JP2015211405A - 中継システムおよびスイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可用性の向上を効率的に図ることが可能な、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置を提供する。
【解決手段】ポート制御部14は、第1ポート群(P[1])がアクティブに設定され、かつミニマムリンク判定部19によってリンク障害無しと判定された場合、第1ポート群の中の障害発生が検出されない第1ポートを第1状態(FW)に制御する。ポート制御部14は、第1ポート群がスタンバイに設定され、かつブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを受信していない場合、第1ポート群を構成する複数の第1ポートを第2状態(BK)に制御する。OAM送信部17は、第1状態に制御される各第1ポートからCCMフレームを送信し、第2状態に制御される各第1ポートからRDIフレームを送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中継システムおよびスイッチ装置に関し、例えば、2台のスイッチ装置を用いた装置冗長方式が適用される中継システムに関する。
例えば、特許文献1には、1台のネットワーク装置と、2台のネットワーク装置と、の間の各リンクに装置跨ぎのリンクアグリゲーションが設定されたネットワークシステムが示される。2台のネットワーク装置間を接続する専用回線に障害が生じた場合、当該リンクアグリゲーションの経路を用いて代替え経路が構築される。また、2台のネットワーク装置は、当該装置間での経路情報の同期といった制御プレーンに関しては運用系/待機系で動作し、データプレーンに関しては両方共に運用状態で使用される。
特許文献2には、ユーザ網内のカスタマエッジと、MPLS網内の2台のプロバイダエッジと、の間の各リンクに装置跨ぎのリンクアグリゲーションが設定された構成が示される。2台のプロバイダエッジは、他のプロバイダエッジからパケットを共に受信した場合、互いの間で予めなされた取り決めに基づいて、一方のプロバイダエッジのみがカスタマエッジにパケットを中継する。
特許文献3には、ユーザ側L2SWと、運用系L2SWおよび予備系L2SWと、の間にそれぞれリンクを設けたアクセスシステムが示される。通常時、予備系L2SWは、ユーザ側L2SWとの間のリンクの接続元となるポートをリンクダウンに制御する。ユーザ側L2SWは、運用系L2SWおよび予備系L2SWに向けてARP等のブロードキャストフレームを送信することで、予備系L2SWにおけるリンクダウンに制御されたポートを回避する経路を自動的に確立する。
特開2011−250185号公報 特開2012−209984号公報 特開2012−231223号公報
例えば、レイヤ2(以降、L2と略す)の処理を行うL2スイッチ装置を用いた装置冗長方式として、ESRP(Extreme Standby Router Protocol)やVSRP(Virtual Switch Redundancy Protocol)等を代表とするアクティブ・スタンバイ型の方式が知られている。このような方式では、ユーザ側のL2スイッチ装置は、アクティブ側のL2スイッチ装置との間のリンクに障害が生じた場合、スタンバイ側のL2スイッチ装置との間のリンクに経路を切り替えるため、通常、FDB(Forwarding DataBase)のフラッシュを行う。そうすると、フラッディングに伴う通信の輻輳等が生じ得る。
そこで、例えば、特許文献1や特許文献2に示されるように、装置跨ぎのリンクアグリゲーショングループ(以降、LAGと略す)を用いる方式が考えられる。この場合、ユーザ側のL2スイッチ装置は、通常、FDB上で、LAGが設定されるポートを仮想的に1個のポートとして管理するため、障害時に、FDBのフラッシュを行う必要が無い。
ここで、例えば、装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置(A,B)に関して、その一方(A)をアクティブで用い、他方(B)をスタンバイで用いる場合を想定する。ユーザ側のスイッチ装置は、2台のL2スイッチ装置(A,B)との間で装置跨ぎの通信回線を介してそれぞれ接続されるが、障害が無い場合には、L2スイッチ装置(A)側とのみ通信を行う。
しかしながら、この場合、通信帯域がユーザ側のスイッチ装置とL2スイッチ装置(A)との間の通信回線に基づいて制約されるため、通信帯域の向上が図れない場合がある。その解決策として、2台のL2スイッチ装置(A,B)を共にアクティブで用いる方式が考えられる。ただし、この場合、フレームの転送経路が2台のL2スイッチ装置(A,B)に適宜分散されるため、フレームの転送経路が把握し難くなる。特に、通信キャリア等では、フレームの転送経路等を含めて詳細なネットワーク管理を行いたいという要望がある。
そこで、2台のL2スイッチ装置(A,B)をアクティブ/スタンバイで用いると共に、ユーザ側のスイッチ装置と、2台のL2スイッチ装置(A,B)のそれぞれとの間の通信回線を、複数本で構成することが有益となる。これによって、十分な通信帯域を確保しつつ、ネットワーク管理を容易化すること等が可能になる。ただし、この場合、複数本の通信回線を用いることに伴い、障害発生時の可用性の向上を効率的に図るための工夫が必要となる。すなわち、複数本の通信回線によっても可用性の向上が図れ、装置冗長によっても可用性の向上が図れるため、これらを効率的に使い分けると共に、その使い分けに応じた動作をユーザ側のスイッチ装置に行わせる必要がある。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、可用性の向上を効率的に図ることが可能な、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態による中継システムは、第1および第2スイッチ装置と、第3スイッチ装置と、を備える。第1スイッチ装置と第2スイッチ装置は、それぞれ、複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、ブリッジ用ポートと、を持ち、ブリッジ用ポートを介して互いに通信回線で接続される。第3スイッチ装置は、第1スイッチ装置の複数の第1ポートと第2スイッチ装置の複数の第1ポートとにそれぞれ異なる通信回線を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーショングループを設定する。第1スイッチ装置の第1ポート群は、アクティブに設定され、第2スイッチ装置の第1ポート群は、スタンバイに設定される。ここで、第1および第2スイッチ装置のそれぞれは、障害監視部と、ミニマムリンク判定部と、障害フレーム送信部と、ポート制御部と、OAM送信部と、を有する。障害監視部は、複数の第1ポートの障害発生を検出する。ミニマムリンク判定部は、第1ポート群の中で、障害監視部によって障害発生が検出されない第1ポートの数が予め定めた設定数以上の場合にリンク障害無しと判定し、設定数未満の場合にリンク障害有りと判定する。障害フレーム送信部は、ミニマムリンク判定部によってリンク障害有りと判定された場合に、ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する。ポート制御部は、(A)第1ポート群がアクティブに設定される第1の場合で、かつミニマムリンク判定部によってリンク障害無しと判定された場合、第1ポート群の中の障害監視部によって障害発生が検出されない第1ポートを、送信および受信共に許可する第1状態に制御する。ポート制御部は、(B)第1の場合で、かつミニマムリンク判定部によってリンク障害有りと判定された場合、第1ポート群を構成する複数の第1ポートを、送信および受信共に禁止する第2状態に制御する。ポート制御部は、(C)第1ポート群がスタンバイに設定される第2の場合で、かつブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを受信していない場合、第1ポート群を構成する複数の第1ポートを第2状態に制御する。ポート制御部は、(D)第2の場合で、かつブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを受信した場合、第1ポート群の中の障害監視部によって障害発生が検出されない第1ポートを第1状態に制御する。OAM送信部は、第1状態に制御される第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくCCMフレームを送信し、第2状態に制御される第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、装置冗長方式を用いた中継システムおよびスイッチ装置において、可用性の向上を効率的に図ることが可能になる。
本発明の一実施の形態による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。 図1の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポートに障害が発生した場合で、ミニマムリンク数を満たす場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポートに障害が発生した場合で、ミニマムリンク数を満たさない場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポートの障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。 図1の中継システムにおいて、そのMCLAG装置を構成するL2スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。 (a)は、図6におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図であり、(b)は、図6における障害監視テーブルの構成例を示す概略図であり、(c)は、図6におけるポート制御テーブルの構成例を示す概略図である。 図6のL2スイッチ装置がアクティブに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。 図6のL2スイッチ装置がスタンバイに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。 図6のL2スイッチ装置において、その中継処理部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。 図1の中継システムにおいて、そのユーザ側のL2スイッチ装置の簡略的な構成例を示すブロック図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
《中継システムの概略構成》
図1は、本発明の一実施の形態による中継システムにおいて、その構成例を示す概略図である。図1に示す中継システムは、装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置(第1および第2スイッチ装置)SWm1,SWm2と、ユーザ側のL2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1と、を備える。L2スイッチ装置SWm1,SWm2のそれぞれは、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]と、ポート(第2ポート)P[2]と、ブリッジ用ポートPbと、を持つ。
MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]は、複数(ここでは3個)のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]で構成される。L2スイッチ装置(第1スイッチ装置)SWm1とL2スイッチ装置(第2スイッチ装置)SWm2との間は、ブリッジ用ポートPbを介して互いに通信回線11で接続される。通信回線11は、例えば、専用回線や、場合によっては一般的な通信回線(例えば、イーサネット(登録商標)回線)で構成される。L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]には、特に限定はされないが、それぞれ端末等が接続される。
L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1は、複数(ここでは6個)のLAG用ポートP1a,P1b,P1c,P2a,P2b,P2cと、1個のポートP3と、を持つ。L2スイッチ装置SW1は、L2スイッチ装置SWm1の複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]およびL2スイッチ装置SWm2の複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]にそれぞれ異なる通信回線10を介して接続される。
この例では、LAG用ポートP1a,P1b,P1cは、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]にそれぞれ接続され、LAG用ポートP2a,P2b,P2cは、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]にそれぞれ接続される。また、ポートP3には、特に限定はされないが、端末等が接続される。通信回線10は、例えば、イーサネット回線で構成される。ここで、L2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1は、L2スイッチ装置SWm1,SWm2との間の通信回線10の接続元となるポート(LAG用ポート)P1a,P1b,P1c,P2a,P2b,P2cにLAGを設定する。
LAGは、一般的に、1台の装置間での複数本の通信回線に適用される場合が多いが、ここでは、1台の装置と2台の装置との間の複数本の通信回線に適用される。したがって、本明細書では、このような装置跨ぎのLAGを、一般的なLAGと区別して、マルチシャーシスリンクアグリゲーショングループ(以降、MCLAGと略す)と呼ぶ。L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1a,P1b,P1c,P2a,P2b,P2cにMCLAG1を設定する。
また、本明細書では、このような装置跨ぎのLAGが適用される2台のL2スイッチ装置SWm1,SWm2を総称して、MCLAG装置と呼ぶ。L2スイッチ装置SW1は、MCLAG装置を仮想的に1台の装置とみなして動作する。したがって、実際上、L2スイッチ装置SW1は、MCLAGとLAGとを特に区別することなく、MCLAG1が設定されるポート(P1a,P1b,P1c,P2a,P2b,P2c)を、LAG用ポートとして取り扱う。
なお、この例では、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のそれぞれのMCLAG用ポート群P[1]は、3個のMCLAG用ポートで構成されるが、これに限らず、2個以上のMCLAG用ポートで構成されればよい。また、場合によっては、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SWm2とで、MCLAG用ポート群を構成するMCLAG用ポートの数が異なっていてもよい。
さらに、MCLAGは、1個に限らず2個以上設定されてもよい。例えば、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]にもユーザ側のL2スイッチ装置が接続され、当該ユーザ側のL2スイッチ装置は、その接続元となるポートに別のMCLAG(例えばMCLAG2)を設定してもよい。この際に、ポートP[2]は、MCLAG1の場合と同様に、複数のMCLAG用ポート(例えば、P[2a],P[2b],…)で構成されるMCLAG用ポート群であってもよい。
L2スイッチ装置(第1および第2スイッチ装置)SWm1,SWm2のそれぞれは、MCLAGテーブル12、中継処理部13、アドレステーブルFDB、ポート制御部14、障害監視部15、障害フレーム送信部16、およびOAM送信部17を有する。中継処理部13は、分散処理部18を有し、ポート制御部14は、ミニマムリンク判定部19を有する。
MCLAGテーブル12は、自身の複数のMCLAG用ポート(実際には、その各ポート識別子)を、MCLAG識別子に対応付けて保持する。図1の例では、MCLAGテーブル12は、複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c](そのポート識別子{P[1a]},{P[1b]},{P[1c]})を、MCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}に対応付けて保持する。本明細書では、例えば、{AA}は、「AA」の識別子(ID)を表すものとする。
例えば、MCLAG装置では、MCLAG識別子{MCLAG1}を共通に用いることが予め定められている。MCLAG装置を構成する各L2スイッチ装置は、自身のMCLAGテーブル12で、MCLAG識別子{MCLAG1}に割り当てる自身のMCLAG用ポートのポート識別子{P[1a]},{P[1b]},{P[1c]}を定める。
障害監視部15は、自身の複数のポート(MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]、ポートP[2]およびブリッジ用ポートPb)の障害発生を検出する。具体的には、障害監視部15は、例えば、受信信号の信号強度の低下や、FLP(Fast Link Pulse)等のパルス信号の未検出や、あるいは後述するCCM制御フレームの未受信等によって、障害発生を検出する。ミニマムリンク判定部19は、MCLAG用ポート群(第1ポート群)の中で、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(第1ポート)の数が予め定めた設定数(以降、ミニマムリンク数と呼ぶ)以上の場合にリンク障害無しと判定し、ミニマムリンク数未満の場合にリンク障害有りと判定する。
例えば、ミニマムリンク数が2の場合を想定する。ミニマムリンク判定部19は、MCLAG用ポート群P[1]を構成する3個のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]の中で、障害監視部15によっていずれか1個のMCLAG用ポートの障害発生が検出された場合にはリンク障害無しと判定する。一方、ミニマムリンク判定部19は、3個のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]の中で、障害監視部15によって2個以上のMCLAG用ポートの障害発生が検出された場合にはリンク障害有りと判定する。
障害フレーム送信部16は、ミニマムリンク判定部19によってリンク障害有りと判定された場合に、ブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを送信する。また、障害フレーム送信部16は、ミニマムリンク判定部19による判定結果がリンク障害有りからリンク障害無しに変更された場合に、ブリッジ用ポートPbを介して障害回復フレームを送信する。
ポート制御部14は、以下の(1)および(2)のような処理を行う。
(1)MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]がアクティブACTに設定される場合(第1の場合)で、かつミニマムリンク判定部19によってリンク障害無しと判定された場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]を、送信および受信共に許可する送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。より詳細には、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]の中の障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(第1ポート)を送受信許可状態FWに制御する。
一方、当該第1の場合で、かつミニマムリンク判定部19によってリンク障害有りと判定された場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]を、送信および受信共に禁止する送受信禁止状態(第2状態)BKに制御する。より詳細には、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を構成する複数のMCLAG用ポート(第1ポート)を、共に送受信禁止状態BKに制御する。
(2)MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]がスタンバイSBYに設定される場合(第2の場合)で、かつブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを受信していない場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を送受信禁止状態(第2状態)BKに制御する。より詳細には、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]を構成する複数のMCLAG用ポート(第1ポート)を、共に送受信禁止状態BKに制御する。
一方、当該第2の場合で、かつブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを受信した場合、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]を送受信許可状態(第1状態)FWに制御する。より詳細には、ポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]の中の障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(第1ポート)を送受信許可状態FWに制御する。
なお、送受信許可状態FWおよび送受信禁止状態BKは、通常のフレームとなるユーザフレームを対象とし、前述した障害通知フレームやCCM制御フレームを代表とする、装置の管理や制御等を行うための制御フレームに関しては対象外である。
ここで、図1に示すように、本実施の形態では、MCLAG装置を構成する2台のL2スイッチ装置SWm1,SWm2の一方(ここではSWm1)は、予め装置単位でアクティブACTに設定され、他方(ここではSWm2)は、予め装置単位でスタンバイSBYに設定される。アクティブACTに設定されたL2スイッチ装置SWm1は、自身のMCLAG用ポート群P[1]をアクティブACTに設定し、スタンバイSBYに設定されたL2スイッチ装置SWm2は、自身のMCLAG用ポート群P[1]をスタンバイSBYに設定する。
障害無しの場合、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、自身のMCLAG用ポート群P[1]がアクティブACTに設定されるため、当該MCLAG用ポート群P[1]を構成する複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を共に送受信許可状態FWに制御する。一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、自身のMCLAG用ポート群P[1]がスタンバイSBYに設定されるため、当該MCLAG用ポート群P[1]を構成する複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を共に送受信禁止状態BKに制御する。
なお、アクティブACT/スタンバイSBYの設定方法は、装置単位に限らず、MCLAG用ポート群単位であってもよい。例えば、L2スイッチ装置SWm1,SWm2のポートP[2]もMCLAG用ポート群であった場合、各MCLAG用ポート群P[1]は、一方がアクティブACTに、他方がスタンバイSBYに設定され、各MCLAG用ポート群P[2]も、一方がアクティブACTに、他方がスタンバイSBYに設定される。
中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]が送受信許可状態FWに制御される場合、そのMCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先ポートとするフレームを、自身の複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]の中のいずれかのMCLAG用ポートに中継する。言い換えれば、中継処理部13は、MCLAG用ポート群P[1]の中に送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポート(第1ポート)が存在する場合、その中のいずれかのMCLAG用ポートにフレームを中継する。この際に、いずれのMCLAG用ポートに中継するかは、分散処理部18によって定められる。
一方、中継処理部13は、自身のMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]が送受信禁止状態BKに制御される場合、そのMCLAG識別子(第1識別子){MCLAG1}を宛先ポートとするフレームを、ブリッジ用ポートPbに中継する。言い換えれば、中継処理部13は、MCLAG用ポート群P[1]の中に送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポート(第1ポート)が存在しない場合、ブリッジ用ポートPbにフレームを中継する。
ここで、フレームの宛先ポートは、アドレステーブルFDBの検索結果に基づいて定められる。アドレステーブルFDBは、広く知られているように、ポートと、当該ポートの先に存在するMAC(Media Access Control)アドレスと、の対応関係を保持する。中継処理部13は、当該アドレステーブルFDBに対して、例えば以下のような処理を行う。
まず、中継処理部13は、フレームを受信したポートが自身のMCLAG用ポート群P[1](すなわちMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c])である場合、当該MCLAG用ポート群のMCLAG識別子{MCLAG1}を受信ポート識別子として定める。中継処理部13は、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、中継処理部13は、当該フレームに含まれる宛先MACアドレスに対応する宛先ポートを、アドレステーブルFDBから検索する。
中継処理部13は、アドレステーブルFDBの検索結果等に基づき、MCLAG用ポート群で受信したフレームをブリッジ用ポートPbに中継する場合、受信ポート識別子を付加したフレームをブリッジ用ポートPbに中継する。ブリッジ用ポートPbに中継する場合とは、宛先ポートとしてブリッジ用ポートPbが得られた場合や、宛先ポートとしてMCLAG識別子が得られ、当該MCLAG識別子に対応する自身のMCLAG用ポート群が送受信禁止状態BKに制御される場合(すなわち送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートが存在しない場合)に該当する。
中継処理部13は、受信ポート識別子が付加されたフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを、当該フレームに付加された受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。一方、中継処理部13は、受信ポート識別子が付加されていないフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを、ブリッジ用ポートPbのポート識別子{Pb}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
OAM送信部17は、イーサネットOAM(Operations, Administration and Maintenance)に基づく制御フレームを送信する。イーサネットOAMは、保守・管理機能として、「ITU−T Y.1731」や「IEEE802.1ag」等で標準化されている。イーサネットOAMでは、その機能の一つとして、CC(Continuity Check)と呼ばれる機能が規定されている。これは、MEP(Maintenance End Point)と呼ばれる監視ポイント間でCCM(Continuity Check Message)と呼ばれる制御フレーム(以降、CCM制御フレームと呼ぶ)を送受信することで、監視ポイント間の疎通性を監視する機能である。
例えば、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SW1は、共に、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a]とL2スイッチ装置SW1のLAG用ポートP1aとをMEP(MEP1aとする)に設定し、当該MEP1a間でCCM制御フレームを定期的に送信および受信する。同様に、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SW1は、共に、MCLAG用ポートP[1b]とLAG用ポートP1bとをMEP1bに設定し、MCLAG用ポートP[1c]とLAG用ポートP1cとをMEP1cに設定し、各MEP1b,MEP1c間でそれぞれCCM制御フレームを定期的に送信および受信する。
ここで、例えば、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポートP[1a]で、L2スイッチ装置SW1のLAG用ポートP1aからのCCM制御フレームを所定の期間内に受信できない場合、LAG用ポートP1aに対する疎通性をLOC(Loss Of Continuity)状態と判断する。この場合、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポートP[1a]からL2スイッチ装置SW1のLAG用ポートP1aに向けてCCM制御フレームを送信する際に、当該CCM制御フレームに含まれるRDI(Remote Defect Indication)ビットにフラグを立てた状態で送信する。
本明細書では、RDIビットにフラグが立っていないCCM制御フレームを単にCCMフレーム(CCMと略す)と呼び、RDIビットにフラグが立っているCCM制御フレームをRDIフレーム(RDIと略す)と呼ぶ。L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1aでRDIを受信することで、LAG用ポートP1aからの送信経路に障害が有ることを認識し、RDIが解消されるまで(すなわちCCMを受信できるようになるまで)、LAG用ポートP1aからのフレーム(ユーザフレーム)の送信を停止する。すなわち、L2スイッチ装置SW1は、MCLAG1のメンバポート(P1a〜P1c,P2a〜P2c)の中から送信ポートを選択する際に、その送信ポートの選択肢からLAG用ポートP1aを除外する。
このようなイーサネットOAMの仕組みを利用して、OAM送信部17は、送受信許可状態(第1状態)FWに制御されるMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]の中の、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれからCCMを送信する。また、OAM送信部17は、送受信禁止状態(第2状態)BKに制御されるMCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]を構成する複数のMCLAG用ポート(第1ポート)P[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれからRDIを送信する。
《中継システムの概略動作(障害無し時)》
図2は、図1の中継システムにおいて、障害が無い場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1のポートP3に接続される端末と、MCLAG装置(SWm1,SWm2)のポートP[2]に接続される端末と、の間でフレームを通信する場合を例とする。
L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]がアクティブACTに設定されており、ミニマムリンク判定部19によってリンク障害無しと判定されたため、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を送受信許可状態FWに制御する。一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、MCLAG用ポート群P[1]がスタンバイSBYに設定されており、ブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームを受信していないため、複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を共に送受信禁止状態BKに制御する。
L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部17は、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれから定期的にCCMを送信する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1a,P1b,P1cのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、LAG用ポートP1a,P1b,P1cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部17は、送受信禁止状態BKに制御される複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれからRDIを送信する。L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれでRDIを受信しているため、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれからCCMを送信する。
その結果、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれでCCMを受信する。L2スイッチ装置SWm2は、このようにCCMを受信しているにも関わらず、MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれから定期的にRDIを送信し、それを受信したL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。これにより、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、少なくともフレームの送信時において、LAG用ポートP2a,P2b,P2cをMCLAG1に向けた送信ポートの選択肢から除外する。
このような状態で、図2に示すように、まず、L2スイッチ装置SWm1が、ポートP[2]でフレームFL1aを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL1aの送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL1aの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームFL1aをMCLAG用ポート群P[1]に中継する。言い換えれば、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG用ポート群P[1]の中に送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]が存在するため、フレームFL1aをMCLAG用ポート群P[1]に中継する。
この際に、L2スイッチ装置SWm1の分散処理部18は、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]の中から、所定の分散規則に基づき、いずれか1個のMCLAG用ポートを選択する。L2スイッチ装置SWm1は、当該選択されたMCLAG用ポート(例えばP[1a])にフレームFL1aを中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、フレームFL1aを所定のLAG用ポート(例えばP1a)で受信し、それをポートP3に中継する。
次に、L2スイッチ装置SWm2が、ポートP[2]でフレームFL1bを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm2は、フレームFL1bの送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm2は、フレームFL1bの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームFL1bをブリッジ用ポートPbに中継する。言い換えれば、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG用ポート群P[1]の中に送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートが存在しないため、フレームFL1bをブリッジ用ポートPbに中継する。
L2スイッチ装置SWm1は、ブリッジ用ポートPbでフレームFL1bを受信し、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるポート識別子{Pb}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL1bの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。
L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、フレームFL1aの場合と同様に、所定の分散規則に基づき1個のMCLAG用ポートを選択し、当該選択したMCLAG用ポート(例えばP[1b])にフレームFL1bを中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、フレームFL1bを所定のLAG用ポート(例えばP1b)で受信し、それをポートP3に中継する。
続いて、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3でフレームFL1cを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SW1は、MCLAG装置の場合と同様に、アドレステーブルの学習と検索を行う。L2スイッチ装置SW1は、アドレステーブルの検索を行った結果、フレームFL1cの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートとしてMCLAG1に対応するLAG識別子を得る。L2スイッチ装置SW1は、MCLAG1に向けた送信ポートの選択肢となるLAG用ポートP1a,P1b,P1cの中から所定の分散規則に基づき、いずれか1個のLAG用ポートを選択し、当該選択したLAG用ポート(例えばP1c)にフレームFL1cを中継する。
L2スイッチ装置SWm1は、所定のMCLAG用ポート(例えばP[1c])でフレームFL1cを受信し、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子となるMCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL1cの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。ここで、当該宛先MACアドレスに対応する端末がL2スイッチ装置SWm1のポートP[2]の先に存在する場合には、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られ、L2スイッチ装置SWm2のポートP[2]の先に存在する場合には、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られる。
L2スイッチ装置SWm1は、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られた場合には、フレームFL1cをポートP[2]に中継する。一方、L2スイッチ装置SWm1は、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られた場合には、フレームFL1cに受信ポート識別子{MCLAG1}を付加したのち、当該フレームFL1cをブリッジ用ポートPbに中継する。
L2スイッチ装置SWm2は、ブリッジ用ポートPbで、受信ポート識別子{MCLAG1}が付加されたフレームFL1cを受信し、その送信元MACアドレスを当該受信ポート識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm2は、フレームFL1cの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。その結果、L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとして得られたポートP[2]にフレームFL1cを中継する。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポートの障害発生時[1])》
図3は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポートに障害が発生した場合で、ミニマムリンク数を満たす場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図2に示した障害無し時の状態から、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a]に接続される通信回線10に障害が発生した場合を例とする。また、ミニマムリンク数は2に設定されるものとする。
L2スイッチ装置SWm1の障害監視部15は、MCLAG用ポートP[1a]の障害発生を検出する。L2スイッチ装置SWm1のミニマムリンク判定部19は、MCLAG用ポート群P[1]の中で、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(P[1b],P[1c])の数がミニマムリンク数(=2)以上であるため、リンク障害無しと判定する。
L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、リンク障害無しと判定されたため、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1b],P[1c]を送受信許可状態FWに制御する。また、L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、障害監視部15によって障害発生が検出されたMCLAG用ポートP[1a]を送受信禁止状態BKに制御する。一方、L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、図2の場合と同様に、複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を共に送受信禁止状態BKに制御する。
L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部17は、図2の場合と同様に、送受信禁止状態BKに制御されるMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれから定期的にRDIを送信する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1も、図2の場合と同様に、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部17は、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートP[1b],P[1c]のそれぞれから定期的にCCMを送信する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1b,P1cのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、LAG用ポートP1b,P1cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
また、L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部17は、障害発生に伴いMCLAG用ポートP[1a]でCCM制御フレームを受信していないため、MCLAG用ポートP[1a]からRDIを送信する。同様に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1も、障害発生に伴いLAG用ポートP1aでCCM制御フレームを受信していないため、LAG用ポートP1aからRDIを送信する。その結果、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、図2で述べたLAG用ポートP2a,P2b,P2cに加えて更にLAG用ポートP1aをMCLAG1に向けた送信ポートの選択肢から除外する。
このような状態で、図2の場合と同様に、L2スイッチ装置SWm1がポートP[2]でフレームFL2aを受信した場合と、L2スイッチ装置SWm2がポートP[2]でフレームFL2bを受信した場合を想定する。この場合、フレームFL2a,FL2bは、図2に示したフレームFL1a,FL1bとほぼ同様の経路で転送される。ただし、図3に示すように、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL2a,FL2bをMCLAG用ポート群P[1]に中継する際に、フレームFL1a,FL1bの場合と異なり、送受信許可状態FWに制御される2個のMCLAG用ポートP[1b],P[1c]の中から1個のMCLAG用ポートを選択する。
次に、図2の場合と同様に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1がポートP3でフレームFL2cを受信した場合を想定する。この場合も、フレームFL2cは、図2に示したフレームFL1cとほぼ同様の経路で転送される。ただし、図3に示すように、L2スイッチ装置SW1は、フレームFL2cをLAG用ポートに中継する際に、フレームFL1cの場合と異なり、MCLAG1に向けた送信ポートの選択肢となる2個のLAG用ポートP1b,P1cの中から1個のLAG用ポートを選択する。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポートの障害発生時[2])》
図4は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポートに障害が発生した場合で、ミニマムリンク数を満たさない場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図3に示した状態から、さらに、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1b]に接続される通信回線10にも障害が発生した場合を例とする。また、ミニマムリンク数は2に設定されるものとする。
L2スイッチ装置SWm1の障害監視部15は、MCLAG用ポートP[1a]に加えて、MCLAG用ポートP[1b]の障害発生を検出する(ステップS11)。L2スイッチ装置SWm1のミニマムリンク判定部19は、MCLAG用ポート群P[1]の中で、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(P[1c])の数がミニマムリンク数(=2)未満であるため、リンク障害有りと判定する。
L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、リンク障害有りと判定されたため、MCLAG用ポート群P[1]を構成する複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を、送受信許可状態FWに変わって共に送受信禁止状態BKに制御する(ステップS12)。なお、MCLAG用ポートP[1a],P[1b]は、障害発生に伴う通常の処理によっても送受信禁止状態BKに制御される。このため、当該ポート制御部14は、障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1c]を送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御することが特徴となっている。
L2スイッチ装置SWm1の障害フレーム送信部16は、リンク障害有りと判定されたため、ブリッジ用ポートPbを介して障害通知フレームTRfを送信する(ステップS13)。障害通知フレームTRfには、その障害発生箇所(例えばMCLAG識別子{MCLAG1})の情報が含まれている。L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、障害通知フレームTRfを受信する。これにより、当該ポート制御部14は、障害通知フレームTRfの障害発生箇所に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]の中で、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS14)。
L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部17は、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれから、RDIに変わって定期的にCCMを送信する(ステップS15)。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部17は、送受信禁止状態BKに制御される複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれからRDIを送信する。すなわち、当該OAM送信部17は、障害発生が検出されるMCLAG用ポートP[1a],P[1b]に加えて、障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1c]からも、CCMに変わってRDIを送信する(ステップS15)。
L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1a,P1bでCCM制御フレームを受信していないため、LAG用ポートP1a,P1bからRDIを送信する。また、L2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1cでRDIを受信しているため、LAG用ポートP1cからCCMを送信する。その結果、図4に示すように、L2スイッチ装置SW1は、図3の状態から、LAG用ポートP2a,P2b,P2cをMCLAG1に向けた送信ポートの選択肢に加え、LAG用ポートP1aに加えてLAG用ポートP1b,P1cをMCLAG1に向けた送信ポートの選択肢から除外する。
このような状態で、各フレームFL3a,FL3b,FL3cは、図4に示すような経路で転送される。当該転送経路は、図2に対して、L2スイッチ装置SWm1とL2スイッチ装置SWm2とを入れ替えたような経路となる。アドレステーブルFDBの学習処理および検索処理等の詳細に関しては、図2の場合と同様にして行われるため、以降、簡略化して説明する。
まず、L2スイッチ装置SWm1が、ポートP[2]でフレームFL3aを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL3aの送信元MACアドレスをポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm1は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信禁止状態BKに制御されるため、フレームFL3aをブリッジ用ポートPbに中継する。
L2スイッチ装置SWm2は、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームFL3aの送信元MACアドレスを、ポート識別子{Pb}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、所定の分散規則に基づき選択した1個のMCLAG用ポート(例えばP[1a])にフレームFL3aを中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、フレームFL3aを所定のLAG用ポート(例えばP2a)で受信し、それをポートP3に中継する。
次に、L2スイッチ装置SWm2が、ポートP[2]でフレームFL3bを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SWm2は、フレームFL3bの送信元MACアドレスをポート識別子{P[2]}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。この宛先ポートの検索結果として、L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}を得る。L2スイッチ装置SWm2は、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]が送受信許可状態FWに制御されるため、所定の分散規則に基づき選択した1個のMCLAG用ポート(例えばP[1b])にフレームFL3bを中継する。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、フレームFL3bを所定のLAG用ポート(例えばP2b)で受信し、それをポートP3に中継する。
続いて、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1が、ポートP3でフレームFL3cを受信した場合を想定する。L2スイッチ装置SW1は、アドレステーブルの検索を行った結果、フレームFL3cの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートとしてMCLAG1に対応するLAG識別子を得る。L2スイッチ装置SW1は、MCLAG1に向けた送信ポートの選択肢となるLAG用ポートP2a,P2b,P2cの中から、所定の分散規則に基づき選択した1個のLAG用ポート(例えばP2c)にフレームFL3cを中継する。
L2スイッチ装置SWm2は、所定のMCLAG用ポート(例えばP[1c])で受信したフレームFL3cの送信元MACアドレスを、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習し、また、宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索する。その結果、L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとして、ポート識別子{P[2]}またはポート識別子{Pb}を得る。
L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとしてポート識別子{P[2]}が得られた場合には、フレームFL3cをポートP[2]に中継する。一方、L2スイッチ装置SWm2は、宛先ポートとしてポート識別子{Pb}が得られた場合には、フレームFL3cに受信ポート識別子{MCLAG1}を付加したのち、ブリッジ用ポートPbに中継する。L2スイッチ装置SWm1は、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームFL3cの送信元MACアドレスを、当該フレームに付加された受信ポート識別子{MCLAG1}に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。また、L2スイッチ装置SWm1は、フレームFL3cの宛先MACアドレスに対応する宛先ポートをアドレステーブルFDBから検索し、宛先ポートとして得られたポートP[2]にフレームFL3cを中継する。
《中継システムの概略動作(MCLAG用ポートの障害回復時)》
図5は、図1の中継システムにおいて、MCLAG用ポートの障害が回復した場合の概略動作例を示す説明図である。ここでは、図4に示した状態から、MCLAG用ポートP[1b]の障害が回復した場合を例とする。図5において、L2スイッチ装置SWm1の障害監視部15は、MCLAG用ポートP[1b]の障害回復を検出する(ステップS21)。L2スイッチ装置SWm1のミニマムリンク判定部19は、MCLAG用ポート群P[1]の中で、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポート(P[1b],P[1c])の数がミニマムリンク数(=2)以上となったため、リンク障害有りに変わってリンク障害無しと判定する。
L2スイッチ装置SWm1のポート制御部14は、リンク障害無しと判定されたため、MCLAG用ポート群P[1]の中で、障害監視部15によって障害発生が検出されないMCLAG用ポートP[1b],P[1c]を、送受信禁止状態BKに変わって送受信許可状態FWに制御する(ステップS22)。L2スイッチ装置SWm1の障害フレーム送信部16は、ミニマムリンク判定部19による判定結果がリンク障害有りからリンク障害無しに変更されたため、ブリッジ用ポートPbを介して障害回復フレームTRrを送信する(ステップS23)。障害回復フレームTRrには、その障害回復箇所(例えばMCLAG識別子{MCLAG1})の情報が含まれている。
L2スイッチ装置SWm2のポート制御部14は、障害回復フレームTRrを受信する。これにより、当該ポート制御部14は、障害回復フレームTRrの障害回復箇所に対応する自身のMCLAG用ポート群P[1]を対象として、それを構成する複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を共に送受信許可状態FWに変わって送受信禁止状態BKに制御する(ステップS24)。
L2スイッチ装置SWm2のOAM送信部17は、図3の場合と同様に、送受信禁止状態BKに制御される複数のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のそれぞれから、CCMに変わってRDIを定期的に送信する(ステップS25)。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1も、図3の場合と同様に、LAG用ポートP2a,P2b,P2cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
一方、L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部17は、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートP[1b],P[1c]のそれぞれからRDIに変わってCCMを定期的に送信する(ステップS25)。ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、LAG用ポートP1b,P1cのそれぞれで定期的にCCMを受信しているため、LAG用ポートP1b,P1cのそれぞれから定期的にCCMを送信する。
また、L2スイッチ装置SWm1のOAM送信部17は、障害発生に伴いMCLAG用ポートP[1a]でCCM制御フレームを受信していないため、MCLAG用ポートP[1a]からRDIを送信する。同様に、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1も、障害発生に伴いLAG用ポートP1aでCCM制御フレームを受信していないため、LAG用ポートP1aからRDIを送信する。その結果、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1は、図4の状態から、LAG用ポートP2a,P2b,P2cをMCLAG1に向けた送信ポートの選択肢から除外し、LAG用ポートP1b,P1cをMCLAG1に向けた送信ポートの選択肢に加える。
これにより、図3の場合と同じ状態になる。その結果、図5に示すように、各フレームFL2a,FL2b,FL2cの経路は、図3の場合と同様に定められる。なお、ここでは、障害回復に応じて、自動的に図3の状態に戻るような動作例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、図3の状態に戻すか否かを選択できるようにしてもよい。
具体的には、例えば、MCLAG装置は、予め管理者等によって選択可能な自動回復モードと手動回復モードとを持つ。MCLAG装置は、自動回復モード時には、図5のように、障害回復に応じて各MCLAG用ポート群の状態を自動的に変更するが、手動回復モード時には、管理者等からのコマンド入力を受けて各MCLAG用ポート群の状態を変更する。すなわち、MCLAG装置は、障害が回復した場合でも、コマンド入力を受けるまでは図4に示した各MCLAG用ポート群の状態を維持する。
例えば、図4に示した障害が不安定な障害であるような場合には、図4の状態と図5の状態とが交互に繰り返されるような事態が生じ得るが、手動回復モードによってこのような事態を防止できる。また、図5の場合には、ミニマムリンク数は満たすものの依然として障害が残っているため、通信帯域の低下等が生じ得るが、手動回復モードによってこのような事態を防止できる。
《中継システムの主要な効果》
以上、本実施の形態による中継システムおよびスイッチ装置を用いることで、例えば、次のような効果が得られる。
(1)まず、ネットワーク管理の容易化が実現可能になる。具体的には、MCLAG装置において、例えば、ポートミラーリングによってフレームを監視する際に、アクティブACTに設定されたMCLAG用ポート群(SWm1のP[1])を監視対象とすればよく、スタンバイSBYに設定されたMCLAG用ポート群(SWm2のP[1])を監視対象から除外することができる。
(2)また、アクティブ/スタンバイ型のMCLAG装置を用いた場合に生じ得る、MCLAG装置とユーザ側のL2スイッチ装置SW1との間の通信帯域の不足を解消することが可能になり、併せて、障害発生時の可用性の向上を効率的に図ることが可能になる。例えば、MCLAG装置とユーザ側のL2スイッチ装置SW1との間で20Gbpsの通信帯域が要求される場合で、各MCLAG用ポート(P[1a]等)の帯域が10Gbpsの場合を想定する。
この場合、図2のように障害が無い場合には、30Gbpsの通信帯域を確保でき、図3のように1本の通信回線10に障害が生じた場合でも、20Gbpsの通信帯域を確保できる。この際には、図4の場合のように、MCLAG装置を構成する2台のL2スイッチ装置間での障害通知等を経ることなく、また、各MCLAG用ポートの状態を殆ど維持したまま、必要な通信帯域を確保できるため、障害時の切り替えに要するレイテンシを小さくできる。
一方、図4の場合のように、アクティブACT側のL2スイッチ装置SWm1では所望の通信帯域を確保できない状況となった場合には、障害時の切り替えに要するレイテンシは増大するものの、L2スイッチ装置SW1との間の通信をスタンバイSBY側のL2スイッチ装置SWm2に担わせることで所望の通信帯域を確保できる。このように、障害時の切り替えに要するレイテンシを抑制しつつ、所望の通信帯域を確保できるため、可用性の向上を効率的に図れる。
(3)さらに、ここでは、MCLAG用ポートのそれぞれをMEPに設定し、イーサネットOAMに基づくCCM制御フレームを利用して、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1に、MCLAG装置の各MCLAG用ポートの制御状態に応じた動作を行わせている。代表的には、図2等に示したように、所定のMCLAG用ポートからRDIを送信することで、ユーザ側のL2スイッチ装置SW1に対して、対応するLAG用ポートからのフレームの送信を停止させている。このように、イーサネットOAMを用いることでユーザ側のL2スイッチ装置SW1の汎用性を確保しつつ、図3〜図5に示したように、CCM/RDIの使い分けによって、様々な状況に応じた適切な動作をユーザ側のL2スイッチ装置SW1に行わせることが可能になる。
なお、特許文献1の技術では、データプレーンに関しては両方共に運用状態で使用され、本実施の形態のように、ポートに対するアクティブ/スタンバイの区別は無い。また、特許文献2の技術は、MPLS網を前提として、送信元アドレスおよび宛先アドレスの組合せに対するアクションを定めることで経路を制御する技術であり、本実施の形態の方式とは本質的に異なるものである。さらに、特許文献3の技術は、LAGを用いない技術であり、この場合、前述したように、障害時に、FDBのフラッシュが必要となる恐れがある。
《スイッチ装置(MCLAG装置)の構成》
図6は、図1の中継システムにおいて、そのMCLAG装置を構成するL2スイッチ装置の主要部の構成例を示すブロック図である。図7(a)は、図6におけるアドレステーブルの構成例を示す概略図であり、図7(b)は、図6における障害監視テーブルの構成例を示す概略図であり、図7(c)は、図6におけるポート制御テーブルの構成例を示す概略図である。
図6に示すL2スイッチ装置(第1または第2スイッチ装置)SWmは、MCLAG用ポート群(第1ポート群)P[1]と、複数のポートP[2]〜P[m]と、ブリッジ用ポートPbと、各種処理部および各種テーブルと、を備える。MCLAG用ポート群P[1]は、複数(ここでは3個)のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]で構成される。ブリッジ用ポートPbは、この例では、複数のブリッジ用ポートPb[1]〜Pb[p]で構成される。複数のブリッジ用ポートPb[1]〜Pb[p]は、LAGが設定されることで仮想的に1個のポートとして機能する。複数のポートP[2]〜P[m]のそれぞれは、P[1]の場合と同様に、MCLAG用ポート群であってもよい。以下、各種処理部および各種テーブルに関して説明する。
インタフェース部25は、受信バッファおよび送信バッファを備え、各ポート(MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]、複数のポートP[2]〜P[m]およびブリッジ用ポートPb)との間でフレームの送信または受信を行う。インタフェース部25は、ポートでフレームを受信した場合、その受信したポートを表すポート識別子(すなわち受信ポート識別子)を当該フレームに付加する。また、インタフェース部25は、障害検出部31を備える。障害検出部31は、図1等で述べた障害監視部15の一部の機能を担う。障害検出部31は、受信信号の信号強度の検出回路や、FLP等のパルス信号の検出回路といったハードウェアによって、各ポート(P[1a]〜P[1c],P[2]〜P[m],Pb[1]〜Pb[p])の障害発生を検出する。この検出された障害情報は、ポート制御部14が備える障害監視テーブル32に反映される。
フレーム識別部26は、各ポート(P[1a]〜P[1c],P[2]〜P[m],Pb[1]〜Pb[p])で受信され、インタフェース部25の受信バッファを介して伝送されたフレームに対して、当該フレームがユーザフレームか、障害フレームか、CCM制御フレームかの識別を行う。ユーザフレームとは、例えば、図2に示したフレームFL1aのような一般的なフレームを意味する。障害フレームとは、例えば、図4に示した障害通知フレームTRfや図5に示した障害回復フレームTRr等を意味する。CCM制御フレームは、前述したように、イーサネットOAMに基づくCCMやRDI等を意味する。
フレーム識別部26は、特に限定はされないが、フレームに含まれるフレームタイプや、宛先MACアドレス(例えばMCLAG装置宛てか否か)などによって、ユーザフレーム、障害フレーム、CCM制御フレームを識別する。フレーム識別部26は、対象となるフレームがユーザフレームの場合には、それを中継処理部13に送信し、障害フレームの場合には、それを障害フレーム処理部27に送信し、CCM制御フレームの場合には、それをOAM処理部28に送信する。
障害フレーム処理部27は、障害フレーム受信部34および障害フレーム送信部16を備える。障害フレーム受信部34は、ブリッジ用ポートPbに接続され自身と共にMCLAG装置を構成する他のL2スイッチ装置(本明細書ではピア装置と呼ぶ)からの障害フレームに基づいて、ピア装置のMCLAG用ポート群における障害発生および障害回復を検出する。この検出された障害情報は、ポート制御部14が備える障害監視テーブル32に反映される。
OAM処理部28は、OAM受信部35およびOAM送信部17を備え、イーサネットOAMに基づく各種処理を行う。その処理の一つとして、OAM処理部28は、前述したように、予め設定した各MEP間で、CCM制御フレームを定期的に送信および受信することで、各MEP間の疎通性を監視する。OAM受信部35は、MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]や複数のポートP[2]〜P[m]に適宜接続されるユーザ側のL2スイッチ装置からのCCM制御フレームの受信状況に基づいて、これらの各ポートの障害発生および障害回復を検出する。
具体的には、OAM受信部35は、あるポートで所定の期間内にCCM制御フレームを受信しないことにより、当該ポートの障害発生を検出する。また、OAM受信部35は、あるポートでRDIを受信することにより、当該ポートの障害発生を検出する。この検出された障害情報は、ポート制御部14が備える障害監視テーブル32に反映される。OAM受信部35は、前述した障害検出部31と共に、図1等で述べた障害監視部15の他の一部の機能を担う。
ACT/SBY保持部30は、管理者等によって予め定められた装置単位(またはMCLAG用ポート群単位)でのアクティブACTまたはスタンバイSBYの設定情報を保持する。MCLAGテーブル12は、図1に示したように、自身のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を、MCLAG識別子{MCLAG1}に対応付けて保持する。
ポート制御部14は、MCLAGテーブル12の情報、障害フレーム受信部34の情報、OAM受信部35の情報、障害検出部31の情報、およびACT/SBY保持部30の情報に基づいて、図1〜図5で述べたように、各MCLAG用ポート群の状態を制御する。具体的には、ポート制御部14は、ミニマムリンク判定部19、障害監視テーブル32およびポート制御テーブル33を備える。
障害監視テーブル32には、図7(b)に示されるように、自身(例えばSWm2)の各ポート(例えばMCLAG用ポートP[1a])の障害状況(例えば障害有無)や、ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群の障害状況が保持される。ピア装置(SWm1)のMCLAG用ポート群は、例えば、そのMCLAG識別子{MCLAG1}を用いて識別される。自身の各ポートの障害状況は、図1の障害監視部15に該当する障害検出部31およびOAM受信部35の各検出結果によって判別される。ピア装置のMCLAG用ポート群の障害状況は、障害フレーム受信部34によって判別される。
ミニマムリンク判定部19は、障害監視テーブル32およびMCLAGテーブル12に基づき、自身のMCLAG用ポート群(例えばP[1])の中で、障害発生が検出されないMCLAG用ポートの数がミニマムリンク数以上の場合にリンク障害無しと判定し、ミニマムリンク数未満の場合にリンク障害有りと判定する。
ポート制御部14は、ミニマムリンク判定部19の判定結果と、障害監視テーブル32の情報と、ACT/SBY保持部30の情報と、に基づいて、自身のMCLAG用ポートの状態を制御し、その制御状態をポート制御テーブル33で管理する。図7(c)のポート制御テーブル33(および図7(b)の障害監視テーブル32)では、図4のL2スイッチ装置SWm2を例として、MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]が送受信許可状態FWに制御されている。
図8は、図6のL2スイッチ装置がアクティブに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。図8において、ポート制御部14は、障害監視テーブル32に基づいて、制御対象のMCLAG用ポートに障害が有るか否かを判別する(ステップS101)。制御対象のMCLAG用ポートに障害が有る場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポートを送受信禁止状態BKに制御する(ステップS102)。
また、制御対象のMCLAG用ポートに障害が無い場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポートに対応するMCLAG用ポート群がリンク障害無しと判定されているか否かを判別する(ステップS103)。リンク障害無しと判定されている場合、ポート制御部14は、制御対象のMCLAG用ポートを送受信許可状態FWに制御する(ステップS104)。一方、リンク障害有りと判定されている場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポートを送受信禁止状態BKに制御する(ステップS102)。
例えば、図3のL2スイッチ装置SWm1を例とすると、制御対象のMCLAG用ポートはP[1a],P[1b],P[1c]となる。ポート制御部14は、MCLAG用ポートP[1a]には障害が有るため、MCLAG用ポートP[1a]を送受信禁止状態BKに制御する(ステップS102)。また、ポート制御部14は、MCLAG用ポートP[1b],P[1c]には障害が無く、ミニマムリンク判定部19によってMCLAG用ポート群P[1]はリンク障害無しと判定されるため、当該MCLAG用ポートP[1b],P[1c]を送受信許可状態FWに制御する(ステップS104)。
図9は、図6のL2スイッチ装置がスタンバイに設定された場合において、そのポート制御部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。図9において、ポート制御部14は、障害監視テーブル32に基づいて、制御対象のMCLAG用ポートに障害が有るか否かを判別する(ステップS201)。制御対象のMCLAG用ポートに障害が有る場合、ポート制御部14は、当該MCLAG用ポートを送受信禁止状態BKに制御する(ステップS202)。
また、制御対象のMCLAG用ポートに障害が無い場合、ポート制御部14は、ピア装置から障害フレーム(障害通知フレーム又は障害回復フレーム)を受信したか否かを判別する(ステップS203)。障害フレームを受信していない場合、ポート制御部14は、制御対象のMCLAG用ポートを送受信禁止状態BKに制御する(ステップS202)。一方、ポート制御部14は、障害フレームとして障害通知フレームを受信した場合、制御対象のMCLAG用ポートを送受信許可状態FWに制御し(ステップS205)、障害フレームとして障害回復フレームを受信した場合、制御対象のMCLAG用ポートを送受信禁止状態BKに制御する(ステップS202)。具体的には、ポート制御部14は、例えば、障害フレームの受信に応じて障害監視テーブル32を参照し、制御対象のMCLAG用ポートに対応するピア装置のMCLAG用ポート群における障害発生/障害回復を判別する。
例えば、図4のL2スイッチ装置SWm2を例とすると、制御対象のMCLAG用ポートはP[1a],P[1b],P[1c]となる。ポート制御部14は、MCLAG用ポートP[1a]には障害が無く、障害通知フレームTRfを受信したため、MCLAG用ポートP[1a]を送受信許可状態FWに制御する(ステップS205)。同様にして、ポート制御部14は、MCLAG用ポートP[1b],P[1c]のそれぞれを対象に図9の処理を行い、その結果、MCLAG用ポートP[1b],P[1c]を共に送受信許可状態FWに制御する(ステップS205)。
なお、この例において、仮に、L2スイッチ装置SWm2のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]の中のMCLAG用ポートP[1a]のみに障害が有るような場合には、当該MCLAG用ポートP[1a]は送受信禁止状態BKに制御される(ステップS202)。また、図9では省略されているが、スタンバイ側のポート制御部14は、自身のミニマムリンク判定部19による判定結果がリンク障害有りの場合には、例えば、障害通知フレームを受信した場合であっても、MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]を共に送受信禁止状態BKに制御する。
図6において、障害フレーム処理部27の障害フレーム送信部16は、ミニマムリンク判定部19によってリンク障害有りと判定された場合に、その障害発生箇所の情報を含む障害通知フレームTRfを生成する。また、障害フレーム送信部16は、ミニマムリンク判定部19による判定結果がリンク障害有りからリンク障害無しに変更された場合に、その障害回復箇所の情報を含む障害回復フレームTRrを生成する。障害フレーム送信部16は、例えば、この生成した障害フレームに、宛先のポートを表す宛先ポート識別子{Pb}を付加して中継実行部29に送信する。
OAM処理部28のOAM送信部17は、ポート制御テーブル33および障害監視テーブル32に基づき、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートのそれぞれからCCMを定期的に送信する。また、OAM送信部17は、ポート制御テーブル33に基づき、送受信禁止状態BKに制御される複数のMCLAG用ポートのそれぞれからRDIを定期的に送信する。この際に、図6の例では、OAM送信部17は、生成したCCM制御フレーム毎に、対応するMCLAG用ポートのポート識別子を宛先ポート識別子として付加し、それを中継実行部29に送信する。
なお、OAM処理部28は、MCLAG用ポートに限らず、通常のポート(例えばP[2])やブリッジ用ポートPbに関しても、CCM制御フレームに基づき疎通性の監視を行うことができる。この際に、OAM処理部28は、MCLAG用ポートの場合と異なり、イーサネットOAMの規格通りに処理を行う。
中継処理部13は、分散処理部18を備える。中継処理部13は、フレーム識別部26からのユーザフレームを対象として、図1〜図5で述べたように、アドレステーブルFDBの学習および検索を行うと共に、ポート制御部14(具体的にはポート制御テーブル33)の情報を反映して、宛先ポートを定める。図10は、図6のL2スイッチ装置において、その中継処理部の概略的な処理内容の一例を示すフロー図である。図10において、中継処理部13は、フレーム識別部26からのフレーム(ユーザフレーム)を受信し(ステップS301)、その送信元MACアドレスを、受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する(ステップS302)。
受信ポート識別子は、前述したようにインタフェース部25によってフレームに付加される。ただし、中継処理部13は、MCLAGテーブル12に基づき、受信ポート識別子がMCLAG用ポートのポート識別子(例えば{P[1a]})である場合、当該受信ポート識別子を、当該MCLAG用ポートに対応するMCLAG識別子({MCLAG1})に置き換えてアドレステーブルFDBに学習する。さらに、中継処理部13は、図1等で述べたように、既に受信ポート識別子が付加されたフレームをブリッジ用ポートPbで受信した場合、当該フレームに含まれる送信元MACアドレスを、当該受信ポート識別子に対応付けてアドレステーブルFDBに学習する。
その結果、アドレステーブルFDBは、図7(a)に示すように、ポートと、当該ポートの先に存在するMACアドレスと、の対応関係を保持する。図7(a)において、ポートは、そのポート識別子(例えば{P[2]})、あるいはMCLAG識別子(例えば{MCLAG1})として保持される。なお、アドレステーブルFDBは、実際には、MACアドレスに加えてVLAN(Virtual Local Area Network)識別子も保持する。
次いで、中継処理部13は、フレームの宛先MACアドレス(およびVLAN識別子)を検索キーとしてアドレステーブルFDBを検索し、宛先ポートを取得する(ステップS303)。検索結果がヒットの場合(ステップS304)、中継処理部13は、宛先ポートがMCLAG識別子であるか否かを判別する(ステップS305)。宛先ポートがMCLAG識別子である場合、中継処理部13は、ポート制御部14(具体的にはポート制御テーブル33)の情報に基づき、宛先のMCLAG識別子に対応する自身のMCLAG用ポート群の中に、送受信許可状態FWに制御されるMCLAG用ポートが存在するか否かを判別する(ステップS306)。
送受信許可状態FWのMCLAG用ポートが存在する場合、中継処理部13は、分散処理部18を用いて、送受信許可状態FWのMCLAG用ポートの中からいずれか1個のMCLAG用ポートを宛先ポートに決定する(ステップS307)。この際に、分散処理部18は、特に限定はされないが、フレームの送信元MACアドレスおよび宛先MACアドレスを用いたハッシュ演算によっていずれか1個のMCLAG用ポート(例えばP[1a])を定める。そして、中継処理部13は、当該宛先ポートにフレームを中継する(ステップS308)。具体的には、中継処理部13は、当該フレームに、宛先ポート識別子(例えば{P[1a]})を付加して中継実行部29に送信する。
一方、ステップS306において、送受信許可状態FWのMCLAG用ポートが存在しない場合(すなわち、MCLAG用ポート群が送受信禁止状態BKに制御される場合)、中継処理部13は、宛先ポートをブリッジ用ポートPbに決定する(ステップS310)。さらに、中継処理部13は、受信ポート識別子がMCLAG識別子の場合、当該フレームに受信ポート識別子(MCLAG識別子)を付加する(ステップS311)。そして、中継処理部13は、当該受信ポート識別子が付加されたフレームを宛先ポートに中継する(ステップS308)。具体的には、中継処理部13は、当該フレームに、さらに、宛先ポート識別子{Pb}を付加して中継実行部29に送信する。
また、ステップS304において、アドレステーブルFDBの検索結果がミスヒットであった場合、中継処理部13は、当該フレームを、当該フレームが属するVLAN内にフラッディングする(ステップS309)。例えば、図2において、L2スイッチ装置SWm1でのフレームFL1aに対する検索結果がミスヒットであった場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1の中継処理部13は、ポートP[2](すなわちフレームFL1aを受信したポート)を除いたポート(P[1]およびPb)をフラッディング対象の候補とする。
ここで、MCLAG用ポート群P[1]は送受信許可状態FWであるため、中継処理部13は、MCLAG用ポート群P[1](実際には、MCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]のいずれか1個)およびブリッジ用ポートPbにフレームFL1aをフラッディングする。一方、フレームFL1aをブリッジ用ポートPbで受信したL2スイッチ装置SWm2の中継処理部13は、検索結果がミスヒットの場合、受信したポート(Pb)を除いたポート(P[1],P[2])をフラッディング対象の候補とする。ただし、MCLAG用ポート群P[1]は送受信禁止状態BKであるため、中継処理部13は、ポートP[2]にフレームFL1aをフラッディングする。
また、図2において、L2スイッチ装置SWm1でのフレームFL1cに対する検索結果がミスヒットであった場合を想定する。この場合、L2スイッチ装置SWm1の中継処理部13は、MCLAG用ポート群P[1]を除いたポート(P[2]およびPb)にフレームFL1cをフラッディングする。フレームFL1cをブリッジ用ポートPbで受信したL2スイッチ装置SWm2の中継処理部13は、検索結果がミスヒットの場合、受信したポート(Pb)を除いたポート(P[1],P[2])をフラッディング対象の候補とする。ただし、MCLAG用ポート群P[1]は送受信禁止状態BKであるため、中継処理部13は、ポートP[2]にフレームFL1cをフラッディングする。
このように、本実施の形態では、MCLAGを構成する2個のMCLAG用ポート群の一方は送受信禁止状態BKに制御されるため、MCLAGにおけるフレームの折り返しや重複送信は生じない。ただし、より信頼性を高めるため、ブリッジ用ポートPbで受信したフレームに付加される受信ポート識別子に基づき、折り返しを防止してもよい。例えば、フレームFL1cをブリッジ用ポートPbで受信したL2スイッチ装置SWm2の中継処理部13は、フレームFL1cに付加される受信ポート識別子({MCLAG1})に基づき、MCLAG用ポート群P[1]へのフラッディングを防止する。
また、図10のステップS305において、宛先ポートがMCLAG識別子で無い場合、中継処理部13は、アドレステーブルFDBの検索結果から得られた宛先ポートにフレームを中継する(ステップS308)。具体的には、中継処理部13は、当該フレームに、当該宛先ポートを表す宛先ポート識別子を付加して中継実行部29に送信する。
中継実行部29は、中継処理部13からのユーザフレーム、または障害フレーム処理部27からの障害フレーム、あるいはOAM処理部28からのCCM制御フレームを、インタフェース部25内の所定の送信バッファに向けて送信する。この所定の送信バッファは、当該フレームに付加されている宛先ポート識別子に対応するバッファである。インタフェース部25内の送信バッファは、中継実行部29からのフレームを受けて、対応するポートにフレームを送信する。
《ユーザ側のL2スイッチ装置の簡略構成》
図11は、図1の中継システムにおいて、そのユーザ側のL2スイッチ装置の簡略的な構成例を示すブロック図である。図11に示すL2スイッチ装置(第3スイッチ装置)SW1は、LAG用ポートP1a,P1b,P1c,P2a,…と、フレーム処理部40と、アドレステーブルFDBと、LAGテーブル41と、を備える。図1に示したように、LAG用ポートP1a,P1b,P1cは、L2スイッチ装置SWm1のMCLAG用ポートP[1a],P[1b],P[1c]との間でそれぞれ通信回線10を介して接続される。同様にして、LAG用ポートP2a,P2b,P2c(P2b,P2cは図示を省略)は、L2スイッチ装置SWm2の各MCLAG用ポートにそれぞれ接続される。
アドレステーブルFDBは、図7(a)の場合と同様に、ポート(実際にはポート識別子またはLAG識別子)と、当該ポートの先に存在するMACアドレスと、VLAN識別子と、の対応関係を保持する。LAGテーブル41は、図1のMCLAGテーブル12の場合と同様に、LAG識別子と、当該LAG識別子のメンバポートのポート識別子と、の対応関係を保持する。例えば、LAGテーブル41は、MCLAG1に対応するLAG識別子{LAG1}と、そのメンバポートのポート識別子{P1a},{P1b},{P1c},{P2a},{P2b},{P2c}と、の対応関係を保持する。
フレーム処理部40は、所定のポートでフレームを受信した際に、LAGテーブル41を適宜参照しながらアドレステーブルFDBの学習と検索を行い、その検索結果に基づく宛先ポートに当該フレームを中継する。また、フレーム処理部40は、分散処理部42およびOAM処理部43を備える。OAM処理部43は、図2〜図5に示したように、イーサネットOAMの通常の規格に基づき、予め設定されたMEP間でCCM制御フレーム(CCM,RDI)の送信および受信を行うことで、各LAG用ポートの障害有無を監視する。
分散処理部42は、図2〜図5に示したように、LAG識別子{LAG1}にフレームを中継する際に、所定の分散規則に基づき、そのメンバポートの全て又は一部となる送信ポートの選択肢の中からいずれか1個のLAG用ポートを選択する。当該送信ポートの選択肢は、OAM処理部43によって障害無しと判定された(すなわちCCMを受信している)LAG用ポートとなる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、ポート制御部14は、図7(c)のポート制御テーブル33等に示したように、MCLAG用ポート単位で状態(FWまたはBK)を制御したが、場合によっては、MCLAG用ポート群単位で状態を制御することも可能である。この場合、MCLAG用ポート群を構成する各MCLAG用ポート毎の送信可否は、中継処理部13が、MCLAG用ポート群の状態と障害監視テーブル32の参照結果とに基づいて送信ポートを選択することで、間接的に定める。また、各MCLAG用ポート毎の受信可否は、OAM送信部17が、MCLAG用ポート群の制御状態と障害監視テーブル32の参照結果とに基づいて各MCLAG用ポート毎のCCM/RDIを制御することで、間接的に定める。
10,11 通信回線
12 MCLAGテーブル
13 中継処理部
14 ポート制御部
15 障害監視部
16 障害フレーム送信部
17 OAM送信部
18,42 分散処理部
19 ミニマムリンク判定部
25 インタフェース部
26 フレーム識別部
27 障害フレーム処理部
28,43 OAM処理部
29 中継実行部
30 ACT/SBY保持部
31 障害検出部
32 障害監視テーブル
33 ポート制御テーブル
34 障害フレーム受信部
35 OAM受信部
40 フレーム処理部
41 LAGテーブル
ACT アクティブ
BK 送受信禁止状態
FDB アドレステーブル
FL1a〜FL1c,FL2a〜FL2c,FL3a〜FL3c フレーム
FW 送受信許可状態
P[1] MCLAG用ポート群
P[1a],P[1b],P[1c] MCLAG用ポート
P[2],P[m],P3 ポート
P1a,P1b,P1c,P2a,P2b,P2c LAG用ポート
Pb,Pb[1]〜Pb[p] ブリッジ用ポート
SBY スタンバイ
SWm1,SWm2,SW1 L2スイッチ装置
TRf 障害通知フレーム
TRr 障害回復フレーム

Claims (6)

  1. それぞれ、複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、ブリッジ用ポートと、を持ち、前記ブリッジ用ポートを介して互いに通信回線で接続される第1スイッチ装置および第2スイッチ装置と、
    前記第1スイッチ装置の前記複数の第1ポートと前記第2スイッチ装置の前記複数の第1ポートとにそれぞれ異なる通信回線を介して接続され、当該通信回線の接続元となるポートにリンクアグリゲーショングループを設定する第3スイッチ装置と、
    を備える、中継システムであって、
    前記第1スイッチ装置の前記第1ポート群は、アクティブに設定され、前記第2スイッチ装置の前記第1ポート群は、スタンバイに設定され
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、
    前記複数の第1ポートの障害発生を検出する障害監視部と、
    前記第1ポート群の中で、前記障害監視部によって障害発生が検出されない前記第1ポートの数が予め定めた設定数以上の場合にリンク障害無しと判定し、前記設定数未満の場合にリンク障害有りと判定するミニマムリンク判定部と、
    前記ミニマムリンク判定部によって前記リンク障害有りと判定された場合に、前記ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する障害フレーム送信部と、
    ポート制御部およびOAM送信部と、
    を有し、
    前記ポート制御部は、
    前記第1ポート群が前記アクティブに設定される第1の場合で、かつ前記ミニマムリンク判定部によって前記リンク障害無しと判定された場合、前記第1ポート群の中の前記障害監視部によって障害発生が検出されない前記第1ポートを、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、前記第1の場合で、かつ前記ミニマムリンク判定部によって前記リンク障害有りと判定された場合、前記第1ポート群を構成する前記複数の第1ポートを、送信および受信共に禁止する第2状態に制御し、
    前記第1ポート群が前記スタンバイに設定される第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信していない場合、前記第1ポート群を構成する前記複数の第1ポートを前記第2状態に制御し、前記第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信した場合、前記第1ポート群の中の前記障害監視部によって障害発生が検出されない前記第1ポートを、前記第1状態に制御し、
    前記OAM送信部は、前記第1状態に制御される前記第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくCCMフレームを送信し、前記第2状態に制御される前記第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する、
    中継システム。
  2. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記第1スイッチ装置および前記第2スイッチ装置のそれぞれは、さらに、
    前記複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持するMCLAGテーブルと、
    前記第1ポート群の中に前記第1状態に制御される前記第1ポートが存在する場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記第1状態に制御される前記第1ポートの中のいずれかの第1ポートに中継し、前記第1ポート群の中に前記第1状態に制御される前記第1ポートが存在しない場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記ブリッジ用ポートに中継する中継処理部と、
    を有する、中継システム。
  3. 請求項1記載の中継システムにおいて、
    前記障害フレーム送信部は、前記ミニマムリンク判定部による判定結果が前記リンク障害有りから前記リンク障害無しに変更された場合に、前記ブリッジ用ポートを介して障害回復フレームを送信し、
    前記ポート制御部は、前記第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害回復フレームを受信した場合、前記第1ポート群を構成する前記複数の第1ポートを前記第2状態に制御する、
    中継システム。
  4. 複数の第1ポートで構成される第1ポート群と、ブリッジ用ポートと、を持ち、他のスイッチ装置との間で前記ブリッジ用ポートを介して接続されるスイッチ装置であって、
    前記複数の第1ポートの障害発生を検出する障害監視部と、
    前記第1ポート群の中で、前記障害監視部によって障害発生が検出されない前記第1ポートの数が予め定めた設定数以上の場合にリンク障害無しと判定し、前記設定数未満の場合にリンク障害有りと判定するミニマムリンク判定部と、
    前記ミニマムリンク判定部によって前記リンク障害有りと判定された場合に、前記ブリッジ用ポートを介して障害通知フレームを送信する障害フレーム送信部と、
    ポート制御部およびOAM送信部と、
    を有し、
    前記ポート制御部は、
    前記第1ポート群がアクティブに設定される第1の場合で、かつ前記ミニマムリンク判定部によって前記リンク障害無しと判定された場合、前記第1ポート群の中の前記障害監視部によって障害発生が検出されない前記第1ポートを、送信および受信共に許可する第1状態に制御し、前記第1の場合で、かつ前記ミニマムリンク判定部によって前記リンク障害有りと判定された場合、前記第1ポート群を構成する前記複数の第1ポートを、送信および受信共に禁止する第2状態に制御し、
    前記第1ポート群がスタンバイに設定される第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信していない場合、前記第1ポート群を構成する前記複数の第1ポートを前記第2状態に制御し、前記第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害通知フレームを受信した場合、前記第1ポート群の中の前記障害監視部によって障害発生が検出されない前記第1ポートを、前記第1状態に制御し、
    前記OAM送信部は、前記第1状態に制御される前記第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくCCMフレームを送信し、前記第2状態に制御される前記第1ポートのそれぞれからイーサネットOAMに基づくRDIフレームを送信する、
    スイッチ装置。
  5. 請求項4記載のスイッチ装置において、さらに、
    前記複数の第1ポートを、第1識別子に対応付けて保持するMCLAGテーブルと、
    前記第1ポート群の中に前記第1状態に制御される前記第1ポートが存在する場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記第1状態に制御される前記第1ポートの中のいずれかの第1ポートに中継し、前記第1ポート群の中に前記第1状態に制御される前記第1ポートが存在しない場合、前記第1識別子を宛先ポートとするフレームを、前記ブリッジ用ポートに中継する中継処理部と、
    を有する、スイッチ装置。
  6. 請求項4記載のスイッチ装置において、
    前記障害フレーム送信部は、前記ミニマムリンク判定部による判定結果が前記リンク障害有りから前記リンク障害無しに変更された場合に、前記ブリッジ用ポートを介して障害回復フレームを送信し、
    前記ポート制御部は、前記第2の場合で、かつ前記ブリッジ用ポートを介して前記障害回復フレームを受信した場合、前記第1ポート群を構成する前記複数の第1ポートを前記第2状態に制御する、
    スイッチ装置。
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