JP2015209740A - 雪止め構造及び雪止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池パネルが設置された屋根に設置位置及び個数の自由度高く雪止めを設けることができる雪止め構造を提供する。【解決手段】雪止め構造の雪止め具1を、屋根上に隣接している太陽電池パネルSの内、軒側の太陽電池パネルの棟側の端辺を保持している第一枠体40a、及び、棟側の太陽電池パネルの軒側の端辺を保持している第二枠体40bが、それぞれの下方に空隙が形成されるように屋根面に固定されており、第一枠体と第二枠体の上面部41に当接している上側当接片10、第一枠体と第二枠体の底面部43に当接している下側当接片20、第一枠体及び第二枠体の間で、下側当接片から上方へ延び上側当接片を貫通していると共に、雌ネジとの螺合により上側当接片と下側当接片とを締結している雄ネジ部材30、及び、上側当接片から上方に延出している雪止め部16、を具備する構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池パネルが設置された屋根の雪止め構造、及び、該雪止め構造に使用される雪止め具に関するものである。
屋根上に積もった雪が屋根面を滑り落ち、軒先から落下することを抑止するために、降雪のある地方では傾斜した屋根に雪止めのための構造を設けるのが一般的である。太陽電池パネルが設置された屋根においてもその要請があり、太陽電池パネルの外周縁を保持する枠体に、雪止めを一体に形成したものが存在する。しかしながら、枠体に雪止めが一体に形成されていると、雪止めが破損したときに枠体全体を取り換える必要がある。また、雪止めを有する枠体と、雪止めの必要がない屋根に設置される太陽電池パネル用の枠体とを、別個に作製する必要がある。
一方、太陽電池パネルを屋根に固定するための部材を介して、雪止めを設けることが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の技術では、屋根上に間隔を開けて平行に並設される長尺の桟材(レール)に、隣接して配される太陽電池パネルの枠体を載置し、二つの枠体間に配した支持部材によって枠体を桟材に固定している。そして、支持部材には、枠体間で支持部材を被覆するカバーが取り付けられており、このカバーと一体に雪止めが設けられている。これにより、雪止めの必要のない屋根に太陽電池パネルを設置する場合と、共通の枠体を使用できる利点がある。
しかしながら、特許文献1の技術では、雪止めが支持部材を介して桟材に取り付けられているため、雪止めの設置位置が支持部材上に限定されてしまう上に、雪止めの数も支持部材の数に制限されてしまう。雪の滑落のしやすさは、積雪量、屋根の傾斜の大きさ、屋根の流れ方向の長さ、屋根が向いている方向など、種々の条件によって相違する。また、隣家の敷地や公共の道路に面した屋根など、雪の滑落を防止する重要度の高い屋根と、それほどではない屋根とがある。そのため、太陽電池パネルが設置される屋根に雪止めを設けることができ、且つ、雪止めの設置位置や設置個数の自由度が高い技術が要請されていた。
特許第3776631号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、太陽電池パネルが設置された屋根に設置位置や設置個数の自由度高く雪止め具を設けることができる雪止め構造、及び、該雪止め構造に使用される雪止め具の提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる雪止め構造は、
「太陽電池パネルが設置された屋根上に雪止め具が取り付けられている雪止め構造であって、
屋根上に隣接して配されている太陽電池パネルの内、軒側に配されている太陽電池パネルの棟側の端辺を保持している第一枠体、及び、棟側に配されている太陽電池パネルの軒側の端辺を保持している第二枠体が、それぞれの底面部の下方に空隙が形成されるように屋根面に固定されており、
前記雪止め具は、
前記第一枠体の上面部に当接している第一上当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の上面部に当接している第二上当接部を有していると共に、前記第一上当接部及び前記第二上当接部を連結している上連結部を有している上側当接片と、
前記第一枠体の底面部に当接している第一下当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の底面部に当接している第二下当接部を有していると共に、前記第一下当接部及び前記第二下当接部を連結している下連結部を有している下側当接片と、
前記第一枠体及び第二枠体の間で、前記下側当接片から上方へ延び前記上側当接片を貫通していると共に、外周面に形成された雄ネジを雌ネジと螺合させていることにより、前記上側当接片と前記下側当接片とを締結している雄ネジ部材と、
前記上側当接片から、前記第一枠体及び前記第二枠体の上面部より上方まで延出している雪止め部と、を具備する」ものである。
「上側当接片」としては、第一上当接部と第二上当接部とが、これらと高さの異なる部分を有する上連結部で連結されている構成、一枚の平板からなり、その一端側が第一上当接部、他端側が第二上当接部であり、その間が上連結部である構成、第一上当接部と第二上当接部とが、これらと高さの等しい上連結部で連結されており、第一上当接部と上連結部との境界から第一枠体の側面部に当接する部分が下方に突出し、第二上当接部と上連結部との境界から第二枠体の側面部に当接する部分が下方に突出している構成、を例示することできる。
「下側当接片」としては、一枚の平板からなり、その一端側が第一下当接部、他端側が第二下当接部であり、その間が下連結部である構成、第一下当接部と第二下当接部とが、これらと高さの異なる部分を有する下連結部で連結されている構成、第一下当接部と第二下当接部とが、これらと高さの等しい下連結部で連結されており、第一下当接部と下連結部との境界から第一枠体の側面部に当接する部分が上方に突出し、第二下当接部と下連結部との境界から第二枠体の側面部に当接する部分が上方に突出している構成、を例示することできる。
「前記下側当接片から上方へ延びている雄ネジ部材」としては、下側当接片が貫通孔を有しており、この貫通孔より大径の頭部から延出した雄ネジ部材が下方から挿通されている構成、雄ネジ部材の下端部が下側当接片に固着されている構成、を例示することができる。
また、「雄ネジ部材」が、「外周面に形成された雄ネジを雌ネジと螺合させていることにより、前記上側当接片と前記下側当接片とを締結している」構成としては、上側当接片に設けられた孔を貫通している雄ネジ部材の雄ネジに、上側当接片の上からナットの雌ネジが螺合していることにより上側当接片と下側当接片を締結している構成、上側当接片が一枚の平板からなる場合に、上側当接片の貫通孔の内周に雌ネジが設けられており、雄ネジ部材の雄ネジがこれに螺合していることにより、上側当接片と下側当接片を締結している構成、上側当接片に貫通孔が形成されており、ナットの雌ネジ孔が貫通孔と連通するようにナットが上側当接片に固着されており、雄ネジ部材の雄ネジがこれに螺合していることにより上側当接片と下側当接片を締結している構成、を例示することができる。
「雪止め部」は、第一上当接部、第二上当接部、或いは、これらを同じ高さで連結している上連結部から上方に延出している構成とすることができる。この場合、雪止め部は、当然に第一枠体及び第二枠体の上面部より上方まで延出する構成である。また、「雪止め部」は、第一上当接部と第二上当接部とを、これらと異なる高さで連結している部分を有する上連結部から上方に延出している構成とすることもできる。この場合、雪止め部が、上連結部において第一上当接部や第二上当接部より高さの低い部分から延出するものであっても、雪止め部は第一枠体及び第二枠体の上面部より上方まで延出している。
本構成の雪止め構造は、例えば、以下のようにして構築することができる。まず、雪止め具の下側当接片を、下側当接片から上方へ延びている雄ネジ部材を把持して、第一下当接部が第一枠体の底面部の下方に位置し、第二下当接部が第二枠体の底面部の下方に位置するように、第一枠体と第二枠体との間に位置させる。このとき、第一枠体及び第二枠体の間隔より下側当接片の幅(第一下当接部から第二下当接部に向かう方向に延びる一対の側辺間の距離)が短い場合は、所望の取り付け位置で、上方から第一枠体及び第二枠体の間に下側当接片を挿入してから雄ネジ部材の軸心周りに回転させ、第一下当接部及び第二下当接部をそれぞれ第一枠体及び第二枠体の底面部の下方に位置させる。或いは、第一下当接部及び第二下当接部がそれぞれ第一枠体及び第二枠体の底面部より低く位置する状態で、下側当接片から延びている雄ネジ部材を、第一枠体及び第二枠体それぞれの端部の外方から、第一枠体及び第二枠体の間に挿入し、所望の取り付け位置までスライドさせてもよい。そして、第一下当接部及び第二下当接部をそれぞれ第一枠体及び第二枠体の底面部に当接させたのち、雄ネジ部材に上側当接片を下方から貫通させると共に、上側当接片の第一上当接部及び第二上当接部をそれぞれ第一枠体及び第二枠体の上面部に当接させる。そして、雄ネジ部材の雄ネジに雌ネジを螺合させることにより、上側当接片と下側当接片とを締結する。これにより、雪止め具が第一枠体及び第二枠体に固定された雪止め構造を、構築することができる。
上記のように構築された雪止め構造では、雪止め部が太陽電池パネルを保持する第一枠体及び第二枠体の上面部よりも上方まで延出しているため、この雪止め部によって、太陽電池パネル上の積雪の滑落を抑止することができる。
本構成の雪止め構造では、雄ネジ部材によって締結された上側当接片と下側当接片とで、第一枠体及び第二枠体を上下から挟持することにより、第一枠体及び第二枠体に雪止め具が保持されている。従って、上記の従来技術とは異なり、太陽電池パネルを屋根上に設置するために第一枠体及び第二枠体を屋根面に固定するための部材とは無関係に、雪止め具が設置された雪止め構造を構築することできる。これにより、太陽電池パネルが設置される地域の降雪量、屋根の傾斜、屋根の長さ、屋根が向いている方向、雪の滑落を防止する重要度など、種々の条件に応じて、高い自由度で雪止め具の設置位置や設置個数を設定することができる。
また、本構成の雪止め構造における雪止め具は、別体である上側当接片と下側当接片とを雄ネジ部材で締結することにより、第一枠体及び第二枠体に保持されるものである。従って、高さの異なる種々の枠体に雪止め具を取り付けて、雪止め構造を構築することができる。
更に、上側当接片と下側当接片とが雄ネジ部材によって締結されることによる固定であるため、第一枠体及び第二枠体に対する雪止め具の固定が強固である。従って、本構成の雪止め構造は、積雪の荷重に対する耐性に優れている。
加えて、雪止め具は、別体である上側当接片と下側当接片とを雄ネジ部材によって一体化する構成であり、下側当接片は、上述のように、上方から挿入し二つの枠体間を通過させることにより、或いは、枠体の底面部より低く位置させた状態で、枠体の端部の外方から枠体間に挿入してスライドさせることにより、所望の取り付け位置で枠体の底面部より低く位置させることができる。これにより、本構成の雪止め構造は、二つの枠体を屋根に固定した後であっても、雪止め具を枠体に取り付けることができる利点を有している。
また、上側当接片と下側当接片とを雄ネジ部材によって締結するのみで第一枠体及び第二枠体に取り付けることができる本構成の雪止め具は、極めて構成が簡易であり、ビスや釘等を用いなければ雪止め具を枠体に固定できない場合に比べて、極めて容易に雪止め構造を構築することができる。
本発明にかかる雪止め構造は、上記構成に加えて、「前記雪止め具の前記下側当接片は、前記第一下当接部から前記第二下当接部に向かう方向に延びている一対の側辺間の最大長さが、前記第一枠体及び前記第二枠体の間隔より短い」ものとすることができる。
本構成では、雪止め具を取り付ける際、所望の取り付け位置で、第一枠体及び第二枠体の間に上方から下側当接片を挿入することができる。そのため、下側当接片を枠体の底面部より低く位置させた状態で、第一枠体及び第二枠体それぞれの端部の外方から雄ネジ部材を挿入し、枠体間をスライドさせる場合よりも操作が容易である。また、第一枠体及び第二枠体が固定部材によって屋根面に固定されている場合に、固定部材と固定部材との間の位置であっても、雪止め具を第一枠体及び第二枠体に取り付けることができる。
本発明にかかる雪止め構造は、上記構成に加えて、「前記雪止め具の前記上連結部は、前記第一上当接部から下方に延出し前記第一枠体の側面部に当接している第一側面当接部、前記第二上当接部から下方に延出し前記第二枠体の側面部に当接している第二側面当接部、及び、前記第一側面当接部と前記第二側面当接部とを連結している連結中間部を有する」ものとすることができる。
本構成では、上側当接片が、第一枠体及び第二枠体それぞれの上面部に当接している第一上当接部及び第二上当接部に加えて、第一枠体及び第二枠体それぞれの側面部に当接している第一側面当接部及び第二側面当接部を有している。つまり、上側当接片は二つの枠体に上方から当接していると共に、二つの枠体間で内方から枠体の側面部に当接している。これにより、雪止め部に外力が加わっても、上側当接片が雄ネジ部材の軸周りに回転することがなく、ひいては雪止め具の全体が雄ネジ部材の軸周りに回転しないため、第一枠体及び第二枠体に取り付けられた雪止め具の姿勢が安定した雪止め構造を、構築することができる。
次に、本発明にかかる雪止め具は、
「上記に記載の雪止め構造に使用される雪止め具であって、
前記第一枠体の上面部に当接させる第一上当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の上面部に当接させる第二上当接部を有していると共に、前記第一上当接部及び前記第二上当接部を連結している上連結部を有している上側当接片と、
前記第一枠体の底面部に当接させる第一下当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の底面部に当接させる第二下当接部を有していると共に、前記第一下当接部及び前記第二下当接部を連結している下連結部を有している下側当接片と、
外周面に雄ネジが形成された長棒状で、前記雄ネジを雌ネジと螺合させることにより、前記上側当接片と前記下側当接片とを締結する雄ネジ部材と、
前記上側当接片から上方に延出している雪止め部と、
を具備する」ものである。
これは、上記の雪止め構造に使用される雪止め具である。本構成の雪止め具は、雪止め部を有する上側当接片、下側当接片、これらを締結する雄ネジ部材という極めて簡易な構成でありながら、第一枠体及び第二枠体に強固に固定することができる。更に、雄ネジ部材による締結を解除することにより、第一枠体及び第二枠体から容易に取り外すことができるため、雪止め具の設置位置や設置個数の変更、及び交換が容易である。
以上のように、本発明の効果として、太陽電池パネルが設置された屋根に設置位置や設置個数の自由度高く雪止め具を設けることができる雪止め構造、及び、該雪止め構造に使用される雪止め具を、提供することができる。
図1(a)は本発明の第一実施形態である雪止め具の分解斜視図であり、図1(b)は図1(a)とは異なる角度からみた分解斜視図である。 図2(a),(b)は図1の雪止め具の太陽電池パネルの枠体への取り付けを説明する図であり、図2(c)は図1の雪止め具が枠体に取り付けられた状態を示す断面図である。 図3(a)は本発明の第二実施形態である雪止め具における下側当接片の斜視図であり、図3(b)は第二実施形態の雪止め具が太陽電池パネルの枠体に取り付けられた状態を示す断面図である。 図4(a)は本発明の第三実施形態である雪止め具における下側当接片の斜視図であり、図4(b)は第三実施形態の雪止め具が太陽電池パネルの枠体に取り付けられた状態を示す断面図であり、図4(c)は図4(a)の下側当接片の平面図である。 図5(a)〜図5(c)は図4(a)の下側当接片の枠体への取り付けを説明する図である。 図6は、太陽電池パネルを枠体及び固定部材を介して桟材に固定した状態を例示する断面図である。
以下、本発明の第一実施形態である雪止め具1、及び、雪止め具1を使用した雪止め構造について、図1及び図2を用いて説明する。
雪止め具1は、第一枠体40aの上面部41に当接させる第一上当接部11を一端側に、他端側に第二枠体40bの上面部41に当接させる第二上当接部12を有していると共に、第一上当接部11及び第二上当接部12を連結している上連結部を有している上側当接片10と、第一枠体40aの底面部43に当接させる第一下当接部21を一端側に、他端側に第二枠体40bの底面部43に当接させる第二下当接部22を有していると共に、第一下当接部21及び第二下当接部22を連結している下連結部23を有している下側当接片20と、外周面に雄ネジが形成された長棒状で、雄ネジを雌ネジと螺合させることにより、上側当接片10と下側当接片20とを締結する雄ネジ部材30と、上側当接片10から上方に延出している雪止め部16と、を具備している。
また、雪止め具1の上側当接片10において上連結部は、第一上当接部11から下方に延出している第一側面当接部14、第二上当接部12から下方に延出している第二側面当接部15、及び、第一側面当接部14と第二側面当接部15とを連結している連結中間部13を有している。
より詳細に説明すると、上側当接片10において、第一上当接部11は細長い平板状であり、長辺の一方から下方に向かって直角に第一側面当接部14が延出している。第一側面当接部14の下端辺からは、第一当接部11とは反対側に向かって直角に平板状の連結中間部13が延出しており、その端辺から上方に向かって直角に第二側面当接部15が、第一側面当接部14と同じ高さまで延出している。第二側面当接部15の上端辺からは、連結中間部13とは反対側に向かって直角に平板状の第二上当接部12が延出している。つまり、上側当接片10は、全体として、両端(第一上当接部11及び第二上当接部12)に対して上連結部(第一側面当接部14、連結中間部13、及び第二側面当接部15)が凹となった形状である。そして、雪止め部16は、第一側面当接部14の上端、すなわち第一側面当接部14と第一上当接部11との境界から上方に向かって平板状に延出している。そして、上側当接片10の中心(連結中間部13の中心)には、円形の貫通孔17が設けられている。
なお、上側当接片10は、金属によって一体に形成されている。例えば、アルミニウム等の金属の押出し成形によって形成された、軸方向に直交する断面が単一形状の長尺材を、所望の長さに切断することにより、このような一体形状の上側当接片10を製造することができる。
雪止め具1の下側当接片20は、一枚の金属製の平板で長方形に形成されており、その一端側が第一下当接部21、その他端側が第二下当接部22であり、第一下当接部21と第二下当接部22とを下連結部23が同じ高さで(同一面上で)連結している。また、第一下当接部21から第二下当接部22に向かう方向の下側当接片20の長さ、すなわち、長方形の下側当接片20における一対の長辺の長さは第一枠体40a及び第二枠体40bの間隔(以下、「枠体間距離」と称する)より長く、これに直交する方向の下側当接片20の長さ、すなわち、長方形の下側当接片20における一対の短辺の長さは、枠体間距離より短く設定されている。また、下連結部23には、その中心に円形の貫通孔27が設けられている。
また、雪止め具1の雄ネジ部材30の一端には、下側当接片20の貫通孔27よりも大径の頭部34が固着されている。雄ネジ部材30の外径は、下側当接片20の貫通孔27、及び、上側当接片10の貫通孔17よりも小径である。また、雄ネジ部材30としては、第一枠体40a及び第二枠体40bの高さ(側面部42の高さ)よりも十分に長いものを使用する。また、雪止め具1は、雄ネジ部材30の雄ネジに螺合する雌ネジを有するナット33を有している。
次に、雪止め具1を第一枠体40a及び第二枠体40bに取り付けることにより、本実施形態の雪止め構造を構築する方法について、図2を用いて説明する。
ここで、雪止め具1が取り付けられる第一枠体40a及び第二枠体40bは、同一の構成であり、雪止め具1との位置関係においてのみ区別されるものである。より具体的には、第一枠体40a及び第二枠体40bはそれぞれ、上下に延びている平板状の側面部42と、側面部42の上端から直角に延出している上面部41と、側面部42の下端から上面部41と同一の方向に延出している底面部43と、上面部41より下方で上面部41と同一の方向に側面部42から延出しており、上面部41との間で太陽電池パネルSの端辺を保持する下保持部44と、側面部42と平行に延び下保持部44と底面部43とを連結している内壁部45とを備えている。なお、第一枠体40a及び第二枠体40bはそれぞれ、軸方向に直交する断面が単一形状の長尺材であり、例えば、金属の押出し成形によって形成することができる。
雪止め構造の構築に際しては、まず、それぞれ上面部41と下保持部44との間に太陽電池パネルSを保持した第一枠体40a及び第二枠体40bを、底面部43の下方に空隙が形成される状態で屋根面に固定する。
次に、雪止め具1を取り付ける。まず、雄ネジ部材30を、下側当接片20の貫通孔27に下方から挿通する。このとき、雄ネジ部材30に平ワッシャ31aを通しておく。頭部34が下側当接片2の下方に位置し、雄ネジ部材30の先端側が下側当接片20から上方に延び出した状態で、下側当接片20から上方に延びている部分の雄ネジ部材30を把持して、下側当接片20を、所望の取り付け位置における第一枠体40a及び第二枠体40bの間の上方に位置させる。このとき、下側当接片20の短辺の方向を、第一枠体40aから第二枠体40bに向かう方向とする(図2(a)参照)。
雄ネジ部材30をその位置から下降させ、下側当接片20を第一枠体40aの側面部42と第二枠体40bの側面部42との間に挿入し、第一枠体40a及び第二枠体40bそれぞれの底面部43よりも下方に位置させる。その状態で、雄ネジ部材30をその軸心周りに90度回転させることにより、第一下当接部21を第一枠体40aの底面部43の下方に、第二下当接部22を第二枠体の底面部43の下方に位置させる。その後、雄ネジ部材30を引き上げて第一下当接部21を第一枠体40aの底面部43に当接させると共に、第二下当接部22を第二枠体の底面部43に当接させる(図2(b)参照)。
そして、雄ネジ部材30に上方から上側当接片10を近付け、貫通孔17に雄ネジ部材30を挿通する。更に、上側当接片10の第一上当接部11を第一枠体40aの上面部41に、第二上当接部12を第二枠体40bの上面部41に当接させると共に、第一側面当接部14を第一枠体40aの側面部42に、第二側面当接部15を第二枠体40bの側面部42に当接させる。そして、上側当接片10の貫通孔17を貫通して上側当接片10より上方に延び出している雄ネジ部材30の雄ネジに、ナット33の雌ネジを螺合させる。このとき、平ワッシャ31b及びスプリングワッシャ32を通した上で、ナット33を留め付ける。そして、雄ネジ部材30にナット33をしっかりと締め付けることにより、上側当接片10と下側当接片20を締結させる(図2(c)参照)。
このように、第一枠体40a及び第二枠体40bを上下から挟持するように、上側当接片10と下側当接片20が雄ネジ部材30によって締結されることにより、雪止め具1が第一枠体40a及び第二枠体40bに固定され、本実施形態の雪止め構造が構築される。
すなわち、本実施形態の雪止め構造は、太陽電池パネルが設置される屋根上に雪止め具1が取り付けられている雪止め構造であって、屋根上に隣接して配されている太陽電池パネルSの内、軒側に配されている太陽電池パネルSの棟側の端辺を保持している第一枠体40a、及び、棟側に配されている太陽電池パネルSの軒側の端辺を保持している第二枠体40bが、それぞれの底面部43の下方に空隙が形成されるように屋根面に固定されており、雪止め具1は、第一枠体40aの上面部41に当接している第一上当接部11を一端側に、他端側に第二枠体40bの上面部41に当接している第二上当接部12を有していると共に、第一上当接部11及び第二上当接部12を連結している上連結部を有している上側当接片10と、第一枠体40aの底面部43に当接している第一下当接部21を一端側に、他端側に第二枠体40bの底面部43に当接している第二下当接部22を有していると共に、第一下当接部21及び第二下当接部22を連結している下連結部23を有している下側当接片20と、第一枠体40a及び第二枠体40bの間で、下側当接片20から上方へ延び上側当接片10を貫通していると共に、外周面に形成された雄ネジを雌ネジと螺合させていることにより、上側当接片10と下側当接片20とを締結している雄ネジ部材30と、上側当接片10から、第一枠体40a及び第二枠体40bの上面部41より上方まで延出している雪止め部16と、を具備している。
ここで、第一枠体40a及び第二枠体40bを、それぞれ底面部43の下方に空隙が形成されるように屋根面に固定するには、例えば、屋根面に屋根の流れ方向に平行に長尺の桟材60を複数並設し、図6に示すように、固定部材50を介して第一枠体40a及び第二枠体40bを桟材60に取り付ける。
固定部材50について、具体的に説明する。固定部材50は、スペーサ部材51と押圧部材52とを具備している。スペーサ部材51は、桟材60の上面に載置される一対の脚板部51aと、一対の脚板部51aの上端を連結している天板部51bとを有している。押圧部材52は、第一枠体40a及び第二枠体40bの上面部41にそれぞれ当接する細長い平板状の一対の押圧部52aと、一対の押圧部52aそれぞれの内側の端部から下方へ直角に延出している一対の立板部52bと、一対の立板部52bを連結している平板状の基板部52cとを有している。また、スペーサ部材51における天板部51bと、押圧部材52における基板部52cの中心には、ボルト54を貫通させる貫通孔51d,52dがそれぞれ設けられている。
このような構成の固定部材50で第一枠体40a及び第二枠体40bを固定する桟材としては、角形の鋼管で、軸方向に延びるスリット60sが上面に設けられている桟材60を使用することができる。そして、スリット60sの幅よりも大径の頭部54aと、スリット60sの幅よりも小径の雄ネジ部54bを有するボルト54を倒立させて、スリット60sの端部から挿入し、頭部54aがスリット60sの内部に位置し、雄ネジ部54bが桟材60の上面から上方に延び出している状態とする。この状態のボルト54を第一枠体40a及び第二枠体40bを固定部材50で固定する所望の位置まで、スリット60sに沿ってスライドさせる。
次に、スペーサ部材51を一対の脚板部51aが下方を向いた状態として、天板部51bの貫通孔51cにボルト54の雄ネジ部54bを下方から挿通し、一対の脚板部51aが隔離する方向を桟材60の軸方向に一致させて、桟材60の上面に載置する。天板部51bより上方に延び出している雄ネジ部54bにナット55aを留め付け、スペーサ部材51を桟材60に固定する。この状態において、ボルト54の雄ネジ部54bはナット55aから更に上方まで延び出している。
桟材60に固定されたスペーサ部材51の一対の脚板部51aのうち、軒側に位置する脚板部51aの外側に第一枠体40aの側面部42が当接するように、太陽電池パネルSを保持している第一枠体40aを桟材60の上面に載置する。また、棟側に位置する脚板部51aの外側に、第二枠体40bの側面部42が当接するように、太陽電池パネルSを保持している第二枠体40bを桟材60の上面に載置する。次に、基板部52cを下方に向けた押圧部材52の貫通孔52dに、ナット55aより上方に延び出している雄ネジ部54bを下方から挿通する。そして、押圧部材52の一対の押圧部52aの一方を第一枠体40aの上面部41に当接させ、一対の立板部52bの一方を第一枠体40aの側面部42に当接させると共に、押圧部52aの他方を第二枠体40bの上面部41に当接させ、立板部52bの他方を第二枠体40bの側面部42に当接させる。
この状態で、押圧部材52より上方に延び出している雄ネジ部54bにナット55bを留め付ける。これにより、第一枠体40a及び第二枠体40bは押圧部材52によって上方から押圧されるように桟材60に固定され、桟材60と桟材60の間では、第一枠体40a及び第二枠体40bの底面部43は桟材60の高さ分だけ、屋根面より高く位置し、下方に空隙が形成される。
なお、予めナット55a,55bを雄ネジ部54bに螺合させ、ボルト54でスペーサ部材51と押圧部材52とを仮留めした状態で、ボルト54を桟材60のスリット60sに挿入しても良い。
上記のように、本実施形態の雪止め構造によれば、雪止め部16が、太陽電池パネルSを保持する第一枠体40a及び第二枠体40bの上面部41より上方まで延出しているため、この雪止め部16によって、太陽電池パネルS上の積雪の滑落を抑止することができる。
そして、本実施形態の雪止め構造では、雄ネジ部材30によって締結された上側当接片10と下側当接片20とが、第一枠体40a及び第二枠体40bを上下から挟持することにより、第一枠体40a及び第二枠体40bに雪止め具1が保持されている。従って、太陽電池パネルSを屋根上に設置するために第一枠体40a及び第二枠体40bを屋根面に固定するための部材とは無関係に、高い自由度で雪止め具1の設置位置や設置個数を設定することができる。
また、雪止め具1は、別体である上側当接片10と下側当接片20とを雄ネジ部材30によって一体化する構成であるため、二つの枠体を屋根に固定した後であっても、所望の位置に雪止め具1を設置することができる。
更に、雪止め具1の下側当接片20は長方形であり、その短辺が枠体間距離よりも短い。従って、雪止め具1を設置する際、所望の取り付け位置で、第一枠体40a及び第二枠体40bの間に上方から下側当接片20を挿入することができるため、設置の作業が容易であると共に、第一枠体40a及び第二枠体40bを桟材60に固定する固定部材50と固定部材50との間であっても、雪止め具1を設置することができる。
また、雪止め具1では、雄ネジ部材30で締結される上側当接片10及び下側当接片20の距離が、雄ネジ部材30の長さの範囲内で可変であるため、雪止め具1の取り付け対象となる第一枠体40a及び第二枠体40bの高さの自由度が高い利点を有している。なお、取り付け対象の第一枠体40a及び第二枠体40bの高さに応じて、雄ネジ部材30の長さを設定することができる。
また、雪止め具1は、上側当接片10と下側当接片20とを雄ネジ部材30によって締結するのみで第一枠体40a及び第二枠体40bに取り付けることができるため、極めて構成が簡易であり、ビスや釘等を用いなければ雪止め具を枠体に固定できない場合に比べて、極めて容易に雪止め構造を構築することができる。
加えて、上側当接片10と下側当接片20とが雄ネジ部材30によって締結されることにより、雪止め具1は第一枠体40a及び第二枠体40bに強固に固定されるため、積雪の荷重に対する耐性に優れた雪止め構造を構築することができる。
そして、雪止め具1は、雄ネジ部材30による締結を解除することにより、第一枠体40a及び第二枠体40bから容易に取り外すことができるため、設置位置や設置個数の変更、及び交換が容易である。
更に、上側当接片10が第一枠体40a及び第二枠体40bの側面部42にそれぞれ当接する第一側面当接部14及び第二側面当接部15を有しているため、雪止め部16に外力が加わった場合であっても、上側当接片10が第一枠体40a及び第二枠体40bに対してずれることがなく、雪止め具1の姿勢が安定している。
次に、第二実施形態の雪止め具2について、図3を用いて説明する。第二実施形態の雪止め具2が第一実施形態の雪止め具1と相違する点は、下側当接片の形状である。雪止め具2の下側当接片20bは、第一下当接部21と下連結部23との境界から上方に延出し第一枠体40aの側面部42に当接する第一突出部24と、第二下当接部22と下連結部23との境界から上方に延出し第二枠体40bの側面部42に当接する第二突出部25とを有している。また、下側当接片20bの中央に穿設された貫通孔27bは、第一下当接部21から第二下当接部22に向かう方向に延びている一対の側辺に平行な一対の辺、及びこれと直交する一対の辺を内周辺とする四角形の孔である。そして、雄ネジ部材30bは、頭部34bに接続される基部に、断面の外形が四角形で貫通孔27bの内周の四角形より僅かに小さい大きさである角柱状の根角部30cを有している。
このような構成の雪止め具2は、雪止め具1と同様に第一枠体40a及び第二枠体40bに取り付けることができ、これにより上記の雪止め構造と同様の雪止め構造が構築されて、同様の作用効果を得ることができる。加えて、雪止め具2を使用して構築された雪止め構造では、第一枠体40aの側面部42に第一突出部24が当接していると共に、第二枠体40bの側面部42に第二突出部25が当接しているため、第一下当接部21及び第二下当接部22を、それぞれ第一枠体40a及び第二枠体40bの底面部43に当接させた状態で雄ネジ部材30bを回転させようとしても、下側当接片20bは回転しない。これにより、下側当接片20bを第一枠体40a及び第二枠体40bそれぞれの底面部43に当接させてから、雄ネジ部材30bによって下側当接片20bを上当接片20と締結する作業が容易である。また、下側当接片20bが、第一下当接部21及び第二下当接部22によって第一枠体40a及び第二枠体40bの底面部43に下方から当接しているだけではなく、第一突出部24及び第二突出部25によって第一枠体40a及び第二枠体40bの側面部42に枠体間の内方から当接しているため、雪止め具2が第一枠体40a及び第二枠体40bに固定された姿勢を、より安定させることができる。
加えて、下側当接片20bの貫通孔27bが四角形であり、雄ネジ部材30bの根角部30cは貫通孔27bに嵌入するため、雄ネジ部材30bを貫通孔27bに挿通した状態では、下側当接片20bは雄ネジ部材30bと一体的に回転する。これにより、雄ネジ部材30bを把持して下側当接片20bを第一枠体40a及び第二枠体40bの間隙に挿入できる向きに回転させる操作、及び下側当接片20bを第一枠体40a及び第二枠体40bの間隙において底面部43より低い位置まで挿入した後、下側当接片20bを第一枠体40a及び第二枠体40bそれぞれの底面部43に当接させるために雄ネジ部材30bによって下側当接片20bを回転させる操作において、雄ネジ部材30bが下側当接片20bに対して空回りすることがなく操作が容易である。
次に、第三実施形態の雪止め具3について、図4及び図5を用いて説明する。第三実施形態の雪止め具3が第一実施形態の雪止め具1と相違する点は、下側当接片の形状である。雪止め具3の下側当接片20cは、第一下当接部21と第二下当接部22とが、これらと高さの異なる部分を有する下連結部で連結されている構成である。より具体的には、図4(a),(b)に示すように、下連結部は、第一下当接部21及び第二下当接部22より高い位置にある連結中間部23c、連結中間部23cから第一下当接部21に向かって傾斜し第一下当接部21と連結されている第一傾斜壁24c、及び連結中間部23cから第二下当接部22に向かって傾斜し第二下当接部22と連結されている第二傾斜壁25cを有している。
図4(c)に示すように、下側当接片20の平面視の外形は平行四辺形であり、第一下当接部21と第一傾斜壁24cとの境界線28a及び第二下当接部22と第二傾斜壁25cとの境界線28b、並びに第一傾斜壁24cと連結中間部23cとの境界線28c及び第二傾斜壁25cと連結中間部23cとの境界線28dは平行である。そして、下側当接片20の中心(連結中間部23cの中心)には四角形の貫通孔27cが設けられており、その内周辺は、四つの平行な境界線28a,28b,28c,28dと平行な一対の辺、及びこれと直交する一対の辺からなる。この貫通孔27cには、第二実施形態の雪止め具2と同様に、根角部30cを有する雄ネジ部材30bが挿通される。
また、平面視において第一下当接部21から第二下当接部22に向かう方向に延びる一対の側辺29a,29b間の距離(図示、L1)、及び、境界線28aと境界線28bとの距離(図示、L2)は、何れも枠体間距離より僅かに短く(例えば、−2%〜−5%)設定されている。加えて、平面視において、一対の側辺29a,29bと境界線28cとの2つの交点のうち貫通孔27cの中心点Pとの距離が短い方である、側辺29aとの交点P1と中心点Pとの距離(図示、R1)、及び一対の側辺29a,29bと境界線28dとの2つの交点のうち中心点Pとの距離が短い方である、側辺29bとの交点P2と中心点Pとの距離(図示、R1)は、枠体間距離の1/2より僅かに短く(例えば、−0.3%〜−1%)設定されている。また、同じく平面視において、一対の側辺29a,29bと境界線28aとの2つの交点のうち中心点Pとの距離が短い方である、側辺29aとの交点P3と中心点Pとの距離(図示、R2)、及び一対の側辺29a,29bと境界線28bとの2つの交点のうち中心点Pとの距離が短い方である、側辺29bとの交点P4と中心点Pとの距離(図示、R2)は、枠体間距離の1/2より僅かに長く(例えば、+8%〜+12%)設定されている。
このような構成の雪止め具3の第一枠体40a及び第二枠体40bへの取り付けを、図5を用いて説明する。まず、貫通孔27cに挿通した雄ネジ部材30bを把持し、下側当接片20cにおける一対の側辺29a,29bを第一枠体40a及び第二枠体40bそれぞれの側面部42と平行にした状態で、下側当接片20cを第一枠体40a及び第二枠体40bの間隙に上方から挿入する(図5(a)参照)。第一下当接部21及び第二下当接部22が第一枠体40a及び第二枠体40bそれぞれの底面部43より低く、連結中間部23cが底面部43より高くなるように下側当接片20cを位置させ、その状態で、交点P1,P3が第一枠体40a及び第二枠体40bのうち近接している方の枠体(図示では第一枠体40a)に、より近づく方向に雄ネジ部材30bを回転させることにより、その軸周りに下側当接片20cを回転させる。上記のように距離R1は枠体間距離の1/2より短く、距離R2は枠体間距離の1/2より長いため、第一傾斜壁24cにおける側辺29a、及び第二傾斜壁25cにおける側辺29bが、それぞれ第一枠体40a及び第二枠体40bの側面部42の下辺に当接する(図5(b)参照)。
この状態で、更に同方向に回転させる力を雄ネジ部材30b加えると、第一傾斜壁24cにおける側辺29a及び第二傾斜壁25cにおける側辺29bの傾斜に案内されて、第一下当接部21が第一枠体40aの底面部43の下方に潜り込むと共に、第二下当接部22が第二枠体40bの底面部43の下方に潜り込むように下側当接片20cが回転する。その状態で雄ネジ部材30bを介して下側当接片20cを引き上げることにより、第一下当接部21を第一枠体40aの底面部43に当接させると共に、第二下当接部22を第二枠体40bの底面部43に当接させることができるため(図5(c)参照)、雄ネジ部材30bによって下側当接片20を上側当接片10と締結することにより、雪止め具3を第一枠体40a及び第二枠体40bに取り付けることができる。
このように雪止め具3によれば、第一傾斜壁24cにおける側辺29a及び第二傾斜壁25cにおける側辺29bの傾斜の案内作用により、雪止め具3を第一枠体40a及び第二枠体40bに容易に取り付けることができる。そして、雪止め具3を第一枠体40a及び第二枠体40bに取り付けることにより、上記の雪止め構造と同様の雪止め構造を構築することができ、同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、雪止め具2として下連結部23が第一下当接部21及び第二下当接部22と同じ高さ(同一面上)であり、第一突出部24及び第二突出部25は下連結部23の構成ではない場合を示したが、これに限定されず、下連結部を、第一突出部24、第二突出部25、及び第一突出部24の上端及び第二突出部25の上端を連結している連結中間部を有する構成とすることができる。
1,2,3 雪止め具
10 上側当接片
11 第一上当接部
12 第二上当接部
13 連結中間部(上連結部)
14 第一側面当接部(上連結部)
15 第二側面当接部(上連結部)
16 雪止め部
20,20b,20c 下側当接片
21 第一下当接部
22 第二下当接部
23 下連結部
23c 連結中間部(下連結部)
24c 第一傾斜壁(下連結部)
25c 第二傾斜壁(下連結部)
30,30b 雄ネジ部材
40a 第一枠体
40b 第二枠体
S 太陽電池パネル

Claims (4)

  1. 太陽電池パネルが設置された屋根上に雪止め具が取り付けられている雪止め構造であって、
    屋根上に隣接して配されている太陽電池パネルの内、軒側に配されている太陽電池パネルの棟側の端辺を保持している第一枠体、及び、棟側に配されている太陽電池パネルの軒側の端辺を保持している第二枠体が、それぞれの底面部の下方に空隙が形成されるように屋根面に固定されており、
    前記雪止め具は、
    前記第一枠体の上面部に当接している第一上当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の上面部に当接している第二上当接部を有していると共に、前記第一上当接部及び前記第二上当接部を連結している上連結部を有している上側当接片と、
    前記第一枠体の底面部に当接している第一下当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の底面部に当接している第二下当接部を有していると共に、前記第一下当接部及び前記第二下当接部を連結している下連結部を有している下側当接片と、
    前記第一枠体及び第二枠体の間で、前記下側当接片から上方へ延び前記上側当接片を貫通していると共に、外周面に形成された雄ネジを雌ネジと螺合させていることにより、前記上側当接片と前記下側当接片とを締結している雄ネジ部材と、
    前記上側当接片から、前記第一枠体及び前記第二枠体の上面部より上方まで延出している雪止め部と、を具備する
    ことを特徴とする雪止め構造。
  2. 前記雪止め具の前記下側当接片は、前記第一下当接部から前記第二下当接部に向かう方向に延びている一対の側辺間の最大長さが、前記第一枠体及び前記第二枠体の間隔より短い
    ことを特徴とする請求項1に記載の雪止め構造。
  3. 前記雪止め具の前記上連結部は、前記第一上当接部から下方に延出し前記第一枠体の側面部に当接している第一側面当接部、前記第二上当接部から下方に延出し前記第二枠体の側面部に当接している第二側面当接部、及び、前記第一側面当接部と前記第二側面当接部とを連結している連結中間部を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の雪止め構造。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の雪止め構造に使用される雪止め具であって、
    前記第一枠体の上面部に当接させる第一上当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の上面部に当接させる第二上当接部を有していると共に、前記第一上当接部及び前記第二上当接部を連結している上連結部を有している上側当接片と、
    前記第一枠体の底面部に当接させる第一下当接部を一端側に、他端側に前記第二枠体の底面部に当接させる第二下当接部を有していると共に、前記第一下当接部及び前記第二下当接部を連結している下連結部を有している下側当接片と、
    外周面に雄ネジが形成された長棒状で、前記雄ネジを雌ネジと螺合させることにより、前記上側当接片と前記下側当接片とを締結する雄ネジ部材と、
    前記上側当接片から上方に延出している雪止め部と、
    を具備することを特徴とする雪止め具。
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