。
本発明の第五方面において、下記の成分から選択される一種又は多種の組み合わせが、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンである。一つの実施案の中では、クリソファノールが哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。一つの実施案の中では、エモジンが哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。一つの実施案の中では、カテキンが哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。一つの実施案の中では、(−)エピカテキン−3−O−ガレートが哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。一つの実施案の中では、ナリンゲニン−4’−O−グルコシドが哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。一つの実施案の中では、フロリジンが哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。一つの実施案の中では、下記の成分から選択される一種又は多種の組み合わせが、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供した。それらの成分とは:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンである。
本発明第五方面のいずれかの項目の用途によると、前記エストロゲン分泌不足と関連する疾病とは、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される。
本発明第五方面のいずれかの項目の用途によると、下記の成分の、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン不足と関連する疾病を治療及び/又は予防するのに用いる薬物調製における用途を提供する。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンである。
本発明第五方面のいずれかの項目の用途によると、下記の成分の一種又は多種の組み合わせは鎖陽から抽出して得られたものである:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
本発明第五方面のいずれかの項目の用途によると、鎖陽からクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンを抽出するステップは次のようなものである:
水を含むエタノール溶液(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を使って鎖陽を抽出する;
得られたアルコール抽出物を順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチルとブチルアルコールを使って抽出する。そして、各抽出物の溶剤をそれぞれ回収し、各溶剤部分を抽出した固形物を得る;
石油エーテル部分は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、石油エーテル−酢酸エチル溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、3〜4流部石油エーテル再結晶処理を経て、クリソファノールを得る;
クロロホルム部分は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、石油エーテル−アセトン溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、また19〜32流部ヒドロキシプロピルグルカンゲル及びクロロホルム−メタノール溶剤システムでシリカゲルカラムクロマトグラフィーを繰り返して行い、エモジンを得る;
酢酸エチル部分は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、クロロホルム−アセトン溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、酢酸エチル部分27〜42流部と酢酸エチル部分43〜64流部を得る;
該酢酸エチル部分27〜42流部は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、クロロホルム−アセトン−水の溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、27〜42−4〜6流部(即ち前のステップの酢酸エチル部分27〜42流部がシリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て獲得した4〜6流部。本文のほかの箇所における類似した表述は同様の意味を持つ。)、27〜42−7〜10流部、27〜42−11〜14流部をそれぞれ得る;
前記27〜42−4〜6流部は、石油エーテル−酢酸エチル溶剤システムのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て、カテキンを得る。
前記27〜42−7〜10流部は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー処理を経て、ナリンゲニン−4’−O−グルコシドを得る;
前記27〜42−11〜14流部は、ヒドロキシプロピルグルカンゲル及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー処理を経て、(−)エピカテキン−3−O−ガレートを得る;
前記酢酸エチル部分43〜64流部は、クロロホルム−メタノール溶剤システムでポリアミド及びシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、またヒドロキシプロピルグルカンゲル・カラムクロマトグラフィーと合わせて、フロリジンを得る。
本発明は第六方面において、植物エストロゲンとしての薬物調製における鎖陽の用途を提供する。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、乳癌を治療及び/又は予防するのに用いることができる。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物の分量は、前記哺乳動物の毎日1kgの体重毎に鎖陽薬材0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05〜1g、より一層好ましくは0.05〜0.5gである。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は、鎖陽薬材の抽出物を含む。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は、水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を抽出溶剤とした鎖陽薬材の抽出物を含む。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得たものである。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分、酢酸エチル抽出部分、又はその混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得たクロロホルム抽出部分と酢酸エチル抽出部分の混合物である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、または60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分である。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分と石油エーテル抽出部分の混合物である。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該抽出物には、下記のものから選択される少なくとも一種の成分が含まれる:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。一つの実施案の中では、前記抽出物の中に以下の成分を含む:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。該抽出物には、下記のものから選択される少なくとも一種の成分が含まれる:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。一つの実施案の中では、前記抽出物の中に以下の成分を含む:カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。一つの実施案の中では、前記抽出物は水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た酢酸エチル抽出部分である。
本発明第六方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含む。当鎖陽抽出物は以下のようなステップにより調製される:水を含んだエタノール溶液(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を使って鎖陽を抽出する;得られたアルコール抽出物は石油エーテルを使って抽出し、濃縮エーテルの段階にて石油エーテル部分を得る;石油エーテルで抽出した残留物はクロロホルムを使って抽出し、濃縮クロロホルムの段階にてクロロホルム部分を得る;クロロホルムで抽出した残留物は酢酸エチルを使って抽出し、濃縮酢酸エチルの段階にて酢酸エチル部分を得る;酢酸エチルで抽出した残留物はブチルアルコールを使って抽出し、濃縮ブチルアルコールの段階にてブチルアルコール部分を得る;前述の石油エーテル部分、クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて抽出物を獲得する。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分とクロロホルム部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記クロロホルム部分と酢酸エチル部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記石油エーテル部分と酢酸エチル部分を合わせて得られる。一つの実施案の中では、前記鎖陽抽出物は前記酢酸エチル部分である。
本発明の第六方面のいずれかの項目の用途の一つの実施案の中において、前記抽出物が、本発明の第一方面、第二方面又は第三方面のいずれかの項目において所述した抽出物の特徴を持っている。
本発明は第七方面において、植物エストロゲンとしての薬物調製における鎖陽抽出物の用途を提供する。
本発明第七方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、乳癌を治療及び/又は予防するのに用いることができる。
本発明第七方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物の分量は、前記哺乳動物の毎日1kgの体重毎に鎖陽薬材0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05〜1g、より一層好ましくは0.05〜0.5gである。
本発明の第七方面のいずれかの項目の用途によると、前記抽出物が、本発明の第二方面のいずれかの項目において所述した抽出物の特徴を持っている。
本発明は第八方面において、下記の成分の一種又は多種の組み合わせの、植物エストロゲンとしての薬物調製における用途を提供する。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンである。
本発明第八方面のいずれかの項目の用途によると、前記薬物は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、乳癌を治療及び/又は予防するのに用いることができる。
本発明第八方面のいずれかの項目の用途によると、それは下記の成分の植物エストロゲンとしての薬物調製における用途である。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンである。
本発明第八方面のいずれかの項目における用途によると、前記クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンは、各自に独立して本発明の第三方面のいずれかの項目において所述した特徴を持っている。
本発明は第九方面において、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療及び/又は予防に用いる一種の薬物組成物を提供する。その中、治療または予防に有効な量の鎖陽抽出物及びいかなる薬学的に許容される賦形剤を含む。
本発明第九方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、前記鎖陽抽出物中に下記のものから選択される少なくとも一種の成分が含まれる:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
本発明第九方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、前記鎖陽抽出物中に下記の成分が含まれる:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
本発明第九方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、前記クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンの総量は、前記抽出物総重量の1〜90%(w/w)を占め、好ましくは1〜80%(w/w)、好ましくは2〜50%(w/w)、好ましくは2〜40%(w/w)、好ましくは2〜30%(w/w)、より好ましくは2〜20%(w/w)である。
本発明第九方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、前記薬物組成物の前記哺乳動物に与える分量は、前記哺乳動物の毎日1kgの体重毎に鎖陽薬材0.01〜10g、好ましくは0.02〜5g、より好ましくは0.05〜1g、より一層好ましくは0.05〜0.5gである。
本発明第九方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、前記鎖陽抽出物は以下のようなステップにより調製される:水、アルコール(例えば、エタノール)、又は水−アルコール(例えば、エタノール)の混合物(例えば、50〜98%のエタノール、又は60%のエタノール、95%のエタノール)を溶剤として抽出し、しかも順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得た石油エーテル抽出部分、クロロホルム抽出部分、酢酸エチル抽出部分、又はその混合物である。
本発明第九方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、前記鎖陽抽出物は、本発明の第二方面のいずれかの項目において所述した抽出物の特徴を持っている。
本発明は第十方面において、哺乳動物(例えば、人間)のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療及び/又は予防に用いる一種の薬物組成物を提供した。その中、治療又は予防に有効な量の、少なくとも一種の薬物活性成分及びいかなる薬学も受け入れられる賦形剤を含む。前記薬物活性成分は下記のものから選択される:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン。
本発明第十方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、その中に治療又は予防に有効な量のクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン及びいかなる薬学的に許容される賦形剤を含む。
本発明第十方面のいずれかの項目の薬物組成物によると、その中に所述したクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンは、各自に独立して本発明の第三方面のいずれかの項目において所述した特徴を持っている。
本発明は第十一方面において、必要のある被験者のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療又は予防の方法を提供する。その中に前記被験者が治療又は予防に有効な量の鎖陽を使用することを含む。一つの実施案の中では、前記鎖陽は薬物の形で被験者に与えられ使用される。一つの実施案の中では、前記薬物は本発明の第一方面のいずれかの項目において所述した特徴を持っている。
本発明の第十一方面はまた、必要のある被験者のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療又は予防の方法を提供した。その中に前記被験者が治療または予防に有効な量の、本発明の第二方面のいずれかの項目において所述した鎖陽抽出物を使用することを含む。
本発明の第十一方面はまた、必要のある被験者のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療又は予防の方法を提供し、前記被験者が治療又は予防に有効な量の、下記のものから選択される少なくとも一種の活性成分を使用すること含む。それらの成分とは:クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンである。一つの実施案の中では、前記クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンは、各自に独立して本発明の第三方面のいずれかの項目において所述した特徴を持っている。
本発明第十一方面のいずれかの項目における方法によると、前記エストロゲン分泌の不足と関連する疾病は、次の更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、乳癌から選択されるものである。
本発明のいずれかの方面又はいずれかの方面におけるいずれかの項目が持つ特徴は、同様に他のいずれかの方面又は他のいずれかの方面におけるいずれかの項目に適用する。お互いに矛盾さえしなければ、相互間に適用する時、もちろん必要に応じて相応の特徴に妥当な修正を施すことができる。本発明の中、例えば、「本発明の第一方面のいずれかの項目」と言った時、「いずれかの項目」とは本発明の第一方面におけるいずれかの項目を指している;ほかの方面において類似したことを言った時も、同様な意味を持つ。
以下は、本発明の各方面と特徴について更に詳しく述べる。
本発明が引用した全ての文献は、それらの前部の内容を引用の形で本文に合せた。そして、これらの文献における表現の意味が本発明と一致しない時は、本発明において述べた内容をもって基準とする。その他、本発明において使用した各種の用語とフレーズは、本領域における当業者に知られている一般の意味を持っている。それでも、本発明は依然としてこれらの用語とフレーズに対して更なる説明と解釈をすることを望んでいる。言及した用語とフレーズは公に知られている意味と一致していないものは、本発明において所述した意味を持って基準とする。
本文中で使用した用語「鎖陽」は、2005年版「中華人民共和国薬典一部」における「鎖陽」項目下の規定と適合している。
本文中で使用した用語「約」は、通常、本領域において許される誤差範囲を指している。例えば、±10%;例えば、±5%;例えば、±2%。
本文中で使用した用語「有効な量」とは、被験者の中における本発明が所述した疾病又は病症に対して、治療・予防・軽減または緩和の効果を実現できる分量を指している。
本文中で使用した用語「薬物組成物」とは、それを「組成物」と互換して使用することができ、しかも被験者の中における本発明が所述した疾病・病症・病状に対して、治療・予防・軽減又は緩和の効果を実現できる物質を指している。
本発明において使用した術語「被験者」或いは「患者」とは、本発明の組成物と抽出物を受け入れ、本発明が所述した疾病・病症・病状を治療・予防・軽減又は緩和する動物、特に哺乳類動物、例えば、人間・犬・猿・牛・馬などを指す。
本発明において使用した術語「疾病又は症状」とは、所述の被験者の一種の身体状態を指している。この身体状態は本発明が所述の疾病又は症状と関係する。
本発明において使用した「%」は、特別に指定した場合以外、総物質が固体の時は一般に重量/重量のパーセンテージを指し、総物質が液体の時は一般に重量/体積のパーセンテージを指す。当然、総物質が液体しかも溶質が液体の時は、同液体溶質のパーセンテージは一般に体積/体積のパーセンテージを示す。エタノールを述べる時使用した%は、例えば95%エタノール、それは本領域において公に知られている意味を持つ。例えば、2005年版『中華人民共和国薬典二部』における凡例中の定義において参照できる。
本発明において使用したフレーズ「エストロゲンの分泌不足と関連する疾病」とは、本領域における技術者に知られている意味を持つ。しかも、通常は雌の哺乳動物、例えば人間、特に更年期の女性はエストロゲンの分泌の不足によって発生するいくつかの疾病又は病症を指す。これらの疾病又は病症は更年期症候群・骨粗鬆症・退行性骨粗鬆症・心脳血管疾病・乳癌を含むが、それだけとは限らない。
本文中で使用した用語「抽出物」とは、他に指定した場合以外は、鎖陽の「抽出物」を指す。
本文中で使用した用語「カテキン」は、(−)カテキン、(+)カテキン、又はカテキンのラセミ体を指す。
本発明において使用した用語「石油エーテル部分」とは、一種の石油エーテル処理(抽出)で獲得する植物の有効な部位を指し、「石油エーテル部位」とも呼ばれる。その他の類似した術語、例えば「酢酸エチル部分」もこれと類似した意味をもち、即ち、例えば液体と液体の抽出を通じて獲得した植物の有効部位を指している。
本発明は言及した活性成分に対して詳しく述べたにもかかわらず、本発明者は依然としてここで強調したいのは、これらの活性成分(クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンを含むが、それだけとは限らない)は、本領域における技術者に既に知られている化学構成と物理化学性質を持っている。
本発明によると、クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンの6種類の成分は皆相関の植物エストロゲンを持っているため、抽出物・薬物・組成物などにおけるこの6種類の成分又はその一部の量(例えば、各成分が総抽出物・薬物・組成物などの重量に占める比率、各成分間の比率、等々)は、特別に限定する必要はなく、薬物の投薬分量は鎖陽薬材に換算することを通じて計算することができる。
分離して得られた一連の化合物でエストロゲン受容体活性化試験を行う時は、エストラジオールを陽性対照群とし、クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジンは全てエストロゲン受容体の活性化と関係することを示した。
製剤領域における通常の技術を採用し、鎖陽の単一な活性成分若しくはその組み合わせ、又は鎖陽中のエストロゲン活性成分を含む鎖陽抽出物を、一種又は多種の薬学的に許容される賦形剤と混合し、必要とする剤形を形成し、本発明の薬物組成物を調製する。
本発明の薬物組成物の中において使用した「薬学が受け入れられる賦形剤」とは、薬物製剤領域におけるいかなる通常の賦形剤のことである。特定の賦形剤の選択は、特定の患者への投与方式の使用或いは疾病タイプと状態次第で決められる。特定の投与モデルで使用する適合な薬物組成物の調製方法は完全に薬物領域の当業者の知識範囲内のものである。例えば、薬学に受け入れられる賦形剤としての、薬学領域における通常のシンナー、キャリヤー、ローディング、接着剤、湿潤剤、崩壊剤、吸収促進剤、表面活性剤、吸着担体と潤滑剤などを含む。必要であれば。薬物組成物の中に香味剤、防腐剤と甘味剤を加入することができる。
本発明の薬物組成物は、錠剤、顆粒剤、カプセル、内服液、軟膏剤、クリーム剤、注射乳剤(注射用無菌粉剤)など多様な形式に作ることができる。上述した様々な剤形の薬物は全て薬学領域における通常方法に従って調製してよい。
研究が示すところ、本発明が獲得した化合物はそれぞれ異なる程度の準エストロゲン作用を持っている。そのため、本発明が獲得した化合物(例えばクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン)又はそれを含んだ薬物組成物は、更年期症候群、乳癌又は心脳血管疾病の治療に用いることができると予期できる。或いは、本発明が獲得したもの(成分)は薬物調製に用いることができ、その薬物は更年期症候群、乳癌又は心脳血管疾病の治療に用いられる。
本発明は細胞トランスフェクション及びルシフェラーゼレポーター遺伝子化学発光検出の方法を利用し、鎖陽中の10個の単体化合物がERαとERβに活性を転写する影響を検討し、それから鎖陽中のどれらの成分がエストロゲン活性を持つかを説明し、同時にそれらの作用する標的と作用ルートを説明する。驚くべきことに、その結果発見したのは、4つのフラボノイド類化合物(カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン)は強いエストロゲン活性を持ち、カテキン(10−5M)とフロリジン(10−6−10−5M)は全てERαとERβ活性転写を活性化させることができ、受容体亜型に対して明晰な選択性を持たない;ナリンゲニン−4’−O−グルコシド(10−9−10−5M)は分量に依頼性を持ちながらERαとERβ活性転写を活性化させることができ、ERβに対する選択性はERαより強い;(−)エピカテキン−3−O−ガレート(10−8−10−5M)はERαとERβを活性化させることができ、活性転写が10−7Mを最強とし、しかもERαに対する選択性がERβより強い。フラボノイド類化合物のエストロゲン活性はエストラジオールの約1/1000−1/10である。鎖陽中の二つのアントラセン・キノン類化合物であるクリソファノールとエモジンは、高濃度10−6Mで受容体活性転写を活性化させることができ、受容体選択性がなく、その活性はエストラジオールの約1/1000−1/100である。
次に、具体的な実施例と実験例を通じて本発明を更に説明する。但し、これらの実施例と実験例は、ただ更に詳しく具体的に説明するために用いるものであると理解すべきであり、逆にいかなる形式で本発明を制限するものであると理解してはならない。
本発明は実験中に使用した材料及び実験方法に対して一般的又は具体的な説明を行う。本発明の目的を実現するために使用した多くの材料と操作方法は、本領域において広く知られているものであるが、本発明は依然としてここでできるだけ詳細に説明する。本領域における当業者にとってはっきりしているが、次の文章の中で、特別な説明を施してないとしたら、本発明が使用した材料と操作方法は、本領域において広く知られているということである。
実施例1:鎖陽中の四つのフラボノイド類化合物と二つのアントラセン・キノン類化合物の調製
1.抽出物の調製
40.0キログラムの鎖陽薬材(内蒙古阿拉善盟から購入)を小さく砕いてから、400リットルの95%エタノールを加入し一夜浸した。2時間にわたり逆流抽出し、抽出液を流し出して、残渣にまた400リットルの60%エタノールを加入し、2時間逆流抽出を行った。抽出物を合わせてから濾過し、濾液を旋蒸しエタノールを回収した。濃縮して得た残留物は順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチルとブチルアルコールを使って抽出し、薬剤をそれぞれ回収して固形物を得た。結果:石油エーテル部分固形物55g、クロロホルム部分固形物229g、酢酸エチル部分固形物147g、ブチルアルコール部分固形物867g。石油エーテル部分のクリソファノール質量含有量は0.082%(W/W)、クロロホルム部分は0.031%(W/W)のエモジンを含み、酢酸エチル部分のカテキン質量含有量は10.84%(W/W)、酢酸エチル部分のナリンゲニン−4’−O−グルコシド質量含有量は0.304%(W/W)、酢酸エチル部分の(−)エピカテキン−3−O−ガレート質量含有量は0.88%(W/W)、酢酸エチル部分のフロリジン質量含有量は0.28%(W/W)である。
2.活性成分単体の調製
鎖陽石油エーテル部分55gを、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、石油エーテル−酢酸エチル溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、3〜4流部石油エーテル再結晶処理を経て、橙紅色の束ねた形の結晶30mgを得た。鑑定によると、クリソファノールである。
鎖陽のクロロホルム部分229gを、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、石油エーテル−アセトン溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、また19〜32流部ヒドロキシプロピルグルカンゲル及びクロロホルム−メタノール溶剤システムでシリカゲルカラムクロマトグラフィーを繰り返して行い、橙紅色の束ねた形の結晶35mgを得た。鑑定によると、エモジンである。
鎖陽の酢酸エチル部分147gを、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、クロロホルム−アセトン溶剤システムを採用し勾配溶離を行い、酢酸エチル部分27〜42流部と酢酸エチル部分43〜64をそれぞれ流部を得た。
酢酸エチル部分27〜42流部は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーした後、クロロホルム−アセトン−水の溶剤システムを採用し勾配溶離を行った。得られた27〜42−4〜6流部は石油エーテル−酢酸エチル溶剤システムのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを経て、白色の束ねた形の結晶を13gを得た。鑑定によると、カテキン(ラセミ体)である。得られた27〜42−7〜10流部は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー処理を経て、白色の粉末300gを得た。鑑定によると、ナリンゲニン−4’−O−グルコシドである。得られた27〜42−11〜14流部は、ヒドロキシプロピルグルカンゲル及び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー処理を経て、灰白色の粉末1gを得た。鑑定によると、(−)エピカテキン−3−O−ガレートであることが分かった。
酢酸エチル部分43〜64流部は、クロロホルム−メタノール溶剤システムでポリアミド及びシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、またヒドロキシプロピルグルカンゲル・カラムクロマトグラフィーと合わせて、茶色の針状の結晶200gを得た。鑑定によると、フロリジンであることが分かった。
実施例2:鎖陽中の六つの化合物構造確証
実施例1において獲得した六つの化合物(即ち、クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン)に対して構造確認を行った(天津大学分析測試センターに委託して測定した。500MHz核磁)。分析結果はこれらの化合物の構造は文献記述における構造と一致していることを示した。具体的には以下のようである:
クリソファノール;橙紅色の束ねた形の結晶。1H NMR (CDCl3, 500MHz), δ:7.09 (1H, br s, H-2), 7.64 (1H, br s, H-4), 7.81 (1H, br d, J =7.5Hz, H-5), 7.67 (1H, br d, J=8.0 Hz, H-6), 7.28 (1H, br d, J=8.5Hz, H-7), 2.47 (3H, s, -CH3), 12.00 (1H, s, -OH), 12.12 (1H, s, -OH) ; 13C NMR (CDCl3), δ:162.6 (C-1), 124.8 (C-2), 149.6 (C-3), 121.6 (C-4), 124.6 (C-5), 137.1 (C-6), 120.1 (C-7), 162.9 (C-8), 192.7 (C-9), 182.1 (C-10), 133.8 (C-11), 113.9 (C-12), 116.0 (C-13), 133.5 (C-14), 22.5 (-CH3)。
エモジン、橙紅色の束ねた形の結晶。1H NMR (DMSO-d6, 500 MHz), δ:7.06 (1H, d, J =2Hz, H-2), 7.39 (1H, d, J =2Hz, H-4), 7.03 (1H, d, J=3.0 Hz, H-5), 6.50 (1H, d, J=3.0 Hz, H-7), 2.36 (3H, s, C6-CH3)。
カテキン、白色の束ねた形の結晶。1H NMR (CD3OD, 500 MHz), δ:4.56 (1H, d, J=7.5Hz, H-2), 3.97 (1H, m, H-3), 2.85 (1H, dd, J =16.0, 5.5Hz, H-4a), 2.50 (1H, dd, J =16.0, 8.0Hz, H-4b), 5.93 (1H, d, J=1.0 Hz, H-6), 5.86 (1H, br s, H-8), 6.84 (1H, br s, H-2’), 6.76 (1H, d, J=8.0Hz, H-5’), 6.72 (1H, d, J=8.5Hz, H-6’)。13C NMR (CD3OD, 500 MHz), δ:81.7 (C-2), 67.6 (C-3), 27.3 (C-4), 99.8 (C-4a), 156.4 (C-5), 95.1 (C-6), 156.6 (C-7), 94.3 (C-8), 155.7 (C-8a), 131.0 (C-1’), 114.1 (C-2’), 145.1 (C-3’), 145.1 (C-4’), 114.9 (C-5’), 118.9 (C-6’)。サンプル1.0g/100ml及び0.1g/100mlのメタノール溶液比旋光度は零である。
(−)エピカテキン−3−O−ガレート;灰白色の粉末。1H NMR (CD3OD, 500MHz), δ:5.03 (1H, s,H-2),5.53 (1H, s,H-3),2.99 (1H, dd, J=17.5, 4.5Hz,H-4a),2.85 (1H, dd, J=17.0, 1.5Hz,H-4b),5.96 (1H, s,H-6),5.96 (1H, s,H-8),6.93 (1H, d, J=2.0Hz,H-2’),6.70 (1H, d, J=7.5Hz,H-5’),6.81 (1H, dd, J=8.0, 2.0Hz,H-6’),6.95 (2H, s,H-2’’とH-6’’)。13C NMR (CD3OD, 500MHz), δ:78.5 (C-2),69.9 (C-3),26.8 (C-4),99.4 (C-4a),157.7 (C-5とC-7),96.5 (C-6),95.8 (C-8),157.2 (C-8a),131.4 (C-1’),115.0 (C-2’),145.8 (C-3’とC-4’),116.0 (C-5’),119.3 (C-6’),121.3 (C-1’’),110.1 (C-2’’とC-6’’),146.2 (C-3’’とC-5’’),139.7 (C-4’’),167.6 (C-CO)。
ナリンゲニン−4’−O−グルコシド;白色の粉末。1H-NMR (DMSO-d6,500MHz),δ:5.52 (1H, dd, J=13, 3.0Hz,H-2),2.72-3.20 (2H, m,H-3),5.88 (1H, d, J=1.5 Hz,H-6),5.87 (1H, d, J=2.0Hz,H-8),7.42 (2H, d, J=8.5Hz,H-2’とH-6’),7.05 (2H, d, J=9.0Hz,H-3’とH-5’),4.88 (1H, d, J=7.5Hz,糖H-1),3.17-4.55 (6H, m,糖陽子),12.13 (1H, s,C5-OH)。
フロリジン;茶色の針状結晶。1H NMR (CD3OD, 500MHz), δ: 7.06 (2H, d, J=8.5Hz, H-2, 6),6.68 (2H, d, J = 8.5 Hz, H-3, 5),6.18 (1H, d, J = 2.0 Hz, H-3’),5.95 (1H, d, J =2.0Hz,H-5’),5.04 (1H, d, J=7.0Hz,H-1’’),3.43~3.48 (3H, 重なった, H-2’’, 3'' , 5 ''),3.43 (1H, m,H-4’’),3.91 (1H, d, J=2.0, 12.5Hz, H-6a’’),3.72 (1H, d, J=5.5, 12.5Hz,H-6b’’),3.40 (2H, t, J=7.5Hz, H-α),2.88 (2H, t, J =7.5Hz, H-β)。13C NMR (CD3OD, 500MHz), δ:133.8 (C-1),130.4 (C-2, 6),116.1 (C-3, 5),156.3 (C-4),46.9 (C-α),30.8 (C-β),106.8 (C-1’),162.3 (C-2’),95.4 (C-3’),165.9 (C-4’),98.3 (C-5’),167.5 (C-6’),102.2 (C-1’’),74.7 (C-2’’),78.4 (C-3’’),71.1 (C-4’’),78.4 (C-5’’),62.4 (C-6’’)。
実施例3 化合物がエストロゲン受容体に対する活性化作用
細胞トランスフェクション方法を採用し、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン、エモジン、クリソファノールのエストロゲン受容体に対する選択的活性化を観察した。実際に、エストロゲンは確かにエストロゲン反応遺伝子転写を調節することを通じて、その生物活性を示すのである。
レポーター遺伝子を持つERα或いはERβDNAの断片がそれぞれER発現のないHela細胞にトランスフェクションし、細胞培養液の中に被測定物を加入後、レポーター遺伝子トランスフェクション活性化に対する測定を通じて、被測定物がERα或いはERβを通してエストロゲン作用を発揮できるかどうかを観察した。
カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン、エモジン、クリソファノール(それぞれ実施例1から獲得した)サンプル液の調合:
カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン、エモジン、クリソファノールから相応の質量をそれぞれ精密に量り取った後、DMSOに加入して溶解した。対応したサンプル液高分量組(10μM又は1μM)と、一定の倍量に希釈して低分量組(1μM又は0.001μM)をそれぞれ得た。
酢酸エチル部分と石油エーテル部分溶液の調合:
鎖陽酢酸エチル部分(実施例所得の147g物質から取る)と石油エーテル部分(実施例所得の55g物質から取る)から相応の質量を精密に量り取った後、DMSOに加入し溶解した。対応したサンプル液高分量組(50ug/ml)と、一定の倍量に希釈して低分量組(5ug/ml、0.5ug/mlと0.05ug/ml)をそれぞれ得た。
37℃、5%COの条件の下、10%の仔牛血清を含んだ無フェノールレッド高グルコースDMEM培養液を使用して、細胞培養器でHela細胞を培養し、細胞密度が90%程度に達した時、その細胞を60%の密度で96穴プレートに敷き、穴ごとに10%の血清を含む無フェノールレッドDMEM培養液150ulを加入し、一晩培養した。96穴プレートの穴毎に、100ul無血清DMEM培養基に準じて、0.4μgプラスミド(ptk−ERE−luc 2μg,tk−Renila 1μg,ERα又はERβ 1μg)にトランスフェクションを行った。トランスフェクションから6時間後、穴毎に150ul無血清無フェノールレッドDMEM培養液を加入した。組毎に三つの穴を選び取って、10−8MエストラジオールEを加入し、また、濃度の違う被験物15ul/穴(サンプル4〜5個の濃度勾配組)を、37℃、5%COの条件下に継続して24時間培養した。24時間後、穴毎に80μg細胞分解液を加入し、そして、細胞の凍結溶解を一回行い、それを充分に分解させた。穴毎の細胞分解液に対して、ホタルルシフェラーゼ及びRenilaルシフェラーゼ活性をそれぞれ測定した。穴毎全てホタルルシフェラーゼ/Renilaルシフェラーゼ値を結果として使い、それぞれ各組の中のエストロゲン処理を加えていない穴を対照とし、エストロゲン加入或いは被験物組が対照組に対する比率を計算した。組毎の三つの穴は平均値を取った。結果は表1、表2と表3を参照。
表の中の結果から分かるように、本発明の抽出物は期待的な生物学活性を持っている。本領域における技術者の理解では、表の中に酢酸エチル部分と石油エーテル部分の活性だけを提供しているが、石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチルとブチルアルコールを使って抽出する前の抽出物を予見することができるし、また四種の溶剤で抽出後獲得した各有効部位のいずれかの一種又はいくつかの組み合わせが、全て期待的な生物学活性を持っていることを予期できる。
エストロゲンは主にエストロゲン受容体(ER)を通じてその効果を発揮する。ERは心血管システム、成骨細胞、破骨細胞、乳腺及び生殖システムなどに広範に存在し、エストロゲンはこれらに対して幅広い治療作用があり、しかも植物エストロゲンは一種の天然な選択性をもつエストロゲン受容体調節剤であり、その機構と功能はエストロゲンと似ていて、エストロゲン受容体と結合し、エストロゲンのような生物活性を持っていることを、研究はすでに証明した。研究結果が示すように、本発明の化合物は濃度依頼性を持ちながらエストロゲン受容体を活性化する。我々の研究は、鎖陽の中の多くの成分がERと結合することができ、その転写活性を高めることを証明し、エストロゲンのような作用を持っていることを証明した。これもまた、鎖陽の中のカテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、フロリジン、エモジン、クリソファノールは、女性の更年期症候群・骨粗鬆症・退行性骨粗鬆症・心脳血管疾病に使えることを予期しているのである。
本発明は以上の実施例に限られるだけでなく、本領域における技術者は本発明の精神と範囲によって、本発明のその他の変型実施案を獲得することができ、しかも本発明の精神と範囲から離脱することはない。

Claims (20)

  1. 鎖陽の哺乳動物のエストロゲン分泌不足と関連する疾病を治療及び/又は予防する薬物調製における用途。
  2. 前記エストロゲン分泌不足と関連する疾病は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される、請求項1記載の用途。
  3. 前記薬物は、水、アルコール、又は水−アルコールの混合物を抽出溶剤とした鎖陽薬材の抽出物を含む、請求項1記載の用途。
  4. 前記薬物は鎖陽薬材の抽出物を含み、該抽出物は、クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される少なくとも一種の成分を含む、請求項1記載の用途。
  5. クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される少なくとも一種の成分を含む鎖陽抽出物。
  6. 水、アルコール、又は水−アルコールの混合物を溶剤として抽出し、次いで順次に石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチル、ブチルアルコールを経て抽出して得られる請求項5記載の鎖陽抽出物。
  7. 鎖陽抽出物の哺乳動物のエストロゲン分泌不足と関連する疾病を治療及び/又は予防する薬物調製における用途。
  8. 前記エストロゲン分泌不足と関連する疾病は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される、請求項7記載の用途。
  9. 前記抽出物は、クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される少なくとも一種の成分を含む、請求項7記載の用途。
  10. 前記抽出物は、水、アルコール、又は水−アルコールの混合物を抽出溶剤とした鎖陽薬材の抽出物である、請求項7記載の用途。
  11. 前記鎖陽抽出物は、以下のステップにより調製される、請求項7記載の用途。
    水を含んだエタノール溶液を使って鎖陽を抽出する;
    得られたアルコール抽出物は石油エーテルを使って抽出し、濃縮エーテルの段階にて石油エーテル部分を得る;
    石油エーテルで抽出した残留物はクロロホルムを使って抽出し、濃縮クロロホルムの段階にてクロロホルム部分を得る;
    クロロホルムで抽出した残留物は酢酸エチルを使って抽出し、濃縮酢酸エチルの段階にて酢酸エチル部分を得る;
    酢酸エチルで抽出した残留物はブチルアルコールを使って抽出し、濃縮ブチルアルコールの段階にてブチルアルコール部分を得る;
    前記石油エーテル部分、クロロホルム部分及び酢酸エチル部分を合わせて抽出物を得る。
  12. クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される一種又は多種の組み合わせの、哺乳動物のエストロゲン不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いる薬物調製における用途。
  13. 前記エストロゲン分泌不足と関連する疾病は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される、請求項12記載の用途。
  14. 鎖陽の植物エストロゲンとしての薬物調製における用途。
  15. 鎖陽抽出物の植物エストロゲンとしての薬物調製における用途。
  16. クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される一種又は多種の組み合わせの、植物エストロゲンとしての薬物調製における用途。
  17. 治療又は予防に有効な量の鎖陽抽出物及びいかなる薬学的に許容される賦形剤を含む、哺乳動物のエストロゲン分泌不足と関連する疾病の治療及び/又は予防に用いる薬物組成物。
  18. 治療又は予防に有効な量の少なくとも一種の薬物活性成分及びいかなる薬学的に許容される賦形剤を含み、前記薬物活性成分は、クリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される、哺乳動物のエストロゲン分泌不足と関連する病気の治療及び/又は予防に用いる薬物組成物。
  19. 治療又は予防に有効な量の鎖陽、鎖陽抽出物、又はクリソファノール、エモジン、カテキン、(−)エピカテキン−3−O−ガレート、ナリンゲニン−4’−O−グルコシド、及びフロリジンから選択される少なくとも一種の活性成分を被験者に使用する、必要のある被験者のエストロゲン分泌不足と関連する疾病の治療または予防の方法。
  20. 前記エストロゲン分泌不足と関連する疾患は、更年期症候群、骨粗鬆症、退行性骨粗鬆症、心脳血管疾病、及び乳癌から選択される、請求項19記載の方法。
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