JP2015211606A - 直流発電システムおよび直流発電システムの保護方法 - Google Patents

直流発電システムおよび直流発電システムの保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アーク発生に対して保護を高めた直流発電システムを提供することを目的とする。
【解決手段】電流センサの信号のノイズに基づいて直流発電システムに発生するアークを検出するアークノイズ解析部と、アークノイズ解析部においてアークが検出された場合に、電流センサからの信号により各ストリングの出力電流変動を解析し、アークが検出された前後の電流値の変動に基づいて、アークの発生箇所を特定する電流変動解析部と、電流変動解析部におけるアーク特定結果に基づいて開閉器の開閉を制御する開閉器制御部を有するアーク検出装置を備えるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流発電システムにおける並列アーク及び直列アークの検出およびアーク発生に対する保護に関する。
再生可能エネルギーの普及に伴い、メガソーラの建設が加速している。1MW容量のメガソーラではパネル枚数が約5000枚必要となり、広大な土地にパネルを敷き詰めることになる。太陽光発電システムは直流給電で、現在750V以下の低電圧が一般的であるが将来的には1000Vにまで達する可能性もある。さらに、ケーブルの劣化や塩害等により通電不良や接触抵抗が増加し、直流アーク故障事故(直列アーク、並列アーク)の発生確率が高まる。このような事故が発生した際にメガソーラのような巨大システムでは、事故箇所を特定するのは困難である。さらに、直列アークや並列アークが発生した際に流れる電流は遮断器がトリップする電流にまで達しない。このため、アークが発生した場合に、アークが継続しないように、太陽光発電システムの保護方法を確立する必要がある。
太陽光発電システムのアーク故障検出・保護に関しては、例えば特許文献1〜3に開示されている。特許文献1では、負荷に供給される電力と、光起電力パネルによって生成される電力の差分を求め、電力差が閾値より大きい場合に警報状態をセットする。または、負荷のノイズ電圧と光起電力パネルノイズ電圧を測定し、その差分を求め、両ノイズ電圧の差が閾値より大きい場合に警報状態をセットする。光起電力パネルで生成される電力と負荷の電力の差が閾値より大きい場合に警報状態をセットする。しかし、メガソーラのような大規模太陽光発電設備では、逆流防止ダイオードや配線ケーブルの損失やケーブルの劣化などによる電力損失が伴うため電力差だけでアークの発生を判断するのは困難である。
特許文献2では、電力線の端部と帰線にアーク検出器が設置され、過電流保護、アーク故障保護、逆電流保護を可能にしている。しかしながら、アークの検出は逆電流検知による並列アーク判定のみである。
特許文献3においては、電圧電流の変動によってアーク検出を行っているが、定電圧源を用いたときを想定している。太陽光発電システムの電圧電流特性は定電圧源とは異なる特性を有しており、判定方法が異なる。さらに、アーク発生位置やアークモードの判定を行っておらず、アーク故障箇所を特定できない。さらに、複数並列を想定しておらずアークの選択遮断技術が含まれていない。
特開2012−112937号公報 特開2011−91995号公報 国際公開WO2002/039561号
直流発電システムとしてのメガソーラは巨大なシステムであるゆえにアーク事故が発生した際に、事故が発生した箇所を特定するのは困難である。さらに、短絡電流が太陽光パネルの電圧電流特性で決まるため、アーク事故が発生しても開閉器は動作しない。故障区間のみを切り離し健全区間で継続運転を実現する必要がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、アーク発生箇所、アークモードを判定することで、アーク発生に対して保護を高めた直流発電システムを提供することを目的とする。
この発明は、複数の直流発電モジュールが直列に接続されたストリングが複数、直流母線に並列接続されて当該直流母線に電力を供給する直流発電システムにおいて、それぞれのストリングは、出力側に、当該ストリングの出力電流を検出する電流センサと、当該ストリングの直流母線への接続を遮断する開閉器とを備え、電流センサの信号のノイズに基づいて直流発電システムに発生するアークを検出するアークノイズ解析部と、アークノイズ解析部においてアークが検出された場合に、電流センサからの信号により各ストリングの出力の電流変動を解析し、アークが検出された前後の電流変動に基づいて、アークの発生箇所を特定する電流変動解析部と、電流変動解析部におけるアーク特定結果に基づいて開閉器の開閉を制御する開閉器制御部を有するアーク検出装置を備えたものである。
この発明によれば、直流発電システム内で発生したアーク故障について、アーク発生箇所、アークモードを特定し、アーク故障区間のみを切り離すことが可能となる。
この発明の実施の形態1による直流発電システムの概略構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムのアーク検出装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムのアーク検出装置の動作を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング内で直列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング内で直列アークが発生したときの電流および電圧の変動を説明するための線図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリングA内で直列アークが発生したときの電流の変動を説明するための線図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング外で直列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング外で直列アークが発生したときの電流および電圧の変動を説明するための線図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング内で並列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング内で並列アークが発生したときの電流および電圧の変動を説明するための線図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング外で並列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムにおいてストリング外で並列アークが発生したときの電流および電圧の変動を説明するための線図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムの別の概略構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による直流発電システムのさらに別の概略構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2による直流発電システムの概略構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2による直流発電システムにおいてストリング内で直列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態2による直流発電システムにおいてストリング外で直列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態2による直流発電システムにおいてストリング内で並列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態2による直流発電システムにおいてストリング内で並列アークが発生したときの電流および電圧の変動を説明するための線図である。 この発明の実施の形態2による直流発電システムにおいてストリング外で並列アークが発生したときの状態を説明するための概略図である。 この発明の実施の形態3による直流発電システムの概略構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態4による直流発電システムの概略構成を示す回路図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による直流発電システムの概略構成を示す回路図である。複数個の直流発電モジュール1Aが直列接続されてストリングAが形成されており、開閉器2Aを介して直流母線20に接続されている。同様に、複数個の直流発電モジュール1Bが直列接続されてストリングBが、複数個の直流発電モジュール1Cが直列接続されてストリングCが形成されており、それぞれ開閉器2B、2Cを介して直流母線20に接続されている。メガソーラにおいてはこのようなストリングが多数設けられることが多いが、図1ではストリングA、ストリングB、ストリングCの3つのストリングのみ図示している。開閉器2(2A、2B、2C・・)の近くに電流センサ3(3A、3B、3C・・)が置かれており、電流センサ3の出力を入力してアークを検出するアーク検出装置100(100A、100B、100C・・)が各回路に取り付けられている。直流母線はさらにパワーコンディショナ4側で合流する。直流発電モジュール1(1A、1B、1C・・)で発電された直流電力は、パワーコンディショナ4によって商用周波数の交流電力に変換されて、商用電力網を介して一般家庭や工場などの需要家に供給される。以降、直流発電モジュール1(1A、1B、1C・・)として太陽光発電モジュール(太陽光パネルとも称する)1(1A、1B、1C・・)を用いる太陽光発電システムを例に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1による直流発電システムのアーク検出装置100の構成を示すブロック図である。入力部110は電流信号入力部111からなる。入力部110は開閉器2の近くに設置されている電流センサ3により検出される電流の信号データをアーク検出装置100に取り込む。取り込まれたデータはアーク解析部120に伝送される。アーク解析部120はアークノイズ解析部121と電流変動解析部122からなる。アークノイズ解析部121は、アーク発生時の高周波ノイズを検知し、アーク発生を判定する。アークノイズ解析部121においてアーク発生と判定した後に、電流変動解析部122においてアーク発生箇所やアークモードを特定する処理を行う。電流変動解析部122では、アーク発生箇所が太陽光パネルと電流センサ3の間か、もしくは電流センサ3とパワーコンディショナ4の間かを判定する。さらに、アークのモードが直列アークか並列アークかを判定する。開閉器制御部130ではアークが発生した際に、健全な区間の運転を続けるために適切な開閉器2のみをトリップする指令を出す。最後に、出力部140の表示部141でアーク発生の有無、アーク発生箇所、アークモード、動作した開閉器を表示し、警報部142でアーク発生したと判断した際に警報を鳴らす。
図3は、本発明の実施の形態1による直流発電システムのアーク検出装置100の動作を説明するフロー図である。アーク検出装置100において入力部110から入力される電流信号が更新(ステップS1)されると、アークノイズ解析部121でアークノイズ解析(ステップS2)が実施される。アークノイズ解析の結果、直流発電システム内のアーク発生を判定する(ステップS3)。ステップ2およびステップ3をアーク検出ステップと称する。アーク発生有と判定(ステップ4)されると、電流変動解析部122においてアーク発生前後の電流が解析される(ステップS6)。アーク発生無と判定された場合(ステップS5)には最初に戻る。電流変動解析部122では、所定期間の電流の信号データが保存されており、アーク発生有と判定された場合、アーク発生前後の電流の変動パターンを解析しアーク発生箇所とアークモードを決定する。アーク発生箇所が電流センサと太陽光パネルの間かどうかを判定(ステップS7)する。ステップ6およびステップ7を、アーク発生箇所特定ステップと称する。アーク発生箇所判定後、アークモードが直列アークかどうかを判定する(ステップS8、ステップS9)。また、アーク発生箇所特定ステップの後、開閉器を制御する開閉器制御ステップにおいて、開閉器を制御する。
直流アークには直列アークと並列アークが存在する。まず、直列アークについて説明する。負荷を受けた電線に不測の破損や切断が発生すると、それにつながっている回路部分の先端間にアークが形成される。直列アークは、太陽光パネルと太陽光パネルの間、太陽光パネルと開閉器の間、開閉器とパワーコンディショナの間、破損した電線の先端間などに発生するアークである。ケーブルの劣化や施工ミス、ねじの緩みなどで発生する。
次に、並列アークについて説明する。並列アークは、極性が異なる2つの導体の間に不測の電流が流れた場合に発生する。これは動物が電線を噛んだ時や電線が劣化した時や、外部の力により電線が損傷した時などに発生し、絶縁体や保護機能の欠落をもたらし、極性が異なる金属部の接触を招くことで、アークが形成される。
図4は直列アーク6Aが太陽光パネル1Aと電流センサ3Aの間で発生したときを示す概略図である。直列アーク6Aと同様の直列アークは、太陽光パネル1Bと電流センサ3Bの間、または太陽光パネル1Cと電流センサ3Cの間の回路上でも起こりえる。ただし、対称性を有しているため、ここでは直列アーク6Aが太陽光パネル1Aと電流センサ3Aで発生したときを例にして説明する。
直列アークや並列アークが発生すると一般に1kHz〜1MHz程度の範囲でアークノイズが発生する。アークノイズは1/fの特性を有しており、太陽光発電システム回路全体に微小のノイズを重畳させる。アークが発生していない時のノイズ強度と比較して、特に1kHzから100kHzまでの範囲において明確な違いがあるため、電流に重畳したアークノイズとして、少なくとも1kHzから100kHzまでの範囲の高周波ノイズを検知することで、アーク発生を判定できる。アークノイズの伝播は公知である。パワーコンディショナからのノイズをキャンセリングすることで容易に検知可能である。ただし、アーク発生をアークノイズのみで判定すると複数並列回路においては全てのアーク検出装置がアーク発生ありと判定してしまう。なぜなら、アークノイズが回路全体に伝播するためである。そこで、本特許ではアークノイズだけでなく、電流変動特性を解析することでアーク発生箇所とアークモードを特定可能なアーク判定方法を提案する。
図4の概略図で示す箇所で直列アークが発生した際の電流変動特性を図5に示す。本特許は電流変動のみで解析するが、電流変動はストリング間電圧によって決定されるため、便宜的に電圧電流特性曲線で電流変動を説明する。太陽光発電の電圧電流特性は日射強度により異なる。日射強度が大きいほど最大動作出力電流Ipmが増加し、日射強度が小さいほど最大動作出力電流Ipmは小さくなる。また、日射強度に依らず最大動作出力電圧Vpmは大きく変化しない。パワーコンディショナ4の制御によって常に最大電力となる動作点11を継続する。そのため、最大動作出力電圧Vpmおよび最大動作出力電流Ipmの出力が通常時の動作点である。また、各ストリングにおいて、ストリング自身が正常なとき、負荷が開放の場合の出力電圧Vocと負荷が短絡の場合の出力電流Iscが決まり、負荷の状態に応じて動作点は、電圧電流特性曲線10上となる。
図6(A)および図6(B)に、図4に示すストリングAの箇所で直列アークが発生した前後における、ストリングAの電流センサ3A、およびストリングBの電流センサ3Bで測定される電流信号を示す。図6(A)は直流成分の電流信号である。ストリングAの高電圧部で直列アーク6Aが発生したときの直流電流成分による解析を考えると、図6(A)に示すように、ストリングAの電流センサ3Aが観測する電流は低下し、その他の電流センサ(3B、3C、・・・)が観測する電流は増加する。アークの発生により数μs〜数十μsで電流が変動するため、アーク発生前後の電流変動は1ms以下と早く、天候やパワーコンディショナによる動作点の変動と比べると極めて速い。電流の低下量はアーク電圧と太陽光発電の電圧電流特性によって決まり、直列アーク6Aが発生した際には、アーク発生により回路インピーダンスが増加し、ストリングAを流れる電流は低下する。一方、直列アークが発生していないストリングB、Cの電流センサ(3B、3C、・・・)の電流は増加する。
以下のように、電流の交流成分によりアークのモードおよび発生箇所を特定することもできる。アーク発生直後には電流が大きく変動するため、電流変動成分、すなわち交流成分を計測することでアークのモードおよび発生箇所を特定することができる。交流成分を観測可能なセンサは電源不要でコストも低いため、小サイズ・低コストなアーク検出器を実現できる。電流センサ3が交流電流センサの場合、交流成分のみが抽出されるため、アーク発生直後の電流変動特性によりアークのモードおよび発生箇所を解析することになる。図6(B)に示すように、アーク発生直後、ストリングAの電流センサ3Aが観測する電流の交流成分は負の位相となり、その他の電流センサ(3B、3C、・・・)が観測する電流の交流成分は正の位相となる。この電流変動は、1秒以下でしか反応せず、アーク継続中は、電流変動がないため、アークが発生しているのにもかかわらず、アーク発生に関連した交流成分は0となる。そのため、アーク発生直後の電流変動に着目する必要がある。なお、図6(A)および図6(B)に示す電流信号の細かい振動は、パワーコンディショナ4のスイッチングによる振動であり、直列アーク6Aの発生とは直接関係ない。
次に、図7に示すように、パワーコンディショナ近くの直流母線で直列アーク6Bが発生したときを説明する。このとき、図8に示すように、各ストリングの出力電流は低下し、出力電圧は上昇する。よって、電流センサ3Aが観測する電流の直流成分は低下する。直列アーク6Aが発生した際と同様に、アーク発生により回路インピーダンスが増加し、ストリングAを流れる電流は低下する。また、ストリングB、Cも同様に、電流の直流成分は低下する。このとき、ストリングA、B、Cの電流変動は回路の対称性から一致する。
電流センサ3が交流電流センサのとき、ストリングAの電流センサ3Aが観測する電流の交流成分は負の位相となり、その他の電流センサ(3B、3C、・・・)が観測する電流の交流成分も負の位相となる。アーク発生後、交流電流センサで観測される電流変動は、1秒以下でしか反応せず、アーク発生継続中は、電流変動がないため、アークが発生しているのにもかかわらず電流変動は発生しない。そのため、アーク発生直後の電流変動に着目する必要がある。
次に、並列アークについて説明する。図9の概略図で示す箇所で並列アーク7Aが発生した際の直流電流変動特性を考える。太陽光パネル1Aと開閉器2Aの間で並列アークが発生すると、図10の電圧電流特性に示すように、ストリングAの動作点は動作点15となって、他ストリングから逆流するため、ストリングAの電流センサ3Aは過大な逆方向電流を観測する。一方、他ストリングでは動作点16となり、電流センサ3B、3Cは短絡電流値と同等の電流値を観測する。このとき、電流センサ3B、3Cにおける電流値は、並列アーク電圧(10V〜40V)と太陽光発電特性曲線で決まる電流値となる。
次に、図9の概略図で示す箇所で並列アーク7Aが発生した際の電流の交流成分特性を考える。電流センサ3を交流電流センサとした場合、交流成分のみが抽出されるためアーク発生直後の電流変動特性が重要となる。このとき、ストリングAでは、電流が著しく低下するため、電流センサ3Aは負位相の大きな交流電流を観測し、その他の電流センサ(3B、3C、・・・)は短絡電流分増加した正の位相の交流電流を観測する。ストリングAで観測される交流電流は、直列アーク6A、6Bが発生した時と比較して、負位相の大きな電流となる。アーク発生後、交流電流センサで観測される電流変動は、1秒以下でしか反応せず、アーク発生継続中は、電流変動がないため、アークが発生しているのにもかかわらず電流変動は発生しない。そのため、アーク発生直後の電流変動に着目する必要がある。
次に、図11の概略図で示す箇所で並列アーク7Bが発生した際の直流電流変動特性について説明する。パワーコンディショナ近くの直列給電母線で並列アーク7Bが発生すると、電流センサ(3A、3B、3C、・・・)は、図12に示す太陽光発電特性曲線10の動作点19、すなわち電圧10V〜40V(並列アーク電圧)で決まる電流、短絡電流に近い電流値を観測する。このとき、ストリングA、B、Cの電流変動は回路の対称性から一致する。
図11の概略図で示す箇所で並列アーク7Aが発生した際の電流の交流成分特性を考える。電流センサ3を交流電流センサとした場合、交流成分のみが抽出されるためアーク発生直後の電流変動特性が重要となる。このとき、ストリングAでは電流は増加するため、電流センサ3Aは正の位相の交流電流を観測する。その他の電流センサ(3B、3C、・・・)が観測する電流も短絡電流分増加するため、正の位相の交流電流となる。この電流変動は、1秒以下でしか反応せず、アーク発生継続中は、電流変動がないため、アークが発生しているのにもかかわらず電流変動は発生しない。そのため、アーク発生直後の電流変動に着目する必要がある。
開閉器制御部130の動作、すなわち開閉器制御ステップの動作については、アーク発生箇所を判定した上で決定する。図4の直列アーク6Aが発生した際には、直流電流成分が低下したストリングAのアーク検出装置100Aが電流センサ3Aの近傍の開閉器2Aをトリップする。電流センサ3が交流電流センサの場合も同様に、負位相の交流電流が観測されたストリングAのアーク検出装置100Aが電流センサ3Aの近傍の開閉器2Aをトリップする。
これによって太陽光発電から流れる電流が止まり直列アークを消弧できる。開閉器2Aがトリップされると、ストリングBおよびストリングCの動作点は動作点13から動作点11に戻るため電流値が元に戻り、直流発電システムはストリングBとストリングCとで動作を継続できる。
図7の直列アーク6Bが発生した際には、直流電流成分が低下したストリングA、ストリングB、ストリングCのアーク検出装置100A、100B、100C全てが、それぞれ開閉器2A、2B、2Cをトリップする。これによって太陽光発電から流れる電流が止まり直列アークを消弧できる。
電流センサ3が交流電流センサの場合も同様に、負位相の交流電流を観測したストリングA、ストリングB、ストリングCのアーク検出装置100A、100B、100C全てが、それぞれ開閉器2A、2B、2Cをトリップする。これによって太陽光発電から流れる電流が止まり直列アークを消弧できる。
図9の並列アーク7Aが発生した際には、直流電流成分が極めて低下し、逆電流が流れたストリングAのアーク検出装置100Aが電流センサ3Aの近傍の開閉器2Aをトリップする。交流成分を観測する場合も同様に、負位相の大きな電流値の交流電流を観測したストリングAのアーク検出装置100Aが電流センサ3Aの近傍の開閉器2Aをトリップする。直列アーク6A、6Bの交流電流値と比較すると1A以上大きな負位相の交流電流が観測されるため、直列アーク6A、6Bの電流変動と区別可能である。そのため、電流閾値を設定することで直列アーク6A、6Bと並列アーク7Aを区別できる。
図11の並列アーク7Bが発生した際には、直流電流成分変動が一定時間継続したときにセンサの信号が入力されたアーク検出装置100A、100B、100C全てが、それぞれ開閉器2A、2B、2Cをトリップする。交流成分を観測する場合は、並列アーク7Bが発生すると直流母線のストリング間電圧がアーク電圧程度(20V〜30V)となり、パワーコンディショナが停止する。そのため、全ての電流が0となるため、そのとき観測される負位相の交流電流値によりアーク発生を特定し、アーク検出装置100A、100B、100C全てが、それぞれ開閉器2A、2B、2Cをトリップする。
以上のように、アークノイズ解析部121においてアークが発生したと判断されたとき、それぞれのストリングのアーク検出装置100の電流変動解析部122においてアーク発生前後の電流変動を解析し、アーク発生後の電流動作から、自己のストリングにおいてアークが発生したと判断して自己の開閉器2をトリップする。同様にアーク発生後の電流動作から、自己のストリングより外でアークが発生したと判断し、自己の開閉器2をトリップする。
図4や図9で示したようにストリングA内でアークが発生した場合は、まずストリングAの開閉器2Aがトリップされ、ストリングBやストリングCの動作点は動作点11に戻り、電流も同様に戻るため、開閉器2Bや開閉器2Cをトリップせずに済む。また、図7で示したようにストリング外で直列アークが発生した場合は、図8に示す、正常動作の電流特性曲線上の動作点14の電流値が継続するため、所定時間これらの動作点が継続する場合は全ての開閉器2A、2B、2Cをトリップすることになり、直流発電システムが保護される。また、図11で示したようにストリング外で並列アークが発生した場合は、パワーコンディショナ4が停止し、全ての電流センサ(3A、3B、3C、・・・)が0となり、それに伴い開閉器2A、2B、2Cをトリップし、直流発電システムが保護される。
なお、本特許は図13のように電流センサ3(3A、3B、3C・・)が開閉器と太陽光パネルの間に設置されている場合も同様の保護方法でアークを検出することができる。なぜならば、開閉器が閉じている間の電流変動は同じであるからである。
さらに、本特許は図14のようにアーク検出装置100(100A、100B、100C・・)と電流センサ3(3A、3B、3C・・)が一体型であった場合にも同様のアーク解析でアーク保護を実現可能とする。電流センサ3(3A、3B、3C・・)から出力される電流をアーク検出装置100(100A、100B、100C・・)に伝送可能であれば設置場所の限定はない。
実施の形態2.
本特許は図15の逆流防止ダイオード5(5A、5B、5C・・)が備え付けられた太陽光発電システムへの適用も含む。逆流防止ダイオード5は、太陽光パネル1からパワーコンディショナ4へ流れるケーブル、すなわち正極側のケーブルに対して電流が流れる向きに設置される場合と、パワーコンディショナ4から太陽光パネル1側へ流れるケーブル、すなわち負極側のケーブルに対して電流が流れる向きに設置される場合がある。以下では、正極側のケーブルに逆流防止ダイオード5が設置されている場合を例にして説明する。
図16の概略図で示すように、逆流防止ダイオード5(5A、5B、5C・・)がある場合で、電流センサ3Aと太陽光パネル1A間で直列アークが発生した際の電流変動特性は図5と同じである。太陽光パネル1Aと電流センサ3Aの間で直列アーク6Aが発生すると、電流センサ3Aの電流は低下しアーク発生後の動作点12の電流値となる。そのため、直流電流成分、交流電流成分ともに逆流防止ダイオードがない場合と同様の電流変動特性となる。
図17の概略図で示すように、逆流防止ダイオード5(5A、5B、5C・・)がある場合で、複数ストリングが接続された直流母線とパワーコンディショナ4の間で直列アーク6Bが発生した際の電流変動特性は図8と同じである。この場合、それぞれのストリングの電流センサ3A、3B、3Cの電流は低下する。このとき、それぞれのストリングにおいて、アーク発生後の動作点14の電流値となる。そのため、直流電流成分、交流電流成分ともに逆流防止ダイオードがない場合と同様の電流変動特性となる。
図18の概略図で示すように、逆流防止ダイオード5(5A、5B、5C・・・)がある場合で、ストリングAにおいて並列アーク7Aが発生した際の電圧電流変動特性を図19で示す。逆流防止ダイオードが接続された太陽光発電システム内の太陽光パネル1Aと電流センサ3Aの間で並列アーク7Aが発生したときの直流電流成分を考える。電流センサ3Aの電流は0となる。ストリングB、Cの電流は、ストリングAの電流が0となった分を補ってパワーコンディショナ4に電力を供給しようとするため、電流値が増加し、動作点18の電流値となる。交流電流成分の場合は、電流センサ3Aは電流が大きく低下した変動分の交流成分を観測し、ストリングB、Cの電流センサ3B、3Cは電流の増加に対応した交流電流を観測する。
図20の概略図で示すように、逆流防止ダイオードがある場合で、並列アーク7Bが発生した際の電流変動特性は図12と同じである。電流センサ3Aの電流は増加しアーク発生後の動作点19となる。動作点19の電圧はアーク電圧程度(10V〜40V)となり、太陽光発電の電圧電流特性曲線10から電流は短絡電流Iscに近い値となる。ストリングBやストリングCのアーク発生後の電流値はストリングAの動作点19の電流値と一致する。
開閉器制御部130の動作については、図16、図17、図20の場合には図4、図7、図11の場合の開閉器動作指令と同じである。図18で示すように並列アークが発生した際には、電流低下量に閾値を設定することで、並列アーク7Aが発生したストリングをアーク検出装置100Aが特定し、電流センサ3Aの近傍の開閉器2Aをトリップする。
実施の形態3.
図21は本発明の実施の形態3による直流発電システムの構成を示す概略回路図である。実施の形態1および実施の形態2では、それぞれのストリングに備えられたアーク検出装置100が自己のストリングの開閉器2をトリップするかどうかを判断するようにした。本実施の形態3では、それぞれのストリングに備えられた電流センサ3(3A、3B、・・・)から送られてきたデータを一つのアーク検出装置200で解析処理し、アーク発生箇所判定、アークモード判定、適切な開閉器動作指令を出力するよう構成されている。
例えば、ストリングAの太陽光パネル1Aと電流センサ3Aの間で並列アーク7Aが発生すると、ストリングAの電流センサ3Aにおける電流値は図10に示す動作点15の電流値となり、ストリングBの電流センサ3B、およびストリングCの電流センサ3Cにおける電流値は図10に示す動作点16の電流値になる。また、直流母線20あるいは直流母線20よりもパワーコンディショナ4側で並列アーク7Bが発生すると、各ストリングの電流センサ3における電流値は図12に示す動作点19の電流値になる。ここで、図10に示す動作点16の電流値と図12に示す動作点19の電流値はほとんど同じ電流値である。実施の形態1や実施の形態2の構成では、それぞれのストリングで単独にアーク発生を判断するため、ストリングBやストリングCでは、並列アークがストリングAで発生したか直流母線20あるいは直流母線20よりもパワーコンディショナ4側で発生したかを判断するのは難しい。このため、実施の形態1では、自己のストリング外でアークが発生したと判断した場合は、所定時間動作点が継続する場合に自己のストリングを切り離すよう開閉器をトリップさせることとした。
本実施の形態3では、図21に示すように、アーク検出装置200が全てのストリングの電流センサ3(3A、3B、・・・)からの信号を入力して、総合的に判断することにより、アーク発生箇所を適切に判断できる。すなわち、図10で示すように、ストリングAにおける電流値が動作点15の電流値となり、他のストリングにおける電流値が動作点16の電流値となった場合は、ストリングAにおいて並列アーク7Aが発生したと判断でき、この場合は開閉器2Aのみをトリップさせる。一方、図12で示すように、全てのストリングの電流値が動作点19の電流値となった場合は、直流母線20あるいは直流母線20よりもパワーコンディショナ4側で並列アーク7Bが発生したと判断でき、直ちに、全てのストリングの開閉器2A、2B、2Cをトリップさせる。
以上のように、それぞれのストリングに備えられた電流センサ3(3A、3B、3C・・・)の信号を一つのアーク検出装置200において解析することにより、アーク発生箇所をより適切に判断でき、それぞれの開閉器に対してより適切な指令を送ることができる。特に、ストリング外でアークが発生した場合に、実施の形態1のように、異常な電流値が所定時間継続するのを待つことなく、直ちに全てのストリングを切り離せるというメリットがある。
実施の形態4.
図22は、本発明の実施の形態4による直流発電システムの構成を示す概略回路図である。実施の形態4では、それぞれのストリングに備えられたアーク検出装置100(100A、100B、・・・)が、自己のストリングでアークが発生したかどうかを判断し、判断結果をアーク発生箇所特定装置201に送信する。アーク発生箇所特定装置201では、全てのアーク検出装置100(100A、100B、・・・)からの信号を入力して総合的に判断することにより、アーク発生箇所を特定する。
アーク発生箇所特定装置201は、全てのストリングのアーク検出装置100から、それぞれ自己のストリング外で並列アークが発生したとの判断結果が入力された場合は、直流母線20あるいは直流母線20よりもパワーコンディショナ4側で並列アーク7Bが発生したと判断し、全てのストリングの開閉器2(2A、2B、・・・)をトリップするように全てのアーク検出装置100に指令を送信する。全てのストリングのアーク検出装置100から、それぞれ自己のストリング外で直列アークが発生したとの判断結果が入力された場合は、直流母線20あるいは直流母線20よりもパワーコンディショナ4側で直列アークが発生したと判断し、全てのストリングの開閉器2(2A、2B、・・・)をトリップするように全てのアーク検出装置100に指令を送信する。
一方、アーク発生箇所特定装置201は、ある一つのストリングのアーク検出装置、例えばストリングAのアーク検出装置100Aから自己のストリングで並列アークが発生したとの判断結果が入力され、他のストリングのアーク検出装置からは自己のストリング外で並列アークが発生したとの判断結果が入力された場合は、ストリングA以外の開閉器はトリップさせないとの指令を、ストリングA以外のアーク検出装置または開閉器に送信する。直列アークの場合も同様である。
以上において、自己のストリングでアークが発生したと判断したアーク検出装置は、自己の開閉器を直ちにトリップする。一方、自己のストリング外でアークが発生したと判断したアーク検出装置は、アーク発生箇所特定装置201からの信号を待って自己の開閉器をトリップする。
本実施の形態4による直流発電システムによれば、ストリング外でアークが発生した場合に、実施の形態1のように、異常な電流値が所定時間継続するのを待つのではなく、アーク発生箇所特定装置201かアーク発生箇所を特定するため、より適切なアーク発生箇所の特定を行える。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1、1A、1B、1C 太陽光パネル、2、2A、2B、2C 開閉器、3、3A、3B、3C 電流センサ、4 パワーコンディショナ、5A、5B、5C ダイオード、6A、6B 直列アーク、7A、7B 並列アーク、100 アーク検出装置、110 入力部、120 アーク解析部、121 アークノイズ解析部、122 電流変動解析部、130 開閉器制御部、140 出力部、141 表示部、142 警報部

Claims (15)

  1. 複数の直流発電モジュールが直列に接続されたストリングが複数、直流母線に並列接続されて当該直流母線に電力を供給する直流発電システムにおいて、
    それぞれのストリングは、出力側に、当該ストリングの出力電流を検出する電流センサと、当該ストリングの前記直流母線への接続を遮断する開閉器とを備え、
    前記電流センサの信号のノイズに基づいて前記直流発電システムに発生するアークを検出するアークノイズ解析部と、前記アークノイズ解析部においてアークが検出された場合に、前記電流センサからの信号により各ストリングの出力の電流変動を解析し、前記アークが検出された前後の前記電流変動に基づいて、前記アークの発生箇所を特定する電流変動解析部と、前記電流変動解析部におけるアーク特定結果に基づいて前記開閉器の開閉を制御する開閉器制御部を有するアーク検出装置を備えたことを特徴とする直流発電システム。
  2. 前記アークノイズ解析部は、少なくとも1kHzから100kHzまでの範囲の高周波ノイズに基づいてアークを検出することを特徴とする請求項1に記載の直流発電システム。
  3. 前記電流センサは、直流電流成分を検出する電流センサであることを特徴とする請求項1または2に記載の直流発電システム。
  4. 前記電流センサは交流電流成分を検出する電流センサであることを特徴とする請求項1または2に記載の直流発電システム。
  5. 前記アーク検出装置は、前記各ストリングにそれぞれ備えられ、それぞれのアーク検出装置は、自己の電流変動解析部において、前記アークが検出された前後の電流値の変動に基づいて、自己のストリングにおいてアークが発生したかどうかを特定し、自己のストリングにおいてアークが発生したことを特定した場合、自己のストリングに備えられた開閉器をトリップすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の直流発電システム。
  6. 前記アーク検出装置は、前記各ストリングにそれぞれ備えられ、それぞれのアーク検出装置は、自己の電流変動解析部において、前記アークが検出された前後の電流値の変動に基づいて、自己のストリングにおいてアークが発生したかどうかを特定し、自己のストリング外においてアークが発生したことを特定した場合、前記アークが検出された後の電流値が所定時間継続する場合、自己のストリングに備えられた開閉器をトリップすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の直流発電システム。
  7. 前記各ストリングに備えられた各アーク検出装置から、自己のストリング外でアークが発生したかどうかの判断結果を受信するアーク発生箇所特定装置を備え、このアーク発生箇所特定装置は、全てのアーク検出装置から自己のストリング外でアークが発生したとの判断結果を受信した場合、前記各ストリングに備えられた各開閉器をトリップする指令を前記各アーク検出装置または前記各開閉器に出力することを特徴とする請求項6に記載の直流発電システム。
  8. 前記アーク検出装置は、前記各ストリングに備えられたそれぞれの電流センサからの信号を受信するように構成され、前記アークノイズ解析部においてアークが検出された場合に、前記電流変動解析部において前記それぞれの電流センサからの信号により各ストリングの電流変動を解析し、前記各ストリングの電流値の、前記アークが検出された前後の変動に基づいて、前記アークの発生箇所を特定し、前記開閉器制御部は、前記電流変動解析
    部におけるアーク特定結果に基づいて前記開閉器の開閉を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の直流発電システム。
  9. 前記電流変動解析部は、前記アークが検出された前後の電流値の変動に基づいて、発生したアークが直列アークか並列アークかを判定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の直流発電システム。
  10. 前記各ストリングは逆流防止ダイオードを備えたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の直流発電システム。
  11. 複数の直流発電モジュールが直列に接続されたストリングが複数、それぞれ開閉器を介して直流母線に並列接続されて当該直流母線に電力を供給する直流発電システムの保護方法であって、
    前記ストリングに発生するノイズに基づいて前記直流発電システムに発生するアークを検出するアーク検出ステップと、
    前記アークが検出された場合に、前記複数のストリングの各ストリングの出力の電流変動を解析し、前記アークが検出された前後の前記電流変動に基づいて、前記アークの発生箇所を特定するアーク発生箇所特定ステップと、
    このアークの発生箇所の特定結果に基づいて前記開閉器の開閉を制御する開閉器制御ステップと
    を含むことを特徴とする直流発電システムの保護方法。
  12. 前記アーク発生箇所特定ステップにおいて、前記アークが検出された後の電流値が低下する変動を観測した場合、当該ストリングにおいてアークが発生したと特定し、
    前記開閉器制御ステップにおいて、アークが発生したと特定したストリングの前記開閉器をトリップすることを特徴とする請求項11に記載の直流発電システムの保護方法。
  13. 前記アーク発生箇所特定ステップにおいて、全てのストリングについて、前記アークが検出された後の電流値が低下する変動を観測した場合、前記全てのストリング外においてアークが発生したと特定し、
    前記開閉器制御ステップにおいて、前記全てのストリングの前記開閉器をトリップすることを特徴とする請求項11に記載の直流発電システムの保護方法。
  14. 前記アークが検出された前後の電流値の変動に基づいて、発生したアークが直列アークか並列アークかを判定する、アークモード判定ステップを含むことを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の直流発電システムの保護方法。
  15. 前記各ストリングは逆流防止ダイオードを備えたことを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の直流発電システムの保護方法。
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