JP2015210160A - センサ装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出結果のばらつきを抑制可能なセンサ装置を提供すること。
【解決手段】センサ装置9は、支持体915と、支持体915に取り付けられ、シートの搬送経路上の検知位置に向けて検出波を放射する放射手段91と、支持体915に取り付けられ、検知位置を通過するシートからの反射波を受信する受信手段92と、搬送経路において検知位置よりも上流側の位置でシートと当接して、該シートの法線方向または略法線方向に支持体915を揺動させて、検知位置におけるシートと、放射手段91との距離を調整するリンク部材917と、を備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、搬送中のシートに向けて測定波(例えば、電磁波や超音波)を出射し、その反射波を受信するセンサ装置、およびこれを用いた画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置では、スリップジャムの防止等のために、ガイド内を搬送されるシート(例えば用紙やOHPシート)の現在位置、搬送速度または移動量等が検出される。現在位置等の検出のために、センサ装置は、ガイド周辺に設けられ、搬送中のシートに対し測定波を出射し、反射波を受信して、画像形成装置の制御手段に出力している(例えば、特許文献1,2を参照)。
特許第4672583号 特開2005−41623号公報
しかしながら、画像形成装置において、搬送経路は、シートの法線方向に幅を有するため、センサ装置からシートまでの直線距離には、シート毎にばらつきが生じる。例えば、図20上段に示すように、α方向に沿うシートShの両端がローラ対201,202で挟持されていると、センサ装置203からシートShまでの直線距離にばらつきは殆ど生じない。しかし、図20中段に示すように、シートShの上流端側のみが挟持される場合、センサ装置203からシートShまでの直線距離が変動しやすくなる。また、図20下段に示すように、例えば給紙ローラ対204から縦搬送ローラ対205までの間では、シートShは、概ね縦方向に搬送される場合がある。この場合、シートShのコシに応じて、搬送ガイド内をシートShが通過する経路が変わる。なお、図20では、便宜上、搬送ガイドの図示は省略されている。
以上のように、シートShとセンサ装置との間の相対的な位置関係は変動しやすく、それゆえ、従来のセンサ装置を用いた場合、検出結果にばらつきが生じやすいという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、検出結果のばらつきを抑制可能なセンサ装置、およびそれを用いた画像形成装置を提供することである。
本発明の一局面は、センサ装置であって、支持体と、前記支持体に取り付けられ、シートの搬送経路上の検知位置に向けて検出波を放射する放射手段と、前記支持体に取り付けられ、前記検知位置を通過するシートからの反射波を受信する受信手段と、前記搬送経路において前記検知位置よりも上流側の位置でシートと当接して、該シートの法線方向または略法線方向に前記支持体を揺動させて、前記検知位置におけるシートと、前記放射手段との距離を調整する当接部材と、を備えている。
また、本発明の他の局面は、上記センサ装置を備えた画像形成装置である。
各上記局面に係るセンサ装置により、検出結果に生じるばらつきを抑制可能となる。
画像形成装置の構成を示す図である。 図1の画像形成装置におけるシート搬送機構を示すブロック図である。 一般的なLED方式のセンサ装置(その1)の構成を示す図である。 シート表面上の凹凸および影を示す模式図である。 図3のセンサ装置における移動速度等の検出手法を示す図である。 一般的なLED方式のセンサ装置(その2)の構成を示す図である。 シート表面上の凹凸および干渉縞パターンを示す模式図である。 図6のセンサ装置における移動速度等の検出手法を示す図である。 一般的なレーザドップラ方式のセンサ装置の構成を示す図である。 第一実施形態に係るセンサ装置の構成を示す図である。 図10のセンサ装置の動作を示す図である。 図10のセンサ装置の第一変形例の構成を示す図である。 図10のセンサ装置の第二変形例の構成を示す図である。 図13のセンサ装置の動作を示す図である。 図10のセンサ装置の第三変形例の構成を示す図である。 図15のセンサ装置の動作を示す図である。 回転速度の制御のフロー図である。 図1の給紙装置の他の構成例を示す図である。 図18のピックアップローラの寿命診断のフロー図である。 搬送中のシートに対する従来のセンサ装置の位置関係を示す図である。
以下、図面を参照して、各実施形態に係る画像形成装置について説明する。
《定義》
まず、いくつかの図面に示されるx軸、y軸およびz軸と、α軸、β軸およびγ軸と、を定義する。x方向は画像形成装置1の左右方向を、y方向は同装置1の前後方向を、z方向は同装置1の上下方向を示している。また、α方向は、搬送経路FP上の検知位置QにおけるシートShの搬送方向を、β方向は、同位置QにおけるシートShの法線方向を、γ方向は、α軸およびβ軸の双方と直交するスキュー方向であって、同位置QにおけるシートShのスキュー方向を示す。
《画像形成装置》
図1において、画像形成装置1は、例えば、複写機、プリンタまたはファクシミリ、もしくは、これらの機能を備えた複合機であって、例えば、フルカラー画像をシートSh(例えば、用紙またはOHP用フィルム)に印刷する。かかる画像形成装置1は、大略的に、少なくとも一つの給紙装置2と、レジストローラ対3と、画像形成部4と、定着器5と、排出ローラ対6と、制御手段7と、が備わる。なお、図1には、少なくとも一つの給紙装置2として、上下方向に配置された二つの給紙装置2が例示されている。
各給紙装置2は、給紙トレイ21と給紙ローラ対22とを含む。給紙トレイ21には、未印刷のシートShが積載される。給紙ローラ対22は、例えばDCブラシレスモータ(以下、DCBLMという)23からの駆動力で回転し、給紙トレイ21からシートShを一枚ずつ、図中破線で示す搬送経路FPに送り出す。
レジストローラ対3は、搬送経路FP上であって給紙ローラ対22の下流側に設けられており、互いに当接してレジストニップを形成している。レジストローラ対3が停止中、いずれかの給紙装置2から送り出されたシートShはレジストニップに突き当たり一旦停止する。その後、レジストローラ対3は、例えばステッピングモータ(以下、STPMという)31からの駆動力で回転を開始して、シートShをレジストニップを通過させて、後述の二次転写領域にシートShを送り出す。
ところで、図1には、上下二段の給紙装置2が示される。下段の給紙装置2の給紙ローラ対22からレジストローラ対3までの搬送経路長は、上段のそれと比較して長くなる。そこで、下段の給紙装置2からの搬送経路FP上であって給紙ローラ対22とレジストローラ対3の間には、縦搬送ローラ対8が設けられる。縦搬送ローラ対8は、STPM81からの駆動力で回転し、下段の給紙トレイ21から導入されたシートShをレジストローラ対3に送り出す。
画像形成部4は、例えば、周知の電子写真方式およびタンデム方式により、フルカラーのトナー画像を形成するものであって、中間転写ベルト41と、駆動ローラ42と、従動ローラ43と、二次転写ローラ44と、を含んでいる。
中間転写ベルト41は、図示しないモータで生成された駆動力で回転する駆動ローラ42と、それに従動する従動ローラ43との間に張り渡された無端状ベルトであって、所定方向に回転する。この中間転写ベルト41には、画像形成部4によって生成されたフルカラーのトナー画像が転写される。中間転写ベルト41は、転写されたトナー画像を担持しながら、後述の二次転写領域に向けて、所定方向に搬送する。
二次転写ローラ44は、中間転写ベルト41を挟んで右側方から駆動ローラ42と対向するよう配置され、搬送経路FP上で、中間転写ベルト41と当接して、二次転写領域を形成する。この二次転写領域には、レジストローラ対3からシートShが送り込まれる。かかる二次転写領域において、中間転写ベルト41上のトナー画像は、二次転写領域に送り込まれたシートSh上に転写される。このシートShは、二次転写領域から、搬送経路FPの下流側の定着器5に向けて送り出される。
定着器5は、シートSh上にトナー画像を定着させる。
排出ローラ対6は、例えばSTPM61からの駆動力で回転し、定着器5から送り出されたシートShを、搬送経路FPの下流側の排紙トレイに排出する。
制御手段7は、図2に例示するように、コントローラ基板71と、エンジン制御基板72と、を含む。コントローラ基板71には演算手段73等が実装されており、該演算手段73は、主として、画像形成部4を構成する光学系を制御する。エンジン制御基板72には、CPU74、不揮発性メモリ75、メインメモリ76、STPM31,61,81に対応する駆動IC77,78,79と、が実装される。
エンジン制御基板72において、CPU74は、不揮発性メモリ75に格納されたプログラムを、メインメモリ76を作業領域として使いながら実行して、少なくとも、各DCBLM23および各STPM31,61,81の回転を制御する。より詳しく説明すると、CPU74は、各DCBLM23に備わるエンコーダからの信号に基づき、各DCBLM23を駆動するために、デューティ比が可変のPWM信号を生成して、各DCBLM23に備わる駆動ICに出力する。なお、CPU74は、必要に応じて、DCBLM23の回転方向を切り替えるための制御信号(図示は、回転方向信号)や、その回転にブレーキをかける制御信号(図示は、ブレーキ信号)を出力する。CPU74はさらに、イネーブル信号と、回転速度に応じたクロック信号と、を駆動IC77〜79に出力して、STPM31,61,81の回転を制御する。かかる回転制御により、シートShは、搬送経路FP上を、所定の印刷速度(単位時間あたりの印刷枚数)に適合した速度で搬送される。
周知の通り、搬送経路FP上には、センサ装置9が設けられている。各センサ装置9の検出結果に基づき、CPU74は、シートShの位置p、搬送速度vおよび移動量m(以下、搬送速度v等という)を導出する。図1の例では、センサ装置9として、搬送経路FPにおいて所定の検知位置Q1〜Q5に向けて測定波を出射するように、センサ装置91〜95が設けられる。ここで、検知位置Q1〜Q5の詳細は、以下の表1に示す通りである。
各センサ装置91〜95は、検知位置Q1〜Q5に向けて測定波を出射する放射手段と、その反射波を受信する受信手段と、を含んでいる。センサ装置91〜95は、受信手段が受信した反射波に対し、所定の処理(AD変換等)を行った後に、CPU74に出力する。以上のようなセンサ装置91〜95としては、様々な方式のアクティブセンサを適用することが可能である。以下、代表的なLED方式、レーザドップラ方式について例示的に説明する。
《LED方式のセンサ装置(その1)》
以下、図3〜図5を参照して、LED方式のセンサ装置9Aについて説明する。図3において、センサ装置9Aは、例えば、放射手段91と、受信手段92とを備える。放射手段91は、少なくとも一つのLED911を、受信手段92は、格子状に配列された複数の受光素子からなるエリアイメージセンサ921を含んでいる。また、必要に応じて、LED911の光軸上には集光レンズ912が、受光素子の光軸上には集光レンズ922が設けられる。
実際の搬送経路FPはシートShのβ方向に所定の幅を持っているが、《LED方式のセンサ装置(その1)》欄では、便宜上、搬送経路FPは、シートShが通過する代表的な経路であって、γ軸方向からの平面視で線状の経路とする。なお、この点については、《LED方式のセンサ装置(その2)》欄および《レーザドップラ方式のセンサ装置》欄でも同様である。
放射手段91は、下記条件(1),(2)を満たすように配置される。なお、図3において、各構成は、理解を容易にすべく、実際のサイズよりも大きく誇張して示されている。
(1)LED911が検知位置Qから所定距離(例えば、5mm〜10mm)離れる。
(2)LED911の光軸が各検知位置Qにて搬送経路FPと、所定角度で交差する。
放射手段91において、LED911は、検知位置Qに向けて測定波の一例である光を放射する。LED911の放射光は、集光レンズ912で略平行な光に整形され、検知位置Qを通過するシートShに照射される。かかる照射光は、検知位置QでシートShのβ方向に散乱(拡散)する。
受信手段92は、下記条件(3),(4)を満たすよう配置される。
(3)エリアイメージセンサ921が検知位置Qから所定距離(例えば、7mm〜12mm)離れる。
(4)エリアイメージセンサ921の受光面がβ方向に略垂直である。
受信手段92において、集光レンズ922は、シートShからの散乱光を略平行光に整形して、エリアイメージセンサ921に向けて出射する。エリアイメージセンサ921は周期的に、入射光に対し光電変換を行って、入射光量を示す電気信号をCPU74に出力する。ここで、検出周期DCは、例えば、約100μsecに設定されるが、シートShの種別等に応じて、最大80μsec程度まで変更することが可能である。また、エリアイメージセンサ921の画素サイズ(例えば、1/800インチ)も適宜変更可能である。
図4に示すように、シートShの表面上には凹凸がある。凹凸は、シートSh上に印刷された画像はもちろんのこと、シートShが元々持っている凹凸(用紙の繊維、漉きむら)等、様々な理由で生じる。かかる凹凸により、シートShに光が照射されると、シートShの表面上には影Rができる。よって、エリアイメージセンサ921の受光面には、シートShの凹凸に応じた明暗パターンが結像する。
次に、図5を参照して、搬送速度vおよび移動量mの検出手法について説明する。図5上段には、エリアイメージセンサ921に、n回目の検出周期DCnで結像する明暗パターンLSnが示され、その下段は、一検出周期経過後のn+1回目の検出周期DCn+1で結像する明暗パターンLSn+1が示される。CPU74は、連続する二つの明暗パターンLSn,LSn+1における共通部分の変位量δ(画素)を求めた後、移動量m(mm)に変換し、さらに、移動量mを検出周期DCで除算して移動速度v(mm/sec)を求める。
《レーザ方式のセンサ装置(その2)》
以下、図6を参照して、レーザ方式のセンサ装置9Bについて説明する。図6において、センサ装置9Bは、センサ装置9Aと比較すると、放射手段91がLED911に代えてレーザ光源911Bを備える点、筐体93をさらに備える点とで相違する。それ以外に両センサ装置9A,9Bの間に相違点は無い。それゆえ、図6において、図3に示す構成に相当するものには同一参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
放射手段91および受信手段92は、前述の(1)〜(4)の関係を満たすように筐体93に収容されている。また、筐体93は、エリアイメージセンサ921が外光の影響を受けないように、外光を遮っている。ただし、筐体93において、検知位置Qの周辺には開口が設けられており、かかる開口からシートShに向けて、放射手段91は光を照射可能となっている。
周知の通り、シートShでの反射光のうち、その表面で反射した光の成分(つまり、表面反射成分)は光沢に対し、また、その内部で反射した光の成分(つまり、内部反射成分)は、色(つまり、明度および/または彩度)に対し、相対的に大きく寄与する。また、別の観点、つまり反射角の観点からは、シートShの反射光は、正反射成分と、散乱反射成分とに分類される。ここで、表面反射成分と内部反射成分とを、エリアイメージセンサ921を用いて同一受光角で受信すると、それぞれを峻別することはできないが、正反射成分と散乱反射成分とはシートShに対して異なる角度で反射するため峻別することは可能である。ここで、正反射成分は主としてシートShの光沢に対する寄与度が高いため、シートShの移動量または搬送速度を求める場合には、光沢の影響が相対的に少ない散乱反射成分を受光する方が好ましい。それゆえ、第一構成例もそうであったが、センサ装置9Bは、θ度入射―0度受光系を採用しており、レーザ光源911Bの光軸は、β方向に対しθ度傾いており、エリアイメージセンサ921の光軸は、同β方向に対し0度の関係になっている。ここで、θは、16度以下のかすめ角をなすように選ばれることが好ましい。また、レーザ光源911Bの光軸は固定的な角度θで配置されても良いが、角度θは必要に応じて変化するようレーザ光源911Bが可動するように構成されても良い。
図7に示すように、シートShの表面上には凹凸がある。かかる凹凸により、シートShに光が照射されると、エリアイメージセンサ921の受光面上には干渉縞が形成される。ここで、レーザ光源911Bの放射光はコヒーレント性が強いため、シートShの表面に微細な凹凸しかなくとも、エリアイメージセンサ921は確実に干渉縞を検出することが可能である。エリアイメージセンサ921は、例えば、1画素が1/800インチで、30画素×30画素を有しており、周期的に、以上のような干渉縞パターンIFを表す信号を生成して、CPU74に出力する。
次に、図8を参照して、移動速度vおよび移動量mの検出手法について説明する。図8上段は、エリアイメージセンサ921に、n回目の検出周期DCnで結像する干渉縞パターンIFnが示され、その下段は、一検出周期経過後のn+1回目の検出周期DCn+1で結像する干渉縞パターンIFn+1が示される。CPU74は、連続する二つの干渉縞パターンIFn,IFn+1における共通部分の変位量δ(画素)を求めた後、移動量m(mm)に変換し、さらに、移動量mを検出周期DCで除算して移動速度v(mm/sec)を求める。
《レーザドップラ方式のセンサ装置》
以下、図9を参照して、レーザドップラ方式のセンサ装置9Cについて説明する。図9において、センサ装置9Cは、例えばレーザドップラ速度計LV−20Z(キャノン社製)であって、2000mm/secまでの搬送速度を検出可能である。また、後述の通り、電気光学素子による周波数シフタ911,912を導入することで、停止状態から高速搬送まで、幅広い搬送速度に対応可能となっている。それゆえ、センサ装置9Cは、単位時間当たりの印刷枚数が多い高速な画像形成装置に適している。
かかるセンサ装置9Cは、放射手段として、LED97、コリメータレンズ98、回折格子99、集光光学系910、周波数シフタ911,912、集光光学系913を備え、受信手段としてフォトダイオード914を備えている。
LED97からの放射光は、コリメータレンズ98により平行光に整形された後、回折格子99により二つの光に分岐される。かかる第一光および第二光は、集光光学系910を介して、第一周波数シフタ911および第二周波数シフタ912に入射される。周波数シフタ911,912は、電気光学素子であって、入射された第一光および第二光の周波数を変調して、これらが所定の周波数差を有するようにシフトさせる。かかる周波数差を有する第一光および第二光は、集光光学系913により、検知位置Q周辺に集光される。ここで、第一光は、検知位置Qに対しα方向の前方から入射され、第二光は逆に後方から入射される。かかる第一光および第二光は、検知位置Qを通過するシートShにて散乱し、集光光学系913を介して、検知位置Qからβ方向に配置された、フォトダイオード914に入射される。
フォトダイオード914への入射光には、搬送速度vの情報が、光の波長変化という形で入っている。また、第一光の拡散光の波長は、第一光が前方から入射されるため短くなるが、第二光の拡散光の波長は逆に長くなる。フォトダイオード914は、両拡散光の波長差をヘテロダイン検波により得て、CPU74に出力する。
以下、より詳細に、搬送速度vの検出について説明する。LED97は、γ方向に放射光L1が直線偏光となるように配置される。かかる放射光L1は、コリメータレンズ98により略平行光に整形後、透過型の回折格子99の格子配列方向に略垂直に入射される。回折格子99から得られる回折光のうち、0次以外の+n次,−n次(nは1,2,…)の光L1+n,L1nが、所定の回折角を持って出射され、回折格子99から光学距離Z1だけ隔てて配置される集光光学系910であって、所定の焦点距離Z2を有する薄肉の凸レンズである集光光学系910に入射される。その後、光L1+n,L1nは、周波数シフタ911,912の入射端面に入射される。
ここで、周波数シフタ911,912は、電気光学結晶の平板であり、β方向に略平行に光軸合わせされている。また、周波数シフタ911,912においてγ方向に相対する両端面には電極が設けられ、これら電極間には電源回路からの鋸歯波電圧が印加される。周波数シフタ911,912において、入射光L1+n,L1nの周波数は、電源回路からの鋸歯波電圧によるセロダイン駆動によりシフトする。よって、周波数シフタ911,912から、光L1+n,L1nは、所定の周波数差が付与された状態で、集光光学系913に向けて出射される。ここで、各周波数シフタ911,912と集光光学系913までの光学距離はZ4である。
集光光学系913は、所定の焦点距離Z3を有する薄肉の凸レンズである。かかる集光光学系913において、各光L1+n,L1nは、略平行光に整形されると共に、所定角度に偏向される。そして、光L1+n,L1nは、集光光学系913から光学距離Z3(=Z4)だけ隔てた検知位置Qに入射角θで、α方向の前後から入射される。その結果、光L1+n,L1nは、検知位置Qにて角度2×θで交差する。そして、光L1+n,L1nは、検知位置Qを通過するシートShで散乱する。
検知位置Qを基準としてβ方向に集光光学系913を挟んで、フォトダイオード914が配置される。また、フォトダイオード914には、検知位置Qで散乱した光の一部L2が、集光光学系913および図示しない集光レンズを経由して入射される。ここで、散乱光L2の周波数は、搬送速度vに相関してドップラシフトする。それによって、フォトダイオード914の受光面上で互いに干渉し合って明暗の変化をもたらす。この時の明暗の周波数、すなわち、ドップラ周波数DFは、出射光L1の波長をλ、光L1+n,L1nの周波数差をΔfとすると、次式(1)で求められる。
DF=2×v×sinθ/λ+Δf …(1)
周波数シフタ911,912を採用すれば、搬送速度vが低速でも、周波数差Δfを適切な値に調整することで適切に測定できると共に、シートShの搬送方向も同時に測定できる。また、回折格子99の格子ピッチdとした時に、0次以外の±n次の光の回折角をθ0とすると、次式(2)が得られる。
sinθ0=±n×λ/d …(2)
ここで、光L1+n,L1nのシートShへの入射角θと、回折角θ0の間に一定の対応関係をもたせると、周波数差Δfを除いたドップラ周波数の基本成分DF0は、搬送速度vのみに相関したものとして得ることができ、結果として、フォトダイオード914で得られるドップラ周波数DFも、搬送速度vに相関するものとして得られる。
例えば、入射角θがθ0となるように、光L1+n,L1nをシートShに照射すれば、式(1),(2)から基本成分DF0は式(3−1)のようになり、結果として、フォトダイオード914で得られるドップラ周波数DFは式(3−2)のようになる。
DF0=2×v×sinθ0/λ=2×n×v/d …(3−1)
DF=2×n×v/d+Δf (3−2)
以上の通り、LED97からの放射光L1を回折格子99により二つの光L1+n,L1nに分岐して計測を行うことにより、計測結果が放射光L1の波長λの変化の影響を受けなくなる。よって、高精度に搬送速度vを求めつつ、波長λについて温度依存性を有する安価のLEDをLED97として採用可能になる。
《付記》
以上の通り、本センサ装置9に適用可能な光学式のセンサ装置9A〜9Cについて説明した。また、センサ装置9A,9Bにおいて、放射手段91が複数個のLEDを含んでおり、これら複数のLEDが、γ方向にアレイ状に配置されても良い。また、上記のような光学式のセンサ装置9A〜9C以外にも、電波や超音波を測定波として用いるセンサ装置も本センサ装置9に適用可能である。
《技術的課題》
上述の通り、搬送経路FPは実際には、β方向に幅を有するため、シートShの通過位置はβ方向に変動する。その結果、放射手段91および受信手段92と、シートShとの相対的な位置関係が変動する。その結果、一般的なセンサ装置9A〜9Cでは、シートShのβ方向位置により検出結果にばらつきが生じてしまう(図20を参照)。
《第一実施形態》
上記技術的課題に鑑み、本センサ装置9は、図10に示すように、上記放射手段91および受信手段92に加え、支持体915と、アクチュエータ916と、を備えている。
放射手段91および受信手段92に関しては、前述した通りであるため、それぞれの詳説を控える。
支持体915は、放射手段91および受信手段92を前述の(1)〜(4)の条件を満たすように支持する。また、支持体915は、前述の筐体93と同様、外光を遮るように構成されても良い。
アクチュエータ916は、リンク部材917と、弾性部材918と、を有する。
リンク部材917は、γ方向からの平面視でロッド状の部材である。リンク部材917の一方端は、概ね、受信手段92の光軸とガイド面との交点に位置する。また、リンク部材917の他方端は、一方端を基準として、α軸の逆方向およびβ方向のそれぞれに所定距離だけ離れている。これにより、シートShが搬送経路FPのどこを通っても、リンク部材917に当接する。なお、この観点で、リンク部材917は当接部材として働く。また、リンク部材917において、例えば、他方端には回転軸が設けられる。この回転軸は、γ方向に略平行であって、図示しないフレームに設けられた軸受けにより支持される。
ここで、支持体915は、α軸の負方向に延在し、β方向からの平面視でリンク部材917と重なり合うよう構成される。かかる支持体915のα軸の負方向側端部には、回転軸が設けられる。この回転軸はγ方向に略平行である。また、支持体915の延在部分とリンク部材917との間には、例えばバネのような弾性部材918が設けられ、これらを連結している。
《第一実施形態の動作・効果》
次に、図11を参照して、図10に示すセンサ装置9の動作を詳説する。図11最上段に示すように、搬送経路FPを搬送されるシートShがリンク部材917に到達した瞬間、リンク部材917とシートShとは角度θ1で交差する。この時、放射手段91からの検出波は反射して受信手段92に入射されない。また、仮に受信手段92に入射されたとしても、シートShの明暗パターン等を検出できないため、CPU74は搬送速度vとして0を求めることになる。
図11の上から二段目に示すように、シートShがリンク部材917に当接後、さらにα方向に搬送されると、リンク部材917の一方端側がβ方向に持ち上げられる。この時、リンク部材917とシートShとの交差角度はθ2(θ2<θ1)とすると、リンク部材917は、所定の変動量だけβ方向に持ち上げられる。ここで、θ1−θ2は微小角度であるため、リンク部材917のβ方向への変動量は、θ1−θ2に近似される。また、弾性部材918は、変動量(θ1−θ2)に相当する量だけβ方向に縮むため、支持体915を略β方向に付勢する。これに応じて、支持体915はβ方向に揺動する。この時、シートShの先端がリンク部材917の先端を通過していないとすると、CPU74は、上記と同様、シートShが検知位置Qに到達していないとみなす。
図11の上から三段目に示すように、シートShがさらに搬送されて、シートShの先端が検知位置Qに到達すると、リンク部材917の一方端側はさらに持ち上げられる。この時、リンク部材917とシートShとの交差角度はθ3(θ3<θ2)とすると、弾性部材918は、θ2−θ3に相当する量だけβ方向に縮むため、支持体915を略β方向に付勢する。これに応じて、支持体915はβ方向に揺動する。この時、シートShの先端が検知位置Qを通過しているため、CPU74は搬送速度vや移動量mを求める。
図11の最下段に示すように、シートShの後端が検知位置Qを通過すると、弾性部材918の復元力により、リンク部材917および支持体915は元の位置(図11最上段に示す位置)に復帰する。
以上説明したように、本センサ装置9によれば、例えば、シートShがガイド面に沿って搬送されてきた場合、リンク部材917および弾性部材918は殆ど作用せず、その結果、放射手段91および受信手段92は初期位置(図11最上段の位置)にて動作する。それに対し、シートShがガイド面から離れて搬送されてきた場合、上述の通り、リンク部材917および弾性部材918の作用により、放射手段91および受信手段92は、β方向に揺動し、初期位置に対してβ方向に離れた位置で動作する。換言すると、シートShのβ方向位置に関わらず、放射手段91および受信手段92のシートShに対する相対的な位置関係は実質的に保たれる。したがって、受信手段92は、ばらつきが抑制された検出結果を出力することが可能となる。
《付記1》
なお、リンク部材917において、シートShが当接する面には、粘性抵抗を高める材料を着けておくことが、シート衝突時のダンピングを抑制する観点から好ましい。
《付記2》
また、上記実施形態では、支持体915はβ方向に揺動するとして説明した。しかし、これに限らず、略β方向(つまりβ方向に対し所定角度だけ傾いた方向)に支持体915を揺動するように、アクチュエータ916を構成しても構わない。ここで、所定角度は、約45°である。
《第一変形例》
次に、上記センサ装置9の第一変形例について、図12を参照して説明する。まず、図12上段において、センサ装置9は、図10のものと比較すると、リンク部材917と、放射手段91および受信手段92のホルダとが一体的な部品である点で相違する。また、図12下段において、センサ装置9は、図10のものと比較すると、リンク部材917と、放射手段91および受信手段92のホルダを含めた支持体915全体が一体的な部品である点で相違する。それ以外に、両センサ装置9の間に相違点は無い。それゆえ、図12において、図10の構成に相当するものには同一参照符号を付け、それぞれの説明を省略している。
《第一変形例の効果》
上記の通り、リンク部材917は、少なくとも放射手段91および受信手段92のホルダと一体的に構成されるため、これらの取り付けばらつきを抑制することが可能となる。
《第二変形例》
次に、上記センサ装置9の第二変形例について、図13を参照して説明する。図13において、センサ装置9は、図10のものと比較すると、リンク部材917と支持体915とがジョイント919により連結されている点で相違する。それ以外に、両センサ装置9の間に相違点は無い。それゆえ、図13において、図10の構成に相当するものには同一参照符号を付け、それぞれの説明を省略している。
ジョイント919は、γ方向からの平面視で円形形状を有しており、γ方向に延在する。
リンク部材917の一方端側をγ方向に貫通する孔920が形成される。この孔920について、リンク部材917の延在方向距離は、ジョイント919の径よりも大きく設計される。かかる孔920にジョイント919が挿通される。ジョイント919のγ方向両端は、支持体915においてγ方向に相対する内壁に形成された軸受けにより回転可能に支持される。これによって、ジョイント919は、リンク部材917の回動に伴って、孔920内を回転しながら摺動可能となる。
なお、支持体915とアクチュエータ916とが独立した構成になっているため、自重により放射手段91および受信手段92が傾くことが予想される。それゆえ、支持体915をγ軸の正方向側からバネ等で吊るすことが望しい。このバネのバネ定数は極力小さいことが望ましい。
《第二変形例の動作・効果》
次に、図14を参照して、図13に示すセンサ装置9の動作を詳説する。図14上段には、シートShがリンク部材917と当接することなく搬送経路FPの検知位置Qを通過する場合が示される。それに対し、図14下段に示すように、シートShが当接部材の一例としてのリンク部材917と当接する場合、リンク部材917は他方端を中心として反時計回りに回転する。それに応じて、ジョイント919は、孔920内をリンク部材917の他方端側に向けて転がりながら移動する。支持体915は、ジョイント919のγ方向両端に支持されているため、β軸の正方向に向かって移動する。これにより、放射手段91および受信手段92と、シートShとの相対的な位置関係を、シートShが通過する位置によらず概ね一定に保つことが可能となる。
《第三変形例》
次に、上記センサ装置9の第三変形例について、図15を参照して説明する。図15において、センサ装置9は、図10のものと比較すると、アクチュエータ916に代えて、アクチュエータ925を備えている点で相違する。それ以外に、両センサ装置9の間に相違点は無い。それゆえ、図13において、図10の構成に相当するものには同一参照符号を付け、それぞれの説明を省略している。
アクチュエータ925は、第一リンク部材926と、第二リンク部材927と、弾性部材928と、を有する。
リンク部材926,927はそれぞれ、γ方向からの平面視で概ね同じ長さのロッド状の部材である。リンク部材926の一方端の位置は、受信手段92の光軸とガイド面との交点と概ね同じである。また、リンク部材926の他方端は、一方端を基準として、α軸の逆方向およびβ方向のそれぞれに所定距離だけ離れている。また、リンク部材926の両端には、γ方向に略平行な回転軸が設けられる。一方端側の回転軸は、支持体915においてγ方向に相対する内壁に形成された軸受けにより回転可能に支持され、他方端側の回転軸は、図示しないフレームに設けられた軸受けにより回転可能に支持される。
リンク部材927は、リンク部材926に対しβ方向に所定距離だけ離れて略平行に配置される。それ以外に、両リンク部材926,927の間に相違点は無いので、リンク部材927の詳細な説明を控える。
弾性部材928は、例えばバネであって、その一方端が、リンク部材926,927のいずれか一方に、β方向に延在するように取り付けられる。弾性部材928の他方端は、図示しないフレームに取り付けられる。
《第三変形例の動作・効果》
次に、図16を参照して、図15に示すセンサ装置9の動作を詳説する。図16上段には、シートShがリンク部材926と当接することなく搬送経路FPの検知位置Qを通過する場合が示される。それに対し、図16下段には、シートShがリンク部材926と当接する場合が示される。この観点で、リンク部材926は、当接部材の一例して機能する。シートShが当接すると、リンク部材926,927は他方端を中心として反時計回りに回転する。支持体915は、リンク部材926,927の一方端側の回転軸に連結されているためβ軸の正方向に向かって移動する。これにより、放射手段91および受信手段92と、シートShとの相対的な位置関係を、シートShが通過する位置によらず概ね一定に保つことが可能となる。
《第一応用例》
上記のようなセンサ装置9は、検知位置Q(詳細は表1を参照)に設けられて、図2に示すようにCPU74が各種ローラ対の回転速度の制御等に使用される。
例えば、下段側の給紙ローラ対22はDCBLM23により駆動され、この給紙ローラ対22の直ぐ下流にセンサ装置92が設けられている。CPU74は、センサ装置92の検出結果から、シートShの搬送速度vおよび位置pが導出され、導出した搬送速度vおよび位置pに基づきDCBLM23の回転速度を制御する。
次に、図17を参照して、より詳細な回転速度の制御について説明する。図17において、CPU74は、シートShが縦搬送ローラ対8に到達する前に、起動が完了するようDCBLM23の起動を行う(S01,S02)。
その後、CPU74は、センサ装置92から検出結果を受け取ったか否かを判断し(S03)、Yesと判断した場合には、シートShの搬送速度vを導出する(S04)。その後、CPU74は、S04で導出した搬送速度vが予め定められた搬送速度(目標速度)となるように、PI制御やPID制御により、DCBLM23の回転速度を調整する(S05)。ここで、多くの場合、シートShは給紙ローラ対22でスリップするため、搬送速度vは目標速度よりも遅くなる傾向がある。その場合、DCBLM23の回転速度は高速にされる。
それに対し、例えば、シートShの検出前やセンサ装置92が何等かの異状により検出結果を出力できない場合、S03でNoと判断した場合には、CPU74は、DCBLM23の回転速度を予め定められた標準速度に調整する(S06,S07)。
S05,S07の次に、CPU74は、シートShの現在位置pを導出する(S08)。具体的には、S03でセンサ装置92がシートShを検出した時点で、シートShの先端位置は検知位置Q2である。CPU74は、シート検出からの経過時間を搬送速度vに乗じて、検知位置Q2に対する移動量mを現在位置pとして導出する。
次に、CPU74は、下段の給紙ローラ対22に対し下流側にある縦搬送ローラ対8にシートShが到達したか否かを判断する(S09)。この判断は、検知位置Q2に対する縦搬送ローラ対8までの経路長は予め定められているため、CPU74は、移動量mをこの経路長と比較して判断する。S09でNoと判断した場合、CPU74は、S03に戻るが、Yesと判断した場合、両ローラ対22,8の回転速度差をなくすために、DCBLM23の回転速度を標準速度に変更する(S010,S011)。
次に、CPU74は、S08と同様にしてシートShの現在位置pを導出し(S012)、シートShの後端が給紙ローラ22を通過したか否かを判断する(S013)。Noと判断すると、CPU74は、S012に戻るが、Yesと判断すると、次のシートShの有無を判断する(S014)。Yesと判断すると、CPU74は、S03に戻り、Noと判断すると、DCBLM23を停止させる(S015)。
《付記》
上記第一応用例では、搬送速度vが目標速度となるように制御された。しかし、周知の通り、画像形成装置1では、現在位置pが理想位置となるように制御される場合もある。この場合にも、センサ装置9を適用可能である。
また、上記第一応用例では、下段の給紙ローラ対22を例に、DCBLM23の回転速度の制御について採り上げた。しかし、これに限らず、上記制御は、上段の給紙ローラ対22、縦搬送ローラ対8、レジストローラ対3、排出ローラ対6のSTPM81,31,61の回転制御にも同様に適用可能である。
《第二応用例》
ところで、図1には、各給紙装置2が給紙ローラ対22を備える例を示した。しかし、給紙装置2は、図18に示すように、給紙ローラ対22に加え、周知のピックアップローラ24を備えている場合がある。センサ装置9は、上記以外にも、ピックアップローラ24の寿命(メンテナンス時期)の診断にも適用可能である。センサ装置9は、かかる用途のために、給紙トレイ21に積載された最上位のシートShに対向するように配置される。CPU74は、かかるセンサ装置9の検出結果から、シートShのα方向への搬送速度vや移動量mを導出して、これらが基準値よりも遅くなっている場合、ピックアップローラ24の寿命またはメンテナンスの時期が到来しているとみなす。
次に、図19を参照して、より詳細な寿命等の診断について説明する。図19において、CPU74は、シートShを送り出すタイミングになると、DCBLM23の起動を行う(S11,S12)。この後、CPU74は、シートShの搬送制御を実施するが、第二応用例では、搬送制御に関しては重要ではなく周知技術で良いため、その説明を控える。
その後、CPU74は、センサ装置9から検出結果を受け取ったか否かを判断し(S13)、Noと判断した場合、検出結果を受け取ることを待機するため、S13に戻る。それに対し、Yesと判断した場合には、CPU74は、シートShの搬送速度vを導出する(S14)。その後、CPU74は、S04で導出した搬送速度vが予め定められた基準値未満か否かを判断する(S15)。Yesと判断した場合、CPU74は、DCBLM23を停止させて(S16)、ピックアップローラ24の寿命が到来したことをディスプレイ(図示せず)に表示したり、サービスセンターに通知したりする(S17)。それに対し、S15でNoと判断した場合、CPU74は、S13に戻る。
《付記》
なお、S13でNoと判断した場合、CPU74は、ピックアップローラ24がシートShをピックアップできていない可能性があるため、DCBLM23を停止させた後、再起動させても良い。
また、シートShの種別によってはスリップしやすい場合もあるため、CPU74は、ピックアップローラ24の寿命診断の精度を上げるために、シート種別情報や通算印刷枚数を加味しても良い。
本発明に係るセンサ装置および画像形成装置は、複写機、ファクシミリまたは印刷機、もしくはこれらの機能を備えた複合機等に好適である。
1 画像形成装置
22 給紙ローラ対
3 レジストローラ対
6 排出ローラ対
7 制御手段
8 縦搬送ローラ対
9,91〜95 センサ装置
91 放射手段
92 受信手段
915 支持体
916 アクチュエータ
917 リンク部材(当接部材)
919 ジョイント
926 第一リンク部材(当接部材)
927 第二リンク部材(当接部材)

Claims (7)

  1. 支持体と、
    前記支持体に取り付けられ、シートの搬送経路上の検知位置に向けて検出波を放射する放射手段と、
    前記支持体に取り付けられ、前記検知位置を通過するシートからの反射波を受信する受信手段と、
    前記搬送経路において前記検知位置よりも上流側の位置でシートと当接して、該シートの法線方向または略法線方向に前記支持体を揺動させて、前記検知位置におけるシートと、前記放射手段との距離を調整する当接部材と、を備えたセンサ装置。
  2. 前記支持体は、前記シートの略法線方向に移動可能に構成され、前記当接部材は、前記シートが当接することで、前記シートの略法線方向に移動可能に構成され、前記支持体と連結される、請求項1に記載のセンサ装置。
  3. 前記シートが前記検知位置を通過後に、前記支持体を元の位置に戻す弾性部材をさらに備える、請求項2に記載のセンサ装置。
  4. 前記当接部材と前記支持体とを連結するジョイントをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のセンサ装置。
  5. 前記当接部材は、前記支持体に一体的に固定される、請求項1〜3のいずれかに記載のセンサ装置。
  6. 前記当接部材においてシートが当接する面には粘性抵抗が付与されている、請求項1〜5のいずれかに記載のセンサ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のセンサ装置と、
    前記搬送経路上に設けられたローラであって、シートを搬送するローラと、
    前記受信手段により受信された反射波に基づき、前記搬送経路におけるシートの搬送速度を求め、求めた搬送速度に基づき、前記ローラの回転速度を調整する制御手段と、を備えた画像形成装置。
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