JP2015211641A - 脱穀装置 - Google Patents

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直円 梅田
Naonobu Umeda
直円 梅田
光辰 嶋津
Koshin Shimazu
光辰 嶋津
陽一 阿川
Yoichi Agawa
陽一 阿川
野波 和好
Kazuyoshi Nonami
和好 野波
春樹 湯浅
Haruki Yuasa
春樹 湯浅
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Abstract

【課題】藁屑等の処理物が選別室へ供給されることを防止した脱穀装置を提供する。【解決手段】扱室13から落下した処理物を選別風によって選別する唐箕ファン46(送風ファン)と、底板37(固定部材)に一体に固定されて藁屑等の処理物の一部の落下を規制し、該処理物を唐箕ファン46からの選別風により直接機外へ排出し得るストローラック42(規制部材)と、を備える。該ストローラック42は、平面視において唐箕ファン46の送風方向と平行に延び、かつ該送風方向下流に向かって下方に傾斜する複数のラック部材を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、コンバイン等に用いられ、扱室で脱穀された処理物を風選別する脱穀装置に関する。
従来、小型化や脱穀負荷の低減を目的として、上下方向に延びた回転軸によって扱胴が回転自在に支持されるコンバインが知られている。この種のコンバインにおいて、扱室から選別室へと落下した処理物を揺動選別体によって揺動選別し、更に唐箕ファンによって風選別するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−231708号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、穀粒や藁屑に拘らず、扱室で脱穀された全ての処理物が選別室へと落下供給される。そのため、選別室へと供給される処理物の量が多く、また該処理物内に多くの藁屑を含むので、選別室内での処理物の流れが悪く、詰まりの発生や選別効率が低下するという問題があった。また、処理物を揺動選別体によって揺動選別するが、該揺動選別体は装置として比較的大型なため、脱穀装置全体が大型化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、揺動不能に固定されて、処理物の一部の落下を規制する規制部材を設け、もって上述した課題を解決した脱穀装置を提供することを目的とする。
本発明は、扱室(13)から落下した処理物を選別風によって選別する送風ファン(46)を備えた脱穀装置(1)において、
固定部材(37)に一体に固定されて、前記処理物の一部の落下を規制し、該処理物を前記送風ファン(46)からの前記選別風により直接機外へ排出し得る規制部材(42)を備えてなる、
ことを特徴とする。
例えば図3を参照して、前記規制部材(42)は、平面視において前記送風ファン(46)の送風方向と平行に延び、かつ前記送風方向下流に向かって下方に傾斜する複数のラック部材(42a)を有してなる。
例えば図2及び図8を参照して、前記扱室(13)から選別室(41)に落下した前記処理物を搬送する1番ラセン(51)と、
前記1番ラセン(51)より前記送風方向下流に配置される2番ラセン(55)と、
前記2番ラセン(55)の搬送終端部から前記1番ラセン(51)の搬送始端部に向けて前記処理物を移送する移送部(66)と、
前記選別風を、前記1番ラセン(51)によって搬送される前記処理物を風選別する第1風(47)と、前記規制部材(42)に向けて送風される第2風(49)と、に分ける風切板(50)と、を備えてなる。
例えば図2を参照して、上下方向に延びて前記扱室(13)に回転自在に支持される扱胴軸(15)と、
該扱胴軸(15)に固定される扱胴(16)と、
前記扱胴軸(15)の軸方向に沿って並列配置されて、前記扱胴(16)の外周面に櫛状に形成される複数の扱歯列(17)と、
穂先を前記扱胴(16)側に向けた状態で穀稈を搬送する搬送体(2)と、を備えてなる。
なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、何ら本発明の構成を限定するものではない。また、ここで言う上下方向とは、鉛直方向に限らず、該鉛直方向から所定角度(例えば20度)傾いていても上下方向の範囲内とする。
請求項1に係る本発明によると、処理物の一部の落下を規制する規制部材を設けたので、例えば選別室に藁屑等が落下して選別効率が低化することを防止することができ、選別性能を向上することができる。また、規制部材上の処理物は送風ファンによって機外に直接排出することができるので、規制部材に処理物が堆積し続けることを防止できる。
請求項2に係る本発明によると、規制部材を複数のラック部材から構成したので、処理物の内、例えば穀粒等の比較的体積の小さいものについては選別室へ落下させ、例えば藁屑等の比較的体積の大きいものについては選別室への落下を規制することができる。これにより、例えば穀粒等の選別の必要な処理物と、例えば藁屑等の選別の不必要な処理物を分離し、選別に必要な処理物だけを選別室へと落下させるので、選別性能を向上することができる。また、ラック部材が送風方向に向けて下方に傾斜するので、規制部材上の処理物を容易に送風方向下流に向けて送ることができ、該処理物を機外へ排出するのを促進できる。
請求項3に係る本発明によると、1番ラセンと、2番ラセンと、移送部と、を備えた比較的小型な選別室から構成されるので、選別風が所定風力を保って規制部材まで吹付けて、規制部材上の処理物を除去することができる。また、選別風を風切板によって第1風と第2風に分けたので、第2風の風路を狭くして、規制部材に吹付ける第2風の風力を高めることができる。
請求項4に係る本発明によると、軸方向が上下方向である扱胴を備えるので、脱穀装置全体を小型化することができ、選別風が所定風力を保って規制部材まで吹付けて、規制部材上の処理物を除去することができる。また、扱胴の外周に櫛状に形成される複数の扱歯列を配置したので、搬送体によって搬送される穀稈をこれら複数の扱歯によって梳くように脱穀し、処理物内における藁屑の割合を比較的少なくすることができる。これにより、規制部材上の処理物を、選別風のみによって十分に除去処理することができる。
本発明の実施の形態に係る脱穀装置を示す側面図。 本発明の実施の形態に係る脱穀装置を示す側面断面図。 本発明の実施の形態に係る脱穀装置を示す平面図。 本発明の実施の形態に係る脱穀装置を示す正面図。 本発明の実施の形態に係る扱胴の下方部分を示す拡大側面図。 本発明の実施の形態に係るヘラ部材の変形例を示す平面図。 本発明の実施の形態に係る穀稈の扱ぎ姿勢を示す平面図。 本発明の実施の形態に係る選別部を示す平面図。 本発明の実施の形態に係る2番ラセンを示し、(a)はその正面図、(b)はその底面図。 本発明の実施の形態に係る2番ラセンを示す側面図。 本発明の実施の形態に係る2番ラセンを示し、(a)はその搬送板の切欠きを説明する斜視図、(b)は突出部の配置を説明する斜視図。 本発明の実施の形態に係る2番ラセンへの処理物の落ち込み作用を示し、(a)はその側面図、(b)はその正面図。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明するが、平面視において、フィードチェーンによる穀稈の搬送方向を前後方向、該前後方向と直交する方向を左右方向とし、これら前後方向及び左右方向と直交する方向を上下方向とする。本実施の形態の脱穀装置1は、例えばコンバインの走行機体の左側に配設され、該走行機体の前方に配設された前処理部によって刈取られた穀稈を脱穀、選別処理するように構成されている。上記脱穀装置1は、図1ないし図4に示すように、上述した前処理部で刈取った穀稈を搬送する搬送部2(搬送体)と、該搬送部2によって搬送された穀稈を脱穀処理する脱穀部3と、該脱穀部3から落下した処理物を選別処理する選別部5と、を備えて構成されている。
上記搬送部2は、上面側でコンバインの進行方向後方へと移動するフィードチェーン6と、挟持スプリング7によって上記フィードチェーン6に向けて付勢される挟持レール9と、複数の爪10aを有する爪付きベルトからなる補助搬送ベルト10と、該補助搬送ベルト10の下方に対向配置されるガイド杆11と、を有している。上記補助搬送ベルトの爪10aは、該爪10aを案内するガイド12が爪10aの先端方向へ所定距離延出するように形成されているために、穀稈流量の増加等により補助搬送ベルト10に負荷がかかっても倒れにくいように構成されている。
上記脱穀部3は、コンバインの進行方向前方側、左方側及び後方側に亘って連続して形成されて穀稈の通り口となる開口部13aを有する扱室13と、上下方向に延びて、該扱室13に回転自在に支持される扱胴軸15と、該扱胴軸15に固定される扱胴16と、を有する。なお、扱胴軸15が延出される上下方向とは、鉛直方向に限らず、該鉛直方向から所定角度(例えば20度程度)傾いていても上下方向の範囲内とする。扱胴16の外周面には、外方にV字状に突出する扱歯17aが複数設けられている。該扱歯17aは、複数が隣接状態で上記扱胴軸15の軸方向に沿って並列配置されることによって、楔状の山と谷とが交互に配された櫛状の扱歯列17を構成しており、この扱歯列17は、上記扱胴16の周方向に所定間隔毎に万遍なく設置されている。
なお、この扱歯列17は、複数の扱歯17aが一体的に連結して構成されても、扱歯17a毎に別体に構成されてもよく、図示する例では複数の扱歯17aが一体成形されて、隣接する扱歯17aによって形成される谷の各底部分には、該底部分の間隔を広げるように円弧上の切欠き17bが形成されている。上記扱歯列17は、上記扱胴16の下端から上方に向かって、扱胴16の中途部(扱胴16の上部側の3分の1程度)まで延設されており、穀稈が当たることのない扱胴16の上部側には扱歯17aが形成されないようになっている。
上記扱室13の上方には、伝動ケース19が固設されており、該伝動ケース19には、エンジンからの駆動が伝達された駆動プーリ20、該駆動プーリ20と一体に回転する中間プーリ21、該中間プーリ21からベルト伝動されて回転する従動プーリ22を経て、該従動プーリ22が固定される横軸23から回転が入力される。上記横軸23の回転は、上記伝動ケース19内のベベルギヤ25,26を介して、上記扱胴軸15に伝達される。
上記扱室13は、上記扱胴16を挟んで上記搬送部2と反対側の側壁に、上記扱胴16に沿って屈曲形成されたガイド壁27を有しており、該ガイド壁27には、後方に向けて下方傾斜するように形成された複数のガイド板29,30,31が配置されている。上記扱室13の後部には、上記扱胴16及び扱歯列17の回転によって起風される風が機外に排出される排風口32が形成されており、該排風口32近傍には、該風を案内する排風板33が配置されている。すなわち、上記扱胴16及び扱歯列17の回転によって起風された風は、上記ガイド壁27、ガイド板29,30,31及び排風板33に案内されて、上記排風口32からスムーズに機外に排出するようになっている。
なお、上記ガイド板29,30,31は、上記扱歯列17によって脱穀されて上記扱室13内に飛散した処理物を、上記選別部5へと落下するように案内するガイドとしても機能する。また、上記ガイド板29,30,31は、その傾斜角を自由に変更できるように構成されており、上記扱室13内の風向き及び処理物の流れを適宜調整することができる。
上記扱胴16の下方には、上記扱胴軸15を回転自在に支持し、平面視で上記搬送部2の穀稈の搬送方向(以下、前後方向とする)と直交する方向(以下、左右方向とする)に延びる支持フレーム35が配置されている。上記支持フレーム35の前部には、複数の孔36aを有するパンチングメタル36が支持されており、上記支持フレーム35の後部には、後方に延出し、かつ中途部から下方に傾斜する傾斜面37aを有する底板37(固定部材)が支持されている。該底板37は、上記支持フレーム35を介して、脱穀装置1の本体フレームに一体に固定されている。上記傾斜面37aと、上記扱室13の後壁13bとの間には、上記選別部5の後部側と連通する連通口38が形成されている。該後壁13bの、上記扱胴16と対向する面には、上下方向に延出するブラシ部材14が設けられており、該ブラシ部材14は、扱室13の開口部13aから処理物が飛散することを防止する。
上記扱胴16の下端と、上記支持フレーム35、パンチングメタル36及び底板37と、の間には、上記扱胴軸15と一体回転するように固定されるヘラ部材39,39が配置されている。上記ヘラ部材39は、長尺のプレート形状から構成され、その下部には、ブラシ部40が設けられている。該ブラシ部40が上記ヘラ部材39と共に回転することで、上記支持フレーム35、パンチングメタル36及び底板37の上面に堆積した処理物を掃くことができる。
上記底板37の傾斜面37aには、上記扱室13と上記選別部5が内包される選別室41とを隔てるストローラック42(規制部材)が配置されており、該ストローラック42の後上方には、排藁等の処理物を機外へ排出する排塵口44が形成されている。該ストローラック42は、平面視において後述する唐箕ファン46の送風方向(前後方向)と平行に延び、かつ該送風方向下流に向かって下方に傾斜する複数のラック部材42a,…を有している。複数のラック部材42a,…は、その基端部分が連結されて、上記底板37の傾斜面37aに固定されている。また、これら複数のラック部材42a,…は、隣接するラック部材との間に所定間隙を有して配置されており、該所定間隙から、例えば比較的体積の小さい穀粒等は漏下するが、例えば比較的体積の大きい又は長尺な藁屑等(処理物の一部)は漏下しないようになっている。これにより、選別室に藁屑等が落下して選別部5における選別効率が低下することを防止することができる。なお、上記ラック部材42a,…は、穀稈の上記搬送方向と平行に延出しなくてもよく、例えば、該搬送方向から左右方向に30度程度まで傾いて構成してもよい。
上記ストローラック42のラック部材42aは、図5に示すように、上記傾斜面37a側の基端部の上面が、一部上方に突出する山部43を有しており、該山部43は、上記ヘラ部材39又はブラシ部40の回転軌跡にオーバーラップするように形成されている。すなわち、上記ヘラ部材39及びブラシ部40が扱胴軸15と共に回転すると、これらヘラ部材39又はブラシ部40が山部43に干渉(衝突)し、ラック部材42aが振動する。これにより、上記ラック部材42aが後方に向かって下方に傾斜して形成されていることと相俟って、上記ストローラック42上に堆積した藁屑等の処理物を後方に移送することができる。
なお、上記ラック部材42aに形成された山部43は、複数のラック部材42a,…のうち、一つに形成されても、複数に形成されてもよく、たとえ1つのラック部材42aにのみ山部43が形成されたとしても、複数のラック部材42a,…が基端部分で連結されているために、ストローラック42全体が振動する。また、山部43は、上記ヘラ部材39又はブラシ部40aの回転軌跡にオーバーラップするが、上記ヘラ部材39又はブラシ部40aの回転を停止するほどの抵抗とならないように、上方に突出して形成されている。
また、ストローラック42を、バネやゴム等の弾性体を介して、上記底板37の傾斜面37aに揺動自在に取付けてもよい。例えば、トーションバネの一端を傾斜面37aに、他端をストローラック42の基端部分に取付けることで、ストローラック42を上下方向に揺動自在に構成すると共に、該ストローラック42の揺動姿勢を維持する構成としてもよい。このような構成にした場合、上記山部43に上記ヘラ部材39又はブラシ部40が衝突することで、上記ストローラック42が上下方向に振動し、よりスムーズに該ストローラック42上に堆積した処理物を後方に移送することができる。
図6には、ヘラ部材39の変形例であるヘラ部材390を示しており、該ヘラ部材390は、略半円弧状に湾曲されて形成されている。該ヘラ部材390の先端には、該ヘラ部材390の回転方向上流に向かって屈曲するカエシ391が形成されている。ヘラ部材390は、図中の矢印A方向に回転し、上記支持フレーム35、パンチングメタル36及び底板37の上面に堆積した処理物を掃くが、該ヘラ部材390が略半円弧状に湾曲されて形成されているために、処理物が半円弧部分に滑るように当たって衝撃が緩和され、扱室13内での該処理物の飛散を減少することができる。また、ヘラ部材390の先端部にカエシ391を形成したので、ヘラ部材390の回転方向で先行する該先端部への処理物による衝撃を緩和し、ヘラ部材390の耐久性を向上すると共に、処理物の遠心方向への飛散を減少することができる。
次に、脱穀部3の作用を説明する。コンバインの前処理部で刈取られた穀稈Gは、図7に示すように、株元側Gaがフィードチェーン6及び挟持レール9と補助搬送ベルト10及びガイド杆11とによって挟持されて(図4参照)、後方へと搬送される。該穀稈Gは、穂先側Gbが扱室13の開口部13a(図4参照)に進入して、穀稈Gの搬送方向と略平行な平面で図中の矢印B方向に回転する扱胴16の扱歯列17によって脱穀される。扱歯列17は、穀稈の搬送方向と略平行に回転し、穀稈Gを梳くように脱穀するため、上記扱歯列17によって脱穀された穀稈Gからは、穂切れや藁屑が発生しにくい。扱室13内で脱穀された穀稈G(排藁)は、フィードチェーン6及び挟持レール9に挟持されたまま、更に後方へと搬送されて、後壁13bに固定された排藁ガイド45(図2参照)に案内されつつ、不図示のカッタ部によって切断処理されて機外へ排出される。
上記扱歯列17によって脱穀されて、穀粒や藁屑等が混在した処理物は、その多くが上記パンチングメタル36上に落下し、穀粒等はパンチングメタル36の孔36aから上記選別室41に落下する。また、扱歯列17によって脱穀された処理物の一部は、ガイド壁27及びガイド板29,30,31によって案内されて扱室13後部へと移送されると共に、ブラシ部材14によって下方に落下し、連通口38を通ってストローラック42上に落下する。また、扱歯列17による脱穀と共に、ヘラ部材39,39が回転し、支持フレーム35、パンチングメタル36及び底板37の上面に処理物が堆積することを防止する。
次に、上記選別部5について説明する。該選別部5は、図2に示すように、扱室13から落下した穀粒や藁屑等の処理物を選別風によって選別する唐箕ファン46(送風ファン)が設けられている。該唐箕ファン46の後方には、側面視略三角形状に形成され、該唐箕ファン46による選別風を下方の第1風47と上方の第2風49とに切り分ける風切板50が配置されている。該風切板50の下方には、1番ラセン51が左右方向に延設されており、該1番ラセン51の下方には、上記扱室13から落下する処理物(穀粒等の1番物)を収容する1番樋52が設けられている。上記1番ラセン51は、左側から右側へと処理物を移送し、上記1番ラセン51の右端部には、不図示のグレンタンクに向けて穀粒を移送する縦ラセン53が設けられている(図4参照)。
上記1番ラセン51の後方であって上記唐箕ファン46の送風方向下流には、2番ラセン55が左右方向に延設されている。該2番ラセン55の下方には、上記扱室13から落下した処理物(夾雑物等を含んだ2番物)を収容する2番樋56が設けられている。該2番樋56を構成する底板57には、図9に示すように、左右方向に長い、長孔状のスリット57a,…が多数設けられている。また、上記2番樋56には、図10に示すように、上記2番ラセン55の前方上方側を覆う前方仕切板59と、上記2番ラセン55の後方上方側を覆う後方仕切板60と、が固定されている。これら前方仕切板59,後方仕切板60により、例えば選別室41の後部傾斜面41aに沿って上方から2番ラセン55へと落下する処理物(2番物)は許容しつつ、2番ラセン55が内包される2番樋56,前方仕切板59及び後方仕切板60によって囲まれる空間から該処理物が飛び出すことを防止できる。
上記前方仕切板59の下面には、上記2番ラセン55に沿って長尺のプレート状に形成された抵抗板61が回動自在に支持されている。具体的には、抵抗板61の不図示の回転軸が、上記前方仕切板59にベアリングを介して回転自在に支持されている。該抵抗板61は、上記2番ラセン55の後述する搬送板69に臨むように配置され、上記2番ラセン55内で搬送される処理物に対する開度(角度)を変更することで、該処理物の送り速度を調節可能に構成されている。また、上記抵抗板61の回転軸から所定間隔を開けて、前方仕切板59に円弧形状の長孔を形成し、上記前方仕切板59と抵抗板61とを、該長孔を連通するボルトによって連結している。該ボルトの上記長孔に対する位置によって、上記抵抗板61の開度の変更ができる。上記抵抗板61は、上記搬送板69の外周面に引っかかった処理物を、該搬送板69の内方に落とし込むように案内するので、処理物の搬送を良好にすることができる。
該抵抗板61は、前方仕切板59に形成された長孔に嵌挿するボルトの位置を変えることで、その開度を変更可能とする構成となるが、モータやリンク機構によって、その開度を作業者が自在に変更する構成としてもよく、また処理物の負荷に応じて開度が変更されるようにスプリング等の弾性部材を用いる構成としてもよい。なお、抵抗板61の開度は、2番ラセン55の搬送方向と直交する中立位置を基準に、搬送側に45度、該搬送側とは反対側の反搬送側に45度の範囲で調整することができる。抵抗板61は、通常は中立位置に位置決めされるが、処理物が詰まりやすい場合等には搬送側に、枝梗処理(単粒化処理)をより丁寧に行いたい場合等には反搬送側に傾斜させる。
また、上記2番樋56の下部であって、上記2番ラセン55の前方下方には、抵抗棒62が配置されている。該抵抗棒62は、上記2番ラセン55の全長に亘って形成される丸棒形状からなり、上記2番ラセン55によって搬送される処理物が該丸棒形状に当たって、処理物の単粒化を促進する。なお、該抵抗棒62は、丸棒形状に限らず、2番ラセン55によって搬送される処理物と衝突するように2番樋56から突出して形成されていれば、どのような形状でもよい。例えば、上記2番ラセン55に向かって延びる複数の棒部材から構成されてもよく、上記2番ラセン55の搬送方向に延びる1本の棒部材を螺旋状に曲げ形成したものでもよい。また、該抵抗棒62は、2番樋56,底板57,前方仕切板59又は後方仕切板60の上記2番ラセン55に対向する面に形成されれば、どこに形成されてもよく、またそれらと一体に形成するようにしてもよい。
上記2番ラセン55は、図8に示すように、上記1番ラセン51の移送方向と逆方向である右側から左側に処理物を移送し、上記2番ラセン55の左端部には、跳出し板63が固定されている。上記1番ラセン51と上記2番ラセン55の一端側は、跳出し板63によって移送される処理物(2番物)を案内するケーシング65によって覆われている。上記跳出し板63は、2番ラセン55の左端部まで搬送されてきた処理物を、ケーシング65内で1番ラセン51の左端部へと弾き出し、処理物を2番ラセン55から1番ラセン51へと移送する。すなわち、上記跳出し板63及びケーシング65は、上記2番ラセン55の搬送終端部から上記1番ラセン51の搬送始端部に向けて処理物を移送する移送部66を形成している。該移送部66は、2番物を再度扱室に還元するものや、揺動選別処理する揺動選別体に還元するものに比して、コンパクトに構成できる。
上記2番ラセン55は、図11に示すように、回転軸67と、該回転軸67の外周に固定されて、処理物を連れ回しながら搬送する搬送板69と、を有している。該搬送板69は、螺旋状に連続して形成されるラセン羽根を部分的に切除した構成となっており、該切除部分を切除部70として、図11(a)に示している。上記切除部70は、上記搬送板69に所定間隔を有して、かつ上記回転軸67の軸回りに所定位相毎(本実施の形態では1/4位相毎)にずらして複数形成されている。なお、上記抵抗板61は、切除部70に臨むように配置されることで、より効果的に搬送板69の外周面に引っかかった処理物を、該搬送板69の内方に落とし込むことができる。
更に、上記2番ラセン55は、処理物の搬送方向に隣接する上記搬送板69の間に配置され、上記回転軸67の外周から該回転軸67の径方向に突出する複数の突出部71,…を有している。これら突出部71は、上記切除部70にオーバーラップしないように該切除部70は避けて配置されると共に、上記回転軸67に着脱可能に構成されている。上記突出部71の上端部には、上記回転軸67の回転方向下流側(回転方向後方側)に向けて突出する掻込部72が形成されている。
次に、選別部5の作用を説明する。扱室13から落下した処理物は、唐箕ファン46によって起風された選別風によって風選別される。ここで、該選別風は、風切板50によって第1風47と第2風49とに分けられるが、第1風47の風路よりも第2風の風路の方が狭くなるように、風切板50を配置している(図2参照)。そして、第1風47よりも第2風49の風路の方が狭く形成されているため、第1風47よりも第2風49の方が強い風力となっている。すなわち、処理物の内、比較的比重の軽い藁屑や穂切れ粒等は、風力の強い第2風49によって後方に搬送され、ストローラック42及び排塵口44を通って機外に排出されるか、後部傾斜面41aによって2番ラセン55に案内される。比較的比重の重い穀粒は、第1風47及び第2風49を受けつつ1番樋52に収容され、1番ラセン51及び縦ラセン53によってグレンタンクへと移送される。
2番ラセン55に案内された処理物は、搬送板69の、回転軸67の軸方向の隙間から2番樋56内へと落ち込むが、本実施の形態では、搬送板69に切除部70を形成したので、図12に示すように、搬送板69の内方(内部空間)へと侵入することを促進する。特に、処理物が一気に2番ラセン55へと落下した場合や、処理物に長尺の稈が混ざっている場合には、切除部70から効果的に処理物を2番ラセン55の内方へと落とし込むことができる。更に、突出部71の上端に形成した掻込部72によって、処理物を搬送板69の内方へと掻き込むので、処理物が搬送板69の外周面に堆積してしまうことを防止する。これによって、2番ラセン55によって処理物を良好に搬送することができる。
また、掻込部72は、搬送板69に搬送されて、遠心力によって該搬送板69の外方に逃げようとする処理物も引掛けるので、処理物を搬送板69の内方に留め、処理物の搬送を良好に行うことができる。更に、該掻込部72及び突出部71は、搬送板69の切除部70を避けて配置されているので、切除部70から搬送板の内方に進入する処理物を、掻込部72及び突出部71によって阻害することが無く、処理物の搬送を良好に保つことができる。
2番ラセン55の搬送板69によって連れ回されて移送される処理物(例えば穂切れ粒や枝梗付き粒)は、底板57のスリット57aに擦り付けられることで単粒化処理される。また、該処理物は、突出部71や抵抗棒62と衝突することで、単粒化処理され、穀粒と屑藁等に分離される。この際、穀粒に付着した枝梗や細かい藁屑等は、スリット57aから機外に排出される。
また、2番ラセン55による処理物の移送の際に、抵抗板61の開度を変更することで、処理物の2番ラセン55内での滞留時間を調整することができる。これにより、例えば処理物の量が多い場合には、処理物の送り速度を早くすることで、処理物の詰まりを防止することができる。また、処理物の量が少ない場合には、処理物の送り速度を遅くすることで、処理物の2番ラセン内での滞留時間を長くし、単粒化率を向上することができる。
本実施の形態では、軸方向が上下方向である扱胴16の外周に設けた櫛状の扱歯列17によって脱穀するので、脱穀装置1を小型簡素化及び省エネルギー化することができるが、脱穀された処理物は下方に落ちて扱胴16に連れ回ることが少ないため、処理物の単粒化処理が不十分な場合がある。しかしながら、2番ラセンで単粒化処理を行うので、脱穀装置全体としての脱穀性能を維持しつつ、小型化及び脱穀負荷の低減を行うことができる。
2番ラセン55によって搬送終端部(左端部)まで移送された処理物は、跳出し板63によってケーシング65内で1番ラセン51の搬送始端部(左端部)へと跳ね出され、1番ラセン51によって搬送される。該1番ラセン51は、上方及び前後側方が開放されて構成されているので、1番ラセン51によって搬送される処理物は、風力の弱い第1風47によって、その表面に存在する夾雑物が風選別によって除去される。そして、該処理物の内、比重の重い穀粒だけが1番ラセン51の搬送終端部まで搬送され、比重の軽い夾雑物等は後方へと吹上げられる。このような構成により、例えば2番ラセンに落ちた処理物を扱室へと還元するような大きな還元装置を設ける必要が無く、脱穀装置を小型化かつコストダウンすることができる。なお、1番ラセン51によって搬送される処理物の内、2番ラセン55での単粒化処理時に発生した細かい藁屑(枝梗)のみが後方へ飛ばされるように、第1風47は弱く設定され、該第1風47によって穀粒が後方へ飛ばされることはない。また、第1風47の風量や風向を調整することで、1番ラセン51によって搬送される処理物中の穀粒は後方へ飛ばされないままで、比較的大きな藁屑は後方へ飛ばして風選別できるように構成してもよい。
ここで、上記扱室13から連通口38を通ってストローラック42上に落下した処理物は、唐箕ファン46の選別風、特に第2風49を下方から受ける。該選別風は、揺動選別体等を備えないことで装置が小型であり、ストローラック42上に堆積した処理物(排藁等)を吹き上げるのに十分な風力を有しているため、ストローラック42上の処理物を選別室41に落下させることなく、直接機外に排出することができる。これにより、ストローラック42に処理物が堆積し続けることを防止することができる。なお、ストローラック42に下方から吹き上げる選別風は、比較的比重の大きい穀粒が、ストローラック42のラック部材42a,…を漏下することを妨げない。
なお、本実施の形態では、上記2番ラセン55における上記切除部70が、回転軸67の軸周りに略90度となるように形成されているが、処理物の移送に支障のない程度の角度(例えば60〜120度程度)であれば、切除部70の角度はどのようであってもよい。例えば切除部70の角度が回転軸67の軸周りに60度であれば、隣接する他の切除部は、1/6位相ずらして形成される。更に、切除部70は、ラセン羽根に沿った略扇形形状に限らず、どのような形状であってもよい。
なお、本実施の形態では、上記扱胴軸15と一体回転するように固定されるヘラ部材39の下面にブラシ部40を形成したが、ブラシ部40を備えなくてもよく、該ブラシ部40の代わりに、ゴム等の弾性部材を設けてもよい。
また、本実施の形態では、ストローラック42のラック部材42aに山部43を設けたが、山部43を設けずストローラック42が振動しない構成として、ストローラック42上に堆積した処理物を唐箕ファン46による選別風のみで後方搬送するように構成してもよい。
また、上記2番ラセン55における突出部71に形成した掻込部72は、図例では回転軸67の回転方向と並行に突出するように形成したが、該回転方向の下流に向かって形成されれば、どのような角度で形成されてもよい。
また、本実施の形態では、扱胴16の軸方向を上下方向とし、該扱胴16の外周に櫛状の扱歯列17を設けたが、扱胴16の軸方向を前後方向としてもよく、また扱胴16の外周には、櫛状の扱歯列ではなく、それぞれ独立した略三角形状の扱歯を複数設けるようにしてもよい。
1 脱穀装置
2 搬送部(搬送体)
13 扱室
15 扱胴軸
16 扱胴
17 扱歯列
37 底板(固定部材)
41 選別室
42 ストローラック(規制部材)
42a ラック部材
46 唐箕ファン(送風ファン)
47 第1風
49 第2風
50 風切板
51 1番ラセン
55 2番ラセン
66 移送部

Claims (4)

  1. 扱室から落下した処理物を選別風によって選別する送風ファンを備えた脱穀装置において、
    固定部材に一体に固定されて、前記処理物の一部の落下を規制し、該処理物を前記送風ファンからの前記選別風により直接機外へ排出し得る規制部材を備えてなる、
    ことを特徴とする脱穀装置。
  2. 前記規制部材は、平面視において前記送風ファンの送風方向と平行に延び、かつ前記送風方向下流に向かって下方に傾斜する複数のラック部材を有してなる、
    請求項1記載の脱穀装置。
  3. 前記扱室から選別室に落下した前記処理物を搬送する1番ラセンと、
    前記1番ラセンより前記送風方向下流に配置される2番ラセンと、
    前記2番ラセンの搬送終端部から前記1番ラセンの搬送始端部に向けて前記処理物を移送する移送部と、
    前記選別風を、前記1番ラセンによって搬送される前記処理物を風選別する第1風と、前記規制部材に向けて送風される第2風と、に分ける風切板と、を備えてなる、
    請求項1又は2記載の脱穀装置。
  4. 上下方向に延びて前記扱室に回転自在に支持される扱胴軸と、
    該扱胴軸に固定される扱胴と、
    前記扱胴軸の軸方向に沿って並列配置されて、前記扱胴の外周面に櫛状に形成される複数の扱歯列と、
    穂先を前記扱胴側に向けた状態で穀稈を搬送する搬送体と、を備えてなる、
    請求項3記載の脱穀装置。

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