JP2015209934A - バルブ遠隔操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁弁に供給する空気圧信号の分岐を不要にして空気配管をコンパクトにまとめることができるバルブ遠隔操作装置を実現すること。
【解決手段】既設の手動バルブの手動操作部に空気圧を駆動源とする空気モータの出力軸を機械的に連結し、前記手動バルブを遠隔操作するように構成されたバルブ遠隔操作装置において、
接点情報端末部と接点情報操作部との間で無線を介して授受される操作信号により操作される空気供給電磁弁と方向選択電磁弁がカスケードに接続され、
前記空気モータを回転駆動する空気圧が前記方向選択電磁弁を介して供給されることを特徴とするもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バルブ遠隔操作装置に関し、既設バルブの遠隔操作に有効な装置に関するものである。
たとえば工場プラントで使用されているタンク元弁は、地震や津波などの災害発生時には、プラント設備の安全維持や、タンク貯蔵危険物の流出を防止するために、迅速に閉じる必要がある。そして、プラント設備の安全が確認できて運転を再開する場合には、タンク元弁を開けることになる。
ところで、タンク元弁として手動バルブが設けられている場合には、作業者が設置現場に出向いて、手動操作で開閉しなければならない。このため、プラントの規模や構成によっては、タンク元弁の手動操作が現実的ではなくなる場合もある。
そこで、たとえば図10に示すように、既設の手動バルブ10に空気圧を駆動源とする空気モータを用いた自動開閉器20を付加することにより、遠隔操作監視を実現することが実用化されている。
図10において、自動開閉器20は、空気圧を駆動源とする空気モータ21と、空気モータ21を駆動する空気圧の供給回路を切り換えることにより回転方向を切り換える制御切換弁22とで構成されている。空気モータ21の出力軸21aは、手動バルブ10の手動操作部11に機械的に連結されている。
自動開閉器20には、空気源30と、自動開閉器20の操作システム40を構成する操作パネル41が接続されている。空気源30は、これら自動開閉器20および操作パネル41に、駆動用空気圧および制御用空気圧を供給する。
さらに、自動開閉器20には、手動バルブ10が開側リミット位置に達したら切り換える開側リミットスイッチや、閉側リミット位置に達したら切り換える閉側リミットスイッチ、開側リミットスイッチからの空気圧により空気モータへの回路を切り換える開側切換弁、閉側リミットスイッチからの空気圧により空気モータへの回路を切り換える閉側切換弁などが設けられているが、図示しない。
操作システム40は、操作パネル41と、計器室42と、これら操作パネル41と計器室42を接続する制御信号線43などで構成されている。
操作パネル41には、計器室42から入力される電磁弁開信号または電磁弁閉信号により自動開閉器20の制御切換弁22を切り換えて空気モータ21に供給する空気圧の開閉操作を行う電磁弁、レバー操作により手動バルブ10の設置現場での操作と計器室53aからの遠隔操作とを切り換える操作切換バルブ、レバー操作により空気回路を切り換えて空気モータに供給する空気圧の開閉操作を行う開閉操作バルブ、自動開閉器20の開側切換弁に制御用空気圧を出力する開側シャトルバルブ、自動開閉器20の閉側切換弁に制御用空気圧を出力する閉側シャトルバルブ、開側リミットスイッチの動作状態を表示する開表示エアーランプ、閉側リミットスイッチの動作状態を表示する閉表示エアーランプなどが設けられているが、図示しない。
このような構成において、操作パネル41に設けられている操作切換バルブが計器室42からの遠隔操作に切り換えられて、計器室42から操作パネル41に入力される電磁弁開信号がONになって操作パネル41に設けられている電磁弁が開側に動作すると、空気源30から操作パネル41に入力される駆動制御用空気圧が開側シャトルバルブおよび開側切換弁を経由して制御切換弁22の開側に到達する。この結果、制御切換弁22が開側に切り換えられて空気源30から自動開閉器20に入力される駆動制御用空気圧が空気モータ21の開側に供給され、空気モータ21は開側に回り出す。
空気モータ21が開側リミット位置に達して開側リミットスイッチが切り替わると、リミット制御用空気圧が開側切換弁に伝わって開側切換弁が閉側に切り換わり、駆動制御用空気圧が空気モータ21に達しなくなる。その後、適当なタイミングで計器室42から操作パネル41に入力される電磁弁開信号がOFFになると、電磁弁は開側から中央位置に戻る。
空気モータ21を閉側に操作する場合には、計器室42から操作パネル41に入力される電磁弁閉信号をONにする。これにより、閉側の回路が動作し、空気モータ21が閉側に回り出し、閉側リミットスイッチが切り替わって動作が停止する。
ところが、図10に示す従来のバルブ遠隔操作装置では、自動開閉器20の操作システム40として、計器室42からタンク元弁10の近傍に設けられている操作パネル41まで制御信号線43を敷設しなければならず、操作対象となるタンク元弁10の数が多くなるとそれら制御信号線もタンク元弁10の数に応じて増加することから、制御信号線が輻輳するとともに、制御信号線の維持管理工数も増大することになる。
そこで、出願人は、これらの問題を解決するものとして、特許文献3に記載されているように、手動バルブに付加される自動開閉器を構成する空気モータを無線信号で駆動制御できるバルブ遠隔操作装置を出願している。
図11は特許文献3に記載されているバルブ遠隔操作装置の具体例を示す構成図であって、図10と共通する部分には同一の符号を付けている。
図11において、既設の手動バルブ10に付加されている自動開閉器20は、無線操作システム50により遠隔操作駆動される。無線操作システム50は、手動バルブ10および自動開閉器20の設置現場から離れた場所で操作される接点情報端末部51と、手動バルブ10および自動開閉器20の設置現場周辺に設けられる接点情報操作部52および操作弁53とで構成されている。
接点情報端末部51は、無線送受信部51aと、接点情報入力部51bとを含むものであって、接点情報操作部52との間で無線を介して操作信号の授受を行う。なお、接点情報端末部51を駆動する電源部は図示しない。
接点情報操作部52は、無線送受信部52aと、接点情報出力部52bと、接点情報変換部52cと、電源部52dを含むものであって、接点情報端末部51との間で無線を介して授受される操作信号に基づき、操作弁53を開閉駆動する。
操作弁53は、開側電磁弁53aと、閉側電磁弁53bとで構成されている。空気源30から入力される駆動制御用空気圧は、開側電磁弁53aを介して制御切換弁22の開側に供給されるとともに、閉側電磁弁53bを介して制御切換弁22の閉側に供給される。
このような構成において、空気モータ21を開側に動かしたい場合は、接点情報端末部51の接点情報入力部51bから接点情報操作部52に、接点情報出力部52bから開側電磁弁53aに入力される開側電磁弁駆動信号をONにする接点情報を、無線送受信部51aおよび無線送受信部52aを介して伝送する。
手動バルブ10および自動開閉器20の設置現場周辺に設けられている接点情報操作部52は、無線送受信部52aで無線情報を受信すると、接点情報出力部52bが無線情報内における開接点情報のONを認識し、出力する開接点情報をONに遷移させる。
接点情報変換部52cは、開接点情報を開側電磁弁53aが駆動できる電圧電流(たとえば直流24V/0.33A)よりなる開側電磁弁駆動信号に変換する。
開側電磁弁駆動信号のONにより開側電磁弁53aが駆動されると、空気源30から入力される駆動制御用空気圧が空気モータ21の開側に供給されて空気モータ21が開方向に回り、手動操作部11が空気モータ21の出力軸21aと機械的に連結されている手動バルブ10が開側に開いていく。
なお、手動バルブ10が開き切るまでの時間を予め把握しておき、その時間が経過後、接点情報端末部51の接点情報入力部51bから開側電磁弁駆動信号をOFFにするように制御信号を伝送する。これにより、開接点情報はOFFになって開側電磁弁駆動信号もOFFになり、空気モータ21の回転が停止して手動バルブ10は開状態で止まることになる。
閉側についても、同様の手順で閉接点情報および閉側電磁弁駆動信号を変化させることにより空気モータ21を閉側に駆動し、手動バルブ10を閉状態にする。
特許文献1には、弁の開閉制御を無線信号により行う技術が開示されている。
特許文献2には、通信衛星を用いて、山間僻地などに敷設されているバルブアクチュエータを遠隔制御する技術が開示されている。
特許文献3には、手動バルブに付加される自動開閉器を構成する空気モータを無線信号で駆動制御できるバルブ遠隔操作装置の技術が開示されている。
特開平3−14983号公報 特開昭64−46078号公報 特開2014−1846号公報
図12は、図11の構成部品の一部を実際の部品レベルで示した構成図である。図12において、制御切換弁22としては、たとえば5ポート3位置パイロット式のものを用いる。そして、開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bとしては、たとえばソレノイドコイルの励磁により弁を直接駆動する5ポート直動形のものを用いる。
バルブ自動開閉器20は、クラッチ付の空気モータ21、空気モータ21の開側に接続されたインラインフィルタ23、空気モータ21の閉側に接続されたインラインフィルタ24、インラインフィルタ23、24に接続されたたとえば5ポート/3位置/パイロット式の制御切換弁22、制御切換弁22のポートで発生する空気音を減衰させるために制御切換弁22の所定のポートに取り付けられた消音器25、26などで構成されている。
制御切換弁22の中央に設けられているポートは、空気配管PP1を介して空気源30に接続されている。左端のポートは空気配管PP2を介して開側電磁弁53aのポートBに接続され、制御切換弁22の右端のポートは空気配管PP3を介して閉側電磁弁53bのポートBに接続されている。
開側電磁弁53aのポートPは空気配管PP4と分岐器ASおよび空気配管PP6を介して空気源30に接続され、閉側電磁弁53bのポートPは空気配管PP5と分岐器ASおよび空気配管PP6を介して空気源30に接続されている。
図13は、開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bの具体的な空気配管例を示す構成図である。これら開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bの上面に設けられているポートBにはそれぞれ空気配管PP2、PP3の一端が接続されて、空気配管PP2、PP3の他端は制御切換弁22の両端に設けられているポートに接続されている。そして、開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bの下面に設けられているポートR2には空気配管PP4、PP5の一端が接続されて、空気配管PP4、PP5の他端は分岐器ASに接続されている。分岐器ASは、空気配管PP6を介して空気源30に接続されている。
しかし、図13の構成によれば、開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bをそれぞれ空気源30に接続しなければならないことから、空気圧信号を分岐するための分岐器ASを設けなければならず、空気配管が複雑になるという問題がある。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、その目的は、電磁弁に供給する空気圧信号の分岐を不要にして空気配管をコンパクトにまとめることができるバルブ遠隔操作装置を実現することにある。
このような目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
既設の手動バルブの手動操作部に空気圧を駆動源とする空気モータの出力軸を機械的に連結し、前記手動バルブを遠隔操作するように構成されたバルブ遠隔操作装置において、
接点情報端末部と接点情報操作部との間で無線を介して授受される操作信号により操作される空気供給電磁弁と方向選択電磁弁がカスケードに接続され、
前記空気モータを回転駆動する空気圧が前記方向選択電磁弁を介して供給されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のバルブ遠隔操作装置において、
前記接点情報操作部は、前記接点情報端末部から伝送される接点情報を前記電磁弁を駆動可能な電気信号に増幅する手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のバルブ遠隔操作装置において、
前記電磁弁は、ダブルラッチ形であることを特徴とする。
本発明のバルブ遠隔操作装置によれば、電磁弁に供給する空気圧信号の分岐が不要になり、空気配管をコンパクトにまとめることができる。
本発明に係るバルブ遠隔操作装置の一実施例の構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 本発明の他の実施例を示す構成図である。 従来のバルブ遠隔操作装置の構成例図である。 従来のバルブ遠隔操作装置の構成例図である。 図11の構成部品の一部を実際の部品レベルで示した構成図である。 図12における開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bの具体的な空気配管例を示す構成図である。
図1は本発明に係るバルブ遠隔操作装置の一実施例を示す構成図であり、図11と共通する部分には同一の符号を付けている。図1において、操作弁53は、カスケード接続された空気供給電磁弁53cと方向選択電磁弁53dとで構成されている。
空気源30から入力される駆動制御用空気圧は、まず空気供給電磁弁53cを介して方向選択電磁弁53dに供給され、さらに方向選択電磁弁53dを介して制御切換弁22に供給される。
図2は図1の構成部品の一部を実際の部品レベルで示した構成図であり、図12と共通する部分には同一の符号を付けている。図2において、空気供給電磁弁53cおよび方向選択電磁弁53dとしては、開側電磁弁53aおよび閉側電磁弁53bと同様に、たとえばソレノイドコイルの励磁により弁を直接駆動する5ポート直動形のものを用いる。
制御切換弁22の左端のポートは空気配管PP7を介して方向選択電磁弁53dのポートAに接続され、制御切換弁22の右端のポートは空気配管PP8を介して方向選択電磁弁53dのポートBに接続されている。
方向選択電磁弁53dのポートPは空気配管PP9を介して空気供給電磁弁53cのポートAに接続され、空気供給電磁弁53cのポートPは空気配管PP10を介して空気源30に接続されている。
図3は、空気供給電磁弁53cおよび方向選択電磁弁53dの具体的な空気配管例を示す構成図である。方向選択電磁弁53dの上面に設けられているポートB、Aには空気配管PP7、PP8の一端が接続されて、空気配管PP7、PP8の他端は制御切換弁22の両端に設けられているポートに接続されている。
空気供給電磁弁53cの上面に設けられているポートBには空気配管PP9の一端が接続されて、空気配管PP9の他端は方向選択電磁弁53dの下面に設けられている図示しないポートPに接続されている。
空気供給電磁弁53cの下面に設けられている図示しないポートPは、空気配管PP10を介して空気源30に接続されている。
図3から明らかなように、従来の図13で設けられていた分岐器ASを不要にできるとともに分岐器ASの入力ポートおよび出力ポートに接続されていた合計3本の空気配管PP4〜PP6を2本に減らすことができ、電磁弁53c、53dに関連した空気配管をコンパクトにまとめることができる。
図4は本発明の他の実施例を示す構成図であり、図3における空気供給電磁弁53cの上下を反転させたものである。図4の構成によれば、空気配管の取り出しが上面一方向のみとなり、空気配管のコンパクト化を容易に図ることが可能になる。
図5は、図1の各部における信号の具体例を示すタイミングチャートである。図5において、開接点信号S1は接点情報出力部52bから接点情報変換部52cに出力されるものであって、時刻t1で立ち上がり、時刻t2で立ち下がる。
方向選択弁駆動信号S3は接点情報変換部52cから方向選択電磁弁53aに出力されるものであり、時刻t3で立ち上がり、時刻t4で立ち下がる。
閉接点信号S2は方向選択弁駆動信号S3に同期して接点情報出力部52bから接点情報変換部52cに出力されるものであって、時刻t3で立ち上がり、時刻t4で立ち下がる。
空気供給弁駆動信号S4は接点情報変換部52cから空気供給弁53bに出力されるものであり、開接点信号S1に同期して時刻t1で立ち上がって時刻t2で立ち下がり、方向選択弁駆動信号S3および閉接点信号S2に同期して時刻t3で立ち上がって時刻t4で立ち下がる。
なお、上記実施例では、自動開閉器20を駆動する電磁弁53として直動形を使用しているため、空気モータ21を動かしている間は空気供給電磁弁駆動信号または方向選択電磁弁駆動信号のON状態を保ち続ける必要がある。
ところが、これら空気供給電磁弁駆動信号または方向選択電磁弁駆動信号は、前述のようにたとえば24V*0.33A≒8Wの電力を必要とする。これを手動バルブ10が動作する間(たとえば数秒から長いものでは1分間以上)保つためには、接点情報操作部52の電源部52dとして電池を用いる場合には、電池寿命の点で問題がある。
このような問題は、操作弁53として用いる直動形電磁弁を、図6に示すようにダブルラッチ形に変更することで解決できる。操作弁53としてダブルラッチ形電磁弁53c、53dを用いる場合には、電磁弁53c、53dの状態を遷移させるときにのみ所定の駆動電流を流す。たとえば直流24Vタイプの場合では、電流0.26Aを0.5秒間流すことで、電磁弁の状態を遷移させることができる。
図6は本発明の他の実施例を示す構成図であって、操作弁53としてダブルラッチ形電磁弁を用いた例で、図1と共通する部分には同一の符号を付けている。図6において、信号遷移検出部52eは、接点情報がONからOFFまたはOFFからONに遷移する状態を検出し、遷移点から任意の所定時間(本実施例では0.5秒)、空気供給電磁弁駆動信号または方向選択電磁弁駆動信号をONにする。
図7は図6の構成部品の一部を実際の部品レベルで示した構成図であり、図2と共通する部分には同一の符号を付けている。図7において、空気供給電磁弁53cおよび方向選択電磁弁53dとしては、たとえば5ポートダブルラッチ形のものを用いる。
制御切換弁22の左端のポートは空気配管PP7を介して方向選択電磁弁53dのポートAに接続され、制御切換弁22の右端のポートは空気配管PP8を介して方向選択電磁弁53dのポートBに接続されている。
方向選択電磁弁53dのポートPは空気配管PP9を介して空気供給電磁弁53cのポートAに接続され、空気供給電磁弁53cのポートPは空気配管PP10を介して空気源30に接続されている。
図8は図7の各部における信号の具体例を説明するタイミングチャートであって、シーケンシャル制御のない場合を示したものであり、図5と共通する部分には同一の符号を付けている。図8において、開接点信号S1が時刻t1で立ち上がると、その立ち上がりに同期して、所定のパルス幅を有する一方の方向選択弁駆動信号S3と空気供給弁駆動信号S4が立ち上がる。
時刻t2で開接点信号S1が立ち下がると、その立ち下がりに同期して、所定のパルス幅を有する他方の空気供給弁駆動信号S4が立ち上がる。
時刻t3で閉接点信号S2が立ち上がると、その立ち上がりに同期して、所定のパルス幅を有する一方の空気供給弁駆動信号S4が再び立ち上がり、所定のパルス幅を有する方向選択弁駆動信号S3も立ち上がる。
時刻t4で閉接点信号S2が立ち下がると、その立ち下がりに同期して、所定のパルス幅を有する他方の空気供給弁駆動信号S4が再び立ち上がる。
このようにシーケンシャル制御が行われない場合には、空気供給電磁弁53cと方向選択電磁弁53dは同時に駆動されることになる。
図9も図7の各部における信号の具体例を説明するタイミングチャートであって、シーケンシャル制御を行う場合を示したものであり、図8と共通する部分には同一の符号を付けている。図9において、開接点信号S1が時刻t1で立ち上がると、その立ち上がりに同期して、所定のパルス幅を有する一方の方向選択弁駆動信号S3が立ち上がる。
その後、この一方の方向選択弁駆動信号S3の立ち下がりに同期して、一方の空気供給弁駆動信号S4が立ち上がる。すなわち、一方の空気供給弁駆動信号S4は、方向選択弁駆動信号S3のパルス幅だけ遅れた時間後に立ち上がる。
時刻t2で開接点信号S1が立ち下がると、その立ち下がりに同期して、所定のパルス幅を有する他方の空気供給弁駆動信号S4が立ち上がる。
時刻t3で閉接点信号S2が立ち上がると、その立ち上がりに同期して、所定のパルス幅を有する他方の方向選択弁駆動信号S3が立ち上がる。
その後、この他方の方向選択弁駆動信号S3の立ち下がりに同期して、再び一方の空気供給弁駆動信号S4が立ち上がる。
時刻t4で閉接点信号S2が立ち下がると、その立ち下がりに同期して、所定のパルス幅を有する他方の空気供給弁駆動信号S4が再び立ち上がる。
このようなシーケンシャル制御を行うことにより、空気供給電磁弁53cと方向選択電磁弁53dは方向選択弁駆動信号S3のパルス幅の時間差で駆動されることになる。
このように時間差駆動することにより、これら空気供給電磁弁53cと方向選択電磁弁53dをたとえば電池で駆動する場合の消費電力を分散させることができるので、電池の小型化が図れるとともに、電池の寿命を延ばすことができる。
なお、危険場所で使用する場合には、接点情報端末部51、接点情報操作部52、操作弁53などを必要に応じて耐圧防爆/本質安全防爆などの防爆対応とする。
また、上記各実施例では、接点情報操作部52に無線伝送部と接点情報変換部とを組み込み一体化した例を示しているが、必要に応じて無線伝送部と接点情報変換部を分割構成してもよい。
以上説明したように、本発明のバルブ遠隔操作装置によれば、電磁弁に供給する空気圧信号の分岐を不要にして空気配管をコンパクトにまとめることができる。
10 手動バルブ(タンク元弁)
20 自動開閉器
30 空気源
50 無線操作システム
51 接点情報端末部
51a 無線送受信部
51b 接点情報入力部
52 接点情報操作部
52a 無線送受信部
52b 接点情報出力部
52c 接点情報変換部
52d 電源部
53 操作弁
53c 空気供給電磁弁
53d 方向選択電磁弁

Claims (3)

  1. 既設の手動バルブの手動操作部に空気圧を駆動源とする空気モータの出力軸を機械的に連結し、前記手動バルブを遠隔操作するように構成されたバルブ遠隔操作装置において、
    接点情報端末部と接点情報操作部との間で無線を介して授受される操作信号により操作される空気供給電磁弁と方向選択電磁弁がカスケードに接続され、
    前記空気モータを回転駆動する空気圧が前記方向選択電磁弁を介して供給されることを特徴とするバルブ遠隔操作装置。
  2. 前記接点情報操作部は、前記接点情報端末部から伝送される接点情報を前記各電磁弁を駆動可能な電気信号に増幅する手段を有することを特徴とする請求項1記載のバルブ遠隔操作装置。
  3. 前記各電磁弁は、ダブルラッチ形であることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ遠隔操作装置。
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