JP2015210544A - 衝突可能性判定装置、衝突可能性判定方法、及びプログラム - Google Patents

衝突可能性判定装置、衝突可能性判定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】衝突可能性の予測精度を向上させることができる衝突可能性判定装置、衝突可能性判定方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化部と、前記類型化部により類型化された前記移動状態を、前記類型化部により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定部と、前記推定部の推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、衝突可能性判定装置、衝突可能性判定方法、及びプログラムに関する。
自車と障害物との相対距離及び相対速度に基づいて算出される衝突予測時間後に、自車の予測進路上に障害物が存在するか否かを判定する自動車用障害物検知装置がある。この自動車用障害物検知装置は、衝突予測時間後に障害物が自車の予測進路上に存在することを判定した場合、その旨を運転者に報知する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−271766号公報
しかしながら、障害物が予測進路の手前で急激に加速又は減速した場合、障害物が実際に予測進路に進入する時間と衝突予測時間とがずれてしまい、衝突可能性の予測精度が悪くなる問題があった。これにより、運転者への報知が遅れ、障害物との衝突を回避することが困難になる問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、衝突可能性の予測精度を向上させることができる衝突可能性判定装置、衝突可能性判定方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
請求項1記載の発明は、移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化部(33)と、前記類型化部により類型化された前記移動状態を、前記類型化部により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定部(34)と、前記推定部の推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定部(35)と、を備える衝突可能性判定装置である。
請求項2記載の発明は、前記推定部が、前記複数の将来の移動状態候補に応じてそれぞれ異なる前記将来の位置を推定する請求項1に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項3記載の発明は、前記推定部が、前記類型化部により類型化された前記移動状態に応じて、加速する際に上昇する速度の変化量、又は、減速する際に低下する速度の変化量を変更する請求項1又は2に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項4記載の発明は、前記推定部が、前記複数の将来の移動状態候補に基づき、他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間を推定して、前記他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間ごとに、前記他の移動物体の将来の位置を推定する請求項1から3のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項5記載の発明は、前記推定部が、前記類型化部により類型化された前記移動状態が加速状態である場合、前記将来の移動状態候補が加速状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が一定速度状態である場合の前記移動物体の将来の位置との双方を推定する請求項1から4のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項6記載の発明は、前記推定部が、前記類型化部により類型化された前記移動状態が減速状態である場合、前記将来の移動状態候補が減速状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が一定速度状態である場合の前記移動物体の将来の位置との双方を推定する請求項1から5のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項7記載の発明は、前記推定部は、前記類型化部により類型化された前記移動状態が一定速度状態である場合、前記将来の移動状態候補が減速状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が一定速度状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が加速状態である場合の前記移動物体の将来の位置との全てを推定する請求項1から6のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項8記載の発明は、前記推定部が、前記複数の将来の移動状態候補に基づき、他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間を推定して、前記他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間ごとに、前記他の移動物体の将来の位置を推定する請求項1から7のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項9記載の発明は、前記移動物体には、前記衝突可能性判定装置を搭載する自車、及び、前記衝突可能性判定装置が検知する検知物体のうち少なくともいずれか一方が含まれる請求項1から8のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項10記載の発明は、第1移動物体(他車両B)を検知し、前記第1移動物体の位置を特定する特定部(32)をさらに備え、前記類型化部は、前記特定部が特定した前記第1移動物体の位置に基づき、前記第1移動物体の移動状態を類型化し、前記推定部は、前記類型化部により類型化された前記第1移動物体の前記移動状態を、前記類型化部により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記第1移動物体の将来の位置を推定し、前記判定部は、前記推定部の推定結果に基づき前記第1移動物体との衝突可能性を判定する判定部と、を備える請求項1から9のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置である。
請求項11記載の発明は、前記衝突可能性判定装置が搭載される第2移動物体(自車両M)の速度を検出する車速センサ(40)をさらに備え、前記類型化部は、前記車速センサが検出した前記第2移動物体の速度に基づき、前記第2移動物体の移動状態を類型化し、前記推定部は、前記類型化部により類型化された前記第2移動物体の移動状態を、前記類型化部により類型化された前記第2移動物体の移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記第1移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記第2移動物体が到達する時間を推定して、前記第1移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記第2移動物体が到達する時間ごとに、前記第1移動物体の将来の位置を推定し、前記判定部は、前記推定部の推定結果に基づき、前記第1移動物体と前記第2移動物体との衝突可能性を判定する請求項10に記載の衝突可能性判定装置。
請求項12記載の発明は、移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化ステップと、前記類型化ステップにより類型化された前記移動状態を、前記類型化ステップにより類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定ステップと、前記推定ステップの推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定ステップと、を備える衝突可能性判定方法である。
請求項13記載の発明は、コンピュータを、移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化手段、前記類型化手段により類型化された前記移動状態を、前記類型化手段により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定手段、前記推定手段の推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定手段、として機能させるためのプログラムである。
請求項1〜13記載の発明によれば、移動物体の移動状態が推定時の移動状態から変化した場合であっても、変化後の移動状態に応じた衝突可能性を判定することができる。よって、推定される自車両Mの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、移動物体がTTC経過後において到達し得る範囲をより精度よく推定することができる。結果、推定される移動物体の将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
請求項5〜7記載の発明によれば、移動物体が存在し得る将来の位置として、より存在する可能性の高い位置を推定することができる。よって、推定される移動物体の将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。また、衝突可能性が低いときに自車両Mを停車させる等の運転支援処理を防止することができる。
請求項8記載の発明によれば、自車両Mの移動状態が推定時の移動状態から変化した場合であっても、変化後の移動状態に応じた衝突可能性を判定することができる。よって、推定される自車両Mの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
第1の実施形態に係る衝突可能性判定装置1の構成の一例を模式的に示す図である。 衝突可能性判定装置1の機能構成例を示す図である。 自車両M、他車両B、距離r、及び横位置qの関係を例示した図である。 他車両Bの将来の位置の一例を示す図である。 移動状態に応じた将来の移動状態候補を定義するテーブルの一例を示す図である。 自車両Mと他車両Bの移動状態の一例について説明するための図である。 衝突可能性判定装置1による処理例について説明するためのフローチャートである。 他車両Bの移動状態に応じた将来位置範囲Gの一例について説明するための図である。 第2の実施形態における将来位置範囲Gの一例について説明するための図である。 第2の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明するためのフローチャートである。 第3の実施形態における将来位置範囲Gの一例について説明するための図である。 第3の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明するためのフローチャートである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の衝突可能性判定装置1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る衝突可能性判定装置1の構成の一例を模式的に示す図である。衝突可能性判定装置1は、例えば、移動物体である車両(以下、自車両Mという)に搭載される装置であり、カメラ10と、レーダ装置20と、制御装置30とを備える。衝突可能性判定装置1は、自車両Mと他車両Bとの衝突可能性を判定する装置である。他車両Bとは、衝突可能性判定装置1により検知される移動物体の一例である。
カメラ10は、例えば、フロントウインドシールドの上部やルームミラーの裏面等に取り付けられる、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、例えば所定周期で車両の前方を繰り返し撮像し、撮像した画像の画像データを制御装置30に出力する。
レーダ装置20は、例えば、自車両Mのエンブレムの裏側や、バンパー、フロントグリルの周辺等に取り付けられる。レーダ装置20は、例えば、ミリ波を自車両Mの前方に放射し、自車両Mの前方の物体によって反射された反射波を受信することにより、少なくとも物体の位置(距離および方位角)を検出する。また、レーダ装置20は、物体との相対速度を検出可能なものであってよい。レーダ装置20は、例えば、FM‐CW(Frequency‐Modulated Continuous‐Wave)方式によって、物体の位置や速度を検出し、検出結果を制御装置30に出力する。
制御装置30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置、車両内で他装置と通信を行うための通信インターフェース等が内部バスによって接続されたコンピュータ装置である。
図2は、衝突可能性判定装置1の機能構成例を示す図である。衝突可能性判定装置1は、さらに、車速センサ40と、スピーカ60と、電子制御式ブレーキ装置70と、パワーステアリング装置80とを備える。
車速センサ40は、自車両Mの速度を検出する。車速センサ40は、車両等の移動物体の速度を検出する検出手段として一般的なものが利用可能である。例えば、車速センサ40としては、各車輪に取り付けられた車輪速度センサや、センサ出力に基づいて車速信号を生成するコンピュータ、あるいは、変速機等に取り付けられた回転角センサ等が利用可能である。
スピーカ60は、制御装置30からの指示信号に応じて音声を出力する。
電子制御式ブレーキ装置70は、ブレーキペダルになされたブレーキ操作が油圧として伝達されるマスターシリンダー、ブレーキ液を蓄えるリザーバータンク、各車輪に出力される制動力を調節するブレーキアクチュエータ、これらの制御するコントローラ等を備える。電子制御式ブレーキ装置70のコントローラは、マスターシリンダーの圧力に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるように、ブレーキアクチュエータ等を制御する。また、電子制御式ブレーキ装置70のコントローラは、制御装置30から制御信号が入力されると、制御信号が示す大きさのブレーキトルクが各車輪に出力されるように、ブレーキアクチュエータ等を制御する。なお、電子制御式ブレーキ装置70のコントローラは、運転者のブレーキ操作と制御信号の入力が同時になされた場合には、運転者のブレーキ操作を優先してもよいし、その双方を加味した制御を行ってもよい。電子制御式ブレーキ装置70は、上記説明した油圧により作動する電子制御式ブレーキ装置に限らず、電動アクチュエーターにより作動する電子制御式ブレーキ装置であってもよい。
パワーステアリング装置80は、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更可能な電動モータ、ステアリングトルクセンサ、ステアリング操舵角(または実舵角)を検出する操舵角センサ、これらを制御するコントローラ等を備える。パワーステアリング装置80のコントローラは、運転者がステアリングホイールを操作することで生じるステアリングトルクを検出し、そのステアリングトルクに応じた方向に電動モータを回転させることで、運転者のステアリング操作をアシストする。また、パワーステアリング装置80のコントローラは、制御装置30から制御信号が入力されると、制御信号が示す方向および大きさで電動モータを駆動する。なお、パワーステアリング装置80のコントローラは、運転者のステアリング操作と制御信号の入力が同時になされた場合には、運転者のステアリング操作を優先してもよいし、その双方を加味した制御を行ってもよい。
次に、制御装置30について説明する。
制御装置30は、機能構成として、特定部32と、類型化部33と、推定部34と、判定部35と、運転支援部36とを備える。また、制御装置30は、記憶部37を備える。
これらの機能部は、例えば、プロセッサが記憶部37に格納されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。プロセッサが実行するプログラムは、自車両Mの出荷時に予め記憶部37に格納されていてもよいし、可搬型記憶媒体に記憶されたプログラムが制御装置30の記憶部37にインストールされてもよい。また、プログラムは、車載インターネット設備によって他のコンピュータ装置からダウンロードされ、制御装置30の記憶部37にインストールされてもよい。また、上記機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。また、運転支援部36は、その他の機能部とは別体のコンピュータによって実現されてもよい。また、記憶部37は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等である。
特定部32は、カメラ10から入力された画像データと、レーダ装置20から入力された他車両Bの位置に基づいて、自車両Mの車両前方に存在する他車両Bの位置を特定する。特定部32は、例えば、カメラ10から入力された画像データに対してエッジ点抽出処理等を行うことにより画像に含まれる他車両Bを抽出し、他車両Bの画像上の位置を実空間上の位置に変換することで他車両Bの位置を検出する。特定部32は、このような画像解析によって得られた他車両Bの位置と、レーダ装置20から入力された他車両Bの位置を統合し、自車両Mの車両前方に存在する他車両Bの位置を特定する。
ここで、他車両Bの位置を構成する要素のうち距離(自車両Mと他車両Bとの距離)に関してはレーダ装置20の方が高精度に検出することができ、横位置(車両の進行方向に対するオフセット量)に関してはカメラ10の画像解析の方が高精度に検出することができる。このため、特定部32は、距離に関してはレーダ装置20からの入力を重く用いて特定し、横位置に関してはカメラ10の画像解析の結果を重く用いて特定すると好適である。
なお、図3は、自車両M、他車両B、距離r、及び横位置qの関係を例示した図である。実施形態において、自車両MはX軸方向に移動し、他車両Bは、自車両Mが移動するX軸方向と直交するY軸方向に移動する。
距離rは、自車両Mと他車両Bとの距離である。距離rは、X軸方向と平行な自車両Mの車両中心軸C10を延長した仮想直線C11に他車両Bを射影した投影位置p1と自車両Mの車両前端部C12との間の距離r1と定義されてもよいし、自車両Mの車両前端部C12と他車両Bとの間の実際の距離r2と定義されてもよい。以下の説明では、距離rは距離r1と定義されるものとする。なお、投影位置p1とは、他車両Bの車両前端部を仮想直線C11に投影した点である。
横位置qは、他車両Bと仮想直線C11との最短距離と定義される。
自車両Mが将来において走行することが予測される領域(以下、進行予定軌跡βという)は、自車両Mの左側面(左端部)から延出する仮想直線y1と自車両Mの右側面(右端部)から延出する仮想直線y2との間の領域である。なお、仮想直線y1と仮想直線y2は、自車両Mの車両中心軸C10と平行な直線である。
他車両Bが将来において走行することが予測される領域(以下、進行予定軌跡γという)は、他車両Bの左側面(左端部)から延出する仮想直線x1と他車両Bの右側面(右端部)から延出する仮想直線x2との間の領域である。なお、仮想直線x1と仮想直線x2は、他車両Bの車両中心軸C20と平行な直線である。
図2に戻って、各構成の説明を続ける。
類型化部33は、移動物体の移動履歴に基づき、移動物体の移動状態を類型化する。実施形態では、移動状態の類型としては、一定速度の範囲内で走行する一定速度パターンと、減速パターンと、加速パターンが定義されている。複数の時点における移動物体の速度の変化量が閾値未満である場合、類型化部33は、移動物体の移動状態が一定速度での走行している状態であると判定し、移動物体の移動状態を一定速度パターンに類型化する。また、複数の時点における移動物体の速度が上昇しており、且つ、移動物体の速度の変化量が閾値以上である場合、類型化部33は、移動物体の移動状態が加速している状態であると判定し、移動物体の移動状態を加速パターンに類型化する。また、複数の時点における移動物体の速度が低下しており、且つ、移動物体の速度の変化量が閾値以上である場合、類型化部33は、移動物体の移動状態が減速している状態であると判定し、移動物体の移動状態を減速パターンに類型化する。
本実施形態において、類型化部33は、特定部32により特定される他車両Bの位置の変化に基づき、他車両Bの移動履歴が示す移動状態を類型化する。具体的に説明すると、類型化部33は、他車両Bの位置の変化に基づき、複数の時点間における他車両Bの速度を求める。類型化部33は、求めた他車両Bの速度に基づき、他車両Bの移動状態を、一定速度パターン、加速パターン、及び減速パターンのうちいずれに類型化する。なお、類型化部33は、特定部32により求められた自車両Mと他車両OBとの相対的な速度、相対的な距離、走行方向等に基づき、ドップラー効果の原理を利用して他車両Bの移動履歴が示す移動状態を類型化してもよい。
推定部34は、類型化部33により類型化された移動状態を、類型化部33により類型化された移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、移動物体の将来の位置の範囲を推定する。実施形態において、将来の移動状態候補は、現在の移動状態とは異なる移動状態まで拡張して想定される将来の移動状態の候補であって、現在の移動状態に応じて想定される将来の移動状態が予め決められている。例えば、移動状態が一定速度パターンである場合、将来において移動物体が、一定速度を維持したまま移動すること、加速すること、及び減速することが想定される。
次に、図4を参照して、推定部34が推定する他車両Bの将来の位置について説明する。図4は、他車両Bの将来の位置の一例を示す図である。
図4には、他車両Bの現在の移動状態が一定速度パターンに類型化された場合に、自車両Mが他車両Bと衝突する可能性が高い時点までの時間(以下、衝突時間(TTC;Time To Collision)という)の経過後における他車両Bの将来位置範囲Ga,Gbを示す。実施形態において、TTCは、自車両Mが仮想直線x2に到達するまでの時間であり、推定部34により求められる。
将来位置範囲Gaは、推定部34により推定された将来の移動状態候補が「減速状態」である場合において、TTC経過後に他車両Bが存在する将来の位置aに対応する範囲である。将来位置範囲Gbは、推定部34により推定される将来の移動状態候補が「加速状態」である場合において、TTC経過後に他車両Bが存在する将来の位置bに対応する範囲である。なお、将来位置範囲Ga,Gbは、将来の位置a,bに他車両Bが位置した場合の車両の先頭部分から後端部分までの幅(Y軸方向の長さ)を有する。将来位置範囲Ga,Gbの幅は、予め決められた一般的な車長でもよく、推定部34がカメラ10により撮影された画像を解析することにより求められた他車両Bの車長でもよい。
実施形態において、推定部34は、類型化部33により移動状態が一定速度パターンに類型化された場合、将来の移動状態候補が「減速状態」である場合の将来位置範囲Gaと、将来の移動状態候補が「加速状態」である場合の将来位置範囲Gbとを推定する。推定部34は、推定した将来位置範囲Ga,Gbに基づき、後方候補位置y3と前方候補位置y4とを推定する。後方候補位置y3とは、移動状態候補のうち最も遅い速度で現在の他車両Bの位置から移動した場合に予測されるTTC経過後の他車両Bの位置に、他車両Bを配置した場合における他車両Bの後端部分の位置である。前方候補位置y4とは、移動状態候補のうち最も早い速度で現在の他車両Bの位置から移動した場合に予測されるTTC経過後の他車両Bの位置に、他車両Bを配置した場合における他車両Bの先頭部分の位置である。推定部34は、推定された後方候補位置y3から前方候補位置y4にかけて延在する領域(以下、将来位置範囲Gという)を求める。つまり、将来位置範囲Gは、現在の他車両Bの移動状態が将来において変化し、異なる速度で移動した場合に推定される将来位置を示す範囲である。
なお、推定部34は、類型化部33により移動状態が「一定速度パターン」に類型化された場合、将来の移動状態候補が「一定速度状態」である場合の将来位置範囲Gcを推定してもよい。実施形態では、推定部34が将来位置範囲Gを求めるため、将来位置範囲Ga,Gbとの間に含まれる将来位置範囲Gcの算出を省略している。
図2に戻って、各構成の説明を続ける。
判定部35は、推定部34の推定結果に基づき、移動物体の衝突可能性を判定する。実施形態において、判定部35は、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複するか否かを判定する。自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複する場合、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定する。一方、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複しない場合、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定する。
運転支援部36は、判定部35の判定結果に基づいて、自車両Mのドライバーが安全に運転できるように種々の車両制御を行う。運転支援部36は、判定部35の判定結果に基づき、衝突の可能性を知らせるための警報を出力するための信号をスピーカ60へ出力する。また、運転支援部36は、判定部35の判定結果に基づき、電子制御式ブレーキ装置70に自動的に制動力を出力させたり、パワーステアリング装置80に自動的に操舵力を出力させたりする制御を行う。
記憶部37には、制御装置30の処理に必要な種々の情報やプログラムが記憶されている。実施形態において、記憶部37には、移動状態に応じた将来の移動状態候補を定義するテーブルが記憶されている。
図5を参照して、移動状態に応じた将来の移動状態候補を定義するテーブルの一例について説明する。図5は、移動状態に応じた将来の移動状態候補を定義するテーブルの一例を示す図である。
移動状態に応じた将来の移動状態候補を定義するテーブルは、移動状態のパターンと、将来の移動状態候補とを対応付けるテーブルである。
一定速度パターンには、一定速度状態、加速状態、減速状態が対応付けられている。
加速パターンには、一定速度状態、加速状態が対応付けられている。
減速パターンには、一定速度状態、減速状態が対応付けられている。
ここで、図6を参照して、自車両Mと他車両Bの移動状態の一例について説明する。図6は、自車両Mと他車両Bの移動状態の一例について説明するための図である。なお、自車両Mと他車両Bの移動方向は、図3,4と同じである。
車速センサ40は、時刻T(0)における自車両Mの車速が、速度S10であることを検出する。
特定部32は、時刻T(−2),T(−1),T(0)における他車両Bの位置を特定する。具体的に説明すると、特定部32は、時刻T(−2)における他車両Bの位置(横位置q3、距離r1)と、時刻T(−1)における他車両Bの位置(横位置q2、距離r1)と、時刻T(0)における他車両Bの位置(横位置q1、距離r1)とを特定する。
類型化部33は、特定部32が特定した他車両Bの位置の変化に基づき、時刻T(−1)から時刻T(0)の間を他車両Bの速度S21と、時刻T(−2)から時刻T(−1)の間を他車両Bの速度S22とを求める。
なお、類型化部33は、横位置の差分(q3−q2)を時間(T(−1)−T(−2))で除算することにより、時刻T(−2)から時刻T(−1)の間の他車両Bの速度S22を求める。また、類型化部33は、横位置の差分(q2−q1)を時間(T(0)−T(−1))で除算することにより、時刻T(−1)から時刻T(0)の間の他車両Bの速度S21を求める。
次に、図7を参照して、衝突可能性判定装置1による処理例について説明する。図7は、衝突可能性判定装置1による処理例について説明するためのフローチャートである。ここでは、図6に示したように、自車両Mと他車両Bとが移動した場合を例に説明する。
特定部32は、カメラ10から入力された画像データと、レーダ装置20から入力された信号に基づいて、移動物体を検出する(ステップST101)。本実施形態において、特定部32は、移動物体として他車両Bを検出する。
移動物体を検出した場合、特定部32は、カメラ10から入力された画像データと、レーダ装置20から入力された他車両Bの位置とに基づいて、検出した移動物体の位置を特定する(ステップST102)。特定部32は、時刻T(−2),T(−1),T(0)において他車両Bを検出し、各時刻における他車両Bの位置を特定する。
また、特定部32は、特定した他車両Bの位置と、車速センサ40からの検出結果に基づき、TTCを求める(ステップST103)。実施形態において、特定部32は、自車両Mと他車両Bとの距離r1を、車速センサ40が検出した自車両Mの速度S10で除算して、自車両Mが速度S10で走行し続けた場合に他車両Bの進行予定軌跡γに到達するまでの時間TTCを求める。
類型化部33は、特定部32が特定した他車両Bの複数の位置に基づき、他車両Bの移動状態を類型化する(ステップST104)。例えば、類型化部33は、複数の時点の時刻T(−2),T(−1),T(0)における他車両Bの位置の変化に基づき、時刻T(−2)から時刻T(−1)の間の速度S22と、時刻T(−1)から時刻T(0)の間の速度S21とを求める。類型化部33は、求めた速度S21,S22に基づき、他車両Bの移動状態を類型化する。
例えば、速度S21とS22との差分が予め決められた値未満であった場合、類型化部33は、他車両Bの移動状態を「一定速度パターン」に類型化する。
速度S21とS22との差分が予め決められた値以上であって、且つ、速度S21>S22である場合、類型化部33は、他車両Bの移動状態を「加速パターン」に類型化する。
速度S21とS22との差分が予め決められた値以上であって、且つ、速度S21<S22である場合、類型化部33は、他車両Bの移動状態を「減速パターン」に類型化する。
推定部34は、類型化部33により類型化された他車両Bの移動状態に基づき、他車両Bの将来の移動状態候補を推定する(ステップST105)。例えば、類型化部33により他車両Bの移動状態が「一定速度パターン」に類型化された場合、推定部34は、記憶部37を参照して、一定速度パターンに対応する将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「加速状態」と、「減速状態」とを取得する。
そして、推定部34は、推定した将来の移動状態候補に基づき、TTC経過後における他車両Bの将来の到達位置を推定し、将来の到達位置により決められる他車両Bの将来位置範囲Gを求める(ステップST106)。例えば、他車両Bの将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「加速状態」と、「減速状態」とを取得した場合、推定部34は、後方候補位置y3として、減速した場合の将来位置aを求め、前方候補位置y4として、加速した場合の将来位置bを求める。具体的に説明すると、推定部34は、他車両Bが最新の速度S21よりも減速して走行した場合、例えば、速度S23(=S21−ω)で走行した場合に、TTC経過後に到達する他車両Bの将来位置aにおける後端部分の位置を後方候補位置y3として求める。また、推定部34は、他車両Bが最新の速度S21よりも加速して走行した場合、例えば、速度S24(=S21+ω)で走行した場合に、TTC経過後に到達する他車両Bの将来位置bにおける先頭部分の位置を前方候補位置y4として求める。
なお、類型化部33により他車両Bの移動状態が「加速パターン」に類型化された場合、推定部34は、記憶部37を参照して、加速パターンに対応する将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「加速状態」とを取得する。そして、推定部34は、他車両Bが最新の速度S21で走行し続けた場合にTTC経過後に到達する他車両Bの将来位置cにおける後端部分の位置を後方候補位置y3として求める。また、推定部34は、他車両Bが最新の速度S21よりも加速して走行した場合、例えば、速度S25(=S21+σ)で走行した場合に、TTC経過後に到達する他車両Bの将来位置bにおける先頭部分の位置を前方候補位置y4として求める。
また、類型化部33により他車両Bの移動状態が「減速パターン」に類型化された場合、推定部34は、記憶部37を参照して、減速パターンに対応する将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「減速状態」とを取得する。そして、推定部34は、他車両Bが最新の速度S21で走行し続けた場合にTTC経過後に到達する他車両Bの将来位置cにおける先頭部分の位置を先方候補位置y4として求める。また、推定部34は、他車両Bが最新の速度S21よりも減速して走行した場合、例えば、速度S26(=S21−σ)で走行した場合に、TTC経過後に到達する他車両Bの将来位置aにおける後端部分の位置を後方候補位置y3として求める。
また、推定部34は、現在の移動状態に応じて、加速する際に上昇する速度の変化量、又は、減速する際に低下する速度の変化量を変えてもよい。例えば、加速パターンから想定される将来の加速量は、一定速度パターンから想定される将来の加速量よりも大きいことが想定される。よって、推定部34は、加速パターンにおいて将来さらに加速する場合に上昇する速度の方を、一定速度パターンにおいて将来加速する場合に上昇する速度に比べて大きくする。また、推定部34は、減速パターンにおいて将来さらに減速する場合に低下する速度の方を、一定速度パターンにおいて将来減速する場合に低下する速度に比べて小さくする。つまり、ω<σであることが好ましい。
判定部35は、推定部34の推定結果に基づき、移動物体の衝突可能性を判定する(ステップST107)。実施形態において、判定部35は、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複するか否かを判定する。自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複する場合、判定部35は、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定する。一方、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複しない場合、判定部35は、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定する。
自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定した場合(ステップST107−YES)、運転支援部36は、車両の運転支援を行う(ステップST108)。
一方、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定した場合(ステップST107−NO)、制御装置30は、処理を終了する。
上述の通り、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、他車両Bの移動状態と異なる移動状態まで拡張して他車両Bの将来の移動状態候補を求め、将来の移動状態候補に応じた他車両Bの将来の位置を推定する推定部34を備える。これにより、他車両Bの移動状態が推定時の移動状態から変化した場合であっても、変化後の移動状態に応じた衝突可能性を判定することができる。つまり、推定される他車両Bの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
また、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、記憶部37のテーブルを参照して、他車両Bの移動状態に応じて想定される将来の移動状態候補を、他車両Bの移動状態ごとに決定する。これにより、推定部34は、他車両Bが存在し得る将来の位置として、より存在する可能性の高い位置を推定することができる。よって、推定される他車両Bの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。また、衝突可能性が低いときに運転支援部36が自車両Mを停車させる事態を防止することができる。
また、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、他車両Bの移動状態に応じて、加速する際に上昇する速度の変化量、又は、減速する際に低下する速度の変化量を変えてもよい。これにより、他車両BがTTC経過後において到達し得る範囲をより精度よく推定することができる。結果、推定される他車両Bの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
また、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、他車両Bの移動状態における速度の変化量や変化傾向に応じて、加速する際に上昇する速度の変化量、又は、減速する際に低下する速度の変化量を変えてもよい。これにより、類型化された他車両Bの移動状態の違いを考慮して、他車両BがTTC経過後において到達し得る範囲をより精度よく推定することができる。よって、衝突可能性の判定精度をさらに高めることができる。
また、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1の類型化部33は、3点以上の過去の地点における他車両Bの位置に基づき、他車両Bの移動状態を類型化してもよい。これにより、経時的な他車両Bの位置変化に応じて他車両Bの移動状態を類型化することができ、他車両Bの移動状態を決定する際に精度を向上させることができる。よって、横位置が遠い場合であっても、遠くから近づいてくる他車両Bの将来の位置を精度よく推定することができ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
また、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1の推定部34は、他車両Bの将来の位置として、後方候補位置y3と前方候補位置y4とを推定し、推定された後方候補位置y3と前方候補位置y4とにより決まる他車両Bの将来位置範囲Gを求める。また、判定部35は、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複する場合、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定する。将来位置範囲Gには、他車両Bの将来の位置として想定される複数の位置が含まれている。このため、他車両Bの将来の位置ズレに対しても余裕を持たせることができ、他車両Bの挙動の違い(つまり、速度の変化量の違い)に対応することができる。
ここで、図8を参照して、他車両Bの移動状態に応じた将来位置範囲Gの一例について説明する。図8は、他車両Bの移動状態に応じた将来位置範囲Gの一例について説明するための図である。
図8(A)は、移動状態が「一定速度パターン」である場合の他車両Bの移動履歴と将来位置範囲G1の一例を示す図である。この場合、推定部34は、将来の移動状態候補が「減速状態」である場合における将来位置範囲Gaと、将来の移動状態候補が「加速状態」である場合における将来位置範囲Gbとを推定する。なお、将来の移動状態候補が「一定速度状態」である場合における将来位置範囲Gcは、図示の通り、将来位置範囲Gaと将来位置範囲Gbとの間であるため、推定を省略する。将来位置範囲G1は、将来位置範囲Gaと、将来位置範囲Gbと、各範囲に挟まれた領域とを含む範囲である。
図8(B)は、移動状態が「加速パターン」である場合の他車両Bの移動履歴と将来位置範囲G2の一例を示す図である。この場合、推定部34は、将来の移動状態候補が「一定状態」である場合における将来位置範囲Gcと、将来の移動状態候補が「加速状態」である場合における将来位置範囲Gbとを推定する。将来位置範囲G2は、将来位置範囲Gcと、将来位置範囲Gbと、各範囲に挟まれた領域とを含む範囲である。
図8(C)は、移動状態が減速パターンである場合の他車両Bの移動履歴と将来位置範囲G3の一例を示す図である。この場合、推定部34は、将来の移動状態候補が「減速状態」である場合における将来位置範囲Gaと、将来の移動状態候補が「一定状態」である場合における将来位置範囲Gcとを推定する。将来位置範囲G3は、将来位置範囲Gaと、将来位置範囲Gcと、各範囲に挟まれた領域とを含む範囲である。
一定速度で走行する他車両Bは、自車両Mの進行予定軌跡βに進入する前に、加速する虞がある。他車両Bが一定速度を維持したままで自車両Mの進行予定軌跡βに進入することだけを想定した場合、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複せずに、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定される虞がある。本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、加速した場合及び減速した場合まで拡張して将来位置範囲Gを推定することにより、図8(A)に示す通り、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複した場合、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定することができる。
加速している他車両Bは、自車両Mの進行予定軌跡βに進入する前に、加速を緩める可能性がある一方、加速し続ける可能性もある。また、減速している他車両Bは、自車両Mの進行予定軌跡βに進入する前に、さらに減速をする可能性がある一方、減速をやめる可能性もある。これらの可能性のうち一方の可能性だけを想定して将来位置範囲G2,G3を推定した場合、TTC経過後において、他車両Bの一部が自車両Mの進行予定軌跡βに存在している可能性を推定することができない。本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、加速又は減速している状態であっても、移動状態が変化した場合まで拡張して将来位置範囲Gを推定することにより、図8(B),(C)に示す通り、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲Gとが重複した場合、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定することができる。
図8に示す通り、例えば、現時点における他車両Bの速度が同じであっても、他車両Bの移動状態に応じて将来位置範囲Gを求めることができる。
(第2の実施形態)
次に、図9,10を参照して、第2の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明する。
はじめに、図9を参照して、第2の実施形態における将来位置範囲Gの一例について説明する。図9は、第2の実施形態における将来位置範囲Gの一例について説明するための図である。なお、自車両Mと他車両Bの移動方向は、図3と同じである。
第1の実施形態では、自車両Mが一定の速度で走行した場合のTTCを求めて、衝突可能性について判定する例について説明したが、これに限られない。第2の実施形態では、自車両Mの移動状態が変化した場合に想定される複数のTTCを求めると共に、複数のTTCごとに他車両Bの将来位置範囲Gを求め、衝突の可能性を判定する。また、第2の実施形態では、他車両Bが一定の速度で自車両Mの進行予定軌跡βに向かって走行していると仮定する。なお、第2の実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、第1の実施形態に係る衝突可能性判定装置1の構成と上記違いを除き同じであるため、同一の符号を用いて説明し、各機能部についての詳細な説明は省略する。
図9に示す通り、自車両Mは、時刻T(0)において速度S11で走行し、時刻T(+1)において速度S12で走行し、時刻T(+2)において速度S13で走行している。
図9は、自車両Mが一定速度で走行している例について説明するための図である。この場合、自車両Mは、速度S11を維持して走行する可能性と、減速する可能性と、加速する可能性がある。類型化部33は、車速センサ40により検出される複数の時点における自車両Mの速度S11,S12,S13に基づき、自車両Mの移動状態を一定速度パターンに類型化する。この場合、推定部34は、記憶部37のテーブルを参照して、一定速度パターンに対応付けられている将来の移動状態候補として、一定速度状態、加速状態、減速状態を取得し、各移動状態候補に対応するTCCを求める。実施形態において、推定部34は、一定速度状態に対応するTCCと、加速状態に対応するTCCと、減速状態に対応するTCCとを求める。
図9(A)は、加速状態に対応するTCC経過後における他車両Bの将来位置範囲Gを示す図である。
図9(B)は、減速状態に対応するTCC経過後における他車両Bの将来位置範囲Gを示す図である。
図9(A)(B)に示す通り、自車両Mが加速した場合の将来位置範囲Gと、自車両Mが減速した場合の将来位置範囲Gとはズレることが予測される。
なお、図示は省略するが、一定速度状態に対応するTCC経過後における他車両Bの将来位置範囲をGとする。
推定部34は、類型化部33により類型化された自車両Mの移動状態に基づき、複数のTTC(例えば、TCC、TCC、TCC等)を求め、求めた複数のTTCごとに、将来位置範囲(例えば、将来位置範囲G、G、G)を推定する。
類型化部33が、車速センサ40により検出される複数の時点における自車両Mの速度に基づき、自車両Mの移動状態を「加速パターン」に類型化した場合、推定部34は、記憶部37のテーブルを参照して、「加速パターン」に対応付けられている将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と「加速状態」とを取得し、各移動状態候補に対応するTCCを求める。実施形態において、推定部34は、一定速度状態に対応するTCCと、加速状態に対応するTCCとを求める。
類型化部33が、車速センサ40により検出される複数の時点における自車両Mの速度に基づき、自車両Mの移動状態を減速パターンに類型化した場合、推定部34は、記憶部37のテーブルを参照して、「減速パターン」に対応付けられている将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と「減速状態」とを取得し、各移動状態候補に対応するTCCを求める。実施形態において、推定部34は、一定速度状態に対応するTCCと、減速状態に対応するTCCとを求める。
次に、図10を参照して、第2の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明する。図10は、第2の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明するためのフローチャートである。
車速センサ40は、自車両Mの速度を検出する(ステップST201)。本実施形態において、車速センサ40は、時刻T(0),T(+1),T(+2)における自車両Mの速度S11,S12,13を検出する。
特定部32は、カメラ10から入力された画像データと、レーダ装置20から入力された信号に基づいて、移動物体を検出する(ステップST202)。本実施形態において、特定部32は、移動物体として他車両Bを検出する。
移動物体を検出した場合、特定部32は、カメラ10から入力された画像データと、レーダ装置20から入力された他車両Bの位置とに基づいて、検出した他車両Bの位置を特定する(ステップST203)。
類型化部33は、車速センサ40が時系列に検出した自車両Mの速度S11,S12,S13に基づき、自車両Mの移動履歴が示す自車両Mの移動状態を類型化する(ステップST204)。
例えば、速度S12とS13との差分が予め決められた値未満であった場合、類型化部33は、他車両Bの移動状態を一定速度パターンに類型化する。
速度S12とS13との差分が予め決められた値以上であって、且つ、速度S13>S12である場合、類型化部33は、自車両Mの移動状態を加速パターンに類型化する。
速度S12とS13との差分が予め決められた値以上であって、且つ、速度S13<S12である場合、類型化部33は、自車両Mの移動状態を減速パターンに類型化する。
推定部34は、類型化部33により類型化された自車両Mの移動状態に基づき、自車両Mの複数の将来の移動状態を推定する(ステップST205)。例えば、類型化部33により自車両Mの移動状態が「一定速度パターン」に類型化された場合、推定部34は、記憶部37を参照して、「一定速度パターン」に対応する将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「加速状態」と、「減速状態」とを取得する。
そして、特定部32は、特定した他車両Bの位置と、車速センサ40からの検出結果に基づき、推定部34が推定した将来の移動状態候補ごとに、TTCを求める(ステップST206)。
例えば、特定部32は、自車両Mと他車両Bとの距離r1を、車速センサ40が検出した自車両Mの速度S13で除算して、速度S13で走行し続けた場合に他車両Bの進行予定軌跡γに到達するまでの時間TTCを求める。
また、特定部32は、自車両Mと他車両Bとの距離r1を、車速センサ40が検出した自車両Mの速度S13よりも速い速度S14(S13<S14)で除算して、速度S13から速度S14に加速した場合に他車両Bの進行予定軌跡γに到達するまでの時間TTCを求める。
さらに、特定部32は、自車両Mと他車両Bとの距離r1を、車速センサ40が検出した自車両Mの速度S13よりも遅い速度S15(S13>S15)で除算して、速度S13から速度S15に減速した場合に他車両Bの進行予定軌跡γに到達するまでの時間TTCを求める。
そして、推定部34は、特定部32が求めたTTC,TTC,TTCに基づき、それぞれTTCにおける他車両Bの将来の到達位置を推定し、将来の到達位置により決められる他車両Bの将来位置範囲Gを求める(ステップST207)。
例えば、推定部34は、他車両Bの横位置qを、特定部32が求めたTTCで除算して、時間TTCに到達する他車両Bの将来位置範囲Gを求める。
推定部34は、他車両Bの横位置qを、特定部32が求めたTTCで除算して、時間TTCに到達する他車両Bの将来位置範囲Gを求める。
推定部34は、他車両Bの横位置qを、特定部32が求めたTTCで除算して、時間TTCに到達する他車両Bの将来位置範囲Gを求める。
判定部35は、推定部34の推定結果に基づき、移動物体の衝突可能性を判定する(ステップST208)。本実施形態において、判定部35は、TTC,TTC,TTCのそれぞれにおいて、自車両Mの進行予定軌跡βと他車両Bの将来位置範囲G,G,Gとが重複するか否かを判定する。自車両Mの進行予定軌跡βが将来位置範囲G,G,Gのうち少なくとも1つと重複する場合、判定部35は、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定する。一方、自車両Mの進行予定軌跡βが将来位置範囲G,G,Gの全てと重複しない場合、判定部35は、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定する。
自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定した場合(ステップST208−YES)、運転支援部36は、車両の運転支援を行う(ステップST209)。
一方、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定した場合(ステップST208−NO)、制御装置30は、処理を終了する。
上述の通り、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、自車両Mの移動状態と異なる移動状態まで拡張して自車両Mの将来の移動状態候補を求め、将来の移動状態候補に応じたTTCにおける他車両Bの将来の位置を推定する推定部34を備える。これにより、自車両Mの移動状態が推定時の移動状態から変化した場合であっても、変化後の移動状態に応じた衝突可能性を判定することができる。よって、推定される自車両Mの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、図11,12を参照して、第3の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態と第2の実施形態での処理を組み合わせ、衝突可能性について判定する例について説明する。なお、第3の実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、第1の実施形態に係る衝突可能性判定装置1の構成と同じであるため、同一の符号を用いて説明し、各機能部についての詳細な説明は省略する。
図11は、複数のTTCごとに推定された、他車両Bの移動状態に応じた将来位置範囲の一例を示す図である。
将来位置範囲Gは、TCC経過後における他車両Bの将来位置範囲である。将来位置範囲Gには、移動状態が一定速度パターンに類型化された他車両Bが減速した場合のTCC経過後における将来位置範囲Gaと、移動状態が一定速度パターンに類型化された他車両Bが加速した場合のTCC経過後における将来位置範囲Gbと、移動状態が一定速度パターンに類型化された他車両Bが一定速度で移動した場合のTCC経過後における将来位置範囲Gcとを含む。
将来位置範囲Gは、TCC経過後における他車両Bの将来位置範囲である。将来位置範囲Gには、移動状態が一定速度パターンに類型化された他車両Bが減速した場合のTCC経過後における将来位置範囲Gaと、移動状態が一定速度パターンに類型化された他車両Bが加速した場合のTCC経過後における将来位置範囲Gbと、移動状態が一定速度パターンに類型化された他車両Bが一定速度で移動した場合のTCC経過後における将来位置範囲Gcとを含む。
本実施形態において、推定部34は、類型化部33により類型化された自車両Mの移動状態に基づき、複数のTTC(例えば、TCC、TCC、TCC等)を求める。また、推定部34は、求めた複数のTTCごとに、他車両Bの将来位置範囲G(例えば、Ga,Gb,Gc等)を推定する。推定部34は、TTCごとに推定した他車両Bの将来位置範囲G(例えば、Ga,Gb,Gc等)をそれぞれ含む将来位置範囲G(例えば、将来位置範囲G、G、G等)を、TTCごとに推定する。
図12は、第3の実施形態に係る衝突可能性判定装置1による処理例について説明するためのフローチャートである。ステップST201〜206,ST208〜209については、第2の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
類型化部33は、特定部32が特定した他車両Bの位置に基づき、他車両Bの移動履歴が示す他車両Bの移動状態を類型化する(ステップST301)。
推定部34は、類型化部33により類型化された他車両Bの移動状態に基づき、他車両Bの複数の将来の移動状態候補を推定する(ステップST302)。例えば、類型化部33により他車両Bの移動状態が「一定速度パターン」に類型化された場合、推定部34は、記憶部37を参照して、「一定速度パターン」に対応する将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「加速状態」と、「減速状態」とを取得する。
そして、推定部34は、推定した他車両Bの将来の移動状態候補に基づき、TTC,TTC,TTCのそれぞれにおける他車両Bの将来の到達位置を推定し、他車両Bの将来の到達位置により決められる他車両Bの将来位置範囲G,G,Gを求める(ステップST303)。
例えば、他車両Bの将来の移動状態候補として、「一定速度状態」と、「加速状態」と、「減速状態」とを取得した場合、推定部34は、TTCにおける前方候補位置y4として、加速状態に応じた他車両Bの将来の到達位置を求め、TTCにおける後方候補位置y3として、減速状態に応じた他車両Bの将来の到達位置を求める。推定部34は、後方候補位置y3と前方候補位置y4とにより決められる将来位置範囲Gを求める。
上述の通り、本実施形態に係る衝突可能性判定装置1は、自車両M及び他車両Bの移動状態と異なる移動状態まで拡張して自車両M及び他車両Bの将来の移動状態候補を求め、自車両Mの将来の移動状態候補に応じたTTCごとに、将来の移動状態候補に応じた他車両Bの将来の位置を推定する推定部34を備える。これにより、自車両M及び他車両Bの移動状態が推定時の移動状態から変化した場合であっても、変化後の移動状態に応じた衝突可能性を判定することができる。よって、推定される自車両M及び他車両Bの将来の位置の精度を向上させ、衝突可能性の判定精度を高めることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
上記実施形態では、衝突可能性判定装置1が自車両Mに搭載されるものとして説明したが、衝突可能性判定装置1は、携帯電話や道路端に設置された固定装置であってもよい。また、衝突可能性判定装置1は、車両以外の移動物体に搭載されてもよい。
上記実施形態では、特定部32が他車両Bを検出すると説明したが、検出する移動物体は車両に限られない。特定部32は、検出した移動物体のうち、移動物体の属性に基づき、予め決められた検出対象の特徴を有する移動物体の位置のみを特定するものであってもよい。特定部32は、例えば、人、自転車、二輪車等の位置を特定してもよい。
上記実施形態では、類型化部33が移動状態をパターンに類型化すると説明したがこれに限られない。例えば、類型化部33は、特定部32により特定された他車両Bの位置や、車速センサ40により検出される自車両Mの速度等に基づき、他車両Bの操舵により示されるパターンで移動状態を類型化してもよい。
上記実施形態では、類型化部33が類型化する移動状態のパターンが、一定速度パターン、加速パターン、減速パターンである例について説明したがこれに限られない。例えば、類型化部33は、特定部32により求められた自車両Mと他車両OBとの相対的な速度、相対的な距離、走行方向等に基づき、移動物体の移動状態を、直進パターン、右折パターン、左折パターン等に類型化してもよい。
上記実施形態において、将来位置範囲Gは、後方候補位置y3と前方候補位置y4との間の領域であると説明したが、これに限られない。例えば、推定部34は、将来の移動状態候補ごとに、将来位置範囲Gを求めてよい。具体的に説明すると、推定部34は、将来の移動状態候補に基づき推定される移動物体の将来の位置に移動物体が存在した場合の移動物体の先頭部分から後方部分までの範囲を、将来位置範囲Gとして求めてもよい。この場合、推定部34は、複数の移動状態候補の数だけ、将来位置範囲Gを求める。判定部35は、自車両Mの進行予定軌跡βが複数の将来位置範囲Gのうち少なくとも1つと重複する場合、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性があると判定する。一方、自車両Mの進行予定軌跡βが複数の将来位置範囲Gの全てと重複しない場合、判定部35は、自車両Mと他車両Bとが衝突する可能性がないと判定する。
また、特定部32に相当する機能部は、カメラ10に内蔵または付設されるコンピュータ装置によって実現されてもよい。また、カメラ10とレーダ装置20の双方を用いて他車両Bの位置を特定する手法はあくまで一例であり、衝突可能性判定装置1は、レーダ装置20のみを用いて他車両Bの位置を特定してもよいし、ステレオカメラによって他車両Bの位置を特定してもよい。
また、上述した実施形態における制御装置30の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。制御装置30の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
1 衝突可能性判定装置
10 カメラ
20 レーダ装置
30 制御装置
32 特定部
33 類型化部
34 推定部
35 判定部
36 運転支援部
37 記憶部
40 車速センサ
60 スピーカ
70 電子制御式ブレーキ装置
80 パワーステアリング装置

Claims (13)

  1. 移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化部と、
    前記類型化部により類型化された前記移動状態を、前記類型化部により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定部と、
    前記推定部の推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定部と、
    を備える衝突可能性判定装置。
  2. 前記推定部は、
    前記複数の将来の移動状態候補に応じてそれぞれ異なる前記将来の位置を推定する請求項1に記載の衝突可能性判定装置。
  3. 前記推定部は、
    前記類型化部により類型化された前記移動状態に応じて、加速する際に上昇する速度の変化量、又は、減速する際に低下する速度の変化量を変更する請求項1又は2に記載の衝突可能性判定装置。
  4. 前記推定部は、
    前記複数の将来の移動状態候補に基づき、他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間を推定して、前記他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間ごとに、前記他の移動物体の将来の位置を推定する請求項1から3のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  5. 前記推定部は、
    前記類型化部により類型化された前記移動状態が加速状態である場合、前記将来の移動状態候補が加速状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が一定速度状態である場合の前記移動物体の将来の位置との双方を推定する請求項1から4のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  6. 前記推定部は、
    前記類型化部により類型化された前記移動状態が減速状態である場合、前記将来の移動状態候補が減速状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が一定速度状態である場合の前記移動物体の将来の位置との双方を推定する請求項1から5のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  7. 前記推定部は、
    前記類型化部により類型化された前記移動状態が一定速度状態である場合、前記将来の移動状態候補が減速状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が一定速度状態である場合の前記移動物体の将来の位置と、前記将来の移動状態候補が加速状態である場合の前記移動物体の将来の位置との全てを推定する請求項1から6のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  8. 前記推定部は、
    前記複数の将来の移動状態候補に基づき、他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間を推定して、前記他の移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記移動物体が到達する時間ごとに、前記他の移動物体の将来の位置を推定する請求項1から7のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  9. 前記移動物体には、前記衝突可能性判定装置を搭載する自車、及び、前記衝突可能性判定装置が検知する検知物体のうち少なくともいずれか一方が含まれる請求項1から8のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  10. 第1移動物体を検知し、前記第1移動物体の位置を特定する特定部をさらに備え、
    前記類型化部は、前記特定部が特定した前記第1移動物体の位置に基づき、前記第1移動物体の移動状態を類型化し、
    前記推定部は、前記類型化部により類型化された前記第1移動物体の前記移動状態を、前記類型化部により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記第1移動物体の将来の位置を推定し、
    前記判定部は、前記推定部の推定結果に基づき前記第1移動物体との衝突可能性を判定する判定部と、
    を備える請求項1から9のうちいずれか一項に記載の衝突可能性判定装置。
  11. 前記衝突可能性判定装置が搭載される第2移動物体の速度を検出する車速センサをさらに備え、
    前記類型化部は、
    前記車速センサが検出した前記第2移動物体の速度に基づき、前記第2移動物体の移動状態を類型化し、
    前記推定部は、
    前記類型化部により類型化された前記第2移動物体の移動状態を、前記類型化部により類型化された前記第2移動物体の移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記第1移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記第2移動物体が到達する時間を推定して、前記第1移動物体と衝突する可能性の高い領域に前記第2移動物体が到達する時間ごとに、前記第1移動物体の将来の位置を推定し、
    前記判定部は、
    前記推定部の推定結果に基づき、前記第1移動物体と前記第2移動物体との衝突可能性を判定する
    請求項10に記載の衝突可能性判定装置。
  12. 移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化ステップと、
    前記類型化ステップにより類型化された前記移動状態を、前記類型化ステップにより類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップの推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定ステップと、
    を備える衝突可能性判定方法。
  13. コンピュータを、
    移動物体の移動履歴に基づき、前記移動物体の移動状態を類型化する類型化手段、
    前記類型化手段により類型化された前記移動状態を、前記類型化手段により類型化された前記移動状態とは異なる移動状態まで拡張して得られる複数の将来の移動状態候補に基づき、前記移動物体の将来の位置を推定する推定手段、
    前記推定手段の推定結果に基づき前記移動物体の衝突可能性を判定する判定手段、
    として機能させるためのプログラム。
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