JP2015211612A - モータロータおよび電動過給機 - Google Patents

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Taiki Yoshizaki
太記 吉崎
康太郎 伊藤
Kotaro Ito
康太郎 伊藤
ホセ・ハビエル バヨッド
Jose Javier Bayod
ホセ・ハビエル バヨッド
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Abstract

【課題】エンドリングの強度を維持しながら、アーマリングによる永久磁石の締着力の低減を抑制する。
【解決手段】モータロータ100は、シャフト110と、シャフトの径方向外方に位置する永久磁石120と、永久磁石の軸方向両端に位置し、シャフトに固定されることで永久磁石の軸方向の位置を保持するエンドリング130と、永久磁石に外周側から面圧を作用させるアーマリング140と、を備え、エンドリングとアーマリングとの周方向の一部が径方向に間隙を有して対向し、エンドリングとアーマリングとの周方向の他の一部がシャフトの回転方向に係合することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石が配されたモータロータおよびモータロータを備えた電動過給機に関する。
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸が、ベアリングハウジングに回転自在に保持された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、タービン軸を介してコンプレッサインペラを回転させる。そして、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに送出する。また、過給機にモータを搭載し、タービン軸の回転をモータの回転で補助する電動過給機が提案されている。
このような電動過給機等に設けられるモータは、永久磁石が配されたモータロータの外周をモータステータが覆うように形成されている。かかる永久磁石は円筒状であり、シャフトの外表面に配される。また、永久磁石の両端面にはエンドリングが設けられ、エンドリングによって永久磁石の軸方向の位置が定まる。そして、永久磁石とエンドリングの外周側には円筒状のアーマリングが設けられ、アーマリングによって永久磁石がシャフトに締着される。
上記のモータロータでは、温度が上昇すると、熱膨張により永久磁石とエンドリングの外径が大きくなり、アーマリングを径方向外側に押圧する。このとき、永久磁石と比較してエンドリングの線膨張係数が高いため、アーマリングのエンドリングに押圧される領域では、永久磁石に押圧される領域よりも径方向外側への変形量が大きくなる。その結果、アーマリングが撓み、エンドリングの近傍の永久磁石からアーマリングが剥離し、アーマリングによる永久磁石の締着力が減少してしまう。
そこで、熱膨張によってエンドリングがアーマリングを押圧することを回避するため、特許文献1には、エンドリングが永久磁石と対向する端面に、環状に溝を形成する技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、高温時に永久磁石よりもエンドリングの外径が大きくなった場合でも、環状の溝によりエンドリングが径方向に対して縮径するように弾性変形する。このため、アーマリングが永久磁石から剥離することが抑制され、アーマリングによる永久磁石の締着力を維持することができる。
特開2010−11681号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、エンドリングの端面に環状の溝を形成するため、溝を形成した箇所のエンドリングは軸方向に薄くなり、強度(剛性)が低下してエンドリングとしての機能を十分に果たせないおそれがある。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、エンドリングの強度を維持しながら、アーマリングによる永久磁石の締着力の低減を抑制することが可能なモータロータおよび電動過給機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のモータロータは、シャフトと、シャフトの径方向外方に位置する永久磁石と、永久磁石の軸方向両端に位置し、シャフトに固定されることで永久磁石の軸方向の位置を保持するエンドリングと、永久磁石に外周側から面圧を作用させるアーマリングと、を備え、エンドリングとアーマリングとの周方向の一部が径方向に間隙を有して対向し、エンドリングとアーマリングとの周方向の他の一部がシャフトの回転方向に係合することを特徴とする。
また、エンドリングの外周から径方向外方に延在した第1突起、および、アーマリングの内周に設けられ、第1突起と、シャフトの回転方向に係合する第1溝、または、アーマリングの内周から径方向内方に延在した第2突起、および、エンドリングの外周に設けられ、第2突起と、シャフトの回転方向に係合する第2溝を備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の電動過給機は、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、タービン軸を回転自在に軸支する軸受部と、タービンインペラ、コンプレッサインペラ、タービン軸、および、軸受部を収容するハウジングと、ハウジング内に収容され、タービン軸と一体回転するモータロータと、モータロータの径方向外方に位置するモータステータと、を備え、モータロータは、タービン軸の一部であるシャフトと、シャフトの径方向外方に位置する永久磁石と、永久磁石の軸方向両端に位置し、シャフトに固定されることで永久磁石の軸方向の位置を保持するエンドリングと、永久磁石に外周側から面圧を作用させるアーマリングと、を備え、エンドリングとアーマリングとの周方向の一部が径方向に間隙を有して対向し、エンドリングとアーマリングとの周方向の他の一部がシャフトの回転方向に係合することを特徴とする。
本発明によれば、エンドリングの強度を維持しながら、アーマリングによる永久磁石の締着力の低減を抑制することができる。
第1の実施形態にかかるモータロータを説明するための説明図である。 従来のモータロータを説明するための説明図である。 従来のモータロータおよび本実施形態のモータロータの熱膨張による変形を説明するための説明図である。 突起および溝の変形例を説明するための説明図である。 電動過給機の概略断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:モータロータ100)
図1は、第1の実施形態にかかるモータロータ100を説明するための説明図であり、図1(a)はモータロータ100の斜視図、図1(b)は、モータロータ100の図1(a)の矢印Xの方向から見た側面図、図1(c)はモータロータ100の図1(b)のI(c)−I(c)線における断面図を示す。図1に示すように、モータロータ100は、シャフト110と、永久磁石120と、エンドリング(終端部材)130と、アーマリング(被覆部材)140とを含んで構成される。
シャフト110は不図示の回転軸と円筒状のインナースリーブ112とを含み、インナースリーブ112に回転軸が挿通されて固定される。したがってインナースリーブ112は回転軸と一体回転(一体的に回転)する。永久磁石120はシャフト110と同心円の円筒状に形成され、永久磁石120にシャフト110が挿通されて固定される。つまり、永久磁石120はシャフト110の径方向外方に位置している。
エンドリング130は、永久磁石120の軸方向両端に位置する一対の環状の平板であり、その中央の孔にシャフト110が挿通されてシャフト110に固定されることで、永久磁石120の軸方向の位置を保持する。また、図1(b)に示すように、エンドリング130には周方向に約90°毎に、径方向外方に延在した突起(第1突起)132が設けられている(本実施形態では4個)。突起132は、軸方向に垂直な断面が略方形となる四角柱形状である。
アーマリング140は円筒状であり、アーマリング140に永久磁石120とエンドリング130とが挿通されて少なくとも永久磁石120に固定される。アーマリング140の軸方向両端部には、周方向に約90°毎に、アーマリング140の内周面から外周面まで貫通した溝(第1溝)142が設けられる(本実施形態では4個)。溝142は、軸方向に垂直な断面が略方形の孔であり、エンドリング130に設けられた突起132と嵌合する。アーマリング140は永久磁石120に外周側から面圧を作用させて永久磁石120をシャフト110に締着させ、モータロータ100の回転を通じた遠心力による永久磁石120の破壊を防ぐ。
また、図1(b)に示すように、アーマリング140の内径IDはエンドリング130の外径ODよりも大きく、突起132に相当する部位を除いて、アーマリング140とエンドリング130とは径方向に間隙を有して対向している。
このようなモータロータ100を組み立てる場合、まず、一方のエンドリング130をシャフト110に挿通し、シャフト110に焼き嵌めにより固定する。次に、永久磁石120をシャフト110に挿通し、焼き嵌めしたエンドリング130に当接させ、永久磁石120とシャフト110とを接着剤により接着する。そして、アーマリング140を永久磁石120に挿通し、アーマリング140の溝142を、焼き嵌めしたエンドリング130の突起132に嵌合させ、アーマリング140を永久磁石120に焼き嵌めにより固定する。最後に、他方のエンドリング130をシャフト110に挿通し、エンドリング130の突起132がアーマリング140の溝142と嵌合する位置関係でエンドリング130を永久磁石120に当接させ、エンドリング130をシャフト110に焼き嵌めにより固定する。
ところで、モータロータ100は加熱されると熱膨張する場合がある。以下では、熱膨張による問題点とその解決手段を説明すべく、まず、従来のモータロータMRについて説明し、次に、本実施形態のモータロータ100について説明する。
図2は、従来のモータロータMRを説明するための説明図であり、図2(a)はモータロータMRの斜視図、図2(b)はモータロータMRの図2(a)の矢印Xの方向から見た側面図、図2(c)はモータロータMRの図2(b)のII(c)−II(c)線における断面図を示す。図2に示すように、モータロータMRは、シャフトSと、永久磁石PMと、エンドリングEと、アーマリングAとを含んで構成される。図2(b)に示すように、従来のモータロータMRにおいては、エンドリングEの外径ODxとアーマリングAの内径IDxとが等しくなるように形成され、両者は焼き嵌めによって固定され、一体回転する。
モータロータMRを組み立てる場合、まず、一方のエンドリングEをシャフトS(インナースリーブIS)に挿通し、シャフトSに焼き嵌めにより固定する。次に、永久磁石PMをシャフトSに挿通し、焼き嵌めしたエンドリングEに当接させ、永久磁石PMとシャフトSとを接着剤により接着する。そして、他方のエンドリングEをシャフトSに挿通し、永久磁石PMに当接させ、シャフトSに焼き嵌めにより固定する。最後に、アーマリングAを永久磁石PMとエンドリングEとに挿通し、アーマリングAを永久磁石PMとエンドリングEとに焼き嵌めにより固定する。
このように、モータロータMRではシャフトSにエンドリングEと永久磁石PMとが固定され、エンドリングEと永久磁石PMとを被覆するようにアーマリングAがエンドリングEと永久磁石PMとに固定されている。このため、従来のモータロータMRにおいて、加熱によりエンドリングEと永久磁石PMが熱膨張すると、両者の線膨張係数の違いからアーマリングAが変形する場合がある。
図3は、従来のモータロータMRおよび本実施形態のモータロータ100の熱膨張による変形を説明するための説明図である。理解を容易にするため、図3では、従来のモータロータMRおよび本実施形態のモータロータ100の軸方向の断面図の一部を示す。図3(a)に示すように、従来のモータロータMRでは、エンドリングEと永久磁石PMとの両方に、アーマリングAが固定されている。かかる構成において、エンドリングEと永久磁石PMとが熱膨張すると、図3(b)に示すように、エンドリングEおよび永久磁石PMのいずれもがアーマリングAを径方向外方へ押し広げる。
ここで、永久磁石PM、120としては、例えばSm−Co(サマリウムコバルト磁石)系や、Nd−Fe−B(ネオジム磁石)系の材料が用いられる。また、エンドリングE、130としては、例えばオーステナイト系耐熱鋼や、Ni基合金が用いられる。エンドリングE、130は永久磁石PM、120と比較して線膨張係数が高い。このため、従来のモータロータMRが熱膨張すると、エンドリングEは永久磁石PMよりもアーマリングAを径方向外方へ押し広げ、アーマリングAの軸方向両端部分が中央部分より径方向外方へ広がってアーマリングAが湾曲してしまう。その結果、永久磁石PMの軸方向両端部分において、アーマリングAと永久磁石PMとの間に隙間が生じ、アーマリングAによる永久磁石PMの締着力が低減してしまう。また、アーマリングAと永久磁石PMとの締着力が高い場合、アーマリングAの変形に伴い、アーマリングAに牽引されて永久磁石PMも変形することがあった。そこで、本実施形態のモータロータ100では、エンドリング130とアーマリング140とが径方向に間隙を有するように配置した。
図3(c)に示すように、本実施形態のモータロータ100では、シャフト110にエンドリング130と永久磁石120とが固定され、永久磁石120にアーマリング140が固定されている。そして、エンドリング130とアーマリング140とは径方向に間隙を有している。その結果、図3(d)に示すように、モータロータ100が熱膨張した場合でも、エンドリング130と永久磁石120との熱膨張の差が間隙で吸収され、エンドリング130の熱膨張によるアーマリング140の径方向外方への拡張(湾曲)を排除もしくは低減することができる。したがって、モータロータ100では、アーマリング140による永久磁石120の締着力の低減を抑制することが可能となる。また、アーマリング140自体の湾曲も抑制できるので、アーマリング140の変形に伴う永久磁石120の変形を低減することが可能となる。さらに、本実施形態ではエンドリング130の軸方向の厚みが均一なので、エンドリング130の強度を維持しながら、アーマリング140の締着力の低減を抑制することができる。
ところで、図2(c)に示すように、従来のモータロータMRでは、エンドリングEとアーマリングAとが固定されているので、シャフトSの回転がエンドリングEを通じてアーマリングAに伝達される。しかし、図1(b)および図1(c)に示すように、本実施形態のモータロータ100では、エンドリング130とアーマリング140とは径方向に間隙を有しているので、エンドリング130の回転がアーマリング140に伝達されない。このため、そのままでは、アーマリング140の回転負荷が永久磁石120のみにかかり、エンドリング130による負荷分散の効果を得ることができない。
そこで、本実施形態のモータロータ100では、上述したように、エンドリング130に突起132を設け、アーマリング140の溝142に嵌合させている。このように、エンドリング130の突起132とアーマリング140の溝142とが嵌合することで、エンドリング130とアーマリング140とがシャフト110の回転方向に係合し、エンドリング130の回転をアーマリング140に伝達することができ、アーマリング140の回転負荷をエンドリング130と永久磁石120とに適切に分散することが可能となる。
図4は、突起132および溝142の変形例を説明するための説明図である。上記の実施形態では、エンドリング130に設けられる突起132は、軸方向に垂直な断面が略方形の四角柱形状であり、アーマリング140に設けられる溝142は、軸方向に垂直な断面が略方形の孔である場合を説明した。変形例としては、図4(a)に示すように、突起132を、軸方向に垂直な断面が台形である四角柱としてもよい。また、図4(b)に示すように、突起132を三角柱としてもよい。そして、図4(a)に示すように、溝142を、軸方向に垂直な断面が台形である四角柱形状の孔としてもよい。
ここで、変形例の突起132と溝142とは面接触ではなく線接触することとなる。このため、変形例の突起132および溝142では、エンドリング130およびアーマリング140の加工誤差を吸収することができ、エンドリング130の回転を適切にアーマリング140に伝達することが可能となる。
なお、突起132と溝142とが回転方向に係合しつつ、径方向に移動自在であれば、突起132の形状や溝142の形状、および、その接触態様は限定されず、任意に決定することができる。
(第2の実施形態:電動過給機C)
図5は、電動過給機Cの概略断面図である。以下では、図に示す矢印L方向を電動過給機Cの左側とし、矢印R方向を電動過給機Cの右側として説明する。図5に示すように、電動過給機Cは、過給機本体201を備えて構成される。この過給機本体201は、ベアリングハウジング(ハウジング)202と、ベアリングハウジング202の左側に締結ボルト203によって連結されるタービンハウジング(ハウジング)204と、ベアリングハウジング202の右側に嵌め込まれるモータ本体205と、モータ本体205の右側に締結ボルト206によって連結されるコンプレッサハウジング(ハウジング)207と、が一体化されて形成されている。
ベアリングハウジング202には、電動過給機Cの左右方向に貫通する軸受孔202aが形成されており、この軸受孔202aに軸受部208が配され、軸受部208によってタービン軸209が回転自在に軸支されている。タービン軸209の一端にはタービンインペラ210が一体的に連結されており、このタービンインペラ210が、ベアリングハウジング202に対してタービン軸209の一端側に設けられたタービンハウジング204内に回転自在に収容されている。また、タービン軸209の他端にはコンプレッサインペラ211が一体的に連結されており、このコンプレッサインペラ211が、ベアリングハウジング202に対してタービン軸209の他端側に設けられたコンプレッサハウジング207内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング207には、電動過給機Cの右側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口212が形成されている。また、締結ボルト206によってモータ本体205とコンプレッサハウジング207とが連結された状態では、これらモータ本体205およびコンプレッサハウジング207の対向面によって、空気を昇圧するディフューザ流路213が形成される。このディフューザ流路213は、タービン軸209(コンプレッサインペラ211)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ211を介して吸気口212に連通している。
また、コンプレッサハウジング207には、ディフューザ流路213よりもタービン軸209(コンプレッサインペラ211)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路214が設けられている。コンプレッサスクロール流路214は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路213にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ211が回転すると、吸気口212からコンプレッサハウジング207内に空気が吸気されるとともに、当該吸気された空気は、遠心力の作用によりディフューザ流路213およびコンプレッサスクロール流路214で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。このように、コンプレッサインペラ211は、吸気を遠心力で圧縮する遠心式のコンプレッサとして機能する。
タービンハウジング204には、タービンインペラ210よりもタービン軸209の径方向外方に位置する環状のタービンスクロール流路215が形成されている。また、タービンハウジング204には、タービンインペラ210を介してタービンスクロール流路215に連通するとともに、タービンインペラ210の正面に臨み、不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口216が形成されている。
また、電動過給機Cは、過給機本体201にモータ219が搭載され、モータ219によってタービン軸209の回転が補助される。モータ219はベアリングハウジング202とコンプレッサインペラ211の間に配される。モータ219を構成するモータ本体205には、タービン軸209の軸方向に貫通し、タービン軸209が挿通される挿通孔220が設けられている。そして、タービン軸209のうち、挿通孔220内に配される部位には永久磁石221で構成されるモータロータ222が固定され、モータロータ222はタービン軸209と一体回転する。また、モータロータ222に対し、タービン軸209の径方向外方には、モータステータ223が設けられている。モータステータ223には導電性を有するコイルが設けられている。
このように、モータ219は、モータ本体205の内部にモータロータ222とモータステータ223を設けて構成され、電動機(モータ)として機能する。排気ガスがタービンインペラ210に供給されると、タービンインペラ210が回転駆動され、タービンインペラ210に連結されたコンプレッサインペラ211が回転駆動される。モータ219は、外部電源から外部電力が供給されると、コイルに磁場が発生し、電磁力によってタービン軸209を回転駆動してコンプレッサインペラ211の回転駆動を補助する。
また、モータロータ222は、タービン軸209の一部であるシャフト224と、永久磁石221と、エンドリング(終端部材)225と、アーマリング(被覆部材)226とを含んで構成される。なお、シャフト224と、永久磁石221と、エンドリング225と、アーマリング226は、上述した第1の実施形態における構成要素として既に述べたシャフト110、永久磁石120、エンドリング130、アーマリング140と実質的に機能が等しいので重複説明を省略する。
かかる電動過給機Cにおいても、第1の実施形態同様、エンドリング225とアーマリング226とが径方向に間隙を有する構成により、エンドリング225の強度を維持しながら、アーマリング226による永久磁石221の締着力の低減を抑制することが可能となる。また、エンドリング225の突起とアーマリング226の溝とが嵌合することで、エンドリング225とアーマリング226とがシャフト224(タービン軸209)の回転方向に係合し、アーマリング226と永久磁石221とがシャフト224と一体回転することが可能となる。
また、電動過給機Cの左側は高温の排気ガスを吸気することで加熱され、電動過給機Cの左側から右側へ熱が伝達される。この熱はモータロータ222にも伝達されるため、電動過給機Cに設けられるモータロータ222は熱膨張を生じやすいが、本実施形態の電動過給機Cでは、モータロータ222が熱膨張しても、好適にモータロータ222を利用することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態および変形例において、エンドリング130、225に突起132が設けられ、アーマリング140、226に溝142が設けられるとしたが、アーマリング140、226に、アーマリング140、226の内周から径方向内方に延在した突起(第2突起)が設けられ、エンドリング130、225に、エンドリング130、225の溝(第2溝)が設けられ、第2突起と第2溝とがシャフト110、224の径方向に係合するとしてもよい。また、突起132と溝142とがアーマリング140、226とエンドリング130、225の双方に設けられるとしてもよい。
また、上述した実施形態および変形例において、溝142はアーマリング140、226の内周面から外周面まで貫通する孔としたが、貫通しないで内周面に設けられた窪みとし、エンドリング130、225の突起132と、アーマリング140、226の窪み(溝142)とは径方向に間隙を有するように配置してもよい。
また、上述した実施形態および変形例において、突起132はエンドリング130、225の周方向に約90°毎に4個設けられ、溝142はアーマリング140、226の周方向に約90°毎に4個設けられるとしたが、突起132と溝142の数と位置は限定されるものではない。
また、上述した実施形態および変形例において、突起132の周方向の長さを、隣り合う2つの突起132の間のエンドリング130、225の外周面の長さよりも短くしたが、突起132の周方向の長さは、隣合う2つの突起132の間のエンドリング130、225の外周面の長さより長くてもよい。突起132とエンドリング130、225の外周面の長さの比率は任意に決めることができる。
また、上述した実施形態および変形例では、モータロータ100、222を組み立てる場合、一方のエンドリング130、225をシャフト110、224に挿通して焼き嵌めにより固定し、永久磁石120、221をシャフト110、224に挿通して接着剤により接着し、アーマリング140、226を永久磁石120、221に挿通して永久磁石120、221に焼き嵌めにより固定し、他方のエンドリング130、225をシャフト110、224に挿通して焼き嵌めにより固定するとした。しかしながら、他方のエンドリング130、225をシャフト110、224に挿通して接着剤により固定するとしてもよい。また、アーマリング140、226を周方向に分割し、一方のエンドリング130、225をシャフト110、224に挿通して焼き嵌めにより固定し、永久磁石120、221をシャフト110、224に挿通して接着剤により接着し、他方のエンドリング130、225をシャフト110、224に挿通して焼き嵌めにより固定し、分割したアーマリング140、226を永久磁石120、221の外周側で締結することで固定するとしてもよい。
本発明は、永久磁石が配されたモータロータおよびモータロータを備えた電動過給機に利用することができる。
C 電動過給機
100、222 モータロータ
110、224 シャフト
120、221 永久磁石
130、225 エンドリング
132 突起(第1突起)
140、226 アーマリング
142 溝(第1溝)
202 ベアリングハウジング(ハウジング)
204 タービンハウジング(ハウジング)
207 コンプレッサハウジング(ハウジング)
208 軸受部
209 タービン軸
210 タービンインペラ
211 コンプレッサインペラ
223 モータステータ

Claims (3)

  1. シャフトと、
    前記シャフトの径方向外方に位置する永久磁石と、
    前記永久磁石の軸方向両端に位置し、前記シャフトに固定されることで該永久磁石の軸方向の位置を保持するエンドリングと、
    前記永久磁石に外周側から面圧を作用させるアーマリングと、
    を備え、
    前記エンドリングと前記アーマリングとの周方向の一部が径方向に間隙を有して対向し、該エンドリングと該アーマリングとの周方向の他の一部が前記シャフトの回転方向に係合することを特徴とするモータロータ。
  2. 前記エンドリングの外周から径方向外方に延在した第1突起、および、前記アーマリングの内周に設けられ、該第1突起と、前記シャフトの回転方向に係合する第1溝、または、該アーマリングの内周から径方向内方に延在した第2突起、および、該エンドリングの外周に設けられ、該第2突起と、該シャフトの回転方向に係合する第2溝を備えることを特徴とする請求項1に記載のモータロータ。
  3. 一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、
    前記タービン軸を回転自在に軸支する軸受部と、
    前記タービンインペラ、前記コンプレッサインペラ、前記タービン軸、および、前記軸受部を収容するハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、前記タービン軸と一体回転するモータロータと、
    前記モータロータの径方向外方に位置するモータステータと、
    を備え、
    前記モータロータは、
    前記タービン軸の一部であるシャフトと、
    前記シャフトの径方向外方に位置する永久磁石と、
    前記永久磁石の軸方向両端に位置し、前記シャフトに固定されることで該永久磁石の軸方向の位置を保持するエンドリングと、
    前記永久磁石に外周側から面圧を作用させるアーマリングと、
    を備え、
    前記エンドリングと前記アーマリングとの周方向の一部が径方向に間隙を有して対向し、該エンドリングと該アーマリングとの周方向の他の一部が前記シャフトの回転方向に係合することを特徴とする電動過給機。
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